JP2005023694A - ステンレス鋼製の床面又は側壁面の施工方法並びにプール施工方法 - Google Patents
ステンレス鋼製の床面又は側壁面の施工方法並びにプール施工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005023694A JP2005023694A JP2003191829A JP2003191829A JP2005023694A JP 2005023694 A JP2005023694 A JP 2005023694A JP 2003191829 A JP2003191829 A JP 2003191829A JP 2003191829 A JP2003191829 A JP 2003191829A JP 2005023694 A JP2005023694 A JP 2005023694A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stainless steel
- floor
- construction method
- side wall
- steel plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Floor Finish (AREA)
Abstract
【課題】ステンレス鋼板製の床面を、熟練を要することなく、綺麗な平面に仕上げることができ、なおかつ、防水性を有している施工方法並びにプール施工方法を提供することを目的としている。
【解決手段】基本的には、コンクリート製の床下地又は側壁下地の表面に、複数枚のステンレス鋼板3を互いに隣接配置すると共に接着剤により下地に接着し、接着後の各ステンレス鋼板3同士の継ぎ目を溶接により結合する。特に、プールの施工では、工場において、格子状の床枠体21の各窓孔にコンクリート板22を嵌め込み、コンクリート板22の上面に、接着剤により複数のステンレス鋼板3を接着し、接着後、ステンレス鋼板3の継ぎ目を溶接して床構造体23を仕上げる。このように仕上がった床構造体23を現場まで運送して、設置する。
【選択図】 図6
【解決手段】基本的には、コンクリート製の床下地又は側壁下地の表面に、複数枚のステンレス鋼板3を互いに隣接配置すると共に接着剤により下地に接着し、接着後の各ステンレス鋼板3同士の継ぎ目を溶接により結合する。特に、プールの施工では、工場において、格子状の床枠体21の各窓孔にコンクリート板22を嵌め込み、コンクリート板22の上面に、接着剤により複数のステンレス鋼板3を接着し、接着後、ステンレス鋼板3の継ぎ目を溶接して床構造体23を仕上げる。このように仕上がった床構造体23を現場まで運送して、設置する。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明はステンレス鋼製の床面又は側壁面の施工方法並びにプール施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステンレス鋼製の床面は、耐久性、衛生管理(HACCPへの対応)及び美観の点で優れた機能を発揮するため、食品加工工場、薬品工場、病院の手術室及びプール等での使用が普及してきている。
【0003】
従来、ステンレス鋼製の床を施工する場合には、たとえば現場にてコンクリートの下地内に、ステンレス鋼板の床面への固定と歪み抑えの目的も兼ねたステンレス鋼製あるいは鋼製の下地材を格子状に組んだものを埋設し、その上に仕上げ材として複数のステンレス鋼板を敷き詰め、現場にてステンレス鋼板の継ぎ目を溶接し、かつ、歪みの大きい場所には下地材に栓溶接をすることにより、床面を仕上げているが、下地材の材料及び埋込み手間がかかり、コスト高の要因となっている。
【0004】
上記のような従来工法に対して、ステンレス鋼板とコンクリートが一体化されたステンレス一体型プレキャスト版を工場で多数製造しておき、施工現場ではそれらを床下地に敷き詰めるだけでステンレス鋼製床を施工する方法も開発されている(例えば特許文献1参照。)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
施工現場において、溶接によりステンレス鋼板同士を接続する場合には、熱による歪みが生じるため、治具を用いるか、両面粘着テープ又は接着剤により、ステンレス鋼板の一部をコンクリート面に貼り付けることにより仮止めして、溶接作業を行なっているが、単に仮止めしているだけでステンレス鋼板とコンクリート下地が完全に固定できないため、現場での溶接作業において歪みを小さくすることは、熟練性と手間がかかっている。
【0006】
また、特許文献1のように、ステンレス一体型プレキャスト版同志の接合は、パッキンとシーリングによるため、防水性維持のためには、数年毎のシーリング補修等のメンテナンスが必要であり、かつ、複雑な床面水勾配に対応することが難しかった。
【0007】
【特許文献1】特開2000−291193号公報。
【0008】
【発明の目的】
