JP2005092094A - 実像式観察光学系、実像式観察光学系を用いた鏡胴ユニットおよびカメラ - Google Patents

実像式観察光学系、実像式観察光学系を用いた鏡胴ユニットおよびカメラ Download PDF

Info

Publication number
JP2005092094A
JP2005092094A JP2003328514A JP2003328514A JP2005092094A JP 2005092094 A JP2005092094 A JP 2005092094A JP 2003328514 A JP2003328514 A JP 2003328514A JP 2003328514 A JP2003328514 A JP 2003328514A JP 2005092094 A JP2005092094 A JP 2005092094A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
image
real image
observation optical
refractive power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003328514A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriya Tanimoto
典哉 谷本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2003328514A priority Critical patent/JP2005092094A/ja
Publication of JP2005092094A publication Critical patent/JP2005092094A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Viewfinders (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】 全長を短くしながら像倍率および視野率を保ち、かつ実用的な実像式観察光学系を提供する。
【解決手段】 物体側から瞳側へ向かい順に、全体として正の屈折力を持つ対物光学系10と、対物光学系10の結像面近傍に位置する複数の反射面を持つ反転光学系20と、複数の反射面の間に配置される視野枠30と、全体として正の屈折力を持つ接眼光学系50とからなり、以下の条件式を満たすことを特徴とする。
0.01 < S/fe < 0.15 ・・・・・(1)
ただし、上式において、Sは視野枠30の開口部の面積、feは視野枠30より瞳側に位置する反転光学系20の一部である第2の反転プリズム20bおよび接眼光学系50の合成焦点距離を示す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、実像式の観察光学系に関し、特に、デジタル画像を記録するカメラや銀塩フイルムを使用するカメラなどに用いる実像式観察光学系に関する。
近年、銀塩フイルムを用いるカメラはもとよりデジタルカメラの筐体は、小型化の一途を辿り、それに伴い撮影光学系や観察光学系も小型化を余儀なくされている。
例えば、特開2001−208973号公報(特許文献1)には、物体側より順に、全体で正の屈折力を有する対物レンズ系と、前記対物レンズ系により結像した実像を観察するための正屈折力を有する接眼レンズとを有する実像式ファインダ光学系において、対物レンズ系の最も物体側のレンズよりも射出瞳側の位置で、且つ接眼レンズ系の最も射出瞳側のレンズよりも物体側の位置に配置され、観察像を正立化するための所定の条件を満足する像反転光学系を有することにより、実像式ファインダ光学系全体の大きさが厚さ方向で小さく、接眼レンズよりも物体側の大きさが厚さ方向で小さい実像式ファインダ光学系を開示している。
また、特開平9−26614号公報(特許文献2)には、対物レンズ系、正立正像光学系、接眼レンズ系からなり、前記対物レンズ系で変倍と視度補正を行う実像式ファインダーにおいて、少なくとも1枚の開口部を有する遮光部材を有し、また、前記遮光部材の開口面積を可変とすることにより、変倍やディストーションを考慮して不要な光線を最大限カットすることができると共に、視差やディストーションを考慮し、これを補正する方向に開口部を移動させることによって、撮影レンズの撮影領域とマッチした良好な見え味を確保することが可能な実像式ファインダーが開示されている。
特開2001−208973号公報 特開平9−26614号公報
しかしながら、上述した従来例ではいずれも、観察光学系の像倍率や視野率をカメラ筐体の小型化に比例して小さくしているので、著しく使い難いものとなっている。
