JP2004509259A - Eepromが故障したときエンジンコントローラのパワーダウンに必要な時間を減らす方法及びシステム - Google Patents
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Abstract
データを記憶する電子式消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory : EEPROM)を有する電子式エンジンコントローラを備えた内燃エンジンのエンジン制御遅延を制限する方法である。タイマ(32)および/またはカウンタが、エンジンが運転停止したとき、EEPROMにデータ(34)を書き込むための再試行を制限するために使用される。タイマ(32)によって設定された(36)EEPROMに書き込むための所定時間を越えると、システムでは、エンジン運転停止データ書き込みを終了し、コントロールを低パワーモードに切り替えさせる。カウンタ(42)がEEPROMへの書き込みの不成功回数をカウントする。EEPROMへの書き込みの不成功回数が所定数を越えると、このシステムでは、EEPROMが全体が故障していると判定し、エンジンコントロールモジュールを低パワーモードに切り替える。タイマおよびカウンタの両方をシステムに用いても良い。
Description
【0001】
(発明の分野)
本発明は、データをEEPROMに書き込むエンジンコントロールモジュールに関連する。
【0002】
(背景技術)
多くの電子装置が、コンピュータのプログラムおよびデータを記憶するために、電子的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory : EEPROM)を使用している。EEPROMは、安価で汎用性が高い媒体であり、多くの電子機器に、広く適用可能であり且つ広く利用されている。
【0003】
EEPROMの用途の一つに、コンピュータプログラム、エンジン校正データを記憶し、エンジンの作動および故障に関するデータを蓄積するエンジンコントロールモジュールがある。EEPROMチップのこの用途への一例として、本件出願人のエンジン制御装置であるDDECシリーズがある。
【0004】
EEPROMチップには、チップ寿命が、EEPROMチップの特定のセルにデータが書き込まれた回数で測られるという問題がある。EEPROMチップそれ自体が故障することもある。EEPROMの特定のセルあるいは複数のセルが摩耗したか否かを判定することができるように、EEPROMの作動をモニタするソフトウエアが開発されている。このソフトウエアは、一般的には、EEPROMチップ全体が故障したか否かを表示できない。チップが作動していないとき、あるモニタ用ソフトウエアが、全てのセルが不良であり、全てのページの書き換え(リライト)が必要であることを示す。EEPROMで書き換えされるデータのページは、異なったバイトサイズ、例えば、32バイトまたは128バイトであり、これらが一度に全て書き換えられる。そして、EEPROMがスペースから作動するまで全てのページに書き換えに必要な時間は、極めて長く、例えば、10から30分かかる。エンジンの運転停止データがEEPROMに書き込まれるまで、エンジンの運転停止後にコントローラが通常動作を再開するのが遅れ、これにより、オペレータはエンジンを再スタートできなくなる。
【0005】
いくつかの場合には、実際にはEEPROMチップにデータが何も記憶されていないのに、EEPROMチップが作動しているように見えることがある。エンジンがパワーダウンしている間、データの書き込みを受け付けるためのEEPROMの故障がECMのパワーダウンを遅延させる。通常のECM動作によれば、イグニッションがオフとなった後、ECMがパワーダウンする前に、全てのデータを記憶しなければならない。この状況でオペレータは、全てのエンジン運転停止データを失う可能性があり、この間にエンジンを再スタートすることができなくなる。加えて、このシステムは、EEPROMが情報を記憶できないことにより、故障情報を記憶することができなくなる。
【0006】
(発明の概要)
本発明によれば、エンジンが運転停止したとき、エンジン運転停止のデータを記憶する電子式消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory : EEPROM)の不稼働(作動不良)によって生じるエンジン制御遅延を制限する方法が提供される。エンジンコントローラは、エンジンが作動しているときの作動モードと、エンジンが運転停止しているときの低パワーモードとを有している。本発明の方法は、エンジンコントローラが作動モードにあるとき、運転停止条件を検出するステップを含んでいる。例えば、エンジンコントローラは、イグニッションスイッチOFFによって、エンジンを運転停止する要求を受けて低パワーモードに切り替わる。運転停止コマンドを検出した後、所定インターバルに設定されたタイマが作動される。次いで、エンジン運転停止データが、エンジンコントローラによってEEPROMに書き込まれる。コントローラは、エンジン運転停止データが、タイマによって設定された所定インターバルが満了する前に、EEPROMにうまく書き込まれたかをチェックする。所定インターバルが満了していたときには、エンジンコントローラは、データ書き込み動作を自動的に終了し、エンジンコントロールモジュールを低パワーモードに切り替える。
