JP2004329908A - 表面掃除装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】掃除装置の下縁と掃除しようとする表面との間の隙間距離が小さい場合でも、ゴミ等が掃除装置の正面部の下縁の前にたまらない表面掃除装置を提供する。
【解決手段】正面部201を備えている本体を包含する表面掃除装置において、正面部201は非平面形の下縁203を包含し、これにより、使用の際には、下縁203と掃除しようとする表面の平面との間の距離は一様ではない。
【選択図】図3
【解決手段】正面部201を備えている本体を包含する表面掃除装置において、正面部201は非平面形の下縁203を包含し、これにより、使用の際には、下縁203と掃除しようとする表面の平面との間の距離は一様ではない。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えば床、又は椅子、ソファーなどの布張り地のための表面掃除装置に関する。
吸引力を使用できない表面掃除装置、例えば回転可能なブラシを使用してごみ、くず、ほこり、ちりなどの粒子を拾い上げて収集するスィーパ式の床掃除装置は、掃除装置の本体の前方正面部を有し、この正面部は実質的に平面の下縁を備えており、これにより、使用の際には、例えば10mmの必要隙間距離が掃除装置の本体の下縁と掃除しようとする表面との間に維持される。
もし掃除装置の下縁と掃除しようとする表面との間の隙間距離が非常に小さい場合には、ごみ等が掃除装置の正面部の下縁の前に溜まってしまい、ごみ等が前記下縁の下を通ることが妨げられて掃除装置の本体内のブラシの剛毛より掃き取られることが妨げられる。
しかしながら、もし掃除装置の下縁と掃除しようとする表面との間の隙間距離が非常に大きい場合には、剛毛の回転により生じる乱流が、掃除装置が前方へ押し動かされるにしたがって、ごみ等を掃除装置の正面部に沿って押し動かすようにする。掃除装置の下縁と掃除しようとする表面との間の隙間を増大するにつれて、ごみ等を拾い上げて収集する掃除装置の効率は減少する。
しかしながら、掃除しようとする表面上のごみ等の粒子の大きさは変わるものである。掃除装置の正面部の下縁と掃除しようとする表面との間に例えば10mmの隙間を有するようにされて、掃除しようとする表面上に通常見つけられるごみ等の大部分のために適当である掃除装置は、高さが10mmよりも大きいごみ等を掃除装置の本体の正面部の下縁の下を通させて掃き取ることができない。今のところ、もし掃除しようとする表面から掃き取ろうとする大きなごみ等が前記下縁と掃除しようとする表面との間の隙間よりも大きい場合には、これらの大きなごみ等を人間の手で拾い上げるか、又は掃除装置の本体を掃除しようとする表面から持ち上げて離し、それからこの大きなごみ等を越えさせて再び置くようにしている。
したがって、掃除装置を掃除しようとする表面から持ち上げる必要なしに、平均的な大きさのごみを効率よく掃き取ることができ、しかも比較的大きなごみ等も掃き取ることができるように掃除装置を改良することが必要とされる。
したがって、本発明の目的は、公知の表面掃除装置の前述した問題の少なくとも幾つかを除去又は少なくとも改善する表面掃除装置を提供することにある。
本発明によれば、正面部を備えている本体を包含する表面掃除装置において、前記正面部が非平面形の下縁を包含し、これにより、使用の際には、前記下縁と掃除しようとする表面の平面との間の距離が一様ではないことを特徴とする表面掃除装置が提供される。
前記正面部は、前記下縁に少なくともひとつのくぼみの開口を有することができる。
前記少なくともひとつのくぼみは、約20mmから約150mmまでの範囲の幅、好適には約60mmの幅を有することができる。
前記少なくともひとつのくぼみは、約4mmから約20mmまでの範囲の深さ、好適には約10mmの深さを有することができる。
非平面形の下縁を有する正面部を包含する表面掃除装置は、本発明の一実施例によれば、後方コンパートメント、前方コンパートメント及びこれらの後方及び前方コンパートメント間に配置されている中間コンパートメントを包含する本体と、前記前方コンパートメント内にこの前方コンパートメントを横切って配置されている細長い回転可能なブラシ装置と、前記後方コンパートメント内に配置されている電動機と、前記回転可能なブラシ装置と前記電動機との間に延びている駆動装置とを包含することができる。