本願発明の目的は、ステンレス鋼製の床面又は側壁面を、熟練を要することなく、溶接歪みの無い綺麗な平面に仕上げ、かつ、防水性を維持することができる施工方法及びプール施工方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本願請求項1記載の発明は、コンクリート製の床下地又は側壁下地の表面に、複数枚のステンレス鋼板を互いに隣接配置すると共にステンレス鋼板の裏面のほぼ全面を接着剤により下地に接着して、ステンレス鋼板とコンクリート製床下地又は側壁下地を一体化し、接着後の各ステンレス鋼板同士の継ぎ目を溶接により結合及びシールすることを特徴としている。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のステンレス鋼製の床面又は側壁面の施工方法において、ステンレス鋼板同士の継ぎ目に対応する下地部分に、予めステンレス鋼製の裏当て金を接着剤により接着しておき、該裏当て金に載せたステンレス鋼板の端部同士を溶接により接合することを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のステンレス鋼製の床面又は側壁面の施工方法において、接着剤として、硬化後に弾性特性を示す弾性接着剤を使用することを特徴としている。
【0012】
請求項4記載のプール施工方法は、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の施工方法を用いて床面を構築することを特徴としている。
【0013】
請求項5記載のプール施工方法は、請求項1乃至3のいずれかに記載の施工方法を用いて床面を構築すると共に、床用のステンレス鋼板と一体に側壁面用のステンレス鋼板を成形することを特徴としている。
【0014】
請求項6記載のプール施工方法は、格子状の床枠体と、該床枠体の各窓孔に嵌め込まれたコンクリート板と、請求項1記載の施工方法によりコンクリート板上に複数のステンレス鋼板を敷き詰めた床構造体を、工場にて製造し、該床構造体を設置現場に一体化した状態で輸送して設置することを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態1】
図1〜図3は、既に構築されている工場あるいはプール等のコンクリート製の床面及び側壁面をステンレス鋼製床及び側壁に改造する場合に、本願発明を適用した例である。
【0016】
(1)図1において、施工現場には、コンクリート床下地1及びコンクリート製側壁下地2が打設されており、各下地1,2は、コンクリート床として既に存在している。工場から搬入される複数のステンレス鋼板3は、たとえば長方形に形成されると共に所定の面積に敷き詰められるように寸法採りされており、一部のステンレス鋼板3は、垂直な側壁用部分4を一体に有する断面L字形に形成されている。
【0017】
(2)コンクリート床下地1及び側壁下地2の表面全体のほこり、油脂又は水分等をよく拭き取り、場合によってはワイヤーカップ等で表面のケレンを行ない、それからたとえば弾性接着剤10を塗布し、図2のように各ステンレス鋼板3を、互いに隣接させてコンクリート床下地1及び側壁下地2の表面に敷き詰め、接着剤10が乾くまで一定時間放置する。これにより、各ステンレス鋼板3及びステンレス鋼板部分4の裏面全体を床下地1及び側壁下地2に接着剤により接着し、ステンレス鋼板3及びステンレス鋼板部分4をコンクリート下地1,2に一体化させる。
【0018】
(3)接着による一体化が完了した後、図3に示すようにステンレス鋼板3及びステンレス鋼板部分4の各継ぎ目11をTig溶接により、溶接棒を用いずに接合する。溶接作業により、ステンレス鋼板3及びステンレス鋼板部分4には熱応力が発生して変形しようとするが、各ステンレス鋼板3及びステンレス鋼板部分4は、裏面のほぼ全面が接着剤10によりコンクリート下地1,2と一体化されているため、上記熱応力はステンレス鋼板3及びステンレス鋼板部分4内に貯められる。したがって溶接時に、特別の治具を使用しなくとも、ステンレス鋼板3及びステンレス鋼板部分4が熱変形することは殆どなく、床面及び壁面の平面形状が保たれる。なお、上記溶接は溶接棒を用いる方法で行なっても良い。
【0019】
(4)溶接後、研削機により溶接継ぎ目11の盛肉部分を研削し、平面状に整えることによる仕上げる。あるいは盛り肉部分はそのままにしておき、電解研磨処理を行なう仕上げにより、溶接焼けが無く、美しい外観を得ることも可能である。
【0020】
【発明の実施の形態2】
図4〜図8も、図1〜図3の方法と同様に、既に構築されている工場あるいはプール等のコンクリート製の床面及び側壁面をステンレス鋼製床及び側壁に改造する場合に、本願発明を適用した例であるが、継ぎ目部分の裏側に裏当て金15を配置すると共に、接着剤10として硬化後に弾性特性を発揮する弾性接着剤を利用している。裏当て金15及び接着剤10に関する構成以外は、概ね前記図1〜図3で説明した方法と同様である。
【0021】
(1)図4において、たとえば幅50mm、厚さ1,2mmのステンレス鋼製の複数枚の裏当て金15を用意し、これら裏当て金15の裏面(下面)をシンナー等でよく脱脂し、該裏面に接着剤10aを均一に塗布し、コンクリート床下地1の予め墨出した所定位置に接着する。接着剤10aとして、たとえば弾性接着剤を使用する。この接着剤10aは、硬化後は弾性特性を示す。
【0022】
(2)前記裏当て金15を貼り付け後、コンクリート床下地1の前記裏当て金15の領域以外の領域に、へら等を利用して接着剤10を厚さ1mm程度塗布する。この接着剤は前記裏当て金15で使用した接着剤10aと同じ硬化後に弾性特性を有するものであり、弾性接着剤である。塗布する場合、上記裏当て金15の周囲は、図4のように勾配を取って接着剤10を塗布する。
【0023】
(3)図5において、前記床下地1の接着剤10と接するステンレス鋼板3の裏面をシンナー等で脱脂し、床下地1の接着剤10の上に載置する。この時、ステンレス鋼板3の一端をまず裏当て金15の上面に載せ、空気を抜きながら他端を徐々に下ろしてゆく。図6はステンレス鋼板3を貼り付けた状態を示しており、貼り付け後のステンレス鋼板3の上には重し16を載せてゆく。
