JP2005050132A - 情報処理装置及び情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents
情報処理装置及び情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005050132A JP2005050132A JP2003281588A JP2003281588A JP2005050132A JP 2005050132 A JP2005050132 A JP 2005050132A JP 2003281588 A JP2003281588 A JP 2003281588A JP 2003281588 A JP2003281588 A JP 2003281588A JP 2005050132 A JP2005050132 A JP 2005050132A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- execution data
- processor
- storage space
- cpu
- information processing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Stored Programmes (AREA)
Abstract
【課題】 マルチCPU構成で且つ特定のCPUの実行データが巨大となった場合にシステム全体の起動時間を短縮化する。
【解決手段】 CPU間が高速のインターフェースで接続され、起動時の実行データが巨大なCPUにおいては、実行データを分割して他のCPUに接続されているROMに格納する。そして、CPUは、自己に接続されているROMから実行データをRAM上に展開する一方、分割して格納された実行データを他のCPUに接続されているRAMに一旦読み込んだ後、高速インターフェース経由で自己のRAMにコピーする。
【選択図】 図1
【解決手段】 CPU間が高速のインターフェースで接続され、起動時の実行データが巨大なCPUにおいては、実行データを分割して他のCPUに接続されているROMに格納する。そして、CPUは、自己に接続されているROMから実行データをRAM上に展開する一方、分割して格納された実行データを他のCPUに接続されているRAMに一旦読み込んだ後、高速インターフェース経由で自己のRAMにコピーする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、CPUがRAM上に展開されたデータを実行することにより所定の処理サービスを提供する情報処理装置及び情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、複数のCPUが自己のRAM上に展開されているデータを実行してそれぞれの処理を行なう情報処理装置及び情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、マルチCPU構成のシステムにおいてそれぞれのRAMにROM又はその他の補助記憶装置から実行データを展開するために要する起動時間を短縮化する情報処理装置及び情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、マルチCPU構成で且つ特定のCPUの実行データが巨大となった場合にシステム全体の起動時間を短縮化する情報処理装置及び情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
昨今のLSI(Large Scale Integration)技術における革新的な進歩とも相俟って、さまざまなタイプの情報処理機器や情報通信機器が開発・市販され、日常生活に深く浸透するに至っている。
この種の機器では、一般に、オペレーティング・システムが提供する実行環境下で、CPU(Central Processing Unit)が、RAMからなるメイン・メモリ上に展開されている所定のデータを実行することによりさまざまな処理サービスを提供するようになっている。
ここで、CPUの起動時間には、実行すべきデータをROMやその他の補助記憶装置からRAM上に展開するための時間が含まれることになる。通常、RAMへのアクセス速度に比較して、ROMからのアクセス速度は遅い(HDDなどの補助記憶装置に至ってはさらに遅い)。また、実行すべきデータが巨大である場合には、ROMからのデータ読み込みに時間を要するため、起動時間が長くなってしまう。
他方、組み込み機器においては、機能の複雑化により単一のCPUで行なうには負担が過大となってきており、処理のリアルタイム性が高く要求されているため、マルチCPU構成を採用することが多い。この場合、CPU毎に実行データを格納するROMと実行データを展開するためのRAMがそれぞれ配置される。そして、すべてのCPUにおいてRAMへのデータ読み込みが完了した時点で、システム全体の起動が完了したことになる。
