JP2005077905A - 放射線画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モバイルタイプの放射線画像読取装置の特性を十分に発現できる、立ち上がりの早い放射線画像読取装置を提供する。
【解決手段】蓄積性蛍光体シートに撮影された放射線画像を読み取る放射線画像読取装置であって、人手によって移動可能であり、かつ、非稼働時のモードとして、全部位への電力供給を停止するモードと、所定部位への電力供給を継続する待機モードとを有することにより、前記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄積性蛍光体シートに撮影された放射線画像の読取装置の技術分野に属し、詳しくは、移動可能で、かつ、稼働停止状態から、迅速に放射線画像の読み取りを開始できる放射線画像読取装置に関する。
放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)の照射を受けると、この放射線エネルギーの一部を蓄積し、その後、可視光等の励起光の照射を受けると、蓄積されたエネルギーに応じた輝尽発光を示す蛍光体が知られている。この蛍光体は、蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)と呼ばれ、医療用途などの各種の用途に利用されている。
一例として、この蓄積性蛍光体の膜(以下、蛍光体膜とする)を有する蓄積性蛍光体シート(輝尽性蛍光体シート(パネル)とも呼ばれている)を利用する、放射線画像(情報)記録再生システムが知られており、例えば、富士写真フイルム社製のFCR(Fuji Computed Radiography)等として実用化されている。
このシステムでは、人体などの被写体を介してX線等を照射することにより、蛍光体パネル(蛍光体膜)に被写体の放射線画像を撮影する。撮影後に、蛍光体パネルをレーザ光等の励起光で2次元的に走査して輝尽発光を生ぜしめ、この輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、この画像信号に基づいて再生した画像を、CRTなどの表示装置や、写真感光材料などの記録材料等に、被写体の放射線画像として出力する。
蓄積性蛍光体シート(以下、蛍光体シートとする)に記録された放射線画像の読み取りは、通常、特許文献1に開示されるように、レーザビームなどの励起光を一方向(主走査方向)に偏向すると共に、蛍光体シートを主走査方向と直交する副走査方向に搬送することにより、ビーム状の励起光で蛍光体シートの全面を二次元的に走査する、ポイントスキャン方式(ラスタースキャン方式)が多く用いられている。
一方で、特許文献2に開示されるような、LDなどの励起光光源を一方向(主走査方向)に配列したライン光源と、読取画素列を主走査方向に一致するラインCCDセンサなどのラインセンサとをユニット化した読取ヘッドを用い、主走査方向と直交する副走査方向に、読取ヘッドと蛍光体シートとを相対的に移動することにより、励起光で蛍光体シートの全面を二次元的に走査する放射線画像の読取装置も知られている。
このライン光源とラインセンサを用いる読取装置は、励起光を偏向走査するための光学系や光路長が不要であるので、ポイントスキャン方式の読取装置に比して装置を大幅に小型化できる。
また、一般的に、読取装置は固定されており、撮影場所から読取装置の設置場所に蛍光体シートを運んで、放射線画像の読み取りを行う。これに対して、小型化が可能なラインセンサ等を用いる読取装置によれば、任意の場所に持ち運んで蛍光体シートに撮影された放射線画像情報を読み取る、モバイルタイプの読取装置とすることも可能であり、例えば、非特許文献1に開示されるように、画像表示用のディスプレイと組み合わせて、任意の場所で蛍光体シートに撮像された放射線画像を読み取り、その画像を表示することができる。
特開2002−174867号公報 特開2002−296716号公報 映像情報Medical 、産業開発機構社刊、2002年5月、vol.34、 No.6、第668ページ〜第669ページ
このようなモバイルタイプの読取装置であれば、撮影場所の近くに読取装置を持ち運んで、撮影後、直ちに蛍光体シートに撮影された放射線画像を読み取り、読み取った放射線画像をディスプレイ等に表示することができ、例えば、手術室での放射線診断画像の読影等が可能になる。
また、適正な撮影が困難な部位や病状の放射線画像を撮影する場合であっても、撮影場所の近くにモバイルタイプの読取装置を運んで、撮影後、直ちに読み取りを行い、撮影条件の確認や設定を行うことができる。その結果、迅速かつ正確な診断を行うことが可能になる。