【0007】
本発明の他の態様によれば、タイマを所定インターバルに設定することに加え、EEPROMへのデータ書き込みが失敗する毎に増加するカウンタが設けられる。カウンタが所定の書き込み失敗ステップ数を越えたとき、エンジンコントローラは、故障メッセージを生成する。故障メッセージは、フラッシュRAM装置のような(故障したEEPROM以外の)第2の不揮発メモリ装置に記録され、EEPROMが非作動であることを後のサービス処理のため報告する。
【0008】
本発明の他の態様によれば、複数のエンジン運転停止データセットが記憶されるEEPROMを有する内燃エンジンにおいてエンジン制御遅延を制限する方法が提供される。エンジン運転停止データを記憶するEEPROMの非稼働による遅延は制限され、エンジンコントローラが作動モードから低パワーモードに切り替え可能となる。エンジンコントローラがエンジンの運転停止要求を受けたとき、エンジンコントローラは、1セットのエンジン運転停止データをエンジンコントローラによって要求されたようにEEPROMに書き込み、エンジン運転停止データの記憶済みセットを生成する。処理の次のステップでは、エンジン運転停止のセットを記憶済みエンジン運転停止データのセットと比較することにより、書き込みステップが不成功であったか否かが判定される。不成功であったときには、カウンタを増加させ、コントローラがカウンタが所定制限を越えたか否かを判定する。所定数を越えていたときには、故障メッセージが生成される。カウンタが所定数を越えていなかったときには、書き込みステップが繰り返される。カウンタが所定数を越えていたときには、エンジンコントローラがデータ書き込み動作を終了させ、エンジンコントローラを低パワーモードに切り替える。
【0009】
書き込みステップが成功していれば、カウンタがリセットされ、エンジン運転停止データの全てのセットが記録されたか否かが判定される。全てのセットが記憶されていないときには、書き込みステップが繰り返される。エンジン運転停止データの全てのセットが記憶されていたときには、エンジンコントローラが低パワーモードに切り替えられる。上記処理では、所定インターバルに設定されたタイマを使用してもよい。タイマを使用するなら、この処理は、所定インターバルが満了する前に、エンジン運転停止データの書き込みが完了したか否かを判定するステップを備える。
【0010】
本発明は、エンジン作動データをEEPROMに記録してエンジン制御を行う方法でもよい。この方法は、イグニッションスイッチを作動させ、エンジンコントローラ動作を開始させるステップを有する。このシステムは、エンジンコントローラ中のエンジン運転停止条件を利用可能である。次いで、このシステムは、イグニッションスイッチがオフにされたか否かを判定し、さらに、システムにエンジンを停止させる信号を生成させるエンジン運転停止条件が満たされたか否かを判定する。コントローラが、エンジンが停止し、他のイグニッション停止特性が完了するのを待ちながら、データをEEPROMに書き込む。データがEEPROMにうまく書き込まれたか否かの判定が行われる。データがEEPROMにうまく書き込まれなかったときには、カウンタを増加させ、EEPROMメモリへの書き込みが不成功であった回数を表す値を記録する。EEPROMへの書き込みが不成功であった回数を示す値が所定値を超えたとき、故障メッセージを生成する。越えたときには、故障メッセージが不揮発メモリに記憶され、エンジンコントロールモジュールが低パワーモードに切り替え可能とされる。
【0011】
この方法は、さらに、エンジン停止を待つステップの後、所定インターバルを有するEEPROMタイマを始動するステップを含んでも良い。このシステムは、所定インターバルが満了する前に、エンジン運転停止データ書き込みステップが完了したか否かを判定する。所定インターバルが満了したときは、データ書き込み動作は自動的に終了し、エンジンコントロールモジュールが低パワーモードに切り替えられる。
【0012】
