JP2004349182A - フロントライト及び反射型表示装置 - Google Patents

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徹 清水
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元彦 松下
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Abstract

【課題】導光板を伝搬する光が偏向パターンから外部へ透過することによって生じる損失光を抑制して、光出射面からの出射光量を増加させ、導光板から観察者の目の方向に直接出射されるノイズ光を抑制することができるフロントライトを提供する。
【解決手段】フロントライト21を構成する光源23から導光板30に入射した光はその内部を伝搬する。この光が導光板30の表面に凹設された凹部25の斜面25aで全反射されると、導光板30の裏面の光出射面32から出射される。また、凹部25に入射した光が凹部25aを透過して外部に漏れると、その漏れ光は凹部25の後ろに突設された凸部26から導光板30内に再度入射する。凸部26から入射した光は、凸部26に形成された斜面26aで全反射され、導光板30の光出射面32から出射される。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロントライト及び当該フロントライトを用いた反射型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、周囲が明るいときには自然光を、また、周囲が暗いときには備え付けの補助光源を液晶パネルの表示光源として用いる、反射型液晶表示装置が開発されてきた。反射型液晶表示装置は、周囲が暗くても液晶表示パネルを確認することができ、また、周囲が明るいときには補助光源が電力を消費しないので、携帯電話や携帯情報端末などに広く利用されている。
【0003】
従来より、このような反射型液晶表示装置の補助光源の1つとして、液晶表示パネルの前面に配置するフロントライトが使用されている。図1は、特許文献1に記載されている反射型液晶表示装置1の概略断面図である。この反射型液晶表示装置1は、導光板3と導光板3の一側面に対面するように配置された光源2とからなるフロントライト4、液晶表示パネル5、反射板6等で構成されている。
【0004】
図1において、光源2から出射された光は、導光板3の表面(平坦面12)と裏面(光出射面10)とで全反射を繰り返しながら、導光板3の全面に広がっていく。導光板3の表面には、斜面9a,9bを備えた断面V字形の偏向パターン9が多数形成されていて、導光板3の内部を伝搬中に偏向パターン9の斜面9aに入射した光は、全反射して光出射面10から液晶表示パネル5へと出射される。光出射面10から出射された光は液晶表示パネル5を透過して反射板6で反射され、再度液晶表示パネル5と導光板3を透過して正面に出射される。こうして、フロントライト4から出射された光は、液晶表示パネル5を照射する照明光になるので、観察者は、この光を観測することによって、液晶表示パネル5の表示を認識することができる。
【0005】
上記フロントライト4においては、導光板3を伝搬する光を全反射させ、かつ、その反射光が導光板3の光出射面10を透過するよう、偏向パターン9の斜面9a,9bの傾きが設計される。
【0006】
特許文献1には、光源2に発光ダイオードを用いた場合、導光板3の表面又は裏面に平行な面に対して光の進む方向がなす角度(以下、導光角度という。)βは、±25°〜±35°となり、このときに、平坦面12に対する斜面9aの傾きαが、
35°≦α≦43°
を満たすように偏向パターン9を形成すれば、偏向パターン9の斜面9aに入射する光の多くを光出射面10から出射させられることが記載されている。
【0007】
しかしながら、導光角度βには上記のように幅があることなどから、偏向パターン9の斜面9aをどのような角度αで設計しても、全ての光を全反射させることはできない。したがって、図2に示すように、斜面9aへの入射光11aの一部が、斜面9aを透過すると、そのうちの一部の光11bは、斜面9bに入射せず、導光板3から直接外部に漏れ出て損失光になっていた。
【0008】
上記のような漏れ光11bがあると、光源2の出射光量に対する光出射面10からの出射光量の割合(光利用効率)が低くなり、反射型液晶表示装置1の輝度やコントラストを向上させることができなくなる。また、輝度やコントラストを向上させようと思えば、光源の数を増やしたり、消費電力の大きな光源を用いる必要が生じるため、製造コストが高く付いたり、バッテリーの消耗が激しくなったり、装置の小型化が困難になるといった問題が生じる。
【0009】
また、図2に示すように、導光板3の平坦面12と偏向パターン9の斜面9bとの境界部分(エッジ部分)をシャープに成型することは困難であるため、この部分が曲面となって成型ダレ13が生じ易い。そして、偏向パターン9を透過した光11cが成型ダレ13に入射すると、観察者の目の方向に向かう反射光になるので、光量損失を生じるのに加えて、光源2の光が直接目に入って液晶表示パネル5の画像が白っぽく見え、視認性を悪化させる原因となっていた。
【0010】
