JP2004523030A - キーパッドでの字母入力装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、キーパッド上で字母を効率的に入力すること、より詳しくは、隠匿型コントロール処理方法を用いて各種記号を入力することであり、これによって簡潔なキーパッドを維持している。そのうえさらに、本発明はキーパッド上に配置された字母と数字との対応関係を利用してシンプルコードを生成することができ、このシンプルコードを通じて短縮入力方法を実現することができ、併せて並行入力方法を適用すると、少ない打数でも希望の字母および語句を入力することができる。シンプルコードの解釈を担当する中継サーバーを設けると、3次側サーバー側ではシンプルコードでない語句を必要とする場合にも、使用者が使用者がシンプルコードを入力し、3次側サーバー側でシンプルコードおよびシンプルコードに対応する語句を保存していなくても、使用者から入力されたシンプルコードを中継サーバーが解釈してシンプルコードに対応する語句を3次サーバー側に伝達することができる。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明はキーパッドでの字母入力装置およびその方法にかかわり、とくに電話機文字板のような少数のキーを有するキーパッドでの字母入力装置およびその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信の発展により、音声通話中心の携帯用端末機で文字などのデジタル情報を送受信する機能が追加された。したがって、初期には電話番号入力を目的として携帯用端末機に具備されたキーパッドは文字を入力する手段も含むようになった。しかし、携帯用端末機の入力手段として用いられるキーパッドの大きさが次第に小さくなるので、キーパッドに含まれたボタンの数はその限界を有するようになる。一方、各言語の字母はキーパッドに含まれた12個のキーの数を大きく上回っている。したがって、電話機キーパッドを用いて一つの字母を入力するためにはキーパッド上のボタンを一つまたは2つ以上組み合わせてその字母を表現しなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
出願人の先出願(大韓民国特許出願2000−0031879および国際出願PCT/KR00/00601)で提示した発明を要約すると、つぎのとおりである。
【0004】
まず、“部分全体選択方法”によると、キーパッド上の各ボタンにキーパッド内の全体ボタン群の配置に対応する形態で所定数の格子群を構成して字母群を格子群に配置し、入力しようとする字母(以下、“ターゲット字母”という)が配置された第1ボタンと、第1ボタンの格子群におけるその字母の配置位置に対応するキーパッド上の第2ボタンとを組み合わせて押すことによって、所望の字母を入力する。たとえば、図1−1において“A=[1]+[2]”と入力することである。
【0005】
ボタンの格子群のうちで第1ボタンと第2ボタンが同一になる基準格子を含んで一部の格子を使用すること、一部の格子を使用するが、第1ボタンと第2ボタンの組み合わせの便利度の高い順序の格子を優先的に使用することが部分全体選択方法の核心であった。このように、部分全体選択方法の核心は基準格子にあり、基準格子の概念を活用することができるキーパッドを“基準キーパッド”と名づけた。
【0006】
つぎに、基準反復選択方法は、部分全体選択方法を適用することができるように構成された基準キーパッドで基準格子位置の字母から基準格子に近い順序(部分全体選択方法でのボタン組み合わせの便利度順序)でボタンのプッシュ回数によって字母が選択されるようにする方法である。基準反復選択方法は基準キーパッドで反復選択方法を適用することであり、基準キーパッドを反復選択方法専用化するものを“単純キーパッド”と名づけ、便宜上、すでに用いられているように単純キーパッドで反復選択方法を適用することを単純反復選択方法と名づけた。
【0007】
そして、“コントロール処理方法”があり、ここには“添字コントロール処理方法”と“後続コントロール処理方法”があった。添字コントロール処理方法は添字と基本字母からなる変形字母入力時、これを添字コントロールと基本字母を組み合わせて変形字母を入力することができるようにする方法である。後続コントロール処理方法はあるボタンに割り当てられる一つのグループの字母を代表字母と後続字母の関係に形成し、後続字母入力時に、代表字母と代表字母に附属された附属順位を組み合わせて後続字母を入力することができるようにすることであった。たとえば、図4−1において
【外1】
Figure 2004523030
で入力することができる。
【0008】
添字コントロール処理と後続字母コントロール処理は本質的に類似しており、後続コントロール処理がさらに一般的なものである。添字コントロール処理の場合も特定字母グループにおいて基本字母に変形字母が一定の順序で附属されているといえるからである。ただし、添字コントロール処理の場合は、変形字母が添字と基本字母に分解できるため、字母グループがその形態において強い関連を有しており、後続コントロールはその順序または発音等において強い関連を有している。
【0009】
コントロール処理方法を適用することの長所は、基本字母と後続字母(または変形字母)との関連関係を通じて後続字母(または変形字母)をキーパッド上に表示しないので、キーパッドの配置を単純化させることができることと、コントロール処理を用いて曖昧性なしに字母を入力できることであった。後続字母を省略して単純化したキーパッドを“後続キーパッド”と称し、変形字母を省略して単純化したキーパッドを“簡略キーパッド”と称し、両者を合せて“簡略化キーパッド”と称した。後続字母(または変形字母)をすべて表示したキーパッドを簡略化キーパッドに対比して“全体表示キーパッド”と称した。
【0010】
全体表示キーパッドでもコントロール処理方法を用いて後続字母(または変形字母)を入力できるようにし、反対に簡略化キーパッドでも全体表示キーパッドの配置を記憶している使用者は全体表示キーパッドでの入力方法を用いることができるようにした。このように簡略化キーパッドを拡張して全体表示キーパッドを構成でき、全体表示キーパッドでも使用者の便利に応じてコントロール処理方法を用いて後続字母を入力できる互換性が先出願の特徴の一つであった。
【0011】
コントロール処理方法を適用することの効果の一つは、曖昧性を除去できる効果以外にも、先出願に示されているように代表字母と後続字母との関連関係を通じて後続字母をキーパッド上に表示せずに“隠匿”することによって、キーパッドを単純化できることである。これを便宜上“隠匿型コントロール処理方法”と称する。しかし、先出願で言及したように後続字母(または変形字母)をキーパッド上に表示した全体表示キーパッドでも後続字母をコントロール処理方法によって入力することもできる。これを便宜上“非隠匿型コントロール処理方法”と称する。
【0012】
本発明は出願人の先出願(大韓民国特許出願2000−0031879および国際出願PCT/KR00/00601)の延長線上で改善事項を提供する。また、短縮入力方法によって常用語句を少ない打数で入力することができる方法を提供し、短縮入力方法とフル入力方法を併用する併行入力方法を適用して所望の字母をすべて入力することができるとともに、入力打数を減らして入力の便利度を向上させることができる方法を提供する。そして、各種記号をすでに提示したキーパッドで入力することができるようにする方法を提供し、移動ボタンのうちの字母入力モードで頻繁に用いられない移動ボタンをコントロールボタンとして活用することができる方法を提供する。
【0013】
本発明の特性上、具体的な例をあげて説明することが必須であるため、詳細な内容は実施例により説明する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によってキーパッドで字母を効率的に入力することができるようにする。各種記号を隠匿形コントロール処理方法で入力することができるようにすることによって、簡潔なキーパッドを維持することができる。
【0015】
また、キーパッド上に割り当てられた字母と数字との対応関係を利用してシンプルコードを生成することができ、このシンプルコードを通じて短縮入力方法を実現することができ、さらに並行入力方法を適用すると少ない打数でも所望の字母および語句をすべて入力することができる。
【0016】
シンプルコードを解釈する中継サーバーを設けると、3次サーバー側ではシンプルコードではない語句を必要とする場合にも、使用者がシンプルコードを入力し、3次サーバー側でシンプルコードとシンプルコードに対応する語句を保存していなくても、中継サーバーが使用者から入力されたシンプルコードを解釈して、シンプルコードに対応する語句を3次サーバー側に伝達することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
まず、各言語別に先出願の内容を補完するとつぎのとおりである。以下、ある一つの言語で言及する内容のうち他言語に適用できる内容は、他言語で特に言及しないが、これを他言語に適用できることは自明である。
【実施例】
【0018】
まず、各言語別に先出願の内容を補完するとつぎのとおりである。以下、ある一つの言語で言及する内容のうち他言語に適用できる内容は、他言語で特に言及しないが、これを他言語に適用できることは自明である。
【0019】
1.共通補完事項
1.1 先出願および本発明でのキーパッドの活用範囲
先出願および本発明で提示したキーパッドは、移動端末機または標準キーボードの数字キーパッドまたはスクリーン上にソフトウェア的に構成されるキーパッドまたはドアロックなど電話機文字板形態のすべての分野に応用できることは自明である。また、標準キーボードに具備された数字キーパッドは先出願および本発明で提示したキーパッドと数字ボタンの配置が異なるが、先出願および本発明のキーパッドボタン上の配置をキーボードに具備されたキーパッドにも適用できることは自明である。たとえば、先出願および本発明で[1]ボタンに配置された字母をキーボードに具備された数字キーパッドの[1]ボタンに配置し、以下、同一の方法で配置して字母入力、シンプルコードの活用および各種コードの暗記用として活用できる。
【0020】
1.2 連打遅延時間および離打遅延時間の設定
韓国語、ヒンズー語などのように子音と母音が交互に登場する言語において、代表子音と代表母音の対を各ボタンに割り当て、子音は1打、母音は2打で選択する方法を適用することにおいて、一定遅延時間(たとえば、0.1秒)間隔以内で入力された同一ボタン2打を1次的に母音と認識するようにアルゴリズムを具現すると、使用者における拒否感を減らしながら効率的に具現可能である。この遅延時間は同一ボタンを連続的に押す場合、普遍的に一定時間押される時間間隔を考慮して決定されるべきことである。このような遅延時間を便宜上、“連打遅延時間”と称する。さらに、一定遅延時間(たとえば、1秒)間隔以上で入力された同一ボタン2打を1次的に2個の子音と認識するように具現できる。このような遅延時間を便宜上、“離打遅延時間”と称する。これは同一ボタンを3打以上押す場合にも適用できる。
【0021】
たとえば、図4−1または図4−2において、[1]+[1]が仮に0.08秒の遅延時間を伴って入力された場合には、これを母音
【外2】
Figure 2004523030
として1次的に認識し、仮に1.1秒の遅延時間を伴って入力された場合には1次的に2個の子音
【外3】
Figure 2004523030
と認識するものである。もし、0.5秒の時間遅延を伴って入力された場合には、該当言語の子音と母音の出現構造を通じて一つの母音が入力されたのかまたは二つの子音が入力されたのかを判断できる。また、0.08秒または1.1秒の遅延時間を伴って入力された場合にも、該当言語の子音と母音の出現構造を通じて一つの母音が入力されたのかまたは二つの子音が入力されたのかを最終的に判断することができる。
【0022】
従来は一定の時間間隔(たとえば、1秒)の一種類のみを設定して、該当時間以内に同一ボタンが連続して入力されると連続2打と認識し、該当時間以上遅延して同一ボタン2打が入力されるとそれぞれ1打ずつと認識するようになっていた。差異は、連続2打と判断する基準時間遅延値(たとえば、0.1秒)とそれぞれ1打ずつと判断する時間遅延値(たとえば、1秒)を異にしたことである。
【0023】
普通の場合、先出願の部分全体選択方法と反復選択方法のうち、入力の便利度の面で反復選択方法が優れているといえる。したがって、これは反復選択方法の長所(入力規則の単純性および便利性)を活用するとともに、子音と母音が交互に出現する特定言語の構造を利用して曖昧性を大幅に回避できることを意味し、連打遅延時間と離打遅延時間をおのおの相異ならせて設定し、使用者が指定できるようにすることによって、アルゴリズムの具現を単純化できる長所がある。
【0024】
1.3 チェーン型コントロール処理方法
先出願において添字コントロール処理方法は本質的に後続コントロール処理方法と同一であり、後続コントロール処理方法がさらに一般的な方法であると述べた。すなわち、先出願の韓国語の例で
【外4】
Figure 2004523030
の関係を代表字母と変形字母の関係で説明して、
【外5】
Figure 2004523030
で説明したが、
【外6】
Figure 2004523030
のように代表字母と後続字母の関係に形成しても結果は同じであるからである。
【0025】
図2−1の日本語の場合、後続コントロール処理方法による入力例を再び説明するとつぎのとおりである。あ(代表字母)、い(2番目)、う(3番目)、え(4番目)、お(5番目)のように代表字母と後続字母の関係を形成し、あ を[1]ボタン1打で選択(あ=[1])することができ、2番目、3番目、4番目、5番目コントロールを任意のコントロールボタン(たとえば、[*])に割り当ててボタンのプッシュ回数によって反復選択して代表字母と後続字母の組み合わせで後続字母を入力することができる。便宜上、コントロールを選択した状態を中括弧で表記し、たとえば、コントロール後に入力を適用するとき、あ=[1]、い=あ+{2番目}=[1]+[*]、う=あ+{3番目}=[1]+[*]+[*]、え=あ+{4番目}=[1]+[*]+[*]+[*]、お=あ+{5番目}=[1]+[*]+[*]+[*]+[*]のようになる。
【0026】
ここで、再び、あ(代表字母)、い(2番目)、う(3番目)、え(4番目)、お(5番目)のように代表字母と後続字母の関係を形成し、コントロールボタンに後続コントロールを配置し反復選択方法で選択することとせずに、単に“後続”または“次”コントロールを特定コントロールボタン(たとえば、[*])を一度押して選択することができるようにし、2次後続字母(たとえば、い)を入力するときには代表字母と“次コントロール”の組み合わせで入力し(すなわち、い=あ+{次}=あ+[*])、3次後続字母の‘え’を入力するときには先行字母(2次後続字母)を3次後続字母に対する新たな代表字母(2次代表字母)と見なして2次後続字母と“次コントロール”を組み合わせて入力することができる。すなわち、う=い+{次}=[1]+[*]+[*]になるのである。同様に、4次後続字母の‘え’を入力するときには直前の先行字母(3次後続字母)のうを4次後続字母に対する新たな代表字母(3次代表字母)と見なして、‘え’の入力時にえ=う+{次}=[1]+[*]+[*]+[*]のように入力することができる。5次後続字母についても同様である。
【0027】
この結果は、コントロールボタンに附属順位コントロール(2番目、3番目、4番目、5番目、...)を配置し、これを反復選択方法によって選択するようにしながら、代表字母と附属順位コントロールを組み合わせて入力することと同じ結果である。ここで、1次代表字母の‘あ’を曖昧性なしに選択することができれば、2次後続字母の‘い’も曖昧性なしに入力することができることが容易に分かり、残りの後続字母についても同一である。すなわち、え=い+{次}=[1]+[*]+[*]のようになり、‘い’を曖昧性なしに入力することができ、‘い’も“次コントロール”と組合わせる形態であるので、結果的に曖昧性なしに後続字母の‘え’を入力することができる。
【0028】
このように代表字母と後続字母の関連関係で、コントロールボタンに附属順位コントロールを配置せずに、“次”コントロールの一つのみを配置し、後続字母入力時に先行字母を新たな代表字母と見なしてこの先行字母と“次”コントロールを組み合わせて入力する方法を便宜上“チェーン型後続コントロール処理方法”と称する。先出願で附属順位コントロールを後続コントロールボタン上に表示しなくても、使用者は特定ボタンが後続コントロールボタンであることを認知していれば良いとしたが、このようなチェーン型後続コントロール処理方法の長所は“次コントロール”をコントロールボタン上に表示してもその表示が簡略になることができることにある。本発明では先出願で説明した“後続コントロール処理方法”と“チェーン型後続コントロール処理方法”の結果が同一であるのでこれを混用して使用する。
【0029】
1.4 飛ばしコントロール処理方法
添字コントロール処理方法で“..+e”からなる変形字母
【外7】
Figure 2004523030
を入力することにおいて、これを..とeをおのおの組み合わせて入力できることを示した。または、eを基本字母とし、これと模様あるいは順位等で関連性を有している残りの附属された字母を後続字母として、附属順位と基本字母の組み合わせで入力することもできた
【外8】
Figure 2004523030
また、このように字母(すなわち、特定数字ボタン)と組み合わせるときのみ意味を有することができるコントロールが配置されるコントロールボタンは反復的に使用しても曖昧性なく変形字母または後続字母を入力することができた。
【0030】
ローマ字の場合、フランス語では11個
【外9】
Figure 2004523030
の変形字母が用いられ、変形字母に用いられた上点の種類は5種類
【外10】
Figure 2004523030
である。添字コントロールの選択順序を
【外11】
Figure 2004523030
とした場合、
【外12】
Figure 2004523030
で入力しなければならない。しかし、フランス語で字母aには添字
【外13】
Figure 2004523030
の2種類しか結合できないので、添字“′”が付かず、これを飛ばして結合可能な添字
【外14】
Figure 2004523030
が選択されるようにすると、
【外15】
Figure 2004523030
で入力することができる。これを便宜上“飛ばしコントロール処理方法”と呼ぶ。つまり、これは
【外16】
Figure 2004523030
のように後続字母の附属順位を置きコントロール処理方法で後続字母(または変形字母)を入力することと同一である。
【0031】
同様に、日本語において長音が存在する行は あ行、や行の字母と た行の字母のうちの‘つ’のみであり、濁音が存在する行は か行、さ行、た行、ほ行の字母のみであり、半濁音はただ ほ行の字母のみに存在する。結局、字母‘つ’には長音と濁音の2種類の変形字母が存在し、ほ行の字母には濁音と半濁音の2種類の変形字母が存在することが分かる。したがって、2種類の変形字母が存在する6個の字母を除いた残りの字母の変形字母を入力するときには、添字コントロールボタンを1回押すことによって入力できるようにすることができる。たとえば、コントロールボタンを[*]ボタンに割り当て、コントロール後入力を適用するとき、ぁ=あ+[*]、が=か+[*]のように入力することができるのである。2種類の変形字母が存在する6個の字母の場合、変形字母入力時には変形字母の使用頻度順にコントロールが選択されるようにすることができる。たとえば、コントロールボタンを[*]ボタンに割り当て、コントロール後入力を適用するとき、っ=つ+[*]、づ=つ+[*]+[*]、ぼ=ほ+[*]、ぽ=ほ+[*]+[*]のように入力することができる。つまり、これはコントロール選択において、基本字母と結合できないコントロールはその効力を発生させないようにすることである。たとえば、が=か+[*]としても[*]が長音コントロールではない濁音コントロールを選択したものとして処理することができるのは、コントロールと結合される基本字母‘か’には長音がないので長音コントロールを選択したことにせず、飛ばして濁音コントロールを選択したことにするからである。
【0032】
コントロールの選択を厳格に適用する場合の長所は、実際に用いられない字母の入力も可能なようにできることにある。たとえば、フランス語字母bに添字“..”がついた字母は存在しないが、このような字母の入力も可能にすることができ、日本語字母‘あ’に濁点がついた字母は存在しないが、そのような字母も入力が可能なようにできることである。
【0033】
コントロールを反復選択方法で選択してもコントロール処理を通じて入力するときに、キーパッドに表示された代表字母を曖昧性なく入力できれば(たとえば、キーパッドに表示された代表字母が一つだけであるか多数であっても部分全体選択方法など曖昧性の無い方式を適用する場合)、残りの後続字母も曖昧性なく入力できる。これはコントロール処理を通じて曖昧性が除去されるためであり、コントロールは単独で特定字母を表示できず、他の字母と結合しなければならないためである点に起因する。
【0034】
1.5 数字および英語字母のコントロール処理方法による入力
先出願で提示したように、“基準格子に近い順序”で自国語字母を配置し、つぎに数字、そして英語字母を配置することができることを説明し、基準反復選択方法適用時にも基準格子に近い順序でこれを自国語字母、数字が選択されるようにすることができることを説明した。同様に、後続コントロール処理方法を適用することにおいて、特定ボタンに属する自国語字母だけでなく、数字、英語字母(ローマ字系列言語ではない場合)も後続コントロール処理方法を用いて入力することができる。
【0035】
数字または英語字母を自国語後続字母についで後続字母として配置することもできる。便宜上日本語の場合を例としてあげると、あ(代表字母)、い(2番目)、う(3番目)、え(4番目)、お(5番目)、1(6番目)、.(7番目)、q(8番目)、z(9番目)のように配置することができる。また、数字または英語字母をコントロール処理するための使用可能なボタンがあるならば、あ(代表字母)、い(2番目)、う(3番目)、え(4番目)、お(5番目)のためのコントロールボタンを任意のボタン(たとえば、[*]ボタン)に割り当て、他のボタン(たとえば、[#]ボタン)を数字または英語字母のためのボタンとして割り当てて、あ(代表字母)、1(2番目)、.(3番目)、q(4番目)、z(5番目)の関係を形成して数字または英語字母を入力することができる。たとえば、1=あ+[#]=[1]+[#]、.=あ+[#]+[#]=[1]+[#]+[#]、q=あ+[#]+[#]+[#]=[1]+[#]+[#]+[#]のようになる。コントロールボタンが使用可能な場合、数字入力のためのコントロールボタンと英語字母のためのコントロールボタンを別途に設けることもできる。
【0036】
これは他の言語にも適用することができ、後述する各種記号の入力にも適用することができる。
【0037】
1.6 英語字母の発音によるグルーピング
先出願で各言語のキーパッドを構成することにおいて、コントロール処理方法の適用および暗記用への使用を考慮して、類似発音群に字母をグルーピングして各数字ボタンに割り当てた。英語の場合、現在は辞典順序によって3あるいは4個ずつ字母をグルーピングして各グループを各数字ボタンに割り当てる方法が広く使用されているが、同様に、発音の類似性を考慮してグルーピングし各数字ボタンに割り当てることが可能である。次は、発音の類似性によって英語の子音を9個のグループにグルーピングした事例である。
BP/CSX/DT/FVH/GKQ/JZ/LR/MN/WY
BPV/CSX/DT/FH/GKQ/JZ/LR/MW/NY
また、英語の子音を8個のグループにグルーピングした事例をあげるとつぎのとおりである。
BFPV/CGKQ/SX/DT/JZ/LR/MWH/NY
BFPV/CGKQ/SX/DT/JZ/LR/MN/WYH
【0038】
前記の事例以外に多くの変形が可能である。5個の母音は2個ずつグルーピングされたグループに適切に配分すればよい。これは後述するシンプルコードを利用した短縮入力方法を適用するときに便利さを与えることができる。非英語圏言語の場合、このようにグルーピングされた英語字母を各ボタンに割り当てることにおいて、自国語発音群との類似性を考慮して割り当てることができる。たとえば、韓国語の場合、G、K、Qグループを発音が類似した字母
【外17】
Figure 2004523030
が割り当てられたボタンに割り当てる。日本語の場合、G、K、Qグループを発音が類似した字母“か”が割り当てられたボタンに割り当てる。したがって、英語字母のグルーピングにおいても、各言語の自国語字母のグルーピングを考慮してグルーピングすることができる。
【0039】
2.各言語別補完事項
以下、各言語別に先出願の内容を補完して発展させた事項を記述するとつぎのとおりである。各言語別補完事項として記述された内容のうち、ある一つの言語で説明した内容が他の言語に適用できる場合、これをとくに指摘しないが、他の言語で適用できることは自明である。
【0040】
2.1 英語
先出願において全体表示キーパッドでコントロール処理方法を用いて後続字母を入力することができることと同様に、英語の場合にも代表字母以外の字母を文字板上に表示してもコントロール処理を通じて入力することが可能である。英語の場合、後続コントロール(2番目、3番目)を同一コントロールボタン上に配置することもでき(たとえば、[#]ボタン)、おのおのを異なるボタンに分離して配置することもできる(たとえば、[*]、[#])ボタン)。英語の場合にABCが一つのボタンに配置されているとき、Aを代表字母とすると、B、Cがおのおの後続コントロール処理を通じて入力され、Bを代表字母とすると、A、Cがおのおの後続コントロール処理を通じて入力される。先出願で言及したように、代表字母と後続字母の附属順位は使用頻度などを考慮して決めることができる。
【0041】
たとえば、A、B、CグループにおいてAを代表字母とし、2番目、3番目コントロールを[*]ボタンに割り当て、コントロール後入力を適用すると、B=A+{2番目}=[2]+[*]、C=A+{3番目}=[2]+[*]+[*]になる。もし、Bを代表字母とし、2番目、3番目コントロールをおのおの[*]ボタンと[#]ボタンに割り当て、コントロール後入力を適用すると、A=B+{2番目}=[2]+[*]、C=B+{3番目}=[2]+[#]になる。図1−2は字母の識別性をさらに容易にするために、各グループの字母のうちの中央の字母を代表字母として中央に配置し左右におのおの後続字母を配置した事例である。D=E+{2番目}=[3]+[*]になる。
【0042】
このように代表字母のみを代表字母音の属するボタン1打で入力し、残りの字母をコントロール処理方法により入力することを、便宜上“代表字母除外のコントロール処理方法(CPMERC:Control Pressing Method Except Representative Character)”と称する。
【0043】
また、P、Q、R、Sの4個の字母が[7]ボタンに割り当てられ、W、X、Y、Zの4個の字母が[9]ボタンに割り当てられる場合、先出願の韓国語の実施例で指摘したように、4個の字母のうちの一つの字母を上下隣接組合わせをなす格子に配置し部分全体選択方法を適用することができる。図1−3を参照する。
【0044】
2.2 日本語
先出願の日本語の場合において、50音図を基準に字母をグルーピングし、あ段の字母(あ、か、さ、...)を代表字母とし、残りの字母を後続字母として後続コントロール処理することができることを先出願で明示した。先出願で提示した後続字母の附属順位を適用することにおいて、先出願の方法3とほぼ類似してつぎの表のように50音図表を単純に適用することもできる。これは附属順位の単純性で使用者に親近感を与えることができる。‘ん’は先出願と同様に任意の代表字母に附属されたと見なして処理することができる。また、や行または わ行の空いている箇所には50音図の字母(たとえば、い、う、え)が附属されているかまたは‘ん’が附属されているものと見なすこともできる。
【0045】
【表1】
Figure 2004523030
【0046】
先出願では日本語の場合に便宜上もっとも代表性を有すると見ることができる1番目の段の字母を代表字母としたが、これもまた任意の段の字母を代表字母とすることもでき、各グループにおいて任意の字母を代表字母とすることもできる。また、各行の字母をグループとして各ボタンに割り当てることにおいても、先出願で言及したように、キーパッド上のボタンの行を基準([1]、[2]、[3]、[4]、...)に割り当てることもでき、列を基準([3]、[6]、[9]、[2]、[5]、...)に割り当てることもできる。同様に、行または列を基準に割り当てずに、任意に割り当てることもできる。
【0047】
また、先出願の日本語の例において“ん”を[0]ボタンの基準格子位置に割り当て、[*]ボタンと[#]ボタンにおのおの2番目、3番目そして4番目、5番目コントロールを割り当てた場合、[0]ボタンを長音/濁音/反濁音の入力のためのコントロールボタンとして活用するために、“ん”を[0]ボタンではない任意の数字ボタンに割り当てたものと仮定した。しかし、この場合は[0]ボタンの基準格子位置に“ん”を割り当て、基準格子に近い順序で長音/濁音/反濁音コントロールを追加的に配置し、コントロール選択に反復選択方法を適用してもよい。なぜならば、“ん”が一つの単語において連続して登場することがないためである。図2−1を参照する。このように連続して登場しない字母を該当字母が配置されたボタン1打で選択するようにし、2打、3打、...で他のコントロールを選択することができるようにすることは他のすべての言語の場合にも適用できる。後述する韓国語の母音要素を活用した方法においてもこのような性質を活用している。
【0048】
2.3アラビア語
アラビア語には28個の子音が存在する。先出願で数字の意味を有するアラビア語子音をつぎのとおりグルーピングしてキーパッドボタン上に割り当て、各字母をもっとも小さい数字の意味を有する字母を各グループの代表字母として基準格子の位置に配置し、残りの字母を小さい数字の意味を有する字母から基準格子に近い順序(先出願で説明)でキーパッド上に配置する方案を提示した。また、先出願で日本語、ローマ字系列言語、韓国語、インド語、アラビア語などの場合にコントロール処理によって字母を入力する方法を提示した。アラビア語の場合においても、それほど用いられない母音を添字と見なして添字コントロール処理する方法を提示した。
【0049】
ここではアラビア語の子音をコントロール処理(後続コントロール処理)する方法を提示する。つぎのものは、先出願でアラビア語の子音をグルーピングして各ボタンに割り当てた例である。
【0050】
【表2】
Figure 2004523030
【0051】
[1]ボタンに割り当てられた1、10、100の意味を有する字母のうちの1の意味を有する字母を代表字母としてキーパッド上に表示し、残りの10、100の意味を有する字母を後続コントロール処理することができる。コントロールボタンとしては先出願のように任意のボタンを使用することができる。後続コントロールボタンとして[*]ボタンを使用し、2番目、3番目コントロールを配置する場合、子音入力において平均入力打数は2打となる。ボタン当り一つの字母のみが配置されるのでボタンに表示された字母を選択することにおいては部分全体選択方法で選択する必要はない。字母の配置は概念的なものであるので、つぎに説明するようにキーパッド上に字母を配置しないこともできる。
【0052】
また、先出願の日本語の場合のように後続コントロールを他のボタンに分離することができる。たとえば、[#]ボタンに3番目コントロールを分散して割り当てると、平均入力打数が約1.7打((1+2+2)/3)になり、28個の子音を先出願で提示したように曖昧性なく入力することができるようになる。
【0053】
