JP2005048669A - 背負ユニット - Google Patents

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Hiroaki Koga
博明 古賀
Junichi Akaike
隼一 赤池
Kazunori Takahashi
和範 高橋
Kazuo Uemura
和夫 植村
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Abstract

【課題】 内燃エンジンの始動操作とチョーク弁の開閉操作の双方を、操作者が前記背負架台を背負ったままで行える背負ユニットを提供する。
【解決手段】 背負架台2にリコイルスタータ装置14で始動される内燃エンジン3を搭載した背負ユニット1であって、操作者Mが前記内燃エンジン3を始動せしめるために前記背負架台2を背負った状態で操作可能なリコイル操作部材18と、前記操作者Mが前記内燃エンジン3のチョーク弁25を開閉せしめるために前記背負架台2を背負った状態で操作可能なチョーク弁開閉操作部材26と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、背負架台にリコイルスタータ装置で始動される内燃エンジンを搭載した背負ユニットに関するものである。
背負架台に内燃エンジンを搭載した背負ユニットは、例えば、背負式噴霧機、背負式刈払機、背負式送風機等の種々の背負式作業機の構成要素として知られている。該背負式作業機において、前記内燃エンジンは、例えば、ポンプ、刈刃、送風ファン等の作業部材を駆動する。
従来、前記内燃エンジンがセルスタータ装置で始動されるものについて、作業者が、チョーク弁の開閉操作とセルモータの始動操作の双方を、前記背負架台を背負ったままの状態で行えるようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
これに対し、前記内燃エンジンがリコイルスタータ装置で始動されるものについては、前記背負架台を背負ったままでリコイル操作部材としてのリコイルハンドルを引き操作できるようにしたものが、下記特許文献2等で提案されているものの、チョーク弁の開閉操作も前記背負架台を背負ったままで行えるようにされたものは、未だ提案されていない。
実公平5−7481号公報 特開2003−97395号公報
しかしながら、リコイルスタータ装置で始動される内燃エンジンを背負架台に搭載した背負ユニットにおいても、セルスタータ装置で始動されるものと同様に、前記内燃エンジンの始動操作と前記チョーク弁の開閉操作の双方を、作業者(操作者)が前記背負架台を背負ったままで行えることが望ましい。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、リコイルスタータ装置による内燃エンジンの始動操作とチョーク弁の開閉操作の双方を、操作者が前記背負架台を背負ったままで行える背負ユニットを提供しようとするものである。
前記課題を解決するため、本発明に係る背負ユニットは、背負架台にリコイルスタータ装置で始動される内燃エンジンを搭載した背負ユニットであって、操作者が前記内燃エンジンを始動せしめるために前記背負架台を背負った状態で操作可能なリコイル操作部材と、前記操作者が前記内燃エンジンのチョーク弁を開閉せしめるために前記背負架台を背負った状態で操作可能なチョーク弁開閉操作部材と、を備えたことを特徴としている(請求項1)。
前記背負ユニットにおいて、操作者は、前記背負架台を背負った状態で、前記リコイル操作部材を操作して、前記内燃エンジンを始動せしめることができる。また、寒冷時等、必要な場合には、前記背負架台を背負った状態で、前記チョーク弁開閉操作部材を操作して、前記チョーク弁を開いた後に、前記リコイル操作部材を操作して、前記内燃エンジンを始動せしめ、該内燃エンジン始動後に、前記チョーク弁開閉操作部材を操作して、前記チョーク弁を閉じることができる。
