JP2004360144A - 無機化合物・プリン体複合体 - Google Patents

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則幸 山本
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Abstract

【目的】耐水性、耐薬品性、および徐放性などに優れるプリン体の提供、および当該プリン体を担持した機能性布帛に関する。
【構成】層状ケイ酸塩、ハイドロタルサイト類化合物、ハイドロタルサイト焼成物、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、4価金属リン酸塩、およびリン酸カルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の無機化合物に、尿酸、メチル尿酸、アデニン、メチルアデニン、グアニン、メチルグアニン、ヒポキサンチン、キサンチン、メチルキサンチン、キサントプテリン、およびプテリンなどのプリン体を担持させた無機化合物・プリン体複合体(以下単に複合体という)とすること、および当該複合体を布帛に担持させることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに到った。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、耐水性、耐薬品性、徐放性に優れる無機化合物・プリン体複合体および当該複合体を含有する機能性布帛に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリン体は、プリン環という共通の化学構造を有している化合物であり、具体例として、尿酸、アデニン、グアニン、ヒポキサンチン、キサンチン、カフェイン等が挙げられる。プリン体にはその化合物に応じてさまざまな機能を有する。
【0003】
例えば、尿酸、メチル尿酸などは抗酸化性があることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。他の抗酸化性能を有する材料としてアスコルビン酸が知られており化粧品等に使用されている。またアスコルビン酸の繊維製品への応用も考えられているが、酸化されやいため、酸化されて短時間で効果を失ってしまう。また、アスコルビン酸は水に対する溶解性が高いため、洗濯時に溶出して消失しまうといった問題があり、アスコルビン酸の耐洗濯性を向上させる方法が各種提案されている。
【0004】
例えば、アスコルビン酸、第1鉄塩および抗菌物質とを合成樹脂を使用して繊維に固着させる消臭抗菌繊維が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この方法では、繊維表面に出ているアスコルビン酸は水に溶解しまう。
【0005】
また、抗酸化能を具備した植物組織の粉砕物または抽出物と、蛋白質または蛋白質部分加水分解物とで処理した抗酸化性繊維製品が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この抗酸化剤としてはローズマリーやセージの微粉砕物や緑茶抽出物であり、例示としてアスコルビン酸がある。この抗酸化性繊維製品は安定化され耐洗濯性があるものの耐久性を向上させるため架橋剤と共に処理しており、徐放機能はない。
一方、尿酸、メチル尿酸を繊維製品へ応用する提案は未だなされていないが、これらを用いた場合も、アスコルビン酸ほどではないが水へ溶解するため、洗濯時に溶出して消失してしまう問題がある。
【0006】
カフェインは、優れた脂肪分解促進効果を有する成分として広く知られており、カフェインを固着した機能性繊維が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。このものはカフェインをバインダーを用いて繊維表面に担持させてあるだけなので、繊維表面に露出ている部分は染色工程や洗濯時に溶出してしまう問題がある。
【0007】
○先行文献
【特許文献1】
特開昭62−250284号公報(特許請求の範囲)
【特許文献2】
特開平10−331070号公報(特許請求の範囲)
【特許文献3】
特開平2000−212873号公報(特許請求の範囲)
【非特許文献1】
松下雪郎、「活性酸素、B低分子化合物5.尿酸」、1988年、p348−352、共立出版(株)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
