JP2005012742A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム並びに記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 矩形抽出手段21は、入力画像から連続する黒画素を一まとめにした外接矩形として抽出する。各矩形について、ノイズ判定/分類手段22がノイズであるか否かの判定を行い、そのときノイズと判定された矩形はノイズの種類によって分類される。ノイズ除去手段23は、ノイズと判定された矩形内の黒画素を白画素に変換することにより、ノイズとして取り除く。ノイズが除去された画像は、出力画像としてディスプレイ13に表示され、抽出された各矩形の判定結果はノイズ情報として、ノイズの種類と矩形情報とが保存される。ユーザーは修正手段24でディスプレイ13に表示された画像を確認しつつ修正作業を行う。
【選択図】 図2
Description
ノイズ除去に関する技術としては次のような従来技術がある。
例えば、ノイズを着目画素とその周辺画素だけで判定するのではなく、輪郭追跡して得られた輪郭の長さが所定の長さ以下であれば、それをノイズ候補として登録し、後に所定の条件に合致するものだけをノイズとして除去する、さらに、そのノイズ候補をカラーで表示し、確認しながら前記条件を変更できるようにした(条件にあうノイズ候補を確認するためにカラー表示する)方法(特許文献1)。
また、2段階のノイズ識別と、画像データ中から検出される有用な画像情報領域から最終的にノイズを識別する方法(特許文献2)。更に、複数の方法によって段階的にノイズを除去する方法(特許文献3)等がある。
なお、特定の種類のノイズを除去する技術としては、紙面全域に現れる孤立点(ゴマ塩)ノイズの除去のための従来技術として特許文献4、また、原稿の周辺(用紙の境界部分)に現れる周辺ノイズの除去のための従来技術として特許文献5、パンチ穴の除去については特許文献6等がある。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたもので、ノイズ除去の精度は100%ではないことを前提に、ノイズ除去後の修正作業を効率良く行うことが可能な画象処理装置、画象処理方法、および画像処理プログラム並びに記録媒体を提供することを目的とする。
なお、本明細書で言う修正作業とは、ノイズ除去により、情報(文字、点線など)が、誤ってノイズと判断されたものを復活させ(ノイズではない状態に戻す)、また、本来ノイズなのにノイズではないと判断されたものを解除(ノイズの状態に変更)する作業のことである。
また、本発明の請求項2は、請求項1記載の画像処理装置において、前記修正手段は、ノイズ除去の結果を表示する際、ノイズの種類が区別できるように、ノイズの種類に応じて表示方法を変えることを特徴とする。こうすることにより、除去されていないノイズがどの種類のノイズか容易に判断でき修正作業を効率化することができる。
また、本発明の請求項3は、請求項1記載の画像処理装置において、前記修正手段は、ノイズ除去の結果を表示する際、表示するノイズの種類を指定する表示ノイズ指定手段を備えたことを特徴とする。こうすることにより、表示されるノイズが減少し修正作業を効率化できる。
また、本発明の請求項5の画像処理方法は、入力画像から複数種類のノイズを判定するノイズ判定ステップと、判定されたノイズの種類とノイズの位置情報およびノイズと判定されなかった矩形情報を保持するノイズ情報保持ステップと、前記ノイズと判定されたノイズを除去するノイズ除去ステップと、ノイズ除去の結果を表示および修正する修正ステップとを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項6は、請求項5記載の画像処理方法において、前記修正ステップは、ノイズ除去の結果を表示する際、ノイズの種類が区別できるように、ノイズの種類に応じて表示方法を変えることを特徴とする。
また、本発明の請求項7は、請求項5記載の画像処理方法において、前記修正ステップは、ノイズ除去の結果を表示する際、表示するノイズの種類を指定する表示ノイズ指定ステップを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項8は、請求項5または7記載の画像処理方法において、前記修正ステップは、ノイズ除去の結果を修正する際、修正するノイズの種類を指定する修正ノイズ指定ステップを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項9は、請求項5乃至8の何れか一項に記載の画像処理方法をコンピュータが制御可能にプログラミングしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項10は、請求項9に記載の画像処理プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする。
図1は本発明の画像処理装置のハードウエア構成を示す図である。画像入力機器10は、スキャナーなどから構成され、紙などに印刷された画像を入力する装置である。画像入力機器10で入力された画像は、RAM15でバッファリングされた後、ハードディスクドライブ(HDD)14に保存される。本発明の画像処理を行う主な要素は、中央演算処理装置(CPU)11、ROM12、RAM15、ハードディスクドライブ14、CD−ROMドライブ16を含む構成となっており、ハードディスクドライブ14にインストールされた画像処理プログラムに基づいて画像処理を行ない、ディスプレイ13に結果等を表示する。また、入力装置18はキーボードとマウスで構成され、画像処理装置へ指示を与えるもので、タブレットやテンキー等で構成しても、あるいは必要に応じて追加しても良い。なお、ROM12は起動プログラムなどが記憶され、RAM15は画像処理プログラムを実行する際の作業用記憶領域として用いられる。また、画像処理プログラムは、CD−ROMなどの記録媒体に記録され、ユーザーに提供され、CD−ROMドライブ16によって読み取られ、ハードディスクドライブ14にインストールされる。画像処理プログラムは、実行時にはRAM15に展開されて、中央演算処理装置11により実行される。なお、17は前記それぞれのデバイスと制御信号やデータ等を授受するためのバスである。
