【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パチンコ機等の上部には、補給路から補給される遊技球を貯留することが可能なタンクと、このタンクの底面に形成された排出口に連通し、払出装置に遊技球を導くためのタンクレール等とが配設されている。また、タンクレール等に対して「球ならし」と呼ばれる整流部材が備えられ、流出部分における球噛みが防止されるように構成されている。球ならしとは、タンクレールを流れる複数の遊技球を上下一列に整列させるものであり、例えば、タンクレールの底面に向って垂下されるとともに、遊技球の流下方向に対して揺動可能に軸支されたものが知られている。球ならしの下端とタンクレールの底面との間には、遊技球の直径に相当する長さの隙間が形成されており、積み重なって流動する遊技球を、球ならしの下方を通過させることにより、上下一列に規制した状態で流出させている。
【0003】
出願人は、本願出願時において、以上の従来技術が記載されている文献として、以下のものを知見している。
【特許文献】
特開平2000−14893
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のパチンコ機では、遊技球がタンクに補給され、多量の遊技球が集中してタンクレールに流出されるので、遊技球の流れが止まった場合に、タンクレールを流動する遊技球が集中して幾層にも積み重なる場合がある。そして、この際、遊技球が球ならしの軸部付近にまで積み重なると、流動する遊技球と球ならしとがバランスが釣り合い、球詰まりが発生する恐れがあった。
【0005】
そこで、本発明の課題は、積み重なって流動する遊技球と球ならし等の整流部材とのバランスを崩すことにより、整流部材における球詰まりを解消する遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じて、その作用等についても説明する。
【0007】
手段1:通路を流れる複数の遊技球を上下一列に整列させる整流部材と、該整流部材に外力を与え、該整流部材を振動または揺動させる外力付与手段とを具備し、前記整流部材の振動または揺動を前記遊技球に伝えることを特徴とする遊技機。
【0008】
ここで、「通路」としては、遊技球が通過可能な部位であれば特に限定されるものではないが、タンクから排出される遊技球を払出装置に導くためのタンクレール等、流出部分において球噛みを発生させる可能性がある部分であれば、本発明の通路として好適に適用することができる。また「整流部材」は、振動または揺動可能に支持されていればよく、例えば、回動可能に軸支されたもの、遊びを持たせて取付けられたもの、あるいはこれらを組合せたもの等、いずれの態様であっても構わない。「外力付与手段」としては、専用の振動装置を別途備えるようにしてもよいが、遊技球の発射装置等、その作動によって振動が発生する部材を利用して外力を付与するようにしてもよい。さらに、遊技球の落下や流動に伴う衝撃を利用して外力を付与するようにしてもよい。
【0009】
手段1の構成によると、通路を流れる複数の遊技球が積み重なった状態で流動しても、整流部材が配設された部分を通過する際、整流部材によって上下一列に整列される。このため、下流側での球噛みを防止することが可能になる。一方、整流部材には、外力付与手段によって外力が与えられ、整流部材自体が振動または揺動する。このため、複数の遊技球が幾層にも積み重なった状態で流動した場合に、これらの遊技球と整流部材とのバランスが釣り合った状態(すなわち球詰まりの状態)となっても、強制的に行われる振動または揺動によって両者のバランスが崩される。これにより、整流部材における球詰まりが解消され、遊技球の流動を維持することができる。
【0010】
手段2:手段1の構成において、前記外力付与手段は、遊技中に動作する遊技機を構成する部材であって、その動作によって外力を発生する外力発生部材と、該外力発生部材から発生する前記外力を前記整流部材に伝達する伝達手段とをさらに備えることを特徴とする遊技機。
【0011】