耐水性、耐薬品性、および徐放性などに優れるプリン体の提供、および当該プリン体を担持した機能性布帛に関する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、層状ケイ酸塩、ハイドロタルサイト類化合物、ハイドロタルサイト焼成物、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、4価金属リン酸塩、およびリン酸カルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の無機化合物に、尿酸、メチル尿酸、アデニン、メチルアデニン、グアニン、メチルグアニン、ヒポキサンチン、キサンチン、メチルキサンチン、キサントプテリン、およびプテリンなどのプリン体を担持させた無機化合物・プリン体複合体(以下単に複合体という)とすること、および当該複合体を布帛に担持させることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0011】
○無機化合物
本発明に用いる無機化合物は、層状ケイ酸塩、ハイドロタルサイト類化合物、ハイドロタルサイト焼成物、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、4価金属リン酸塩、およびリン酸カルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種以上のものである。
【0012】
層状ケイ酸塩の具体例とし粘土鉱物がある。このものとしてモンモリロナイト、バイデライト、ヘクトライト、サポナイト等のスメクタイト族、バーミキュライト族、イライト、白雲母、金雲母、黒雲母等の雲母族、マーガライト、クリントナイト等の脆雲母族、スドーアイト等の緑泥石族、カオリナイト、ハロイサイト等のカオリン類、およびアンチゴライト等の蛇紋石族等が挙げられる。その他の好ましい層状ケイ酸塩として以下のものがある。即ち、マガディアイト、ケニヤアイト、カネマイト、マカタイト、アイラーアイト等の層状ナトリウム珪酸塩、トバモライト等の層状カルシウム珪酸塩、及び水酸イオン等の陰イオンをフッ素イオンで置換せしめた合成雲母等がある。
層状ケイ酸はそのまま使用してもよいが、Mg、Ca、Sr,およびBaなどのアルカリ土類金属イオンや、Zn、Al、Mn、Fe、Co、Ni、およびCu等の金属イオンをあらかじめ層間にイオン交換等により担持せしめておけば、プリン体との配位結合を形成しやすくなる。
【0013】
ハイドロタルサイト類化合物、下記一般式[1]で表現され、ハイドロタルサイト構造を有する化合物であり、最も好ましい化合物としてアルミニウムマグネシウムハイドロタルサイトがある。
2+ 3+ (OH(An−・mHO [1]
式[1]のM2+は2価金属、M3+は3価金属を表わし、An−は炭酸イオンまたは硫酸イオン等のn価の陰イオンであり、x、y、z、d、およびmは正数である。
ハイドロタルサイト焼成物は、ハイドロタルサイト類化合物を約500℃以上で焼成し、炭酸根や水酸基が脱離することにより得られる化合物である。
【0014】
酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウムは、無水物、水和物とも含む。プリン体と強固な結合を形成させるために、比表面積が大きなもの、あるいは表面活性が高いものが好ましい。
【0015】
4価金属リン酸塩の具体例として、リン酸ジルコニウム、リン酸チタン、リン酸スズ等がある。これらの化合物には、α型結晶、β型結晶、γ型結晶、ナシコン型結晶等、種々の結晶系を有する結晶質のものと非晶質のものがあるが、いずれも本発明に含まれる。このうち、層状構造を有するもの(α型結晶、β型結晶、γ型結晶等)が特に好ましい。これらはそのまま使用してもよいが、Mg、Ca、Sr,Baなどのアルカリ土類金属イオンや、Zn、Al、Mn、Fe、Co、Ni、Cu等の金属イオンをあらかじめ層間にイオン交換等により担持せしめておけば、プリン体と配位結合を形成しやすくなる。
【0016】
リン酸カルシウムは、ヒドロキシアパタイト、3リン酸カルシウム等が挙げられ、結晶質、非晶質いずれでもかまわない。
【0017】
これら無機化合物は、プリン体とイオン結合、水素結合、ファンデアワールス結合、および/または配位結合等により複合体を作り、プリン体の水に対する溶解性を低下させることにより、耐水性や耐薬品性などを向上させることができる。また、耐熱性などの向上も期待できる。
【0018】
これらの無機化合物のうち、層状ケイ酸塩、ハイドロタルサイト類化合物、ハイドロタルサイト焼成物、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ケイ素、および4価金属リン酸塩が、プリン体との親和性が高く好ましい。
【0019】
○プリン体