【0024】
(4)前記床下地1と同様に、図7において、コンクリート製側壁下地2にも接着剤10を1mm程度の厚みに均一に塗布し、接着剤10に接する垂直なステンレス鋼板部分4の垂直面をシンナー等で脱脂し、上記コンクリート製側壁下地2に横方向から押し当てる。この時、垂直なステンレス鋼板部分4は、図7の矢印に示すように水平方向に移動しながら側壁下地2に接近し、これにより接着剤10とステンレス鋼板部分4の間の空気を抜きながら貼り付け、重し17を側壁に当てておく。
【0025】
(5)ステンレス鋼板3及びステンレス鋼板部分4を接着後、たとえば24時間程養生する。養生中は、図6の重し16及び図7の重し17は載せた状態としておく。
【0026】
(6)養生後、重し16,17を取り除き、図8に示すようにステンレス鋼板3同志を突き合わせた各継ぎ目11を、溶接棒を用いずにTig溶接により接合する。
【0027】
(7)溶接後は、たとえば幅30mm程度の範囲にて溶接部の肉盛部分を研削機により研削し、平面状に整える。この時、図7のように継ぎ目近辺の研削範囲を露出させるように当て板17を当て、これにより研削範囲以外の個所に傷が付くのを防ぐ。
【0028】
該実施の形態では、ステンレス鋼板3を貼り付ける前に、ステンレス鋼板3の継ぎ目11に対応するコンクリート床下地1部分に、ステンレス鋼板製の裏当て金15を接着し、裏当て金15も含めてステンレス鋼板3同士を溶接するので、床面全体が大きな1枚のステンレスシートを構成することになり、端部からの剥離が生じることがない。
【0029】
また、接着剤10,10aとして、硬化後に弾性特性を有するため、溶接時のステンレス板の熱収縮によって接着剤の剥離が生じることはない。
【0030】
【発明の実施の形態3】
図9〜図13は、本願発明を適用したプール施工方法を示している。施工完了時の平面図を示す図9において、プールの床面には長方形状の複数のステンレス鋼板3が敷き詰められ、床の周辺部には、側壁面用のステンレス鋼板部分4を一体に有するL字形のステンレス鋼板3が配置され、ステンレス鋼板同士の継ぎ目11は溶接により接合され、防水性を有している。
【0031】
図10は、ステンレス鋼板を貼り付ける前の状態を示すプールの分解断面図であり、幼稚園等で使用する水深が浅い小型のプール、たとえば深さ60cm程度で、縦横が3m×4m程度のプールを示してある。実線で示す部分が工場で製造する部分であり、工場において、ステンレス製の側柱20が一体に結合された格子状の床枠体21にコンクリート板22を嵌め込み、コンクリート板22の上面にステンレス鋼板3を隈なく貼り付けることにより床構造体23を形成すると共に、側柱20にもステンレス鋼板部分4を貼り付け、ステンレス鋼板同士を溶接で接合する。このように床構造体23と側壁部を一体に有するプール躯体を工場で製造し、施工現場に一体化した状態で輸送し、施工現場において、仮想線で示すように所定の砂利固め層30の上に設置する。
【0032】
図11は上記のように工場で製造される床構造体23の分解斜視略図を示している。床枠体21は格子状に形成されると共に各桟にはフランジ部21aが折り曲げ形成されており、各格子窓内にコンクリート板22がそれぞれ嵌め込まれ、フランジ部21aにより支持される。そして、上記コンクリート板22の上面に、接着剤を利用してステンレス鋼板3が貼り付けられる。
【0033】
図12〜図14は、前記図6の床構造体23の製造方法を詳しく示している。(1)図12において、格子状の床枠体21の各窓孔内にコンクリート板22を嵌め込み、フランジ部21aの上に載せる。
【0034】
(2)図13のようにコンクリート板22の表面及び床枠体21の桟の表面に接着剤10を塗布し、図14のようにステンレス鋼板3を互いに隣接状態で床枠体21の全面に敷き詰め、ステンレス鋼板3の裏面のほぼ全面を接着し、コンクリート板22とを一体化してゆく。
【0035】
(3)一定時間経過して接着剤による接着が完了後、図15のようにステンレス鋼板3の継ぎ目11を溶接により接合する。溶接作業中、ステンレス鋼板3には熱歪みが発生しようとするが、ステンレス鋼板3の裏側全面が接着剤によりコンクリート板22と一体化されているので、歪むことはなく、熱応力はステンレス鋼板内に残留する。
【0036】
【発明の他の実施の形態】
(1)図11のような小型のプールでは、プール躯体の全体を工場で製造し、施工現場に一体化した状態で輸送して設置する方法を採用することができるが、大型プールの場合には、プール躯体を二分割あるい三分割した状態で工場で製造し、施工現場にて各分割部分同士を接続する方法を採用するのが好ましい。また、図4〜図8に示すように裏当て金を使用する場合に、裏当て金を打設アンカーで固定することも可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本願発明によると、(1)コンクリート製の床下地又は側壁下地の表面に、複数枚のステンレス鋼板を互いに隣接配置すると共に接着剤によりステンレス鋼板の裏面のほぼ全面を下地に接着し、接着後の各ステンレス鋼板同士の継ぎ目を溶接により結合するようにしているので、溶接作業時に、治具等を用いてステンレス鋼板を固定しなくとも、ステンレス鋼板同士を歪み等が生じることなく接合でき、接合作業が容易になる。
【0038】
(2)特に、既存のコンクリート床を有する構築物を改造する場合には、現場にて治具等で固定することなく簡単に溶接することができ、工期短縮を達成することができる。また、床の上に貼られるステンレス鋼板は薄く、扉等との干渉もなく施工することが可能である。
