JP2005073909A - ナースコールシステム - Google Patents

ナースコールシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2005073909A
JP2005073909A JP2003307389A JP2003307389A JP2005073909A JP 2005073909 A JP2005073909 A JP 2005073909A JP 2003307389 A JP2003307389 A JP 2003307389A JP 2003307389 A JP2003307389 A JP 2003307389A JP 2005073909 A JP2005073909 A JP 2005073909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nurse
nurse call
transmission
switches
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003307389A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Ozawa
智 小沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishii Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Ishii Iron Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishii Iron Works Co Ltd filed Critical Ishii Iron Works Co Ltd
Priority to JP2003307389A priority Critical patent/JP2005073909A/ja
Publication of JP2005073909A publication Critical patent/JP2005073909A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)

Abstract

【課題】従来の有線式及び無線式の双方のナースコールシステムにおける不具合を解決することができ、既存の有線式ナースコールシステムをそのまま使用しつつ導入することのできる操作性の高い低コストのナースコールシステムを提供すること。
【解決手段】送信スイッチとしてそれぞれ操作手法の異なる複数のスイッチ14,16,18が選択的に又は同時に使用可能に設けられ、該送信スイッチの操作により所定周波数の電波を送信する携帯可能な送信部と、各患者のベッド毎に設置されたナースステーションへの有線接続端子であるナースコール端子6に接続される接続端子24を有し、前記各ナースコール端子6の近傍に各送信部10毎に対応して設けられ、それぞれ対応する送信部10からの所定周波数の電波を受信することにより、接続端子24からナースコール端子及び有線を介してナースステーションに信号を送信する受信部と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、病院等の医療施設や養護施設などに設置され、入院患者等が必要なときに看護婦を呼ぶためのナースコールシステムに関する。
従来、患者が自らの動作により、看護婦等を呼ぶためのナースコールシステムとして、有線式のものと、無線式のものとが知られている。有線式ナースコールシステムは、一般に広く採用されているもので、例えば病室においては、各ベッドのそばの壁面に備え付けてあるコンソールパネルに、ナースステーションに有線を介して接続してナースコール端子を設け、このナースコール端子に、呼び出し釦を有するナースコールケーブルの接続端子を着脱自在に接続して、呼び出し釦を押すことによりナースステーションを呼び出すようになっている。
また、無線式ナースコールシステムでは、基本的に入院患者に呼び出し用の送信スイッチを有する無線送信器を携帯させ、送信スイッチの操作により送信される送信電波を、例えばナースステーションに設置した無線受信器で受信して、無線によりナースステーションを直接呼び出すようになっている。
或いは、後述の特許文献1や特許文献2に開示されたシステムでは、例えば同室の複数の患者がそれぞれ有する送信機からの送信信号を共用の受信機によって受け、これをナースコール管理部の表示機に表示する技術が開示されている(両文献の図1参照乞う)。なお、これら両文献のシステムでは、各送信機からの信号には識別コードが含まれており、ナースコール管理部の表示機ではその識別コードに応じた表示が行われる。
特開2001−320336 特開2001−320287
