JP2005131797A - 筆記具におけるレフィール出没機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】繰り返されるノック体への打突動作に対して、円滑かつ正確なレフィールの出没動作を確保する。
【解決手段】クリップ裏面に形成された基部の軸筒先端に向かって下向きに傾斜する案内面に当接するノック体のノックピンを、ノック体の半径方向に穿設された保持孔内に内装されたスプリングにより出没自在とすることで、ノック体への打突により該基部の案内面に当接しつつ前進後退する際に、該ノック体の係止突起と基部の案内面との過剰な摩擦を該スプリングの弾性により吸収することによってノック体の係止突起における基部の案内面に対する前進後退を滑らかにして、円滑且つ正確なレフィールの出没動作を確保するものである。
【選択図】図5

Description

この発明は、筆記具において、軸筒先端からのレフィールの出没を制御する出没機構に関するものである。
従来筆記具において、軸筒先端からのレフィールの出没を制御する出没機構としては、軸筒内に内装するローレット機構により、ノック体への打突を繰り返すことで行っていた。
しかし、レフィールの筆記具における軸筒先端からの出没をローレット機構により行うものにあっては、このレフィールの出没機構自体が複雑であることから製造コストの上昇や、反復して使用する際の故障の原因となるおそれがある上、ノック体への打突に伴い大きな作動音や衝撃が生じてしまう欠点がある。
そのため、筆記具における軸筒先端からのレフィールの出没を円滑に制御できるように、クリップの裏面において、一体となる内片を折曲することにより取付把持部並びに軸筒先端に向かって軸筒側へ傾斜する案内面を形成すると共に、軸筒の後端より突出するノック体に軸筒先端に向かって下り斜辺を有する係止ピンを付設するものであって、ノック体の係止ピンが該案内面に当接しつつ前進又は後退できるように、クリップの取付把持部を軸筒の窓部端縁に係合させるとともに、クリップ止めより延設される薄片状のバネ部を該クリップの裏面に形成される案内面の裏側に挿嵌して、クリップの基部を軸筒側へ付勢することで、クリップを軸筒に一体に、且つクリップを取付把持部を中心として回動自在に取り付けてなるレフィール出没機構が提案されている。このため筆記具の使用時においてレフィールを軸筒より突出させようとする場合には、ノック体を軸筒の軸方向に押勢することによって、ノック体は押出棒を介してレフィールを軸筒内から突出させるためレフィールに外装されるスプリングを徐々に圧縮しつつ前進すると共に、ノック体の係止ピンはノック体の前進に伴って、該クリップの内片により同方向に形成される案内面を該係止ピンの斜面によって上方に押勢しながら前進する。そして、該ノック体の係止ピンが案内面を乗り越えると、レフィールの前進に伴って圧縮されたスプリングの反発力によりノック体が後退しようとするが、該内片を折曲することで形成される案内面の先端縁に対し該ノック体の係止ピンが係止するものとなる。このためレフィールは軸筒先端から突出した状態で保持されるものである。
一方、使用後は、クリップの取付把持部より軸筒後端側に位置する根元部を軸筒半径方向に押勢すると、ノック体の係止ピンを係止していた案内面の先端縁が浮き上がることで該係止ピンと該先端縁との係止が解除される。このため圧縮されていたスプリングの反発力が開放されるので、レフィール共々ノック体は軸筒軸方向に後退するのでレフィールは軸筒内に没入してなるものである。
しかしながら、ノック体への打突によりレフィールを軸筒内より出没させるに当たって、ノック体の係止ピンは、クリップ裏面の内片により形成される案内面に常に当接しつつ前進し又は後退することとなるので、該ノック体の係止ピンは案内面との当接やその案内面先端縁との係止により摩耗が激しく、長期間にわたってノック体の打突を繰り返すと、案内面先端縁との係止が不確実となり、レフィールの出没制御が確実に行えなくなるおそれがある。
また該クリップの内片を折曲することにより形成される案内面の先端縁に係止されることとなるノック体の係止ピンは、レフィールを突出させる場合には、少しでもノック体の打突に必要となる操作力を軽減するために、該案内面に対して係止ピンの斜面が対応するように配置しなければならないが、部品自体が著しく小さいためそのように組み立てること自体、著しく困難である。