本発明に用いるプリン体として、尿酸、メチル尿酸(メチル尿酸とは1−メチル尿酸、3−メチル尿酸、7−メチル尿酸、および9−メチル尿酸などが例示できる。以下メチル尿酸と称す。)、アデニン、メチルアデニン(メチルアデニンとは1−メチルアデニン、2−メチルアデニン、およびN−メチルアデニンなどが例示できる。以下メチルアデニンと称す。)、グアニン、メチルグアニン(メチルグアニンとは1−メチルグアニンおよび9−メチルグアニンなどが例示できる。以下メチルグアニンと称す。)、ヒポキサンチン、キサンチン、メチルキサンチン(メチルキサンチンとは1−メチルキサンチン、3−メチルキサンチン、7−メチルキサンチン、および9−メチルキサンチンなどが例示できる。以下メチルキサンチンと称す。)、カフェイン、キサントプテリン、およびプテリンなどが例示できる。これらは一種類を用いても複数を用いても良い。なかでも、尿酸、メチル尿酸、メチルアデニン、メチルグアニン、メチルキサンチン、カフェイン、キサントプテリン、およびプテリンが好ましく、更に尿酸、メチル尿酸、メチルキサンチン、カフェイン、キサントプテリン、およびプテリンが好ましい。
【0020】
○複合体
複合体は、プリン体が無機化合物に担持できていれば、この作製方法について特に限定されるものではない。
例えば、プリン体の水溶液または有機溶媒溶液に上記記載の無機化合物を添加して担持させて複合体化させる方法、乾式でプリン体と無機化合物とを混合、加熱して担持させて複合体化させる方法等が挙げられる。
このようにして得られた複合体は、繊維後加工用バインダーを添加して、布帛表面に担持させることができる。また、樹脂に混合して紡糸することによっても担持させることができる。他にも、化粧品に配合したり、スキンケア用の薬品として使用することができる。
【0021】
また、繊維後加工用バインダーにプリン体と上記記載の無機化合物とを添加し、これを用いて布帛に後加工してもよい。すなわち、事前に複合体としておかなくても、バンイダー添加時、バインダー後加工時、バインダーの加熱硬化時等、工程のいずれかの段階でプリン体と無機化合物が複合化し、当該複合体が布帛に担持できていればよい。
【0022】
複合体における配合割合は、上記記載の無機化合物100質量部に対して、プリン体が1〜100質量部であることが好ましく、より好ましくは5〜80質量部であり、更に好ましくは10〜75質量部であり、特に好ましくは10〜50質量部である。1質量部未満ではプリン体の機能性発現が乏しく、逆に100質量部より多く添加しても複合体とならない物が残ることがあり、耐水性や耐薬品性向上効果がない場合がある。
【0023】
○用途
本発明の複合体は、プリン体を安定に保持でき且つ耐水性、耐薬品性、および徐放性等に優れていることから、化粧品、外用薬、食品の酸化防止剤等に用いることができる。例えば、尿酸の効果として知られている抗酸化作用、活性酸素消去作用、過酸化脂質産生抑制作用等を目的とするものに複合体を配合して用いることができる。また、複合体は、紫外線による障害、例えば皮膚の色素沈着防止やDNAの障害防止などにも用いることができる。また、カフェインなどのプリン複合体は、例えば皮膚から浸透して中性脂肪を分解するものにも用いることができる。
本発明の複合体は、綿や布帛に担持させてスキンケア用のものとして用いることができる。
【0024】
○布帛への加工
本発明に用いる布帛は特に限定されない。具体例として、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリエチレン、ポリビニル、ポリビニリデン、ポリウレタン、ポリスチレン、アセテート、綿、ウール、および麻等であり、より好ましくはポリエステル、綿、ウール、および麻等である。
布帛への加工方法に特に制限はないが、バインダーを含有した水系或いは有機系懸濁液に本発明の複合体を分散させ、塗布やディッピング等の方法で布帛に付着させ、溶媒を除去することにより布帛に複合体をコーティングする方法が一般的である。バインダー樹脂は、溶媒を除去した後、布帛に付着力が出れば特に制限はなく、アクリル系またはウレタン系等を用いることができる。布帛への添着量は特に制限はない。添着量が多いほどスキンケア効果は向上するが、あまり多すぎると、粉落ちしたり、布帛の肌触りを悪化させるので、複合体として、0.5〜5g/mが好ましく、1〜4g/mが特に好ましい。
【0025】
複合体に対するバインダー樹脂の量も特に限定はないが、複合体100質量部に対して、バインダー樹脂固形分が30〜300質量部が好ましく、更に40〜100質量部が好ましい。
尚、必要に応じて、複合体の水系或いは有機系懸濁液に、当該複合体の分散性を向上させるために界面活性剤、分散剤等を添加しても良く、界面活性剤等はアニオン系、ノニオン系、カチオン系等いずれのものでも良い。
【0026】
本発明の複合体を担持した布帛は、スキンケア効果且つ、耐水性、耐薬品性、徐放性に優れることから、洗濯を行なうスキンケア効果を必要とするもの、また紡糸後、布帛作製後に精錬や染色などの後処理を行なうものに使用することができる。例えば、アンダーウェア、ワイシャツ、ブラウス、靴下、およびストッキング等の衣料、シーツ、布団カバー、および枕カバー等の寝装具、タオル、ハンカチ、マスク、および帽子等に使用することができる。さらに、抗酸化性を必要とする食品包装用途にも用いることができる。
