JP2004340872A - 車両用計器 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンビエント表示部を複数箇所に設けるにあたり、光源数の増加によるコストアップを回避する。
【解決手段】目盛り部が設けられた目盛り盤30aを表面側から覆うフロントカバー20に、互いに異なる傾斜角度θ1、θ2を有する第1反射面21および第2反射面22を形成し、フロントカバー20の表面側に、両反射面21、22のそれぞれに向けて光を出射する照明装置60を配置する。そして、車両の各部位のいずれにも異常状態が発生していない正常状態のとき、照明装置60の光を第1反射面21で反射させて虚像m1として視認させる第1アンビエント表示を行い、かつ、照明装置60の光を第2反射面22で反射させて虚像m2として視認させる第2アンビエント表示を行う。これにより、両アンビエント表示を、1つの照明装置60で表示できるので、上記課題を解決できる。
【選択図】 図2
【解決手段】目盛り部が設けられた目盛り盤30aを表面側から覆うフロントカバー20に、互いに異なる傾斜角度θ1、θ2を有する第1反射面21および第2反射面22を形成し、フロントカバー20の表面側に、両反射面21、22のそれぞれに向けて光を出射する照明装置60を配置する。そして、車両の各部位のいずれにも異常状態が発生していない正常状態のとき、照明装置60の光を第1反射面21で反射させて虚像m1として視認させる第1アンビエント表示を行い、かつ、照明装置60の光を第2反射面22で反射させて虚像m2として視認させる第2アンビエント表示を行う。これにより、両アンビエント表示を、1つの照明装置60で表示できるので、上記課題を解決できる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピードメータその他の車両用計器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用計器では、車速等の計測量を表示する計測量表示部と、半ドア等の車両の異常発生の旨を表示する警告表示部とが設けられた、表示板を備えている。そして、異常発生時には警告表示部を照明するようになっている。
【0003】
また、表示板に、警告表示部の背景として視認される表示態様のアンビエント表示部を備え、異常発生時に警告表示部とともにアンビエント表示部を表示することにより、異常が発生した旨を乗員に確実に報知するようにした計器が従来より知られている。
【0004】
また、車両の各部位のいずれにも異常状態が発生していない正常状態時に、計測量表示部とともにアンビエント表示部を表示することにより、以下に説明するアンビエント効果を発揮させることが従来より知られている。
【0005】
すなわち、人間の視覚に関し、照明が常になされている環境下においては、当該照明に目が慣れて、照明がなされていることを無意識に感じるものの積極的には感じなくなる。そして、このように無意識に感じる照明に、消灯、変色等の突然の変化が生じると、強いインパクトでその変化を感じることとなる。本明細書において、上述のように照明の変化を感じることをアンビエント効果と呼ぶ。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上述のアンビエント表示部を複数箇所に設けたい場合において、単純に、複数箇所のそれぞれに専用の光源を設けてしまっては、光源数の増加によるコストアップを招いてしまう。
【0007】
本発明は上記点に鑑みて、アンビエント表示部を複数箇所に設けるにあたり、光源数の増加によるコストアップを回避することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、計測量を表示する計測量表示部(31a〜31d)が設けられた表示板(11、30a〜30d)と、表示板(11、30a〜30d)を表面側から覆うフロントカバー(20)とを備え、フロントカバー(20)に、互いに異なる傾斜角度を有する第1反射面(21)および第2反射面(22)を形成し、フロントカバー(20)の表面側に、両反射面(21、22)のそれぞれに向けて光を出射する照明装置(60)を配置し、
車両の各部位のいずれにも異常状態が発生していない正常状態のとき、照明装置(60)の光を第1反射面(21)で反射させて虚像として視認させる第1アンビエント表示を行い、かつ、照明装置(60)の光を第2反射面(22)で反射させて虚像として視認させる第2アンビエント表示を行うことを特徴とする。
【0009】
これにより、第1アンビエント表示および第2アンビエント表示の両表示を、1つの照明装置(60)で表示できるので、アンビエント表示部を複数箇所に設けるにあたり、照明装置(60)の光源数増加によるコストアップを回避することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明では、正常状態のときに、第1および第2アンビエント表示を緑色または青色で表示することを特徴としており、正常時において照明がなされていることを無意識に感じさせることを効果的に実現できる。
【0011】
請求項3に記載の発明では、車両の各部位の少なくとも一箇所に異常状態が発生しているとき、第1および第2アンビエント表示を、正常状態のときとは異なる色で表示することを特徴とするので、異常状態が発生したときに、異常が発生した旨を乗員に確実に報知させることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明では、計測量を表示する計測量表示部(31a〜31d)が設けられた表示板(11、30a〜30d)と、表示板(11、30a〜30d)を表面側から覆うフロントカバー(20)とを備え、互いに異なる傾斜角度を有する第1反射面(21)および第2反射面(22)を、フロントカバー(20)に形成し、フロントカバー(20)の表面側に、両反射面(21、22)のそれぞれに向けて光を出射する照明装置(60)を配置し、