しかも、このような利便性を、多数台の撮影装置に対して、少ない台数の読取装置で発揮することができる。
ここで、モバイルタイプの読取装置が、その優れた特性を発現できる状況の1つとして、緊急時にも迅速に対応できる点が挙げられる。例えば、事故や急病人などで緊急に放射線画像診断が必要な場合には、モバイルタイプの読取装置を撮影場所の近傍に運んで、撮影後、迅速に放射線画像の読み取りを行い、撮影条件の再設定、診断や治療を行うのが好ましい。
このような特性を、より好適に発現するためには、移動先で迅速に立ち上がり、短時間で放射線画像の読み取りを行える状態となる必要がある。しかしながら、このような点を考慮したモバイルタイプの放射線画像の読取装置は知られていない。
本発明の目的は、移動可能(持ち運び可能)な放射線画像読取装置であって、移動先等において迅速に立ち上がって、短時間で蓄積性蛍光体シートに撮影された放射線画像の読み取りを開始することができる放射線画像読取装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の放射線画像読取装置は、蓄積性蛍光体シートに撮影された放射線画像を読み取る放射線画像読取装置であって、移動可能であり、かつ、非稼働時のモードとして、全部位への電力供給を停止するモードと、所定部位への電力供給を継続する待機モードとを有することを特徴とする放射線画像読取装置を提供する。
このような本発明の放射線画像読取装置において、補助電源を有し、外部電源からの電力供給が無い状態では、この補助電源からの電力供給により、前記待機モードにおける各部位への電力供給を行うのが好ましく、また、前記待機モードでは、少なくとも、プログラムをロードした揮発性メモリへの電力供給を行うのが好ましく、また、前記放射線画像の読み取りを、励起光光源および輝尽発光光測定手段を有する読取ユニットを移動することにより行うものであり、前記待機モードでは、少なくとも、前記読取ユニットの移動駆動源を励磁状態とするのが好ましく、さらに、前記バッテリーからの電力供給時には、温度調整手段への電力供給を停止するのが好ましい。
このような本発明によれば、モバイルタイプの放射線画像読取装置の立ち上がり時間を迅速にして、その特性を十分に発揮した、利便性の高い放射線画像記録再生システムを実現することができる。
以下、本発明の放射線画像読取装置について、添付の図面に示される好適実施例を基に、詳細に説明する。
図1(A)に、本発明の放射線画像読取装置の一例の概念図を示す。
図示例の放射線画像読取装置10は(以下、読取装置10とする)、病院内の各位置に固定的に設置された、あるいは緊急時などに任意の位置に適宜設置された、放射線画像の撮影装置によって蓄積性蛍光体シートに撮影(記録)された放射線画像(情報)を読み取り、この放射線画像を表示する装置である。
なお、以下の説明では、蓄積性蛍光体シート(輝尽性蛍光体シート(パネル)とも言われる)をIPとし、IPに記録された放射線画像の読み取りを「IPの読み取り」とする。
図示例において、読取装置10は、基本的に、読取部12と、ディスプレイ14と、制御部16と、補助電源であるバッテリ18と、外部電源と接続される主電源部20とを有して構成される。また、図示は省略するが、読取装置10には、操作用のキーボードやマウスが接続される。
このような読取装置10は、バッテリ18を有する点や、非稼働時におけるモードを複数有する点など以外には、基本的に、ライン光源およびラインセンサを用いる公知のIP(放射線画像)の読取装置である。
本発明の読取装置10は、容易可能なモバイルタイプの装置であって、小型で、底面に移動用のキャスター22を有する。
なお、本発明において、移動可能とは、一カ所に固定的に設置されて使用されるのではなく、通常の使用時(定常的な使用)において、適宜、場所を移動して使用されることを意味するものであり、移動して使用されないことを前提とした装置を、装置導入時等に使用位置に運搬すること等は含まない。
このようなモバイルタイプの読取装置14は、例えば、放射線画像記録再生システムを有する病院内において、各病室、各放射線画像撮影室(その操作室)、各手術室、各診察室など、放射線画像の撮影場所に応じて様々な位置に移動され、撮影装置が放射線画像を撮影したIPの読み取りを行う。また、このようなモバイルタイプの読取装置14の移動は、人が押て移動したり持ち運んだりする形態や、無線コントロール等を利用して指示した位置に装置が自走する形態等が利用可能である。
IPは、遮光性の筐体であるカセッテに収容された状態で放射線画像を撮影され、カセッテが読取装置10の所定位置に装填されることにより、読取装置10に供給される。
