JP2005064238A - チップ型固体電解コンデンサ - Google Patents

チップ型固体電解コンデンサ Download PDF

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Abstract

【課題】 陽極リード棒を導電性スペーサを介して陽極リードフレームに加圧を伴う溶接法によって溶接する際に、その圧力による機械的なスレトスがコンデンサ素子に伝わらないようにする。
【解決手段】 コンデンサ素子110から引き出されている陽極リード棒112を導電性スペーサ161を介して陽極リードフレーム130に加圧を伴う抵抗溶接法によって溶接するにあたって、陽極リード棒112の溶接箇所から根元に至る間の少なくとも1箇所に溶接時の加圧方向から押し潰された潰し溝Gaを形成する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、チップ型固体電解コンデンサに関し、さらに詳しく言えば、ESR(equivalent series resistance;等価直列抵抗)を大幅に低減し得る構造を備えたチップ型固体電解コンデンサの陽極リード棒に関するものである。
まず、図14を参照して、チップ型固体電解コンデンサの典型的な従来例について説明する。チップ型固体電解コンデンサ1は、コンデンサ素子4を陽極リードフレーム2と陰極リードフレーム3の間に装着して、その周りに例えばエポキシ系の耐熱性合成合成樹脂からなる外装体5をモールド成型し、外装体5から突出している各リードフレーム2,3の端部を外装体5の底面に沿って蟹足状に折り曲げて、図示しない回路基板に対する脚部2a,3aとしている。なお、脚部2a,3aを外装体5の底面側ではなく、その外側に向けて折り曲げるものもある。
コンデンサ素子4は、タンタル,アルミニウム,ニオブまたはチタンなどの弁金属(valve metal)の粉末を円柱状もしくは角柱状に焼結してなる陽極体4aを備え、その一端面には陽極リード棒6が植設されている。通常、陽極リード棒6には、陽極体4aと同一の材質のものが用いられる。
陽極体4aの周面には、例えば燐酸水溶液中での電解酸化処理による誘電体酸化皮膜4bが形成され、その上に、例えば二酸化マンガンに代表される無機酸化物や導電性有機化合物(例;ポリピロール,ポリチオフェン)などの固体電解質を含む陰極層4cが形成されている。
なお、陽極リード棒6の根元には、陰極層4cを形成する際に、その固体電解質が陽極リード棒6に這い上がるのを防止するためのワッシャ6aが挿通されている。陰極層4cの上には、カーボン層4dと銀ペースト層4eとを含む陰極引き出し層4fが形成されている。
陽極リード棒6は溶接によって陽極リードフレーム2に取り付けられ、陰極引き出し層4fは接着銀などの導電性接着材7を介して陰極リードフレーム3に取り付けられる。通常、陰極リードフレーム3の端部(脚部3aと反対側の端部)には、コンデンサ素子4に対する接着面積を大きくとるため、コンデンサ素子4の底面(反陽極リード棒側の端面)から周面に沿うようにほぼL字形に折り曲げられた素子受け部3bが形成されている。
ところで、最近の電子機器の小型化および高周波化に伴って、それに使用されるチップ型固体電解コンデンサにも、特に高周波領域においてESRが低く、かつ、大容量のものが求められている。
低ESR化を図る手法の一つとして、固体電解質にポリピロール,ポリチオフェン,ポリアニリン,ポリフランなどの導電性高分子を用いることが知られているが、現在のところでは、二酸化マンガンを用いた固体電解質ものに比べてかなりコストが高いため、市場に受け入れられにくいという問題がある。
また、大容量化として、例えばCPUのバックアップ用として要求される容量を得るには、回路基板に対して複数個(例えば、5〜10個程度)のチップ型固体電解コンデンサを並列に接続して実装する必要があるため、その実装に要する占有スペースが広くなり、機器の小型化を図るうえで支障をきたすことになる。
低ESR化を図る別の手法として、複数のコンデンサを並列に接続する方法がある。そこで、この手法を応用して低ESR化を図るとともに、大容量化および小実装スペース化をも実現するいくつかの提案がなされている(特許文献1〜3参照)。
すなわち、特許文献1においては、底面サイズのほぼ等しい複数個のチップ型固体電解コンデンサを接触させて積み重ね、対応する端子部を溶接により電気的に並列に接続して一つの製品としている。
特許文献2では、複数個の単位コンデンサ本体(コンデンサ素子)を、その陰極引き出し層同士が接触するように積み重ねて、陰極引き出し層の一つを陰極リードフレームに接続するとともに、各陽極リード棒をフォーミングして、その各々を陽極リードフレームに溶接した後、複数個の単位コンデンサ本体の周りに合成樹脂からなる外装体を形成するようにしている。
