JP2004336527A - データ処理装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

データ処理装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークの有効通信速度を適切に演算するデータ送受信システムを提供する。
【解決手段】サーバ装置300よりネットワーク200の有効通信速度を演算するためのダミーパケットを、データを有するデータパケットが送信されていないタイミングで、かつ、データパケットの送信速度以上の送信速度でネットワーク200を介して端末装置400に送信する。端末装置400の通信速度演算手段422は、ネットワーク200において欠落したダミーパケットの量に基づいてネットワーク200の有効通信速度を演算する。サーバ装置300は、この有効通信速度に基づいてデータパケットの送信速度を設定し、この送信速度でデータパケットをネットワーク200を介して端末装置400に送信する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して送信あるいは受信されるデータを処理するデータ処理装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、サーバ装置が有するデータをネットワークを介して端末装置に送信するデータ送受信システムが知られている。そして、このようなデータ送受信システムに用いられるネットワークの一つとして、例えばインターネットに代表されるようなベストエフォート型のネットワークが知られている。ここで、ベストエフォート型のネットワークとしてインターネットを例示して説明していく。インターネットは、コストが安いなどの理由から広く普及しているが、通信速度が常に変動する。例えば図1(A)に示すように、インターネットの利用度が高い状況においては、図示しないサーバ装置より送信される図示しないデータを有する送信パケットSPの一部が、インターネット900において欠落パケットLPとして欠落してしまい、図示しない端末装置に到達する到達パケットAPの量が送信パケットSPの量よりも減ってしまうことがある。
【0003】
上述したような欠落パケットLPの量を減らす方法としては、例えばまずインターネット900の利用度の高さ、つまり有効通信速度を計算する。そして、この有効通信速度をサーバ装置にフィードバックして、送信パケットSPの送信速度を有効通信速度に応じて変更することにより、図1(B)に示すように、欠落パケットLPの量を減らすという方法が考えられる。この有効通信速度を計算する方法としては、まずサーバ装置よりインターネット900を介して端末装置に送信パケットSPを送信する。そして、端末装置に到達した到達パケットAPの図示しないヘッダに記載された各情報より、送信パケットSPの送信速度と、送信された送信パケットSPのうち所定時間内に到達した到達パケットAPの割合(以下、送信された送信パケットSPのうち所定時間内に到達した到達パケットAPの割合を、送信パケットSPの到達割合と略す)とを認識する。そして、これらを乗じることにより、有効通信速度を計算する方法が一例として挙げられる。このような計算方法を用いることにより、例えば、到達パケットAPのヘッダの各情報より、送信パケットSPの送信速度が10Mbps(mega bit per second)であり、送信パケットSPの到達割合が50%である場合には、有効通信速度を5Mbpsと計算することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような従来の有効通信速度の計算方法では、例えば、送信パケットSPの送信速度が5Mbpsであり、送信パケットSPの到達割合が100%である場合には、有効通信速度は5Mbpsと計算される。このように送信パケットSPの到達割合が100%となるような状況は、送信パケットSPの送信速度およびインターネット900の有効通信速度が一致している場合、および、インターネット900の有効通信速度が送信パケットSPの送信速度よりも速い場合の2通りの状況が考えられる。しかしながら、従来の計算方法では、このように送信パケットSPの到達割合が100%となった場合に、送信速度および有効通信速度との関係が、上述したうちのどちらの状況なのかを判断できない。つまり、従来の計算方法では、例えばインターネット900の有効通信速度が上昇した場合に、有効通信速度を計算できないという問題が一例として挙げられる。
【0005】
そこで、インターネット900の有効通信速度の上昇を計算する方法としては、例えばサーバ装置より常に大量の送信パケットSPを送信し、意図的に欠落パケットLPを発生させ送信パケットSPの到達割合を100%未満となる状況を作り出すことにより、有効通信速度の上昇を推定する方法が考えられる。しかしながら、このような方法を用いると、インターネット900の利用度によっては大量の欠落パケットLPが発生し、データを有する多くの送信パケットSPをインターネット900において欠落させてしまうという問題が一例として挙げられる。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みて、ネットワークの有効通信速度を適切に演算するデータ処理装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ネットワークを介してデータを送信するデータ処理装置であって、前記データを分割したデータパケットを生成するデータパケット生成手段と、前記ネットワークの有効通信速度を演算するためのダミーパケットを生成するダミーパケット生成手段と、前記データの送信を要求する旨の要求信号を取得し認識することにより前記データパケットおよび前記ダミーパケットを時分割でかつ前記ダミーパケットを前記データパケットの送信速度以上の送信速度で前記ネットワークを介して送信する送信制御手段と、この送信制御手段により送信された際に前記ネットワークにおいて欠落した前記ダミーパケットの量に基づいて演算される前記有効通信速度に関する速度情報を前記ネットワークを介して取得し、この取得した速度情報に基づいて前記送信制御手段による前記データパケットの送信速度を設定する速度設定手段と、を具備したことを特徴としたデータ処理装置である。
【0008】
請求項5に記載の発明は、ネットワークを介してデータを送信するデータ処理装置であって、前記データを分割したデータパケットを生成するデータパケット生成手段と、前記ネットワークを介して送信される際の前記データパケットよりも低い優先度に関する優先度情報を有したダミーパケットを生成するダミーパケット生成手段と、前記データの送信を要求する旨の要求信号を取得し認識することにより前記ダミーパケットを前記データパケットとともに前記ネットワークを介して送信する送信制御手段と、この送信制御手段により送信された際に前記ネットワークにおいて欠落した前記ダミーパケットの量に基づいて演算される前記有効通信速度に関する速度情報を前記ネットワークを介して取得し、この取得した速度情報に基づいて前記送信制御手段による前記データパケットの送信速度を設定する速度設定手段と、を具備したことを特徴としたデータ処理装置である。
【0009】
請求項8に記載の発明は、ネットワークを介してデータを受信するデータ処理装置であって、前記データを分割したデータパケットおよび前記ネットワークの有効通信速度を演算するためのダミーパケットであって時分割で送信される前記データパケットおよび前記ダミーパケットを前記ネットワークを介して受信するパケット受信手段と、このパケット受信手段にて受信した前記ダミーパケットの前記ネットワークにおいて欠落した量を認識し、この認識した前記ダミーパケットの欠落した量に基づいて前記ネットワークの有効通信速度を演算する通信速度演算手段と、この通信速度演算手段により演算された前記有効通信速度に関する速度情報を生成し前記ネットワークを介して送信する速度情報生成手段と、を具備したことを特徴としたデータ処理装置である。
【0010】
請求項13に記載の発明は、ネットワークを介してデータを受信するデータ処理装置であって、前記データを分割したデータパケットおよび前記ネットワークを介して送信される際の前記データパケットよりも低い優先度に関する優先度情報を有したダミーパケットであって同時に送信される前記データパケットおよび前記ダミーパケットを前記ネットワークを介して受信するパケット受信手段と、このパケット受信手段にて受信した前記ダミーパケットの前記ネットワークにおいて欠落した量を認識し、この認識した前記ダミーパケットの欠落した量に基づいて前記ネットワークの有効通信速度を演算する通信速度演算手段と、この通信速度演算手段により演算された前記有効通信速度に関する速度情報を生成し前記ネットワークを介して送信する速度情報生成手段と、を具備したことを特徴としたデータ処理装置である。
【0011】
請求項17に記載の発明は、データを有するサーバ装置から、このサーバ装置にネットワークを介して各種情報を送受信可能に接続する端末装置に前記データを送信するデータ処理システムであって、前記サーバ装置は、前記データを分割したデータパケットを生成するデータパケット生成手段と、前記ネットワークの有効通信速度を演算するためのダミーパケットを生成するダミーパケット生成手段と、前記データの送信を要求する旨の要求信号を取得し認識することにより前記データパケットおよび前記ダミーパケットを時分割でかつ前記ダミーパケットを前記データパケットの送信速度以上の送信速度で前記ネットワークを介して前記端末装置に送信する送信制御手段と、前記有効通信速度に関する速度情報を前記ネットワークを介して前記端末装置より取得し、この取得した速度情報に基づいて前記送信制御手段による前記データパケットの送信速度を設定する速度設定手段と、を備え、前記端末装置は、前記データパケットおよび前記ダミーパケットを前記ネットワークを介して前記サーバ装置より受信するパケット受信手段と、このパケット受信手段にて受信した前記ダミーパケットの前記ネットワークにおいて欠落した量を認識し、この認識した前記ダミーパケットの欠落した量に基づいて前記有効通信速度を演算する通信速度演算手段と、この通信速度演算手段により演算された前記有効通信速度に関する前記速度情報を生成し前記ネットワークを介して前記サーバ装置に送信する速度情報生成手段と、を備えたことを特徴としたデータ処理システムである。
【0012】
請求項18に記載の発明は、データを有するサーバ装置から、このサーバ装置にネットワークを介して各種情報を送受信可能に接続する端末装置に前記データを送信するデータ処理システムであって、前記サーバ装置は、前記データを分割したデータパケットを生成するデータパケット生成手段と、前記ネットワークを介して送信される際の前記データパケットよりも低い優先度に関する優先度情報を有したダミーパケットを生成するダミーパケット生成手段と、前記データの送信を要求する旨の要求信号を取得し認識することにより前記ダミーパケットを前記データパケットとともに前記ネットワークを介して前記端末装置に送信する送信制御手段と、前記有効通信速度に関する速度情報を前記ネットワークを介して前記端末装置より取得し、この取得した速度情報に基づいて前記送信制御手段による前記データパケットの送信速度を設定する速度設定手段と、を備え、前記端末装置は、前記データパケットおよび前記ダミーパケットを受信するパケット受信手段と、このパケット受信手段にて受信した前記ダミーパケットの前記ネットワークにおいて欠落した量を認識し、この認識した前記ダミーパケットの欠落した量に基づいて前記有効通信速度を演算する通信速度演算手段と、この通信速度演算手段により演算された前記有効通信速度に関する前記速度情報を生成し前記ネットワークを介して前記サーバ装置に送信する速度情報生成手段と、を備えたことを特徴としたデータ処理システムである。
【0013】
請求項19に記載の発明は、演算手段により、ネットワークを介してデータを送信するデータ処理方法であって、前記演算手段は、前記データを分割したデータパケットおよび前記ネットワークの有効通信速度を演算するためのダミーパケットを生成し、前記データの送信を要求する旨の要求信号を取得し認識することにより前記データパケットおよび前記ダミーパケットを時分割でかつ前記ダミーパケットを前記データパケットの送信速度以上の送信速度で前記ネットワークを介して送信し、この送信により前記ネットワークにおいて欠落した前記ダミーパケットの量に基づいて演算される前記有効通信速度に関する速度情報を前記ネットワークを介して取得し、この取得した速度情報に基づいて前記データパケットの送信速度を設定し、この設定した送信速度で前記データパケットを前記ネットワークを介して送信することを特徴とするデータ処理方法である。
【0014】
請求項20に記載の発明は、演算手段により、ネットワークを介してデータを送信するデータ処理方法であって、前記演算手段は、データを分割したデータパケットおよび前記ネットワークを介して送信される際の前記データパケットよりも低い優先度に関する優先度情報を有したダミーパケットを生成し、前記データの送信を要求する旨の要求信号を取得し認識することにより前記ダミーパケットを前記データパケットとともに前記ネットワークを介して送信し、この送信により前記ネットワークにおいて欠落した前記ダミーパケットの量に基づいて演算される前記有効通信速度に関する速度情報を前記ネットワークを介して取得し、この取得した速度情報に基づいて前記データパケットの送信速度を設定し、この設定した送信速度で前記データパケットを前記ネットワークを介して送信することを特徴とするデータ処理方法である。
