JP2005082308A - エレベーター用主ロープのロープ伸び調整方法及びロープ交換方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロープ伸び調整作業及びロープ交換作業の簡単化を可能にするエレベーター用主ロープのロープ伸び調整方法及びロープ交換方法の提供を目的とする。
【解決手段】上記目的は、プーリビーム8に装着した引っ張り装置18、18Aにロープ保持具17、17Aを装着し、そのロープ保持具17、17Aで主ロープ6を保持した後、引っ張り装置でロープ保持具17、17Aを引っ張ってロープ保持具17、17Aをプーリビーム8に近づけた状態で、釣合いおもりと釣合いおもり用緩衝器との間の隙間寸法Lの調整や主ロープ6とシンブルロッド13、13Aとの連結をすることによって、達成できる。
【選択図】図1
【解決手段】上記目的は、プーリビーム8に装着した引っ張り装置18、18Aにロープ保持具17、17Aを装着し、そのロープ保持具17、17Aで主ロープ6を保持した後、引っ張り装置でロープ保持具17、17Aを引っ張ってロープ保持具17、17Aをプーリビーム8に近づけた状態で、釣合いおもりと釣合いおもり用緩衝器との間の隙間寸法Lの調整や主ロープ6とシンブルロッド13、13Aとの連結をすることによって、達成できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、主ロープ伸び調整作業及び主ロープ交換作業に好適なエレベーター用主ロープのロープ伸び調整方法及びロープ交換方法に関するものである。
従来、エレベーターにおいて、乗りかごを吊設する乗りかご用プーリと一個以上の転向プーリと巻上機の駆動綱車と釣合いおもりを吊設する釣合いおもり用プーリに巻装された既設の主ロープを、新しい主ロープに交換する場合には、乗りかごを乗りかご吊り部材で、かつ、釣合いおもりを釣合いおもり支持部材で、それぞれ支持して、既設の主ロープに乗りかご及び釣合いおもりの荷重が加わらない状態にした後、既設の主ロープの両端をプーリビームなどのシンブルロッド支持部材に設置したシンブルロッドから切り離して、その切り離した既設の主ロープの一端を新しい主ロープに接続し、かつ、その切り離した既設の主ロープの他端を巻取りドラムに接続し、その巻取りドラムに既設の主ロープを巻き取るようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、乗りかごを吊設する乗りかご用プーリと一個以上の転向プーリと巻上機の駆動綱車と釣合いおもりを吊設する釣合いおもり用プーリに巻装された既設の主ロープのロープ伸び調整方法としては、主ロープの中間部分を巻装させる転向プーリの高さ位置を上方に移動させることにより、主ロープの長さや張力を調整するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−206083公報(3頁の右段38行〜4頁左段28行、図1)
特開2001−139253公報(2頁右段の19行〜30行、図1)
しかしながら、上述の特開2003−206083公報に記載されたエレベーター用主ロープのロープ交換方法では、巻取りドラムに既設の主ロープを巻き取った後、新しい主ロープの両端をプーリビームなどのシンブルロッド支持部材に設置したシンブルロッドに連結し、その後、主ロープに乗りかご及び釣合いおもりの荷重が加わらない状態に支持するための乗りかご吊り部材及び釣合いおもり支持部材を取り除くようにしている。
そのために、上述の特開2003−206083公報に記載されたエレベーター用主ロープのロープ交換方法では、主ロープの両端をシンブルロッドに連結した後に、その主ロープに乗りかご及び釣合いおもりの全荷重が加わることになり、主ロープの初期伸びが発生してしまい、釣合いおもりと昇降路のピット底部に設けた釣合いおもり用緩衝装置との間の隙間寸法(カウンタクリアランス)を、規定寸法に設定することができない場合が発生するので、主ロープ交換作業終了後、さらに、シンブルロッドの調節ナットを螺進させて、主ロープをシンブルロッド支持部材側に引っ張り上げることにより、前記隙間寸法(カウンタクリアランス)が規定寸法になるようにするという主ロープ伸び調整作業しなければならない。ところが、主ロープには、乗りかご及び釣合いおもりの全荷重が加わっているために、シンブルロッドの調節ナットを螺進させて主ロープをシンブルロッド支持部材側に引っ張り上げるには大きな力が必要であって、前記隙間寸法(カウンタクリア)の調整作業が容易ではなかった。
しかも、上述の特開2003−206083公報に記載されたエレベーター用主ロープのロープ交換方法では、巻取りドラムに巻き取られた既設の主ロープから新しい主ロープを切り離し、その切り離した新しい主ロープの端部を人力で、シンブルロッド支持部材のある位置まで引き上げた状態に保持しながら、シンブルロッドに主ロープの端部を連結しているため、主ロープ交換作業の作業性が悪かった。
また、特開2001−139253公報に記載されたエレベーター用主ロープのロープ伸び調整方法では、転向プーリの高さ位置を上方に移動させることで主ロープの長さや張力を調整するようにしているが、主ロープに乗りかご及び釣合いおもりの全荷重が加わっているので、転向プーリを上方に移動させるには大きな力が必要であって、釣合いおもりと昇降路のピット底部に設けた釣合いおもり用緩衝装置との間の隙間寸法(カウンタクリア)の調整作業が容易ではなかった。
本発明の第1目的は、上述した従来技術における実状からなされたもので、主ロープの既設後の長時間稼動により主ロープが伸びて、釣合いおもりと昇降路のピット底部に設けた釣合いおもり用緩衝装置との間の隙間寸法(カウンタクリアランス)が規定寸法から外れた場合に、その隙間寸法(カウンタクリアランス)を規定寸法に設定する作業を簡単に行うことを可能にするエレベーター用主ロープのロープ伸び調整方法を提供することにある。
本発明の第2目的は、上述した従来技術における実状からなされたもので、主ロープのロープ交換時におけるロープの初期伸びを防止することで、主ロープ交換作業完了後に、隙間寸法(カウンタクリアランス)の再調整作業を不要にするとともに、主ロープの弛み取り及び主ロープとシンブルロッドとの連結を簡単に行うことを可能にするエレベーター用主ロープのロープ交換方法を提供することにある。
