JP2005008519A - 合成シリカガラス大型板材の製造方法 - Google Patents

合成シリカガラス大型板材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、160〜200nmの波長域の高出力真空紫外線に対して初期透過率が高く、耐久性、それらの均一性に優れたシリカガラス大型板材の製造方法を提供すること。
【解決手段】高純度珪素化合物を原料として酸水素炎加水分解法により白色スート体を形成し、該スート体のOH基濃度調調整を行い、透明ガラス化してシリンダー状合成シリカガラス体を製造し、それを横型管引きで合成シリカガラスチューブとしたのち、管の接線方向の管開き処理で大型板材に成型することを特徴とする合成シリカガラス大型板材の製造方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、合成シリカガラス大型板材の製造方法、さらに詳しくは160〜200nmの波長域の高出力紫外線、特にエキシマレーザー、エキシマランプ等の高出力真空紫外線を用いるドライ洗浄、光CVDの照射装置に用いる合成石英ガラス大型板材の製造方法に関する。
現在、シリコン半導体素子の製造方法における洗浄処理手段として真空紫外線を使用したドライ洗浄装置が開発されつつあり、その光源として波長160〜200nmのArFエキシマレーザ(193nm)、Xeエキシマレーザ(172nm)、ArClエキシマレーザ(175nm)、Xeエキシマランプ(172nm)、ArClエキシマランプ(175nm)等が考えられている。前記ドライ洗浄装置にはウインドウ用として大型のガラス板材を必要とするが、市販の窓用ガラスで前記ウインドウを形成すると、ドライ洗浄装置で放射する紫外線が短波長、高出力のため照射エネルギーが水銀ランプやCWレーザー等に比べて大きく、大きなダメージを受け使用不能となる。そこで前記高出力真空紫外線に対してもダメージの少ないシリカガラスでウインドウを形成することが検討されたが、従来の大型のシリカガラスは、高純度珪素化合物を酸水素火炎中に導入し加水分解で得たガラス微粒子をターゲット上に直接堆積するダイレクト法、又は高純度珪素化合物を酸水素火炎で加水分解しで得た白色不透明スート体を電気炉内で真空雰囲気下で透明固体化するVAD法によって合成シリカガラスインゴットを形成し、それをグラファイト型枠を用いて真空電気炉で加熱プレス成型し、薄層板状に切断、研磨して製造されるところから、製造可能な板材の大きさに限界があった。さらに、前者のダイレクト法で得たシリカガラス板材は、OH基含有量が400〜1000wtppmと多く、長時間の高出力真空紫外線の照射でダメージが生じソラリゼーションにより光透過率が低下し、さらにインゴットが層状に形成されるところからOH基含有量が板材の中心部と外縁部とで100〜400wtppmの変動幅ができ、真空紫外線の透過率や耐紫外線性が板材中で不均一となり、ドライ洗浄装置等のウインドウ用としては満足できるものではなかった。また、後者のVAD法で得たシリカガラス板材は、OH基含有量が100〜400wtppmと前記ダイレクト法に比べて少なく、かつOH基の変動幅も50〜200wtppmと少ないが、それでも依然としてOH基含有量とOH基濃度変動幅が大きく、真空紫外線の透過率や耐紫外線性が板材中で不均一となり大きな障害となっていた。そのため前記高出力真空紫外線に対してダメージが少なく、かつ透過率が高く、しかもそれらの均一性にも優れた大型のシリカガラス板材の開発が熱望されていた。
こうした現状に鑑み、本発明者等は、鋭意研究を続けた結果、高純度珪素化合物を原料として酸水素炎加水分解法により白色スート体を形成し、該スート体のOH基濃度調調整を行い、透明ガラス化してシリンダー状合成シリカガラス体を製造し、それを横型管引きで合成シリカガラスチューブとしたのち、管の接線方向の管開き処理で大型板材に成型することで160〜200nmの波長域の高出力真空紫外線であっても安定で、しかも透過率の高い合成シリカガラス大型板材が製造できることを見出し、本発明を完成したものである。すなわち
