JP2004350536A

JP2004350536A - Planting base and greening method using the same

Info

Publication number: JP2004350536A
Application number: JP2003149624A
Authority: JP
Inventors: Akira Touden; 晃嶌田
Original assignee: KYORITSU METAL INDUSTRIAL CO Ltd; Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Current assignee: KYORITSU METAL INDUSTRIAL CO Ltd; Yanmar Co Ltd
Priority date: 2003-05-27
Filing date: 2003-05-27
Publication date: 2004-12-16
Anticipated expiration: 2023-05-27
Also published as: JP4069015B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a planting base simplifying cultivation of vegetation plants at a vegetation plant planting base for greening a construction, or the like; and to provide a greening method using the planting base. <P>SOLUTION: The planting base F for vegetation plants is arranged for greening a surface to be vegetated, and comprises a sheet material (a sheet 11) or a mat material (a mat 21) forming the outer shape of the planting base F, and a plurality of cells 12 (22) formed so as to be integrated with the sheet material or the mat material. The size of the planting base, the disposition or the size of the cells 12 formed at the planting base F are based on a standard of those of a cell-forming raising seedling tray. The greening method using the planting base F comprises sewing vegetation plants P on the planting base F using a seeding machine, and cultivating the vegetation plants P until the plants grow into appropriate sizes followed by arranging the planting base F on the surface to be greened. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物や道路の防音壁等の立体型構造物の壁面や屋根等を緑化するための技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、都市建築物の外壁・屋上・屋根等を緑化し、その美観の向上を図るとともに、これらの緑化対象面への日光の直射を低減させて温度上昇を抑制することによって、省エネルギー化の促進や、ヒートアイランド現象の抑制が図られている。さらに、屋上・ベランダ・バルコニー等は、庭を持つことが難しくなった昨今では、ガーデニングの場として緑化されているものを散見することができる。
このような建築物の緑化に際して、栽培用土壌に植物を植栽したパネル材を、屋上や屋根等に敷設する緑化方法や、外壁にネットや金網等から成る支柱を備え付けて蔓状植物を該支柱に這わせた状態に植栽する緑化方法が採用されている。
【０００３】
また、道路においては、従来の擁壁だけでなく、都市内の高速道路等に設けられている防音壁においても、その壁面に植物を植栽して緑化を図ることによって、美観の向上とともに、植物の作用による二酸化炭素・窒素酸化物・硫黄酸化物等の固定浄化の促進が図られている。
【０００４】
このような建築物や防音壁等の構造物の、壁面・屋根・屋上等の緑化される面を『緑化対象面』とし、また、この緑化対象面の緑化のために植栽される植物を『緑化植物』とする。
【０００５】
前記緑化対象面に植栽される緑化植物の種類を、蔓状植物に限定されることなく自由に選択することができるようにするためには、急な勾配を有する壁面において、いかに植物を植栽し、また、支持させることができるかが、課題となる。
また、緑化対象面に植栽される緑化植物の定着や、育成及び繁殖は、自然の成り行きに任せることになるが、緑化対象面の勾配による採光等の環境の違いにより、勾配の上下方向で植物の生育にばらつきが生じることがある。
【０００６】
そこで、例えば、特許文献１では、培地となる栽培用ブロックに緑化植物の苗を植栽して緑化対象面を緑化する緑化方法が提案されている。
また、特許文献２に記載の技術では、多孔質性材料を用いて保水性を有するように構成された板状材に、予め緑化植物を植栽しある程度まで生育させたものを、緑化対象面に取り付ける緑化方法が提案されている。
さらに、特許文献３に記載の技術では、予め緑化植物を植栽しある程度まで生育させた板状材と、該板状材のためのケースとで構成される壁面緑化ユニットを壁面に対して並べて取り付ける緑化方法が提案されている。
前記特許文献２や特許文献３に示すような、予め緑化植物を植栽しある程度まで生育させた板状材を緑化対象面に取り付ける緑化方法においては、緑化対象面を緑化した時点で既に植物が生育しているため早期に良好な美観を得ることができ、さらに、部分的な生育不良が生じた場合には、簡易にその部分を取り替えてメンテナンスを行うことができるという利点がある。
【０００７】
【特許文献１】
特開２００３−８８２３９号公報
【特許文献２】
特開２００２−３０５９６２号公報
【特許文献３】
特開２００２−３３５７６５号公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来文献において示されている緑化植物を植栽する板状材は、植物を生育させることができるように、保水性、排水性等の機能が備えられるとともに、勾配を有する壁面に張設しても落下等することのないように、植物の保持する機能が備えられている。この板状材に、緑化植物の苗を植え付け、適当な大きさに生長するまで平地にて栽培したうえで、緑化対象面に配設することになる。
前記板状材に植え付ける緑化植物はセル苗やポット苗、鉢物苗等の状態であり、その苗をパネル材に移植させるためには、手間が掛かるという不具合があった。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【００１０】
即ち、請求項１においては、緑化対象面に配設することによって緑化するための緑化植物植栽基盤であって、該植栽基盤を、セル成型育苗トレイに合わせた大きさの外枠と、セル成型育苗トレイと同配列の緑化植物を植栽するためのセルとを、一体的に形成して構成したものである。
【００１１】
請求項２においては、緑化対象面に配設することによって緑化するための緑化植物植栽基盤であって、該植栽基盤を、セル成型育苗トレイに合わせた大きさのマット状に構成し、該植栽基盤にセル成型育苗トレイのセル位置に合わせた凹部を構成したものである。
【００１２】
請求項３においては、前記植栽基盤を、緑化対象面に固定された取付部材と、該取付部材と締結可能な固定部材との間に介挿して緑化対象面に固定可能としたものである。
【００１３】
請求項４においては、緑化植物植栽基盤を緑化対象面に配設することによって緑化対象面を緑化する緑化方法であって、前記植栽基盤に播種機を用いて緑化植物の種子を播種し、緑化植物が適当な大きさに生長するまで栽培したのち緑化対象面の存在する現場まで搬送し、緑化対象面に植栽基盤を配設したものである。
【００１４】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図１は植栽基盤としての植栽シートの側面図、図２は植栽基盤としての植栽シートの平面図、図３は植栽基盤としての植栽シートの一部を示す下方斜視図である。図４は育苗箱に嵌入した植栽シートを示す側面図、図５は播種機での播種の様子を示す図である。
図６は屋上に敷設した植栽基盤の様子を示す図、図７はプランタに移植した植栽基盤の様子を示す図、図８は壁面に張設した植栽基盤の様子を示す正面図、図９は壁面に張設した植栽基盤の様子を示す側面図である。
図１０は植栽基盤としての植栽マットの側面図、図１１は植栽基盤としての植栽マットの一部を示す上方斜視図、図１２は壁面に張設した植栽基盤の様子を示す正面図、図１３は壁面に張設した植栽基盤の様子を示す平面図である。
【００１５】
本発明は、緑化植物Ｐを植栽した、或いは、緑化植物Ｐを植栽するための板状材である緑化植物植栽基盤（以後『植栽基盤Ｆ』とする）を、緑化対象面に配設し、緑化の対象である構造物を緑化する、緑化方法及びこの緑化方法に用いる緑化植物植栽基盤に関するものである。
【００１６】
前記植栽基盤Ｆとして、緑化植物Ｐの種子を発芽させ生長させるためのシート材（植栽シート１０）或いはマット材（植栽マット２０）を利用する。この植栽基盤Ｆは、従来、稲・野菜・果樹等のセル成型苗を生育するために利用されるセル成型育苗トレイの標準規格に準じた形状のものである。これにより、既存の播種機や移植機等の農業機械や農業設備等を利用した、植栽基盤Ｆにおける緑化植物の栽培を可能としている。
【００１７】
緑化植物Ｐの種子が植え付けられて、該緑化植物Ｐが適度な大きさとなるまで養生された植栽基盤Ｆは、構造物の屋根や屋上や壁面等の緑化対象面の存在する構造物まで搬送され、緑化対象面に配設される。
【００１８】
ここで、前記緑化方法において、植栽基盤Ｆとして植栽シート１０を採用した第一実施例と、植栽基盤Ｆとして植栽パネル２０（植栽マット２０）を採用した第二実施例とについて説明する。
【００１９】
［第一実施例］
図１乃至図３に示す如く、第一実施例では、緑化植物Ｐを植栽する植栽基盤Ｆとして植栽シート１０を利用する。植栽シート１０は、野菜や果樹等の「セル成型苗」を生育するために利用されるセル成型育苗トレイの標準規格に準じた形状としている。
【００２０】
近年では、セル成型育苗トレイは、野菜の規格化した苗を作り、全自動移植機による能率的な移植作業を行うために、セル成型育苗トレイが農林水産省により標準規格化され、この標準規格に応じたセル成型育苗トレイが製造されている。セル成型育苗トレイは同形状のセルを集合して配置したトレイである。
標準規格により定められたセル成型育苗トレイは、育苗する野菜の種類や機械移植に対応するセルの形状や容積を備え、外形の大きさは、育苗面積や運搬を考慮したものになっている。下記、［表１］にセル成型育苗トレイの標準規格を示す。
【００２１】
【表１】