上記のように、偏向パターンからの漏れ光によって反射型液晶表示装置1の輝度やコントラストが低下するという問題や、導光板から直接観測者の方向に届く光があることで画面の視認性が低下するという問題は、偏向パターン9の形状が図3(a)(b)(c)に示すような台形状、半円形状、鋸歯状の場合にも生じる。なお、特許文献2には、鋸歯状の偏向パターンを備えた導光板を有するフロントライトが開示されている。
【0011】
【特許文献1】特開2002−14341号公報(第4−11頁、第5図、第7図、第10図等)
【特許文献2】特開2003−45215号公報(第2図、第3図、第12図等)
【0012】
【発明の開示】
本発明は、上述の従来の問題点に鑑みてなされたものであり、導光板を伝搬する光が、偏向パターンから外部へ漏れることによって生じる光の損失を抑制することができる偏向パターンを形成された導光板を備えたフロントライト、及び、当該フロントライトを用いた反射型表示装置を提供することにある。
【0013】
本発明に係るフロントライトは、光入射面から入射した光を閉じ込めて伝搬させ、光出射面から出射させる導光板と、導光板の光入射面に対向する位置に配置された光源とを備えたフロントライトにおいて、前記導光板の光出射面と対向する面に、導光板内を伝搬する光を前記光出射面へ向けて反射させるための光反射面を有する複数の凹部と、該凹部の光反射面を透過した光のほぼ全てを導光板内に再入射させるための凸部とを備えたことを特徴としている。
【0014】
本発明に係るフロントライトにあっては、導光板の光出射面と対向する面に、複数の凹部と、該凹部の光反射面を透過した光のほぼ全てを導光板内に再入射させるための凸部とを備えているので、導光板内を伝搬する光が凹部の光反射面を透過しても、凹部の光反射面を透過した光は凸部で捕捉されて導光板内に再入射する。従って、導光板の凹部から外部へ漏れて損失となる光を減少させることができ、光の利用効率を向上させることができる。また、凹部の光反射面を透過した光が、凹部の丸みを帯びたエッジなどで反射されることにより、画像光と同じ方向へ出射されてノイズ光となるのを防止でき、反射型表示装置に用いたときに画像のコントラスト低下を防止し、視認性を向上させることができる。
【0015】
本発明に係る別なフロントライトは、光入射面から入射した光を閉じ込めて伝搬させ、光出射面から出射させる導光板と、導光板の光入射面に対向する位置に配置された光源とを備えたフロントライトにおいて、前記導光板の光出射面と対向する面は、平坦な領域と、導光板内を伝搬する光を前記光出射面へ向けて反射させるための光反射面を有する、前記平坦領域から窪んだ複数の凹部と、前記平坦領域から突出した複数の凸部とからなり、対をなす凹部と凸部のうち、凸部は凹部よりも前記光源から遠い側に位置していることを特徴としている。
【0016】
本発明に係る別なフロントライトにあっては、前記導光板の光出射面と対向する面が平坦な領域と複数の凹部と複数の凸部からなり、対をなす凹部と凸部のうち、凸部は凹部よりも光源から遠い側に位置しているので、導光板内を伝搬する光が凹部の光反射面を透過しても、凹部の光出射面を透過した光は凸部で捕捉されて導光板内に再入射する。従って、導光板の凹部から外部へ漏れて損失となる光を減少させることができ、光の利用効率を向上させることができる。また、凹部の光反射面を透過した光が、凹部の丸みを帯びたエッジなどで反射されることにより、画像光と同じ方向へ出射されてノイズ光となるのを防止でき、反射型表示装置に用いたときに画像のコントラスト低下を防止し、画像の視認性を向上させることができる。
【0017】
本発明に係る両フロントライトの実施態様にあっては、対をなす凹部と凸部との間に平坦領域が存在していないことが望ましい。ここに平坦領域が存在していると、凹部と平坦領域との間にエッジ部が生じるので、凹部の光反射面を透過した光が当該エッジ部で反射されて画像光と同じように正面方向へ向かうことがある。よって、ここには平坦領域が存在しないようにすることが望ましい。
【0018】
本発明に係る両フロントライトの別な実施態様にあっては、凸部の高さは、凹部の光反射面を透過する光のうち、導光板の光出射面と対向する面からの傾きが最大となる光線が凸部に再入射するように定められている。凸部の高さをこのように定めれば、凹部の光反射面を透過した光をほぼ全て凸部で受けて凸部から導光板内に再入射させることができ、光の漏れを非常に少なくすることができる。
【0019】
本発明に係る両フロントライトのさらに別な実施態様にあっては、凸部へ再入射した光を前記導光板の光出射面へ向けて反射させるための面を凸部に有しており、当該反射面は、導光板の光出射面に対向する面に対して傾いた平面又は曲面によって構成されている。当該反射面は光出射面に対向する面に対して傾いているので、凸部に入射した光を光出射面に向けて反射させることができ、光出射面から出射させて照明用の光として利用することができる。また、この反射面は平面に限らず、曲面であってもよく、曲面とすることにより反射光に散乱性を付与することもできる。
【0020】