バッテリー、例えば再充電可能なバッテリーを前記後方コンパートメント内に前記電動機と一緒に配置することができる。選択的に、前記電動機は主電源に接続して駆動せしめることができる。
前記回転可能なブラシ装置は、前記前方コンパートメントの実質的に全体の幅に延びるようにすることができる。
前記中間コンパートメントに、この中間コンパートメントからごみ等を取り出すための取り外し可能な閉鎖体、例えば取り外し可能な側壁又は取り外し可能なトレーを設けることができる。
前記取り外し可能な閉鎖体は、前記中間コンパートメント内のごみ等を空にすることが必要であるかどうかを確認するのを容易にする透明な区域を包含することができる。
前記駆動装置は、前記中間コンパートメントを少なくとも部分的に通過することができる。前記駆動装置は、前記中間コンパートメントを少なくとも部分的に通過するトンネルを通過することができる。前記駆動装置は、前記中間コンパートメントの一側部に隣接して配置することができる。
前記駆動装置は、ベルト、例えば歯付きベルトの伝動装置を包含することができる。
壁を前記後方コンパートメントと前記中間コンパートメントとの間に設けて、前記後方コンパートメントを前記中間コンパートメントから密封することができる。
壁を前記中間コンパートメントと前記前方コンパートメントとの間に設け、前記壁を前記中間コンパートメントの基部から延ばし、その頂部に達しないで終わるようにすることができる。この壁の頂部は、前記ブラシ装置の頂部と実質的に同じ高さとすることができる。また、この壁は後方に傾斜させることができる。この傾斜角度は、例えば、15〜20度の範囲とすることができる。
表面掃除装置は、更に、ハンドル手段を包含することができる。このハンドル手段の長さは変えることができる。例えば、前記ハンドル手段は交換可能とすることができる。したがって、一方のハンドル手段を比較的長くし、他方のハンドル手段を比較的短くすることができる。選択的に、他のハンドル手段を前記ハンドル手段を延ばすために用いることができる。前記ハンドル手段又は少なくとも比較的長いハンドル手段は、前記本体に関してハンドル手段の軸線のまわりを回転可能とし、及び/又はその軸線方向を横切る軸線のまわりを枢動可能とし、これにより表面掃除装置の操縦を容易にすることができる。
補助ブラシ装置を表面掃除装置の前記本体の一側部に設けることができる。前記補助ブラシ装置は、前記前方コンパートメントから外側に延びることができる。前記補助ブラシ装置は、垂直線に対して傾斜している軸線のまわりを回転可能とすることができる。前記補助ブラシ装置は放射状の剛毛を備えることができる。これらの放射状の剛毛は、前記補助ブラシ装置の回転軸線に対して鋭角に傾斜させることができる。前記補助ブラシ装置は、前記電動機又は摩擦により駆動させることができる。
前記前方コンパートメントは、その下面に穴を包含し、この穴を通して前記ブラシ装置の剛毛を突出させることができる。前記前方コンパートメントの正面部分は、前記剛毛を表面掃除装置の正面部に露出せしめるように移動可能とすることができる。例えば、前記正面部分を、前記剛毛を表面掃除装置の正面部に露出せしめるように取り外し可能、又は枢動可能、若しくは他の方法により移動可能とすることができる。
本発明をよく理解し、また本発明が実際にどのようにして実施されるかを一層明確に示すために、以下添付図面を参照して本発明の実施例について詳述する。
図1〜図3に示される表面掃除装置は本体1を包含し、この本体は適当にはモールド成形のブラスチックス材料から成ると共に有効には3つのコンパートメント3,9,17を有する。
後方コンパートメント3は、電動機5と再充電可能なバッテリーパック7とを収容する。バッテリーパック7は、その再充電のために主電源(図示せず)に接続することができる。バッテリーパックは、表面掃除装置が使用できなくなるたびに又はバッテリーパックの電気エネルギーがなくなる前の適当な時機に主電源に接続することができる。スイッチ手段(図示せず)が設けられて、使用者が電動機5を所望に応じて作動又は不作動させることができる。再充電可能なバッテリーパックに代えて、表面掃除装置は使い捨てのバッテリー又は主電源を使用することができる。
前方コンパートメント9は、細長い回転可能なブラシ装置11を収容する。このブラシ装置11は矢印19により示されている方向に回転させられ、その結果ブラシ装置の上面は後方コンパートメント3から離れるように回転させられる。便宜上、前方コンパートメントの前壁201は、アーチ状とされて、ブラシ装置11の外周に延びている。前方コンパートメントの底部は、符号13で示されるように開口され、上を表面掃除装置が動かされる床、カーペット又は同種物にブラシ装置の剛毛を接触させることができるようにする。
