JP2004353263A - 止水工法および止水装置 - Google Patents
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- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
Abstract
【解決手段】地盤G中に設けられた土留壁Wの漏水部Z近辺に生じた空隙Xまでボーリング機80のロッド81によって地盤Gを掘削して削孔Vを形成する。そして、硬化材注入用の注入管1と、注入管1の先端に着脱ソケット10によって装着された収縮状態の袋体4とをロッド81を貫通させて削孔Vに挿入し、袋体4を空隙X内に配置する。この後、袋体4内に注入管1から硬化材を注入して袋体4を膨張させ、注入した硬化材の袋体4内からの流出を逆止弁によって防ぐことで袋体4の膨張状態を維持しながら、膨張状態の袋体4を注入管1から離脱させて空隙X内に放置する。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤内設置物の漏水部からの水の流出を止める止水工法および止水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地盤内に設けられた設置物として、例えば、鋼製の矢板やソイルセメントから構成される土留壁がある。土留壁は、地下構造物等を構築する前に構築箇所を囲むように地盤内に設置され、構築作業時における地盤の崩壊を防止する。図15は、土留壁の設置後、地下構造物を構築するために土留壁内を掘削している状態を示す図である。図15において、Wは地盤G内に設置された土留壁、Hは土留壁W内を掘削して形成される地下構造物構築用の開削立坑、Kは土留壁W内の底盤である。土留壁Wは、開削立坑H内への地盤Gの崩壊を防止するが、土留壁Wを構成する矢板同士の隙間やソイルセメントのひび割れ等の欠損箇所から開削立坑H内へ地盤G中の地下水が漏れて流出することがある。また、地下水に混じって土砂も流出することがある。Zは上記の欠損箇所を含む土留壁Wの漏水部、Xは漏水部Zから地下水と土砂が流出することにより地盤G中に生じる空隙である。なお、空隙Xは地下水等の流路となるので、地下水等の流出が続くと図示する大きさから拡大されて行く。上記のように開削立坑H内に地下水等が流出して来ると作業を安全に行えないため、この流出を止める対策が必要である。
【0003】
そこで従来は、ボーリング機のロッドによって、地表Gaから漏水部Zの近辺にある空隙Xまで地盤Gを掘削して破線で示すように削孔を形成した後、ロッド内の中空部を通して空隙Xに硬化材を注入し、注入した硬化材を硬化させることにより漏水部Zから開削立坑H内への地下水の流出を止めることが行われていた。しかし、この方法では、空隙Xに注入した硬化材が、硬化する前に地下水とともに漏水部Zから開削立坑H内に流出して行くので、空隙X内で硬化材が硬化し難く地下水の流出を止めることは非常に困難である。また、硬化材の注入量が増大して、硬化材にかかるコストが高くなるという問題もある。
【0004】
一方、下記の特許文献1には、掘削機のロッド内に袋体を収納し、そのロッドで止水壁の漏水部よりも深い所まで削孔を形成した後、削孔からロッドを引き抜いてそこに袋体を残し、袋体の地表付近の開口部に硬化材注入用のポンプの注入口を水密的に接続し、袋体内に硬化材を注入して袋体を膨張させることにより漏水部に圧着させて漏水部からの地下水の流出を止めることが記載されている。この方法によれば、膨張させた袋体によって漏水部が地盤側から封止されるので、漏水部からの地下水の流出を止めることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−132962号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の方法では、袋体を削孔内に残した後に袋体の開口部に硬化材注入用のポンプの注入口を接続するのに、漏水部から地表に至るような漏水部の深度に応じた長大な袋体を用いなければならないので、袋体にかかるコストが高くなるという問題がある。また、そのような長大な袋体を膨張させるために非常に多くの量の硬化材が必要となり、硬化材にかかるコストが高くなるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、低コストで漏水部からの水の流出を止めることが可能な止水工法および止水装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る止水工法においては、地盤内設置物の漏水部近辺まで地盤を掘削して削孔を形成した後に、硬化材注入用の注入管と当該注入管の先端に着脱自在に装着された膨張可能な袋体とを削孔に挿入し、袋体内に注入管から硬化材を注入して当該袋体を膨張させ、膨張状態の袋体を注入管から離脱させて漏水部近辺に放置する。
【0009】
このように、袋体を注入管の先端に装着して注入管とともに削孔に挿入し、注入管から硬化材を注入して膨張させた後に、膨張状態のまま注入管から離脱させて漏水部近辺に放置すると、放置した膨張状態の袋体によって水の流れを堰止めることができるので、漏水部からの水の流出を止めることが可能となる。また、特許文献1のように漏水部の深度に応じた長大な袋体を用いる必要がないので、袋体と袋体を膨張させるための硬化材とにかかるコストを低く抑えることができる。さらに、袋体内に硬化材を注入することで、硬化材が漏水部から流出して行かなくなるので、従来のように硬化材の注入量が増大して硬化材にかかるコストが高くなることはない。
【0010】
また、本発明に係る止水工法においては、膨張状態の袋体を漏水部近辺に放置した後に、注入管を削孔から引き抜いてこれの先端に新たな袋体を装着し、装着した袋体を注入管ととともに削孔に挿入して、注入管から硬化材を注入することにより膨張させ、膨張状態の袋体を注入管から離脱させて漏水部近辺に放置する一連の工程を繰り返し行う。この結果、漏水部近辺には複数の膨張状態の袋体が放置され、この複数の膨張状態の袋体によって水の流れを広範囲に渡って堰止めることができるので、漏水部からの水の流出を確実に止めることが可能となる。
【0011】
