JP2005139179A - Tcd−モネナルの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 費用が少なく且つ簡単なTCD−モネナルの製造方法の提供。
【解決手段】 本発明は、ジシクロペンタジエンを不均一な反応系において、水溶性有機リン(III)化合物を錯塩結合した状態で含有する、元素の周期律表第VIII属の遷移金属化合物の水溶液を使用して70〜150℃の温度および0.5〜10MPaの圧力で合成ガスとヒドロホルミル化することによって8(9)−ホルミル−トリシクロ[5.2.1.02.6]デセン−3を製造する方法において、水溶性有機リン(III)化合物がスルホン化アリールホスフィンおよびアリールジホスフィンのアルカリ金属およびアルカリ土類金塩であることを特徴とする上記方法に関する。

Description

本発明は、ジシクロペンタジエン(DCP)からTCD−モネナル{8(9)−ホルミル−トリシクロ[5.2.1.02.6]デセン−3}の製造方法に関する。
シクロペンタジエンの二量体化によって容易に入手できそして工業的規模で製造されるジシクロペンタジエン(DCP)は、トリシクロデカン骨格が特別な性質を付与する重要な工業的用途を有する化合物に転化することができる。DCPから誘導される、トリシクロデカン構造の化合物は文献にしばしば色々な名称で呼ばれている。Chemiker-Zeitung. 98. 1974.第70〜76頁から公知の、DCP誘導体についての用語に基づいて、以下においてはトリシクロデカン骨格(TCD−骨格とも称する)で構成される用語も使用する。
特にDCPのヒドロホルミル化はTCD−アルデヒド、例えば8(9)−ホルミル−トリシクロ[5.2.1.02.6]デセン−3(TCD−モネナルとも称される)または3(4).8(9)−ビスホルミル−トリシクロ[5.2.1.02.6]デカン(TCD−ジアルデヒドとも称される)に興味が持たれる。これらは重要な中間生成物に更に加工される。例えば米国特許第4,229,324号明細書からは、TCD−モネナルを別のアルデヒドと縮合して、香料分野で使用される2次製品をもたらすことが公知である。米国特許第4,087,467号明細書によればTCD−モネナルは酸化白金またはラネーニッケルの存在下で水素で還元されて、飽和モノアルコールをもたらす。
オレフィン性二重結合に一酸化炭素および水素を接触的に付加することによってアルデヒドを製造することも公知である。この反応は以前には触媒として殆ど専らCoを用いて実施されていたが、近年の方法は触媒として金属ロジウムまたはロジウム化合物を単独でまたは錯塩形成性リガンド、例えば有機ホスフィンまたは亜リン酸のエステルと一緒に使用して実施されている。反応条件のもとで触媒として有効なのは技術分野における一致した意見によれば、一般式
H[Rh(CO)4−x
[式中、Lはリガンドを意味しそしてxは0または1〜3の整数である。]
で表されるロジウムのヒドリドカルボニル化合物である。
特別な場合はジエン類のヒドロホルミル化である。オキソ合成の一般的条件のもとで共役ジエンをヒドロホルミル化する場合には殆ど専らモノアルデヒドが得られるが、孤立二重結合を有するジシクロペンタジエン(DCP)からはモノ置換生成物の他にジ置換生成物も生成される。オキソ合成の温度での逆ディールス−アルダー反応の危険、および遷移金属と錯塩を形成しそして使用される触媒の活性を低減し得るしシクロペンタジエンの放出をそれに伴うという危険のために、ヒドロホルミル化は特別な条件のもとで進行させなければならない。かつての通例の共触媒を、アルデヒドに転化する高い選択性を達成しそして逆ディールス−アルダー分解の程度が比較的に少ない条件のもとでヒドロホルミル化を可能とするロジウムに交換することが有利であることが判っている。ジシクロペンタジエンのヒドロホルミル化についての概要はChemiker-Zeitung. 98. 1974.第70〜76頁にある。
従来技術には、粗ヒドロホルミル化混合物を蒸留後処理する際に多大の生成物損失をもたらすTCD−アルデヒドの熱不安定性が指摘されている。TCD−アルデヒドのこの公知の熱不安定性のためにこのアルデヒドは殆ど純粋では製造できず、オキソ合成の副生成物との混合物状態で後加工される(Chemikerzeitung, 98(2), 1974, 第72頁)。
ドイツ特許出願公開第2,918,107号明細書には、ジシクロペンタジエンをRh/TPPの触媒作用のもとでおよび第三アミン、例えばトリエチルアミンの添加下に有機溶剤中で反応させることにより、TCD−モネナルを製造する方法が開示されている。アミンを用いる場合には、TCD−モネナル類が窒素含有成分で必ず汚染される。