前方コンパートメントの前壁201は、表面掃除装置の正面壁201から成る。この正面壁201の下縁203は、図3に示されるように、非平面形である。すなわち、下縁203は、約20mmから約150mmまでの範囲の幅、好適には約60mmの幅を持つくぼみ205を包含している。このくぼみの深さ、すなわちくぼみ205の頂部207と下縁203の最も低い部分209との間の距離は、好適には約10mmであるが、しかし例えば約4mmから約200mmまでの範囲とすることができる。くぼみは、非常に大きいごみ、くず、ほこり、ちりなどが下縁203の最も低い部分209の下を通過して前方コンパートメント9内に進み、ブラシ装置11の手段により拾い上げられることを可能にする。ブラシ装置の回転により生じる乱流(この乱流は比較的小さいごみ等を表面掃除装置の正面において前方へ押し進めることを生じせしめる)は、下縁の大部分が掃除しようとする表面に非常に密接して維持されているので、最小とされる。掃除しようとする表面と下縁203の最も低い部分209との間の距離は、好適には約10mmであるが、しかし例えば約4mmから約20mmまでの範囲とすることができる。
前方コンパートメントの後部は後方に傾斜している壁15であり、この壁は、後で一層詳細に述べるように、ごみ等をブラシ装置11の回転により壁15に沿って上方に押し進め、壁15を越えさせて中間コンパートメント17内に進ませるようにする。壁15は、ブラシ装置11の頂部とほとんど同じ高さにまで上向きに延びていると共に、約18度の角度で後方に(すなわち、前方コンパートメントから離れるように)傾斜されている。正確な角度は重要ではないが、しかし傾斜はごみ等が壁15に沿って上方に進んで壁15を越えるのを容易にし、また同時に、ごみ等が中間コンパートメント17内に保有されるのを容易にする。ブラシ装置は、前方コンパートメントの実質的に全体の幅に延びており、また2列のらせん状に配置された多数の剛毛が設けられている。2列は直径的に対向され、また各列は一対の分離するらせんの形の形であって、一対の分離するらせんは正反対方向にねじられてブラシ装置の両端間の実質的に中間で出会っている。
中間コンパートメント17は壁15と壁21との間に配置され、壁21は後方コンパートメント3内の電気部品5,7を囲み、後方コンパートメント内の電気部品をごみ等の進入から保護する。中間コンパートメント17は、また、本体1の外側壁により形成されている下壁、上壁及び両側壁を有する。ごみ等は、したがって、中間コンパートメント17内にたまる。中間コンパートメントには、ごみ等の取り出しを容易にするために取り外し可能な閉鎖体が設けられている。例えば、ごみ等を中間コンパートメントから取り出して空にするために、壁のひとつ、例えば側壁、上壁又は下壁を取り外し、この取り外した壁は中間コンパートメントが空にされると元に戻される。取り外し可能な壁は、中間コンパートメント内を空にすることが必要とされるときを使用者が決めることができる透明な区域を包含することができる。理想的には、側壁23が中間コンパートメントを空にする目的のために取り外し可能とされる。壁15は、ごみ等が中間コンパートメント17から容易に逃げることができないようにする利点を提供し、たとえ本体が傾けられて前方コンパートメントが中間コンパートメントの下になった場合でも、ごみ等が中間コンパートメントから逃げることはできない。
ブラシ装置11は、電動機5及びブラシ装置11にそれぞれ取り付けられている歯付きローラ25,27の手段、及び例えばエラストマー材料から作られてこれら2つのローラ25,27のまわりに延びている歯付きベルト29の手段を介して電動機5により回転させられる。歯付きベルト29は、中間コンパートメント17を通過しているトンネル31内に納められ、これにより後方コンパートメント3内へのごみ等の進入を防止している。トンネル31は、任意の都合のいい場所で中間コンパートメント17を通過することができる。しかしながら、特に、側壁23が中間コンパートメント17を空にする目的のために取り外し可能とされている場合には、トンネル31は側壁23から遠い中間コンパートメント17の側部に配置することができる。