例えば、テレビジョン受像機やセットトップボックス(STB)と呼ばれるテレビジョン受信機のような、ある機能を実現する装置においてその一部にコンピュータ(CPU)を利用している組み込み機器においては、システム全体の動作を統括的にコントロールするメインCPUの他に、グラフィック(描画)用のCPU、音響用のCPU、受信データの符号化・復号化用のCPU、リモコン操作処理用のCPUなど複数のCPUが搭載され、各CPU毎に専用のROM並びRAMが配置されているのが一般的である(例えば、特許文献1を参照のこと)。
このような場合、すべてのCPUにおいてROMからRAMへのデータ読み込みが完了した時点で、システム全体の起動が完了したことになる。ところが、メインCPUにおいては、他のCPUに比し実行データが巨大、すなわちROMからRAMへ読み込むべきデータが多いため、起動により大きな時間を要してしまう。このため、システムの電源を投入した後もなかなか処理が開始されず、処理のリアルタイム性が失われ、あるいはユーザビリティが低下するという問題がある。
例えば、マルチプロセッサ構成のコンピュータ・システムにおいて、初期診断プログラムを同プロセッサ・モジュール内の不揮発性メモリにあらかじめ保存し、論理的/物理的な距離を近くして初期診断処理の高速化と、共有バス使用を極力抑えることによりシステムの立ち上げ時間を短縮する、という技術が提案されている(例えば、特許文献2を参照のこと)。しかしながら、システムの起動時において、各プロセッサの実行データをROMなどの不揮発性メモリからRAMすなわち主記憶空間に展開するための時間を短縮化するものではない。
本発明の目的は、複数のCPUが自己のRAM上に展開されているデータを実行してそれぞれの処理を好適に行なうことができる、優れた情報処理装置及び情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、マルチCPU構成のシステムにおいてそれぞれのRAMにROM又はその他の補助記憶装置から実行データを展開するために要する起動時間を短縮化することができる、優れた情報処理装置及び情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、マルチCPU構成で且つ特定のCPUの実行データが巨大となった場合にシステム全体の起動時間を短縮化することができる、優れた情報処理装置及び情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、所定の実行データに基づいた処理を行なう情報処理装置であって、
主記憶空間と、
前記主記憶空間上に展開されている実行データを実行するプロセッサと、
前記プロセッサのための実行データの一部を保持する不揮発性記憶手段と、
前記プロセッサのための実行データの他の一部を保持する第2の不揮発性記憶手段と、
前記プロセッサのための実行データの他の一部を展開する領域を提供する記憶空間と、
前記プロセッサのための実行データを前記主記憶空間に展開する実行データ読み込み手段と、
を具備することを特徴とする情報処理装置である。
主記憶空間と、
前記主記憶空間上に展開されている実行データを実行するプロセッサと、
前記プロセッサのための実行データの一部を保持する不揮発性記憶手段と、
前記プロセッサのための実行データの他の一部を保持する第2の不揮発性記憶手段と、
前記プロセッサのための実行データの他の一部を展開する領域を提供する記憶空間と、
前記プロセッサのための実行データを前記主記憶空間に展開する実行データ読み込み手段と、
を具備することを特徴とする情報処理装置である。
前記実行データ読み込み手段は、前記不揮発性記憶手段に保持されている前記プロセッサのための実行データを前記主記憶空間に読み込むとともに、前記第2の不揮発性記憶手段に保持されている前記プロセッサのための実行データを前記記憶空間に一旦展開した後に前記主記憶空間へ転送するようになっている。したがって、前記主記憶空間と前記記憶空間は前記不揮発性記憶手段から前記主記憶空間に読み込むアクセス速度よりも高速なインターフェースで接続されているので、前記不揮発性記憶手段の実行データが前記主記憶空間上に展開された時点で、システムの起動が完了し、前記プロセッサは処理を実行することが可能となる。
ここで、主記憶空間はRAMのような読み書き可能で比較的高速なアクセスが可能なメモリ装置で構成される。また、不揮発性記憶部は、例えばROMのような読み出し専用でアクセス速度が遅いメモリ装置で構成される。そして、前記主記憶空間と前記記憶空間は前記不揮発性記憶手段から前記主記憶空間に読み込むアクセス速度よりも高速なインターフェースで接続されているものとする。
本発明に係る情報処理装置は、マルチプロセッサ構成であってもよい。すなわち、メイン・コントローラとなるプロセッサの他に1以上のプロセッサを備えている。このような場合、前記第2の不揮発性記憶手段は、前記他の1以上のプロセッサのための実行データを保持する。また、前記記憶空間は、前記他の1以上のプロセッサのための実行データを展開する主記憶空間として使用される。