本発明のもう一つの態様は、エンジンコントローラと、データを記憶する複数のセルを備えたEEPROMとを有する内燃エンジンを制御する方法に関する。このシステムは、エンジンが運転停止し低パワーモードに入る前、コントローラがメモリへの書き込みを行おうとするとき、メモリ全体の故障を検出する。この方法は、コントローラがエンジン運転停止の要求を受け低パワーモードに切り替わるエンジン運転停止条件を検出するステップを備えている。コントローラは、書き込みコマンドを実行し、ここでは、データブロックを特定のセルブロック内のメモリへの書き込み、データブロックが記憶済みデータブロックとして記憶される。コントローラは、特定のセルブロックに記憶された記憶済みデータブロックを読み出し、記憶すべきデータブロックを記憶済みデータブロックと比較することによって、書き込みコマンドが成功したか否かを確認する。次いで、このシステムは、記憶済みデータブロックが記憶すべきブロックデータと異なっているか否かを判定し、これによって、書き込みコマンドが不成功であったか否かを確認し、書き込みコマンドの”再試行制限”を条件に、書き込みコマンドを再実行する。再試行制限は、所定遅延時間に設定されたタイマによって達成させるか、または、失敗した書き込み命令が所定回数に達するまで失敗した試行の回数をカウントするカウンタによって設定されてもよい。タイマまたはカウンタによって設定された書き込みコマンドが再試行制限になると、メモリの全体故障であると判定される。
【0013】
この方法の他の態様によれば、再試行制限は、タイマおよびカウンタの両者によって設定されてもよく、所定の制限時間を越えたこと、又は、失敗した試行の所定回数を越えたことにより、エンジンコントローラが、メモリ全体に故障があることを表示する。メモリ全体に故障があると判定すると、システムは、故障メッセージを不揮発メモリに記録し、コントローラを低パワーモードに切り替える。
本発明のこれら並びに他の態様および利点を、添付図面と以下の発明の説明によってよりよく理解できる。
【0014】
(好ましい実施例の詳細な説明)
図1Aを参照すると、内燃エンジンの制御方法がステップ10で開始され、内燃エンジンは、データを記憶することができる複数のセルを備えた電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory : EEPROM)即ちEEPROMを有するエンジンコントローラ(エンジン制御装置)を含み、このコントローラは、エンジンが運転停止したとき低パワーモードに入る前にコントローラがメモリに書き込みを行うとき、メモリ全体の故障を検出するものである。フローチャートは、包括的なエンジン作動システムの一部分である。エンジンの点火スイッチ(イグニッション)がONされると、ステップ12で、コントローラが通常の作動モードとなる。ステップ14で、コントローラが、イグニッションがOFFであるか、エンジンのオーバーヒート、アイドルストップ等の他のエンジン運転停止条件が満たされているかを判定する。ステップ14で、イグニッションがOFFでなく、且つ、他のエンジン運転停止条件が満たされていないと判定されたときには、ステップ16で、コントローラがアイドル状態であるか否かを判定する。コントローラがアイドルであるときには、ステップ18で、システムが、EEPROM書き込みが実行中であるか否かを判定する。EEPROM書き込みが実行中でないときには、システムは、ステップ20で、データを記憶する時間(タイミング)であるか否か判定する。EEPROM書き込みが実行中であるときには、システムは、ステップ22で、EEPROMに1ブロックのデータを書き込むようにドロップダウンする。EEPROMがデータを記憶しようとしていなければ、システムは、ステップ12に戻り、ノーマルな(通常の)コントローラ動作を維持する。ステップ22で、EEPROMへのデータブロックの書き込みを指示された後、システムは、書き込みの状況を判定する。データブロックの書き込みが完了していたときには、システムは、ステップ26で、書き込むべきデータが更にあるか否かを問い合わせる。書き込むべきデータが更にあったときには、システムは、ステップ28で、コントローラがまだアイドル状態であるか否かを判定する。アイドルであるときには、システムは、EEPROMにもう1ブロックのデータを書き込むためにステップ22にリターンする。書き込むデータべきがなければ、システムはリターンし、ステップ12で通常のコントローラ動作に戻る。
【0015】
図1Bを参照すると、ステップ14で点火スイッチがOFF又は他の運転停止条件が満たされていたときには、システムは、ステップ30で、エンジンが停止し、他のイグニッションOFF特性が完了するのを待つ。エンジンが停止し、他のイグニッションOFF特性が完了すると、システムは、ステップ32で、EEPROMタイマをスタートさせる。次いで、システムは、ステップ34で、1ブロックのデータを書き込む。大きなブロックのデータは、小さなデータセットで処理される。ステップ34で、大きなブロックのデータが書き込まれている間、システムは、ステップ36で、ステップ32のタイマが満了したか否かを問い合わせる。ステップ32のタイマは、エンジンが運転停止したとき、データの書き込に利用できる時間を制限する時間を設定する。タイマが、ステップ36で満了していないときには、システムは、ステップ38で、ステップ34で書き込まれるべきデータブロックと、データブロックが記憶されたEEPROMセルの内容とを比較することにより、EEPROM書き込みが成功したか否かを判定する。EEPROM書き込みが成功していれば、システムは、ステップ40で書き込むべきデータが更にあるか否かを問い合わせる。