ここで、「外力発生部材」とは、専用の振動装置ではなく、他の目的のために遊技装置に配設されその作動によって振動が発生する部材、または遊技球の落下や流動に伴う衝撃により振動が発生する部材など、遊技中に動く部材の力によって自然に外力を発生させることができる部材である。「伝達手段」とは、外力発生部材と球ならとを連結し、外力の伝達を可能にさせるものであり、整流部材を外力発生部材に直接連結してもよく、所定の伝達部材を介して連結してもよい。
【0012】
手段2の構成によると、遊技中に発生する振動等が、外力として整流部材に伝達され、これにより、整流部材が振動または揺動する。したがって、専用の振動装置等を別途設ける必要がなくなる。つまり、整流部材の振動または揺動を、簡単な構成で且つ安価に実現することができる。しかも、専用の振動装置を別途設けた場合のように、新たな振動が遊技機内で発生することがないため、遊技の支障となったり、遊技者に不快感を与えたりすることもない。さらに、電力等のエネルギーを増加させることなく実現させることができる。
【0013】
手段3:手段2の構成において、前記外力は、前記遊技球の衝突によって発生する衝撃力であることを特徴とする遊技機。ここで、「遊技球の衝突」としては、補給路からタンクに流れる遊技球の衝突、払出される賞球の衝突、発射される遊技球の衝突、及びアウト口から排出される遊技球の衝突等を例示することができる。
【0014】
手段3の構成によると、遊技球の落下や流動に伴う衝撃力が外力として利用される。なお、落下する遊技球としては、遊技機の外部の補給路からタンクに補給される遊技球を例示することができ、流動する遊技球としては、払出装置や発射装置に連通する通路を流動する遊技球を例示することができる。このように、遊技球の落下や流動に伴う衝撃力が整流部材に伝達され、球詰まりを解消することが可能になる。
【0015】
手段4:手段3の構成において、前記外力発生部材は、補給された遊技球を貯留するタンクであり、前記外力は、前記タンクに補給される遊技球と、前記タンクに貯留された遊技球または前記タンク自体との衝突によって発生する衝撃力であることを特徴とする遊技機。
【0016】
手段4の構成によると、賞球の払出しという動作によって生じる現象に基づいて、補給路からタンク内に遊技球が補給されので、自然に、多数の遊技球が、タンクの底面、またはタンクに既に貯留されている遊技球と衝突し、衝撃力が発生する。つまり、落下による遊技球の運動エネルギーが衝撃力となるため、大きな衝撃力を発生させることができ、整流部材を確実に振動または誘導させることが可能になる。特に、整流部材をタンクレールに対して配設する場合には、外力発生部材であるタンクと整流部材とが互いに近接することになり、整流部材をタンクに直接取付けることも可能になる。この場合、外力を伝達させるための伝達部材を別途備えなくても整流部材に外力を付与することができるため、全体の構造が簡略化される。
【0017】
手段5:手段4の構成において、前記タンクを、振動または変位可能に支持する支持手段をさらに備えることを特徴とする遊技機。
【0018】
ところで、手段4の構成を採用しても、タンクが遊技機本体に対して固着されている場合には、タンクを振動させること、すなわち外力を発生させることが困難となり、衝撃力が小さい場合には、整流部材を振動または揺動させることができなくなる。
【0019】
ところが、手段5の構成によると、タンクは、支持手段によって振動または変位可能に支持されているため、遊技球の補給に伴う衝撃力によって振動し、整流部材に対して外力を発生させることができる。つまり、比較的小さな衝撃力であっても、整流部材を振動または揺動させることができる。
【0020】
手段6:手段5の構成において、前記支持手段は、前記タンクの一端側を軸支する軸部と、前記タンクの他端側を上下方向に揺動可能に支持する弾性部材とからなり、前記伝達手段は、前記タンクの他端側の揺動を前記整流部材に伝達することを特徴とする遊技機。
【0021】
ここで、「弾性部材」としては、特に限定されるものではないが、コイルバネ及び板バネ等が好適である。
【0022】