また、特許文献3においても、2個のチップ型固体電解コンデンサを積み上げ、それぞれ対応するリードフレーム同士を溶接により接続して、積み重ねコンデンサを得るようにしている。
特許文献1および特許文献3は、それぞれが製品として通用する例えば2個のチップ型固体電解コンデンサを積み重ねた構造であるため、一見して構成が簡単に見えるが、特許文献1においては、各チップ型固体電解コンデンサの端子部同士を接続するための端子接続用部品を別途に必要とする。したがって、既存の生産設備に加えて、端子部品の取り付け治具や溶接機を新たに導入しなければならないし、それに伴って工程数も増えることになる。
また、特許文献3においては、上方に配置されるチップ型固体電解コンデンサの陽極リードフレーム,陰極リードフレームを長くして、それらを折り曲げて下方に配置されるチップ型固体電解コンデンサの対応する陽極リードフレーム,陰極リードフレームに接続するようにしているため、特許文献1のように、別途に端子接続用部品を必要としないが、これにも次のような問題がある。
すなわち、上方に配置されるチップ型固体電解コンデンサと、下方に配置されるチップ型固体電解コンデンサとでは、用いるリードフレームの長さが異なることから、生産ラインが2系統に分かれることになり、その分、設備負担および工程数が増えることになる。
また、上方に配置されるチップ型固体電解コンデンサのリードフレームを下方に配置されるチップ型固体電解コンデンサのリードフレームに溶接するため、特許文献1と同じく、新たに溶接機を用意する必要がある。また、特許文献1,3のいずれにしても、外装体を有するチップ型固体電解コンデンサを積み重ねる構成であるため、どうしても嵩高になる。
これに対して、特許文献2においては、例えば2つのコンデンサ素子を積み重ねて、その周りに外装体を形成するものであるため、外観的には一つのチップ型固体電解コンデンサに見え、特許文献1,3のものよりも低背であり、しかも既存のリードフレームをそのまま使用することが可能である。
しかしながら、コンデンサ素子の陽極リード棒を陽極リードフレームに溶接するにあたって、上方に配置されるコンデンサ素子の陽極リード棒については、下方に配置されるコンデンサ素子の陽極リード棒よりも長くして、しかもその先端部をL字形にフォーミングしなければならない。したがって、このフォーミングのための工程が新たに必要となり、既存の設備のままでは対応できない。
そこで、本出願人は先に特許文献4として、ESRが低くて、しかも大容量のチップ型固体電解コンデンサを可能な限り既存の設備をそのまま利用して低コストで製造できるようにした発明を提案した。
その概略を説明すると、特許文献4に係る先願発明では、好ましくは同形,同大のコンデンサ素子を2つ備え、その各コンデンサ素子が陽極リード棒を同一方向として上下に重ねられ、陽極リード棒の各々が導電性スペーサを介して陽極リードフレームの各面にそれぞれ溶接されているとともに、陰極リードフレームが各コンデンサ素子の陰極引き出し層の間に配置されていることを特徴としている。
この先願発明において、陽極リード棒を導電性スペーサを介して陽極リードフレームに溶接するようにしたのは、陽極リード棒をフォーミングすることなく、2つのコンデンサ素子の平行度を保つためであるが、溶接を加圧を伴う抵抗溶接法で行う場合、その圧力による機械的なストレスがコンデンサ素子にかかり、これが原因でショート不良となることがある。
特開平11−26304号公報 特開2001−284192号公報 特開2002−280263号公報 特願2002−360246
したがって、本発明の課題は、陽極リード棒を導電性スペーサを介して陽極リードフレームに加圧を伴う溶接法によって溶接する際に、その圧力による機械的なスレトスがコンデンサ素子に伝わらないようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、一端面に陽極リード棒を有する弁金属からなる陽極体の周面に誘電体皮膜を介して固体電解質を含む陰極層が形成され、上記陰極層上に銀ペーストを含む陰極引き出し層を有するコンデンサ素子と、上記陽極リード棒に溶接された陽極リードフレームおよび上記陰極引き出し層に導電性接着材を介して接続された陰極リードフレームと、上記コンデンサ素子の周りに形成された耐熱性合成樹脂からなる外装体とを含み、上記外装体から突出する上記陽極リードフレームおよび上記陰極リードフレームの各端部が上記外装体の底面側に向けて折り曲げられているチップ型固体電解コンデンサにおいて、上記陽極リード棒が導電性スペーサを介して上記陽極リードフレームに加圧を伴う溶接法によって溶接され、上記陽極リード棒には、その溶接箇所から根元に至る間の少なくとも1箇所に上記溶接時の加圧方向から押し潰された潰し溝が形成されていることを特徴としている。
