JP2004330946A - Working vehicle - Google Patents
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- E02F9/16—Cabins, platforms, or the like, for drivers
- E02F9/166—Cabins, platforms, or the like, for drivers movable, tiltable or pivoting, e.g. movable seats, dampening arrangements of cabins
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トラック等への荷物の積込時において、オペレータが作業状況を確認できるように、キャブが昇降できる作業車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、キャブが昇降できる作業車両の昇降機構として、パラレルリンク機構を使用したもの(例えば、特許文献1参照)等があった。このようなパラレルリンク機構を備えた作業車両は、図8と図9に示すように、下部走行体51と、この下部走行体51に旋回機構52を介して支持される上部旋回体(車両本体)53とを備え、上部旋回体53に、パラレルリンク機構54を介してキャブ55が支持されている。なお、上記特許文献1に記載のものでは、この昇降用のパラレルリンク機構54に加えてキャブ55を前後方向に移動させるためのリンク機構を備えているが、説明の簡略化のために、上記図8と図9においてはそれを省略している。
【0003】
パラレルリンク機構54は、上部旋回体53とキャブ55との間に介設される上リンク56と下リンク57とを備える。この場合、上部旋回体53には支柱58が立設され、キャブ55には支持片59が設けられ、この支柱58と支持片59とに上記上リンク56と下リンク57とが枢結されている。そして、昇降用シリンダ60が下リンク57よりも下方において、支柱58と支持片59との間に介設されている。すなわち、昇降用シリンダ60は、そのシリンダ本体61の基端部が支柱58に枢結され、そのピストンロッド62の先端部が支持片59に枢結されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−335449号公報(第2頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そして、図8に示すように、昇降用シリンダ60のピストンロッド62が縮んだ状態では、キャブ55が下降した状態となり、この状態から昇降用シリンダ60のピストンロッド62が伸びれば、図9に示すように、キャブ55が水平状態を維持しつつ上昇する。すなわち、上リンク56及び下リンク57はそれぞれその基端枢結部56b、57bを中心に揺動して、キャブ55が上下動する。
【0006】
このため、キャブ55の昇降量は、上リンク56及び下リンク57の揺動範囲にて決定される。すなわち、昇降用シリンダ60のピストンロッド62が最も縮んだ状態をキャブ55の最下位となり、昇降用シリンダ60のピストンロッド62が最も伸びた状態をキャブ55の最上位となる。この際、キャブ55の最下位の状態における下リンク57の先端枢結部57aの位置を図10の実線で示す位置とし、この状態からキャブ55が上昇して最上位となれば、下リンク57の先端枢結部57aは図10の仮想線で示す位置となる。従って、この先端枢結部57aの上下方向差(H)が昇降量となり、この昇降量をあまり大きく取れなかった。このため、この作業車両を使用してトラック等に荷物を積み込む際に、キャブ55の上昇量が少なく、図9に示すように、オペレータの視野の下限線Lが二点鎖線で示す位置となり、このトラック荷台64の内部の底面65全体が見えず、作業性(荷物の積込作業)に劣っていた。
【0007】
ところで、昇降量が少ないものであっても、最下位のキャブ高さを高くすることによって、最上位でのキャブ高さを高くすることができてオペレータの視野を広くして作業性の向上を図ることが可能である。しかしながら、走行時等には高さ制限があり、この制限によって最下位での高さをあまり高位とすることができない。このために十分な視野を確保する高さにはできなかった。
【0008】
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、キャブの最下位での高さ位置を高位にすることなく昇降量を大きくとれて視野広さを大きくとれる作業車両を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び効果】
そこで請求項1の作業車両は、車両本体1と、キャブ2と、このキャブ2を昇降可能として上記車両本体1に支持する昇降機構3とを備えた作業車両であって、上記昇降機構3は、車両本体1とキャブ2とを連結する揺動アーム12と、中間部13cが上記揺動アーム12における車両本体1とキャブ2との連結部の間に枢結される中間リンク13と、この中間リンク13の下端側13bにその先端側15aが枢結されると共に、上記揺動アーム12の本体側枢結部21よりも下方において上記車両本体1側にその基端側15bが枢結される下リンク15と、上記中間リンク13の上端側13aにその基端側17bが枢結されると共に、上記揺動アーム12のキャブ側枢結部22よりも上方において上記キャブ2側にその先端側17aが枢結される上リンク17とを備え、昇降用シリンダ11の作動にて、上記揺動アーム12がその本体側枢結部21を中心に揺動し、上記上リンク17と揺動アーム12と下リンク15とが平行状態を維持しつつキャブ2が水平状態を保持して昇降することを特徴としている。
