JP2004502192A - セグメントレンズ及びカラー表示デバイス用スクリーンの生産方法 - Google Patents

セグメントレンズ及びカラー表示デバイス用スクリーンの生産方法 Download PDF

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Abstract

スクリーンにドットパターンを有するカラー表示管の製造方法において、スクリーン(11)を形成するために、セグメントレンズ(3)を用いて表示窓(4)を露光して、ブラックマトリクス層及びエレクトロルミネセンス材料を有する層を表示窓(4)に付加する。原則的に、セグメントレンズ(3)がフェーセットマーキングと称する現象を生じさせて、これにより、スクリーン(11)上の連続するフェーセット(12)の像が分離するか、あるいは部分的に重複して、暗線(42)あるいは明線(44)が生じるという結果になる。今日のカラー表示管、特にコンピュータモニタとして使用するものでは、フェーセットマーキングを可能な限り低減することがますます重要になっている。セグメントレンズ(3)の製造用のモールド(30)を大幅に変更する新たなプロセスによって、このセグメントレンズを製造することを提案する。この新たなプロセスでは、円柱形の突起(36)を担体板(37)の開口部(38)内に入れることによって、モールド(30)用の柱(31)を積層させる。このことは、フェーセット(12)の傾斜の誤差を生じさせる柱(31)の傾きを防止する。このモールド(30)の製造方法は、フェーセットの大きさを減少させて、カラー表示管におけるフェーセットマーキングを大幅に改善することを可能にする。

Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、カラー表示管の製造プロセス中に用いるセグメントレンズの生産方法に関するものである。
【0002】
本発明は、セグメントレンズ自体、及びセグメントレンズを生産するために用いるモールド(型)にも関するものである。
【0003】
さらに本発明は、カラー表示管の表示窓上に、ブラックマトリクスをなす開口部のドットパターン、及びこれらの開口部内にエレクトロルミネセンス材料を有するスクリーンの生産方法に関するものであり、この方法は、点光源によって放出され、セグメントレンズ及びマスクを通過した光に、前記表示窓上の感光材料を露光するステップを具え、前記セグメントレンズが、対角線を有し、かつ相互間に境界を有するフェーセット(表面)を具えて、この方法がさらに、前記感光材料の露光中に、前記表示窓に対する前記セグメントレンズの相対位置を、前記フェーセットの前記境界に対して斜めの第1方向に、第1距離にわたって変化させるステップを具えている。
【0004】
本発明はさらに、カラー表示管のスクリーン、及びセグメントレンズを用いて生産したスクリーンを設けたカラー表示管に関するものである。
【0005】
(従来技術)
冒頭段落に記載したカラー表示管用のスクリーンの生産方法は、米国特許US 4,866,466に開示されている。この特許明細書による方法は、カラー表示管用のスクリーンを製造する露光プロセスについて記述している。この露光プロセスではセグメントレンズを用いている。現在使用されているセグメントレンズは、金属柱の2次元アレイを含むモールドを用いて生産されている。このセグメントレンズは、セグメントレンズの製造プロセス中に、金属モールドまでの明確に規定した距離を保ちつつ、金属モールドと一体になるガラス担体を具えている。これらのセグメントレンズとモールドとの間の空間に流体プラスチックを満たして、この流体プラスチックは、これを供給した後に、例えばUV(紫外)光に露光することによって硬化する。そして、前記フェーセットを含むプラスチック層を設けたガラス担体から構成され、かつレンズのセグメントの上面が傾斜したセグメントレンズを、モールドから除去する。
【0006】
