JP2005144054A - カニューレ - Google Patents
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Abstract
【課題】 容器に収容された薬液等を効率よく吸引でき、かつ各機器が備えるゴムを破損させたり、内部にゴムの破片が入り込んだりすることのないカニューレを提供すること。
【解決手段】 カニューレを、先端部が閉塞され先端側側部に開口が形成された筒状の鈍針を有するカニューレ本体21と、カニューレ本体21に対して液密的、かつ着脱自在に取り付けられるオーバーカニューレ22とで構成した。そして、オーバーカニューレ22を、カニューレ本体21の被係合部に係合する係合部26と、鈍針の先端方向に向かって延び先端部が開口した筒状部27とで構成した。また、鈍針に、先端側の外径が基端側の外径よりも大きく設定されたテーパ状の抜け止め部を形成した。さらに、鈍針の先端部を略ドーム状に形成した。また、オーバーカニューレ22の筒状体27の内径を小さく設定した。
【選択図】 図6
【解決手段】 カニューレを、先端部が閉塞され先端側側部に開口が形成された筒状の鈍針を有するカニューレ本体21と、カニューレ本体21に対して液密的、かつ着脱自在に取り付けられるオーバーカニューレ22とで構成した。そして、オーバーカニューレ22を、カニューレ本体21の被係合部に係合する係合部26と、鈍針の先端方向に向かって延び先端部が開口した筒状部27とで構成した。また、鈍針に、先端側の外径が基端側の外径よりも大きく設定されたテーパ状の抜け止め部を形成した。さらに、鈍針の先端部を略ドーム状に形成した。また、オーバーカニューレ22の筒状体27の内径を小さく設定した。
【選択図】 図6
Description
本発明は、アンプル等の容器に収容された薬液等を吸引したり、吸引した薬液等を輸液ラインを介して患者に供給したりする際に用いられるカニューレに関する。
従来から、バイアルやアンプル等の容器に収容された生理食塩水や薬液等を、先端にカニューレが取り付けられた注射器で吸引し、この薬液等を、患者の体に接続された輸液ラインの所定部分に注入することにより患者の体内に供給することが行われている。このカニューレの先端部は細い筒状の針で構成され、その筒状の針の先端に、注入・注出用の開口部が形成されている。このようなカニューレの先端部の針先を尖鋭に形成すると、医療従事者に刺さる等の事故が生じる虞があるため、安全性を考慮して、カニューレの先端部は、バイアルの蓋等を構成するゴムを刺すことができる程度の鋭利さを備えた形状の針(以下、このような形状の針を鈍針と記す。)で構成されている。
また、このようなカニューレの中に、カニューレの先端部を輸液ラインに設けられた医療用活栓のゴム部などに刺したときに、ゴム部の弾性や液圧によってカニューレが後退することを防止するための突部が形成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。このカニューレでは、鈍針の外周部に円周に沿って突部が形成されている。
特開2002―17853号公報
しかしながら、前述したカニューレでは、鈍針の先端が開口しているため、薬液等を吸引するために鈍針の先端部をバイアルのゴム蓋に刺したり、その薬液等を患者の体に供給するために鈍針の先端部を輸液ラインに設けられた医療用活栓のゴム部に刺したりすると、それらのゴムが開口の縁部によって削り取られて鈍針の内部に入り込むことがある。このため、医療用活栓のゴム部が破損するという問題や、ゴムの破片が患者の体内に入る虞があるという問題が生じている。
このような問題を回避するためには、鈍針の開口を鈍針の先端部でなく鈍針の先端側部分の側部に設けることが好ましいが、これによると、アンプルのようにゴムからなる蓋や栓を備えていない容器に収容された薬液等を吸引する際に、薬液等が容器の底部に残り、薬液等を効率よく吸引することができないという問題が生じる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、その目的は、容器に収容された薬液等を効率よく吸引でき、かつ各機器が備えるゴムを破損させたり、内部にゴムの破片が入り込んだりすることのないカニューレを提供することにある。
前述した目的を達成するため、本発明にかかるカニューレの構成上の特徴は、先端部が閉塞され、先端側側部に開口が形成された筒状の鈍針を有するカニューレ本体と、カニューレ本体に対して液密的、かつ着脱自在に取り付けられるオーバーカニューレとを備えたカニューレであって、オーバーカニューレを、カニューレ本体における鈍針の基端側部分の外周面に係合する係合部と、鈍針の先端方向に向かって延び先端部が開口した筒状部とで構成したことにある。