本出願では各単位の字母の使用頻度に拘らず数字の意味が小さい字母を各グループの代表字母とし、残りの単位の字母においても小さい数字の意味を有する字母を先に選択することができるようにする例を提示する。コントロールは先入力または後入力することができる。
【0054】
後続コントロールをすべて[*]ボタンに配置し、1単位の字母を代表字母とし、10単位字母選択時にコントロールボタン先入力を適用すると、
【外18】
Figure 2004523030
になり、
【外19】
Figure 2004523030
になる。残りの字母についても同一である。この場合、[#]ボタンを母音コントロール処理のために使用することもできる。
【0055】
1000の意味を有する字母一つのみを[0]ボタンに配置すると、
【外20】
Figure 2004523030
入力時に
【外21】
Figure 2004523030
になる。1000の意味を有する字母を1グループ字母として処理することもできる。この場合、
【外22】
Figure 2004523030
になる。または、1000の意味を有する字母が70の意味を有する字母
【外23】
Figure 2004523030
に上点がついた形態であるので、上点コントロールを各種母音コントロールに先立って選択されるようにしてコントロール処理することも可能である。つまり、上点コントロール先入力時に
【外24】
Figure 2004523030
で入力することができる。上点がついてなされた他の字母にもこのような上点コントロール処理を他の入力方法と並行して許容することができる。この場合、[0]ボタンを他の用途のコントロールボタン(たとえば、母音コントロールボタン)として活用することが容易になる。
【0056】
もし、コントロールを分離して3番目コントロール(ここでは100単位コントロール)を[#]ボタンに割り当てると、200の意味を有する字母
【外25】
Figure 2004523030
になる。この場合も先出願の日本語の場合のように
【外26】
Figure 2004523030
入力時に、
【外27】
Figure 2004523030
を並行して許容することができる。1000の意味を有する字母を1グループ字母に属するようにする場合、
【外28】
Figure 2004523030
または
【外29】
Figure 2004523030
になる。つまり、[*]ボタンに2番目、3番目、4番目コントロールが配置されおり、そして[#]ボタンに3番目、4番目コントロールが配置されていると思えばよい。アラブ人達が右から左への横書きをする点を考慮して、つまり、[#]ボタンに2番目、3番目、4番目コントロールを割り当て、[*]ボタンに3番目、4番目コントロールを配置することも可能である。
【0057】
これはアラビア語において、主に使用される子音を平均約1.7打で曖昧性なく入力できる意味があり、また、アラブ人達は自国語字母が有している数字の意味を知っているので、敢えてキーパッド上に字母(例で、1単位字母、すなわち、代表字母)を表示しなくても、字母を入力できるという非常に大きな長所がある。言い換えると、数字のみが表示されたキーパッドを用いて本出願の方法を適用するとき、代表字母がどの単位の字母であるか、コントロールボタンがどの単位の字母のためのコントロールボタンであるか、後続コントロールとして一つのコントロールボタンを使用する場合、各後続コントロールの選択順序は何か、コントロールを先入力するかなどの規則のみを熟知すると、実際の生活に必要な大部分の字母(アラビア語の子音)を入力することができる。
【0058】
先出願で指摘したように母音もコントロール処理することができ、[#]と[*]をすべて子音コントロール処理のために使用する場合、先出願の日本語のように1000の意味を有する字母を[0]ボタンに配置せずに、[1]ボタンに配置してコントロール処理し、[0]ボタンを母音処理用コントロールボタンとして指定し反復選択方法によって添字形態の母音(母音コントロール、添字コントロール)を選択することができる。方法は同様に使用頻度順にボタンのプッシュ回数によって母音コントロール(添字形態の母音)が選択されることである。子音用後続コントロールボタンとして[*]一つのみが使用されると、母音用コントロールボタンとして[#]を使用することもでき、[#]と[0]をすべて使用することもできる。
【0059】
図3−1、図3−2の例示では1〜9の意味を有する字母(1単位字母)を各グループの代表字母としたが、各グループのうちのもっとも使用頻度が多い字母を代表字母とすることもできる。そして、混同を減らすために1単位字母(1〜9の意味を有する字母)、10単位字母(10〜90の意味を有する字母)、100単位字母(100〜900の意味を有する字母)のうちの任意の単位の字母を代表字母とすることもできる。図3−3は、10単位字母を代表字母として各グループの中央に置き、左右に割り当てられた字母(100単位字母、1単位字母)を左右側に割り当てられたコントロールボタンを利用してコントロール処理方法により入力する事例である。
【0060】
同様に、後続コントロールによって選択される字母も使用頻度による各単位の字母とすることができる。たとえば、100単位字母がもっとも使用頻度が多いためこれを代表字母とし、そのつぎに1単位字母が使用頻度が多いならば、2番目コントロール(すなわち、ここでは1単位コントロール)と代表字母を組み合わせて入力することができるようにし、10単位字母を3番目コントロール(すなわち、10単位コントロール)と代表字母を組み合わせて入力することができるようにする。
【0061】
先出願で全体表示キーパッドでも後続字母をコントロール処理方法を用いて入力することが可能であると提示したので、同様に先出願のキーパッドでも子音を後続コントロール処理方法によって入力し、母音を添字コントロール処理方法によって入力することが可能である。3*4キーパッド内で、母音用添字コントロールボタンを[0]ボタンに割り当てると、子音入力のためのコントロールボタンを[*]ボタンと[#]ボタンに分散することが可能である。
【0062】
2.4 韓国語
2.4.1 各種コントロールの適用
図4−1〜図4−3は、韓国語の基本子音と基本母音とを対にして各のボタンに割り当て、キーパッド上に表示された基本子音と基本母音とを反復選択方法により入力する方法を示す。図4−1は、激音、硬音および拡張母音をコントロール処理方法により入力し、図4−2は、激音および硬音のみをコントロール処理方法により入力し、図4−3は、激音、硬音、基本母音、そして拡張母音をコントロール処理方法により入力した事例である。
【0063】
2.4.2 プログラム具現
図4−4は単に具現のためのフローチャートの一例であり、より効率的なプログラミングが可能である。たとえば、図4−4において終声の子音部分の場合、二重終声子音をなすことができる子音であるかどうかを先にチェックすることによって、もう少し効率的な具現が可能である。
【0064】
先出願で提示した韓国語の例は類似した特徴(子音と母音が交互に出現する構造)を有する他の言語においても応用することができる。他の言語の場合には他の言語の子母音出現特性を反映すればよい。
【0065】
たとえば、基本子音と基本母音との対を利用してヒンズー語の入力システムを構成しようとする場合は、ヒンズー語の特徴を反映して韓国語の場合と同様に具現することができるし、ヒンズー語の場合は、韓国語の場合よりも子音と母音の出現規則が簡単であるので、より容易に具現することができる。
【0066】
2.5 ヒンズー語
出願人の先出願でヒンズー語の子音を9個のグループにグルーピングして[1]〜[9]ボタンに割り当てることによって、[0]ボタンに割り当てられた母音は[0]ボタン1打で選択され、一貫性のために子音を10個のグループにグルーピングして常に代表子音は1打で選択され10個の母音は2打で選択されるようにすることができる。キーパッド上に配置されず頻繁に使用されない母音___(ri)はコントロール処理方法によって処理することができる。子音を10個のグループにグルーピングすることにおいては、先出願で提示したように、発音の類似性を考慮してグルーピングする方法が可能である。10個のグループにグルーピングする一例をあげるとつぎのとおりである。
【0067】
【表3】
Figure 2004523030
【0068】
そして、ヒンズー語の第1母音
【外30】
Figure 2004523030
(a)は子音と子音のあいだで省略されることができるという。つまり、子音が連続して出現するようになる。このような場合“子音+___(a)+子音”で入力しても“子音+子音”に表示されるようにすることは非常に容易なことである。もちろん、直接“子音+子音”を入力することも可能であるが、この場合には同一の代表子音が連続して選択されて二つの子音が一つの母音に認識される可能性が多くなる。したがって、両者(母音___(a)を自動省略または使用者が省略入力)をすべて許容することができる。
【0069】
2.6 ミャンマー語
ミャンマー語にはつぎの33個の子音が存在する。これをヒンズー語の例のように9個のグループにグルーピングした例を示すとつぎのとおりである。10個のグループにグルーピングする場合にも同様の要領ですることができる。
【0070】
【表4】
Figure 2004523030
【0071】
3.多次元交差コントロール処理方法
図2−2は、50音図“あ”段の字母を代表字母として各ボタンに辞書順に割り当てた事例である。先出願の事例では、2番目、3番目コントロールが割り当てられたコントロールボタンに4番目、5番目コントロールが追加的に割り当てられることもあったが、ここでは、入力打数を最小化し、コントロールボタンを最大限活用するために2番目、3番目コントロールのみを割り当てた事例を示す。
【0072】
図2−2における後続字母の入力方法は先出願で提示したとおりである。たとえば、コントロールの後入力を適用すると、い=あ+[*]になる。つぎに、各字母の変形字母である長音、濁音、反濁音の入力方法を示す。図2−2では、コントロールボタンとして使用可能なボタン([*]ボタン、[#]ボタン)がすべて後続コントロールボタンとして使用されており、したがって変形字母のためのコントロールボタンはない。しかし、ターゲット字母の基本字母が後続字母である場合、その後続字母の入力後、後続コントロールボタンとして使用されない後続コントロールボタンを変形字母コントロールボタン(これを便宜上“反対側コントロールボタン”と称する)として活用して入力することができる。
【0073】
たとえば、い=い+“反対側コントロールボタン”=あ+[*]+[#]、ご=こ+反対側コントロールボタン”=か+[#]+[#]+[*]になる。これは、“い”を基本字母“い”の変形字母と見なしてコントロール処理方法を適用するに際し、“い”を入力するために、後続コントロールボタンとして使用されない反対側コントロールボタンを変形字母コントロールボタンとして活用した例である。前記例で、ここでも先出願の飛ばしコントロール処理方法を適用することができる。これをチェーン型コントロール処理方法の観点から見ると、反対側コントロールボタンを一回押すことにより、すでに入力された字母(例、“こ”)の変形母(例で、“ご”)を入力するための“次コントロール”を選択することになることがわかる。
【0074】
は行の字母には変形字母として濁音と反濁音の2種類があり、濁音の場合は反対側コントロールボタンを一回押し、半濁音の場合は反対側コントロールを二回押すようにする。すなわち、ぶ=ふ+“反対側コントロールボタン”=は+[*]+[*]+[#]、ぷ=ふ+“反対側コントロールボタン二回押す”=は+[*]+[*]+[#]+[#]になる。
【0075】
ついで、ターゲット字母の基本字母が代表字母である場合は、前記の方法をそのまま適用することはできない。この場合、後続コントロールボタンのうち任意のボタンに追加的に代表字母の変形字母を後続字母と設定し、ターゲット字母の入力を可能にする。
【0076】
たとえば、[*]ボタンを使用して代表字母の変形字母(長音、濁音、半濁音)を入力する場合、あ=あ+[*]+[*]+[*]になる。すなわち、代表字母の変形字母(長音、濁音、半濁音)を、[*]ボタンを利用して入力できる4番目後続字母と見なすのである。以上の内容をまとめるとつぎの表のようになる。
【0077】
【表5】
Figure 2004523030
【0078】
このように反対側コントロールボタンを活用してコントロールボタンの用途を拡張し、さらに多くの字母あるいは他の入力に活用することを、便宜上“交差コントロール方法”または“ジグザグコントロール処理方法”または“多次元交差コントロール方法”と称する。これは3個以上のボタンをコントロールボタンとして使用する場合にも適用することができる。
【0079】
前記の表における第1コラムの欄を除いた残りのコラムの欄も、他の字母または各種記号の入力のために活用することができる。前記の例は反対側コントロールボタンを一回適用したものである。すなわち、“ぷ”の入力時にぷ=ふ+“反対側コントロールボタン2回押す”=は+[*]+[*]+[#]+[#]のように反対側コントロールボタンを繰り返して使用し、後続コントロールボタンとして使用された[*]ボタンに対して反対側コントロールボタン([#]ボタン)を一回のみ適用したものである。これを便宜上“2次元の交差コントロール処理”または“2段階交差コントロール処理”という。
【0080】
すなわち一つの字母を入力するために、一つのコントロールボタンのみを使用する場合、これを“1次元コントロール処理”という。これはコントロールボタンを“1次元的”に使用すると考えられる。一方、2次元(交差)コントロール処理方法では一つの字母の入力をために他のコントロールボタンが2個使用される。すなわち、“ご”の入力時“ご”を“こ”の変形字母と見なし、ご=こ+“反対側コントロールボタン”=か+[#]+[#]+[*]で入力したが、ここで反対側コントロールボタンは、すでに代表字母“か”の1番目、2番目後続字母である“き”、“く”を入力するためのコントロールボタンと定義されているにもかかわらず、まるで反対側コントロールボタン([*]ボタン)を“こ”の変形字母である“ご”を入力するための変形字母コントロールボタンのように活用することができる。これは、まるで一つの字母入力のために一つのコントロールボタンを1次元的に使用するのに対して、2個のコントロールボタンを“2次元的”に使用するのである。
【0081】
ぷ=ふ+“反対側コントロールボタンを1回押す”+“先のコントロールボタンに対して反対側コントロールボタンを1回押す”=は+[*]+[*]+[#]+[*]のように入力することができる。
【0082】
すなわち、“ぶ”の入力時に、最終的に用いられたコントロールボタン(例では、[#]ボタン)を反復的に使用して変形字母を入力することができない場合、同じ方法で反対側コントロールボタンに対する反対側コントロールボタンを再び利用して他の変形字母または後続字母を入力することができる。これを便宜上“3次元交差コントロール処理”または“3段階交差コントロール処理”と称する。これは、交差コントロール処理方法を利用し、キーパッド内での入力可能な字母または他の字母入力と関連したものの可能な入力個数を無限に拡張可能であることを意味する。さらに、先に入力された字母と関連性をもつ後続字母または変形字母をコントロール処理方法により自然に入力できるということに大きな意味がある。
【0083】
図2−3は、以上の内容を2種類の変形字母(濁音、反濁音)が存在する“は行”の例をグラフで示した。図2−3で○内に薄い色で“...”が表示されているが、これは、前記表の空欄に他の字母または記号を入力することができるのと同時に、必要時に追加に入力するもの(字母または記号)を多次元コントロール処理方法により入力することができるということを意味する。図2−3において[*]ボタンと[#]ボタンはおのおの直角方向に使用されている。
【0084】
先出願における、[*]ボタンに50音図の字母のうち代表字母でない2番目、3番目、4番目、5番目のコントロールを割り当て、[#]ボタンを長音、濁音、反濁音などの変形字母を入力するためのコントロールボタンとして活用する方法と比較すると、先出願の方法でも2次元コントロール処理が適用されていることがわかる。すなわち、い=い+{変形}=い+[*]+[#]の入力に2個のコントロールボタンが使用されるからである。先出願では、コントロールボタンの用途が後続コントロール(2番目、3番目、4番目、5番目)ボタンとしてのみ使用され、また変形字母(長音、濁音、半濁音)コントロールボタンとしてのみ使用されるのに対して、本発明の2次元コントロール処理では、後続字母入力後、後続コントロールボタンがさらに変形字母コントロールボタンとして使用されることに、その相違点がある。このように主用途のコントロールボタン(例では、後続コントロールボタン)をさらに変形字母コントロールボタンとして活用することを、先出願の2次元コントロール処理方法と区別するために、便宜上“2次元再活用コントロール処理方法”または“2次元多用途コントロール処理方法”と称する。
【0085】
先出願の方法は入力方法が簡単で且つ一貫しているという長所はあるが、相対的に入力打数が少し多くなるという短所がある。図2−4は、先出願でコントロールボタンをそれぞれ後続コントロール(2番目、3番目、4番目、5番目)ボタンとしてのみ、また変形字母(長音、濁音、反濁音)コントロールボタンとしてのみ使用した場合をグラフで示した。該図2−4から本発明との相違点を把握することができる。図2−3、図2−4においても、薄い色で表示された部分を拡張して適用することができる。
【0086】
前記では交差コントロール処理方法の適用においてコントロール後入力の例を示したが、先出願でコントロール処理方法の適用においてコントロール先入力または後入力を適用したように、ここでもコントロール先入力による入力が可能である。たとえば、い=“反対側コントロールボタン”+い=[#]+[*]+あになる。しかし、交差コントロール処理方法の適用においてはコントロール後入力のほうが便利である。
【0087】
この点は日本語の場合だけではなく他のすべての言語に対しても同様に適用できる。たとえば、アラビア語に代表字母除外コントロール処理方法を適用し、後続字母の入力に[*]と[#]を使用する場合、添字形態の母音を入力するために多次元交差コントロール処理方法を使用することができる。なお、タイ語において[*]ボタンと[#]ボタンをおのおの後続子音と後続母音を入力するためのコントロールボタンとして活用する場合も、声調符号の入力に多次元交差コントロール処理方法を使用することができる。
【0088】
4.韓国語において母音要素を活用する方法
4.1 激音と硬音をコントロール処理する方法
韓国語の母音要素
【外31】
Figure 2004523030
を利用することができる。図4−5を参照する。本発明では10個の基本子音のうちの9個の基本子音を[1]〜[9]の各数字ボタンに割り当て、キーパッド上の一番下段の[*]および[#]ボタンに韓国語の母音要素
【外32】
Figure 2004523030
を任意に割り当て、[0]ボタンに母音要素“.”を割り当てる。多様な方法の割り当てが可能であるが、便宜上本発明では図4−5の割り当ておよび配置を例示する。配置された基本子音と母音要素は当然に基準格子の位置に配置されるものとすることができ、配置された基本子音と母音要素の選択に部分全体選択方法を適用する必要はない。
【0089】
激音と硬音をコントロール処理するに際し、“激音コントロール”および“激音コントロール”を
【外33】
Figure 2004523030
が配置されたボタンにおのおの任意に割り当て、残りの格子のうちの基準格子に近い格子に配置する。つまり、コントロールが割り当てられたボタン2打で激音コントロールおよび硬音コントロールが選択されるようにするのである。激音コントロール(または硬音コントロール)が割り当てられたボタンに硬音コントロール(または激音コントロール)を追加的に配置し、配置されたボタン3打で選択するようにすることもできる。先出願で説明したように、
【外34】
Figure 2004523030
は激音がないので
【外35】
Figure 2004523030
を硬音および激音と見なせばよい。また、激音コントロールまたは硬音コントロールが必ずボタン上に表示される必要はなく、使用者がその入力規則を熟知していればよい。
【0090】
激音コントロールを選択した状態を便宜上“{激音}”と示し、図4−5の例でコントロール先入力を適用すると、
【外36】
Figure 2004523030
になる。同様に、
【外37】
Figure 2004523030
になる。硬音コントロールを激音コントロールが割り当てられたボタン3打で選択することを許容すると、
【外38】
Figure 2004523030
になる。
【0091】
本発明において硬音コントロールと激音コントロールを母音字母要素のうちの
【外39】
Figure 2004523030
と共に同一ボタンに割り当てて反復選択方法を適用しても曖昧性がない理由は、韓国語の特性上、母音
【外40】
Figure 2004523030
は単語において連続して2回登場しないため、例において激音コントロールを選択するために[*]ボタンを2打入力したことが2個の母音
【外41】
Figure 2004523030
を選択したことに認識されないからである。母音
【外42】
Figure 2004523030
の場合も同じである。
【外43】
Figure 2004523030
という単語(例で[8]+[0]+[0]+[#]+[#]+[0]+[*]+[#])で母音
【外44】
Figure 2004523030
が2回登場するが、この場合は母音字母要素“.”のつぎに出現するので、ここでの“[#]+[#]”が硬音コントロールを選択したことではなく母音であることが分かる。なぜなら、例で、母音字母要素“.”で単語が終了することができないので、その後についで入力された[#]は母音であることが分かるからである。母音
【外45】
Figure 2004523030
は連続して登場する場合が全くないので、母音
【外46】
Figure 2004523030
が割り当てられたボタンに激音コントロールと硬音コントロールを割り当てても曖昧性は決してない。
【0092】
そして、10個の基本子音のうちの9個の子音を9個ボタン([1]〜[9]ボタン)に割り当てて配置したので、残りの一つの基本子音がボタン上に割り当てられなかった。これを便宜上“9ボタン脱落子音”と呼ぶことにする。この9ボタン脱落子音は発音または模様の類似性を考慮して10個の基本子音のうちの一つの基本子音を変形字母または後続字母に見なしてコントロール処理することを考えることができる。たとえば、
【外47】
Figure 2004523030
をボタン上に配置せず、
【外48】
Figure 2004523030

【外49】
Figure 2004523030
の変形字母(激音あるいは硬音)に見なし、コントロール先入力時に
【外50】
Figure 2004523030
または
【外51】
Figure 2004523030
または
【外52】
Figure 2004523030
で処理する。図4−5の例でも発音と模様の類似性を考慮して、
【外53】
Figure 2004523030

【外54】
Figure 2004523030
の変形字母(激音または硬音)と見なして
【外55】
Figure 2004523030
または
【外56】
Figure 2004523030
または
【外57】
Figure 2004523030
で処理できる。
【0093】
この場合、コントロール処理される字母
【外58】
Figure 2004523030
は字母入力の便利さを大事にして硬音または激音が存在しない字母
【外59】
Figure 2004523030
のうちの一つであるのが好ましい。コントロール処理される字母の基本字母
【外60】
Figure 2004523030
も硬音または激音が存在しない字母のうちの一つである場合が字母入力の便利性を増加させることができることは当然である。
【外61】
Figure 2004523030
をコントロール処理する例示を提示した理由は、硬音、激音が存在せず、硬音、激音が存在しない字母のうちの使用頻度ももっとも低い字母であるからである。また、発音においても類似性があり、模様においても他の平音と激音の関係のように類似性があるからである。
【0094】
ここで、韓国語が電話番号および各種コードの暗記用として使用されるためには、10個の基本子音(平音)が10個の数字ボタンに配置されるのが好ましい。したがって、
【外62】
Figure 2004523030
を“.”が割り当てられたボタン(図4−5の例示で[0])に追加的に割り当て、該当ボタン3打で
【外63】
Figure 2004523030
を選択できる格子に配置できる。“.”は2回連続登場する場合が多数であるので、反復選択方法を適用するときに曖昧性がないようにするためには3打で選択されるようにしなければならないからである。この場合も物理的に基準格子から3番目に近い格子に
【外64】
Figure 2004523030
を配置しなくても使用者は単に該当ボタン3打で
【外65】
Figure 2004523030
を選択できるということを認知していればよい。これは
【外66】
Figure 2004523030
が[0]ボタン3打で入力できるという意味もあるが、基本子音をすべて各数字ボタンに配置することによって各種暗記用として有用に使用できる。
【0095】
図4−5で字母の識別性を向上させるために、子音は青色で、母音または母音要素は赤色で表示し、数字は黒色で表示した。[0]ボタンに青色で
【外67】
Figure 2004523030
を表示したものは
【外68】
Figure 2004523030
が全体的に
【外69】
Figure 2004523030
模様を示すので[0]ボタンに
【外70】
Figure 2004523030
が暗示的に割り当てられていることを示す。
【0096】
つまり、9ボタン脱落子音は特定基本子音の変形字母に見なされてコントロール処理方法で入力することもでき、同時に母音要素“.”が割り当てられたボタン3打で入力されることもできる。
【0097】
4.2 硬音の基本子音組み合わせ処理および硬音、激音の隠匿形/非隠匿形反復選択処理
韓国語の母音要素を活用した方法においても硬音を基本子音の組み合わせで処理できる。さらに、母音要素を活用した方法では数字ボタンに基本子音が一つずつ割り当てられるので、硬音を基本子音の組み合わせで処理しても、現行2着式キーパッドと同様に
【外71】
Figure 2004523030
ような場合にのみ曖昧性(フルコード間の曖昧性であって1次曖昧性)が発生する
【外72】
Figure 2004523030
は終声である)。
【0098】
しかし、曖昧性発生時にこれを回避できるように“索引”を備えることによって解決できる。結局、硬音を基本子音の組み合わせで入力する場合、激音のみをコントロール処理方法によって入力すればよいので入力規則を一層単純化できる。激音コントロールを先出願で説明したように適切な格子に置くことができる。たとえば、図4−1または図4−2で硬音コントロールを除去することである。
【0099】
また、基本子音、激音、硬音の順に
【外73】
Figure 2004523030
該当ボタンのプッシュ回数によって入力
【外74】
Figure 2004523030
するようにできることを明示した。本場合も先出願で明示したように1次曖昧性が発生することがある。曖昧性が発生する具体的な場合はここでは紹介しない。この場合、基本子音、激音、硬音をボタン上にすべて表示することもでき、基本子音のみを表示することもできる。これは、後続字母
【外75】
Figure 2004523030
を反復選択方法によって選択することである。
【0100】
ここで、代表字母のみを表示し、残りの後続字母を反復選択方法によって選択する方法を便宜上“隠匿形反復選択処理方法”ということにする。再び硬音と激音の附属順位を基本子音−硬音−激音の順に配置することもできる。たとえば、
【外76】
Figure 2004523030
のように配置する。つまり、
【外77】
Figure 2004523030
になる。これは双子音を基本子音の組み合わせで処理(または隠匿形反復選択処理)し、激音も隠匿形反復選択処理方法によって選択することと見ることができる。
【0101】
この場合、先出願で提示した隠匿形反復選択処理方法と後続字母の附属順位のみが異なるが、硬音入力時に数字ボタン2打(基本子音の組み合わせ)で入力できるようにすることによって、使用者の立場での自然さを倍加させることができる。
【0102】
また、
【外78】
Figure 2004523030
を入力するときに[0]ボタン3打で入力したが、
【外79】
Figure 2004523030
間の関係は模様および発音上平音(基本子音)と激音の関係と類似しており、激音また数字ボタン3打で入力できるので全体的に使用方法の一貫性を高めるようになる。
【0103】
ここで、
【外80】
Figure 2004523030
を入力することにおいて
【外81】
Figure 2004523030
が割り当てられた[0]ボタン3打で入力することを許容しながら、同時に
【外82】
Figure 2004523030

【外83】
Figure 2004523030
の変形字母に見なしてコントロール処理方法によって入力することも可能であるように、激音を該当基本子音が属するボタン3打(または2打)で入力できるようにしながら、同時にコントロール処理方法によって入力することを限りなく許容できることは勿論である。使用者がコントロール処理方法によって激音を入力すると、システムは激音入力時に曖昧性(フルコード間の曖昧性であって、すなわち、1次曖昧性)なく激音を識別することができ、該当基本子音の属するボタン3打で入力すると、場合によって曖昧性が発生することもある。これは硬音に対しても同じである。
【0104】
つまり、同一のキーパッドで、使用者は激音入力時、コントロール処理方法よって入力することもでき、隠匿形反復選択方法によって入力することもでき、さらに硬音に対しても同じである。たとえば、激音コントロールを[*]ボタン2打で選択するようにし、同時に硬音および激音は基本子音の属するボタン2打および3打で選択するようにして、
【外84】
Figure 2004523030
を入力するとき、
【外85】
Figure 2004523030
とすることができる。つまり、第1の
【外86】
Figure 2004523030
はコントロール処理方法で入力し、第2の
【外87】
Figure 2004523030
は反復選択方法で入力することができる。同様に、
【外88】
Figure 2004523030
に対しても
【外89】
Figure 2004523030
とすることができる。
【0105】
硬音と激音を非隠匿形反復選択処理方法または隠匿形反復選択処理方法によって入力するとき、硬音と激音の選択順序を使用者の便利なように設定することができる。
【0106】
4−3韓国語での4個の母音要素を活用する方法
図4−5の場合を便宜上“10子音3母音法”または簡単に“3母音法”と称する。図4−5の事例を解いて図4−6のように示す。図4−6は図4−5と同一の入力方法を適用することができる。図4−6に示すように、韓国語の母音
【外90】
Figure 2004523030
などの入力時に必要な母音要素“:(場合によって水平方向または垂直方向の画として表現されるが、ここでは便宜上、水平方向の画‘:’として表示)”を、母音要素“.”と共にグルーピングして同じボタンに割り当て、母音要素“.”、“:”を、おのおの反復選択方法によって割り当てられたボタン1打、2打でおのおの選択するが、これは、母音要素“:”が明示的にボタン上に配置されないことを意味する。すなわち、図4−5は図4−6に示すように、4個の母音要素
【外91】
Figure 2004523030
を活用したものであり、これを便宜上“点母音要素の反復選択4母音法”という。
【0107】
図4−7は、母音要素“:”を母音要素“.”と共にグルーピングせず、それぞれ他のグループにグルーピングした場合を示す。すなわち、4個の母音要素