このモールドの金属柱を、前記2次元アレイの1つの隅部から開始して単に互いに隣接して配置することによって、これらの金属柱を積層させ、この2次元アレイは通常、各々が8×8mm の底面を有する21×17個の金属柱から構成される。この積層の方法は、金属柱の1つの側面と、隣接する金属柱の側面に接触している反対側の側面との平行度の許容誤差が累積して、傾いて配列した金属柱ができるということである。その結果、これらの金属柱のフェーセットが誤った傾斜を有して、着地(ランディング)誤差が生じる。これらの不整合は、色純度に関する性能を劣化させる。この積層の方法では、金属柱どうしを強固に圧着して、隣接する金属柱間の摩擦によって、セグメントレンズを除去する際にこれらの金属柱が前記モールドから離脱し得ることを防止することが重要である。
【0007】
前記表示窓の内側にカラー表示管にスクリーンを設ける。このスクリーンは一般に、開口部のパターンを有するブラックマトリクス構造を有し、これらの開口部内にエレクトロルミネセンス材料を設ける。ごく通常のカラー表示管におけるブラックマトリクスの構造は、ドット(点)パターンかライン(線)パターンのいずれかである。このパターンは、前記表示窓の内側に堆積させた感光材料を露光すること、そして露光システム及びカラー表示管における色選択手段として作用するシャドーマスクを用いることによって生産する。ラインパターンを有するカラー表示管を露光するために、連続ラインを有する露光システムを使用することができる。しかし、ドットパターンを有するカラー表示管については、良好な着地特性に関する要求を満たすドットパターンをスクリーン上に得るために十分な自由度を有するために、通常用いるのはセグメントレンズの応用である。カラー表示管における着地は、スクリーンに当たる電子ビームが対応するエレクトロルミネセンス材料に良好に一致する程度を規定する品質である。
【0008】
前記表示窓の内側にブラックマトリクス層を付加した後に、例えば、赤色、緑色及び青色等の3色の蛍光体のようなエレクトロルミネセンス材料を、表示窓のブラックマトリクス構造のない領域に付加するために、他の感光プロセスを用いる。
【0009】
ドットパターンを有するスクリーンの生産においては、点光源からの光を、セグメントレンズ及びシャドーマスクを通して指向させる。このセグメントレンズは、異なる傾斜のフェーセットの2次元アレイを具えている。固定のセグメントレンズを通してスクリーンを照射する場合には、連続するフェーセットの像が、スクリーン上の連続領域として整合しない。これにより露光プロセス中に、2つの連続するフェーセットの像が不連続の、あるいは重複する領域に、それぞれ暗線及び明線が生じる。この現象は通常、フェーセットマーキング(印付け)と称する。スクリーン全体上でほぼ均一な照射を得るために、露光プロセス中にセグメントレンズを移動させる。この移動は一般に、フォーセットの矩形アレイに対して斜めの方向であり、これらをウォブル(蛇行)及びドリフト(ゆらぎ)方向と称する。これらのウォブル及びドリフト方向は、互いに垂直に近い。この方法によって、1つのフェーセットの像をより大きい領域に広げて、フェーセットマーキングが低減される程度に、前記明線及び暗線を塗り消す。
【0010】
ますます増加するカラー表示管における画像品質の改善の要求は、色純度についてのより高度な要求ももたらす。この色純度は、カラー表示管の着地特性に直接関係し、そしてセグメントレンズの品質にも直接関係する。
【0011】
(発明の開示)
本発明の目的は、カラー表示管の製造プロセスに使用する露光システム用のセグメントレンズの生産方法を提供することにあり、これにより、着地及び色純度に関する動作を改善したカラー表示管ができる。
【0012】
本発明によればこの目的は、ガラス担体と、金属柱の2次元アレイから構成されるモールドとの間に流体プラスチックを供給するセグメントレンズの生産方法によって達成され、各金属柱が、担体板内の、これらの金属柱に対応する円形開口部の2次元アレイに掛合するための円柱形の底部を有し、前記流体プラスチックを硬化させて、その後に、ガラス担体とフェーセットの2次元アレイを有するプラスチックの上部層とのアセンブリ(組立体)である前記セグメントレンズを、前記モールドから除去する。
【0013】
