JP2005096828A - ラベル貼付装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 吸着板を有するラベル貼付装置において、吸着板の吸着面にラベルを正規の吸着位置に規制し導くラベル導き手段を設け、吸着板より小さいラベルや曲線を有する形状のラベルでも、吸着板上の正規の吸着位置に規制し導くことで、物品の所定の位置にずれることなくラベルを貼付するラベル貼付装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 吸着板３０の吸着面３１に、繰り出されたラベルＬ１を吸着位置へ規制し導くラベル導き手段３３を設け、該ラベル導き手段３３は、前記吸着板３０の吸着面３１より突状に形成したことを特徴とする。
【選択図】 図２

Description

本発明は、ラベルを吸着する吸着板を有し、該吸着板に吸着されたラベルを物品に貼付するラベル貼付装置に関する。

従来、コンベア上を搬送されて来る物品に対し、ロール状に巻回され台紙に仮着されたラベルを吸着板で吸着し物品に貼付するラベル貼付装置が知られている。
このラベル貼付装置において、ラベルを吸着する吸着板上の所定の吸着位置に正確にラベルを吸着保持させることで、ラベルが物品の所定の位置からずれて貼付されることを回避するラベル貼着方法およびラベル貼着装置が考案されている（例えば、特許文献１参照）。
また、このラベル貼付装置を使用する市場において、物品に貼付するラベルの形状も年々多様化してきており、従来は長方形のラベルを多用していたが、近頃では、楕円形の形状をしたものから林檎や葡萄、メロンなど商品のイメージを模った形状のラベルが使用される場合が多くなっている。

上記従来のラベル貼付装置は、ラベルと同じ形状で且つ同じ大きさの吸着板にラベルを吸着した後、吸着板の周縁部にある複数の押圧手段により、ラベルをスライドさせて吸着板上の所定の吸着位置に吸着保持させるもので、複雑な機構を有することから部品点数も多く高価となり、ラベル貼付装置自体も大型となる問題がある。
また、複数の大きさの異なるラベルを使用する場合は、その都度吸着板を取替え、押圧手段を調整するなどの作業が必要となることが想定され、その作業が煩わし問題がある。
さらに、楕円形や他の形状のラベルを使用する場合が考慮されていないため、長方形の吸着板より小さいラベルや曲線を有するラベルに対し押圧手段を使用しても、ラベルを吸着板上の正規の吸着位置に保持できないことから、ラベルが物品の所定の位置からずれて貼付される問題がある。

特開平０２−５７５３８号公報

本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、吸着板の吸着面にラベルを正規の吸着位置に規制し導くラベル導き手段を設けたことで、吸着板より小さいラベルや曲線を有する形状のラベルでも、吸着板上の正規の吸着位置に規制し導くことができ、物品の所定の位置にずれることなくラベルを貼付するラベル貼付装置を提供することを課題とする。
さらに本発明は、上記導き手段を吸着板より着脱可能とすることで、多種多様なラベル形状に合わせ取り替えて装着できるため、繰り出されたラベルを簡単且つ安価な部材により吸着板上の正規の吸着位置に規制し導くことができ、物品の所定の位置にずれることなくラベルを貼付するラベル貼付装置を提供することを課題とする。

すなわち本発明は、吸着板より小さいラベルや曲線を有する形状のラベルを、吸着板の吸着面における正規の吸着位置へ規制し導くことに着目したもので、請求項１に記載のラベル貼付装置は、繰り出されたラベルを吸着し、前記ラベルを物品に貼付する吸着板を有するラベル貼付装置において、前記吸着板の吸着面に、繰り出された前記ラベルを吸着位置へ規制し導くラベル導き手段を設け、該ラベル導き手段は、前記吸着板の吸着面より突状に形成したことを特徴とする。
また、請求項２に記載のラベル貼付装置は、前記ラベル導き手段が、繰り出された前記ラベルと当接する部分に、前記ラベルの先端縁周の一部形状を形成したことを特徴とする。
また、請求項３に記載のラベル貼付装置は、前記ラベル導き手段が、前記吸着板に着脱可能に構成したことを特徴とする。
また、請求項４に記載のラベル貼付装置は、前記ラベル導き手段が、前記吸着板の吸着面にある前記ラベルを吸引しない吸引口を塞ぐように構成したことを特徴とする。

