JP2005078301A - 使用者識別装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】利便性の高いシステムの実現を可能とするとともに、使い勝手のよい使用者識別装置を提供する。
【解決手段】紐14と、接着された2枚のプラスチックフィルム13によって封入されている非接触ICカードである入館証30と、プラスチックフィルム13に部分的に接着され、カード装着部11を形成する透明プラスチック12と、カード装着部11に装着されている磁気ストライプの施されたカードである社員証20とを備える使用者識別装置1であって、入館証30は、使用者権限識別情報を記憶し、社員証20は、使用者個別情報を記憶することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】紐14と、接着された2枚のプラスチックフィルム13によって封入されている非接触ICカードである入館証30と、プラスチックフィルム13に部分的に接着され、カード装着部11を形成する透明プラスチック12と、カード装着部11に装着されている磁気ストライプの施されたカードである社員証20とを備える使用者識別装置1であって、入館証30は、使用者権限識別情報を記憶し、社員証20は、使用者個別情報を記憶することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、使用者を識別するための使用者識別装置に関するものである。
従来から企業や団体の従業員、職員などの社員は、使用者の顔写真などが表面にプリントされ、磁気ストライプが施されている社員証を使用している。この磁気ストライプには、社員番号などの識別情報が記憶され、部屋への入場制限、社員食堂の精算などに利用されている。一方、企業などが入っているビルへの入場の制限においては、特にスムーズな入退場が求められているため、非接触ICカードが入館証として利用されている。
従って、社員は、社員証及び入館証の2枚のカードを携帯する必要があった。これら2枚のカードをバラバラに携帯する場合には、紛失や、折れなどによる破損のおそれがあるとともに、使用時に財布などのカードケースから取り出す必要があり、負担がかかるという問題があった。
これらの実情に鑑み、社員証や通行証などをカードケースに入れたままゲートにかざすことによりゲートを通過でき、外からカードに印字された情報が判別できる強靱なカードケースという発明がある(特許文献1参照)。
一方、社員証や通行証だけでなく、携帯する複数のカード(使用者識別装置)の種類によっては、様々な利便性の高いシステムでの利用が可能となり、利便性が向上すると考えられる。
特開2001−118039([0004]、図1)
従って、社員は、社員証及び入館証の2枚のカードを携帯する必要があった。これら2枚のカードをバラバラに携帯する場合には、紛失や、折れなどによる破損のおそれがあるとともに、使用時に財布などのカードケースから取り出す必要があり、負担がかかるという問題があった。
これらの実情に鑑み、社員証や通行証などをカードケースに入れたままゲートにかざすことによりゲートを通過でき、外からカードに印字された情報が判別できる強靱なカードケースという発明がある(特許文献1参照)。
一方、社員証や通行証だけでなく、携帯する複数のカード(使用者識別装置)の種類によっては、様々な利便性の高いシステムでの利用が可能となり、利便性が向上すると考えられる。
本発明の課題は、利便性を向上し、紛失及び破損を防止するとともに使い勝手のよい使用者識別装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、請求項1の発明は、身体連結手段(14)と、封入されている非接触ICカード(30、30−2)と、カードを着脱可能に保持するカード保持手段(11、11−3、11−6)とを有するカードケース(10〜10−7)と、前記カードケースのカード保持手段によって保持されているカード(20〜20−3)とを備える使用者識別装置であって、前記非接触ICカードは、使用者権限識別情報を記憶し、前記カードは、使用者個別情報を記憶すること、を特徴とする使用者識別装置(1〜1−7)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の使用者識別装置において、前記カードケースは、前記非接触ICカードを封入して接着された2枚のプラスチックフィルム(13)と、この2枚のプラスチックフィルムの一方又は双方の表面に重ねて部分的に接着された透明なプラスチックフィルム(12、12−4)とを有し、前記カード保持手段は、前記2枚のプラスチックフィルムと、前記透明なプラスチックフィルムとの間に形成され、接着されていない開口部からカードを着脱可能なように保持すること、を特徴とする使用者識別装置(1〜1−7)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の使用者識別装置であって、前記カードは、使用者個別情報を前記表面に表示し、前記カード保持手段は、前記カードの表面に表示された使用者個別情報を目視可能なように保持すること、を特徴とする使用者識別装置(1)である。
