JP2005049515A - 磁気センサ内蔵発音装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気センサを用いた楽器において、簡単な操作で意図した音高を発生させることを可能とする。
【解決手段】磁石11と、該磁石11により発生された磁界の強度を検出し、検出した磁界強度に応じた電気信号を出力する磁気センサ13と、該磁気センサ13により出力された電気信号に基づいて該電気信号に対応する音高の楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、磁石11または磁気センサ13の一方を他方に対してあらかじめ定められた方向に位置変更可能な位置変更機構31とを備える磁気センサ内蔵発音装置10を提供する。
【選択図】 図2
【解決手段】磁石11と、該磁石11により発生された磁界の強度を検出し、検出した磁界強度に応じた電気信号を出力する磁気センサ13と、該磁気センサ13により出力された電気信号に基づいて該電気信号に対応する音高の楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、磁石11または磁気センサ13の一方を他方に対してあらかじめ定められた方向に位置変更可能な位置変更機構31とを備える磁気センサ内蔵発音装置10を提供する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気センサ内蔵発音装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、磁気センサを用いた楽器が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この楽器は、磁気センサに磁石が近づいたとき、磁石によって形成される磁場の磁束密度が磁気センサにより検出される。そして、検出された磁束密度が閾値を超えたときに電気信号が出力され、その出力に応じてメモリから音階情報が読み出され、内蔵されている曲のリズム及びテンポが編曲されて再生されるものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−253719号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に示された楽器では、リズム及びテンポを変える楽器であるため、音高を変えることができない。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、簡単な操作で意図した音高を発生させることのできる磁気センサ内蔵発音装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
請求項1に係る発明は、磁石と、該磁石により発生された磁界の強度を検出し、検出した磁界強度に応じた電気信号を出力する磁気センサと、該磁気センサにより出力された電気信号に基づいて該電気信号に対応する音高の楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、前記磁石または前記磁気センサの一方を他方に対してあらかじめ定められた方向に位置変更可能な位置変更機構とを備える磁気センサ内蔵発音装置を提供する。
【0006】
この発明によれば、位置変更機構により、磁石または磁気センサの移動方向があらかじめ定められている方向に移動する。このとき、磁気センサにより検出される磁界強度が変化し、この検出された磁界強度に基づいて電気信号が出力される。これにより、楽音信号生成手段において、出力された電気信号によって示される磁気センサにより検出された磁界強度に対応する音高の楽音信号に変換して出力しているため、磁界強度に応じた音高を安定して発生させることが可能となる。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の磁気センサ内蔵発音装置おいて、前記位置変更機構が、前記磁石または前記磁気センサの一方を他方に対して、一方向に移動可能としている磁気センサ内蔵発音装置を提供する。
この発明によれば、磁石または磁気センサが一方向に移動可能となっているため、磁気センサにおいて検出される磁界の強度が一定に変化する。これにより、簡単な構成により音高を変化させることが可能となる。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の磁気センサ内蔵発音装置おいて、前記磁石または前記磁気センサの一方を固定した筐体を備え、前記位置変更機構が、前記筐体に前記磁石または前記磁気センサの他方を移動可能に支持するガイド部を備えた磁気センサ内蔵発音装置を提供する。
この発明によれば、ガイド部により、磁石または磁気センサの移動方向が規制されることになるため、簡単な操作で音を発生させることが可能となる。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の磁気センサ内蔵発音装置において、前記ガイド部近傍に目盛または所定の音階における音高を示す印が設けられている磁気センサ内蔵発音装置を提供する。