本発明に係る情報処理装置は、テレビジョン受像機やセットトップボックス(STB)と呼ばれるテレビジョン受信機のような、その一部にコンピュータ(CPU)を利用している組み込み機器であり、システム全体の動作を統括的にコントロールするメインCPUの他に、グラフィック(描画)用のCPU、音響用のCPU、受信データの符号化・復号化用のCPU、リモコン操作処理用のCPUなど複数のCPUが搭載され、各CPU毎に専用のROM並びRAMが配置されている。
このような場合、前記実行データ読み込み手段は、前記不揮発性記憶手段に保持されている前記プロセッサのための実行データを前記主記憶空間に読み込むとともに、前記他の1以上のプロセッサに対し、前記第2の不揮発性記憶手段に保持されている前記プロセッサのための実行データの読み込みを要求する。前記実行データ読み込み手段が実行データを前記主記憶空間に展開した時点で、前記プロセッサの起動が完了し、情報処理装置は処理動作が可能となる。そして、前記他の1以上のプロセッサは、前記第2の不揮発性記憶手段に保持されている前記プロセッサのための実行データを前記記憶空間に一旦展開した後に前記主記憶空間へ転送する。
マルチCPU構成のシステムにおいては、一般に各CPUの実行データはそれぞれの制御したにあるROMに格納され、これを各CPUにおいて専用のRAM上に展開して処理が実行される。本発明に係るマルチCPUシステムによれば、起動時の実行データが巨大なCPUにおいては、実行データを分割して他のCPUに接続されているROMに格納する。そして、CPUは、自己に接続されているROMから実行データをRAM上に展開する一方、分割して格納された実行データを他のCPUに接続されているRAMに一旦読み込んだ後、高速インターフェース経由で自己のRAMにコピーする。
すなわち、本発明に係るマルチCPUシステムでは、2つのROMから同時に実行データの読み込みを行なうことができるので、起動時の大量なデータの読み込みが必要なシステムにおいては、データの読み込み時間すなわち起動時間を大幅に減少することができる。
言い換えれば、本発明によれば、各CPUにおけるROMからの実行データ読み込みという起動処理を分散し、ワークロードの均一化を図ることにより、システム全体の起動時間を短縮化することができる。
ここで、実行データを分割して複数のROMに配置する比率は、前記不揮発性記憶手段及び前記第2の不揮発性記憶手段の読み出し速度の比に基づいて決定するようにすればよい。
また、本発明の第2の側面は、複数のプロセッサを有するマルチプロセッサ構成システムを動作するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
プロセッサ毎に主記憶空間と実行データを格納する不揮発性記憶部が装備されたプロセッサ・サブシステムが構成されており、
少なくとも1つのプロセッサの実行データは分割して他のプロセッサ・サブシステム内の不揮発性記憶部に配置されており、当該プロセッサ・サブシステムにおいて、
当該プロセッサ・サブシステム内の実行データを主記憶空間に読み込む第1のステップと、
当該プロセッサ・サブシステム外に分割して配置された実行データを当該プロセッサ・システム内の主記憶空間に読み込む第2のステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
プロセッサ毎に主記憶空間と実行データを格納する不揮発性記憶部が装備されたプロセッサ・サブシステムが構成されており、
少なくとも1つのプロセッサの実行データは分割して他のプロセッサ・サブシステム内の不揮発性記憶部に配置されており、当該プロセッサ・サブシステムにおいて、
当該プロセッサ・サブシステム内の実行データを主記憶空間に読み込む第1のステップと、
当該プロセッサ・サブシステム外に分割して配置された実行データを当該プロセッサ・システム内の主記憶空間に読み込む第2のステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1の側面に係る情報処理装置と同様の作用効果を得ることができる。
以上詳記したように、本発明によれば、マルチCPU構成のシステムにおいてそれぞれのRAMにROM又はその他の補助記憶装置から実行データを展開するために要する起動時間を短縮化することができる、優れた情報処理装置及び情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、マルチCPU構成で且つ特定のCPUの実行データが巨大となった場合にシステム全体の起動時間を短縮化することができる、優れた情報処理装置及び情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
マルチCPU構成のシステムにおいては、一般に各CPUの実行データはそれぞれの制御下にあるROMに格納され、これを各CPUにおいて専用のRAM上に展開して処理が実行される。本発明に係るマルチCPUシステムによれば、CPU間が高速のインターフェースで接続され、起動時の実行データが巨大なCPUにおいては、実行データを分割して他のCPUに接続されているROMに格納する。そして、CPUは、自己に接続されているROMから実行データをRAM上に展開する一方、分割して格納された実行データを他のCPUに接続されているRAMに一旦読み込んだ後、高速インターフェース経由で自己のRAMにコピーする。