前述したように構成した本発明のカニューレでは、カニューレ本体の先端部を鈍針で構成するとともに、その鈍針の先端側の側部に開口を形成している。このため、鈍針をバイアルのゴム蓋や医療用活栓のゴム部に刺しても、針先は、そのゴム内を通過するだけで、ゴムを削り取って破損させることはない。このため、ゴムの破片が薬液等とともにカニューレ本体の内部に入り込むといった問題は生じなくなる。また、カニューレ本体の先端部は鈍針であるため、医療従事者にこの針先が刺さるといった問題も生じない。
さらに、このカニューレでは、先端部に開口が形成されたオーバーカニューレがカニューレ本体に対して着脱自在に取り付けられているため、アンプル等の容器に収容された薬液等を吸引する際には、カニューレ本体にオーバーカニューレを取り付けることにより、容器内の薬液等を残らず吸引することができる。すなわち、このカニューレは、アンプルのようにゴム蓋等を備えていない容器から薬液等を吸引する場合には、オーバーカニューレをカニューレ本体に取り付けて、オーバーカニューレの先端開口から鈍針を介して薬液等を吸引する。
また、バイアルのようにゴム蓋を備えた容器に収容された薬液等を吸引する場合や、ゴム部を備えた医療用活栓を介して患者の体内に薬液等を供給する場合には、カニューレ本体からオーバーカニューレを取り外して、鈍針の針先を直接、バイアルのゴム蓋や医療用活栓のゴム部に差し込み、薬液等を吸引したり供給したりする。これによって、種々の容器に収容された略すべての薬液等を容器内に残すことなく適正な状態で患者に供給することができる。
また、本発明にかかるカニューレの他の構成上の特徴は、鈍針に、先端側の外径が基端側の外径よりも大きく設定されたテーパ状の抜け止め部を形成したことにある。これによると、鈍針を医療用活栓のゴム部に差し込んで、患者に薬液等を供給する際に、ゴム部の弾性や薬液等の液圧によって、鈍針が医療用活栓から後退して外れることを防止できる。このため、薬液等の供給を適正な状態で行える。この抜け止め部は、鈍針の外周面全体をテーパ状にすることにより形成してもよいし、鈍針の外周面における所定部分に形成してもよい。
また、本発明にかかるカニューレのさらに他の構成上の特徴は、鈍針の先端部を、略ドーム状に形成したことにある。この場合の略ドーム状は、滑らかな曲面に限るものでなく、多少の段部や平面部を含むものであってもよい。全体としてドーム状に近い形状という意味であり、これによると、医療従事者に鈍針が刺さることを防止でき、かつバイアルのゴム蓋や医療用活栓のゴム部等には鈍針を容易に刺し込むことができる。
また、本発明にかかるカニューレのさらに他の構成上の特徴は、オーバーカニューレの先端側部分の内径を基端側部分の内径よりも小さく設定したことにある。オーバーカニューレの基端側部分は、鈍針に対応するため、鈍針に応じた所定の太さに設定されるが、先端側部分は、それよりも細く設定することが可能であり、これによって、オーバーカニューレの先端側部分、すなわち筒状部内の容積を小さくすることができる。オーバーカニューレは、ゴム蓋を備えていないアンプル等の容器から薬液等を効率的に吸引するためにカニューレ本体に取り付けられるものであり、その内部空間は、デッドスペースになる部分である。したがって、この筒状部の容積を小さくすることにより、さらに効率的な薬液等の吸引が可能になる。
また、本発明にかかるカニューレのさらに他の構成上の特徴は、オーバーカニューレの係合部に把持部を設けたことにある。これによると、把持部を手で持ってオーバーカニューレの操作を行えるため、カニューレ本体にオーバーカニューレを着脱する際の操作が容易になる。
以下、本発明によるカニューレの各実施形態を図面を用いて詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るカニューレ20を備えた注射器10を示している。この注射器10は、生理食塩水や薬液等を収容するためのシリンダー部11と、シリンダー部11内に薬液等を吸引するためのピストン部12とを備えている。シリンダー部11は、表面に目盛りが施された円筒体からなるシリンダー本体13と、シリンダー本体13の先端に形成された細径円筒状の被取り付け部14と、シリンダー本体13の後端部の外周に形成されたフランジ状の指当て部15とで構成されている。ピストン部12は、先端に形成されたゴム部をシリンダー本体13の内周面に摺接させた状態でシリンダー部11内に移動可能に取り付けられた円柱状部16と円柱状部16の後端部に形成された円板状の操作部17とで構成されている。