ところが、従来の有線式ナースコールシステムにあっては、入院患者が使用するナースコールケーブルが数mと比較的長いため、ケーブルを伸ばした状態で使用すると、患者が動いた場合などにケーブルが患者に巻き付いて邪魔になったり、先端の呼び出し釦が操作し難い場所に移動して、患者によっては操作できなくなったりする場合がある。また、余分なケーブルをベッドの側柵等に巻き付けて使用すると、例えばベッドの姿勢を変える際に、ケーブルが引っ張られて、ケーブルが断線したり、ケーブルと接続端子との接続部が断線あるいは接触不良を引き起こしたりして、ナースコールケーブルが使用不能となる場合がある。このようなナースコールケーブルの損傷事故は、ベッドの姿勢変更が容易にできる電動ベッドの増加に伴って多くなっている。
これに対し、無線式ナースコールシステムは、電波を利用するので、上記のナースコールケーブルを用いる場合の問題は生じることはないが、上述した従来の無線式ナースコールシステムにあっては、患者のベッドから無線受信器までの距離が長くなることから、患者が携帯する無線送信器として比較的高出力のものを要する。このため、電波による影響を考慮すると採用を躊躇することとなり、現実に普及は進んでいない。
更に、詳述すれば、無線式ナースコールシステムの採用にあたっては、個人装着用のもの、設置式のものを問わず、施設内に送信電波により影響を受ける可能性のある様々な機器が設置され或いは人体に装着使用されている場合には、電波の送信がそれらの機器の誤動作等の原因とならないことが十分に確認されなければならない。しかし、その確認は機器の様々な使用状況の変化があることを考慮すると極めて困難なことである。したがって、無線式ナースコールシステムの採用に踏み切れないのが現状である。
また、特許文献1や特許文献2の技術のように、受信器を共用し、何れの患者からの送信であるのかを特定するために各無線送信器からの送信電波に識別コードを付加し、ナースステーションにおいてこれに基づく表示や認識を行う場合、これまでの有線式のナースコールシステムの施設のままでは、識別コード等による患者の識別やそれに基づいて対応表示を行うことはできない。したがって、導入に当たっては新たなシステムの構築することが前提となり、そのための費用が生じることも無線式ナースコールシステムの普及を妨げる要因になっている。
更に、重要なことは、上記提案されている種々のナースコールシステムでは、送信手段の患者等による操作を容易化することについては、特に配慮がなされていないが、患者等の状況によっては、操作が容易に行えない場合もあり、患者の状況に応じた操作性の向上という課題も存している。
本発明はかかる種々の課題に点に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来の有線式及び無線式の双方のナースコールシステムにおける不具合を解決することができ、特に既存の有線式ナースコールシステムをそのまま使用しつつ導入することのできる操作性の高い低コストのナースコールシステムを提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載のナースコールシステムは、
それぞれ操作手法の異なる複数のスイッチが選択的に又は同時に使用可能に設けられた呼び出し用の送信スイッチを有し、該送信スイッチの操作により所定周波数の電波を送信する、各患者により携帯可能な送信部と、各患者のベッド毎に設置されたナースステーションへの有線接続端子であるナースコール端子に接続される接続端子を有し、前記各ナースコール端子の近傍に前記各送信部毎に対応して設けられ、それぞれ対応する前記送信部からの前記所定周波数の電波を受信することにより、前記接続端子からナースコール端子及び有線を介してナースステーションに信号を送信する受信部と、を有することを特徴とする。
これにより、送信部を患者に携帯させ、受信部を有線式のナースコール端子に接続するので、従来の有線式ナースコールシステムにおけるナースコールケーブルが不要になり、ケーブルが存在することによる上記種々の問題の発生が解消される。更に、ナースコール端子からナースセンターまでは、従来の有線による通信が行われるので、電波による送信は、各患者の携帯する送信部とそれぞれ対応してナースコール端子に接続されてその近傍に設置された各受信部との間でのみ行われる。
すなわち、一般に、ナースコール端子は、各患者のベッドの枕側の壁部に設置されている通信用又は電気的接続用の一般にコンソールパネルと称されるパネルに設けられており、各患者の受信部はナースコール端子の近傍に設置されるので、ベッド上の送信部と枕元の受信部との間という短距離間の通信状況が達成される。すなわち、ベッド上の送信部と枕元の受信部との間で通信可能な微弱電波の利用で患者とナースセンターが結ばれることとなる。これにより、コードレスによる利点と、電波による他の電子機器への影響という無線式のシステムの課題の解消が確実に達成される。
