JP2005012524A - 画像読取装置の検査方法及び検査装置 - Google Patents

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信二 東
Toshiomi Asai
利臣 浅井
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Abstract

【課題】光軸調整等の検査のやりなおしを行う無駄を極力排除し検査時間や工程を少なくすることができる画像読取装置の検査方法を提供すること。
【解決手段】ハロゲンランプからの出射光がネガフィルムを透過し、可視光による透過光像を取得する第1CCD9と、赤外光による透過光像を取得する第2CCD10と、ネガフィルムを透過した可視光を第1CCD9へと導くと共に、赤外光を第2CCD10へと導くミラー8とを備えた画像読取装置の検査を行う方法であって、第1CCD9と第2CCD10とミラー8を所定箇所に設置し、CCDと調整用の評価用チャート45との間の光軸上に反射ミラー46を挿入し、第1ハロゲンランプからの照射光を、反射ミラー46を介してCCDに導入し、CCDに付着した埃の有無を検査し、反射ミラー46を光軸から退避させ、第2ハロゲンランプを用いて評価用チャート45の画像をCCDにより撮影する。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、読み取り用光源からの出射光が画像形成媒体を透過し、可視光による透過光像を取得するための第1読取センサーと、赤外光による透過光像を取得するための第2読取センサーと、画像形成媒体を透過した透過光のうち可視光を前記第1読取センサーへと導くと共に、透過光のうち赤外光を前記第2読取センサーへと導くコールドミラーとを備えた画像読取装置の検査を行う方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる画像読取装置として、ネガフィルム(画像形成媒体に相当)の画像を読み取るための装置が知られている。この画像読取装置は、ネガフィルムのフィルム面を挟んで一方側にハロゲンランプ(読み取り用光源に相当)を配置し、他方側に読取センサーとしてのCCDを配置する。すなわち、ハロゲンランプから出射した光はネガフィルムを透過し、フィルムに形成されている透過光像をCCDにより取得する。ここで、第1CCD(第1読取センサーに相当)と第2CCD(第2読取センサーに相当)とを設けており、第1CCDは可視光による透過光像を取得し、第2CCDは赤外光による透過光像を取得する。フィルム面を透過した透過光を可視光と赤外光に分離するために、光軸上にコールドミラーを配置している。コールドミラーとは、可視光を反射させると共に、赤外光を透過させる機能を有するミラーのことを言う。
【0003】
このように2種類のCCDを設けているのは次の理由による。すなわち、ネガフィルムにはフィルム面に傷がついていたり、埃がかぶっていたりしていることがあり、透過光像を取得した場合に、これらの傷や埃等の欠陥も画像に写った形で取り込まれてしまう。したがって、これをそのままにして写真プリントの作成等を行うと、画質の低下を招く。そこで、フィルム面上の欠陥を画像処理により除去するようにしている。そのために、第2CCDで赤外光による透過光像を取得し、フィルム面上の欠陥(欠陥画素)を検出する。そして、第1CCDにより取得された画像の中で、第2CCDにより検出された欠陥画素に対応する場所(画素)を特定し、傷等の欠陥を除去すべく画像処理を行う。これにより、フィルム欠陥を除去した画像データを得ることができる。なお、赤外光を用いたフィルム欠陥を除去する技術は、公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、第2CCDにより取得した画像データを用いて、第1CCDにより取得した画像データを画像処理により修正するので、これらCCDの光軸を精度よく調整しなければならない。また、CCDの素子面及びコールドミラー表面に埃が付着していると、所望の画質の画像が得られないため、埃の有無の検査を行う必要もある。そのため、画像読取装置の検査・組立工程は、おおむね次のように行われる。
【0005】