もしあれば、システムは、ステップ34に戻り、次のデータブロックを書き込む。書き込むべきデータがもうないときには、コントローラは、ステップ48で、低パワーモードにされる。ステップ38で、EEPROM書き込みが成功していないときには、システムは、ステップ42で、失敗した各試みを記録するカウンタを増加させるのがよい。ステップ44で、失敗した書き込みの数が所定制限値を越えていると、システムは、ステップ46で、さらなる書き込みを中止し、故障情報を、他の不揮発RAMに記憶する。次いで、システムは、ステップ48で、コントローラをローパワーモードとする。ステップ32のタイマおよびステップ42のカウンタは、EEPROMへの書き込みの再試行を制限する機能を有する。これらのカウンタ、タイマのいずれか一方を使用しても、あるいは、上記実施態様において、タイマおよびカウンタの両方を重複するシステムで使用してもよい。
【0016】
以上のように本発明の実施形態を説明してきたが、本発明は、これらの実施形態は本発明の全ての形態を例示するものではない。明細書中の用語は、説明のための用語であり、発明を限定するものではなく、本発明の思想、範囲から離れることなく、種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1A】エンジン作動中のコントローラがEEPROMにデータを書き込むときに、コントローラによって行われる処理のフローチャートの第1部分である。
【図1B】エンジン停止およびEEPROM故障中に、エンジンの低パワーモードへの切り替えが遅れないようにするEEPROM書き込み処理に関する、図1Aに続くフローチャートである。
(発明の分野)
本発明は、データをEEPROMに書き込むエンジンコントロールモジュールに関連する。
【0002】
(背景技術)
多くの電子装置が、コンピュータのプログラムおよびデータを記憶するために、電子的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory : EEPROM)を使用している。EEPROMは、安価で汎用性が高い媒体であり、多くの電子機器に、広く適用可能であり且つ広く利用されている。
【0003】
EEPROMの用途の一つに、コンピュータプログラム、エンジン校正データを記憶し、エンジンの作動および故障に関するデータを蓄積するエンジンコントロールモジュールがある。EEPROMチップのこの用途への一例として、本件出願人のエンジン制御装置であるDDECシリーズがある。
【0004】
EEPROMチップには、チップ寿命が、EEPROMチップの特定のセルにデータが書き込まれた回数で測られるという問題がある。EEPROMチップそれ自体が故障することもある。EEPROMの特定のセルあるいは複数のセルが摩耗したか否かを判定することができるように、EEPROMの作動をモニタするソフトウエアが開発されている。このソフトウエアは、一般的には、EEPROMチップ全体が故障したか否かを表示できない。チップが作動していないとき、あるモニタ用ソフトウエアが、全てのセルが不良であり、全てのページの書き換え(リライト)が必要であることを示す。EEPROMで書き換えされるデータのページは、異なったバイトサイズ、例えば、32バイトまたは128バイトであり、これらが一度に全て書き換えられる。そして、EEPROMがスペースから作動するまで全てのページに書き換えに必要な時間は、極めて長く、例えば、10から30分かかる。エンジンの運転停止データがEEPROMに書き込まれるまで、エンジンの運転停止後にコントローラが通常動作を再開するのが遅れ、これにより、オペレータはエンジンを再スタートできなくなる。
【0005】
いくつかの場合には、実際にはEEPROMチップにデータが何も記憶されていないのに、EEPROMチップが作動しているように見えることがある。エンジンがパワーダウンしている間、データの書き込みを受け付けるためのEEPROMの故障がECMのパワーダウンを遅延させる。通常のECM動作によれば、イグニッションがオフとなった後、ECMがパワーダウンする前に、全てのデータを記憶しなければならない。この状況でオペレータは、全てのエンジン運転停止データを失う可能性があり、この間にエンジンを再スタートすることができなくなる。加えて、このシステムは、EEPROMが情報を記憶できないことにより、故障情報を記憶することができなくなる。
【0006】
(発明の概要)