【0015】
請求項21に記載の発明は、演算手段により、ネットワークを介してデータを受信するデータ処理方法であって、前記演算手段は、前記データを分割したデータパケットおよび前記ネットワークの有効通信速度を演算するためのダミーパケットであって時分割で送信される前記データパケットおよび前記ダミーパケットを前記ネットワークを介して受信し、この受信した前記ダミーパケットの前記ネットワークにおいて欠落した量を認識し、この認識した前記ダミーパケットの欠落した量に基づいて前記ネットワークの有効通信速度を演算し、この演算した前記有効通信速度に関する速度情報を生成し前記ネットワークを介して送信することを特徴とするデータ処理方法である。
【0016】
請求項22に記載の発明は、演算手段により、ネットワークを介してデータを受信するデータ処理方法であって、前記演算手段は、前記データを分割したデータパケットおよび前記ネットワークを介して送信される際の前記データパケットよりも低い優先度に関する優先度情報を有したダミーパケットであって同時に送信される前記データパケットおよび前記ダミーパケットを前記ネットワークを介して受信し、この受信した前記ダミーパケットの前記ネットワークにおいて欠落した量を認識し、この認識した前記ダミーパケットの欠落した量に基づいて前記ネットワークの有効通信速度を演算し、この演算した前記有効通信速度に関する速度情報を生成し前記ネットワークを介して送信することを特徴とするデータ処理方法である。
【0017】
請求項23に記載の発明は、請求項19ないし請求項22のいずれかに記載のデータ処理方法を演算手段に実行させることを特徴としたデータ処理プログラムである。
【0018】
請求項24に記載の発明は、請求項23に記載のデータ処理プログラムが演算手段にて読み取り可能に記録されたことを特徴としたデータ処理プログラムを記録した記録媒体である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のデータ送受信システムにおける実施の形態を図面に基づいて説明する。図2は、本実施の形態におけるデータ送受信システムの概略構成を示すブロック図である。
【0020】
[第1の実施の形態]
(データ送受信システムの構成)
図2において100はデータ処理システムとしてのデータ送受信システムであって、このデータ送受信システム100は、ネットワークとしてのインターネット200と、データ処理装置としても機能するサーバ装置300と、データ処理装置としても機能する端末装置400と、を備えている。
【0021】
インターネット200には、サーバ装置300および端末装置400が接続されている。そして、インターネット200は、サーバ装置300および端末装置400を例えば10Mbps(mega bit per second)の通信速度(以下、このインターネット200の通信速度を、最大通信速度と略す)で情報の送受信が可能な状態に接続するものとする。なお、ここでは最大通信速度を10Mbpsとしたが、これに限らず他の値であってもよい。このインターネット200は、例えばサーバ装置300より送信するデータが必ず端末装置400に届くという保証や、遅延時間が常にある一定時間以内に収まるという保証がない、いわゆるベストエフォート型のネットワークである。このようなベストエフォート型のネットワークとしては、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの汎用のプロトコルに基づくイントラネット、エクストラネット、イーサネット(登録商標)などのLAN(Local Area Network)、無線媒体により情報が送受信可能な複数の基地局がネットワークを構成する通信回線網や放送網などのネットワーク、さらには、サーバ装置300および端末装置400間での情報を直接送受信するための媒体となる無線媒体自体などが例示できる。ここで、無線媒体としては、電波、光、音波、電磁波などのいずれの媒体をも適用できる。
【0022】
サーバ装置300は、インターネット200を介してデータとしての例えばビデオデータを端末装置400に送信するもので、端末装置400との情報の送受信が可能となっている。なお、ここではデータとしてビデオデータを送信する場合について例示するが、これに限らず例えば音楽データなどとしてもよい。そして、サーバ装置300は、インターフェース310と、送信制御手段および速度設定手段としても機能するデータパケット生成手段としてのビデオパケット生成手段320と、送信制御手段としても機能するダミーパケット生成手段330と、送信制御手段としてのマルチプレクサ340と、などを備えている。
【0023】
インターフェース310は、インターネット200を介して入力されるサーバ信号Ssvに対してあらかじめ設定されている入力インターフェース処理を実行し、処理信号Seiとしてビデオパケット生成手段320へ、または、処理サーバ信号Smaとしてマルチプレクサ340へ出力する。また、インターフェース310は、マルチプレクサ340から端末装置400に対して送信すべき処理サーバ信号Smaが入力されると、入力された処理サーバ信号Smaに対してあらかじめ設定されている出力インターフェース処理を実行し、サーバ信号Ssvとしてインターネット200を介して端末装置400へ出力する。
【0024】
ビデオパケット生成手段320は、端末装置400に送信するビデオデータを例えばTCP/IPなどのプロトコルに基づいて分割することにより、例えばパケットサイズが1500byteの図示しない複数のビデオパケットを生成する。また、ビデオパケット生成手段320は、インターフェース310より処理信号Seiを受信し、この処理信号Seiに記載された後述する有効通信速度を認識する。そして、生成したビデオパケットをビデオパケット信号Spaに変換して、認識した有効通信速度以下の出力速度でマルチプレクサ340に出力する。
【0025】
ビデオパケットは、図示しない、ヘッダと、ペイロードと、などを有している。ヘッダは、バージョン情報、ヘッダ長、パケットの長さ、分割されたビデオデータの元のビデオデータ内での位置を表すフラグメントオフセット、パケットの順序を表すシーケンス番号、次に送信されるパケットのシーケンス番号を表す受取通知番号などの各情報を有している。ペイロードは、分割されたビデオデータなどを有している。
【0026】
ダミーパケット生成手段330は、TCP/IPなどのプロトコルに基づいて、インターネット200の有効通信速度を演算するための例えばパケットサイズが1500byteの図示しないダミーパケットを生成する。そして、生成したダミーパケットをダミーパケット信号Sdaに変換して、ビデオパケットの出力速度よりも速くかつインターネット200の最大通信速度と等しい10Mbpsの出力速度でマルチプレクサ340に出力する。なお、このダミーパケットは、ビデオパケットとは異なりビデオデータを有していない。
【0027】
ダミーパケットは、図示しないヘッダなどを有している。ヘッダは、前述したビデオパケットのヘッダが有する各情報のうちフラグメントオフセット以外の情報を有している。つまり、ヘッダは、バージョン情報、ヘッダ長、パケットの長さ、シーケンス番号、受取通知番号などの各情報を有している。
【0028】
マルチプレクサ340は、インターフェース310より入力された処理サーバ信号Smaに基づいて、ビデオパケットおよびダミーパケットを、インターフェース310およびインターネット200を介して端末装置400に時分割で送信する制御、すなわち詳しくは後述するが例えば図3(e)に示すように、ビデオパケットおよびダミーパケットを所定時間毎に送信する制御をするものである。そして、マルチプレクサ340は、図示しない、出力部と、ビデオパケット取得部と、ダミーパケット取得部と、切換手段としてのマルチプレクサ処理部と、などを備えている。
【0029】
出力部は、インターフェース310に接続されている。そして、出力部は、インターフェース310にビデオパケットおよびダミーパケットを出力する。
【0030】
ビデオパケット取得部は、ビデオパケット生成手段320に接続されている。そして、ビデオパケット取得部は、ビデオパケット生成手段320からビデオパケットを取得する。
【0031】
ダミーパケット取得部は、ダミーパケット生成手段330に接続されている。そして、ダミーパケット取得部は、ダミーパケット生成手段330からダミーパケットを取得する。
【0032】
マルチプレクサ処理部は、出力部、ビデオパケット取得部、および、ダミーパケット取得部に接続されている。そして、マルチプレクサ処理部は、インターフェース310より入力された処理サーバ信号Smaに記載されたビデオデータの送信を要求する旨の要求信号を認識すると、ビデオパケット取得部にてビデオパケット生成手段320より出力されるビデオパケット信号Spaを取得する。そして、このビデオパケット信号Spaに記載されたビデオパケットを、図示しない送信パケットとして処理サーバ信号Smaに変換する。そして、この送信パケットを、取得したときの出力速度と等しい送信速度で出力部にてインターフェース310に送信する。
【0033】
また、マルチプレクサ処理部は、インターフェース310より入力された処理サーバ信号に記載された後述するパケット要求情報に基づいて、ビデオパケットおよびダミーパケットのうちのいずれか一方をインターフェース310に出力する。具体的には、マルチプレクサ処理部は、パケット要求信号がビデオパケットの送信を要求する旨の信号の場合には、上述したようにビデオパケットを送信パケットとしてインターフェース310に出力する。一方で、パケット要求信号がダミーパケットの送信を要求する旨の信号の場合には、ダミーパケット取得部にてダミーパケット生成手段330より出力されるダミーパケット信号Sdaを取得する。そして、このダミーパケット信号Sdaに記載されたダミーパケットを、図示しない送信パケットとして処理サーバ信号Smaに変換する。そして、この送信パケットを、取得したときの出力速度と等しい送信速度で出力部にてインターフェース310に出力する。
【0034】
端末装置400は、例えばパーソナルコンピュータ、テレビやステレオ、PDA(Personal Digital Assistant)などが例示できる。そして、この端末装置400は、パケット受信手段としての送受信器410と、演算部420と、デコーダ430と、図示しない、入力部と、表示部と、などを備えている。
【0035】
送受信器410は、インターネット200を介してサーバ装置300に接続されるとともに演算部420に接続されている。そして、送受信器410は、インターネット200を介してサーバ装置300から端末信号Staを受信可能で、この端末信号Staの取得によりあらかじめ設定されている入力インターフェース処理を実施し、処理端末信号Sdmを演算部420に出力する。また、送受信器410は、演算部420からの処理端末信号Sdm、処理信号Ssp、処理信号Syj、および、処理信号Schのうちの少なくとも1つの信号の取得によりあらかじめ設定されている出力インターフェース処理を実施し、端末信号Staとしてインターネット200を介してサーバ装置300に送信する。
【0036】
演算部420は、出力制御手段としてのデマルチプレクサ421と、速度情報生成手段としても機能する通信速度演算手段422と、要求信号生成手段423と、バッファ部424と、などを備えている。そして、演算部420は、デマルチプレクサ421からの処理端末信号Sdm、通信速度演算手段422からの処理信号Ssp、要求信号生成手段423からの処理信号Syj、バッファ部424からの処理信号Schを送受信器410に出力する。
【0037】
デマルチプレクサ421は、送受信器410より入力された処理端末信号Sdmに記載された送信パケットを、通信速度演算手段422またはバッファ部424に出力する制御をするものであり、図示しない、取得部と、通信速度演算手段側出力部と、バッファ部側出力部と、デマルチプレクサ処理部と、などを備えている。
【0038】
取得部は、送受信器410に接続されている。そして、取得部は、送受信器410からビデオパケットまたはダミーパケットを取得する。
【0039】
通信速度演算手段側出力部は、通信速度演算手段422に接続されている。そして、通信速度演算手段側出力部は、取得部にて取得したダミーパケットを通信速度演算手段422に出力する。
【0040】
バッファ部側出力部は、バッファ部424に接続されている。そして、バッファ部側出力部は、取得部にて取得したビデオパケットをバッファ部424に出力する。
【0041】
デマルチプレクサ処理部は、取得部、通信速度演算手段側出力部、および、バッファ部側出力部に接続されている。そして、デマルチプレクサ処理部は、送受信器410から入力され取得部にて取得した処理端末信号Sdmに記載された送信パケットの種類を認識する。そして、送信パケットがダミーパケットの場合には、このダミーパケットを処理信号Stsに変換し、通信速度演算手段側出力部にて通信速度演算手段422に出力する。一方で、デマルチプレクサ処理部は、送信パケットがビデオパケットの場合には、このビデオパケットを処理信号Sbaに変換し、バッファ部出力部にてバッファ部424に出力する。