好適な実施の一形態として、前記チョーク弁開閉操作部材が、前記リコイル操作部材を非操作位置に保持するリコイル操作部材保持部に配設されたものとすることもできる(請求項2)。このようにすれば、前記操作者が、前記背負架台を背負った状態で、前記チョーク弁開閉操作部材と前記リコイル操作部材を、同一の手で順番に操作し易く、好適である。
好適な実施の一形態として、前記チョーク弁開閉操作部材を前記チョーク弁の開位置に対応する開操作位置へと常時付勢する第一の付勢手段と、該第一の付勢手段の付勢力に抗して前記チョーク弁開閉操作部材を前記チョーク弁の閉位置に対応する閉操作位置へと操作した時に自動的に前記チョーク弁開閉操作部材を前記閉操作位置に拘束する解除操作自在な拘束手段と、を備えたものとすることもできる(請求項3)。
この場合、前記チョーク弁開閉操作部材は、常時は、前記第一の付勢手段の付勢力により、前記チョーク弁の開位置に対応する開操作位置にある。前記操作者が、前記第一の付勢手段の付勢力に抗して、前記チョーク弁開閉操作部材を、前記チョーク弁の閉位置に対応する前記閉操作位置へと操作すると、前記拘束手段が自動的に作用して、前記チョーク弁開閉操作部材が前記閉操作位置に拘束される。このため、前記操作者は、前記チョーク弁開閉操作部材から前記リコイル操作部材へと手を移して、前記チョーク弁が開じた状態で、前記リコイル操作部材の操作を行い、前記内燃エンジンを確実に始動せしめることができる。
前記内燃エンジンの始動後には、前記拘束手段を解除操作すれば、前記第一の付勢手段の付勢力で、前記チョーク弁開閉操作部材が元の前記開操作位置へと自動的に戻されるとともに、前記チョーク弁が開位置へと復帰する。このように、本実施の形態のものによれば、前記拘束手段を解除操作することで、前記チョーク弁開閉操作部材が自動的に前記開操作位置へと戻されるので、前記チョーク弁開閉操作部材の操作性が良い。
好適な実施の一形態として、前記解除操作自在な拘束手段を解除するための解除操作部が、前記リコイル操作部材保持部に配設されたものとすることもできる(請求項4)。このようにすれば、前記操作者が、前記背負架台を背負った状態で、前記チョーク弁開閉操作部材によるチョーク開操作と、前記リコイル操作部材によるエンジン始動操作と、前記拘束手段の解除操作と、を、同一の手で順番に行い易く、好適である。
好適な実施の一形態として、前記チョーク弁開閉操作部材を揺動操作式のものとし、前記拘束手段を解除するための解除操作部を押し操作式のものとすることもできる(請求項5)。このようにすれば、前記チョーク弁の開操作を、梃子のレバー比を利用して小さな力で確実に行うことができるほか、前記解除操作部による前記拘束手段の解除操作を、ワンタッチで行うことができて、一層好適である。
好適な実施の一形態として、前記解除操作部が、前記チョーク弁開閉操作部材の揺動平面に対して直角な方向へと押し操作せしめられるものとすることもできる(請求項6)。
好適な実施の一形態として、前記チョーク弁開閉操作部材が、直立状態の前記背負架台に対して水平面内で揺動操作自在なものであり、前記解除操作自在な拘束手段を解除するための解除操作部が、直立状態の前記背負架台に対して垂直方向に押し操作自在なものとすることもできる(請求項7)。
好適な実施の一形態として、前記チョーク弁開閉操作部材が、前記開操作位置から前記閉操作位置への操作平面に直角な方向へと所定量だけ変位可能に保持され、前記解除操作自在な拘束手段が、前記チョーク弁開閉操作部材に形成された第一の傾斜面と、前記チョーク弁開閉操作部材の操作にかかわらず不動状態を維持する不動部材に形成されるとともに前記チョーク弁開閉操作部材の前記閉操作位置への操作によって前記第一の傾斜面と相対的に摺接して前記チョーク弁開閉操作部材を前記直角な方向に沿って前記不動部材から離れる方向へと変位せしめる第二の傾斜面と、前記第一及び第二の傾斜面のそれぞれに連続して形成されて互いに係合することにより前記第一の付勢手段の付勢力に抗して前記チョーク弁開閉操作部材を前記閉操作位置に保持せしめる第一及び第二の段部と、前記チョーク弁開閉操作部材を前記不動部材に近づく方向へと常時付勢する第二の付勢手段と、前記チョーク弁開閉操作部材を前記第二の付勢手段の付勢力に抗して前記不動部材から離れる方向へと押し操作するための解除操作部と、を備えたものとすることもできる(請求項8)。