本発明によれば、エンジンが運転停止したとき、エンジン運転停止のデータを記憶する電子式消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory : EEPROM)の不稼働(作動不良)によって生じるエンジン制御遅延を制限する方法が提供される。エンジンコントローラは、エンジンが作動しているときの作動モードと、エンジンが運転停止しているときの低パワーモードとを有している。本発明の方法は、エンジンコントローラが作動モードにあるとき、運転停止条件を検出するステップを含んでいる。例えば、エンジンコントローラは、イグニッションスイッチOFFによって、エンジンを運転停止する要求を受けて低パワーモードに切り替わる。運転停止コマンドを検出した後、所定インターバルに設定されたタイマが作動される。次いで、エンジン運転停止データが、エンジンコントローラによってEEPROMに書き込まれる。コントローラは、エンジン運転停止データが、タイマによって設定された所定インターバルが満了する前に、EEPROMにうまく書き込まれたかをチェックする。所定インターバルが満了していたときには、エンジンコントローラは、データ書き込み動作を自動的に終了し、エンジンコントロールモジュールを低パワーモードに切り替える。
【0007】
本発明の他の態様によれば、タイマを所定インターバルに設定することに加え、EEPROMへのデータ書き込みが失敗する毎に増加するカウンタが設けられる。カウンタが所定の書き込み失敗ステップ数を越えたとき、エンジンコントローラは、故障メッセージを生成する。故障メッセージは、フラッシュRAM装置のような(故障したEEPROM以外の)第2の不揮発メモリ装置に記録され、EEPROMが非作動であることを後のサービス処理のため報告する。
【0008】
本発明の他の態様によれば、複数のエンジン運転停止データセットが記憶されるEEPROMを有する内燃エンジンにおいてエンジン制御遅延を制限する方法が提供される。エンジン運転停止データを記憶するEEPROMの非稼働による遅延は制限され、エンジンコントローラが作動モードから低パワーモードに切り替え可能となる。エンジンコントローラがエンジンの運転停止要求を受けたとき、エンジンコントローラは、1セットのエンジン運転停止データをエンジンコントローラによって要求されたようにEEPROMに書き込み、エンジン運転停止データの記憶済みセットを生成する。処理の次のステップでは、エンジン運転停止のセットを記憶済みエンジン運転停止データのセットと比較することにより、書き込みステップが不成功であったか否かが判定される。不成功であったときには、カウンタを増加させ、コントローラがカウンタが所定制限を越えたか否かを判定する。所定数を越えていたときには、故障メッセージが生成される。カウンタが所定数を越えていなかったときには、書き込みステップが繰り返される。カウンタが所定数を越えていたときには、エンジンコントローラがデータ書き込み動作を終了させ、エンジンコントローラを低パワーモードに切り替える。
【0009】
書き込みステップが成功していれば、カウンタがリセットされ、エンジン運転停止データの全てのセットが記録されたか否かが判定される。全てのセットが記憶されていないときには、書き込みステップが繰り返される。エンジン運転停止データの全てのセットが記憶されていたときには、エンジンコントローラが低パワーモードに切り替えられる。上記処理では、所定インターバルに設定されたタイマを使用してもよい。タイマを使用するなら、この処理は、所定インターバルが満了する前に、エンジン運転停止データの書き込みが完了したか否かを判定するステップを備える。
【0010】
本発明は、エンジン作動データをEEPROMに記録してエンジン制御を行う方法でもよい。この方法は、イグニッションスイッチを作動させ、エンジンコントローラ動作を開始させるステップを有する。このシステムは、エンジンコントローラ中のエンジン運転停止条件を利用可能である。次いで、このシステムは、イグニッションスイッチがオフにされたか否かを判定し、さらに、システムにエンジンを停止させる信号を生成させるエンジン運転停止条件が満たされたか否かを判定する。コントローラが、エンジンが停止し、他のイグニッション停止特性が完了するのを待ちながら、データをEEPROMに書き込む。データがEEPROMにうまく書き込まれたか否かの判定が行われる。データがEEPROMにうまく書き込まれなかったときには、カウンタを増加させ、EEPROMメモリへの書き込みが不成功であった回数を表す値を記録する。EEPROMへの書き込みが不成功であった回数を示す値が所定値を超えたとき、故障メッセージを生成する。越えたときには、故障メッセージが不揮発メモリに記憶され、エンジンコントロールモジュールが低パワーモードに切り替え可能とされる。
【0011】
この方法は、さらに、エンジン停止を待つステップの後、所定インターバルを有するEEPROMタイマを始動するステップを含んでも良い。このシステムは、所定インターバルが満了する前に、エンジン運転停止データ書き込みステップが完了したか否かを判定する。所定インターバルが満了したときは、データ書き込み動作は自動的に終了し、エンジンコントロールモジュールが低パワーモードに切り替えられる。
【0012】
