JP2005005929A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】所要画像のみを印字するための2値化パラメータ(閾値)を簡単に設定できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】一方側から他方側に向かって濃度が変化する濃度見本を備え、この濃度見本を読み取り、2値化用閾値を領域毎に変化させて濃度見本の2値化データを経て印字する。更に、濃度見本、調整原稿の多値データも印字し、濃度見本2値化データ、濃度見本、調整原稿の各印字物に基づいて、設定すべき閾値を決定する。この決定閾値を設定入力し(ST12)、所要入力のみを印字するための調整画像を読み取り(ST14)、この読み取り調整原稿を設定閾値により2値化し(ST15)、その2値化データを印字する(ST16)。この印字物からは閾値以下の濃度の不要画像が消去されている。
【選択図】 図7
【解決手段】一方側から他方側に向かって濃度が変化する濃度見本を備え、この濃度見本を読み取り、2値化用閾値を領域毎に変化させて濃度見本の2値化データを経て印字する。更に、濃度見本、調整原稿の多値データも印字し、濃度見本2値化データ、濃度見本、調整原稿の各印字物に基づいて、設定すべき閾値を決定する。この決定閾値を設定入力し(ST12)、所要入力のみを印字するための調整画像を読み取り(ST14)、この読み取り調整原稿を設定閾値により2値化し(ST15)、その2値化データを印字する(ST16)。この印字物からは閾値以下の濃度の不要画像が消去されている。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、読取画像や受信画像等を印字(プリント)する複写装置、 ファクシミリ装置、複写機能・ファクシミリ機能等の多機能を有する複合機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置において、画像を印字する場合、特殊な用途であるが、ある色をはっきりと印字し、他の色は消去したいといった要求がある。例えば、申込書などの罫線を消したいが、印鑑の色は出したいときなどである。このような要求に対応するためには、2値化用の閾値を適性に調整する必要がある。従来、複数の閾値をテーブルに格納しておき、各々の閾値によって2値化された2値化画像を入れ換えて提示し、所望の2値画像を選択する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−124661号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方の色は印字し、他方の色を印字しないとするのに、2つの色の濃度差が微妙なレベルにあるときは、いくつかある閾値の中から適性な閾値を抽出することは困難であり、単に閾値のパラメータを調整するのみでは調整が非常に難しい。
【0005】
また、特許文献1では、原稿画像データを基準閾値及び修正閾値を用いて順次2値化する必要があるため、処理が複雑になるという問題があり、またユーザが比較選択するために、基準閾値及び修正閾値を用いて2値化された複数の2値画像を記憶する必要があるため、大容量の記憶手段が必要になるという問題がある。
【0006】
この発明は上記問題点に着目してなされたものであって、処理を複雑にすることなく、記憶手段に大容量を要することなく、2値化パラメータ(閾値)を簡単に設定できる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の画像形成装置は、画像読取手段と、画像読取手段により得た多値画像をデータを閾値と比較することにより2値化する画像2値化手段と、画像2値化手段により2値化した画像データを印字する印字手段とを備え、画像2値化手段は、濃度調整用画像の印字モードにおいて、画像読取領域内に複数の2値化対象領域を設定するとともに、各2値化対象領域間で異なる閾値を設定し、その設定した閾値により前記多値画像データを2値化して濃度調整用の画像データを生成する。
【0008】
この発明の画像形成装置では、1画面内を複数の2値化対象領域に分け、各領域毎に異なる閾値を設定し、その設定した閾値より多値画像データを2値化して、濃度調整用の画像データを生成する。
【0009】
また、この発明の画像形成装置において、前記濃度調整用画像は、各2値化対象領域にそれぞれ数字又は記号からなる閾値表示情報を付した形態とできる。これにより、印字した濃度調整用画像を用いて、2値化用の設定入力が簡単に行える。