【００２２】
上記の如く、外形が約３０ｃｍ×約６０ｃｍであって、一枚のセル成型育苗トレイに形成されるセル数を違えて、三種のセル成型育苗トレイが標準規格化されている。
なお、セル成型育苗トレイは、標準規格以外にも、育苗する植物の種類に応じたものが考案され、販売されているが、いずれもその短尺方向長さは約３０ｃｍとされ、播種機や全自動移植機等の農業機械において使用することができるものとしている。
【００２３】
前記植栽シート１０は、セル成型育苗トレイの外形に相当する大きさのシート１１に、該シート１１より下方へ突出するように規則的に配置された複数のセル１２・１２・・・を、一体的に形成したものである。
シート１１の大きさは、標準規格のセル成型育苗トレイの外枠の大きさに準じたものとし、例えば、（長尺方向Ｌ＝約６０ｃｍ）×（短尺方向Ｗ＝約３０ｃｍ）の矩形状としている。また、植栽シート１０に形成するセル１２・１２・・・の配列は、標準規格のセル成型育苗トレイのセルの配列に準じたものとし、例えば、８列×１０行、１０列×２０行、１２列×２４行のいずれかとしている。また、植栽シート１０に形成するセル１２・１２・・・の大きさは、標準規格のセル成型育苗トレイのセルの大きさや形状に準じたものとしている。なお、セル成型育苗トレイのセルは凹状に窪みを有し全体が略同じ厚みに構成しているが、本実施例の植栽シート１０のセル１２は中実であり、用土等を入れる必要はない構成としている。
但し、植栽シート１０に形成するセル１２・１２・・・の大きさは、標準規格のセル成型育苗トレイに限定するものではなく、該植栽シート１０に植栽される緑化植物Ｐに応じて多少の変更を加えることができる。
【００２４】
植栽シート１０は不織布より成り、その形状を保持することができる程度であって、且つ、植栽シート１０において生育する緑化植物Ｐの根の生長を妨げることのない程度に、繊維の絡み合いによって固めたものである。但し、植栽シート１０の補強のために、シート１１の周縁部を固化剤により固めたり、シート１１に金網等の補強材を組み込んだりすることができる。
【００２５】
このように、植栽シート１０を一つの単位として取り扱うことができるようにしている。
そして、植栽シート１０は、土壌ではなく不織布で構成されているため、土壌を利用する時と比較して、軽く、その取り扱いが容易であるとともに、勾配を有する緑化対象面に配設する際にも、該緑化対象面に与える荷重を少なくすることができる。
【００２６】
また、植栽シート１０は可燃性の繊維から成ることが好ましい。これは、植栽シート１０に植栽した緑化植物Ｐが枯れたときに、植栽シート１０ごと消却することができるようにするためである。さらに、植栽シート１０は生分解性の繊維から成ることが好ましい。これは、植栽シート１０に植栽した緑化植物Ｐが枯れたときに、土壌に帰すことができるようにするためである。
なお、植栽シート１０を構成する材料は、不織布に限定されず、植栽シート１０の形状を保持することができ、植物を植栽することの可能な材料であればよい。例えば、木の繊維を絡み合わせたものや、固めたもの等を採用することができる。また、植栽シート１０は後述するように一辺を緑化対象面１９に吊り下げる場合があるので、緑化植物Ｐが成長したときに自重で引きちぎられない材質で構成する。
【００２７】
そして、植栽シート１０に形成した各セル１２に、緑化植物Ｐの生長に必要な養分等が備えられた培養土層１３と、緑化植物Ｐの生長に必要な水分を保持するための水分保持層１４とを、植栽シート１０より溶出することのないように保持している。この水分保持層１４によって、水やり作業において与えた水分が保持される。植栽シート１０において、緑化植物Ｐの根は、培養土層１３や水分保持層１４の存在する部分において、不織布の絡み合った繊維の間を縫って生長することになる。
なお、培養土層１３と、水分保持層１４とは、層状に構成することもできるが、これらを混合させた層を構成して各セル１２に備えることもできる。
【００２８】
上述の如く構成した植栽基盤Ｆとしての植栽シート１０への、緑化植物Ｐの種子の植え付けは、野菜や果物等の種子をセル成型育苗トレイに播種するために使用される、既存の播種機３０を用いて行う。図４に示す如く、播種機３０は、コンベア３１を備えた台３２に搭載され、コンベア３１によって連続的に搬送される植栽基盤Ｆに対して、播種を行う。
植栽基盤Ｆとしての植栽シート１０は、播種機３０に使用することのできるセル成型育苗トレイの形状と類似し、播種機３０によって播種できる形状であるため、既存の播種機３０を用いて播種を行うことができる。播種機３０では、セル成型育苗トレイに形成されたセルの数に合わせた播種作業をすることができ、植栽シート１０においても、該植栽シート１０に形成されたセル１２・１２・・・の位置や数に応じた播種作業を行うように操作する。
但し、播種機３０の形態は本実施例に限定されるものではなく、播種機３０として、播種機や施肥機、施水機、土壌装填機等を連続的に配置した装置や、枠等より成る手動式の播種器を用いることができる。
【００２９】
上述の如く、播種機３０を用いて植栽シート１０に緑化植物Ｐの種子を播種することができるため、複数の植栽シート１０に対して連続して素早く種子を植えることができ、作業効率が高まり、特に、量産する場合に都合が良い。
なお、播種と同時に、前記培養土層１３及び水分保持層１４をセル１２に装填するようにしたり、水や液体肥料等を施すようにしたりすることができる。
【００３０】
続いて、前述の如く播種機３０にて種子の植え付けを行った植栽シート１０を、図５に示す如く、育苗箱３５にて、適した大きさに成長するまで養生する。この場合も、植栽シート１０を、稲等の育苗に利用されるセル成型育苗トレイと略同形状としているため、セル成型育苗トレイに対応した既存の育苗箱３５を利用して、植栽シート１０に植えられた緑化植物Ｐを栽培することができる。
また、育苗箱３５を利用するのみならず、セル成型育苗トレイに対応した既存の育苗施設等を利用することができ、既存の設備や機器を利用して、効果的に緑化植物Ｐの栽培を行うことができる。
このように、セル成型育苗トレイに対応した形状の植栽シート１０の利用により、緑化植物Ｐの栽培のシステム化を図ることが容易となる。
【００３１】
そして、植栽シート１０のセル１２・１２・・・にて、緑化植物Ｐを「セル苗式」で栽培するため、植栽シート１０で生長する緑化植物Ｐの株間を均一にしやすい環境となる。よって、「セル苗式」で栽培した緑化植物Ｐは、品質が揃い易く、構造物の緑化に供される植栽基盤Ｆに植栽された緑化植物Ｐを、より美観に優れたものとすることができる。
また、「セル苗式」にて栽培することは、緑化植物Ｐの苗が、病気にかかりやすく、害虫にも弱い時期に、これらを防ぐ薬を一斉に施薬することができるため、都合が良い。
【００３２】
上述の如く、植栽基盤Ｆとしての植栽シート１０に植え付けられた緑化植物Ｐの種子が、適度な大きさとなるまで生長すれば、緑化の対象物となる構造物まで植栽基盤Ｆを搬送し、構造物の壁面や屋上、屋根等の緑化対象面の緑化のために供する。
【００３３】
例えば、図６に示す如く、植栽基盤Ｆとしての植栽シート１０を複数の連結し、構造物の屋上の所定範囲に敷設することによって、緑化を行うことができる。
また、図７に示す如く、植栽シート１０をプランタ２９の大きさに合わせて適当に切断し、プランタ２９に移植して、ベランダや屋上等の緑化に供することもできる。このとき、植栽シート１０を生分解性繊維より成るもので構成すれば、プランタ２９に充填した土２８と混合させることができ、都合が良い。
【００３４】
そして、図８及び図９に示す如く、構造物の壁面等の勾配を有する緑化対象面１９に植栽シート１０の一辺を取り付けることのできるブラケット１５を固設し、植栽基盤Ｆとしての植栽シート１０を構造物の外壁等の勾配を有する緑化対象面１９に張設して緑化を図ることができる。
【００３５】
前記ブラケット１５は、緑化対象面１９に固設した取付部材となるステー１６と、該ステー１６に対してボルト等の止具１８・１８によって固定することのできる固定部材となる押圧プレート１７とで成る。前記ステー１６と、押圧プレート１７との間に、植栽シート１０のシート１１部分の一辺を介挿し、押圧プレート１７にて植栽シート１０をステー１６側に押圧した状態に、止具１８・１８で固定する。すなわち、ステー１６と押圧プレート１７にて植栽シート１０を挟持して、緑化対象面１９に植栽基盤Ｆを張設した状態に取り付ける。
【００３６】
なお、ステー１６や押圧プレート１７に植栽シート１０を係止可能な突起を形成し、より植栽シート１０を強固に固定することもできる。
また、緑化対象面１９に固設したステー１６にはフックを突設し、押圧プレート１７自体で植栽シート１０の一辺を固定し、押圧プレート１７に前記フックに係止するための係止孔または係止具を設けることで容易に着脱できるように構成することもできる。また、植栽シート１０側の一辺にフックを設ける構成としてもよい。
【００３７】
上述の如く植栽基盤Ｆを張設することで緑化対象面１９を緑化することができ、従来のように緑化対象面１９に固設した枠体に植栽基盤を保持させる構成のものと比較して、壁面緑化の導入コストを大幅に削減させることができる。
【００３８】
また、ブラケット１５によって植栽シート１０を挟持するだけの簡易な設置方法であるため、容易に植栽シート１０の交換を行うことができる。従って、緑化対象面１９を緑化している一部範囲の緑化植物Ｐが何らかの原因によって枯れた等の不具合が生じた際には、その不具合のある植栽シート１０のみを交換することができ、また、長期のうちに日照条件等による生育のばらつきが生じた際には、植栽シート１０の配置を交換することによって、調整することができる。