車両の各部位の少なくとも一箇所に異常状態が発生しているとき、照明装置(60)の光を第1反射面(21)で反射させて虚像として視認させる第1アンビエント表示を行い、かつ、照明装置(60)の光を第2反射面(22)で反射させて虚像として視認させる第2アンビエント表示を行うことを特徴とする。
【0013】
これにより、第1アンビエント表示および第2アンビエント表示の両表示を、1つの照明装置(60)で表示できるので、アンビエント表示部を複数箇所に設けるにあたり、照明装置(60)の光源数増加によるコストアップを回避することができる。
【0014】
請求項5に記載の発明では、表示板(11、30a〜30d)には、車両の異常発生の旨を表示する警告表示部(11e)が設けられており、異常状態のときに、第1および第2アンビエント表示の少なくとも一方と警告表示部(11e)とを重ねて表示させることを特徴とするので、異常状態が発生したときに、異常が発生した旨を乗員に確実に報知させることができる。
【0015】
請求項6に記載の発明では、異常状態のときに、第1および第2アンビエント表示を赤色または橙色で表示することを特徴とするので、異常状態が発生したときに、異常が発生した旨を乗員に確実に報知させることができる。
【0016】
ここで、第1および第2アンビエント表示を、表示板(11、30a〜30d)の計測量表示部(31a〜31d)に重なるように位置させると、計測量表示部(31a〜31d)の視認性が悪くなってしまう。そこで、請求項7に記載の発明のように、第1および第2アンビエント表示を、表示板(11、30a〜30d)のうち計測量表示部(31a〜31d)を除く部分に位置させれば、計測量表示部(31a〜31d)の視認性を確保できる。
【0017】
なお、表示板(11、30a〜30d)のうち計測量表示部(31a〜31d)を除く部分にアンビエント表示を位置させようとすると、アンビエント表示を複数箇所に配置してアンビエント表示の面積を確保する必要が生じる。従って、このように計測量表示部(31a〜31d)の視認性を確保しようとした場合に、複数箇所(第1および第2)のアンビエント表示を設ける請求項1ないし6のいずれか1つに記載の計器を用いて好適である。
【0018】
請求項8に記載の発明のように、第1および第2アンビエント表示の輪郭近傍部分を、輪郭に近づくにつれて明るさが徐々に暗くなるグラデーション状の表示態様にして好適である。
【0019】
特に、正常時にアンビエント表示部を表示させる場合には、「アンビエント表示部の表示がなされていることを無意識に感じるものの積極的には感じなくなる」といったアンビエント効果を発揮させるための表示態様が望まれるため、上述のようにグラデーション状の表示態様にして好適である。
【0020】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。
【0022】
図1は、本発明に係る車両用計器の一例を示す正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2のB矢視図であり、図中の上下前後左右を示す矢印は、計器を車両に搭載した状態における、計器の車両に対する向きを示している。これらの図1〜3に示す計器は、当該乗用車の車室内に設けたインストルメントパネル1に配設され、複数の計器を集合させたコンビネーションメータとして構成されている。
【0023】
当該コンビネーションメータは、スピードメータS、タコメータT、水温ゲージW、フューエルゲージF及びインジケータIを備えており、これらスピードメータS、タコメータT、水温ゲージW、フューエルゲージF及びインジケータIは、互いに共通の環状の見返し板10、フロントカバー20及び断面コ字状のケーシング(図示しない)からなるハウジング内に組み付けられている。ここで、見返し板10は、その底壁11にて、上記ケーシングの開口部に取り付けられている。
【0024】
スピードメータSは、当該乗用車の車速を指示するもので、図2に示すように、目盛り盤30a、指針40a及び回動内機50aを備えている。目盛り盤30aは、見返し板10の底壁11の開口部11aに嵌装されている。上記特許請求の範囲に記載の表示板は、目盛り盤30a、30b、30c、30dおよび見返し板10の底壁11から構成されている。
【0025】
上記回動内機50aは、図示しないプリント配線板に設けた内機本体51a及びこの内機本体51aから回動可能に目盛り盤30aの開口部33aを通り延出する指針軸52aを備えており、この指針軸52aの先端部には、指針40aが目盛り盤30aの表面に沿い回動するように支持されている。
【0026】
そして、目盛り盤30aには、指針軸52aを中心に円弧状に設けられた目盛りおよび数字からなる図示しない目盛り部(計測量表示部)31aが形成されており、この目盛り部31aを回動する指針40aが指示することにより、乗員に車速を報知することとなる。因みに、目盛り盤30aは透光性の樹脂で成形されており、この透光性樹脂に遮光性の印刷を施すことにより、目盛り部31aが形成されている。
【0027】
