JP2005124594A - パンツ型の着用物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッドの周縁から漏出した体液が外側に漏れてしまうことはなく、開口周縁と被覆部との連結を解除するときに不快な音を発することがないパンツ型の着用物品を提供する。
【解決手段】パンツ型の着用物品1Aは、前胴周り域2と股下域3との横方向中央に形成された中央開口9を開閉可能な第1被覆部10を有し、使い捨てパッド24が第1被覆部10の内面に着脱可能に取り付けられる。この物品1Aでは、中央開口9を画成する両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22とが止水性のレールファスナー25を介して連結可能である。レールファスナー25は、両側開口縁19に固着された第1連続エレメント26と、自由両側縁22に固着された第2連続エレメント27と、それらエレメント26,27どうしを係脱可能なスライダー28とから形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、体液を吸収保持する使い捨てパッドを着脱可能なパンツ型の着用物品に関する。
互いに対向する前後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域と、胴周り開口および一対の脚周り開口とを有し、前胴周り域と股下域との横方向中央に中央開口が形成され、中央開口を開閉可能なシート状の被覆部材が取り付けられた使い捨てパンツがある(特許文献1参照)。
中央開口を画成するパンツの開口周縁は、前胴周り域に位置して横方向へ延びる上端開口縁と、股下域に位置して横方向へ延びる下端開口縁と、上下端開口縁間に位置して縦方向へ延びる両側開口縁とから形成されている。被覆部材の周縁は、上端開口縁に並行して横方向へ延びる自由上端縁と、下端開口縁に固着されて横方向へ延びる固定下端縁と、両側開口縁に並行して縦方向へ延びる自由両側縁とから形成されている。開口周縁のうちの上端開口縁と両側開口縁とには機械式面ファスナーであるフックとループとのうちのいずれか一方が取り付けられ、被覆部材の自由上端縁と自由両側縁とにはフックとループとのうちのいずれか他方が取り付けられている。このパンツでは、面ファスナーを介して被覆部材の周縁を開口周縁に連結するとパンツの中央開口を閉じることができ、開口周縁と被覆部材の周縁との連結を解除するとパンツの中央開口を開けることができる。
このパンツの内面には、体液を吸収保持するパッドが着脱可能に取り付けられる。このパンツは、フックとループとの係合を解除して開口周縁と被覆部材の周縁との連結を外し、被覆部材をパンツの股下域に向かって縦方向下方へ旋回させた状態で、体液で汚れたパッドをパンツから取り外したり、新しいパッドをパンツに取り付けることができるので、パッドの交換時にパンツを上げ下げする手間を省くことができる。
特開平9−95804号公報
特許文献1に開示のパンツでは、フックとループとから形成される機械式面ファスナーに止水性がないので、面ファスナーを介して中央開口を画成するパンツの開口周縁と被覆部材の周縁とを連結したとしても、パッドの周縁から漏出した体液が面ファスナーを通過して開口周縁や被覆部材の周縁からパンツの外側に漏れてしまう場合がある。また、このパンツでは、フックとループとの係合を解除するときに、ループに引っ掛かったフックをループから無理に外すので、バリバリという不快な音が発生する。
本発明の目的は、パッドの周縁から漏出した体液が外側に漏れてしまうことはなく、開口周縁と被覆部との連結を解除するときに不快な音を発することがないパンツ型の着用物品を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、互いに対向する第1および第2胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域と、胴周り開口および一対の脚周り開口とを有し、第1胴周り域と股下域との横方向中央に縦方向へ延びる中央開口が形成され、股下域に連なって縦方向へ旋回可能かつ中央開口を開閉可能な第1被覆部を備え、体液を吸収保持する使い捨てパッドが第1被覆部の内面に着脱可能に取り付けられるパンツ型の着用物品である。
前記前提における本発明の特徴は、中央開口を画成する開口周縁が、第1胴周り域に位置して横方向へ延びる上端開口縁と、股下域に位置して横方向へ延びる下端開口縁と、上下端開口縁間に縦方向へ延びる両側開口縁とから形成され、第1被覆部が、上端開口縁に並行して横方向へ延びる自由上端縁と、下端開口縁に連なって横方向へ延びる固定下端縁と、両側開口縁に並行して縦方向へ延びる自由両側縁とを有し、両側開口縁と自由両側縁とが、止水性のレールファスナーを介して連結可能であり、レールファスナーが、両側開口縁に固着された第1連続エレメントと、自由両側縁に固着された第2連続エレメントと、それらエレメントどうしを係合可能かつそれらエレメントどうしの係合を解除可能なスライダーとから形成されていることにある。
この物品は、体液がパッドの周縁から漏出したとしても、レールファスナーが止水性であるから、体液がファスナーを通過することはなく、体液が開口周縁のうちの両側開口縁や第1被覆部の自由両側縁から物品の外側へ漏れることはない。この物品は、スライダーを移動させてレールファスナーを形成する第1および第2連続エレメントの係合を解除するので、それらエレメントの係合を解除するときに不快な音が発生することはない。なお、レールファスナーは、エレメントが一連に延びるレール状を呈し、多数の務歯頭部がファスナーの延びる方向へ順に並ぶジップ・ファスナーとは異なる。