本発明に係る両フロントライトのさらに別な実施態様においては、凹部の光反射面で反射されて導光板の光出射面から出射される光の光度が最大となる角度と、凹部の光反射面を透過して前記凸部へ再入射した後、凸部で反射されて前記導光板の光出射面から出射される光の光度が最大となる角度とがほぼ等しくなっているので、凹部で反射されて光出射面から出射される照明光と、凹部の光反射面を透過して凸部で捕捉された透過光とを同じ方向へ出射させることができ、外部へ漏れる光を効率的に再利用することが可能になる。また、光出射面から出射される光の方向が揃うので、反射型の表示パネルの構造(例えば、反射面の構造)を簡略にすることができる。
【0021】
本発明に係る両フロントライトのさらに別な実施態様は、凸部が導光板の光出射面に対向する面に対して傾いた平面又は曲面を有し、該平面又は該曲面の、光出射面に対向する面に対する平均傾斜角が10°以上50°以下であることを特徴としている。このような実施態様によれば、従来例のように凸部を備えていない導光板と比較して、光出射面から出射される光の光量を増加させることができる。
【0022】
さらに、前記平均傾斜角を20°以上40°以下とすれば、導光板の表面から出射されるノイズ光をより抑制することができ、画像の視認性をより向上させることができる。
【0023】
また、本発明に係る両フロントライトのさらに別な実施態様においては、点光源を用いており、導光板の光出射面に垂直な方向から見たとき、前記点光源を中心とする同一円周上にある前記偏向パターンの凹部の、光を反射させる面に立てた法線が、ある一点にほぼ集まるようにしている。このような構造によれば、点光源を用いているにも拘わらず、導光板の光出射面から同じ方向に揃った光を出射させることが可能になり、フロントライトによる照明光の照明方向と外光による照明方向とを揃えることが可能になり、反射型表示装置の表示が見易くなる。
【0024】
本発明のフロントライトは、表示パネルの前面に配置して反射型液晶表示装置その他の反射型表示装置の照明用に用いることができる。本発明のフロントライトは、光利用効率が高いので、反射型表示装置の補助光源に使用することで、画面の輝度やコントラストを高くすることができ、また、輝度やコントラストが同じであれば、消費電力を抑えることができる。
【0025】
なお、この発明の以上説明した構成要素は、可能な限り任意に組み合わせることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図4は、本発明の一実施形態による反射型表示装置20の概略平面図である。また、図5は、図4のA−A線断面図である。本発明の反射型表示装置20は、液晶表示パネル22と、フロントライト21とで構成されている。
【0027】
フロントライト21は、発光ダイオードなどを用いた点光源23と導光板30とで構成されていて、液晶表示パネル22の前面に配置されている。導光板30の表面には、平坦面24(導光板の光出射面と対向する面)から窪んだ凹部25と平坦面24から突出した凸部26からなる偏向パターン31が、多数形成されている。凹部25と凸部26の断面形状はいずれも直角三角形状となっており、凸部26は凹部25に隣接して凹部25よりも点光源23から遠い側に位置している。
【0028】
導光板30は、ポリカーボネイト樹脂やアクリル樹脂、メタクリル樹脂等の透明な高分子材料で形成されており、その成型方法には、射出成型法や注型法、反転パターンを有するスタンパを未硬化の紫外線硬化型樹脂に押圧してパターンを転写するエンボス法(スタンパ法)等が挙げられる。点光源23は、導光板30の一側面(短辺)である光入射面33の中央で、光入射面33と対向するように配置されている。導光板30の偏向パターン31は、点光源23の発光領域の中心を仮想原点としたときに、この仮想原点を中心とする同心円状に配置されている。導光板30の光出射面32から出射される光の強度分布を光出射面32全体で均一化するために、偏向パターン31の分布面密度は、点光源23から離れるほど高くなっている。
【0029】
液晶表示パネル22は、図5に示すように、表側基板28aと裏側基板28bとの間に液晶層28cを挟み込んで封止したものである。表側基板28aには、TFT電極等のスイッチング素子や偏光板などが設けられている。裏側基板28bには、透明電極が形成されており、さらに、例えばエンボス法などにより三角波状の凹凸を付与された絶縁体層29bの表面に反射率の高いアルミ等の金属薄膜を蒸着させて反射面29aが形成されている。なお、液晶表示パネル22は、ここに述べた構造や図5に記載した構造のものに限定されるものでなく、例えば透過型の液晶表示パネルの裏面側に反射板を設けたものであってもよい。
【0030】
図5では、導光板30内部での光の伝搬の様子を破線矢印で示している。点光源23から出射され、導光板30の光入射面33から入射した光は、表面の平坦面24と裏面の光出射面32とで全反射を繰り返しながら、導光板30の全体に広がっていく。このとき、点光源23の光の出射方向と、平坦面24及び光出射面30での全反射条件から、導光板30を伝搬できる光の角度が決まってくる。導光板30の内部を伝搬する光のうち、偏向パターン31を構成する凹部25の斜面25a(光反射面)で反射して導光板30の光出射面32に全反射角よりも小さい角度で入射した光は、光出射面32を透過して液晶表示パネル22に入射し、液晶層28cを透過した後に反射面29aで反射され、再び液晶層28cや導光板30を透過して正面へ向けて出射される。このとき、液晶表示パネル22で反射されて観察者の目に入る光が多いほど、液晶画面の輝度やコントラストが向上する。