また、本発明に係る止水工法においては、膨張状態の袋体を漏水部近辺に放置した後に、当該袋体に向けて注入管から硬化材を注ぐ。このようにすると、袋体に向けて注いだ硬化材が袋体同士の隙間や袋体と地盤内設置物との間に浸透して行くので、その硬化材が硬化することによって水が袋体同士の隙間や袋体と地盤内設置物との間を通って流れるのを防ぐことができる。
【0012】
また、本発明に係る止水工法においては、漏水部から水が流出することにより地盤中に生じる空隙に到達するまで地盤を掘削して削孔を形成し、当該削孔に袋体を注入管ととともに挿入して、注入管から硬化材を注入することにより膨張させ、膨張状態の袋体を注入管から離脱させて空隙内に放置する。このようにすると、放置した膨張状態の袋体によって空隙が埋められて水の流路が塞がれるため、水が空隙を通って流れるのを堰止めることができ、漏水部からの水の流出を止めることが可能となる。
【0013】
本発明に係る止水装置は、硬化材注入用の注入管と、内部に硬化材が注入されることにより膨張する袋体と、注入管の先端に袋体を装着して注入管から袋体の開口部を通して袋体内に硬化材を注入する注入経路を確立するとともに、注入管から袋体を離脱させる着脱機構と、袋体の開口部に設けられ、袋体内に注入された硬化材の流出を防止する流出防止手段とを設けている。
【0014】
上記のような構成にすると、地盤内設置物の漏水部近辺まで地盤を掘削することにより形成した削孔に、注入管とこれの先端に着脱機構によって装着した袋体を挿入して、袋体を漏水部近辺に配置し、注入管から硬化材を注入することで袋体を膨張させることができる。そして、袋体内に注入した硬化材が袋体の開口部から流出するのを流出防止手段によって防止することで、袋体の膨張状態を維持することができ、その膨張状態の袋体を着脱機構によって注入管から離脱させて漏水部近辺に放置することができる。
【0015】
また、他の実施形態に係る止水装置は、主材と硬化促進材の2材を混合することによって硬化する速硬性を有した硬化材の前記2材を独立した経路で注入する2材用注入管と、内部に2材が注入されることにより膨張する袋体と、2材用注入管の先端に袋体を装着して、2材用注入管から袋体内に2材を独立した経路で注入する注入経路を確立する装着機構と、袋体内に注入された2材が混合して硬化した後に、膨張状態の袋体を切断して2材用注入管から離脱させる離脱機構とを設けている。
【0016】
上記のような構成にすると、地盤内設置物の漏水部近辺まで地盤を掘削することにより形成した削孔に、2材用注入管とこれの先端に装着機構によって装着した袋体とを挿入して、2材用注入管から主材と硬化促進材の2材をそれぞれ注入することで袋体を膨張させることができる。そして、袋体内に注入した2材が混合して硬化することで袋体の膨張状態を維持することができ、その膨張状態の袋体を離脱機構によって2材用注入管から離脱させて漏水部近辺に放置することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は、本発明に係る止水装置を示す図である。図1において、100は本発明に係る止水装置であって、地盤を掘削して削孔を形成するボーリング機80(例えば、図4に図示)のロッド81内の中空部81aを貫通している。81bはロッド81の先端に取り付けられた刃部、81cはロッド81の継手部である。1は本発明における注入管であって、ゴムや合成樹脂等の可撓性を有する材質から形成されたホースから構成されている。この注入管1は、硬化材供給装置90(例えば、図4に図示)から供給される硬化材をF方向に注入する。硬化材としては、例えばセメントミルク等のセメント系の硬化材を使用する。2は注入管1の途中に介装されたチェックバルブであって、注入管1から注入した硬化材のB方向への逆流を防止する。3は注入管1が貫通された貫通パイプであって、先端(F方向側)から注入管1を突出させている。3aは貫通パイプ3の継手部、3bは貫通パイプ3の先端面である。
【0018】
4は本発明における袋体であって、チューブ5と封止キャップ6と連結キャップ7とから構成されている。チューブ5はゴムや合成樹脂等の伸縮自在で不透水性を有する材質から形成されている。封止キャップ6は、周面にチューブ5が環状の固定具8aによって密着固定されていて、チューブ5の先端(F方向側)を封止している。6aは封止キャップ6のねじ込み式プラグである。連結キャップ7は、周面にチューブ5が環状の固定具8bによって密着固定されていて、チューブ5の後端(B方向側)を閉じている。7aは連結キャップ7の軸方向(F方向)に形成された軸孔である。7bは軸方向と直交する方向に形成された連通孔であって、軸孔7aに連通しているとともに、封止キャップ6と連結キャップ7とによって閉じられたチューブ5の内側に連通している。上記の軸孔7aと連通孔7bとは、袋体4の開口部を構成する。9は本発明における流出防止手段を構成する逆止弁であって、連通孔7bを覆うように連結キャップ7の周面に装着されている。この逆止弁9はゴム等の弾性を有する材質から形成されたスリーブから構成されていて、連結キャップ7の周面を弾性力で締め付けて連通孔7bを塞いでいる。
【0019】
10は本発明における着脱機構の主構成部品である着脱ソケットである。着脱ソケット10の先端部10aの周面には雄ねじ(図示省略)が形成されていて、その雄ねじを軸孔7aの内周面に形成された雌ねじ(図示省略)と螺合することで、着脱ソケット10は連結キャップ7と連結している。着脱ソケット10の内部には、図3(a)に示すように貫通孔10bが形成されていて、この貫通孔10bの内側に保持リング10Xとプッシュリング10Yとが備わっている。保持リング10Xには、中心に向かって傾斜する爪部10Xaが、図3(b)(本図は、図3(a)のA−A断面図である)に示すように複数形成されている。この複数の爪部10Xaは弾性を有していて、図3(a)に示すように、プッシュリング10YをB方向へ付勢しているとともに、先端面1aが段差部10cに突き当たるまで着脱ソケット10の内部に挿入された注入管1に食い込んで、注入管1を抜けないように保持している。つまり、着脱ソケット10によって、注入管1の先端に袋体4(図1(a))が装着され、注入管1から袋体4の開口部である軸孔7aと連通孔7bとを通して袋体4内に硬化材を注入する注入経路が確立されている。
【0020】