本発明は、金属柱を担体板のみによって支持して、隣接する金属柱に対して傾斜させなければ、金属柱の2次元アレイの積層中に発生する許容誤差を大幅に低減することができる、という認識にもとづくものである。本発明は、底部として作用する担体板を有するモールドを作製することによって実現することができる。この担体板に円形開口部の2次元アレイを設ける。前記金属柱は、この担体板内の開口部に掛合するための円形の底部を有する。これらの金属柱を前記担体板の円形開口部に挿入することによって、金属柱の平行度の誤差の累積による誤った傾斜を生じることなく、自由に位置決めした金属柱の2次元アレイを形成することができる。前記プラスチックが硬化した後に、前記セグメントレンズを前記モールドから除去可能にするために、例えばこれらの金属柱の底部をねじで固定することによって、前記金属柱を前記担体板に強固に固定することが必要である。本発明をカラー表示管の生産プロセスに応用することにより、着地性能を大幅に改善し、そしてより良好な色純度が得られる。
【0014】
欧州特許EP−0737996−A1に一体化したモールドが開示されてる。このモールドは、本発明によるモールドに対していくつかの欠点を有する。一体型モールドでは、すべてのフェーセット及び側面を明確に規定すること、そして側面及びフェーセットどうしの間に尖鋭な端を有することが困難である。金属柱は本質的に、前記担体板及びその上面に垂直な側面を有し、そしてフェーセットは高精度で作製可能なので、別々の金属柱からモールドを作製することによって、セグメントレンズにおける2つの隣接するフェーセット間の遷移がより正確に定まる。本発明によるモールドの他の利点は、個々の柱の置換が可能であることにあり、このことは、フェーセットのうちの1つが損傷した際、あるいは製造誤差の場合に必要となり得る。
【0015】
好適例では、前記セグメントレンズの生産方法において、前記担体板に平行な平面における前記金属柱の上部の寸法を4mm×4mmにする。
【0016】
この方法により、4×4mm のフェーセットを有するセグメントレンズができ、これは両方向において、従来技術のフェーセットの半分の大きさである。4倍のフェーセット数を有するこうしたセグメントレンズを用いることにより、フェーセットの傾斜をより好適に設計することができる。隣接するフェーセットどうしの傾斜の差が、従来技術のセグメントレンズにおけるものよりも小さくなる。これは、フェーセットマーキングに対する重要な対応策である。さらに、フェーセットの傾斜をより良好に規定するので、着地性能が改善される。
【0017】
さらなる好適例は、前記2次元アレイが42×34個の金属柱を有する。
【0018】
従来技術では、21×17個のフェーセットのアレイを有するセグメントレンズを用いて、寸法を半分にする際に両方向のフェーセット数を2倍にすることによってセグメントレンズの全体の大きさを不変に保っている。このことは、露光システムの装備を変更する必要がなく、スクリーンを露光するために同じ光量が利用可能であるという利点を有する。
【0019】
本発明の他の目的は、カラー表示管に使用するスクリーンの生産方法を提供することにあり、この方法により、フェーセットマーキング及び色純度に関する性能を改善したカラー表示管ができる。
【0020】
本発明によれば、この目的は、1つの端位置にある第1フェーセットの像が、この第1フェーセットから対角線方向に、この第1フェーセットの対角線の少なくとも2倍の倍数の距離だけ離れた第2フェーセットの像にほぼ一致することを特徴とするスクリーンの生産方法によって達成される。
【0021】
このことは、フェーセットの対角線距離の少なくとも2倍の倍数の距離にわたってセグメントレンズをウォブル(蛇行)させることによって、フェーセットマーキングが低減されるということにもとづくものである。この効果は、1つのフェーセットの露光をスクリーンのより広い領域に広げることによって達成される。
【0022】
さらなる好適例では、さらに、前記第1方向にほぼ直交する第2方向及び第2距離を具えて、前記表示窓に対する前記セグメントレンズの相対位置を、この第2距離にわたって変化させるスクリーンの生産方法において、前記第2距離を、フェーセットの対角線の半分の少なくとも2倍の倍数にすることを特徴とする。
【0023】