【0031】
図6は図5のB部を拡大した図である。偏向パターン31の凹部25の斜面25aは、点光源23から遠くなる方向に向けて斜め下りとなっており、導光板30を伝搬する光の角度に合わせて、その傾きが決められる。すなわち、斜面25aに入射した伝搬光の大部分が斜面25aで全反射し、かつ、その全反射光が光出射面32を透過するように、凹部25の斜面25aの平坦面24からの傾きαが決定されている。
【0032】
しかしながら、導光板30を伝搬する光の導光角度はある程度の幅を有するので、凹部25の斜面25aの傾きαをどのように調整しても、導光板30を伝搬する全ての光を斜面25aで全反射させることはできない。
【0033】
このような導光板30から外部への損失光を抑制するために、本発明では偏向パターン31の凹部25に隣接してその後方に凸部26を形成して、上記のように凹部25を透過した光を、もう一度凸部26から導光板30の内部に入射させるようにしている。以下、この偏向パターン31の凸部26の設計方法について、図6を用いて説明する。
【0034】
偏向パターン31の凸部26は、凹部25を透過した光のほぼ全てが入射するような高さhsで形成されているとよい。そのために、斜面25aの透過光のうち、平坦面24からの傾きτが最も大きな光が入射するように、凸部26の高さhsを決める。
【0035】
上記のように、凹部25の斜面25aの平坦面24からの傾斜角をαとし、斜面25aに入射する光の平坦面24からの傾き(導光角度)をβ、このときの斜面25aへの入射角をθ1、導光板30の屈折率をn、平坦面24と凹部25の境界から凸部26の頂点までの水平距離をb、凹部25から出る光の出射角をθ2とする。
【0036】
導光角度βで伝搬する光が凹部25の斜面25aから出射するとき、その入射角θ1は、次式(1)で表される。
θ1=90°−α−β (1)
このとき、屈折の法則(スネルの法則)から、凹部25から出る光の出射角θ2は次式(2)で表される。
sinθ2=n・sinθ1 (2)
また、凹部25を透過した光の平坦面24からの傾きτは、次式(3)で表される。
τ=90°−α−θ2 (3)
また、凹部25と平坦面24との境界付近を傾きτで透過した光が、捕捉面25bに入射する位置を、平坦面24からの高さhで表すと、
h=b・tanτ (4)
になる。
【0037】
よって、凸部26の高さhsを式(4)で表される高さhよりも大きくすれば、凹部25の斜面25aを透過した光を凸部26に再入射させることができる。しかし、ここでは凸部26の頂点付近に形成される成型ダレ35(曲面)を考慮していないので、凸部26の高さhsを式(4)で表される高さhに等しくした場合には、成型ダレ35へ入射して正面側(観察者の方向)へ反射されるノイズ光が発生し、画面の視認性低下の原因になる。
【0038】
このような成型ダレ35によるノイズ光をなくすためには、凸部26の高さhsは、式(4)で表される高さhよりも十分に高くしておけばよい。具体的には、次式(5)を満たすように凸部26の高さhsを設定すれば、凹部25の斜面25aから透過した光を、すべて凸部26に入射させることができる。
hs=κ・b・tanτ (5)
ここで、式(1)〜(3)によれば、
τ=90°−α−arcsin[n・cos(α+β)] (6)
である。式(5)においてκは、κ>1を満たす係数であって、実験結果やコンピュータシミュレーション結果等から決めることができる。また、凸部26の成型性を考慮すれば、κ≦2とすることが好ましい。
【0039】
次に、偏向パターン31のより具体的な例を挙げて、凸部26の高さhsを求める。凹部25の斜面25aの傾きα=50°、導光板30の屈折率n=1.53、凹部25の水平方向の幅b=4μm、凹部25に入射する光の導光角度β=40°のとき、式(6)より、τ=40°となる。
したがって、式(5)より、凸部26の高さhsは、
hs=4κ×tan40°≒3.36κ[μm]
になる。ここで、係数κ=1.1とすると、凸部26の高さはhs=3.7μmになる。
【0040】
さらに、上記のようにして凹部25を透過する光を凸部26に再入射させたら、再入射した光は液晶表示パネル22を照明するための光として利用することが望ましい。そのためには、凸部26に再入射した光を凸部26の斜面26a(斜面)で全反射させることにより、凹部25の斜面25aで全反射して光出射面32から出射される光の出射方向とほぼ等しい角度で、光出射面32から出射させればよい。
【0041】
以下に、光出射面32からの出射光量を測定した結果を示す。ここでは、凹部25の斜面25aの傾きをα=50°とし、凸部26の斜面26aの傾きγを変化させて出射光量を測定した。図7に示すグラフの横軸は、斜面26aの平坦面24からの傾きγを示しており、縦軸は、凹部25と凸部26を備えた導光板30の光出射面32からの出射光量L1と、凹部25は備えているが凸部26を備えていない導光板の光出射面からの出射光量L2との比較を示している。なお、比較する2つの導光板の表面には、同じ位置に、同じ形状の凹部25が形成されているものとする。また、図7では、導光板の光出射面から出射されるすべての光(図8において、光出射面32の法線となす角度εが、−90°≦ε≦+90°の範囲の光)を測定した結果である。