上記潰し溝の部分は他の棒状部分に比べて加圧方向に対して機械的に脆弱であるため、溶接時に発生する機械的なストレスが潰し溝の部分で緩和され、コンデンサ素子に対する悪影響が低減される。また、上記潰し溝の場合は削り溝とは異なり、他の部分と断面積は同じであるためESR値が高くなることもない。
本発明には、上記潰し溝が上記陽極リード棒の片側1箇所に設けられる態様と、上記潰し溝が同一箇所において対向的に設けられる態様とが含まれるが、いずれの態様においても、上記潰し溝の潰し量が上記陽極リード棒の直径に対して3/10未満であると機械的ストレスを軽減する効果が期待するほど得られず、これに対して7/10を超えると陽極リード棒にクラックが入り、ESR値が上昇したり折損する確率が高くなるので好ましくない。したがって、上記潰し溝の潰し量の好ましい範囲は、上記陽極リード棒の直径に対して3/10〜7/10である。
また、本発明には、上記コンデンサ素子を2つ備え、上記外装体内で上記各コンデンサ素子が上記陽極リード棒を同一方向として上下に重ねられ、上記陽極リード棒の各々が上記導電性スペーサを介して上記陽極リードフレームの各面にそれぞれ溶接されているとともに、上記陰極リードフレームが上記各コンデンサ素子の上記陰極引き出し層の間に配置されている態様が含まれる。
この態様によれば、上記陽極リードフレームおよび上記陰極リードフレームを境にして、上記2つのコンデンサ素子のうちの一方がその上側,他方がその下側に配置されるため、上記導電性スペーサという新たな部品を追加するだけで、既存のチップ型固体電解コンデンサの生産設備をそのまま利用してESRが低くて、しかも大容量のチップ型固体電解コンデンサを得ることができる。また、上記陽極リード棒と上記陽極リードフレームとの間に導電性スペーサを介在させることにより、上記陽極リード棒をフォーミングする必要もない。
上記2つのコンデンサ素子は、ほぼ同形かつ同大であることが好ましく、これによれば、上記2つのコンデンサ素子が上記陽極リードフレームおよび上記陰極リードフレームを境にして、ほぼ完全にシンメトリーな配置となるため、上下に配置される各コンデンサ素子に特性の差異がほとんどなく、特性の合致性に優れている。したがって、ESRをより低くすることができるとともに、いずれか一方のコンデンサ素子に片寄って電流が流れることもないため、ショートを起こすこともない。
低背化を図るうえで、上記2つのコンデンサ素子は、ともに偏平な角柱体であることが好ましい。また、上記陽極リードフレームの上面側に溶接される上記導電性スペーサと、上記陽極リードフレームの下面側に溶接される上記導電性スペーサとが、位置的に上下方向に重ならないように、それらの位置が相対的にずらされていることが好ましく、これによれば、上記陽極リードフレームに対する上記陽極リードの溶接を設備的に安価な抵抗溶接法で行うことができる。
また、上記導電性スペーサには、丸棒や角棒などの棒状体に形成されたものが用いられ、上記導電性スペーサは、上記陽極リードフレームの幅方向に沿って配置されるが、必ずしも上記陽極リードフレームの幅方向全体にわたる長さである必要はなく、上記陽極リード棒が上記陽極リードフレームの幅方向の中央に配置されることから、上記導電性スペーサの長さは、上記陽極リードフレームの幅の少なくとも1/2以上であればよい。また、上記導電性スペーサは、上記陽極リード棒との接触抵抗を小さくするうえで、上記陽極リード棒と同一の材質からなることが好ましい。
一方、上記陰極リードフレームは、上記各コンデンサ素子の上記陰極引き出し層の間に導電性接着材を介して配置されるが、その接着面積を広くする意味で、上記陰極リードフレームの一方の側縁に、上記一方のコンデンサ素子の側面に沿って折り曲げられた第1折曲片を連設し、上記陰極リードフレームの他方の側縁に、上記他方のコンデンサ素子の側面に沿って折り曲げられた第2折曲片を連設することが好ましい。
本発明によれば、陽極リード棒が導電性スペーサを介して陽極リードフレームに加圧を伴う溶接法によって溶接されるチップ型固体電解コンデンサにおいて、陽極リード棒の溶接箇所から根元に至る間の少なくとも1箇所に、上記溶接時の加圧方向から押し潰された潰し溝を設けたことにより、その溶接時に発生する機械的なスレトスをコンデンサ素子に伝わらないようにすることができる。