【0010】
また、この発明の画像形成装置において、前記閾値表示情報を使った閾値の入力を受け付ける受付手段を備える。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明をさらに詳細に説明する。図1は、この発明の一実施形態ファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【0012】
この実施形態ファクシミリ装置は、図1に示すように、NCU1と、MODEM2と、ROM3と、RAM4と、画像メモリ5と、MPU6と、表示部7と、操作部8と、画像読取部9と、CODEC10と、プリンタ11と、バス12とを備えている。
【0013】
NCU1は、電話回線13との接続を制御するとともに、相手先の電話番号(=対応したダイヤル信号)の送出機能、及び着信を検出するための機能を備えている。MODEM2は、ITU−T勧告T.30に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.17、V.27ter、V.29等に従った送信データの変調及び受信データの復調を行う。ROM3は装置全体を制御するためのプログラムを記憶する。RAM4は、ファクシミリ装置に関する各種情報を一時的に記憶する。画像メモリ5は受信画像データや画像読取部9で読み取られた画像データを一時的に記憶する。
【0014】
MPU6は、ROM3に記憶されたプログラムに従い、装置を構成する各部を制御する。表示部7は装置の動作状態等の各種情報、転送時間帯表示等の表示を行う。操作部8は閾値調整サンプル作成モード、閾値調整モード等のモードを設定するキー、テンキー、ワンタッチキー、スタートキー、その他のキーで構成される。画像読取部9は原稿上の画像データを読み取って、白黒2値のイメージデータを出力する。CODEC10は、送信すべき画データを符号化し、また受信した画データを復号する。プリンタ11は、電子写真式のプリンタよりなり、受信画像データやコピー動作において、画像読取部9で読み取られた原稿の画像データを記録紙上に記録する。もっとも、ここに示す実施形態ファクシミリ装置のハード構成は、特に新規なものではなく、各回路構成自体は、既によく知られたものである。
【0015】
画像読取部9は、図2に示すように、CCDラインセンサ21と、アナログフロントエンド22と、シェーディング補正回路23と、シェーディングRAM24と、ガンマ補正回路(RAM)25と、2値化回路26とを備えている。
【0016】
CCDラインセンサ21は、原稿の1走査線の画像を読み取り、所定間隔をおいて次の走査線画像を順次に読み取る。アナログフロントエンド22は、CCDラインセンサ21の出力をアナログ増幅するとともに、デジタルデータで多値化出力する。シェーディングRAM24は、原稿が白用紙の場合のアナログフロントエンド22の出力をシェーディング補正用に記憶している。シェーディング補正回路23は、原稿読み取り時のアナログフロントエンド22の出力をシェーディングRAM24に記憶してあるシェーディング補正データにより、シェーディング補正し、出力する。ガンマ補正回路25は、ガンマ補正を行うための入/出力特性を有し、ガンマ補正を行う。ガンマ補正回路25は、一般的に画質調整用に使用される。2値化回路26は、所定のしきい値でガンマ補正回路25の出力を2値化する。この2値化回路26は、ガンマ補正回路25に含むものであっても良い。
【0017】
この実施形態装置ファクシミリ装置では、予め図4に示す濃度見本Aを用意している。この濃度見本Aは、一方から他方側に向かって次第に濃度が変化するそれぞれが帯状の複数個の画像28−1、28−2、……、28−nを並設して印字したものである。濃度見本Aの複数個の画像28−1、28−2、……、28−nは、それぞれ全て同様の濃度変化を有する。複数個の画像28−1、28−2、……、28−nの並設方向は、各画像28−1、28−2、……、28−nにおける濃度変化方向と直交している。この濃度見本Aは帯状の複数の画像を並設した形態ではなく、画面の略全体が1つの画像になっていて、その画像全体が一方から他方側に向かって濃度が次第に変化するような形態であっても良い。この濃度見本を画像読取部9で読み込み、2値化するために、2値化回路26には、図3に示すように、帯状の画像28−1、28−2、……、28−nの読み取り多値データを記憶するための多値ラインメモリ31−1、31−2、……、31−nと、これら多値ラインメモリ31−1、31−2、……、31−nに記憶された多値データを各帯状の画像毎に異なる閾値で2値化するための、各閾値を記憶する閾値レジスタ32−1、32−2、……、32−nと、2値化された各画像データを記憶する2値ラインメモリ33−1、33−2、……、33−nとを備えている。閾値レジスタ32−1、32−2、……、32−nには、例えば閾値30、29、……、0が記憶される。