更に、ノック体の係止ピンがクリップの内片により形成される案内面に当接しつつ前進するに当たって、該係止ピンの斜面は案内面をクリップ止めのバネ部と共に押し上げるので、係止ピンが案内面を乗り越える度に押し上げられた該バネ部の弾性により案内面が復帰して大きな反動が生じ、円滑なレフィールの出没制御を行うことができないものでもある。
特開2000−289385号公報
解決しようとする問題点は、複雑な出没機構による製造コストの上昇や故障の原因の発生、大きな作動音や衝撃による品質の低下及び出没動作に伴う部品摩耗による不確実なレフィールの出没制御である。
この発明は、ノック体の先端に穿設された保持孔内に内装するスプリングによって、軸筒半径方向に出没自在となる係止突起を、クリップの裏面において折曲して形成される案内面の先端縁に係止自在とすることで、レフィールを軸筒先端から突出して固定し、また該クリップの根元部を押圧することで、クリップの取付把持部を中心としてクリップを回動させて、クリップの裏面に形成された案内面の先端縁を軸筒半径外方向へ回動させることにより、上記案内面の先端縁に係止自在となるノック体の係止突起の係止を解き、レフィールを軸筒内に収容してなるものとしてレフィールの出没を制御することを主要な特徴とする。
この発明の筆記具におけるレフィール出没機構により、長期間にわたる使用に対して、部品の摩耗を防ぎつつ円滑且つ正確なレフィールの出没制御することができるという優れた効果を有する。
製造コストや故障の低減及び長期間に渡っての良好な使用性を確保するという目的を実現した。
図1は、この発明の筆記具におけるレフィール出没機構を具える実施例である筆記具(1)であり、この発明の筆記具(1)は、先端に繰り出し孔(5)を穿設するキャップ(4)を装着すると共に、その内部において、複数のレフィール(22)を保持しつつ所望のレフィール(22)を繰り出すことができるレフィール繰り出し装置(21)を内装する軸筒(2)と、該軸筒(2)の後端より出没自在に突出し該レフィール繰り出し装置(21)の押出棒(28)を軸筒先端に向かって押勢するノック体(6)及び、軸筒(2)の窓部(3)に対して弾性を以て軸筒半径方向に拡開自在に取り付けられたクリップ(7)からなるものである。
ここで、この発明の実施例である筆記具(1)の軸筒(2)内に内装されるレフィール繰り出し装置(21)は、図8乃至図9において示すように、隔壁(図示せず。)により等分割すると共に、その底部にそれぞれ貫通孔(図示せず。)を穿設してなる各レフィール保持溝(25a)内において、後端部(23a)にスプリング(24)を外装するレフィール保持パイプ(23)に保持されたレフィール(22)を複数収容するレフィール保持パイプガイド(25)と、該レフィール保持パイプガイド(25)の後端に一体に結合し、その一部に軸方向にスリット(27)を有するカバー体(26)と、このカバー体(26)内においてスプリング(29)と共に、揺動自在となり、該レフィール保持パイプ(23)の後端部(23a)をノック体(6)への打突に合わせて押勢自在としてなる押出棒(28)とからなるものである。
尚、本実施例においては、ボールペン用に2本のレフィール(22)を、又、シャープペンシル用に1本のレフィール(22’)を使用しているところ、シャープペンシル用のレフィール(22’)はボールペン用に比してその径が若干太くなることから、シャープペンシル用のレフィール(22’)を保持するレフィール保持溝(25a)の先端は切欠部(25a’)となっている(図12参照)。
ところで、軸筒(2)の表面の表示に従って所望の表示部分を上にすると、レフィール繰り出し装置(21)の後端に結合するカバー体(26)内の押出棒(28)が傾動して、レフィール保持パイプガイド(25)のレフィール保持溝(25a)内に収容されている複数のレフィール(22)の内、所望のレフィール(22)を保持しているレフィール保持パイプ(23)の後端部(23a)に対して底部の貫通孔を通して当接することとなる。