また、固体電解質を有する2つのコンデンサ素子を、それらの各陽極リード棒を同一方向として上下に重ね、陽極リード棒の各々を導電性スペーサを介して陽極リードフレームの各面にそれぞれ溶接するとともに、陰極リードフレームを導電性接着材を介して各コンデンサ素子の陰極引き出し層の間に配置するようにしたことにより、ESRが低くて、しかも大容量のチップ型固体電解コンデンサを可能な限り既存の設備をそのまま利用して低コストで製造することができる。
また、一方のコンデンサ素子の陽極リード棒の長さを他方のコンデンサ素子の陽極リード棒よりも短くしたことにより、設備的に安価な抵抗溶接機にて、各陽極リード棒を陽極リードフレームの各面に溶接することができる。
次に、図1ないし図13により、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1の断面図に示すように、本発明に係るチップ型固体電解コンデンサ100は、第1および第2の2つのコンデンサ素子110,120を備えている。第1コンデンサ素子110と第2コンデンサ素子120は、陽極リードフレーム130と陰極リードフレーム140に対して上下対称として取り付けられ、それらの周りには耐熱性合成樹脂からなる外装体150が形成されている。
この例において、第1コンデンサ素子110と第2コンデンサ素子120は、形状,大きさおよび特性を含めて同一構成である。そのため、一方の第1コンデンサ素子110について、その構成を説明し、他方の第2コンデンサ素子120については、その参照符号を括弧内に記す。
コンデンサ素子110(120)は、従来例で説明した構成のものであってよい。すなわち、弁金属(valve metal)の粉末を円柱状もしくは角柱状に焼結してなる陽極体111(121)を備え、その一端面には陽極リード棒112(122)が植設されている。弁金属には、タンタル,アルミニウム,ニオブもしくはチタンなどが例示される。
なお、陽極リード棒112(122)には、陽極体111(121)と同一の材質のものが用いられることが好ましい。また、固体電解質としてポリピロールやポリチォフェンなどの高分子固体電解質を用いる場合には、陽極体111(121)は、化成処理されたアルミニウムなどからなる電極箔であってもよい。
陽極体111(121)の周面には、例えば燐酸水溶液中での電解酸化処理による誘電体酸化皮膜113(123)が形成され、その上に、固体電解質を含む陰極層114(124)が形成されている。陰極層114(124)を構成する固体電解質は、二酸化マンガンに代表される無機酸化物もしくはポリピロール,ポリチオフェンなどの導電性有機化合物のいずれであってもよいが、コスト的には、安価に形成できる無機酸化物,例えば二酸化マンガンが好ましい。
なお、陽極リード棒112(122)の根元には、陰極層114(124)を形成する際に、その固体電解質が陽極リード棒112(122)に這い上がるのを防止するためのワッシャ115(125)が挿通されている。陰極層114(124)の上には、カーボン層116(126)と銀ペースト層117(127)とを含む陰極引き出し層118(128)が形成されている。
コンデンサ素子110(120)の形状は、円柱体や角柱体のいずれであってもよいが、チップ型固体電解コンデンサ100の図示しない回路基板上での実装高さを低くするうえで、偏平な角柱体であることが好ましい。陽極リードフレーム130と陰極リードフレーム140は、従来より用いられている例えばステンレス材からなるリードフレームを、形状などを変更することなくそのまま用いる。
第1コンデンサ素子110の陽極リード棒112は、陽極リードフレーム130の一方の面(この例では上面)に溶接され、第2コンデンサ素子120の陽極リード棒122は、陽極リードフレーム130の他方の面(この例では下面)に溶接されるが、これらの溶接にあたって、本発明では、陽極リード棒112,122のフォーミング(折曲加工)を不要とするため、棒状の導電性スペーサ161,162を用いる。
すなわち、第1コンデンサ素子110の陽極リード棒112と、第2コンデンサ素子120の陽極リード棒122は、それぞれ真っ直ぐに伸ばされた状態で導電性スペーサ161,162を介して陽極リードフレーム130に溶接される。
導電性スペーサ161,162は、溶接できる材質であれば、特にその材質に制限はないが、接触抵抗を小さくするうえで、陽極リード棒112,122と同じ材質であることが好ましい。また、形状も三角棒を除けば丸棒,角棒などであってよい。
陰極リードフレーム140は、第1コンデンサ素子110の陰極引き出し層118と、第2コンデンサ素子120の陰極引き出し層128との間に配置され、それらの各層に導電性接着材170を介して電気的・機械的に接続される。導電性接着材170には、例えば接着銀が用いられる。