本発明は、以下の実施態様を有する。
(1)物品では、スライダーが股下域から第1胴周り域に向かって移動して第1および第2連続エレメントどうしを係合させ、スライダーによってそれらエレメントどうしを係合させた後に、スライダーを第1胴周り域に位置するそれらエレメントの上端部から抜き取ることが可能である。この態様の物品では、スライダーを第1および第2連続エレメントの上端部から抜き取ることで、それらエレメントどうしを係合させた後にスライダーを物品から分離することができる。
(2)物品では、レールファスナーが順に並ぶ複数の前記スライダーを有し、それらスライダーのうちの第1および第2連続エレメントの上端部の側に位置するスライダーによってそれらエレメントどうしを係合させるとともにそのスライダーをそれらエレメントの上端部から抜き取った後に、それらエレメントどうしの係合をスライダーを用いることなく外力を加えて解除することが可能であり、抜き取ったスライダーの直後に位置するスライダーによって第1および第2連続エレメントどうしを再び係合させることが可能である。この態様の物品は、第1および第2連続エレメントどうしを互いに離間させる方向へ引っ張ることでスライダーを用いずにそれらエレメントどうしの係合を解除することができ、抜き取ったスライダーの直後に位置するスライダーを利用して第1および第2連続エレメントどうしを再び係合させることができる。
(3)物品では、中央開口の第1胴周り域に位置する上方部分が物品と別体の横方向へ延びる第2被覆部によって覆われ、第2被覆部の周縁が開口周縁のうちの上端開口縁と該上端開口縁寄りに位置する両側開口縁とに固着されている。物品では、両側開口縁と自由両側縁とをレールファスナーを介して連結したときに、第1被覆部の第1胴周り域に位置する上方部分が第2被覆部の外面に重なる。この態様の物品は、その着用中に、上端開口縁と第1被覆部の自由上端縁との間から着用者の肌が露出することはない。
(4)第1被覆部は、物品と別体の弾性的な伸縮性を有する疎水性繊維不織布から形成されている。第2被覆部は、疎水性繊維不織布から形成されている。この態様の物品は、その着用中に、両側開口縁と自由両側縁とを連結するレールファスナーが着用者の動作によって引っ張られたとしても、伸縮性繊維不織布から形成された第1被覆部がレールファスナーの動きに追従して伸長するので、第1および第2連続エレメントどうしの係合が不用意に解除されてしまうことがない。
(5)物品では、弾性的な伸縮性を有する胴周り用弾性部材が胴周り開口を画成する胴周り周縁部に収縮可能に取り付けられ、弾性的な伸縮性を有する脚周り用弾性部材が脚周り開口を画成する脚周り周縁部に収縮可能に取り付けられている。この態様の物品では、それを着用したときに、胴周り用弾性部材が着用者の胴部を締め付けるとともに、脚周り用弾性部材が着用者の脚部を締め付ける。
本発明に係るパンツ型の着用物品によれば、中央開口を画成する開口周縁のうちの両側開口縁と第1被覆部の自由両側縁とが止水性のレールファスナーを介して連結されるので、第1被覆部の内面に取り付けられた使い捨てパッドの周縁から体液が漏出したとしても、体液がレールファスナーを通って両側開口縁や第1被覆部の自由両側縁から物品の外側へ漏れてしまうことはなく、それら縁からの体液の漏れを確実に防ぐことができる。この物品では、両側開口縁と第1被覆部の自由両側縁との連結にレールファスナーを利用し、レールファスナーを形成する第1および第2連続エレメントの係合がそれらエレメントを移動するスライダーを介して解除されるので、両側開口縁と自由両側縁との連結にフックとループとから形成された機械式面ファスナーを利用する場合と比較し、開口周縁と被覆部との連結を解除するときに不快な音が発生することはない。
第1および第2エレメントを係合させて両側開口縁と第1被覆部の自由両側縁とを連結した後に、スライダーをそれらエレメントの上端部から抜き取ることが可能な物品では、スライダーを物品から分離することができ、物品の着用中にスライダーが着用者の肌に接することはないので、スライダーが肌に接することによる不快感を防ぐことができる。
第1および第2エレメントどうしを係合させた後に、それらエレメントどうしの係合をスライダーを用いることなく外力を加えて解除することが可能な物品では、スライダーを移動させてそれらエレメントどうしの係合を解除する手間を省くことができる。この物品は、それらエレメントどうしの係合を外力を加えて解除した後に、抜き取ったスライダーの直後に位置するスライダーによって第1および第2連続エレメントどうしを再び係合させることができ、体液で汚れたパッドを交換した後に、再び開口両側縁と第1被覆部の自由両側縁とを連結させることができるので、物品を繰り返し使用することができる。
中央開口の第1胴周り域に位置する上方部分が横方向へ延びる第2被覆部によって覆われた物品では、中央開口の上方部分が第2被覆部によって閉じられるとともに、両側開口縁と第1被覆部の自由両側縁とをレールファスナーを介して連結したときに、第1被覆部の第1胴周り域に位置する上方部分が第2被覆部の外面に重なるので、上端開口縁と第1被覆部の自由上端縁との間からの着用者の肌の露出を防ぐことができる。
第1被覆部が弾性的な伸縮性を有する疎水性繊維不織布から形成された物品では、レールファスナーを介して両側開口縁と第1被覆部の自由両側縁とを連結した着用状態において、レールファスナーが着用者の動作によって引っ張られたとしても、第1被覆部がレールファスナーの動きに追従するように伸長するので、第1および第2連続エレメントどうしの係合が不用意に解除されてしまうことがない。この物品は、第1被覆部が疎水性であるから、パッドの周縁から漏出した体液が第1被覆部に滲入することはない。