水溶性のスルホン化アリールホスフィンの存在下にDCPをヒドロホルミル化することによってTCD−モネナルを製造する方法はヨーロッパ特許(B1)第0,186,075号明細書から公知である。不均一二相相法としても公知のこの方法では、水に溶解している触媒系が使用される。この種の触媒は例えばドイツ特許第2,627,354号明細書に記載されている。この場合、ロジウム錯塩化合物の溶解性は触媒成分としてスルホン化トリアリールホスフィンを使用することによって達成される。ヒドロホルミル化反応の終了後に反応生成物から触媒を分離することをこの変法の場合には水性相と有機相とを単に相分離することによって、即ち蒸留せずにかつそれゆえに追加的な加熱方法段階なしに行われる。ヨーロッパ特許(B1)第0,186,075号明細書には、Rh/TPPTSを使用した場合に不十分な部分転化が指摘されている。
水の存在下に実施される二相法の収率向上のために、ヨーロッパ特許(B1)第0,186,075号明細書ではスルホン化アリールホスフィンのアンモニウム塩をリガンドとして使用することが提案されている。ヨーロッパ特許(B1)第0,186,075号明細書の開示内容によれば、アンモニウム塩の使用によって水性の触媒含有相中へのDCPの溶解性が向上しそしてヒドロホルミル化反応に有利である。
しかしながら二相ヒドロホルミル化法でアンモニウム塩を用いることは、アンモニウム塩がアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩に比較して高価でありそしてそれの界面活性作用のためにアルデヒド含有有機相と触媒含有水性相との間の相分離を困難にするので、必ずしも最適な解決法ではない。二相−ヒドロホルミル化法での明瞭でない相分離は、有機相中への入り込みによる貴金属の損失をもたらし得るし且つ触媒含有水性相が過度に有機生成物で汚染され、その結果として使用済みの古い触媒水溶液の後での処理が有機化合物の割合が多いために複雑になるので不利である。更に有機相中のN含有触媒成分が後加工の際に問題をもたらす。特に香料分野で使用する場合に問題になる。
それ故に、上述の欠点を克服し、費用が少なく且つ簡単なTCD−モネナルの製造方法が求められている。
従って本発明は、ジシクロペンタジエンを不均一な反応系において、水溶性有機リン(III)化合物を錯塩結合した状態で含有する、元素の周期律表第VIII属の遷移金属化合物の水溶液を使用して70〜150℃の温度および0.5〜10MPaの圧力で合成ガスとヒドロホルミル化することによって8(9)−ホルミル−トリシクロ[5.2.1.02.6]デセン−3を製造する方法に関する。この方法は、水溶性の有機リン(III)−化合物として一般式(I)
Figure 2005139179
[式中、Ar、ArおよびArが互いに同一かまたは異なる炭素原子数6〜14のアリール基であり、置換基Y、YおよびYが互いに同一かまたは異なる直鎖状のまたは分岐した炭素原子数1〜4のアルキル−またはアルコキシ基、塩素原子、臭素原子、水酸基、シアニド基またはニトロ基を意味し、または式NR
(式中、置換基RおよびRが互いに同一または異なり、水素原子、直鎖状のまたは分岐した炭素原子数1〜4のアルキル基を意味する。)
であり、Mはリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムまたはバリウムであり、m、mおよびmが互いに同じか異なり0〜5の整数であり、n、n2およびnが互いに同じか異なり0〜3の整数であり、ただし数n、n2およびnの少なくとも1つは1またはそれより大きい。]
で表されるスルホン化トリアリールホスフィンを;水溶性有機リン(III)化合物として一般式(II)
Figure 2005139179
[式中、n4およびn5の各々は互いに無関係に0または1であり、その際に一般式(II)の化合物が6個までの−SOM−基を含有し、そしてMは一価の金属または当量の多価金属である。]
で表されるスルホン化ジホスフィンを;または水溶性有機リン(III)−化合物として一般式(III)
Figure 2005139179
[式中、n、n、nおよびnの各々は互いに無関係に0または1であり、その際に式(III)の化合物が4〜8個の−SOM−基を含有しており、そしてMは一価の金属または当量の多価金属である。]
で表されるスルホン化ジホスフィンを使用することを特徴とする、上記方法にある。