本発明は、160〜200nmの波長域の高出力真空紫外線に対して初期透過率が高く、耐久性、およびそれらの均一性に優れた合成シリカガラス大型板材の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明は、高純度珪素化合物を原料として酸水素炎加水分解法により白色スート体を形成し、該スート体のOH基濃度調調整を行い、透明ガラス化してシリンダー状合成シリカガラス体を製造し、それを横型管引きで合成シリカガラスチューブとしたのち、管開き処理で大型板材に成型することを特徴とする合成シリカガラス大型板材の製造方法に係る。
本発明の製造方法で得られた合成シリカガラス大型板材は、高出力真空紫外線に対して安定した高純度の合成シリカガラス板材であるが、前記高出力真空紫外線とはArFエキシマレーザ(193nm)、Xeエキシマレーザ(172nm)、ArClエキシマレーザ(175nm)、Xeエキシマランプ(172nm)、ArClエキシマランプ(175nm)等の波長160〜200nmの紫外線をいう。また前記高純度とは、シリカガラス板材中のLi、Na、K等のアルカリ金属元素及びMg、Ca等のアルカリ土類金属元素濃度がそれぞれ10wtppb以下、Ti、Cr、Mn、Fe等の遷移金属元素濃度がそれぞれ1wtppb以下、Co、Ni、Cu等の遷移金属元素濃度がそれぞれ0.1wtppb以下であることをいう。本発明の大型合成シリカガラス板材中のアルカリ金属元素及びアルカリ土類金属元素濃度が前記範囲を超えるとシリカガラスの再結晶化が促進されクリストバライトを生成し易くなり、白色失透することが起る。また遷移金属元素濃度が前記範囲を超えると、紫外線を吸収し紫外線吸収端を長波長側にシフトさせ透過率の低下を招き好ましくない。
本発明の合成シリカガラス大型板材は上記に加えてOH基濃度が5〜300wtppm、1cm当たりのOH基濃度変動幅(ΔOH/cm)が10wtppm以下であることを必須とする。一般に、OH基はシリカガラス網目構造において構造の終端部になるが、このOH基が適量シリカガラス中に含まれていると網目構造内の内部歪みが除去され、Si−O−Siの結合角度が安定値に近づきSi−Oの平均結合エネルギーが上昇するといわれている。ところが、OH基はシリカガラスの紫外線吸収端を長波長側にシフトさせる作用があり、高濃度に含まれると透過率を低下させることになる。そこで、本発明の合成シリカガラス大型板材ではOH基濃度を5〜300wtppmの範囲とする。特に波長160〜180nmの高出力真空紫外線用として使用する場合にはOH基濃度を5〜100wtppmとするのが好ましい。また、OH基濃度が不均一であると、透過率、絶対屈折率等に板材の位置によってムラが生じ、結果的に初期特性が悪化する。そこで本発明の合成シリカガラス大型板材では1cm当たりのOH基濃度変動幅(ΔOH/cm)を10wtppm以下とする。さらに、板材全体のOH基濃度変動幅(ΔOH)を50wtppm以下とするのが好ましい。
さらに、本発明の合成シリカガラス大型板材は含有する水素分子濃度を1×1017〜1×1020分子/cmの範囲に設定する。前記濃度の水素分子を含有することでEセンター吸収帯の生成が抑制され透過率の低下が起りにくくなる。さらに水分子濃度を1×1017以下とすると、水分子に起因する紫外線吸収端の長波長側ヘのシフトが抑制できて好適である。ただし、ここでいう水分子とは、Siに結合したOH基ではなく、シリカガラス網目構造の隙間に溶存する分子をいう。