まず、コールドミラーをミラー保持体に対して接着等の手段により固着し、このミラーユニットを光軸調整機の所定箇所にセットする。さらに、ミラーユニットに対して、第1CCDと第2CCDを所定の箇所にセットする。この段階では、ミラーユニットに対してCCDは固着されていない。次に、光軸調整機により第1CCDと第2CCDの光軸調整を行う。検査装置には光軸調整用のハロゲンランプ(第2検査用光源に相当)が設けられ、さらにこのハロゲンランプにより照射される評価用チャートが所定の個所にセットされている。光軸調整は、各CCDにより評価用チャートの画像を撮影することにより行われる。そして、光軸調整が終了すると、ミラーユニットと各CCD(CCDユニット)とをはんだ付けにより固着する。これにより、CCDの光軸調整が終了する。
【0006】
CCDの光軸調整の次に、温度による可視光と赤外光の光軸のズレを見るために、温度の設定を変えながら光軸ズレの検査を行う。次に、CCDの素子面に付着している埃の有無を検査するものである。埃の検査は専用の検査装置を用いて行われ、CCDの素子面に埃の付着が検出された場合は、埃を取り除く処理をしなければならない。そこで、ミラーユニットと各CCDユニットとを固着しているはんだをはずし、CCD素子面の清掃を行う。そして、CCD素子面の清掃が終了した後、再び、各CCDの光軸調整に始まる一連の工程をやりなおししなければならず、検査に多大な時間を要してしまい、検査効率が悪くなってしまうという問題がある。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、光軸調整等の検査のやりなおしを行う無駄を極力排除し検査時間や工程を少なくすることができる画像読取装置の検査方法および検査装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明に係る画像読取装置の検査方法は、
読み取り用光源からの出射光が画像形成媒体を透過し、可視光による透過光像を取得するための第1読取センサーと、赤外光による透過光像を取得するための第2読取センサーと、画像形成媒体を透過した透過光のうち可視光を前記第1読取センサーへと導くと共に、透過光のうち赤外光を前記第2読取センサーへと導くコールドミラーとを備えた画像読取装置の検査を行う方法であって、
前記第1読取センサーと第2読取センサーと前記コールドミラーを所定箇所に設置する工程と、
第1検査用光源からの照射光を、前記読取センサーと読取センサーの調整用の評価用チャートとの間の光軸上に挿入する工程と、
前記挿入された照射光を、前記読取センサーに導入して、読取センサーに付着した埃の有無を検査する工程と、
第2検査用光源を用いて前記評価用チャートの画像を前記読取センサーにより撮影する工程とを有することを特徴とするものである。
【0009】
この構成による検査方法の作用・効果は、以下の通りである。まず、第1・第2読取センサーとコールドミラーとを検査装置の所定箇所に設置する。この段階では、各読取センサーとコールドミラーとは固着されていない。検査装置には、光軸調整等を行うための評価用チャートと、これを照射する第2検査用光源とが設けられており、光軸調整等の検査を行う場合には、第2検査用光源を点灯させて、各読取センサーにより評価用チャートの画像を撮影する。この画像に基づいて、光軸調整等を行うことが可能である。
【0010】
一方、読取センサーと評価用チャートの間の光路上に第1検査用光源からの照射光を導入し、さらにこの照射光を読取センサーへと導く。すなわち、 最初に第1検査用光源を用いて読取センサーに付着した埃の有無の検査を行う。第2検査用光源を用いないのは、評価用チャートが光路上に設けられているので、素子面の全面にわたって光を取り入れることができないからである。また、照射光を読取センサーと評価用チャートの間の光路上に挿入すれば、光路を遮断するものがなく適切に埃の検査を行うことができる。埃の検査を終了した後、上記の照射光の挿入は行わない状態で、第2検査用光源と評価用チャートにより、各読取センサーにより評価用チャートの画像を取り込み、光軸調整等を行う。光軸調整等が終了すると、各読取センサーとコールドミラーを固着することができる。このように、光軸調整等を行う前に読取センサーの埃の有無の検査を行うようにしているので、光軸調整等の検査のやりなおしを行う無駄を極力排除し検査時間や工程を少なくすることができる。
【0011】
上記課題を解決するため本発明に係る別の画像読取装置の検査方法は、
読み取り用光源からの出射光が画像形成媒体を透過し、可視光による透過光像を取得するための読取センサーを備えた画像読取装置の検査を行う方法であって、