手段6の構成によると、タンクの一端側が軸支され、他端側が弾性部材によって上下方向に揺動可能に支持されているため、遊技球が補給されると、タンクは一端側を支点として下方向に回動する。つまり、衝撃力によってタンクの他端側が弾性部材の弾性力に抗して変位する。また、補給が停止されると、衝撃力がなくなり、弾性部材の弾性力によってタンクの他端側は上方向に回動する。このように、タンクの他端側は遊技球の補給によって上下方向に往復運動することになる。また、遊技球の補給にバラツキがある場合には、衝撃力が随時変動するため、これに伴ってタンクが振動する。そして、この他端側の動きが整流部材に伝達されるため、整流部材を振動させることが可能になる。なお、タンク内に貯留された遊技球が排出されるとタンクの重量が減少することから、タンクの他端側は上方に変位する。つまり、遊技球を排出する場合にも外力を発生させることができ、整流部材を振動または揺動させることができる。このため、振動または揺動される機会が増え、球詰まりを効果的に解消することが可能になる。
【0023】
手段7:手段1の構成において、前記外力付与手段は、前記遊技球の衝突により、前記整流部材を所定方向に付勢する付勢機構を備えることを特徴とする遊技機。
【0024】
手段7の構成によると、遊技球の落下等によって、付勢機構に遊技球が衝突すると、付勢機構はその衝撃力を利用して整流部材を所定方向に付勢する。つまり、他の外力発生部材を介することなく、付勢機構で発生する遊技球の衝撃力を直接整流部材に伝達する。これによれば、付勢機構を変位可能に支持することにより、整流部材に衝撃力を容易に伝達させることが可能になり、また、衝撃力の減衰が軽減され、小さな衝撃力であっても整流部材を確実に変位させることができる。
【0025】
手段8:手段7の構成において、前記付勢機構は、補給された遊技球を衝突させるための衝突部と、回動可能に支持された前記整流部材及び前記衝突部を連結する伝達部とを備え、前記付勢機構の前記衝突部が、前記タンクの内部に配置されていることを特徴とする遊技機。
【0026】
手段8の構成によると、タンクの内部に配置された衝突部に、補給された遊技球が衝突すると、衝撃力によって衝突部、伝達部、及び整流部材が一体的に回動する。これにより、整流部材が所定方向に付勢される。つまり、補給により落下する遊技球の運動エネルギーを有効に利用して整流部材を付勢することができる。なお、落下する遊技球は、タンクの内部において衝突することから、衝突した遊技球の跳ね返り方向が不定であっても、タンクの外部に散らばることはない。つまり、従来の遊技機と同じように補給された遊技球を貯えることができる。
【0027】
手段9:手段7または手段8の構成において、前記整流部材が付勢される方向は、前記通路における前記整流部材の上流側であることを特徴とする遊技機。
【0028】
手段9の構成によると、整流部材は、付勢機構によって整流部材の上流側に付勢されるため、整流部材の上流側において複数の遊技球が幾層にも積み重なっている場合には、積み重なっている遊技球の層を崩すように付勢される。このため、遊技球と整流部材とのバランスが釣り合い球詰まり状態となっても、遊技球の層を横後方から押圧することにより、バランスを容易に崩すことができる。
【0029】
手段10:手段4から手段9までのいずれか一つの構成において、前記整流部材の下流側の前記通路に配設され、前記遊技球の有無を検出する遊技球検出手段と、該遊技球検出手段によって遊技球が検出されない場合、前記タンクへの補給を要求する要求指示信号を遊技機外部へ出力する信号出力手段とをさらに備えることを特徴とする遊技機。ここで、「遊技機外部」とは、遊技機に接続される外部設備であり、補給手段、シマの設備、及びホールのコンピュータ等を例示することができる。
【0030】
ここで、「遊技球検出手段」とは、整流部材の下流側に遊技球があるか否かを検出するためのものであり、光の変化または電磁的な変化を検出するセンサや、機械的な変位を検出するスイッチ等を例示することができる。
【0031】