そこで、上述した事情を鑑みて、本発明は、全長を短くしながら像倍率および視野率を従来程度に保ち、かつ実用的な実像式観察光学系を得ることを目的としている。すなわち、本発明の請求項1の実像式観察光学系の目的は、光学系の全長と視野率および像倍率からなる観察像の見かけの大きさを適切な範囲に保ち良好な視野を得ることにある。
また、本発明の請求項2の実像式観察光学系の目的は、光学系の全長と視野率および像倍率からなる観察像の見かけの大きさを適切な範囲に保ち良好な視野を得ることにある。
また、本発明の請求項3の実像式観察光学系の目的は、光学系の全長と視野率および像倍率からなる観察像の見かけの大きさを適切な範囲に保ち良好な視野を得ることにある。
また、本発明の請求項4の実像式観察光学系の目的は、可変焦点距離の撮影光学系と組み合わせた場合においても光学系の全長と視野率および像倍率からなる観察像の見かけの大きさを適切な範囲に保ち良好な視野を得ることにある。
また、本発明の請求項5の実像式観察光学系の目的は、使用者毎に異なる視力の値や体調による視力の変化に左右されず良好な観察像が得られ、より実用的な実像式観察光学系を得ることにある。
また、本発明の請求項6の実像式観察光学系の目的は、観察光学系を覗いたままカメラのオートフォーカスや自動露出などの状態を把握することを可能とし、より実用的な実像式観察光学系を得ることにある。
また、本発明の請求項7の実像式観察光学系の目的は、より小型で且つ実用的な、視野率および像倍率からなる観察像の見かけの大きさを持つ、より実用的な実像式観察光学系をもつ小型の鏡胴ユニットを得ることにある。
また、本発明の請求項8の実像式観察光学系の目的は、視野率および像倍率の面において実用的な実像式観察光学系をもつ小型のカメラを得ることを目的としている。またカメラのデザインや使い勝手を向上させつつ、カメラの筐体を小型にすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1においては、実像式観察光学系を物体側から瞳側へ向かい順に、少なくとも全体として正の屈折力を持つ対物光学系と、前記対物光学系の結像面近傍に位置する複数の反射面を持つ反転光学系と、前記複数の反射面の間に配置される視野枠と、全体として正の屈折力を持つ接眼光学系とから構成し、以下の式を満たすことを特徴とする。
0.01 < S/fe < 0.15 ・・・・・(1)
また、本発明の請求項2においては、実像式観察光学系を物体側から瞳側へ向かい順に、少なくとも全体として正の屈折力を持つ対物光学系と、前記対物光学系による結像面近傍に位置する視野枠と、全体として正の屈折力を持ち前記対物光学系による像を再度結像させる再結像光学系と、全体として正の屈折力を持つ接眼光学系とから構成し、以下の式を満たすことを特徴とする。
0.003 < S/fe < 0.15 ・・・・・(2)
また、本発明の請求項3においては、実像式観察光学系を物体側から瞳側へ向かい順に、少なくとも全体として正の屈折力を持つ対物光学系と、前記対物光学系による像を再結像させる全体として正の屈折力を持つ再結像光学系と、再結像光学系による結像面近傍に位置する視野枠と、全体として正の屈折力を持つ接眼光学系とから構成し、以下の式を満たすことを特徴とする。
0.01 < S/fe < 0.3 ・・・・・(3)
また、本発明の請求項4においては、請求項1乃至請求項3に記載の実像式観察光学系の前記対物光学系が、変倍機能を持つことを特徴とする。
また、本発明の請求項5においては、請求項1乃至請求項4に記載の実像式観察光学系の前記接眼光学系が、視度調整機構を持つことを特徴とする。
また、本発明の請求項6においては、請求項1乃至請求項5に記載の実像式観察光学系が、前記接眼光学系による、前記視野枠の内および外を含む視野内に、情報を表示する機能を持つことを特徴とする。
また、本発明の請求項7においては、請求項1乃至請求項6の観察光学系と撮影光学系を組み合わせて鏡胴ユニットを得ることを特徴とする。
また、本発明の請求項8においては、請求項7の鏡胴ユニットを用いてデジタルカメラまたは銀塩フイルムカメラを得ることを特徴とする。
本発明の構成によれば、より小型でかつ実用的な、視野率および像倍率からなる観察像の見かけの大きさを持つ実像式観察光学系を得ることが可能となる。
すなわち、本発明の請求項1の実像式観察光学系によれば、物体側から瞳側へ向かい順に、少なくとも正の屈折力を持つ対物光学系と、前記対物光学系の結像面近傍に位置する複数の反射面を持つ反転光学系と、前記複数の反射面の間またはその近傍に配置される視野枠と、全体として正の屈折力を持つ接眼光学系とから構成された実像式観察光学系において、上記(1)式を満たす構成としたから、光学系の全長と視野率および像倍率からなる観察像の見かけの大きさを適切な範囲に保ち良好な視野を得ることが可能となる。