本発明による使用者識別装置によれば、2枚のカード(非接触ICカード及びカード)をまとめて携帯することができるため、紛失を防止することが可能となった。また、身体連結手段を備えることによって、一層紛失を防止することが可能となった。特に、封入されている非接触ICカードの紛失を防止することが可能である。
また、非接触ICカードには、使用者権限識別情報が記憶されているため、例えば、社員の異動に合わせて再配布する、来客が使用するなど、異なる人が使用することができ、利便性を向上するとともに、使い回しにより、コストを低減することが可能となった。
更に、カード保持手段は、プリペイドカードなどの使用者個別情報を記憶するカードを着脱可能に保持するため、使用者は、非接触ICカードと共に携帯し、使用するだけでなく、カード単独で使用することができ、利便性を向上することが可能となった。
また、非接触ICカードには、使用者権限識別情報が記憶されているため、例えば、社員の異動に合わせて再配布する、来客が使用するなど、異なる人が使用することができ、利便性を向上するとともに、使い回しにより、コストを低減することが可能となった。
更に、カード保持手段は、プリペイドカードなどの使用者個別情報を記憶するカードを着脱可能に保持するため、使用者は、非接触ICカードと共に携帯し、使用するだけでなく、カード単独で使用することができ、利便性を向上することが可能となった。
つまり、権限の有無、権限のレベルなどを識別する使用者権限識別情報と、使用者の個別の情報である使用者個別情報とを別々のカードに記憶するため、入退場のシステム、電子マネーシステムなどの利便性の高いシステムにおいて利用可能であるとともに、使い勝手の向上を図ることが可能となった。
また、非接触ICカード及びカードの2枚のカードを重ねて携帯するため、各カードの破損を防止し、かつ、プラスチックフィルムによって各カードの傷つきを防止することが可能となった。
更に、カード保持手段によって保持されているカードに表示されている使用者個別情報を目視可能であるため、名札代わりに使用するなど、利便性の向上を図ることが可能となった。
また、非接触ICカード及びカードの2枚のカードを重ねて携帯するため、各カードの破損を防止し、かつ、プラスチックフィルムによって各カードの傷つきを防止することが可能となった。
更に、カード保持手段によって保持されているカードに表示されている使用者個別情報を目視可能であるため、名札代わりに使用するなど、利便性の向上を図ることが可能となった。
利便性を向上し、紛失及び破損を防止するとともに使い勝手のよい使用者識別装置を提供するという目的を、使用者権限識別情報を記憶する非接触ICカードが封入されているカードケースと、カードケースに装着され、使用者個別情報を記憶する磁気フィルムの施されているカードとによって実現する。
図1及び図2は、本発明による使用者識別装置の実施例1を示す図であって、図1(a)は正面図、図1(b)は、(a)のP−P’断面図、図2は、ブロック図である。
図1に示すように、使用者識別装置1は、カードケース10と、カードケース10のカード装着部11に装着された社員証20とを備えている。カードケース10は、4辺の縁が接着された同一サイズの2枚のプラスチックフィルム13に、プラスチックフィルム13より長辺方向にサイズの短い透明なプラスチックフィルムである透明プラスチック12が3辺の縁で接着されており、2枚のプラスチックフィルム13の間には入館証30が封入され、透明プラスチック12とこれに接するプラスチックフィルム13の間には、カード装着部11が形成され、社員証20が収納されている。また、カードケース10の一方の長辺中央には、使用者の首に掛けるための紐14が結び付けられている。
図1に示すように、使用者識別装置1は、カードケース10と、カードケース10のカード装着部11に装着された社員証20とを備えている。カードケース10は、4辺の縁が接着された同一サイズの2枚のプラスチックフィルム13に、プラスチックフィルム13より長辺方向にサイズの短い透明なプラスチックフィルムである透明プラスチック12が3辺の縁で接着されており、2枚のプラスチックフィルム13の間には入館証30が封入され、透明プラスチック12とこれに接するプラスチックフィルム13の間には、カード装着部11が形成され、社員証20が収納されている。また、カードケース10の一方の長辺中央には、使用者の首に掛けるための紐14が結び付けられている。
社員証20は、磁気カードであって、その表面には社員コード、氏名、顔写真などの使用者の個別の情報である使用者個別情報などがプリントなどの方法で表示され、磁気ストライプ21(図2参照)が施されている。社員証20は、磁気ストライプ21に社員番号などの社員識別情報を記憶している。この社員番号は、使用者個別情報であるとともに、個々の使用者を識別するための使用者識別情報である。