本発明の第3目的は、上述した従来技術における実状からなされたもので、主ロープのロープ交換時におけるロープの初期伸びを防止することで、主ロープ交換作業完了後に、隙間寸法(カウンタクリアランス)の再調整作業を不要にするとともに、主ロープの端部とシンブルロッドとの連結を簡単に行うことを可能にするエレベーター用主ロープのロープ交換方法を提供することにある。
上記第1目的を達成するために、本発明は、乗りかごを吊設する乗りかご用プーリと巻上機の駆動綱車と釣合いおもりを吊設する釣合いおもり用プーリとに少なくとも巻装された主ロープの両端を、シンブルロッド支持部材に設置されたシンブルロッドに連結してなるエレベーター用主ロープのロープ伸び調整方法において、前記シンブルロッド支持部材に引っ張り装置を装着し、かつ、前記引っ張り装置にロープ保持具を装着する装着工程と、この装着工程終了後、前記ロープ保持具で前記主ロープを保持する保持工程と、この保持工程終了後に、前記引っ張り装置で前記ロープ保持具を引っ張って前記ロープ保持具を前記シンブルロッド支持部材に近づけた状態で前記シンブルロッドを調整することにより前記釣合いおもりと昇降路のピット内底に設けた釣合いおもり用緩衝器との間の隙間寸法を調整する隙間寸法調整工程と、この隙間寸法調整工程終了後、前記主ロープの両端から前記ロープ保持具を取り外し、かつ、前記シンブルロッド支持部材から前記引っ張り装置を取り外す取外工程とを備えてなることを特徴としている。
かかるロープ伸び調整方法によれば、引っ張り装置でロープ保持具を上方に引っ張り上げてロープ保持具をシンブルロッド支持部材に近づけた状態とすると、シンブルロッドに、乗りかご及び釣合いおもりの荷重が加わらなくなるので、シンブルロッドの高さ位置を難なく工具等で上下方向に変位させることができるようになる。
また、上記第2目的を達成するために、本発明は、乗りかごを吊設する乗りかご用プーリと巻上機の駆動綱車と釣合いおもりを吊設する釣合いおもり用プーリとに少なくとも巻装された主ロープの一端を、シンブルロッド支持部材に設置された第1のシンブルロッドに連結し、かつ、その主ロープの他端をシンブルロッド支持部材に設置された第2のシンブルロッドに連結してなるエレベーター用主ロープのロープ交換方法において、前記乗りかごを乗りかご吊り部材で、かつ、前記釣合いおもりを釣合いおもり支持部材で、それぞれ支持することにより前記主ロープに前記乗りかご及び前記釣合いおもりの荷重が加わらないように支持する支持工程と、前記シンブルロッド支持部材に、ロープ一端側用引っ張り装置とロープ中間部分用引っ張り装置とロープ他端側用引っ張り装置を装着し、かつ、前記ロープ一端側用引っ張り装置に一端側用ロープ保持具を、前記ロープ中間部分用引っ張り装置に中間部分用ロープ保持具を、前記ロープ他端側用引っ張り装置に他端側用ロープ保持具を、それぞれ装着する装着工程と、前記主ロープに換えて、新しい主ロープを前記乗りかご用プーリと前記駆動綱車と前記釣合いおもり用プーリに少なくとも巻装する巻装工程と、この巻装工程終了後、前記新しい主ロープの一端側を一端側用ロープ保持具で、前記新しい主ロープの中間部分を中間部分用ロープ保持具で、前記新しい主ロープの他端側を他端側用ロープ保持具で、それぞれ保持する保持工程と、この保持工程終了後、前記乗りかごから前記乗りかご吊り部材を、かつ、前記釣合いおもりから前記釣合いおもり支持部材を、それぞれ取り除く取除き工程と、この取除き工程終了後、前記ロープ一端側用引っ張り装置で前記一端側用ロープ保持具を引っ張ってその一端側用ロープ保持具を前記シンブルロッド支持部材側に近づけた状態を保ちつつその新しい主ロープの一端側を前記第1のシンブルロッドに連結し、その後前記一端側用ロープ保持具及び前記ロープ一端側用引っ張り装置を取り外してなるロープ一端側連結工程と、このロープ一端側連結工程終了後、前記ロープ中間部分用引っ張り装置で前記中間部分用ロープ保持具を引っ張って前記新しい主ロープの一端側の弛みを取る一端側弛み取り工程と、この一端側弛み取り工程終了後、前記ロープ他端側用引っ張り装置で前記他端側用ロープ保持具を引っ張って前記新しい主ロープの他端側の弛みを取る他端側弛み取り工程と、この他端側弛み取り工程終了後、前記新しい主ロープの中間部分から前記中間部分用ロープ保持具を、前記シンブルロッド支持部材から前記ロープ中間部分用引っ張り装置を、それぞれ取り外す中間部取外工程と、この中間部取外工程終了後に、前記ロープ他端側用引っ張り装置で前記他端側用ロープ保持具を引っ張って前記他端側用ロープ保持具を前記シンブルロッド支持部材に近づけた状態を保ちつつ、前記新しい主ロープの他端側を前記第2のシンブルロッドに連結し、かつ、そのシンブルロッドを調整することで前記釣合いおもりと前記釣合いおもり用緩衝器との間の隙間寸法を調整し、その後前記他端側用ロープ保持具及び前記ロープ他端側用引っ張り装置を取り外してなるロープ他端側連結工程とを備えてなることを特徴としている。
かかるロープ交換方法によれば、主ロープが、乗りかご用プーリと転向プーリと昇降路のピット内底に設けられた駆動綱車と釣合いおもり用プーリに巻装されることにより、長くなっていても、主ロープの中間部分を中間部分用ロープ保持具で、かつ、主ロープの他端側を他端側用ロープ保持具で、それぞれ垂直方向に引っ張り上げられることによって、転向プーリ付近や乗りかご用プーリ付近における主ロープの弛みが確実にとれるとともに、主ロープに乗りかご及び釣合いおもりの全荷重が加わった状態で主ロープの他端側を第2のシンブルロッドに連結することができるので、主ロープの他端と第2のシンブルロッドを連結した後における主ロープの初期伸びの発生を防ぐことができる。
さらに、ロープ一端側用引っ張り装置により一端側用ロープ保持具を垂直方向に引っ張り上げることで、主ロープの一端をシンブルロッド支持部材側に近づけた状態を保持することができるため、作業者は主ロープの一端を保持する必要がなく、作業者は両手で主ロープの一端側と第1のシンブルロッドの連結作業を行うことが可能となるとともに、ロープ他端側用引っ張り装置により他端側用ロープ保持具を垂直方向に引っ張り上げることで、主ロープの他端をシンブルロッド支持部材側に近づけた状態を保持することができるため、作業者は主ロープの他端を保持する必要がなく、作業者は両手で主ロープの他端側と第2のシンブルロッドの連結作業を行うことが可能となる。