以上のように請求項１記載の本発明によれば、吸着板の吸着面にラベルを正規の吸着位置に規制し導くラベル導き手段を設けたことで、吸着板より小さいラベルや曲線を有する形状のラベルでも、吸着板の吸着面における正規の吸着位置に規制し導くことができ、物品の所定の位置にずれることなくラベルを貼付することができる。
また、請求項２記載の本発明によれば、ラベル導き手段が、繰り出されたラベルと当接する部分に、ラベルの先端縁周の一部形状を形成したことで、吸着板より小さいラベルや曲線を有する形状のラベルでも、吸着板の吸着面における正規の吸着位置に規制し導くことができ、物品の所定の位置にずれることなくラベルを貼付することができる。
また、請求項３記載の本発明によれば、ラベル導き手段を吸着板に着脱可能に構成することで、貼付するラベルの形状に合わせてラベル導き手段のみを簡単に取り替えて装着することができるため、吸着板を取替え他の機構の調整などの作業を必要としないことから、多種多様なラベルに対応でき、さらにラベルを物品の所定の位置にずれることなく貼付することができる。
また、請求項４記載の本発明によれば、ラベル導き手段が、吸着板の吸着面にあるラベルを吸引しない吸引口を塞ぐように構成することで、吸着板より小さいラベルに対し吸着力を強くすることができ、ラベルを吸着板に確実に吸着することから、ラベルの落下を防止しすると共に、ラベルを物品の所定の位置にずれることなく貼付することができる。

次に本発明の好ましい実施の形態を図面を用いて説明する。
尚、同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。
図１は、本発明の実施の形態におけるラベル貼付装置を説明するための概略説明図である。
図１中の１は、本発明のラベル貼付装置であり、巻回した状態で保持され台紙Ｄに仮着されたラベルＬを供給するラベル供給部１０と、ラベル貼付装置１を制御する本体部１１と、ラベルＬが剥離された台紙Ｄを巻き取る巻取部１２と、ラベルＬの先端を検知しラベルＬの吸着するタイミング信号を本体部１１に出力するセンサー１３と、繰り出されたラベルＬを吸着し物品に貼付するラベル貼付部２０とから構成されている。
ラベル貼付部２０は、エアーの給排気で進退動するピストンロッド２２を有するエアーシリンダ２１と、吸着板３０、４０、５０内へエアーを供給または吸引するノズル２３とから構成されている。また、ピストンロッド２２の先端に吸着板３０、４０、５０が取り付けられており、図示しない物品に対しピストンロッド２２がエアーの給排気をすることで図１中の矢印の方向に進退動することにより、吸着板３０、４０、５０が連動し進退動するように構成されている。