カードケース10に封入されている入館証30は、リーダライタを備えるビルのゲート端末51(図3参照)などの外部装置と非接触式での通信が可能な非接触ICカードであって、その使用者が入退館の権限を有する者であることをビルのゲート端末51が識別するために、使用される。
図2に示すように、入館証30は、通常2枚以上のプラスチックのフィルムまたは薄板の積層体で構成されており、積層体の間に薄くスライスされたICチップ32と、導電性印刷インキまたは、金属箔をパターンエッチングすることによって得られた渦巻き状のアンテナ31が封入されていて、アンテナ31とICチップ32はチップ上の接続端子で接続されている。アンテナ31は、巻線コイル及び巻線コイルの両端に接続されている同調用のコンデンサなどを有し、電磁誘導方式に基づいて電磁波及びアナログ信号間の変換を行い、外部装置及びICチップ32間の非接触式での通信を媒介する。巻線コイルの巻き数は、カードケース10と外部装置との設定距離によって任意に設定することが可能であり、社員証などのIDカードを対象とする場合には、交信距離は10cm程度が適当で、カードの外周内側に沿って、3巻き〜6巻き程度がよい。
ICチップ32は、バスで互いに接続されているI/Oインターフェイス33、CPU34、メモリ35などを備えている。I/Oインターフェイス33は、アンテナ31に接続され、変調回路及び復調回路などを備えるインターフェイスである。CPU34は、入館証30を統括制御する中央処理装置であって、アンテナ31を介して外部装置から受信するコマンドに応じて、メモリ35に記憶されているプログラムを実行し、その処理結果をレスポンスとして外部装置へ送信する。メモリ35は、CPU34が処理を行うための作業領域として使用する揮発性メモリであるRAM、OSなどのCPU34が処理を行うために必要なプログラムなど、書き換える必要のない情報を記憶している不揮発性の読み出し専用メモリであるROM、書換可能な不揮発性メモリであるEEPROMなどから構成される。メモリ35は、カード識別情報を記憶している。
カード識別情報とは、ビルのゲート端末51がビル管理DBに登録されている情報との照合を行うことによって、そのカードの使用者が入退館する正当な権限を有する者であることを識別するための情報である。例えば、入館証30が通し番号などのカード識別情報を記憶し、ビル管理DBには通し番号と入退館時刻などの入退館状態を示す入退館情報とを結びつけて記憶する。また、入館証30が、使用者を認証するための共通鍵、秘密鍵などの認証情報を記憶し、ビルのゲート端末51が認証を行い、入退館者の識別を行ってもよい。
次に、カードケース10の製造方法及び材料について説明する。
カードケース10は、2枚のプラスチックフィルム13の間に入館証30を封入することによってカードケースとしての物理的強度を持たせている。図1のような形状で仕上げるのであれば、2枚のプラスチックフィルム、および、透明なプラスチックフィルムを事前に、ある一定の大きさ例えば、[(短辺仕上り寸法+α)×n]×(長辺仕上り寸法+α)のプラスチックフィルム2枚と、これと同じ長さでこれより5mmから20mm幅が狭い透明なプラスチックフィルムを用意して、プラスチックフィルム、入館証30、プラスチックフィルム、透明なプラスチックフィルムの順に重ね、シールする。2枚のプラスチックフィルムは、材料が同一で色や可塑剤の量が異なってもよい。
カードケース10は、2枚のプラスチックフィルム13の間に入館証30を封入することによってカードケースとしての物理的強度を持たせている。図1のような形状で仕上げるのであれば、2枚のプラスチックフィルム、および、透明なプラスチックフィルムを事前に、ある一定の大きさ例えば、[(短辺仕上り寸法+α)×n]×(長辺仕上り寸法+α)のプラスチックフィルム2枚と、これと同じ長さでこれより5mmから20mm幅が狭い透明なプラスチックフィルムを用意して、プラスチックフィルム、入館証30、プラスチックフィルム、透明なプラスチックフィルムの順に重ね、シールする。2枚のプラスチックフィルムは、材料が同一で色や可塑剤の量が異なってもよい。
シールの方法は超音波シール、高周波シールなど、瞬間的にプラスチック同士を溶融接着し、同時に四周を断ち切る方法が効率的でよい。この場合、仕上りサイズをあまり大き目に設定すると封入された入館証30がプラスチックフィルム13の間で遊んでしまうことになり、入館証30の位置を精度良く設定する必要がある。
入館証30は、多くは製造設備の関連でISO(国際標準化機構)規格のカードサイズで仕上げられることが多く、カードの材質は硬質塩化ビニルやポリエステルなどのプラスチックが選定される。また、入館証30は、カード基体の内部にアンテナ31、およびICチップ32を内蔵しており、厚さ0.83mm以下に設計されている。