従って、使用者が、ノック体(6)を打突することで、該押出棒(28)がスプリング(29)の圧縮と共にノック体(6)により軸筒前方へ押勢されるので、さらにこの押出棒(28)が当接する後端部(23a)を有するレフィール保持パイプ(23)も前進し、該レフィール保持パイプ(23)に保持されるレフィール(22)が軸筒先端に装着されるキャップ(4)の繰り出し孔(5)から外部に突出すると共に、後述する通りノック体(6)は軸筒(2)内において係止されることで、レフィール(22)は軸筒(2)より突出したままの状態で維持されるものとなる。
一方、筆記具(1)として使用後は、後述の通りクリップ(7)の軸筒後端側に位置する根元部(8)を押圧することで、ノック体(6)の係止を解除することができ、軸筒(2)の先端より突出した状態のレフィール(22)が、該レフィール(22)を保持するレフィール保持パイプ(23)と共に圧縮されていたスプリング(24)の弾性により後退するとともに、ノック体(6)も軸筒後端に向かってスプリング(24)の弾性により後退することとなるので、該レフィール(22)は軸筒(3)内に没入して収容されるものである。
そして、この発明の実施例である筆記具(1)の軸筒(2)内に具えられる筆記具におけるレフィール出没機構は次の部分から構成される。即ち、
軸筒(2)には、クリップ(7)を取り付けるために使用する内部に貫通し、且つ軸筒後端に向かうスリット(3a)を有する窓部(3)が設けられ(図4参照)、
該クリップ(7)は、その裏面に一体に成形される切片を折曲することで軸筒(2)に係合する取付把持部(9)及び内部に嵌合孔(11)を有するように軸筒(2)先端に向かって軸筒(2)側へ斜行する案内面(12)を有する基部(10)を形成し(図2及び図3参照)、
該ノック体(6)は、その先端側において半径方向に穿設した保持孔(14)内において密嵌する係止筒(15)と共に内装するスプリング(16)によって軸筒半径方向に出没自在となる係止突起(13)を保持し(図7参照)、
更に、クリップ止め(17)は、レフィール繰り出し装置(21)の外周に挿嵌固持される円筒部(18)とこの円筒部(18)の一端より一体に延設され、中間部において軸筒半径内方向に、又、先端部において軸筒半径外方向にそれぞれ屈曲させてなる薄板状のバネ部(19)よりなり〔図11(ロ)参照〕、
また、上述のように、ノック体(6)を挿嵌するレフィール繰り出し装置(21)のカバー体(26)には、軸方向にスリット溝(27)を穿設するものであり、ノック体(6)はその係止突起(13)を該スリット溝(27)に係合させて軸方向に摺動する。
なお、この発明の実施例である筆記具(1)においては、筆記具(1)の軸筒(2)内に内装される上記レフィール繰り出し装置(21)は、使用者が不注意にさわることによって内部で回転し、軸筒(2)の表面の表示と、レフィール繰り出し装置(21)に保持されている各レフィール(22)との間で齟齬が生じるおそれがあるので、筆記具(1)の軸筒(2)内で不用意にレフィール繰り出し装置(21)が回転しないように、図10乃至図11において示すようなレフィール繰り出し装置(21)の回転防止装置(30)を具えるものである。
即ち、レフィール繰り出し装置(21)の外周に挿嵌保持されるクリップ止め(17)においては、特に、バネ部(19)を設けた円筒部(18)の端縁の他端側において、軸筒(2)先端方向に向かう薄片状の係止片(20)を更に形成する。更に該レフィール保持パイプガイド(25)の先端両側面に軸方向に凹陥したリブ受け部(35)を形成する(図12参照)。一方、回止筒(31)は、その外面の一部を軸方向に凹陥させて、該クリップ止め(17)の係止片(20)が嵌合する係止溝(32)を溝設するとともに、該係止溝(32)の一方端縁側に、クリップ止め(17)の係止片(20)を嵌入し易いよう、切欠部(32a)を設ける。更に、該回止筒(31)において切欠部(32a)を設けた端縁側の内面には、前記レフィール保持パイプガイド(25)の先端両側面に設けられたリブ受け部(35)と係合するリブ(36)が条設されている。そして、該回止筒(31)をレフィール保持パイプガイド(25)に対して、切欠部(32a)を設けた端縁側を軸筒後方側へ向けて挿嵌する。