図２は、本発明の第一の実施の形態におけるラベル導き手段を説明するためのもので、（ａ）は、吸着板を吸着面より説明するための概略正面図であり、（ｂ）は、吸着板を横から説明するための概略右側面図である。
吸着板３０は、吸着面３１にラベルＬ１を吹き付けるまたは吸引するための複数の吸引口３２と、ラベル導き手段３３と、ラベルＬ１が吸着板３０の吸着面３１に吸着されているか否かを検知し本体部１１に信号を出力する吸着検知センサー３４とから構成されている。
ラベル導き手段３３は、吸着面３１より突出した帯状で形成されており、ラベル導き手段３３がラベルＬ１の楕円形の先端縁周の一部形状を形成しているので、図２の（ａ）の矢印の方向にラベルＬ１が繰り出される時に、ラベルＬ１が斜行した場合でも、破線で示すラベルＬ１がラベル導き手段３３の内側に当接し斜行が規制されることで、吸着面３１における正規の吸着位置に導かれる。
その後、ピストンロッド２２の進退動により吸着板３０が物品に当接しラベルＬ１を貼付する、または、ノズル２３からエアーが吸着板３０内に供給され、ラベルＬ１を物品に向け吹き付けて貼付することで、ラベルＬ１を物品の所定の位置にずれることなく貼付することができる。
尚、ラベル導き手段３３を吸着面３１の一部に一体形成することで、ピストンロッド２２の進退動による振動や、ラベルＬ１を物品に押圧して貼付する場合での摩擦にも耐久性を有するものとなり、また、ラベル導き手段３３を磁性体の金属またはゴムなどにすることで、吸着面３１へ簡単に着脱可能となり、複数のラベルＬ１の形状に合わせて取り替えることで、多種多様なラベルに対応でき、ラベルＬ１を物品の所定の位置にずれることなく貼付することができる。さらに、ラベル導き手段３３をシリコン性スポンジなどの弾性部材とし吸着面３１に粘着材により固定することで、ラベル導き手段３３を安価とすることができると共に、ラベルＬ１を物品に押圧し貼付する場合にラベル導き手段３３が弾性変位することで、確実にラベルＬ１を物品に押圧して貼付することができる。

次に本発明の第二の実施の形態を図面を用いて説明する。
図３は、本発明の第二の実施の形態におけるラベル導き手段を説明するためのもので、（ａ）は、吸着板を吸着面より説明するための概略正面図であり、（ｂ）は、吸着板を横から説明するための概略右側面図である。
吸着板４０は、吸着面４１にラベルＬ２を吹き付けるまたは吸引するための複数の吸引口４２と、ラベル導き手段４３と、ラベルＬ２が吸着板４０の吸着面４１に吸着されているか否かを検知し本体部１１に信号を出力する吸着検知センサー４４とから構成されている。
ラベル導き手段４３は、吸着面４１の一部に吸着面４１より突出して一体形成しており、また、ラベル導き手段４３がラベルＬ２と当接する部分には、ラベルＬ２の先端縁周の一部形状である葡萄の房のような形成としているので、図３の（ａ）の矢印の方向にラベルＬ２が繰り出される時に、ラベルＬ２が斜行した場合でも、ラベル導き手段４３の内側に当接し斜行が規制され、また、ラベルＬ２の先端がラベル導き手段４３の内側にある各房の形状に当接することで、吸着面４１における正規の吸着位置に導かれる。
その後、ピストンロッド２２の進退動により吸着板４０が物品に当接しラベルＬ２を貼付する、または、ノズル２３からエアーが吸着板４０内に供給され、ラベルＬ２を物品に向け吹き付けて貼付することで、ラベルＬ２を物品の所定の位置にずれることなく貼付することができる。
以上説明したように、ラベル導き手段４３を吸着面３１の一部に一体形成することで、ピストンロッド２２の進退動による振動や、ラベルＬ２を物品に押圧して貼付する場合での摩擦にも耐久性を有するものとなる。