【0042】
通信速度演算手段422は、インターネット200の有効通信速度を計算する。具体的には、通信速度演算手段422は、デマルチプレクサ421より処理信号Stsを受信する。そして、この処理信号Stsに記載されたダミーパケットのシーケンス番号などの各情報より、ダミーパケットの送信速度、および、サーバ装置300より送信されたダミーパケットのうち端末装置400に単位時間内に到達したダミーパケットの割合(以下、サーバ装置300より送信されたダミーパケットのうち端末装置400に単位時間内に到達したダミーパケットの割合を、ダミーパケットの到達割合と略す)を認識する。そして、これらの値を乗じることによりインターネット200の有効通信速度を計算する。例えば、ダミーパケットの送信速度が10Mbpsであり、ダミーパケットの到達割合が80%の場合には、有効通信速度は8Mbpsと計算される。そして、通信速度演算手段422は、計算した有効通信速度に関する速度情報を生成し処理信号Sspに変換して出力する。
【0043】
要求信号生成手段423は、入力部により設定入力される各種要求情報を認識し、この要求情報を処理信号Syjに変換して出力する。
【0044】
バッファ部424は、バッファとしてのメモリ425と、処理部426と、を備えている。
【0045】
メモリ425は、デマルチプレクサ421より受信したビデオパケットを適宜読み出し可能に記憶し蓄積する。また、メモリ425は、端末装置400全体を動作制御するOS(Operating System)上に展開される各種プログラムなどを記憶している。このメモリ425としては、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などが例示できる。
【0046】
処理部426は、メモリ425に記憶された各種プログラムとして、パケット出力手段426Aと、蓄積量認識手段426Bと、などを構成する。
【0047】
パケット出力手段426Aは、デマルチプレクサ421より受信した処理信号Sbaに記載されたビデオパケットをメモリ425に随時読み出し可能に記憶させる。そして、メモリ425に記憶されたビデオパケットを、このビデオパケットのヘッダに記載されたシーケンス番号に基づいて適宜読み出し取得し、この取得したビデオパケットを処理信号Sdcに変換してデコーダ430の処理速度に合わせてデコーダ430に適宜出力する。
【0048】
蓄積量認識手段426Bは、メモリ425に蓄積されたビデオパケットの蓄積パケット量を認識し、この認識した蓄積パケット量に関連付けられたパケット要求信号を生成する。具体的には、蓄積量認識手段426Bは、蓄積パケット量がメモリ425の容量の所定量以上の場合にはダミーパケットの送信を要求する旨のパケット要求信号を生成し、蓄積パケット量がメモリ425の容量の所定量以下の場合にはビデオパケットの送信を要求する旨のパケット要求信号を生成する。そして、この生成したパケット要求信号を、処理信号Schに変換して出力する。
【0049】
デコーダ430は、受信した処理信号Sdcに記載されたビデオパケットから、このビデオパケットが有するビデオデータを読み出す。そして、この読み出したビデオデータを、ビデオパケットのヘッダに記載されたシーケンス番号に基づいて、結合する処理をしながら図示しない表示部に順次出力する。
【0050】
入力部は、例えばキーボードやマウスなどで、入力操作される図示しない各種操作ボタンなどを有している。この操作ボタンの入力操作としては、端末装置400の動作内容の設定などの設定事項である。具体的には、インターネット200を介してビデオデータの送信を要求する旨の要求情報である通信動作の実行命令、取得するビデオデータの内容の設定などが例示できる。そして、入力部は、設定事項の入力操作により、所定の信号を要求信号生成手段423へ適宜出力して設定させる。なお、この入力部としては、操作ボタンなどの操作に限らず、例えば表示部に設けられたタッチパネルによる入力操作や、音声による入力操作などにより、各種設定事項を設定入力する構成としてもできる。
【0051】
図示しない表示部は、デコーダ430から受信したビデオデータを画面表示させる。この表示部は、デコーダ430から送信されるビデオデータの他、図示しないTV受信機で受信したTV画像データ、外部装置など光ディスクや磁気ディスクなどの記録媒体に記録されドライブにて読み取った画像データ、メモリからの画像データなどを画面表示させることができる。この表示部は、具体的に、液晶や有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode−Ray Tube)などが用いられる。
【0052】
(データ送受信システムの動作)
次に、データ送受信システム100の動作を図3ないし図5に基づいて説明する。図3は、データ送受信システム100の動作を示すタイミングチャートであり、(a)はマルチプレクサ340の出力選択、(b)はビデオパケット生成手段320の出力、(c)はダミーパケット生成手段330の出力、(d)はサーバ装置300から送信される送信パケットの種類、(e)はサーバ装置300から送信される送信パケットの送信速度Vo、(f)は端末装置400に到達した送信パケットの速度Vi、(g)は端末装置400に到達した送信パケットの種類、(h)はデマルチプレクサ421の出力選択、(i)はバッファ部424の受信、(j)は通信速度演算手段422の受信を表す。図4は、端末装置400のパケット受信処理を示すフローチャートである。図5は、サーバ装置300のパケット送信処理を示すフローチャートである。
【0053】
まず、利用者は、端末装置400の図示しない入力部の入力操作により、ビデオデータの送信を要求する旨を設定入力する。このビデオデータの送信を要求する旨の設定入力を要求信号生成手段423が認識すると、要求信号生成手段423は、ビデオデータの送信を要求する旨の要求信号を生成し、インターネット200を介してサーバ装置300に送信する。
【0054】
図3における時刻t0において、サーバ装置300は、端末装置400より要求信号を受信すると、マルチプレクサ340にてビデオパケット生成手段320より3Mbpsの出力速度で出力されるビデオパケットを取得する。そして、この取得したビデオパケットを、図3(e)に示すように送信速度Voが3Mbpsの送信パケットとしてインターネット200を介して端末装置400に送信する。なお、ここで現状のインターネット200の有効通信速度を5Mbpsとする。この後、端末装置400は、3Mbpsのビデオパケットを端末装置400に送信する処理を繰り返す。
【0055】
時刻t1における端末装置400の動作について、図4に基づいて説明する。時刻t1において、端末装置400は、サーバ装置300より時刻t0に送信された送信パケットを受信する(ステップS101)。ここで、送信パケットとしてのビデオパケットの送信速度は3Mbpsであり、インターネット200の有効通信速度は5Mbpsなので、インターネット200において欠落するビデオパケットは発生しない。このため、サーバ装置300より送信されたビデオパケットのうち端末装置400に到達したビデオパケットの割合(以下、サーバ装置300より送信されたビデオパケットのうち端末装置400に到達したビデオパケットの割合を、ビデオパケットの到達割合と略す)は100%となり、端末装置400に到達する送信パケットの速度Viは、図3(f)に示すように3Mbpsとなる。
【0056】
そして、端末装置400は、デマルチプレクサ421にて送信パケットの種類を認識する(ステップS102)。ここでは、ビデオパケットを受信しているので、デマルチプレクサ421は、このビデオパケットをバッファ部424に出力する(ステップS103)。そして、パケット出力手段426Aにて、受信したビデオパケットをメモリ425に随時読み出し可能に記憶させる。この後、蓄積量認識手段426Bにて、バッファ部424のメモリ425に蓄積されたビデオパケットの蓄積パケット量に関連付けられたパケット要求信号を生成し、サーバ装置300に送信する(ステップS104)。そして、パケット出力手段426Aにて、メモリ425に蓄積されたビデオパケットを適宜読み出しながら、デコーダ430の処理速度に合わせてバッファ部424からデコーダ430に出力する(ステップS105)。そして、端末装置400は、ステップS101ないしステップS105の処理を繰り返す。
【0057】
時刻t2におけるサーバ装置300の動作について、図5に基づいて説明する。時刻t2において、サーバ装置300は、速度情報を受信する処理を実施し(ステップS201)、速度情報を受信できたか否かを判断する(ステップS202)。ここでは、速度情報を受信できないのでサーバ装置300は、端末装置400より送信されたパケット要求信号を受信し(ステップS203)、マルチプレクサ340にてパケット要求信号に記載された情報を認識する(ステップS204)。そして、マルチプレクサ340にて、パケット要求信号がダミーパケットの送信を要求する旨の信号であることを認識すると、ダミーパケット生成手段330より10Mbpsの出力速度で出力されるダミーパケットを取得する。そして、この取得したダミーパケットを、図3(e)に示すように送信速度Voが10Mbpsの送信パケットとして端末装置400に送信する(ステップS205)。この後、サーバ装置300は、ステップS201ないしステップS205の処理を繰り返す。
【0058】
時刻t3におけるサーバ装置300の動作について、図5に基づいて説明する。時刻t3において、サーバ装置300は、ステップS203においてビデオパケットの送信を要求する旨のパケット要求信号を受信すると、マルチプレクサ340にてビデオパケット生成手段320より3Mbpsの出力速度で出力されるビデオパケットを取得する。そして、この取得したビデオパケットを、図3(e)に示すように送信速度Voが3Mbpsの送信パケットとして端末装置400に送信する(ステップS206)。この後、サーバ装置300は、ステップS201ないしステップS204、ステップS206の処理を繰り返す。
【0059】
時刻t3における端末装置400の動作について、図4に基づいて説明する。時刻t3において、端末装置400は、ステップS101においてサーバ装置300より時刻t2に出力された送信パケットを受信し、ステップS102において送信パケットがダミーパケットであることを認識する。
【0060】
そして、端末装置400は、デマルチプレクサ421にてダミーパケットを通信速度演算手段422に出力し(ステップS106)、通信速度演算手段422にて受信したダミーパケットよりインターネット200の有効通信速度を計算する(ステップS107)。具体的には、通信速度演算手段422は、端末装置400に到達したダミーパケットのヘッダの各情報より、ダミーパケットの送信速度Voが10Mbpsであることを認識するとともにダミーパケットの到達割合を認識する。ここでは、ダミーパケットの送信速度Voは10Mbpsであり、インターネット200の有効通信速度は5Mbpsなので、図3(f)の二点鎖線で示すようにインターネット200において5Mbpsのダミーパケットが欠落する。このため、端末装置400に到達するダミーパケットの速度Viは、図3(f)の実線に示すように5Mbpsとなるので、通信速度演算手段422は、送信速度Voおよび速度Viよりダミーパケットの到達割合が50%であることを認識する。そして、通信速度演算手段422は、これら認識したダミーパケットの送信速度および到達割合より有効通信速度を5Mbpsと計算する。そして、通信速度演算手段422にて、有効通信速度に関する速度情報を生成し、この生成した速度情報をサーバ装置300に送信した(ステップS108)後、ステップS105の処理を実施する。この後、端末装置400は、ステップS101、ステップS102、ステップS105ないしステップS108の処理を繰り返す。
【0061】
時刻t4において、端末装置400は、ステップS101において、サーバ装置300より時刻t3に出力された送信パケットを受信し、ステップS102ないしステップS105の処理を実施する。この後、端末装置400は、ステップS101ないしステップS105の処理を繰り返す。ここで、時刻t1のときと同様に送信パケットとしてのビデオパケットの送信速度Voは3Mbpsなので、端末装置400に到達する送信パケットの速度Viは、図3(f)に示すように3Mbpsとなり到達割合は100%となる。
【0062】
時刻t5において、サーバ装置300は、時刻t2における処理と同様の処理を実施し、図3(e)に示すように送信速度Voが10Mbpsのダミーパケットを送信パケットとして端末装置400に送信する。
【0063】
時刻t6において、サーバ装置300は、ステップS201において端末装置400より送信された速度情報を受信し、ステップS202においてビデオパケット生成手段320にてこの速度情報に記載されたインターネット200の有効通信速度を認識する。そして、ビデオパケット生成手段320は、この有効通信速度に基づいて出力するビデオパケットの出力速度を設定する(ステップS207)。ここでは、有効通信速度が5Mbpsなのでビデオパケットの出力速度を有効通信速度以下の4Mbpsに設定する。そして、サーバ装置300は、ステップS203において、ビデオパケットの送信を要求する旨のパケット要求信号を受信すると、マルチプレクサ340にてステップS205の処理を実施し、ビデオパケットを、図3(e)に示すように送信速度Voが4Mbpsの送信パケットとして端末装置400に送信する。この後、サーバ装置300は、ステップS201ないしステップS205、ステップ207の処理を繰り返す。