図1は、本発明の第1実施形態に係るカニューレ20を備えた注射器10を示している。この注射器10は、生理食塩水や薬液等を収容するためのシリンダー部11と、シリンダー部11内に薬液等を吸引するためのピストン部12とを備えている。シリンダー部11は、表面に目盛りが施された円筒体からなるシリンダー本体13と、シリンダー本体13の先端に形成された細径円筒状の被取り付け部14と、シリンダー本体13の後端部の外周に形成されたフランジ状の指当て部15とで構成されている。ピストン部12は、先端に形成されたゴム部をシリンダー本体13の内周面に摺接させた状態でシリンダー部11内に移動可能に取り付けられた円柱状部16と円柱状部16の後端部に形成された円板状の操作部17とで構成されている。
そして、被取り付け部14にカニューレ20が着脱可能な状態で取り付けられている。カニューレ20は、カニューレ本体21とカニューレ本体21に着脱可能な状態で取り付けられたオーバーカニューレ22とで構成されている。カニューレ本体21とオーバーカニューレ22は、ともに略円筒体で構成され、カニューレ本体21の内部には、中心軸に沿って液体流路21aが形成され、オーバーカニューレ22の内部には中心軸に沿って液体流路21aに連通する液体流路22aが形成されている。また、カニューレ本体21は、被取り付け部14の外周面に液密的に取り付けられる円筒状の取り付け部23を備えており、その先端側に、図2に示したように、被係合部24を介して鈍針25が形成されている。
被係合部24は、被取り付け部14と同程度の直径に設定された円筒状に形成され、鈍針25は、被係合部24よりもさらに細径の円筒状に形成されている。鈍針25の内部に形成された液体流路21aは、一定の内径に形成されているが、鈍針25の外周部は、図3に示したように、基端部から先端側に向って徐々に大径になるテーパ状に形成されている。そのテーパの角度θは、0.25度〜4度に設定されている。また、鈍針25の先端部25aは、先端側が徐々に細くなった2段状の傾斜部(基端側が円錐台形で、先端側が円錐形)で構成され、全体形状が略ドーム状に形成されている。そして、鈍針25の先端側部分の側部に、液体流路21aに通じる開口25bが形成されている。鈍針25のテーパによって、本発明の抜け止め部が構成される。
オーバーカニューレ22は、被係合部24の外周面に液密的に係合可能な円筒状の係合部26と、係合部26の先端部から前方に向かって延びる細径の筒状部27とで構成されている。筒状部27は、基端部から先端側にいくに従って徐々に細くなったテーパ状に形成されており、内部に形成された液体流路22aもそのテーパ状に伴って先端側が細くなるように形成されている。そして、筒状部27の先端に液体流路22aの開口(図示せず)が形成されている。また、カニューレ本体21およびオーバーカニューレ22は、ともに熱可塑性樹脂材料を用いた成形品で構成されている。
この構成において、カニューレ20が取り付けられた注射器10を用いて、例えば、図4に示したアンプル31内の薬液32を吸引する場合には、まず、アンプル31をくびれ31aに沿って折り曲げて、アンプル本体31bから上部の閉塞部31cを取り除く。つぎに、上端が開口したアンプル本体31bの開口から、アンプル本体31b内にオーバーカニューレ22の先端部を挿入し、筒状部27の開口部を薬液32に浸けた状態で、注射器10のピストン部12をシリンダー部11から引き抜きながら上方に移動させる。
これによって、アンプル本体31b内の薬液32は徐々に、注射器10のシリンダー本体13内に吸引されていく。この際、低下していく薬液32の液面高さに応じて注射器10をアンプル本体31b内の下方側に移動させる。そして、図5に示したように、殆どの薬液32を吸引して、筒状部27の先端部がアンプル本体31bの底部に到達すると、図6のようにアンプル本体31bを傾倒させ、アンプル本体31bの上部側に形成された窪みの部分に残りの薬液32を溜める。
そして、注射器10をアンプル本体31b内から引き出して、筒状部27の先端開口部を、薬液32の中に浸け、再度、ピストン部12をシリンダー部11から引き抜くように後退させることにより、残りの薬液32をシリンダー本体13内に吸引させる。これによって、アンプル31内の薬液32の殆どを注射器10で吸引することができる。
つぎに、注射器10に吸引した薬液32を患者(図示せず)の体内に供給する場合について説明する。図7は、患者の体に接続された輸液ライン33が備える三方活栓34を示しており、この三方活栓34を介して薬液32は患者に供給される。三方活栓34は、可撓性のチューブ33a,33bを直線状に接続する分岐管34a,34bと、分岐管34a,34b間に形成されたチャンバ部35と、チャンバ部35から分岐管34a,34bに対して直交して延びる分岐管34cとを備えている。そして、チャンバ部35内には、弁体36が回転自在に設置されており、この弁体36を操作レバー(図示せず)の操作によって回転させることにより、分岐管34a,34b,34c間における連通ルートを適宜切り換えることができる。