胴周り用弾性部材と脚周り用弾性部材とが取り付けられた物品では、その着用中に、胴周り用弾性部材が着用者の胴部を締め付けるとともに、脚周り用弾性部材が着用者の脚部を締め付けるので、物品の着用位置からのずれ下がりを防ぐことができる。
添付の図面を参照し、本発明に係るパンツ型の着用物品の詳細を説明すると、以下のとおりである。
図1,2は、前胴周り域2の側から見た一例として示す着用物品1Aの斜視図であり、図3は、後胴周り域4の側から見た図1の物品1Aの斜視図である。それら図では、横方向を矢印Lで示し、縦方向を矢印Mで示す。図1では、第1被覆部10が物品1Aの股下域3に向かって縦方向下方へ旋回し、中央開口9が開けられた状態にあり、第1被覆部10の内面に取り付けられた使い捨てパッド24が二点鎖線で示されている。図2では、両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22とが連結され、中央開口9が閉じられた状態にあり、さらに、スライダー28の一方がエレメント26,27から取り外された状態にある。なお、第1および第2被覆部10,12の内面とは、着用者の肌に対向する面をいい、第1および第2被覆部10,12の外面とは、着用者の肌に非対向の面をいう。
物品1Aは、互いに対向する前胴周り域2および後胴周り域4と、それら胴周り域2,4の間に位置する股下域3とを有する。なお、特許請求の範囲における第1胴周り域はこの実施の形態における物品1Aの前後胴周り域2,4のいずれか一方に相当し、特許請求の範囲における第2胴周り域はこの実施の形態における物品1Aの前後胴周り域2,4のいずれか他方に相当する。たとえば、第1胴周り域が前胴周り域2に相当する場合は第2胴周り域が後胴周り域4に相当し、第1胴周り域が後胴周り域4に相当する場合は第2胴周り域が前胴周り域2に相当に相当する。
物品1Aは、疎水性繊維不織布、疎水性繊維不織布どうしをラミネートした複合不織布、疎水性繊維不織布と通気不透液性プラスチックフィルムとをラミネートした複合シートのいずれかから作られている。物品1Aは、前後胴周り域2,4の両側部5が重なり合い、それら側部5の側縁近傍が縦方向へ間欠的に並ぶ多数の熱融着線6を介して固着されている。物品1Aは、パンツ型を呈し、胴周り開口7と一対の脚周り開口8とを有する。物品1Aには、縦方向へ延びる中央開口9が形成されている。物品1Aは、縦方向へ旋回可能かつ中央開口9を開閉可能な第1被覆部10と、中央開口9の前胴周り域2に位置する上方部分11を覆う第2被覆部12とを有する。
胴周り開口7を画成する物品1Aの胴周り周縁部13には、複数条の胴周り用弾性部材14が収縮可能に取り付けられている。胴周り周縁部13には、それら弾性部材14が収縮して多数のギャザーが形成されている。脚周り開口8を画成する物品1Aの脚周り周縁部15には、複数条の脚周り用弾性部材16が収縮可能に取り付けられている。脚周り周縁部15には、それら弾性部材16が収縮して多数のギャザーが形成されている。
中央開口9は、胴周り開口7と脚周り開口8との間であって、前胴周り域2と股下域3との横方向中央に形成されている。中央開口9を画成する物品1Aの開口周縁は、前胴周り域2に位置して横方向へ延びる上端開口縁17と、股下域3に位置して横方向へ延びる下端開口縁18と、上下端開口縁17,18間に位置して縦方向へ延びる両側開口縁19とから形成されている。中央開口9は、物品1Aの上下端開口縁17,18と両側開口縁19とに囲繞されている。
第1被覆部10は、上端開口縁17に並行して横方向へ延びる自由上端部20と、下端開口縁18に並行して横方向へ延びる固定下端部21と、両側開口縁19に並行して自由上下端縁20,21間を縦方向へ延びる自由両側縁22とを有する。固定下端縁21は、下端開口縁18に接着剤(図示せず)を介して固着されている。第1被覆部10は、物品1Aとは別体の弾性的な伸縮性を有する疎水性繊維不織布23から形成されている。第1被覆部10は、非伸縮性の疎水性繊維不織布から形成されていてもよく、疎水性繊維不織布どうしをラミネートした複合不織布、疎水性繊維不織布と通気不透液性プラスチックフィルムとをラミネートした複合シートのいずれかから形成されていてもよい。
第1被覆部10は、固定下端縁21を旋回軸として縦方向上方と縦方向下方とへ旋回可能である。第1被覆部10を股下域3に向かって縦方向下方へ旋回させると中央開口9を開けることができ、第1被覆部10を前胴周り域2に向かって縦方向上方へ旋回させると中央開口9を閉じることができる。第1被覆部10の内面には、体液を吸収保持する使い捨てパッド24が着脱可能に取り付けられる。
物品1Aの両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22とは、それら縁19,22に取り付けられた止水性のレールファスナー25を介して連結可能である。レールファスナー25は、両側開口縁19に固着されて縦方向へ延びる雄型の第1連続エレメント26と、自由両側縁22に固着されて縦方向へ延びる雌型の第2連続エレメント27と、それら連続エレメント26,27に取り付けられたスライダー28とから形成されている。
第1連続エレメント26は、両側開口縁19に固着された基端部29と、基端部29に連なってエレメント26の延びる方向へ連続する断面Ω状の凸部30とから形成されている。第2連続エレメント27は、自由両側縁22に固着された基端部31と、基端部31に連なってエレメント27の延びる方向へ連続する凹部32とから形成されている(4,5,6参照)。股下域3に位置するそれらエレメント26,27の下端部34には、下端部34からのスライダー28の抜け落ちを防止するための止め具35が取り付けられている。前胴周り域2に位置するそれらエレメント26,27の上端部33には、止め具が取り付けられていない。それらエレメント26,27と止め具35とは、可撓性を有する撥水性の合成樹脂から作られている。