【0042】
図7より、凸部26の斜面26aの傾きγを、
10°≦γ≦50°
とすれば、凹部25しか形成されていない導光板よりも、光出射面32から出射される光量を増加させられることがわかる。また、図7によれば、凸部26の斜面26aの傾きγを、
20°≦γ≦40°
にするのが、より望ましい。特に、実測値では、傾きγ=35°のときに、光量の比(L1/L2)は最大になった。
【0043】
このように斜面26aの傾きγを、光量の比(L1/L2)が最大となるか、あるいは、少なくとも1よりも大きくなるような角度にすれば、導光板30での光の損失を抑制することができるので、光利用率の高いフロントライト21を得ることができる。
【0044】
また、図9は、図7と同様に光出射面32から出射される光量の比(L1/L2)を測定したグラフであって、光出射面32から出射される光のうち、法線となす角εが、15°≦ε≦35°の範囲で測定したものである。このとき出射光量の比は、斜面26aの傾きがγ=30°の付近で最大になる。
【0045】
図10に示すグラフの横軸は、斜面26aの平坦面24からの傾き角度γを示しており、縦軸は、凹部25と凸部26を備えた導光板30からのノイズ光量N1と、凹部25は備えているが凸部を備えていない導光板からのノイズ光量N2との比較を示している。なお、図10のグラフの測定値は、凹部25の斜面25aの傾きαが50°の導光板30を用い、図8に示すように、液晶画面の観察者の目への入射角δが−10°≦δ≦+10°の範囲の光の光量をノイズ光量として測定したものである。
【0046】
さらに、図11は、上記図10に示したノイズ光N1,N2のうち、光出射面でのフレネル反射光を除去した値を示すグラフである。図11より、凸部26の斜面26aの傾きγが25°≦γ≦40°の領域では、観察者の目に入射するノイズ光をほぼ無くすことができ、また、傾きγ=20°でも、1/10程度にまで抑制することができることが分かる。
【0047】
しかして、凹部25の斜面25aの傾きα=50°の場合には、凸部26の斜面26aの傾きγは、10°以上50°以下とすることによって光出射面32からの出射光量を増加させることができ、また、導光板30から直接観察者の方向に出射されるノイズ光を抑制することもできるので、画像の明るさやコントラストを向上させることができる。また、さらに好ましい傾きγは、20°以上40°以下であることも明らかとなった。
【0048】
また、図9の結果からは、斜面25aの傾きα=50°に対しては、斜面26aの傾きはγ=30°とすれば、図12に示すように、凹部25の斜面25aで全反射する光と、凸部26の斜面26aで全反射する光とが同じ方向に反射されると推測されるので、光出射面32から出射される光の向きを揃えることができる。光出射面32から出射される光の向きが揃っていれば、反射面29aの凹凸形状が設計し易くなるので、液晶画面から出射される光を観察者の方向に向けて反射させることができて、画像の明るさやコントラストをより向上させることができる。
【0049】
上述の偏向パターン31では、凹部25と凸部26がいずれも断面直角三角形であったが、凹部25を透過した光を再入射させられる凸部26が形成されていて、凹部25から外部へ漏れる光が減少し、導光板30から直接観察者の方向に向かうような光が少なくなるような偏向パターン31であれば、どのような形状であってもよい。例えば、図13(a)(b)に示すように、凹部25の断面形状は台形や半円形であってもよい。また、図14(a)に示すように、凸部26の断面形状は台形状であってもよいし、図14(b)に示すように、斜面26aが湾曲していて、反射光を若干拡散させるようになっていてもよい。
【0050】
しかして、このフロントライト21では、導光板30の表面に、凹部25と凸部26とを備えた偏向パターン31が形成されているので、導光板30を伝搬する光のうち、凹部25の斜面25aを透過した光を凸部26へ再入射させ、凸部26の内面で反射させることによって光路を変換し、光出射面32から出射させることができる。このように凹部25から外部へ漏れ出る光を減らすことによって、光出射面32からの出射光量が増加するので、本発明のフロントライト21を用いれば、輝度及びコントラストが良好な反射型表示装置20を得ることができる。
【0051】
また、本発明のフロントライト21によれば、凸部26に成型ダレ35が生じていても、成型ダレ35で反射して観察者の目に直接入る光が少なくなるように凸部26の高さhsや傾きγを設計することにより、画面のコントラストを向上させることができる。
【0052】
本発明の反射型表示装置20は、図15(a)(b)に示すように、携帯電話40や携帯情報端末41の液晶ディスプレイとして使用することができる。本発明のフロントライト21は、点光源23からの出射光の利用効率が高いので、消費電力の少ない点光源23を用いても画面の輝度やコントラストを良好に保つことが可能になる。したがって、携帯電話40や携帯情報端末41などのバッテリ駆動時間をより長時間化させることができる。
【0053】
また、本発明のフロントライト21は、光の利用効率が高いので、反射面29aでの反射光の散乱方向を広げても、画面の輝度やコントラストを十分に確保できるため、広い角度から画面を見られるような反射型表示装置20にすることができる。