次に本発明の第三の実施の形態を図面を用いて説明する。
図４は、本発明の第三の実施の形態におけるラベル導き手段を説明するためのもので、（ａ）は、吸着板を吸着面より説明するための概略正面図であり、（ｂ）は、吸着板を横から説明するための概略右側面図である。
吸着板５０は、吸着面５１にラベルＬ３を吹き付けるまたは吸引するための複数の吸引口５２と、ラベル導き手段５３と、ラベルＬ３が吸着板５０の吸着面５１に吸着されているか否かを検知し本体部１１に信号を出力する吸着検知センサー５４とから構成されている。
ラベル導き手段５３は、磁性体の金属またはゴムなどであり、ラベルＬ３の楕円形の先端縁周の一部形状を形成し吸着面５１に着脱可能に構成されており、図４の（ａ）の矢印の方向にラベルＬ３が繰り出される時に、ラベルＬ３が斜行した場合でも、ラベルＬ３がラベル導き手段５３の内側に当接し斜行が規制されることで、吸着面５１における正規の吸着位置に導かれる。また、この時、ラベルＬ３の大きさや形状により、ラベル導き手段５３が、吸着板５０の吸着面５１にあるラベルＬ３を吸引しない吸引口５２を塞ぐことで、ラベルＬ３を吸引する吸引口５２からの吸引力が強くなるため、ラベルＬ３を吸着板５０に確実に吸着することから、ラベルＬ３の落下を防止しすると共に、ラベルＬ３を物品の所定の位置にずれることなく貼付することができる。
その後、ピストンロッド２２の進退動により吸着板５０が物品に当接しラベルＬ３を貼付する、または、ノズル２３からエアーが吸着板５０内に供給され、ラベルＬを物品に向け吹き付けて貼付することで、ラベルＬを物品の所定の位置にずれることなく貼付することができる。
以上説明したように、ラベル導き手段５３を磁性体の金属またはゴムなどにすることで、吸着面５１へ簡単に着脱可能となり、複数のラベルＬ３の形状に合わせて取り替えることで、多種多様なラベルに対応でき、ラベルＬ３を物品の所定の位置にずれることなく貼付することができる。さらに、ラベル導き手段５３をシリコン性スポンジなどの弾性部材とし吸着面５１に粘着材により固定することで、ラベル導き手段５３を安価とすることができると共に、ラベルＬ３を物品に押圧し貼付する場合にラベル導き手段５３が弾性変位することで、確実にラベルＬ３を物品に押圧して貼付することができる。

次に本発明の第四の実施の形態を図面を用いて説明する。
図５は、本発明の第四の実施の形態におけるラベル導き手段を説明するためのもので、（ａ）は、吸着板を吸着面より説明するための概略正面図であり、（ｂ）は、吸着板を横から説明するための概略右側面図である。
図６は、本発明の第四の実施の形態におけるラベル導き手段の着脱を説明するためのもので、（ａ）は、ラベル導き手段を装着した概略図であり、（ｂ）は、ラベル導き手段を取り外す説明をするための概略図である。
吸着板６０は、吸着面６１にラベルＬ４を吹き付けるまたは吸引するための複数の吸引口６２と、ラベル導き手段６３と、ラベルＬ４が吸着板６０の吸着面６１に吸着されているか否かを検知し本体部１１に信号を出力する吸着検知センサー６４とから構成されている。
ラベル導き手段６３は、箱型の筒状をしており、吸着面６１側にはラベルＬ４の楕円形の先端縁周の一部形状を形成し吸着板６０に着脱可能に構成されており、図５の（ａ）の矢印の方向にラベルＬ４が繰り出される時に、ラベルＬ４が斜行した場合でも、ラベルＬ４がラベル導き手段６３の内側に当接し斜行が規制されることで、吸着面６１における正規の吸着位置に導かれる。また、この時、ラベルＬ４の大きさや形状により、ラベル導き手段６３が、吸着板６０の吸着面６１にあるラベルＬ４を吸引しない吸引口６２を塞ぐことで、ラベルＬ４を吸引する吸引口６２の吸引力が強くなるため、ラベルＬ４を吸着板６０に確実に吸着することから、ラベルＬ４の落下を防止しすると共に、ラベルＬ４を物品の所定の位置にずれることなく貼付することができる。
その後、ピストンロッド２２の進退動により吸着板６０が物品に当接しラベルＬ４を貼付する、または、ノズル２３からエアーが吸着板６０内に供給され、ラベルＬ４を物品に向け吹き付けて貼付することで、ラベルＬ４を物品の所定の位置にずれることなく貼付することができる。
また、図６の矢印の方向にラベル導き手段６３を取り外すことで、ラベル導き手段６３を簡単に複数のラベルＬ４の形状に合わせて取り替えることで、多種多様なラベルに対応でき、さらに、ピストンロッド２２の進退動による振動や、ラベルＬ４を物品に押圧して貼付する場合での摩擦にも耐久性を有する。