ISO規格ではプラスチックカードの厚さが0.69mm〜0.83mmと決められているが、昨今薄手の非接触ICカードが出現しており材質の強度が十分であれば前記ISO規格の厚さの範囲に限定されず、カードケース10として中に入れて持ち歩く社員証20を保護するためには、0.25mm程度でも十分に補強の役目を果たすことができる。
カードケース10の中に収納される社員証20などのIDカードの多くはその表面に顔写真などが昇華転写インクでカードの表面にむき出しでプリントされていることが多く、カードケース10などに可塑剤が含まれている場合昇華転写された材料が可塑剤にアタックされる可能性がある。また、それ以外の部分で、例えば、エンボス文字の表面(図示せず)に着色されている場合など、着色材がやはり可塑剤の影響を受けやすく、長期間カードをカードケース10の中に入れて使用していると透明フィルムに色が付いてきて外部から社員証20表面にプリントされている顔写真などが見え難くなる。このようなことを考慮してカードケース10の材質を選定する必要がある。
使用されるプラスチックフィルム13の材料には、最も加工しやすいポリ塩化ビニルを始めとして、メチルメタアクリレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレン、非晶質ポリエステルなどがあるが、前述のように可塑剤の影響が心配される場合には、非晶質ポリエステルなどを使用し、従ってこれと接着する透明プラスチック12も同質のプラスチックを選定することが好ましい。ポリ塩化ビニルを選定した場合でも、可塑剤の量を少なくすることにより前述のような被害を回避することができる。また、例えば40%前後の可塑剤を使用した軟質塩化ビニルを使用した場合でも、可塑剤の移行を防止する手段(例えば、特開平5−169886号公報。)を講ずれば、ある程度被害を避けることができる。入館証30の基体は、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ABS樹脂などを材料としている。
日本で多く使用されている磁気記録方式の電話カードは、材質がポリエステルでカード全体の厚さが、0.28mm〜0.40mm程度であり、前記ISO規格のカードに較べ取扱いが便利であることから、この厚さで、ポリエステルベースの非接触ICカードがある。厚さがISO規格カードより薄い一方、材質がポリエステルであり、硬さ強度の両面でカードケースを十分補強できるため、本発明では前述のポリエステルベースの入館証30も封入して使用できるよう厚さの範囲を0.25mm以上とした。
図1において、透明プラスチック12には、25%の可塑剤含有のポリ塩化ビニルフィルムを使用し、プラスチックフィルム13には、30%可塑剤含有のポリ塩化ビニルを使用し、入館証30の非接触ICカードにはISO規格のものを使用して高周波方式でシールしてカードケース10とした。また、入館証30は厚さ0.83mmで全体をポリ塩化ビニルの積層基板で構成し、総厚1.55mm、外形寸法65mm×96mm(紐14まわりの部分を含まず(図1参照)。)とした。できあがったカードケース10の透明プラスチック12とプラスチックフィルム13の間にISO規格に従った社員証20を収納し、長辺、短辺方向に力を加えてもカードケース10は湾曲しなかった。外部装置のリードテストにおいて使用者識別装置1の表裏いずれを翳しても、補強の役割も果たす入館証30と正常に通信を行うことが可能であった。
図3は、本発明による使用者識別装置1を用いたシステムを示す説明図である。
使用者識別装置1の使用者である社員は、会社からカードケース10の配布を受け、このカード装着部11に自己の社員証20を挿入し、紐14を首に掛けて使用する。社員は、ビル50から入退場する場合には、使用者識別装置1をビルのゲート端末51に翳す。ビルのゲート端末51は、入館証30と通信を行い、カード識別情報を読み取り、このカード識別情報と、ビル管理DBに登録されているカード識別情報との照合を行い、入退館者の識別、ビル管理DBの入退館時刻の書き込みなどを行う。
使用者識別装置1の使用者である社員は、会社からカードケース10の配布を受け、このカード装着部11に自己の社員証20を挿入し、紐14を首に掛けて使用する。社員は、ビル50から入退場する場合には、使用者識別装置1をビルのゲート端末51に翳す。ビルのゲート端末51は、入館証30と通信を行い、カード識別情報を読み取り、このカード識別情報と、ビル管理DBに登録されているカード識別情報との照合を行い、入退館者の識別、ビル管理DBの入退館時刻の書き込みなどを行う。