ハンドル33は、後方コンパートメント3の区域において本体1に取り付けられている。本体1はハンドル33の下にくぼみ35が形成され、これにより、表面掃除装置のために低い側面形状を維持しながらハンドルをつかむことができる。ハンドル33は、2つの部品、すなわち、本体1に固着されている第1の部品37と、この第1の部品から取り外すことができて図4に示されているように長いハンドル部品41に置換することができる第2の部品39とから成ることができる。長いハンドル部品41には、スイベル手段43が設けられてハンドル部品41を本体1に関してハンドル部品の軸線のまわりに回転できるようにし、また、ピボット手段45が設けられてハンドル部品41の軸線方向を横切る軸線のまわりにハンドル部品を枢動できるようにし、これにより表面掃除装置を使用者により操縦できるようにしている。交換可能なハンドルの他の例として、ハンドル部品41は、ハンドル部品33に取り外し可能に係合可能なものとすることができる。このような場合においては、スイベル手段43がハンドル部品33の所定の位置でのみ機能するようにハンドル部品33が設けられ、これによりハンドル部品33だけが用いられたときにはスイベル手段の動きを禁止できるようにする。
特に図4から明らかなように、ブラシ装置11の剛毛は前方コンパートメント9の下面の穴から外側に延びている。がんこなごみ等を取り除くために及び/又はカーペットを再生するために、前方コンパートメントの下側正面区域は面取りをすることができ、又は前方コンパートメントの正面区域は移動可能(取り外し可能も含む)とすることができ、これにより、この区域における剛毛の露出を増大せしめることができる。この方法において、表面掃除装置の前方部分は掃除しようとする表面に関して傾けることができ、これにより、剛毛と掃除しようとする表面との間の接触を増大せしめ、また、カーペット等の表面では剛毛が入り込んで表面を掃除する深さを増大せしめることができる。
図示していないけれども、補助回転ブラシをローラ27及びベルト29を包含するブラシ装置11の側部に設けることができる。このような補助ブラシは、例えばGB−A−1547286に記載されている。このような補助ブラシはごみ等をブラシ装置11の通路内に掃引することができ、補助ブラシがないとローラ27の区域に剛毛がないことからごみを捕らえそこなう。補助ブラシは、任意の適当な手段、例えばブラシ装置11からの歯車装置により、又は掃除しようとする表面との摩擦により駆動させられる。補助ブラシは、本体1から吊下げられ本体1を越えて外側に延びる。補助ブラシは、本体1を越えて外側に延びるようにするために、垂直線に対して約10度だけ傾斜している軸線のまわりを回転可能な円筒形本体を包含することができる。剛毛は、円筒形本体の外周から半径方向外向きに突出するが、しかし、回転軸線に対して垂直である必要はなく、好適には、本体1からの距離を増大するように断面が増大する円錐形を形成するために回転軸線に対して約80度の角度とすることができる。
図示していないけれども、前方コンパートメント9の正面壁201は表面掃除装置の正面部で剛毛を露出させるために取り外し可能とすることができる。これは、サクションクリーナの効率を非常に減少せしめる前方コンパートメントの穴を非常に増大せしめるが、しかし、本発明においては、階段の掃除、車両のシートの布張り地及びカーペットの掃除、及び剛毛の大きく露出した区域を有用できる同種の作業を助けるために有効に用いることができる。前方コンパートメント9の正面壁を取り外すことに代えて、正面壁は剛毛を露出させるために前方コンパートメントの残りの部分に対して移動可能、例えば枢動可能又は滑動可能とすることができる。
図示していないけれども、後方コンパートメント3には、表面掃除装置の移動性を助けるために接地車輪を設けることができる。接地車輪は、例えば、後方コンパートメント3の側部区域の外側に設けることができ、又は後方コンパートメント3の下に少なくとも部分的に形成したくぼみ内に設けることができる。
本発明の上述した実施例は主として家庭で用いることに向けられているけれども、表面掃除装置は、また、所望するならば屋外又は工場内でも用いることができる。しかしながら、このような使用のために特別に工夫された一層がん丈な設計を提供することが好ましいものである。