上記のような構成において、注入管1から硬化材を注入すると、硬化材が着脱ソケット10の貫通孔10bを通って、図1(b)に示すように連結キャップ7の軸孔7aに入り込み、さらに軸孔7aから連通孔7bを通って逆止弁9を押し上げながら袋体4の内部に入り込んで行くので、チューブ5が伸張して袋体4が膨張する。そして、注入管1からの硬化材の注入を停止すると、図2(c)に示すように連通孔7bが逆止弁9によって塞がれるので、袋体4の内部に入り込んだ硬化材が連通孔7bから軸孔7aを通って流出しなくなり、袋体4の膨張状態は維持される。硬化材の注入を停止した後、注入管1をF方向に動かないように把持しながら貫通パイプ3の先端面3bでプッシュリング10YをF方向に押すと、図3(c)に示すように保持リング10Xの爪部10Xaが開いて注入管1に食い込まなくなるので、注入管1を着脱ソケット10からB方向に引き抜けるようになり、図2(d)に示すように注入管1の先端に装着された袋体4が着脱ソケット10とともに注入管1から離脱する。この後、新たな袋体4の連結キャップ7に別の着脱ソケット10を連結し、その着脱ソケット10の内部に注入管1を先端面1aが段差部10cに突き当たるまで挿入すると、注入管1の先端に新たな袋体4が装着され、注入管1からその袋体4内に硬化材を注入する注入経路が確立される。
【0021】
図4〜図7は、本発明に係る止水工法を説明するための図である。本工法は、上述した止水装置100を用いて実施する。図4(a)において、Wは地盤G内に設置された地盤内設置物としての土留壁、Hは土留壁W内を掘削して形成される地下構造物構築用の開削立坑、Kは土留壁W内の底盤である。Zは土留壁Wを構成する矢板同士の隙間やソイルセメントのひび割れ等の欠損箇所を含む土留壁Wの漏水部であって、この漏水部Zから地盤G中の地下水とこれに混じって土砂が開削立坑H内に流出する。Xは漏水部Zから地下水と土砂が流出することにより漏水部Z近辺の地盤G中に生じる空隙である。なお、空隙Xは地下水等の流路となるので、図示する大きさから一層拡大されて行く。まず最初に、漏水部Zの開削立坑H側に土砂等を詰め込んだ土嚢Dを複数積んで地下水等の流出を抑える。そして、その状態で地表Gaに設置したボーリング機80のロッド81を回転させることによって、空隙Xに到達するまで地盤を掘削して削孔Vを形成する。
【0022】
ロッド81によって削孔Vを形成する間または形成する前に、上述したように止水装置100の注入管1の先端に袋体4を装着する。その際、注入管1内や袋体4内に入る空気を最小限にするために、チェックバルブ2(例えば、図1(a)に図示)より上部の注入管1内には硬化材供給装置60から供給される硬化材を満たしておき、袋体4は封止キャップ6(例えば、図1(a)に図示)のねじ込み式プラグ6aを外して内部の空気を抜くことによって収縮状態にしておく。そして、削孔Vを形成すると、ロッド81を削孔V内に残したまま、図1(a)に示したようにロッド81内の中空部81aに止水装置100を貫通させることにより、注入管1とこの注入管1の先端に装着した収縮状態の袋体4を削孔Vに挿入して行き、収縮状態の袋体4を、図4(b)に示すようにロッド81から突出させて空隙X内に配置する。
【0023】
袋体4を空隙X内に配置すると、袋体4内に注入管1から硬化材を所定量注入して、図5(c)に示すように袋体4を膨張させる。そして、図2(c)に示したように貫通パイプ3の先端面3bでプッシュリング10Yを押すことによって、図5(d)に示すように膨張状態の袋体4を着脱ソケット10とともに注入管1から離脱させて、空隙X内に放置する。これにより、放置した膨張状態の袋体4は、自重によって空隙X内を落下し、漏水部Zに向かって流れる地下水によって点線で示すように土留壁Wへと押されて行く。
【0024】
袋体4を注入管1から離脱させると、注入管1を貫通パイプ3とともに削孔V内のロッド81から引き抜いた後、注入管1の先端に新たな袋体4を収縮状態で装着する。そして、装着した袋体4を注入管1と貫通パイプ3とともにロッド81を貫通させて削孔Vに挿入して行き、袋体4を空隙X内に配置した後に注入管1から硬化材を注入して袋体4を膨張させ、上述したように膨張状態の袋体4を着脱ソケット10とともに注入管1から離脱させて空隙X内に放置する。このような一連の工程を何度か繰り返し行うと、図6(e)に示すように空隙X内に複数の膨張状態の袋体4が土留壁Wの傍から順番に詰め込まれた状態になる。そして、さらに上記の一連の工程を何度か繰り返し行うと、最終的に、図6(f)に示すように空隙X内が複数の膨張状態の袋体4によって充填されて埋められた状態になる。このような状態になったことは、硬化材供給装置90から注入管1に供給する硬化材の供給圧力が異常上昇すること(硬化材供給装置90に備わる圧力計(図示省略)によって観測する)と、地下水等の漏水部Zから開削立坑H内への流出が略止まることから容易に推測される。この後、図7(g)に示すように空隙X内に放置した袋体4に向けて注入管1から硬化材を浴びせるように注ぐ。これにより、袋体4に向けて注いだ硬化材が袋体4同士の隙間や袋体4と土留壁Wとの間に浸透して行く。そして、図7(h)に示すようにロッド81を削孔Vから引き抜いて削孔Vを埋め、袋体4内の硬化材と袋体4に向けて注いだ硬化材とを硬化させる。
【0025】
以上のように、袋体4を注入管1の先端に装着して注入管1とともにロッド81を貫通させて削孔Vに挿入し、注入管1から硬化材を注入して膨張させた後、膨張状態の袋体4を注入管1から離脱させて漏水部Z近辺の空隙Z内に放置すると、放置した膨張状態の袋体4によって空隙Xが埋められて水の流路が塞がれるため、地下水が空隙Xを通って漏水部Zに流れて行くのを堰止めることができ、漏水部Zからの地下水の流出を止めることが可能となる。しかも、袋体4内の硬化材が硬化することで、漏水部Zからの地下水の流出を確実かつ恒久的に止めることが可能となり、開削立坑H内で安全に作業を行えるようになる。また、特許文献1のように漏水部Zの深度に応じた長大な袋体を用いる必要がないので、特許文献1の方法と比べて、袋体と袋体を膨張させるための硬化材とにかかるコストを低く抑えることができる。さらに、袋体4内に硬化材を注入することで、硬化材が漏水部Zから開削立坑H内に流出して行かなくなるので、従来のように硬化材の注入量が増大して硬化材にかかるコストが高くなることはない。
【0026】