前記背負ユニットにおいて、操作者が、前記チョーク弁開閉操作部材を、前記閉操作位置へ向けて操作すると、前記第一の傾斜面と前記第二の傾斜面とが互いに摺接し、前記チョーク弁開閉操作部材が、前記第二の付勢手段の付勢力に抗して、前記不動部材から離れる方向へと変位しつつ揺動せしめられる。その後、前記第二の付勢手段の付勢力によって、前記第一及び第二の傾斜面のぞれぞれに連続する前記第一及び第二の段部同士が互いに係合し、前記チョーク弁開閉操作部材が、前記閉操作位置に保持せしめられる。
解除操作時には、前記第二の付勢手段の付勢力に抗して、前記解除操作部を押し操作する。これにより、前記第一及び第二の段部同士の係合状態が解除され、前記第一の付勢手段の付勢力によって、前記チョーク弁開閉操作部材が前記開操作位置へと、自動的に戻される。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る背負ユニットの概略右側面図、図2は、チョーク弁開閉操作部材とチョーク弁との相互関係を示す説明図、図3は、図1のIII矢視部の拡大斜視図、図4は、図3の分解斜視図、図5は、チョーク弁開閉操作部材の操作時の作動状態を示す説明図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る背負ユニット1は、背負架台2にリコイルスタータ装置で始動される内燃エンジン3を搭載したものである。前記背負ユニット1は、前記内燃エンジン3によって駆動される作業部材をさらに備えることにより、背負式作業機を構成する。例えば、本実施の形態では、前記背負架台2に、散布液タンク4と、該散布液タンク4内の液体を吐出する前記作業部材としてのポンプ5と、を搭載し、噴霧ノズル6を有する噴霧竿7を、ホース8を介して前記ポンプ5の吐出口5aに接続することにより、背負式作業機としての背負式噴霧機9が構成される。
前記背負架台2は、作業者(操作者)Mの背中に密着する背当て部10と、該背当て部10の下端部から後方へ向けて延びる台座部11と、を備えた、側面視L字状の架台であり、前記背当て部10には、背負部材としての左右一対の背負いバンド12,12が取着されている。
一方、前記内燃エンジン3は、例えば、携帯しての作業に適する、小型空冷二サイクルガソリンエンジンであり、図示しないシリンダ及びピストン等を含むエンジン本体13、エンジン始動装置としてのリコイルスタータ装置14、燃料タンク15、該燃料タンク15内の燃料を霧化せしめて空気との混合気を作る気化器16等を一体に備えている。
前記リコイルスタータ装置14は、前記作業者Mが前記背負架台2を背負った状態で、前記内燃エンジン3の始動操作をなし得るように、リコイルロープ17の引き力が小さくても容易に始動操作可能な、例えば、蓄力式のものとされている。すなわち、詳細には図示していないが、前記リコイルスタータ装置14は、前記リコイルロープ17の引き出し先端部に接続されたリコイルハンドル18を引っ張ることにより回転せしめられる駆動部と、該駆動部の回転が伝達される従動部と、を備え、前記駆動部と前記従動部との間に、緩衝・蓄力手段としてのゼンマイ機構が介装され、該ゼンマイ機構が、前記駆動部の駆動の過程において、該駆動部の駆動によって緩衝しつつ蓄力するとともに、該蓄力により前記従動部を駆動するようにされている(詳しくは、本願の出願人による特許第3274671号特許公報等を参照)。