驚くべきことに且つヨーロッパ特許(B1)第0,186,075号明細書の教示に反して、TCD−モネナルの製造の際にスルホン化アリールホスフィンのアンモニウム塩の代わりにスルホン化アリールホスフィンのアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩を使用した場合に高い収率を達成できることが判った。
ヒドロホルミル化反応器を離れる反応混合物は後続の相分離器において短時間の間に二つの明瞭な相、即ちアルデヒド含有有機相と触媒含有水性相に分離する。この明瞭な相分離によって、有機相中へのロジウムの放出および水性相中への有機物質の入り込みが低減される。
本発明の方法に従って製造されるTCD−モネナルは粗生成物として、後続の精製段階なしに後加工することができる。このことは、価値ある生成物を含有する有機相が均一に溶解しそして多くの反応にとって触媒毒として知られる分析により検出できる量のリン含有−および硫黄含有分解−および分裂生成物を含有するので、その限りにおいては驚くべきことである。
同様に本発明の方法に従って製造された粗TCD−モネナルは高収率で蒸留精製することが可能である。従来技術で表されていた従来の意見に反して、TCD−アルデヒドの蒸留は熱的に不安定であるために生成物を損失させ(Chemiker-Zeitung,98,1974.第72頁)、本発明の方法で製造される粗TCD−モネナルは蒸留によって高純度で、損失も非常に少なく得られる。
DCPのヒドロホルミル化反応は二相系において不均一反応として実施され、例えばドイツ特許(B)第2,627,354号明細書に記載されている反応が実施される。この方法は、オレフィン性原料および反応生成物を含有する有機相および触媒が溶解している水性相が存在していることを特徴としている。触媒としては、水溶性の有機リン(III)−化合物をリガンドとして含有する水溶性ロジウム錯塩化合物が使用される。水溶性の有機リン(III)−化合物としては、一般式(I)
Figure 2005139179
[式中、Ar、ArおよびArが互いに同一かまたは異なる炭素原子数6〜14のアリール基であり、置換基Y、YおよびYが互いに同一かまたは異なる直鎖状のまたは分岐した炭素原子数1〜4のアルキル−またはアルコキシ基、塩素原子、臭素原子、水酸基、シアニド基またはニトロ基を意味し、または式NR
(式中、置換基RおよびRが互いに同一または異なり、水素原子、直鎖状のまたは分岐した炭素原子数1〜4のアルキル基を意味する。)
で表されるアミノ基であり、Mはリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムまたはバリウムであり、m、mおよびmが互いに同じか異なり0〜5の整数であり、n、n2およびnが互いに同じか異なり0〜3の整数であり、ただし数n、n2およびnの少なくとも1つは1またはそれより大きい。]
で表されるスルホン化トリアリールホスフィンを使用する。
一般式(I)のトリアリールホスフィンには、好ましくは基Ar、ArおよびArがフェニル基であり;Y、YおよびYがメチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基および/または塩素原子であり;カチオン性残基Mがナトリウム、カリウム、カルシウムおよびバリウムの無機性カチオンであるトリアリールホスフィンが属する。Ar、ArおよびArがそれぞれフェニル基を意味し、m、mおよびmが0であり、n、n2およびnが0または1でありそしてn+n2+nが1〜3でありそしてスルホナート基がメタ−位にあるトリアリールホスフィンが特に適している。
本発明のヒドロホルミル化法を実施するのに適する、(スルホフェニル)−ジフェニルホスフィン、ジ−(スルホフェニル)フェニルホスフィンおよびトリス(スルホフェニルホスフィン)の混合物は、例えばドイツ特許出願公開第2,627,354号明細書から公知の様にトリフェニルホスフィンをスルホン化する際に生じる。従来技術においては(スルホフェニル)ジフェニルホスフィンはTPPMSと略され、ジ−(スルホフェニル)フェニルホスフィンはTPPDSと略されそしてトリ(スルホフェニル)ホスフィンはTPPTSと略される。
水溶性有機リン(III)−化合物としては同様に一般式(II)または(III)
Figure 2005139179
で表されるスルホン化ジホスフィンが適する。
一般式(II)または(III)のこれらのジホスフィンは国際特許出願公開98/30526号明細書から公知である。