【0018】
以上のように、2値化回路26は、1画面の画像読取領域内に複数の2値化対象領域を設定するとともに、各2値化対象領域間で異なる閾値を設定し、その設定した閾値により、濃度見本Aを読み取って得た多値データを2値化し、図5に示すような濃度調整用の画像データを生成する。本実施形態では、濃度見本Aに対して、各画像28−1、28−2、……、28−nにそれぞれ対応するように2値化対象領域が設定される。
【0019】
実施形態ファクシミリ装置において、所定の原稿画像を目的とする画像を残し、不要の画像を消して印字するのに、適正な閾値を設定する。適正な閾値に調整するために、図6に示すサンプル作成の処理を行う。
【0020】
先ず、ステップST1において、閾値調整サンプル作成モードか否かを判定する。使用者により、操作部8よりサンプル作成モードが設定されていると、ステップST2へ移行する。ステップST2においては、画像読取部9でセットされた濃度見本Aを読み取る。そして、濃度見本Aの読取多値画像データを多値ラインメモリ31−1、31−2、……、31−nに記憶する。次に、ステップST3へ移行する。ステップST3においては、閾値レジスタ32−1、32−2、……、32−nにMPU6より、各閾値30、29、……、0を記憶する。続いて、ステップST4へ移行する。
【0021】
ステップST4においては、多値ラインメモリ31−1、31−2、……、31−nに記憶された濃度見本Aの各帯28−1、28−2、……、28−nの画像のデータを、閾値レジスタ32−1、32−2、……、32−nに記憶される段階的に異なる閾値により2値化し、その2値化結果を2値ラインメモリ33−1、33−2、……、33−nに記憶する。次に、ステップST5へ移行する。ステップST5においては、ラインメモリ33−1、33−2、……、33−nに記憶された2値化データを、プリンタ11で記録する。このとき、印字された画像は、図5に示す画像Bとなる。この画像Bは帯状の画像(2値化対象領域)の各横に、それぞれの閾値(30、29、……、0)が印字され、また、各帯状の画像29−1、29−2、……、29−nは、閾値に応じた位置で、白黒2値で区分け印字されている。
【0022】
使用者は、予め紙として用意していた濃度見本Aと、この濃度見本を読み取って2値化し、印字した画像Bと調整原稿との3つを参照することにより、必要な部分を残し、不要な濃度部分を消去するような閾値を設定できる。
【0023】
つまり、使用者は調整原稿において、残したい濃度と消去したい濃度との境界に相当する濃度を探し、その濃度と同じ濃度を、予め紙として用意していた濃度見本Aから見付け、画像Bにより、その濃度で白黒の境界となっている閾値を選択する。ここで調整原稿とは、その原稿を読み取って印字する場合に、その原稿中の特定の色ははっきりと印字し、その他の色は消去したい読取原稿である。調整原稿をプリントする場合は、決定した調整閾値を装置に設定し、その後、調整原稿を読み取って印字を行う。この処理は、図7に示すフロー図に沿って、実行される。
【0024】
ステップST11においては、閾値調整モードか否か判定される。操作部8で閾値調整モードが設定されていると、ステップST11へ移行する。ステップST12においては、決定した閾値を操作部8により設定入力する。次に、ステップST13へ移行する。ステップST13においては、各閾値レジスタに設定閾値を記憶する。次に、ステップST14へ移行する。
【0025】
ステップST14においては、原稿読取部9でセットされた調整原稿を読み取り、多値ラインメモリに記憶する。次に、ステップST15へ移行する。ステップST15においては、読取調整原稿の多値データを設定閾値により2値化し、2値ラインメモリに記憶する。続いて、ステップST16へ移行する。ステップST16においては、2値化データをプリンタ11で印字する。
【0026】
【発明の効果】