また、上述のように1対1対応で送・受信部が設けられていること及び枕元の受信部とナースセンターとの間では患者毎に設置された従来の有線システムが用いられることから、ナースセンターにおいて患者を特定するための識別コードを送信信号に含める必要もなくシンプルな信号送信で機能させることができる。すなわち、受信部からのナースセンターへの送信は通信線の相違によって識別されるで、受信部からナースセンターへの通信には識別のための情報は不要である。
ただ、本発明においても、受信部が、対応する患者のものでない他の患者の送信部からの信号により反応することを有効に防止するために、患者を識別するためのコードを送信部から受診部への送信電波に乗せることも可能である。その場合でも、この識別情報は、ナースセンターにおける識別情報となるものではなく、あくまで各受信部の受信動作においてのみ作用するものである。なお、隣接する送信部間で周波数を異ならしめることでも同様の作用を得ることができる。
更に重要なことは、送信部の送信スイッチは、単一の操作手法のスイッチのみが設けられているものではなく、操作手法の異なる複数のスイッチが選択的に又は同時に使用可能に設けられていることから、各操作者(患者)は自分の状況に合う操作手法のスイッチを選択して操作を行うことができる。例えば、手の指が使えない場合には、指で押圧することにより操作を行うスイッチではなく、他の手法によるスイッチを使用するように設定することができる。
請求項2に係るナースコールシステムは、
操作手法の異なる複数のスイッチが、押しボタン式スイッチ、タッチセンサ式スイッチ、振動センサスイッチの全て又はそれらの中から複数選択されたスイッチとされたことを特徴としている。
これまでのナースコールに用いられてきた押しボタン式のスイッチは誤動作が少ないというメリットはあるが、指で押す動作を行うことのできない操作者の場合には操作困難であるという事情があったが、タッチセンサ式スイッチや振動センサによればより容易に操作が可能となる。したがって、操作者の状況に応じてタッチのみで操作可能にしたり、振動のみで操作可能とすることで、種々の障害を有する操作者に対応することができる。
なお、上記振動センサとしては、音声や吐かれた息を検知して作動する方式のスイッチが好適である。
請求項3に係るナースコールシステムは、
操作手法の異なる複数のスイッチが、押しボタン式スイッチが中央に配置され、その周りに複数のタッチセンサ式スイッチが配置され、これら各タッチセンサ式スイッチの中央部に前記振動センサ式スイッチがそれぞれ配置されてなることを特徴としている。
これにより、中央の押しボタンをしっかりと押すことのできない操作者であってもその周りに複数配置されたタッチセンサの部分には容易にタッチすることができるので、操作の簡易化が達成される。更に、周囲に配置されたことにより患者にとっては容易に触れることができるようになっている。また、タッチセンサの中央部にはそれぞれ振動センサ式スイッチも配置されているので、他方の手が全く使えずタッチすることも困難な操作者は、押し釦の周囲に存在する振動センサに声を発し或いは息を吹きかけることでスイッチ操作を容易に行うことができる。
請求項4に係るナースコールシステムは、
前記送信部に前記何れかの送信スイッチが操作され前記電波が送信されたときに発光する発光部が目視可能に設けられ、また、前記受信部には前記送信部からの電波を受信したときに発光する発光部が目視可能に設けられたことを特徴とする。これにより、操作者は自分の行った操作により、電波の送・受信が的確になされていることを確認することができる。
請求項5に係るナースコールシステムは、
前記受信部には、呼び出し釦を有するナースコールケーブルの接続端子を接続可能な端子受けが設けられ、前記呼び出し釦の操作によってもナースステーションを呼び出し得るようにしたことを特徴とする。
本発明では、既設のナースコール端子に接続して受信部が設けられるので、従来の呼出釦を設置できなくなるが、受信部に呼出釦付きケーブルの端子受けを設けたことで上述のような種々の無線式システムの利点を享受できると共に、無線通信部において故障が生じたような場合でも受信部を介して装着した呼出釦付きケーブルを装着することで従来のシステムと同様に有線式システムとして利用することができる。また、送信部を携帯した患者の操作とは別に、例えば付き添いの人等がナースコードケーブルの呼び出し釦を操作することもでき、使い勝手が向上する。
本発明によれば、送信部を患者に携帯させ、その送信部からの電波を受信する受信部を有線式のナースコール端子に接続してナースステーションを呼び出すようにしたので、従来の有線式ナースコールシステムにおけるナースコールケーブルが不要になると共に、送信部から送信する電波も微弱電波とすることができる。従って、従来の有線式及び無線式の双方のナースコールシステムにおける不具合を解決でき、既存の有線式ナースコールシステムに簡単にしかも低コストで導入することができる。
更に、患者の状況に応じた操作手法により送信スイッチの操作ができるようになっていることから送信部の使い勝手はより向上し、様々な患者に対応することが可能となっており、現実に進展していない無線を用いたナースコールシステムの普及に貢献することができる。