【0054】
(第2の実施形態)
図16は、本発明の別な実施形態によるフロントライト36の概略平面図である。また、図17は、図16に示すフロントライト36のC−C線断面図である。本実施形態のフロントライト36は、ポリカーボネイト樹脂やアクリル樹脂、メタクリル樹脂等の透明な樹脂を射出成型法等の方法で形成した導光板30と、発光ダイオードなどを用いた点光源23とで構成されている。点光源23は、導光板30の内部に嵌め込まれている。本実施形態のフロントライト36は、第1の実施形態で説明し、図5に示した反射型表示装置20のフロントライト36の代わりに使用することができる。
【0055】
導光板30の表面には、凹部25と凸部26とからなる偏向パターン31が、点光源23を中心とする同心円状に配置されている。偏向パターン31は、第1の実施形態で説明したように、導光板30を伝搬中に凹部25の斜面25aを透過した光が、捕捉面25bから凸部26に入射し、斜面26aで反射されて光出射面32から出射されるような形状になっている。導光板30の光出射面32から出射される光の強度分布を光出射面32全体で均一化するために、偏向パターン31の分布面密度は、点光源23からの距離が長くなるほど高くなっている。
【0056】
本実施形態の偏向パターン31は、光出射面32のほぼ全体にわたって光出射面32からの出射光の出射方向を揃えられるような配置になっている。具体的には、図16、図17に示すように、点光源23を中心とする同心円Rの上に位置している偏向パターン31の凹部25を構成する斜面25aの法線Mが、それぞれほぼ1点Oで交わるように、各偏向パターン31の向きが決められている。ただし、異なる同心円上に配置されている偏向パターン31では、その斜面25aに立てた法線Mが交わる点は異なっていてもよい。光出射面32から出射される光の方向が、光出射面32のほぼ全体にわたって揃っていれば、その出射方向に合わせて液晶表示パネルの反射面の凹凸形状(傾き)を設計することができるので、液晶表示パネルの反射面のパターン設計を容易にすることができる。
【0057】
上記のように同心円上の偏向パターン31の斜面25aに立てた法線Mが、所定の1点Oで交わるような配置について、導光板30を垂直な方向から見た図18を用いてさらに詳しく説明する。図18において角度ξは、光出射面32に垂直な方向から見て、偏向パターン31の斜面25aの法線Mと、その斜面25aと点光源23(仮想原点)とを結ぶ直線との間の角度である。また、角度φは、光出射面32に垂直な方向から見て、法線Mが交わる点Oと点光源23とを結ぶ直線(光出射面32に垂直な方向から見て、点光源23を通過し、光出射面32から出射される光線の方向と平行な直線)と、点光源23と偏向パターン31の斜面25aとを結ぶ直線との間の角度である。偏向パターン31の斜面25aでの反射光が光出射面32へ入射するときの入射角をζ1とすると、次の式(7)を満たすように各偏向パターン31を光出射面32に垂直な軸の回りにξだけ傾ければ、同一同心円上の偏向パターン31の斜面25aの法線Mは1点Oで交わることになる。
【数1】
Figure 2004349182
【0058】
さらに、同心円上の偏向パターン31の凸部26の斜面26aの法線も一点で交わるようにして、斜面25aで反射された光と、斜面26aで反射された光との光出射面32からの出射方向を揃えるようにすれば、液晶画面の輝度やコントラストをさらに向上させることが可能になる。
【0059】
この結果、点光源23から見て同一方向に位置している偏向パターン31の凹部25の斜面25aに立てた法線は、導光板30の光出射面32に垂直な方向から見たとき、ほぼ同じ方向を向いていて平行となっている。
【0060】
本実施形態のフロントライト36の導光板30の表面には、凹部25と凸部26とを備えた偏向パターン31が形成されているので、導光板30を伝搬する光が凹部25へ透過したときにも、その透過光を凸部26で受け止めて、凸部26の内面で反射させることによって光路を変換し、光出射面32から出射させることができる。よって、本実施形態のフロントライト36を用いれば、輝度及びコントラストが良好な反射型表示装置にすることができる。
【0061】
また、本実施形態のフロントライト36は、凸部26の成型ダレで反射して観察者の目に直接入る光が少なくなるように凸部26の高さや凸部26の斜面の傾きを設計するので、画面が白っぽく見えるようなことがなく、画面のコントラストが良好になる。
【0062】
本実施形態のフロントライト36を用いた反射型表示装置も、携帯電話や携帯情報端末の液晶画面として使用することができる。本実施形態のフロントライト36は、点光源23からの出射光の利用効率が高いので、消費電力の少ない点光源23を用いても画面の輝度やコントラストを良好に保つことが可能になる。したがって、携帯電話や携帯情報端末などのバッテリ駆動時間をより長時間化させることができる。
【0063】
さらに、本実施形態のフロントライト36の偏向パターンは、同一同心円上の偏向パターン31の凹部25又は凸部26の斜面の法線が一点で交わるような配置になっているので、光出射面32からの出射光の方向を揃えることができ、画面の輝度やコントラストをさらに向上させることができる。