【0010】
上記請求項1の作業車両では、キャブ2が昇降する場合、その昇降量は揺動アーム12の揺動範囲に決定される。すなわち、昇降用シリンダ11のピストンロッド31が最も縮んだ状態でキャブ2の最下位に位置し、この状態から昇降用シリンダ11のピストンロッド31が伸びて行けば、揺動アーム12はその本体側枢結部21を中心に揺動し、ピストンロッド31が最も伸びた状態で、キャブ2が最上位に位置する。この際、下リンク15と、上リンク17と、中間リンク13とを有することによって、キャブ2を水平状態に維持しつつ上昇する。また、キャブ2が最上位に位置する状態から、ピストンロッド31が縮んで行けば、揺動アーム12はその本体側枢結部(基端枢結部)21を中心に揺動して、キャブ2が水平状態を維持しつつ下降する。そして、ピストンロッド31が最も縮んだ状態で、キャブ2が最下位に位置に戻すことになる。
【0011】
この場合、キャブ2の最下位の状態における揺動アーム12の先端枢結部(キャブ側枢結部)22の位置を図6の実線で示す位置とし、この状態からキャブ2が上昇して最上位となれば、揺動アーム12のキャブ側枢結部22の位置は図6の仮想線で示す位置となる。このキャブ側枢結部22の上下方向差が昇降量Hとなる。この際、従来のパラレルリンク機構54を示す図10と比較すれば、この請求項1の作業車両では、揺動中心(揺動アーム12の本体側枢結部21)を従来の上リンク56の基端枢結部56bの位置とし、その揺動先端部(揺動アーム12のキャブ側枢結部22)を従来の下リンク57の先端枢結部57aとすることができる。このため、請求項1の作業車両では、その揺動半径(揺動アーム12の長さ)を、図10における上リンク56の先端枢結部56a及び基端枢結部56bと、下リンク57の先端枢結部57a及び基端枢結部57bとで構成する平行四辺形の対角線(下リンク57の先端枢結部57aと上リンク56の基端枢結部56bとを結ぶ線)とすることができ、大きくすることができる。
【0012】
このように揺動半径を大きくすることによって、昇降量Hを増加させることができる。このため、キャブ2の最上位での高さ位置を高位とすることができ、このキャブ2内のオペレータは高位から作業することができて、視野は拡大して、作業性の向上を図ることができる。また、キャブ2の最下位での高さ位置を高位とする必要がないので、走行時等における高さ制限を受けることもない。しかも、下リンク15は、中間リンク13の下端側13bにその先端側15aが枢結されると共に、上記揺動アーム12の本体側枢結部21よりも下方において上記車両本体1側にその基端側15bが枢結され、上リンク17は、中間リンク13の上端側13aにその基端側17bが枢結されると共に、上記揺動アーム12のキャブ側枢結部22よりも上方において上記キャブ2側にその先端側17aが枢結されるので、その昇降機構3の前後方向長さが大きくなるのを抑えることができる。このように、キャブ2を上昇させない走行時とにおいては、作業車両に上記昇降機構3を設けてもこの昇降機構3によって車両全体が大型化せず、従来のものと同一大きさに維持することができる。
【0013】
請求項2の作業車両は、上記昇降用シリンダ11が、車両本体1とキャブ2との間に介設されることを特徴としている。
【0014】
上記請求項2の作業車両では、昇降用シリンダ11が、車両本体1とキャブ2との間に介設されるので、揺動アーム12の揺動を確実に行うことができて、この昇降用シリンダ11の駆動によるキャブ4の昇降が安定する。また、車両本体1とキャブ2との間のスペースに昇降用シリンダ11を有効に配置することができ、この昇降用シリンダ11を配置したことによる作業車両の大型化を防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の作業車両の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1から図3はこの発明の作業車両の全体側面図であり、この作業車両は、車両本体1と、キャブ2と、このキャブ2を昇降可能として上記車両本体1に支持する昇降機構3とを備える。すなわち、この作業車両は、車輪4を有する下部走行体5と、この下部走行体5に旋回機構6を介して支持される上部旋回体7と、この上部旋回体7に昇降機構3を介して支持されるキャブ2とを備え、キャブ2が昇降可能とされている。この場合、上部旋回体7を上記車両本体1と呼ぶものとする。なお、下部走行体5には、走行時以外の作業時等において地面Eに接地されるアウトリガ8が設けられている。
【0016】