また、分岐管34cの内部には、天然ゴムまたは合成ゴムからなる弾性体(図示せず)が設置されている。この弾性体には、チャンバ部35の内部側と分岐管34cの外部側との間を貫通するスリットが設けられているが、通常時には、弾性体の弾性によってスリットは閉塞された状態になる。注射器10内に吸引した薬液32を患者に供給する際には、弁体36を回転させて、分岐管34cと、患者側に接続された分岐管、例えば、分岐管34aとを連通させる。
そして、注射器10からオーバーカニューレ22を取り外し、鈍針25を分岐管34c内の弾性体のスリットに刺し込む。これによって、鈍針25の開口25bは、チャンバ部35内に位置し、注射器10内の薬液32を輸液ライン33に供給可能な状態になる。その状態で、注射器10のピストン部12を、シリンダー部11内に押し込むことにより、薬液32は、チャンバ部35から分岐管34aおよびチューブ33a等を介して、患者の体内、例えば血管内に供給される。
この場合、鈍針25にテーパからなる抜け止め部が形成されているため、鈍針25が弾性体から後退して外れることを防止できる。また、開口25bは鈍針25の側部に形成されているため、鈍針25を弾性体に刺し込む際、弾性体が、鈍針25の先端部25aおよび開口25bの縁部によって削り取られて破損するといったことは生じない。したがって、削り取られた弾性体の破片が、薬液32とともに患者の体内に送られるといったことも生じず、薬液32は適正な状態を維持したまま患者の体内に供給される。また、注射器10から取り外されたオーバーカニューレ22の筒状部27内には、多少の薬液32が残るが、筒状部27は細く、内部の容積が小さくなるように設定されているため、その量は特に問題にならない。
図8は、バイアル37に収容された薬液32aをカニューレ本体21が取り付けられた注射器10で吸引している状態を示している。このバイアル37では、蓋37aがゴム製のキャップ部とキャップ部の周囲を固定するアルミニウム製の枠部(図示せず)で構成されている。この場合には、オーバーカニューレ22は使用せず、鈍針25を直接蓋37aの中央部に刺し込んで、開口25bをバイアル37内に位置させる。そして、バイアル37を注射器10とともに、上下に反転させて、鈍針25の先端側部分を薬液32aに浸ける。その状態で、注射器10のピストン部12をシリンダー部11から下方に引いて、シリンダー本体13内に薬液32aを吸引する。
この場合も、鈍針25を蓋37aに刺し込む際、開口25bの縁部によって、蓋37aが削り取られることはない。また、バイアル37の上下を反転させて薬液32aを抜き取るため、バイアル37内の薬液32aの殆どを効率よく注射器10内に吸引することができる。注射器10に吸引された薬液32aは、図7に示した輸液ライン33を用い、前述した方法によって、患者の体内に供給される。
このように、本実施形態に係るカニューレ20では、鈍針25の先端側側部に開口25bを形成しているため、鈍針25を三方活栓34の弾性体やバイアル37の蓋37aに刺しても、鈍針25が弾性体や蓋37aを削り取って破損させることはない。また、鈍針25の先端部25aが2段状の傾斜部に形成されて、尖鋭な形状になっていないため、医療従事者にこの鈍針25が刺さるといった問題も生じない。
また、このカニューレ20では、先端部に開口が形成されたオーバーカニューレ22がカニューレ本体21に対して着脱自在に取り付けられているため、アンプル31内の薬液32を吸引する際には、薬液32を残らず吸引することができる。さらに、鈍針25は、先端側の外径が基端側の外径よりも大きく設定されたテーパ状に形成されているため、鈍針25を三方活栓34の弾性体に差し込んだ際に、鈍針25が弾性体から後退して外れることを防止できる。このため、薬液32等の供給を適正な状態で行える。
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態に係るカニューレ40を備えた注射器10を示している。このカニューレ40では、オーバーカニューレ42の係合部46の後端部に、把持部48が形成されている。この把持部48は、係合部46の後端部から軸方向に直交してそれぞれ反対側の方向に向って延びた2個の突起で構成されている。また、筒状部47の長さは、筒状部27の長さよりも長く設定されて、アンプル本体31bの高さ方向の長さよりも長くなっている。このカニューレ40のそれ以外の部分の構成については、前述したカニューレ20と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記している。