尚、上記実施の形態では、ラベルＬを貼付するラベル貼付装置として説明したが、本体部１１内に少なくともヘッドとプラテンとからなる印字部を設けた印字可能なラベル貼付装置としても良く、また、導き手段３０、４０、５０、６０の部材および形状、数などこれに限定するものではなく、また、導き手段３０、４０、５０、６０を組み合わせて使用するなど、適宜変更して差支えない。

本発明の実施の形態におけるラベル貼付装置を説明するための概略説明図である。 本発明の第一の実施の形態におけるラベル導き手段を説明するためのもので、（ａ）は、吸着板を吸着面より説明するための概略正面図であり、（ｂ）は、吸着板を横から説明するための概略右側面図である。 本発明の第二の実施の形態におけるラベル導き手段を説明するためのもので、（ａ）は、吸着板を吸着面より説明するための概略正面図であり、（ｂ）は、吸着板を横から説明するための概略右側面図である。 本発明の第三の実施の形態におけるラベル導き手段を説明するためのもので、（ａ）は、吸着板を吸着面より説明するための概略正面図であり、（ｂ）は、吸着板を横から説明するための概略右側面図である。 本発明の第四の実施の形態におけるラベル導き手段を説明するためのもので、（ａ）は、吸着板を吸着面より説明するための概略正面図であり、（ｂ）は、吸着板を横から説明するための概略右側面図である。 本発明の第四の実施の形態におけるラベル導き手段の着脱を説明するためのもので、（ａ）は、ラベル導き手段を装着した概略図であり、（ｂ）は、ラベル導き手段を取り外す説明をするための概略図である。

符号の説明

Ｌ ラベル
Ｄ 台紙
１ ラベル貼付装置
１０ ラベル供給部
１１ 本体部
１２ 巻取部
１３ センサー
２０ ラベル貼付部
２１ エアーシリンダ
２２ ピストンロッド
Ｌ１ ラベル
３０ 吸着板
３１ 吸着面
３２ 吸引口
３３ ラベル導き手段（第一の実施の形態）
３４ 吸着検知センサー
Ｌ２ ラベル
４０ 吸着板
４１ 吸着面
４２ 吸引口
４３ ラベル導き手段（第二の実施の形態）
４４ 吸着検知センサー
Ｌ３ ラベル
５０ 吸着板
５１ 吸着面
５２ 吸引口
５３ ラベル導き手段（第三の実施の形態）
５４ 吸着検知センサー
Ｌ４ ラベル
６０ 吸着板
６１ 吸着面
６２ 吸引口
６３ ラベル導き手段（第四の実施の形態）
６４ 吸着検知センサー

Claims (4)

1. 繰り出されたラベルを吸着し、前記ラベルを物品に貼付する吸着板を有するラベル貼付装置において、
   前記吸着板の吸着面に、繰り出された前記ラベルを吸着位置へ規制し導くラベル導き手段を設け、
   該ラベル導き手段は、前記吸着板の吸着面より突状に形成したことを特徴とするラベル貼付装置。
2. 前記ラベル導き手段が、繰り出された前記ラベルと当接する部分に、前記ラベルの先端縁周の一部形状を形成したことを特徴とする請求項１記載のラベル貼付装置。
3. 前記ラベル導き手段が、前記吸着板に着脱可能に構成したことを特徴とする請求項１または２記載のラベル貼付装置。
4. 前記ラベル導き手段が、前記吸着板の吸着面にある前記ラベルを吸引しない吸引口を塞ぐように構成したことを特徴とする請求項３記載のラベル貼付装置。
   
   
   

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