この発明によれば、目盛または音高を示す印に磁石または磁気センサを合わせることにより、意図した音を発生させることができ、また、再現性の良い音を発生させることも可能となる。
【0010】
請求項5に係る発明は、請求項1に記載の磁気センサ内蔵発音装置において、入力された前記楽音信号に基づいて音を発生させるスピーカと、該スピーカに対する前記楽音信号の入力をオン/オフするスイッチとを備えた磁気センサ内蔵発音装置を提供する。
この発明によれば、スイッチの作動により、連続した音高の効果音及び単一の音高の効果音をスイッチにより自由に操作することができるため、意図した効果音を奏でる発音装置を構成することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る磁気センサ内蔵発音装置について図1から図3を参照して説明する。
本実施形態に係る磁気センサ内蔵発音装置10のブロック図は、図1に示すように、永久磁石(磁石)11が内蔵された操作部12と、永久磁石11により発生された磁界の強度を検出し、検出された磁界強度に応じた電圧を有する電気信号を出力する磁気センサ13と、この磁気センサ13により出力された電気信号に基づいて該電気信号の電圧によって示される磁気センサ13により検出された磁界強度に対応する音高の楽音信号を生成する楽音発生回路(楽音信号生成手段)14と、楽音信号に基づいて音を発生させるスピーカ15とを備えている。
【0012】
前記楽音発生回路14は、電気信号を楽音信号に変換する発音部16と、磁界強度/音階メモリ17と、音色メモリ18と、電力増幅部19とを備えている。
前記発音部16は、例えばWT(波形テーブル)方式であり、音色メモリ18内の波形データを読み出して楽音信号を形成するようになっている。
前記磁界強度/音階メモリ17は、磁界強度を複数の範囲に区切り、所定の音階における音高に対応付けて記憶しているものであり、磁気センサ13により出力される電気信号を該電気信号の電圧によって示される磁界強度に対応する音高の音高データに変換し、発音部16へ音高データとして出力するものである。
前記電力増幅部19は、発音部16より出力された楽音信号を増幅して出力させる。そして、電力増幅部19によって増幅された信号は、スピーカ15から出力されるようになっている。
【0013】
前記発音部16と電力増幅部19との間には、この電力増幅部19に対する楽音信号の入力をオン/オフするスイッチ20が設けられている。そして、スイッチ20はスピーカ15において音を発生させる制御を行っている。
【0014】
図2は、磁気センサ内蔵発音装置10の斜視図である。この磁気センサ内蔵発音装置10は、中空の箱体である筐体30の上面には、位置変更機構31と、スイッチ20と、スピーカ15とが設けられており、筐体30内の底部には、磁気センサ13が配されている。また、楽音発生回路14も筐体30内部に設けられており(図示略)、この楽音発生回路14には磁気センサ13と、スイッチ20と、スピーカ15とが接続されている。
前記位置変更機構31は、筐体30上面に凹部を有し長さ方向に伸びたガイド部32と、このガイド部32の近傍に設けられた目盛33とを備えている。また、操作部12はT字型となっており、その凸部に永久磁石11が内蔵されている。また、操作部12の凸部がガイド部32の凹部を移動可能になっているため、操作部12の移動方向が一方向に規制されることになる。また、操作部12を目盛33に合わせることにより、所定の音高の音を奏でるようになっている。
前記スイッチ20は、押下されることにより、スイッチ20がオン状態となりスピーカ15において音を発生させることが可能となっている。一方、スイッチを押下していない場合、スイッチ20はオフ状態となっているため、スピーカ15により音を発生させることはできない構成になっている。
【0015】
前記磁気センサ13の電気的構成を図3に示す。同図において、磁気センサ13は、GMR(Giant Magneto Resistive)回路40を有している。このGMR回路40は、定電流バイアス回路41と、永久磁石11により発生された磁気を検出するGMR素子42とを有している。
【0016】
また、定電流バイアス回路41は、制御回路(図示略)によりON信号を受けてGMR素子42に一定電流を供給する。そして、GMR素子42は、永久磁石11の磁気の変化に応じてその電気的抵抗値が変化する素子であり、これらの素子に一定電流をバイアスとして流すことにより、磁気の変化を電圧の変化として検出する。すなわち、磁気センサ13を構成するGMR素子42が回転すると、磁気が変化し、それが電圧変化として現れる。そして、この電気信号が楽音信号発生回路14に送られるようになっている。
【0017】