読取装置10において、カセッテが所定位置に装填されると、図示しない開蓋手段がカセッテの蓋を開け、図示しない枚葉手段がカセッテからIPを取り出して所定位置に搬送し、図示しない保持手段が図1(A)に示すようにIPを所定位置に保持する。
なお、カセッテの装填手段、開蓋手段、枚葉手段、およびIPの保持手段は、いずれも、カセッテや読取装置10の構成等に応じて、例えば、吸盤、引き出しローラ、ガイドレール等を用いて、公知の手段で構成すればよい。
読取部12は、IPの読み取りを行うものであって、読取ヘッド30と、副走査手段32と、画像処理部34とを有して構成される。
読取ヘッド30は、前記所定位置に保持されたIPに励起光Lを入射して、IPからの輝尽発光光Rを測定するもので、筐体36と、この筐体36に保持されるLD(レーザダイオード)アレイ38、ミラー40、集光レンズ42、プリズム44、ラインセンサ46(46a〜46c)、および、消去光出射部48とを有して構成される。
LDアレイ38は、励起光Lの光源であるLDを主走査方向(図1(A)紙面に垂直方向)に配列してなる、ライン光源である。
ラインセンサ46は、励起光Lの照射によってIPから発生した輝尽発光光を読み取る(測光する)もので、例えば、ラインCCDセンサ等の公知のセンサである。図示例においては、両端の画素列を若干重ねた状態で、3つのラインセンサ46を主走査方向に配列して、読取画素列を主走査方向に配列する1つの長尺なラインセンサを形成しており、両側のラインセンサ46aおよび46cはIP面からの垂線上に配置され、中央のラインセンサ46bは、この垂線に対して直交する位置に配置される。
集光レンズ42は、主走査方向に延在するシリンドリカルレンズで、IPが発した輝尽発光光Rを、各ラインセンサ46の受光面に結像する。
さらに、集光レンズ42の下流(輝尽発光光Rの進行方向)に配置されるプリズム44は、主走査方向中央(以下、単に中央とする)の輝尽発光光Rは90°偏向してラインセンサ46bに、両側の輝尽発光光Rはそのまま進行させてラインセンサ46aおよび46cに、それぞれ入射させる。
消去光出射部48は、読取終了後に、IPに残存している放射線画像を消去する消去光Qを出射する部位である。図示例においては、一例として、主走査方向に延在する蛍光灯を、主走査方向と直交する副走査方向(図中矢印y方向)に、複数本、配列してなるものである。
また、消去光出射部48には、所定光量の消去光Qを安定して出射できるように、光源(蛍光灯)を加熱するためのヒータ等の加熱手段50が配置される。
このような読取ヘッド30(筐体36)は、ガイドレール58および移動手段60から構成される副走査手段32によって、副走査方向に移動される。
ガイドレール58は、副走査方向に延在するレールで、主走査方向に離間して2本が配置され、筐体36の両端近傍に係合し、筐体36を副走査方向に移動自在に支持する。
移動手段60は、駆動源(モータ)62、駆動源62の回転軸に固定される駆動プーリ64、副走査方向に離間して駆動プーリ64と対を成す従動プーリ66、および、駆動プーリ64と従動プーリ66とに巻き架けられるエンドレスベルト68から構成される。エンドレスベルト68には、読取ヘッド30の筐体36が固定的に係合する。従って、駆動源62を駆動することにより、読取ヘッド30は、副走査方向に移動(副走査)する。
図示例において、駆動源62は、一例としてパルスモータであって、読取装置10(後述する制御部16)は、駆動源62の駆動パルス数を用いて、読取ヘッド30の移動を制御する。
また、高精度な読取を行うためには、読取ヘッド30による読取開始位置(副走査の開始位置)を所定位置とする必要がある。これに対応して、読取装置10においては、副走査手段32は、IPの読み取りを終了した後に、読取ヘッド30をIPの読取開始に対応する所定位置(以下、HPとする)に移動しておき、読取開始の指示に応じて、この位置から副走査を開始する。なお、読取ヘッド30のHPへの移動(読取ヘッド30の位置決め)は、各種のセンサや、センサに対応して配置される位置の基準部材(位置決め部材)、駆動源62の駆動パルス数等を利用した、公知の方法で行えばよい。
画像処理部34は、ラインセンサ46からの出力信号を変換して所定の画像処理を施し、さらに、必要に応じて、撮影部位や撮影条件などに応じた画像処理を施して、ディスプレイ22による表示画像に対応する画像データとして、ディスプレイ22に放射線画像を表示させる部位である。