【0064】
一方で、時刻t6において、端末装置400は、時刻t3における処理と同様の処理を実施する。つまり、ステップS101においてサーバ装置300より時刻t5に出力されたダミーパケットを受信し、ステップS107においてインターネット200の有効通信速度を計算した後、ステップS108において速度情報をサーバ装置300に送信する。この後、端末装置400は、ステップS101、ステップS102、ステップS105ないしステップS108の処理を繰り返す。
【0065】
時刻t7において、端末装置400は、時刻t4における処理と同様の処理を実施し、サーバ装置300より時刻t6に出力された送信パケットとしてのビデオパケットを受信する。ここで、ビデオパケットの送信速度Voは、時刻t0ないし時刻t2、および、時刻t3ないし時刻t5のときの送信速度Voとは異なり4Mbpsに上昇しているが、インターネット200の有効通信速度は5Mbpsなので、インターネット200において欠落する送信パケットは発生しない。このため、端末装置400到達する送信パケットの速度Viは、図3(f)に示すように4Mbpsとなり到達割合は100%となる。そして、サーバ装置300および端末装置400は、上述したような処理を繰り返す。
【0066】
(第1の実施の形態の作用効果)
上述したような第1の実施の形態では、サーバ装置300のビデオパケット生成手段320は、ビデオデータを分割することによりビデオパケットを生成する。そして、ダミーパケット生成手段330は、インターネット200の有効通信速度を演算するためのダミーパケットを生成する。サーバ装置300は、ビデオデータの送信を要求する旨の要求信号を認識すると、マルチプレクサ340にてビデオパケットおよびダミーパケットを時分割で、かつ、ダミーパケットをビデオパケットの送信速度以上の送信速度Voで端末装置400に送信する。そして、サーバ装置300は、インターネット200において欠落したダミーパケットの量に基づいて計算される、インターネット200の有効通信速度に関する速度情報を取得する。そして、ビデオパケット生成手段320にてこの速度情報の有効通信速度に基づいてビデオパケットの出力速度を設定し、マルチプレクサ340にて、ビデオパケットを設定された出力速度と同じ速度の送信速度Voでインターネット200を介して端末装置400に送信する。
【0067】
このため、端末装置400におけるビデオパケットの到達割合が100%となるような送信速度Voでビデオパケットを送信する場合でも、このビデオパケットの送信速度よりも速い送信速度Voでダミーパケットを送信し、このダミーパケットのインターネット200における欠落量より計算される有効通信速度に関する速度情報を取得するので、有効通信速度がビデオパケットの送信速度Voよりも速い状況なのか否かを判断できる。例えば上述したように、端末装置400におけるビデオパケットの到達割合が100%となるような、3Mbpsの送信速度Voでビデオパケットを送信する場合でも、10Mbpsの送信速度Voでダミーパケットを送信し、このダミーパケットを用いて計算される有効通信速度に関する速度情報より有効通信速度が5Mbpsであることを認識でき、有効通信速度がビデオパケットの送信速度Voよりも速い状況であるためということを判断できる。したがって、インターネット200の有効通信速度が上昇した場合でも、有効通信速度を適切に推定できる。
【0068】
また、有効通信速度は、インターネット200において欠落したビデオデータを有さないダミーパケットの量に基づいて計算される。このため、有効通信速度の計算の際に生じるインターネット200におけるビデオデータの欠落を抑えることができる。
【0069】
さらに、サーバ装置300は、ビデオパケット生成手段320およびマルチプレクサ340にて、取得した速度情報に記載された有効通信速度に基づいて端末装置400に送信するビデオパケットの送信速度Voを設定する。つまり、例えばインターネット200の利用度が高い場合にはビデオパケットの送信速度Voを遅くし、利用度が低い場合にはビデオパケットの送信速度Voを速くする。したがって、インターネット200の有効通信速度に応じた送信速度Voでビデオパケットを送信するので、インターネット200におけるビデオパケットの欠落をより抑えることができ、画像や音声が途切れたり乱れたりしない映像を提供できる。また、インターネット200が空いている状態をなくすことができるので、インターネット200を有効活用できる。
【0070】
端末装置400は、ビデオデータを分割することにより生成されたビデオパケット、および、インターネット200の有効通信速度を演算するためのダミーパケットであって、時分割で送信されるビデオパケットおよびダミーパケットをインターネット200を介して受信する。そして、通信速度演算手段422にてダミーパケットの送信速度Vo、および、インターネット200において欠落したダミーパケットの量に基づいて求められるダミーパケットの到達割合を認識する。そして、通信速度演算手段422は、この認識した送信速度Voおよび到達割合より、インターネット200の有効通信速度を計算した後、この有効通信速度に関する速度情報を生成しインターネット200を介してサーバ装置300に送信する。
【0071】
このことにより、通信速度演算手段422にて、インターネット200において欠落したビデオデータを有さないダミーパケットの量に基づいて有効通信速度を計算するので、有効通信速度の計算の際に生じるインターネット200におけるビデオデータの欠落を抑えることができる。
【0072】
サーバ装置300は、ビデオパケット生成手段320にてビデオパケットを生成し、ダミーパケット生成手段330にてダミーパケットを生成する。そして、サーバ装置300は、ビデオデータの送信を要求する旨の要求信号を認識すると、ビデオパケットおよびダミーパケットを時分割で、かつ、ダミーパケットをビデオパケットの送信速度以上の送信速度でインターネット200を介して端末装置400に送信する。端末装置400は、ダミーパケットを受信すると、上述したようにインターネット200において欠落したダミーパケットの量に基づいて、インターネット200の有効通信速度を計算した後、この有効通信速度に関する速度情報を生成しインターネット200を介してサーバ装置300に送信する。サーバ装置300は、速度情報を取得すると、上述したように有効通信速度に基づいてビデオパケットの出力速度を設定し、ビデオパケットを設定された出力速度と同じ速度の送信速度Voでインターネット200を介して端末装置400に送信する。
【0073】
このため、ビデオパケットの到達割合が100%の場合でも、通信速度演算手段422はビデオパケットの送信速度Voよりも速い送信速度Voのダミーパケットを用いて有効通信速度を計算するので、上述したようにビデオパケットの送信速度Voとインターネット200の有効通信速度とが一致している状況なのか、インターネット200の有効通信速度がビデオパケットの送信速度Voよりも速い状況なのかを判断することができる。したがって、インターネット200の有効通信速度が上昇した場合でも、有効通信速度を適切に計算できる。
【0074】
また、通信速度演算手段422は、インターネット200において欠落したビデオデータを有さないダミーパケットの量に基づいて有効通信速度を計算する。このため、有効通信速度計算の際に生じるインターネット200におけるビデオデータの欠落を抑えることができる。
【0075】
さらに、サーバ装置300は、ビデオパケット生成手段320およびマルチプレクサ340にて、通信速度演算手段422により計算された有効通信速度に基づいて端末装置400に送信するビデオパケットの送信速度Voを設定する。したがって、インターネット200の有効通信速度に応じた送信速度Voでビデオパケットを送信するので、インターネット200におけるビデオパケットの欠落をより抑えることができ、画像や音声が途切れたり乱れたりしない映像を提供できる。また、インターネット200が空いている状態をなくすことができるので、インターネット200を有効活用できる。
【0076】
また、マルチプレクサ340は、構成が単純な切換手段により、ビデオパケットおよびダミーパケットのうちのいずれか一方を選択し端末装置400に送信する。このため、マルチプレクサ340の構成を簡略化できる。
【0077】
そして、端末装置400の蓄積量認識手段426Bは、バッファ部424のメモリ425に蓄積されたビデオパケットの蓄積パケット量がメモリ425の容量の所定量以上の場合には、ダミーパケットの配信を要求する旨のパケット要求信号を生成し、蓄積パケット量がメモリ425の容量の所定量以下の場合には、ビデオパケットの配信を要求する旨のパケット要求信号を生成する。この後、蓄積量認識手段426Bは、このパケット要求信号をサーバ装置300に送信する。そして、サーバ装置300のマルチプレクサ340は、受信したパケット要求信号に基づいてパケットの種類を選択して端末装置400に送信する。このように、メモリ425に蓄積されたビデオパケットの蓄積パケット量が常にほぼ一定量となるように監視する構成にしたので、ビデオパケットを途切らすことなくデコーダ430に出力できる。したがって、画像や音声が乱れたり途切れない高品質の映像を提供できる。
【0078】
また、ダミーパケットの送信速度Voを、インターネット200の有効通信速度以上の10Mbpsに設定している。このため、ダミーパケットの到達割合が100%の場合にはインターネット200の有効通信速度は10Mbpsと計算され、到達割合が100%未満の場合には有効通信速度は10Mbps未満と計算される。したがって、インターネット200の有効通信速度を確実に計算できる。
【0079】
また、ビデオパケットの送信速度Voを、通信速度演算手段422にて計算された有効通信速度以下の速度に設定する構成にしている。このため、ビデオパケットの送信中にインターネット200の有効通信速度が低下しても、インターネット200におけるビデオパケットの欠落を最小限に抑えることができる。
【0080】
そして、端末装置400に到達した送信パケットの種類を認識して、通信速度演算手段422またはバッファ部424に出力するデマルチプレクサ421を設けた。このため、送信パケットの出力処理を確実にできる。
【0081】
また、デマルチプレクサ421にマルチプレクサ340と同様に切換手段を設け、送信パケットを通信速度演算手段422またはバッファ部424に出力する構成にした。このため、デマルチプレクサ421の構成を簡略化できる。
【0082】
また、サーバ装置300および端末装置400を、ベストエフォート型のネットワークであるインターネット200を介してデータを送受信するデータ送受信システム100に適用した。このため、上述したような効果を最大限に発揮できる。
【0083】
[第2の実施の形態]
次に、本発明のデータ送受信システムにおける他の実施の形態を図面に基づいて説明する。図6は、第2の実施の形態におけるデータ送受信システムの概略構成を示すブロック図である。なお、第1の実施の形態と同一の構成要件については、同一の符号を付して説明を省略する。また、第1の実施の形態とほぼ同等の機能を有する構成要件については、説明を簡略化する。
【0084】
(データ送受信システムの構成)
図6において500はデータ処理システムとしてのデータ送受信システムであって、このデータ送受信システム500は、ネットワークとしてのインターネット600と、データ処理装置としても機能するサーバ装置700と、データ処理装置としても機能する端末装置800と、を備えている。
【0085】
インターネット600は、第1の実施の形態のインターネット200と同等のベストエフォート型のネットワークであり、サーバ装置700および端末装置800が接続されている。ここで、インターネット600の最大通信速度としては、例えば10Mbpsに設定されているものとする。
【0086】
サーバ装置700は、インターフェース310と、送信制御手段および速度設定手段としても機能するデータパケット生成手段としてのビデオパケット生成手段720と、送信制御装置としても機能するダミーパケット生成手段730と、送信制御手段としてのマルチプレクサ740と、などを備えている。
【0087】
ビデオパケット生成手段720は、第1の実施の形態のビデオパケット生成手段320と同様に、ビデオデータを分割することにより、パケットサイズが1500byteの図示しない複数のビデオパケットを生成する。また、ビデオパケット生成手段720は、インターフェース310より受信する処理信号Seiに記載された有効通信速度を認識する。そして、生成したビデオパケットをビデオパケット信号Spaに変換して、認識した有効通信速度以下の出力速度でマルチプレクサ740に出力する。このビデオパケット生成手段720にて生成されたビデオパケットは、図示しない、ヘッダと、ペイロードと、などを有している。ヘッダは、第1の実施の形態のビデオパケット生成手段320にて生成されるビデオパケットのヘッダが有する各情報に加え、インターネット600を介して送信される際の優先度が記載された優先度情報を有している。そして、この優先度情報に記載されたビデオパケットの優先度は、後述するダミーパケット生成手段730にて生成されるダミーパケットの優先度よりも高く設定されている。