この発明によれば、画像読取手段と、画像読取手段により得た多値画像をデータを閾値と比較することにより2値化する画像2値化手段と、画像2値化手段により2値化した画像データを印字する印字手段とを備え、画像2値化手段は、濃度調整用画像の印字モードにおいて、画像読取領域内に複数の2値化対象領域を設定するとともに、各2値化対象領域間で異なる閾値を設定し、その設定した閾値により前記多値画像データを2値化して濃度調整用の画像データを生成するものであるから、濃度調整用の画像データを見て、どのくらいの閾値を設定すれば、濃度端本の中をどのくらいの色まで黒(又は白)になるか分かる。そのため、必要とする2値化用パラメータ(閾値)を簡単に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同ファクシミリ装置の画像読取部の構成を示すブロック図である。
【図3】同画像読取部の2値化回路を含まれる回路部を示すブロック図である。
【図4】同ファクシミリ装置で使用される濃度見本を示す図である。
【図5】同ファクシミリ装置において、濃度見本を読み取り、所定2値化処理して印字した画像例を示す図である。
【図6】同ファクシミリ装置における濃度見本の読取処理を説明するフロー図である。
【図7】同ファクシミリ装置における設定閾値で2値化印字する場合の処理を説明するフロー図である。
【符号の説明】
1 NCU
2 MODEM
3 ROM
4 RAM
5 画像メモリ
6 MPU
7 表示部
8 操作部
9 画像読取部
10 CODEC
11 プリンタ
21 CCD
22 アナログフロントエンド
23 シェーディング補正回路
24 シェーディングRAM
25 ガンマ補正回路
26 2値化回路
31−1、31−2、……、31−n 多値ラインメモリ
32−1、32−2、……、32−n 閾値レジスタ
33−1、33−2、……、33−n 2値ラインメモリ
【発明の属する技術分野】
この発明は、読取画像や受信画像等を印字(プリント)する複写装置、 ファクシミリ装置、複写機能・ファクシミリ機能等の多機能を有する複合機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置において、画像を印字する場合、特殊な用途であるが、ある色をはっきりと印字し、他の色は消去したいといった要求がある。例えば、申込書などの罫線を消したいが、印鑑の色は出したいときなどである。このような要求に対応するためには、2値化用の閾値を適性に調整する必要がある。従来、複数の閾値をテーブルに格納しておき、各々の閾値によって2値化された2値化画像を入れ換えて提示し、所望の2値画像を選択する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−124661号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方の色は印字し、他方の色を印字しないとするのに、2つの色の濃度差が微妙なレベルにあるときは、いくつかある閾値の中から適性な閾値を抽出することは困難であり、単に閾値のパラメータを調整するのみでは調整が非常に難しい。
【0005】
また、特許文献1では、原稿画像データを基準閾値及び修正閾値を用いて順次2値化する必要があるため、処理が複雑になるという問題があり、またユーザが比較選択するために、基準閾値及び修正閾値を用いて2値化された複数の2値画像を記憶する必要があるため、大容量の記憶手段が必要になるという問題がある。
【0006】
この発明は上記問題点に着目してなされたものであって、処理を複雑にすることなく、記憶手段に大容量を要することなく、2値化パラメータ(閾値)を簡単に設定できる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の画像形成装置は、画像読取手段と、画像読取手段により得た多値画像をデータを閾値と比較することにより2値化する画像2値化手段と、画像2値化手段により2値化した画像データを印字する印字手段とを備え、画像2値化手段は、濃度調整用画像の印字モードにおいて、画像読取領域内に複数の2値化対象領域を設定するとともに、各2値化対象領域間で異なる閾値を設定し、その設定した閾値により前記多値画像データを2値化して濃度調整用の画像データを生成する。
【0008】
この発明の画像形成装置では、1画面内を複数の2値化対象領域に分け、各領域毎に異なる閾値を設定し、その設定した閾値より多値画像データを2値化して、濃度調整用の画像データを生成する。
【0009】
また、この発明の画像形成装置において、前記濃度調整用画像は、各2値化対象領域にそれぞれ数字又は記号からなる閾値表示情報を付した形態とできる。これにより、印字した濃度調整用画像を用いて、2値化用の設定入力が簡単に行える。