なお、目盛り盤30aのうち目盛り部31aを除く部分(図1中の斜線部32aに示す部分)の全体に、図示しない光源からの光を透過させ、これにより、目盛り盤30aの略全体が透過照明されるようになっている。ここで、見返し板10の底壁11は遮光性の樹脂で形成されているため、前記透過照明により乗員に視認される部分32aは、上述の、目盛り盤30aのうち目盛り部31aを除く部分32aの全体に他ならない。
【0028】
タコメータTは、当該乗用車のエンジンの回転数を指示するものであり、水温ゲージWは、当該乗用車のエンジン冷却系統の水温を指示するものであり、フューエルゲージFは、当該乗用車の燃料タンク内の燃料の残量を指示するものである。これらタコメータT、水温ゲージW及びフューエルゲージFは、スピードメータSと実質的に同様の構成を有する。
【0029】
なお、タコメータTの目盛り盤30b、水温ゲージWの目盛り盤30c及びフューエルゲージFの目盛り盤30dは、見返し板10の底壁11の各開口部11b、11c、11dにそれぞれ嵌装されている。また、図1にて、各符号40b、40c、40dは、タコメータT、水温ゲージW及びフューエルゲージFの指針を示す。
【0030】
また、図1にて、各符号32b、32c、32dは、タコメータT、水温ゲージW及びフューエルゲージFのそれぞれにおける目盛り盤30b、30c、30dの透過照明部分を示しており、スピードメータSの透過照明部分32aと同様のものである。
【0031】
インジケータIは、見返し板10の底壁11に複数の警告表示部11eを設けて構成されている。警告表示部11eには、エレクトロルミネッセンス材料からなるELパネルが採用されており、赤色または橙色の光で警告表示部11eを発光させている。これにより、車両の各部位の異常状態を乗員に報知する。なお、本発明の実施にあたり、各警告表示部11eを発光ダイオード等の光源による透過照明により点灯させるようにしてもよい。
【0032】
図1に示す警告表示部11eは、ドアが開いた状態である旨を警告する表示部を示しており、他の表示部は図示を省略している。他の表示部としては、以下の警告を表示するものが挙げられる。すなわち、燃料タンク内の燃料不足を表示する表示部、エンジン系統の異常を表示する表示部、オルタネータ系統の異常を表示する表示部、ABS系統の異常を表示する表示部、エンジン潤滑系統の異常を表示する表示部、エアバッグ系統の異常を表示する表示部等が挙げられる。
【0033】
また、インジケータIは警告内容の詳細を表示する表示部11fを備えており、図1に示す例では、どのドアが開いているのかを示すメッセージを表示させるようになっている。
【0034】
フロントカバー20は、各計器S、T、W、F、Iを表面側から覆う特性の合成樹脂(例えばアクリル樹脂)にて形成されている。また、フロントカバー20には、互いに異なる傾斜角度θ1、θ2を有する第1反射面21および第2反射面22が形成されている。
【0035】
フロントカバー20の表面側には、第1反射面21および第2反射面22のそれぞれに向けて光を出射する照明装置60が備えられている。インストルメントパネル1には、計器の背面を目隠しするクラスタ部1aが備えられており、当該クラスタ部1aに照明装置60が設置されている。本実施形態では照明装置60を計器の上方に配置している。
【0036】
図3は照明装置60単体を示すB矢視図であり、照明装置60は、導光板61、第1光源62、第2光源63、および各光源62、63が実装されたプリント配線基板64等から構成されている。
【0037】
導光板61は車両左右方向に延びるように形成されている。また、上側を凸とする湾曲した形状に形成されている。導光板61の左右両端面61aに対向した位置には、第1光源62および第2光源63が配置されている。第1および第2光源62、63は異なる色の光を出射する。第1光源62の色は乗員に安心感を与える色(例えば青色)が望ましく、第2光源63の色は乗員に警告感を与える色(例えば赤色)が望ましい。なお、光源62、63には発光ダイオードが採用されている。
【0038】
導光板61のうちフロントカバー20の反対側の面には、導光板61内部の光を拡散反射させるしぼ等による拡散反射面61bが形成されている。拡散反射面61bは左右方向の所定範囲Lのみに形成されており、光源62、63から出射して導光板61内部に入射した光は、導光板61の所定範囲Lに相当する部分から、フロントカバー20の表面に向けて出射される。
【0039】
また、図2に示すように、導光板61のフロントカバー20側の面のうち所定範囲Lに対応する部分には、第1フィルム部材65および第2フィルム部材66が積層配置されている。
【0040】
第1フィルム部材65は、導光板61から出射した光の明るさが徐々に変化するように光を透過させるものであり、これにより、照明装置60から出射した光は、輪郭がぼけたグラデーション状の照明光となる。第2フィルム部材66はフロントカバー20に向けてのみ光を出射させるように出射方向を絞るものである。
【0041】
そして、車両の各部位のいずれにも異常状態が発生していない正常状態であり、インジケータIのいずれの警告表示部11eも点灯していないときには、車両のヘッドランプ点灯の有無に拘わらず第1光源62を点灯させる。すると、第1光源から出射した青色光は、導光板61内に導かれ、拡散反射面61bにて反射した後、第1フィルム部材65および第2フィルム部材66を透過して出射する。
【0042】
その後、図2の矢印L1に示すようにフロントカバー20の第1反射面21にて乗員の視点に向けて反射されることにより、照明装置60から出射した青色光は第1反射面21で反射した虚像m1として視認される。当該虚像m1は、表示板11、30a〜30dのうち所定のゾーン(図1の斜線m1に示すゾーン)に重なって視認され、各計器S、T、W、F、Iの背景となる表示態様の第1アンビエント表示となる。