スライダー28は、スライダー胴部36と、胴部36に取り付けられた引手37とから形成されている(図4参照)。スライダー28の胴部36には、エレメント26,27の凸部30と凹部32とが嵌め込まれている。スライダー28は、合成樹脂、金属のいずれかから作られている。金属には、丹銅、アルミ、洋白が使用される。スライダー28は、それらエレメント26,27どうしを係合させたり、それらエレメント26,27どうしの係合を解除するときに使用する。スライダー28がそれらエレメント26,27の下端部34にあるときは両側開口縁19と自由両側縁22とが非連結状態にあり、スライダー28がそれらエレメント26,27の上端部33にあるときは両側開口縁19と自由両側縁22とが連結状態にある。エレメント26,27の上端部33には止め具が取り付けられていないので、スライダー28をエレメント26,27の上端部33から抜き取ることができる。
第2被覆部12は、その周縁が上端開口縁17と上端開口縁17寄りに位置する両側開口縁19とに接着剤(図示せず)を介して固着されている。中央開口9の上方部分11は、第2被覆部12によって閉じられている。第2被覆部12は、疎水性繊維不織布38から形成されている。第2被覆部12は、疎水性繊維不織布どうしをラミネートした複合不織布、疎水性繊維不織布と通気不透液性プラスチックフィルムとをラミネートした複合シートのいずれかから形成されていてもよい。
パッド24は、図示はしていないが、肌当接側に位置する透液性表面シートと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートと、表裏面シートの間に介在してそれらシートの少なくとも一方の内面に接合された吸液性コアとから形成されている。表面シートと裏面シートとは、コアの周縁から周方向外方へ延出する部分が接着剤を介して固着されている。裏面シートの外面には、剥離紙に被覆保護された粘着剤が塗布されている。パッド24は、粘着剤を介して第1被覆部10の内面に貼着される。
表面シートには、親水性繊維不織布、多数の開孔を有する疎水性繊維不織布、微細な多数の開孔を有するプラスチックフィルムのいずれかを使用することができる。裏面シートには、疎水性繊維不織布、通気不透液性プラスチックフィルム、疎水性繊維不織布どうしをラミネートした複合不織布、疎水性繊維不織布と通気不透液性プラスチックフィルムとをラミネートした複合シートのいずれかを使用することができる。
コアは、粒子状または繊維状の高吸収性ポリマーとフラッフパルプとの混合物、または、粒子状または繊維状の高吸収性ポリマーとフラッフパルプと熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所定の厚みに圧縮されている。コアは、それの型崩れを防止するため、全体がティッシュペーパーや親水性繊維不織布等の透液性シートに包被されていることが好ましい。高吸収性ポリマーには、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系を使用することができる。
図4は、第1および第2エレメント26,27とスライダー28とを拡大して示す図であり、図5,6は、係合状態にある第1および第2エレメント26,27の断面図と、非係合状態にある第1および第2エレメント26,27の断面図とである。
スライダー28を股下域3から前胴周り域2に向かって移動させると、図5に示すように、スライダー28の胴部36内において第1連続エレメント26の凸部30が第2連続エレメント27の凹部32に進入し、それらエレメント26,27どうしが水密に係合する。また、スライダー28を前胴周り域2から股下域3に向かって移動させると、図6に示すように、スライダー28の胴部36内において第1連続エレメント26の凸部30が第2連続エレメント27の凹部32から外れ、それらエレメント26,27どうしの係合が解除される。係合状態にある第1および第2エレメント26,27は、それらが撥水性の合成樹脂から作られているとともに、それらの凸部30と凹部32とが水密に係合するので、それらエレメント26,27に体液が滲入することや凸部30と凹部32との間に体液が浸入することはなく、体液がレールファスナー25を通って物品1Aの外側へ浸出することはできない。
この物品1Aを着用する手順は、以下のとおりである。胴周り開口7から脚周り開口8に着用者の脚部を通し、物品1Aを着用者の胴部に引き上げ、物品1Aを着用者に着用させる。このとき物品1Aは、図1に示すように、両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22とが非連結状態にあり、第1被覆部10が固定下端縁21を軸として縦方向下方へ旋回している。物品1Aを着用者に着用させた後、第1被覆部10の内面にパッド24を取り付ける。第1被覆部10にパッド24を取り付けるには、裏面シートから剥離紙を剥がして粘着剤を露出させるとともに、裏面シートの外面を第1被覆部10の内面に押し付け、粘着剤を介してパッド24を第1被覆部10の内面に貼着する。次に、第1被覆部10を前胴周り域2に向かって縦方向上方へ旋回させて中央開口9を閉じた後、引手37を指で摘持しつつスライダー胴部36を股下域3から前胴周り域2に向かって移動させ、第1および第2連続エレメント26,27どうしを係合させて両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22とを連結する。両側開口縁19と自由両側縁22とをレールファスナー25を介して連結すると、第1被覆部10の前胴周り域に位置する上方部分39が第2被覆部12の外面に重なる。