上記のように構成された磁気センサ内蔵発音装置10の動作について説明する。まず、ガイド部32の凹部に操作部12の凸部をはめ合せ、任意の目盛33に合わせると、永久磁石11により発生された磁界が目盛位置に応じた強度で磁気センサ13により検出される。このとき、磁気センサ13が制御回路によりON状態とされるため、磁気センサ13内の定電流バイアス回路41により、GMR素子42より検出された磁界強度に応じた電圧が出力される。この検出された磁界強度に応じた電圧の電気信号が楽音発生回路14内の発音部16に送られる。ここで、電気信号は発音部16を介して磁界強度/音階メモリ17に送られ、磁界強度/音階メモリ17からその電気信号の電圧によって示される磁界強度に対応する音高データが出力され発音部16に供給される。
【0018】
発音部16は、磁界強度/音階メモリ17から出力される音高データに対応する音高の楽音信号を生成し、スイッチ20を介して電力増幅部19へ出力する。生成された楽音信号は、電力増幅部19において増幅され、スピーカ15により音が発生される。
そして、ユーザが永久磁石11をガイド部32内において任意の方向に動かすことにより、磁気センサ13に検出される磁界強度が変化する。したがって、スピーカ15から発生する楽音の音高が変化する。このとき、ユーザがスイッチ20を押下してオン状態とすると連続した音高の効果音をスピーカ15により発生させ、押下していないオフ状態とすると、単一の音高の効果音をスピーカ15により発生させることができる。
【0019】
この場合において、本実施形態に係る磁気センサ内蔵発音装置10によれば、筐体30にはガイド部32が設けられているので、永久磁石11の移動方向が規制させることができるため、簡単な操作により、永久磁石11をガイド部32において移動させることができる。また、ガイド部32に設けられている目盛33に永久磁石11を合わせることによって、ユーザが意図した音高の音をスピーカ15により発生させることが可能となる。
【0020】
なお、本実施形態において、磁気センサ13を筐体30の底部に固定したが、操作部12の一部に磁気センサ13を内蔵させ移動可能とし、筐体30の底部に永久磁石11を配置させても良い。また、磁石として永久磁石11を用いたが、これに限るものではなく、電磁石等の磁界を発生させる磁石であれば良い。また、磁気センサ13の移動方向は、永久磁石11により発生する磁界の方向に対していかなる方向であっても良い。また、ガイド部32の近傍に目盛33を設けたが、これに代えて、所定の音階における音高を示す印であっても良い。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る磁気センサ内蔵発音装置によれば、楽音生成手段及び位置変更機構を設けることにより、意図した音高を発生させることが可能となる。したがって、従来にない新しい楽器として、あるいは玩具として用いて極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気センサ内蔵発音装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る磁気センサ内蔵発音装置の構成を示す斜視図である。
【図3】図1における磁気センサの電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 磁気センサ内蔵発音装置,11 永久磁石(磁石),13 磁気センサ,14 楽音発生回路(楽音信号生成手段),15 スピーカ,20 スイッチ,30 筐体,31 位置変更機構,32 ガイド部,33 目盛
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気センサ内蔵発音装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、磁気センサを用いた楽器が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この楽器は、磁気センサに磁石が近づいたとき、磁石によって形成される磁場の磁束密度が磁気センサにより検出される。そして、検出された磁束密度が閾値を超えたときに電気信号が出力され、その出力に応じてメモリから音階情報が読み出され、内蔵されている曲のリズム及びテンポが編曲されて再生されるものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−253719号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に示された楽器では、リズム及びテンポを変える楽器であるため、音高を変えることができない。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、簡単な操作で意図した音高を発生させることのできる磁気センサ内蔵発音装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