【0043】
一方、車両の各部位の少なくとも一箇所に異常状態が発生しており、インジケータIの少なくとも1つの警告表示部11eが点灯しているときには、車両のヘッドランプ点灯の有無に拘わらず第2光源63を点灯させる。すると、第2光源から出射した赤色光は、導光板61内に導かれ、拡散反射面61bにて反射した後、第1フィルム部材65および第2フィルム部材66を透過して出射する。
【0044】
その後、図2の矢印L2に示すようにフロントカバー20の第2反射面22にて乗員の視点に向けて反射されることにより、照明装置60から出射した赤色光は第2反射面22で反射した虚像m2として視認される。当該虚像m2は、表示板11、30a〜30dのうち所定のゾーン(図1の斜線m2に示すゾーン)に重なって視認され、各計器S、T、W、F、Iの背景となる表示態様の第2アンビエント表示となる。
【0045】
なお、第1および第2アンビエント表示m1、m2は、表示板11、30a〜30dのうち目盛り部31aを除く部分に位置させている。本実施形態では、目盛り盤30a、30b、30c、30dを除く部分、すなわち、見返し板10の底壁11に位置させている。
【0046】
また、第2アンビエント表示m2は、インジケータIの警告表示部11e、11fと重なるように配置されている。これにより、異常状態が発生したときに、異常が発生した旨を乗員に確実に報知させることができる。
【0047】
以上のように構成した本実施形態によれば、正常状態のとき、照明装置60の光を第1反射面21で反射させて虚像として視認させる第1アンビエント表示を行い、かつ、照明装置60の光を第2反射面22で反射させて虚像として視認させる第2アンビエント表示を行う。従って、第1アンビエント表示および第2アンビエント表示の両表示を、1つの照明装置60で表示できるので、アンビエント表示部を複数箇所に設けるにあたり、照明装置60の光源数増加によるコストアップを回避することができる。
【0048】
また、第1および第2アンビエント表示m1、m2を、表示板11、30a〜30dのうち目盛り部31aを除く部分に位置させているので、第1および第2アンビエント表示m1、m2を行いつつも、目盛り部31aの視認性を確保できる。
【0049】
また、第1フィルム部材65により、第1アンビエント表示m1は、輪郭がぼけたグラデーション状となるので、各計器S、T、W、F、Iの背景となる表示態様にすることを効果的に実現できる。
【0050】
また、第2フィルム部材66により、フロントカバー20に向けてのみ光を出射させるように出射方向を絞るので、図1の斜線部m1、m2に示す所定の表示ゾーン以外の箇所にて表示光が反射してしまうことを抑制できる。よって、前記所定の表示ゾーン以外の箇所にてアンビエント表示が視認されてしまうことを抑制できる。
【0051】
(他の実施形態)
上記実施形態では、第1および第2アンビエント表示m1、m2を目盛り盤30a、30b、30c、30dの上下に分割して配置しているが、本発明の実施にあたり、目盛り盤30a、30b、30c、30dの左右に分割して配置するようにフロントカバー20の反射面21、22を設定するようにしてもよい。
【0052】
また、上記実施形態では第2アンビエント表示m2は、インジケータIの警告表示部11e、11fと重なるように配置されているが、本発明はこのような配置に限られるものではなく、表示板11、30a〜30dのうち警告表示部11e、11fを除く部分にアンビエント表示m1、m2を配置するようにしてもよい。
【0053】
また、上記実施形態の照明装置60では、第1光源63および第2光源64の両光源63、64を備えており、第1アンビエント表示m1および第2アンビエント表示m2の両表示を行うようになっているが、本発明の実施にあたり、両光源63、64の一方を廃止して、第1アンビエント表示m1および第2アンビエント表示m2のいずれか一方の表示を廃止するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る計器の正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB矢視図である。
【符号の説明】
11…見返し板の底壁(表示板)、20…フロントカバー、
21…第1反射面、22…第2反射面、
30a、30b、30c、30d…目盛り盤(表示板)、
31a、31b、31c、31d…目盛り部(計測量表示部)、
60…照明装置。
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピードメータその他の車両用計器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用計器では、車速等の計測量を表示する計測量表示部と、半ドア等の車両の異常発生の旨を表示する警告表示部とが設けられた、表示板を備えている。そして、異常発生時には警告表示部を照明するようになっている。
【0003】
また、表示板に、警告表示部の背景として視認される表示態様のアンビエント表示部を備え、異常発生時に警告表示部とともにアンビエント表示部を表示することにより、異常が発生した旨を乗員に確実に報知するようにした計器が従来より知られている。
【0004】
また、車両の各部位のいずれにも異常状態が発生していない正常状態時に、計測量表示部とともにアンビエント表示部を表示することにより、以下に説明するアンビエント効果を発揮させることが従来より知られている。
【0005】