さらに、植栽シート１０を交換することによって緑化植物Ｐの種類を変更することが可能であり、例えば、季節毎に植栽シート１０を交換して緑化植物Ｐを楽しむことができる。
このように、本実施例に係る緑化方法では、緑化のための導入コストを安価とすることができ、そして、緑化植物Ｐの維持管理に要する労力や経費を低減することができる。
【００３９】
そして、上述の如く植栽シート１０を利用した緑化方法は、大がかりな設備や機器等を必要とすることがなく、導入コストが抑えられており、設置方法や手入れ等が簡易であるため、専門の業者のみならず、一般家庭で園芸の一環として実施することができる。
さらに、本実施例に係る植栽シート１０を用いた緑化方法では、植栽基盤としての植栽シート１０は、その大きさがほぼ統一されることとなり、ブラケット１５もその大きさや規格がほぼ統一されることになる。これにより構造物の緑化のために必要となる部材を汎用化せることができ、工業的に量産すれば、大幅なコストダウンが期待できる。
【００４０】
［第二実施例］
第二実施例では、図１０及び図１１に示す如く、緑化植物Ｐを植栽する植栽基盤Ｆとして植栽マット２０を利用する。該植栽マット２０は、その組成等に関しては、前記第一実施例に記載の植栽基盤Ｆとしての植栽シート１０とほぼ同様であり、その形状がマット状であるところが前記植栽シート１０と異なる点である。
【００４１】
前記植栽基盤Ｆとしての植栽マット２０は、野菜や果樹等の「セル成型苗」を生育するために利用されるセル成型育苗トレイの標準規格に準じた形状としている
植栽マット２０は、セル成型育苗トレイの外形に相当する大きさのマット２１に、規則的に配置された凹状に構成した複数のセル２２・２２・・・が、一体的に穿設されたものである。各セル２２には、緑化植物Ｐの生長に必要な養分等が備えられた培養土層２５と、緑化植物Ｐの生長に必要な水分を保持するための水分保持層２４とを、溶出したり抜け出したりすることのないように保持している。
【００４２】
植栽マット２０を構成するマット２１の大きさは、標準規格のセル成型育苗トレイの外枠の大きさに準じたものとし、例えば、（約３０ｃｍ）×（約６０ｃｍ）×（セル配列に合わせた高さ）としている。また、植栽マット２０に形成するセル２２・２２・・・の配列は、標準規格のセル成型育苗トレイのセルの配列に準じたものとし、例えば、８列×１０行、１０列×２０行、１２列×２４行のいずれかとしている。また、植栽マット２０に形成するセル２２・２２・・・の大きさは、標準規格のセル成型育苗トレイのセルの大きさに準じたものとしている。
但し、植栽マット２０に形成するセル２２・２２・・・の大きさは、標準規格のセル成型育苗トレイに限定するものではなく、該植栽マット２０に植栽される緑化植物Ｐに応じて多少の変更を加えることができる。
【００４３】
そして、前記植栽マット２０の各セル２２に対し、前記第一実施例と同様に、播種機３０を用いて緑化植物Ｐの種子を植え、育苗箱等を用いて、適当な大きさになるまで栽培したうえで、緑化する構造物まで植栽マット２０を搬送し、緑化対象面１９の緑化のために供する。
【００４４】
例えば、図６に示す如く、植栽基盤Ｆとしての植栽マット２０を複数の連結し、構造物の屋上の所定範囲に敷設することによって、緑化を行うことができる。
また、図１２及び図１３に示す如く、構造物の外壁等の勾配を有する緑化対象面１９に取り付けた取付部材２３にて緑化対象面１９に植栽基盤Ｆとしての植栽マット２０を張設した状態に取り付けることができる。
【００４５】
前記取付部材２３は、緑化対象面１９に固定された枠体であり、断面視コ字、または、Ｈ状に構成して、凹部の幅を植栽マット２０の高さに合わせて構成し、対向する凹部に植栽マット２０の左右縁及び下縁を支持するとともに、該植栽マット２０の面方向への移動を規制するものである。取付部材２３の上方より、該取付部材２３に植栽マット２０を挿入することができ、また、植栽マット２０が取付部材２３に収容されたときに該植栽マット２０に植栽された緑化植物Ｐを露出させることができる。
この取付部材２３により緑化対象面１９に張設した状態に取り付けられた植栽マット２０は、該取付部材２３からの脱着が容易であり、不具合の生じた植栽マット２０を容易に交換することができる。
【００４６】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【００４７】
即ち、請求項１に示す如く、緑化対象面に配設することによって緑化するための緑化植物植栽基盤であって、該植栽基盤を、セル成型育苗トレイに合わせた大きさの外枠と、セル成型育苗トレイと同配列の緑化植物を植栽するためのセルとを、一体的に形成して構成したので、
セル成型育苗トレイを利用することのできる播種機等の農業機械や農業設備を利用して、植栽基盤での緑化植物の栽培を行うことができる。
【００４８】
請求項２に示す如く、緑化対象面に配設することによって緑化するための緑化植物植栽基盤であって、該植栽基盤を、セル成型育苗トレイに合わせた大きさのマット状に構成し、該植栽基盤にセル成型育苗トレイのセル位置に合わせた凹部を構成したので、
セル成型育苗トレイを利用することのできる播種機等の農業機械や農業設備を利用して、植栽基盤での緑化植物の栽培を行うことができる。
【００４９】
請求項３に示す如く、前記植栽基盤を、緑化対象面に固定された取付部材と、該取付部材と締結可能な固定部材との間に介挿して緑化対象面に固定可能としたので、
簡易な作業にて植栽基盤を緑化対象面に配設することができる。また、植栽基盤の緑化対象面への脱着が容易である。
【００５０】
請求項４に示す如く、緑化植物植栽基盤を緑化対象面に配設することによって緑化対象面を緑化する緑化方法であって、前記植栽基盤に播種機を用いて緑化植物の種子を播種し、緑化植物が適当な大きさに生長するまで栽培したのち緑化対象面の存在する現場まで搬送し、緑化対象面に植栽基盤を配設したので、
植栽基盤での緑化植物の栽培を機械化することによって、作業性が向上し、また、大量生産が可能となり植栽基盤の汎用性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】植栽基盤としての植栽シートの側面図。
【図２】植栽基盤としての植栽シートの平面図。
【図３】植栽基盤としての植栽シートの一部を示す下方斜視図。
【図４】育苗箱に嵌入した植栽シートを示す側面図。
【図５】播種機での播種の様子を示す図。
【図６】屋上に敷設した植栽基盤の様子を示す図。
【図７】プランタに移植した植栽基盤の様子を示す図。
【図８】壁面に張設した植栽基盤の様子を示す正面図。
【図９】壁面に張設した植栽基盤の様子を示す側面図。
【図１０】植栽基盤としての植栽マットの側面図。
【図１１】植栽基盤としての植栽マットの一部を示す上方斜視図。
【図１２】壁面に張設した植栽基盤の様子を示す正面図。
【図１３】壁面に張設した植栽基盤の様子を示す平面図。
【符号の説明】
Ｆ植栽基盤
Ｐ緑化植物
１０植栽シート（植栽基盤）
１１シート
１２セル
１５ブラケット
１６ステー（取付部材）
１７押圧プレート（固定部材）
２０植栽マット（植栽基盤）
２１マット
２２セル
３０播種機[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a technology for greening a wall or a roof of a three-dimensional structure such as a soundproof wall of a building or a road.
[0002]
[Prior art]
In recent years, the outer walls, rooftops, roofs, etc. of urban buildings have been greened to improve their aesthetics, and by reducing direct sunlight on these greening target surfaces to suppress temperature rises, energy conservation has been promoted. Also, the heat island phenomenon is suppressed. In addition, on the rooftop, veranda, balcony, etc., where it is difficult to have a garden in recent years, you can see what is greened as a gardening place.
When greening such a building, a panel material obtained by planting plants on the soil for cultivation is planted on a roof or a roof, or a greening method is provided. A greening method is used in which plants are planted on a support.
[0003]
In addition to conventional retaining walls, soundproofing walls provided on expressways in cities, etc., are also planted on the walls and planted with greenery to improve aesthetics, Promotion of fixed purification of carbon dioxide, nitrogen oxides, sulfur oxides and the like by the action of plants is being promoted.