請求項1に係る発明は、磁石と、該磁石により発生された磁界の強度を検出し、検出した磁界強度に応じた電気信号を出力する磁気センサと、該磁気センサにより出力された電気信号に基づいて該電気信号に対応する音高の楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、前記磁石または前記磁気センサの一方を他方に対してあらかじめ定められた方向に位置変更可能な位置変更機構とを備える磁気センサ内蔵発音装置を提供する。
【0006】
この発明によれば、位置変更機構により、磁石または磁気センサの移動方向があらかじめ定められている方向に移動する。このとき、磁気センサにより検出される磁界強度が変化し、この検出された磁界強度に基づいて電気信号が出力される。これにより、楽音信号生成手段において、出力された電気信号によって示される磁気センサにより検出された磁界強度に対応する音高の楽音信号に変換して出力しているため、磁界強度に応じた音高を安定して発生させることが可能となる。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の磁気センサ内蔵発音装置おいて、前記位置変更機構が、前記磁石または前記磁気センサの一方を他方に対して、一方向に移動可能としている磁気センサ内蔵発音装置を提供する。
この発明によれば、磁石または磁気センサが一方向に移動可能となっているため、磁気センサにおいて検出される磁界の強度が一定に変化する。これにより、簡単な構成により音高を変化させることが可能となる。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の磁気センサ内蔵発音装置おいて、前記磁石または前記磁気センサの一方を固定した筐体を備え、前記位置変更機構が、前記筐体に前記磁石または前記磁気センサの他方を移動可能に支持するガイド部を備えた磁気センサ内蔵発音装置を提供する。
この発明によれば、ガイド部により、磁石または磁気センサの移動方向が規制されることになるため、簡単な操作で音を発生させることが可能となる。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の磁気センサ内蔵発音装置において、前記ガイド部近傍に目盛または所定の音階における音高を示す印が設けられている磁気センサ内蔵発音装置を提供する。
この発明によれば、目盛または音高を示す印に磁石または磁気センサを合わせることにより、意図した音を発生させることができ、また、再現性の良い音を発生させることも可能となる。
【0010】
請求項5に係る発明は、請求項1に記載の磁気センサ内蔵発音装置において、入力された前記楽音信号に基づいて音を発生させるスピーカと、該スピーカに対する前記楽音信号の入力をオン/オフするスイッチとを備えた磁気センサ内蔵発音装置を提供する。
この発明によれば、スイッチの作動により、連続した音高の効果音及び単一の音高の効果音をスイッチにより自由に操作することができるため、意図した効果音を奏でる発音装置を構成することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る磁気センサ内蔵発音装置について図1から図3を参照して説明する。
本実施形態に係る磁気センサ内蔵発音装置10のブロック図は、図1に示すように、永久磁石(磁石)11が内蔵された操作部12と、永久磁石11により発生された磁界の強度を検出し、検出された磁界強度に応じた電圧を有する電気信号を出力する磁気センサ13と、この磁気センサ13により出力された電気信号に基づいて該電気信号の電圧によって示される磁気センサ13により検出された磁界強度に対応する音高の楽音信号を生成する楽音発生回路(楽音信号生成手段)14と、楽音信号に基づいて音を発生させるスピーカ15とを備えている。
【0012】
前記楽音発生回路14は、電気信号を楽音信号に変換する発音部16と、磁界強度/音階メモリ17と、音色メモリ18と、電力増幅部19とを備えている。
前記発音部16は、例えばWT(波形テーブル)方式であり、音色メモリ18内の波形データを読み出して楽音信号を形成するようになっている。
前記磁界強度/音階メモリ17は、磁界強度を複数の範囲に区切り、所定の音階における音高に対応付けて記憶しているものであり、磁気センサ13により出力される電気信号を該電気信号の電圧によって示される磁界強度に対応する音高の音高データに変換し、発音部16へ音高データとして出力するものである。
前記電力増幅部19は、発音部16より出力された楽音信号を増幅して出力させる。そして、電力増幅部19によって増幅された信号は、スピーカ15から出力されるようになっている。
【0013】
前記発音部16と電力増幅部19との間には、この電力増幅部19に対する楽音信号の入力をオン/オフするスイッチ20が設けられている。そして、スイッチ20はスピーカ15において音を発生させる制御を行っている。
【0014】
図2は、磁気センサ内蔵発音装置10の斜視図である。この磁気センサ内蔵発音装置10は、中空の箱体である筐体30の上面には、位置変更機構31と、スイッチ20と、スピーカ15とが設けられており、筐体30内の底部には、磁気センサ13が配されている。また、楽音発生回路14も筐体30内部に設けられており(図示略)、この楽音発生回路14には磁気センサ13と、スイッチ20と、スピーカ15とが接続されている。