すなわち、人間の視覚に関し、照明が常になされている環境下においては、当該照明に目が慣れて、照明がなされていることを無意識に感じるものの積極的には感じなくなる。そして、このように無意識に感じる照明に、消灯、変色等の突然の変化が生じると、強いインパクトでその変化を感じることとなる。本明細書において、上述のように照明の変化を感じることをアンビエント効果と呼ぶ。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上述のアンビエント表示部を複数箇所に設けたい場合において、単純に、複数箇所のそれぞれに専用の光源を設けてしまっては、光源数の増加によるコストアップを招いてしまう。
【0007】
本発明は上記点に鑑みて、アンビエント表示部を複数箇所に設けるにあたり、光源数の増加によるコストアップを回避することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、計測量を表示する計測量表示部(31a〜31d)が設けられた表示板(11、30a〜30d)と、表示板(11、30a〜30d)を表面側から覆うフロントカバー(20)とを備え、フロントカバー(20)に、互いに異なる傾斜角度を有する第1反射面(21)および第2反射面(22)を形成し、フロントカバー(20)の表面側に、両反射面(21、22)のそれぞれに向けて光を出射する照明装置(60)を配置し、
車両の各部位のいずれにも異常状態が発生していない正常状態のとき、照明装置(60)の光を第1反射面(21)で反射させて虚像として視認させる第1アンビエント表示を行い、かつ、照明装置(60)の光を第2反射面(22)で反射させて虚像として視認させる第2アンビエント表示を行うことを特徴とする。
【0009】
これにより、第1アンビエント表示および第2アンビエント表示の両表示を、1つの照明装置(60)で表示できるので、アンビエント表示部を複数箇所に設けるにあたり、照明装置(60)の光源数増加によるコストアップを回避することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明では、正常状態のときに、第1および第2アンビエント表示を緑色または青色で表示することを特徴としており、正常時において照明がなされていることを無意識に感じさせることを効果的に実現できる。
【0011】
請求項3に記載の発明では、車両の各部位の少なくとも一箇所に異常状態が発生しているとき、第1および第2アンビエント表示を、正常状態のときとは異なる色で表示することを特徴とするので、異常状態が発生したときに、異常が発生した旨を乗員に確実に報知させることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明では、計測量を表示する計測量表示部(31a〜31d)が設けられた表示板(11、30a〜30d)と、表示板(11、30a〜30d)を表面側から覆うフロントカバー(20)とを備え、互いに異なる傾斜角度を有する第1反射面(21)および第2反射面(22)を、フロントカバー(20)に形成し、フロントカバー(20)の表面側に、両反射面(21、22)のそれぞれに向けて光を出射する照明装置(60)を配置し、
車両の各部位の少なくとも一箇所に異常状態が発生しているとき、照明装置(60)の光を第1反射面(21)で反射させて虚像として視認させる第1アンビエント表示を行い、かつ、照明装置(60)の光を第2反射面(22)で反射させて虚像として視認させる第2アンビエント表示を行うことを特徴とする。
【0013】
これにより、第1アンビエント表示および第2アンビエント表示の両表示を、1つの照明装置(60)で表示できるので、アンビエント表示部を複数箇所に設けるにあたり、照明装置(60)の光源数増加によるコストアップを回避することができる。
【0014】
請求項5に記載の発明では、表示板(11、30a〜30d)には、車両の異常発生の旨を表示する警告表示部(11e)が設けられており、異常状態のときに、第1および第2アンビエント表示の少なくとも一方と警告表示部(11e)とを重ねて表示させることを特徴とするので、異常状態が発生したときに、異常が発生した旨を乗員に確実に報知させることができる。
【0015】
請求項6に記載の発明では、異常状態のときに、第1および第2アンビエント表示を赤色または橙色で表示することを特徴とするので、異常状態が発生したときに、異常が発生した旨を乗員に確実に報知させることができる。
【0016】
ここで、第1および第2アンビエント表示を、表示板(11、30a〜30d)の計測量表示部(31a〜31d)に重なるように位置させると、計測量表示部(31a〜31d)の視認性が悪くなってしまう。そこで、請求項7に記載の発明のように、第1および第2アンビエント表示を、表示板(11、30a〜30d)のうち計測量表示部(31a〜31d)を除く部分に位置させれば、計測量表示部(31a〜31d)の視認性を確保できる。
【0017】
なお、表示板(11、30a〜30d)のうち計測量表示部(31a〜31d)を除く部分にアンビエント表示を位置させようとすると、アンビエント表示を複数箇所に配置してアンビエント表示の面積を確保する必要が生じる。従って、このように計測量表示部(31a〜31d)の視認性を確保しようとした場合に、複数箇所(第1および第2)のアンビエント表示を設ける請求項1ないし6のいずれか1つに記載の計器を用いて好適である。
【0018】
請求項8に記載の発明のように、第1および第2アンビエント表示の輪郭近傍部分を、輪郭に近づくにつれて明るさが徐々に暗くなるグラデーション状の表示態様にして好適である。
【0019】