体液で汚れたパッド24を新しいそれと取り替える手順は、以下のとおりである。引手37を指で摘持しつつスライダー胴部36を前胴周り域2から股下域3に向かって移動させ、第1および第2連続エレメント26,27どうしの係合を解除して両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22との連結を外した後、第1被覆部10を股下域3に向かって縦方向下方へ旋回させて中央開口9を開ける。次に、汚れたパッド24を第1被覆部10から取り外し、粘着剤を介して新しいパッド24を第1被覆部10の内面に貼着した後、第1被覆部10を前胴周り域2に向かって縦方向上方へ旋回させて中央開口9を閉じ、スライダー28を股下域3から前胴周り域2に向かって移動させ、第1および第2連続エレメント26,27どうしを係合させて再び両側開口縁18と自由両側縁22とを連結する。
物品1Aは、中央開口9を画成する両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22とが止水性のレールファスナー25を介して連結されるので、パッド24の周縁から体液が漏出したとしても、体液がファスナー25を通って両側開口縁19や自由両側縁22から物品1Aの外側へ漏れてしまうことはない。物品1Aは、第1および第2連続エレメント26,27を移動するスライダー28を介し、それらエレメント26,27どうしを係合させたり、それらエレメント26,27どうしの係合を解除するので、エレメント26,27を係合させるときやエレメント26,27の係合を解除するときに不快な音が発生することはない。物品1Aは、両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22とをレールファスナー25を介して連結したときに、前胴周り域2に位置する第1被覆部10の上方部分39が第2被覆部12の外面に重なるので、上端開口縁19と自由上端縁22との間から着用者の肌が露出することはない。
物品1Aは、第1被覆部10が弾性的な伸縮性を有する疎水性繊維不織布23から形成されているので、レールファスナー25を介して両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22とを連結した着用状態において、レールファスナー25が着用者の動作によって引っ張られたとしても、第1被覆部10がレールファスナー25の動きに追従するように伸長する。ゆえに、この物品1Aは、第1および第2連続エレメント26,27どうしの係合が不用意に解除されてしまうことがない。物品1Aは、その着用中に、胴周り用弾性部材14が着用者の胴部を締め付けるとともに、脚周り用弾性部材16が着用者の脚部を締め付けるので、物品1Aの着用位置からのずれ下がりを防ぐことができる。
なお、一回の使用で物品1Aを廃棄する場合やパッド24を複数回交換した後にそれ以上パッド24を取り替えることなく物品1Aを廃棄する場合では、図2に示すように、スライダー28を介して両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22とを連結した後、スライダー28をエレメント26,27の上端部33から抜き取り、スライダー28を物品1Aから分離する。この場合、物品1Aの着用中にスライダー28が着用者の肌に接することによる不快感を防止することができる。
図7,8は、前胴周り域2の側から見た他の一例として示す着用物品1Bの斜視図であり、図9は、後胴周り域4の側から見た図7の物品1Bの斜視図である。それら図では、縦方向を矢印Lで示し、横方向を矢印Mで示す。図7では、第1被覆部10が物品1Bの股下域3に向かって縦方向下方へ旋回し、中央開口9が開けられた状態にあり、第1被覆部10の内面に取り付けられた使い捨てパッド24が二点鎖線で示されている。図8では、両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22とが連結され、中央開口9が閉じられた状態にあり、さらに、スライダー28を介することなく一方のエレメント26,27どうしの係合が外された状態にある。
この物品1Bが図1のそれと異なるのは、レールファスナー25を形成する第1および第2連続エレメント26,27に複数のスライダー28が取り付けられている点と、第1および第2エレメント26,27が雄型および雌型ではない点とであり、その他の構成は図1の物品1Bと同一であるので、図1と同一の符号を付してその他の構成の詳細な説明は省略する。
物品1Bは、互いに対向する前胴周り域2および後胴周り域4と、それら胴周り域2,4の間に位置する股下域3とを有する。物品1Bは、パンツ型を呈し、胴周り開口7と一対の脚周り開口8とを有する。物品1Bには、縦方向へ延びる中央開口9が形成されている。物品1Bは、縦方向へ旋回可能かつ中央開口9を開閉可能な第1被覆部10と、中央開口9の上方部分11を覆う第2被覆部12とを有する。物品1Bの胴周り周縁部13には、複数条の胴周り用弾性部材14が収縮可能に取り付けられている。物品1Bの脚周り周縁部15には、複数条の脚周り用弾性部材16が収縮可能に取り付けられている。
中央開口9は、前胴周り域2と股下域3との横方向中央に形成されている。中央開口9を画成する物品1Bの開口周縁は、横方向へ延びる上端開口縁17と、横方向へ延びる下端開口縁18と、縦方向へ延びる両側開口縁19とから形成されている。第1被覆部10は、横方向へ延びる自由上端部20と、横方向へ延びる固定下端部21と、縦方向へ延びる自由両側縁22とを有する。