この好適例も、ドリフト(ゆらぎ)距離をフェーセットの対角線の半分の距離の倍数まで増加させるということの結果として、フェーセットマーキングをさらに低減する。これにより、1つのフェーセットの像がスクリーン上により大きく広がることになる。
【0024】
さらなる好適例は、前記表示窓に対する前記セグメントレンズの位置を、前記第1距離及び前記第2距離にわたって変化させるに当たり、前記第1距離を前記第2距離の2倍にすることを特徴とする。
【0025】
この好適例では、前記ウォブル距離が前記ドリフト距離の2倍になり、両距離が従来技術の距離の倍数になり、これによりフェーセットマーキングが改善される。
【0026】
好適例は、前記表示窓に対する前記セグメントレンズの位置を、前記第1距離にわたって変化させるに当たり、前記第1距離をフェーセットの対角線の2倍にすることを特徴とする。
【0027】
ウォブル及びドリフト距離を2倍にすることによって、フェーセットマーキングを大幅に低減することができる。これらのウォブル距離及びドリフト距離を、フェーセットの寸法を半分にしたセグメントレンズと組合わせると、絶対的なウォブル及びドリフト距離が変化しない。この方法は、セグメントレンズを適応させることのみ必要とし、露光システムの残りの部分は同じままにしておくことができる。
【0028】
本発明は、本発明の方法によって生産したカラー表示管用のスクリーン、並びにこうしたスクリーンを設けたカラー表示管にも関するものである。
本発明のこれら及び他の特徴は、以下の図面を参照して説明する実施例より明らかになる。
【0029】
(発明を実施するための最良の形態)
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1に示すライトハウス1は、表示窓4の内側の感光材料を露光するための標準的な露光装置である。筐体7の底部に点光源2を配置する。この光源2からの光が、セグメントレンズ3用の支持体8内の開口部9を通過する。この光はセグメントレンズ3を通過した後に、ライトハウス1の最上部内の開口部10を通って表示窓4の内側に向って進む。一点鎖線6が、点光源2から来る光ビームの開口角を示し、この例では、表示窓4の内側に設けたスクリーン11の全体が露光されることを示している。
【0030】
図2に、セグメントレンズ3の上面図を示す。このようなレンズは複数のセグメントを具え、これらを通常フェーセット(表面)12と称し、これらの一部をF1、F2及びF3で表わす。例として、フェーセット12が水平方向に21個、垂直方向に17個のアレイを有する、従来技術によるセグメントレンズ3を用いることができ、各フェーセット12が8×8mm の寸法を有する。通常、セグメントレンズの底部は平坦であり、最上部では、点光源2(図1)から来る光が屈折して、この光線がスクリーン上の所定点に向けて偏向した電子の軌跡にほぼ一致するするように、個々のフェーセット12のすべての傾斜を選定する。
【0031】
図3に、従来技術によるセグメントレンズ3の生産用のモールド20を示す。モールド20は直立端27を設けた担体板26を具えている。この担体板26内に柱21の2次元アレイを配列している。図3には例として4つの柱21を示し、各々が上面に、異なる傾斜のフェーセット22、23、24、25を有する。柱21を担体板26上に積層させ、これは1つの隅部から開始して、連続する各柱21を、既に位置決めした少なくとも1つの柱21に対して位置決めする。柱21どうしはそれらの側面で互いに接触し、このことは、積層プロセス中に、側面どうしの平行度の誤差がモールド20を通して伝播するという欠点を有する。これによりフェーセットの傾斜に、積層プロセスを開始した前記隅部までの距離の関数として増加する誤差が生じる。
【0032】
モールド20を積層させた後に、セグメントレンズ3を製造する。このプロセスでは、流体プラスチックをガラス担体板上に供給する。このプラスチックをモールド20と共に加圧して、その後にこの流体プラスチックを、例えばUV照射によって硬化させる。そして、モールド20を除去してセグメントレンズ3ができる。従ってセグメントレンズ3は、ガラス担体板、及びこのガラス担体板上に、モールド20の上側の形状の相補的形状を有するすべてのフェーセットを含むプラスチック層を具えている。