【0088】
ダミーパケット生成手段730は、第1の実施の形態のダミーパケット生成手段330と同様に、インターネット600の有効通信速度を演算するための図示しないダミーパケットを生成する。そして、生成したダミーパケットをダミーパケット信号Sdaに変換して、インターネット600の最大通信速度と等しい10Mbpsの出力速度でマルチプレクサ740に出力する。なお、ダミーパケットは、ビデオパケットとは異なりビデオデータを有していない。そして、このダミーパケット生成手段730にて生成されたダミーパケットは、図示しないヘッダなどを有している。ヘッダは、第1の実施の形態のダミーパケット生成手段330にて生成されるダミーパケットのヘッダが有する各情報に加え、優先度情報を有している。そして、この優先度情報に記載されたダミーパケットの優先度は、上述したようにビデオパケットの優先度よりも低く設定されている。
【0089】
マルチプレクサ740は、インターフェース310より入力された処理サーバ信号Smaに基づいて、ビデオパケットをダミーパケットとともにインターネット600を介して端末装置800に送信する制御、すなわち詳しくは後述するが例えば図7(d)に示すように、ビデオパケットおよびダミーパケットを重畳させて送信する制御をするものである。そして、マルチプレクサ740は、図示しない、出力部と、ビデオパケット取得部と、ダミーパケット取得部と、マルチプレクサ処理部と、などを備えている。
【0090】
出力部は、インターフェース310に接続されている。そして、出力部は、インターフェース310にビデオパケットおよびダミーパケットを出力する。
【0091】
ビデオパケット取得部は、ビデオパケット生成手段720に接続されている。そして、ビデオパケット取得部は、ビデオパケット生成手段720からビデオパケットを取得する。
【0092】
ダミーパケット取得部は、ダミーパケット生成手段730に接続されている。そして、ダミーパケット取得部は、ダミーパケット生成手段730からダミーパケットを取得する。
【0093】
マルチプレクサ処理部は、出力部、ビデオパケット取得部、および、ダミーパケット取得部に接続されている。そして、マルチプレクサ処理部は、インターフェース310より入力された処理サーバ信号Smaに記載されたビデオデータの送信を要求する旨の要求信号を認識すると、ビデオパケット取得部およびダミーパケット取得部にて、ビデオパケット生成手段720より出力されるビデオパケット信号Spa、および、ダミーパケット生成手段730より出力されるダミーパケット信号Sdaを取得する。そして、これらの信号に記載されたビデオパケットおよびダミーパケットを図示しない送信パケットとして処理サーバ信号Smaに変換する。そして、この送信パケットを、出力部にてインターフェース310に出力する。そして、送信パケットはビデオパケットとダミーパケットとを重畳させたもので、このとき送信される送信パケットの送信速度は、ビデオパケットの出力速度とダミーパケットの出力速度との和になる。
【0094】
端末装置800は、パケット受信手段としての送受信器810と、演算部820と、デコーダ430と、図示しない、入力部と、表示部と、などを備えている。
【0095】
送受信器810は、インターネット600を介してサーバ装置700に接続されるとともに演算部820に接続されている。そして、送受信器810は、インターネット600を介してサーバ装置700から端末信号Staを受信可能で、この端末信号Staの取得によりあらかじめ設定されている入力インターフェース処理を実施し、処理端末信号Sdmを演算部820に出力する。また、送受信器810は、演算部820からの処理端末信号Sdm、処理信号Ssp、および、処理信号Syjのうちの少なくとも1つの信号の取得によりあらかじめ設定されている出力インターフェース処理を実施し、端末信号Staとしてインターネット600を介してサーバ装置700に送信する。
【0096】
演算部820は、デマルチプレクサ821と、速度情報生成手段としても機能する通信速度演算手段822と、要求信号生成手段423と、処理部823と、などを備えている。そして、演算部820は、デマルチプレクサ821からの処理端末信号Sdm、通信速度演算手段822からの処理信号Ssp、要求信号生成手段423からの処理信号Syjを送受信器810に出力する。
【0097】
デマルチプレクサ821は、送受信器810より入力された処理端末信号Sdmに記載された送信パケットを、通信速度演算手段822または処理部823に出力する制御をするものであり、図示しない、取得部と、通信速度演算手段側出力部と、処理部側出力部と、デマルチプレクサ処理部と、計時手段と、などを備えている。
【0098】
取得部は、送受信器810に接続されている。そして、取得部は、送受信器810からビデオパケットおよびダミーパケットを取得する。
【0099】
通信速度演算手段側出力部は、通信速度演算手段822に接続されている。そして、通信速度演算手段側出力部は、取得部にて取得したビデオパケットおよびダミーパケットを通信速度演算手段822に出力する。
【0100】
処理部側出力部は、処理部823に接続されている。そして、処理部側出力部は、取得部にて取得したビデオパケットを処理部823に出力する。
【0101】
デマルチプレクサ処理部は、取得部、通信速度演算手段側出力部、および、バッファ部側出力部に接続されている。そして、デマルチプレクサ処理部は、計時手段により計時した時間より有効通信速度の計算を始めるタイミングであることを認識すると、送受信器810より受信した処理端末信号Sdmに記載された送信パケットを、端末信号Staに変換して通信速度演算手段822に出力する。一方で、計時手段により計時した時間より有効通信速度の計算を止める旨のタイミングであることを認識すると、処理端末信号Sdmに記載された送信パケットに含まれるビデオパケットを、処理信号Sbaに変換して処理部823に出力する。
【0102】
通信速度演算手段822は、インターネット600の有効通信速度を計算する。具体的には、通信速度演算手段822は、デマルチプレクサ821より処理信号Stsを受信する。そして、この処理信号Stsに記載された送信パケットに含まれるビデオパケットおよびダミーパケットのシーケンス番号などの各情報より、送信パケットの送信速度、および、サーバ装置700より送信された送信パケットのうち端末装置800に単位時間内に到達した送信パケットの割合(以下、サーバ装置700より送信された送信パケットのうち端末装置800に単位時間内に到達した送信パケットの割合を、送信パケットの到達割合と略す)を認識する。そして、第1の実施の形態の通信速度演算手段422と同様に、認識した送信速度と到達割合とを乗ずることによりインターネット600の有効通信速度を計算する。そして、通信速度演算手段822は、計算した有効通信速度に関する速度情報を生成し、処理信号Sspに変換して送受信器810に出力する。
【0103】
処理部823は、メモリ823Aと、このメモリ823Aに記憶された各種プログラムとしてのパケット出力手段823Bと、などを備えている。パケット出力手段823Bは、デマルチプレクサ821より受信した処理信号Sbaに記載されたビデオパケットを処理信号Sdcに変換して、デコーダ430の処理速度にあわせてデコーダ430に適宜出力する。
【0104】
(データ送受信システムの動作)
次に、データ送受信システム500の動作を図7ないし図9に基づいて説明する。図7は、データ送受信システム500の動作を示すタイミングチャートであり、(a)はビデオパケット生成手段720の出力、(b)はダミーパケット生成手段730の出力、(c)はサーバ装置700から送信される送信パケットの種類、(d)はサーバ装置700から送信される送信パケットの送信速度Vo、(e)は端末装置800に到達した送信パケットの速度Vi、(f)は端末装置800に到達した送信パケットの種類、(g)はデマルチプレクサ821の出力選択、(h)は処理部823の受信、(i)は通信速度演算手段822の受信を表す。図8は、サーバ装置700のパケット送信処理を示すフローチャートである。図9は、端末装置800のパケット受信処理を示すフローチャートである。
【0105】
まず、利用者は、端末装置800の図示しない入力部および要求信号生成手段423により、ビデオデータの送信を要求する旨の要求信号を生成し、インターネット600を介してサーバ装置700に送信する。
【0106】
図7の時刻t0におけるサーバ装置700の動作について、図8に基づいて説明する。時刻t0において、サーバ装置700は、端末装置800より要求信号を受信すると速度情報を受信する処理をし(ステップS301)、速度情報を受信できたか否かを判断する(ステップS302)。ここでは、速度情報を受信できないので、サーバ装置700は、マルチプレクサ740にてビデオパケット生成手段720より2Mbpsの出力速度で出力されるビデオパケットを取得するとともに、ダミーパケット生成手段730より10Mbpsの出力速度で出力されるダミーパケットを取得する。そして、サーバ装置700は、マルチプレクサ740にて、ビデオパケットおよびダミーパケットを送信パケットとして(ステップS303)端末装置800に送信する(ステップS304)。このときサーバ装置700より送信される送信パケットの送信速度Voは、図7(d)に示すように、ビデオパケットの出力速度の2Mbpsとダミーパケットの出力速度の10Mbpsとの和の12Mbpsとなる。そして、サーバ装置700は、ステップS301ないしステップS304の処理を繰り返す。なお、ここでインターネット600の有効通信速度を5Mbpsとする。
【0107】
時刻t1における端末装置800の動作について、図9に基づいて説明する。時刻t1において、端末装置800は、サーバ装置700より時刻t0に出力された送信パケットを受信する(ステップS401)。ここで、送信パケットの送信速度Voは12Mbpsであり、インターネット600の有効通信速度は5Mbpsなので、インターネット600において7Mbpsの送信パケットが欠落し、端末装置800に到達する送信パケットの速度Viは、図7(e)の実線で示すように5Mbpsとなる。そして、送信パケットに含まれるビデオパケットの優先度はダミーパケットの優先度よりも高く設定されているので、インターネット600において欠落するパケットはダミーパケットのみとなりビデオパケットは全て端末装置800に到達する。このため、端末装置800には、図7(e)の実線で示すように2Mbpsのビデオパケットと3Mbpsのダミーパケットとが到達し、インターネット600において、図7(e)の二点鎖線で示すように7Mbpsのダミーパケットのみが欠落するのでビデオパケットの到達割合は100%となる。
【0108】
この後、端末装置800は、デマルチプレクサ821にて、計時手段にて計時した時間に基づいて有効通信速度の計算を行うか否かの判断をする(ステップS402)。そして、デマルチプレクサ821にて、ここでは有効通信速度の計算を行わない旨の判断をし、送信パケットに含まれるビデオパケットを処理部823に出力する(ステップS403)。そして、処理部823は、パケット出力手段823Bにてビデオパケットをデコーダ430の処理速度に合わせて出力する(ステップS404)。この後、端末装置800は、ステップS401ないしステップS404の処理を繰り返す。
【0109】
時刻t2における端末装置800の動作について、図9に基づいて説明する。時刻t2において、端末装置800は、ステップS401において、サーバ装置700より出力された送信パケットを受信する。そして、ステップS402において、ここでは有効通信速度の計算を行う旨の判断をし、送信パケットを通信速度演算手段822に出力する(ステップS405)。通信速度演算手段822は、単位時間あたりに受信した送信パケットよりインターネット600の有効通信速度を計算する(ステップS406)。具体的には、通信速度演算手段822は、端末装置400に到達した送信パケットに含まれるビデオパケットおよびダミーパケットのヘッダの各情報より、送信パケットの送信速度Voが12Mbpsであることを認識するとともに送信パケットの到達割合を認識する。ここでは、上述したように端末装置800に到達する送信パケットの速度Viは、図7(e)の実線に示すように5Mbpsなので、送信パケットの到達割合が約42%であることを認識する。そして、通信速度演算手段822は、送信パケットの送信速度Voおよび到達割合より有効通信速度を5Mbpsと計算する。この後、通信速度演算手段822にて、有効通信速度に関する速度情報を生成し、この生成した速度情報をサーバ装置700に送信する(ステップS407)。そして、端末装置800は、ステップS403、ステップS404の処理をした後、ステップS401ないしステップS407の処理を繰り返す。
【0110】
時刻t3において、端末装置800は、ステップS401において送信パケットを受信する。そして、ステップS402にて有効通信速度の計算を止める旨の判断をし、ステップS403、ステップS404の処理を実施する。この後、端末装置800は、ステップS401ないしステップS404の処理を繰り返す。
【0111】