【外92】
Figure 2004523030
がそれぞれ他のボタンに割り当てられ、これを便宜上“10子音4母音法”または“4母音法”と称する。4母音法は3母音法と似ている所が多いので、ここではできるだけ簡単に説明し、3母音法で説明した内容のうち4母音法に適用できる内容は、4母音法にそのまま適用できることは自明である。用語も3母音法で使用した用語を同様に使用することができる。
【0108】
4母音法で10個の基本子音のうち激音および硬音が存在しない2個の基本子音を除外した残る子音を、8個のボタンにそれぞれ割り当て、4個の母音要素一つ一つと、激音コントロール、硬音コントロール、8個のボタンに割り当てられない2個の子音(便宜上“8ボタン脱落子音”または“10−8子音”またはより簡単に“−8子音”と称する)を、それぞれ2個ずつグルーピングし、母音要素は割り当てられたボタン1打で入力し、共に割り当てられたコントロールまたは脱落子音が割り当てられたボタン2打で入力(すなわち、反復選択方法により入力)することができる。
【0109】
母音要素“.”を模様が類似した[0]ボタンに割り当て、数字“0”内に表示することで、ボタン上の簡潔な配置を可能にし(または、数字内の表示を省略しても模様が類似しているので、使用者はそれを容易に認知できる)、母音要素“:”を模様か類似した[8]ボタンに割り当て、数字“8”内に表示することで(または、数字内表示を省略しても模様が類似しているので、使用者はそれを容易に認知できる)、外形的にボタン当たりに一つだけの字母を配置できるという長所がある。図4−5の場合にも母音要素“.”を[0]ボタンの数字“0”内に表示し、
【外93】
Figure 2004523030
を明示的に表示することもできる。図4−7のように母音
【外94】
Figure 2004523030
が割り当てられるボタンが[*]ボタンおよび[#]ボタンである場合、韓国語の多様な母音を入力するとき、隣接したボタンを押すようになり、運指距離を減らせるという効果がある。
【0110】
4母音法の場合も、激音と硬音の入力において、3母音法の場合と同様に反復選択方法を適用することができる。これを便宜上“激音/硬音反復選択4母音法”と称する。また3母音法の事例のように反復選択方法を混用して適用することができる。これを便宜上“激音/硬音コントロール処理反復選択混用4母音法”と称する。
【0111】
図4−7のキーパッドも反復選択方法の観点で図4−8のように解いて表示することができる。図4−6と図4−8を比べてみると、図4−5と図4−7の相違点が明確にわかるようになる。たとえば、図4−8は、図4−6で[0]ボタン2打で選択した母音要素“:”を[8]ボタンに移して1打で入力するようにしたものであり、この相違点からわかるようになる。
【0112】
母音要素“.”と“:”を[*]ボタンおよび[#]ボタンに割り当てることもできるが、この場合は、図4−7のように母音要素を数字内に表示することで、表面的には一つの字母だけが配置されなくなる。
【0113】
図4−7を基準として入力例をあげると、
【外95】
Figure 2004523030
になり、8ボタン脱落子音を反復選択方法により入力するとき、
【外96】
Figure 2004523030
になる。万一母音要素“:”を母音要素“.”が配置されたボタン2打で入力することを許容すると、
【外97】
Figure 2004523030
は3母音法と同様に“.”が割り当てられたボタン3打で入力するようにする。
【0114】
入力例として
【外98】
Figure 2004523030
の場合、母音
【外99】
Figure 2004523030
の間の点模様の母音要素“..”は母音要素“:”で入力する。システムが一時的に
【外100】
Figure 2004523030
を入力したと認識する可能性があるが、
【外101】
Figure 2004523030
の後に母音
【外102】
Figure 2004523030
が出現できないので、システムは、
【外103】
Figure 2004523030
を入力したと認識することができる。“10子音点母音要素反復選択3母音法”においても
【外104】
Figure 2004523030
の場合、
【外105】
Figure 2004523030
の間に点模様の母音要素を入力するとき、母音要素“.”を2回、または母音要素“:”を1回入力することになる。
【0115】
3母音法および4母音法は、韓国語の子音と母音の出現規則(すなわち、単語生成規則、字母結合規則)を利用して“言葉制限反復選択方法”の中でも“韓国語制限反復選択方法”と最適化した韓国語入力方法を提示したとされる。
【0116】
4.4 完全コントロール処理方法。
図4−5で激音と硬音をコントロール処理方法により入力するとしても、
【外106】
Figure 2004523030
のような場合には曖昧性が発生するおそれがある(両者のフルコード値は全部同一であるからである)。図4−7で
【外107】
Figure 2004523030
のような場合もありうる。
【0117】
3母音法において、
【外108】
Figure 2004523030

【外109】
Figure 2004523030
の変形字母と見なしてコントロール処理方法により入力
【外110】
Figure 2004523030
できると同様に、2個の8ボタン脱落子音をコントロール処理方法により入力することができる。これを便宜上“完全コントロール処理方法”と称する。さらに、脱落子音
【外111】
Figure 2004523030
が割り当てられたボタンと、
【外112】
Figure 2004523030
と共に割り当てられたコントロールとを組み合わせて脱落子音を入力することができる。たとえば、
【外113】
Figure 2004523030
で入力する。4母音法における8ボタン脱落子音も同様に入力することができる。これを便宜上“脱落子音割当ボタン利用の完全コントロール処理方法”と称する。
【0118】
5.索引により曖昧性を克服する方法
反復選択方法適用時、複数の単語が一つのコードで示されて曖昧性が発生することがある。図4−1の入力例で
【外114】
Figure 2004523030

【外115】
Figure 2004523030
と、
【外116】
Figure 2004523030

【外117】
Figure 2004523030
と認識され得る曖昧性があることを指摘した。ところで、普通は単語単位で単語を入力するが、たとえば、
【外118】
Figure 2004523030
という単語は存在するが
【外119】
Figure 2004523030
という単語は存在しない。図4−1で両者はすべて同一コード値を有する。したがって、これについて端末機(クライアント)またはサーバー側に特定キーパッドと特定字母入力方法に対して曖昧性が発生し得る単語に関する索引を用意し、これを登録しておく。
【外120】
Figure 2004523030
が入力されたとき、時間遅延等によっても両者を区別できない場合には索引に
【外121】
Figure 2004523030
が正しい単語と登録されていると、使用者が入力しようとする単語(以下、便宜上“ターゲット単語”という)は
【外122】
Figure 2004523030
であることが分かる。これはシステムが区別できない曖昧性が発生した場合にのみ適用され、システム(端末機側またはサーバー側システム)で定義した時間遅延値または使用者が定義した時間遅延値によって区別が可能な場合にはそれに従うことは当然である。つまり、使用者が意図的に切って(時間遅延または空白または右側進行ボタンまたはその他の特定ボタンを使用して)
【外123】
Figure 2004523030
を入力した場合にはたとえ意味上間違う単語であってもその単語がターゲット単語であるので
【外124】
Figure 2004523030
を出力しなければならない。
【0119】
索引を用意する方法は、曖昧性が発生し得る場合の単語に対して正しい単語
【外125】
Figure 2004523030
のみを登録しておくこともでき、間違った単語
【外126】
Figure 2004523030
のみを登録しておくこともできる。また、正しい単語と間違った単語をすべて登録しておいても支障なく、ただ、システムは索引のいずれの単語が正しい単語であるか間違った単語であるかに関する情報を有していればよい。
【0120】
これはキーパッドで反復選択方法を適用するすべての場合に適用できる。たとえば、韓国の三星電子株式会社の入力方法で
【外127】
Figure 2004523030
のような曖昧性が発生するが、ここにも同様に適用できる。だけでなく、図4−1と同様に子母の対を各ボタンに配置し、子音1打、激音2打、硬音3打、母音1打で選択できるようにしながら、音節(字)単位で音節完成ボタンを押す場合にも適用できる。使用者が
【外128】
Figure 2004523030
を入力するとき、一時的に
【外129】
Figure 2004523030
が出力されても、単語終了される瞬間(たとえば、空白入力など)に索引を参照してこれを
【外130】
Figure 2004523030
に修正することができる。
【0121】
このとき、単語の索引がクライアント側とサーバー側の両方にすべて存在する場合、1次的にクライアント側の索引を検索して正しい単語の識別を試み、識別失敗時には2次的にサーバー側の索引を検索して最終的に正しい単語を識別するようにすることができる。
【0122】
単語の単位を区別することは誰でも考えられるように単語と単語を区分する要素によって識別するとよい。たとえば、空白と空白の間、単語開始と空白の間、空白と入力終了の間、空白とモード切換の間等の場合を考えることができる。索引を参照して正しい単語を決定することは単語単位で行われるので単語の区分を与える要素の入力時に索引参照が行われて正しい単語を決定できる。
【0123】
これは反復選択方法を適用して曖昧性が発生するすべての場合に適用できる。たとえば、現在、韓国で用いられている三星電子株式会社の方法で終声と初声が同一ボタンに属する子音である場合に曖昧性が発生し得る。
【外131】
Figure 2004523030
を例としてあげることができる。字母別にコードを設定して入力するとき、音節(字)単位を認識せずに入力するので実際に多くの場合に無意識的に
【外132】
Figure 2004523030
を入力すると
【外133】
Figure 2004523030
になる。この場合も時間遅延等によっても二つの単語のうちのいずれの単語がターゲット単語なのかがわからないと、システム(端末機またはサーバー)は索引を参照してターゲット単語を探し出せる。ただ、この場合は
【外134】
Figure 2004523030

【外135】
Figure 2004523030
が連続して押されても、大部分の場合にターゲット単語は
【外136】
Figure 2004523030
である場合が多いので、時間遅延に拘らず索引を参照してターゲット単語を識別する方法も効率的で有り得る。
【0124】
また、これは韓国語にのみ限定されず反復選択方法を使用する場合のすべての言語に適用できることは自明である。たとえば、英語入力において、または他の言語キーパッドの英語モードで、[2]−[2]−[2]を入力したものが“AB”であるか“BA”であるかわからない曖昧性が発生した場合に、“AB”が正しい単語として索引に登録されていると、これを認識して使用者にターゲット単語として提供できる。もし、曖昧性が発生する複数の単語がすべて正しい単語として索引に登録されていると、使用頻度が多い単語を使用者に1次的に提供して、使用者が最終的にターゲット単語を確定するようにできる。
【0125】
もし、ある単語の入力に対して曖昧性が存在する場合、索引を参照してもその入力に該当する単語がすべて正しい単語に認識されると、使用者に適切な方法(視覚的、聴覚的)によるフィードバックを提供して選択するようにすればよい。
【0126】
使用者がターゲット単語を確定するようにする方法は、ディスプレイ窓に正しい単語に認識された複数の単語を使用頻度順序(または優先順位順序)に羅列して、上下スクロールによってまたはディスプレイされた順序に該当する数字ボタンを用いて使用者がターゲット単語を確定するようにできる。他の方法としては使用頻度が高い単語のみを表示し、ターゲット単語ではない場合につぎの単語を表示されるようにできるコントロール(便宜上“次単語コントロール”という)を選択することによってそのつぎに使用頻度が多い単語を表示されるようにし、これもターゲット単語ではない場合には、同様に次単語コントロールを再び選択することによって引続きターゲット単語を検索するようにできる。この場合、ターゲット単語を検索したのち、任意の他のボタンの入力(たとえば、他の字母の選択または空白、モード切換など次単語コントロール選択の選択ではない一体のボタン入力)でターゲット単語が確定されるようにできる。
【0127】
次単語コントロールの選択は、先出願で記述した“部分全体選択方法”または“反復選択方法(基準/単純)”の両方がすべて適用できる。特定ボタンの基準格子の位置に次単語コントロールが配置されていることとすると、その特定ボタン1打で次単語コントロールが選択される。
【0128】
6.シンプルコード活用方法および短縮入力方法/併行入力方法
6.1 字母関連シンプルコード生成方法
情報通信端末機を使用して情報システムに接近する場合には字母の入力が必須である。または、入力する字母を数字コード化して入力することができる。小型化された情報通信端末機では普通キーパッド形態のインターフェースを採用している場合が多い。ここでいうコードとはすべての種類のコードをいうものであって、代表的な例をあげると、電話番号、証券種目(上場会社)コード、都市コード、部署コード、電鉄駅コード、銀行コードなど非常に多い。各種名称をコード化して入力する利点は入力を単純化することができるということである。
【0129】
情報通信端末機とはPC、移動通信機器、スマートフォン、PDA、両方向文字送受信機器、ATM機(自動入出金機)などすべての形態の情報通信端末機を含むだけでなく、電子手帳のように通信機能のない端末機まで網羅する。情報システムとはGUIを通じて視覚的に接近できるシステムだけでなく、ARSのように声のみで接することができるシステムなどすべての形態のシステムを含む。また、システムは狭い意味ではサーバー側システムを意味し、広い意味ではサーバーシステムと呼応する端末機のクライアントソフトウェアも含む。
【0130】
キーパッド上に配置された字母を利用して各種コードの暗記用として有用に使用できる。コードの暗記用として使用することにおいて、シンプルネーミング、イニシャルネーミング、フルネーミングによる方法が有り得る。その内容を簡単に要約するとつぎのとおりである。
【0131】
シンプルネーミングとはコード化しようとする単語または句節(単語または句節を通称して以下では簡単に“語句”という)と関連した数字をコードに指定することである。たとえば、韓国語の場合、企業名コードの場合、図4−2を基準に
【外137】
Figure 2004523030
のコードを
【外138】
Figure 2004523030
と関連した“1799”をシンプルコードとすることである。この場合、
【外139】
Figure 2004523030
でシンプルコード“1799”と関連した
【外140】
Figure 2004523030
を強調して表示することによって特定単語のシンプルコードをさらに容易に分かるようにでき、さらに、そのような語句からシンプルコードを抽出することもできる。シンプルネーミングの場合、コード化しようとする単語に属するいずれかの字母と関連した数字をコードに決めることであるので、例としてあげた
【外141】
Figure 2004523030
のコードを必ずしも“1799”とする必要はない。たとえば、
【外142】
Figure 2004523030
のシンプルコードは
【外143】
Figure 2004523030
と関連した値をシンプルコードとできるように、
【外144】
Figure 2004523030
の場合の他の例をあげると、
【外145】
Figure 2004523030
と関連した“1729”とすることもでき、
【外146】
Figure 2004523030
と関連した“1749”とすることもでき、
【外147】
Figure 2004523030
を構成する全体字母と関連した“13294293”とすることもできる。語句を構成する全体字母と関連したコードをシンプルコードとすることを便宜上“全体関連シンプルネーミング”といい、特定語句の一部字母と関連してシンプルコードを指定することを便宜上“一部関連シンプルネーミング”と呼ぶ。いずれの場合もシンプルネーミング(すなわち、シンプルコード)は語句単位でその語句を構成する字母に関連してコードを指定するといえる。これは韓国語以外の言語にも同様に適用できる。たとえば、“captain”で子音“CPTN”と関連する“2786”をシンプルコードにできるが、これは一部関連シンプルコードであり、これをとくに便宜上“子音関連シンプルコード”と呼ぶことにする。
【0132】
“escape”のように母音から始まる単語に対して子音関連シンプルコードを生成すると、“SCP”に該当する“727”になるが、これは“scape”の子音関連シンプルコードと同一になる。したがって、短くされたシンプルコードを使用するが、定義されるシンプルコードおよびシンプルコード対応語句の重複を最小化し、使用上の便利を高めるために初母音と子音を関連したシンプルコードが考えられる。これを便宜上“初母音+子音基準シンプルコード”と称する。このような初母音+子音関連シンプルコードも、他のシンプルコードと同様に、特定単語に対してシンプルコードを機械的に生成することができるという長所がある。
【0133】
単語だけでなく句節もシンプルネーミングによってコード化することができる。先出願で例としてあげた
【外148】
Figure 2004523030
という語句で、意味をもっともよく含蓄している字(音節)を活用して
【外149】
Figure 2004523030
にマッピングされる“8314”をシンプルコードにできる。英語の場合、先出願で例としてあげた“date tonight”で音価を有しているd、t、t、nに関連する“3886”をシンプルコードにできる。
【0134】
イニシャルネーミングは一部関連シンプルネーミングの特別の場合である。韓国語の場合、イニシャルネーミングは音節(字)を基準に初声(初の子音)にマッピングされる数字をコードに指定する方法が有り得る。これを便宜上“音節(字)基準イニシャルネーミング”という。
【外150】
Figure 2004523030
の場合、音節基準イニシャルネーミングによるイニシャルコードは各音節(字)の子音初声に関連した“1799”となる。音節基準イニシャルネーミングの場合も韓国語以外の言語に対しても適用できる。たとえば、英語の場合、“entertainment”という単語の音節基準イニシャルネーミングによるイニシャルコードをe、t、t、mに関連する“3886”にできる。音節基準イニシャルネーミングは一つの音節が一つの字を構成する韓国語の場合により有用に使用され得る。韓国語だけではなく、韓国語と同様に一つの音節が一つの字になる中国語、日本語などの他の言語に対しても有用に使用することができる。中国語の場合、北京(Beijing:最初の‘e’には4声調符号が、最後の‘i’には2声調符号が付記される)の音節基準イニシャルコードは、図1−1を基準としてはb、jに関連する“25”となり、図10−1〜10−4を基準としては“14”となる。
【0135】
同様に、句節に対してもイニシャルネーミングが可能であるが、先出願で例としてあげた
【外151】
Figure 2004523030
という句節で各単語の初の字母である
【外152】
Figure 2004523030
と関連した“81”をイニシャルコードにできる。英語の場合、先出願で例として“dance with the wolf”という語句に対する単語基準イニシャルネーミングのイニシャルコードはd、w、t、wと関連した“3979”がイニシャルコードとなる。単語基準イニシャルネーミングは句節全体に対してコードを付与する場合にすべての言語で有用に使用され得る。
【0136】
シンプルコード(全体関連シンプルコード、部分関連シンプルコード)とイニシャルコード(音節基準イニシャルコード、単語基準イニシャルコード)を総称して便宜上“シンプルコード(すなわち、広い意味のシンプルコード)”または“短縮コード”と呼ぶことにする。全体関連シンプルコード、子音関連シンプルコード、音節基準イニシャルコード、単語基準イニシャルコードはとくにそのコード生成において規則性があるので、これを汎用的に用いることができ、他人がそのような規則でシンプルコードを生成させた場合にも容易に用いることができる。
【0137】
フルネーミングは特定文字入力方法によってコード化しようとする語句の入力値である。したがって、これは適用される文字入力方法によって変わることができ、字母単位である語句に該当する数字値をコードとすることといえる。先出願で例としてあげた
【外153】
Figure 2004523030
の場合、図4−2を基準に部分全体選択方法(先出願で言及)によるフルコードは“7745888944”となる。基準反復選択方法(先出願で言及)によるフルコードは“7448884”となる。もし、図4−2と異なるキーパッドを適用したり他の字母入力方法を適用する場合にはそれに従うフルコード値が存在する。
【0138】
6.2既存の中国語漢字入力方法
中国語の入力方法は、ハングルでの漢字入力方法のように、中国語発音に該当する英文を入力し、“漢字変換キー”を用いて変換可能な漢字が表示されると、該当する漢字を選択して入力するのが一般的な形態である。すなわち、ローマ字で漢語併音を入力すると、システムがこれに対応する漢字を検索して使用者に提供する方式であった。図5−1を参照する。中国語においてフルコードは中国語の英語発音を基準にして定めることができる。
【0139】
6.3 ユニーク化シンプルコード
シンプルコードの解読がクライアント側で行われることができる場合(つまり、クライアント側で特定語句とその特定語句に該当するシンプルコード値を有している場合)は、入力されたシンプルコードに対応する語句をサーバー側に伝達できる。クライアント側でシンプルコードを解読できる場合にもアプリケーションの性格によってサーバー側でシンプルコードを要する場合は、シンプルコード自体(すなわち、数字の羅列)をサーバー側に伝送し、サーバー側でこのシンプルコードを解釈すればよい。これが、シンプルコードの解読がクライアント側またはサーバー側で行われることができるということである。
【0140】
多数の語句に対してシンプルコードを定義して使用する場合、同一のシンプルコードに対応する語句が多数存在し得る。このようにシンプルコード間に発生し得る曖昧性を便宜上“2次曖昧性”という。この場合、システム内部では同一の値を有するシンプルコードに一連番号を付加して唯一のコード値を形成して保存できるが、使用者は主に特定語句と関連したシンプルコードを使用するので2次曖昧性が発生する。このような場合、そのような語句を使用優先順位によってシステムが使用者に推薦しなければならないことは当然である。異なる語句でありながら同一のシンプルコードを有する場合、システム内部でシンプルコードに語句の使用頻度による優先順位にしたがって一連番号を付加することによって、一連番号を使用者に推薦する優先順位として活用できる。勿論、必ずしも一連番号を付けなければならないのではなく、ただそのようにできる例をあげただけである。システムが優先順位情報を別途有していてもよい。
【0141】
たとえば、
【外154】
Figure 2004523030
のシンプルコードが音節基準イニシャルコードである“9196”であり、
【外155】
Figure 2004523030
のシンプルコードが音節基準イニシャルコードである“9196”であって、同一である場合、各単語の常用頻度によって一連番号を付け、その一連番号を使用者に推薦する優先順位として用いることができる。
【外156】
Figure 2004523030
の使用頻度が多いとそれに優先順位を付与して
【外157】
Figure 2004523030
とし、
【外158】
Figure 2004523030
にできる。同様に先生(xiansheng:母音aが第1声調)と学生(xuesheng:最初のeが第2声調)の音節基準イニシャルコードが同じ“97”であるなら、各単語の使用頻度により一連番号を付け、その一連番号を優先順位として活用することができる。先生(xiansheng)の使用頻度が学生(xuesheng)の使用頻度よりも高くなると、先生(xiansheng)=971とし、学生(xuesheng)=972とすることができる。このように一連番号を付加して生成されたシンプルコードを便宜上“ユニーク化シンプルコード”ということとし、一連番号を付けず重複性があるシンプルコードを単純に“シンプルコード”とし、両者をすべて包括して“シンプルコード”という。
【0142】
先生(xiansheng)と学生(xuesheng)の例において、使用者が“97”のみを入力すると、システムが先生(xiansheng)と学生(xuesheng)を使用者に提供し、使用者が両者のいずれかを選択することができる。また、使用者が最初からそれをを認知して“971”を入力したならば、システムではそれを“先生(xiansheng)”と認識することができる。
【0143】
ここで、音節基準イニシャルコードの基礎として使用された“x、s”を強調して表示することにより、使用者により良好な視覚的な効果を与えることができる。強調して表示する方法の一つは、先生(XianSheng)のように大文字で表示することである。システムは、このように大文字で表示された単語からシンプルコード“97”を解析することもできる。
【0144】
6.4 シンプルコードの活用事例
都市名に対してシンプルコード(音節基準イニシャルコード)を付与した事例をあげるとつぎのとおりである。これは鉄道情報システム等で有用に使用することができる。
【外159】
Figure 2004523030
【0145】
ここで
【外160】
Figure 2004523030
の音節基準イニシャルコードが同一であるので、システム内ではこれを回避するために連番を付けて
【外161】
Figure 2004523030
のようにシンプルコードをユニーク化できる。使用者がシステムに“78”のみを送出すると、システムでは適切にフィードバックを提供して(たとえば、
【外162】
Figure 2004523030
の目録を提供または音声で知らせる)、使用者が
【外163】
Figure 2004523030
のうちの一つを選択するようにする。使用者が最初からこれを認知して“781”を入力した場合には、システムではこれを
【外164】
Figure 2004523030
と認識できる。
【0146】
もし、サーバー側システムでシンプルコード“78”を必要とするのではなく、
【外165】
Figure 2004523030
という単語自体を必要とする場合には、クライアント側でシンプルコード“78”を解釈して
【外166】
Figure 2004523030
をサーバー側に伝送すればよい。または、クライアント側でシンプルコードを解釈できる場合でも、アプリケーションの性格によってサーバー側でシンプルコード自体を必要とする場合には、入力されたシンプルコード自体をサーバー側に送出すればよい。
【0147】
都市名に対してシンプルコード(全体関連シンプルコード、音節基準イニシャルコード、子音関連シンプルコード、初母音+子音関連シンプルコード)を付与する他の例をあげると、図1−1を基準にして北京(Beijing)の音節基準イニシャルコードはb、jに関連した“25”となり、全体関連シンプルコードは“2345464”となり、子音関連シンプルコードはb、j、n、gに関連した“2564”となる。
【0148】
再び、証券種目(上場会社)の例をあげるとつぎのとおりである。これは各種証券情報システムで有用に使用できる。
【外167】
Figure 2004523030
【0149】
ここで、たとえば
【外168】
Figure 2004523030
の場合、音節基準イニシャルコードの基礎として用いられた
【外169】
Figure 2004523030
を強調して表示することによって、使用者に視覚的に一層良好な効果を与えることができる。
【0150】
銀行コードの例をあげるとつぎのとおりである。これはATM機および各種金融情報システムで有用に使用できる。
【外170】
Figure 2004523030
【0151】
ここで、このようにすでに定義されたシンプルコードを使用者が入力するとき、クライアント(端末機)側で解釈して使用者に提供することによって語句入力に活用できることは自明である。これを“短縮入力方法”といい、つぎに“併行入力方法”とともに詳細に説明する。
【0152】
6.5 選択頻度による優先順位自動再指定
さらに、最初に
【外171】
Figure 2004523030
の優先順位がおのおの1、2位に指定されていたが、特定使用者が
【外172】
Figure 2004523030
を選択する回数が顕著に多い場合には、
【外173】
Figure 2004523030
の優先順位を
【外174】
Figure 2004523030
の優先順位より高いものに調整できる。前述のように多様な方法があるが、一連番号を変えてこれを実現できる。優先順位情報を別途にシステムで有している場合はその優先順位情報を変更することによって可能である。
【0153】
【外175】
Figure 2004523030
を選択する回数が顕著に多いか否かの判断基準はシステムが決定することもでき、使用者が(再)指定することもできる。このような判断基準の例をあげると、10回のうちの8回以上すでに指定された優先順位と相違して選択すると、既存の優先順位を自動的に訂正するようにできる。オプションに応じて使用者に訂正の如何を聞いて確認を受けることもできる。
【0154】
これは他の言語に対しても同一に適用することができるし、前記事例で
【外176】
Figure 2004523030
をそれぞれ“先生(xiansheng)”と“学生(xuesheng)”に変更した場合にも同一に適用することができる。
【0155】
6.6 シンプルコード自動指定およびシンプルコード関連字母の強調表示
とくに全体関連シンプルコード以外に子音関連シンプルコード、音節基準イニシャルコード、単語基準イニシャルコードは前述のようにシンプルコード生成において規則性があるので、使用者が特定語句に対するシンプルコードを指定するとき、シンプルコード生成規則を指定した状態で特定語句を入力するとそれに対応するシンプルコードを自動的に抽出してシステムに保存できる。また、シンプルコードと関連する字母を強調して表示することによって、使用の便利性を向上させることができる。英語の場合、シンプルコードと関連する字母を強調して表示するが、大文字を用いて強調して表示できる。
【0156】
また、先出願で“短縮入力方法”および“短縮/フル併行入力方法”を提示したことがある。短縮入力のためのシンプルコードはシステムで定義することもでき、使用者がこれを変更することもでき、また使用者は新たな語句に対するシンプルコードを指定することもできる。
【0157】
新たな語句に対するシンプルコードを定めるに際し、先出願で紹介した全体関連シンプルコード、部分関連シンプルコード、子音関連シンプルコード、音節基準イニシャルコード、単語基準イニシャルコードなどのシンプルコード生成規則を活用できる。たとえば、使用者が“dance with the wolf”に対するシンプルコードを生成するに際し、単語基準イニシャルコードをシンプルコードとして使用しようとする場合、シンプルコード生成モードで“dance with the wolf”を入力し、それに対する単語基準イニシャルコードである“3983”を入力しなければならない。同様に、
【外177】
Figure 2004523030