そして、昇降機構3は、リンク構造体10と昇降用シリンダ(油圧シリンダ)11とを備える。リンク構造体10は、図4に示すように、一対の揺動アーム12、12と、この揺動アーム12、12の中央部(中間部)12c、12cにその中間部13c、13cが枢結される中間リンク13、13と、中間リンク13、13の下端部13b、13bにその先端部15a、15aが枢結される下リンク15、15と、中間リンク13、13の上端部13a、13aにその基端部17b、17bが枢結される上リンク17、17とを備える。
【0017】
この場合、図1等に示すように、上部旋回体7には支柱18、18が立設され、キャブ2の基板19には、支持片20、20が付設されている。そして、この支柱18、18の上端部18a、18aに揺動アーム12、12の基端部12b、12bが枢結されると共に、上記支持片20、20の下端部20b、20bに揺動アーム12、12の先端部12a、12aが枢結されている。また、下リンク15、15の基端部15b、15bが支柱18、18の中間高さ位置に枢結され、上リンク17、17の先端部17a、17aが支持片20、20の上端部20a、20aに枢結される。すなわち、下リンク15、15の基端部15b、15bが揺動アーム12、12の本体側枢結部21、21よりも下方において車両本体1側に枢結され、上リンク17、17の先端部17a、17aが揺動アーム12、12のキャブ側枢結部22、22よりも上方においてキャブ2側に枢結されている。
【0018】
このように、揺動アーム12、中間リンク13、下リンク15、及び上リンク17は夫々一対有するので、複数の連結バー23a・・にて連結されている。すなわち、上リンク17、17は、その先端部17a、17aが第1連結バー23aにて連結されると共に、その基端部17b、17bが第3連結バー23cにて連結される。中間リンク13、13は、その上端部13a、13aが上記第3連結バー23cにて連結されると共に、その下端部13b、13bが第4連結バー23dにて連結される。揺動アーム12、12は、その先端部12a、12aが第2連結バー23bにて連結されると共に、その基端部12b、12bが第5連結バー23eにて連結される。下リンク15、15は、その先端部15a、15aが第4連結バー23dにて連結され、その基端部15b、15bが第6連結バー23fにて連結されている。
【0019】
この際、揺動アーム12と中間リンク13との枢結部24は、図1に示すように、揺動アーム12の本体側枢結部21とキャブ側枢結部22とを結ぶ直線A1上に配置され、下リンク15の中心線A2と、上リンク17の中心線A3とは、この直線A1に対して平行に配置される。また、揺動アーム12は、本体側枢結部21と枢結部24との間の寸法と、キャブ側枢結部22と枢結部24との間の寸法とが同一とされ、下リンク15の先端枢結部25と基端枢結部26との間の寸法と、上記揺動アーム12の枢結部24と本体側枢結部21との間の寸法とが同一とされ、上リンク17の先端枢結部27と基端枢結部28との間の寸法と、キャブ側枢結部22と枢結部24との間の寸法とが同一とされる。
【0020】
次に、昇降用シリンダ11は車両本体1とキャブ2との間に介設されるものであって、一対備える。すなわち、図1等に示すように、各昇降用シリンダ11、11は、そのシリンダ本体30、30の基端部が支柱18、18に枢結されると共に、そのピストンロッド31、31の先端部が支持片20、20に枢結される。この場合、シリンダ本体30の枢結部32は、下リンク15の基端枢結部26の近傍(具体的には、基端枢結部26よりも僅か上方)に設けられ、ピストンロッド31の枢結部33は、揺動アーム12のキャブ側枢結部22の近傍(具体的には、キャブ側枢結部22よりも僅か下方)に設けられる。
【0021】
このため、昇降用シリンダ11、11のピストンロッド31、31が最も縮んだ状態では、図2に示すように、揺動アーム12はそのキャブ側枢結部22が最下位に位置して、キャブ2が最下位に位置する。この状態が、この作業車両の走行時等の状態であって、キャブ格納状態である。そして、この状態から、昇降用シリンダ11、11のピストンロッド31、31が伸びて行けば、揺動アーム12、12がその本体側枢結部21を中心に図1に示すように矢印B方向に揺動することになる。この際、上リンク17と中間リンク13と下リンク15とによって構成されるリンク機構によって、キャブ2はその水平状態を保持されて上昇していくことになる。すなわち、上リンク17と揺動アーム12と下リンク15とが平行状態を維持すると共に、中間リンク13が上下方向に沿って配設された状態で揺動アーム12がその本体側枢結部21を中心に揺動する。
【0022】
そして、この図1に示す状態から昇降用シリンダ11、11のピストンロッド31、31がさらに伸びて、揺動アーム12がその本体側枢結部21を中心にさらに矢印B方向に揺動して最も伸びた状態となれば、図3に示す状態、つまりキャブ2が最上位に位置する状態となる。また、この図3に示す状態から、昇降用シリンダ11、11のピストンロッド31、31が縮んで行けば、揺動アーム12がその本体側枢結部21を中心に矢印C方向に揺動して、キャブ2は水平状態を維持して順次下降する。そして、昇降用シリンダ11、11のピストンロッド31、31が最も縮んだ状態に戻れば、図2にキャブ格納状態に戻る。
【0023】