【0064】
(点光源について)
これまで点光源という用語を用いたが、本発明でいう点光源とは、文字通りの点光源よりも広い概念で用いている。すなわち、導光板の光出射面に垂直な方向から見たとき、光出射面の各位置において出射光の進行方向が揃っていることが望ましい。光源の発光領域が点であれば、光の進行方向を揃えることができるが、実際には発光領域は有限の大きさを持つ。導光板の有効出射領域のうち50%以上の領域において、その領域内の任意の点と光源の発光領域の両端とを結んだ直線のなす角度が10°以下となれば、光を精度良く制御することができ、そのような大きさの光源は点光源として扱うことができる。また、導光板の有効出射領域の50%以上の領域において、その領域内の任意の点と光源の発光領域の両端とを結んだ直線のなす角度が25°以下であれば、実質的に問題なく光を制御し、出射させることができる。
【0065】
従って、本発明にいう点光源とは、常識的な意味における点光源のほか、上記のような条件を満たすものが含まれる。すなわち、導光板との関係において、導光板の有効出射領域の50%以上の領域において、その領域内の任意の点と光源の発光領域の両端とを結んだ直線のなす角度が25°以下であれば、そこに用いられている光源は、本願発明にかかる点光源である。
【0066】
また、点光源の発光点は1つである必要はなく、近接して配置されていて局在化されていれば複数の発光点を有していてもよい。
【0067】
(第3の実施形態)
図19は、本発明のさらに別な実施形態による反射型表示装置のフロントライト37の概略斜視図である。本実施形態のフロントライト37は、ポリカーボネイト樹脂やアクリル樹脂、メタクリル樹脂等の透明な樹脂を射出成型法等の方法で形成した導光板30と、冷陰極線管のような線光源38とで構成されている。線光源38は、導光板30の一側面である光入射面33と対向するように配置されている。本実施形態のフロントライト37は、第1の実施形態で説明し、図5に示した、反射型表示装置のフロントライトとして使用することができる。
【0068】
本実施形態のフロントライト37の導光板30にも、第1の実施形態で説明し、図6に示したものと同じ断面形状を備えた偏向パターン31が、線光源38と平行に形成されている。偏向パターン31と偏向パターン31との間には平坦面24が形成されている。導光板30の光出射面32から出射される光の強度分布を均一化するために、偏向パターン31が形成される間隔は、線光源38から遠ざかるほど短くなっている。線光源38から出射された光は、導光板30の平坦面24と光出射面32とで反射を繰り返しながら伝搬する。導光板30の内部を伝搬中に偏向パターン31の凹部25を構成する斜面25aに入射して、凹部25を透過した光は、凸部26に入射して、斜面26aで反射し、光出射面32から外部へ出射されるので、導光板30での損失光は少なくなる。したがって、フロントライト37を用いれば、輝度及びコントラストが良好な反射型表示装置を得ることができる。
【0069】
また、本実施形態のフロントライト36は、凸部26の成型ダレで反射して観察者の目に直接入る光が少なくなるように凸部26の高さや凸部26の斜面26aの傾きγを設計するので、画面が白っぽく見えるようなことがなく、画面のコントラストが良好になる。
【0070】
本実施形態のフロントライト37を用いた反射型表示装置は、携帯電話や携帯情報端末の液晶画面として使用することができる。本実施形態のフロントライト37は、線光源38からの出射光の利用効率が高いので、消費電力の少ない点光源23を用いても画面の輝度やコントラストを良好に保つことが可能になる。したがって、携帯電話や携帯情報端末などのバッテリ駆動時間をより長時間化させることができる。
【0071】
【発明の効果】
本発明に係るフロントライトによれば、導光板内を伝搬する光が凹部の光反射面を透過しても、凹部の光反射面を透過した光は凸部で捕捉されて導光板内に再入射させられるので、導光板の凹部から外部へ漏れて損失となる光を減少させることができ、光の利用効率を向上させることができる。よって、同じ光源を用いても表示パネルを明るく照明することができ、あるいは、明るさをそのままにして消費電力を低減させることができる。また、凹部の光反射面を透過した光が、凹部の丸みを帯びたエッジなどで反射されることにより、画像光と同じ方向へ出射されてノイズ光となるのを防止でき、反射型表示装置に用いたときに画像のコントラスト低下を防止し、視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の反射型液晶表示装置を示す概略断面図である。
【図2】図1に示す反射型液晶表示装置に用いられている偏向パターンの拡大断面図である。
【図3】(a)(b)(c)は、それぞれ従来の別な形状の偏向パターンを示す概略断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による反射型表示装置の平面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】偏向パターンの凸部の必要な高さを算出するための説明図である。