[0004]
Surfaces such as walls, roofs, and roofs of such buildings and sound-insulating walls that are to be greened are referred to as "greening surfaces". Plants that are planted for greening the greening surfaces "Green plants".
[0005]
In order to be able to freely select the type of green plant to be planted on the surface to be greened without being limited to vine plants, it is important to plant the plant on a wall surface having a steep slope. The issue is whether they can be planted and supported.
In addition, the establishment, breeding and breeding of greening plants to be planted on the greening target surface will be left to the natural process.However, due to differences in environment such as daylighting due to the gradient of the greening target surface, the vertical Variations in plant growth may occur.
[0006]
Therefore, for example, Patent Literature 1 proposes a greening method for greening a greening target surface by planting greening plants in a cultivation block serving as a culture medium.
Further, in the technique described in Patent Document 2, a green material is planted in advance on a plate-shaped material configured to have water retention by using a porous material, and the green material is grown to a certain extent. A greening method has been proposed to be attached to a vehicle.
Furthermore, in the technology described in Patent Document 3, a wall-shaped greening unit composed of a plate-like material in which a green plant is planted and grown to some extent in advance, and a case for the plate-like material is arranged on the wall. A greening method for mounting has been proposed.
In the greening method of attaching a plate-like material, which has been planted and grown to some extent in advance, to a greening target surface as shown in Patent Documents 2 and 3, the plant is already planted when the greening target surface is greened. Since it is growing, a good appearance can be obtained at an early stage, and furthermore, when a partial growth failure occurs, there is an advantage that the part can be easily replaced and maintenance can be performed.
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2003-88239 A [Patent Document 2]
JP 2002-305962 A [Patent Document 3]
JP 2002-335765 A
[Problems to be solved by the invention]
The plate-like material for planting greening plants shown in the above-mentioned conventional literature is provided with functions such as water retention and drainage so that the plants can grow, and is stretched on a wall surface having a gradient. Even if it does not fall, it has a function of holding plants. A seedling of a greening plant is planted on this plate-like material, cultivated on a flat ground until it grows to an appropriate size, and then placed on the greening target surface.
The green plant to be planted on the plate-like material is in a state of a cell seedling, a pot seedling, a potted seedling or the like, and there is a problem that it takes time to transplant the seedling to the panel material.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
[0010]
That is, in claim 1, a greening plant planting base for greening by arranging on the greening target surface, the planting base, an outer frame of a size corresponding to the cell molding seedling raising tray, It is constructed by integrally forming a cell-molded seedling raising tray and a cell for planting a green plant having the same arrangement.
[0011]
In claim 2, it is a greening plant planting base for greening by arranging on the greening target surface, the planting base is configured in a mat shape of a size corresponding to the cell molding seedling raising tray, The planting base is formed with a concave portion corresponding to the cell position of the cell molding and seedling raising tray.
[0012]
In the third aspect, the planting base can be fixed to the greening target surface by being inserted between a mounting member fixed to the greening target surface and a fixing member that can be fastened to the mounting member. .
[0013]