特に、正常時にアンビエント表示部を表示させる場合には、「アンビエント表示部の表示がなされていることを無意識に感じるものの積極的には感じなくなる」といったアンビエント効果を発揮させるための表示態様が望まれるため、上述のようにグラデーション状の表示態様にして好適である。
【0020】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。
【0022】
図1は、本発明に係る車両用計器の一例を示す正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2のB矢視図であり、図中の上下前後左右を示す矢印は、計器を車両に搭載した状態における、計器の車両に対する向きを示している。これらの図1〜3に示す計器は、当該乗用車の車室内に設けたインストルメントパネル1に配設され、複数の計器を集合させたコンビネーションメータとして構成されている。
【0023】
当該コンビネーションメータは、スピードメータS、タコメータT、水温ゲージW、フューエルゲージF及びインジケータIを備えており、これらスピードメータS、タコメータT、水温ゲージW、フューエルゲージF及びインジケータIは、互いに共通の環状の見返し板10、フロントカバー20及び断面コ字状のケーシング(図示しない)からなるハウジング内に組み付けられている。ここで、見返し板10は、その底壁11にて、上記ケーシングの開口部に取り付けられている。
【0024】
スピードメータSは、当該乗用車の車速を指示するもので、図2に示すように、目盛り盤30a、指針40a及び回動内機50aを備えている。目盛り盤30aは、見返し板10の底壁11の開口部11aに嵌装されている。上記特許請求の範囲に記載の表示板は、目盛り盤30a、30b、30c、30dおよび見返し板10の底壁11から構成されている。
【0025】
上記回動内機50aは、図示しないプリント配線板に設けた内機本体51a及びこの内機本体51aから回動可能に目盛り盤30aの開口部33aを通り延出する指針軸52aを備えており、この指針軸52aの先端部には、指針40aが目盛り盤30aの表面に沿い回動するように支持されている。
【0026】
そして、目盛り盤30aには、指針軸52aを中心に円弧状に設けられた目盛りおよび数字からなる図示しない目盛り部(計測量表示部)31aが形成されており、この目盛り部31aを回動する指針40aが指示することにより、乗員に車速を報知することとなる。因みに、目盛り盤30aは透光性の樹脂で成形されており、この透光性樹脂に遮光性の印刷を施すことにより、目盛り部31aが形成されている。
【0027】
なお、目盛り盤30aのうち目盛り部31aを除く部分(図1中の斜線部32aに示す部分)の全体に、図示しない光源からの光を透過させ、これにより、目盛り盤30aの略全体が透過照明されるようになっている。ここで、見返し板10の底壁11は遮光性の樹脂で形成されているため、前記透過照明により乗員に視認される部分32aは、上述の、目盛り盤30aのうち目盛り部31aを除く部分32aの全体に他ならない。
【0028】
タコメータTは、当該乗用車のエンジンの回転数を指示するものであり、水温ゲージWは、当該乗用車のエンジン冷却系統の水温を指示するものであり、フューエルゲージFは、当該乗用車の燃料タンク内の燃料の残量を指示するものである。これらタコメータT、水温ゲージW及びフューエルゲージFは、スピードメータSと実質的に同様の構成を有する。
【0029】
なお、タコメータTの目盛り盤30b、水温ゲージWの目盛り盤30c及びフューエルゲージFの目盛り盤30dは、見返し板10の底壁11の各開口部11b、11c、11dにそれぞれ嵌装されている。また、図1にて、各符号40b、40c、40dは、タコメータT、水温ゲージW及びフューエルゲージFの指針を示す。
【0030】
また、図1にて、各符号32b、32c、32dは、タコメータT、水温ゲージW及びフューエルゲージFのそれぞれにおける目盛り盤30b、30c、30dの透過照明部分を示しており、スピードメータSの透過照明部分32aと同様のものである。
【0031】
インジケータIは、見返し板10の底壁11に複数の警告表示部11eを設けて構成されている。警告表示部11eには、エレクトロルミネッセンス材料からなるELパネルが採用されており、赤色または橙色の光で警告表示部11eを発光させている。これにより、車両の各部位の異常状態を乗員に報知する。なお、本発明の実施にあたり、各警告表示部11eを発光ダイオード等の光源による透過照明により点灯させるようにしてもよい。
【0032】
図1に示す警告表示部11eは、ドアが開いた状態である旨を警告する表示部を示しており、他の表示部は図示を省略している。他の表示部としては、以下の警告を表示するものが挙げられる。すなわち、燃料タンク内の燃料不足を表示する表示部、エンジン系統の異常を表示する表示部、オルタネータ系統の異常を表示する表示部、ABS系統の異常を表示する表示部、エンジン潤滑系統の異常を表示する表示部、エアバッグ系統の異常を表示する表示部等が挙げられる。
【0033】
また、インジケータIは警告内容の詳細を表示する表示部11fを備えており、図1に示す例では、どのドアが開いているのかを示すメッセージを表示させるようになっている。
【0034】
フロントカバー20は、各計器S、T、W、F、Iを表面側から覆う特性の合成樹脂(例えばアクリル樹脂)にて形成されている。また、フロントカバー20には、互いに異なる傾斜角度θ1、θ2を有する第1反射面21および第2反射面22が形成されている。
【0035】
フロントカバー20の表面側には、第1反射面21および第2反射面22のそれぞれに向けて光を出射する照明装置60が備えられている。インストルメントパネル1には、計器の背面を目隠しするクラスタ部1aが備えられており、当該クラスタ部1aに照明装置60が設置されている。本実施形態では照明装置60を計器の上方に配置している。