(II)中のn4およびn5の各々は互いに無関係に0または1であり、その場合、式(II)の化合物は6個までの−SOM−基を含有している。
(III)中、n、n、nおよびnの各々は互いに無関係に0または1であり、その場合、式(III)の化合物は4〜8個の−SOM−基を含有している。
−SOM基を含有していない式(IIa)および(IIIa)の相応するジホスフィンをスルホン化することによって製造する結果として、
Figure 2005139179
異なる−SOM基数を有する(II)または(III)の化合物が一般に得られる。例えば3個の−SOM基を有する式(II)または(III)の化合物は2個だけの−SOM基を有する化合物も4または5個の−SOM基を有する化合物も含有している。例えば5個の−SOM基を有する式(II)または(III)の化合物は一般に3個だけまたは4個だけの−SOM基を有する化合物も6または7個の−SOM基を有する化合物も含有している。
式(II)の化合物は最高6個の−SOM基を有するが、他方、式(III)の化合物は最高8個の−SOM基を有する。
この理由で、異なる数の−SOM基を持つ式(II)または(III)の化合物の混合物が一般に使用される。
式(II)または(III)中、Mは一価の金属または当量の多価金属、特にナトリウム、カリウム、カルシウムまたはバリウムである。
元素の周期律表の第VIII属の他の触媒活性遷移金属を用いることが排除されていないとはゆえ、ロジウムの水溶性錯塩化合物を用いるのが特に有利である。コバルト、イリジウム、ニッケル、パラジウム、白金、鉄またはルテニウムの水溶性錯塩化合物も使用できるが、特にコバルト、イリジウムおよび白金の水溶性コバルト化合物が有効なヒドロホルミル化触媒として実証されている。
反応が進行する条件は広い範囲内で変更することができ、個々に状況に適合させることができる。これらは中でも原料、選択された触媒系および意図する転化率に左右される。一般に使用物質のヒドロホルミル化は70〜150℃の温度で実施される。100〜150℃、特に110〜140℃の温度を維持するのが有利である。全圧は0.5〜10MPa、好ましくは1〜6MPa、特に好ましくは1.5〜5MPaの範囲にわたる。水素と一酸化炭素とのモル比は一般に1:10〜10:1の間で変えられ、水素と一酸化炭素とを3:1〜1:3、特に約1:1のモル比で含有する混合物が特に適する。
ロジウム濃度は、その都度の触媒水溶液を基準として20〜1000重量ppm、好ましくは50〜800重量ppm、特に100〜600ppmである。触媒として化学量論量組成のロジウム−リン−錯塩化合物を使用することが可能であるが、一般には過剰量のリン−リガンドの存在下、即ちロジウムと錯塩を形成していないリガンドの存在下で実施する。1モルのロジウム当たり好ましくは10〜300モルのリンを水溶性有機リン(III)−化合物の状態で使用する。ロジウムとリンとのモル比が1:50〜1:150の範囲にあるのが特に有利であることが判っている。ロジウム−リン−錯塩触媒は均一な組成を有している必要がなく、例えばリン−リガンドの種類が異なるロジウム錯塩化合物の混合物よりなっていてもよい。触媒水溶液中に含まれる遊離のリン−リガンドは水溶性の異なる有機リン化合物の混合物で組成されていてもよい。
触媒活性金属として元素の周期律表の第VIII属の他の遷移金属を使用する場合には、遷移金属の濃度並びに遷移金属とリンとのモリ比は、ロジウムの場合にも選択される範囲内で変動する。その都度の最適値は、簡単な予備実験によってそれぞれの使用される遷移金属に依存して決めることができる。
触媒は一般に各成分、即ち遷移金属または遷移金属化合物、有機リン化合物および合成ガスからヒドロホルミル化反応の条件のもとで反応混合物中で生成される。しかしながら触媒を最初に予備調製しそしてそれを本来のヒドロホルミル化段階に供給することも可能である。予備調製の条件は一般にヒドロホルミル化条件に一致する。
ジシクロペンタジエンはそのままでまたは溶液状態でヒドロホルミル化に供給することができる。適する溶剤は水不溶性ケトン類、ジアルキルエーテル、脂肪族ニトリル、芳香族炭化水素、例えばベンゼンまたはトルエン、および飽和脂環式炭化水素、例えばシクロペンタンまたはシクロヘキサン、または飽和脂肪族炭化水素がある。
新規方法の方法技術的および装置的実施態様に関しても広範囲で変更し得る。水性触媒相の使用下に不均一ヒドロホルミル化の実証された一つの態様はヨーロッパ特許(B1)第0,103,810号明細書に記載されている。ヒドロホルミル化段階の反応流出物は相分離器において有機性生成物相と水性触媒溶液とに分離される。触媒溶液を循環供給するのが有利であることが実証されている。粗有機生成物相は更に精製する段階なしに後続反応のために使用されるかまたは後続反応の前に蒸留精製処理してもよい。