In claim 4, a greening method for greening the greening target surface by arranging the greening plant planting base on the greening target surface, wherein the seeding of the greening plant is sown on the planting base using a seeding machine. The plant is cultivated until the green plant grows to an appropriate size, and then transported to the site where the green surface exists, and a planting base is arranged on the green surface.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of the invention will be described.
1 is a side view of a planting sheet as a planting base, FIG. 2 is a plan view of the planting sheet as a planting base, and FIG. 3 is a lower perspective view showing a part of the planting sheet as a planting base. is there. FIG. 4 is a side view showing a planting sheet fitted in a nursery box, and FIG. 5 is a view showing a state of sowing with a sowing machine.
6 is a diagram showing a state of a planting base laid on a rooftop, FIG. 7 is a diagram showing a state of a planting base transplanted to a planter, FIG. 8 is a front view showing a state of a planting base stretched on a wall surface, FIG. 9 is a side view showing a state of a planting base stretched on a wall surface.
10 is a side view of a planting mat as a planting base, FIG. 11 is an upper perspective view showing a part of the planting mat as a planting base, and FIG. 12 shows a state of the planting base stretched on a wall surface. FIG. 13 is a plan view showing a state of a planting base stretched on a wall surface.
[0015]
The present invention provides a greening plant planting base (hereinafter referred to as a “planting base F”), which is a plate material for planting the greening plant P or planting the greening plant P, on the greening target surface. The present invention relates to a greening method for arranging and greening a structure to be greened, and a greening plant planting base used in the greening method.
[0016]
As the planting base F, a sheet material (planting sheet 10) or mat material (planting mat 20) for germinating and growing seeds of the green plant P is used. The planting base F has a shape conforming to the standard specification of a cell-shaped seedling raising tray conventionally used for growing cell-shaped seedlings such as rice, vegetables, and fruit trees. As a result, cultivation of a green plant on the planting base F using an existing agricultural machine such as a sowing machine or a transplanter, an agricultural facility, or the like is enabled.
[0017]
The seedlings of the greening plant P are planted, and the planting base F that has been cured until the greening plant P has an appropriate size is transported to a structure having a greening target surface such as a roof, a roof, or a wall surface of the structure. It is arranged on the greening target surface.
[0018]
Here, in the greening method, a first embodiment in which the planting sheet 10 is used as the planting base F and a second embodiment in which the planting panel 20 (planting mat 20) is used as the planting base F. explain.
[0019]
[First embodiment]
As shown in FIGS. 1 to 3, in the first embodiment, a planting sheet 10 is used as a planting base F for planting a green plant P. The planting sheet 10 has a shape conforming to the standard specification of a cell molded seedling tray used for growing “cell molded seedlings” such as vegetables and fruit trees.
[0020]
In recent years, cell-molded seedling raising trays have been standardized by the Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries in order to produce standardized seedlings of vegetables and to perform efficient transplantation work using a fully automatic transplanter. Cell-growing seedling trays according to the above are manufactured. The cell forming seedling raising tray is a tray in which cells of the same shape are assembled and arranged.
The cell-molded seedling raising tray specified by the standard has the shape and volume of the cell corresponding to the type of vegetables to be raised and the mechanical transplantation, and the size of the outer shape takes into account the seedling raising area and transportation. The following Table 1 shows the standard specifications of the cell molding seedling raising tray.
[0021]
[Table 1]