また、本発明の請求項2の実像式観察光学系によれば、物体側から瞳側へ向かい順に、少なくとも正の屈折力を持つ対物光学系と、前記対物光学系による結像面近傍に位置する視野枠と、全体として正の屈折力を持ち、前記対物光学系による像を再度結像させる再結像光学系と、全体として正の屈折力を持つ接眼光学系とからなり、上記(2)式を満たす構成としたから、光学系の全長と視野率および像倍率からなる観察像の見かけの大きさを適切な範囲に保ち良好な視野を得ることが可能となる。
また、本発明の請求項3の実像式観察光学系によれば、物体側から瞳側へ向かい順に、少なくとも全体として正の屈折力を持つ対物光学系と、前記対物光学系による像を再結像させる全体として正の屈折力を持つ再結像光学系と、再結像光学系による結像面近傍に位置する視野枠と、全体として正の屈折力を持つ接眼光学系とからなり、上記(3)式を満たす構成としたから、光学系の全長と視野率および像倍率からなる観察像の見かけの大きさを適切な範囲に保ち良好な視野を得ることが可能となる。
また、本発明の請求項4の実像式観察光学系によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の実像式観察光学系に変倍機能を持たせる構成としたから、可変焦点距離の撮影光学系と組み合わせた場合においても光学系の全長と視野率および像倍率からなる観察像の見かけの大きさを適切な範囲に保ち良好な視野を得ることが可能となる。
また、本発明の請求項5の実像式観察光学系によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の実像式観察光学系に、視度補正機能を持たせる構成としたから、使用者毎に異なる視力の値や体調による視力の変化に左右されず良好な観察像が得られ、より実用的な実像式観察光学系を得ることが可能となる。
また、本発明の請求項6の実像式観察光学系によれば、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の実像式観察光学系の前記接眼光学系による、視野枠内および視野枠外を含む視野内に、情報を表示する機能を持たせる構成としたから、観察光学系を覗いたままカメラのオートフォーカスや自動露出などの状態を把握することが可能となり、より実用的な実像式観察光学系を得ることが可能となる。
また、本発明の請求項7の実像式観察光学系によれば、鏡胴ユニットを、請求項1乃至請求項6のいずれかの実像式観察光学系と、撮影光学系とから構成したから、より実用的な実像式観察光学系をもつ小型の鏡胴ユニットを得ることが可能となる。
また、本発明の請求項8の実像式観察光学系によれば、請求項7記載の鏡胴ユニットを、デジタル画像を記録するカメラや銀塩フイルムを使用するカメラなどに用いられる構成としたから、より実用的な実像式観察光学系をもつ小型のカメラを得ることが可能となる。またカメラのデザインや使い勝手を向上させつつ、カメラの筐体を小型にすることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実像式観察光学系の第1の実施の形態を示す側面図である。
この第1の実施の形態においては、物体側から瞳側へ向かい順に、少なくとも全体として正の屈折力を持つ対物光学系10が配置され、この対物光学系の結像面近傍の前方および後方に、複数の反射面を持つ第1の反転プリズム20aおよび第2の反転プリズムよりなる反転光学系20が配置され、これら2つの反転プリズム20aと20bとの間に、視野枠30が配置され、反転光学系20の後方に接眼光学系50が配置され、これら光学素子から得られる像は、瞳位置60において観察者によって実像が観察される。
上記対物光学系10は、この場合、正、負、正、正の屈折力の対物レンズ10a、10b、10c、10dからなり全体として正の屈折力を持つ。
但し、このようなレンズ構成は、本発明の要旨とするところではなく、適宜組み替え得るものとする。
反転光学系20は、一般的には、第1の反転プリズム20aとしては、ダハプリズムが用いられ、第2の反転プリズム20bとしてペンタゴナルダハプリズムが用いられ、上下、左右を反転し、観察像を正立、正像に反転させる。
また、反転光学系20として分割したポロプリズムを使用することも多い。視野枠30は、この第1の実施の形態においては、反転光学系20の間、即ち、第1の反転プリズム20aと第2の反転プリズム20bとの間に配設される。
この第1の実施の形態では、以下の式を満たように構成されている。
0.01 < S/fe < 0.15 ・・・・・(1)