【0036】
図3は照明装置60単体を示すB矢視図であり、照明装置60は、導光板61、第1光源62、第2光源63、および各光源62、63が実装されたプリント配線基板64等から構成されている。
【0037】
導光板61は車両左右方向に延びるように形成されている。また、上側を凸とする湾曲した形状に形成されている。導光板61の左右両端面61aに対向した位置には、第1光源62および第2光源63が配置されている。第1および第2光源62、63は異なる色の光を出射する。第1光源62の色は乗員に安心感を与える色(例えば青色)が望ましく、第2光源63の色は乗員に警告感を与える色(例えば赤色)が望ましい。なお、光源62、63には発光ダイオードが採用されている。
【0038】
導光板61のうちフロントカバー20の反対側の面には、導光板61内部の光を拡散反射させるしぼ等による拡散反射面61bが形成されている。拡散反射面61bは左右方向の所定範囲Lのみに形成されており、光源62、63から出射して導光板61内部に入射した光は、導光板61の所定範囲Lに相当する部分から、フロントカバー20の表面に向けて出射される。
【0039】
また、図2に示すように、導光板61のフロントカバー20側の面のうち所定範囲Lに対応する部分には、第1フィルム部材65および第2フィルム部材66が積層配置されている。
【0040】
第1フィルム部材65は、導光板61から出射した光の明るさが徐々に変化するように光を透過させるものであり、これにより、照明装置60から出射した光は、輪郭がぼけたグラデーション状の照明光となる。第2フィルム部材66はフロントカバー20に向けてのみ光を出射させるように出射方向を絞るものである。
【0041】
そして、車両の各部位のいずれにも異常状態が発生していない正常状態であり、インジケータIのいずれの警告表示部11eも点灯していないときには、車両のヘッドランプ点灯の有無に拘わらず第1光源62を点灯させる。すると、第1光源から出射した青色光は、導光板61内に導かれ、拡散反射面61bにて反射した後、第1フィルム部材65および第2フィルム部材66を透過して出射する。
【0042】
その後、図2の矢印L1に示すようにフロントカバー20の第1反射面21にて乗員の視点に向けて反射されることにより、照明装置60から出射した青色光は第1反射面21で反射した虚像m1として視認される。当該虚像m1は、表示板11、30a〜30dのうち所定のゾーン(図1の斜線m1に示すゾーン)に重なって視認され、各計器S、T、W、F、Iの背景となる表示態様の第1アンビエント表示となる。
【0043】
一方、車両の各部位の少なくとも一箇所に異常状態が発生しており、インジケータIの少なくとも1つの警告表示部11eが点灯しているときには、車両のヘッドランプ点灯の有無に拘わらず第2光源63を点灯させる。すると、第2光源から出射した赤色光は、導光板61内に導かれ、拡散反射面61bにて反射した後、第1フィルム部材65および第2フィルム部材66を透過して出射する。
【0044】
その後、図2の矢印L2に示すようにフロントカバー20の第2反射面22にて乗員の視点に向けて反射されることにより、照明装置60から出射した赤色光は第2反射面22で反射した虚像m2として視認される。当該虚像m2は、表示板11、30a〜30dのうち所定のゾーン(図1の斜線m2に示すゾーン)に重なって視認され、各計器S、T、W、F、Iの背景となる表示態様の第2アンビエント表示となる。
【0045】
なお、第1および第2アンビエント表示m1、m2は、表示板11、30a〜30dのうち目盛り部31aを除く部分に位置させている。本実施形態では、目盛り盤30a、30b、30c、30dを除く部分、すなわち、見返し板10の底壁11に位置させている。
【0046】
また、第2アンビエント表示m2は、インジケータIの警告表示部11e、11fと重なるように配置されている。これにより、異常状態が発生したときに、異常が発生した旨を乗員に確実に報知させることができる。
【0047】
以上のように構成した本実施形態によれば、正常状態のとき、照明装置60の光を第1反射面21で反射させて虚像として視認させる第1アンビエント表示を行い、かつ、照明装置60の光を第2反射面22で反射させて虚像として視認させる第2アンビエント表示を行う。従って、第1アンビエント表示および第2アンビエント表示の両表示を、1つの照明装置60で表示できるので、アンビエント表示部を複数箇所に設けるにあたり、照明装置60の光源数増加によるコストアップを回避することができる。
【0048】
また、第1および第2アンビエント表示m1、m2を、表示板11、30a〜30dのうち目盛り部31aを除く部分に位置させているので、第1および第2アンビエント表示m1、m2を行いつつも、目盛り部31aの視認性を確保できる。
【0049】
また、第1フィルム部材65により、第1アンビエント表示m1は、輪郭がぼけたグラデーション状となるので、各計器S、T、W、F、Iの背景となる表示態様にすることを効果的に実現できる。
【0050】
また、第2フィルム部材66により、フロントカバー20に向けてのみ光を出射させるように出射方向を絞るので、図1の斜線部m1、m2に示す所定の表示ゾーン以外の箇所にて表示光が反射してしまうことを抑制できる。よって、前記所定の表示ゾーン以外の箇所にてアンビエント表示が視認されてしまうことを抑制できる。
【0051】
(他の実施形態)