また、空隙X内に放置した袋体4に向けて注入管1から硬化材を注ぐことで、注いだ硬化材が袋体4同士の隙間や袋体4と土留壁Wとの間に浸透して行くので、その硬化材が硬化することによって地下水が袋体4同士の隙間や袋体4と土留壁Wとの間を通って漏水部Zに流れて行くのを防ぐことができる。また、注入管1と袋体4とをボーリング機80のロッド81の中空部81aを貫通させて削孔Vに挿入することで、削孔Vが崩壊するのをロッド81によって防止しながら、注入管1と袋体4とを空隙X内まで着実に到達させることができるとともに、注入管1が地盤G中の土砂や地下水から圧力を受けることなく、袋体4内に硬化材を安定に注入することができる。また、袋体4を構成するチューブ5を不透水性を有する材質から形成したことで、袋体4内に注入した硬化材が袋体4外に漏出しないとともに、地盤G中の地下水が袋体4内に浸入しないので、袋体4内の硬化材を均質な状態で硬化させることができ、硬化材硬化後の袋体4の止水性能を高めることが可能となる。
【0027】
図8および図9は、それぞれ他の実施形態に係る止水工法を説明するための図である。これらの工法も、上述した止水装置100を用いて実施する。まず、図8において、ここでは土留壁Waの漏水部Za近辺の地盤G中に、図4〜図7に示したような空隙Xが生じていない。このような場合は、ボーリング機80のロッド81を回転させることによって、漏水部Za近辺まで地盤Gを掘削して削孔Vaを形成する。削孔Vaを形成すると、ロッド81内の中空部81aに止水装置100を貫通させることにより、注入管1とこの注入管1の先端に装着した収縮状態の袋体4を削孔Vaに挿入して行き、ロッド81を若干引き上げた後に、収縮状態の袋体4をロッド81から突出させて漏水部Za近辺に配置する。そして、注入管1から硬化材を注入して袋体4を膨張させた後、膨張状態の袋体4を、図8(a)に示すように注入管1から離脱させて漏水部Za近辺に放置する。このように膨張状態の袋体4を1つだけ漏水部Za近辺の地盤G中に放置することで地下水の漏水部Zaから開削立坑H内への流出が略止まれば、放置した袋体4に向けて注入管1から硬化材を注ぎ、その後、ロッド81を削孔Vaから引き抜いて削孔Vaを埋め、袋体4に向けて注いだ硬化材と袋体4内の硬化材とを硬化させる。
【0028】
一方、膨張状態の袋体4を1つだけ漏水部Za近辺に放置することで地下水の漏水部Zaから開削立坑H内への流出があまり止まらなければ、注入管1をロッド81から引き抜いてこれの先端に新たな袋体4を収縮状態で装着し、装着した袋体4を上述したように漏水部Za近辺に配置した後に、注入管1から硬化材を注入して袋体4を膨張させ、膨張状態の袋体4を注入管1から離脱させて漏水部Za近辺に放置する。このような一連の工程を何度か繰り返し行って、図8(b)に示すように複数の膨張状態の袋体4を漏水部Za近辺に放置することで地下水の漏水部Zaから開削立坑H内への流出が略止まれば、放置した複数の袋体4に向けて注入管1から硬化材を注ぎ、その後、ロッド81を削孔Vaから引き抜いて削孔Vaを埋め、袋体4に向けて注いだ硬化材と袋体4内の硬化材とを硬化させる。
【0029】
上記のようにすると、漏水部Za近辺の地盤G中に放置した膨張状態の袋体4によって地下水が漏水部Zaに流れて行くのを堰止めることができるので、漏水部Zaからの地下水の流出を止めることが可能となる。また、漏水部Za近辺に複数の膨張状態の袋体4を放置することで、放置した複数の膨張状態の袋体4によって地下水が漏水部Zaに流れて行くのを広範囲に渡って堰止めることができるので、漏水部Zaからの地下水の流出を確実に止めることが可能となる。さらに、硬化材を注入して袋体4を漏水部Za近辺で膨張させることで、漏水部Za近辺の地盤Gを圧密して締め固めることができる。
【0030】
次に、図9において、ここでは地盤G中の地下水と土砂とが土留壁Wbの下側を回り込んで底盤Kから噴出するように開削立坑H内に流出するパイピング、またはこれがさらに進行したボイリングの現象が生じている。Zbは地盤G中に生じた土留壁Wbの漏水部であって、地下水と土砂とが流出する流路となっている。このような場合は、ボーリング機80のロッド81を回転させることによって、漏水部Zbの近辺まで地盤Gを掘削して削孔Vbを形成する。削孔Vbを形成すると、ロッド81内の中空部81aに止水装置100を貫通させることにより、注入管1とこの注入管1の先端に装着した収縮状態の袋体4を削孔Vbに挿入して行き、ロッド81を若干引き上げた後に、収縮状態の袋体4をロッド81から突出させて漏水部Zb近辺に配置する。そして、注入管1から硬化材を注入して袋体4を膨張させた後、膨張状態の袋体4を、図9(a)に示すように注入管1から離脱させて漏水部Zb近辺に放置する。このように膨張状態の袋体4を1つだけ漏水部Zb近辺の地盤G中に放置することで地下水の漏水部Zbから開削立坑H内への流出が略止まれば、放置した袋体4に向けて注入管1から硬化材を注ぎ、その後、ロッド81を削孔Vbから引き抜いて削孔Vbを埋め、袋体4向けて注いだ硬化材と袋体4内の硬化材とを硬化させる。
【0031】
一方、膨張状態の袋体4を1つだけ漏水部Zb近辺に放置することで地下水の漏水部Zbから開削立坑H内への流出があまり止まらなければ、図8(b)で説明したのと同様にして、図9(b)に示すように複数の膨張状態の袋体4を漏水部Zb近辺の地盤G中に放置する。これにより、地下水等の漏水部Zbから開削立坑H内への流出が略止まれば、放置した複数の袋体4に向けて注入管1から硬化材を注ぎ、その後、ロッド81を削孔Vbから引き抜いて削孔Vbを埋め、袋体4に向けて注いだ硬化材と袋体4内の硬化材とを硬化させる。
【0032】
上記のようにすると、漏水部Zb近辺の地盤G中に放置した膨張状態の袋体4によって地下水と土砂とが漏水部Zbに流れて行くのを堰止めることができるので、地下水と土砂とが漏水部Zbを通って土留壁Wbの下側へ回りこんで開削立坑H内に流出するのを止めることが可能となる。また、漏水部Zb近辺に複数の膨張状態の袋体4を放置することで、放置した複数の膨張状態の袋体4によって地下水と土砂とが漏水部Zbに流れて行くのを広範囲に渡って堰止めることができるので、地下水と土砂とが開削立坑H内に流出するのを確実に止めることが可能となる。また、硬化材を注入して袋体4を漏水部Zb近辺で膨張させることで、漏水部Zb近辺の地盤Gを圧密して締め固めることができ、さらにそこに放置した袋体4内の硬化材が硬化することにより、地盤G中の土砂が浸透圧や被圧地下水の水圧によって土留壁Wbの下側を回り込んで底盤Kを膨れ上がらせるヒービングや盤膨れ等の現象を抑制することができる。