ただし、上式において、Sは視野枠30の開口部の面積、feは視野枠30より瞳側に位置する反転光学系20の一部または全部および接眼光学系50の合成焦点距離を示す。
上記式(1)において、下限0.01を下回る場合、主にSが小さいときは、視野率を確保出来ず観察範囲が狭くなる為、カメラに応用した場合では適切なフレーミングによる撮影が困難となり、また、主にfeが大きいときは、像倍率が小さくなり、像の細部が識別不能となり觀察光学系としての実用性が乏しくなる。
また、上記式(1)において、上限0.15を超えた場合、主にSが大きいときは、対物光学系10の全長および有効径が過大となり小型化が困難となり、また、主にfeが小さいときは、接眼光学系50の光学素子数の増加を招き小型化が困難となる。
したがって、上記式(1)の範囲内に設定することにより、光学系の全長と視野率および像倍率からなる観察像の見かけの大きさを適切な範囲に保ち良好な視野を得ることが可能となる。
図2は、本発明の実像式観察光学系の第2の実施の形態の構成を示す側面図である。
この第2の実施の形態では、反転光学系22としてミラー22bとプリズム22aを用いた例である。すなわち、同図に示すように、この例の実像式観察光学系は、物体側から瞳側へ向かい順に、対物レンズ12a、12b、12c、12dからなる対物光学系12と、対物レンズ12cと12dとの間に配置されたミラー22bと対物レンズ12dの瞳側に配置された視野枠30とプリズム22aを持つ反転光学系22と、接眼光学系52とから構成されている。ミラー22bは、対物光学系12内、すなわち対物レンズ12cと対物レンズ12dとの間に配置されているが、対物光学系12より瞳側に配置することも可能である。
この第2の実施の形態においても、上記式(1)を満足するように構成する。即ち、
0.01 < S/fe < 0.15 ・・・・・(1)
ただし、上式において、Sは視野枠32の開口部の面積、feは視野枠32より瞳側に位置する反転光学系22の一部、即ちプリズム22aおよび接眼光学系52の合成焦点距離を示す。
尚、式(1)の下限0.01を下回った場合および上限0.15を越えた場合の不合理な点については、上述したところであるので、重複した記載は、省略する。
したがって、この第2の形態においても上記式(1)の範囲内で、光学系の全長と視野率および像倍率からなる観察像の見かけの大きさを適切な範囲に保ち良好な視野を得ることが可能となる。
図3は、本発明の実像式観察光学系の第3の実施の形態の構成を示す側面図である。
この第3の実施の形態では、反転光学系23として1つのプリズムを用いた例である。すなわち、図(3)に示すように、この例の実像式観察光学系は、物体側から瞳側の向かい順に、対物レンズ13a、13b、13c、13dからなる対物光学系13と、視野枠33とプリズム23aでなる反転光学系23と、接眼光学系53とから構成されている。このように、1つのプリズム23aで上下左右を反転させる場合には、ポロプリズムが使用される場合が多い。
この第3の実施の形態においても、上記式(1)を満足するように構成する。即ち、
0.01 < S/fe < 0.15 ・・・・・(1)
ただし、上式において、Sは視野枠33の開口部の面積、feは視野枠33より瞳側に位置する反転光学系23の全部および接眼光学系53の合成焦点距離を示す。
上記(1)式において、その下限0.01を下回った場合および上限0.15を超えた場合の不合理な点については、上述したとおりである。
したがって、(1)式の範囲内で光学系の全長と視野率および像倍率からなる観察像の見かけの大きさを適切な範囲に保ち良好な視野を得ることが可能となる。
図4は、本発明の実像式観察光学系の第4の実施の形態の構成を示す側面図である。
この第4の実施の形態では、再結像光学系を持つ点に特徴があり、結像面を複数もつため、視野枠の配置は目的に応じて選択可能となり、この第4の実施の形態では、対物光学系14直後の第1結像面に視野枠34を配置した。すなわち、同図に示すように、この例の実像式観察光学系は、物体側から瞳側へ向かい順に、対物レンズ14a、14b、14c、14dからなる対物光学系14と、視野枠34と、再結像レンズ74a、74b、74cからなる再結像光学系74と、接眼レンズ54a、54bからなる接眼光学系54とから構成されている。この場合、再結像光学系74の結像倍率を1以上にすることにより視野枠34の面積を小さくすることも可能となる。
第4の実施の形態では、上記構成において、以下の式を満たす。
0.003 < S/fe < 0.15 ・・・・・(2)
ただし、上式において、Sは視野枠34の開口部の面積、feは再結像光学系74と接眼光学系54の合成焦点距離を示す。