【0033】
図4Aに本発明によるモールド30を示す。モールド30は、円筒形開口部38の2次元パターンを設けた担体板37を具えている。柱31には、矩形の上部39、及び円柱形の突起36のような形状の底部を設けて、これらは担体板37の円筒形開口部38にちょうど入るような寸法にする。例えばフェーセット32、33、34、35を有する4つの柱31によって示すように、柱31の各々に適切な傾斜を有するフェーセットを設ける。このモールド30の積層プロセス内に、柱31の円柱形突起36を対応する開口部37に挿入することよって、柱31を位置決めする。このことを図4Bによって示し、この図は柱31の断面を示し、そして円柱形突起36がモールド30の開口部37内に位置していることを明確に示す。円柱形突起36の代わりに長方形突起を用いることもできる。同時に、担体板内の開口部38も長方形に作製する。この構成はやや複雑になるが、金属柱が担体板に垂直な軸の回りに回転し得ないという利点を有する。
【0034】
あるいはまた、金属柱をガラスまたはセラミック材料から製造することができるが、このことはモールド30の構築をより困難にする。
【0035】
この積層方法によって、隣接する金属柱31が互いに傾斜しない。個々の金属柱31が、その突起36によって自立している。この方法により、側面どうしの平行度の誤差によってフェーセット角の傾斜に誤差が生じない。本発明によるモールド30を使用することにより、傾斜して位置する金属柱31から生じる整合誤差の問題が解決される。
【0036】
本発明によるモールド30の構成は、より小さいフェーセットを有するセグメントレンズ3を可能にするので重要である
【0037】
カラー表示管の性能において重要な要素の1つが、フェーセットマーキングと称する現象である。露光プロセス中には、各フェーセットが表示窓4上に結像される。隣接するフェーセットが少しずつ異なる傾斜を示し、そして隣接するフェーセットの表面間の段差により、こうした2つのフェーセットの像が不連続になるか、あるいは重複を示すかのいずれかである。前者の状況では2つのフェーセットの像の間に暗線が出現し、後者の状況では明線が出現する。例として図5A及び図5Bにそれぞれ、像41が不連続な状況、即ち暗線42、及び像43が重複した状況、即ち明線44を示す。
【0038】
今やフェーセットマーキングは、セグメントレンズをウォブル(蛇行)及びドリフト(ゆらぎ)させることによって低減することができる。このことを図6に示し、この図で番号46を付けた矢印がウォブル方向を示し、番号47を付けた矢印がドリフト方向を示す。これらの方向がほぼ直交し、そしてフェーセットの対角線方向にあることが好ましいが、必ずしもそうである必要はない。今日のカラー画像管では、フェーセットの対角線の長さの1倍の行程を有するウォブル、及びフェーセットの対角線の長さの半分の行程を有するドリフトによる結果が生じる領域上で、1つのフェーセットの像が塗り消される。このことを図7に示し、中心53を有するフェーセット52が結像する領域が、領域57上で塗り消されている。点53は静止状態のフェーセット52の中心であり、点54はウォブル位置の端の中心であり、点55はドリフト位置の端であり、点56はウォブルとドリフトを組合わせた位置の端である。
【0039】
フェーセットマーキングは、とりわけ2つの方法によって改善することができる。第1には、フェーセット12の大きさを小さくすることができ、第2には、ウォブル及びドリフト距離46、47を増加させることができる。フェーセットの大きさの低減によりフェーセットマーキングに関する改善ができることは、Yamazaki他(SMPTE conference 1972)によって既に認識されているが、より小さいフェーセットは、経済的な理由で生産用には実現困難であると判明していることも述べられている。それ以後は、標準的なフェーセットの大きさ8×8mmが変化していない。セグメントレンズ3におけるより多数のフェーセット12が、フェーセット12の局所的な傾斜の最適化を可能にするので、フェーセットの大きさを低減することにより整合品質を改善することが可能になる。しかし、この整合品質における利得は、平行度の誤差に起因するフェーセット12の傾斜の誤差によって相殺される。より多数のフェーセットにより、これらの誤差が必然的に増加する。この理由により、セグメントレンズ3を従来技術によるモールド20で製造する際には、フェーセットの大きさを低減することは有利ではない。