前記読取センサーを所定箇所に設置する工程と、
第1検査用光源からの照射光を、前記読取センサーと読取センサーの調整用の評価用チャートとの間の光軸上に挿入する工程と、
前記挿入された照射光を前記読取センサーに導入して、読取センサーに付着した埃の有無を検査する工程と、
第2検査用光源を用いて前記評価用チャートの画像を前記読取センサーにより撮影する工程とを有することを特徴とするものである。
【0012】
先ほどは、第1読取センサーと第2読取センサーの両方を備えた画像読取装置の検査方法について説明したが、第1読取センサーのみを備えた画像読取装置の場合にも、同じような検査方法を採用し、光軸調整等の検査のやりなおしを行う無駄を極力排除し検査時間や工程を少なくすることができる。
【0013】
上記課題を解決するため本発明に係る画像読取装置の検査装置は、
読み取り用光源からの出射光が画像形成媒体を透過し、可視光による透過光像を取得するための第1読取センサーと、赤外光による透過光像を取得するための第2読取センサーと、画像形成媒体を透過した透過光のうち可視光を前記第1読取センサーへと導くと共に、透過光のうち赤外光を前記第2読取センサーへと導くコールドミラーとを備えた画像読取装置の検査に用いる検査装置であって、
前記第1読取センサーと第2読取センサーと前記コールドミラーが設置される検査対象設置部と、
前記読取センサーと読取センサーの調整用の評価用チャートとの間の光軸上に挿脱可能に設けられる光源導入部と、
この光源導入部を前記光軸上に挿脱させる挿脱機構と、
前記読取センサーに付着した埃の有無を検査するため、前記読取センサーに照射光を導入するための第1検査用光源と、
前記評価用チャートがセットされるチャート設置部と、
前記評価用チャートの画像を前記読取センサーにより撮影するときに用いる第2検査用光源とを備え、
埃の有無の検査をするときは、前記光源導入部を介して前記第1検査用光源の照射光を導入し、前記評価用チャートを撮影するときは、前記光源導入部を光軸から退避させるように構成したことを特徴とするものである。
【0014】
この構成によると、読取センサーと評価用チャートの間の光路上に光源導入部を挿入可能である。そして第1検査用光源からの照射光を光源導入部を介して読取センサーへ導くことができる。そこで、まず最初に光源導入部を光軸上に挿入して読取センサーに付着した埃の有無の検査を行う。埃の検査が終了すると、光源導入部を光軸から退避させて、評価用チャートによる光軸調整を行うことができる。光源導入部の挿脱は適宜の挿脱機構により行うことができる。このように光源導入部を光軸に挿脱するだけで、検査用光源の切換を簡単に行うことができる。また、埃の検査の後に光軸調整を行うことができるので、光軸調整等の検査のやりなおしを行う無駄を極力排除し検査時間や工程を少なくすることができる画像読取装置の検査装置を提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係る画像読取装置の検査方法の好適な実施形態を図面を用いて説明する。 最初に検査対象となる画像読取装置の構成を図1により説明する。
【0016】
この画像読取装置(スキャナー)は、現像済みのネガフィルムやポジフィルム等の写真フィルムに形成されているコマ画像を読み取るための装置である。読み取られた画像データを用いて、写真プリントの作成や記録媒体(CD−R等)への書き込み等の写真処理が行われる。
【0017】
画像読み取り対象であるネガフィルムFは、フィルム搬送ユニットであるネガキャリア1にセットされる。ネガキャリア1には、読み取り用光源であるハロゲンランプ2からの照射光を通過させるための開口部が設けられている。ネガキャリア1には、ネガフィルムFを搬送させるための搬送ローラ1aが搬送経路に沿って設けられている。
【0018】
画像読み取り用光源としてハロゲンランプ2が設けられているが、ハロゲンランプ2からは可視光だけでなく赤外光(非可視光)も混在した形で照射される。調光フィルター3は、ハロゲンランプ2から照射される光の色バランスを調整する。調光フィルター3は、ハロゲンランプ2の下方に設けられる。調光フィルター3の下方には、拡散板4が設けられ、照射される光を均一な状態にする。拡散板4は、常に光路中に挿入されており、ネガフィルムFに存在する傷や埃等の欠陥を除去する機能も有する。ミラートンネル6は、調光フィルター3及び拡散板4を通過した光を均一に混色する機能を有する。