【0010】
また、この発明の画像形成装置において、前記閾値表示情報を使った閾値の入力を受け付ける受付手段を備える。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明をさらに詳細に説明する。図1は、この発明の一実施形態ファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【0012】
この実施形態ファクシミリ装置は、図1に示すように、NCU1と、MODEM2と、ROM3と、RAM4と、画像メモリ5と、MPU6と、表示部7と、操作部8と、画像読取部9と、CODEC10と、プリンタ11と、バス12とを備えている。
【0013】
NCU1は、電話回線13との接続を制御するとともに、相手先の電話番号(=対応したダイヤル信号)の送出機能、及び着信を検出するための機能を備えている。MODEM2は、ITU−T勧告T.30に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.17、V.27ter、V.29等に従った送信データの変調及び受信データの復調を行う。ROM3は装置全体を制御するためのプログラムを記憶する。RAM4は、ファクシミリ装置に関する各種情報を一時的に記憶する。画像メモリ5は受信画像データや画像読取部9で読み取られた画像データを一時的に記憶する。
【0014】
MPU6は、ROM3に記憶されたプログラムに従い、装置を構成する各部を制御する。表示部7は装置の動作状態等の各種情報、転送時間帯表示等の表示を行う。操作部8は閾値調整サンプル作成モード、閾値調整モード等のモードを設定するキー、テンキー、ワンタッチキー、スタートキー、その他のキーで構成される。画像読取部9は原稿上の画像データを読み取って、白黒2値のイメージデータを出力する。CODEC10は、送信すべき画データを符号化し、また受信した画データを復号する。プリンタ11は、電子写真式のプリンタよりなり、受信画像データやコピー動作において、画像読取部9で読み取られた原稿の画像データを記録紙上に記録する。もっとも、ここに示す実施形態ファクシミリ装置のハード構成は、特に新規なものではなく、各回路構成自体は、既によく知られたものである。
【0015】
画像読取部9は、図2に示すように、CCDラインセンサ21と、アナログフロントエンド22と、シェーディング補正回路23と、シェーディングRAM24と、ガンマ補正回路(RAM)25と、2値化回路26とを備えている。
【0016】
CCDラインセンサ21は、原稿の1走査線の画像を読み取り、所定間隔をおいて次の走査線画像を順次に読み取る。アナログフロントエンド22は、CCDラインセンサ21の出力をアナログ増幅するとともに、デジタルデータで多値化出力する。シェーディングRAM24は、原稿が白用紙の場合のアナログフロントエンド22の出力をシェーディング補正用に記憶している。シェーディング補正回路23は、原稿読み取り時のアナログフロントエンド22の出力をシェーディングRAM24に記憶してあるシェーディング補正データにより、シェーディング補正し、出力する。ガンマ補正回路25は、ガンマ補正を行うための入/出力特性を有し、ガンマ補正を行う。ガンマ補正回路25は、一般的に画質調整用に使用される。2値化回路26は、所定のしきい値でガンマ補正回路25の出力を2値化する。この2値化回路26は、ガンマ補正回路25に含むものであっても良い。
【0017】
この実施形態装置ファクシミリ装置では、予め図4に示す濃度見本Aを用意している。この濃度見本Aは、一方から他方側に向かって次第に濃度が変化するそれぞれが帯状の複数個の画像28−1、28−2、……、28−nを並設して印字したものである。濃度見本Aの複数個の画像28−1、28−2、……、28−nは、それぞれ全て同様の濃度変化を有する。複数個の画像28−1、28−2、……、28−nの並設方向は、各画像28−1、28−2、……、28−nにおける濃度変化方向と直交している。この濃度見本Aは帯状の複数の画像を並設した形態ではなく、画面の略全体が1つの画像になっていて、その画像全体が一方から他方側に向かって濃度が次第に変化するような形態であっても良い。この濃度見本を画像読取部9で読み込み、2値化するために、2値化回路26には、図3に示すように、帯状の画像28−1、28−2、……、28−nの読み取り多値データを記憶するための多値ラインメモリ31−1、31−2、……、31−nと、これら多値ラインメモリ31−1、31−2、……、31−nに記憶された多値データを各帯状の画像毎に異なる閾値で2値化するための、各閾値を記憶する閾値レジスタ32−1、32−2、……、32−nと、2値化された各画像データを記憶する2値ラインメモリ33−1、33−2、……、33−nとを備えている。閾値レジスタ32−1、32−2、……、32−nには、例えば閾値30、29、……、0が記憶される。
