JP2005144777A - プリフォーム結晶化装置に用いるプリフォームホルダー - Google Patents

プリフォーム結晶化装置に用いるプリフォームホルダー Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で様々な長さのプリフォームに対応でき、鍔の裏面側の熱がプリフォームホルダーに奪われるのを回避をさせながら鍔の裏面側を含む口栓部の全体を加熱し結晶化させることができるプリフォーム結晶化装置に用いるプリフォームホルダーを提供すること。
【解決手段】プリフォームPの口栓部20を露出させた状態にて筒状をなすホルダー本体部10でプリフォームPを保持するプリフォーム結晶化装置に用いるプリフォームホルダー50であって、断熱部15が前記ホルダー本体部10の上端縁に周設され、該断熱部15の上端面は前記プリフォームPの口栓部20における鍔21の裏面側に当接することを特徴とするプリフォーム結晶化装置に用いるプリフォームホルダー50。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリフォームの口栓部を加熱して結晶化するプリフォーム結晶化装置に用いられるプリフォームを保持するプリフォームホルダーに関する。
飽和ポリエステル樹脂製ボトルのプリフォームの口栓部(以下、単に口栓部ということがある)は、非晶質であるため比較的軟らかく、また、耐熱性や機械的な強度も低いため、お茶やジュースなどを高温充填すると変形しやすいとか傷がつきやすいなどの問題があった。そのため、従来、口栓部は結晶化が行われ、所定の強度が付与されていた。口栓部の結晶化は、筒状のホルダー本体部を有する結晶化装置に用いるプリフォームホルダー(以下、単にプリフォームホルダーということがある)のホルダー本体部にて口栓部を露出させた状態で遠赤外線や近赤外線などを発生する熱源間を回転させながら移動させ、加熱することにより行われている。従来、口栓部の鍔の裏面側をホルダー本体部に当接させて保持するプリフォームホルダーは、加熱されるホルダー本体部にプリフォームの胴部が溶着し、プリフォームホルダーからプリフォームを引き上げることが困難となるため、プリフォームホルダーを外部から冷却することが行われていた。しかし、プリフォームホルダーの冷却により、口栓部の鍔の裏面側の熱がプリフォームホルダーに奪われ、鍔の裏面側の結晶化が不十分になるという問題があった。この問題を解決するため、首部を露出させた状態でプリフォームを保持する筒体(ホルダー本体部に相当)の底部に、プリフォームの受け部材を内蔵したプリフォームホルダーが提案されている(特許文献1参照)。このプリフォームホルダー100は、図4で模式的に示すように、内径がプリフォームWの胴部W1より多少大きく、かつ上縁内径をつばW2の外径より多少小さくしてある筒体101を有する。プリフォームホルダー100の内底部には、プリフォームWの底部を受ける受け部材121が押圧スプリング122で上下動可能に設けてある。この受け部材121は、押圧スプリング122により常時上方に付勢されており、最上位にあるときには、筒体101の上縁とプリフォームWのつばW2下面の僅かな隙間Sを有した状態でプリフォームWを保持するというものである。
特公平6−22876号公報
しかし、特許文献1に記載のプリフォームホルダーは、受け部材を用いてプリフォームを保持するため、長さが異なるプリフォームに自在に対応できないという問題があった。
また、受け部材を設けるため、構造が複雑で部品点数が多くなりその分コストが高くなるという問題があった。