本発明による表面掃除装置の使用において、図1及び図2に示されるように、表面掃除装置は掃除しようとする表面、例えばカーペット上に置かれ、それからスイッチが入れられて電動機5を駆動せしめ、それ故ブラシ装置11を回転せしめてごみ等を表面から拾い上げ、それからごみ等を傾斜壁15に沿って上方に押し進め、傾斜壁15を越えさせて、中間コンパートメント17内に進ませ、ごみ等は中間コンパートメント17内に一時的に貯蔵される。表面掃除装置がブラシ装置11を回転させながら表面上を移動させられると、他のごみ等が同様に表面から拾い上げられ、傾斜壁15に沿って上方に押し進められ、傾斜壁15を越えて中間コンパートメント17内に進ませられる。もし比較的大きなごみ等がある場合には、表面掃除装置は、その正面壁のくぼみがこの大きなごみ等を通り過ぎて、この大きなごみ等が回転しているブラシ装置により拾い上げられるように、進むことができる。
表面掃除装置は、非常にポータブルであり、必要とするどこの場所でも用いることができる。例えば、表面掃除装置は、電線コード又は吸引ホースを必要としないで、階段を掃除するために用いることができる。上述したように後方コンパートメントの丸くした形状を持つ表面掃除装置の形状は、階段上における表面掃除装置の移動を容易にするが、しかし、接地車輪を設けてこのような階段掃除作業を一層容易にすることができる。
中間コンパートメント17を空にするときには、中間コンパートメントのひとつの壁が上述したように取り外しされ、ごみ等は容易に排出することができる。取り外しされた壁は、それから、元に戻される。選択的に、中間コンパートメントは、ごみ等を排出するために取り外しすることができて空にすることができるトレーの形にすることができる。そして、このトレーは中間コンパートメント内を空にすることが必要とされるときを使用者が決めることができる透明な区域を包含することができる。
表面掃除装置が使用されないときには、表面掃除装置は押入れ又は同種の場所に保管することができ、又はバッテリー7を再充電するためにプラグをコンセントに差し込んで主電源に接続することができる。
以上述べたように、本発明による表面掃除装置は、電気で駆動されるブラシ装置を備えている。ブラシ装置は、表面掃除装置と上をこの表面掃除装置が動かされる表面との間の摩擦力によっては駆動されない。したがって、表面掃除装置の効率は摩擦接触の性質に依存しない。また、表面掃除装置はごみ等を貯蔵室に引き入れるために吸引手段を用いていない。したがって、表面掃除装置の効率は吸引手段の効率に依存しなく、再充電可能なバッテリーによる吸引手段の相当な力の吸い込みは除去される。更に、電動機を表面掃除装置の後部に設けることは、ごみ等を収集するためのコンパートメントの上に電動機を配置させるために高さを増大することを排除し、また、有効で十分な広さの掃除を提供し、このような広い掃除は電動機がごみ等を収集するためのコンパートメントの中に配置された場合にはありえないであろう。すなわち、このような配置では、ごみ等が恐らく電動機のまわりに堆積し、妨害を生じせしめる。本発明は、ブラシ装置のための駆動手段をごみ等の収集コンパートメントを少なくとも部分的に通過させることにより、この問題を除去する。
次に図5、図6及び図7を参照するに、表面104を掃き取りにより掃除する装置102はハウジング106を包含し、このハウジングは適当にはモールド成形のブラスチックス材料から成ると共に有効には3つのコンパートメント108,114,124を有する。後方コンパートメント108は、電動機110と再充電可能なバッテリーパック112とを収容する。バッテリーパック112は、その再充電のために主電源(図示せず)に接続することができる。バッテリーパックは、表面掃除装置が使用できなくなるたびに又はバッテリーパックの電気エネルギーがなくなる前の適当な時機に主電源に接続することができる。スイッチ手段113が設けられて、使用者が電動機110を所望に応じて作動又は不作動させることができる。再充電可能なバッテリーパックに代えて、表面掃除装置は使い捨てのバッテリー又は主電源を使用することができる。