本発明のもう一つの態様は、エンジンコントローラと、データを記憶する複数のセルを備えたEEPROMとを有する内燃エンジンを制御する方法に関する。このシステムは、エンジンが運転停止し低パワーモードに入る前、コントローラがメモリへの書き込みを行おうとするとき、メモリ全体の故障を検出する。この方法は、コントローラがエンジン運転停止の要求を受け低パワーモードに切り替わるエンジン運転停止条件を検出するステップを備えている。コントローラは、書き込みコマンドを実行し、ここでは、データブロックを特定のセルブロック内のメモリへの書き込み、データブロックが記憶済みデータブロックとして記憶される。コントローラは、特定のセルブロックに記憶された記憶済みデータブロックを読み出し、記憶すべきデータブロックを記憶済みデータブロックと比較することによって、書き込みコマンドが成功したか否かを確認する。次いで、このシステムは、記憶済みデータブロックが記憶すべきブロックデータと異なっているか否かを判定し、これによって、書き込みコマンドが不成功であったか否かを確認し、書き込みコマンドの”再試行制限”を条件に、書き込みコマンドを再実行する。再試行制限は、所定遅延時間に設定されたタイマによって達成させるか、または、失敗した書き込み命令が所定回数に達するまで失敗した試行の回数をカウントするカウンタによって設定されてもよい。タイマまたはカウンタによって設定された書き込みコマンドが再試行制限になると、メモリの全体故障であると判定される。
【0013】
この方法の他の態様によれば、再試行制限は、タイマおよびカウンタの両者によって設定されてもよく、所定の制限時間を越えたこと、又は、失敗した試行の所定回数を越えたことにより、エンジンコントローラが、メモリ全体に故障があることを表示する。メモリ全体に故障があると判定すると、システムは、故障メッセージを不揮発メモリに記録し、コントローラを低パワーモードに切り替える。
本発明のこれら並びに他の態様および利点を、添付図面と以下の発明の説明によってよりよく理解できる。
【0014】
(好ましい実施例の詳細な説明)
図1Aを参照すると、内燃エンジンの制御方法がステップ10で開始され、内燃エンジンは、データを記憶することができる複数のセルを備えた電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory : EEPROM)即ちEEPROMを有するエンジンコントローラ(エンジン制御装置)を含み、このコントローラは、エンジンが運転停止したとき低パワーモードに入る前にコントローラがメモリに書き込みを行うとき、メモリ全体の故障を検出するものである。フローチャートは、包括的なエンジン作動システムの一部分である。エンジンの点火スイッチ(イグニッション)がONされると、ステップ12で、コントローラが通常の作動モードとなる。ステップ14で、コントローラが、イグニッションがOFFであるか、エンジンのオーバーヒート、アイドルストップ等の他のエンジン運転停止条件が満たされているかを判定する。ステップ14で、イグニッションがOFFでなく、且つ、他のエンジン運転停止条件が満たされていないと判定されたときには、ステップ16で、コントローラがアイドル状態であるか否かを判定する。コントローラがアイドルであるときには、ステップ18で、システムが、EEPROM書き込みが実行中であるか否かを判定する。EEPROM書き込みが実行中でないときには、システムは、ステップ20で、データを記憶する時間(タイミング)であるか否か判定する。EEPROM書き込みが実行中であるときには、システムは、ステップ22で、EEPROMに1ブロックのデータを書き込むようにドロップダウンする。EEPROMがデータを記憶しようとしていなければ、システムは、ステップ12に戻り、ノーマルな(通常の)コントローラ動作を維持する。ステップ22で、EEPROMへのデータブロックの書き込みを指示された後、システムは、書き込みの状況を判定する。データブロックの書き込みが完了していたときには、システムは、ステップ26で、書き込むべきデータが更にあるか否かを問い合わせる。書き込むべきデータが更にあったときには、システムは、ステップ28で、コントローラがまだアイドル状態であるか否かを判定する。アイドルであるときには、システムは、EEPROMにもう1ブロックのデータを書き込むためにステップ22にリターンする。書き込むデータべきがなければ、システムはリターンし、ステップ12で通常のコントローラ動作に戻る。
【0015】
図1Bを参照すると、ステップ14で点火スイッチがOFF又は他の運転停止条件が満たされていたときには、システムは、ステップ30で、エンジンが停止し、他のイグニッションOFF特性が完了するのを待つ。エンジンが停止し、他のイグニッションOFF特性が完了すると、システムは、ステップ32で、EEPROMタイマをスタートさせる。次いで、システムは、ステップ34で、1ブロックのデータを書き込む。大きなブロックのデータは、小さなデータセットで処理される。ステップ34で、大きなブロックのデータが書き込まれている間、システムは、ステップ36で、ステップ32のタイマが満了したか否かを問い合わせる。ステップ32のタイマは、エンジンが運転停止したとき、データの書き込に利用できる時間を制限する時間を設定する。