第1コンデンサ素子110と第2コンデンサ素子120は、図1の想像線で示すように、真っ直ぐに伸ばされた状態の陽極リードフレーム130および陰極リードフレーム140に取り付けられ、その後、図示しない金型内で各コンデンサ素子110,120の周りにトランスファーモールド法にて例えばエポキシ樹脂からなる外装体150が形成される。
外装体150を形成した後、陽極リードフレーム130および陰極リードフレーム140の外装体150から突出している部分が所定の長さに切断され、その端部が外装体150の底面に沿って折り曲げられ、図示しない回路基板に対する脚部131,141とされる。なお、この例では、脚部131,141は、外装体150の底面内に位置するように蟹足状に折り曲げられているが、これとは反対向きに折り曲げられてもよい。
このチップ型固体電解コンデンサ100によれば、第1および第2のコンデンサ素子110,120が並列に接続されているため、図14に示すコンデンサ素子が一つのチップ型固体電解コンデンサ1に比べて、ESRを約半分程度とすることができる。
実際に、本発明によるチップ型固体電解コンデンサ(本発明例)と、図14に示す構造のチップ型固体電解コンデンサ(比較例)とを作製して、それぞれ100kHz時のESRを測定したところ、次のような結果が得られた。
〔定格10V,100μF〕
本発明例のESR;26mΩ
比較例のESR ;55mΩ
〔定格10V,150μF〕
本発明例のESR;21mΩ
比較例のESR ;45mΩ
〔定格6.3V,220μF〕
本発明例のESR;18mΩ
比較例のESR ;40mΩ
また、2つのコンデンサ素子110,120が、陽極リードフレーム130および陰極リードフレーム140を境にして、上下方向にほぼ完全にシンメトリーな配置とされているため、各コンデンサ素子110,120に特性の差異がほとんどなく、特性の合致性に優れている。したがって、ESRをより低くすることができるとともに、いずれか一方のコンデンサ素子に片寄って電流が流れることもないため、ショートを起こすこともない。
また、陰極リードフレーム140が、各コンデンサ素子110,120の陰極引き出し層118,128の間に配置される構成であるため、陰極リードフレーム140に、上記した従来例のように、ほぼL字形に折り曲げられた素子受け部3b(図10参照)を形成する必要がない。
したがって、素子受け部3bがない分だけ、コンデンサ素子を大きくすることができる(約8%程度)。このことは、コンデンサ素子の大きさを従来と同じとした場合、相対的に外装体を小型化することができることを意味している。
本発明には、図2に示す陰極リードフレーム140の変形例が含まれる。図2は陰極リードフレーム140を図1の右側から見た模式図で、この変形例によると、陰極リードフレーム140の一方の側縁に、第1コンデンサ素子110の側面に沿って折り曲げられた第1折曲片142が連設され、他方の側縁には、第2コンデンサ素子120の側面に沿って折り曲げられた第2折曲片143が連設されている。このようにすることで、より高い接着強度が得られる。
このチップ型固体電解コンデンサ100において、新規に採用された部品は導電性スペーサ161,162だけであるため、溶接機を含めて既存に生産設備をそのまま利用して製造することができる。
ところで、陽極リードとリードフレームとの溶接には、レーザー溶接,抵抗溶接,超音波溶接などが適用可能であるが、超音波溶接はレーザー溶接,抵抗溶接に比べて接着力が弱く、しかもコンデンサ素子110,120の陽極酸化皮膜113,123を破壊するおそれがあるため、好ましくない。
レーザー溶接は、レーザービームを被溶接部材の突き合わせ箇所に照射すればよいため、図3に示すように、各コンデンサ素子110,120の陽極リード棒112,122を同じ長さとし、かつ、導電性スペーサ161,162を上下に重なる位置に配置して溶接することができる。
その溶接手順の一例を説明すると、まず、一方の導電性スペーサ161を陽極リードフレーム130の一方の面に溶接した後、陽極リードフレーム130を180゜反転させて、他方の導電性スペーサ162を陽極リードフレーム130の他方の面に溶接する。
次に、陽極リードフレーム130をさらに180゜反転させて、一方の導電性スペーサ161を上側として、同導電性スペーサ161に第1コンデンサ素子110の陽極リード棒112を溶接した後、陽極リードフレーム130を再度180゜反転させて、他方の導電性スペーサ162を上側として、同導電性スペーサ162に第2コンデンサ素子120の陽極リード棒122を溶接する。