前記リコイルスタータ装置14において、リコイル操作部材としての前記リコイルハンドル18は、作業者Mが前記背負架台2を背負った状態で引き操作し得る位置、具体的には、前記背負ユニット1を背負った状態の前記作業者Mの右腰辺りに相当する部位に配設されている。すなわち、前記背負架台2の前記台座部11の前部右端部11aには、図示しないリコイルロープ巻き戻し用付勢手段の付勢力に抗して前記リコイルハンドル18を非操作位置Nに保持するリコイルハンドル保持部19が配設されている。また、リコイルケース20のリコイルロープ引き出し口20aと、前記リコイルハンドル保持部19と、の間には、前記リコイルロープ17がその長さ方向に移動自在に挿通されたガイドパイプ21が配設されている。そして、前記非操作位置Nにある前記リコイルハンドル18を、前記背負架台2を背負った前記作業者Mが右手で前方Fへ向けて引き出すことにより、前記内燃エンジン3が始動されるようになっている。
また、図2に示すように、前記気化器16に直接連通する吸気口22を設けたエアクリーナケース本体23に、チョーク弁枢支軸24で上下揺動可能に枢支されたチョーク弁25を備えている。該チョーク弁25は、前記チョーク弁枢支軸24を中心として上下に揺動することにより、前記吸気口22を全開する開位置oと、前記吸気口22を閉じる閉位置cとに、変位可能となっている。前記チョーク弁25の開閉操作は、チョーク弁開閉操作部材としてのチョーク弁開閉操作レバー26によって行われる。該チョーク弁開閉操作レバー26は、伝動部材としてのボーデンケーブル37を介して、前記チョーク弁25に作動上連結されている。そして、前記チョーク弁開閉操作レバー26は、前記チョーク弁25の前記開位置oに対応する開操作位置Oと、前記チョーク弁25の前記閉位置cに対応する閉操作位置Cとに、揺動変位可能となっている。
図1に示すように、前記チョーク弁開閉操作レバー26は、前記作業者Mが、前記背負架台2を背負った状態で操作可能な位置、具体的には、前記リコイルハンドル保持部19に配設されている。このため、前記作業者Mが、前記背負架台2を背負った状態で、前記チョーク弁開閉操作レバー26と前記リコイルハンドル18とを、同一の手で順番に操作し易くなっている。
前記チョーク弁開閉操作部材としては、押し引き操作式のもの、スライド操作式のもの等、種々の操作形式のものを採用し得るが、本実施の形態のもののように、揺動操作式のものを採用すれば、前記作業者Mが、右腰辺りに回した右手の指で確実に操作し易くなり、好適である。
次に、図3及び図4を参照して、前記チョーク弁開閉操作レバー26の配設構造の具体例について説明する。
図3に示すように、前記チョーク弁開閉操作レバー26は、前記リコイルハンドル保持部19に一体に形成されたレバーケース27内に、縦軸Xを中心として水平揺動自在に支持されている。前記レバーケース27は、前記リコイルハンドル保持部19の上部に一体形成されたケース本体28と、該ケース本体28に対してねじ29等の固着手段で着脱自在なケース蓋30と、を備えている。
図4に示すように、前記チョーク弁開閉操作レバー26は、前記縦軸X上で上下両方向へ突出した軸部31,32を備えていて、そのうちの下向き軸部32を、前記ケース本体28に形成された下軸受孔33に相対回動自在に挿通されるとともに、前記上向き軸部31を、前記ケース蓋30に形成された上軸受孔34に相対回動自在に挿通され、且つ、前記上下の軸受孔34,33の内周面に案内されて上下方向へと所定量だけ変位可能に保持されている。
図3に示すように、前記レバーケース27への取付状態において、前記チョーク弁開閉操作レバー26の操作端部35は、前記レバーケース27に形成されたレバー揺動溝36から、前記背負架台2を背負った前記作業者Mから見て右方Rへ向けて突出し、常時は、前記操作端部35の前縁が前記レバー揺動溝36の前端部36fに当接した、前記開操作位置Oに保持されている。そして、前記作業者Mが、前記操作端部35に、例えば、右腰付近に回した右手の親指を掛けて後方Bへ揺動操作することにより、前記チョーク弁開閉操作レバー26は、前記縦軸Xを中心として、前記台座部11を水平にして直立せしめた状態の前記背負架台2に対して、水平面内で揺動して、前記閉操作位置(図2参照)Cへと変位する。