また、読取装置10が、エネルギサブトラクション(エネルギ差分処理)やテンポラリサブトラクション(経時差分処理)などの特殊撮影に対応する機能を有する場合には、画像処理部34は、これらの特殊撮影を行われたIPを供給され、その旨を指示された場合には、それに応じた画像処理を施して、ディスプレイ22に放射線画像を表示させる。
ディスプレイ22は、公知のディスプレイである。従って、液晶ディスプレイ(LCD)やCRT(Cathode Ray Tube)等の公知のディスプレイが、各種、利用可能である。また、ディスプレイは、カラーディスプレイでもモノクロディスプレイでもよいが、通常、モノクロディスプレイが用いられる。
なお、読取装置10の移動を考慮すると、ディスプレイ22は、小型かつ軽量なLCDが好適に例示される。
ここで、読取装置10においては、撮影した放射線画像を用いて、ある程度の精度での読影が可能であるのが好ましい。そのため、ディスプレイ22は、1000画素×1000画素以上、特に、2000画素×2000画素以上の画素数(空間解像度)を有するのが好ましい。
さらに、好適な読影を行うために、読取装置10のディスプレイ22は、通常のX線画像の観察に使用されるシャーカステンと同等の輝度を有するのが好ましく、特に、3000cd以上の最高輝度を有するのが好ましい。
また、前述のように、読取装置10は、モバイルタイプの読取装置であって、様々な場所でIPを読み取り、読み取った放射線画像をディスプレイ22に表示する。すなわち、読取装置10のディスプレイ22の観察環境は、使用環境によって異なり、様々に変化する。
このような各種の観察条件に応じて、各種の環境での適正な画像観察が可能なように、ディスプレイ22は、図1(B)に示すように、外部から画像表示面に入射する余分な光を遮るための伸縮自在(矢印a方向)なジャバラ22aを有するのが好ましく、さらに、画像表示面の水平(H)方向の角度や垂直(V)方向の角度が調整可能であるのが好ましい。
以下、読取装置10によるIP読み取りの作用を説明する。
読取装置10において、前述のように、オペレータによってカセッテが所定位置に装填されると、開蓋手段がカセッテの蓋体を開放して、枚葉手段がIPを取り出し、保持手段が所定位置に保持する。なお、電源が入れられた時点で、加熱手段50が消去光出射部48(蛍光灯)の加熱を開始する。
IPを前記所定位置に保持すると、次いで、LDアレイ38が励起光Lを出射しすると共に、駆動源62が駆動して、読取ヘッド30の副走査方向(矢印y1方向)への移動(副走査)を開始する。なお、副走査開始時には、読取ヘッド30はHPに位置しているのは、前述のとおりである。
LDアレイ38が出射した励起光Lはミラー40に入射する。ミラー40は、励起光Lを所定方向に反射し、IPの所定位置に入射させる。
IPの励起光Lの入射位置からは、記録された放射線量に応じた輝尽発光光Rが発生される。集光レンズ42は、この輝尽発光光Rをラインセンサ46の受光面に結像するように、集光する。
プリズム44は、集光レンズ42で集光された輝尽発光光Rのうち、中央領域を偏向してラインセンサ46bに入射し、それ以外は、そのまま通過させて、ラインセンサ46aおよび46cに入射させる。
前述のように、このIPの読み取り時には、副走査手段32が読取ヘッド30を矢印y1方向に移動(副走査)している。従って、IPは、励起光Lによって全面を二次元的に走査され、全面の放射線画像が読み取られる。
ラインセンサ46は、入射した輝尽発光光Rを読み取り、それに応じた出力信号を画像処理部34に送る。
画像処理部34は、この出力信号を処理して、ディスプレイ22による画像表示用の画像データとし、このIP撮影された放射線画像(情報)を、ディスプレイ22に表示する。
読取ヘッド30を矢印y1方向の所定位置まで移動して、IP全面の読み取りが終了すると、LDアレイ38は励起光Lの出射を停止し、消去光出射部48が消去光Qを出射する。次いで、副走査手段32は、読取ヘッド30を逆の矢印y2方向に移動する。これにより、消去光をIPの全面に照射して、残存する放射線画像を消去する。
消去が終了し、読取装置10のオペレータによってカセッテが読取装置10の所定位置に装填されると、前述の枚葉手段や開蓋手段が、IPをカセッテ内に収容してカセッテの蓋を閉塞する。これと並行して、副走査手段32は読取ヘッド30をHPに移動する。
その後、オペレータによって、カセッテが取り外され、必要に応じて、次のカセッテが装填され、同様にして、次のIPの読み取りが行われる。
制御部16は、このようなIPの読み取り等をはじめとして、読取装置10の制御を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)、HD(Hard Disc)、揮発性メモリ等を有して構成される。