に対するシンプルコードを生成するに際し、音節基準イニシャルコードをシンプルコードとして使用しようととする場合、シンプルコード生成モードで
【外178】
Figure 2004523030
を入力し、“9196”を入力しなければならない。
【0158】
しかし、もし使用者が特定語句に対してシンプルコードを指定するに際し、使用者が所望のシンプルコードの類型をシステムに記憶させ、シンプルコードを生成しようとする語句を入力することによって、敢えて特定語句に対するコードを入力しなくてもシンプルコードが自動的に指定されるようにすることができる。前記の例で音節基準イニシャルコードを使用するということをシステムで設定し、
【外179】
Figure 2004523030
のみを入力することによって
【外180】
Figure 2004523030
に対するシンプルコードが自動的に“9196”に指定されるようにすることができる。同様に、音節基準イニシャルコードを使用することをシステムに設定し、先生(xiansheng)を入力することにより、先生(xiansheng)に対するシンプルコードが自動的に“97”に指定されるようになる。
【0159】
英語の場合はシンプルコードとして使用しようとする字母を強調して表示するに際し、大文字を使用できることとした。したがって、シンプルコード指定方式を大文字をシンプルコードとして使用するものと予め指定し、“DaTe ToNight”入力時に自動的に大文字“DTTN”に対応する“3886”がシンプルコードとして指定されるようにでき、または、“ToNight ShoW”入力時に自動的に大文字“TNSW”に対応する“8679”がシンプルコードとして指定されるようにできる。
【0160】
6.7 シンプルコードを活用した語句の短縮入力方法および併行入力方法
シンプルコード(イニシャルコードはシンプルコードの特別の場合であるので特別に別に言及しない限りシンプルコードに含まれることとする)を入力するとき、システム(クライアント側システムまたはサーバー側システム)でそのシンプルコードに対応する語句として認識して処理することが可能である。したがって、特定シンプルコードに対応する語句を認識して使用者に再び提供するとこれを単語の入力にも活用できることは当然である。
【0161】
実際に外国の字母入力方法では単語別に“全体関連シンプルコード”を付与した索引を端末機(クライアント側システム)に保存し、使用者がコードを入力するときにそれに対応する単語を単語別優先順位によって表示してターゲット単語を確定できるようにすることによって文字入力システムを実現している。これについてはhttp://www.tegic.comとhttp://www.zicorp.comの二つのインターネットサイトを参考にすることができる。このような方法を便宜上本発明では“全体関連短縮入力方法”または“外国の方法”ということにする。または、このような接近方法を使用する代表的な入力システムがテジック(Tegic)社の“T9”であって、“T9類似入力方法(T9LIM:T9Like Input Method)”と称する。図5−2はテジック社のT9システムにおける入力事例を示す。図5−2に示すように、使用者がmeetを入力するために“622...”を入力すると、最初はシステムが使用者に“off”を提供するが、“6228”が入力されると、“meet”が表示される。
【0162】
テジック社とジィ(Zi)社の方法を出願人が提示したキーパッドでの字母入力方法と比較すると、出願人の字母入力方法は字母単位でユニークなコードを付与し、フルコードによってターゲット字母またはターゲット語句を入力することができるようにしたものであり、前記に言及した外国の方法は単語単位で全体関連シンプルコードを付与し、そのシンプルコードによってターゲット単語を入力できるようにしたものである。
【0163】
外国の方法の短所は単語単位でコードを付与することによって予め定義された単語のみを入力できる点、異なる単語でありながら同一コードを有する場合に頻繁に使用されない単語の入力のためにトグルボタンまたは移動ボタンを用いてターゲット単語を選択し確定することによって入力が容易でないという点、入力時にターゲット単語ではない単語が一時的に出現できる点、システムの保存容量が多くなり実現化に多くの費用がかかるという点などがある。
【0164】
ここで、常用語句(常用単語または常用句節をすべて含む概念)に対してシンプルコード(一部関連または全体関連)を付与し、シンプルコードを用いてターゲット語句を入力できることを指摘する。常用語句に対するシンプルコードはシステムですでに定義されて使用者に提供することもでき、使用者が任意に指定できることは勿論である。または、システムですでに定義したシンプルコードを使用者が任意に修正できる。使用者が任意に指定できるものは特定常用語句に対するシンプルコード値を使用者が容易に知覚できる長所がある。
【0165】
本発明においてシンプルコード(部分関連シンプルコード、全体関連シンプルコード、イニシャルコードをすべて包含)を用いてターゲット語句を入力する方法を便宜上“短縮入力方法”といい、フルコードによってターゲット字母を入力する方法を便宜上、短縮入力方法に対応して“フル入力方法”という。また、後述のように短縮入力方法とフル入力方法を並行して適用することができ、このように短縮入力方法とフル入力方法を並行して適用する方法を便宜上“短縮/フル併行入力方法”または単に“併行入力方法”と呼ぶことにする。
【0166】
字母単位でユニークなコードを付与しそのコードを入力してターゲット字母を入力することができるようにするフル入力方法中、とくに反復選択方法を使用することによって発生する曖昧性を便宜上“1次曖昧性”または“字母曖昧性”と呼ぶことにする。反面、外国の方法のようにすべての単語に対してコードを付与し、このコードを用いてターゲット単語を入力できるようにする方式において、同一コードに対して互いに異なる多数の単語が存在する曖昧性があり、これを便宜上“2次曖昧性”または“語句曖昧性”と呼ぶことにする。本発明で単純に曖昧性という場合には1次曖昧性を意味する。
【0167】
特定入力値に対して1次的にシンプルコードにより解釈し(すなわち、1次的に短縮入力方法を適用、または基本入力モードとして短縮入力モードを適用)、入力値に対応するシンプルコードがない場合には2次的にフルコードにより認識(すなわち、2次的にフル入力方法を適用)するなどのシナリオ構成が可能であり、反対に、入力値に対して1次的にフルコードを構成しているか検査し(すなわち、1次的にフル入力方法を適用、または基本入力モードとしてフル入力モードを適用)、フルコードを形成できない場合にはシンプルコードにより認識(すなわち、2次的に短縮入力方法を適用)するなどのシナリオが可能である。入力値に対して1次的にシンプルコードにより解釈することは基本入力モードとして“短縮入力モード”を適用することと見ることができ、反対に、1次的にフルコードにより解釈することは基本入力モードとして“フル入力モード”を適用することと見ることができる。文字入力において、常用語句を主に使用する使用者は1次的に短縮入力方法が適用(すなわち、基本入力モードとして短縮入力モードを使用)されるようにするのが好ましく、そうでない使用者は1次的にフル入力方法が適用(すなわち、基本入力モードとしてフル入力モードを使用)されるようにするのが好ましい。
【0168】
ここで、基本入力モードをフル入力モードに設定した場合、入力値に対して1次的にフルコードと見なして解釈するので、シンプルコードが入力された場合にもその入力値がフルコードを形成することができ、使用者の所望のターゲット単語ではない他の単語が入力される可能性がある。たとえば、図4−2でフル入力方法として基準反復選択方法を適用する場合、
【外181】
Figure 2004523030
という単語のシンプルコードを“877”とし(音節基準イニシャルコードを使用)、これを入力するときに1次的にフルコードと見なすのでこれを
【外182】
Figure 2004523030
として認識することができる。これは
【外183】
Figure 2004523030
などのように2、3番目の字の初声が同一ボタンに対応する場合に生じる。反対に、基本入力モードとして短縮入力モードに設定した場合、入力値に対して1次的にシンプルコードと見なして解釈するので、フルコードが入力された場合にもターゲット単語ではない他の単語として認識されることがある。つまり、これはシンプルコードとフルコードのあいだの曖昧性であり、これを便宜上“3次曖昧性”と呼ぶ。
【0169】
このような3次曖昧性の場合も、既存の方法と同様にトグル方法またはリストで選択する方法で克服することができる。または、他の方法も有り得るが、このような曖昧性が発生し得る入力値を入力する前に単語単位でフル入力モードから短縮入力モードに、または短縮入力モードからフル入力モードに転換することができるようにすることである。これは出願人の先出願で提示されたように、
【外184】
Figure 2004523030
コントロールを設けて単語単位のひらがな/カタカナ切換コントロールを設けこれを選択することによって、ひらがなモードでカタカナの一つの単語を入力したり、またはカタカナモードでひらがなの一つの単語を入力することができるようにすることと類似している。たとえば、基本入力モードがフル入力モードである場合、“短縮/フル”コントロールを設けこれを選択したのちに入力される入力値に対して、システムはこれを最初からシンプルコードとして認識し索引を参照して入力値に該当するターゲット単語を使用者に提供することができる。短縮入力モードを基本入力モードとして用いる場合にも同様に“短縮/フル”コントロール選択後に入力される入力値を最初からフルコードとして認識して処理することができる。“短縮/フル”コントロールは同様にターゲット単語に対して先入力することもでき後入力することもできるが、この場合は先入力するようにするのが便利である。
【0170】
併行入力方法適用時の入力値がフルコードであるかシンプルコードであるかの判断は、前記で1次曖昧性を除去するために索引を参照することと同様に単語単位で行われることもでき、つぎのように入力中間に入力値がフルコードであるかシンプルコードであるか判断することもできる。
【0171】
フル入力方法を基本モードとして併行入力方法を適用するとき、一つ一つのコード入力時毎に、入力値がフルコードを形成するかどうか調査し、フルコードを形成しないと判断される時点で入力値をシンプルコードに判断してシンプルコード索引を参照して、それに対応する語句を使用者に提供することによって併行入力方法の効率を倍加させることができる。短縮入力方法を基本モードとして併行入力方法を適用する場合も同様に一つ一つのコード入力時毎に入力値と索引を比較して索引にある入力値と一致する単語がないことを確認する瞬間にこれをすでに設定されたフル入力方法のフルコードと判断して処理できる。これは入力中間に発生する3次曖昧性をそれぞれのフル入力方法での規則を適用して入力初期に除去できることを意味する。これはフル入力方法として先出願で提示しなかった字母入力方法を使用する場合も同様に適用できる。先出願で提示したフル入力方法(基準反復選択方法、部分全体選択方法)を基準にして例をあげるとつぎのとおりである。
【0172】
韓国語の場合、たとえば、フル入力方法で図4−2を基準に基準反復選択方法を適用した場合、フルコードによるすべての音節の2番目入力値と3番目入力値は常に同一値を有しなければならないので、このような条件に背反する場合には入力値をシンプルコードとして判断して処理できる。双子音を基本子音の組み合わせとして処理することを許容する場合にはそれに伴う判断基準を適用することができる。これは基準反復方法を適用するすべての場合に適用可能である。
【0173】
また、すべての言語において、フル入力方法として部分全体選択方法を適用するとき、一つの字母に2個の入力値が対応し、その2個の入力値のうちの1番目入力値に対して2番目入力値は制限されている。たとえば、英語の場合、図1−1のように左右直線組み合わせのみを使用する場合、数字を部分全体選択方法で選択しないようにすると、第1行のボタン([1]、[2]、[3])が一つの字母に対応する1番目入力値として使用された場合に2番目入力値としてくることができる値も第1行のボタン([1]、[2]、[3])である。同様に、[2]+[1]が入力されてから再び第2行のボタン([4]、[5]、[6])が入力されると、フルコードを形成するためにつぎにくることができる値もまた第2行のボタン([4]、[5]、[6])のうちの一つである。入力値がこれに背反する瞬間、システムでは入力値をシンプルコードと見なし、そのシンプルコードに対応する単語を使用者に優先順位によって推薦できる。たとえば、図5−3に示すように、フル入力方法として部分全体選択方法を適用し、基本入力モードとしてフル入力方法を適用した並行入力方法において、使用者が“help”のシンプルコード4357を入力するとき、2番目入力値3が入力される瞬間、入力値がフルコードにならないことを、システムが認識し、入力値をシンプルコードと見なして処理することができる。
【0174】
もし、図4−2に対して部分全体選択方法を適用すると、フルコードを形成するために最初の[1]ボタンの入力に対してくることができるつぎのボタンは[1]または[2]ボタンしかない。これに背反した場合、入力値がフルコードではないシンプルコードであると判断し索引を参照して入力値に対応するターゲット単語を優先順位によって使用者に推薦することができる。図1−3のようにP、Q、R、Sの四つの字母が[7]ボタンに割り当てられる場合、先出願で指摘したように、四つの字母のうちの一つの字母を上下隣接組み合わせをなす格子に配置でき、この場合にも一つの字母のためのフルコードを構成するために[7]ボタンが入力されると、つぎにくることができるボタンは3番目行のボタン([7]、[8]、[9])または上下隣接組み合わせのボタン([4]ボタン)のみであるので、これに背反する場合に入力値をシンプルコードに処理できる。これは先出願で提示した部分全体選択方法を適用する場合にすべての言語に対して適用可能である。
【0175】
たとえば、図1−1を基準とするシンプルコードの索引に、北京(Beijing)のシンプルコードが音節基準イニシャルコードとして“25”が保存されている状態で、フル入力方法として部分全体選択方法を使用し、基本入力モードとしてフル入力モードを適用し、使用者が“25”を入力した場合、システムは、最初に(単語開始時点から)[2]の入力後、[5]が入力される瞬間、入力値“25”がフルコードにならないこと([2]のつぎに来る左右直線組合のボタンは[1]、[2]、[3]のいずれか一つであるので)を認識し、シンプルコードの索引を参照して、入力値“25”に対応する“北京”を使用者に提供することができる。中国語の場合、とくに例示したシンプルコード“25”に対応する語句として漢字(すなわち、北京)を使用者に提供することができる(漢字“北京”がターゲット単語であるから)。中国語でない表音文字を使用する言語に対しては、シンプルコード“25”に対応する“Beijing”を、システムが使用者に提供するようになる。シンプルコード“25”に対応する語句が数個ある場合は、リストの形態で提供されるか、特定ボタンを反復的に押すことで(トグル(Toggle)方式で)、使用者が所望の語句を選択することができる。図5−4を参照する。
【0176】
結局、図5−4のように並行入力方法を適用するのは、“北京(Beijing)”のようによく使用する単語のシンプルコードを索引に登録しておき、一般的なフル入力方法と短縮入力方法をモード転換なしに併用し、シンプルコードとして登録された単語の入力時に少ない打数で入力できるようにするためである。
【0177】
図4−5の場合はボタン当り基本子音が一つずつ割り当てられているので、韓国語で一般に使用することができる音節基準イニシャルコードをシンプルコードとして用いる場合、短縮入力方法とフル入力方法を並行して適用するときにも3次曖昧性なしに入力が可能であるという良い特性がある。つまり、併行入力方法適用時に使用者が音節基準イニシャルコードを入力すると、2番目の入力(硬音、激音をコントロール処理方法によって入力する場合)から入力値がフルコードを構成できないので、シンプルコードの索引を検索して優先順位による適切な単語を使用者に推薦できる。フルコード入力の場合も同一である。
【0178】
前記に例をあげたように、併行入力方法適用時、入力中間に入力値がシンプルコードであるかフルコードであるか判断することができることが本発明の“核心”の一つである。これは出願人が提示したフル入力方法を使用する場合だけでなく他のフル入力方法を使用する場合にも適用される。一例をあげると、各字母が割り当てられた第1ボタンと、第1ボタンにおける字母の順番に該当する第2ボタンとを組み合わせて字母を入力する方法があった。すなわち、図1−1のように、P=[7]+[1]で入力することである。この場合、第2ボタンは、図1−1で[1]、[2]、[3]ボタンのいずれか一つになるので、入力値がこの規則を違背する瞬間、システムは入力値をシンプルコードと見なして処理することができる。とくに、出願人が提示したフル入力方法は前記の例示のように併行入力方法適用時に入力値がフルコードを構成しているかどうかが入力中間にも容易に分かるという良い特性がある。
【0179】
また、出願人が先出願で言及したように、シンプルコードまたはフルコードを解釈することはクライアント側で起こることもあり、サーバー側で起こることもある。そして、先出願で1次曖昧性(字母曖昧性)を克服するための索引をルックアップすることにおいて、1次的にクライアント側の索引を参照し2次的にサーバー側索引を参照するシナリオをシンプルコードまたはフルコードを解釈することにおいて適用できる。反対に、1次的にサーバー側索引を参照し、2次的にクライアント側索引を参照することも可能である。さらに、入力値をまずシンプルコードに解釈し、1次的にクライアント側の索引を参照し、2次的にサーバー側索引を参照して、入力値に対するシンプルコードが検索されない場合、再びフルコードに解釈し、1次的にクライアント側で解釈し、クライアント側にこのような解釈機能がない場合、2次的にサーバー側で解釈することが可能である。他の例として、入力値を1次的にシンプルコードに解釈し、クライアント側の索引とサーバー側の索引をすべて参照して使用者に提供し、ターゲット単語を使用者が選択するようにすることも可能である。このように解釈方法(シンプルコード、フルコード)と解釈場所(クライアント側、サーバー側)を適用することにおいてこれと類似した変形が可能である。つまり、整理すると、解釈方法(シンプルコード、フルコード)と解釈場所(クライアント側、サーバー側)の適用において多様な組み合わせが可能である。言い換えると、図5−5に示すように、入力値に対して、(A)−(B)−(C)−(D)の順に、または(A)−(C)−(B)−(D)の順に、のみならず(A)、(B)、(C)、(D)のすべての多様な組み合わせによる順序に適用することができるということである。
【0180】
このように短縮入力方法とフル入力方法を並行して適用することの長所はつぎのとおりである。まず、フル入力方法を用いることができるので、使用者はすでに定義された単語以外の辞典に存在しない単語でもすべての単語を入力でき、常用語句に対して短縮入力方法の使用のためのシンプルコードを便宜にしたがって(部分関連/全体関連)指定でき、部分関連シンプルコードを指定することによって入力打数を大幅に減らすことができる。そして、単語に対してだけでなく句節に対しても単語基準イニシャルコードを付与できる長所がある。しかし、外国の方法ではすべての単語の入力に単語単位の索引を利用した方法を使用するので、互いに異なる単語に対して同一コードが与えられることを最少化するために全体関連シンプルコードを使用せざるを得なかった。
【0181】
また、システムが特定常用語句とその常用語句に対するコード値を有している“索引”を有していなければならないが、すべての単語に対する“索引”を有している外国の方法よりさらに少ない容量の保存場所を必要とする。そして、この“索引”は曖昧性を除去するために曖昧性が発生し得る単語に対して正しい単語に関する“索引”または間違う単語に関する“索引”をシステムに有していなければならないが、この曖昧性を除去するために用意する索引と共同で使用できる。
【0182】
すべての言語において特定単語の音価を有しているものは子音であるので、子音を抽出して略語を形成する技法はすでに広く用いられていた。英語の場合、たとえば、軍隊用語のうちの“captain”において音価を有している子音“CPT”を抽出して略語として使用し、“private”からの“PVT”を略語として使用し、“sergent”からの“SGT”を略語として使用し、“staff sergent”からの“SSG”を略語として使用し、“sergent first class”からの“SFC”を略語として使用する等である。勿論、例としてあげた“captain”と“private”はおのおの2音節からなるが、ここで略語として抽出された子音は各音節を代表する子音と見なすことができる。したがって、“captain”の場合は“CPT”と関連した“278”をシンプルコードとして指定することができる。
【0183】
このように音節を基準にして任意に常用語句に対して部分関連シンプルコードを指定し短縮入力方法を適用できることは入力の労力を減少させること以外にも大きな意味がある。音声学的に音節は“心理的実体”であると規定している。また、音節において音価を有しているものは子音である。例としてあげた“captain”において母音“AAI”のみを抽出した場合、“captain”を類推することはほとんど不可能である。しかし、子音“CPTN”または“CPT”を抽出すると容易に“captain”を類推できる。英語のある文章において各単語別に母音を除去し子音のみを羅列しても、普通の場合は元来の文章を類推できるという。つまり、音節をなす主体である各子音と関連して部分関連シンプルコードを使用することは使用者が自然に短縮入力方法に適応できることを意味し、使用者に便利さを与えることができることを意味する。
【0184】
とくに、英語圏では略語を使用することが一般化されており、上場会社名のような場合は一定個数からなる略語が指定されているので、この略語に基づいてシンプルコードを活用することができる。
【0185】
特定語句に対して使用者が便利なようにシンプルコード(部分関連、全体関連)を指定できるようにすることは、常用語句に対するコード値を容易に記憶するようにする長所がある。さらに、もしある使用者が極めて一部の常用語句のみを必要とする使用者であれば(たとえば、10個以下の常用語句のみを使用)、常用語句の字母に関連したコードを敢えて付与せずに、単に各常用語句に1、2、3、...などのようにシンプルコードを付与できる。
【0186】
6.8 シンプルコード/対応語句のグルーピングおよび検索範囲指定
多数の語句に対してシンプルコードを指定すると、多くの重複性が発生する可能性があるが、シンプルコードに対応する語句をグルーピングして、特定語句グループに対してのみシンプルコードを検索するようにしてシンプルコード間の曖昧性(2次曖昧性)を減少させることができる。一つの語句が必ずしも一つのグループにのみ属していなければならないのではなく、いろいろなグループに属することもできる。
【0187】
たとえば、シンプルネーミングした語句を上場会社名、都市名、常用語句、...などのグループにグルーピングし、再び常用語句グループを社会分野、政治分野、...などの細部グループとしてツリー形態にグルーピングできる。本例では2段階のツリー形態のグルーピングを提示したが、3段階、4段階またはそれ以上の段階のツリー形態のグルーピングも可能である。図5−6を参照する。使用者が(またはシステムが)シンプルコードの検索範囲を上場会社名グループに限定すると、特定シンプルコード入力時にシステムは上場会社名グループの範疇でのみ入力されたシンプルコードに対応するネーミングされた語句を検索するので2次曖昧性を減少させることができる。同様に、検索範囲を常用語句にすると、常用語句グループ以下のすべての細部グループを含んで検索範囲になるようにできる。もし、常用語句グループのうちの社会分野グループを検索範囲に指定すると、社会分野を含むその以下、(ツリー形態のグループ構造で)のグループのみが検索範囲になる。
【0188】
図5−6のツリー形態のグループは、Windows(登録商標)のExplorer(登録商標)のフォルダのようなものである。検索範囲はシステムにより自動的に再指定することができる。たとえば、都市名のサブグループとして行政区域の階層構造が保存されている場合、使用者が特定都市を選択すると、つぎの入力値に対する検索範囲は、特定都市の下位行政区域単位の名称になるわけである。たとえば、使用者が都市のうち
【外185】
Figure 2004523030
を選択すると、つぎの選択範囲は
【外186】
Figure 2004523030
にある“区”となり、さらに使用者が
【外187】
Figure 2004523030
を選択すると、つぎの選択範囲は
【外188】
Figure 2004523030
内にある“洞”となる。
【0189】
6.9 中継サーバーの活用
シンプルコードの解釈はクライアント側で行うこともでき、サーバー側で行うこともできるので、このようなシンプルコード(場合によってはフルコード包含)の解読を専担してシンプルコードに対応する語句をクライアント側または他のサーバー側に提供する中継サーバーを設けることができる。図6−1を参考にすることができる。また、図6−1で、クライアント側で1次的にシンプルコードを解読して入力されたシンプルコードに対応する語句を解釈できないと、2次的に中継サーバーで入力されたシンプルコードに対応する語句を解釈し、解釈失敗時には再び3次的にそれぞれのサーバーで入力されたシンプルコードに対応する語句を解釈することが可能である。3次シンプルコード解読サーバー(便宜上“3次サーバー”という)は入力されたシンプルコードまたはシンプルコードに対応する語句を使用するアプリケーションを搭載したサーバーとなる。
【0190】
中継サーバーを設けると、3次サーバー側ではシンプルコードではない語句を必要とする場合にも、使用者がシンプルコードを入力し、3次サーバー側でシンプルコードとシンプルコードに対応する語句を保存していなくとも、中継サーバーが使用者から入力されたシンプルコードを中継サーバーが解釈してシンプルコードに対応する語句を3次サーバー側に伝達することが可能である。
【0191】
シンプルコードのコード値の一つ一つが入力されるときごとに、シンプルコードに対応する語句が保存された索引を検索してクライアント側または各サーバー側にフィードバックを与えることもでき、単語単位でフィードバックを与えることもできる。
【0192】
6.10 単語単位の区分
本発明において単語単位とは単語開始から単語終了までを意味する。これは単語と単語の区分を付与できるすべての要素(単語開始、空白、モード切換、エンター、...)の組み合わせを通じて識別できる。たとえば、空白〜空白、空白〜モード切換等は単語開始〜単語終了などを通じて単語が入力されたことを識別できる。単語単位でフィードバックを与えることは現在、ネットワーク環境を支援する言語を通じて充分に実現できる。
【0193】
6.11 シンプルコード/対応語句のダウンロード
さらに、サーバー側に存在するシンプルコードとシンプルコードに対応する語句を使用者が直接入力して保存させなくても、クライアント側にダウンロードするようにできる。
【0194】
ダウンロードする単位は一つ一つの語句単位でダウンロードすることもでき、前記に例をあげた語句のグループ単位(ツリー構造のグループ)でダウンロードすることもできる。上位のグループを選択するときに下位のグループまでダウンロードできる。サーバー側の語句グループのツリー構造をそのままに維持しながらダウンロードすることもでき、該当グループと下位グループに属する語句をクライアント側に使用者が指定する一つのグループとしてダウンロードすることもできる。シンプルコードの解読を主機能とする中継サーバーがある場合には、中継サーバーがこのような機能を担当することもできる。
【0195】
7.記号の入力
先出願で提示したように、“基準格子に近い順序”で自国語字母を配置し、つぎに数字、そして英語字母を配置できることを説明し、基準反復選択方法適用時にも基準格子に近い順序でこれを自国語字母、数字が選択されるようにできることを説明した。同様に、後続コントロール処理方法を適用するに際し、特定ボタンに属する自国語字母だけでなく、数字、英語字母も後続コントロール処理方法を用いて入力できる。
【0196】
さらに、本発明では先出願でキーパッド上に表示して入力できるようにした、各種記号などをキーパッド上に表示しなくても効率的に入力することができる方法(すなわち、隠匿形コントロール処理方法によって)を提示する。
【0197】
すなわち、先出願でコントロールを配置した格子のうちの適切な格子に“記号コントロール”を配置し、記号コントロールと記号を意味することができるボタン(コントロールボタンでない他のボタン)を組み合わせて記号を入力する。ここで、記号を意味することができるボタンの例をあげると、
【外189】
Figure 2004523030
の場合、
【外190】
Figure 2004523030
を容易に連想することができるので[5]ボタンになる。
【0198】
たとえば、先出願の発明内容のうちの韓国語の実施例(図4−2)において記号コントロールを[*]ボタンを2回連続して押して選択することができる格子の位置に配置することができる。すなわち、
【外191】
Figure 2004523030
のように代表字母と後続字母の関係を形成する。コントロール先入力の場合、
【外192】
Figure 2004523030
を入力するとき、
【外193】
Figure 2004523030
になる。コントロール後入力の場合、
【外194】
Figure 2004523030
になる。もし、記号コントロールを[*]ボタンを3回押して選択することができる格子の位置に配置した場合には例の中で[*]ボタンの入力を一つずつ追加すればよい。
【0199】
記号コントロールを一つだけ設けた場合、10個の各数字ボタンごとに記号の意味を一つずつ付与しても、10個程度の記号だけを入力することができる。各ボタンに記号の意味を付与した例をあげるとつぎのとおりである。
【外195】
Figure 2004523030
【0200】
前記のように各種の記号を連想させることができるボタンと記号コントロールを組み合わせることによって記号を入力できる。各ボタンに記号の意味を付与することは例のように記号の自国語名称/模様と配置された字母との関連関係、または英語名称/模様と配置された英語字母との関連関係、配置された数字名称/模様との関連関係などを考慮して記号の意味を付与できる。これは個人の趣向によって異なることもあるので必ずしも前記のようにしなければならないのではなく、個々の人が各ボタン別に記号の意味を(再)設定するようにすることもできる。
【0201】
これによって、例示のように頻繁に使用される記号を連想が容易な数字ボタンに属する後続字母のように処理できる。前記の例で
【外196】
Figure 2004523030
を模様の類似性を考慮して
【外197】
Figure 2004523030
が配置された[1]ボタンと関連させたのは、‘?’よりさらに頻繁に使用される‘!’の韓国語名称の
【外198】
Figure 2004523030

【外199】
Figure 2004523030
から始まるためである。
【0202】
同様に、ボタン別に記号の意味を付与することにおいて、英文名称/模様または数字名称/模様を利用することもできる。下記の例は自国語の場合と混用して適用することもできる。
[1]ボタン:?の意味(字母“q”が配置されており、これは“Question mark”の最初の字母と同一)
[2]ボタン:,の意味(“c”が配置されており、これは“Comma”の最初の字母と同一)
[3]ボタン:.の意味(“d”が配置されており、これは“Dot”の初の字母と同一)
[4]ボタン:!の意味(“i”が配置されており、これは“!”と模様が類似)
[5]ボタン:...