時刻t4において、サーバ装置700は、ステップS301において、ステップS407で端末装置800より送信された速度情報を受信し、ステップS302において、ビデオパケット生成手段720にてこの速度情報に記載されたインターネット600の有効通信速度を認識する。そして、ビデオパケット生成手段720は、この有効通信速度に基づいて出力するビデオパケットの出力速度を設定する(ステップS305)。ここでは、有効通信速度が5Mbpsなのでビデオパケットの出力速度を有効通信速度以下の4Mbpsに設定する。そして、サーバ装置700は、マルチプレクサ740にて、ステップS303およびステップS304の処理を実施する。このときサーバ装置700より送信される送信パケットの送信速度Voは、図7(d)に示すようにビデオパケットの出力速度の4Mbpsとダミーパケットの出力速度の10Mbpsとの和の14Mbpsとなる。この後、サーバ装置700は、ステップS301ないしステップS305の処理を繰り返す。
【0112】
時刻t5において、端末装置800は、ステップS401においてサーバ装置700より時刻t4に出力された送信パケットを受信する。ここで、送信パケットの送信速度は14Mbpsであり、インターネット600の送信速度は5Mbpsなので、インターネット600において9Mbpsの送信パケットが欠落し、端末装置800に到達する送信パケットの速度Viは、図7(e)の実線で示すように5Mbpsとなる。そして、ビデオパケットの優先度はダミーパケットの優先度よりも高く設定されているので、時刻t1のときと同様にインターネット600において欠落するパケットはダミーパケットのみとなりビデオパケットは全て端末装置800に到達する。このため、端末装置800には、図7(e)の実線で示すように4Mbpsのビデオパケットと1Mbpsのダミーパケットとが到達し、インターネット600において、図7(e)の二点鎖線で示すように9Mbpsのダミーパケットが欠落するのでビデオパケットの到達割合は100%となる。この後、端末装置800は、ステップS402ないしステップS404の処理を実施した後、ステップS401ないしステップS404の処理を繰り返す。そして、サーバ装置700および端末装置800は、上述したような処理を繰り返す。
【0113】
(第2の実施の形態の作用効果)
上述したような第2の実施の形態では、サーバ装置700のビデオパケット生成手段720は、インターネット600を介して送信される際の優先度が高いビデオパケットを生成する。そして、ダミーパケット生成手段730は、ビデオパケットよりも優先度が低いダミーパケットを生成する。サーバ装置700は、ビデオデータの送信を要求する旨の要求情報を認識すると、マルチプレクサ740にてビデオパケットをダミーパケットともに送信パケットとして、インターネット600を介して端末装置800に送信する。そして、このときの送信パケットの送信速度Voは、ビデオパケットの出力速度およびダミーパケットの出力速度の和になる。そして、サーバ装置700は、インターネット600において欠落した送信パケットの量に基づいて計算される有効通信速度に関する速度情報を取得する。このとき、送信パケットに含まれるビデオデータの優先度がダミーパケットの優先度よりも高く設定されているので、欠落する送信パケットはダミーパケットのみとなる。つまり、欠落したダミーパケットの量に基づいて計算される有効通信速度に関する速度情報を取得する。そして、ビデオパケット生成手段720にてこの速度情報の有効通信速度に基づいてビデオパケットの出力速度を設定し、マルチプレクサ740にて、ビデオパケットを設定された出力速度と同じ速度の送信速度Voでインターネット600を介して端末装置400に送信する。
【0114】
このため、端末装置800におけるビデオパケットの到達割合が100%となるような送信速度Voでビデオパケットを送信する場合でも、このビデオパケットをダミーパケットとともに送信パケットとして送信し、この送信パケットのインターネット600における欠落量より計算される有効通信速度に関する速度情報を取得するので、有効通信速度がビデオパケットの送信速度Voよりも速い状況なのか否かを判断できる。例えば上述したように、端末装置800におけるビデオパケットの到達割合が100%となるような、2Mbpsの送信速度Voでビデオパケットを送信する場合でも、このビデオパケットを10Mbpsの送信速度Voのダミーパケットとともに12Mbpsの送信速度Voの送信パケットとして送信し、この送信パケットを用いて計算される有効通信速度に関する速度情報より有効通信速度が5Mbpsであることを認識でき、有効通信速度がビデオパケットの送信速度Voよりも速い状況であるためということを判断できる。したがって、インターネット600の有効通信速度が上昇した場合でも、有効通信速度を適切に推定できる。
【0115】
また、ビデオパケットのインターネット600を介して送信される際の優先度を、ダミーパケットの優先度よりも高く設定した。このため、インターネット600におけるビデオパケットの欠落を抑えることができる。
【0116】
さらに、サーバ装置700は、ビデオパケット生成手段720およびマルチプレクサ740にて、取得した速度情報に記載された有効通信速度に基づいて端末装置800に送信するビデオパケットの送信速度Voを設定する。したがって、第1の実施の形態と同様の作用により、画像や音声が途切れたり乱れたりしない映像を提供できるとともに、インターネット600を有効活用できる。
【0117】
端末装置800は、ビデオデータを分割することにより生成されたビデオパケット、および、インターネット600を介して送信される際のビデオパケットよりも低い優先度に設定されたダミーパケットであって、同時に送信されるビデオパケットおよびダミーパケットを送信パケットとしてインターネット600を介して受信する。そして、通信速度演算手段822にて送信パケットの送信速度Vo、および、インターネット600において欠落した送信パケットの量に基づいて求められる送信パケットの到達割合を認識する。このとき、この送信パケットに含まれるビデオデータの優先度がダミーパケットの優先度よりも高く設定されているので、欠落する送信パケットはダミーパケットのみとなる。つまり、欠落したダミーパケットの量に基づいて送信パケットの到達割合を認識する。そして、通信速度演算手段822は、この認識した送信速度Voおよび到達割合より、インターネット600の有効通信速度を計算した後、この有効通信速度に関する速度情報を生成しインターネット600を介してサーバ装置700に送信する。
【0118】
このため、到達割合が100%となるような送信速度Voで送信されるビデオパケットを受信した場合でも、通信速度演算手段822にて、ビデオデータおよびダミーデータを重畳させた送信パケットを用いて有効通信速度を計算するので、上述したように有効通信速度がビデオパケットの送信速度Voよりも速い状況なのか否かを判断できる。したがって、インターネット600の有効通信速度が上昇した場合でも、有効通信速度を適切に推定できる。
【0119】
また、通信速度演算手段822にて、インターネット600において欠落したビデオデータを有さないダミーパケットの量に基づいて有効通信速度を計算する。このため、有効通信速度の計算の際に生じるインターネット600におけるビデオデータの欠落を抑えることができる。
【0120】
サーバ装置700は、ビデオパケット生成手段720にてインターネット600を介して送信される際の優先度が高いビデオパケットを生成し、ダミーパケット生成手段730にてビデオパケットよりも優先度が低いダミーパケットを生成する。そして、サーバ装置700は、ビデオデータの送信を要求する旨の要求情報を認識すると、ビデオパケットをダミーパケットともに送信パケットとして端末装置800に送信する。そして、このときの送信パケットの送信速度Voは、ビデオパケットの出力速度およびダミーパケットの出力速度の和になる。端末装置800は、送信パケットを受信すると、上述したようにインターネット600において欠落した送信パケットの量に基づいて、インターネット600の有効通信速度を計算する。このとき、この送信パケットに含まれるビデオデータの優先度がダミーパケットの優先度よりも高く設定されているので、欠落する送信パケットはダミーパケットのみとなる。つまり、欠落したダミーパケットの量に基づいて有効通信速度を計算する。そして、この有効通信速度に関する速度情報を生成し、インターネット600を介してサーバ装置700に送信する。サーバ装置700は速度情報を取得すると、上述したように有効通信速度に基づいてビデオパケットの出力速度を設定し、ビデオパケットをダミーパケットとともに送信パケットとしてインターネット600を介して端末装置800に送信する。
【0121】
このため、ビデオパケットの到達割合が100%の場合でも、通信速度演算手段822はビデオパケット単独の送信速度Voよりも速い送信速度Voの送信パケットを用いて有効通信速度を計算するので、上述したようにビデオパケットの送信速度Voとインターネット600の通信速度とが一致している状況なのか、インターネット600の通信速度がビデオパケットの送信速度Voよりも速い状況なのかを判断することができる。したがって、インターネット600の有効通信速度が上昇した場合でも、有効通信速度を適切に計算できる。
【0122】
また、ビデオパケットのインターネット600を介して送信される際の優先度を、ダミーパケットの優先度よりも高く設定した。このため、インターネット600におけるビデオパケットの欠落を抑えることができる。
【0123】
さらに、サーバ装置700は、ビデオパケット生成手段720およびマルチプレクサ740にて、通信速度演算手段822により計算された有効通信速度に基づいて端末装置800に送信するビデオパケットの送信速度Voを設定する。したがって、第1の実施の形態と同様の作用により、画像や音声が途切れたり乱れたりしない映像を提供できるとともに、インターネット600を有効活用できる。
【0124】
また、ダミーパケットの送信速度を、インターネット600の有効通信速度以上の10Mbpsに設定している。このため、サーバ装置700より送信される送信パケットの送信速度Voは常にインターネット600の有効通信速度よりも大きくなるので、ダミーパケットの到達割合は常に100%未満となる。したがって、インターネット600の有効通信速度を確実に計算できる。
【0125】
また、ビデオパケットの送信速度Voを、通信速度演算手段822にて計算された有効通信速度以下の速度に設定する構成にした。このため、第1の実施の形態と同様の作用によりインターネット600におけるビデオパケットの欠落を最小限に抑えることができる。
【0126】
サーバ装置700のマルチプレクサ740は、第1の実施の形態のマルチプレクサ340のようにパケット要求信号に基づいて送信するパケットの種類を選択せずに、ビデオパケットをダミーパケットとともに送信パケットとしてインターフェース310に出力する。このため、パケット要求信号を生成する蓄積量認識手段426Bを設ける必要がないので、端末装置800の構成を第1の実施の形態の端末装置400よりも簡略化できる。
【0127】
また、サーバ装置700および端末装置800を、ベストエフォート型のネットワークであるインターネット600を介してデータを送受信するデータ送受信システム500に適用した。このため、上述したような効果を最大限に発揮できる。
【0128】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
【0129】
すなわち、上述したように、各実施の形態においてパケット生成手段とダミーパケット生成手段とを別々に設けたが、これらを一つの構成、例えば送信パケット生成手段としてもよい。
【0130】
また、各実施の形態において、端末装置400,800の要求信号生成手段423により生成される要求信号に基づいてビデオパケットを送信する構成にしたが、例えばサーバ装置300,700の管理者の操作により、サーバ装置300,700から積極的に端末装置400,800にビデオパケットを送信する構成にしてもよい。
【0131】
また、各実施の形態において、本発明をベストエフォート型のネットワーク200,600を用いたデータ送受信システム100,500に適用した場合について例示したが、これに限らずギャランティ型のネットワークなどを用いたデータ送受信システムに適用してもよい。
【0132】
そして、第1の実施の形態において、マルチプレクサ340に設けられた切換手段により、ビデオパケットおよびダミーパケットを端末装置400に時分割で送信する構成にしたが、これに限らず他の手段を用いてもよい。
【0133】
また、第1の実施の形態において、サーバ装置300がビデオデータの送信を要求する旨の要求信号を認識した際に、最初にビデオパケットを送信する構成について例示したが、これに限らず最初にダミーパケットを送信する構成にしてもよい。このようにすれば、サーバ装置300よりビデオパケットを送信する前に、端末装置400にてインターネット200の有効通信速度が計算される。このため、この計算された有効通信速度に基づいて、サーバ装置300より最初に送信するビデオパケットの送信速度を設定できるので、インターネット200におけるビデオパケットの欠落を確実に抑えることができる。
【0134】