また、制御部16は、読取装置10の主電源がoffされた場合には、選択されたモード(停止モードか待機モードか)に応じて、主電源部20からの各部位への電力供給の継続や停止を制御する。なお、主電源をoffする際におけるモードの選択は、読取装置10に設置されるスイッチや、接続されるキーボード等を用いた公知の方法によればよい。この主電源off時のモードについては、後に詳述する。
図示例において、読取装置10を稼働するためのプログラム(1つでも複数でも、全プログラムでも一部のプログラムでも可)は、HDが記憶している。主電源がoff(停止モード)から、onにされると、CPUがHDからプログラム読み出して揮発性メモリにロード(展開)し、稼働中には、CPUは、この揮発性メモリからプログラムを読み出して、読取装置10の動作を制御する。
主電源部20は、外部電源(コンセント)に接続され、読取装置10の各部位に駆動電源を供給する部位である。
他方、バッテリ18は、補助電源である。制御部16は、待機モードの際には、外部電源と主電源部20とが切断された際(コンセントからプラグが抜かれた際)には、各部位への電力供給をバッテリ18に切り換え、バッテリ18からの電力供給時に外部電源と主電源部20とが接続された際には、各部位への電力供給を外部電源に切り換える。
なお、バッテリ18は、読取装置10の駆動電源等に応じた公知のものを用いればよい。また、バッテリ18は充電可能で、かつ、読取装置10は、バッテリ18の充電機能を有するのが好ましい。充電機能は、バッテリ18に応じた公知の手段で達成すればよく、例えば、外部電源と主電源部20とが接続された時点で、フルチャージとなるまで、自動的に充電を行うようにしてもよい。
図示例の読取装置10は、主電源がoffの状態(非稼働時)におけるモード(状態)として、停止モードと待機モードとを有する。なお、停止モードとは、読取装置10の全ての部位への電力供給を停止するモードであり、いわゆる装置の電源を完全に落とした状態である。
他方、待機モードとは、主電源がoffの状態でも、読取装置10の所定部位には、電力を供給し続けるモードである。すなわち、待機モードでは、主電源がoffの状態でも、主電源onからの立ち上がりに時間がかかる部位に電力を供給しておくことにより、主電源をonした際の立ち上がりを早くして、迅速にIPの読み取りを開始できるようにするためのモードである。
また、この待機モードにおいては、読取装置10の移動などのために主電源部20が外部電源から外されたら、制御部16が、各部位への電力供給源をバッテリー18に切り換えるのは、前述のとおりである。読取装置10においては、これにより、病院内を移動する際などにも待機モードを維持する。
モバイルタイプの読取装置10において、その優れた特性の1つである緊急時等における迅速な対処を可能にするためには、例えば、撮影場所等の近傍に持ち運んだ後、電源offの状態からでも迅速に立ち上がり、IPの読み取りを開始できることが要求される。本発明においては、主電源がoffの状態におけるモードとして、完全に電源をoffする停止モードと、迅速な立ち上がりに対応する待機モードとを有することにより、緊急時等における迅速な対処を可能にして、モバイルタイプの読取装置10の特性を十分に発揮できる。
また、長いケーブル等を用いてもよいが、モバイルタイプの読取装置10を自由に移動するためには、移動時には外部電源と切り離すのが好ましい。図示例の読取装置10によれば、補助電源としてのバッテリ18を有するので、移動中であっても、待機モードを維持することができる。これにより、各種の状況において、モバイルタイプの読取装置10が有する利便性を、十分に発揮できる。
本発明において、待機モードにおいて電力を供給する部位には、特に限定はなく、各種の部位が選択可能である。
図示例の読取装置10においては、好ましい一例として、待機モードにおいては、装置を稼働するためのプログラムをロードした制御部16の揮発性メモリに電力を供給して、このプログラムを記憶している状態を保ち、また、副走査の駆動源62に電力を供給して励磁状態としておく。
前述のように、読取装置10は、制御部16において、CPUがHDからプログラムを読み出して、揮発性メモリにロード(プログラムロード)する。このロードは、比較的、時間がかかる処理で、読取装置10の立ち上がりを律速する一因となっている。また、揮発性メモリは、電源がoffされると、記憶した情報が全て消去されてしまう。
これに対し、待機モードにおいて、揮発性メモリに電力を供給しておくことにより、揮発性メモリはプログラムを記憶した状態で保持され、すなわち、プログラムのロード時間を不要にして、立ち上がり時間を大幅に短縮できる。