すなわち、本発明に係るマルチCPUシステムでは、2以上のROMから同時に実行データの読み込みを行なうことができるので、起動時の大量なデータの読み込みが必要なシステムにおいては、データの読み込み時間すなわち起動時間を大幅に減少することができる。言い換えれば、本発明によれば、各CPUにおけるROMからの実行データ読み込みという起動処理を分散して、CPU間でワークロードの均一化を図ることにより、システム全体の起動時間を短縮化することができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
本実施形態に係る情報処理装置は、CPU(Central Processing Unit)が、RAM(Random Access Memory)からなるメイン・メモリ上に展開されている所定のデータを実行することによりさまざまな処理サービスを提供する。とりわけ、機能の複雑化により単一のCPUで行なうには負担が過大となってきたことと、処理のリアルタイム性が高く要求されていることから、マルチCPU構成を採用するものである。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えばセットトップボックス(STB)やテレビ受信機のような組み込み機器であり、システム全体の動作を統括的にコントロールするメインCPUの他に、グラフィック(描画)用のCPU、音響用のCPU、受信データの符号化・復号化用のCPU、リモコン操作処理用のCPUなど複数のCPUが搭載され、各CPU毎に専用のROM並びRAMが配置されている。
このような場合、すべてのCPUにおいてROMからRAMへのデータ読み込みが完了した時点で、システム全体の起動が完了したことになる。ところが、メインCPUにおいては、他のCPUに比し実行データが巨大、すなわちROMから読み込むべきデータが多いため、このままでは起動により大きな時間を要してしまう。
そこで、本実施形態では、CPU間がROMとのインターフェースと比べてより高速のインターフェースで接続され、起動時の実行データが巨大なCPUにおいては、実行データを分割して他のCPUに接続されているROMに格納することにした。そして、CPUは、自己に接続されているROMから実行データをRAM上に展開する一方、分割して格納された実行データを他のCPUに接続されているRAMに一旦読み込んだ後、高速インターフェース経由で自己のRAMにコピーし、このコピー動作完了により起動処理が終了する。
図1には、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を模式的に示している。図示の例では、2つのCPUサブシステムにより構成されているが、勿論、3以上のCPUからなるマルチCPUシステムにおいても本発明を適用することができる。また、当該情報処理装置を構成するためには、図示しない他のハードウェア・コンポーネントが装備されているが、本発明の要旨に直接関連しないので、ここでは説明を省略する。
図示の通り、情報処理装置内には、実行データを処理することができるCPU11並びにCPU21が搭載されている。
一方のCPU11は、例えばシステム全体を統括的にコントロールするメイン・コントローラとして動作し、高速に起動する必要があり、巨大な実行データを持つ。CPU11は、そのローカル・バス12上に、自己の主記憶空間を構成するRAM13と、実行データを不揮発的に格納するROM14を接続している。RAM13へのアクセスが比較的高速であるのに対し、ROM14へのアクセスは低速である。
他方のCPU21は、例えばグラフィック処理や音響処理などのサブシステムをコントロールするためのサブCPUとして動作し、その実行データは比較的小さなサイズで済む。CPU21は、そのローカル・バス22上に、自己の主記憶空間を構成するRAM23と、実行データを不揮発的に格納するROM24を接続している。RAM23へのアクセスが比較的高速であるのに対し、ROM24へのアクセスは低速である。
また、バス12及び22間は、高速インターフェース30を介して相互接続されており、CPU11はインターフェース30経由でRAM23にアクセスすることができ、CPU21はインターフェース30経由でRAM13にアクセスすることができる。
ROM14上にはCPU11用の実行データが格納され、また、ROM24上にはCPU21用の実行データが格納されている。CPU11すなわちメイン・コントローラ用の実行データは巨大であることから、その実行データは分割され、一部はROM24(すなわちCPU11に直接接続されていないROM)に格納されている。
CPU11が処理を実行するためには、自己に直接接続されているROM14、並びに直接には接続されていないROM24のそれぞれに分割して配置されている実行データをRAM13上に展開しなければならない。図2には、このように分割して配置された実行データをRAM13上に展開するための処理手順をフローチャートの形式で示している。以下のこのフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置の起動処理について説明する。