上式において、下限0.003を下回った場合、主にSが小さいときは、視野率を確保出来ず観察範囲が狭くなる為、カメラに応用した場合では適切なフレーミングによる撮影が困難となり、また、主にfeが大きいときは、像倍率が小さくなり、像の細部が識別不能となり觀察光学系としての実用性が乏しくなる。
また、上式において、上限0.15を超えた場合、主にSが大きいときは、対物光学系10の全長および有効径が過大となり小型化が困難となる。同様に、主にfeが小さいときは、接眼光学系54の光学素子数の増加を招き小型化が困難となる。
したがって、上式(2)の範囲内で、光学系の全長と視野率および像倍率からなる観察像の見かけの大きさを適切な範囲に保ち良好な視野を得ることが可能となる。
図5は、本発明の実像式観察光学系の第5の実施の形態の構成を示す側面図である。
この第5の実施の形態では、再結像光学系75の像面である第2結像面に視野枠35を配置している。すなわち、図5に示すように、この例の実像式観察光学系は、物体側から瞳側へ向かい順に、対物レンズ15a、15b、15c、15dからなる対物光学系15と、再結像レンズ75a、75b、75cからなる再結像光学系75と、視野枠35と、接眼レンズ55a、55bからなる接眼光学系55から構成され、これらの光学素子によって得られた観察像は、像位置10によって実像として観察される。
この第5の実施の形態では、以下の式(3)を満たすように構成される。
0.01 < S/fe < 0.3 ・・・・・(3)
ただし、式(3)において、Sは視野枠35の開口部分の面積、feは接眼光学系55の合成焦点距離を示す。
上式(3)において、下限0.01を下回る場合、主にSが小さいときは、視野率を確保出来ず観察範囲が狭くなる為、カメラに応用した場合では適切なフレーミングによる撮影が困難となる。また、主にfeが大きいときは、像倍率が小さくなり、像の細部が識別不能となり觀察光学系としての実用性が乏しくなる。
また、上式(3)において、上限0.3を超えた場合、主にSが大きいときは、対物光学系15の全長および有効径が過大となり小型化が困難となる。同様に、主にfeが小さいときは、接眼光学系55の光学素子数の増加を招き小型化が困難となる。
したがって、上式(3)の範囲内で、光学系の全長と視野率および像倍率からなる観察像の見かけの大きさを適切な範囲に保ち良好な視野を得ることが可能となる。
図6は、本発明の実像式観察光学系の第6の実施の形態の構成を示す側面図である。
この第6の実施の形態では、第1の実施の形態〜第3の実施の形態の対物光学系を変倍光学系にしたものである。すなわち、図6に示すように、この例の実像式観察光学系は、物体側から瞳側へ向かい順に、固定レンズ16a、可動レンズ16b、16c、16dからなる変倍光学系16と、視野枠36と、プリズム26aからなる反転光学系26と、接眼光学系55とから構成されている。前述した第4の実施の形態、第5の実施の形態の対物光学系14、15を変倍光学系として実施の形態に適用することももちろん可能である。
したがって、この第6の実施の形態では、変倍機能を持つため、可変焦点距離の撮影光学系と組み合わせた場合においても光学系の全長と視野率および像倍率からなる観察像の見かけの大きさを適切な範囲に保ち良好な視野を得ることが可能となる。
図7は、本発明の実像式観察光学系の第7の実施の形態の構成を示す側面図である。
この第7の実施の形態では、接眼レンズ57bを光軸方向に移動することにより視度調整し、ファインダの視度は接眼光学系全体の正の屈折力を可変とすることにより調整している。屈折力を持たないプリズムの移動による光路長の変更により接眼光学系の屈折力を変える場合もあるが、一般的には接眼レンズを光軸方向に移動することにより視度調整する場合が多く、第7の実施の形態でもそのような構成を示している。すなわち、同図に示すように、この例の実像式観察光学系は、物体側から、瞳側へ向かい順に、対物レンズ17a、17b、17c、17dからなる対物光学系17と、視野枠37と、再結像レンズ77a、77b、77cからなる再結像光学系77と、接眼レンズ57a、57bからなる接眼光学系57とから構成され、接眼レンズ57bを光軸方向に移動することにより、視度補正している。
したがって、この第7の実施の形態では、視度補正機能を持つため、使用者毎に異なる視力の値や体調による視力の変化に左右されず良好な観察像が得られ、より実用的な実像式観察光学系を得ることが可能となる。
図8は、本発明の実像式観察光学系の第8の実施の形態の構成を示す側面図である。
