JP2005089973A - 杭と柱との杭頭接合構造および同杭頭接合構造の施工方法 - Google Patents
杭と柱との杭頭接合構造および同杭頭接合構造の施工方法 Download PDFInfo
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Abstract
本発明は、1柱1杭工法で使用する鋼管杭と柱との接合構造において、鋼管杭の施工誤差を吸収でき、大径の鋼管杭を使用することなく、短い工期で接合できる杭頭接合構造および同杭頭接合構造の施工方法を得ることを目的とする。
【解決手段】
鋼管杭の頂部に下フレームを取り付け、該下フレームの上に、下端に上フレームを一体に取り付けた柱を載置し、下フレームに設けた貫通パイプに通した、貫通パイプより小径のアンカーボルトで上フレームと下フレームとを締結した。
また、工場で下フレームと、上フレームを製作し、現場で鋼管杭の頂部に下フレームを現場溶接して取り付け、該下フレームの上に、上フレームを取り付けた柱を載置し、下フレームの貫通パイプに、貫通パイプより小径のアンカーボルトを通し、該アンカーボルトで上フレームと下フレームとを締結して、鋼管杭と柱とを接合するようにした。
【選択図】 図1
Description
また、基礎杭を打ち込んでから、コンクリートを打設してフーチングを形成するので、コンクリートの強度発現を待たねばならず、柱施工までに長い施工期間を要することになる。
この工法によれば、フーチングを形成する方法に比べて、基礎工事は小規模となり、上記のような交通の規制が幾分は緩和されることになる。
また、この工法では、現場で打ち込み施工された鋼管杭1内に、柱2を配置して、鋼管杭1内にコンクリート3を流し込んで固めるので、コンクリート3が固まるまで、例えば、横通し梁によって柱2を仮支持しておかなければならず、その分、柱2の施工工期は長くなる。
このようなことから、例えば、交通量が多い道路上に、立体交差道路を建設するような場合でも、交通制限の量および期間が大幅に緩和できる。
18は下フランジの高さ位置で頭部管11’内に取り付けられたダイヤフラムである。
また、21はカバープレートであって、下フレーム13の外周面を塞ぐように上下のフランジ14、15間に取り付けられている。該カバープレート21は後述するコンクリート充填時に型枠としてそのまま利用される。
この例で、上フレーム22の下フランジ24は、柱12の下端面に取り付けられたベースプレートで形成されている。
なお、柱12の下端部に上フレーム22を取り付ける構成は、従来のフーチングを形成し、アンカーフレームに柱を固定するときの構成(俗にはかまと呼ばれている)と同等である。
28はアンカーボルトであって、貫通パイプ16、上フレーム22、下フレーム13のアンカーボルト挿入孔を通して、ナット締め29されている。30はアンカーボルト挿入孔19に充分対応する面積を有する厚板ワッシャーである。
該コンクリート31は、フレーム板材の防錆を図るためと、上下のフレーム22、13のリブプレート25、17同士がずれているため、局部応力が発生し、ベースプレートが面外変形を起こすのを避けるために充填している。
モルタルはアンカーボルト挿入孔27のアンカーボルト28を通した隙間、あるいは別途貫通パイプ16に形成した孔から充填される。
先ず、工場において、底部管12’を基にして、これに上下のフランジ23、24と、リブプレート25を溶接して取り付け上フレーム22を製作する。柱12が短いときには、工場で上フレーム22を柱12の下端に溶接により一体に取り付けてもよい。図5(a)参照。
柱12の下端部に上フレーム22を現場溶接、あるいは添接板を当ててボルト止めし、一体に取り付ける。
続いて、下フレーム13上に、上フレーム22を一体に取り付けた柱12を載置する。図8参照。
そして、下フレーム13と上フレーム22とにアンカーボルト28を通して、ナット止め29し、これを締結する。図9参照。
この場合も、柱12を載置する際コンクリート31は固まっているので、鋼管杭11の打ち込み施工後、下フレーム13を取り付けた後は、直ぐに下フレーム13上に柱12を載置し、アンカーボルト28で上下のフレーム13、22を締結でき、柱施工が短期間でなされる。
この場合は、下フレーム13の上フランジ14の中央部に設けた孔に対応して、上フレーム22のベースプレート24に孔を設けておき、柱12内から頭部管11’内、底部管12’内に続けて充填する。