CPU11が起動すると、ROM14からRAM13へ、実行データ(ローダ)を読み込む(ステップS1)(図3を参照のこと)。このとき、ROM24からRAM23へ、CPU21用のローダの読み込みが並行して行なわれてもよい。
ローダ(を実行するCPU11)は、インターフェース30を経由して、CPU21に対して、データのリード要求を発行する(ステップS2)(図4を参照のこと)。
CPU21は、このリード要求に応答して、分割してROM24に配置されているCPU11用の実行データを読み込んで、RAM23に転送する(ステップS3)(図5を参照のこと)。この転送動作が完了した後に、CPU11にその旨を通知する(ステップS4)(図6を参照のこと)。また、CPU21は、CPU11用の分割された実行データの読み込みとともに、自分自身の実行データをRAM23上に展開する。
また、CPU11は、CPU21がROM24からデータの読み込みを行なうのと並行して、直接接続されているROM14から自己の実行データをRAM13上に展開する(ステップS5)(図7を参照のこと)。
そして、CPU11は、CPU21から自己の実行データがRAM23上に転送し終えた旨の通知を受け取ると、続いて、CPU21に対してデータの転送要求を発行する(ステップS6)(図8を参照のこと)。CPU21は、このデータ転送要求に応答して、RAM23からRAM13へ、CPU11用の実行データのコピーを行なう(ステップS7)(図9を参照のこと)。
このようにして実行データをRAM13上に展開し終えると、CPU11は読み込まれたデータを実行する(ステップS8)。
このように、本実施形態に係るマルチCPUシステムでは、メイン・コントローラのように巨大な実行データを必要とするCPUが存在する場合に、その実行データを分割して2以上のROM上に分散して配置する。そして、RAM上へ展開するという起動処理を2以上のCPUに分散して行なうことにより、システム全体の起動処理を短縮化するものである。
実行データを分割して他のROMに格納するときの比率は、各ROMへのアクセス速度やCPUで必要とするデータの量などに基づいて決定される。
ここで、ROM14の読み出し速度が毎秒4メガバイト、ROM24の読み出し速度が毎秒10メガバイト、CPU11において必要な実行データの量を20MBとして、各ROMへの実行データの分散配置について考察してみる。
この場合、ROM14にCPU11のすべての実行データを配置する場合の読み出し時間は5秒(20メガバイト÷4メガバイト/秒)となる。
これに対し、本実施形態では、CPU11の実行データを、ROM14及びROM24に格納するため、2分割する。ここで分割する比率は、それぞれのROMの読み出し速度に比により決定される。
この例では、ROM14に5.7Mバイト、ROM24に14.3Mバイトずつ配置する。ROM14並びにROM24からの読み出し時間はともに約1.4秒となる。RAM23からRAM13への転送が十分に高速であると仮定すると、1.4秒(=5.7メガバイト÷4メガバイト/秒)でCPU11が必要とするデータのROMからの読み出し動作が完了する(図10を参照のこと)。
したがって、本実施形態に係る構成をとることにより、起動時において、実行データをROM14からRAM13へ転送した時点でCPU11は起動することができるから、ROMから読み込むための時間は3.6秒短縮されることになる。そして、起動中に、RAM23からRAM13へ残りの実行データをコピーするようにすればよい。
[追補]
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
11,21…CPU
12,22…バス
13,23…RAM
14,24…ROM
30…インターフェース
12,22…バス
13,23…RAM
14,24…ROM
30…インターフェース
Claims (11)
- 所定の実行データに基づいた処理を行なう情報処理装置であって、
主記憶空間と、
前記主記憶空間上に展開されている実行データを実行するプロセッサと、
前記プロセッサのための実行データの一部を保持する不揮発性記憶手段と、
前記プロセッサのための実行データの他の一部を保持する第2の不揮発性記憶手段と、
前記プロセッサのための実行データの他の一部を展開する領域を提供する記憶空間と、
前記プロセッサのための実行データを前記主記憶空間に展開する実行データ読み込み手段と、
を具備することを特徴とする情報処理装置。 - 前記実行データ読み込み手段は、前記不揮発性記憶手段に保持されている前記プロセッサのための実行データを前記主記憶空間に読み込むとともに、前記第2の不揮発性記憶手段に保持されている前記プロセッサのための実行データを前記記憶空間に一旦展開した後に前記主記憶空間へ転送する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記主記憶空間と前記記憶空間は、前記不揮発性記憶手段から前記主記憶空間に読み込むアクセス速度よりも高速なインターフェースで接続されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - さらに他の1以上のプロセッサを備え、