また、上記第3目的を達成するために、本発明は、乗りかごを吊設する乗りかご用プーリと巻上機の駆動綱車と釣合いおもりを吊設する釣合いおもり用プーリとに少なくとも巻装された主ロープの一端を、シンブルロッド支持部材に設置された第1のシンブルロッドに連結し、かつ、その主ロープの他端をシンブルロッド支持部材に設置された第2のシンブルロッドに連結してなるエレベーター用主ロープのロープ交換方法において、前記乗りかごを乗りかご吊り部材で、かつ、前記釣合いおもりを前記釣合いおもり支持部材で、それぞれ支持することで前記主ロープに前記乗りかご及び前記釣合いおもりの荷重が加わらないように支持する支持工程と、この支持工程終了後、前記シンブルロッド支持部材に、ロープ一端側用引っ張り装置とロープ他端側用引っ張り装置を装着し、かつ、前記ロープ一端側用引っ張り装置に一端側用ロープ保持具を、前記ロープ他端側用引っ張り装置に他端側用ロープ保持具を、それぞれ装着する装着工程と、前記主ロープに換えて、新しい主ロープを、前記乗りかご用プーリと前記駆動綱車と前記釣合いおもり用プーリに少なくとも巻装する巻装工程と、この巻装工程終了後、前記新しい主ロープの一端側を前記一端側用ロープ保持具で、かつ、前記新しい主ロープの他端側に前記他端側用ロープ保持具で、それぞれ保持する保持工程と、この保持工程終了後、前記乗りかごから前記乗りかご吊り部材を、かつ、前記釣合いおもりから前記釣合いおもり支持部材を、それぞれ取り除く取除き工程と、この取除き工程終了後、前記ロープ一端側用引っ張り装置で前記一端側用ロープ保持具を引っ張って前記一端側用ロープ保持具を前記シンブルロッド支持部材側に近づけた状態を保ちつつその新しい主ロープの一端側を前記第1のシンブルロッドに連結し、その後前記一端側用ロープ保持具及び前記ロープ一端側用引っ張り装置を取り外してなるロープ一端側連結工程と、このロープ一端側連結工程終了後、前記ロープ他端側用引っ張り装置で前記他端側用ロープ保持具を引っ張ってその他端側用ロープ保持具を前記シンブルロッド支持部材に近づけた状態を保ちつつ、前記新しい主ロープの他端側を前記第2のシンブルロッドに連結し、かつ、そのシンブルロッドを調整することで前記釣合いおもりと前記釣合いおもり用緩衝器との間の隙間寸法を調整し、その後前記他端側用ロープ保持具及び前記ロープ他端側用引っ張り装置を取り外してなるロープ他端側連結工程とを備えてなることを特徴とする。
かかるロープ交換方法によれば、主ロープが、乗りかご用プーリと昇降路の頂部に設けられた駆動綱車と釣合いおもり用プーリに巻装された主ロープであっても、主ロープに乗りかご及び釣合いおもりの全荷重が加わった状態で主ロープの他端側を第2のシンブルロッドに連結することができるので、主ロープの他端と第2のシンブルロッドを連結した後における主ロープの初期伸びの発生を防ぐことができる。しかも、ロープ一端側用引っ張り装置により一端側用ロープ保持具を垂直方向に引っ張り上げることで、主ロープの一端をシンブルロッド支持部材側に近づけた状態を保持することができるため、作業者は主ロープの一端を保持する必要がなく、作業者は両手で主ロープの一端側と第1のシンブルロッドの連結作業を行うことが可能となるとともに、ロープ他端側用引っ張り装置により他端側用ロープ保持具を垂直方向に引っ張り上げることで、主ロープの他端をシンブルロッド支持部材側に近づけた状態を保持することができるため、作業者は主ロープの他端を保持する必要がなく、作業者は両手で主ロープの他端側と第2のシンブルロッドの連結作業を行うことが可能となる。
本発明によれば、釣合いおもりと昇降路のピット内底に設けた釣合いおもり用緩衝器との間の隙間寸法(カウンタクリアランス)が規制寸法になるように調整する作業を、簡単に、かつ、正確に行うことができるエレベーター用主ロープのロープ伸び調整方法がえられた。
また、本発明によれば、主ロープのロープ交換時におけるロープの初期伸びの発生をなくし、主ロープの他端と第2のシンブルロッドを連結した後に、隙間寸法(カウンタクリアランス)を再調整するという作業を不要にすることができるので、隙間寸法(カウンタクリアランス)作業時間の短縮化を可能にするとともに、主ロープの端部とシンブルロッドとの連結作業の円滑化を図ることができ、しかも、主ロープの中間部分を中間部分用ロープ保持具で、かつ、主ロープの他端側を他端側用ロープ保持具で、それぞれ引っ張り上げられることにより、主ロープの弛みを簡単に取り除くことのできるエレベーター用主ロープのロープ交換方法がえられた。
また、本発明によれば、主ロープのロープ交換時におけるロープの初期伸びの発生をなくし、主ロープの他端と第2のシンブルロッドを連結した後に、隙間寸法(カウンタクリアランス)を再調整するという作業を不要にすることができるので、ロープ交換作業時間の短縮化を可能にするとともに、主ロープの端部とシンブルロッドとの連結作業の円滑化を図ることができるエレベーター用主ロープのロープ交換方法がえられた。
以下、本発明に係るエレベーター用主ロープのロープ伸び調整方法及びロープ交換方法の一実施形態例を、図1から図6に基づいて説明する。
図1から図3における一実施形態例のエレベーター1は、建物内に形成された昇降路2と、昇降路2の内側壁に沿って垂直方向に敷設されたガイドレール3と、このガイドレール3に沿って上下に移動する乗りかご4と、この乗りかご4がガイドレール3に沿って上昇する場合に下降し、かつ、この乗りかご4がガイドレール3に沿って下降する場合に上昇する釣合いおもり5と、この釣合いおもり5とを前記乗りかご4を移動させるための複数本の主ロープ6と、これら主ロープ6を移動させる駆動源となる巻上機7と、昇降路2内の頂部2Aに設けたシンブルロッド支持部材となるプーリビーム8と、このプーリビーム8に2個の転向プーリ9、9Aとを備えている。乗りかご4の底面には、2個の乗りかご用プーリ10が設けられている。釣合いおもり5の上面には、1個の釣合いおもり用プーリ11が設けられている。巻上機7は、昇降路2のピット内底2Bに設けられている。