ヒドロホルミル化触媒を製造するためには、元素の周期律表の第VIII属の遷移金属、特にロジウムを金属の状態または化合物として使用する。遷移金属は金属の状態では微細な粒子としてまたは担体、例えば活性炭、炭酸カルシウム、珪酸アルミニウム、酸化アルミニウム上の薄い層状で沈着させて使用される。遷移金属化合物としては脂肪族モノ−およびポリカルボン酸の塩、例えば遷移金属−2−エチルヘキサノエート、−アセテート、−オキサレート、−プロピオナートまたは−マロナートが適している。更に無機の水素酸および酸素酸の塩、例えば硝酸塩または硫酸塩、種々の遷移金属酸化物または遷移金属カルボニル化合物、例えばRh(CO)12、Rh(CO)16、Co(CO)、Co(CO)16、Fe(CO)、Fe(CO)、Ir(CO)、Ir(CO)12または遷移金属錯塩化合物、例えばシクロペンタジエニル−ロジウム化合物、ロジウムアセチルアセテート、シクロペンタジエニル−コバルト−シクロオクタジエン−1.5、Fe(CO)−シクロオクタジエン−1.5、[RhCl(シクロオクタジエン−1.5]またはPtCl(シクロオクタジエン−1.5)を使用することもできる。遷移金属ハロゲン化合物はハロゲンイオンの腐食挙動のためにあまり適していない。
遷移金属酸化物および特に遷移金属アセテートおよび−2−エチルヘキサノエートが有利である。酸化ロジウム、酢酸ロジウム、2−エチルヘキサン酸ロジウム、酸化コバルト、酢酸コバルトおよび2−エチルヘキサン酸コバルトが特に適していることが実証されている。
ヒドロホルミル化反応は不連続的でも連続的でも実施することができる。
ヒドロホルミル化反応の反応生成物を蒸留する場合には、一般に140〜142℃の範囲内の搭頂部温度および50hPaの範囲内の圧力で実施する。TCD−モネナルは>99%の純度で得られる。蒸留損失は3%より少ない。
本発明の方法はTCD−モネナルを高収率および高純度で簡単に且つ低コストで得ることを可能とする。本発明の方法に従って製造されるTCD−モネナルは種々の用途で有利に使用できる。
本発明の方法を以下に実施例を用いて更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
実施例:
反応生成物を分析的に特徴付ける際に使用される略語は以下の意味を有する:
DCP ジシクロペンタジエン、
TCD−モネナル 8(9)−ホルミル−トリシクロ[5.2.1.02.6]デセン−3
TCD−Dial 3(4).8(9)−ビスホルミル−トリシクロ[5.2.1.02.6]デカン
Tri−CP トリシクロペンタジエン
TPPTS トリフェニルホスフィン−トリスルホン酸ナトリウム。
TCD−モネナルの製造:
5Lのオートクレーブ中に472mmol/kgのP(III)−含有量を有する2,119gのTPPTS溶液を最初に導入し、160.2gのRh溶液(Rh含有量:6,423mg/kg)と混合する。その後に661.1gのジシクロペンタジエン(工業用;DCP−含有量:93.72重量%)および283.0gのトルエンよりなる混合物を添加する。この反応混合物を135℃に加熱しそして2.5MPaの合成ガス圧および6時間の反応時間のもとで反応させる。
反応終了後に冷却し、有機性の上側相を触媒水性相から相分離によって分離する。残留する触媒相を再度、ジクロロペンタジエンとトルエンとの混合物と混合しそして再度、反応させる。この工程は全体として8度繰り返す。
有機相を秤量しそしてガスクロマトグラフィーで分析する。
GC−分析(面積%)
第1バッチ 第3バッチ 第5バッチ 第7バッチ 第9バッチ
初留成分 0.32 0.31 0.34 0.37 0.37
トルエン 39.22 27.03 29.45 29.47 29.96
DCP 3.66 4.13 4.55 4.60 5.24
TCD-モネナル 52.85 63.80 61.20 61.16 59.94
TCD-Dial 0.56 0.95 0.80 0.83 0.82
Tri-CP 0.39 0.45 0.46 0.41 0.42
その他 3.00 3.33 3.20 3.16 3.25
有機相(g) 1.158 1.091 1.073 1.070 1.086
TCD-モネナル収率(%) 92.9 90.1 89.7 90.4