前記位置変更機構31は、筐体30上面に凹部を有し長さ方向に伸びたガイド部32と、このガイド部32の近傍に設けられた目盛33とを備えている。また、操作部12はT字型となっており、その凸部に永久磁石11が内蔵されている。また、操作部12の凸部がガイド部32の凹部を移動可能になっているため、操作部12の移動方向が一方向に規制されることになる。また、操作部12を目盛33に合わせることにより、所定の音高の音を奏でるようになっている。
前記スイッチ20は、押下されることにより、スイッチ20がオン状態となりスピーカ15において音を発生させることが可能となっている。一方、スイッチを押下していない場合、スイッチ20はオフ状態となっているため、スピーカ15により音を発生させることはできない構成になっている。
【0015】
前記磁気センサ13の電気的構成を図3に示す。同図において、磁気センサ13は、GMR(Giant Magneto Resistive)回路40を有している。このGMR回路40は、定電流バイアス回路41と、永久磁石11により発生された磁気を検出するGMR素子42とを有している。
【0016】
また、定電流バイアス回路41は、制御回路(図示略)によりON信号を受けてGMR素子42に一定電流を供給する。そして、GMR素子42は、永久磁石11の磁気の変化に応じてその電気的抵抗値が変化する素子であり、これらの素子に一定電流をバイアスとして流すことにより、磁気の変化を電圧の変化として検出する。すなわち、磁気センサ13を構成するGMR素子42が回転すると、磁気が変化し、それが電圧変化として現れる。そして、この電気信号が楽音信号発生回路14に送られるようになっている。
【0017】
上記のように構成された磁気センサ内蔵発音装置10の動作について説明する。まず、ガイド部32の凹部に操作部12の凸部をはめ合せ、任意の目盛33に合わせると、永久磁石11により発生された磁界が目盛位置に応じた強度で磁気センサ13により検出される。このとき、磁気センサ13が制御回路によりON状態とされるため、磁気センサ13内の定電流バイアス回路41により、GMR素子42より検出された磁界強度に応じた電圧が出力される。この検出された磁界強度に応じた電圧の電気信号が楽音発生回路14内の発音部16に送られる。ここで、電気信号は発音部16を介して磁界強度/音階メモリ17に送られ、磁界強度/音階メモリ17からその電気信号の電圧によって示される磁界強度に対応する音高データが出力され発音部16に供給される。
【0018】
発音部16は、磁界強度/音階メモリ17から出力される音高データに対応する音高の楽音信号を生成し、スイッチ20を介して電力増幅部19へ出力する。生成された楽音信号は、電力増幅部19において増幅され、スピーカ15により音が発生される。
そして、ユーザが永久磁石11をガイド部32内において任意の方向に動かすことにより、磁気センサ13に検出される磁界強度が変化する。したがって、スピーカ15から発生する楽音の音高が変化する。このとき、ユーザがスイッチ20を押下してオン状態とすると連続した音高の効果音をスピーカ15により発生させ、押下していないオフ状態とすると、単一の音高の効果音をスピーカ15により発生させることができる。
【0019】
この場合において、本実施形態に係る磁気センサ内蔵発音装置10によれば、筐体30にはガイド部32が設けられているので、永久磁石11の移動方向が規制させることができるため、簡単な操作により、永久磁石11をガイド部32において移動させることができる。また、ガイド部32に設けられている目盛33に永久磁石11を合わせることによって、ユーザが意図した音高の音をスピーカ15により発生させることが可能となる。
【0020】
なお、本実施形態において、磁気センサ13を筐体30の底部に固定したが、操作部12の一部に磁気センサ13を内蔵させ移動可能とし、筐体30の底部に永久磁石11を配置させても良い。また、磁石として永久磁石11を用いたが、これに限るものではなく、電磁石等の磁界を発生させる磁石であれば良い。また、磁気センサ13の移動方向は、永久磁石11により発生する磁界の方向に対していかなる方向であっても良い。また、ガイド部32の近傍に目盛33を設けたが、これに代えて、所定の音階における音高を示す印であっても良い。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る磁気センサ内蔵発音装置によれば、楽音生成手段及び位置変更機構を設けることにより、意図した音高を発生させることが可能となる。したがって、従来にない新しい楽器として、あるいは玩具として用いて極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気センサ内蔵発音装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る磁気センサ内蔵発音装置の構成を示す斜視図である。