また、第1の実施の形態において、受信したパケット要求信号に基づいて送信するパケットの種類を選択し、ビデオパケットおよびダミーパケットを端末装置400に時分割で送信する構成にしたが、これに限らず例えばサーバ装置300に図示しない計時手段を設け、この計時手段により計時された時間により送信するパケットの種類を変更する構成にしてもよい。
【0135】
第1の実施の形態においてダミーパケットの送信速度Voを10Mbpsとしたが、これに限らずビデオパケットの送信速度以上であれば他の値に設定してもよい。また、ダミーパケットの送信速度Voを常に10Mbpsとしたが、これに限らず常にビデオパケットの送信速度以上であれば変動する構成にしてもよい。
【0136】
また、第1の実施の形態において、ビデオパケット生成手段320およびダミーパケット生成手段330にて生成される各パケットを、第2の実施の形態の各パケットと同様の優先度情報を備えたパケットとしてもよい。このようにすれば、インターネット200の利用度が高い場合でも、このサーバ装置300より送信されるビデオパケットは優先的に送信される。したがって、インターネット200におけるビデオパケットの欠落をより確実に抑えることができる。
【0137】
第2の実施の形態においてダミーパケットの送信速度Voを10Mbpsとしたが、これに限らず他の値に設定してもよい。また、ダミーパケットの送信速度Voを常に10Mbpsとしたが、これに限らず変動する構成にしてもよい。例えば、ビデオパケットおよびダミーパケットを重畳させた送信パケットの送信速度Voが、常にインターネット600の最大通信速度の10Mbpsとなるように、ビデオパケットの送信速度Voにあわせてダミーパケットの送信速度Voを変動させる構成が例示できる。
【0138】
第2の実施の形態において、インターネット600の有効通信速度の計算を常に行う構成にしてもよい。
【0139】
また、各実施の形態において、端末装置400,800に送受信器410,810を設けた構成について例示したが、端末装置400,800および送受信器410,810を別体とし、送受信器410,810として例えば携帯電話やPHSなどを用いて、この送受信器410,810を端末装置400,800に接続してデータの送受信を適宜実行させる構成にしてもよい。
【0140】
その他、本発明の実施の際に具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲での他の構造などに適宜変更できる。
【0141】
[実施の形態の作用効果]
上述したような実施の形態では、サーバ装置300は、ビデオパケット生成手段320にてビデオデータを分割することによりビデオパケットを生成し、ダミーパケット生成手段330にてインターネット200の有効通信速度を演算するためのダミーパケットを生成する。サーバ装置300は、ビデオデータの送信を要求する旨の要求信号を認識すると、マルチプレクサ340にてビデオパケットおよびダミーパケットを時分割で、かつ、ダミーパケットをビデオパケットの送信速度以上の送信速度Voで端末装置400に送信する。そして、サーバ装置300は、インターネット200において欠落したダミーパケットの量に基づいて計算される、インターネット200の有効通信速度に関する速度情報を取得する。そして、ビデオパケット生成手段320にてこの速度情報の有効通信速度に基づいてビデオパケットの出力速度を設定し、マルチプレクサ340にて、ビデオパケットを設定された出力速度と同じ速度の送信速度Voでインターネット200を介して端末装置400に送信する。
【0142】
このため、端末装置400におけるビデオパケットの到達割合が100%となるような送信速度Voでビデオパケットを送信する場合でも、このビデオパケットの送信速度よりも速い送信速度Voでダミーパケットを送信し、このダミーパケットのインターネット200における欠落量より計算される有効通信速度に関する速度情報を取得するので、有効通信速度がビデオパケットの送信速度Voよりも速い状況なのか否かを判断できる。したがって、インターネット200の有効通信速度が上昇した場合でも、有効通信速度を適切に推定できる。また、有効通信速度は、インターネット200において欠落したビデオデータを有さないダミーパケットの量に基づいて計算される。このため、有効通信速度の計算の際に生じるインターネット200におけるビデオデータの欠落を抑えることができる。さらに、サーバ装置300は、ビデオパケット生成手段320およびマルチプレクサ340にて、取得した速度情報に記載された有効通信速度に基づいて端末装置400に送信するビデオパケットの送信速度Voを設定する。したがって、インターネット200の有効通信速度に応じた送信速度Voでビデオパケットを送信するので、インターネット200におけるビデオパケットの欠落をより抑えることができ、画像や音声が途切れたり乱れたりしない映像を提供できる。また、インターネット200が空いている状態をなくすことができるので、インターネット200を有効活用できる。
【0143】
また、別の実施の形態では、サーバ装置700は、ビデオパケット生成手段720にてインターネット600を介して送信される際の優先度が高いビデオパケットを生成し、ダミーパケット生成手段730にてビデオパケットよりも優先度が低いダミーパケットを生成する。サーバ装置700は、ビデオデータの送信を要求する旨の要求情報を認識すると、マルチプレクサ740にてビデオパケットをダミーパケットともに送信パケットとして、インターネット600を介して端末装置800に送信する。そして、このときの送信パケットの送信速度Voは、ビデオパケットの出力速度およびダミーパケットの出力速度の和になる。そして、サーバ装置700は、インターネット600において欠落した送信パケットの量に基づいて計算される有効通信速度に関する速度情報を取得する。このとき、送信パケットに含まれるビデオデータの優先度がダミーパケットの優先度よりも高く設定されているので、欠落する送信パケットはダミーパケットのみとなる。つまり、欠落したダミーパケットの量に基づいて計算される有効通信速度に関する速度情報を取得する。そして、ビデオパケット生成手段720にてこの速度情報の有効通信速度に基づいてビデオパケットの出力速度を設定し、マルチプレクサ740にて、ビデオパケットを設定された出力速度と同じ速度の送信速度Voでインターネット600を介して端末装置400に送信する。
【0144】
このため、端末装置800におけるビデオパケットの到達割合が100%となるような送信速度Voでビデオパケットを送信する場合でも、このビデオパケットをダミーパケットとともに送信パケットとして送信し、この送信パケットのインターネット600における欠落量より計算される有効通信速度に関する速度情報を取得するので、有効通信速度がビデオパケットの送信速度Voよりも速い状況なのか否かを判断できる。したがって、インターネット600の有効通信速度が上昇した場合でも、有効通信速度を適切に推定できる。また、ビデオパケットのインターネット600を介して送信される際の優先度を、ダミーパケットの優先度よりも高く設定した。このため、インターネット600におけるビデオパケットの欠落を抑えることができる。さらに、サーバ装置700は、ビデオパケット生成手段720およびマルチプレクサ740にて、取得した速度情報に記載された有効通信速度に基づいて端末装置800に送信するビデオパケットの送信速度Voを設定する。したがって、インターネット600の有効通信速度に応じた送信速度Voでビデオパケットを送信するので、インターネット600におけるビデオパケットの欠落をより抑えることができ、画像や音声が途切れたり乱れたりしない映像を提供できる。また、インターネット600が空いている状態をなくすことができるので、インターネット600を有効活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のデータ送受信システムの概略構成を示す模式図である。
【図2】本発明のデータ送受信システムの一実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図3】前記一実施の形態におけるデータ送受信システムの動作を示すタイミングチャートである。
(a):マルチプレクサの出力選択
(b):ビデオパケット生成手段の出力
(c):ダミーパケット生成手段の出力
(d):サーバ装置から送信される送信パケットの種類
(e):サーバ装置から送信される送信パケットの送信速度
(f):端末装置に到達した送信パケットの速度
(g):端末装置に到達した送信パケットの種類
(h):デマルチプレクサの出力選択
(i):バッファ部の受信
(j):通信速度演算手段の受信
【図4】前記一実施の形態における端末装置のパケット受信処理を示すタイミングチャートである。
【図5】前記一実施の形態におけるサーバ装置のパケット送信処理を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明のデータ送受信システムの他の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図7】前記他の実施の形態におけるデータ送受信システムの動作を示すタイミングチャートである。(a):ビデオパケット生成手段の出力
(b):ダミーパケット生成手段の出力
(c):サーバ装置から送信される送信パケットの種類
(d):サーバ装置から送信される送信パケットの送信速度
(e):端末装置に到達した送信パケットの速度
(f):端末装置に到達した送信パケットの種類
(g):デマルチプレクサの出力選択
(h):バッファ部の受信
(i):通信速度演算手段の受信
【図8】前記他の実施の形態におけるサーバ装置のパケット送信処理を示すタイミングチャートである。
【図9】前記他の実施の形態における端末装置のパケット受信処理を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
100,500 データ処理システムとしてのデータ送受信システム
200,600 ネットワークとしてのインターネット
300,700 データ処理装置としても機能するサーバ装置
320,720 送信制御手段および速度設定手段としても機能するデータパケット生成手段としてのビデオパケット生成手段
330,730 送信制御手段としても機能するダミーパケット生成手段
340,740 送信制御手段としてのマルチプレクサ
400,800 データ処理装置としても機能する端末装置
410,810 パケット受信手段としての送受信器
421 出力制御手段としてのデマルチプレクサ
422,822 速度情報生成手段としても機能する通信速度演算手段
423 バッファとしてのメモリ
425B 蓄積量認識手段

Claims (24)

  1. ネットワークを介してデータを送信するデータ処理装置であって、
    前記データを分割したデータパケットを生成するデータパケット生成手段と、
    前記ネットワークの有効通信速度を演算するためのダミーパケットを生成するダミーパケット生成手段と、
    前記データの送信を要求する旨の要求信号を取得し認識することにより前記データパケットおよび前記ダミーパケットを時分割でかつ前記ダミーパケットを前記データパケットの送信速度以上の送信速度で前記ネットワークを介して送信する送信制御手段と、
    この送信制御手段により送信された際に前記ネットワークにおいて欠落した前記ダミーパケットの量に基づいて演算される前記有効通信速度に関する速度情報を前記ネットワークを介して取得し、この取得した速度情報に基づいて前記送信制御手段による前記データパケットの送信速度を設定する速度設定手段と、
    を具備した
    ことを特徴としたデータ処理装置。
  2. 請求項1に記載のデータ処理装置であって、
    前記送信制御手段は、前記データパケットおよび前記ダミーパケットを時分割で前記ネットワークを介して送信する際に、前記データパケットおよび前記ダミーパケットのうちのいずれか一方を選択するための切換手段を備えた
    ことを特徴としたデータ処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のデータ処理装置であって、
    前記送信制御手段は、前記要求信号を認識した際に、最初に前記ダミーパケットを送信する
    ことを特徴としたデータ処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のデータ処理装置であって、
    前記ダミーパケットは、前記ネットワークを介して送信される際の前記データパケットよりも低い優先度に関する優先度情報を有した
    ことを特徴としたデータ処理装置。
  5. ネットワークを介してデータを送信するデータ処理装置であって、
    前記データを分割したデータパケットを生成するデータパケット生成手段と、
    前記ネットワークを介して送信される際の前記データパケットよりも低い優先度に関する優先度情報を有したダミーパケットを生成するダミーパケット生成手段と、
    前記データの送信を要求する旨の要求信号を取得し認識することにより前記ダミーパケットを前記データパケットとともに前記ネットワークを介して送信する送信制御手段と、
    この送信制御手段により送信された際に前記ネットワークにおいて欠落した前記ダミーパケットの量に基づいて演算される前記有効通信速度に関する速度情報を前記ネットワークを介して取得し、この取得した速度情報に基づいて前記送信制御手段による前記データパケットの送信速度を設定する速度設定手段と、