【0019】
ネガキャリア1の下方には結像レンズ7が設けられており、ネガフィルムFのコマ画像をCCDの素子上に結像させる機能を有する。コールドミラー8は、可視光を図の右側に反射させると共に、赤外光をそのまま透過させる。第1CCD9(第1読取センサーに相当)は、可視光によるネガフィルムの透過光像を読み取るために設けられる。第1CCD9の手前には、赤外カットフィルター5が配置されている。第2CCD10(第2読取センサーに相当)は、赤外光によるネガフィルムの透過光像を読み取るために設けられる。本実施形態では、ハロゲンランプ2を1つだけ設けているが、可視光用の光源と赤外光用の光源を別々に設けるようにしてもよい。なお、読取センサーとしては、CCDセンサーではなく、MOSセンサー等の他のタイプのセンサーを用いても良い。
【0020】
第2CCD10により取得した赤外光による画像データは、第2画像データ記憶部11に記憶された後、フィルム欠陥検出部12に転送されて、フィルム面上の傷等の欠陥(欠陥画素)を検出する。拡散板4によりある程度の欠陥は光学的に除去することができるが、すべての欠陥を除去することはできないので、画像処理により欠陥を除去するようにしている。第2CCD10は、取得した画像データを適宜の方法で処理することで、欠陥場所(欠陥画素)を特定することができる。
【0021】
一方、第1CCD9は、可視光によるネガフィルムFの画像データを取得し、この画像データは、第1画像データ記憶部13に記憶される。この画像データに対する種々の画像処理が画像処理部14において行われる。第2CCD10により、欠陥画素が検出された場合には、その欠陥を除去するために、画像処理部14は、第1CCD9により取得した画像データに対して画像処理を行い、画像中に存在する欠陥を除去する。なお、赤外光による画像データに基づいて、欠陥を画像処理により除去する技術は公知である。
【0022】
<光学系の構成>
図2は、CCD光学系の主要部を示す側面図、図3は、CCD光学系の主要部を示す正面図である。
【0023】
コールドミラー8は、ミラー保持体20に接着(固着の一態様)により固定される。ミラー保持体20は、例えば、アルミダイキャストにより形成される。ミラー保持体20は、側面視で略L字形に形成されており、第1CCD取付部20aと、第2CCD取付部20bと、内部にミラー取付部20cとを備えている。第1CCD取付部20aには、第1CCDユニット21を取り付けるための本体プレート23が固定ネジ24により取り付けられる。本体プレート23には、取り付け状態を調整できるように、長孔23aが2箇所形成されている。また、本体プレート23には、取付腕部23bが3箇所形成されている。第2CCD取付部22にも、同様に本体プレート25が固定ネジ26により取り付けられている。本体プレート25にも取付腕部25bが3箇所に一体形成されている。
【0024】
第1CCDユニット21の構成を図4も参照しながら説明する。第1CCD9は、支持プレート27に接着により固定される。支持プレート27の長手方向の両側には、取付腕部27aが夫々3箇所ずつ設けられている(図3参照)。この取付腕部27aは、取付腕部23bと対向する位置に設けられている(図2参照)。また、第1CCD9のパッケージから突出した端子9aを貫通させるための取り付け穴27bが形成されている。支持プレート27の第1CCD9が取り付けられている面と反対側の面には、カバープレート28が固着されている。カバープレート28の幅方向両側には曲げ部28aが形成されている。また、カバープレート28にも、第1CCD9の端子を露出させるための長孔28bが形成されている。取り付け穴27bと長孔28bには、接着剤が充填され、これにより、第1CCD9が固着される(図4参照)。
【0025】
上記の接着剤を充填させるのは、第1CCD9の端子9aの隙間やカバープレート28からの埃の侵入を防ぐためでもある。この接着剤として、シリコン系のシーラント材を各端子9aのわずかな隙間の間に塗布することで、防塵効果を施している。しかし、シリコン系のシーラント材は、硬化時間が長く、また硬化時に内部からシリコン系のガスが揮発するという問題がある。従って、シーラント材を塗布した後、その部材を一定時間(3日間程度)放置する必要があり、作業効率を低下させている。つまり、CCDの表面は密閉状態にしておかないと埃が付着してしまう可能性があるが、密閉すると揮発ガスがCCD表面に付着し性能を劣化させることになる。したがって、ガスが出てしまうまで上記の期間放置しなければならない。