【0040】
本発明による設計、及び柱31をモールド30内に積層させる方法は、フェーセット12の大きさを低減することを可能にする。
【0041】
第1の方法を用いて、フェーセット12の大きさが低減され、同時にウォブル及びドリフト距離46、47が既存のレベルに維持され、このレベルはフェーセット12の大きさに換算して測定したものであり、結果的に2つの効果が生じる。第1には、フェーセット12の大きさを低減することにより整合が改善されて、即ち露光プロセス中の光線の像が、動作中のカラー表示管内の電子ビームの軌跡により良好に整合する。従って、より良好な整合によって、着地特性及び色純度を改善したカラー表示管ができる。より小さいフェーセット12によって、各フェーセット12の像が表示窓4上のより小さい領域に対応して、これらのフェーセット12の傾斜をより正確に選定することができるので、この効果が達成される。
【0042】
第2には、より小さいフェーセット12を使用することによって、隣接するフェーセット12の傾斜の差、並びに隣接するフェーセット12の表面間の段差ががより小さくなり、フェーセットマーキングが減少することになる。さらに、ウォブル及びドリフト距離46、47を、フェーセット12の大きさに対して比較的同一に保てば、フェーセットマーキングを生じさせる前記暗線及び明線が、フェーセット12の大きさに比例する。より小さいフェーセット12は、暗線または明線をより小さくし、結果的にフェーセットマーキングの視覚性が低減される。
【0043】
第2の方法の場合には、ウォブル及びドリフト距離46、47を増加させると、フェーセット12の像が、図7の領域57と比較して、より大きな領域上で塗り消される。このことは明らかに、暗線及び明線をより見えにくくして、フェーセットマーキングを低減する。しかし、より大きな領域上でフェーセット12の像を塗り消すことはカラー表示管の整合特性にとって有益ではない。ウォブル及びドリフト距離46、47は、整合性能とフェーセットマーキング性能とが適切に平衡するようなものにすべきである。
【0044】
好適な実施例は、フェーセット12を半分にしつつ、ウォブル及びドリフト距離46、47を不変のままにした状況によって与えられる。1つだけのフェーセット12の傾斜の代わりに、大きさが半分のフェーセット4つの方が傾斜を最適化できるので、大きさが半分のフェーセットが整合特性を改善する。さらにウォブル及びドリフト距離46、47を絶対的に同一に保つので、前記塗り消しの効果が整合性能に悪影響せず、この方法の両方の要点がフェーセットマーキング性能に有益である。
【0045】
この選定の追加的な利点は、生産の環境において見出される。絶対的なウォブル及びドリフト距離46、47を同一に保つと、生産環境を不変のままにすることができ、セグメントレンズ3だけは適応させなければならない。
【0046】
スクリーンにドットパターンを有するカラー表示管の製造プロセスを要約すれば、スクリーン11を形成するために、セグメントレンズ3を利用して表示窓4を露光して、ブラックマトリクス層及びエレクトロルミネセンス材料を有する層を表示窓4に付加する。原則的に、セグメントレンズ3はフェーセットマーキングと称する現象を生じさせて、これにより、スクリーン11上の連続するフェーセット12の像が分離するか、あるいは部分的に重複して、暗線42あるいは明線44が生じるという結果になる。今日のカラー表示管、特にコンピュータモニタとして使用するものでは、フェーセットマーキングを可能な限り低減することがますます重要になっている。セグメントレンズ3の製造用のモールド30を大幅に変更する新たなプロセスによって、このセグメントレンズを製造することを提案する。この新たなプロセスでは、円柱形の突起36を担体板37の開口部38内に入れることによって、モールド30用の柱31を積層させる。このことは、フェーセット12の傾斜の誤差を生じさせる柱31の傾きを防止する。このモールド30の製造方法は、フェーセットの大きさを減少させて、カラー表示管におけるフェーセットマーキングを大幅に改善することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】ライトハウスの垂直断面図である。