    を具備した
    ことを特徴としたデータ処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のデータ処理装置であって、
    前記送信制御手段は、前記ダミーパケットを前記ネットワークの有効通信速度より速い送信速度で前記ネットワークを介して送信する
    ことを特徴としたデータ処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のデータ処理装置であって、
    前記速度設定手段は、前記データパケットの送信速度を前記速度情報の有効通信速度以下に設定する
    ことを特徴としたデータ処理装置。
  8. ネットワークを介してデータを受信するデータ処理装置であって、
    前記データを分割したデータパケットおよび前記ネットワークの有効通信速度を演算するためのダミーパケットであって時分割で送信される前記データパケットおよび前記ダミーパケットを前記ネットワークを介して受信するパケット受信手段と、
    このパケット受信手段にて受信した前記ダミーパケットの前記ネットワークにおいて欠落した量を認識し、この認識した前記ダミーパケットの欠落した量に基づいて前記ネットワークの有効通信速度を演算する通信速度演算手段と、
    この通信速度演算手段により演算された前記有効通信速度に関する速度情報を生成し前記ネットワークを介して送信する速度情報生成手段と、
    を具備したことを特徴としたデータ処理装置。
  9. 請求項8に記載のデータ処理装置であって、
    前記パケット受信手段にて受信した前記データパケットを一時的に蓄えるバッファと、
    このバッファに蓄えられた前記データパケットの蓄積パケット量を認識し、この認識した蓄積パケット量が前記バッファの容量の所定量以上の場合には前記ダミーパケットの送信を要求する旨のパケット要求信号を生成し、前記蓄積パケット量が前記バッファの容量の所定量以下の場合には前記データパケットの送信を要求する旨のデータパケット要求信号を生成し、この生成したパケット要求信号を前記ネットワークを介して送信する蓄積量認識手段と、
    を具備したことを特徴としたデータ処理装置。
  10. 請求項9に記載のデータ処理装置であって、
    前記パケット受信手段にて受信したパケットの種類を認識し、この認識したパケットが前記データパケットの場合にはこのデータパケットを前記バッファに出力し、前記認識したパケットが前記ダミーパケットの場合にはこのダミーパケットを前記通信速度演算手段に出力する出力制御手段を具備した
    ことを特徴としたデータ処理装置。
  11. 請求項10に記載のデータ処理装置であって、
    前記出力制御手段は、前記パケット受信手段にて受信したパケットを、前記バッファおよび前記通信速度演算手段のうちのいずれか一方に出力するための切換手段を備えた
    ことを特徴としたデータ処理装置。
  12. 請求項8ないし請求項11のいずれかに記載のデータ処理装置であって、
    前記ダミーパケットは、前記ネットワークを介して送信される際の前記データパケットよりも低い優先度に関する優先度情報を有した
    ことを特徴としたデータ処理装置。
  13. ネットワークを介してデータを受信するデータ処理装置であって、
    前記データを分割したデータパケット、および、前記ネットワークを介して送信される際の前記データパケットよりも低い優先度に関する優先度情報を有したダミーパケットであって同時に送信される前記データパケットおよび前記ダミーパケットを前記ネットワークを介して受信するパケット受信手段と、
    このパケット受信手段にて受信した前記ダミーパケットの前記ネットワークにおいて欠落した量を認識し、この認識した前記ダミーパケットの欠落した量に基づいて前記ネットワークの有効通信速度を演算する通信速度演算手段と、
    この通信速度演算手段により演算された前記有効通信速度に関する速度情報を生成し前記ネットワークを介して送信する速度情報生成手段と、
    を具備したことを特徴としたデータ処理装置。
  14. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のデータ処理装置と、
    このデータ処理装置にネットワークを介して送受信可能に接続され、前記ネットワークを介して送信される前記データパケットおよび前記ダミーパケットを受信するパケット受信手段、前記有効通信速度を演算する通信速度演算手段、および、この通信速度演算手段にて演算された前記有効通信速度に基づいて前記速度情報を生成しこの速度情報を前記ネットワークを介して前記データ処理装置に送信する速度情報生成手段を備えた端末装置と、
    を具備したことを特徴としたデータ処理システム。
  15. 請求項8ないし請求項12のいずれかに記載のデータ処理装置と、
    このデータ処理装置にネットワークを介して送受信可能に接続され、前記データパケットを生成するデータパケット生成手段、前記ダミーパケットを生成するダミーパケット生成手段、前記ネットワークを介して送信される前記要求信号を取得し認識することにより前記データパケットおよび前記ダミーパケットを前記ネットワークを介して時分割にかつ前記ダミーパケットを前記データパケットの送信速度以上の送信速度で送信する送信制御手段、および、前記速度情報を取得しこの取得した速度情報に基づいて前記送信制御手段による前記データパケットの送信速度を設定する速度設定手段を備えたサーバ装置と、
    を具備したことを特徴としたデータ処理システム。
  16. 請求項13に記載のデータ処理装置と、
    このデータ処理装置にネットワークを介して送受信可能に接続され、前記データパケットを生成するデータパケット生成手段、前記ダミーパケットを生成するダミーパケット生成手段、前記ネットワークを介して送信される前記要求信号を取得し認識することにより前記データパケットおよび前記ダミーパケットを前記ネットワークを介して同時に送信する送信制御手段、および、前記速度情報を取得しこの取得した速度情報に基づいて前記送信制御手段による前記データパケットの送信速度を設定する速度設定手段を備えたサーバ装置と、
    を具備したことを特徴としたデータ処理システム。
  17. データを有するサーバ装置から、このサーバ装置にネットワークを介して各種情報を送受信可能に接続する端末装置に前記データを送信するデータ処理システムであって、
    前記サーバ装置は、
    前記データを分割したデータパケットを生成するデータパケット生成手段と、
    前記ネットワークの有効通信速度を演算するためのダミーパケットを生成するダミーパケット生成手段と、
    前記データの送信を要求する旨の要求信号を取得し認識することにより前記データパケットおよび前記ダミーパケットを時分割でかつ前記ダミーパケットを前記データパケットの送信速度以上の送信速度で前記ネットワークを介して前記端末装置に送信する送信制御手段と、
    前記有効通信速度に関する速度情報を前記ネットワークを介して前記端末装置より取得し、この取得した速度情報に基づいて前記送信制御手段による前記データパケットの送信速度を設定する速度設定手段と、
    を備え、
    前記端末装置は、
    前記データパケットおよび前記ダミーパケットを前記ネットワークを介して前記サーバ装置より受信するパケット受信手段と、
    このパケット受信手段にて受信した前記ダミーパケットの前記ネットワークにおいて欠落した量を認識し、この認識した前記ダミーパケットの欠落した量に基づいて前記有効通信速度を演算する通信速度演算手段と、
    この通信速度演算手段により演算された前記有効通信速度に関する前記速度情報を生成し前記ネットワークを介して前記サーバ装置に送信する速度情報生成手段と、
    を備えた
    ことを特徴としたデータ処理システム。
  18. データを有するサーバ装置から、このサーバ装置にネットワークを介して各種情報を送受信可能に接続する端末装置に前記データを送信するデータ処理システムであって、
    前記サーバ装置は、
    前記データを分割したデータパケットを生成するデータパケット生成手段と、
    前記ネットワークを介して送信される際の前記データパケットよりも低い優先度に関する優先度情報を有したダミーパケットを生成するダミーパケット生成手段と、
    前記データの送信を要求する旨の要求信号を取得し認識することにより前記ダミーパケットを前記データパケットとともに前記ネットワークを介して前記端末装置に送信する送信制御手段と、
    前記有効通信速度に関する速度情報を前記ネットワークを介して前記端末装置より取得し、この取得した速度情報に基づいて前記送信制御手段による前記データパケットの送信速度を設定する速度設定手段と、
    を備え、
    前記端末装置は、
    前記データパケットおよび前記ダミーパケットを受信するパケット受信手段と、
    このパケット受信手段にて受信した前記ダミーパケットの前記ネットワークにおいて欠落した量を認識し、この認識した前記ダミーパケットの欠落した量に基づいて前記有効通信速度を演算する通信速度演算手段と、
    この通信速度演算手段により演算された前記有効通信速度に関する前記速度情報を生成し前記ネットワークを介して前記サーバ装置に送信する速度情報生成手段と、
    を備えた
    ことを特徴としたデータ処理システム。
  19. 演算手段により、ネットワークを介してデータを送信するデータ処理方法であって、
    前記演算手段は、
    前記データを分割したデータパケットおよび前記ネットワークの有効通信速度を演算するためのダミーパケットを生成し、
    前記データの送信を要求する旨の要求信号を取得し認識することにより前記データパケットおよび前記ダミーパケットを時分割でかつ前記ダミーパケットを前記データパケットの送信速度以上の送信速度で前記ネットワークを介して送信し、
    この送信により前記ネットワークにおいて欠落した前記ダミーパケットの量に基づいて演算される前記有効通信速度に関する速度情報を前記ネットワークを介して取得し、
    この取得した速度情報に基づいて前記データパケットの送信速度を設定し、この設定した送信速度で前記データパケットを前記ネットワークを介して送信することを特徴とするデータ処理方法。
  20. 演算手段により、ネットワークを介してデータを送信するデータ処理方法であって、
    前記演算手段は、
    データを分割したデータパケットおよび前記ネットワークを介して送信される際の前記データパケットよりも低い優先度に関する優先度情報を有したダミーパケットを生成し、
    前記データの送信を要求する旨の要求信号を取得し認識することにより前記ダミーパケットを前記データパケットとともに前記ネットワークを介して送信し、
    この送信により前記ネットワークにおいて欠落した前記ダミーパケットの量に基づいて演算される前記有効通信速度に関する速度情報を前記ネットワークを介して取得し、
    この取得した速度情報に基づいて前記データパケットの送信速度を設定し、この設定した送信速度で前記データパケットを前記ネットワークを介して送信する
    ことを特徴とするデータ処理方法。
  21. 演算手段により、ネットワークを介してデータを受信するデータ処理方法であって、
    前記演算手段は、
    前記データを分割したデータパケットおよび前記ネットワークの有効通信速度を演算するためのダミーパケットであって時分割で送信される前記データパケットおよび前記ダミーパケットを前記ネットワークを介して受信し、
    この受信した前記ダミーパケットの前記ネットワークにおいて欠落した量を認識し、この認識した前記ダミーパケットの欠落した量に基づいて前記ネットワークの有効通信速度を演算し、
    この演算した前記有効通信速度に関する速度情報を生成し前記ネットワークを介して送信する
    ことを特徴とするデータ処理方法。
  22. 演算手段により、ネットワークを介してデータを受信するデータ処理方法であって、
    前記演算手段は、
    前記データを分割したデータパケットおよび前記ネットワークを介して送信される際の前記データパケットよりも低い優先度に関する優先度情報を有したダミーパケットであって同時に送信される前記データパケットおよび前記ダミーパケットを前記ネットワークを介して受信し、
    この受信した前記ダミーパケットの前記ネットワークにおいて欠落した量を認識し、この認識した前記ダミーパケットの欠落した量に基づいて前記ネットワークの有効通信速度を演算し、
    この演算した前記有効通信速度に関する速度情報を生成し前記ネットワークを介して送信する
    ことを特徴とするデータ処理方法。
  23. 請求項19ないし請求項22のいずれかに記載のデータ処理方法を演算手段に実行させる
    ことを特徴としたデータ処理プログラム。
  24. 請求項23に記載のデータ処理プログラムが演算手段にて読み取り可能に記録された
    ことを特徴としたデータ処理プログラムを記録した記録媒体。
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