上記実施形態では、第1および第2アンビエント表示m1、m2を目盛り盤30a、30b、30c、30dの上下に分割して配置しているが、本発明の実施にあたり、目盛り盤30a、30b、30c、30dの左右に分割して配置するようにフロントカバー20の反射面21、22を設定するようにしてもよい。
【0052】
また、上記実施形態では第2アンビエント表示m2は、インジケータIの警告表示部11e、11fと重なるように配置されているが、本発明はこのような配置に限られるものではなく、表示板11、30a〜30dのうち警告表示部11e、11fを除く部分にアンビエント表示m1、m2を配置するようにしてもよい。
【0053】
また、上記実施形態の照明装置60では、第1光源63および第2光源64の両光源63、64を備えており、第1アンビエント表示m1および第2アンビエント表示m2の両表示を行うようになっているが、本発明の実施にあたり、両光源63、64の一方を廃止して、第1アンビエント表示m1および第2アンビエント表示m2のいずれか一方の表示を廃止するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る計器の正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB矢視図である。
【符号の説明】
11…見返し板の底壁(表示板)、20…フロントカバー、
21…第1反射面、22…第2反射面、
30a、30b、30c、30d…目盛り盤(表示板)、
31a、31b、31c、31d…目盛り部(計測量表示部)、
60…照明装置。
Claims (8)
- 計測量を表示する計測量表示部(31a、31b、31c、31d)が設けられた表示板(11、30a、30b、30c、30d)と、
前記表示板(11、30a〜30d)を表面側から覆うフロントカバー(20)とを備え、
前記フロントカバー(20)に、互いに異なる傾斜角度を有する第1反射面(21)および第2反射面(22)を形成し、
前記フロントカバー(20)の表面側に、前記両反射面(21、22)のそれぞれに向けて光を出射する照明装置(60)を配置し、
車両の各部位のいずれにも異常状態が発生していない正常状態のとき、前記照明装置(60)の光を前記第1反射面(21)で反射させて虚像として視認させる第1アンビエント表示を行い、かつ、前記照明装置(60)の光を前記第2反射面(22)で反射させて虚像として視認させる第2アンビエント表示を行うことを特徴とする車両用計器。 - 前記正常状態のときに、前記第1および第2アンビエント表示を緑色または青色で表示することを特徴とする請求項1に記載の車両用計器。
- 車両の各部位の少なくとも一箇所に異常状態が発生しているとき、第1および第2アンビエント表示を、前記正常状態のときとは異なる色で表示することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用計器。
- 計測量を表示する計測量表示部(31a、31b、31c、31d)が設けられた表示板(11、30a〜30d)と、
前記表示板(11、30a〜30d)を表面側から覆うフロントカバー(20)とを備え、
互いに異なる傾斜角度を有する第1反射面(21)および第2反射面(22)を、前記フロントカバー(20)に形成し、
前記フロントカバー(20)の表面側に、前記両反射面(21、22)のそれぞれに向けて光を出射する照明装置(60)を配置し、
車両の各部位の少なくとも一箇所に異常状態が発生しているとき、前記照明装置(60)の光を前記第1反射面(21)で反射させて虚像として視認させる第1アンビエント表示を行い、かつ、前記照明装置(60)の光を前記第2反射面(22)で反射させて虚像として視認させる第2アンビエント表示を行うことを特徴とする車両用計器。 - 前記表示板(11、30a〜30d)には、車両の異常発生の旨を表示する警告表示部(11e)が設けられており、
前記異常状態のときに、前記第1および第2アンビエント表示の少なくとも一方と前記警告表示部(11e)とを重ねて表示させることを特徴とする請求項3または4に記載の車両用計器。 - 前記異常状態のときに、前記第1および第2アンビエント表示を赤色または橙色で表示することを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1つに記載の車両用計器。
- 前記第1および第2アンビエント表示を、前記表示板(11、30a〜30d)のうち前記計測量表示部(31a〜31d)を除く部分に位置させたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車両用計器。
- 前記第1および第2アンビエント表示の輪郭近傍部分を、輪郭に近づくにつれて明るさが徐々に暗くなるグラデーション状の表示態様にしたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両用計器。
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WO2014170987A1 (ja) * | 2013-04-18 | 2014-10-23 | 三菱電機株式会社 | 移動体状態通知装置、サーバ装置および移動体状態通知方法 |
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2003
- 2003-05-19 JP JP2003140505A patent/JP2004340872A/ja not_active Withdrawn
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