なお、陽極リードフレーム130の一方の面において、導電性スペーサ161と第1コンデンサ素子110の陽極リード棒112とを順次溶接したのち、陽極リードフレーム130を180゜反転させて、その他方の面において、導電性スペーサ162と第2コンデンサ素子120の陽極リード棒122とを順次溶接するようにしてもよい。
レーザー溶接機は高価であるため、設備コスト負担の点からすれば、抵抗溶接法が好ましい。しかしながら、抵抗溶接の場合には、一対の電極で被溶接材(ワーク)を加圧する必要があるため、図3の配置では溶接することができない。そのため、本発明では、次のような工夫をすることにより、抵抗溶接での溶接を可能としている。
すなわち、図4に示すように、例えば第1コンデンサ110の陽極リード棒112を第2コンデンサ120の陽極リード棒122よりも短くするとともに、その短くした分、導電性スペーサ161,162の位置も相対的にずらす。陽極リード棒112を短くする寸法は、導電性スペーサの少なくとも外径寸法以上とする。
次に、図5ないし図8を参照して、抵抗溶接法による場合の溶接手順の一例について説明する。なお、各図に含まれている(a)は溶接部分を紙面手前側から見た正面図で、(b)はその左側面図である。また、図中に示す上下一対の矢印は溶接電極である。
まず、図5に示すように、陽極リードフレーム130の一方の面に、導電性スペーサ161を溶接した後、陽極リードフレーム130を180゜反転させて、図6に示すように、陽極リードフレーム130の他方の面に、導電性スペーサ162を溶接する。なお、導電性スペーサ161,162は、陽極リードフレーム130の幅方向(陽極リードフレームの長さ方向と直交する方向)に沿って配置される。
この場合、導電性スペーサ162を導電性スペーサ161の溶接位置よりも外側(図において左側、すなわち脚部131側)にずらす。また、抵抗溶接の場合、ナゲットの部分に若干の凹みが生ずるため、その凹みが陽極リード棒の溶接位置(導電性スペーサの中央部分)と重ならないようにするため、図5(b),図6(b)に示すように、陽極リードフレーム130に対する導電性スペーサ161,162の溶接位置を片側にずらすことが好ましい。
次に、再度陽極リードフレーム130を180゜反転させて、図7に示すように、導電性スペーサ161を上向きとして、同導電性スペーサ161のほぼ中央部分に、第1コンデンサ素子110の長さ寸法が短くされた陽極リード棒112を溶接する。
そして、再度陽極リードフレーム130を180゜反転させて、図8に示すように、導電性スペーサ162を上向きとして、同導電性スペーサ162のほぼ中央部分に、第2コンデンサ素子120の陽極リード棒122を溶接する。このとき、陽極リード棒112が陽極リード棒122よりも短いため、下方の溶接電極を陽極リードフレーム130に押し当てることができる。
なお、少なくとも外装体150を形成するまでは、陰極リードフレーム140は陽極リードフレーム130と図示しない外枠を介して一体化されているため、図7の陽極リード棒112の溶接時に、第1コンデンサ素子110の陰極引き出し層118が導電性接着材170を介して陰極リードフレーム140に取り付けられ、また、図8の陽極リード棒122の溶接時に、第2コンデンサ素子120の陰極引き出し層128が導電性接着材170を介して陰極リードフレーム140に取り付けられる。
また、導電性スペーサ161,162の長さは、必ずしも陽極リードフレーム130の幅と同じ寸法である必要はない。陽極リード棒112,122を陽極リードフレーム130のほぼ中央に位置させるだけの長さ、すなわち、少なくとも陽極リードフレーム130の幅の1/2以上の長さを有していれば、陽極リードフレーム130の幅よりも短くてよく、その分、導電性スペーサの使用量を削減することができる。図9(図8(b)に対応する図面)に、導電性スペーサ161,162の長さを陽極リードフレーム130の幅の2/3とした例を示す。
ところで、上記したように溶接部分を加圧する抵抗溶接法により、陽極リード棒112,122を導電性スペーサ161,162を介して陽極リードフレーム130に溶接する場合、その圧力による機械的なストレスがコンデンサ素子110,120にかかり、これが原因でショート不良となることがある。
これを防止するため、本発明では次のような対策を講じている。その実施形態を図10,図11に示す。これらの図は、一方のコンデンサ素子110の陽極リード棒112を導電性スペーサ161を介して陽極リードフレーム130に溶接する場合を示しているが、他方のコンデンサ素子120についても同様に本発明の対策が講じられる。図中、矢印は溶接電極を示している。