次に、上記昇降機構3の昇降量について図6を使用して説明する。すなわち、キャブ2の最下位の状態における揺動アーム12の先端枢結部(キャブ側枢結部)22の位置を図6の実線で示す位置とし、この状態からキャブ2が上昇して最上位となれば、揺動アーム12の先端枢結部22の位置は図6の仮想線で示す位置となる。この先端枢結部22の上下方向差が昇降量Hとなる。この際、従来のパラレルリンク機構54を示す図10と比較すれば、この図6に示す昇降機構3を備えた作業車両では、揺動中心(揺動アーム12の本体側枢結部21)を従来の上リンク56の基端枢結部56bの位置とし、その揺動先端部(揺動アーム12の先端枢結部22)を従来の下リンク57の先端枢結部57aとすることができる。このため、図6に示す昇降機構3では、その揺動半径(揺動アーム12の長さ)を、図10における上リンク56の先端枢結部56a及び基端枢結部56bと、下リンク57の先端枢結部57a及び基端枢結部57bとで構成する平行四辺形の対角線(下リンク57の先端枢結部57aと上リンク56の基端枢結部56bとを結ぶ線)とすることができる。これによって、揺動半径が大きくなり、キャブ2の昇降量Hが大きくなる。
【0024】
このように、上記作業車両によれば、キャブ2の昇降量を増加させることができ、キャブ2の最上位での高さ位置を高位とすることができる。これによって、キャブ内のオペレータは高位から作業することができて、視野は拡大して、作業性の向上を図ることができる。すなわち、図5に示すように、トラック35に荷物を積み込む作業をこの作業車両にて行う際には、トラック35の荷台36内部の底面37を有効に確認することができる高さ位置まで、実線で示すようにキャブ2を上昇させることができる。これによって、オペレータの視野の下限線L1が二点鎖線で示す位置となって、視野は拡大して、作業性の向上を図ることができる。これに対して、従来のものでは、図5の仮想線で示す高さ位置程度であり、オペレータの視野の下限線L2が二点鎖線で示す位置となって、トラック35の荷台36の壁に妨げられて視野は狭く、作業性に劣ることになっていた。
【0025】
また、キャブ2の最下位での高さ位置を高位とすることなく、キャブ2の最下位の高さを高位とすることができるので、キャブ格納時のキャブ高さ位置が高位とならず、走行時等における高さ制限を受けることもない。しかも、下リンク15は、中間リンク13の下端部13bにその先端部15aが枢結されると共に、揺動アーム12の本体側枢結部21よりも下方において車両本体1にその基端部15bが枢結され、上リンク17は、中間リンク13の上端部13aにその基端部17bが枢結されると共に、揺動アーム12のキャブ側枢結部22よりも上方においてキャブ2にその先端部17aが枢結されるので、その昇降機構3の前後方向長さが大きくなるのを抑えることができる。このように、キャブ2を上昇させない走行時(キャブ格納時)においては、作業車両に上記昇降機構3を設けてもこの昇降機構3によって車両全体が大型化せず、従来のものと同一大きさに維持することができる。
【0026】
さらに、昇降用シリンダ11が、車両本体1とキャブ2との間に介設されるので、揺動アーム12の揺動を確実に行うことができて、この昇降用シリンダ11の駆動によるキャブ4の昇降が安定する。また、車両本体1とキャブ2との間のスペースに昇降用シリンダ11を有効に配置することができ、この昇降用シリンダ11を配置したことによる作業車両の大型化を防止できる。なお、昇降用シリンダ11のピストンロッド31の突出量を変更することによって、昇降範囲における任意の高さ位置にキャブ2を停止することができ、作業の種類等に応じてキャブ2の高さを調整することができる。
【0027】
図7は昇降機構3の他のリンク構造体10を示し、この場合、揺動アーム12として一つの箱型フレームを使用している。すなわち、車両本体1側に一本の支柱40を立設して、この支柱40の上端の一対の支持片41、41間に揺動アーム12の基端部12bを挿入し、この支持片41、41にこの基端部12bを枢結すると共に、揺動アーム12の先端部12aをキャブ2の支持片20、20(図4等参照)間に挿入し、この支持片20、20にこの先端部12aを枢結する。そして、この揺動アーム12の両側面にそれぞれ中間リンク13、13の中間部13c、13cを枢結すると共に、各中間リンク13、13にそれぞれ上リンク17、17と下リンク15、15とを枢結する。この際、下リンク15、15は、その先端部15a、15aが中間リンク13、13の下端部13b、13bに枢結されると共に、その基端部15b、15bが上記支柱40に枢結され、上リンク17、17は、その先端部17a、17aが上記支持片20、20に枢結されると共に、その基端部17b、17bが上記中間リンク13、13の上端部13a、13aに枢結される。
【0028】
このため、この図7に示したリンク構造体10を使用しても、上記図4に示したリンク構造体10と同様の機能を発揮することができる。すなわち、この図7においてはその図示を省略しているが、車両本体1とキャブ2との間に介設される昇降用シリンダ11を駆動させれば、揺動アーム12はその本体側枢結部21を中心に揺動することができ、この揺動にともなって、上リンク17と中間リンク13と下リンク15とによって構成されるリンク機構によって、キャブ2はその水平状態を保持されて昇降することができる。しかも、この場合であっても上記図4に示したものと同様、キャブ2の昇降量を増加させることができ、キャブ2の最上位での高さ位置を高位とすることができる。