【0039】
(3)請求項2記載の発明のように、ステンレス鋼板を貼り付ける前に、ステンレス鋼板の継ぎ目に対応するコンクリート床下地部分に、ステンレス鋼板製の裏当て金を接着しておくと、裏当て金も含めてステンレス鋼板同士を溶接するので、プール床面全体が大きな1枚のステンレスシートを構成することになり、端部からの剥離が生じることがなく、防水性も有している。しかも、全体が一枚のステンレスシートとなることで、高い防水性を得ることができる。
【0040】
(4)請求項3記載の発明のように、接着剤として、硬化後に弾性特性を有するものを使用しているので、溶接時の熱収縮や食品加工工場での床面スチーム洗浄によってステンレス板が熱変形した場合も、接着剤の剥離が生じることはない。
【0041】
(5)本発明をプール製作に用いる場合において、請求項1乃至3のいずれかに記載の施工方法を用いて床面を構築すると共に、床用のステンレス鋼板と一体に側壁面用のステンレス鋼板を成形すると、一層の工期短縮になると共に、側壁面と床面との境目も、防水を施すことなく、綺麗に仕上げることができる。
【0042】
(6)格子状の床枠体と、該床枠体の各窓孔に嵌め込まれたコンクリート板と、請求項1乃至3のいずれかに記載の施工方法によりコンクリート板上にステンレス鋼板を敷き詰めた床構造体を、工場にて製造し、該床構造体を設置現場に一体化した状態で運送して設置するようにすると、施工現場においての溶接作業を省くことができ、熟練を要することなく、現場において簡単にプールを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明を適用した施工方法において、ステンレス鋼板を接着する前の工程を示す縦断面図である。
【図2】図1の次工程であって、接着工程を示す縦断面図である。
【図3】図2の次工程であって、溶接工程を示す縦断面図である。
【図4】本願発明を適用した別の施工方法において、ステンレス鋼板接着前の裏当て金接着工程を示す縦断面図である。
【図5】図4の次工程であって、ステンレス鋼板の接着工程を示す縦断面図である。
【図6】図5の次工程であって、ステンレス鋼板接着後の状態を縦断面拡大図である。
【図7】図6の次工程であって、側壁面への接着工程を示す縦断面図である。
【図8】図7の次工程であって、溶接後の研削工程を示す縦断面図である。
【図9】本願発明により施工したプールの平面図である。
【図10】本願発明によるプール施工方法を示すプール全体の縦断面図である。
【図11】本願発明によるプール施工方法に用いられる床構造体の分解斜視図である。
【図12】床構造体の製造工程であって、コンクリート板を嵌め込む前の状態を示す縦断面部分図である。
【図13】床構造体の製造工程であって、ステンレス鋼板を接着する前の工程を示す縦断面部分図である。
【図14】床構造体の製造工程において、溶接工程を示す縦断面部分図である。
【図15】床構造体の製造工程において、溶接後の状態を示す縦断面部分図である。
【符号の説明】
1 床下地
2 側壁下地
3 ステンレス鋼板
4 ステンレス鋼板部分
10 接着剤
11 継ぎ目
15 裏当て金
21 床枠体
22 コンクリート板
23 床構造体
【発明の属する技術分野】
本願発明はステンレス鋼製の床面又は側壁面の施工方法並びにプール施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステンレス鋼製の床面は、耐久性、衛生管理(HACCPへの対応)及び美観の点で優れた機能を発揮するため、食品加工工場、薬品工場、病院の手術室及びプール等での使用が普及してきている。
【0003】
従来、ステンレス鋼製の床を施工する場合には、たとえば現場にてコンクリートの下地内に、ステンレス鋼板の床面への固定と歪み抑えの目的も兼ねたステンレス鋼製あるいは鋼製の下地材を格子状に組んだものを埋設し、その上に仕上げ材として複数のステンレス鋼板を敷き詰め、現場にてステンレス鋼板の継ぎ目を溶接し、かつ、歪みの大きい場所には下地材に栓溶接をすることにより、床面を仕上げているが、下地材の材料及び埋込み手間がかかり、コスト高の要因となっている。
【0004】
上記のような従来工法に対して、ステンレス鋼板とコンクリートが一体化されたステンレス一体型プレキャスト版を工場で多数製造しておき、施工現場ではそれらを床下地に敷き詰めるだけでステンレス鋼製床を施工する方法も開発されている(例えば特許文献1参照。)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
施工現場において、溶接によりステンレス鋼板同士を接続する場合には、熱による歪みが生じるため、治具を用いるか、両面粘着テープ又は接着剤により、ステンレス鋼板の一部をコンクリート面に貼り付けることにより仮止めして、溶接作業を行なっているが、単に仮止めしているだけでステンレス鋼板とコンクリート下地が完全に固定できないため、現場での溶接作業において歪みを小さくすることは、熟練性と手間がかかっている。
【0006】
また、特許文献1のように、ステンレス一体型プレキャスト版同志の接合は、パッキンとシーリングによるため、防水性維持のためには、数年毎のシーリング補修等のメンテナンスが必要であり、かつ、複雑な床面水勾配に対応することが難しかった。
【0007】
【特許文献1】特開2000−291193号公報。
【0008】
【発明の目的】