主ロープ6は、図1及び図3に示すように、乗りかご4を吊設する乗りかご用プーリ10と2個の転向プーリ9、9Aと巻上機7の駆動綱車12と釣合いおもり5を吊設する釣合いおもり用プーリ11に巻装され、しかも、図3に示すように、その主ロープ6の一端6Aが第1のシンブルロッド13に取り付けられ、かつ、その主ロープ6の他端6Bが第2のシンブルロッド13Aに取り付けられる。第1のシンブルロッド13及び第2のシンブルロッド13Aは、プーリビーム8に設置されている。昇降路2のピット内底2Bには、釣合いおもり5の下面と対向する位置に釣合いおもり用緩衝器14が設けられている。
ロープ交換作業完了時、乗りかご4が昇降路2の最上階レベルに位置している状態では、図3に示すように、釣合いおもり5と釣合いおもり用緩衝器14との間の隙間寸法(カウンタクリアランス)Lが、規定寸法に設定される。第1のシンブルロッド13及び第2のシンブルロッド13Aは、その第1のシンブルロッド13及び第2のシンブルロッド13Aを上方に移動させることにより主ロープ6をシンブルロッド支持部材となるプーリビーム8側に引っ張り上げることで、主ロープ6の張力や伸びを調整したり、隙間寸法(カウンタクリアランス)Lを調整したりすることができる構成になっている。
ロープ交換作業時、上記主ロープ6の一端6Aを第1のシンブルロッド13に連結し、かつ、その主ロープ6の他端6Bを第2のシンブルロッド13Aに連結する場合には、図1に示すように、乗りかご4をワイヤロープからなる乗りかご吊り部材15で落下しないようにガイドレール3に支持するとともに、釣合いおもり5を昇降路2のピット側壁2Cに設けた釣合いおもり支持部材16で落下しないように支持する。その後、シンブルロッド支持部材となるプーリビーム8に、ロープ一端側用引っ張り装置18とロープ他端側用引っ張り装置18Aとロープ中間部分用引っ張り装置18Bを、それぞれ、2個ずつ装着するとともに、ロープ一端側用引っ張り装置18に一端側用ロープ保持具17を、ロープ他端側用引っ張り装置18Aに他端側用ロープ保持具17Aを、ロープ中間部分用引っ張り装置18Bに中間部分用ロープ保持具17Bを、それぞれ、装着する。さらに、その後、主ロープ6の一端6A側を一端側用ロープ保持具17で、主ロープ6の中間部分6Cを中間部分用ロープ保持具17Bで、主ロープ6の他端6B側を他端側用ロープ保持具17Aで、それぞれ保持すればよい(図1及び図2を参照)。
なお、ロープ一端側用引っ張り装置18とロープ他端側用引っ張り装置18Aとロープ中間部分用引っ張り装置18Bを総称して、引っ張り装置といい、一端側用ロープ保持具17、他端側用ロープ保持具17A及び中間部分用ロープ保持具17Bを総称して、ロープ保持具といい、第1のシンブルロッド13及び第2のシンブルロッド13Aを総称して、シンブルロッドという。
ロープ一端側用引っ張り装置18、ロープ他端側用引っ張り装置18A及びロープ中間部分用引っ張り装置18Bは、それぞれプーリビーム8に装着した玉掛けワイヤ19及びこの玉掛けワイヤ19に取り付けたトルク調整可能なチェーンブロック20からなっている。一端側用ロープ保持具17、他端側用ロープ保持具17A及び中間部分用ロープ保持具17Bは、いずれも、複数本の主ロープ6を一緒に保持できる構造になっており、チェーンブロック20のチェーン部20Bが着脱可能に装着される。一端側用ロープ保持具17、他端側用ロープ保持具17A及び中間部分用ロープ保持具17Bは、主ロープ6を挟持部材によりは挟み込んだ後、その挟持部材を締結部材により締結することによって、主ロープ6を保持する構造になっている。玉掛けワイヤ17には、チェーンブロック20の本体部20Aが着脱可能に装着される(図1及び図2を参照)。
第1のシンブルロッド13及び第2のシンブルロッド13Aは、図4に示すように、例えば、シンブルロッド支持部材となるプーリビーム8の貫通穴8Aに嵌挿されており、その外周に調整ナット21とコイル状のばね体22と上ばね座23と下ばね座24が設けられている。第1のシンブルロッド13及び第2のシンブルロッド13Aの外周には、調整ナット21が螺合する螺旋溝が形成されている。上ばね座23は、調整ナット21とばね体22の上端との間に介在させてある。下ばね座24は、ばね体22の下端とプーリビーム8の上面との間に介在させてある。したがって、図4において、調整ナット21をばね体22のばね力に逆らって下方に螺進させると第1のシンブルロッド13若しくは第2のシンブルロッド13Aが上方に移動させられるので、第1のシンブルロッド13若しくは第2のシンブルロッド13Aの下端側に連結された主ロープ6の一端6A若しくは他端6Bが上方に引っ張り上げる。第1のシンブルロッド13若しくは第2のシンブルロッド13Aと主ロープ6の一端6A若しくは他端6Bとは、ロープソケット25を用いて連結されている。
上記一実施形態例のエレベーター1において、図3に示すごとく既設された主ロープ6が、長時間稼動により、伸びてしまい、釣合いおもり5と釣合いおもり用緩衝器14との間の隙間寸法(カウンタクリアランス)Lが規定寸法よりも小さくなってしまった場合には、図5に示す作業手順に従って主ロープ6のロープ伸び調整方法を実行し、隙間寸法(カウンタクリアランス)Lが規定寸法になるようにすればよい。
すなわち、最初に、シンブルロッド支持部材となるプーリビーム8に引っ張り装置を装着するとともに、引っ張り装置18、18A、18Bにロープ保持具17、17A、17Bを装着する装着工程S1を実行する。次に、図5に示すように、ロープ保持具17、17A、17Bで主ロープ6を保持する保持工程S2を実行する。次に、図5に示すように、この保持工程S2終了後、引っ張り装置18、18A、18Bでロープ保持具17、17A、17Bを引っ張ってロープ保持具17、17A、17Bをプーリビーム8に近づけた状態で第1のシンブルロッド13の調整ナット21と第2のシンブルロッド13Aの調整ナット21の両方もしくはいずれか一方を下方に螺進させて主ロープ6の一端6Aと他端6Bの両方もしくはいずれか一方を上方に引っ張り上げることにより釣合いおもり5と昇降路2のピット内底2Bに設けた釣合いおもり用緩衝器14との間の隙間寸法(カウンタクリアランス)Lを調整する隙間寸法調整工程S3を実行する。最後に、図5に示すように、この隙間寸法調整工程S3終了後、主ロープ6の両端からロープ保持具17、17A、17Bを取り外すとともに、プーリビーム8から引っ張り装置18、18A、18Bを取り外す取外工程S4を実行すればよい。