さらに、口栓部の鍔の裏面側を十分に加熱できないこともあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成で様々な長さのプリフォームに対応でき、鍔の裏面側の熱がプリフォームホルダーに奪われるのを回避をさせながら鍔の裏面側を含む口栓部の全体を加熱し結晶化させることができるプリフォーム結晶化装置に用いるプリフォームホルダーを提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために検討を重ね本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の発明は、プリフォームの口栓部を露出させた状態にて筒状をなすホルダー本体部でプリフォームを保持するプリフォーム結晶化装置に用いるプリフォームホルダーであって、断熱部が前記ホルダー本体部の上端縁に周設され、該断熱部の上端面は前記プリフォームの口栓部における鍔の裏面側に当接することを特徴とするプリフォーム結晶化装置に用いるプリフォームホルダーを要旨とする。この構成の発明によれば、簡単な構成で様々な長さのプリフォームに対応でき、また、断熱部により口栓部における鍔の裏面側の熱がプリフォームホルダーに奪われるのを回避させ、鍔の裏面側を含む口栓部全体を十分に加熱して結晶化できる。
また、請求項2に記載の発明は、プリフォームの口栓部を露出させた状態にて筒状をなすホルダー本体部でプリフォームを保持するプリフォーム結晶化装置に用いるプリフォームホルダーであって、断熱部と該断熱部に積層される蓄熱部が各々前記ホルダー本体部の上端縁に周設され、前記蓄熱部の上端面は前記プリフォームの口栓部における鍔の裏面側に当接することを特徴とするプリフォーム結晶化装置に用いるプリフォームホルダーを要旨とする。この構成の発明によれば、蓄熱部で鍔の裏面側を十分に加熱結晶化でき、断熱部で鍔の裏面側の熱がプリフォームホルダーに奪われるのを回避をさせることができる。
また、請求項1又は請求項2に記載の発明において、断熱部及び/又は蓄熱部を断面視L字状に形成しても良い。この構成の発明によれば、プリフォームホルダーの上端のみならず上端側の側面も覆うことができるので、鍔の裏面側の熱がプリフォームホルダーに奪われるのをより確実に回避できる。
本発明のプリフォーム結晶化装置に用いるプリフォームホルダーは、受け部材が不要な簡単な構成であるため、様々な長さのプリフォームに自在に対応でき、部品点数が少ないので、その分コストが低く経済性に優れる。また、プリフォームの長さが異なってもプリフォームホルダーの交換が不要となるので、結晶化作業の作業効率向上に資することができる。さらに、口栓部の裏面側を含む口栓部全体を確実に結晶化できるので、結晶化不足による飽和ポリエステル樹脂製ボトルの不良品の発生を抑制できる。
以下、本発明のプリフォームホルダーを実施の形態により図面を参照しながら詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態のプリフォームホルダー50に保持されるプリフォームPの口栓部20が移送装置45内で熱源40、41により加熱される様子を模式的に示す平面図である。図2は、本実施形態のプリフォームホルダー50を示す要部断面図である。なお、図1中、同一の構成要素については1の符号のみを付した。
プリフォームホルダー50のホルダー本体部10は、下方が拡径され上方が縮径されるアルミニウム製の円筒体からなっている。ホルダー本体部10の上端は開放し、上端の内径は口栓部20の鍔21の径より小さくなるように形成されている。なお、図示は省略するが、プリフォームホルダー50の下端は移送装置45に設けられた軸に回転自在に支承され、また、プリフォームホルダー50の下端周りに設けられた自転用歯車にチェーンが噛み合わされるという公知の構成からなり、これによりプリフォームホルダー50は移送装置45内を回転しながら移動でき、プリフォームホルダー50に保持されるプリフォームPも回転しながら熱源40、41間を移動できるようになっている。
ホルダー本体部10の上端縁には、断面視略矩形状の断熱部15が周設されている。断熱部15は、熱を伝導し難い素材であれば特に限定されず、このような素材として、例えばフッ素樹脂、ポリアミド樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、発泡スチレンなどの合成樹脂、あるいは石綿、岩綿、ガラス繊維等を挙げることができる。断熱部15の上端面は、口栓部20の鍔21の裏面側に当接している。