本願発明の目的は、ステンレス鋼製の床面又は側壁面を、熟練を要することなく、溶接歪みの無い綺麗な平面に仕上げ、かつ、防水性を維持することができる施工方法及びプール施工方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本願請求項1記載の発明は、コンクリート製の床下地又は側壁下地の表面に、複数枚のステンレス鋼板を互いに隣接配置すると共にステンレス鋼板の裏面のほぼ全面を接着剤により下地に接着して、ステンレス鋼板とコンクリート製床下地又は側壁下地を一体化し、接着後の各ステンレス鋼板同士の継ぎ目を溶接により結合及びシールすることを特徴としている。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のステンレス鋼製の床面又は側壁面の施工方法において、ステンレス鋼板同士の継ぎ目に対応する下地部分に、予めステンレス鋼製の裏当て金を接着剤により接着しておき、該裏当て金に載せたステンレス鋼板の端部同士を溶接により接合することを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のステンレス鋼製の床面又は側壁面の施工方法において、接着剤として、硬化後に弾性特性を示す弾性接着剤を使用することを特徴としている。
【0012】
請求項4記載のプール施工方法は、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の施工方法を用いて床面を構築することを特徴としている。
【0013】
請求項5記載のプール施工方法は、請求項1乃至3のいずれかに記載の施工方法を用いて床面を構築すると共に、床用のステンレス鋼板と一体に側壁面用のステンレス鋼板を成形することを特徴としている。
【0014】
請求項6記載のプール施工方法は、格子状の床枠体と、該床枠体の各窓孔に嵌め込まれたコンクリート板と、請求項1記載の施工方法によりコンクリート板上に複数のステンレス鋼板を敷き詰めた床構造体を、工場にて製造し、該床構造体を設置現場に一体化した状態で輸送して設置することを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態1】
図1〜図3は、既に構築されている工場あるいはプール等のコンクリート製の床面及び側壁面をステンレス鋼製床及び側壁に改造する場合に、本願発明を適用した例である。
【0016】
(1)図1において、施工現場には、コンクリート床下地1及びコンクリート製側壁下地2が打設されており、各下地1,2は、コンクリート床として既に存在している。工場から搬入される複数のステンレス鋼板3は、たとえば長方形に形成されると共に所定の面積に敷き詰められるように寸法採りされており、一部のステンレス鋼板3は、垂直な側壁用部分4を一体に有する断面L字形に形成されている。
【0017】
(2)コンクリート床下地1及び側壁下地2の表面全体のほこり、油脂又は水分等をよく拭き取り、場合によってはワイヤーカップ等で表面のケレンを行ない、それからたとえば弾性接着剤10を塗布し、図2のように各ステンレス鋼板3を、互いに隣接させてコンクリート床下地1及び側壁下地2の表面に敷き詰め、接着剤10が乾くまで一定時間放置する。これにより、各ステンレス鋼板3及びステンレス鋼板部分4の裏面全体を床下地1及び側壁下地2に接着剤により接着し、ステンレス鋼板3及びステンレス鋼板部分4をコンクリート下地1,2に一体化させる。
【0018】
(3)接着による一体化が完了した後、図3に示すようにステンレス鋼板3及びステンレス鋼板部分4の各継ぎ目11をTig溶接により、溶接棒を用いずに接合する。溶接作業により、ステンレス鋼板3及びステンレス鋼板部分4には熱応力が発生して変形しようとするが、各ステンレス鋼板3及びステンレス鋼板部分4は、裏面のほぼ全面が接着剤10によりコンクリート下地1,2と一体化されているため、上記熱応力はステンレス鋼板3及びステンレス鋼板部分4内に貯められる。したがって溶接時に、特別の治具を使用しなくとも、ステンレス鋼板3及びステンレス鋼板部分4が熱変形することは殆どなく、床面及び壁面の平面形状が保たれる。なお、上記溶接は溶接棒を用いる方法で行なっても良い。
【0019】
(4)溶接後、研削機により溶接継ぎ目11の盛肉部分を研削し、平面状に整えることによる仕上げる。あるいは盛り肉部分はそのままにしておき、電解研磨処理を行なう仕上げにより、溶接焼けが無く、美しい外観を得ることも可能である。
【0020】
【発明の実施の形態2】
図4〜図8も、図1〜図3の方法と同様に、既に構築されている工場あるいはプール等のコンクリート製の床面及び側壁面をステンレス鋼製床及び側壁に改造する場合に、本願発明を適用した例であるが、継ぎ目部分の裏側に裏当て金15を配置すると共に、接着剤10として硬化後に弾性特性を発揮する弾性接着剤を利用している。裏当て金15及び接着剤10に関する構成以外は、概ね前記図1〜図3で説明した方法と同様である。
【0021】
(1)図4において、たとえば幅50mm、厚さ1,2mmのステンレス鋼製の複数枚の裏当て金15を用意し、これら裏当て金15の裏面(下面)をシンナー等でよく脱脂し、該裏面に接着剤10aを均一に塗布し、コンクリート床下地1の予め墨出した所定位置に接着する。接着剤10aとして、たとえば弾性接着剤を使用する。この接着剤10aは、硬化後は弾性特性を示す。
【0022】
(2)前記裏当て金15を貼り付け後、コンクリート床下地1の前記裏当て金15の領域以外の領域に、へら等を利用して接着剤10を厚さ1mm程度塗布する。この接着剤は前記裏当て金15で使用した接着剤10aと同じ硬化後に弾性特性を有するものであり、弾性接着剤である。塗布する場合、上記裏当て金15の周囲は、図4のように勾配を取って接着剤10を塗布する。