以下、本発明によるナースコールシステムの実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の送信部の実施の形態を示すものである。送信部は患者の病気等に応じて携帯し易く、かつ操作し易い形状に形成することが好ましいが、本実施の形態では、送信部10は時計バンド形式の装着部12を備えており、平面形状略四つ葉形を有している。
図2は、使用者が腕に送信部10を装着した状態が示されている。なお、送信部10は図示のように、手首に装着するのが好適であるが、必ずしもこれに限られず、使用者の状況によっては、他の部位に取り付けるようにしても良い。
図3は送信部10の具体的構成を示しており、図示のように送信スイッチとして複数の種類の操作手法によるスイッチが設けられている。本実施の形態では、送信部10の上面10aのほぼ中央部に押し釦式のスイッチ14が設けられ、その周囲に4個のタッチセンサ式のスイッチ16a〜16dが配置されている。そして、各タッチセンサ式のスイッチ16の中央位置には振動センサ式のスイッチ18a〜18dがそれぞれ設けられている。
押し釦式のスイッチ14は使用者が釦部分を押し込み動作することにより、送信を行うものであり、タッチセンサ式スイッチは使用者がスイッチ部分に触れたことを検知して送信を行うものでありそれ自体公知の技術である。
振動センサは、本実施の形態では使用者の発する音声または吐息を検知することのできるセンサが用いられている。例えば、音響信号を電気信号に変換するマイクロフォンのような手段が用いられる。
この様に複数の異なる操作手法のスイッチを設けることで、患者の状況に応じた使い易いスイッチとすることができる。例えば、指でしっかりと釦を押すことが困難な状況にある使用者は、タッチセンサ式のスイッチ16を使用すれば触れるのみで送信を行うことができ、また、タッチすることもできないような状況にあるが声や吐息は出せる場合には振動センサ式のスイッチ18を用いるようにすることができるものである。
また、送信部の上面10aには送信が行われた際に点灯するLED19が設けられている。これにより、使用者は送信スイッチによる送信が正常に行われていることを確認することができる。
図4は、送信部10の概略回路構成を示している。図示のように、3種類のスイッチ14,16,18は切替スイッチ30によって切り替えることができるように構成されている。切替スイッチ30は送信部10のボックスの側部に露出させて、外方から操作可能に設けても良いが、通常は、送信部10内に内蔵されている。切替の際には送信部10の裏蓋をはずして操作を行う様に構成されている。この様に内蔵させた場合には、患者の動きなどにより意図せず切り替わってしまうことが防止される。
なお、本実施の形態では、1種類のスイッチのみを切り替えて使用するものが示されているが、患者の希望に合わせて複数の種類のスイッチを同時に使用可能として用いる様にしても良い。
スイッチ14〜18の操作が行われて、送信操作がなされると操作信号は内部に装填されたCPU32に送られ、CPU32はエンコーダ34を介してラジオフリクエンシー(RF)回路36に制御信号を送り、RF回路36からは例えば300MHz帯あるいは400MHz帯の任意の周波数(本実施の形態では315MHz)の周波数の信号として出力されアンテナ38から受信部20へ向けて微弱電波が送信される。この送信出力は、上述のように微弱電波の範囲内で行われるが、電波の到達距離が約3m程度となる出力、例えば1mW程度とされる。
また、送信部10には送信回路の他に駆動電源としてのバッテリ40が内蔵されており、更に、このバッテリ40の出力電圧を監視するために電圧監視回路42が設けられており、バッテリ40の出力電圧が所定の電圧値以下に降下したときには、CPU32は電圧監視回路42からの信号に基づきLED19を点滅させるように制御信号を送る。
また、CPU32は何れかの送信スイッチ14〜18にて上記送信操作が行われたときにもLED19を点灯させ、送信操作が行われたことを表示する。
次に、図5(A)及び(B)は受信部20の外観構成を示しており、図示のように、裏面20bには差し込みプラグ21が一体に設けられ、小型のACアダプタタイプ状に形成されている。この受信部20には、差し込みプラグ21を介して供給されるAC電圧を所定のDC電圧に変換する電源回路、受信回路、リレーが内蔵され、外部には受信回路に接続されたアンテナ22が設けられると共に、コード23を介して既存のナースコール端子に着脱自在に接続される接続端子24が設けられている。接続端子24は内部のリレー接点に接続されている。この受信部20の設置は、差し込みプラグ21をコンソールパネルに設けられているACコンセントに差し込み、接続端子24をその近傍のナースコール端子に差し込んで行う。