前記第2の不揮発性記憶手段は、前記他の1以上のプロセッサのための実行データを保持し、
前記記憶空間は、前記他の1以上のプロセッサのための実行データを展開する主記憶空間として使用される、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記実行データ読み込み手段は、前記不揮発性記憶手段に保持されている前記プロセッサのための実行データを前記主記憶空間に読み込むとともに、前記他の1以上のプロセッサに対し、前記第2の不揮発性記憶手段に保持されている前記プロセッサのための実行データの読み込みを要求し、
前記他の1以上のプロセッサは、前記第2の不揮発性記憶手段に保持されている前記プロセッサのための実行データを前記記憶空間に一旦展開した後に前記主記憶空間へ転送する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記プロセッサのための実行データを分割して前記不揮発性記憶手段及び前記第2の不揮発性記憶手段に配置する比率は、前記不揮発性記憶手段及び前記第2の不揮発性記憶手段の読み出し速度の比に基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 複数のプロセッサを有するマルチプロセッサ構成システムを動作するための情報処理方法であって、
プロセッサ毎に主記憶空間並びに実行データを格納する不揮発性記憶部が装備されたサブシステムを構成し、
少なくとも1つのプロセッサの実行データは分割して他のプロセッサ・サブシステム内の不揮発性記憶部に配置されており、当該プロセッサ・サブシステムにおいて、
当該プロセッサ・サブシステム内に配置された実行データを主記憶空間に読み込む第1のステップと、
当該プロセッサ・サブシステム外に分割して配置された実行データを当該プロセッサ・サブシステム内の主記憶空間に読み込む第2のステップと、
を具備することを特徴とする情報処理方法。 - 前記第2のステップでは、当該プロセッサ・サブシステム外に分割して配置された実行データを、該配置先のプロセッサ・サブシステムにおける主記憶空間に一旦展開した後に当該プロセッサ・サブシステム内の主記憶空間へ転送する、
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理方法。 - 前記第2のステップでは、
分割して配置された実行データの配置先となるプロセッサ・サブシステムのプロセッサに対して該実行データの読み込みを要求し、
該配置先のプロセッサ・サブシステムのプロセッサが、該実行データを自己の主記憶空間に一旦展開した後に要求元のプロセッサ・サブシステム内の主記憶空間に転送する、
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理方法。 - 前記プロセッサのための実行データを分割して配置する比率は、各プロセッサ・サブシステムに配置されている不揮発性記憶部の読み出し速度の比に基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理方法。 - 複数のプロセッサを有するマルチプロセッサ構成システムを動作するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
プロセッサ毎に主記憶空間並びに実行データを格納する不揮発性記憶部が装備されたプロセッサ・サブシステムが構成されており、
少なくとも1つのプロセッサの実行データは分割して他のプロセッサ・サブシステム内の不揮発性記憶部に配置されており、当該プロセッサ・サブシステムにおいて、
当該プロセッサ・サブシステム内に配置された実行データを主記憶空間に読み込む第1のステップと、
当該プロセッサ・サブシステム外に分割して配置された実行データを当該プロセッサ・サブシステム内の主記憶空間に読み込む第2のステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003281588A JP2005050132A (ja) | 2003-07-29 | 2003-07-29 | 情報処理装置及び情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003281588A JP2005050132A (ja) | 2003-07-29 | 2003-07-29 | 情報処理装置及び情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005050132A true JP2005050132A (ja) | 2005-02-24 |
Family