【0033】
図10〜図14は、他の実施形態に係る止水装置を示す図である。なお、図中、図1〜図3に示した止水装置100と同一箇所には同一符号を付してある。図10に示す止水装置101では、硬化材注入用の注入管11が合成樹脂等の材質から形成されたパイプから構成されている。11aは注入管11の継手部である。12は本発明における袋体であって、前述のチューブ5および封止キャップ6と連結プラグ13とから構成されている。連結プラグ13は、周面にチューブ5が固定具8bによって密着固定されていて、チューブ5の後端(B方向側)を閉じている。13aは連結プラグ13の内部に上面から周面にかけて貫通するように形成された連通孔であって、封止キャップ6と連結プラグ13とによって閉じられたチューブ5の内側に連通している。この連通孔13aは、袋体11の開口部を構成し、連結プラグ13の周面に装着された前述の逆止弁9によって塞がれている。13bは連結プラグ13の上部周面に形成された環状の溝部である。
【0034】
14は本発明における着脱機構の主構成部品である保持部材である。保持部材14の先端部14aの周面には雄ねじ(図示省略)が形成されていて、その雄ねじを注入管11の内周面に形成された雌ねじ(図示省略)と螺合することで、保持部材14は注入管11と連結している。保持部材14の内部には、開閉孔14bと保持孔14cとが形成されていて、これらは連通している。開閉孔14bには、コイルばね15と、コイルばね15によってB方向に付勢されている球体16とが備わっている。17はB方向に付勢されている球体16を係止する係止リングであって、保持部材14の上面に連結されている。係止リング17が球体16を係止しているときは、開閉孔14bが球体16によって閉塞された状態となる。保持孔14cには、Oリング18が設けられているとともに、保持部材14に内装されたボールプランジャ19の先端のボール19aが突出している。このボール19aが保持孔14cに挿入された連結プラグ13の溝部13bにはまり込むことで、保持部材14は連結プラグ13を保持している。つまり、保持部材14によって、注入管11の先端に袋体12が装着され、注入管11から袋体12の開口部である連通孔13aを通して袋体12内に硬化材を注入する注入経路が確立されている。なお、上記のボール19aは所定の圧力が加わるとボールプランジャ19内に没入する。
【0035】
上記のような構成において、硬化材供給装置90(例えば、図4に図示)より供給される硬化材を注入管11からF方向に注入すると、硬化材が球体16を破線で示すようにF方向に押しながら係止リング17を通って保持部材14の開閉孔14bに入り込み、さらに開閉孔14bから連結プラグ13の連通孔13aを通って逆止弁9を破線で示すように押し上げながら袋体12の内部に入り込んで行くので、チューブ5が伸張して袋体12が膨張する。そして、硬化材が袋体12の内部に所定量入り込んで、袋体12の重量が所定の大きさになると、ボールプランジャ19のボール19aに所定の圧力以上の力がかかるので、ボール19aが連結プラグ13の溝部13bから外れてボールプランジャ19内に没入し、図10(b)に示すように袋体12が自重により注入管11の先端からF方向に離脱する。このとき、連結プラグ13の連通孔13aが逆止弁9によって塞がれるので、袋体12の内部に入り込んだ硬化材が連通孔13aから外部に流出しなくなり、袋体12の膨張状態は維持される。このような止水装置101を用いて、図4〜図7または図8若しくは図9に示した止水工法を実施した場合、袋体12内に硬化材を所定量注入することで、袋体12が注入管11から自重によって自動的に離脱するので、膨張状態の袋体12を手間をかけずに漏水部Z、Za、Zb近辺に放置することができる。
【0036】
図11に示す止水装置102では、硬化材注入用の注入管21が合成樹脂等の材質から形成されたパイプから構成されている。22は本発明における袋体であって、連通パイプ23とチューブ24と封止プラグ25と連結部材26とから構成されている。連通パイプ23は合成樹脂等の材質から形成されていて、袋体22の内部を貫通するように連結部材26を介して注入管21と連通している。この連通パイプ23の周面には、収縮状態のチューブ24が隙間を生じないように固定具8a、8bによって装着されている。チューブ24はゴムや合成樹脂等の不透水性を有する材質から形成されている。23aは連通パイプ23の周面に形成された連通孔であって、チューブ24の内側に連通している。この連通孔23aは、連通パイプ23の周面に装着された前述の逆止弁9によって塞がれている。封止プラグ25と連結部材26とはそれぞれ連通パイプ23に螺合されていて、封止プラグ25は連通パイプ23の先端(F方向側)を封止し、連結部材26は連通パイプ23の後端(B方向側)を閉じている。
【0037】
また、連結部材26は袋体22の構成部品であるとともに、本発明における着脱機構の主構成部品でもある。この連結部材26の上部26aは、注入管21内に挿入されていて、締結具27で注入管21を内側に締め付けることにより注入管21に保持されている。連結部材26の内側には上部開閉孔26bと下部開閉孔26cとが形成されていて、これらは連通している。上部開閉孔26bは、注入管21の内部に連通していて、後述する球体29b(図11(b)、(c)図示)によって閉塞される。下部開閉孔26cは、連通パイプ23の内部に連通していて、コイルばね28でB方向に付勢されている球体29aによって閉塞されている。つまり、連結部材26によって、注入管21の先端に袋体22が装着され、注入管21から袋体22の開口部である連通孔23aを通して袋体22内に硬化材を注入する注入経路が確立されている。なお、上部開閉孔26bと下部開閉孔26cとは前述の連通孔23aとともに、袋体22の開口部を構成する。そして、球体29aとコイルばね28とは前述の逆止弁9とともに、本発明における流出防止手段を構成する。
【0038】