[6]ボタン:...
[7]ボタン:/の意味(“s”が配置されており、これは“Slash”の最初の字母と同一)
[8]ボタン::の意味(数字“8”が配置されており、これは:と模様が類似)
[9]ボタン:!の意味(“x”が配置されており、これは“eXclamation mark”と発音が関連)
[0]ボタン:@の意味(数字0が配置されており、これは@と模様が類似)
【0203】
英語を基準に記号の意味を付与することは英語が混用表記されたキーパッドを使用する非英語圏でも有用に用いることができる。また、‘:(colon)’を数字8の模様の類似性を考慮して設定することも言語に拘らず一般的に用いることができる長所がある。同様に、‘,(comma)’も数字9との模様の類似性を考慮して[9]ボタンに属する後続字母と見なすことができるが、前記の例ではそのようにしなかった。
【0204】
記号コントロールは適切なボタンに設定すればよい。英語の場合、図1−1で[*]ボタンに他の用途のコントロールを配置しなければ、[*]ボタン1打で記号コントロールを選択するように(つまり、[*]ボタン基準格子の位置に記号コントロールを配置すること)することもできる。そして、添字のついた変形字母が存在するヨーロッパ各国語の場合は[0]ボタンまたは[#]ボタンの基準格子の位置に記号コントロールを配置することができる。ただ、[0]ボタンに記号コントロールを配置する場合は前記の例のように“@”記号の意味を付与しないのが好ましい。
【0205】
記号コントロールを[*]ボタンに割り当てコントロール後入力を適用すると、英語の場合、図1−1で“:(colon)”の入力時、:=[8]+{記号}=[8]+[*]のようになる。
【0206】
前記の例に示されているように、各ボタンに関連する記号の意味を一つずつ付与し、記号コントロールをコントロールボタンのある一つの格子にのみ配置する場合は、約10個の記号のみを入力することができる。そして、各ボタンに意味を付与することにおいても英語の例のように“s”が割り当てられたボタンにスラッシュ(slash)、セミコロン(semi-colon)、ピリオド(period)などの意味を付与することができるが、その中の一つであるスラッシュ(slash)の意味のみを付与した。“d”が割り当てられたボタンにもドット(dot)の意味を付与したので、exclamation markの場合にやむをえず模様の類似性を考慮して“i”が割り当てられたボタンに“!”の意味を付与した。
【0207】
したがって、記号コントロールを多数設けて(たとえば、記号コントロール1、記号コントロール2、...)コントロールを選択できるようにすることによって、より多くの数の記号をコントロール処理方法で入力できる。たとえば、“d”が割り当てられたボタンにdotの意味を付与し(または
【外200】
Figure 2004523030
が割り当てられたボタンに
【外201】
Figure 2004523030
の意味を付与し)、模様が類似したコンマ(comma)をドット(dot)の後続字母のように処理できる。
【0208】
図4−5に記号コントロールを追加した図7−2の例のように“記号コントロール1”を[*]ボタン3打で選択できるようにし、コントロール後入力を適用する場合、ドット(dot)=[3]+{記号1}=[3]+[*]+[*]+[*]になり、コンマ(comma)=[3]+{記号2}=[3]+[*]+[*]+[*]+[*]になる。これをチェーン形後続コントロール処理方法の観点から見ると、コンマ(comma)=ドット(dot)+{次}=ドット(dot)+[*]=[3]+[*]+[*]+[*]+[*]になる。もし、激音をコントロール処理方法によって入力しないことにすると(つまり、激音コントロールがないことに見なすと)、[*]ボタン2打で“記号コントロール1”が選択されることは当然である(飛ばしことコントロール処理)。同様に、模様が類似したコロン(colon)とセミコロン(semi-colon)も同一ボタンに割り当てられた後続字母として見なして、コントロール処理方法によって入力できる。以外の他の記号に対してもこれと同様な要領で適用できる。
【0209】
このように“記号コントロール1”と“記号コントロール2”の2個の記号コントロールを使用する場合も、それぞれのボタンに記号の意味を付与しこれを記憶していなければならず、入力できる記号の個数に限界がある。したがって、ドット(dot)とコンマ(comma)を、そしてコロン(colon)とセミコロン(semi-colon)をグルーピングしたことと同様な要領で記号をグルーピングし、多数の記号コントロールを設けることによって、より多くの記号を入力するようにできる。
【0210】
記号をグルーピングする方法も使用者の便宜にしたがって選択するようにするのが好ましい。本発明では一般に用いることができる記号グルーピングの例をあげる。まず、各種の記号の模様の形態を基準にドットの変形形態を一つのグループに設定できる。たとえば、ドット(.)、コンマ(,)、コロン(:)、セミコロン(;)、コーテーションマーク(quotation mark)(”)、...、クエスチョンマーク(question mark)(?)、エクスクラメーションマーク(exclamation mark)(!)、...のようにグルーピングすることが可能である。これはdot形態、すなわち、“0次元”形態の記号をグループにグルーピングしたものである。ここで?と!は0次元形態と1次元形態を同時に有しているので、0次元形態(dot形態)のグループに含めた。グループの附属順位を定めることにおいては先出願で言及したように使用頻度などを考慮できるが、使用者が設定するようにできるのが好ましい。また、後続字母と見なす記号の個数が多いときには記号コントロールを後入力するようにすることが便利であり、ディスプレイ窓を有する端末機ではコントロールボタンを押すことによって記号が変わることを確認できる。
【0211】
このようにグルーピングされたドット(dot)形態(0次元形態)の記号を特定ボタンに関連させることも使用者の便宜にしたがって設定するようにすることができる。たとえば、グループを代表することができもっとも頻繁に使用される記号がdotとすれば、dotの“d”を含んでいる[3]ボタンに属する後続字母に見なすことができる。図1−1に記号コントロールを追加した図7−1の例において記号コントロールボタンを[*]ボタンとし、コントロール後入力を適用すると、ドット(dot)=[3]+[*]、コンマ(comma)=[3]+[*]+[*]、コロン(colon)=[3]+[*]+[*]+[*]、セミコロン(semi-colon)=[3]+[*]+[*]+[*]+[*]、...のようになる。または、0次元形態であるので[0]ボタンに属する後続字母に見なすと、[3]ボタンでない[0]ボタンと結合するようになる。そうでなければ、dot形態はもっとも基本的な形態であるので[1]ボタンに属する後続字母に見なすこともできる。
【0212】
つぎに、線の形態、すなわち“1次元”形態の記号をグループとしてグルーピングできる。たとえば、スラッシュ(slash)(“/”、
【外202】
Figure 2004523030
クエスチョンマーク(question mark)“?”、エクスクラメーションマーク(exclamation mark)“!”、丸い括弧1“( ”、丸い括弧2“ )”、曲がり括弧1“<”、曲がり括弧2“>”、直角括弧1“[ ”、直角括弧2“ ]”、波記号“〜”、minus“−”、矢印1“←”、矢印2“→”、...などのようにグルーピングすることができる。また、先出願で説明したように使用頻度などを考慮して附属順位を設定し、これを特定ボタンの後続字母として関連させることは前述のように適切なボタンを設定することができる。たとえば、[1]ボタンに属する後続字母に見なしたり、または字母“l”が配置された[5]ボタンの後続字母に見なす。
【0213】
そのつぎに、線の結合形態、すなわち“2次元”形態の記号をグループとしてグルーピングすることができる。たとえば、
【外203】
Figure 2004523030
などのようにグルーピングできる。また、附属順位は使用頻度を考慮して設定することができ、特定ボタンと関連させることは適切な方法を選択すればよい。ただ、前記の0次元形態の記号、1次元形態の記号を関連させたボタンでない他のボタンに関連させる。
【0214】
前記のように0次元、1次元、2次元形態の3個のグループ(これを便宜上、“3大グループ”と呼ぶ)に記号をグルーピングする場合、関連する数字ボタンを3個のみ記憶すればいいという長所があるが、頻繁に用いられない記号を入力する場合にコントロールボタンを数回押さなければならないという短所がある。したがって、多少グループをさらに細分化する例(これを便宜上、“細部グループ”と呼ぶ)をあげるとつぎのとおりである。
【0215】
まず、2次元形態の記号グループにおいて線の結合形態を構成する記号グループ(たとえば、*、#、%、...)と、単一閉曲線をなす記号グループ
【外204】
Figure 2004523030
に分けることができる。また、グループにおいて
【外205】
Figure 2004523030
などのように絵の形態を有する記号を別途のグループにすることができる。また、適切なボタンに属する後続字母とすればよい。これらグループを別途に設ける場合、前の記号グループからこれら記号を除くこともでき除かないこともでき、これは他の場合に対しても同じである。
【0216】
つぎに、1次元または2次元形態の記号のうちの数式に用いられる記号群、すなわち、+、−、*、/、root(√)、sigma(Σ)、integral(∫)、...などを別途のグループにすることができる。また、適切なボタンに属する後続字母とすればよい。
【0217】
また、方向を示すことができる記号群、すなわち、
【外206】
Figure 2004523030
をグループに分けることができる。また、適切なボタンと関連して後続字母として見なせばよい。
【0218】
そして、比較的に妥当に他の一つのグループを形成することができる各種の括弧群、すなわち、(、)、[、]、{、}、<、>、...を他の一つのグループにすることもできる。また、括弧形態でグルーピングすることにおいても、左側括弧と右側括弧をグループにすることもできる。
【0219】
3大グループのみを設けることではなく、細部グループを設けてそれによって記号を入力することができるようにする場合は、細部グループに属する字母を3大グループにそのままに置くこともでき置かないこともできるとしたが、3大グループに置いてもできる限り附属順位を後順位にしなければならない。
【0220】
以上の記号グルーピングを図1−1に適用して各記号のグループを特定ボタンの後続字母に見なす例をあげるとつぎのとおりである。0次元形態の記号グループを[0]ボタンに属する後続字母に見なし、1次元形態の記号グループを[1]ボタンに属する後続字母に見なし、2次元形態の記号グループを[2]ボタンに属する後続字母に見なし、2次元形態の記号グループのうちの単一閉曲線形態の記号グループを[8]ボタンに属する後続字母に見なし、2次元形態の記号グループのうちの絵形態の記号グループを[7]ボタンに属する後続字母に見なし、数式記号グループを[6]ボタンに属する後続字母に見なし、方向記号グループを[3]ボタンに属する後続字母に見なし、括弧記号グループを残りの数字ボタンのうちの任意のボタンに属する後続字母に見なすことができる。前述のように、記号グループを各ボタンに関連させることにおいてこれは一つの例にすぎず、使用者の便宜にしたがって設定するようにできる。
【0221】
以上を総合すると、記号を特定ボタンに属する後続字母に見なしてコントロール処理することにおいて、3個のグループ(0次元、1次元、2次元)としてグルーピングすることもでき、またはもう少し細分化して10個以下のグループにグルーピングしてほとんどの大部分の記号を入力できることを見せたのが本発明の核心の一つである。また、各記号のグループを特定ボタンに属する後続字母に見なすことにおいて、名称、次元、模様など記号のグループと関連したボタンに属する後続字母と見なしてコントロール処理することによって、記号をキーパッドに表示せずに、簡潔な字母配置を維持しながら、“隠匿形後続コントロール処理方法”を用いることができることが本発明の核心の一つである。
【0222】
本出願で記号のためのコントロールボタンとして主に[*]ボタンまたは上下左ボタンのうちの任意のボタンを使用したが、数字および英語字母のための後続コントロールボタンとして[#]ボタンを活用できる。たとえば、[#]ボタンがすでに後続コントロールボタンとして用いられている場合は[#]ボタン上の使用可能な格子に数字および英語字母のためのコントロールを追加的に配置すればよい。この場合もコントロールの選択において、前述のように、代表字母と結合できないコントロールは飛ばしてそのつぎの使用可能なコントロールが選択されるようにできる。
【0223】
8.移動ボタン活用方法
8.1 移動ボタンのコントロールボタンへの活用
先出願で各種のコントロールが配置されるコントロールボタンを4*3キーパッド内の任意のボタンに割り当てることもでき、4*3キーパッド以外の別途のボタンに割り当てることもできることとした。そして、先出願でとくに字母の個数が多く、変形字母が多数存在する言語において、4*3キーパッド内でコントロールボタンとして使用するボタンが不足することを経験したであろう。本発明では文字入力モードで比較的に頻繁には用いられない左/上/下移動ボタンの1次機能を先出願と本発明で言及したコントロールボタンとして活用できることを指摘しそのような例をあげる。すなわち、文字入力モードで4*3キーパッドの外の別途のボタンをコントロールボタンとして活用することにおいて、上/下/左移動ボタンをコントロールボタンとして活用する。
【0224】
図8−1は現在、典型的に用いられているフォルダー形端末機のボタンを示したものである。波線で表示された[i]ボタンはインターネット接続のためのボタンであり、このボタンは端末機によって存在したり存在しないことがある。ここで、右側移動ボタンは空白入力用として用いられ、とくに韓国語では1次曖昧性除去のための音節(字)確定ボタンとしても用いられている。文字入力モードではないメニュー選択モードでは上/下/左移動ボタンはメニューの選択のための移動ボタンとして有用に用いられる。しかし、文字入力モードで上/下/左移動ボタンは使用頻度が多くなく、とくに上/下移動ボタンは頻繁には用いられない。便宜上、上/下/左移動ボタンを合わせて“上下左移動ボタン”または“上下左ボタン”と呼び、上/下移動ボタンを“上下移動ボタン”または“上下ボタン”と呼ぶことにする。ある一方向の移動ボタンのみを言及するときにも同様な要領で行う。
【0225】
8.2 移動ボタン下端配置
まず、この上下左ボタンは数字ボタン上に配置されている場合が普通である。しかし、文字入力モードでこれらボタンの1次機能を各種の字母入力のためのボタンとして活用するためには、主にコントロールボタンとして活用される[*]、[#]ボタンと共に4*3キーパッドの下端に配置されるのが有用であるということが分かる。図8−2、図8−3はこれを示したものである。しかし、必ずしもこのようにしなければならないのではなく、便宜上本発明の例では移動ボタンを4*3キーパッド下端に配置した例で説明する。
【0226】
ここで、4*3キーパッドと上下左ボタンを合せて5*3キーパッドを構成できることが分かる。これは、部分全体選択方法の適用時、各ボタンを3×5の15個格子に分けて活用できることを意味する。同様に、必ずしも図8−3のように5*3キーパッドを構成できるように上下左ボタンを配置しなければならないのではない。
【0227】
8.3 移動ボタン左側面または右側面配置
上下左右移動ボタンを4*3キーパッドの左側または右側に配置することもできる。この場合、部分全体選択方法を適用するに際し、4*3キーパッドと移動ボタンを合せて4*4キーパッドを構成できる。図8−4は上下左右移動ボタンを4*3キーパッドの右側に備えた場合の例である。
【0228】
これは、端末機において液晶の大きさが次第に大きくなる傾向であるが、端末機の液晶の大きさをさらに大きく構成することができる長所がある。また、出願人の韓国特許出願2000−0002081、2000−0005671、2000−0067852、2001−0002137で提案した移動端末機での側面バッテリー装着方法を併行適用する場合に良い特性がある。
【0229】
8.4 コントロールボタンおよび字母入力のためのボタンへの各種活用事例
以下、移動ボタンを活用する事例をあげる。ただ、下記の事例にのみ限定されるのではない。
【0230】
8.4.1 記号コントロールボタンへの活用事例
韓国語の実施例において、[*]ボタンと[#]ボタンにおのおの激音コントロールと硬音コントロールを配置した場合があった。また、[*]ボタンに激音コントロールと激音コントロールを配置し、[#]ボタンに基本母音コントロールと拡張母音コントロールのみを配置した場合があり、[#]ボタンに拡張母音コントロールのみを配置した場合があった。このような場合、記号コントロールを[*]ボタンまたは[#]ボタン上に配置すると、コントロールボタン後入力によって、激音、硬音などが先に表示され、つぎに記号が選択されるようになる。これは他の言語においても同様である。
【0231】
しかし、記号コントロールを分離して上下左ボタンのうちの任意のボタンに配置すると、記号のグループと関連したボタンと記号コントロールが配置された記号コントロールボタンとを組み合わせて入力する直ちに記号を入力できる。図8−5は下移動ボタンの1次機能を記号コントロールの選択のためのコントロールボタンとして活用した例である。0次元形態の記号グループに対してコントロール後入力を適用した例をあげると、ドット(dot)=[3]+[v]、コンマ(comma)=[3]+[v]+[v]、コロン(colon)=[3]+[v]+[v]+[v]、セミコロン(semi-colon)=[3]+[v]+[v]+[v]+[v]、...のようになる。
【0232】
8.4.2 韓国語での母音要素ボタンへの活用事例
とくに、先出願の韓国語の例で母音要素
【外207】
Figure 2004523030
を活用した場合において、母音要素“.”と
【外208】
Figure 2004523030
を共に配置することにより
【外209】
Figure 2004523030
の入力に不便さがあったが、母音要素を上下左ボタンのうちの任意のボタンに配置することによってこのような不便さを克服できる。もし、記号コントロールを下移動ボタンに配置し、母音要素“.”を上移動ボタンに配置すると、上下左ボタンのうちの2個のボタンを使用するようになる。または、上下左ボタンに韓国語の母音要素3個をおのおの配置することもできる。
【0233】
激音コントロールを配置したボタンに記号コントロールを配置したことと同様に、上下左ボタンのうちの任意のボタンの基準格子位置に韓国語の母音要素“.”を配置し、基準格子に近い順序で記号コントロールを配置することもできる。図8−6はこのような例である。この場合にも母音要素“.”は単独として用いられないので、反復選択方法で配置された母音要素と記号コントロールを選択しても曖昧性なく母音要素と記号コントロールを選択できる。図8−6において、[v]ボタンを1回押すと母音要素“.”が選択され、2回押すと記号コントロール1が選択され、3回押すと記号コントロール2が選択される。
【0234】
8.4.3 日本語での添字コントロールボタンへの活用事例
日本語の場合にも、50音図表の配置を各ボタンに対応させ、2番目、3番目後続コントロールを[*]ボタンに配置し、4番目、5番目後続コントロールを[#]ボタンに配置した場合(先出願の配分方法3)、長音/濁音/半濁音入力のためのコントロールを上下左ボタンのうちの任意のボタンに配置できる。図8−7を参考にできる。
【0235】
8.4.4 アラビア語での母音入力のための添字コントロールボタンへの活用事例
アラビア語の場合、添字形態の母音を処理するためのコントロールを上下左ボタンのうちの任意のボタンに分散配置できる。
【0236】
8.5 タイ語におけるコントロールボタンへの活用事例
タイ語の場合にも子音コントロールと母音コントロールを分離せずに、一つのコントロールボタンを後続コントロールボタンとして活用したが、上下左ボタンのうちの任意のボタンをコントロールボタンとして追加的に活用できる。または、その他のコントロールボタンとして活用できる。
【0237】
8.5.1 短縮/フル切換コントロールボタンへの活用事例
併行入力方法を適用する場合、シンプルコードとフルコードの間に発生する3次曖昧性が存在するが、これを除去するために単語単位の“短縮/フル”切換コントロールを設ける方法を提示した。たとえば、フル入力方法を基本モードとし併行入力方法を適用する場合に短縮入力方法によって単語を入力するためには、まず、“短縮/フル”切換コントロールを選択して空白(右移動ボタン)を入力し、シンプルコードを入力することであった。もちろん、空白と“短縮/フル”切換コントロールの順序は変わってもかまわない。ここで、単語単位の“短縮/フル”切換コントロールを上下左ボタンのうちの任意のボタンに配置できる。または、“短縮/フル”切換コントロールと空白(右移動ボタン)を合せた機能を有するコントロールを上下左ボタンのうちの任意のボタンの基準格子位置に配置できる。図8−8を参考にできる。
【0238】
もし、図8−8の数字ボタンに図1−1の英語字母が配置されていると仮定し、基本字母入力モードをフル入力モードとした状態でhelpの全体関連シンプルコード“4357”を入力し、単語helpを入力しようとする場合、
【外210】
Figure 2004523030
のように入力できる。つまり、上移動ボタン
【外211】
Figure 2004523030
の移動機能を制限し単語単位の“短縮/フル”切換機能と空白機能を合わせたので、
【外212】
Figure 2004523030
ボタンが押された瞬間システムはそのつぎに出る“[4]+...”がフルコードではなくシンプルコードであることを認知し索引を参照して入力[4]にもっとも近接した単語を使用者に推薦できるのである。[4]+[3]+[5]+[7]の入力が終わり空白ボタン([>]ボタン)が押された瞬間単語が終了するので、単語単位の“短縮/フル”モード切換も終了し、システムは再びフルコードの入力を待つようになる。もし、シンプルコード4357の入力後に、再び
【外213】
Figure 2004523030
ボタンが押されると、システムはまた単語が終了したことを認知しシンプルコード4357に該当するhelpを確定して再びシンプルコードの入力を待つようになる。
【0239】
併行入力方法において右移動ボタン(空白ボタン)を一つのみ使用すると、先出願で言及したようにフルコードとシンプルコード間に発生する3次曖昧性が有り得、これを回避するためにシステムはボタンの入力時ごと、シンプルコードが存在しているかまたは約束されたフルコードを構成しているかを検査しなければならない。しかし、このように単語単位の“短縮/フル”モード切換と空白を合せたボタンを設けることによって、入力値がフルコードであるかシンプルコードであるかをシステムが予め認知できるので、計算と検索を減少させ、システムの性能向上が可能である。
【0240】
8.5.2 計算機モードでの加減乗除ボタンへの活用事例
四つの移動ボタンはその位置に拘らず計算機モードでもっとも頻繁に使用される加減乗除(+、−、×、/)ボタンとして有用に用いることができる。加減乗除記号をボタンに表記することができるが、字母入力に比べて計算機は頻繁に使用されないのでボタンに表記しないこともある。字母入力モードでは各ボタンが移動ボタンまたはコントロールボタンとして用いられるためである。
【0241】
また、計算機で使用されることがある演算子を加減乗除ボタンに配置し(隠匿形)反復選択方法によって選択するようにすることが可能である。計算機モードで頻繁に使用される演算子(二項演算子)は繰り返して出現しないという性質を利用したものである。たとえば、2++1という計算は有り得ない。また、24は2××4に展解して乗(×)ボタンを繰り返して押すことによって“自乗”演算子を選択するようにできる。つまり、乗(×)ボタンに後続演算子として自乗(××)演算子があることにして反復選択することと同様である。同様に、
【外214】
Figure 2004523030
は3//2に展解して除(/)ボタンを繰り返して押すことによって“自乗根”演算子を選択するようにすることができる。以外の二項演算子は重複して出現しないので適切な加減乗除ボタンに属する後続演算子とし後続演算子を反復選択方法によって選択するようにできる。
【0242】
上下左右移動ボタンのうちの3個のボタンに加減除(+、−、/)演算子を配置し乗(×)演算子は[*]ボタンを利用することもできる。
【0243】
9.ヘルプ機能活性化
ここで、それぞれの入力モードにおいてボタン(上/下/左/右)に表示されない機能をスクリーン(液晶)に表示して使用の便利さを増加させることができる。この場合、液晶の一部を消耗するという短所があり、もちろん各演算子ボタンの機能を熟知している使用者には敢えて液晶の空間を消費しながらこれを表示するようにする必要はないが、そうでない使用者には大いに役立ち得る。図8−1を参考にすることができ、図9−1は図8−4のように上下左右ボタンが4*3キーパッドの右側に配置された場合を仮定して、類似した形態に配置した場合の例である。
【0244】
このように使用者の便宜と意図に応じてボタンの機能(すなわち、ボタンに割り当てられた演算子または各ボタンに関連した記号グループ)を表示することを便宜上“ヘルプ機能活性化”という。ヘルプ機能活性化はそれぞれのモード(たとえば、字母入力モード、計算機モード)に対して行うこともでき、各モードで必要機能に対して(たとえば、字母入力モードで記号グループに関連した数字ボタンあるいはコントロールボタンの用途)行うこともできる。
【0245】
同様に、先出願で提示したコントロールボタンの機能または記号グループと関連した数字ボタンも使用者が必要とする場合には液晶に表示することによって使用者の便利さを図ることができる。図9−2を参考する。図9−2は前記で例示した記号グループ分類に基づいて各記号グループに関連する数字ボタンをアイコン化して液晶に表示した例である。各数字ボタンに関連した記号グループの記号のうち、便宜上第1に選択される記号のみを数字ボタンアイコンに付記したものである。
【0246】
10.削除ボタン活用方法
削除ボタンを活用することにおいて、これを先出願で紹介した“最終入力取消”に活用できる。たとえば、図4−2で
【外215】
Figure 2004523030
を入力しようとしたが、[1]+[*]を入力して
【外216】
Figure 2004523030
を入力した場合、削除ボタンを押して最終入力([*])を取消すことによって
【外217】
Figure 2004523030
に還元させることができる。これはコントロールボタンを反復的に押して後続字母を入力する場合に有用に用いることができる。取消ボタンを連続して押す場合は通常の方法とおりにすでに入力された字母が削除されるようにすればよい。たとえば、
【外218】
Figure 2004523030
を入力した状態で取消ボタンを1回押すと
【外219】
Figure 2004523030
になり、一回さらに押すと
【外220】
Figure 2004523030
になり、もう一度さらに押すと、
【外221】
Figure 2004523030
になる。ローマ字の場合、“aba..”を入力した状態(最後の“a..”は“..+a”からなる変形字母)で削除ボタンを一度押すと“aba”になり、一度さらに押すと“ab”になり、もう一度さらに押すと“a”になる。つまり、すでに形成された字母については字母単位で削除される。
【0247】
11.キーパッドの数字キーパッドと電話端末機のキーパッドの統一化
先出願および本発明で提示したキーパッドが移動端末機または標準キーボードの数字キーパッドまたはスクリーン上にソフトウェア的に構成されるキーパッドまたはドアロックなど電話機キーパッド形態のすべての分野に応用できることは自明である。また、標準キーボードに具備された数字キーパッドは先出願および本発明で提示したキーパッドと数字ボタンの配置が異なるが、先出願および本発明でのキーパッドボタン上の配置をキーボードに具備されたキーパッドにも適用することができることは自明である。たとえば、先出願および本発明で[1]ボタンに配置された字母をキーボードに具備された数字キーパッドの[1]ボタンに配置し、以下同様な方法で配置して字母入力、シンプルコードの活用および各種コードの暗記用としての活用が可能である。
【0248】
しかし、混同を減らし使用の便利さを増加させるために、キーボードの数字キーパッドを構成することにおいて、電話機キーパッドの数字配置を活用することができる。つまり、キーボードの数字キーパッドの数字配列において、電話機のキーパッドのように第1行のボタンに[1]、[2]、[3]ボタンを配置し、2行のボタンに[4]、[5]、[6]ボタンを配置し、3行のボタンに[7]、[8]、[9]ボタンを配置する。さらに、電話機のキーパッドのように[*]ボタンと[#]ボタンを配置することもできる。
【0249】
12.言語制限入力方法
言語制限入力方法は、特定な言語の単語生成において、子音と母音の結合規則を利用し、文字入力においての曖昧性を減らすことであり、以下、詳細に説明する。
【0250】
以下、ある一つの言語で言及した内容のうち他の言語にも適用可能な内容は、とくに言及しなくても他の言語に適用できるのは明らかである。さらにローマ字を使用しない言語に対しても類似した概念を適用することができる。
【0251】
12.1 ローマ字を用いる言語において子母音分離キーパッドでの中国語制限反復選択方法
12.1.1 中国語の声母と韻母の構成
中国語には21個の声母と16個の韻母(この中
【外222】
Figure 2004523030
はほとんど使用されない)がある。声母は子音に該当し、韻母は母音に該当する。中国大陸では中国語音を表記する方法として漢語併音方案を用い、台湾では注音符号を用いて中国語音を入力する。漢語併音は、ラテン子母、すなわちローマ字を用いて中国語音を表記することである。 注音符号とそれに対応する漢語併音(ローマ字)を括弧の中に表示するとつぎのようである。
【0252】
【表6】
Figure 2004523030
【0253】
つぎに、中国語の結合韻母を説明する。結合韻母は3個の母音
【外223】
Figure 2004523030
が前に位置し、その後ろに他の韻母が結びついたものである。つぎの表は結合韻母の一覧表であり、結合可能な場合を示す。
【0254】
【表7】
Figure 2004523030
【0255】
前記表に示すように、iaの結合は可能であるが、ioの結合は不可能であることがわかる。
【0256】
12.1.2 ローマ字を用いた中国語の漢語併音の入力
結局、前記表からわかるように、ローマ字を用いると、中国語の21個の声母をすべて、18個のローマ字の組み合わせで入力することができ、16個の韻母をすべて、7個の単韻母の組み合わせでまたはローマ字の母音とローマ字の子音との組み合わせで入力することができる。
【0257】
また、単韻母のうち
【外224】
Figure 2004523030
はそれぞれeとuの変形字母と見なしてコントロール処理方法により入力することができる。つぎに、5個の基本母音に4個の声調符号を付けることも、コントロール処理方法により入力することができる。結局、ローマ字を用いる中国語の場合、5個のローマ字の基本母音を利用して中国語の韻母をすべて入力することができる。これは、英語字母(すなわち、ローマ字)に存在しない変形字母をコントロール処理方法により入力するもので、フランス語、ドイツ語などの入力ですでに説明した内容である。中国語の韻母をコントロール処理方法により入力する場合の基本字母(基本母音)と後続字母(後続母音)との付属関係を設定する例をあげると、つぎのとおりである。