また、本発明の合成シリカガラス大型板材は含有する塩素元素含有量を50wtppm以下とするのがよい。塩素元素により形成するSi−Clは210nmの吸収帯、いわゆるEセンター吸収帯生成のプリカーサとなるが、前記範囲内であればプリカーサの生成が抑えられ透過率の低下が抑制できる。
本発明は、超高純度珪素化合物を原料として従来から知られているスート再溶融法を用いて大型のシリカガラスシリンダーを形成し、それを横型管引き処理により大型チューブとしたのち、管の接線方向の管開き処理をするという簡便な方法で合成シリカガラス大型板材が製造できる。
本発明の合成シリカガラス大型板材は以下の製造方法で製造される。すなわち
(i)合成シリカガラスシリンダーの製造
蒸留等の手段で超高純度化したSiCl、HSiCl、(CHSiCl、CHSiCl、CHSi(OCH、HSi(OCH、Si(OCHなどの珪素化合物、好ましくはCHSi(OCH、HSi(OCH、Si(OCHの塩素を含まない珪素化合物を酸水素ガスまたはプロパンガスを使い火炎加水分解して、例えば特開平4−260618号公報、米国特許第5,609,666号明細書等に記載の作成方法でバーナースイングにより軸方向のOH基濃度を均一にしながら棒状ターゲット上に白色不透明の大型スート体を形成する。前記大型スート体の形成において電気炉内の温度と時間と真空度によってOH基濃度を調整する。次いで、同じ電気炉内で真空雰囲気下、1500〜1700℃に加熱、溶融して気泡のない外径80〜200mm、肉厚20〜70mm程度のシリンダー状合成シリカガラス体とする。前記合成シリカガラスの製造方法を本発明ではスート再溶融法という。
(ii)合成シリカガラス大型板材の製造
上記大型シリンダー状合成シリカガラス体の内圧をNガスで調整しながら加熱し、管引きで外径200〜400mm、肉厚3〜10mm程度の大型チューブに成型する。得られた大型チューブの管軸方向に所定幅にわたって切り込みを入れ、該切り込み部の内側と外側から管軸方向全幅にわたって、管周方向に帯状バーナーで順次加熱軟化しながら、管の接線方向に引っ張って図1のように管開き処理で平板化し合成シリカガラス大型板材とする。図1において、1はシリカガラスチューブ、2は板材の引張る方向、3は加熱手段、4は切込み部を示す。得られた合成シリカガラス大型板材を電気炉内で歪み除去処理し、エッチング洗浄、熱処理したのち、鏡面研磨して寸法300×300mm角〜1000×1000mm角、肉厚2〜8mmの合成シリカガラス大型板材に仕上げる。得られた大型板材は、OH基濃度が調整された軸方向が板面となるところから平板面のOH基濃度変動幅は1cm当たり10wtppm以下と均一になる。その一方で、チューブの径方向にあった大きなOH基濃度変動幅は、大型板材の厚さ方向の変動幅となる。板材は肉厚2〜8mmと薄い上に、OH基濃度が均一に漸増または漸減しているところから高出力真空紫外線の透過率と、それによるソラリゼーションの程度にムラが少なく板面方向に均一な特性を有する。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1〜6
(1)合成シリカガラスシリンダーの作成
蒸留精製して得た超高純度のCHSi(OCHガスを合計150リットル/分と固定し、酸素ガス合計及び水素ガス合計を各々10〜100リットル/分、30〜300リットル/分の範囲の割合で複数のバーナーに供給し、バーナーをスイングさせながら特開平4−260618号公報に記載のように外付け法でOH基含有量が数100wtppmの白色大型スート体に形成した。前記大型スート体を円筒型高純度グラファイトヒーターを内装したステンレススチール製電気炉内に設置し、電気炉内を約10Pa以下の真空度にするとともに約600〜900℃の範囲の所定温度にて加熱処理し、OH基濃度の調整を行った。OH基濃度は処理時の真空度、温度及び時間を調整してコントロールした。次いで電気炉中、真空下で約1500〜1700℃に加熱・再溶融して外径150mm、厚さ40mmの合成シリカガラスシリンダーを作成した。
