JP2005113376A - 床版防水構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 コンクリート床版上に、ウレタン系防水材層、アスファルト舗装体を積層してなる床版防水構造であって、前記ウレタン系防水材層とアスファルト舗装体とが多孔性の熱可塑性樹脂シートを介して接合してなることを特徴とする床版防水構造。
【選択図】 なし
Description
また、本出願人による先願発明は、かかる問題を解決できる手段として有力である。しかしながら、先願発明では、実際に現場施工を行った際に、熱可塑性樹脂シートが敷設できない部分や、該シートのわずかな破損部分などにより、現場で散布水や雨などに由来する水分が、熱可塑性樹脂シートと隣層との間に滞留することがあり、これが、ウレタン系防水層とアスファルト舗装体との接合に悪影響を与える場合があることが判明した。
即ち、本発明は、コンクリート床版上に、ウレタン系防水材層、アスファルト舗装体を積層してなる床版防水構造であって、前記ウレタン系防水材層とアスファルト舗装体が多孔性の熱可塑性樹脂シートを介して接合してなることを特徴とする床版防水構造に存する。
従来、汎用されているアスファルト系の防水層では、0℃以下の低温下の伸びがなくなる。また、50℃程度の高温となると引張強度が著しく低下すると言われている。これに対して、上記のウレタン系の防水材層では、低温下も伸びを保持し床版ひび割れに追従し、また、高温下での高い引張強度が維持される。
また、本発明ではかかる熱可塑性樹脂シートとして多孔性のものを使用する。ここでの孔とは、孔径が通常0.1〜10mm、好ましくは0.5〜5mm程度ものであり、通常0.2〜5cmおきで略等間隔に設ける。シート表面に対する多孔率は通常5〜70%、好ましくは10〜60%である。多孔率が少なすぎると孔を設けることによる効果が発現しにくくなり、一方、多孔率が大きすぎると接合強度が低下する場合があるので好ましくない。
以上の多孔性の熱可塑性シート層の上には、公知の構成のアスファルト舗装体が通常50〜200mm程度の厚さに積層される。アスファルト舗装体は、通常100℃以上、特に130〜160℃加熱押圧することで、下部の熱可塑性シートの少なくとも一部を融解させ、アスファルト層、ウレタン系防水材と熱可塑性シート層が接合一体化する。
実施例1
市販のJIS規格の歩道板(30×30×6cm)のコンクリート表面をショットブラスト処理して表面を平滑化し、次に、エポキシ樹脂を主成分とするプライマーをローラー塗布した(厚さ0.2mm)。乾燥後に常温硬化2液型ポリウレタン樹脂防水材(商品名:エフレタンES)を、スプレーガンにて塗布した。この塗布した防水層(厚さ2.5mm)が完全硬化した後、接着層としてウレタン系接着材をローラー塗布し、次いで、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を多孔成形型によりシート化した、3mmピッチで直径2mmの孔を有する多孔性シート(0.5kg/m2、厚さ0.83mm)を敷き詰めた。更に、このEVAシート上に、常法により160℃で加熱されたアスファルト舗装(厚さ10cm)を施し、本発明の床版防水構造を有する試作品を得た。
上記の試作品のアスファルト表面の中央部より8×8cmサイズの試験用片を切り出し、引張接着強度とせん断強度を測定した結果を表−1に示す。
実施例1において、敷き詰めた多孔性シート上に水を散布し、次いで、室温エアーブローによりをシート表面に付着している水滴を除去するようにした以外は実施例1と同様な方法で試作品を製造し、物性を測定した。結果を表−1に示す。
比較例1
実施例1において、防水層とアスファルト舗装体の間に介在させる層(介在層)として孔が全く空いていないEVAシートに変更した以外は、実施例1と同様な方法で試作品を製造し、物性を測定した。結果を表−1に示す。
比較例2
実施例2において、防水層とアスファルト舗装体の間に介在させる層(介在層)として孔が全く空いていないEVAシートに変更した以外は、実施例2と同様な方法で試作品を製造し、物性を測定した。結果を表−1に示す。
実施例1において、防水層とアスファルト舗装体の間に介在させる層(介在層)としてEVAのペレット(粒径1〜2mm)に変更した以外は、実施例1と同様な方法で各試作品を製造し、物性を測定した。結果を表−1に示す。
比較例4
実施例2において、防水層とアスファルト舗装体の間に介在させる層(介在層)としてEVAのペレット(粒径1〜2mm)に変更した以外は、実施例2と同様な方法で各試作品を製造し、物性を測定した。結果を表−1に示す。
Claims (4)
- コンクリート床版上に、ウレタン系防水材層、アスファルト舗装体を積層してなる床版防水構造であって、前記ウレタン系防水材層とアスファルト舗装体が 多孔性の熱可塑性樹脂シートを介して接合してなることを特徴とする床版防水構造。
- 多孔性の熱可塑性樹脂シートが、熱可塑性樹脂を多孔成形型によりシート化されたものである請求項1の床版防水構造。
- 熱可塑性樹脂シートの多孔率が5〜70%である請求項1又は2の床版防水構造。
- ウレタン系防水層と熱可塑性樹脂シートとの間に接着層を設けてなる請求項1〜3のいずれかの床版防水構造。
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2003
- 2003-10-02 JP JP2003344635A patent/JP2005113376A/ja active Pending
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