物品1Bの両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22とは、それら縁19,22に取り付けられた止水性のレールファスナー25を介して連結可能である。レールファスナー25は、両側開口縁19に固着されて縦方向へ延びる第1連続エレメント26と、自由両側縁22に固着されて縦方向へ延びる第2連続エレメント27と、それらエレメント26,27に取り付けられた複数のスライダー28とから形成されている。
第1連続エレメント26は、両側開口縁19に固着された基端部40と、基端部40に連なってエレメント26の延びる方向へ連続する断面鉤状の腕部41とから形成されている。第2連続エレメント27は、自由両側縁22に固着された基端部42と、基端部42に連なってエレメント27の延びる方向へ連続する断面鉤状の腕部43とから形成されている(図10,11,12参照)。エレメント26,27の下端部34には、止め具35が取り付けられている。エレメント26,27の上端部33には、止め具が取り付けられていない。エレメント26,27と止め具35とは、可撓性を有する撥水性の合成樹脂から作られている。
スライダー28は、スライダー胴部36と、胴部36に取り付けられた引手37とから形成されている(図10参照)。スライダー28は、エレメント26,27の上端部33の側に位置するスライダー28aを先頭としてエレメント26,27の下端部34に向かって順に並び、前方に位置するスライダー28aの後部とその直後に位置するスライダー28bの前部とが対向し、スライダー28bの後部とスライダー28cの前部とが対向している。スライダー28a,28b,28cの胴部36には、それらエレメント26,27の腕部41,43が嵌り込んでいる。スライダー28aがエレメント26,27の下端部34にあるときは両側開口縁19と自由両側縁22とが非連結状態にあり、スライダー28aがエレメント26,27の上端部33にあるときは両側開口縁19と自由両側縁22とが連結状態にある。なお、この物品1Bでは、スライダー28a,28b,28cがエレメント26,27に3個取り付けられているが、スライダー28の個数に限定はなく、3個以上のスライダー28がエレメント26,27に取り付けられていてもよい。
第1被覆部10の内面に取り付けられる使い捨てパッド24は、透液性表面シートおよび不透液性裏面シートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとから構成されている。裏面シートの外面には、剥離紙に被覆保護された粘着剤が塗布されている。
図10,11は、第1および第2エレメント26,27とスライダー28とを拡大して示す図と、係合状態にある第1および第2エレメント26,27の断面図とであり、図12は、非係合状態にある第1および第2エレメント26,27の断面図である。
スライダー28を股下域3から前胴周り域2に向かって移動させると、図11に示すように、スライダー28の胴部36内において第1連続エレメント26の腕部41と第2連続エレメント27の腕部43とが引っ掛かり、それらエレメント26,27どうしが水密に係合する。また、スライダー28を前胴周り域2から股下域3に向かって移動させると、第1連続エレメント26の腕部41と第2連続エレメント27の腕部43とが外れ、それらエレメント26,27どうしの係合が解除される。係合状態にある第1および第2連続エレメント26,27は、それらが撥水性の合成樹脂から作られているとともに、それらの腕部41,43どうしが水密に係合するので、エレメント26,27に体液が滲入することや腕部41,43どうしの間に体液が浸入することはなく、体液がレールファスナー25を通って物品1Bの外側へ浸出することはできない。
この物品1Bを着用する手順は、以下のとおりである。第1被覆部10の内面に粘着剤を介してパッド24を貼着し、胴周り開口7から脚周り開口8に着用者の脚部を通し、物品1Bを着用者の胴部に引き上げ、物品1Bを着用者に着用させる。このとき物品1Bは、図8に示すように、両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22とがレールファスナー25を介して連結状態にあり、第1被覆部10の前胴周り域2に位置する上方部分39が第2被覆部12の外面に重なっている。物品1Bは、図1のそれと同様に、スライダー28によって第1および第2連続エレメント26,27どうしを係合させて両側開口縁18と自由両側縁22とを連結した後、スライダー28をエレメント26,27の上端部33から抜き取り、スライダー28を物品1Bから分離することができる。
この物品1Bでは、図8に示すように、第1および第2連続エレメント26,27の上端部33の側に位置する先頭のスライダー28aによってそれらエレメント26,27どうしを係合させるとともにそのスライダー28aをエレメント26,27の上端部33から抜き取った後、外力を加えてそれらエレメント26,27どうしの係合を解除することができる。具体的には、係合したエレメント26,27どうしを互いに離間させる方向へ手で引っ張ることによって、エレメント26,27の腕部41,43どうしがエレメント26,27の上端部33から下端部34に向かって次第に外れ、エレメント26,27どうしの係合が解除される。物品1Bは、エレメント26,27どうしの係合を外力を加えて解除した後、抜き取ったスライダー28aの直後に位置するスライダー28bによって再び第1および第2連続エレメント26,27どうしを係合させることができる。さらに、エレメント26,27どうしの係合を外力を加えて解除し、スライダー28bをエレメント26,27から抜き取り、抜き取ったスライダー28bの直後に位置するスライダー28cによって再び第1および第2連続エレメント26,27どうしを係合させることができる。