(2)シリカガラスチューブの製造
上記シリカガラスシリンダーの内圧を窒素ガスで調整しながら、グラファイトヒーターを通して加熱し、横型管引きで直径250mm、長さ1600mm、厚さ7mmの大型シリカガラスチューブを製造した。
(3)合成シリカガラス大型板材の製造
得られた大型シリカガラスチューブ1を図1に示すように軸方向に所定幅にわたって切り込み5を入れ、切込み部の内側と外側から管軸方向全幅にわたって、管周方向に帯状バーナー3で順次1800〜2000℃に加熱軟化させながら、管の接線方向に引っ張って平板化し670×600×厚さ7mmの合成シリカガラス大型板材に成型した。前記合成シリカガラス大型板材を電気炉内、1150℃で30分間アニール処理して歪みを除去したのち、5%HFで30分間のエッチング洗浄を行い、さらに板材の上下に高純度カーボンシートを敷いて汚染を防ぎつつ、板材の外側にシリカガラス板を挟み、上から重しをのせて、電気炉中、1200℃で2時間加熱加圧した。得られた大型板材の両面を鏡面研磨し、650×550×厚さ5mmの合成シリカガラス大型板材に仕上げた。
次いで、実施例1〜3の試料については1気圧、水素ガス雰囲気下で600℃、3時間のアニール処理を行い、実施例4では100気圧、水素ガス雰囲気下で600℃、3時間のアニール処理を行って水素分子のドープを行った。得られた実施例1〜4の試料および前記水素ドープ処理をしない実施例5、6の試料について、OH基濃度、1cm当たりのOH基濃度変動幅(ΔOH/cm)、板材全体におけるOH基濃度変動幅(ΔOH)、水素分子濃度、水分子濃度、塩素元素含有量、Xeエキシマランプ及びArFエキシマレーザ照射に対する透過率の測定を行い、それらの結果を表1に示した。
(表1)


また、実施例5、6の合成シリカガラス大型板材について不純物元素濃度を測定し、その結果を表2に示す。
(表2)



註:不純物元素の単位はwtppbである。
比較例1〜4
比較例1、2では、実施例1で使用した高純度珪素化合物を原料として白色スート体を形成し、塩素ガス雰囲気下、電気炉内で脱水処理を施し、さらに真空雰囲気下で透明固体化して合成シリカガラスシリンダーを作成し(スート法)、横型管引きで大型合成シリカガラスチューブとした後、管開きし、プレス成型、鏡面研磨を行って、650×550×厚さ5mmの合成シリカガラス大型板材を得た。比較例2では前記合成シリカガラス大型板材をさらに水素ガス雰囲気下でアニール処理を施し水素分子のドープを行った。該大型合成シリカガラス板材のOH基濃度、1cm当たりのOH基濃度変動幅(ΔOH/cm)、板材全体におけるOH基濃度変動幅(ΔOH)、水素分子濃度、水分子濃度、塩素元素含有量、Xeエキシマランプ及びArFエキシマレーザ照射に対する透過率の測定を行い、その結果を表3に示す。
比較例3では、超高純度SiClを原料として、酸水素火炎加水分解法のダイレクト法でインゴットの製造を行い、比較例4では前記原料を酸水素火炎加水分解法のVAD法でインゴットの形成を行ったのち、グラファイト型枠を用いて真空電気炉内で加熱プレス成型し、薄層板状に切断し、鏡面研磨によって合成シリカガラス大型板材を製造した。得られた各試料について、OH基濃度、1cm当たりのOH基濃度変動幅(ΔOH/cm)、板材全体におけるOH基濃度変動幅(ΔOH)、水素分子濃度、水分子濃度、塩素元素含有量、Xeエキシマランプ及びArFエキシマレーザ照射に対する透過率の測定を行い、その結果を表3に示す。
(表3)


上記実施例及び比較例の各物性値の測定法は下記の方法による。
(i)OH基濃度の測定法
D.M. DODD and D.B. FRASER,Optical determination of OH in fused silica,Journal of Applied Physics,Vol.37(1966)p.3911文献記載の測定法。