第1バッチの高いトルエン値はRh−溶液中に含まれるトルエンによるものであり、第1バッチの後で価値ある有機生成物を排出し、これを収率に考慮しない。全ての実験における濃厚油含有量(冷却器を備えたクライゼン・ヘッドの所でのフラッシュ蒸留によって測定)は2重量%以下である。
TCD−モネナルの収率はこれらの実験(実験3〜9)では90〜93%であり、平均値は90.8%である。
実施例1からの残留Rh/TPPTS−触媒溶液を実施例1の方法に従って661.1gのジシクロペンタジエン(工業用;DCP−含有量:93.72重量%)と混合しそして同じ反応条件(123℃、2.5MPa、6時間)で反応させる。
有機相を秤量しそしてガスクロマトグラフィーで分析する。
GC−分析(面積%)
第10バッチ 第11バッチ 第13バッチ 第15バッチ
初留成分 0.26 0.32 0.33 0.35
トルエン 0.74 0.12 0.01 <0.01
DCP 1.37 2.71 2.84 3.47
TCD-モネナル 90.18 89.37 89.34 88.85
TCD-Dia 1.74 1.66 1.49 1.49
Tri-CP 0.50 0.53 0.62 0.55
その他 5.21 5.29 5.37 5.28
油性相 (g) 786 807 802 808
TCD-モネナル収率 (%) 94.0 95.0 94.2 94.4

全ての実験にいて濃厚油含有量(冷却器を備えたクライゼン・ヘッドの所でのフラッシュ蒸留によって測定)は2重量%以下である。
TCD−モネナルの収率はこれらの実験(実験10〜15)では94〜95%であり、平均値は94.4%である。
TCD−モネナルの蒸留精製を4.5の理論段数を有するカラムで行う。この目的のために以下の種類のヒドロホルミル化生成物(800.9g)を使用する。
GC−分析(面積%)
初留成分 0.61
トルエン 29.81
DCP 3.29
TCD−モネナル 62.06
TCD−Dial 0.67
Tri−CP 0.29
その他 3.27
初留成分を分離した後に溶剤(トルエン)および中間留出成分(合計で302.5g)を2:1あるいは5:1の還流比、140℃の頂部最大温度および50hPaの圧力のもとで、以下の組成を有する純粋留分(482.9g)を50hPaおよび0.5:1のRLVで141〜142℃の沸騰範囲で分離する。
GC−分析(面積%)
トルエン 0.02
DCP 0.03
TCD−モネナル 99.02
TCD−Dial 0.04
Tri−CP 0.20
その他 0.69
これは96.2%の蒸留収率に相当する。残留量は15.5%(使用物質の1.9%)である。
実施例3に示した様に、TCD−モネナルは優れた収率で蒸留精製される。
実施例1に従って2.119gのTPPTS溶液(P(III)含有量:472mmol/kg)および160.2gのRh−2−エチルヘキサノエート溶液(Rh−含有量:6,423mg/kg)を最初に装入する。この溶液に661.1gのジシクロペンタジエン(DCP−含有量:93.72重量%)および283gのトルエンを添加しそして120〜135℃の温度および6時間の反応時間、反応させる。
有機相を秤量しそしてガスクロマトグラフィーで分析する。
GC−分析(面積%)
温度 (°C) 135 130 125 120
初留成分 0.67 0.65 0.61 0.56
トルエン 32.80 32.20 31.10 31.50
DCP 3.99 8.09 14.01 21.23
TCD-モネナル 58.71 56.03 51.91 44.52
TCD-Dial 0.94 0.75 0.49 0.44
Tri-CP 0.55 0.40 0.36 0.31
その他 2.34 1.88 1.52 1.44
油性相(g) 1.072 1.068 1.058 1.062
選択率(%) 96.4 96.8 96.4 96.5
実施例1に従って2,119gのTPPTS溶液(P(III)含有量:472mmol/kg)および160.2gのRh−2−エチルヘキサノエート溶液(Rh−含有量:6,423mg/kg)を最初に装入する。この溶液に661.1gのジシクロペンタジエン(DCP−含有量:93.72重量%)および283gのトルエンを添加しそして125℃の温度、2.5MPaの圧力で反応させる。6〜15時間の期間に亙ってサンプルを採り、ガスクロマトグラフィーで分析する。
GC−分析(面積%)
反応時間(時) 6 8 10 12 15
初留成分 0.61 0.58 0.62 0.56 0.55
トルエン 31.10 29.60 30.15 29.60 29.25
DCP 14.01 9.62 5.82 3.50 1.73