【0026】
かかる問題を解決するため、接着剤として2液混合硬化型接着剤を防塵材として使用している。この接着剤は、シリコン系のシーラント材と比較して、硬化時間が短く、 内部から揮発ガスが発生しないという利点がある。これにより、作業時間を短縮し、品質も向上する。
【0027】
第2CCDユニット22の構成は、第1CCDユニット21の構成と同じである。すなわち、 第2支持プレート29と第2カバープレート30を備え、第2支持プレート29の長手方向両側には、夫々3箇所ずつ取付腕部29aが形成されている。この取付腕部29aは、取付腕部25bと対向する位置に設けられている。その他の構成も同じである。図3の拡大図に示すように、取付腕部25bと取付腕部29aとは、はんだHにより固定される。これにより、各CCDユニット21,22がミラー保持体20に対して固着される。
【0028】
<光軸調整機及び組み立て調整>
次に、画像読取装置の組み立て調整について、図5のフローチャートと図6の光軸調整機の構成図により説明する。光軸調整機40は、基台41と基台の上方に設けられる撮影レンズ42と、ユニット取付部43(検査対象設置部に相当する。)とを備えている。ユニット取付部43には、CCDユニット21,22を取り付けることができる。取り付けられたCCDユニット21,22を3軸方向に任意に動かすことができる。また、取り付けられたCCDユニット21,22の下方には、ミラーユニットM(ミラー保持体20にコールドミラー8を接着したもの)を載置することができる。この載置場所も検査対象設置部に相当する。レンズ42の軸線(垂直方向)に沿って光軸Lが設定される。
【0029】
基台41の内部には、第2ハロゲンランプ44(第2検査用光源に相当)と評価用チャート45が配置される。第2ハロゲンランプ44からの照射光は、評価用チャート45を透過して、ユニット取付部43に取り付けられているCCD9,10へと向う。評価用チャート45は、平面上に設けられた載置面(チャート設置部に相当する。)の上に接着テープにより貼り付けられて固定される。詳細は後述する。
【0030】
また、光軸Lの中に反射ミラー46(光源導入部に相当)を挿脱可能に構成されている。反射ミラー46は、撮影レンズ42の下方であって、評価用チャート45の上方の光路上に挿入することができる。反射ミラー46の水平方向から照射光を導入できるように第1ハロゲンランプ47(第1検査用光源に相当)が設けられている。
【0031】
ランプ駆動部48は、第1ハロゲンランプ47と第2ハロゲンランプ44の点灯及び消灯の駆動を行う。ミラー駆動部49は、光路内への反射ミラー46の挿入及び退避の駆動を行う。反射ミラー46は、適宜の挿脱機構(リニアガイド等)により挿脱可能に構成できる。制御部50は、ランプ駆動部48及びミラー駆動部49に対して指令を与えて、ランプやミラーの駆動をさせる。
【0032】
次に図5のフローチャートにより検査工程の概略を説明する。まず、CCDユニット21,22とミラーユニットMを所定箇所にセットし、反射ミラー46を光路内に導入する(#01)。ついで、第1ハロゲンランプ47を点灯し(#03)、各CCD9,10により画像信号を得る。各CCD9,10は、光源を撮影しているだけであるので、各CCD9,10の素子面に埃が付着していなければ、各画素から得られる画像信号は、レベルが等しいフラットな信号となるはずである。仮に、特定のCCD素子の上に埃が付着していると、図7に示すように画像信号に急激な落ち込みが見られる。なお、図7のグラフは、横軸が主走査方向(CCD画素の並び方向)であり縦軸が光の強度を示している。なお、コールドミラー8の表面にも埃が付着する可能性がある。この場合に得られる画像信号にも落ち込みが見られるが、信号レベルの落ち込み方はもう少し緩やかになる。すなわち、 取得された画像信号の形態から埃の有無を検出できると共に、その埃がCCD素子面上の埃かミラー表面上の埃かも判別することができる。以上のような方法で、埃の有無の検出を行う(#05)。埃が検出された場合は、該当する箇所の清掃を行う(#07)。
【0033】
埃の有無の検査が終了すると、第1ハロゲンランプ47を消灯すると共に、反射ミラー46を光路から退避させる(#09)。次に、第2ハロゲンランプ44を点灯する(#11)。これにより、評価用チャートの画像を撮影する(#13)。