タイマが、ステップ36で満了していないときには、システムは、ステップ38で、ステップ34で書き込まれるべきデータブロックと、データブロックが記憶されたEEPROMセルの内容とを比較することにより、EEPROM書き込みが成功したか否かを判定する。EEPROM書き込みが成功していれば、システムは、ステップ40で書き込むべきデータが更にあるか否かを問い合わせる。もしあれば、システムは、ステップ34に戻り、次のデータブロックを書き込む。書き込むべきデータがもうないときには、コントローラは、ステップ48で、低パワーモードにされる。ステップ38で、EEPROM書き込みが成功していないときには、システムは、ステップ42で、失敗した各試みを記録するカウンタを増加させるのがよい。ステップ44で、失敗した書き込みの数が所定制限値を越えていると、システムは、ステップ46で、さらなる書き込みを中止し、故障情報を、他の不揮発RAMに記憶する。次いで、システムは、ステップ48で、コントローラをローパワーモードとする。ステップ32のタイマおよびステップ42のカウンタは、EEPROMへの書き込みの再試行を制限する機能を有する。これらのカウンタ、タイマのいずれか一方を使用しても、あるいは、上記実施態様において、タイマおよびカウンタの両方を重複するシステムで使用してもよい。
【0016】
以上のように本発明の実施形態を説明してきたが、本発明は、これらの実施形態は本発明の全ての形態を例示するものではない。明細書中の用語は、説明のための用語であり、発明を限定するものではなく、本発明の思想、範囲から離れることなく、種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1A】エンジン作動中のコントローラがEEPROMにデータを書き込むときに、コントローラによって行われる処理のフローチャートの第1部分である。
【図1B】エンジン停止およびEEPROM故障中に、エンジンの低パワーモードへの切り替えが遅れないようにするEEPROM書き込み処理に関する、図1Aに続くフローチャートである。
Claims (15)
- 作動モードと低パワーモードとを有すると共にデータを記憶する電子式消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory : EEPROM)を有する電子式エンジンコントローラを備えた内燃エンジンにおいてエンジン制御の遅延を制限する方法であって、前記遅延が、EEPROMがデータを記憶できなくなったことによるものであって、
エンジンコントローラがエンジンを運転停止する要求を受けて低パワーモードに切り替わる作動モードにあるとき運転停止条件を検出するステップと、
タイマが所定インターバルを設定可能にするステップと、
エンジンコントローラによって要求されたように、EEPROMにエンジン運転停止データを書き込むステップと、
エンジン運転停止データの書き込みが、前記所定インターバルが満了する前に完了したか否かを判定するステップと、
前記所定インターバルが完了していたときには自動的にデータ書き込み作業を終了させ、エンジンコントローラを低パワーモードに切り替えるステップと、
を備えていることを特徴とする方法。 - 前記書き込みステップが成功したか否かを判定するステップと、
書き込みステップが失敗する毎にカウンタを増加させるステップと、
カウンタが所定の書き込み不成功ステップ数を越えたとき、不揮発メモリに記憶する故障メッセージを生成するステップと、
自動的にデータ書き込み処理を終了しエンジンコントローラを低パワーモードに切り替えるステップと、
を更に備えている請求項1に記載の方法。 - EEPROMが非作動であることを示す故障メッセージを不揮発メモリに記録するステップを、更に備えている、
請求項1に記載の方法。 - 前記エンジン運転停止データを書き込むステップは、データブロックごとに行われる、
請求項1に記載の方法。 - 電子式エンジンコントローラを有する内燃エンジンにおいてエンジン制御遅延を制限する方法であって、前記エンジンは、複数セットのエンジン運転停止データを記憶することができる電子式消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory : EEPROM)を有し、前記遅延が、EEPROMが複数セットのエンジン運転停止データを記憶できなくなったことによるものであって、前記方法は、
エンジンコントローラがエンジンを運転停止する要求を受けて低パワーモードに切り替わる作動モードにあるとき、運転停止条件を検出するステップと、
エンジンコントローラによって要求されたように、前記EEPROMに1つのエンジン運転停止データセットを書き込み、記憶済みエンジン運転停止データセットを生成するステップと、
エンジン運転停止データセットを、記憶済みエンジン運転停止データセットと比較することにより、前記書き込みステップが成功したか否かを判定するステップと、カウンタを増加させるステップと、カウンタが所定限界を超えたか否かを判定するステップと、所定数を超えたとき故障メッセージを生成するステップと、カウンタが所定数を越えないときには書き込みステップを繰り返し、カウンタが所定数を越えたときには自動的にデータ書き込みステップを終了し、エンジンコントロールモジュールを低パワーモードに切り替えるステップと、