[0022]
As described above, three types of cell-molded seedling raising trays are standardized, having an outer shape of about 30 cm × about 60 cm and differing in the number of cells formed in one cell-shaped seedling raising tray.
In addition, in addition to the standard, the cell-molded seedling raising tray is designed and sold in accordance with the type of plant to be raised, but the length in the short direction is about 30 cm, and the seeding machine and the whole It can be used in agricultural machines such as automatic transplanters.
[0023]
The planting sheet 10 has a plurality of

cells

12, 12,... Arranged regularly on a sheet 11 having a size corresponding to the outer shape of the cell-molded seedling raising tray, so as to protrude downward from the sheet 11. It is formed integrally.
The size of the sheet 11 conforms to the size of the outer frame of the cell-molded seedling raising tray of the standard, and is, for example, a rectangular shape (long direction L = about 60 cm) × (short direction W = about 30 cm). I have. The array of

cells

12, 12,... Formed on the planting sheet 10 conforms to the array of cells of the cell molding and seedling raising tray of the standard, for example, 8 columns × 10 rows, 10 columns × 20 rows. , 12 columns × 24 rows. The sizes of the

cells

12, 12,... Formed on the planting sheet 10 are in accordance with the size and shape of the cells of the cell molding and seedling raising tray of the standard. In addition, although the cell of the cell molding seedling tray has a concave in a concave shape and the whole is configured to have substantially the same thickness, the cell 12 of the planting sheet 10 of the present embodiment is solid, and it is not necessary to put soil or the like. There is no configuration.
However, the size of the

cells

12, 12,... Formed on the planting sheet 10 is not limited to the cell-molded seedling raising tray of the standard, but depends on the green plant P planted on the planting sheet 10. You can make some changes.
[0024]
The planting sheet 10 is made of a nonwoven fabric, and is entangled with fibers to such an extent that the shape can be maintained and that the roots of the green plants P growing in the planting sheet 10 are not hindered. It is hardened. However, in order to reinforce the planting sheet 10, the periphery of the sheet 11 can be solidified with a solidifying agent, or a reinforcing material such as a wire mesh can be incorporated into the sheet 11.
[0025]
Thus, the planting sheet 10 can be handled as one unit.
And, since the planting sheet 10 is made of non-woven fabric instead of soil, it is lighter and easier to handle than when soil is used, and is arranged on a greening target surface having a gradient. In addition, the load applied to the greening target surface can be reduced.
[0026]
The planting sheet 10 is preferably made of combustible fibers. This is so that when the green plant P planted on the planting sheet 10 withers, it can be deleted together with the planting sheet 10. Further, the planting sheet 10 is preferably made of biodegradable fibers. This is because when the green plant P planted on the planting sheet 10 withers, it can be returned to the soil.
In addition, the material which comprises the planting sheet 10 is not limited to a nonwoven fabric, and may be any material that can maintain the shape of the planting sheet 10 and can plant a plant. For example, a tangled or hardened wood fiber can be used. Further, since the planting sheet 10 may be hung on one side of the greening target surface 19 as described later, the planting sheet 10 is made of a material that cannot be torn off by its own weight when the greening plant P grows.
[0027]
Each cell 12 formed on the planting sheet 10 has a culture soil layer 13 provided with nutrients and the like necessary for the growth of the green plant P, and water retention for holding the water required for the growth of the green plant P. The layer 14 is held so as not to elute from the planting sheet 10. The water holding layer 14 holds the water given in the watering operation. In the planting sheet 10, the root of the green plant P grows by sewing between the entangled fibers of the nonwoven fabric in the portion where the culture soil layer 13 and the moisture retaining layer 14 are present.
The culture soil layer 13 and the water retention layer 14 can be formed in a layered form, but they can also be formed in a mixed layer and provided in each cell 12.
[0028]
The planting of the seeds of the green plant P on the planting sheet 10 as the planting base F configured as described above is performed by using the existing seeding method used to sow seeds such as vegetables and fruits on a cell-shaped seedling raising tray. This is performed using the machine 30. As shown in FIG. 4, the seeding machine 30 is mounted on a table 32 provided with a conveyor 31 and seeds a planting base F continuously transported by the conveyor 31.
The planting sheet 10 as the planting base F is similar in shape to the cell-molded seedling raising tray that can be used for the seeding machine 30 and has a shape that can be sown by the sowing machine 30. Seeding can be performed. In the sowing machine 30, it is possible to perform sowing work in accordance with the number of cells formed in the cell forming seedling raising tray, and in the planting sheet 10, the