【0023】
(3)図5において、前記床下地1の接着剤10と接するステンレス鋼板3の裏面をシンナー等で脱脂し、床下地1の接着剤10の上に載置する。この時、ステンレス鋼板3の一端をまず裏当て金15の上面に載せ、空気を抜きながら他端を徐々に下ろしてゆく。図6はステンレス鋼板3を貼り付けた状態を示しており、貼り付け後のステンレス鋼板3の上には重し16を載せてゆく。
【0024】
(4)前記床下地1と同様に、図7において、コンクリート製側壁下地2にも接着剤10を1mm程度の厚みに均一に塗布し、接着剤10に接する垂直なステンレス鋼板部分4の垂直面をシンナー等で脱脂し、上記コンクリート製側壁下地2に横方向から押し当てる。この時、垂直なステンレス鋼板部分4は、図7の矢印に示すように水平方向に移動しながら側壁下地2に接近し、これにより接着剤10とステンレス鋼板部分4の間の空気を抜きながら貼り付け、重し17を側壁に当てておく。
【0025】
(5)ステンレス鋼板3及びステンレス鋼板部分4を接着後、たとえば24時間程養生する。養生中は、図6の重し16及び図7の重し17は載せた状態としておく。
【0026】
(6)養生後、重し16,17を取り除き、図8に示すようにステンレス鋼板3同志を突き合わせた各継ぎ目11を、溶接棒を用いずにTig溶接により接合する。
【0027】
(7)溶接後は、たとえば幅30mm程度の範囲にて溶接部の肉盛部分を研削機により研削し、平面状に整える。この時、図7のように継ぎ目近辺の研削範囲を露出させるように当て板17を当て、これにより研削範囲以外の個所に傷が付くのを防ぐ。
【0028】
該実施の形態では、ステンレス鋼板3を貼り付ける前に、ステンレス鋼板3の継ぎ目11に対応するコンクリート床下地1部分に、ステンレス鋼板製の裏当て金15を接着し、裏当て金15も含めてステンレス鋼板3同士を溶接するので、床面全体が大きな1枚のステンレスシートを構成することになり、端部からの剥離が生じることがない。
【0029】
また、接着剤10,10aとして、硬化後に弾性特性を有するため、溶接時のステンレス板の熱収縮によって接着剤の剥離が生じることはない。
【0030】
【発明の実施の形態3】
図9〜図13は、本願発明を適用したプール施工方法を示している。施工完了時の平面図を示す図9において、プールの床面には長方形状の複数のステンレス鋼板3が敷き詰められ、床の周辺部には、側壁面用のステンレス鋼板部分4を一体に有するL字形のステンレス鋼板3が配置され、ステンレス鋼板同士の継ぎ目11は溶接により接合され、防水性を有している。
【0031】
図10は、ステンレス鋼板を貼り付ける前の状態を示すプールの分解断面図であり、幼稚園等で使用する水深が浅い小型のプール、たとえば深さ60cm程度で、縦横が3m×4m程度のプールを示してある。実線で示す部分が工場で製造する部分であり、工場において、ステンレス製の側柱20が一体に結合された格子状の床枠体21にコンクリート板22を嵌め込み、コンクリート板22の上面にステンレス鋼板3を隈なく貼り付けることにより床構造体23を形成すると共に、側柱20にもステンレス鋼板部分4を貼り付け、ステンレス鋼板同士を溶接で接合する。このように床構造体23と側壁部を一体に有するプール躯体を工場で製造し、施工現場に一体化した状態で輸送し、施工現場において、仮想線で示すように所定の砂利固め層30の上に設置する。
【0032】
図11は上記のように工場で製造される床構造体23の分解斜視略図を示している。床枠体21は格子状に形成されると共に各桟にはフランジ部21aが折り曲げ形成されており、各格子窓内にコンクリート板22がそれぞれ嵌め込まれ、フランジ部21aにより支持される。そして、上記コンクリート板22の上面に、接着剤を利用してステンレス鋼板3が貼り付けられる。
【0033】
図12〜図14は、前記図6の床構造体23の製造方法を詳しく示している。(1)図12において、格子状の床枠体21の各窓孔内にコンクリート板22を嵌め込み、フランジ部21aの上に載せる。
【0034】
(2)図13のようにコンクリート板22の表面及び床枠体21の桟の表面に接着剤10を塗布し、図14のようにステンレス鋼板3を互いに隣接状態で床枠体21の全面に敷き詰め、ステンレス鋼板3の裏面のほぼ全面を接着し、コンクリート板22とを一体化してゆく。
【0035】
(3)一定時間経過して接着剤による接着が完了後、図15のようにステンレス鋼板3の継ぎ目11を溶接により接合する。溶接作業中、ステンレス鋼板3には熱歪みが発生しようとするが、ステンレス鋼板3の裏側全面が接着剤によりコンクリート板22と一体化されているので、歪むことはなく、熱応力はステンレス鋼板内に残留する。
【0036】
【発明の他の実施の形態】
(1)図11のような小型のプールでは、プール躯体の全体を工場で製造し、施工現場に一体化した状態で輸送して設置する方法を採用することができるが、大型プールの場合には、プール躯体を二分割あるい三分割した状態で工場で製造し、施工現場にて各分割部分同士を接続する方法を採用するのが好ましい。また、図4〜図8に示すように裏当て金を使用する場合に、裏当て金を打設アンカーで固定することも可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本願発明によると、(1)コンクリート製の床下地又は側壁下地の表面に、複数枚のステンレス鋼板を互いに隣接配置すると共に接着剤によりステンレス鋼板の裏面のほぼ全面を下地に接着し、接着後の各ステンレス鋼板同士の継ぎ目を溶接により結合するようにしているので、溶接作業時に、治具等を用いてステンレス鋼板を固定しなくとも、ステンレス鋼板同士を歪み等が生じることなく接合でき、接合作業が容易になる。