図9は、本発明の第2実施形態に係るカニューレ40を備えた注射器10を示している。このカニューレ40では、オーバーカニューレ42の係合部46の後端部に、把持部48が形成されている。この把持部48は、係合部46の後端部から軸方向に直交してそれぞれ反対側の方向に向って延びた2個の突起で構成されている。また、筒状部47の長さは、筒状部27の長さよりも長く設定されて、アンプル本体31bの高さ方向の長さよりも長くなっている。このカニューレ40のそれ以外の部分の構成については、前述したカニューレ20と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記している。
このように構成したことにより、オーバーカニューレ42をカニューレ本体21に対して着脱する際に、把持部48を手で持ってオーバーカニューレ42の操作をすることができるようになり、その着脱操作が容易になる。また、このカニューレ40が取り付けられた注射器10を用いて、アンプル31内の薬液32を吸引する場合には、図10に示したように、注射器10側の部分をアンプル本体31b内に入れることなく、筒状部47だけをアンプル本体31b内に入れて薬液32の吸引を行う。
そして、アンプル本体31bの底部に残った薬液32を吸引する場合には、前述した実施形態と同様、図11に示したように、アンプル本体31bを傾倒させて、アンプル本体31bの窪んだ部分に溜まった薬液32を吸引する。これによっても殆どの薬液32を注射器10内に吸引することができる。このカニューレ40のそれ以外の作用効果については、前述した実施形態に係るカニューレ20と同様である。
また、本発明に係るカニューレは、前述した各実施形態に限定するものでなく、適宜変更実施が可能である。例えば、前述した実施形態では、筒状部27,47の先端部がアンプル本体31bの底部に届くようにしているが、この筒状部27,47の長さを、短く設定して、容器の底部に届かないようにすることもできる。この場合も、図6および図11に示したように、アンプル本体31bを傾倒させることにより、アンプル本体31bの底部に残った薬液32を効率よく吸引することができる。また、鈍針25の先端部25aの形状や把持部48の形状も前述した実施形態に限らず、適宜、実施に応じて変更が可能である。さらに、筒状部27,47にはテーパが形成されているが、このテーパを形成せず、全体が同径に形成された細い管状体で筒状部を構成することもできる。
20,40…カニューレ、21…カニューレ本体、21a,22a…液体流路、22,42…オーバーカニューレ、23…取り付け部、24…被係合部、25…鈍針、25a…先端部、25b…開口、26,46…係合部、27,47…筒状部、48…把持部。
Claims (5)
- 先端部が閉塞され、先端側側部に開口が形成された筒状の鈍針を有するカニューレ本体と、前記カニューレ本体に対して液密的、かつ着脱自在に取り付けられるオーバーカニューレとを備えたカニューレであって、前記オーバーカニューレを、前記カニューレ本体における鈍針の基端側部分の外周面に係合する係合部と、前記鈍針の先端方向に向かって延び先端部が開口した筒状部とで構成したことを特徴とするカニューレ。
- 前記鈍針に、先端側の外径が基端側の外径よりも大きく設定されたテーパ状の抜け止め部を形成した請求項1に記載のカニューレ。
- 前記鈍針の先端部を、略ドーム状に形成した請求項1または2に記載のカニューレ。
- 前記オーバーカニューレの先端側部分の内径を基端側部分の内径よりも小さく設定した請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載のカニューレ。
- 前記オーバーカニューレの係合部に把持部を設けた請求項1ないし4のうちのいずれか一つに記載のカニューレ。
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JP2003389731A JP2005144054A (ja) | 2003-11-19 | 2003-11-19 | カニューレ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013526899A (ja) * | 2010-02-11 | 2013-06-27 | サーキュライト・インコーポレーテッド | 循環系中に補助的な血流を確立するための装置、方法、およびシステム |
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2003
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Legal Events
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