また、前述のように、IPの正確な読み取りを行うためには、読取ヘッド30の副走査を所定位置すなわちHPから開始する必要があり、読取装置10においては、IPの読み取りを終了した後に、読取ヘッド30を移動しておく。ここで、モバイルタイプの読取装置10では、IPの読み取りを終了した後に、読取ヘッド30をHPに位置しておいても、移動時の振動等によって、読取ヘッド30が移動してしまう。そのため、IPの読み取り開始時には、再度、読取ヘッド30のHPへの移動を行う必要があり、読取開始を遅延する一因となっている。
これに対し、本発明においては、IPの読み取り終了後に読取ヘッド30をHPに移動しておくと共に、待機モードにおいて、駆動源62(パルスモータ)を励磁状態としておくことにより、移動時に振動等が与えられても、読取ヘッド30をHPに固定しておくことができ、移動先等において、迅速にIPの読み取りを開始することができる。
本発明において、待機モードにおいて電力を供給するのは、駆動源62の励磁と、プログラムをロードした揮発性メモリに限定はされず、いずれか一方のみであってもよい。あるいは、別の部位に電力を供給してもよい。
一例として、待機モードにおいて、消去光出射部48を加熱する加熱手段50に電力を供給して、稼働中に対応する温度に保持しておく、もしくはプレヒート状態としておく方法も好適である。
但し、この際においては、待機モードにおける加熱手段50への電力供給は、主電源部20が外部電源から外された場合には停止して、バッテリ18からは電力を供給しないのが好ましい。すなわち、待機モードであっても、温度調整手段など、電力消費量が大きい部位へは、バッテリ18からの電力供給は行わないのが好ましい。
なお、待機モードで電力消費量の多い部位への電力供給が設定され、主電源部20が外部電源から外されて、この部位への電力供給を停止した場合でも、再度、主電源部20と外部電源とが接続された場合には、電力供給を停止した部位への電力供給を再開するのが好ましい。
以上、本発明の放射線画像読取装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の変更や改良を行ってもよいのは、もちろんである。
例えば、上記実施例は、ライン状光源とラインセンサを用いる放射線画像読取装置であったが、本発明は、これに限定はされず、人手によって移動可能であれば、光ビーム走査によってIPに二次元的に励起光を照射する、ポイントスキャン方式の放射線画像読取装置であってもよい。
(A)は、本発明の読取装置の一例の概念図、(B)は、そのディスプレイの一例の概念図である。
符号の説明
10 (放射線画像)読取装置
12 読取部
14 ディスプレイ
16 制御部
18 バッテリ
20 主電源部
22 キャスタ
30 読取ヘッド
32 副走査手段
34 画像処理部
36 筐体
38 LDアレイ
40 ミラー
42 集光レンズ
44 プリズム
46 ラインセンサ
48 消去光出射部
50 加熱手段
58 ガイドレール
60 移動手段
62 駆動源
64 駆動プーリ
66 従動プーリ
68 エンドレスベルト

Claims (5)

  1. 蓄積性蛍光体シートに撮影された放射線画像を読み取る放射線画像読取装置であって、
    移動可能であり、かつ、非稼働時のモードとして、全部位への電力供給を停止するモードと、所定部位への電力供給を継続する待機モードとを有することを特徴とする放射線画像読取装置。
  2. 補助電源を有し、外部電源からの電力供給が無い状態では、この補助電源からの電力供給により、前記待機モードにおける各部位への電力供給を行う請求項1に記載の放射線画像読取装置。
  3. 前記待機モードでは、少なくとも、プログラムをロードした揮発性メモリへの電力供給を行う請求項1または2に記載の放射線画像読取装置。
  4. 前記放射線画像の読み取りを、励起光光源および輝尽発光光測定手段を有する読取ユニットを移動することにより行うものであり、前記待機モードでは、少なくとも、前記読取ユニットの移動駆動源を励磁状態とする請求項1〜3のいずれかに記載の放射線画像読取装置。
  5. 前記バッテリーからの電力供給時には、温度調整手段への電力供給を停止する請求項2〜4のいずれかに記載の放射線画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008073121A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Fujifilm Corp 放射線画像形成システム

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