【0018】
以上のように、2値化回路26は、1画面の画像読取領域内に複数の2値化対象領域を設定するとともに、各2値化対象領域間で異なる閾値を設定し、その設定した閾値により、濃度見本Aを読み取って得た多値データを2値化し、図5に示すような濃度調整用の画像データを生成する。本実施形態では、濃度見本Aに対して、各画像28−1、28−2、……、28−nにそれぞれ対応するように2値化対象領域が設定される。
【0019】
実施形態ファクシミリ装置において、所定の原稿画像を目的とする画像を残し、不要の画像を消して印字するのに、適正な閾値を設定する。適正な閾値に調整するために、図6に示すサンプル作成の処理を行う。
【0020】
先ず、ステップST1において、閾値調整サンプル作成モードか否かを判定する。使用者により、操作部8よりサンプル作成モードが設定されていると、ステップST2へ移行する。ステップST2においては、画像読取部9でセットされた濃度見本Aを読み取る。そして、濃度見本Aの読取多値画像データを多値ラインメモリ31−1、31−2、……、31−nに記憶する。次に、ステップST3へ移行する。ステップST3においては、閾値レジスタ32−1、32−2、……、32−nにMPU6より、各閾値30、29、……、0を記憶する。続いて、ステップST4へ移行する。
【0021】
ステップST4においては、多値ラインメモリ31−1、31−2、……、31−nに記憶された濃度見本Aの各帯28−1、28−2、……、28−nの画像のデータを、閾値レジスタ32−1、32−2、……、32−nに記憶される段階的に異なる閾値により2値化し、その2値化結果を2値ラインメモリ33−1、33−2、……、33−nに記憶する。次に、ステップST5へ移行する。ステップST5においては、ラインメモリ33−1、33−2、……、33−nに記憶された2値化データを、プリンタ11で記録する。このとき、印字された画像は、図5に示す画像Bとなる。この画像Bは帯状の画像(2値化対象領域)の各横に、それぞれの閾値(30、29、……、0)が印字され、また、各帯状の画像29−1、29−2、……、29−nは、閾値に応じた位置で、白黒2値で区分け印字されている。
【0022】
使用者は、予め紙として用意していた濃度見本Aと、この濃度見本を読み取って2値化し、印字した画像Bと調整原稿との3つを参照することにより、必要な部分を残し、不要な濃度部分を消去するような閾値を設定できる。
【0023】
つまり、使用者は調整原稿において、残したい濃度と消去したい濃度との境界に相当する濃度を探し、その濃度と同じ濃度を、予め紙として用意していた濃度見本Aから見付け、画像Bにより、その濃度で白黒の境界となっている閾値を選択する。ここで調整原稿とは、その原稿を読み取って印字する場合に、その原稿中の特定の色ははっきりと印字し、その他の色は消去したい読取原稿である。調整原稿をプリントする場合は、決定した調整閾値を装置に設定し、その後、調整原稿を読み取って印字を行う。この処理は、図7に示すフロー図に沿って、実行される。
【0024】
ステップST11においては、閾値調整モードか否か判定される。操作部8で閾値調整モードが設定されていると、ステップST11へ移行する。ステップST12においては、決定した閾値を操作部8により設定入力する。次に、ステップST13へ移行する。ステップST13においては、各閾値レジスタに設定閾値を記憶する。次に、ステップST14へ移行する。
【0025】
ステップST14においては、原稿読取部9でセットされた調整原稿を読み取り、多値ラインメモリに記憶する。次に、ステップST15へ移行する。ステップST15においては、読取調整原稿の多値データを設定閾値により2値化し、2値ラインメモリに記憶する。続いて、ステップST16へ移行する。ステップST16においては、2値化データをプリンタ11で印字する。
【0026】
【発明の効果】