これによって、回止筒(31)の内側面に設けられたリブ(36)とレフィール保持パイプガイド(25)の先端両側面に設けられたリブ受け部(35)とが係合し、レフィール保持パイプガイド(25)、ひいてはレフィール繰り出し装置(21)が回止筒(31)に対して固定される。そして更に、該回止筒(31)の係止溝(32)と該クリップ止め(17)の係止片(20)とを密嵌させた上、該クリップ止め(17)の係止片(20)と、該回止筒(31)の係止溝(32)とを密嵌させたまま、当該密嵌部分に対して、軸方向に切欠部(34)を有して半径方向に拡開自在となる略筒状の固持筒(33)により弾性を以て被覆することで、該レフィール繰り出し装置(21)とクリップ止め(17)とを一体に固持してなるものである。このクリップ止め(17)自体、後述するように、軸筒(3)外に取り付けられるクリップ(7)と一体となっていることから、レフィール繰り出し装置(21)は軸筒(2)に対して固定され、軸筒(2)とは異なる回転をすることが防止される。
尚、前述の通り、回止筒(31)の切欠部(32a)は係止片(20)の嵌入を用意にするためのものであって、それ自体は不可欠のものではなく、又、回止筒(31)とレフィール保持パイプガイド(25)との係合を図るために、本実施例においてはリブ(36)とリブ受け部(35)とを使用しているが、これは両者が係合固定される構造であれば、他の構造をとることも可能である。
ところで、この発明の実施例である筆記具(1)において、この筆記具(1)を構成する軸筒(2)とクリップ(7)とを一体に取り付けるに当たっては、
まず、該レフィール繰り出し装置(21)後方に一体に結合するカバー体(26)に、その内部でスプリング(29)と共に揺動自在となる押出棒(28)に当接するよう、ノック体(6)の係止突起(13)をカバー体(26)のスリット溝(27)に係合させて該ノック体(8)を摺動自在に遊嵌し、
更に、該レフィール繰り出し装置(21)の外周にクリップ止め(17)の円筒部(18)を挿嵌保持した上、
クリップ(7)裏面に形成される取付把持部(9)を軸筒(2)の窓部(3)の端縁のスリット(3a)に係合させる。そして、レフィール繰り出し装置(21)の外周に挿嵌保持されたクリップ止め(17)のバネ部(19)先端を、クリップ(7)の裏面に形成される基部(17)の案内面(12)裏面に当接させつつ押勢することで、該バネ部(19)が案内面(12)裏面を軸筒(2)方向へ押勢した状態で、嵌合孔(11)に嵌合することとなる。
これによって、クリップ(7)を軸筒(2)に対して一体に取り付けるものである。又、同時に前述の通り、クリップ止め(17)の係止片(20)が回止筒(31)の係止溝(32)に密嵌し、当該回止筒(31)自体がレフィール保持パイプガイド(25)と固定されている上、その外周を固持筒(33)により弾性を以て被覆されることにより、回転防止装置(30)並びにクリップ(7)を介して、レフィール繰り出し装置(21)が軸筒(2)に対して固定されることとなる。
このように、クリップ止め(17)とレフィール繰り出し装置(21)とは一体に固持されており、また、該レフィール繰り出し装置(21)はクリップ止め(10)を介して軸筒(2)外に取り付けられるクリップ(7)とも一体となるものである。従って、使用者が不注意にも筆記具(1)の軸筒(2)内に内装されるレフィール繰り出し装置(21)を回転させようとしても、該軸筒(2)外に取り付けられたクリップ(7)と一体となるレフィール繰り出し装置(21)は決して回転することはなく、軸筒(2)の表面の表示とレフィール繰り出し装置(21)に保持される各レフィール(22)(22’)の位置とで齟齬を生じることはなく、正確に作動するものである。
この発明の実施例である筆記具(1)において具えられる筆記具におけるレフィール出没機構は以上のように構成されるので、使用者が軸筒(2)の後端より外部に突出するノック体(6)を打突すると、このノック体(6)への打突により、ノック体(6)は該ノック体(6)が当接する、レフィール繰り出し装置(21)の後端に一体に結合するカバー体(26)内において揺動自在にある押出棒(28)を、外装するスプリング(29)と共に圧縮しつつ押勢する。さらに該押出棒(28)が当接するレフィール保持パイプ(23)に保持されるレフィール(22)を、該レフィール保持パイプ(23)の後端部(23a)に外装するスプリング(24)を圧縮しつつ前進させることで、該レフィール保持パイプ(23)に保持されるレフィール(22)を筆記具(1)の軸筒(2)より外部に突出させてなるものである。