(ii)OH基濃度変動幅の測定法
650×550×厚さ5mmのシリカガラス大型板材において、面板の対角線方向に10mm間隔にて85点のOH基濃度測定を行う。隣同志の2点のOH基濃度値より1cm当たりのOH基濃度変動幅(ΔOH/cm)を、85点のOH基濃度の最大と最小値から板材全体におけるOH基濃度変動幅(ΔOH)を計算する測定法。
(iii)水素分子濃度の測定法。
V.K.KHOTIMCHENKO、et al., Determin‐ ing the content of hydrogen
dissolved in quartz glass using the methods ofRaman scattering and mass spectrometry, Journal of Applied
Spectroscopy, Vol.46, No.6,(1987) pp632〜635文献記載の測定法。
(iv)水分子濃度の測定法。
Y.MORIMOTO,et al., Analysis of gas release from vitreous silica,
Journal of Non−Crystalline Solids,
139(1992)35〜46文献記載の測定法。
(v)塩素濃度の測定法。
HF水溶液により分解後、AgNO添加による比濁法による測定法。
(vi)シリカガラス中の不純物測定
Na、K、Mg、Ca、Ti、Feは原子吸光光度法による測定法、Li、Sr、Cr、Mn、Co、Ni、Cuはプラズマ質量分析法により測定(ICP−MS法)。
(vii)ArFエキシマレーザ照射前後の193nmの透過率の測定法
サイズ30×20×厚さ5mm、両面鏡面研磨仕上したサンプルに波長
193nm、波長半値幅3nm、パルス寿命半値幅17nsec、エネルギー密度50mJ/cm/shot、周波数100Hzで照射ショット数1×10shotsのレーザ照射した時の193nmでの透過率を測定する測定法。
(viii)Xeエキシマランプ照射前後の波長172nmの透過率の測定法
サイズφ40×厚さ5mm、両面鏡面研磨仕上したサンプルに波長172nm、波長半値幅14nm、平均ランプエネルギー密度7mW/cmで21日間照射した時の172nmでの透過率を測定する測定法。
〈評価〉
上記表1、3から明らかなように本発明の合成シリカガラス大型板材は、耐エキシマ光性およびその均一性に優れている。特に、実施例1、2、4については、OH基濃度が低くH分子濃度が高いため、より耐エキシマ光性に優れている。
一方、比較例1、2の合成シリカガラス大型板材は、初期特性と耐エキシマ光性に劣り、比較例3、4の合成シリカガラス大型板材は、耐エキシマ光性に劣る上にOH基濃度変動幅が大きく、透過率に分布があり不均一となっている。
本発明の製造方法で得られた合成シリカガラス大型板材は、エキシマレーザー、エキシマランプ等の高出力真空紫外線を用いるドライ洗浄、光CVDの照射装置のウインドウ等の部材として有用である。
本発明の製造方法における管開き成型の概略図である。
符号の説明
1 シリカガラスチューブ
2 板材を引張る方向
3 加熱手段
5 切込み部

Claims (2)

  1. 高純度珪素化合物を原料として酸水素炎加水分解法により白色スート体を形成し、該スート体のOH基濃度調調整を行い、透明ガラス化してシリンダー状合成シリカガラス体を製造し、それを横型管引きで合成シリカガラスチューブとしたのち、管開き処理で大型板材に成型することを特徴とする合成シリカガラス大型板材の製造方法。
  2. 合成シリカガラス大型板材中の水素分子濃度を水素分子をドーピングすることで調整することを特徴とする請求項1記載の合成シリカガラス大型板材の製造方法。
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