体液で汚れたパッド24を新しいそれと取り替える手順は、以下のとおりである。係合したエレメント26,27どうしを互いに離間させる方向へ引っ張ってそれらエレメント26,27の係合を解除し、第1被覆部10を股下域3に向かって縦方向下方へ旋回させて中央開口9を開ける。次に、汚れたパッド24を第1被覆部10から外し、粘着剤を介して新しいパッド24を第1被覆部10の内面に貼着した後、第1被覆部10を前胴周り域2に向かって縦方向上方へ旋回させて中央開口9を閉じ、抜き取ったスライダー28aの直後に位置するスライダー28bを股下域3から前胴周り域2に向かって移動させ、第1および第2連続エレメント26,27どうしを係合させて再び両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22とを連結する。両側開口縁19と自由両側縁22との再連結に使用したスライダー28bは、エレメント26,27の上端部33から抜き取る。なお、取り換えたパッド24がさらに体液で汚れた場合は、上記手順にしたがってパッド24を交換することができる。
物品1Bは、中央開口9を画成する両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22とが止水性のレールファスナー25を介して連結されるので、パッド24の周縁から体液が漏出したとしても、体液がレールファスナー25を通って両側開口縁19や自由両側縁22から物品1Bの外側へ漏れてしまうことはない。物品1Bは、第1および第2連続エレメント26,27を移動するスライダーを介してエレメント26,27どうしを係合させるので、それらエレメント26,27を係合させるときに不快な音が発生することはない。物品1Bは、レールファスナー25を形成する第1および第2連続エレメント26,27を互いに離間させる方向へ引っ張ると、エレメント26,27の腕部41,43どうしの引っ掛かりが次第に外れるので、それらエレメント26,27の係合を解除するときに、不快な音が発生することはない。
物品1Bは、第1および第2連続エレメント26,27の係合を外力を加えて解除することができ、エレメント26,27の上端部33から抜き取ったスライダー28の直後に位置するスライダー28によって再びそれらエレメント26,27を係合させることができるので、パッド24を何回も交換することができ、物品1Bを繰り返し使用することができる。物品1Bは、エレメント26,27に取り付けられたスライダー28の数によってパッド24が何回取り換えられたかが分かる。物品1Bは、両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22とをレールファスナー25を介して連結したときに、第1被覆部10の上方部分39が第2被覆部12の外面に重なるので、上端開口縁19と自由上端縁22との間から着用者の肌が露出することはない。
物品1Bは、第1被覆部10が弾性的な伸縮性を有する疎水性繊維不織布23から形成されているので、レールファスナー25を介して両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22とを連結した着用状態において、レールファスナー25が着用者の動作によって引っ張られたとしても、第1被覆部10がレールファスナー25の動きに追従するように伸長する。ゆえに、この物品1Bは、第1および第2連続エレメント26,27どうしの係合が不用意に解除されてしまうことがない。物品1Bは、その着用中に、胴周り用弾性部材14が着用者の胴部を締め付けるとともに、脚周り用弾性部材16が着用者の脚部を締め付けるので、物品1Bの着用位置からのずれ下がりを防ぐことができる。
それら図示の物品1A,1Bでは、第1被覆部10が物品1A,1Bとは別体の不織布23から形成されているが、第1被覆部10が物品1A,1Bの一部から形成されていてもよい。この場合は、第1胴周り域10に位置して横方向へ延びる第1切り込み線と第1切り込み線の横方向両端から股下域3に向かって縦方向へ延びる一対の第2切り込み線とを介して物品1A,1Bの前胴周り域2と股下域3との横方向中央を裁断し、それら切り込み線に囲まれた中央開口9と、裁断した前胴周り域2と股下域3との横方向中央から形成された第1被覆部10とを作り、両側開口縁19と第1被覆部10の自由両側縁22とに第1および第2連続エレメント26,27を取り付ければよい。また、それら物品1A,1Bでは、中央開口9が前胴周り域2と股下域3との横方向中央に形成されているが、中央開口9が後胴周り域4と股下域3との横方向中央に形成されていてもよい。
第1被覆部10を形成する伸縮性繊維不織布23には、メルトブローンやスパンボンドの各製法により製造されたものを使用することができる。伸縮性繊維不織布23の構成繊維には、熱可塑性エラストマー樹脂を溶融、紡糸した伸縮性繊維を使用することができる。第1被覆部10には、熱可塑性エラストマー樹脂繊維からなる伸縮性かつ疎水性繊維不織布の少なくとも片面に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステルのいずれかの熱可塑性合成樹脂を溶融、紡糸した捲縮繊維からなる疎水性繊維不織布を重ね合わせた複合不織布を使用することもできる。