上記ロープ伸び調整方法によれば、引っ張り装置18、18A、18Bでロープ保持具17、17A、17Bを引っ張り上げてロープ保持具17、17A、17Bをプーリビーム8に近づけた状態とすることで、第1のシンブルロッド13及び第2のシンブルロッド13Aに乗りかご4及び釣合いおもり5の荷重が加わらなくなる。そのために、調整ナット21を難なく工具で上下方向に螺進させることができるようになるので、隙間寸法(カウンタクリアランス)Lの調整を、簡単に、かつ、正確に行うことができる。
上記一実施形態例のエレベーター1におけるロープ交換方法は、図6に示す作業手順に従って行われる。その作業手順を次に説明する。
(1)最初に、乗りかご4を乗りかご吊り部材15で、かつ、釣合いおもり5を釣合いおもり支持部材16で、それぞれ支持することにより主ロープ6に乗りかご4及び釣合いおもり5の荷重が加わらないように支持する支持工程S10を実行する。
(2)次に、支持工程S10終了後、図6に示すように、シンブルロッド支持部材となるプーリビーム8に、ロープ一端側用引っ張り装置18とロープ中間部分用引っ張り装置18Bとロープ他端側用引っ張り装置18Aを装着し、かつ、ロープ一端側用引っ張り装置18に一端側用ロープ保持具17を、ロープ中間部分用引っ張り装置18Bに中間部分用ロープ保持具17Bを、ロープ他端側用引っ張り装置18Aに他端側用ロープ保持具17Aを、それぞれ装着する装着工程S11を実行する。
(3)次に、装着工程S11終了後、図6に示すように、既設の主ロープに換えて、新しい主ロープ6を乗りかご用プーリ10と駆動綱車12と転向プーリ9、9Aと釣合いおもり用プーリ11に巻装する巻装工程S12を実行する。
(4)次に、巻装工程S12終了後、図6に示すように、新しい主ロープ6の一端6A側を一端側用ロープ保持具17で、新しい主ロープ6の中間部分6Cを中間部分用ロープ保持具17Bで、新しい主ロープ6の他端6B側を他端側用ロープ保持具17Aで、それぞれ保持する保持工程S13を実行する。
(5)次に、保持工程S13終了後、図6に示すように、乗りかご4から乗りかご吊り部材15を、かつ、釣合いおもり5から釣合いおもり支持部材16を、それぞれ取り除く取除き工程S14を実行する。
(6)次に、取除き工程S14終了後、図6に示すように、ロープ一端側用引っ張り装置18で一端側用ロープ保持具17を引っ張り上げてその一端側用ロープ保持具17をプーリビーム8側に近づけた状態を保ちつつその新しい主ロープ6の一端6A側を第1のシンブルロッド13に連結し、その後一端側用ロープ保持具17及びロープ一端側用引っ張り装置18を取り外してなるロープ一端側連結工程S15を実行する。
(7)次に、ロープ一端側連結工程S15終了後、図6に示すように、ロープ中間部分用引っ張り装置18Bで中間部分用ロープ保持具17Bを引っ張り上げて新しい主ロープ6の一端6A側の弛みを取る一端側弛み取り工程S16を実行する。
(8)次に、一端側弛み取り工程S16終了後、図6に示すように、ロープ他端側用引っ張り装置18Aで他端側用ロープ保持具17Aを引っ張り上げて新しい主ロープ6の他端6B側の弛みを取る他端側弛み取り工程S17を実行する。
(9)次に、他端側弛み取り工程S17終了後、図6に示すように、新しい主ロープ6の中間部分6Cから中間部分用ロープ保持具17Sを、プーリビーム8からロープ中間部分用引っ張り装置18Bを、それぞれ取り外す中間部取外工程S18を実行する。
(10)最後に、図6に示すように、ロープ他端側用引っ張り装置18Aで他端側用ロープ保持具17Aを引っ張り上げてその他端側用ロープ保持具17Aをプーリビーム8に近づけた状態を保ちつつ、新しい主ロープ6の他端6B側を他端側用ロープ保持具17Aから外して第2のシンブルロッド13Aに連結し、かつ、そのシンブルロッド13Aの調整ナット21を上下方向に螺進させてシンブルロッド13Aの高さ位置を調整することで、釣合いおもり5と釣合いおもり用緩衝器14との間の隙間寸法(カウンタクリアランス)Lを調整し、その後他端側用ロープ保持具17A及びロープ他端側用引っ張り装置18Aを取り外してなるロープ他端側連結工程S19を実行すればよい。
上記(1)から(10)の作業手順によれば、図1及び図3に示すように、主ロープ6が、乗りかご用プーリ10と2個の転向プーリ9、9Aと昇降路2のピット内底2Bに設けられた駆動綱車12と釣合いおもり用プーリ11に巻装(ローピング)されることにより、長くなっていても、主ロープ6の中間部分6Cを中間部分用ロープ保持具17Bで、かつ、主ロープ6の他端6B側を他端側用ロープ保持具17Aで、それぞれ垂直方向に引っ張り上げられることによって、2個の転向プーリ9、9A付近や乗りかご4の底面に設けた2個の乗りかご用プーリ10付近における主ロープ6の弛みが確実にとれる。
さらに、ロープ一端側用引っ張り装置18により一端側用ロープ保持具17を垂直方向に引っ張り上げることで、主ロープ6の一端6Aをプーリビーム8側に近づけた状態を保持することができるため、作業者は主ロープ6の一端6Aを保持する必要がなく、作業者は両手で主ロープ6の一端6A側と第1のシンブルロッド13の連結作業を行うことができるので、その連結作業の円滑化を図ることができる。
さらに、ロープ他端側用引っ張り装置18Aにより他端側用ロープ保持具17Aを垂直方向に引っ張り上げることで、主ロープ6の他端6Bをプーリビーム8側に近づけた状態を保持することができるため、主ロープ6の一端6A側と第1のシンブルロッド13の連結作業と同様に、主ロープ6の他端6B側と第2のシンブルロッド13Aの連結作業の円滑化を図ることができる。
さらに、ロープ他端側用引っ張り装置18Aで他端側用ロープ保持具17Aを引っ張り上げてその他端側用ロープ保持具17Aをプーリビーム8に近づけた状態を保持した際、主ロープ6には乗りかご4及び釣合いおもり5の全荷重が加わった状態となり、その状態で主ロープ6の他端6B側を第2のシンブルロッド13Aに連結することができるので、主ロープ6の他端6Bと第2のシンブルロッド13Aを連結した後における主ロープ6の伸び、すなわち、ロープの初期伸びの発生を防ぐことができる。そのために、主ロープ6の他端6Bと第2のシンブルロッド13Aを連結した後、上記ロープ伸び調整方法により、隙間寸法(カウンタクリアランス)Lを再調整する必要性がなくなり、ロープ交換作業時間の短縮化が図られる。