【図3】図1における磁気センサの電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 磁気センサ内蔵発音装置,11 永久磁石(磁石),13 磁気センサ,14 楽音発生回路(楽音信号生成手段),15 スピーカ,20 スイッチ,30 筐体,31 位置変更機構,32 ガイド部,33 目盛
Claims (5)
- 磁石と、
該磁石により発生された磁界の強度を検出し、検出した磁界強度に応じた電気信号を出力する磁気センサと、
該磁気センサにより出力された電気信号に基づいて該電気信号に対応する音高の楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、
前記磁石または前記磁気センサの一方を他方に対してあらかじめ定められた方向に位置変更可能な位置変更機構とを備える磁気センサ内蔵発音装置。 - 前記位置変更機構が、前記磁石または前記磁気センサの一方を他方に対して、一方向に移動可能としている請求項1に記載の磁気センサ内蔵発音装置。
- 前記磁石または前記磁気センサの一方を固定した筐体を備え、
前記位置変更機構が、前記筐体に前記磁石または前記磁気センサの他方を移動可能に支持するガイド部を備えた請求項2に記載の磁気センサ内蔵発音装置。 - 前記ガイド部近傍に目盛または所定の音階における音高を示す印が設けられている請求項3に記載の磁気センサ内蔵発音装置。
- 入力された前記楽音信号に基づいて音を発生させるスピーカと、
該スピーカに対する前記楽音信号の入力をオン/オフするスイッチとを備えた請求項1に記載の磁気センサ内蔵発音装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003204647A JP2005049515A (ja) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | 磁気センサ内蔵発音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003204647A JP2005049515A (ja) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | 磁気センサ内蔵発音装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005049515A true JP2005049515A (ja) | 2005-02-24 |
Family
ID=34263600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003204647A Pending JP2005049515A (ja) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | 磁気センサ内蔵発音装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005049515A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008197360A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Crimson Technology Inc | 電子装置 |
US20120139742A1 (en) * | 2009-06-26 | 2012-06-07 | Commissariat A L'energie Atomque Et Aux Energies Alternatives | Method and apparatus for converting a displacement of a magnetic object into a directly perceptible signal, instrument incorporating this apparatus |
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2003
- 2003-07-31 JP JP2003204647A patent/JP2005049515A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8896458B2 (en) | 2009-06-26 | 2014-11-25 | Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives | Method and apparatus for converting a displacement of a magnetic object into a directly perceptible signal, instrument incorporating this apparatus |
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