本発明によると、溶接時に発生する機械的なストレスが直接的にコンデンサ素子110に伝わらないようにするため、陽極リード棒112に潰し溝Gが形成される。この潰し溝Gは、溶接箇所から根元に至る間の少なくとも1箇所に設けられ、図示しない例えばたがねなどの工具を矢印で示す溶接電極の加圧方法と同方向から打ち込むことにより形成することができる。
潰し溝Gは好ましくは陽極リード棒112の根元側に形成され、図10に示す第1例では、陽極リード棒112の根元側にその上方から図示しない工具を打ち込んで潰し溝Gaを形成している。また、図11に示す第2例では、陽極リード棒112の根元側にその上方と下方とから図示しない工具を打ち込んで同一箇所の両面に潰し溝Ga,Gbを対向的に形成している。なお、陽極リード棒112に必要とされる機械的強度を確保し得る範囲内で、溝Gを異なる位置に複数形成してもよい。
図12(a)に陽極リード棒112の潰されていない部分の断面を示し、これに対して図12(b)に図10のA−A線に沿った潰し溝Gaを有する部分の断面を示し、図12(c)に図11のB−B線に沿った潰し溝Ga,Gbを有する部分の断面を示す。
上記第1例のように、陽極リード棒112の片側1箇所に潰し溝Gaが設けられる態様と、上記第2例のように、陽極リード棒112の同一箇所の両面に潰し溝Ga,Gbが対向的に設けられる態様のいずれの場合においても、潰し溝Gの潰し量は、陽極リード棒112の直径に対して3/10〜7/10であることが好ましい。
すなわち、潰し量が3/10未満であると機械的ストレスを軽減する効果が期待するほど得られず、これに対して潰し量が7/10を超えると陽極リード棒にクラックが入り、ESR値が上昇したり折損する確率が高くなるので好ましくない。なお、潰し溝の場合は削り溝とは異なり、他の部分と断面積は同じであるためESR値が高くなることもない。
次に、下記の(A)〜(E)までの5種類の陽極リード棒を用意して、実際に図1に示す構造のコンデンサ素子を2つ有するチップ型固体電解コンデンサ(パッケージサイズ7.3×4.3×2.8mm,定格6.3V330μF)をそれぞれ12000個作製し、ショート不良率(%),ESR(mΩ/100kHz)およびオープン(断線)不良率(%)を調べたので、その結果を表1に示す。用いた5種類の陽極リード棒(ワイヤ)の形状および寸法は次のとおり。
(A)直径3.0mmで潰しなしの丸棒
(B)直径3.0mmで図12(b)に示す片側に潰し溝Gaを形成した丸棒
(C)直径3.0mmで図12(c)に示す両側に潰し溝Ga,Gbを形成した丸棒
(D)直径3.0mmで図13(a)に示す断面積が1/2のV字切り溝を形成した丸棒
(E)直径1.5mmで潰しなしの丸棒
なお、(B),(C)については潰し量を1/10単位で1/10〜9/10まで9段階に代えたものをそれぞれ用いた。また、(E)は溶接時にコンデンサ素子に与えられる機械的ストレスを軽減する別の方法してワイヤ径の細いものを使用する場合の比較例として用いた。
Figure 2005064238
〔評価〕(A)と(B)(C)のうちの潰し量が1/10,2/10の場合、ショート不良率が2.5〜2.8と大きく不良品発生率が高い。
また、(B)(C)のうちの潰し量が8/10,9/10の場合、ショート不良率は0.6〜0.7と低いが、ESRが28〜35mΩ,オープン不良率が2.5〜5.8%と高くなり不良品発生率が高い。
(D)の切り溝の場合、ショート不良率は0.8%と低くなるが、ESRが28mΩと高くなり不良品発生率が高い。
(E)の1.5φの細いワイヤの場合も、ショート不良率は0.7%と低いが、ESRが30mΩと高くなり不良品発生率が高い。
これに対して、(B)(C)のうちの潰し量が3/10〜7/10の場合は、ショート不良率が0.7〜0.9%,ESRが17〜18mΩ,オープン不良率が0.0%といずれも良好であった。
以上説明したように、本発明によれば、加圧を伴う抵抗溶接法によって陽極リード棒を導電性スペーサを介して陽極リードフレームに溶接する際のコンデンサ素子に与えられる機械的ストレスが軽減されるため、チップ型固体電解コンデンサの生産工程における製品歩留まり率を高めることができる。