受信部20の受信回路は、送信部10から送信される所定周波数の電波のみを受信するように設定されているが、他のベッドの患者の送信部10からの信号によって受信部20が誤動作しないように、送信部10からの出力信号にいわゆるIDコードを乗せることも可能である。但し、このIDコードの付加は、従来技術におけるものとは異なり、受信部20における受信動作においてのみ用いられるものであり、受信部20から先のナースセンターにおける認識や表示には無関係のものである。すなわち、各受信部20は該当するIDコードの含まれる送信電波のみに反応してナースセンターへの信号送信を行うものである。
なお、同様に他の対をなさない送信部10からの送信に受信部20が反応しないようにするという機能を付加するために、各送・受信部間にて用いられる信号周波数をそれぞれ異なる周波数とすることも可能である。
上記、IDコードの付加や周波数の相違という構成は、本発明において必須の要素ではなく、送・受信部10,20間の通信を全て共通の周波数の電波のみを用いて行うことも可能である。すなわち、微弱電波による通信であるので、各ベッド毎に対応する送信部、受信部のみが送受信可能である距離関係が保てれば、共通のものでも足りるものである。
受信部20における動作は、送信部10から送信される所定周波数の電波のみを受信回路で受信し、これによりリレーを付勢してそのリレー接点をオン(閉成)にしてナースステーションを呼び出すようにしている。そして、ナースコール端子以降の通信は、従来と同様に設置されている有線による通信となる。したがって、重要なことは、この送信部10からの送信信号には、ナースセンターにおいて患者を区別するための情報を含ませる必要はなく、シンプルな送受信で足りるということである。すなわち、対応する受信部20が送信された電波を受信し、その接続された通信線を介して送信すれば、従来通りナースセンターにおいて対応するベッドを認識することができるものである。
更に、本実施の形態では、図5(B)に示されているように、受信部10の本体の側部にジャックタイプの端子受け26が設けられている。この端子受け26には、呼び出し釦27を有する既存のナースコールケーブル28のプラグタイプの接続端子29を着脱自在に接続することができる。これにより、必要に応じて、呼び出し釦27の操作によってもナースステーションを呼び出し得るようにする事ができる。
これは、受信部20が既設のナースコール端子に接続して設けられるので、従来の呼出釦を設置できなくなるが、受信部20に既存のケーブル28用の端子受け26を設けたことで、送・受信部において故障が生じたような場合でも受信部20を介して装着した呼出釦付きケーブル28を用いて従来のシステムと同様に有線式システムとして利用することができる。また、送信部を携帯した患者の操作とは別に、例えば付き添いの人等がナースコードケーブルの呼び出し釦を操作することもでき、使い勝手が向上する。具体的には、緊迫した状況おいて、付き添い人等がナースコードケーブル28の呼び出し釦27を保持しておき瞬時に操作することができる状況としておくことも可能である。
なお、端子受け26は、上記リレー接点と並列に接続されているものであるが、この端子受け26、呼び出し釦27、ナースコールケーブル28、接続端子29の各構成は、本発明の必須の構成要件ではなく、必要に応じて設ければ足りる。
更に、受信部20には外表面にLED25が設けられており、送信部10からの電波を受信したときに点灯するように設定されている。これにより、システムにける送受信が確実に行われているか否かを確認することができる。
図6には上述の受信部20が設置された状態が示されている。病室1内の患者のベッド4の枕元側には、通信用、電気的接続用、更には表示用などに用いられるパネルであるコンソールパネル5が設けられている。受信部20は、上述のようにプラグ21がコンソールパネル5のACコンセントに差し込まれた状態で設置されている。そして、接続端子24は同じくコンソールパネル5のACコンセントの近傍に設けられているナースコール端子6に差し込み接続されている。
ここでナースコール端子6は、既存の有線式ナースコールシステムに用いられているもので、各患者毎に設定されている通信線を介して図示しないナースステーションに接続されている。
以上のように、本実施の形態では、送信部10を患者2に携帯させ、受信部20をその患者2のベッド4に対応する有線式のナースコール端子6に接続して設置し、送信部10の送信スイッチ14〜18の内、使い易さを考慮して選択された何れかのスイッチにより所定周波数の微弱電波を送信し、それを受信部20で受信し、受信部20がナースコール端子6からは有線を介してナースステーションを呼び出す。したがって、既存の有線式ナースコールシステムに工事等により修正する必要がなく、簡単かつ低コストで導入することができ、上述した従来の有線式及び無線式の双方のナースコールシステムにおける問題を解決できる。