【0029】
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、上記実施形態では、昇降機構3の昇降用シリンダ11を一対使用したが、1本であってもよい。また、昇降用シリンダ11として、シリンダ本体30がキャブ2側に連結され、ピストンロッド31が本体1側に連結されるものであってもよい。さらに、上記実施形態では、昇降用シリンダ11を本体1側の支柱18(又は支柱40)とキャブ2側の支持片20とに連結したが、車体本体1とキャブ2とに直接的に連結しても、本体1(又は本体1側の支柱18、40)と揺動アーム12とに連結しても、キャブ2(又はキャブ2側の支持片20)と揺動アーム12とに連結してもよい。また、揺動アーム12において、本体側枢結部21と枢結部24との間の寸法と、キャブ側枢結部22と枢結部24との間の寸法とが同一とされなくてもよい。すなわち、中間リンク13の中間部13cが揺動アーム12における車両本体1とキャブ2との連結部の間に枢結されればよく、上記枢結部24を、車両本体1寄りに設けても、またキャブ2寄りに設けてもよい。なお、この発明の作業車両の上記実施形態ではホイール式走行体としたが、クローラ式走行体としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の作業車両の実施形態を示す側面図である。
【図2】上記作業車両のキャブ格納状態を示す側面図である。
【図3】上記作業車両のキャブを最上位に上昇させた状態の側面図である。
【図4】上記作業車両の昇降機構のリンク構造体の斜視図である。
【図5】上記作業車両による作業状態の説明図である。
【図6】上記作業車両のキャブの昇降量を説明する簡略図である。
【図7】上記作業車両の昇降機構の他のリンク構造体の斜視図である。
【図8】従来の作業車両のキャブ格納状態の側面図である。
【図9】従来の作業車両のキャブを最上位に上昇させた状態の側面図である。
【図10】従来の作業車両キャブの昇降量を説明する簡略図である。
【符号の説明】
1 車両本体
2 キャブ
3 昇降機構
11 昇降用シリンダ
12 揺動アーム
13 中間リンク
13a 上端部
13b 下端部
13c 中間部
15 下リンク
15a 先端部
15b 基端部
17 上リンク
17a 先端部
17b 基端部
21 本体側枢結部
22 キャブ側枢結部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a work vehicle capable of raising and lowering a cab so that an operator can check a work situation when loading a load on a truck or the like.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as a lifting / lowering mechanism of a work vehicle capable of raising / lowering a cab, there has been a mechanism using a parallel link mechanism (for example, see Patent Document 1). As shown in FIGS. 8 and 9, a work vehicle provided with such a parallel link mechanism includes a lower traveling
[0003]
The
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-2000-335449 (
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As shown in FIG. 8, when the
[0006]
For this reason, the lift amount of the
[0007]
By the way, even if the amount of lifting and lowering is small, the cab height at the top can be increased by increasing the cab height at the bottom, thereby widening the operator's field of view and improving the workability. It is possible to plan. However, there is a height restriction during traveling or the like, and the height at the lowest position cannot be made too high due to this restriction. For this reason, it was not possible to obtain a sufficient field of view.