このとき、ノック体(6)の打突による軸筒先端方向への前進に際して、該ノック体(6)の半径方向に穿設した保持孔(14)内において係止筒(15)と共に内装されるスプリング(16)の弾性により出没自在となる係止突起(13)は、まずクリップ(7)裏面に形成される基部(10)の軸筒(2)先端に向かって軸筒(2)側に傾斜してなる案内面(12)に当接することで、該保持孔(14)内に内装するスプリング(16)を圧縮しながら案内面(12)の傾斜に合わせて没入するものである。更に、ノック体(6)の該係止突起(13)は、保持孔(14)内に内装するスプリング(16)の弾性により、係止突起(13)と基部(10)の案内面(12)との過剰な摩擦を吸収しながら前進するものである。そして、該係止突起(13)が該案内面(14)を乗り越えると、これと同時にノック体(6)の係止突起(13)は、圧縮されていたスプリング(16)の反発力により突出して案内面(12)の先端縁(12’)に対して係合し、その時、レフィール保持パイプ(23)の後端部(23a)に外装され、レフィール(22)の突出と共に圧縮されたスプリング(24)の反発力を押出棒(28)を介して受けることで、該案内面(12)の先端縁(12’)に確実に係止することとなり、レフィール(22)は軸筒(2)の先端から円滑且つ正確に突出したままの状態で固定される。
一方、この筆記具(1)の軸筒(2)先端から突出した状態となっているレフィール(22)を該軸筒(2)内に収納しようとする場合は、まず軸筒(2)に一体に取り付けられているクリップ(7)の軸筒後端側に位置する根元部(8)を軸筒(2)に向かって押圧する。これにより、クリップ(7)が筆記具(1)の軸筒(2)の窓部(3)のスリット(3a)に対して係合するクリップ(7)裏面に形成された取付把持部(9)を中心に、クリップ(7)の軸筒先端側部分が上方に向かって回転することとなる。そのため、筆記具(1)の軸筒(2)に一体に取り付けられているクリップ(7)の裏面に形成されている基部(10)も同様に上方に向かって浮き上がることとなる。その結果、該クリップ(7)の裏面に形成される基部(10)における案内面(12)の先端縁(12’)に係止しているノック体(6)の係止突起(13)は、案内面(12)の先端縁(12’)との係合を解かれるものとなる。そして、再びノック体(6)は、レフィール保持パイプ(23)の後端部(23a)に外装され、レフィール(22)の突出と共に圧縮されたスプリング(24)の反発力を押出棒(28)を介して受けることにより、該クリップ(7)の基部(10)の案内面(12)に対して該保持孔(14)内に内装するスプリング(16)の弾性により過剰な摩擦を吸収しながら当接しつつ後退するものである。この結果、ノック体(6)の前進状態により筆記具(1)の軸筒(2)先端から突出した状態で固定されていたレフィール(22)は、ノック体(6)の後退によってレフィール保持パイプ(23)も後退して、該レフィール(22)は筆記具(1)の軸筒(3)内に円滑且つ正確に没入して収容されるものとなる。
複数のシャープペンシルやボールペンのレフィールを内蔵する筆記具のみならず、あらゆるノック体の打突によりレフィールの出没を行う筆記具に適用できる。
この発明の実施例である筆記具の全体斜視図である。 クリップの縦断面図である。 クリップの要部拡大斜視図である。 軸筒の窓部の拡大正面図である。 この発明である筆記具におけるレフィール出没機構を示した断面図である。 当該筆記具におけるレフィール出没機構の作動状態を示した図である。 ノック体の要部拡大断面図である。 この発明の実施例に具えられるレフィール繰り出し装置の全体斜視図である。 レフィール保持パイプの全体斜視図である。 この発明の実施例に具えられるレフィール繰り出し装置に回転防止装置を装着した全体斜視図である。 当該回転防止装置の組み立て状態を示す分解図である。 レフィール保持パイプガイドの先端側の正面図である。 回転防止装置を構成する回止筒の斜視図である。