上記のような構成において、硬化材供給装置90より供給される硬化材を注入管21からF方向に注入すると、硬化材が上部開閉孔26bを通って球体29aを図11(b)に破線で示すようにF方向に押しながら下部開閉孔26cを通って連通パイプ23内に入り込み、さらに連通パイプ23内から連通孔23aを通って逆止弁9を破線で示すように押し上げながらチューブ24の内側に入り込んで行くので、チューブ24が伸張して袋体22が膨張する。そして、注入管21からの硬化材の注入を停止すると、注入管21の内部に球体29bを投入して落下させて行き、球体29bによって破線で示すように上部開閉孔26bを閉塞する。この後、注入管21から硬化材を袋体22膨張時よりも高い圧力で注入すると、連結部材26が、図11(c)に示すように注入管21から抜けて吹き飛び、袋体22が注入管21の先端からF方向に離脱する。このとき、連通パイプ23の連通孔23aが逆止弁9によって塞がれているとともに、連結部材26の下部開閉孔26cがコイルばね28でB方向に付勢された球体29aによって閉塞されているので、袋体22の内部に入り込んだ硬化材が連通孔23aから連通パイプ23の内部と開閉孔26b、26cを通って外部に流出しなくなり、袋体22の膨張状態は維持される。このような止水装置102を用いて、図4〜図7または図8若しくは図9に示した止水工法を実施した場合、連通パイプ23で誘導しながら袋体22をロッド81を貫通させつつ削孔V、Va、Vbに挿入して漏水部Z、Za、Zb近辺の所定の箇所に着実に配置することができ、その所定の箇所で注入管21から硬化材を注入して袋体22を膨張させ、さらに注入管21から離脱させて放置することができる。
【0039】
図12に示す止水装置103では、硬化材注入用の注入管として、前述の注入管1が用いられ、本発明における着脱機構の主構成部品として、前述の着脱ソケット10が用いられている。31は本発明における袋体であって、バッグ32と連結キャップ33とから構成されている。バッグ32は合成繊維からなる編物で形成されていて、内部に注入されるセメント系の硬化材をセメントの粒子が目詰まりするまで透過させる程度の透水性を有している。なお、バッグ32を合成繊維からなる織物や不織布の布、または天然繊維からなる編物や織物や不織布の布等で形成しても、上記と同程度の透水性を持たせることができる。このバッグ32は、図12(a)に示すようにたぐり寄せるように収縮されて連結キャップ33に被せられていて、連結キャップ33の上部周面に固定具8bによって密着固定されている。
【0040】
連結キャップ33の内側には連結孔33aと開閉孔33bとが形成されていて、これらは連通している。連結孔33aの内周面には雌ねじ(図示省略)が形成されていて、その雌ねじに着脱ソケット10の先端部10aの周面に形成された雄ねじ(図示省略)を螺合することで、連結キャップ33は着脱ソケット10と連結している。開閉孔33bはコイルばね34でB方向に付勢されている球体35によって閉塞されている。36は開閉孔33bの下部に螺合された支持部材であって、コイルばね34を支持している。この支持部材36には連結キャップ33の開閉孔33bとバッグ32の内側、つまり袋体31の内側とに連通する貫通孔36aが形成されている。上記の連結孔33aと開閉孔33bと貫通孔36aとは、袋体31の開口部を構成する。そして、球体35とコイルばね34とは、本発明における流出防止手段を構成する。37は袋体31の周りに取り付けられた保護カバーであって、袋体31が膨張することにより二点鎖線で示すように袋体31から外れる。
【0041】
上記のような構成において、硬化材供給装置90より供給される硬化材を注入管1からF方向に注入すると、硬化材が着脱ソケット10の貫通孔10bを通って連結部材33の連結孔33aに入り込み、さらに連結孔33aから球体35を図12(b)に破線で示すようにF方向に押しながら開閉孔33bと支持部材36の貫通孔36aとを通って袋体31の内部に入り込んで行くので、バッグ32が伸張して袋体31が膨張する。このとき、保護カバー37は袋体31から外れている。そして、注入管1からの硬化材の注入を停止した後、図2および図3で説明したように貫通パイプ3の先端面3bでプッシュリング10YをF方向に押すと、注入管1を着脱ソケット10からB方向に引き抜けるようになり、注入管1の先端に装着された袋体31が着脱ソケット10とともに注入管1から離脱する。このとき、連結部材33の開閉孔33bがコイルばね34でB方向に付勢された球体35によって閉塞されているので、袋体31の内部に入り込んだ硬化材が開閉孔33bから着脱ソケット10の貫通孔10bを通って注入管1に流出しなくなり、袋体31の膨張状態は維持される。なお、上述したように袋体31を構成するバッグ32が透水性を有しているので、袋体31の内部に入り込んだ硬化材はある程度バッグ32を透過して行くが、その後、バッグ32が硬化材のセメントの粒子によって目詰まりすると、硬化材はバッグ32を透過しなくなるので、袋体31の膨張状態が維持できなくなることはない。
【0042】
上記のような止水装置103を用いて、図4〜図7または図8若しくは図9に示した止水工法を実施した場合、袋体31の周りに保護カバー37を取り付けているので、袋体31をロッド81を貫通させて削孔V、Va、Vbに挿入するときや、袋体31を漏水部Z、Za、Zb近辺に配置するときのような、注入管1から硬化材を注入して袋体31を膨張させる前に、袋体31が傷つくまたは破損するのを防止することができる。また、袋体31を構成するバッグ32を、内部に注入された硬化材を目詰まりするまで透過させる程度の透水性を有する材質から形成したことで、袋体31内の硬化材の含水率が低下するとともに、注入管1内や袋体31内に入っていた空気が硬化材注入時に袋体31を透過して出て行くので、袋体31内を硬化材により濃密状態にして、その状態のまま硬化材を硬化させることができ、硬化材硬化後の袋体31の強度を高めてひびや割れ等を生じ難くすることができる。さらに、バッグ32を透過した硬化材が袋体31と土留壁Wとの間に浸透して行き、また、空隙X内や漏水部Za、Zb近辺に複数の袋体31を放置した場合には、バッグ32を透過した硬化材が袋体31同士の隙間にも浸透して行くので、地下水が袋体31と土留壁Wとの間や袋体31同士の隙間を通って漏水部Z、Za、Zbに流れて行くのを防ぐことができる。そのため、漏水部Z、Za、Zb近辺に複数の袋体31を放置した場合には、放置した袋体31に向けて注入管1から硬化材を注ぐ工程を省略することができ、硬化材の注入量を減らして硬化材にかかるコストを削減することが可能となる。