[0008]
The present invention has been made in order to solve the above-mentioned conventional drawbacks, and an object of the present invention is to increase a vertical movement amount without increasing a height position at a lowermost position of a cab, thereby increasing a field of view. It is to provide a work vehicle which can be taken.
[0009]
Means and effects for solving the problem
Therefore, a work vehicle according to claim 1 is a work vehicle including a vehicle body 1, a
[0010]
In the work vehicle according to the first aspect, when the
[0011]
In this case, the position of the tip pivot portion (cab-side pivot portion) 22 of the
[0012]
By increasing the swing radius in this way, the amount of elevation H can be increased. For this reason, the height position at the top of the
[0013]
The work vehicle according to
[0014]
In the working vehicle according to the second aspect, the lifting
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, specific embodiments of the work vehicle according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIGS. 1 to 3 are overall side views of a work vehicle according to the present invention. The work vehicle includes a vehicle body 1, a
[0016]
The
[0017]
In this case, as shown in FIG. 1 and the like,
[0018]
As described above, since the
[0019]
At this time, the
[0020]
Next, the lifting
[0021]
For this reason, in a state where the
[0022]
Then, the
[0023]
Next, the elevation amount of the
[0024]
As described above, according to the work vehicle, the amount of lifting and lowering of the
[0025]
In addition, since the lowest position of the
[0026]
Further, since the elevating
[0027]
FIG. 7 shows another
[0028]
Therefore, even if the
[0029]
Although the specific embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above embodiments, and can be implemented with various modifications within the scope of the present invention. For example, in the above embodiment, a pair of the lifting
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing an embodiment of a work vehicle according to the present invention.
FIG. 2 is a side view showing the cab stored state of the work vehicle.
FIG. 3 is a side view showing a state where a cab of the work vehicle is raised to an uppermost position.
FIG. 4 is a perspective view of a link structure of a lifting mechanism of the work vehicle.
FIG. 5 is an explanatory diagram of a work state by the work vehicle.
FIG. 6 is a simplified diagram for explaining the amount of elevation of the cab of the work vehicle.
FIG. 7 is a perspective view of another link structure of the lifting mechanism of the work vehicle.
FIG. 8 is a side view of a conventional working vehicle in a cab stowed state.
FIG. 9 is a side view showing a state in which a cab of a conventional work vehicle is raised to the highest position.
FIG. 10 is a simplified diagram for explaining a vertical movement amount of a conventional work vehicle cab.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Vehicle
Claims (2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003131244A JP2004330946A (en) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | Working vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003131244A JP2004330946A (en) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | Working vehicle |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004330946A true JP2004330946A (en) | 2004-11-25 |
Family
ID=33506476
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003131244A Pending JP2004330946A (en) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | Working vehicle |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004330946A (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013227791A (en) * | 2012-04-26 | 2013-11-07 | Kobelco Contstruction Machinery Ltd | Work machine |
CN103909984A (en) * | 2013-01-05 | 2014-07-09 | 安徽梯佑叉车股份有限公司 | Forklift with liftable and lowerable driving cab |
-
2003
- 2003-05-09 JP JP2003131244A patent/JP2004330946A/en active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013227791A (en) * | 2012-04-26 | 2013-11-07 | Kobelco Contstruction Machinery Ltd | Work machine |
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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