この第8の実施の形態では、ファインダ視野内に表示をする手段として液晶を配置している。すなわち、図8に示すように、この実施の形態の実像式観察光学系は、物体側から瞳側へ向かい順に、対物レンズ18a、18b、18c、18dからなる対物光学系18と、反転光学系28としての第1のプリズム28aと、視野枠(液晶)38と、第2のプリズム28bである反転光学系28と、接眼光学系58とから構成されている。
したがって、この第8の実施の形態では、視野枠内および視野枠外を含む視野内に、情報を表示する機能を持つため、観察光学系を覗いたままカメラのオートフォーカスや自動露出などの状態を把握することが可能となり、より実用的な実像式観察光学系を得ることが可能となる。
図9は、本発明の実像式観察光学系の第9の実施の形態の構成を示す側面図である。
この第9の実施の形態では、視野枠外のファインダ視野内に表示を出す場合、別の光学部材を用いてファインダ視野内に表示光学系の光束を割り込ませている。すなわち、図9に示すように、この例の実像式観察光学系は、対物レンズ19a、19b、19c、19dからなる対物光学系19と、再結像レンズ79a、79b、79cからなる再結像光学系79と、接眼レンズ59a、59bを持つ接眼光学系59と、再結像光学系79と接眼光学系59との間に配置されたファインダ内表示光学系89と、再結像光学系79とファインダ内表示光学系89との間に配置された視野枠39とから構成されている。
図10は、本発明の実像式観察光学系と撮影光学系とを組合わせた鏡胴ユニットの第10の実施の形態の構成を示す斜視図である。この第10の実施の形態では、ファインダ光学系であるファインダユニット101と、撮影光学系である撮影レンズユニット102とを一体化し、鏡胴ユニット100としている。ファインダユニット101は、ファインダ枠1011で保護され、ファインダ枠1011の中には、本発明の対物レンズ1012から接眼レンズ1013まで配置されている。
対物レンズ1012から接眼レンズ1012には、本発明の対物光学系10、12、13、14、15、17、18、19と、変倍光学系16と、反転光学系20、22、23、26、28と、再結像光学系74、75、77、79と、視野枠30、32、33、34、35、36、37、38、39と、接眼光学系50、52、53、54、55、56、57、58、59とが、前述した本発明の実像式観察光学系の第1の実施の形態〜第9の実施の形態の組み合わせで配置される。
また、鏡胴ユニット100は、対物レンズ1012の移動のためにズーム駆動モータ103を配置することにより、ファインダユニット101と撮影レンズユニット102の両者の変倍の連動や撮影範囲と視野範囲の視差調整を行い易くしている。これにより、より実用的な実像式観察光学系をもつ小型の鏡胴ユニットを得ることが可能となる。
図11は、本発明の実像式観察光学系の第11の実施の形態の構成を示す図であり、図11(a)はデジタルカメラの正面図、図11(b)はデジタルカメラの裏面図である。この第11の実施の形態は、第10の実施の形態で用いた鏡胴ユニット100をデジタルカメラに適用した例である。
図11(a)に示すように、デジタルカメラ正面は、鏡胴ユニット100、光学ファインダ105、測距ユニット106、リモコン受光部108、ストロボ発光部107、電池蓋109で構成されている。光学ファインダ105は、鏡胴ユニット100に連動するが、本発明の対物光学系10、12、13、14、15、17、18、19と、変倍光学系16と、反転光学系20、22、23、26、28と、再結像光学系74、75、77、79と、視野枠30、32、33、34、35、36、37、38、39と、接眼光学系50、52、53、54、55、56、57、58、59とが、前述した本発明の実像式観察光学系の第1の実施の形態〜第9の実施の形態の組み合わせで配置される。
また、図11(b)に示すように、デジタルカメラ裏面には、AF LED109、光学ファインダ105、ストロボLED110、LCDモニタ111、スイッチSW1〜SW13等が配設されている。スイッチSW1はシャッタレリーズ、SW2はモードダイアル、SW3はZOOMスイッチ(WIDE)、SW4はZOOMスイッチ(TELE)、SW5はセルフタイマ/削除スイッチ、SW6はMENUスイッチ、SW7は上/ストロボスイッチ、SW8は右スイッチ、SW9はDISPLAYスイッチ、SW10は下/マクロスイッチ、SW11左/画像確認スイッチ、SW12はOKスイッチ、SW13は電源スイッチである。
この第11の実施の形態の構成では、鏡胴ユニット100をデジタルカメラあるいは銀塩フイルムを使用するカメラに用いてより実用的な実像式観察光学系をもつ小型のカメラを得ることができる。またカメラのデザインや使い勝手を向上させつつ、カメラの筐体をより小型にすることができる。