cells

12, 12... Formed in the planting sheet 10 are also used. Operate to perform the seeding operation according to the position and the number of.
However, the form of the seeding machine 30 is not limited to the present embodiment. As the sowing machine 30, a device in which a sowing machine, a fertilizer, a watering machine, a soil loading machine, and the like are continuously arranged, a frame, and the like are used. A manual seeder can be used.
[0029]
As described above, the seeds of the green plant P can be sowed on the planting sheet 10 using the sowing machine 30, so that the seeds can be quickly and continuously planted on the plurality of planting sheets 10, and the work efficiency is improved. This is particularly convenient for mass production.
At the same time as the seeding, the culture soil layer 13 and the water retention layer 14 may be loaded into the cell 12, or water or liquid fertilizer may be applied.
[0030]
Subsequently, the planting sheet 10 on which the seeds have been planted by the sowing machine 30 as described above is cured in a seedling raising box 35 until it grows to a suitable size, as shown in FIG. Also in this case, since the planting sheet 10 has substantially the same shape as the cell-shaped seedling raising tray used for raising seedlings such as rice, the existing seedling box 35 corresponding to the cell-shaped seedling raising tray is used. The green plant P planted in 10 can be cultivated.
In addition to using the seedling box 35, it is possible to use an existing seedling raising facility or the like corresponding to the cell-shaped seedling raising tray, and use the existing facilities and equipment to effectively cultivate the green plant P. It can be carried out.
As described above, by using the planting sheet 10 having a shape corresponding to the cell molded seedling raising tray, it becomes easy to systematize the cultivation of the green plant P.
[0031]
Since the green plant P is cultivated in the cell seedling type in the cells 12 of the planting sheet 10, an environment in which the green plant P growing on the planting sheet 10 is easily uniform among the plants is provided. . Therefore, the green plant P cultivated by the “cell seedling ceremony” is easily uniform in quality, and makes the green plant P planted on the planting base F used for greening the structure more excellent in aesthetic appearance. be able to.
In addition, cultivation in the “cell seedling type” is convenient because the seedlings of the green plant P can be simultaneously applied with a drug that prevents them at the time when the seedlings are susceptible to diseases and vulnerable to pests. .
[0032]
As described above, if the seeds of the greening plant P planted on the planting sheet 10 as the planting base F grow to an appropriate size, the planting base F is transported to a structure to be greened. Then, it will be used for greening the surface to be greened, such as the walls, rooftops and roofs of the structures.
[0033]
For example, as shown in FIG. 6, greening can be performed by connecting a plurality of planting sheets 10 as planting bases F and laying them in a predetermined range on the roof of the structure.
In addition, as shown in FIG. 7, the planting sheet 10 can be appropriately cut in accordance with the size of the planter 29, transplanted to the planter 29, and used for greening a veranda or a rooftop. At this time, if the planting sheet 10 is made of biodegradable fiber, it can be mixed with the soil 28 filled in the planter 29, which is convenient.
[0034]
Then, as shown in FIGS. 8 and 9, a bracket 15 to which one side of the planting sheet 10 can be attached is fixed to a greening target surface 19 having a gradient such as a wall surface of a structure, and the planting base F is planted. The greening sheet 10 can be stretched on the greening target surface 19 having a gradient, such as the outer wall of the structure, to achieve greening.
[0035]
The bracket 15 is composed of a stay 16 serving as an attachment member fixed to the greening target surface 19 and a pressing plate 17 serving as a fixing member that can be fixed to the stay 16 by fasteners 18 such as bolts. Become. One side of the sheet 11 portion of the planting sheet 10 is inserted between the stay 16 and the pressing plate 17, and the pressing plate 17 presses the planting sheet 10 toward the stay 16, and the stopper 18. Fix at 18. That is, the planting sheet 10 is sandwiched between the stay 16 and the pressing plate 17, and the planting base F is attached to the greening target surface 19 in a stretched state.
[0036]
The stay 16 and the pressing plate 17 may be formed with projections capable of locking the planting sheet 10 so that the planting sheet 10 can be more firmly fixed.
Further, a hook is projected from the stay 16 fixed to the greening target surface 19, one side of the planting sheet 10 is fixed by the pressing plate 17 itself, and an engaging hole for engaging the hook with the pressing plate 17. Alternatively, it is also possible to provide a structure in which a detachable member can be easily attached and detached. Further, a hook may be provided on one side of the planting sheet 10.
[0037]
The greening target surface 19 can be greened by extending the planting base F as described above, and compared with a conventional configuration in which the planting base is held in a frame fixed to the greening target surface 19 as in the related art. Thus, the cost of introducing wall greening can be greatly reduced.
[0038]
Moreover, since it is a simple installation method only by pinching the planting sheet 10 by the bracket 15, the planting sheet 10 can be easily replaced. Therefore, when a problem such as withering of the greening plant P in a partial range that greens the greening target surface 19 due to some cause occurs, only the defective planting sheet 10 can be replaced, In addition, when a variation in growth due to the sunshine condition or the like occurs during a long period of time, it can be adjusted by changing the arrangement of the planting sheets 10.
Furthermore, it is possible to change the type of the green plant P by exchanging the planting sheet 10. For example, it is possible to enjoy the green plant P by exchanging the planting sheet 10 every season.
As described above, in the greening method according to the present embodiment, the introduction cost for greening can be reduced, and the labor and cost required for maintaining and managing the greening plant P can be reduced.
[0039]
And, as described above, the greening method using the planting sheet 10 does not require large-scale facilities and equipment, etc., the introduction cost is suppressed, and the installation method and the maintenance are simple, so that it is specialized. It can be carried out as part of horticulture in ordinary households as well as in other companies.
Furthermore, in the greening method using the planting sheet 10 according to the present embodiment, the planting sheet 10 as the planting base has almost the same size, and the bracket 15 has almost the same size and standard. Will be done. As a result, members required for greening the structure can be generalized, and if mass-produced industrially, a significant cost reduction can be expected.
[0040]
[Second embodiment]
In the second embodiment, as shown in FIGS. 10 and 11, a planting mat 20 is used as a planting base F for planting a green plant P. The planting mat 20 is substantially the same as the planting sheet 10 as the planting base F described in the first embodiment in terms of its composition and the like, and the planting sheet 10 has a mat-like shape. This is a different point.
[0041]
The planting mat 20 as the planting base F is a planting mat 20 having a shape conforming to the standard specification of a cell-molded seedling tray used for growing “cell-molded seedlings” such as vegetables and fruit trees. A plurality of regularly arranged concave cells 22 are integrally formed on a mat 21 having a size corresponding to the outer shape of the cell-molded seedling raising tray. Each cell 22 elutes a culture soil layer 25 provided with nutrients and the like necessary for the growth of the green plant P, and a water retaining layer 24 for holding the water required for the growth of the green plant P. It is held so that it does not slip out.
[0042]
The size of the mat 21 constituting the planting mat 20 is based on the size of the outer frame of the cell-molded seedling raising tray of the standard specification, and is, for example, (about 30 cm) × (about 60 cm) × (according to the cell arrangement. Height). The array of cells 22 formed on the planting mat 20 conforms to the array of cells of the cell molding and seedling raising tray of the standard, for example, 8 columns × 10 rows, 10 columns × 20 rows. , 12 columns × 24 rows. The sizes of the