次いで、上記のように構成されるプリフォームホルダー50の作用について説明する。 プリフォームホルダー50は、断熱部15の上端面が口栓部20の鍔21の裏面側に当接するように構成されているため、受け部材を設けなくてもプリフォームPを保持することができる。したがって、このプリフォームホルダー50は、プリフォームPの長さに制約されることなく様々な長さのプリフォームPに対応が可能となる。
また、熱源40からの放熱の一部は、断熱部15に蓄えられる。断熱部15は、口栓部20の鍔21の裏面側に当接するため、断熱部15に蓄えられた熱により口栓部20の鍔21の裏面を加熱でき、ひいては鍔21の裏面側を含む口栓部20の結晶化が可能となる。また、断熱部15は、熱を伝導し難い素材で形成されているので、ホルダー本体部10に熱が伝わり難く、鍔21の裏面側の熱がプリフォームホルダーに奪われるのを回避をさせることができる。
加熱する熱源40、41を図示しない反射板を用いて、鍔21の裏面側に向けるようにして、断熱部15に蓄えられる熱を高めるようにしても良い。
〔第2実施形態〕
本実施形態は、図3に示すように、第1実施形態における断熱部15に蓄熱部16が積層されたものである。そこで、以下、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、また同一の構成要素については同一の符号を用いる。
ホルダー本体部10の上端縁に断面視略L字状の断熱部15と該断熱部15に積層される断面視略L字状の蓄熱部16が各々周設される。蓄熱部16は、比熱容量の低い素材で形成されるが、比熱容量が低いものであれば特に限定されず、このような素材として、例えばステンレスなどの金属を挙げることができる。蓄熱部16の上端面は、口栓部20の鍔21の裏面に当接するようになっている。
本実施形態のプリフォームホルダー60は、蓄熱部16に蓄えられた高い熱量により鍔21の裏面側を確実に加熱し結晶化できる。一方、蓄熱部16に蓄えられた熱は、断熱部15によりホルダー本体部10に奪われないように構成されているので、蓄熱部16の蓄熱量を高めて鍔21の裏面側を十分に加熱できる一方、鍔21の裏面側の熱がプリフォームホルダー60に奪われるのを回避をさせることができる。
本発明は、その技術的範囲に属する限り種々形態を変更して具体化できるので、以下に例示する。
(1) 熱源40、41は、特に限定されず、遠赤外線、中赤外線、近赤外線、マイクロ波などを使用できる。
第1実施形態のプリフォームホルダーに保持されるプリフォームの口栓部が熱源により加熱される様子を模式的に示す平面図である。 第1実施形態のプリフォームホルダーを示す要部断面図である。 第2実施形態のプリフォームホルダーを示す要部断面図である。 従来のプリフォームホルダーを示す要部断面図である。
符号の説明
10 ホルダー本体部
15 断熱部
16 蓄熱部
20 口栓部
21 鍔
40 、41 熱源
P プリフォーム
50、60 プリフォーム結晶化装置に用いるプリフォームホルダー

Claims (3)

  1. プリフォームの口栓部を露出させた状態にて筒状をなすホルダー本体部でプリフォームを保持するプリフォーム結晶化装置に用いるプリフォームホルダーであって、断熱部が前記ホルダー本体部の上端縁に周設され、該断熱部の上端面は前記プリフォームの口栓部における鍔の裏面側に当接することを特徴とするプリフォーム結晶化装置に用いるプリフォームホルダー。
  2. プリフォームの口栓部を露出させた状態にて筒状をなすホルダー本体部でプリフォームを保持するプリフォーム結晶化装置に用いるプリフォームホルダーであって、断熱部と該断熱部に積層される蓄熱部が各々前記ホルダー本体部の上端縁に周設され、前記蓄熱部の上端面は前記プリフォームの口栓部における鍔の裏面側に当接することを特徴とするプリフォーム結晶化装置に用いるプリフォームホルダー。
  3. 断熱部及び/又は蓄熱部が断面視略L字状に形成されてなる請求項1又は請求項2に記載のプリフォーム結晶化装置に用いるプリフォームホルダー。
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