本発明の実像式観察光学系の第1の実施の形態の構成を示す側面図である。 本発明の実像式観察光学系の第2の実施の形態の構成を示す側面図である。 本発明の実像式観察光学系の第3の実施の形態の構成を示す側面図である。 本発明の実像式観察光学系の第4の実施の形態の構成を示す側面図である。 本発明の実像式観察光学系の第5の実施の形態の構成を示す側面図である。 本発明の実像式観察光学系の第6の実施の形態の構成を示す側面図である。 本発明の実像式観察光学系の第7の実施の形態の構成を示す側面図である。 本発明の実像式観察光学系の第8の実施の形態の構成を示す側面図である。 本発明の実像式観察光学系の第9の実施の形態の構成を示す側面図である。 本発明の第10の実施の形態に係る実像式観察光学系を用いた鏡胴ユニットの構成を示す斜視図である。 本発明の第11の実施の形態に係る実像式観察光学系を用いたデジタルカメラの構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は背面図である。
符号の説明
10、12、13、14、15 対物光学系
10a、10b、10c、10d 対物レンズ
12a、12b、12c、12d 対物レンズ
13a、13b、13c、13d 対物レンズ
14a、14b、14c、14d 対物レンズ
15a、15b、15c、15d 対物レンズ
16 変倍光学系
16a、16b、16c、16d 可動レンズ
20、22、23、26 反転光学系
20a、22a、23a、26a 第1プリズム
20b 第2プリズム
22b ミラー
30、32、33、34、35、36 視野枠
50、52、53、54、55、56 接眼光学系
50a、52a、53a、54a、54b、55a、55b、56a 接眼レンズ
74、75、77、79 再結像光学系
74a、74b、74c 再結像レンズ
75a、75b、75c 再結像レンズ
100 鏡胴ユニット
101 ファインダユニット
102 撮影ユニット
103 ズーム駆動モータ
1012 対物レンズ
1013 接眼レンズ
105 光学ファインダ
106 測距ユニット
107 ストロボ発光部
108 リモコン受光部
109 AF LED
110 ストロボLED
111 LCDモニタ

Claims (8)

  1. 物体側から瞳側へ向かい順に、少なくとも全体として正の屈折力を持つ対物光学系と、
    前記対物光学系の結像面近傍に位置する複数の反射面を持つ反転光学系と、
    前記複数の反射面の間またはその近傍に配置される視野枠と、
    全体として正の屈折力を持つ接眼光学系とからなり、以下の式を満たすことを特徴とする実像式観察光学系。
    0.01 < S/fe < 0.15 ・・・・・(1)
    ただし、上式において、Sは前記視野枠の開口部の面積、feは前記視野枠より瞳側に位置する前記反転光学系の一部または全部および前記接眼光学系の合成焦点距離を示す。
  2. 物体側から瞳側へ向かい順に、少なくとも全体として正の屈折力を持つ対物光学系と、
    前記対物光学系による結像面近傍に位置する視野枠と、
    全体として正の屈折力を持ち、前記対物光学系による像を再度結像させる再結像光学系と、
    全体として正の屈折力を持つ接眼光学系とからなり、以下の式を満たすことを特徴とする実像式観察光学系。
    0.003 < S/fe < 0.15 ・・・・・(2)
    ただし、上式において、Sは前記視野枠の開口部の面積、feは前記再結像光学系と前記接眼光学系の合成焦点距離を示す。
  3. 物体側から瞳側へ向かい順に、少なくとも全体として正の屈折力を持つ対物光学系と、
    前記対物光学系による像を再結像させる全体として正の屈折力を持つ再結像光学系と、
    前記再結像光学系による結像面近傍に位置する視野枠と、
    全体として正の屈折力を持つ接眼光学系とからなり、以下を満たすことを特徴とする実像式観察光学系。
    0.01 < S/fe < 0.3 ・・・・・(3)
    ただし、上式において、Sは前記視野枠の開口部分の面積、feは前記接眼光学系の合成焦点距離を示す。
  4. 前記対物光学系が、変倍機能を持つことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の実像式観察光学系。
  5. 前記接眼光学系が、視度調整機構を持つことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の実像式観察光学系。
  6. 前記接眼光学系による、前記視野枠の内および外を含む視野内に、情報を表示する機能を持つことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の実像式観察光学系。