TCD-モネナル 51.91 57.45 60.62 63.12 64.92
TCD-Dial 0.49 0.53 0.61 0.83 1.09
Tri-CP 0.36 0.40 0.40 0.42 0.39
その他 1.52 1.82 1.78 1.97 2.07
実施例1に従って2,119gのTPPTS溶液(P(III)含有量:472mmol/kg)および160.2gのRh−2−エチルヘキサノエート溶液(Rh−含有量:6,423mg/kg)を最初に装入する。この溶液に661.1gのジシクロペンタジエン(DCP−含有量:93.72重量%)および283gのトルエンを添加しそして130℃の温度、2.5MPaの圧力で反応させる。4〜10時間の期間に亙ってサンプルを採り、ガスクロマトグラフィーで分析する。
GC−分析(面積%)
反応時間(時) 4 6 8 10
初留成分 0.80 0.65 0.75 0.62
トルエン 30.40 31.20 30.50 30.70
DCP 16.36 8.09 4.31 2.36
TCD-モネナル 49.76 57.03 60.99 62.89
TCD-Dial 0.59 0.75 0.94 1.00
Tri-CP 0.28 0.40 0.38 0.42
その他 1.81 1.88 2.13 2.01
実施例1に従って874gのTPPTS溶液(P(III)含有量:472mmol/kg)、66.0gのRh−2−エチルヘキサノエート溶液(Rh−含有量:6,423mg/kg)および1,245gの水を最初に装入する。この溶液に661.1gのジシクロペンタジエン(DCP−含有量:93.72重量%)および283gのトルエンを添加しそして125℃の温度、2.5MPaの圧力で反応させる。6〜16時間の期間に亙ってサンプルを採り、ガスクロマトグラフィーで分析する。
GC−分析(面積%)
反応時間(時) 6 8 10 12 14
初留成分 0.42 0.35 0.21 0.07 0.14
トルエン 30.61 29.95 29.76 30.05 29.40
DCP 14.50 8.34 4.85 2.87 1.34
TCD-モネナル 52.26 58.84 62.43 64.07 65.87
TCD-Dial 0.42 0.56 0.70 0.77 0.99
Tri-CP 0.28 0.28 0.28 0.35 0.28
その他 1.51 1.68 1.76 1.82 1.98
実施例1に従って874.0gのTPPTS溶液(P(III)含有量:472mmol/kg)、64.3gのRh−2−エチルヘキサノエート溶液(Rh−含有量:6,603mg/kg)および1,245.0gの水を最初に装入する。この溶液に661.1gのジシクロペンタジエン(DCP−含有量:93.72重量%)および283gのトルエンを添加しそして125℃の温度、2.5MPaの圧力で反応させる。8〜15時間の期間に亙ってサンプルを採り、ガスクロマトグラフィーで分析する。
GC−分析(面積%)
反応時間(時) 8 15
初留成分 0.92 0.63
トルエン 29.55 29.83
DCP 8.38 1.89
TCD-モネナル 58.90 63.80
TCD-Dial 0.49 0.42
Tri-CP 0.49 1.12
その他 1.27 2.31
実施例1に従って654.0gのTPPTS溶液(P(III)含有量:472mmol/kg)、48.1gのRh−2−エチルヘキサノエート溶液(Rh−含有量:6,603mg/kg)および1,465.0gの水を最初に装入する。この溶液に661.1gのジシクロペンタジエン(DCP−含有量:93.72重量%)および283gのトルエンを添加しそして125℃の温度、2.5MPaの圧力で反応させる。8時間の反応時間の後に反応混合物をガスクロマトグラフィーで分析する。
GC−分析(面積%)
初留成分 0.56
トルエン 30.30
DCP 1.53
TCD-モネナル 64.19
TCD-Dial 1.05
Tri-CP 0.35
その他 2.02
実施例1に従って436.0gのTPPTS溶液(P(III)含有量:472mmol/kg)、32.1gのRh−2−エチルヘキサノエート溶液(Rh−含有量:6,603mg/kg)および1,683.0gの水を最初に装入する。この溶液に661.1gのジシクロペンタジエン(DCP−含有量:93.72重量%)および283gのトルエンを添加しそして125℃の温度、2.5MPaの圧力で反応させる。16時間の反応時間の後に反応混合物をガスクロマトグラフィーで分析する。
GC−分析(面積%)
初留成分 0.78