【0258】
【表8】
Figure 2004523030
【0259】
前記例は1声調〜4声調の声調符号が付いている字母が後続字母となり、
【外225】
Figure 2004523030
はほぼ使用されないもので、付属順位を最下位にする。付属順位は使用頻度などに応じて変更できる。たとえば、
【外226】
Figure 2004523030
を6番目でなく2番目の後続字母にし、残りの後続字母の付属順位を一順位ずつ繰り下げることもできる。
【0260】
入力例として、コントロールボタンとして[*]ボタンを使用し、コントロール後入力を適用するとき、
【外227】
Figure 2004523030
のようになる。図1−1のキーパッド上に表示された“e”に部分全体選択方法を適用すると、e=[3]+[2]になり、これにより
【外228】
Figure 2004523030
となる。図1−1のキーパッド上に表示された字母を部分全体選択方法で選択すると、
【外229】
Figure 2004523030
のフルコードは“7832**65”になる。ここでキーパッド上に表示された“e”の入力において、部分全体選択方法のほかに、他の入力方法(たとえば、単純反復選択方法)を使用することもできることはもとよりである。
【0261】
結局コントロールボタンとしてただ一つだけを使用するので、入力方法を単純化することができる。これは、ローマ字を使用せずに注音符号を使用する場合にも同様に適用できる(たとえば、図1−1の英語字母に対応する注音符号を表示したキーパッドに同一の入力方式適用)。
【0262】
12.1.3 子母音分離キーパッドでの中国語制限反復選択方法
中国語声母をすべて、18個のローマ字で入力することができるが、そのうちzh,ch,shの場合にのみローマ字の子音が連続して登場する。中国語で声母なしに韻母のみからなる音節を漢語併音で表記すると、形式的にy,wなどを付けて表示する。たとえば、“衣=yi(1声)”、“五=wu(3声)”のようになる。
【0263】
また、先出願で言及したように、漢字の一文字が一音節を表す中国語の場合は、シンプルコードとして音節基準イニシャルコードを使用するほうが便利である。したがって、できるだけ18個のローマ字の子音が各数字ボタンに割り当てられることが好ましい。本発明では、18個のローマ字の子音を2個ずつグルーピングし、[1]〜[9]数字ボタンに割り当てる事例を提示する。
【0264】
bp/dt/gk/zj/cq/sx/mn/lr/hf
【0265】
前記の例は、発音の類似性に基づいてグルーピングした事例であって、シンプルコードを活用するとき、同一のシンプルコード(音節基準イニシャルコード)に対応する語句(単語または句節)が多数である場合、発音が類似した語句が同じ音節基準イニシャルコードをもつようにした事例である。前記の例は、ただ一つの例示に過ぎないもので、様々な変形が可能である。発音の類似性に基づいてグルーピングすることもできるし、英語字母の辞書順序、英語字母に対応する注音符号の辞書順序など多様な基準に基づいてグルーピングすることもできる。このように類似した発音を同じグループでグループして同じボタンに割り当てることの他の利点は、ローマ字を用いるすべての言語において、類似した発音の子音が連続して出現する場合が少ないので、その分曖昧性の発生する可能性が少なくなるということである。また、シンプルコード(とくに音節基準イニシャルコード)の活用においても、同一のシンプルに対応する語句が多数あったとしてもこれら語句が類似した発音(音価)をもつ語句であることから、使用者の混乱を最小化し、シンプルコード活用をスムーズに行うことが可能となる。
【0266】
また、zh,ch,shが中国語の声母として存在するが、zとh、cとh、またはsとhが、同じグループにグルーピングすることを防止する(中国語の音節は、だいたい“声母+韻母”でできており、本実施例で同じグループにグルーピングしても別に問題はない。ただし、図10−1に示されていない“w”,“y”,“v”などを入力するとき、“s/h/w”などを共に割り当て、割り当てされたボタン3打で入力するようにする)。
【0267】
前記で例示した9個のグループを、図10−1に示すように、[1]〜[9]の9個のボタンに任意に割り当て、各字母の入力に反復選択方法を適用することができる。中国語の特性上、声母を入力するとき、zh、ch、shを除いてはローマ字の子音が連続することはない。したがって、反復選択方法により字母を入力する場合も曖昧性なしに入力することができる。たとえば、図10−1でb=[1]、p=[1]+[1]になるように入力することができる。各ボタンに割り当てされた字母のうちいずれの字母を1打にするかは、字母の使用頻度に応じて決める。使用頻度が多い字母を1打で選択できるようにすることはもとよりである。
【0268】
中国語でほぼ使用されないローマ字“v”を9個のグループのうち任意のグループに配置することができる。たとえば、発音が類似した“f”の属するグループに“v”をさらに配置し(または、明示的に割り当てず)、該当ボタン3打で“v”を入力することができる。また、“衣=yi(1声)”、“五=wu(3声)”などに使用されるwとyをそれぞれ適切な子音グループに配置し(または、明示的に割り当てず)、それを反復選択方法により入力(たとえば、wとyをそれぞれ配置されたボタン3打で入力)するようにできる。たとえば、yを/l、r/の属するグループに配置した場合、該当ボタン(図10−1の[8]ボタン)1打で“1”を入力し、2打で“r”を入力し、3打で“y”を入力するようになり、wを/m、n/の属するグループに配置した場合、該当ボタン(図10−1の[7]ボタン)1打で“m”を入力し、2打で“n”を入力し、3打で“w”を入力するようになる。
【0269】
反復選択方法を適用し、漢語併音入力するとき、ローマ字の子音と母音が交互に出現する性質を利用して曖昧性を大幅に減らすことを、便宜上“中国語制限反復選択方法”と称する。このような性質をとくに中国語だけでなくすべての言語に一般的に適用するときには便宜上“言語制限反復選択方法(LRRSM:Language Restricted Repeat Selection Method)”といい、とくに中国語に適用した場合は“中国語制限反復選択方法(Chiese Restricted RSM)”という。言語制限反復選択方法は、韓国語もしくはヒンディー語などにおいて、基本子音と基本母音の対をボタンに割り当て、反復選択方法を適用するとき、子音と母音が交互に出現する性質を利用して少ない曖昧性で入力できるようにしたのと同じ脈絡で理解すればよい。また同様に、韓国語の母音要素を活用した方法として、母音
【外230】
Figure 2004523030
が連続しない性質を利用し、激音コントロールを反復選択方法により選択できるようにしたものがあり、これは“韓国語制限反復選択方法”といえる。
【0270】
とくに図10−1〜10−4に示すように、子音が割り当てられたボタン(便宜上“子音ボタン”と称する)と、母音が割り当てられたボタン(便宜上“母音ボタン”と称する)とを分離し(すなわち、子音および母音を同じボタンに割り当てず)、反復選択方法を適用するとき、子音と母音が組み合わせられる各言語の特性を利用して曖昧性を大幅に減らすことができる。このように図10−1〜10−4と同様に子音ボタンと母音ボタンとをそれぞれ分離し、各ボタンに所定数(たとえば、1〜3)の子音または母音を割り当てて構成したキーパッドを便宜上“子音分離キーパッド(CVSK(Consonant Vowal Separated Keypad))”と称する。
【0271】
図10−1から、キーパッド上に表示されたローマ字の子音と母音を、反復選択方法により中国語漢語併音の入力時にも曖昧性なしに入力できるということが容易にわかる。声母の入力のために子音ボタン(図10−1の[1]〜[9]ボタン)のうち同一のボタンが連続して押されたとき、キーパッド上に表示された2番目の子音が入力されたことを、システムが容易にわかる。なぜなら、中国語の声母の入力時に、同じローマ字が連続しで出現することがないからである。ここで2回押されたボタンはw,y,vなどが割り当てられたボタンであり、同じボタンがもう一回押された(すなわち、3回押されたとき)というのは、すでに説明したようにw,y,vなどを入力するための動作であることを、システムが容易にわかる。なぜなら、[7]ボタン3打で“w=777”を入力する場合、これは“mmm”または“mn”または“nm”と解釈される可能性があるが、中国語の声母はこのように構成されることがないからである。
【0272】
図10−1に示すように、
【外231】
Figure 2004523030
の6個の母音を2個ずつ3つのグループに分け、4*3キーパッドの3個のボタン(たとえば、[*]、[0]、[#]ボタン)に配置し、それぞれの母音を反復選択方法により曖昧性なしに入力することができる。それは、中国語には同一のローマ字の母音が2回連続することがないからである。たとえば、ある漢字を漢語併音で表記するとき、“…aa...”のようになることはない。
【0273】
ただし、ここから、複韻母ai,eiと結合韻母ia,ieにおいて、aとi、そしてeとiを同じグループにグループングしない必要があることがわかる。それは、万一aとiが同じグループにグループングされ、同じボタンに割り当てられると(たとえば、[*]ボタン)、該当ボタン3打(すなわち、‘***’)の入力が‘ai’の入力か、それとも‘ia’の入力かを区別できない曖昧性が発生するからである。図10−1はこのような内容を考慮してグルーピングした事例を示す。図10−1の母音グループおよび配置は絶対的なものではなく、前記の制約事項を満足する限度内で変形が可能なのは明らかである。図10−1で各母音を反復選択方法により入力することができる。たとえば、i=[0]、o=[0]+[0]、iao=[0]+[*]+[0]+[0]のように入力できる。
【0274】
以上の内容を含む図10−1で、ローマ字1字当たり平均1.5打で入力することができるが、実際中国語での使用頻度を考慮し、頻度が高い字母を1打で選択できるようにすると、少ない入力打数で入力することもできる。
【0275】
12.1.4 コントロールボタンとして使用される機能ボタンの本来機能入力
図10−1において、ローマ字の母音に添字が付ける変形字母を入力するとき、3*4キーパッドのほかに、任意の“別途のボタン”をコントロールボタンとして活用して入力することができる。たとえば、中国語入力モードでの左側移動ボタン([<])をコントロールボタンとして活用する場合、
【外232】
Figure 2004523030
のように入力することができ、左側移動ボタンを5回連続して押すと、“e”と結合するコントロールをそれ以上選択できなくなるので、移動機能が活性化される(“e”は入力した状態)。一方、削除ボタン(便宜上、“[X]”で表示)変形字母の入力のためのコントロールボタンとして活用する場合は、
【外233】
Figure 2004523030
のように入力することができ、削除ボタンを5回連続押すと、すでに入力した“e”が削除される。このように他の機能を持つボタンをコントロールボタンとして活用するが、コントロールボタンのプッシュ回数によりコントロールが選択され、それ以上選択されるコントロールがない場合に、本来の機能(たとえば、移動機能)を選択できるようにする。
【0276】
前記の例で左側移動機能が活性化されると単語開始状態になるので、この際は左側移動ボタン[<]を一回のみ押せば左側移動機能が入力される。すなわち、“e”を入力した後、コントロールボタンである[<]ボタンを5回押せば、“e”のみが入力された状態でカーソルが左側に一つ移動し、もう一回押せば、もう一つ移動するようになる。これはすべての言語に適用可能である。
【0277】
12.1.5 子母音分離キーパッドでの中国語制限反復選択方法(3*4キーパッドでの変形字母の入力)
ここでは、3*4キーパッドでローマ字の母音の上に添字がつく変形字母(声調符号がつく場合を含む)の入力もできるようにする。
【0278】
結合韻母の一覧表に示すように、“i”の後に“i”,“u”は来ない(言い換えれば、“a”または“e”または“o”が来る)。また“u”の次は“u”と“i”が来ない(言い換えれば、“a”または“e”または“o”が来る)。したがって、図10−2に示す母音配置となる。図10−2において、左側の母音“i,a,e”に声調記号を付けるときは、右側の“u”が割り当てされた[#]ボタンをコントロールボタンのように使用する。同様に、右側の母音“o,u”に声調符号を付けるときは、左側の[*]ボタンを声調記号コントロールボタンのように使用する。たとえば、/o(第2声)=o+[*]+[*]=[0]+[0]+[0]+[*]+[*]で、/a(第2声)=a+[#]+[#]=[0]+[#]+[#]で、^e=e+[#]+[#]+[#]+[#]+[#]=[0]+[0]+[#]+[#]+[#]+[#]+[#]で、それぞれ入力することができる。複韻母ao=a+o=[0]+[0]+[0]+[0]で入力することができるし、母音aの後に母音a,eなどが来ないし、oaのような場合もないので、曖昧性なしにシステムが識別できる。母音
【外234】
Figure 2004523030
は母音uと模様が類似しているので、uが割り当てされたボタン2打(隠匿形反復選択方法)で入力することができる。
【0279】
これは、中国語の母音“a,e,o”のうちaとeの後に母音uが来ない性質、また、母音oの後に母音iが来ない性質を利用したものである。前述した制約条件、すなわち、aとiを同じグループに配置せず、そしてeとiを同じグループに配置せず、3つのボタンに母音を2個ずつ割り当てる共に、中国語のローマ字の母音結合規則を利用して図10−2のように母音が割り当てされたボタンをコントロールボタンのように使用することは、不可能であることがわかる。図10−2で、iとuをそれぞれ[*]ボタンと[#]ボタンに配置したのは、このボタンをコトロールボタンのように使用することを、容易に認識できるようにするためであり、さらに配置の均衡性などを考慮したからである。図10−2における母音の平均入力打数は、図10−1と同様に約1.5打である。
【0280】
図10−2の変形事例として、[0]ボタンに割り当てされた3つの字母の一部を3*4のキーパッドのほかに、“別のボタン”に配置することもできる。たとえば、上/下/左ボタンのいずれか一つのボタンに3つの字母の一部を割り当てることができる。
【0281】
図10−1〜図10−4で反復選択方法を適用しながらも曖昧性なしに漢語併音を入力できるのは、字音ボタン([1]〜[9]ボタン)と母音ボタン([*]、[0]、[#]ボタン)とを分離し、また、中国語を漢語併音で表記するときのローマ字の子音と母音の出現規則を利用したからである。
【0282】
12.2 子母音分離キーパッドでの英語制限選択方法。
英語などの場合においても中国語の場合と同様に図10−1〜10−4と類似した子母音分離キーパッド(CVSK)で反復選択方法を適用し、ほぼ曖昧性なしに入力することができる。なぜなら、ローマ字を用いるすべての言語は、単語構造が子音と母音が交互に組み合わせる構造になっているからである。
【0283】
英語の場合、“単語開始”から子音群が最大反復の場合は、“strengths”のように“CCCVCCCC”となる場合である(Cは子音、Vは母音)。 単語開始時、最大3つの子音が連続することでき、それは“st〜”または、“sp〜”から始まることだけである(たとえば、spree、spleen、strengthなど)。
【0284】
図10−1と同様に子音が約2〜3個ずつ割り当てされたキーパッドで(便宜上、図10−1で
【外235】
Figure 2004523030
のみが割り当てられていないと仮定する)、使用者が英語単語“student”を入力するために“622〜”を入力すると、システムは、“単語開始”後に入力された“622”を“sdd”の入力でなく“st”の入力として処理することができる(英語の特定単語で3つの子音が連続する場合は“st〜”または“sp〜”から始まることだけであり、システムはこのような英語単語生成規則または字母結合規則を覚えている)。“stu〜”の“u”を入力するときは、母音が割り当てされたボタンが押されることから、子音群(例えは、“st”)が終わり母音(例えは、“u”)が来ることがわかる。“stu”入力後に“d”を入力するために“2”が入力されると、再び子音が始まることをシステムがわかる。同様に“student”の“〜ent”を入力するために“〜**7722”を使用者が入力すると、“**”が入力されたとき、先出願で説明したように英語の場合には“a”が連続しないので、“aa”でなく“e”が入力されたことを、システムが容易にわかり、また、“7722”を“mmt”,“ndd”,“nt”,“mmdd”などに解釈できるが、先出願に言及したように、“連打遅延時間”そして“離打遅延時間”をそれぞれ異なって設定することにより、反復選択方法から発生する曖昧性を大幅に減らすことができる。
【0285】
子音と母音が混在状態で各ボタンに割り当てされた現在の標準英語キーパッド(図1−1)でも、このように特定言語の単語生成規則(字母結合規則)を反映して反復選択方法の適用時に発生する曖昧性を減らすことができる。しかし、このように子音と母音が一つのボタンに混在して割り当てられた場合は、言語制限入力方法(とくにフル入力方法として反復選択方法を適用する)を適用するのが非常に難しくなる。たとえば、図1−1で“student”を反復選択方法により入力するとき、“stu〜”は“777888〜”であるが、“777”をシステムが“s”と認識したとしても、つぎの“888”が“ut(すなわち、sut)”か、“tu(すなわち、stu)”か、“v(すなわち、sv)”かわからなくなる(勿論、英語制限入力方法適用時“s”の後に“ttt”が来ないので、システムは入力値“888”を“ttt”でないと見なすことはできる)。同様に“〜de〜”を入力するために“333”を入力するときも、“de”か“ed”かわからないが、なお、“〜de〜”の前に入力した“888777”が“sut”、“stu”、“sv”と解析されるので、3つの場合のそれぞれに対して“〜de〜”、“〜ed〜”の両方ともできる。
【0286】
このように言語制限入力方法を適用するとしても、フル入力方法として反復選択方法を適用する場合、多くの曖昧性が発生する。なぜなら、言語制限入力方法において子音と母音との出現規則(すなわち、単語生成規則、字母結合規則)を用いるが、この際、入力値が子音を入力するためのものか、または母音を入力するためのものかを明確に区別するのができないからである。図10−1、図10−4に示すように、子音と母音がそれぞれ分離して割り当てられた場合は、反復選択方法の適用の際、母音割当のボタンが押されると母音の入力であると、子音割当のボタンが押されると子音の入力であると、システムがそれぞれ認識するので、曖昧性を大幅に減らすことができる。
【0287】
ローマ字を使用する英語(English)の場合、母音が2つ以上連続する場合が多くある(たとえば、captainの‘ai’)。なお、実際単語で同一の母音(基本母音であるa,e,i,o,u)が連続する場合は、food,teenのようにoo,eeの場合があり、またvacuumのようにuuの場合がある。この際、前者は割に頻繁にあり、後者はあまり多くない。出願人は英語辞典上で...aa..., ...ii...になっている単語をまだ見たことがない。したがって、英語の5つの基本母音を[*]、[0]、[#]ボタンに割り当てるに際し、‘a’を1打で選択し、e,o,uのいずれか一つを2打で選択するようにすると、実際多くの場合に曖昧性が除去される。たとえば、[*]ボタンに母音‘a,o’を割り当てて反復選択方法を適用すると、[*]ボタンが2打入力されたとき、2つの母音aaの入力ではなく、母音oの入力であると、システムが認識することになる。同様に[0]ボタンに‘i,u’を割り当て反復選択方法を適用すると、[0]ボタンが2打入力されたとき、2つの母音iiの入力ではなく、母音uの入力であると、システムが認識することになる。単語内で、aa,iiのごとく連続することが全くないとは言えないが、先出願で言及した“連打遅延時間”および“離打遅延時間”を異なって設定することで曖昧性をほぼなくすことができる。残りの母音‘e’は残りの[#]ボタンに割り当て、1打で入力することができる。
【0288】
仮に、[*]、[0]、[#]のボタンのいずれか一つのボタンを特殊な用途のボタンとして使用したい場合は、母音‘e’を母音が割り当てられた任意のボタンに割り当てる。たとえば、‘i,e,u’を[0]ボタンに配置することができる。母音uは[0]ボタン3打で入力する。なぜなら、母音uが英語の母音のうちもっとも使用頻度が低い母音であるからである。結局、‘i,e,u’を[0]ボタンに割り当てした状態で、英語のiが連続して(すなわち、...ii...)登場する場合がなければ、iとeは曖昧性なしに入力されることができ(それぞれ1打、2打)、uを[0]ボタン3打で入力するとき、uか、ieか、eiかわからないという曖昧性が発生することになる。uの使用頻度が低いことは、このような場合が多くないということを意味する。
【0289】
結局、子母音分離キーパッドを用いて曖昧性を大幅に減らすことができ、さらに多数の母音を一つのボタンに割り当てるにおいて、辞書にある英語の単語のうち、同一の母音が連続して登場しない母音を1打で選択するようにし、複数個の母音が割り当てられたボタンで反復選択方法により母音を入力するに際しては、ほぼ曖昧性なしに入力することができるようになる。
【0290】
このように連続して登場しない母音を1打で選択し、またもっとも使用頻度がない母音を3打で選択することは、ボタン当たり約2〜3個の子音が割り当てられた場合にも同様に適用することができる。
【0291】
以上、ローマ字を用いる英語の場合を例として説明したが、ローマ字を用いる他の言語の場合にもそれを同様に適用することができる。
【0292】
12.3 子母音分離キーパッドにおけるインドネシア語制限反復選択方法
インドネシア語の場合もローマ字(英語字母)で単語を表記する。インドネシアの音節はつぎのように構成される(Cは子音で、Vは母音である)。
【0293】
V:be−a 関税
VC:am−bil つかむ
CV:go−sok こする
CVC:pon−dol 小屋
CCV:tra−di−si 伝統
CCVC:con−trak 契約
CVCC:teks−tur 織物
CCCV:kon−struk−si 建設
CCCVC:strip−tis 裸体ダンス
【0294】
子音が3個以上登場する場合はよくわかるように英語などからの外来語である。以上の説明から、インドネシア語の場合においても“st〜”または“sp〜”で始まらない限り、単語の語頭に子音が3個以上連続しないことが予想される。したがって、このような単語生成規則(字母の結合規則)を用いてインドネシア語制限反復選択方法を適用することができる。
【0295】
q,xは物理学、数学などの自然科学記号に使用されているという。すなわち、文字入力にはほぼ使用されていないと考えられる。したがって、q,xは特定グループに明示的に配置しないこともでき、入力においても3打で入力することができる。また、中国語の場合と同様に、2個以上のローマ字母を組み合わせて1つのインドネシア語音を表記することがあり、ny,sy,kh,ngなど4つの表記がある。
【0296】
英語字母の子音21個のうち、q,xを除外した19個の子音を9個のグループにグルーピングする方法はいずれの方法も可能であるが、インドネシア語の特性を反映してグルーピングするとよい。たとえば、
【0297】
BP/DT/GK/CJ/MN/LR/SZ/FV/HWYのようにグルーピングすることができる。
【0298】
qとxは適正なグループにグルーピングすることができる。たとえば、qを“GK”グループにグルーピングし、xを“SZ”グループにグルーピングすることができる。
【0299】
インドネシア語の母音を表記するにはa,i,u,e,oの5個の母音が使用される。また、ai,au,oiの3個の二重母音があり、oiはまれにしか使用されない。また、したがって、5個の母音を2個または3個のグループにグルーピングするに際して、なるべくaおよびi、そしてaおよびuを同じグループにグルーピングしないほうが好ましい。たとえば、ae/uo/iにグルーピングする。また、英語の場合の如く、同じ母音が連続して出現しない(連続して出現してもその出現頻度が少ない)母音を、各グループでその母音の属するボタン1打で選択することが好ましい。
【0300】
12.4 子母音分離キーパッドにおける日本語制限反復選択方法
日本語の入力に際しては、ローマ字で日本語発音を入力し、それをさらに日本語に変換する方法が幅広く採用されている。図10−1〜図10−4と類似した子母音分離キーパッドを用いてローマ字で日本語音を入力し、それを日本語に変換することは、可能である。“あ”、“い”、“う”、“え”、“お”はそれぞれ“a”,“i”,“u”,“e”,“o”で表記し、“な”、“に”、“ぬ”、“ね”、“の”はそれぞれ“na”,“ni”,“nu”,“ne”,“no”で表記し、残りの字母をも、ローマ字の子音と母音との組み合わせで表記することができる。
【0301】
日本語でローマ字の子音が連続して2回登場する場合は、促音または拗音(小さな字で表記される)が使われる場合である。また、ローマ字の母音が連続して登場する場合は、単語のうち“あ”、“い”、“う”、“え”、“お”の組み合わせが連続して登場しないという仮定の上に、せいぜい2回程度であり、3回以上連続して登場する場合は極めてまれであることがわかる。したがって、ローマ字母の5個の母音(a,i,u,e)を図10−1〜図10−4と同様に3個のグループに分け、3個のボタンに割り当て、反復選択方法により母音を入力しても曖昧性が別に発生しないことがわかる。とくに、日本語の場合、“a”の入力に対応する日本語が“あ”になり、“na”の入力に対応する日本語が“な”になることが容易にわかる(残りの日本語字母に対しても同一である)。したがって、使用者が“na”を入力し、入力値が“na”であることをシステムが確認する瞬間、システムが使用者に“な”を提供することができる。
【0302】
50音図表の日本語表記に使用されるローマ字の子音としては、k,s,t,n,h,m,y,r,w,g,z,d,b,pの14個がある。拗音の表記に際しては、ローマ字の子音2個を組み合わせて表現するか(たとえば、cha,sha)、“y”を組み合わせて表現するか(例、kya)、または“j”を用いて表現する。ローマ字の子音が連続して2回以上登場する場合は、ch,sh,ky,ny,hy,my,ry,gy,pyなどがあり、また促音が入る場合がある。促音が入ると、k,s,t,pのうち同じ字母が連続して登場する場合がある(例、ippai)。したがって、16個(14個+c,j)のローマ字の子音は日本語の入力に必須であることがわかる。このように日本語入力に必須の子音を容易に入力すべく、子母音分離キーパッドを構成することができる。残りの5個のローマ字の子音(f,l,q,v,x)も、英語などの入力に必要なものであるが、一旦16個字母を中心にグルーピングする。たとえば、つぎのようである。
【0303】
BP/DT/GK/CJ/H/MN/R/SZ/YW/=>9個のグループにグルーピングする。
BP/DT/GK/CJ/H/MN/Y/SZ/RW/=>9個のグループにグルーピングする。
BP/DT/GK/CJ/HR/MN/SZ/YW/=>8個のグループにグルーピングする。
【0304】
英語の入力に必要な5個のローマ字の子音は、中国語の場合と同様に各グループに適正に追加することができる。8個のグループにグルーピングした事例では、3*4キーパッドで残りの4個のボタンを母音ボタンとして活用することもできる。また、母音ボタンとして3個のみを使用すると、残りの1個のボタンを英語入力に必要な子音用に活用することもできる。
【0305】
12.5 意図的な言語制限解除
言語制限反復選択方法は、辞書(dictionary)にあるか否かに関わらずすべての単語が入力できる“フル入力方法”の長所を犠牲するものであるから、使用者が、このような言語制限を適用するか否かを予め設定することが好ましい。しかし、言語制限入力方法を可能とする“言語制限入力モード”においても、使用者が、辞書にない、単語生成規則(字母結合規則)に合わない単語を入力しようとする場合は、字母の入力後、特定機能(たとえば、空白と左側進行あるいは単語終了など)を入力し、ターゲット字母を意図的に確定させたのち、つぎの字母を入力することにより、すべての字母の組み合わせを入力することができる。たとえば、図10−1の“英語制限入力モード”で使用者が“622〜”を入力すると、システムは“sdd〜”でない“st〜”と認識するとしたが、万一使用者が“sdd〜”を入力しようとする場合は、“62”を入力したのち、空白と左移動機能を入力し、“2”を入力するか、または“62”を入力したのち、“単語終了機能(または、単語終了の効果を与えるコントロール)”を活性化させる他の手段を入力し、ついで“2”を入力する。“62”を入力したのち、単語終了機能が活性化されると、システムは、つぎに入力される“2”が“単語開始”後に初めて登場するので、それを“d”と認識することができる。このように意図的に単語終了機能を入力して特定言語制限入力モードで言語制限を克服することを、便宜上“意図的言語制限解除”と称する。“sdd〜”の例は“意図的英語制限解除”である。
【0306】
同様に、図10−2における“中国語制限入力モード(中国語制限反復選択方法適用)”において、使用者が、漢語併語には存在しないが、英語には存在する母音の組み合わせである“ui”を入力しようとする場合は、“u”を入力したのち、単語を終了させる手段(前記の例で言及)をさらに入力し、ついで“i”を入力する。一方、図10−2を基準として“中国語制限入力モード(中国語制限反復選択方法適用)”において、“u”を入力したのち、“i”が割り当てられたボタンを押すと、先出願で言及したように、“u”の変形字母(例、“u”に声調符号が付く字母、または“u”上に“・・”が付く字母
【外236】
Figure 2004523030
を、“u”の変形字母と見なして入力する場合)が入力される(中国語制限反復選択方法の適用時、“i”が割り当てられたボタンを、母音“u”,“o”の後に押す場合、コントロールボタンのように使用するとしたので)。結局、使用者は中国語制限モードにおいても漢語併語に存在しない組み合わせの単語(たとえば、英語単語などすべての字母の組み合わせ)を入力することができる。言い換えれば、中国語を主に使用する使用者は、中国語制限入力モード(中国語制限反復選択方法の適用モード)に設定した状態で、その設定を変更しなくても中国語に存在しないすべての字母の組み合わせを入力することができる。これは“意図的中国語制限解除”である。
【0307】
図4−5の韓国語の3個母音要素を利用した方法で、一文字として子音または母音を入力する際にも同じく適用できる。たとえば、図4−5において、一文字としての
【外237】
Figure 2004523030
を入力しようとする場合は、“単語開始”状態で[1]を入力し、ついで単語終了機能を与える手段を入力し、再び単語開始状態で[*]を入力する。[1]ボタンと[*]ボタンを連続的に入力すると、
【外238】
Figure 2004523030