ノイズが除去された画像は、出力画像としてディスプレイ13に表示され、抽出された各矩形の判定結果はノイズ情報として、ノイズの種類と矩形情報とが保存される。ユーザーは修正手段24でディスプレイ13に表示された画像を確認しつつ修正作業を行う。つまり、除去されていないノイズに対しては、ノイズである事を指示し、除去されてしまった画像の一部はノイズでない旨の指示を行う。指示された内容は実行され、画像は修正される。この作業を繰り返して修正作業が終了した時点でノイズ除去の処理が完了する。
図3および図4は画像処理装置がノイズ情報を登録管理するときのデータ形式の例を示したものである。図3は抽出した矩形がノイズと判定された時のノイズ情報の項目を示している。この例では、ノイズに外接する矩形の左上と右下の座標をそれぞれ始点座標と終点座標として、次に矩形内の黒画素の連続する長さをランレングス情報として抽出する。図3では矩形内に2つの黒画素のランがあることを示している。ランレングス情報はランの始点のX座標と終点のX座標(あるいはランの長さ)とY座標で表し、容易にノイズの位置を特定できるようになっている。
なお、ノイズ判定/分類手段で、確信度を求めノイズかも知れないと判定されたが、閾値との比較でノイズでないと最終判定されたものは、ノイズではない情報42に分類されて登録されているので、ノイズの種類によって、例えばパンチ穴が除去されていないときは、ノイズでない情報42の集合からノイズ41の集合に移るべく、各種ポインタ情報を変更することになる。
また、目視により、原稿の一部がノイズとして除去されていると判断された時は、ノイズに属す集合を表示させてノイズでない情報42へ変更することができる。
次に、上述のように判定/分類したノイズ情報に基づいてノイズを除去する(ステップS102)。この時、とりあえずノイズと判定された矩形のみを対象として、矩形内の黒画素(あるいは所定の色の画素)を白画素(あるいは背景色と同色の画素)に置き換える。このノイズ除去の結果はディスプレイ13に表示される。
例えば、ノイズの除去(ステップS102)の結果を見て、ノイズがまだ除去されていない場合は、例えばパンチ穴が残っているようなら、ノイズでないと判定されたパンチ穴ノイズを赤で表示するように指示すれば良い。指示の方法は、例えば、ディスプレイ13に図4に対応するノイズ41、ノイズでない情報42の別およびノイズの種類と表示色とを指示できるようなメニューアイコンを設け、マウスでクリックすると入力されるようにしておけば良い。するとノイズでない情報42からパンチ穴ノイズ63に分類された矩形の画素が赤く表示されるので、パンチ穴ノイズの部分をマウスでクリックして矩形を特定し、ノイズであるという指示をすれば、特定された矩形はノイズとして分類される。そして、ノイズとして分類された矩形の黒画素(まだ表示は赤であるが)は除去され、ノイズ情報もノイズではないという集合から、パンチ穴ノイスであるという集合に移される。
あるいは、原稿の一部がノイズとして除去されている場合は、除去したノイズを原稿の色とは異なる色で表示させれば、どの種類のノイズとして分類されたかがわかる。また、ノイズの種類を順次指定して表示させれば、表示されるノイズが少なくなるので、ノイズの判別が容易になる。この場合、表示されているノイズのみが特定できるので、ノイズの種類を指示すると、特定の種類のノイズのみが修正可能となる。
11 中央演算処理装置
12 ROM(Read Only Memory)
13 ディスプレイ
14 HDD(Hard Disk Drive)
15 RAM(Random Access Memory)
16 CD−ROM・FDドライブ
20 ノイズ除去部
21 矩形抽出手段
22 ノイズ判定/分類手段
23 ノイズ除去手段
24 修正手段
Claims (10)
- 入力画像から複数種類のノイズを判定するノイズ判定手段と、判定されたノイズの種類とノイズの位置情報およびノイズと判定されなかった矩形情報を保持するノイズ情報保持手段と、前記ノイズと判定されたノイズを除去するノイズ除去手段と、ノイズ除去の結果を表示および修正する修正手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
- 前記修正手段は、ノイズ除去の結果を表示する際、ノイズの種類が区別できるように、ノイズの種類に応じて表示方法を変えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記修正手段は、ノイズ除去の結果を表示する際、表示するノイズの種類を指定する表示ノイズ指定手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記修正手段は、ノイズ除去の結果を修正する際、修正するノイズの種類を指定する修正ノイズ指定手段を備えたことを特徴とする請求項1または3記載の画像処理装置。
- 入力画像から複数種類のノイズを判定するノイズ判定ステップと、判定されたノイズの種類とノイズの位置情報およびノイズと判定されなかった矩形情報を保持するノイズ情報保持ステップと、前記ノイズと判定されたノイズを除去するノイズ除去ステップと、ノイズ除去の結果を表示および修正する修正ステップとを備えたことを特徴とする画像処理方法。
- 前記修正ステップは、ノイズ除去の結果を表示する際、ノイズの種類が区別できるように、ノイズの種類に応じて表示方法を変えることを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。
- 前記修正ステップは、ノイズ除去の結果を表示する際、表示するノイズの種類を指定する表示ノイズ指定ステップを備えたことを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。
- 前記修正ステップは、ノイズ除去の結果を修正する際、修正するノイズの種類を指定する修正ノイズ指定ステップを備えたことを特徴とする請求項5または7記載の画像処理方法。
- 請求項5乃至8の何れか一項に記載の画像処理方法をコンピュータが制御可能にプログラミングしたことを特徴とする画像処理プログラム。
- 請求項9に記載の画像処理プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする記録媒体。
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