トルエン 29.50
DCP 3.45
TCD−モネナル 62.60
TCD−Dial 0.85
Tri−CP 0.56
その他 2.26
これらの実施例から判る通り、ジシクロペンタジエンはTPPTS−ナトリウム水溶液の存在下に高収率で選択的に有機性モネナルに転化される。価値ある生成物有機相と触媒水性相との間の相分離の際に相分離問題は生じない。粗生成物を蒸留精製する際に残留物は非常に僅かな量しか生じない。

Claims (8)

  1. ジシクロペンタジエンを不均一な反応系において、水溶性有機リン(III)化合物を錯塩結合した状態で含有する、元素の周期律表第VIII属の遷移金属化合物の水溶液を使用して70〜150℃の温度および0.5〜10MPaの圧力で合成ガスとヒドロホルミル化することによって8(9)−ホルミル−トリシクロ[5.2.1.02.6]デセン−3を製造する方法において、水溶性の有機リン(III)−化合物として一般式(I)
    Figure 2005139179
    [式中、Ar、ArおよびArが互いに同一かまたは異なる炭素原子数6〜14のアリール基であり、置換基Y、YおよびYが互いに同一かまたは異なる直鎖状のまたは分岐した炭素原子数1〜4のアルキル−またはアルコキシ基、塩素原子、臭素原子、水酸基、シアニド基またはニトロ基を意味し、または式NR
    (式中、置換基RおよびRが互いに同一または異なり、水素原子、直鎖状のまたは分岐した炭素原子数1〜4のアルキル基を意味する。)
    で表されるアミノ基であり、Mはリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムまたはバリウムであり、m、mおよびmが互いに同じか異なり0〜5の整数であり、n、n2およびnが互いに同じか異なり0〜3の整数であり、ただし数n、n2およびnの少なくとも1つは1またはそれより大きい。]
    で表されるスルホン化トリアリールホスフィンを;水溶性有機リン(III)化合物として一般式(II)
    Figure 2005139179
    [式中、n4およびn5の各々は互いに無関係に0または1であり、その際に一般式(II)の化合物が6個までの−SOM−基を含有し、そしてMは一価の金属または当量の多価金属である。]
    で表されるスルホン化ジホスフィンを;または水溶性有機リン(III)−化合物として一般式(III)
    Figure 2005139179
    [式中、n、n、nおよびnの各々は互いに無関係に0または1であり、その際に式(III)の化合物が4〜8個の−SOM−基を含有しており、そしてMは一価の金属または当量の多価金属である。]
    で表されるスルホン化ジホスフィンを使用することを特徴とする、上記方法。
  2. 得られる8(9)−ホルミル−トリシクロ[5.2.1.02.6]デセン−3を蒸留する、請求項1に記載の方法。
  3. 一般式(I)中、Ar、ArおよびArがそれぞれフェニル基であり;m、mおよびmが0であり;n、n2およびnが0または1でありそしてn+n2+nが合わせて1〜3でありそしてスルホナート基がメタ−位にある、請求項1に記載の方法。
  4. 元素の周期律表の第VIII属の遷移金属化合物としてロジウム、コバルト、イリジウム、ニッケル、パラジウム、白金、鉄またはルテニウムの化合物を使用する、請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。
  5. 元素の周期律表の第VIII属の遷移金属化合物としてロジウムの化合物を使用する、請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法。
  6. 反応温度が100〜150℃、特に110〜140℃でありそして圧力が1〜6MPa、特に1.5〜5MPaである請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
  7. ロジウム濃度が、触媒水溶液を基準として20〜1000重量ppm、好ましくは50〜800重量ppm、特に100〜600ppmである請求項1〜6のいずれか一つに記載の方法。
  8. 1モルのロジウム当たり10〜300モル、好ましくは50〜150モルのリンを水溶性有機リン化合物の状態で使用する請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法。
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