図2に示すように、前記ボーデンケーブル37のアウターチューブ38の一端部38aは、前記レバーケース27に止着され、他端部38bは、前記エアクリーナケース本体23に止着されている。また、前記ボーデンケーブル37のインナーワイヤ39の一端部39aは、前記チョーク弁開閉操作レバー26の、前記操作端部35とは異なった方向に延びる従動端部40にワイヤエンド41を介して接続され、他端部39bは、前記チョーク弁25に一体に形成されて前記チョーク弁枢支軸24を中心として前記チョーク弁25とは反対側に延びる腕部42に接続されている。
前記チョーク弁25は、第一の付勢手段としてのチョーク弁開きばね43で、常時は前記吸気口22が開いた状態が維持されるように、前記チョーク弁枢支軸24を中心として、図3で見て反時計方向へと常時付勢されている。そして、前記腕部42が、前記エアクリーナケース本体23に形成された開位置ストッパピン44に当接することにより、前記チョーク弁25は、常時は、前記吸気口22が完全に開いた状態の前記開位置oに保持され、これに対応して、前記チョーク弁開閉操作レバー26は、前記開操作位置Oに保持されている。すなわち、前記チョーク弁開閉操作レバー26は、前記チョーク弁開きばね43によって、前記ボーデンケーブル37を介して、前記開操作位置Oへ戻る方向へと常時付勢されている。
一方、寒冷時等にエンジン始動する場合には、前記作業者Mが、前記チョーク弁開閉操作レバー26の前記操作端部35に指を掛けて、前記チョーク弁開閉操作レバー26を、前記チョーク弁25の前記閉位置cに対応する前記閉操作位置Cへ向けて後方Bへと揺動操作すると、前記ボーデンケーブル37を介して、前記チョーク弁25が、前記吸気口22を完全に閉じる(小孔25aを介して最低量の空気を取り入れる)前記閉位置cへと駆動され、それと同時に、解除操作可能な拘束手段としてのロック機構45が自動的に作動して、前記チョーク弁開きばね43の付勢力に抗して、前記チョーク弁開閉操作レバー26が、前記閉操作位置Cに拘束される。これにより、前記チョーク弁25が前記閉位置cに保持されるので、前記作業者Mは、前記チョーク弁開閉操作レバー26から手を離して、前記リコイルハンドル18を引き操作して、寒冷時でも前記内燃エンジン3を確実に始動せしめることができる。
前記ロック機構45は、図4に示すように、前記チョーク弁開閉操作レバー26の前記操作端部35と前記従動端部40との間の角度位置に突出形成されたロック端部46の上面に形成された第一の傾斜面47と、前記チョーク弁開閉操作レバー26の操作にかかわらず不動状態を維持する不動部材としての前記ケース蓋30の下面に形成された第二の傾斜面48と、前記チョーク弁開閉操作レバー26を前記ケース蓋30に近づく方向へと常時付勢する第二の付勢手段としての圧縮コイルばね(レバー上向き付勢ばね)49と、を備えている。該レバー上向き付勢ばね49は、前記ケース本体28に形成された有底の前記下軸受孔33内に収容され、前記チョーク弁開閉操作レバー26を上向きに常時付勢している。このため、前記チョーク弁開閉操作レバー26の前記上向き軸部31の回りの上面52が、前記ケース蓋30の前記上軸受孔34の回りの下面53に当接している。
前記第一の傾斜面47は、前記チョーク弁開閉操作レバー26の前記閉操作位置Cへの揺動操作方向Dに対して下り勾配となるように、前記チョーク弁開閉操作レバー26の揺動中心Xを中心とする扇形状に形成され、前記第二の傾斜面48は、前記チョーク弁開閉操作レバー26の前記閉操作位置Cへの揺動操作方向Dに対して上り勾配となるように、前記チョーク弁開閉操作レバー26の揺動中心Xを中心とする扇形状に形成されている。
そして、前記第二の傾斜面48は、図5(a),(b)に示すように、前記チョーク弁開閉操作レバー26の前記開操作位置Oから前記閉操作位置Cへ向けての揺動操作によって、前記第一の傾斜面47と相対的に摺接して、前記チョーク弁開閉操作レバー26を、前記レバー上向き付勢ばね49の付勢力に抗して、前記ケース蓋30から離れる方向、すなわち、下方へと変位せしめる。