  7. 請求項1〜6のいずれかの実像式観察光学系と、撮影光学系とからなることを特徴とする鏡胴ユニット。
  8. 請求項7の鏡胴ユニットを用いたことを特徴とするデジタルカメラまたは銀塩フィルムカメラ。
JP2003328514A 2003-09-19 2003-09-19 実像式観察光学系、実像式観察光学系を用いた鏡胴ユニットおよびカメラ Pending JP2005092094A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003328514A JP2005092094A (ja) 2003-09-19 2003-09-19 実像式観察光学系、実像式観察光学系を用いた鏡胴ユニットおよびカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003328514A JP2005092094A (ja) 2003-09-19 2003-09-19 実像式観察光学系、実像式観察光学系を用いた鏡胴ユニットおよびカメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005092094A true JP2005092094A (ja) 2005-04-07

Family

ID=34458063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003328514A Pending JP2005092094A (ja) 2003-09-19 2003-09-19 実像式観察光学系、実像式観察光学系を用いた鏡胴ユニットおよびカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005092094A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110036330A (zh) * 2016-12-09 2019-07-19 柯尼卡美能达株式会社 观察光学系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110036330A (zh) * 2016-12-09 2019-07-19 柯尼卡美能达株式会社 观察光学系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3387524B2 (ja) 変倍ファインダ光学系
JP2008096552A (ja) 観察光学系、鏡胴ユニットおよびカメラ
JP3384893B2 (ja) 実像式変倍ファインダー光学系
JP4914121B2 (ja) 接眼光学系及びそれを有するファインダー光学系
US8224167B2 (en) Dioptric adjustment device for underwater viewfinder
JP2001324684A (ja) ファインダー光学系及びそれを用いた光学機器
JP2005092094A (ja) 実像式観察光学系、実像式観察光学系を用いた鏡胴ユニットおよびカメラ
JPH09197275A (ja) 広角変倍ファインダー
JP2006301637A (ja) レンジファインダカメラのファインダのためのアングルアタッチメント
JP2000199865A (ja) ファインダ光学系
JP2621446B2 (ja) 変倍ファインダー
US6141504A (en) Finder optical system
KR100189058B1 (ko) 파인더
JP3619552B2 (ja) ケプラー式変倍ファインダー
KR100363963B1 (ko) 실상식 파인더 및 그의 시도 조정 장치
JPH10282422A (ja) 実像式ファインダ光学系
JP2004333937A (ja) ファインダー光学系及びそれを備えたカメラ
JP2002350930A (ja) ファインダー系及びそれを用いた光学機器
JP3147473B2 (ja) アルバダ式逆ガリレオファインダー
JP3237427B2 (ja) 撮影装置
JP2514617B2 (ja) カメラシステム
JPH085915A (ja) 固定焦点式ズームレンズ
JPH0772381A (ja) ファインダー用アタッチメントレンズ
JP2006276142A (ja) 実像式ファインダおよびカメラ
JP2006047331A (ja) 変倍観察光学系、鏡胴ユニットおよびカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090310

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090804