このようにして、鋼管杭11と柱12との杭頭接合構造が施工され、最後に施工ピットが埋め戻されるが、アンカーボルト28で下フレーム13と上フレーム22とを締結した後に、杭頭接合部全体を覆う根巻コンクリートを打設することもある。
3 コンクリート
11 鋼管杭 12 柱
13 下フレーム 14 上フランジ
15 下フランジ 16 貫通パイプ
17 リブプレート 18 ダイヤフラム
19 アンカーボルト挿入孔 20 コンクリート充填孔
21 カバープレート 22 上フレーム
23 上フランジ 24 下フランジ
25 リブプレート 26 ダイヤフラム
27 アンカーボルト挿入孔 28 アンカーボルト
29 ナット 30 ワッシャー
31 コンクリート
Claims (10)
- 鋼管杭の頂部に、鋼管杭と同径の頭部管と、該頭部管に上下のフランジを取り付け、該上下のフランジ間に、頭部管の外周りに円弧状に配置され、上下のフランジを貫通する貫通パイプを設けた構成の下フレームを取り付け、該下フレーム上に、柱と同径の底部管と、該底部管に、前記下フレームの貫通パイプに対応する位置にアンカーボルト挿入孔を設けた上下のフランジを取り付けた構成の上フレームを取り付けた柱を載置し、前記貫通パイプに、パイプ径より小径のアンカーボルトを通し、該アンカーボルトで上フレームと下フレームとを締結して鋼管杭と柱とを接合したことを特徴とする杭と柱との杭頭接合構造。
- 下フレームの上下のフランジ間に、頭部管から放射状に配置してリブプレートを設けると共に、下フレームの外周面を閉塞するカバープレートを取り付け、該カバープレートと上下のフランジと頭部管とで囲まれ、リブプレートで分割された空所にコンクリートを充填したことを特徴とする請求項1記載の杭と柱との杭頭接合構造。
- 下フレームの上フランジ面に、カバープレートと上下のフランジと頭部管とで囲まれ、リブプレートで分割され空所に対応してコンクリート充填孔を設けたことを特徴とする請求項2記載の杭と柱との杭頭接合構造。
- 下フレームの下フランジに対応する位置で、頭部管内にダイヤフラムを取り付け、該ダイヤフラムで仕切られた頭部管内にコンクリートを充填したことを特徴とする請求項1記載の杭と柱との杭頭接合構造。
- 工場で、鋼管杭と同径の頭部管に上下のフランジと、該上下のフランジ間に、頭部管の外周りに円弧状に配置され、上下のフランジを貫通する貫通パイプを取り付けて下フレームを製作し、同じく工場で、柱と同径の底部管に、前記下フレームの貫通パイプに対応する位置にアンカーボルト挿入孔を設けた上下のフランジを取り付けて上フレームを製作し、該上フレームを柱に取り付け、現場で打ち込んだ鋼管杭の頂部に、前記工場で製作した下フレームを現場溶接して取り付け、該下フレームの上に、上フレームを取り付けた柱を載置し、貫通パイプより小径のアンカーボルトを下フレームの貫通パイプに通し、該アンカーボルトで上フレームと下フレームとを締結して鋼管杭と柱とを接合するようにしたことを特徴とする杭と柱との杭頭接合構造の施工方法。
- 工場で下フレームを製作する際、下フレームの上下のフランジ間に、頭部管から放射状に配置してリブプレートを設けると共に、下フレームの外周面を閉塞するカバープレートを取り付けることを特徴とする請求項5記載の杭と柱との杭頭接合構造の施工方法。
- 工場で下フレームを製作する際、下フレームの上フランジ面に、カバープレートと上下のフランジと頭部管とで囲まれ、リブプレートで分割された空所に対応してコンクリート充填孔を設けることを特徴とする請求項6記載の杭と柱との杭頭接合構造の施工方法。
- 工場で下フレームの、カバープレートと上下のフランジと頭部管とで囲まれ、リブプレートで分割された空所にコンクリートを充填することを特徴とする請求項6記載の杭と柱との杭頭接合構造の施工方法。
- 現場で鋼管杭を打ち込み施工する間に、下フレームの、カバープレートと上下のフランジと頭部管とで囲まれ、リブプレートで分割された空所にコンクリートを充填することを特徴とする請求項6記載の杭と柱との杭頭接合構造の施工方法。
- アンカーボルトで上フレームと下フレームとを締結した後、アンカーボルトを通した貫通パイプにモルタルを充填することを特徴とする請求項6記載の杭と柱との杭頭接合構造の施工方法。
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