図5(a)に示すように、前記チョーク弁開閉操作レバー26及び前記ケース蓋30には、前記第一及び第二の傾斜面47,48のそれぞれに連続する一対の段部50,51が形成されている。該一対の段部50,51は、図5(b),(c)に示すように、前記チョーク開閉操作レバー26の前記閉操作位置Cへの操作の最終過程において、前記レバー上向き付勢ばね49の付勢力によって、自動的に互いに係合することにより、前記チョーク弁開きばね43の付勢力に抗して、前記チョーク弁開閉操作レバー26を前記閉操作位置Cに保持せしめる。
前記チョーク弁開閉操作レバー26の前記上向き軸部31の上端部31aは、前記ロック機構45の解除操作部となる。該解除操作部31aは、図5(a),(c)に示すように、前記チョーク弁開閉操作レバー26が前記開操作位置O及び前記閉操作位置Cにある時には、前記レバー蓋30の前記上軸受孔34から上方へ突出している。前記リコイルハンドル18の引き操作により、前記内燃エンジン3が円滑に始動した後に、前記作業者Mが、前記解除操作部31aを、前記レバー上向き付勢ばね49の付勢力に抗して、前記チョーク弁開閉操作レバー26の水平揺動平面に対して直角な方向へと押し下げ操作すると、前記レバーケース27内において、前記第一及び第二の段部50,51同士の係合状態が解除される。その瞬間に、前記チョーク弁開きばね43の付勢力によって、前記チョーク弁開閉操作レバー26が、前記開操作位置Oへと自動的に瞬時に戻される。
以上のように、本実施の形態のものによれば、前記作業者Mが、前記背負架台2を背負った状態で、右手を右腰辺りに回すだけで、前記リコイルハンドル18及び前記チョーク弁開閉操作レバー26に手が届く。よって、前記背負架台2を背負った状態でこれらの操作部材18,26を操作し易いほか、前記背負ユニット1を背負って行う作業の作業性も良好となる。
なお、前記ロック機構45は、前記閉操作位置Cにだけではなく、必要に応じて、前記チョーク弁25を中間開度位置に拘束する位置にも設け、前記チョーク弁25の開度を、複数段に保持できるようにしても良い。
本発明の一実施の形態に係る背負ユニットの概略右側面図である。 チョーク弁開閉操作レバーとチョーク弁との相互関係を示す説明図である。 図1のIII矢視部の拡大斜視図である。 図3の分解斜視図である。 チョーク弁開閉操作レバーの操作時の各段階の作動状態を示す説明図であり、(a)は、チョーク弁開閉操作レバーが開操作位置にある時の第一の傾斜面と第二の傾斜面との関係を示す説明図、(b)は、チョーク弁開閉操作レバーの揺動操作時において、第一の傾斜面と第二の傾斜面との摺接後、第一の段部と第二の段部との係合直前の状態を示す説明図、(c)は、チョーク弁開閉操作レバーが閉操作位置にある時の第一の段部と第二の段部との係合状態を示す説明図である。
符号の説明
1 背負ユニット
2 背負架台
3 内燃エンジン
14 リコイルスタータ装置
18 リコイル操作部材(リコイルハンドル)
19 リコイル操作部材保持部(リコイルハンドル保持部)
25 チョーク弁
26 チョーク弁開閉操作部材(チョーク弁開閉操作レバー)
30 不動部材(レバー蓋)
31a 解除操作部
43 第一の付勢手段(チョーク弁開きばね)
45 解除操作自在な拘束手段
47 第一の傾斜面
48 第二の傾斜面
49 第二の付勢手段(レバー上向き付勢ばね)
50 第一の段部
51 第二の段部
c チョーク弁の閉位置
C チョーク弁開閉操作部材の閉操作位置
M 操作者(作業者)
N リコイル操作部材の非操作位置
o チョーク弁の開位置
O チョーク弁開閉操作部材の開操作位置

Claims (8)

  1. 背負架台(2)にリコイルスタータ装置(14)で始動される内燃エンジン(3)を搭載した背負ユニット(1)であって、操作者(M)が前記内燃エンジン(3)を始動せしめるために前記背負架台(2)を背負った状態で操作可能なリコイル操作部材(18)と、前記操作者(M)が前記内燃エンジン(3)のチョーク弁(25)を開閉せしめるために前記背負架台(2)を背負った状態で操作可能なチョーク弁開閉操作部材(26)と、を備えている、背負ユニット。