【図7】偏向パターンの凸部の斜面の傾きγに対する、凸部が設けられていない場合の出射光量に対する凸部が設けられている場合の出射光量の比の変化を示す図である。
【図8】出射光量比やノイズ光の光量比を計測する際に計測される光束の範囲を説明する図である。
【図9】偏向パターンの凸部の斜面の傾きγに対する、凸部が設けられていない場合の出射光量に対する凸部が設けられている場合の出射光量の比の変化を示す図である。
【図10】偏向パターンの凸部の斜面の傾きγに対する、凸部が設けられていない場合のノイズ光量に対する凸部が設けられている場合のノイズ光量の比の変化を示す図である。
【図11】図10で計測されているノイズ光量からフレネル反射によるノイズ光を除去して示したノイズ光量比の特性図である。
【図12】導光板の一部破断した概略断面図であって、偏向パターンにおける光の挙動を示す図である。
【図13】(a)(b)は、凹部の断面形状が異なる偏向パターンを示す概略断面図である。
【図14】(a)(b)は、凸部の断面形状が異なる偏向パターンを示す概略断面図である。
【図15】(a)(b)は本発明の反射型液晶表示装置を備えた携帯電話と携帯情報端末を示す斜視図である。
【図16】本発明の第2の実施形態によるフロントライトの概略平面図である。
【図17】図16に示すフロントライトのC−C線断面図である。
【図18】同一円周上にある偏向パターン配置を説明する概略平面図である。
【図19】本発明の第3の実施形態によるフロントライトの概略斜視図である。
【符号の説明】
20 反射型表示装置
21 フロントライト
22 液晶表示パネル
23 点光源
24 平坦面
25 凹部
25a 凹部の斜面
26 凸部
26a 凸部の斜面
28a 表面基板
28b 裏面基板
28c 液晶層
29a 反射面
29b 絶縁体層
30 導光板
31 偏向パターン
32 光出射面
33 光入射面

Claims (10)

  1. 光入射面から入射した光を閉じ込めて伝搬させ、光出射面から出射させる導光板と、導光板の光入射面に対向する位置に配置された光源とを備えたフロントライトにおいて、
    前記導光板の光出射面と対向する面に、導光板内を伝搬する光を前記光出射面へ向けて反射させるための光反射面を有する複数の凹部と、該凹部の光反射面を透過した光のほぼ全てを導光板内に再入射させるための凸部とを備えたフロントライト。
  2. 光入射面から入射した光を閉じ込めて伝搬させ、光出射面から出射させる導光板と、導光板の光入射面に対向する位置に配置された光源とを備えたフロントライトにおいて、
    前記導光板の光出射面と対向する面は、平坦な領域と、導光板内を伝搬する光を前記光出射面へ向けて反射させるための光反射面を有する、前記平坦領域から窪んだ複数の凹部と、前記平坦領域から突出した複数の凸部とからなり、
    対をなす凹部と凸部のうち、凸部は凹部よりも前記光源から遠い側に位置していることを特徴とするフロントライト。
  3. 対をなす前記凹部と前記凸部との間に前記平坦領域が存在していないことを特徴とする、請求項2に記載のフロントライト。
  4. 前記凸部の高さは、前記凹部の光反射面を透過する光のうち、前記導光板の光出射面と対向する面からの傾きが最大となる光線が前記凸部に再入射するように定められていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のフロントライト。
  5. 前記凸部は、凸部へ再入射した光を前記導光板の光出射面へ向けて反射させるための面を有しており、当該反射面は、前記導光板の光出射面に対向する面に対して傾いた平面又は曲面によって構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のフロントライト。
  6. 前記凹部の光反射面で反射されて前記導光板の光出射面から出射される光の光度が最大となる角度と、前記凹部の光反射面を透過して前記凸部へ再入射した後、凸部で反射されて前記導光板の光出射面から出射される光の光度が最大となる角度とがほぼ等しくなっていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のフロントライト。
  7. 前記凸部は前記導光板の光出射面に対向する面に対して傾いた平面又は曲面を有し、該平面又は該曲面の、前記光出射面に対向する面に対する平均傾斜角が10°以上50°以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のフロントライト。
  8. 前記平均傾斜角が20°以上40°以下であることを特徴とする、請求項7に記載のフロントライト。
  9. 前記光源が点光源であって、導光板の光出射面に垂直な方向から見たとき、前記点光源を中心とする同一円周上にある前記偏向パターンの凹部の、光を反射させる面に立てた法線が、ある一点にほぼ集まることを特徴とする、請求項1又は2に記載のフロントライト。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載したフロントライトと、該フロントライトの背後に配置され、フロントライトから出射した光を反射させる反射面を有する表示パネルとを備えた反射型表示装置。
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