さらに、釣合いおもり5と釣合いおもり用緩衝器14との間の隙間寸法(カウンタクリアランス)Lの調整作業をする際、ロープ他端側用引っ張り装置18Aで他端側用ロープ保持具17Aを垂直方向に引っ張り上げて他端側用ロープ保持具17Aをプーリビーム8に近づけた状態とすると、第2のシンブルロッド13Aに乗りかご4及び釣合いおもり5の荷重が加わらなくなるため、第2のシンブルロッド13Aの調整ナット21を難なく工具で上下方向に螺進させることができるようになるので、隙間寸法(カウンタクリアランス)Lの調整を、簡単に、かつ、正確に行うことができる。なお、引っ張り装置18Aでロープ保持具17Aを引っ張り上げると、ロープ保持具17Aにより3本の主ロープ6が一緒に引っ張り上げられるので、3本の主ロープ6間で張力や長さのばらつきが発生することがない。
さらに、トルク調整可能な引っ張り装置18、18A、18Bとしたので、乗りかご4や釣合いおもり5の荷重の異なるエレベーターのロープ交換作業に対して、一セットの引っ張り装置18、18A、18Bにより、対応できる。
次に、主ロープのロープ交換方法の他実施形態例を、図7から図9に基づいて説明する。図7は、本発明の他実施形態例その1を示す半かけ2:1巻装(ローピング)方式の概略説明図、図8は、本発明の他実施形態例その2を示す全かけ2:1巻装(ローピング)方式の概略説明図、図9は、本発明の他実施形態例によるエレベーター用主ロープのロープ交換方法の作業手順を示すフローチャートである。図7及び図8において、図1と同一符号は、同一内容を表している。
図7から図8に示す主ロープの巻装(ローピング)方式例のように、巻上機7が昇降路2の頂部2Aに設けられている場合のエレベーターに好適である主ロープのロープ交換方法は、図9に示す作業手順に従って行われる。その作業手順を次に説明する。
(一)最初に、乗りかご4を乗りかご吊り部材15で、かつ、釣合いおもり5を釣合いおもり支持部材16で、それぞれ支持することで主ロープ6に乗りかご4及び釣合いおもり5の荷重が加わらないように支持する支持工程S20を実行する。
(二)次に、支持工程S20終了後、図9に示すように、シンブルロッド支持部材となるプーリビーム8に、ロープ一端側用引っ張り装置18とロープ他端側用引っ張り装置18Aを装着し、かつ、ロープ一端側用引っ張り装置18に一端側用ロープ保持具17を、ロープ他端側用引っ張り装置18Aに他端側用ロープ保持具17Aを、それぞれ装着する装着工程S21を実行する。
(三)次に、装着工程S21終了後、図9に示すように、既設の主ロープに換えて、新しい主ロープ6を、乗りかご用プーリ10と駆動綱車12と釣合いおもり用プーリ11に巻装する巻装工程S22を実行する。
(四)次に、巻装工程S22終了後、図9に示すように、新しい主ロープ6の一端6A側を一端側用ロープ保持具17で、かつ、新しい主ロープ6の他端6B側に他端側用ロープ保持具17Aで、それぞれ保持する保持工程S23を実行する。
(五)次に、保持工程S23終了後、図9に示すように、乗りかご4から乗りかご吊り部材15を、かつ、釣合いおもり5から釣合いおもり支持部材16を、それぞれ取り除く取除き工程S24を実行する。
(六)次に、取除き工程S24終了後、図9に示すように、ロープ一端側用引っ張り装置18で前記一端側用ロープ保持具17を引っ張ってその一端側用ロープ保持具17をプーリビーム8側に近づけた状態を保ちつつその新しい主ロープ6の一端6A側を第1のシンブルロッド13に連結し、その後一端側用ロープ保持具17及びロープ一端側用引っ張り装置18を取り外してなるロープ一端側連結工程S25を実行する。
(七)最後に、図9に示すように、ロープ他端側用引っ張り装置18Aで他端側用ロープ保持具17Aを引っ張ってその他端側用ロープ保持具をプーリビーム8側に近づけた状態を保ちつつ、新しい主ロープ6の他端6B側を第2のシンブルロッド13Aに連結し、かつ、そのシンブルロッド13Aを調整することで釣合いおもり5と釣合いおもり用緩衝器14との間の隙間寸法(カウンタクリアランス)Lを調整し、その後他端側用ロープ保持具17A及びロープ他端側用引っ張り装置18Aを取り外してなるロープ他端側連結工程S26を実行すればよい。
上記(一)から(七)の作業手順によれば、 ロープ他端側用引っ張り装置18Aで他端側用ロープ保持具17Aを引っ張り上げてその他端側用ロープ保持具17Aをプーリビーム8に近づけた状態を保持した際、主ロープ6には乗りかご4及び釣合いおもり5の全荷重が加わった状態となり、その状態で主ロープ6の他端6B側を第2のシンブルロッド13Aに連結することができるので、主ロープ6の他端6Bと第2のシンブルロッド13Aを連結した後における主ロープ6の伸び、すなわち、ロープの初期伸びの発生を防ぐことができる。そのために、主ロープ6の他端6Bと第2のシンブルロッド13Aを連結した後、上記ロープ伸び調整方法により、隙間寸法(カウンタクリアランス)Lを再調整する必要性がなくなり、ロープ交換作業時間の短縮化が図られる。
さらに、ロープ一端側用引っ張り装置18により一端側用ロープ保持具17を垂直方向に引っ張り上げることで、主ロープ6の一端6Aをプーリビーム8側に近づけた状態を保持することができるため、作業者は主ロープ6の一端6Aを保持する必要がなく、作業者は両手で主ロープ6の一端6A側と第1のシンブルロッド13の連結作業を行うことができるので、その連結作業の円滑化を図ることができるとともに、ロープ他端側用引っ張り装置18Aにより他端側用ロープ保持具17Aを垂直方向に引っ張り上げることで、主ロープ6の他端6Bをプーリビーム8側に近づけた状態を保持することができるため、主ロープ6の一端6A側と第1のシンブルロッド13の連結作業と同様に、主ロープ6の他端6B側と第2のシンブルロッド13Aの連結作業の円滑化を図ることができる。
上記実施形態例のシンブルロッド支持部材は、プーリビーム8であるが、これに限定されない。シンブルロッド支持部材としては、吊り板、マシンベース若しくは昇降炉内の梁であってもよい。