【0038】
(2)特に、既存のコンクリート床を有する構築物を改造する場合には、現場にて治具等で固定することなく簡単に溶接することができ、工期短縮を達成することができる。また、床の上に貼られるステンレス鋼板は薄く、扉等との干渉もなく施工することが可能である。
【0039】
(3)請求項2記載の発明のように、ステンレス鋼板を貼り付ける前に、ステンレス鋼板の継ぎ目に対応するコンクリート床下地部分に、ステンレス鋼板製の裏当て金を接着しておくと、裏当て金も含めてステンレス鋼板同士を溶接するので、プール床面全体が大きな1枚のステンレスシートを構成することになり、端部からの剥離が生じることがなく、防水性も有している。しかも、全体が一枚のステンレスシートとなることで、高い防水性を得ることができる。
【0040】
(4)請求項3記載の発明のように、接着剤として、硬化後に弾性特性を有するものを使用しているので、溶接時の熱収縮や食品加工工場での床面スチーム洗浄によってステンレス板が熱変形した場合も、接着剤の剥離が生じることはない。
【0041】
(5)本発明をプール製作に用いる場合において、請求項1乃至3のいずれかに記載の施工方法を用いて床面を構築すると共に、床用のステンレス鋼板と一体に側壁面用のステンレス鋼板を成形すると、一層の工期短縮になると共に、側壁面と床面との境目も、防水を施すことなく、綺麗に仕上げることができる。
【0042】
(6)格子状の床枠体と、該床枠体の各窓孔に嵌め込まれたコンクリート板と、請求項1乃至3のいずれかに記載の施工方法によりコンクリート板上にステンレス鋼板を敷き詰めた床構造体を、工場にて製造し、該床構造体を設置現場に一体化した状態で運送して設置するようにすると、施工現場においての溶接作業を省くことができ、熟練を要することなく、現場において簡単にプールを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明を適用した施工方法において、ステンレス鋼板を接着する前の工程を示す縦断面図である。
【図2】図1の次工程であって、接着工程を示す縦断面図である。
【図3】図2の次工程であって、溶接工程を示す縦断面図である。
【図4】本願発明を適用した別の施工方法において、ステンレス鋼板接着前の裏当て金接着工程を示す縦断面図である。
【図5】図4の次工程であって、ステンレス鋼板の接着工程を示す縦断面図である。
【図6】図5の次工程であって、ステンレス鋼板接着後の状態を縦断面拡大図である。
【図7】図6の次工程であって、側壁面への接着工程を示す縦断面図である。
【図8】図7の次工程であって、溶接後の研削工程を示す縦断面図である。
【図9】本願発明により施工したプールの平面図である。
【図10】本願発明によるプール施工方法を示すプール全体の縦断面図である。
【図11】本願発明によるプール施工方法に用いられる床構造体の分解斜視図である。
【図12】床構造体の製造工程であって、コンクリート板を嵌め込む前の状態を示す縦断面部分図である。
【図13】床構造体の製造工程であって、ステンレス鋼板を接着する前の工程を示す縦断面部分図である。
【図14】床構造体の製造工程において、溶接工程を示す縦断面部分図である。
【図15】床構造体の製造工程において、溶接後の状態を示す縦断面部分図である。
【符号の説明】
1 床下地
2 側壁下地
3 ステンレス鋼板
4 ステンレス鋼板部分
10 接着剤
11 継ぎ目
15 裏当て金
21 床枠体
22 コンクリート板
23 床構造体
Claims (6)
- 新設あるいは既存のコンクリート製の床下地又は側壁下地の表面に、複数枚のステンレス鋼板を互いに隣接配置すると共にステンレス鋼板の裏面のほぼ全面を接着剤により下地に接着して、ステンレス鋼板とコンクリート製床下地又は側壁下地を一体化し、
接着後の各ステンレス鋼板同士の継ぎ目を溶接により接合及びシールすることにより防水性を持たせてあることを特徴とするステンレス鋼製の床面又は側壁面の施工方法。 - 請求項1記載のステンレス鋼製の床面又は側壁面の施工方法において、
ステンレス鋼板同士の継ぎ目に対応する下地部分に、予めステンレス鋼製の裏当て金を接着剤により接着しておき、
該裏当て金に載せたステンレス鋼板の端部同士を溶接により接合し防水性を持つことを特徴とするステンレス鋼製の床面又は側壁面の施工方法。 - 請求項1又は2記載のステンレス鋼製の床面又は側壁面の施工方法において、
接着剤として、硬化後に弾性特性を示す弾性接着剤を使用することを特徴とするステンレス鋼製の床面又は側壁面の施工方法。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の施工方法を用いて床面を構築するプール施工方法。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の施工方法を用いて床面を構築すると共に、床用のステンレス鋼板と一体に側壁面用のステンレス鋼板を成形することを特徴とするプール施工方法。