そして、加えて重要なことは、ベッド上の患者2の手に装着した送信部10とコンソールパネル5に設置された受信部20との短い距離間だけの通信が確保されれば足りるので、他の電子機器へ影響の排除が簡単であり、また、その影響の有無の確認も容易である。
また、受信部20には、送信部10からの電波を受信して付勢されるリレーを設け、このリレーの付勢によりリレー接点をオンにしてナースステーションを呼び出すようにしたので、回路構成を簡単にでき、小型にできると共に、電力消費も少なくできる。
なお、本発明は上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、発明の要旨の範囲において種々の変形が可能である。例えば、送信部10の送信スイッチの種類と配置は、上記実施の形態のものに限定されるものではなく、数や操作手法の種類の増減、変更等は、適宜患者の希望により修正することができる。
また、受信部20は、AC電源タイプに限らず、バッテリ内蔵タイプとすることもできる。この場合には、受信部20の本体と一体に接続端子24を設けて、接続端子24をナースコール端子に接続し、その状態で設置するようにする。このように、受信部20をバッテリ内蔵タイプとすれば、ナースコール端子の近傍にACコンセントがなくても設置することができるので、設置の自由度を高めることができ、デザインもシンプルなものとすることが可能である。
また、既存のナースコール端子6のタイプも限定さえるものではなく、それがジャックタイプの場合には受信部20の接続端子24はプラグタイプとされ、ナースコール端子6がレセプタタイプの場合には、それに応じて、受信部20の接続端子24はコネクタタイプとされる。
本発明は、既存の有線式ナースコールシステムに何ら特別な変更を加えることなく適用することができ、また、送・受信部が1対1対応であり、微弱電波による通信であることから電波による影響の有無の確認作業も容易であり、更に、送信スイッチの操作の多様化により操作性に優れたものとなっており各患者の状況に的確に対応することができ、これまで実施化の進展のなかった無線を応用したナースコールシステムの利用性が確実なものとなった。
本発明のナースコールシステムの送信部の実施の形態の外観構成を示す図である。 送信部を装着している状態の説明図である。 図1に示す送信部の構成説明図である。 送信部の概略回路構成図である。 (A)及び(B)は実施の形態に係る受信部の構成説明図である。 実施の形態に係るナースコールシステムの設置状態の説明図である。
符号の説明
4 ベッド
5 コンソールパネル
6 ナースコール端子
10 送信部
20 受信部
14,16,18 送信スイッチ
21 差し込みプラグ
22 アンテナ
23 コード
24 接続端子
25 ACコンセント
26 端子受け

Claims (5)

  1. それぞれ操作手法の異なる複数のスイッチが選択的に又は同時に使用可能に設けられた呼び出し用の送信スイッチを有し、該送信スイッチの操作により所定周波数の電波を送信する、各患者により携帯可能な送信部と、
    各患者のベッド毎に設置されたナースステーションへの有線接続端子であるナースコール端子に接続される接続端子を有し、前記各ナースコール端子の近傍に前記各送信部毎に対応して設けられ、それぞれ対応する前記送信部からの前記所定周波数の電波を受信することにより、前記接続端子からナースコール端子及び有線を介してナースステーションに信号を送信する受信部と、
    を有することを特徴とするナースコールシステム。
  2. 前記操作手法の異なる複数のスイッチは、
    押しボタン式スイッチ、タッチセンサ式スイッチ、振動センサスイッチの全て又はそれらの中から複数選択されたスイッチであることを特徴とする請求項1に記載のナースコールシステム。
  3. 前記操作手法の異なる複数のスイッチは、
    押しボタン式スイッチが中央に配置され、その周りに複数のタッチセンサ式スイッチが配置され、これら各タッチセンサ式スイッチの中央部に前記振動センサ式スイッチがそれぞれ配置されてなることを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載のナースコールシステム。
  4. 前記送信部には、前記何れかの送信スイッチが操作され前記電波が送信されたときに発光する発光部が目視可能に設けられ、
    前記受信部には、送信部からの電波を受信したときに発光する発光部が目視可能に設けられたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のナースコールシステム。
  5. 前記受信部には、
    呼び出し釦を有するナースコールケーブルの接続端子を接続可能な端子受けが設けられ、前記呼び出し釦の操作によってもナースステーションを呼び出し得るようにしたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のナースコールシステム。