となるからである。標準キーボード(英語および韓国語の標準キーボード)では、右側矢印ボタンを押すと、“単語終了”空白が入力せずに単語終了機能が活性化されるようになっており、本発明においても右側矢印ボタンがさらに備えられる場合、それは同一に適用することができる。
【0308】
12.6 言語制限解除の遅延時間
“連打遅延時間”と“離打遅延時間”を、一つのボタンに3個以上の字母が割り当てられた場合にも適用できると前述した。たとえば、図1−1の標準英語キーパッドで連打遅延時間を0.1秒と設定し、[2]ボタンが0.1秒内に2回押されると、Bを入力したとシステムが認識することができる。
【0309】
同様に、[2]ボタンが連続して3回押されたとき(すなわち、[2]+[2]+[2])、1番目の入力値と2番目の入力値(すなわち、1番目の[2]ボタンと2番目の[2]ボタン)との間の遅延時間の間隔が、連打遅延時間と設定された時間(たとえば、0.1秒)以内であり、2番目の入力値と3番目の入力値との間の遅延時間間隔が、連打遅延時間と設定された時間(例、0.1秒)以内であれば(すなわち、[2]+0.1秒以内+[2]+0.1秒以内+[2])、Cの入力としてシステムが認識することができる。または、[2]ボタンが連続して3回押されたとき(すなわち、[2]+[2]+[2])、全体入力時間が連打遅延時間の2倍(たとえば、0.2秒)以内であれば、Cの入力としてシステムが認識することもできる。
【0310】
また、英語の場合、たとえば、図10−1において
【外239】
Figure 2004523030
がない状態を仮定し、英語の母音“a”が連続して登場しない性質、“i”が連続して登場しない性質を厳格に適用すると、“NII”のような略字を入力するとき、必ず単語終了機能の入力による“意図的英語制限解除”を通じて英語制限反復選択モードで“NII”を入力することができる。しかし、“NII”を入力したのち、一定時間が経過すると、単語終了機能をあえて入力しなくてもNIを確定することができる。この一定時間は、先出願で言及した“離打遅延時間”と同一に設定することもできるが、“離打遅延時間”よりも長く設定することが好ましい。たとえば、“NI”を入力したのち2秒が経過すると、単語終了機能を入力しなくてもNIが確定され、システムは再び“単語開始”状態に戻る。これを便宜上“一時的言語制限解除遅延時間”と称し、これも使用者により設定できるようにすることが好ましい。これがすべての言語で同様に適用できることは自明である。
【0311】
各種の遅延時間をまとめるとつぎのようである。
連打遅延時間≦離打遅延時間≦一時的言語制限解除遅延時間
【0312】
3つの遅延時間をすべて同一に設定することができるが、連打遅延時間よりも離打遅延時間を長く設定し、また離打遅延時間よりも一時的言語制限解除遅延時間を長く設定することが好ましい。
【0313】
13.入力値の長さで判断する並行入力方法
索引に保存された短縮コードの長さは場合によって特定個数以下となる可能性がある。また、特定な場合、使用者によりまたはシステムにより入力される短縮コードの類型(たとえば、類型1(都市名)、類型2(銀行名)、...先出願で類型1、類型2はツリー形態にグルーピングできるとした)が指定される。仮に、類型1(都市名)で入力される短縮コードの類型が指定され、都市名の短縮コードの長さを3以下と仮定すると、短縮入力方法を基本モードとする並行入力方法の適用時、入力値の長さが3を超過する瞬間、システムの入力値をフルコードと見なして処理することができる。逆にフル優先並行入力方法の適用の際、3個の入力値が入力され、単語終了機能(例、空白)が入力されると、システムの入力値をシンプルコードと見なして処理することができる。
【0314】
これは、韓国語、中国語の如く特定な類型(都市名−北京、会社名−四通集団...)の短縮コードの長さが一定長さ以下となる場合にとくに有用である(韓国語、中国語などにおける特定類型の名詞は、多くの場合に一定数以下の音節で形成されていて、音節基準イニシャルコード短縮コードとして用いるのが自然である。たとえば、韓国語での銀行名の大部分は2音節で形成されているので、銀行名の音節基準のイニシャルコードの長さは2となる)。
【0315】
これは、入力値が短縮コードかまたはフルコードかを入力初期に判断して使用者に提供する必要がない場合、すなわち入力値の長さが特定長さ以上かそれとも以下かがわかるだけで、入力値がシンプルコードかそれともフルコードかを判断できる場合に有用である。すなわち、毎回入力値が入力される度に短縮コード索引を検索することなく、ただ入力値の長さが特定長さ以上であるか否かのみをチェックするだけですむので、具現を単純化し、システムの性能を向上させることができる。
【0316】
14.言語制限並行入力方法
言語制限並行入力方法は、フル優先並行入力方法の適用時、入力値が特定言語の“単語生成規則”を違背する瞬間(すなわち、言語制限を違背する瞬間)、システムが入力値をシンプルコードと見なして処理する方法である。万一、入力値が一致する値がシンプルコード索引にもう存在しないと確認されると、再び入力値をフルコードと見なして処理することができる。
【0317】
14.1 フル入力方法として言語制限反復選択方法を適用した言語制限並行入力方法
14.1.1 中国語
とくに図10−1〜図10−4を基準とした中国語の音節基準イニシャルは、子音ボタンである[1]〜[9]の数字値のみを有する(母音a,o,eが単独で使用される場合があるが、それは感嘆詞程度であり、実際はほぼない。母音
【外240】
Figure 2004523030
が単独で使用される場合は、前にy,w,yをそれぞれ付ける)。反復選択方法を適用したフルコードは、図10−1〜図10−4の例において、大部分の場合、2番目または3番目の入力値としては、母音入力のために[*]、[0]または[#]ボタンのいずれか一つのボタンが入力される必要がある。このような性質は、先出願の韓国語の例(母音要素を活用した方法)で言及したように、“並行入力方法”を適用する際に、入力初期に入力値がフルコードを形成するか否かを把握できる良い特性を提供する。
【0318】
たとえば、フル入力方法として、図10−1〜図10−4を基準とした反復選択方法を使用し、基本入力モードとしてフル入力モードを適用した並行入力方法(フル優先並行入力方法)において、入力値“693...=shk...”が入力されると、3番目の値[3]が入力される瞬間、入力値がフルコードを形成できないこと(‘sh’まではできるが、その後の子音‘k’ができないので)を、システムが認識できるので、システムが入力値をシンプルコードと見なして処理することができる。同様に、“112...=pd...”が入力されると、3番目の入力値[2]が入力される瞬間、入力値がフルコードを形成できないこと(中国語入力で“11”は‘bb’にならなく、‘p’に解釈せざるを得ない。さらに、‘p’の後にローマ字の子音‘d’または‘t’が来ると中国語音節を形成できないので)を、システムが認識し、システムが入力値をシンプルコードと見なして処理することができる。同様に、“7771...=wb...”が入力されると、4番目の入力値[1]が入力される瞬間、システムが入力値をシンプルコードと見なして処理することができる。結局、大部分の場合、2番目または3番目の入力値が入力されると、入力値がフルコードか否かをシステムが認識することができる。
【0319】
“14...=bj...”が入力されると、2番目入力値[4]が入力される瞬間、入力値が有効な中国語音節を形成できないこと(中国語声母のうちbjのようにローマ字母子音が結合される場合がないので)を、システムが認識し、入力値をシンプルコードと見なして処理することができる。すなわち、図10−5でシステムはシンプルコード“14”の対応語句である“Bejing”または“北京”を使用者に提供することができる。万一、シンプルコードの索引に“14”または“14”で始まるシンプルコードがなければ、システムは入力値を再びフルコードと見なし、“bj”を使用者に提供するようになる。
【0320】
これは、まるで母音要素を活用した韓国語の場合(図4−5)と同一である。すでに説明した図4−5におけるフル入力方法は、韓国語制限反復選択方法と考えられ、フル優先並行入力方法の適用時、“12”が入力されると、入力値が有効な韓国語音節を形成できないので、システムは入力値をシンプルコードと見なし、シンプルコード索引を参照して、シンプルコードに対応する語句を使用者に提供する。しかし、シンプルコード索引に“12”と一致するシンプルコードがもう存在しないことが確認されると、システムは入力値を再びフルコードと見なし、
【外241】
Figure 2004523030
を使用者に提供する。
【0321】
理解をサポートするために、図5−4と図10−5のシンプルコードの索引におけるシンプルコードは整列状態になっているが、実はシステム内部にいずれの形態に保存しても構わない。ただし、シンプルコード索引検索の際に、システムは必要ならシンプルコードを整列し、入力値がシンプルコード索引にまだ存在するか否かを検査することがある。
【0322】
また、基本入力モードとして、短縮入力コード(検索対象となるシンプルコード索引に、図10−1を基準として[1]〜[9]からなる音節基準イニシャルコードのみが保存されていると仮定する)を適用する並行入力方法(短縮優先並行入力方法)において、入力値“1*...”の2番目の値[*]が入力される瞬間、システムは、シンプルコード索引を検索しなくても、入力値をフルコードと認識して処理することができる。これも図5−4における韓国語の場合と同一である。
【0323】
14.1.2 英語など
“st〜”または“sp〜”から始まって、最初の単語開始から4番目の子音の入力が認識されると、そして“st〜”または“sp〜”から始まらず、最初の単語開始から3番目の子音の入力が認識される瞬間、システムは入力値をシンプルコードと見なして処理することができる。
【0324】
たとえば、図1−1のキーパッドで単純反復選択方法を適用すると、“467...=gms...”を入力するとき、3番目の入力値[7]が入力される瞬間、入力値が英語の単語生成規則に違背するので、システムが入力値をシンプルコードと見なして処理することができる。万一、シンプルコード索引にinstallの全体関連シンプルコード“4678255=install”が保存されていると、シンプルコード対応語句であるinstallを、システムが使用者に提供することができる。検索範囲のシンプルコード索引に“467...”と一致するシンプルコードが存在しないと、入力値を再びフルコードと見なして処理することができる。
【0325】
そして、前述したように、子母音分離キーパッドでフル入力方法として英語制限反復選択方法を使用すると、入力値が英語の入力規則(たとえば、単語が“st〜”または“sp〜”から始まらない限り、3個の子音は登場できない)を違背するか否か容易にわかるようになるので、より効率よく並行入力方法を適用することができる。
【0326】
14.2 フル入力方法として代表字母除外コントロール処理方法を適用する言語制限並行入力方法
図1−1において、各ボタンの1番目の字母を代表字母として該当ボタン1打で入力し、残りの字母をコントロール処理方法により入力する場合(すなわち、代表字母除外コントロール処理方法適用)、英語の場合に説明した単語生成規則を活用し、単語生成規則の違背時に入力値をシンプルコードと見なして処理する言語制限並行入力方法を適用することができる。
【0327】
たとえば、図1−1において、1番目の字母を代表字母とし、残りの字母をコントロール処理方法により入力する場合、たとえば“467...=gms..”を入力するとき、3番目の入力値[7]が入力される瞬間、入力値が英語の単語生成規則に違背するので、システムが入力値をシンプルコードと見なして処理することができる。
【0328】
同様に、英語以外の言語においても同様に適用することができ、残余の事項はフル入力方法として反復選択方法を適用する言語制限並行入力方法に類似している。
【0329】
14.3.言語制限並行入力方法における3次曖昧性極服
“scope”の全体関連シンプルコード“72673”を入力する場合は、システムがそれを1次的にフルコードと認識すると、“72673=pampd”となって、入力値が英語の単語生成規則に違背しないので、システムは入力値を1次的にフルコードと認識するようになり、2次的に入力値をシンプルコードと解釈し、シンプルコードに対応するscopeと認識することもできる“3次曖昧性”が発生する。これは、フル入力方法として図1−1を基準とした単純反復選択方法を適用した場合である。
【0330】
この場合、システムは1次的に使用者にpampdを提供する。しかし、使用者がscopeの入力を所望すると、特定ボタンを押してscopeを選択できるようにする。または“72673”の入力後、単語入力が終了すると(たとえば、空白などが入力されると)、入力値を1次的にフルコードと解釈した“pampd”と、シンプルコードと解釈した“scope”とを使用者にリストで提供し、使用者が選択できるようにする。
【0331】
前記の場合は、フル入力方法として代表字母除外コントロール処理方法を使用する並行入力方法にも同様に適用することができる。また、フル優先並行入力方法でない短縮優先並行入力方法においても、入力値を入力したのち、単語入力が終了する時点で、入力値がシンプルコード索引に存在しているとしても、入力値をフルコードと見なしたとき、言語制限を違反しないならば(3次曖昧性が発生すれば)、使用者が選択できるようにする(特定ボタンを繰り返して押すか、またはリストから選択する)。
【0332】
英語以外の言語(とくに、代表字母除外コントロール処理方法を適用する日本語の場合など)に対しても、同様に適用することができる。
【0333】
15.言語制限に違背した文字例からのシンプルコードの抽出および解釈
入力値(フルコードまたはシンプルコード)はクライアント側も解釈でき、サーバ側も解釈できると説明した。図11−1、図11−2はそれぞれクライアント側およびサーバ側で解釈されることを示す先出願の図面である。すなわち、ここで“システム”というのは、クライアント側システムまたはサーバ側システムの両方を含む概念である。入力値がシンプルコードである場合、それをクライアント側が解釈し、シンプルコードの対応語句を文字列(text)でサーバ側に転送すると、サーバ側はそれを活用して各種のサービスを提供できるようになる。同様に、入力値を数字でサーバ側に転送すると、サーバ側がそのシンプルコードを解釈し、各種のサービスに活用できるようになる。クライアント側がDTMFトーンを送出し、サーバ側がその入力値を受けて活用することも、数値をクライアント側からサーバ側に転送する事例の一つである。
【0334】
言語制限並行入力方法において、入力値が言語制限に違背すると(すなわち、入力値が特定言語の有効な音節を形成できなければ)、システムは入力値をシンプルコードと見なして処理するが、この際、シンプルコードの索引には入力値と一致するシンプルコードが存在しないこともある。この場合、再び入力値をフルコードと見なして処理する。たとえば、使用者が図4−5を基準として
【外242】
Figure 2004523030
を念頭において“7799”を入力するとき、クライアント側システム内のシンプルコード索引に“7799”と“7799”に対応する
【外243】
Figure 2004523030
が保存されていなければ、システムは単に
【外244】
Figure 2004523030
を使用者の入力と見なすことになる。万一、証券情報システムの場合、クライアント側が入力値“7799”をサーバ側に転送するか、または入力値“7799”に対応する
【外245】
Figure 2004523030
をサーバ側に転送すると、証券情報サーバが“7799”を解釈することができるので、別に問題はないであろう(証券情報サーバはシンプルコード“7799”とシンプルコード対応語句である
【外246】
Figure 2004523030
を有していると仮定する)。しかし、クライアント側の文字入力モードで使用者が“7799”を入力したのち、クライアント側が前記入力値をシンプルコードと見なして処理するが、この際、クライアント側のシンプルコード索引に“7779”が存在しなければ、それを再びフルコードと見なし、文字列
【外247】
Figure 2004523030
をサーバ側に転送する場合、証券情報サーバではそれを活用することが困難になる。
【0335】
よって、証券情報サーバでは、転送された文字列
【外248】
Figure 2004523030
が意味なしの値であれば、
【外249】
Figure 2004523030
の入力に使用された“7799”を抽出し、シンプルコード“7799”の対応語句である
【外250】
Figure 2004523030
を追跡して、それをシステムで活用できるようにする。または、韓国語でシンプルコードとして音節基準イニシャルコードを使用する場合にのみ適用できる他の方法があり、すなわち、システムは、シンプルコードの対応語句のうち
【外251】
Figure 2004523030
と音節の初子音が一致する
【外252】
Figure 2004523030
を追跡し、それを活用してサービスを提供することができる。
【外253】
Figure 2004523030
の場合も音節基準イニシャルコードは“7799”となる。この場合も“7799”は
【外254】
Figure 2004523030
と解釈されるが、この際、
【外255】
Figure 2004523030
を検索するためには、初子音が同一の場合を含み、
【外256】
Figure 2004523030
の場合は音節の初子音が
【外257】
Figure 2004523030
である場合まで、
【外258】
Figure 2004523030
の場合は、
【外259】
Figure 2004523030
である場合まで含んで検索する。すなわち、
【外260】
Figure 2004523030
と共に割り当てられた(激音、硬音が、基本子音が割り当てられたボタンに暗示的に割り当てられたと見なす)字母が音節の初子音と一致する場合を検索すると良い。
【0336】
これは、キーパッドでないキーボードを使用するパソコン環境に対しても同一に適用することができる。すなわち、既存のパソコンなどをクライアントとして使用する証券情報システムでは、使用者が
【外261】
Figure 2004523030
の株価を照会するために
【外262】
Figure 2004523030
を入力しなければならなかったのに対して、ここでは、
【外263】
Figure 2004523030
のみを入力してサーバ側に転送しても、証券情報サーバシステムが、
【外264】
Figure 2004523030
が一文字の羅列であって、上場会社名に存在していないと認識し、前述した2つの方法(“7799”を抽出したのち、
【外265】
Figure 2004523030
を追跡するか、または
【外266】
Figure 2004523030
と音節の初子音が一致する
【外267】
Figure 2004523030
を追跡する)によってサービスを提供することができる。
【0337】
他の方法は、サーバ側の索引に
【外268】
Figure 2004523030
のみならず
【外269】
Figure 2004523030
を登録しておき、クライアント側から転送された値
【外270】
Figure 2004523030
が有効な韓国語音節を形成できないことを確認し、保存されたシンプルコード対応文字と比較することで、使用者が所望するのが
【外271】
Figure 2004523030
であることを把握することができる。
【0338】
以上の内容を図にまとめると図11−3のようになり、(A),(B),(C)が選択的に可能である。
【0339】
さらに、既存のパソコンなどのクライアントでキーボードなどの装置を利用した文字を入力する場合(たとえば、パソコンのワードプロセッサなどを利用して文字を入力する場合)においても、音節基準イニシャルコードを用いて音節の初子音のみを入力し、システム(クライアントまたはサーバ)でそれをターゲット語句に変換することにより、高速の文字入力を可能とし、または各種情報システムでの活用を可能とする。たとえば、
【外272】
Figure 2004523030
を入力しようとする場合、使用者が
【外273】
Figure 2004523030
を入力すると、システムは索引を検索し、音節の初子音が
【外274】
Figure 2004523030
である
【外275】
Figure 2004523030
を使用者に提供することができる。前述した他の方法(約束された特定キーパッドを基準とした入力値がシンプルコード抽出および索引検索、シンプルコード対応文字を索引に記憶)も、適用することができる。図11−5を参考することができる。(A),(B),(C)が選択的に可能である。
【0340】
今までは常用語句を登録しておき、それを入力するにおいて、語句との関連性を考慮せず単に特殊機能ボタンと数字ボタンなどとを組み合わせて入力するように指定する程度であった。たとえば、
【外276】
Figure 2004523030
を常用語句として登録し、“alt+l”を入力する。
【0341】
同様に、図10−2を基準として“四通集団(satongjipdan:出願人が中国語発音がわからないので、便宜上、韓国語発音を漢語併音と見なして使用するが、中国語発音にも同様に適用すると良い)”の音節基準イニシャルコードは、s,t,j,dに対応する“6242”となる。使用者が“6242”を入力したとき、クライアント側システムのシンプルコード索引に6242と四通集団(satongjipdan)が登録されていなけば、クライアント側システムでは、使用者にただ“sdjd”のみを提供するようになる。使用者が“sdjd”をサーバ側に転送すると、それを受けるサーバ側では、“sdjd”が有効な中国語音節にならないと認識し、“sdjd”から使用者の入力値である“6242”を抽出し、シンプルコード(ここでは音節基準イニシャルコード)“6242”に対応する“四通集団”を検索することができる(サーバ側システムはシンプルコードと対応語句を保存していると仮定する)。
【0342】
韓国語の事例で、
【外277】
Figure 2004523030
と各音節の初子音とが一致する語句を検索することができるように、図10−2を基準として“sdjd”およびその他の変形可能な子音の組み合わせ(たとえば、“xdjd”、“stjt”,“sdjt”,...16つの場合が存在)と各音節の初子音とが一致する単語を使用者に提供することができる。
【0343】
また、サーバ側にシンプルコードの対応文字“sdjd”を一緒に保存しておいた場合、クライアント側から転送された値“sdjd”が有効な中国語音節にならないと認識し、転送値と索引のシンプルコードの対応文字とを比較すると、使用者が所望するのが“四通集団”であることを、システムが把握することができる。
【0344】
以上の内容を図にまとめると図11−4のようになり、(A),(B),(C)が選択的に可能である。
【0345】
パソコンなどの情報通信機器も、使用者が“stjd”を入力するとき、漢語併音の音節の初子音と一致する単語(“四通集団”)を検索して使用者に提供することができる。または、システム(すなわち、パソコン)で短縮コード(シンプルコードの対応文字)として各音節の初子音“stjd”を登録しておいた場合、使用者が“stjd”を入力するとき、2番目の子音が入力される瞬間、中国語言語制限に違背(sh,ch,zhなどでない2つのローマ字の子音が登場する場合)することになるので、入力値を短縮コードと見なして(使用者が短縮入力を行ったと見なす)処理することができる。入力値“stjd”からサンプルコードを抽出することは、予め約束されたキーパッド(たとえば、10−2)によりシンプルコード(例、6242)を抽出することができる。図11−6参考することができ、(A),(B),(C)が選択的に可能である。
【0346】
さらにパソコンのキーボードそしてキーパッドばかりでなく、これらと類似したすべての変形キーボード(スクリーン上で具現されるキーボードの形態は極めて多様である)に対しても同様に適用することができる。
【0347】
16.音節基準イニシャルコードの入力時、シンプルコード索引を利用しない並行入力方法
前述した方法のうちシンプルコードとして音節基準のイニシャルコードを使用する場合、各音節の初子音と比較することは、クライアント側がシンプルコードの索引(たとえば、6242/satongjipdan/四通集団)を有せずただ特定語句の索引のみ(たとえば、satongjipdan/四通集団)を有した場合にも有用に適用することができる。たとえば、“62...”の2番目の[2]が入力される瞬間、システムは、入力値が中国語言語制限に違背すると認識し、入力値“62...=sd...,st...,xd...,xt...(便宜上‘可能字母の組み合わせ’と称する)”と、索引単語のうち各音節の初子音とが一致する語句を検索して使用者に提供することができる。ボタンプッシュ回数が多くなるほど、可能字母の組み合わせの数も多くなり、この可能字母の組み合わせを利用して索引の語句と比較/検索する。図11−7を参考することができる。
【0348】
同様に、クライアント側がシンプルコード索引
【外278】
Figure 2004523030
を有せずただ特定語句の索引
【外279】
Figure 2004523030
のみを有した場合、使用者が
【外280】
Figure 2004523030
を念頭において“77...”を入力するとき、システムは、2番目の[7]が入力される瞬間、入力値が韓国語言語制限に違背すると認識し、入力値
【外281】
Figure 2004523030
と、索引単語のうち各音節の初子音とが一致する語句を検索して使用者に提供することができる。図11−8を参考することができる。
【0349】
万一、入力値と一致する語句が索引にはもう存在しないと確認されると、入力値をフルコードと見なして使用者に提供することができる。これは、使用者が音節基準イニシャルコードの値だけを入力するという前提下に、索引にシンプルコードを入れず、ただ単語の索引だけを備えた状態で並行入力方法と類似した効果を素することができるということである。ただし、この方法は、フル優先並行入力方法で入力値がフルコード生成規則に違背する瞬間、またはフル優先言語制限並行入力方法で入力値が言語制限を違背する瞬間を、システムが感知するところまでは同一であり、入力値に対応する語句を検索することが相違するだけである。すなわち、フルコード生成規則を違背する瞬間、または言語制限を違背する瞬間、システムが入力値をフルコードでないと見なすが、この際、その代わりにシンプルコードを利用することなく、入力値が音節基準イニシャルコードであることを利用し、入力値に対応する語句を解釈(または検索)して使用者に提供する。
【0350】
並行入力方法の核心内容は、フルコード生成規則を違反する瞬間、または言語制限を違反する瞬間を、システムが自動的に感知し、入力値をシンプルコードと見なす(すなわち、使用者がフル入力でなく短縮入力を行ったと見なす)ことである。これは結局、すでに提示した並行入力方法で入力値が対応する語句を検索するところのみを、特別な場合(音節基準イニシャルコード利用)に限定して変形したのである。
【0351】
17.機能の入力
機能のうち、語句(文章)の入力時、空白は必須機能であり、さらに削除(入力取り消し)も必要機能である。Enter機能は、入力後に一定時間入力せずに解決できるが、また必要な機能と言える。この3つの機能を便宜上“3基本機能”と称する。また、英語のように大小文字が存在する言語に対しては大/小文字転換機能も必要とされる。上/下/左/右の移動機能のうち左/右移動機能は、削除そして空白機能に代替することができ、上/下移動機能は必須機能とはいえない。
【0352】
ここで、語句入力のための各種機能を必須機能順に羅列した数個の事例をあげるとつぎのようである。勿論これは参考事項に過ぎないもので、絶対的な基準ではない。したがって、特定な状況に応じて少し変更することができる。仮に、英語キーパッドを用いて中国語を入力する場合は、漢字変換機能がもっとも必須の機能となるからである。また、日本語や韓国語などの漢字文化圏の言語に対しても漢字変換機能は重要な機能とされる。
【0353】
1.空白−Enter−削除−大/小文字転換−自国語/数字/英語モード切換−移動(上/下/左/右)
2.空白−削除−Enter−自国語/数字/英語モード切換−大/小文字転換−移動(上/下/左/右)
3.空白−Enter−削除−漢字変換−自国語/数字/英語転換−移動(上/下/左/右)
4.漢字変換−空白−Enter−削除−英語/数字モード切換−移動
【0354】
17.1 コントロール処理方法による機能の入力
字母および各種記号をコントロール処理方法により選択できるということについて説明した。各種機能の選択にも同様に適用できる。図12−1は、数字ボタンに各種機能の意味を付与し、それを“機能コントロール”と組み合わせて具現できるという事例を示す。各ボタンに関連付けられた数字ボタンを容易に覚えるために結び付けて指定することができる。図12−1において、左右上下の矢印は直観的に認知することができ、中央のEnterの位置は数字ボタンとそれに関連付けられた機能を容易に把握するためである。他の必要な機能も、各言語別に機能の名称と関連した字母が配置されたボタンに結びつけることにより、容易に覚えることができる。図12−1でshift機能を“S”が割り当てられた[7]ボタンと関連付ける。
【0355】
図12−1において、便宜上先出願の韓国語の場合のように、[*]ボタンをプッシュ回数によって激音コントロール、硬音コントロールが選択され、ついで機能コントロールが選択されると仮定すると、Enter=[5]+{機能}=[5]+[*]+[*]+[*]となる。万一、[5]ボタン1打で選択する字母が激音/硬音をもたない字母であれば、飛ばしコントロール処理方法を適用し、[5]+[*]まで押したとき、Enterが入力されたものとすることができる。
【0356】
各ボタンに関連付けられた機能は数字ボタン上に表示してもしなくてもよい。一方、各種記号のグループと関連付けられた数字ボタンを容易にわかるように、液晶画面の一部分に表示することにより、ボタン上に表示せず簡単な配置で使用の便利性を高められる。これは、ここでも同一に適用することができる。図12−2を参照する。また、記号入力で指摘したように、機能と数字ボタンとの関連機能を使用者が再び定義することもできる。
【0357】
英語の場合の如く、[*]または[#]ボタンを他のコントロールボタンとして使用しない場合は、[*]ボタン1打で“機能コントロール”を選択できるので、図12−1で機能が関連付けられた数字ボタンと[*]ボタンを一回押して機能を入力することができる。
【0358】
17.2 多次元交差コントロール処理方法による機能の入力(コントロールボタンの交差組み合わせ利用)
1つの字母を入力するために1つのコントロールボタンが使用される場合を1次元コントロール方法という。同じコントロールボタンが反復的に使用される場合も同様である。
【0359】
コントロールボタンとして[*]、[#]が使用され、1次元コントロール処理方法で字母および各種記号を入力する場合、コントロールボタンの交差組み合わせ(この場合、[*]+[#]、[#]+[*])を利用して各種機能を入力することができる。コントロールボタンが反復的に使用されない場合なら、[*]+[*]または[#]+[#]などを利用して機能を入力することもできる。“[*]+[#]”は左から右への右側移動機能(または空白)として活用すると、使用者が容易に認知することができる。逆に[#]+[*]は左から右への左側移動機能(または削除)として活用すると、使用者が容易に認知することができる。
【0360】