また、社員は、ビル50内の各部屋(A,B,C)へ入室する場合には、社員証20をカードケース10から取り出し、磁気ストライプ21を部屋の入口に備えられているゲート端末52のカードリーダと接触させる。ゲート端末52は、磁気ストライプ21から社員番号を読み取り、この社員番号と、社員管理DBに登録されている社員番号との照合を行い、入室者の識別、社員管理DBの入室時刻の書き込みなどを行う。更に、社員は、食堂の食券販売機53のカードリーダに磁気ストライプ21を接触させることによって、食券を購入する。食券販売機53は、購買者を識別し、社員管理DBへの料金の書き込みを行う。異動などで勤務地が変更となる社員は、使用者識別装置1から社員証20を取り出し、カードケース10のみを会社へ返還する。また、カードケース10は、来客にも貸し出される。
このように、実施例1によれば、使用者は、2枚のカード(社員証20及び入館証30)をまとめて携帯することができるため、紛失を防止することが可能となった。また、紐14を備えるため、一層紛失を防止することが可能となった。特に、封入されている入館証30の紛失を防止することが可能となった。
更に、使用者識別装置1は、使用者権限識別情報を記憶する入館証30を備え、使用者個別情報を記憶する社員証20を着脱可能に保持するため、使用者は、社員証20と、入館証30との組合せを代えて使用することができ、例えば、社員の異動に合わせて再配布する、来客が使用するなど、異なる人が使用することができ、利便性を向上するとともに、使い回しにより、コストを低減することが可能となった。更にまた、権限の有無、権限のレベルなどを識別する使用者権限識別情報と、使用者の個別の情報である使用者個別情報とを記憶するため、利便性の高いシステムを実現することが可能となった。
更に、使用者識別装置1は、使用者権限識別情報を記憶する入館証30を備え、使用者個別情報を記憶する社員証20を着脱可能に保持するため、使用者は、社員証20と、入館証30との組合せを代えて使用することができ、例えば、社員の異動に合わせて再配布する、来客が使用するなど、異なる人が使用することができ、利便性を向上するとともに、使い回しにより、コストを低減することが可能となった。更にまた、権限の有無、権限のレベルなどを識別する使用者権限識別情報と、使用者の個別の情報である使用者個別情報とを記憶するため、利便性の高いシステムを実現することが可能となった。
また、社員証20及び入館証30の2枚のカードを重ねて携帯するため、カードの折れなどの破損を防止し、プラスチックフィルム12,13によってカードの傷つきを防止することが可能となった。更に、カード装着部11に装着されている社員証20に表示されている顔写真などの使用者個別情報を目視可能であるため、名札代わりに使用するなど、利便性の向上を図ることが可能となった。更にまた、使用者は、使用者識別装置1を首にかけたまま、ゲート端末51を通過し、社員証20を取り出してゲート端末52を通過するなど、使い勝手の向上を図ることが可能となった。
図4は、本発明による使用者識別装置の実施例2を示す図であって、図4(a)は、正面図、図4(b)は、使用者識別装置を用いたシステムを示す説明図である。
図4に示すように、実施例2において、使用者識別装置1−2は、テーマパーク50−2で使用される。使用者は、テーマパーク50−2のチケット売り場で料金を支払うことによって、入場券30−2が封入されたカードケース10−2を借り受け、日常生活でも使用している自己のプリペイドカード20−2をカード装着部11に装着する。入場券30−2は、使用者権限識別情報を記憶し、プリペイドカード20−2は、使用者毎に残高が異なる使用者個別情報である電子マネー情報を記憶している。なお、このプリペイドカード20−2は、非接触式の通信を行うICカードであっても、接触式の通信を行うカードであってもよい。
図4に示すように、実施例2において、使用者識別装置1−2は、テーマパーク50−2で使用される。使用者は、テーマパーク50−2のチケット売り場で料金を支払うことによって、入場券30−2が封入されたカードケース10−2を借り受け、日常生活でも使用している自己のプリペイドカード20−2をカード装着部11に装着する。入場券30−2は、使用者権限識別情報を記憶し、プリペイドカード20−2は、使用者毎に残高が異なる使用者個別情報である電子マネー情報を記憶している。なお、このプリペイドカード20−2は、非接触式の通信を行うICカードであっても、接触式の通信を行うカードであってもよい。
使用者権限識別情報は、テーマパーク50−2への入場の権限の有無、アトラクションのレベル毎の利用権限の有無などのテーマパーク50−2における使用者の権限の有無を、テーマパーク50−2のゲート端末51−2、アトラクション乗り場のゲート端末52−2などの外部装置が識別するための情報であり、例えば、権限の有無、レベルを識別するための識別コードや、権限を証明するための暗号鍵などの認証情報などである。従って、テーマパーク側では、料金の違いに応じて記憶している使用者権限識別情報が異なる複数種類の入場券30−2を使用者に貸し出し、使用者が対価に応じてアトラクションを利用する、対価に応じたプレゼントを受けるなど、対価に応じたサービスを受けることが可能となる。
また、使用者は、カード装着部11からプリペイドカード20−2を取り出し、又は、装着したまま、テーマパーク50−2の中のレストラン、売店などでの買い物の精算を、リーダライタを備えるレジ端末53−2にて行う。