【0043】
図13および図14に示す止水装置104では、本発明における注入管として、図13(a)に示すようにパイプ42とこのパイプ42に内装されているホース43とから構成される2材用注入管41が用いられている。パイプ42は合成樹脂等の材質から形成され、ホース43はゴムや合成樹脂等の材質から形成されている。この2材用注入管41は、セメント系の主材と硬化促進材の2材を混合することによって硬化する速硬性を有した硬化材(比較的ゲルタイムの短い2材混合タイプの硬化材)を、主材をホース43内に通し、硬化促進材をパイプ42内に通すというようにそれぞれ独立した経路でF方向に注入する。また、この硬化材の硬化時間は、主材と硬化促進材の混合する量を調節することで任意に設定することができる。44はホース43の先端に取り付けられた継手管である。45はパイプ42の先端に圧入して取り付けられた中継管であって、内部にホース43と継手管44とを貫通させている。46はパイプ42を内側に圧迫して中継管45に密着させる圧迫リングである。47は本発明における袋体である。この袋体47は合成繊維または天然繊維からなる編物等で形成されたバッグから構成されていて、内部に注入される2材混合タイプの硬化材を、主材と硬化促進材とが混ざり合って硬化することにより目詰まりするまで透過させる程度の透水性を有している。48は内部に収縮状態の袋体47を収納する収納部材であって、周面に袋体47の上端を環状の固定具49によって密着固定している。50は袋体47の周りに取り付けられた保護カバーであって、袋体47が膨張することにより袋体47から外れる。
【0044】
51は下部に収納部材48が螺合されて固定されている装着部材であって、上部に接合リング52によって中継管45が接合されている。53は装着部材51と収納部材48との螺合部に設けられたOリング、54は装着部材51と中継管45との接合部に設けられた環状のシールパッキンである。装着部材51には段差部51aが形成されていて、この段差部51aはボーリング機80のロッド81の継手部81cに形成された凸部81dと係合する。この段差部51aと凸部81dとの係合により、装着部材51はF方向への移動が規制され、装着部材51に収納部材48を介して固定された袋体47が、ロッド81の刃部81b近傍の中空部81aに配置される。
【0045】
51bは装着部材5の中心に形成された大開閉孔である。この大開閉孔51bの上部内周面には雌ねじ(図示省略)が形成されていて、その雌ねじに継手管44の先端部44aの周面に形成された雄ねじ(図示省略)を螺合することで、装着部材51が継手管44と連結し、継手管44の内部と収納部材48の内部とが大開閉孔51bによって連通する。また、大開閉孔51bはコイルばね55によってB方向に付勢されている球体56によって閉塞されている。57はコイルばね55を支持している支持リングであって、大開閉孔50bに螺合されている。51cは大開閉孔51bと独立して形成された小貫通孔であって、図13(b)(本図は、図13(a)のC−C断面図である。)に示すように大開閉孔51bの周りに4つ形成されている。この小貫通孔51cによって、図13(a)に示すように中継管45の内部と収納部材48の内部とが連通している。また、各小貫通孔51cはコイルばね58でB方向に付勢された球体59によって閉塞されている。60はコイルばね58を支持している支持リングであって、小開閉孔51cに螺合されている。
【0046】
上述した継手管44と中継管45と装着部材51と収納部材48とによって、2材用注入管41の先端に袋体47が装着され、2材用注入管41から袋体47内に硬化材の主材と硬化促進材の2材を独立した経路で注入する注入経路が確立される。すなわち、継手管44と中継管45と装着部材51と収納部材48とは、本発明における装着機構を構成する。また、上述したように袋体47が刃部81b近傍に配置されるロッド81は、本発明における離脱機構を構成する。なお、離脱機構としてのロッド81の作用については後述する。
【0047】
上記のような構成において、2材混合タイプの硬化材の主材をホース43からF方向に注入し、同時に硬化促進材をパイプ42からF方向に注入すると、主材が、継手管44の内部を通って装着部材51の大開閉孔51bに入り込んだ後、さらに大開閉孔51bから球体56を図14(c)に破線で示すようにF方向に押しながら収納部材48の内部に入り込んで行き、硬化促進材が、中継管45の内部を通って装着部材51の小貫通孔51cに入り込んだ後、さらに小貫通孔51cから球体59を破線で示すようにF方向に押しながら収納部材48の内部に入り込んで行く。そして、収納部材48の内部に入り込んだ主材と硬化促進材の2材は、混ざり合いながら袋体47の内部に入り込んで行き、袋体47を伸張させて膨張させる。このとき、保護カバー50が袋体47から外れるので、袋体47は膨張しながらロッド81から突出する。そして、主材と硬化促進材を所定量注入して、袋体47内と収納部材48内を混合状態の主材と硬化促進材の2材で充填すると、ホース43とパイプ42からの2材の注入を停止する。このとき、装着部材51の大開閉孔51bがコイルばね55でB方向に付勢された球体56によって閉塞されるとともに、各小貫通孔51cがコイルばね58でB方向に付勢された球体59によって閉塞されるので、袋体47内と収納部材48内に入り込んだ混合状態の2材が大開閉孔51bや小貫通孔51cから継手管44、ホース43、中継管45、パイプ42の内部に流出することは防止されている。2材の注入を停止すると、袋体47内と収納部材48内とに充填された混合状態の2材が短時間で硬化して、袋体47の膨張状態が維持されるので、ロッド81を回転させてロッドの81の刃部81bで膨張状態の袋体47を切断し、図14(d)に示すように2材用注入管41から離脱させる。なお、上述したように袋体47は透水性を有しているので、袋体47の内部に入り込んだ混合状態の2材は若干袋体47を透過して行くが、混合状態の2材が硬化することによって袋体47が目詰まりすると、2材が袋体47を透過しなくなるので、袋体47の膨張状態が維持されなくなることはない。
【0048】