cells

22, 22,... Formed on the planting mat 20 are based on the size of the cells of the cell forming and raising seedling tray of the standard.
However, the size of the

cells

22, 22,... Formed on the planting mat 20 is not limited to the cell-molded seedling raising tray of the standard specification, but depends on the green plant P planted on the planting mat 20. You can make some changes.
[0043]
Then, for each cell 22 of the planting mat 20, as in the first embodiment, the seeds of the green plant P are planted using the sowing machine 30, and the seeds are grown to an appropriate size using a nursery box or the like. After cultivation, the planting mat 20 is transported to a structure to be greened, and is used for greening the greening target surface 19.
[0044]
For example, as shown in FIG. 6, greening can be performed by connecting a plurality of planting mats 20 as planting bases F and laying them in a predetermined range on the roof of the structure.
Also, as shown in FIGS. 12 and 13, a planting mat 20 as a planting base F is stretched on the greening target surface 19 by the attachment member 23 attached to the greening target surface 19 having a slope such as the outer wall of the structure. It can be installed in the state where it was done.
[0045]
The attachment member 23 is a frame fixed to the greening target surface 19, configured in a U-shape in cross section, or configured in an H shape, and configured such that the width of the concave portion matches the height of the planting mat 20, The left and right edges and the lower edge of the planting mat 20 are supported by the opposing concave portions, and the movement of the planting mat 20 in the surface direction is restricted. The planting mat 20 can be inserted into the mounting member 23 from above the mounting member 23, and when the planting mat 20 is stored in the mounting member 23, the greenery planted on the planting mat 20 can be inserted. Plant P can be exposed.
The planting mat 20 attached to the greening target surface 19 in a state of being stretched by the attaching member 23 can be easily attached to and detached from the attaching member 23, and the planting mat 20 having a problem can be easily replaced. Can be.
[0046]
【The invention's effect】
The present invention is configured as described above, and has the following effects.
[0047]
That is, as shown in claim 1, a greening plant planting base for greening by arranging it on the greening target surface, wherein the planting base is an outer frame having a size corresponding to the cell molding seedling raising tray. Since the cell forming seedling tray and the cells for planting greening plants of the same arrangement were formed integrally and configured,
The planting base can be used for cultivation of a green plant using an agricultural machine or an agricultural facility such as a sowing machine that can use the cell-molded seedling raising tray.
[0048]
A greening plant planting base for greening by arranging the greening plant on a surface to be greened, wherein the planting base is formed in a mat shape having a size corresponding to a cell forming seedling raising tray. Since the planting base was formed with a concave portion corresponding to the cell position of the cell molded seedling raising tray,
The planting base can be used for cultivation of a green plant using an agricultural machine or an agricultural facility such as a sowing machine that can use the cell-molded seedling raising tray.
[0049]
As described in claim 3, since the planting base can be fixed to the greening target surface by being inserted between a mounting member fixed to the greening target surface and a fixing member that can be fastened to the mounting member,
The planting base can be arranged on the surface to be greened by a simple operation. Also, it is easy to attach and detach the planting base to the greening target surface.
[0050]
A greening method for greening a greening target surface by arranging a greening plant planting base on the greening target surface, wherein a seed of a greening plant is sown on the planting base using a seeding machine. After cultivation until the greening plants grew to an appropriate size, they were transported to the site where the greening target surface exists, and a planting base was arranged on the greening target surface,
By mechanizing the cultivation of the green plant on the planting base, workability is improved, mass production is enabled, and the versatility of the planting base can be increased.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a planting sheet as a planting base.
FIG. 2 is a plan view of a planting sheet as a planting base.
FIG. 3 is a lower perspective view showing a part of a planting sheet as a planting base.
FIG. 4 is a side view showing a planting sheet fitted in a nursery box.
FIG. 5 is a view showing a state of sowing by a sowing machine.
FIG. 6 is a view showing a state of a planting base laid on a rooftop.
FIG. 7 is a view showing a state of a planting base transplanted to a planter.
FIG. 8 is a front view showing a state of a planting base stretched on a wall surface.
FIG. 9 is a side view showing a state of a planting base stretched on a wall surface.
FIG. 10 is a side view of a planting mat as a planting base.
FIG. 11 is an upper perspective view showing a part of a planting mat as a planting base.
FIG. 12 is a front view showing a state of a planting base stretched on a wall surface.
FIG. 13 is a plan view showing a state of a planting base stretched on a wall surface.
[Explanation of symbols]
F Planting base P Greening plant 10 Planting sheet (planting base)
11 seat 12 cell 15 bracket 16 stay (mounting member)
17 Press plate (fixing member)
20 Planting mat (planting base)
21 mat 22 cell 30 seeder

Claims

A greening plant planting base for greening by arranging on a greening target surface,
The planting base is configured by integrally forming an outer frame having a size corresponding to the cell-molded seedling raising tray and a cell for planting a green plant having the same arrangement as the cell-shaped seedling raising tray. Characteristic planting base.

A greening plant planting base for greening by arranging on a greening target surface,
A planting base, wherein the planting base is formed in a mat shape having a size corresponding to a cell-molded seedling raising tray, and a concave portion is formed in the planting base in accordance with a cell position of the cell-shaped seedling raising tray.

3. The planting base according to claim 1, wherein the mounting member is fixed to the greening target surface by being inserted between a mounting member fixed to the greening target surface and a fixing member that can be fastened to the mounting member. 4. The described planting base.

A greening method for greening a greening target surface by arranging a greening plant planting base on the greening target surface,
Seeding the seeds of the greening plant using a seeding machine on the planting base, cultivating until the greening plant has grown to an appropriate size, then transported to the site where the greening target surface exists, and planted on the greening target surface The method according to any one of claims 1 to 3, wherein a planting base is provided.