これを多次元交差コントロール処理方法の観点から理解することができる。入力例として、コントロール後入力を適用し、^a=a+[*]で入力する場合、使用者が“a+[*]+[#]”を入力すると、a+[*]まで入力した時、システムは^aが入力されたと認識するが、つぎに[#]が登場できないので([#]ボタンが他のコントロールボタンとして使用されているとしても)、[#]が入力される瞬間、システムは“[*]+[#]”が右側移動機能として入力されたと認識することができる。コントロール先入力で指定した場合も同様であることがわかる。
【0361】
日本語の場合には2次元コントロール処理方法が適用された。この場合、コントロールボタンを3回(またはそれ以上)交互に組み合わせることにより、その機能を実現することができる。たとえば、空白=[*]+[#]+[*]、削除=[#]+[*]+[#]を入力する。空白機能の事例において、[*]+[#]+[*]を押すときに形成される模様がまるで右側矢印の鏃を連想させるので、それを容易に覚えることができる。同様に、削除の場合においても、[#]+[*]+[#]を押すときに左側矢印の鏃を連想させるので、それを容易に覚えることができる。これが可能な理由は前述したのと同一である。
【0362】
これをまとめると、1次元コントロール処理方法の適用時にはコントロールボタンを2回、2次元コントロール処理方法の適用時にはコントロールボタンを3回、それぞれ交互に組み合わせることにより、各種機能を入力することができる。すなわち、字母および各種の記号の入力にN次元コントロール処理方法を適用する場合は、N+1回コントロールボタンを交互に組み合わせることにより、各種機能を入力することができる。
【0363】
18.漢字変換
韓国語、中国語の漢語併音と漢字は1:多の対応関係である。たとえば、“礼儀”に対応する漢字は礼意、礼儀、鋭意...など多数ある。
【0364】
中国語の場合も“beijing”に対応する漢字として北京、背景などがある(声調符号を付けない場合)。したがって、漢字変換ボタンを反復的に押して後続漢字(たとえば、北京(2nd)、背景(3rd)を選択できるようにする。たとえば、礼儀に該当するbeijingを入力したのち、漢字変換機能を一回押すと北京となり、もう一回押すと背景となる。またはリストから選択できるようにする。
【0365】
中国語の場合、漢字を入力するために、入力しようとするすべての漢字(便宜上“ターゲット漢字”と称する)を索引に予め保存しているので、漢語併音を入力する途中でもターゲット漢字が確定されると、それを使用者に提供することができる。たとえば、“beij...”から始まる単語が“北京”しかない場合は、“beij”までだけ入力すれば、北京”を使用者に提供することができる。
【0366】
また、日本語の場合は、ひらがなとカタカナは1:1の対応関係であり、ひらがなあるいはカタカナと漢字は1:多の関係である。したがって、ひらがな入力後、カタカナ変換コントロール(例、図2−1で“あ/ア”コントロール)を入力してカタカナに変換させることを前述した。図2−1において、変形字母を交差コントロール処理方法により入力し、“あ/ア”コントロールを[0]ボタン2打で選択することができる。ここで、再び特定のひらがなあるいはカタカナに対応する各漢字は、[0]ボタンの反復プッシュで選択することができる。たとえば、“あ/ア”コントロールを後入力と指定したならば、ひらがな単語(または字母)を入力したのちに[0]+[0]を押すと、入力したひらがなに対応するカタカナに変換し、再び[0]ボタンを押すと、1番目の漢字に変換し、再び[0]ボタンを押すと、つぎの漢字に変換する。逆にカタカナの入力モードでは、カタカナ入力後、[0]+[0]を押すと、対応するひらがなに変換し、再び[0]ボタンを一度押すと、漢字に変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【0367】
【図1−1】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図1−2】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図1−3】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図2−1】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図2−2】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図2−3】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図2−4】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図3−1】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図3−2】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図3−3】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図4−1】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図4−2】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図4−3】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図4−4】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図4−5】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図4−6】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図4−7】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図4−8】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図5−1】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図5−2】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図5−3】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図5−4】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図5−5】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図5−6】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図6−1】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図7−1】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図7−2】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図8−1】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図8−2】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図8−3】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図8−4】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図8−5】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図8−6】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図8−7】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図8−8】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図9−1】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図9−2】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図10−1】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図10−2】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図10−3】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図10−4】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図10−5】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図11−1】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図11−2】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図11−3】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図11−4】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図11−5】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図11−6】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図11−7】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図11−8】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図12−1】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。
【図12−2】キーパッドでの字母入力装置およびその方法の説明図である。

Claims (70)

  1. キーパッドで反復選択方法を用いて字母を入力する方法であって、連打遅延時間(同一ボタン2打を2番目字母として1次的に認識するようにする時間)と離打遅延時間(同一ボタン2打を1番目字母の2回入力として1次的に認識するようにする時間)とをおのおの異なるように設定することを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  2. キーパッドで字母を入力する方法であって、字母を任意のグループに分けてキーパッド内の任意のボタンに割り当て、該当グループの字母に代表字母と後続字母の関係を設定して、“つぎのコントロール”を任意のコントロールボタンを押すことによって選択することができるようにし、後続字母入力時に先行字母と“つぎのコントロール”を組み合わせて後続字母を入力することを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  3. キーパッドでコントロール処理方法を用いて字母を入力する方法であって、代表字母と結合されるコントロールが意味を有しない場合(すなわち、選択されたコントロールと代表字母との組み合わせが意味のある字母を形成できない場合)、該当コントロールが存在しないものとして見なして処理することを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  4. キーパッドでコントロール処理方法を用いて字母を入力する方法であって、各ボタンに割り当てられた数字および英語字母を後続字母と見なしてコントロール処理することを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  5. キーパッドを用いたアラビア語字母の入力方法であって、キーパッド上の1で始まる数字(1、10、100あるいは1、10、100、1000)の意味を有する字母(以下、“1グループ字母”と略称)、2単位の数字(2、20、200)の意味を有する字母(以下、“2グループ字母”と略称)、以下同様な方式で各単位の数字の意味を有する字母を約3個ずつ9個のグループにグルーピングし、それぞれのグループを[1]〜[9]の9個のボタンに割り当て、各グループにおいて1〜9の数字の意味を有する字母(以下、“1単位字母”と略称)、10〜90の意味を有する字母(以下、“10谷字母”と略称)および100〜900の数字(以下、“100単位字母”と略称)のうちの任意の単位の字母を代表字母として定め、残りの単位の字母を後続字母と見なしてコントロール処理して入力することを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  6. キーパッドを用いて韓国語を入力することにおいて、10個の基本字母をおのおの対にグルーピングし、子音1打、母音2打で選択し、激音コントロールを[*]、[#]ボタンのうちの任意のボタンに割り当て、硬音コントロールを激音コントロールが割り当てられていないボタンに割り当てることにより硬音と激音をコントロール処理して入力することを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  7. 子音と母音を一対にグルーピングしてキーパッド上の各ボタンに割り当て、各ボタン1打でキーパッド上の子音を選択し、各ボタン2打でキーパッド上の母音を選択する方法であって、曖昧性が発生するもっとも多くの場合である母子転移(“子音+母音+子音”からなる音節における母音と子音の結合)と子母転移(“子音+母音”からなる音節における子音と母音の結合)のときの頻度数が全体的に最少化するように子音と母音をグルーピングすることを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  8. 韓国語において、キーパッドのボタン上に配置された字母またはコントロールを反復選択方法で選択して入力することにおいて、硬音と激音が存在しない基本子音のうちの一つを除いた残りの9個の基本子音を[1]〜[9]の数字ボタンに任意に割り当て、3個の母音字母要素
    【外1】
    Figure 2004523030
    を残りの3個のボタン([*]、[0]、[#])に任意に割り当てて、各配置された基本子音と母音字母要素を1打で選択することができるように配置することを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  9. 硬音と激音をコントロール処理することにおいて、
    【外2】
    Figure 2004523030
    が割り当てられたボタンのうちの任意のボタン2打で激音コントロールが選択され、残りのボタン2打で硬音コントロールが選択されるようにする請求項8記載のキーパッドでの字母入力方法。
  10. [1]〜[9]の数字ボタンに割り当てられない基本子音を硬音および激音が存在しない任意の基本子音の変形字母(激音あるいは硬音)と見なしてコントロール処理する請求項9記載のキーパッドでの字母入力方法。
  11. [1]〜[9]ボタンに割り当てられない基本子音を“.”が割り当てられたボタンに追加的に割り当てて、該当ボタン3打で選択することができるようにする請求項10記載のキーパッドでの字母入力方法。
  12. 硬音を基本子音の組み合わせで入力するようにする請求項11記載のキーパッドでの字母入力方法。
  13. 激音を該当基本子音が属するボタン3打で入力するようにする請求項12記載のキーパッドでの字母入力方法。
  14. キーパッドを用いた字母入力において、フルコード入力時に曖昧性が発生する場合、単語単位で(すなわち、単語終了時点に)クライアント側またはサーバー側に具備された索引を検索して正しい単語を識別するキーパッドでの字母入力方法。
  15. 1次的にクライアント側の索引を検索し、2次的にサーバー側の索引を検索する請求項14記載のキーパッドでの字母入力方法。
  16. シンプルコードを活用する方法であって、語句(単語または句節)に含まれた子音と関連してキーパッド上の対応する数字をシンプルコードに決めることを特徴とするキーパッドでのシンプルコード活用方法。
  17. シンプルコードを活用する方法であって、語句の音節をなす最初の子音または母音と関連してキーパッド上の対応する数字をシンプルコードに決めることを特徴とするキーパッドでのシンプルコード活用方法。
  18. シンプルコードを活用する方法であって、語句をなす単語の最初の字母と関連してキーパッド上の対応する数字をシンプルコードに決めることを特徴とするキーパッドでのシンプルコード活用方法。
  19. 語句内でシンプルコードと関連した字母を強調して表示する請求項16、17または18記載のキーパッドでのシンプルコード活用方法。
  20. 英語の場合、大文字を使用して語句内でシンプルコードと関連した字母を強調して表示する請求項19記載のキーパッドでのシンプルコード活用方法。
  21. シンプルコード入力時、入力値に対応する字母をクライアント側またはサーバー側で検索して使用者に提供することによって語句入力を可能にする請求項16、17、18または19記載のキーパッドでの字母入力方法。
  22. シンプルコードおよびシンプルコードに対応する語句をツリー構造にグルーピングし、シンプルコードの検索範囲を制限した場合、入力値に対して制限された範囲のシンプルコードおよび対応語句のみを検索する請求項21記載のキーパッドでのシンプルコード活用方法。
  23. 基本入力モードをフル入力モードに設定した場合、入力値を1次的に設定されるフル入力方法によって解釈し、定められたフルコード生成規則を違背する瞬間、入力値をシンプルコードと見なして処理する請求項22記載のキーパッドでの字母入力方法。
  24. サーバー側にからシンプルコードおよびシンプルコード対応語句のグループをクライアント側にダウンロードする請求項23記載のキーパッドでのシンプルコード活用方法。
  25. シンプルコードの解釈を担当する中継サーバーを設けることを特徴とする請求項24記載のキーパッドでのシンプルコード活用方法。
  26. 使用者から入力されたシンプルコードを中継サーバーが解釈して、シンプルコードに対応する語句を最終アプリケーションを搭載したサーバー(3次サーバー)側に伝達する請求項25記載のキーパッドでのシンプルコード活用方法。
  27. キーパッドを用いて各種記号を入力することにおいて、記号を任意のグループに分け、各グループをキーパッド内の任意のボタンに特定記号グループの意味を付与し(特定記号グループと関連させ)、任意のボタンに多数の記号コントロール(記号1、記号2...)を置き、記号コントロールを反復選択方法によって選択し、特定記号グループの意味を付与したボタンと記号コントロールを組み合わせて特定記号グループの記号を入力するようにすることを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  28. 上下左右移動ボタンが具備された端末機を用いて字母を入力する方法であって、字母入力モードで頻繁に用いられない上下左移動ボタンを各種コントロールボタンとして活用することを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  29. 計算機モードで上下左右移動ボタンを加減乗除ボタンとして活用する請求項28記載のキーパッドでの字母入力方法。
  30. 各種コントロール処理方法を用いてキーパッドで字母を入力する方法であって、コントロールボタンの機能を要約してアイコン化してスクリーン(液晶)の一部分に表示することを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  31. 数字ボタンに関連した記号グループの一部の記号および数字をアイコン化してスクリーン(液晶)の一部に表示する請求項30記載のキーパッドでの字母入力方法。
  32. シンプルコードを活用する方法であって、同じシンプルコードに対応する語句が多数である場合、使用者がすでに設定された優先順位と異なるように最終選択する場合が一定基準以上発生する場合、すでに設定された優先順位を再調整することを特徴とするキーパッドでのシンプルコード活用方法。
  33. 標準キーボード上に具備された数字キーパッドの数字ボタン配置を電話機上に具備された数字ボタン配置と同一に統一することを特徴とするキーパッド。
  34. キーパッドを用いた字母入力方法であって、短縮入力方法とフル入力方法とを併用する並行入力方法を適用し、単語入力の途中の入力値が、基本入力モードとして設定された入力方法の入力値ではないと判断される瞬間、システムが、入力値を基本入力方法でない他の入力方法の入力値と見なして処理することを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  35. 基本入力モードとして短縮入力モードを設定する請求項34記載のキーパッドでの字母入力方法。(短縮優先並行入力方法)
  36. 基本入力モードとしてフル入力モードを設定する請求項34記載のキーパッドでの字母入力方法。(フル優先並行入力方法)
  37. 入力値が特定言語の言語制限(すなわち、単語生成規則または字母結合規則)に違背して特定言語の有効な音節にならないことを、システムが認識する瞬間、システムが入力値をシンプルコードと見なして処理する請求項36記載のキーパッドでの字母入力方法。(言語制限並行入力方法)
  38. 字母入力方法において(キーパッドあるいはパソコンなどすべての情報通信装置)、入力値が特定言語の言語制限(すなわち、単語生成規則あるいは字母結合規則)に違背して特定言語の有効な音節にならないことを、システムが認識する瞬間、使用者が短縮入力を行ったとシステムが認識して処理することを特徴とする字母入力方法。
  39. 入力値をシンプルコードと見なして処理し、シンプルコード索引に入力値と一致するシンプルコードがまったく存在しないことを、システムが確認する瞬間、入力値を再びフル入力コードと見なして処理する請求項37記載のキーパッドでの字母入力方法。
  40. 入力値(数字値)をシンプルコードと見なして処理し、シンプルコードおよびシンプルコード対応語句が保存されたシンプルコード索引を参照して一致する語句を検索する請求項37記載のキーパッドでの字母入力方法。
  41. シンプルコード対応文字をシンプルコード索引に予め登録しておき、システムがこのシンプルコード対応文字と、入力値が生成する特定言語の有効な音節にならない単語(すなわち、シンプルコード対応文字)とを比較し、ターゲット語句を検索する請求項38または39記載の字母入力方法。
  42. 検索の対象となるシンプルコード索引に特定形態のシンプルコード(例.音節基準のイニシャルコード)のみが保存された場合、入力値が生成する特定言語の有効な音節をなさない単語(すなわち、シンプルコード対応する文字)と、索引に保存されたターゲット語句の候補語句とを比較して各音節の初声子音の一致する語句を検索し出す請求項38または39記載の字母入力方法。
  43. キーパッドを用いた字母入力方法であって、反復選択方法を適用し、特定言語の言語制限(すなわち、子音と母音が結合される単語生成規則または字母結合規則)に違反するか否かを、システムが検査し、結合不能な字母の組み合わせを除外することにより、反復選択方法の適用時に曖昧性を減少させることを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  44. 子音が割り当てられたボタン(子音ボタン)と母音が割り当てられたボタン(母音ボタン)とを分離して子母音分離キーパッドを構成する請求項43記載のキーパッドでの字母入力方法。
  45. ローマ字母の子母音分離キーパッドを構成する請求項44記載のキーパッドでの字母入力方法。
  46. 3*4キーパッドにおいて、9個のボタンに子音を割り当て、残りの3個のボタンに母音を割り当てる請求項45または46記載のキーパッドでの字母入力方法。
  47. 英語において、“sp〜”または“st〜”で始まる場合を除いては“単語開始”から連続して3個の子音が出るのを許容しない言語制限(単語生成規則)を利用する請求項37、38、43、44、45または46記載のキーパッドでの字母入力方法。
  48. インドネシア語において、“sp〜”または“st〜”で始まる場合を除いては“単語開始”から連続して3個の子音が出るのを許容しない言語制限(単語生成規則)を利用する請求項37、38、43、44、45または46記載のキーパッドでの字母入力方法。
  49. ローマ字を使用する言語において、英語の場合と同様に“sp〜”または“st〜”で始まる場合を除いては“単語開始”から連続して3個の子音が出るのを許容しない言語制限(単語生成規則)を利用する請求項37、38、43、44、45または46記載のキーパッドでの字母入力方法。
  50. 中国語および日本語のローマ字表記において、ローマ字の子音が連続して3個以上出るのを許容しない言語制限(単語生成規則)を利用する請求項37、38、43、44、45または46記載のキーパッドでの字母入力方法。
  51. “一時的な言語制限解除の遅延時間”を設定する請求項37、38、43、44、45、46、47、48、49または50記載のキーパッドでの字母入力方法。
  52. キーパッドを用いた字母入力方法であって、短縮入力方法とフル入力方法を併用する並行入力方法を適用し、検索の対象であるシンプルコード索引に保存されたシンプルコードの長さが一定個数以下である場合、入力値の長さを基準に入力値がシンプルコードかフルコードかを判断することを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  53. キーパッドを用いた字母入力方法であって、コントロール処理方法を適用し、字母、記号、または機能の入力にすでに使用されたコントロールボタンを再び他の用途のコントロールボタンとして使用する多次元の交差コントロール処理方法を適用することを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  54. 字母の入力にN次元のコントロール処理方法を適用するとき、N+1回コントロールボタンを交互に組み合わせることにより、変形字母および各種機能を入力する請求項53記載のキーパッドでの字母入力方法。
  55. キーパッドを用いた韓国語入力方法において、10子音3母音法を適用することを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  56. キーパッドを用いた韓国語入力方法において、10子音4母音法を適用することを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  57. 9ボタン脱落子音または8ボタン脱落子音を母音要素と共に割り当て、反復選択方法により選択する請求項55または56記載のキーパッドでの字母入力方法。
  58. 9ボタン脱落子音または8ボタン脱落子音を変形字母と見なし、基本子音と変形字母コントロール(例.激音コントロール)とを組み合わせてコントロール処理方法により入力する請求項55または56記載のキーパッドでの字母入力方法。
  59. 9ボタン脱落子音または8ボタン脱落子音を母音要素と共に割り当て、割り当てられたボタンと母音要素
    【外3】
    Figure 2004523030
    と共に割り当てられたコントロールとを組み合わせて選択する請求項55または56記載のキーパッドでの字母入力方法。
  60. 硬音と激音を反復選択方法により所定の順番にしたがって選択する請求項55または56記載のキーパッドでの字母入力方法。
  61. 短縮入力およびシンプルコードの活用のためのシンプルコードの指定において、“全体(字母)関連のシンプルコード”、“音節基準のイニシャルコード”、“自然関連のシンプルコード”、“初母音+子音関連シンプルコード”、または“単語基準のイニシャルコード”を選択的に利用してフルコードと指定することを特徴とするキーパッドでのシンプルコード活用方法。
  62. 短縮入力およびシンプルコードの活用のためのシンプルコードの指定において、特定語句に対するシンプルコード値を使用者が任意に指定できるようにすることを特徴とするキーパッドでのシンプルコード活用方法。
  63. 母音の数が母音を割り当てるボタンの数よりも少ない場合、複数個の母音をグループにグルーピングした上、母音ボタンに割り当てて配置するにおいて、同一の母音が連続して登場する頻度が少ない母音を、割り当てられたボタン1打で選択する請求項37、38、43、44、45または46記載のキーパッドでの字母入力方法。
  64. 中国語漢語併音を入力するために
    【外4】
    Figure 2004523030
    の6個の母音をグルーピングして割り当てるに際し、中国語漢語併音のローマ字母の母音結合規則を利用し、“a”と“i”、そして“e”と“i”が同じグループへのグルーピングを防止しながらグルーピング
    【外5】
    Figure 2004523030
    することにより、反復選択方法で曖昧性なしに入力する請求項37、38、43、44、45または46記載のキーパッドでの字母入力方法。
  65. 中国語漢語併音を入力するためにa,e,i,o,u,5個の母音をグルーピングして割り当てるにおいて、中国語漢語併音のローマ字母の母音結合規則を利用し、i/uをおのおのグルーピングして他のボタンに分離し、残りの3個の母音(a,e,o)をまた他のボタンに割り当てることにより、反復選択方法で曖昧性なしに選択する請求項37、38、43、44、45または46記載のキーパッドでの字母入力方法。
  66. “i,a,e”の上に声調符号などが付記される変形字母を入力するために、“u”が割り当てられたボタンをコントロールボタンのように利用し、“u,o”の上に声調符号などが付記される変形字母を入力するために、“i”が割り当てられたボタンをコントロールボタンのように利用して、変形字母を入力する請求項65記載のキーパッドでの字母入力方法。
  67. 【外6】
    Figure 2004523030
    を“u”が割り当てられたボタン2打で入力する請求項65記載のキーパッドでの字母入力方法。
  68. 標準キーボード上に具備された数字キーパッドに字母を付記してシンプルコードの活用に利用することを特徴とするキーボード。
  69. キーパッドを用いた字母入力方法であって、漢字変換ボタンを反復的に押して後続漢字を入力することを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
  70. キーパッドを用いた字母入力方法であって、“ひらがな−カタカナ−対応漢字1−対応漢字2,...”の順に(あるいはカタカナの入力モードでは“カタカナ−ひらがな−対応漢字1−対応漢字2,..”の順に)ボタンのプッシュの反復選択により選択することを特徴とするキーパッドでの字母入力方法。
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