一方、使用者識別装置1のカード装着部11には、回数券情報を記憶する回数券カード20−3を装着してもよい。回数券情報は、電子マネー情報と同様に使用者毎に残高が異なる使用者個別情報であって、制限回数内でアトラクションを利用することができる。例えば、使用者は、料金の低い入場券30−2を借り受け、この回数券カード20−3を別に購入することによって、入場券30−2では利用できないレベルの高いアトラクションを制限回数内で利用することが可能となる。
また、使用者は、カード装着部11からプリペイドカード20−2を取り出し、又は、装着したまま、テーマパーク50−2の中のレストラン、売店などでの買い物の精算を、リーダライタを備えるレジ端末53−2にて行う。
一方、使用者識別装置1のカード装着部11には、回数券情報を記憶する回数券カード20−3を装着してもよい。回数券情報は、電子マネー情報と同様に使用者毎に残高が異なる使用者個別情報であって、制限回数内でアトラクションを利用することができる。例えば、使用者は、料金の低い入場券30−2を借り受け、この回数券カード20−3を別に購入することによって、入場券30−2では利用できないレベルの高いアトラクションを制限回数内で利用することが可能となる。
このように実施例2によれば、実施例1と同様の効果に加え、使用者は、日常生活でも使用しているプリペイドカード20−2をテーマパーク50−2で使用することができ、利便性を向上することが可能となった。また、使用者は、入場券30−2及び回数券20−3の組合せによって種々のサービスを受けることができ、利便性を向上することが可能となった。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。例えば、入館証30、入場券30−2は、電磁誘導方式での非接触通信を行うが、静電結合方式で接触式の通信を行ってもよく、非接触式での通信ができれば、その通信方法は限定されない。
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。例えば、入館証30、入場券30−2は、電磁誘導方式での非接触通信を行うが、静電結合方式で接触式の通信を行ってもよく、非接触式での通信ができれば、その通信方法は限定されない。
入館証30、入場券30−2は、アンテナコイルを送受信兼用にしているが、電源用、データ受信用、データ送信用それぞれ別個にアンテナを設けてもよい。また、電池を内蔵していてもよく、目的に応じて選択すればよい。
カードケース10は、紐14を身体連結手段として備えているが、これに限られず、例えば、着衣に挟むためのクリップ、着衣に刺すためのピン、腕などの身体に巻くためのバンドなど、身体(着衣を含む。)にカードケース10を連結するものであればよい。
使用者識別装置1,1−2は、企業、テーマパーク50−2などで使用されているが、その使用形態は、限定されず、例えば、イベント会場、展示会場などの催事場、スキー場などにおいて使用されてもよい。また、催事場などで使用する場合には、カードケース10,10−2のカード装着部11に名刺などの使用者個別情報を表面に表示するカードを装着してもよい。透明プラスチック12を通して目視可能となり、名札代わりとなる。
図5(a)に示すように、使用者識別装置1−3は、社員証20の差し込み口(開口部)が短辺方向に開いて設けられているカードケース10−3を備えていてもよい。また、図5(b)に示すように、使用者識別装置1−4は、透明プラスチックフィルム12−4に切り込み、孔などの社員証20などを取り出す補助となる取り出し補助部121が形成された透明プラスチック12−4を備えていてもよい。透明プラスチック12がプラスチックフィルム13に部分的に接着され、カード装着部11を形成し、接着されていない部分(差し込み口)から社員証20などを着脱可能であれば、差し込み口の向き、位置、形状は限定されない。また、カード装着部11に装着するカードは、1枚、1種類に限定されず、複数、複数種類のカードを装着してもよい。
図6(a)の断面図に示すように、使用者識別装置1−5は、入館証30に硬いカード形状の板60を重ねて封入したカードケース10−5を備えていてもよい。一層社員証20、入館証30の破損を防止することが可能となる。
また、図6(b)の断面図に示すように、使用者識別装置1−6は、プラスチックフィルム13の両面に透明プラスチック12が接着され、複数のカード装着部11−6を備えているカードケース10−6を備えていてもよい。
更に、図6(c)の断面図に示すように、使用者識別装置1−7は、3枚以上のプラスチックフィルム13を接着し、2枚以上の非接触ICカード20を封入しているカードケース10−7を備えていてもよい。
また、図6(b)の断面図に示すように、使用者識別装置1−6は、プラスチックフィルム13の両面に透明プラスチック12が接着され、複数のカード装着部11−6を備えているカードケース10−6を備えていてもよい。