本発明によるチップ型固体電解コンデンサの内部構造を模式的に示す断面図。 上記チップ型固体電解コンデンサに用いられる陰極リードフレームの変形例を示す側面図。 上記チップ型固体電解コンデンサにおいて、陽極リード棒をレーザー溶接により溶接する手順の一例を説明するための溶接部分の正面図。 上記チップ型固体電解コンデンサにおいて、陽極リード棒を抵抗溶接法によって溶接可能とする構成を示す溶接部分の正面図。 上記陽極リード棒を抵抗溶接法によって溶接する手順(第1工程)の一例を示す(a)正面図,(b)その左側面図。 上記陽極リード棒を抵抗溶接法によって溶接する手順(第2工程)の一例を示す(a)正面図,(b)その左側面図。 上記陽極リード棒を抵抗溶接法によって溶接する手順(第3工程)の一例を示す(a)正面図,(b)その左側面図。 上記陽極リード棒を抵抗溶接法によって溶接する手順(第4工程)の一例を示す(a)正面図,(b)その左側面図。 抵抗溶接法による溶接部分の変形例を示す図8(b)に対応する左側面図。 抵抗溶接法による溶接時に陽極リード棒に発生する機械的ストレスを軽減する第1実施形態を示す模式図。 抵抗溶接法による溶接時に陽極リード棒に発生する機械的ストレスを軽減する第2実施形態を示す模式図。 (a)陽極リード棒の潰されていない部分の断面図,(b)図10のA−A線断面図,(c)図11のB−B線断面図。 (a)(b)ともに本発明の比較例として用いた陽極リード棒の断面図。 従来の典型的なチップ型固体電解コンデンサの内部構造を模式的に示す断面図。
符号の説明
100 チップ型固体電解コンデンサ
110,120 コンデンサ素子
111,121 陽極体
112,122 陽極リード棒
113,123 陽極酸化皮膜
114,124 陰極層
115,125 固体電解質這い上がり防止用ワッシャ
116,126 カーボン層
117,127 銀ペースト層
118,128 陰極引き出し層
130 陽極リードフレーム
140 陰極リードフレーム
131,141 脚部
142,143 折曲片
150 外装体
161,162 導電性スペーサ
170 導電性接着材
G,Ga,Gb 潰し溝

Claims (10)

  1. 一端面に陽極リード棒を有する弁金属からなる陽極体の周面に誘電体皮膜を介して固体電解質を含む陰極層が形成され、上記陰極層上に銀ペーストを含む陰極引き出し層を有するコンデンサ素子と、上記陽極リード棒に溶接された陽極リードフレームおよび上記陰極引き出し層に導電性接着材を介して接続された陰極リードフレームと、上記コンデンサ素子の周りに形成された耐熱性合成樹脂からなる外装体とを含み、上記外装体から突出する上記陽極リードフレームおよび上記陰極リードフレームの各端部が上記外装体の底面側に向けて折り曲げられているチップ型固体電解コンデンサにおいて、
    上記陽極リード棒が導電性スペーサを介して上記陽極リードフレームに加圧を伴う溶接法によって溶接され、上記陽極リード棒には、その溶接箇所から根元に至る間の少なくとも1箇所に上記溶接時の加圧方向から押し潰された潰し溝が形成されていることを特徴とするチップ型固体電解コンデンサ。
  2. 上記潰し溝が同一箇所において対向的に形成されている請求項1に記載のチップ型固体電解コンデンサ。
  3. 上記潰し溝の潰し量が、上記陽極リード棒の直径に対して3/10〜7/10である請求項1または2に記載のチップ型固体電解コンデンサ。
  4. 上記コンデンサ素子を2つ備え、上記外装体内で上記各コンデンサ素子が上記陽極リード棒を同一方向として上下に重ねられ、上記陽極リード棒の各々が上記導電性スペーサを介して上記陽極リードフレームの各面にそれぞれ溶接されているとともに、上記陰極リードフレームが上記各コンデンサ素子の上記陰極引き出し層の間に配置されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のチップ型固体電解コンデンサ。
  5. 上記各コンデンサ素子が、ほぼ同形かつ同大である請求項4に記載のチップ型固体電解コンデンサ。
  6. 上記各コンデンサ素子が、ともに偏平な角柱体である請求項4または5に記載のチップ型固体電解コンデンサ。
  7. 上記陽極リードフレームの上面側に溶接される上記導電性スペーサと、上記陽極リードフレームの下面側に溶接される上記導電性スペーサとが、位置的に上下方向に重ならないように、それらの位置が相対的にずらされている請求項4〜6のいずれか1項に記載のチップ型固体電解コンデンサ。
  8. 上記導電性スペーサが、上記陽極リードフレームの幅の少なくとも1/2以上の長さを有する棒状体からなる請求項1〜7のいずれか1項に記載のチップ型固体電解コンデンサ。
  9. 上記導電性スペーサが、上記陽極リード棒と同一の材質からなる請求項1〜8のいずれか1項に記載のチップ型固体電解コンデンサ。
  10. 上記陰極リードフレームの一方の側縁には、上記一方のコンデンサ素子の側面に沿って折り曲げられた第1折曲片が連設されており、上記陰極リードフレームの他方の側縁には、上記他方のコンデンサ素子の側面に沿って折り曲げられた第2折曲片が連設されている請求項4〜9のいずれか1項に記載のチップ型固体電解コンデンサ。
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