上記実施形態例では、ロープ一端側用引っ張り装置18若しくはロープ他端側用引っ張り装置18Aでロープ保持具17、17Aをシンブルロッド支持部材側に引っ張り上げるようにしているが、これに限定されない。引っ張り装置18、18Aにより一端側用ロープ保持具17若しくは他端側用ロープ保持具17Aをシンブルロッド支持部材側に引き下げるようにすることも可能である。上記実施形態例では、乗りかご吊り部材15をプーリビーム8に取り付けているが、乗りかご吊り部材15をガイドレール3に取り付けるようにしてもよい。
さらに、上記一実施形態例によるエレベーター用主ロープのロープ交換方法では、支持工程S10を終了後に装着工程S11を実行し、かつ、装着工程S11を終了後に巻装工程S12を実行するようにしているが、これに限定されない。支持工程S10を終了後に巻装工程S12を実行し、その後に装着工程S11を実行するようにすることも可能である。
さらに、上記一実施形態例によるエレベーター用主ロープのロープ交換方法では、主ロープ6を、乗りかご4の底面に設けた2個の乗りかご用プーリ10と2個の転向プーリ9、9Aと昇降路2のピット内底2Bに設けた巻上機7の駆動綱車12と釣合いおもり5を吊設する釣合いおもり用プーリ11に巻装するようにしているが、これに限定されない。主ロープ6を、乗りかご4の上面に設けた1個又は2個の乗りかご用プーリと昇降路2の頂部2Aに設けた巻上機の駆動綱車と釣合いおもり5を吊設する1個又は2個の釣合いおもり用プーリ11とに巻装するようにした場合であってもよい。
1 エレベーター
2 昇降路
2A 頂部
2B ピット内底
3 ガイドレール
4 乗りかご
5 釣合いおもり
6 主ロープ
7 巻上機
8 プーリビーム(シンブルロッド支持部材)
9 転向プーリ
9A 転向プーリ
10 乗りかご用プーリ
11 釣合いおもり用プーリ
12 駆動綱車
13 第1のシンブルロッド
13A 第2のシンブルロッド
14 釣合いおもり用緩衝器
15 乗りかご吊り部材
16 釣合いおもり支持部材
17 一端側用ロープ保持具
17A 他端側用ロープ保持具
17B 中間部分用ロープ保持具
18 ロープ一端側用引っ張り装置
18A ロープ他端側用引っ張り装置
18B ロープ中間部分用引っ張り装置
19 玉掛けワイヤ
20 チェーンブロック
21 調整ナット
22 ばね体
23 上ばね座
24 下ばね座
25 ロープソケット
L 隙間寸法(カウンタクリアランス)
2 昇降路
2A 頂部
2B ピット内底
3 ガイドレール
4 乗りかご
5 釣合いおもり
6 主ロープ
7 巻上機
8 プーリビーム(シンブルロッド支持部材)
9 転向プーリ
9A 転向プーリ
10 乗りかご用プーリ
11 釣合いおもり用プーリ
12 駆動綱車
13 第1のシンブルロッド
13A 第2のシンブルロッド
14 釣合いおもり用緩衝器
15 乗りかご吊り部材
16 釣合いおもり支持部材
17 一端側用ロープ保持具
17A 他端側用ロープ保持具
17B 中間部分用ロープ保持具
18 ロープ一端側用引っ張り装置
18A ロープ他端側用引っ張り装置
18B ロープ中間部分用引っ張り装置
19 玉掛けワイヤ
20 チェーンブロック
21 調整ナット
22 ばね体
23 上ばね座
24 下ばね座
25 ロープソケット
L 隙間寸法(カウンタクリアランス)
Claims (5)
- 乗りかごを吊設する乗りかご用プーリと巻上機の駆動綱車と釣合いおもりを吊設する釣合いおもり用プーリとに少なくとも巻装された主ロープの両端を、シンブルロッド支持部材に設置されたシンブルロッドに連結してなるエレベーター用主ロープのロープ伸び調整方法において、前記シンブルロッド支持部材に引っ張り装置を装着し、かつ、前記引っ張り装置にロープ保持具を装着する装着工程と、前記ロープ保持具で前記主ロープを保持する保持工程と、この保持工程終了後、前記引っ張り装置で前記ロープ保持具を引っ張って前記ロープ保持具を前記シンブルロッド支持部材に近づけた状態で前記シンブルロッドを調整することにより前記釣合いおもりと昇降路のピット内底に設けた釣合いおもり用緩衝器との間の隙間寸法を調整する隙間寸法調整工程と、この隙間寸法調整工程終了後、前記主ロープの両端から前記ロープ保持具を取り外し、かつ、前記シンブルロッド支持部材から前記引っ張り装置を取り外す取外工程とを備えてなることを特徴とするエレベーター用主ロープのロープ伸び調整方法。
- 前記シンブルロッド支持部材は、吊り板、マシンベース、プーリビーム若しくは昇降路内の梁からなり、しかも、前記引っ張り装置は、前記シンブルロッド支持部材に装着した玉掛けワイヤ及びこの玉掛けワイヤに取り付けたトルク調整可能なチェーンブロックからなるとともに、前記主ロープは、複数本からなり、かつ、前記乗りかご用プーリと複数個の転向プーリと前記駆動綱車と前記釣合いおもり用プーリとに巻装されたものであり、しかも、前記ロープ保持具は、複数本からなる前記主ロープを一緒に保持可能な構造としたものであることを特徴とする請求項1記載のエレベーター用主ロープのロープ伸び調整方法。
- 乗りかごを吊設する乗りかご用プーリと巻上機の駆動綱車と釣合いおもりを吊設する釣合いおもり用プーリとに少なくとも巻装された主ロープの一端を、シンブルロッド支持部材に設置された第1のシンブルロッドに連結し、かつ、その主ロープの他端をシンブルロッド支持部材に設置された第2のシンブルロッドに連結してなるエレベーター用主ロープのロープ交換方法において、前記乗りかごを乗りかご吊り部材で、かつ、前記釣合いおもりを釣合いおもり支持部材で、それぞれ支持することにより前記主ロープに前記乗りかご及び前記釣合いおもりの荷重が加わらないように支持する支持工程と、前記シンブルロッド支持部材に、ロープ一端側用引っ張り装置とロープ中間部分用引っ張り装置とロープ他端側用引っ張り装置を装着し、かつ、前記ロープ一端側用引っ張り装置に一端側用ロープ保持具を、前記ロープ中間部分用引っ張り装置に中間部分用ロープ保持具を、前記ロープ他端側用引っ張り装置に他端側用ロープ保持具を、それぞれ装着する装着工程と、前記主ロープに換えて、新しい主ロープを前記乗りかご用プーリと前記駆動綱車と前記釣合いおもり用プーリに少なくとも巻装する巻装工程と、この巻装工程終了後、前記新しい主ロープの一端側を一端側用ロープ保持具で、前記新しい主ロープの中間部分を中間部分用ロープ保持具で、前記新しい主ロープの他端側を他端側用ロープ保持具で、それぞれ保持する保持工程と、この保持工程終了後、前記乗りかごから