【0034】
ここで評価用チャートの第1実施形態について図8により説明する。評価用チャート45は、撮影レンズ42(ズームレンズ)の倍率にあわせて3種類(低倍率、中倍率、高倍率)が用意される。これは、読み取り対象であるネガフィルムのタイプの違いにあわせて用意している。図8(a)は135タイプ、(b)は240タイプ(いわゆるASP)(c)は110(ワンテン)タイプである。各評価用チャート45は、載置面に接着テープにより貼り付けられるが、貼り付け強度を保証するために開口穴45aが形成されている。また、載置面に貼り付ける際には、位置決めをした状態で貼り付ける必要があるが、そのための貼り付け指標45bが3箇所ずつ設けられている。すなわち、この貼り付け指標45bを位置決め用の壁面に当てることで位置決めを行うことができる。
【0035】
具体的な調整の内容を簡単に説明する。調整の種類は、色ずれ調整・倍率調整・フォーカス調整がある。色ずれ調整は、可視光間の色ずれを検査する。第1CCD9は、カラー画像を取得する機能を有しており、各色(R,G,B)の調整を行う必要がある。また、可視光による画像と赤外光による画像とにズレが生じてはいけないので、第1CCD9と第2CCD10の光軸調整を行う。また、倍率調整は、設定倍率になっているかどうかの検査を行う。具体的には、取り込み画素数から設定倍率の精度を検査する。また、フォーカスの調整としては、チャートの中心エリアを利用して、MTFの検査を行う。なお、倍率にあわせて用意された各々の評価用チャートについては、貼りかえて使用する。
【0036】
図8のように3種類の評価用チャートを用意した場合は、貼り替えて使用しなければならないので、そのための作業が煩雑である。この貼り替えにより、貼り付け位置の誤差が発生したり、調整精度の劣化を引き起こすという問題もある。そこで、図9に示すように、低倍率・中倍率・高倍率のチャートをまとめて1枚の評価用チャート51として作成した。この評価用チャート51にも、開口穴51aと位置決め指標51bが形成されている。この評価用チャート51を使用することで、チャートの貼り替え作業がなくなり、調整精度も向上する。
【0037】
図5のフローチャートに戻り、評価用チャート13の画像を撮影した後、CCDの光軸調整等の調整を行う(#15)。調整が終了した後に、ミラーユニットMと各CCDユニット21,22を固着する。具体的には、図3に示すように、取付腕部25bと取付腕部29a、取付腕部25bと取付腕部27aとをはんだ付けすることにより固着する。
【0038】
<光軸調整機の別実施形態>
次に、光軸調整機の別実施形態を図10に示す。図6で説明した構成と異なる点を説明する。この光軸調整機は、光源導入部として面照明部53を備えており、挿脱機構としてのスライドレール55に沿って移動可能に構成されている。これにより、面照明部53を読取センサーと評価用チャートの間の光軸上に挿脱することができる。また、第1ハロゲンランプ47からの照射光は光ファイバー54により面照明部53へと導入される。光ファイバー54を用いることで、第1ハロゲンランプ47からの照射光を漏れなく面照明部53へと導くことができる。面照明部53の駆動制御は、面照明駆動部56からの指令に基づき行われる。なお、スライドレール55は、第2ハロゲンランプ44からの照射光を遮断しない位置に設けられる。なお、面照明部53そのものを光源としてもよい。
【0039】
以上のような検査手順によると、光軸調整等を行う前にCCDの埃の有無の検査を行っているので、後戻り工程を極力減らすことができ、検査効率を良くすることができる。光軸調整等の後にCCDの埃の検査を行うと、CCDに埃が付着していた場合に、光軸調整後にはんだ付けした箇所をはずさなければならない。そうすると、光軸調整等やはんだ付け作業等のやり直しをしなければならず、検査効率が低下する。しかし、図5による手順に従えば、かかる無駄な作業を発生させなくてすむ。
【0040】
<その他の実施形態>
(1)読み取り用光源、第1検査用光源、第2検査用光源はハロゲンランプ以外の光源、例えば、LED光源を用いても良い。
(2)CCD(CCDユニット)を固着する形態としてはんだ付けによるものを示したが、これ以外の例えば接着剤による方法を採用しても良い。
【0041】