物品1A,1Bや第1および第2被覆部10,12には、高い耐水性を有するメルトブローン法による繊維不織布の両面または片面に、高い強度と良好な柔軟性とを有するスパンボンド法による繊維不織布を重ね合わせた複合不織布(SM不織布、SMS不織布、SMMS不織布)を使用することもできる。
物品1A,1Bや第2被覆部12を形成する繊維不織布には、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンボンド、ケミカルボンドの各製法により製造された不織布を使用することができる。不織布の構成繊維には、ポリエステル系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリスチレン系を使用することができる。不織布の構成繊維には、芯鞘型複合繊維、並列型複合繊維、異型中空繊維、微多孔繊維、接合型複合繊維を使用することもできる。
前胴周り域の側から見た一例として示す着用物品の斜視図。 前胴周り域の側から見た一例として示す着用物品の斜視図。 後胴周り域の側から見た図1の物品の斜視図。 第1および第2エレメントとスライダーとを拡大して示す図。 係合状態にある第1および第2エレメントの断面図。 非係合状態にある第1および第2エレメントの断面図。 前胴周り域の側から見た他の一例として示す着用物品の斜視図。 前胴周り域の側から見た他の一例として示す着用物品の斜視図。 後胴周り域の側から見た図7の物品の斜視図。 第1および第2エレメントとスライダーとを拡大して示す図。 係合状態にある第1および第2エレメントの断面図。 非係合状態にある第1および第2エレメントの断面図。斜視図。
符号の説明
1A 着用物品
1B 着用物品
2 前胴周り域
3 股下域
4 後胴周り域
7 胴周り開口
8 脚周り開口
9 中央開口
10 第1被覆部
11 上方部分
12 第2被覆部
13 胴周り周縁部
14 胴周り用弾性部材
15 脚周り周縁部
16 脚周り用弾性部材
17 上端開口縁
18 下端開口縁
19 両側開口縁
20 自由上端縁
21 固定下端縁
22 自由両側縁
24 使い捨てパッド
25 レールファスナー
26 第1連続エレメント
27 第2連続エレメント
28 スライダー

Claims (6)

  1. 互いに対向する第1および第2胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域と、胴周り開口および一対の脚周り開口とを有し、前記第1胴周り域と前記股下域との横方向中央に縦方向へ延びる中央開口が形成され、前記股下域に連なって縦方向へ旋回可能かつ前記中央開口を開閉可能な第1被覆部を備え、体液を吸収保持する使い捨てパッドが前記第1被覆部の内面に着脱可能に取り付けられるパンツ型の着用物品において、
    前記中央開口を画成する開口周縁が、前記第1胴周り域に位置して横方向へ延びる上端開口縁と、前記股下域に位置して横方向へ延びる下端開口縁と、前記上下端開口縁間に縦方向へ延びる両側開口縁とから形成され、前記第1被覆部が、前記上端開口縁に並行して横方向へ延びる自由上端縁と、前記下端開口縁に連なって横方向へ延びる固定下端縁と、前記両側開口縁に並行して縦方向へ延びる自由両側縁とを有し、前記両側開口縁と前記自由両側縁とが、止水性のレールファスナーを介して連結可能であり、
    前記レールファスナーが、前記両側開口縁に固着された第1連続エレメントと、前記自由両側縁に固着された第2連続エレメントと、それらエレメントどうしを係合可能かつそれらエレメントどうしの係合を解除可能なスライダーとから形成されていることを特徴とする前記物品。
  2. 前記物品では、前記スライダーが前記股下域から前記第1胴周り域に向かって移動して前記第1および第2連続エレメントどうしを係合させ、前記スライダーによってそれらエレメントどうしを係合させた後に、前記スライダーを前記第1胴周り域に位置するそれらエレメントの上端部から抜き取ることが可能である請求項1記載の物品。
  3. 前記物品では、前記レールファスナーが順に並ぶ複数の前記スライダーを有し、それらスライダーのうちの前記第1および第2連続エレメントの上端部の側に位置するスライダーによってそれらエレメントどうしを係合させるとともにそのスライダーをそれらエレメントの上端部から抜き取った後に、それらエレメントどうしの係合をスライダーを用いることなく外力を加えて解除することが可能であり、抜き取ったスライダーの直後に位置するスライダーによって前記第1および第2連続エレメントどうしを再び係合させることが可能である請求項2記載の物品。
  4. 前記中央開口の前記第1胴周り域に位置する上方部分が、前記物品と別体の横方向へ延びる第2被覆部によって覆われ、前記第2被覆部の周縁が、前記開口周縁のうちの前記上端開口縁と該上端開口縁寄りに位置する前記両側開口縁とに固着され、前記物品では、前記両側開口縁と前記自由両側縁とを前記レールファスナーを介して連結したときに、前記第1被覆部の前記第1胴周り域に位置する上方部分が前記第2被覆部の外面に重なる請求項1ないし請求項3いずれかに記載の物品。
  5. 前記第1被覆部が、前記物品と別体の弾性的な伸縮性を有する疎水性繊維不織布から形成され、前記第2被覆部が、疎水性繊維不織布から形成されている請求項4記載の物品。
  6. 弾性的な伸縮性を有する胴周り用弾性部材が、前記胴周り開口を画成する胴周り周縁部に収縮可能に取り付けられ、弾性的な伸縮性を有する脚周り用弾性部材が、前記脚周り開口を画成する脚周り周縁部に収縮可能に取り付けられている請求項1ないし請求項5いずれかに記載の物品。
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