この発明によれば、画像読取手段と、画像読取手段により得た多値画像をデータを閾値と比較することにより2値化する画像2値化手段と、画像2値化手段により2値化した画像データを印字する印字手段とを備え、画像2値化手段は、濃度調整用画像の印字モードにおいて、画像読取領域内に複数の2値化対象領域を設定するとともに、各2値化対象領域間で異なる閾値を設定し、その設定した閾値により前記多値画像データを2値化して濃度調整用の画像データを生成するものであるから、濃度調整用の画像データを見て、どのくらいの閾値を設定すれば、濃度端本の中をどのくらいの色まで黒(又は白)になるか分かる。そのため、必要とする2値化用パラメータ(閾値)を簡単に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同ファクシミリ装置の画像読取部の構成を示すブロック図である。
【図3】同画像読取部の2値化回路を含まれる回路部を示すブロック図である。
【図4】同ファクシミリ装置で使用される濃度見本を示す図である。
【図5】同ファクシミリ装置において、濃度見本を読み取り、所定2値化処理して印字した画像例を示す図である。
【図6】同ファクシミリ装置における濃度見本の読取処理を説明するフロー図である。
【図7】同ファクシミリ装置における設定閾値で2値化印字する場合の処理を説明するフロー図である。
【符号の説明】
1 NCU
2 MODEM
3 ROM
4 RAM
5 画像メモリ
6 MPU
7 表示部
8 操作部
9 画像読取部
10 CODEC
11 プリンタ
21 CCD
22 アナログフロントエンド
23 シェーディング補正回路
24 シェーディングRAM
25 ガンマ補正回路
26 2値化回路
31−1、31−2、……、31−n 多値ラインメモリ
32−1、32−2、……、32−n 閾値レジスタ
33−1、33−2、……、33−n 2値ラインメモリ
Claims (3)
- 画像読取手段と、画像読取手段により得た多値画像をデータを閾値と比較することにより2値化する画像2値化手段と、画像2値化手段により2値化した画像データを印字する印字手段とを備え、画像2値化手段は、濃度調整用画像の印字モードにおいて、画像読取領域内に複数の2値化対象領域を設定するとともに、各2値化対象領域間で異なる閾値を設定し、その設定した閾値により前記多値画像データを2値化して濃度調整用の画像データを生成することを特徴とする画像形成装置。
- 前記濃度調整用画像は、各2値化対象領域にそれぞれ数字又は記号からなる閾値表示情報を付した形態であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記閾値表示情報を使った閾値の入力を受け付ける受付手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003165943A JP2005005929A (ja) | 2003-06-11 | 2003-06-11 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003165943A JP2005005929A (ja) | 2003-06-11 | 2003-06-11 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005005929A true JP2005005929A (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=34092235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003165943A Pending JP2005005929A (ja) | 2003-06-11 | 2003-06-11 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005005929A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011068593A (ja) * | 2009-09-25 | 2011-04-07 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 液滴塗布装置および液滴塗布方法 |
-
2003
- 2003-06-11 JP JP2003165943A patent/JP2005005929A/ja active Pending
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