前方コンパートメント114は、横方向に配置された細長い回転可能なブラシ装置116を収容し、このブラシ装置は多数の剛毛118を備えている。このような細長い回転可能なブラシ装置116は、時々、ブラシバーとして知られている。前方コンパートメント114の底部は、符号120で示されるように開口され、上を表面掃除装置が動かされる床、カーペット又は同種物に細長いブラシ装置116の剛毛118を接触させることができるようにする。前方コンパートメントの後部は後方に傾斜している壁122であり、この壁はごみ等をブラシ装置116の回転により壁122に沿って上方に押し進め、壁122を越えさせて中間コンパートメント124内に進ませるようにする。前方コンパートメントの正面部には正面壁(図示せず)が設けられ、この正面壁は表面掃除装置の本体の正面部から成ると共に所望するならば取り外し可能とすることができる。中間コンパートメント124内に蓄積したごみ等は、カバー126を開くことにより取り外すことができる。壁122は、細長いブラシ装置116の頂部とほとんど同じ高さまで上向きに延びていると共に、例えば約18度の角度で後方に(すなわち、前方コンパートメントから離れるように)傾斜させることができる。正確な角度は重要ではないが、しかし、傾斜はごみ等が壁122に沿って上方に進んで壁122を越えるのを容易にし、また同時に、ごみ等が中間コンパートメント124内に保有されるのを容易にする。
細長いブラシ装置116は、電動機110及びブラシ装置116にそれぞれ取り付けられている歯付きローラ128,130の手段、及び例えばエラストマー材料から作られてこれら2つのローラまわりに延びている歯付きベルト131の手段を介して電動機110により回転させられる。歯付きベルト131は、中間コンパートメント124を通過している又は中間コンパートメント124に横付けされているトンネル132内に納められ、これにより、後方コンパートメント108内へのごみ等への進入を防止している。
補助ブラシ装置134が設けられて、表面掃除装置102の上方後部から見て、細長い回転可能なブラシ装置116の右手側で装置ハウジング106から外側に追加のハウジング170内を延びている。補助ブラシ装置134は、実質的に円形であると共に、軸線136のまわりを回転できるように支持され、軸線136は垂直線又は垂直線に対して傾斜、例えば垂直線に対して約10度の角度で傾斜させることができる。補助ブラシ装置134は放射状の多数の剛毛140が設けられている本体138を有し、これらの剛毛140は回転軸線136に対して鋭角に傾斜させられ、これにより、本体138からの距離を増大するように断面が増大する円錐形の配列体を有効に形成している。
補助ブラシ装置134は、細長いブラシ装置116が回転することによりこの細長いブラシ装置の端部の歯車142を介して回転駆動される。歯車142は、補助ブラシ装置134の本体138の他の歯車144とかみ合う。補助ブラシ装置134は、表面掃除装置102の上方後部から見て、矢印146により示されている半時計方向に回転させられる。補助ブラシ装置134のこのような回転の間、その外周区域は、ハウジング106の外側の横向き位置148(図7)から、前向き位置152を通って、ハウジング106により覆われている反対側の横向き位置150に回転する。
表面掃除装置102にはハンドル154が設けられており、このハンドルの手段により表面掃除装置102は少なくとも前方向156に進ませることができる。車輪158及び160が設けられ、表面掃除装置102を人為的に進ませ、例えば床、階段、又は椅子、ソファーなどの布張り地のような、掃除しようとする表面104を横断させることができるように又はその進ませを助けるようにしている。ハンドル154は、必要に応じて、長いもの、又は異なる形状のものにすることができる。
補助ブラシ装置134の回転は、その回転のために表面104との接触を頼りにしておらず、したがって表面104の種類に関係なく表面104の縁区域の一層有効な掃除を提供する。更に、補助ブラシ装置134の回転方向146は、回転している細長いブラシ装置114の前方の位置にごみ等が補助ブラシ装置134により積極的に掃引されることを保障し、ごみ等を細長いブラシ装置116により拾い上げるのを容易にする。
もし所望するならば、ハウジング106の右手側から外側に延びるように設けられている補助ブラシ装置134に代わって又は追加して、同様な補助ブラシ装置(図示せず)を同様にハウジング106の左手側から外側に追加のハウジング内を延びるように設け、細長いブラシ装置116の反対側の端から駆動させることができる。このような追加の又は代わって設けられる補助ブラシ装置は、補助ブラシ装置134とは、表面掃除装置102の上方後部から見て反時計方向ではなくて時計方向に回転させられる点のみが異なる。
表面掃除装置の追加のハウジング170及び正面壁201は、クリップ(図示せず)の手段により主ハウジング106に取り付けることができる。したがって、追加のハウジング170及び正面壁201は、道具を必要とすることなしに表面掃除装置の主ハウジング106から取り外すことができ、これにより細長いブラシ装置116及び補助ブラシ装置134のメンテナンス及び/又は修繕を容易にすることができる。