ID=34267042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003281588A Pending JP2005050132A (ja) | 2003-07-29 | 2003-07-29 | 情報処理装置及び情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005050132A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008046672A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-28 | Sony Corp | 電子機器、および起動方法 |
JP2008135833A (ja) * | 2006-11-27 | 2008-06-12 | Canon Inc | 電子機器 |
-
2003
- 2003-07-29 JP JP2003281588A patent/JP2005050132A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008046672A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-28 | Sony Corp | 電子機器、および起動方法 |
JP2008135833A (ja) * | 2006-11-27 | 2008-06-12 | Canon Inc | 電子機器 |
US7987350B2 (en) | 2006-11-27 | 2011-07-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Electronic apparatus incorporating a plurality of microprocessor units for use in initializing data |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20050223210A1 (en) | Machine and method for deployment of OS image | |
JP2007207026A (ja) | Dma転送装置 | |
JP4560493B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6270377B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010191818A (ja) | 情報処理装置及びその制御方法 | |
JP2006268377A (ja) | プログラム起動制御装置及びプログラム起動制御方法 | |
JP5035227B2 (ja) | 情報処理装置、プログラムの起動制御方法、及び起動制御プログラム | |
JP2014215833A (ja) | メモリーアクセス制御システム及び画像形成装置 | |
JP4190859B2 (ja) | 記憶装置の制御装置、及び記憶装置の制御装置の制御方法 | |
JP2005050132A (ja) | 情報処理装置及び情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム | |
JP2018078485A (ja) | 情報処理装置および情報処理装置の起動方法 | |
JP2015215684A (ja) | 情報処理装置及び情報処理プログラム | |
US20180060081A1 (en) | Information processing apparatus with semiconductor integrated circuits, control method therefor, and storage medium | |
KR101203157B1 (ko) | 데이터 전달 시스템, 장치 및 방법 | |
JP4023441B2 (ja) | コンピュータシステム及びプログラム | |
JP2007102544A (ja) | デジタルシグナルプロセッサシステムおよびそのブート方法。 | |
JP2008210280A (ja) | 半導体装置及びdmaコントローラ | |
JP2011039790A (ja) | 仮想マシンイメージ転送装置及び方法及びプログラム | |
JP2007122089A (ja) | コンピュータシステム、それにおける基本プログラムの起動方法、及びローダプログラム | |
JP2007219925A (ja) | バス制御装置、バス制御プログラム及び記録媒体 | |
JP7375643B2 (ja) | 車載情報処理装置、制御方法及びコンピュータプログラム | |
JPH09319653A (ja) | 情報処理装置、情報処理システム及びその制御方法 | |
JP6080490B2 (ja) | 情報処理装置、起動方法およびプログラム | |
JP2003067243A (ja) | 画像処理装置、プログラム、プログラムが書き込まれた記録媒体および画像形成装置 | |
JP2003330737A (ja) | 計算機システム |