前記乗りかご吊り部材を、かつ、前記釣合いおもりから前記釣合いおもり支持部材を、それぞれ取り除く取除き工程と、この取除き工程終了後、前記ロープ一端側用引っ張り装置で前記一端側用ロープ保持具を引っ張ってその一端側用ロープ保持具を前記シンブルロッド支持部材側に近づけた状態を保ちつつその新しい主ロープの一端側を前記第1のシンブルロッドに連結し、その後前記一端側用ロープ保持具及び前記ロープ一端側用引っ張り装置を取り外してなるロープ一端側連結工程と、このロープ一端側連結工程終了後、前記ロープ中間部分用引っ張り装置で前記中間部分用ロープ保持具を引っ張って前記新しい主ロープの一端側の弛みを取る一端側弛み取り工程と、この一端側弛み取り工程終了後、前記ロープ他端側用引っ張り装置で前記他端側用ロープ保持具を引っ張って前記新しい主ロープの他端側の弛みを取る他端側弛み取り工程と、この他端側弛み取り工程終了後、前記新しい主ロープの中間部分から前記中間部分用ロープ保持具を、前記シンブルロッド支持部材から前記ロープ中間部分用引っ張り装置を、それぞれ取り外す中間部取外工程と、この中間部取外工程終了後に、前記ロープ他端側用引っ張り装置で前記他端側用ロープ保持具を引っ張って前記他端側用ロープ保持具を前記シンブルロッド支持部材に近づけた状態を保ちつつ、前記新しい主ロープの他端側を前記第2のシンブルロッドに連結し、かつ、そのシンブルロッドを調整することで前記釣合いおもりと前記釣合いおもり用緩衝器との間の隙間寸法を調整し、その後前記他端側用ロープ保持具及び前記ロープ他端側用引っ張り装置を取り外してなるロープ他端側連結工程とを備えてなるエレベーター用主ロープのロープ交換方法。
- 前記支持工程終了後に、前記装着工程を実行するとともに、前記装着工程終了後に、前記巻装工程を実行することを特徴とする請求項3記載のエレベーター用主ロープのロープ交換方法。
- 乗りかごを吊設する乗りかご用プーリと巻上機の駆動綱車と釣合いおもりを吊設する釣合いおもり用プーリとに少なくとも巻装された主ロープの一端を、シンブルロッド支持部材に設置された第1のシンブルロッドに連結し、かつ、その主ロープの他端をシンブルロッド支持部材に設置された第2のシンブルロッドに連結してなるエレベーター用主ロープのロープ交換方法において、前記乗りかごを乗りかご吊り部材で、かつ、前記釣合いおもりを前記釣合いおもり支持部材で、それぞれ支持することで前記主ロープに前記乗りかご及び前記釣合いおもりの荷重が加わらないように支持する支持工程と、この支持工程終了後、前記シンブルロッド支持部材に、ロープ一端側用引っ張り装置とロープ他端側用引っ張り装置を装着し、かつ、前記ロープ一端側用引っ張り装置に一端側用ロープ保持具を、前記ロープ他端側用引っ張り装置に他端側用ロープ保持具を、それぞれ装着する装着工程と、前記主ロープに換えて、新しい主ロープを、前記乗りかご用プーリと前記駆動綱車と前記釣合いおもり用プーリに少なくとも巻装する巻装工程と、この巻装工程終了後、前記新しい主ロープの一端側を前記一端側用ロープ保持具で、かつ、前記新しい主ロープの他端側に前記他端側用ロープ保持具で、それぞれ保持する保持工程と、この保持工程終了後、前記乗りかごから前記乗りかご吊り部材を、かつ、前記釣合いおもりから前記釣合いおもり支持部材を、それぞれ取り除く取除き工程と、この取除き工程終了後、前記ロープ一端側用引っ張り装置で前記一端側用ロープ保持具を引っ張って前記一端側用ロープ保持具を前記シンブルロッド支持部材側に近づけた状態を保ちつつその新しい主ロープの一端側を前記第1のシンブルロッドに連結し、その後前記一端側用ロープ保持具及び前記ロープ一端側用引っ張り装置を取り外してなるロープ一端側連結工程と、このロープ一端側連結工程終了後、前記ロープ他端側用引っ張り装置で前記他端側用ロープ保持具を引っ張ってその他端側用ロープ保持具を前記シンブルロッド支持部材に近づけた状態を保ちつつ、前記新しい主ロープの他端側を前記第2のシンブルロッドに連結し、かつ、そのシンブルロッドを調整することで前記釣合いおもりと前記釣合いおもり用緩衝器との間の隙間寸法を調整し、その後前記他端側用ロープ保持具及び前記ロープ他端側用引っ張り装置を取り外してなるロープ他端側連結工程とを備えてなることを特徴とするエレベーター用主ロープのロープ交換方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003315554A JP2005082308A (ja) | 2003-09-08 | 2003-09-08 | エレベーター用主ロープのロープ伸び調整方法及びロープ交換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003315554A JP2005082308A (ja) | 2003-09-08 | 2003-09-08 | エレベーター用主ロープのロープ伸び調整方法及びロープ交換方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012050993A1 (en) * | 2010-10-15 | 2012-04-19 | Kone Corporation | Method for modernizing an elevator |
| CN118637460A (zh) * | 2024-07-10 | 2024-09-13 | 徐州市三森威尔矿山科技有限公司 | 一种布莱尔提升机提升钢丝绳截绳更换装备 |
-
2003
- 2003-09-08 JP JP2003315554A patent/JP2005082308A/ja active Pending
Cited By (4)
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|---|---|---|---|---|
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| CN118637460A (zh) * | 2024-07-10 | 2024-09-13 | 徐州市三森威尔矿山科技有限公司 | 一种布莱尔提升机提升钢丝绳截绳更换装备 |
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