【図2】セグメントレンズの矩形の2次元アレイ構造の上面図である。
【図3】従来技術によるセグメントレンズ生産用のモールドの一部分の透視図である。
【図4A】本発明によるセグメントレンズ生産用のモールドの一部分の透視図である。
【図4B】モールド内に取り付けた柱の断面図である。
【図5A】フェーセットマーキングの効果の模式図である。
【図5B】フェーセットマーキングの効果の模式図である。
【図6】ウォブル及びドリフト方向を示すセグメントレンズの図である。
【図7】フェーセットがウォブル及びドリフトした際の、フェーセットの像を示す図である。

Claims (11)

  1. ガラス担体と、金属柱の2次元アレイを具えたモールドとの間に液体プラスチックを供給するセグメントレンズの生産方法において、前記金属柱の各々が、矩形の上部と、選定した傾斜を有する上面と、担体板内にあり、前記金属柱に対応する円形開口部の2次元アレイに掛合するための円柱形の底部とを有し、前記液体プラスチックを硬化させて、その後に、前記ガラス担体と、フェーセットの2次元アレイを有する前記プラスチックの上部層とのアセンブリである前記セグメントレンズを、前記モールドから除去することを特徴とするセグメントレンズの生産方法。
  2. 前記担体板に平行な平面における前記金属柱の前記上部の寸法を、4mm×4mmにすることを特徴とする請求項1に記載のセグメントレンズの生産方法。
  3. 前記2次元アレイを、42個×34個の金属柱から構成することを特徴とする請求項1または2に記載のセグメントレンズの生産方法。
  4. 請求項1、2または3に記載の方法によって製造したことを特徴とするセグメントレンズ。
  5. 請求項4に記載のセグメントレンズの製造用のモールド。
  6. ブラックマトリクスをなす開口部のドットパターンを有し、そして該開口部内にエレクトロルミネセンス材料を有するスクリーンの生産方法であって、この方法が、点光源によって放出され、請求項4に記載のセグメントレンズ及びマスクを通過した光に、表示窓上の感光材料を露光するステップを具え、前記セグメントレンズが、対角線を有し、かつ相互間に境界を有するフェーセットを具えて、この方法がさらに、前記感光材料の露光中に、前記表示窓に対する前記セグメントレンズの相対位置を、前記フェーセットどうしの境界に対して斜めの第1方向に、第1距離にわたって変化させるステップを具えた方法において、
    1つの端位置にある第1フェーセットの像が、前記第1フェーセットから対角線方向に、前記第1フェーセットの対角線の少なくとも2倍の倍数の距離だけ離れた第2フェーセットの像にほぼ一致することを特徴とするスクリーンの生産方法。
  7. さらに、前記第1方向にほぼ垂直な第2方向と第2距離とを具えて、前記表示窓に対する前記セグメントレンズの相対位置を前記第2距離にわたって変化させる、請求項6に記載のスクリーンの生産方法において、
    前記第2距離を、フェーセットの対角線の半分の、少なくとも2倍の倍数にすることを特徴とするスクリーンの生産方法。
  8. 前記表示窓に対する前記セグメントレンズの位置を、前記第1距離及び前記第2距離にわたって変化させるに当たり、前記第1距離を前記第2距離の2倍にすることを特徴とする請求項7に記載のスクリーンの生産方法。
  9. 前記表示窓に対する前記セグメントレンズの位置を、前記第1距離にわたって変化させるに当たり、前記第1距離をフェーセットの対角線の2倍にすることを特徴とする請求項8に記載のスクリーンの生産方法。
  10. 請求項6、7、8または9に記載の方法を用いて生産したカラー表示管のスクリーン。
  11. 請求項10に記載のスクリーンを設けたカラー表示管。
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