  2. 前記チョーク弁開閉操作部材(26)が、前記リコイル操作部材(18)を非操作位置(N)に保持するリコイル操作部材保持部(19)に配設されている、請求項1に記載の背負ユニット。
  3. 前記チョーク弁開閉操作部材(26)を前記チョーク弁(25)の開位置(o)に対応する開操作位置(O)へと常時付勢する第一の付勢手段(43)と、該第一の付勢手段(43)の付勢力に抗して前記チョーク弁開閉操作部材(26)を前記チョーク弁(25)の閉位置(c)に対応する閉操作位置(C)へと操作した時に自動的に前記チョーク弁開閉操作部材(26)を前記閉操作位置(C)に拘束する解除操作自在な拘束手段(45)と、を備えている、請求項1又は2に記載の背負ユニット。
  4. 前記解除操作自在な拘束手段(45)を解除するための解除操作部(31a)が、前記リコイル操作部材保持部(19)に配設されている、請求項3に記載の背負ユニット。
  5. 前記チョーク弁開閉操作部材(26)が揺動操作式のものであり、前記拘束手段(45)を解除するための解除操作部(31a)が押し操作式のものである、請求項3又は4に記載の背負ユニット。
  6. 前記解除操作部(31a)が、前記チョーク弁開閉操作部材(26)の揺動平面に対して直角な方向へと押し操作せしめられる、請求項5に記載の背負ユニット。
  7. 前記チョーク弁開閉操作部材(26)が、直立状態の前記背負架台(2)に対して水平面内で揺動操作自在なものであり、前記解除操作自在な拘束手段(45)を解除するための解除操作部(31a)が、直立状態の前記背負架台(2)に対して垂直方向に押し操作自在なものである、請求項3に記載の背負ユニット。
  8. 前記チョーク弁開閉操作部材(26)が、前記開操作位置(O)から前記閉操作位置(C)への操作平面に直角な方向へと所定量だけ変位可能に保持され、前記解除操作自在な拘束手段(45)が、前記チョーク弁開閉操作部材(26)に形成された第一の傾斜面(47)と、前記チョーク弁開閉操作部材(26)の操作にかかわらず不動状態を維持する不動部材(30)に形成されるとともに前記チョーク弁開閉操作部材(26)の前記閉操作位置(C)への操作によって前記第一の傾斜面(47)と相対的に摺接して前記チョーク弁開閉操作部材(26)を前記直角な方向に沿って前記不動部材(30)から遠ざかる方向へと変位せしめる第二の傾斜面(48)と、前記第一及び第二の傾斜面(47,48)のそれぞれに連続して形成されて互いに係合することにより前記第一の付勢手段(43)の付勢力に抗して前記チョーク弁開閉操作部材(26)を前記閉操作位置(C)に保持せしめる第一及び第二の段部(50,51)と、前記チョーク弁開閉操作部材(26)を前記不動部材(30)に近づく方向へと常時付勢する第二の付勢手段(49)と、前記チョーク弁開閉操作部材(26)を前記第二の付勢手段(49)の付勢力に抗して前記不動部材(30)から離れる方向へと押し操作するための解除操作部(31a)と、を備えている、請求項3に記載の背負ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012052549A (ja) * 2005-10-07 2012-03-15 Husqvarna Ab 気化器の始動・停止メカニズム
EP2230395A3 (de) * 2009-03-21 2014-04-02 Andreas Stihl AG & Co. KG Vergaser für einen Verbrennungsmotor
US11812703B2 (en) 2019-11-21 2023-11-14 Husqvarna Ab Backpack blower with improved starting mechanism

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