- 格子状の床枠体と、該床枠体の各窓孔に嵌め込まれたコンクリート板と、請求項1記載の施工方法によりコンクリート板上に複数のステンレス鋼板を敷き詰めた床構造体を、工場にて製造し、該床構造体を設置現場に一体化した状態で輸送して設置することを特徴とするプール施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003191829A JP2005023694A (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | ステンレス鋼製の床面又は側壁面の施工方法並びにプール施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003191829A JP2005023694A (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | ステンレス鋼製の床面又は側壁面の施工方法並びにプール施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005023694A true JP2005023694A (ja) | 2005-01-27 |
Family
ID=34189285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003191829A Pending JP2005023694A (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | ステンレス鋼製の床面又は側壁面の施工方法並びにプール施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005023694A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298417A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Jfe Container Co Ltd | 缶容器、ドラム缶、及び缶容器の内面溶接方法 |
JP6241963B1 (ja) * | 2016-09-14 | 2017-12-06 | 東洋建設株式会社 | ステンレス製床の施工方法及びステンレス製床の構造 |
RU2804879C2 (ru) * | 2019-04-25 | 2023-10-09 | Михаэль ВАЛЛЬНЕР | Модульный плавательный бассейн |
-
2003
- 2003-07-04 JP JP2003191829A patent/JP2005023694A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298417A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Jfe Container Co Ltd | 缶容器、ドラム缶、及び缶容器の内面溶接方法 |
JP6241963B1 (ja) * | 2016-09-14 | 2017-12-06 | 東洋建設株式会社 | ステンレス製床の施工方法及びステンレス製床の構造 |
JP2018044352A (ja) * | 2016-09-14 | 2018-03-22 | 東洋建設株式会社 | ステンレス製床の施工方法及びステンレス製床の構造 |
RU2804879C2 (ru) * | 2019-04-25 | 2023-10-09 | Михаэль ВАЛЛЬНЕР | Модульный плавательный бассейн |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8590251B2 (en) | Metal finishing tile, production method and related covering | |
JPS60500507A (ja) | ビルデイング壁構造のプレハブパネルとその製造方法 | |
WO2017076122A1 (zh) | 框模一体化轻质抗震墙板 | |
JP5043977B2 (ja) | コンクリート水路の防水施工方法 | |
JP2005023694A (ja) | ステンレス鋼製の床面又は側壁面の施工方法並びにプール施工方法 | |
JPH0194144A (ja) | 防水工法 | |
JP5358477B2 (ja) | 防水シート施工構造及びその施工方法 | |
JPH11172895A (ja) | 床材施工方法及びその床材 | |
JP3434237B2 (ja) | 内装下地材の打込工法 | |
JP5735891B2 (ja) | モルタル外壁の接合構造及びモルタル外壁の接合方法 | |
JPH11303361A (ja) | タイル張り壁面の改修工法 | |
JP2012062729A (ja) | 建築物のフローリング用床材の部分補修方法 | |
JP2017048591A (ja) | ピンネット工法用建材とピンネット工法 | |
CN107762095B (zh) | 一种隔热外墙瓷砖墙面结构及其施工方法 | |
JP2616286B2 (ja) | タイル張り工法 | |
JPH02147757A (ja) | 建物の屋上防水工法 | |
JP2001329677A (ja) | 壁面仕上げ材の取付構造 | |
JPH0417694Y2 (ja) | ||
JP2004044379A (ja) | 塗膜防水工法 | |
JPH07100969B2 (ja) | タイル張り工法 | |
JP2587972Y2 (ja) | 外装用木質パネル | |
JP4772581B2 (ja) | タイルユニット、建物の外壁及び建物 | |
JPH03295965A (ja) | タイルユニット | |
JPH0835314A (ja) | 梁底面部ユニットタイル及び梁底面部タイル張り工法 | |
JPS6065862A (ja) | 防水施工法 |