上記のような止水装置104を用いて、図4〜図7または図8若しくは図9に示した止水工法を実施した場合、内部に注入された主材と硬化促進材が混合して硬化することにより膨張状態が維持されている袋体47を、注入管41から離脱させて漏水部Z、Za、Zb近辺に放置することができる。そして、膨張状態の袋体47を放置することによって、地下水の漏水部Z、Za、Zbから開削立坑H内への流出が略止まると、袋体47内の硬化材が既に硬化しているので、直ぐに開削立坑H内で安全に作業を行えるようになる。
【0049】
以上述べた実施形態においては、本発明に係る止水工法を、土留壁の漏水部から開削立坑H内への地下水の流出を止めるために適用した例を挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、例えば、地下室や地下鉄の駅のような地下建築物の壁面、またはトンネルや山留壁のような土木構造物の壁面がひび割れる等破損して生じた漏水部から、壁面内への地下水の流出を止めるために適用することもできる。また、地盤内に設置された水道管の継手部分やひび割れ等の欠損箇所のような漏水部から地盤中への水の流出を止めるために適用することもできる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、袋体を注入管の先端に装着して注入管とともに削孔に挿入し、注入管から硬化材を注入して膨張させた後、膨張状態のまま注入管から離脱させて漏水部近辺に放置することで、放置した膨張状態の袋体によって水の流れを堰止めることができるので、漏水部からの水の流出を止めることが可能となり、また、長大な袋体を用いる必要がないので、袋体と袋体を膨張させるための硬化材とにかかるコストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る止水装置を示す図である。
【図2】本発明に係る止水装置を示す図である。
【図3】本発明に係る止水装置を示す図である。
【図4】本発明に係る止水工法を説明するための図である。
【図5】本発明に係る止水工法を説明するための図である。
【図6】本発明に係る止水工法を説明するための図である。
【図7】本発明に係る止水工法を説明するための図である。
【図8】他の実施形態に係る止水工法を説明するための図である。
【図9】他の実施形態に係る止水工法を説明するための図である。
【図10】他の実施形態に係る止水装置を示す図である。
【図11】他の実施形態に係る止水装置を示す図である。
【図12】他の実施形態に係る止水装置を示す図である。
【図13】他の実施形態に係る止水装置を示す図である。
【図14】他の実施形態に係る止水装置を示す図である。
【図15】従来の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1 注入管
4 袋体
9 逆止弁
10 着脱ソケット
11 注入管
12 袋体
14 保持部材
21 注入管
22 袋体
23 連通パイプ
26 連結部材
28 コイルばね
29a 球体
31 袋体
34 コイルばね
35 球体
41 2材用注入管
44 継手管
45 中継管
47 袋体
48 収納部材
51 装着部材
81 ロッド
100 止水装置
101 止水装置
102 止水装置
103 止水装置
104 止水装置
G 地盤
W、Wa、Wb 土留壁
V、Va、Vb 削孔
X 空隙
Z、Za、Zb 漏水部
Claims (6)
- 地盤内設置物の漏水部からの水の流出を止める止水工法であって、
前記漏水部近辺まで地盤を掘削して削孔を形成した後に、
硬化材注入用の注入管と当該注入管の先端に着脱自在に装着された膨張可能な袋体とを前記削孔に挿入し、前記袋体内に前記注入管から硬化材を注入して当該袋体を膨張させ、膨張状態の袋体を前記注入管から離脱させて前記漏水部近辺に放置することを特徴とする止水工法。 - 請求項1に記載の止水工法において、
膨張状態の袋体を前記漏水部近辺に放置した後に、
前記注入管を前記削孔から引き抜いてこれの先端に新たな袋体を装着し、装着した袋体を前記注入管ととともに前記削孔に挿入して、前記注入管から硬化材を注入することにより膨張させ、膨張状態の袋体を前記注入管から離脱させて前記漏水部近辺に放置する一連の工程を繰り返し行うことを特徴とする止水工法。 - 請求項1または請求項2に記載の止水工法において、
膨張状態の袋体を前記漏水部近辺に放置した後に、当該袋体に向けて前記注入管から硬化材を注ぐことを特徴とする止水工法。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の止水工法において、
前記漏水部から水が流出することにより地盤中に生じる空隙に到達するまで地盤を掘削して削孔を形成し、
当該削孔に前記袋体を前記注入管ととともに挿入して、注入管から硬化材を注入することにより膨張させ、膨張状態の袋体を前記注入管から離脱させて前記空隙内に放置することを特徴とする止水工法。 - 地盤内設置物の漏水部からの水の流出を止める止水装置であって、
硬化材注入用の注入管と、
内部に硬化材が注入されることにより膨張する袋体と、
前記注入管の先端に前記袋体を装着して前記注入管から前記袋体の開口部を通して袋体内に硬化材を注入する注入経路を確立するとともに、前記注入管から前記袋体を離脱させる着脱機構と、
前記袋体の開口部に設けられ、袋体内に注入された硬化材の流出を防止する流出防止手段と、を備えたことを特徴とする止水装置。 - 地盤内設置物の漏水部からの水の流出を止める止水装置であって、
主材と硬化促進材の2材を混合することによって硬化する速硬性を有した硬化材の前記2材を独立した経路で注入する2材用注入管と、
内部に前記2材が注入されることにより膨張する袋体と、
前記2材用注入管の先端に前記袋体を装着して、前記2材用注入管から前記袋体内に前記2材を独立した経路で注入する注入経路を確立する装着機構と、
前記袋体内に注入された前記2材が混合して硬化した後に、膨張状態の袋体を切断して前記2材用注入管から離脱させる離脱機構と、を備えたことを特徴とする止水装置。
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|---|---|---|---|---|
| CN112502176A (zh) * | 2020-12-21 | 2021-03-16 | 中交第二航务工程局有限公司 | 一种适用于孔洞渗漏的囊式帷幕迎水面堵漏装置和方法 |
-
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