更に、図6(c)の断面図に示すように、使用者識別装置1−7は、3枚以上のプラスチックフィルム13を接着し、2枚以上の非接触ICカード20を封入しているカードケース10−7を備えていてもよい。
1 使用者識別装置
10 カードケース
11 カード装着部
12 プラスチックフィルム
13 透明プラスチック
14 紐
20 社員証
21 磁気ストライプ
30 入館証
31 アンテナ
32 ICチップ
10 カードケース
11 カード装着部
12 プラスチックフィルム
13 透明プラスチック
14 紐
20 社員証
21 磁気ストライプ
30 入館証
31 アンテナ
32 ICチップ
Claims (3)
- 身体連結手段と、封入されている非接触ICカードと、カードを着脱可能に保持するカード保持手段とを有するカードケースと、
前記カードケースのカード保持手段によって保持されているカードとを備える使用者識別装置であって、
前記非接触ICカードは、使用者権限識別情報を記憶し、
前記カードは、使用者個別情報を記憶すること、
を特徴とする使用者識別装置。 - 請求項1に記載の使用者識別装置において、
前記カードケースは、前記非接触ICカードを封入して接着された2枚のプラスチックフィルムと、この2枚のプラスチックフィルムの一方又は双方の表面に重ねて部分的に接着された透明なプラスチックフィルムとを有し、
前記カード保持手段は、前記2枚のプラスチックフィルムと、前記透明なプラスチックフィルムとの間に形成され、接着されていない開口部からカードを着脱可能なように保持すること、
を特徴とする使用者識別装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の使用者識別装置において、
前記カードは、使用者個別情報を前記表面に表示し、
前記カード保持手段は、前記カードの表面に表示された使用者個別情報を目視可能なように保持すること、
を特徴とする使用者識別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003306965A JP2005078301A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 使用者識別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003306965A JP2005078301A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 使用者識別装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005078301A true JP2005078301A (ja) | 2005-03-24 |
Family
ID=34409901
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003306965A Pending JP2005078301A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 使用者識別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005078301A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007310648A (ja) * | 2006-05-18 | 2007-11-29 | Omron Corp | アクティブ型無線タグ、セキュリティ管理システム、セキュリティ管理方法 |
JP2019079107A (ja) * | 2017-10-20 | 2019-05-23 | 株式会社日本総合研究所 | ワークライフバランス支援システム、その方法及びプログラム |
-
2003
- 2003-08-29 JP JP2003306965A patent/JP2005078301A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007310648A (ja) * | 2006-05-18 | 2007-11-29 | Omron Corp | アクティブ型無線タグ、セキュリティ管理システム、セキュリティ管理方法 |
JP2019079107A (ja) * | 2017-10-20 | 2019-05-23 | 株式会社日本総合研究所 | ワークライフバランス支援システム、その方法及びプログラム |
JP7147113B2 (ja) | 2017-10-20 | 2022-10-05 | 株式会社日本総合研究所 | ワークライフバランス支援システム、その方法及びプログラム |
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