符号の説明
1 筆記具
2 軸筒
3 窓部
3a スリット
4 キャップ
5 繰り出し孔
6 ノック体
7 クリップ
8 根元部
9 取付把持部
10 基部
11 嵌合孔
12 案内面
12’ 先端縁
13 係止突起
14 保持孔
15 係止筒
16 スプリング
17 クリップ止め
18 円筒部
19 バネ部
20 係止片
21 レフィール繰り出し装置
22、22’ レフィール
23 レフィール保持パイプ
23a (レフィール保持パイプの)後端部
24 スプリング
25 レフィール保持パイプガイド
25a レフィール保持溝
25a’ 切欠部
26 カバー体
27 スリット
28 押出棒
29 スプリング
30 回転防止装置
31 回止筒
32 係止溝
32a 切欠部
33 固持筒
34 切欠部
35 リブ受け部
36 リブ

Claims (1)

  1. 先端に繰り出し孔を穿設するキャップを装着すると共に、その内部において、複数のレフィールを保持しつつ所望のレフィールを繰り出すことができるレフィール繰り出し装置を内装する軸筒と、該軸筒の後端より出没自在に突出し該レフィール繰り出し装置の押出棒を軸筒先端に向かって押勢するノック体及び軸筒の外周面に軸筒半径方向に弾性を以て拡開自在に取り付けられたクリップからなる筆記具において、
    該軸筒後方には内部に貫通する窓部が設けられ、
    該クリップは、その裏面に一体に成形される切片を折曲することで、軸筒に係合する取付把持部及び内部に嵌合孔を有するように軸筒先端に向かって軸筒側へ傾斜する案内面をなす基部を形成し、
    該ノック体は、その先端側において、半径方向に穿設した保持孔内に係止筒と共に内装するスプリングによって軸筒半径方向に出没自在となる係止突起を保持し、
    更に、クリップ止めは、該レフィール繰り出し装置の外周に挿嵌固持される円筒部とこの円筒部の一端より一体に延設され、その先端を屈曲させてなる薄板状のバネ部よりなり、
    また、ノック体を挿嵌するレフィール繰り出し装置の後方のカバー体には、軸方向にスリット溝を穿設するものであって、
    まず該レフィール繰り出し装置後方のカバー体に、その内部で揺動自在となる押出棒に当接するよう該ノック体を、その係止突起がカバー体のスリット溝に係合しつつ摺動自在に遊嵌し、
    更に、クリップ裏面に形成される取付把持部を軸筒の窓部端縁に係合させて、クリップを軸筒に一体に取り付けると共に、
    該レフィール繰り出し装置の外周にクリップ止めの円筒部を挿嵌保持した上、クリップ止めのバネ部を前記クリップの案内面裏面に当接させつつ押勢して嵌合孔に嵌合させて基部を軸筒側へ付勢することで、
    ノック体への打突により、ノック体の係止突起をクリップの案内面に沿って摺動させて、該案内面の先端縁に、該圧縮したスプリングの反発力により係止することでレフィールを軸筒先端から突出、固定し、一方クリップの取付把持部より後端側に位置する根元部に対する押圧により、取付把持部を中心としてクリップを回動することによって案内面を上昇させ、該案内面先端縁と係止突起との係止を解除し、レフィールに外装される圧縮されていたスプリングの反発力によりノック体を後退させることで、軸筒内部にレフィールを没入させてなるものとする
    筆記具におけるレフィール出没機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008044159A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Zebra Pen Corp クリップの取付構造

Cited By (1)

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JP2008044159A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Zebra Pen Corp クリップの取付構造

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