(3)本実施形態では、第1CCDと第2CCDの2種類のCCDを有する画像読取装置について説明したが、可視光による透過光像を取得する第1CCDのみを有する画像読取装置の場合にも同様の方法で検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取装置の構成を示す図
【図2】CCD光学系の主要部を示す側面図
【図3】CCD光学系の主要部を示す正面図
【図4】CCDユニットの構成を示す図
【図5】画像読取装置の組み立て調整を示すフローチャート
【図6】光軸調整機の構成を示す図
【図7】CCDにより検出される信号の1例を示す図
【図8】評価用チャートの第1実施形態を示す図
【図9】評価用チャートの第2実施形態を示す図
【図10】別実施形態に係る光軸調整機の構成を示す図
【符号の説明】
8 コールドミラー
9 第1CCD
10 第2CCD
20 ミラー保持体
21 第1CCDユニット
22 第2CCDユニット
40 光軸調整機
42 撮影レンズ
43 ユニット取付部
44 第2ハロゲンランプ
45,51 評価用チャート
46 反射ミラー
47 第1ハロゲンランプ
53 面照明部

Claims (3)

  1. 読み取り用光源からの出射光が画像形成媒体を透過し、可視光による透過光像を取得するための第1読取センサーと、赤外光による透過光像を取得するための第2読取センサーと、画像形成媒体を透過した透過光のうち可視光を前記第1読取センサーへと導くと共に、透過光のうち赤外光を前記第2読取センサーへと導くコールドミラーとを備えた画像読取装置の検査を行う方法であって、
    前記第1読取センサーと第2読取センサーと前記コールドミラーを所定箇所に設置する工程と、
    第1検査用光源からの照射光を、前記読取センサーと読取センサーの調整用の評価用チャートとの間の光軸上に挿入する工程と、
    前記挿入された照射光を前記読取センサーに導入して、読取センサーに付着した埃の有無を検査する工程と、
    第2検査用光源を用いて前記評価用チャートの画像を前記読取センサーにより撮影する工程とを有することを特徴とする画像読取装置の検査方法。
  2. 読み取り用光源からの出射光が画像形成媒体を透過し、可視光による透過光像を取得するための読取センサーを備えた画像読取装置の検査を行う方法であって、
    前記読取センサーを所定箇所に設置する工程と、
    第1検査用光源からの照射光を、前記読取センサーと読取センサーの調整用の評価用チャートとの間の光軸上に挿入する工程と、
    前記挿入された照射光を前記読取センサーに導入して、読取センサーに付着した埃の有無を検査する工程と、
    第2検査用光源を用いて前記評価用チャートの画像を前記読取センサーにより撮影する工程とを有することを特徴とする画像読取装置の検査方法。
  3. 読み取り用光源からの出射光が画像形成媒体を透過し、可視光による透過光像を取得するための第1読取センサーと、赤外光による透過光像を取得するための第2読取センサーと、画像形成媒体を透過した透過光のうち可視光を前記第1読取センサーへと導くと共に、透過光のうち赤外光を前記第2読取センサーへと導くコールドミラーとを備えた画像読取装置の検査に用いる検査装置であって、
    前記第1読取センサーと第2読取センサーと前記コールドミラーが設置される検査対象設置部と、
    前記読取センサーと読取センサーの調整用の評価用チャートとの間の光軸上に挿脱可能に設けられる光源導入部と、
    この光源導入部を前記光軸上に挿脱させる挿脱機構と、
    前記読取センサーに付着した埃の有無を検査するため、前記読取センサーに照射光を導入するための第1検査用光源と、
    前記評価用チャートがセットされるチャート設置部と、
    前記評価用チャートの画像を前記読取センサーにより撮影するときに用いる第2検査用光源とを備え、
    埃の有無の検査をするときは、前記光源導入部を介して前記第1検査用光源の照射光を導入し、前記評価用チャートを撮影するときは、前記光源導入部を光軸から退避させるように構成したことを特徴とする画像読取装置の検査装置。
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JP2015072241A (ja) * 2013-10-04 2015-04-16 レーザーテック株式会社 検査装置

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