エンジン運転停止データセットを、記憶済みエンジン運転停止データセットと比較することにより、前記書き込みステップが成功したか否かを判定するステップと、カウンタをリセットするステップと、エンジン運転停止データの全てのセットが記憶されたか否かを判定するステップを備え、全てのデータセットが記憶されていなかったときには次のエンジン運転停止データセットの書き込みを繰り返し、全てのエンジン運転停止データセットが記憶されていたときにはエンジンコントロールモジュールを低パワーモードに切り替える、
ことを特徴とする方法。 - 前記EEPROMが非作動であることを示す故障メッセージを不揮発メモリに記録する、請求項5に記載の方法。
- タイマが所定インターバルを設定可能にするステップと、
前記インターバルが満了する前に、前記エンジン運転停止データの書き込みが完了したか否かを判定するステップと、
を更に備えている請求項5に記載の方法。 - エンジン作動データをEEPROMに記録してエンジン制御を行う方法であって、
イグニッションスイッチを作動させるステップと、
エンジンコントローラ内のエンジン運転停止条件を利用可能にするステップと、
前記イグニッションスイッチがオフにされたか否か、および、エンジン運転停止条件が満たされたか否かを判定し、エンジンを停止させる信号を生成するステップと、
エンジンが停止し他のイグニッション停止特性が完了するのを待つステップと、
EEPROMメモリに書き込むためにデータをEEPROMに送るステップと、
データがEEPROMにうまく書き込まれたか否かを判定するステップと、
EEPROMへの書き込みが不成功であったときには、カウンタを増加させEEPROMメモリへの書き込み不成功回数を表す値を記録するステップと、
EEPROMメモリへの書き込み不成功回数を表す値が所定値を越えたときに、故障メッセージを生成するステップと、
該故障メッセージを不揮発メモリに記憶するステップと、
エンジンコントローラを低パワーモードに切り替えるステップと、
を備えていることを特徴とする方法。 - 前記エンジン停止を待つステップの後に、所定インターバルに設定されたタイマを始動するステップと、
前記所定インターバルが満了する前に、エンジン運転停止データの書き込みが完了したか否かを判定するステップと、
前記書き込み動作を自動的に終了させ前記エンジンコントローラを低パワーモードに切り替えるステップと、
を備えている請求項8に記載の方法。 - データを記憶する複数のセルを備えた電子式消去可能プログラマブル読み出し専用メモリを有するエンジンコントローラを備えた内燃エンジンを制御し、かつ、エンジンが運転停止して低パワーモードに入る前、コントローラがメモリに書き込むときに、メモリ全体の故障を検出する方法であって、
前記コントローラがエンジン運転停止の要求を受けて低パワーモードに切り替わるエンジン運転停止条件を検出するステップと、
前記コントローラが、特定のセルブロック内のメモリにブロックデータを書き込ませ、このデータブロックが記憶済みデータブロックとして記憶されるステップと、
前記特定セルブロック内に記憶済みデータブロックを読み出すステップと、
前記データブロックを記憶済みデータブロックと比較するステップと、
記憶済みデータブロックが前記データブロックと同一であるか否かを判定し、これによって、書き込みコマンドが成功したことを確認するステップと、
前記記憶されたデータブロックが前記データブロックと異なっているか否かを判定し、これによって、書き込みコマンドが不成功であったことを確認し、書き込みコマンドの再試行制限を条件に書き込みコマンドを出すステップと、
書き込みコマンドの再試行制限に達したとき、メモリ全体の故障と判定するステップと、
を備えていることを特徴とする方法。 - メモリ全体が故障していると判定したとき、故障メッセージを生成し、該故障メッセージを不揮発メモリに記憶する、
請求項10に記載の方法。 - メモリ全体が故障していると判定されたとき、前記コントローラを低パワーモードに切り替える、
請求項10に記載の方法。 - 前記再試行制限が、タイマを所定インターバルにセットすることによって設定される、
請求項10に記載の方法。 - 前記再試行制限が、失敗した試行の回数をカウントするカウンタによって設定され、失敗した書き込み回数が所定数に達したとき、メモリ全体の故障と判定する、
請求項10に記載の方法。 - 所定遅延時間に設定されたタイマによって第1の再試行制限が設定され、失敗した試行回数をカウントするカウンタによって第2の試行制限が設定され、
第1の再試行制限または第2の再試行制限に達したとき、メモリ全体の故障と判定される、
請求項10に記載の方法。
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