JP2003307389A 2003-08-29 2003-08-29 ナースコールシステム Pending JP2005073909A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003307389A JP2005073909A (ja) 2003-08-29 2003-08-29 ナースコールシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003307389A JP2005073909A (ja) 2003-08-29 2003-08-29 ナースコールシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005073909A true JP2005073909A (ja) 2005-03-24

Family

ID=34410186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003307389A Pending JP2005073909A (ja) 2003-08-29 2003-08-29 ナースコールシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005073909A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006271872A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Keakomu:Kk 固定バンド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006271872A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Keakomu:Kk 固定バンド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11011267B2 (en) Bed/room/patient association systems and methods
AU2018202768B2 (en) Detection and notification of an unpowered releasable charging device
US7725141B2 (en) Multi-functional detached mobile phone
US6445299B1 (en) Retrofit for patient call system and method therefor
EP2601645B1 (en) Remote child monitoring system with temperature sensing
US20140248804A1 (en) Hospital bed having wireless data and locating capability
US20090085718A1 (en) Wireless hand-control of a device by means of a wirelss button
US7088235B1 (en) Method and apparatus for retrofitting a patient call system
US20060286960A1 (en) Wireless patient pendant system and method
CN112204935A (zh) 建立患者监视器系统的蓝牙配对的方法和患者监视器系统
US20150039794A1 (en) Multifunction Interface for Patient Monitoring
JP2004536636A (ja) 携帯型ポイント・オブ・ケア患者診断装置用のインターフェース
JP2003298752A (ja) ナースコールシステム
JP2005073909A (ja) ナースコールシステム
JP2006325784A (ja) ナースコールシステム
CN114827927A (zh) 医疗设备与墙壁单元之间基于时间的无线配对
WO2001033528A1 (en) Monitoring apparatus
JP2913585B1 (ja) ナースコール手段を搭載した電動式ベッドの床部姿勢制御システム
JP2014090354A (ja) ナースコールシステム
JP2011005172A (ja) ナースコールシステム
KR20100116268A (ko) 대기 전력 차단 시스템에서 전기 기기의 제어 방법 및 그 장치
CN209879724U (zh) 一种具有紧急呼叫功能的电力载波遥控器
CN218825481U (zh) 一种触屏控制器
JP3170867U (ja) 多機能呼出スイッチ
JP2006255006A (ja) ナースコールシステムおよびナースコール子機