表面掃除装置102にバッテリー又は主電源により作動させられて細長いブラシ装置116及びそれ故補助ブラシ装置134を駆動せしめる電動機110を設ける代わりに、表104に沿う表面掃除装置102の進みを生じせしめる公知の形の摩擦式駆動装置(図示せず)を用いて、細長いブラシ装置116の回転及びそれ故補助ブラシ装置134の回転を生じさせることができる。
表面掃除装置の正面壁は単一のくぼみを包含して正面壁の下縁が非平面形であると説明してきたけれども、正面壁は複数のくぼみを包含できること、又は正面壁の下縁は波形表面を有して下縁と掃除しようとする表面との間の距離を波形に依存して変えることができることを理解すべきである。
Claims (16)
- 正面部(201)を備えている本体(1)を包含する表面掃除装置において、前記正面部が非平面形の下縁(203)を包含し、これにより、使用の際には、前記下縁(203)と掃除しようとする表面の平面との間の距離が一様ではないことを特徴とする表面掃除装置。
- 請求項1記載の表面掃除装置において、前記正面部(201)が前記下縁(203)に少なくともひとつのくぼみ(205)の開口を有することを特徴とする表面掃除装置。
- 請求項2記載の表面掃除装置において、前記少なくともひとつのくぼみ(205)が約20mmから約150mmまでの範囲の幅を有することを特徴とする表面掃除装置。
- 請求項3記載の表面掃除装置において、前記少なくともひとつのくぼみ(205)が約60mmの幅を有することを特徴とする表面掃除装置。
- 請求項2〜4のいずれか一項に記載の表面掃除装置において、前記少なくともひとつのくぼみ(205)が約4mmから約20mmまでの範囲の深さを有することを特徴とする表面掃除装置。
- 請求項5記載の表面掃除装置において、前記少なくともひとつのくぼみ(205)が約10mmの深さを有することを特徴とする表面掃除装置。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の表面掃除装置において、後方コンパートメント(3)、前方コンパートメント(9)及びこれらの後方及び前方コンパートメント間に配置されている中間コンパートメント(17)を包含する前記本体(1)と、前記前方コンパートメント内にこの前方コンパートメントを横切って配置されている細長い回転可能なブラシ装置(11)と、前記後方コンパートメント内に配置されている電動機(5)と、前記回転可能なブラシ装置と前記電動機との間に延びている駆動装置(25,27,29)とを包含することを特徴とする表面掃除装置。
- 請求項7記載の表面掃除装置において、バッテリー(7)が前記後方コンパートメント(3)内に前記電動機(5)と一緒に配置されていることを特徴とする表面掃除装置。
- 請求項7記載の表面掃除装置において、前記電動機(5)が主電源に接続されて駆動されることを特徴とする表面掃除装置。
- 請求項7〜9のいずれか一項に記載の表面掃除装置において、前記中間コンパートメント(17)にこの中間コンパートメントからごみ等を取り出すための取り外し可能な閉鎖体(23)が設けられていることを特徴とする表面掃除装置。
- 請求項10記載の表面掃除装置において、前記取り外し可能な閉鎖体が取り外し可能な側壁(23)から成ることを特徴とする表面掃除装置。
- 請求項10記載の表面掃除装置において、前記取り外し可能な閉鎖体(23)が取り外し可能なトレーから成ることを特徴とする表面掃除装置。
- 請求項10〜12のいずれか一項に記載の表面掃除装置において、前記取り外し可能な閉鎖体(23)が前記中間コンパートメント(17)内のごみ等を空にすることが必要であるかどうかを確認するのを容易にする透明な区域を包含することを特徴とする表面掃除装置。
- 請求項1〜13のいずれか一項に記載の表面掃除装置において、更に、ハンドル手段(33)を包含することを特徴とする表面掃除装置。
- 請求項14記載の表面掃除装置において、前記ハンドル手段(33)がその軸線のまわりを回転可能であって、表面掃除装置の操縦を容易にすることを特徴とする表面掃除装置。
- 請求項14又は15記載の表面掃除装置において、前記ハンドル手段(33)がその軸線方向を横切る軸線のまわりを枢動可能であることを特徴とする表面掃除装置。
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