【0027】
また、本発明の複合体を皮膚化粧品に配合して用いることもできる。この化粧品の形態の例としては、特に限定されず、例えば、乳液、クリーム、化粧 水、パック、洗浄料、マッサージ料等の化粧品並びにボディ用化粧品や医薬部外品等とすることができる。
【0028】
【実施例】
次に実施例により本発明を詳細に説明するが、これらの実施例は単に例示の為に記すものであり、本発明がこれらによって制限されるものではない。
【0029】
<実施例1、2、比較例1>
尿酸30質量部、表1に示した無機化合物70質量部、および水5重量部とを乾式で混合し、ついで所定温度で2時間加熱することにより複合体1および複合体2を得た。
これらの複合体10.0gをイオン交換水1000mlに入れ、90℃で2時間加熱した。加熱後、ろ過し、残渣を100℃で乾燥した。この残渣中の尿酸の含有量を元素分析により求めた。複合体の代わりに、尿酸3.0gを用いて同様に試験を行なった(比較例1)。結果を表1に併せて示した。なお、NDとは検出できなかったことを示す。以下同様である。
【0030】
【表1】
Figure 2004360144
【0031】
<実施例3、4、比較例2>
グアニン20質量部、表2に示した無機化合物80質量部とを乾式で混合し、ついで所定温度で2時間加熱することにより複合体3および複合体4を得た。
複合体10.0gをイオン交換水1000mlに入れ、90℃で2時間加熱した。加熱後、ろ過し、残渣を100℃で乾燥した。この残渣中のグアニンの含有量を元素分析により求めた。複合体の代わりに、グアニン2.0gを用いて同様に試験を行なった(比較例2)。結果を表2に併せて示した。
【0032】
【表2】
Figure 2004360144
【0033】
<実施例5、6、比較例3>
カフェイン30質量部、表3に示した無機化合物70質量部、および水10重量部とを乾式で混合し、ついで所定温度で2時間加熱することにより複合体5および複合体6を得た。
複合体10.0gをイオン交換水1000mlに入れ、90℃で2時間加熱した。加熱後、ろ過し、残渣を100℃で乾燥した。残渣中のカフェインの含有量を元素分析により求めた。複合体の代わりに、カフェイン3.0gを用いて同様に試験を行なった(比較例3)。結果を表3に併せて示した。
【0034】
【表3】
Figure 2004360144
【0035】
<実施例7〜12、比較例4〜6>
イオン交換水10gに複合体1〜6を2.0g、アクリル系バインダー(東亞合成(株)製KB−4900、固形分45wt%)3.3gを添加し懸濁液を得た。この懸濁液全量をスプレーでポリエステル布帛1mをに噴霧後、150℃で乾燥し試験布帛を得た(複合体担持量は2.0g/m)。複合体の代わりに、尿酸0.6g、グアニン0.4g、およびカフェイン0.3gを用いた以外は実施例7と同様に行ない、比較例4〜6とした。
得られた試験布帛を、(洗濯5分+すすぎ2分+脱水2分)を1セットとした洗濯を10回繰り返して行った後、各プリン体の含有量を求めた。その結果を表4に示した。
【0036】
【表4】
Figure 2004360144
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の複合体は、耐水性、耐薬品性、および徐放性に優れ、本発明の複合体を担持させた布帛も耐水性にも優れるため、洗濯によりプリン体の溶出が少ない。スキンケア繊維に有用である。

Claims (4)

  1. 層状ケイ酸塩、ハイドロタルサイト類化合物、ハイドロタルサイト焼成物、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、4価金属リン酸塩、およびリン酸カルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の無機化合物にプリン体を担持させた無機化合物・プリン体複合体。
  2. プリン体が尿酸、メチル尿酸、アデニン、メチルアデニン、グアニン、メチルグアニン、ヒポキサンチン、キサンチン、メチルキサンチン、キサントプテリン、およびプテリンから選ばれる少なくとも1種以上のものであることを特徴とする請求項1記載の無機化合物・プリン体複合体。
  3. 請求項1記載の無機化合物が層状ケイ酸塩、ハイドロタルサイト類化合物、ハイドロタルサイト焼成物、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ケイ素、および4価金属リン酸塩から選ばれる少なくとも1種以上のものであることを特徴とする請求項1記載の無機化合物・プリン体複合体。
  4. 請求項1〜3それぞれ記載の無機化合物・プリン体複合体を、布帛に担持させたことを特徴とする機能性布帛。
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