ところで、遊技機の一形態として、タンク内に遊技球が貯留されているか否かを検出する貯留検出手段を備え、貯留検出手段によって遊技球の貯留が検出されない場合、すなわちタンク内の遊技球が少なくなった場合あるいは空の状態となった場合に、遊技機の外部に設けられた補給手段に対して補給指示信号を出力するようにしたパチンコ機が知られている。これによれば、タンクにおける貯留状況に応じて補給されるため、遊技球の貯留及び遊技球の排出を安定化させることができる。しかし、このパチンコ機では、貯留される遊技球の残量が少なくならなければ補給が行われない。つまり、遊技球が不足気味のときには補給されるが、遊技球が十分に貯まっている場合には補給されない。これに対し、整流部材での球詰まりは、上述したように、遊技球の流動が集中する場合に発生しやすい。このため、球詰まりが発生しやすい状況と、遊技球が補給されるタイミングとが一致しない可能性がある。すなわち、整流部材に外力を付与しようとしても、適切なタイミングで外力を付与することができない場合がある。
【0032】
ところが手段10の構成によると、整流部材の下流側の通路に遊技球検出手段を設け、遊技球が検出されない場合、すなわち整流部材の部分において球詰まりが発生した可能性がある場合には、要求指示信号を遊技機外部へ出力し、タンクへの補給を要求する。このため、球詰まりの発生と遊技球の補給とのタイミングを合致させることができ、補給による衝撃力によって球詰まりを解消することが可能になる。
【0033】
手段11:手段1から手段9までのいずれか一つの構成において、前記整流部材の近傍に位置する前記通路に、上流側に対して下流側が低くなる段状の段部が形成されていることを特徴とする遊技機。
【0034】
ここで、「段部」は一段のみであっても良く、複数の段を階段状に形成するようにしてもよい。
【0035】
手段11の構成によると、遊技球が通路を流動する際、段部において遊技球が落下することから、通路自体が落下による衝撃を受け振動する。このため、積み重なった遊技球の状態が一層不安定となり、整流部材とのバランスが釣り合わなくなる。すなわち球詰まりの発生を抑制することができる。
【0036】
手段12:手段1から手段11までのいずれかの構成において、前記遊技機は、パチンコ機であることを特徴とする遊技機。
【0037】
手段12の構成によると、パチンコ機において、手段1から手段11までのいずれかの作用効果を奏することができる。
【0038】
手段13:手段1から手段11までのいずれかの構成において、前記遊技機は、パチンコ機とスロットマシーンとを融合させてなる遊技機であることを特徴とする遊技機。ここで、「パチンコ機とスロットマシーンとを融合させてなる遊技機」とは、遊技媒体としてメダルの代わりに遊技球を用いるスロットマシーンである。
【0039】
手段13の構成によると、パチンコ機とスロットマシーンとを融合させてなる遊技機において、手段1から手段11までのいずれかの作用効果を奏することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図であり、図2は、後述する外枠11に対して内枠12と前面枠セット14とを開放した状態を示す斜視図である。
【0041】
図1,2に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11を備えており、この外枠11の一側部に内枠12が開閉可能に支持されている。外枠11は、木製の板材により全体として矩形状に構成され、小ネジ等の離脱可能な締結具により各板材が組み付けられている。従って、釘やリベットを使って各板材を組み付けていた従来構造と比べて構成部材の再利用が容易な構成となっている。本実施の形態では、外枠11の上下方向の外寸は809mm(内寸771mm)、左右方向の外寸は518mm(内寸480mm)となっている。また、内枠12は合成樹脂、具体的にはABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂により構成されている。なお、ABS樹脂は、比較的安価であり、メッキ加工が施しやすく、しかも衝撃に強いという特性を有しているため、内枠12の材料として好適である。内枠12の開閉軸線はパチンコ機10の正面からみてハンドル設置箇所の反対側に上下に延びるように設定されており、この開閉軸線を軸心にして内枠12が前方側に開放できるようになっている。つまり、内枠12と遊技球発射ハンドル18とを干渉させることなく、内枠12を開放させることが可能になっている。なお、外枠11は樹脂やアルミニウム等の軽金属により構成されていてもよい。
【0042】
内枠12には、その最下部に下皿ユニット13が取り付けられると共に、下皿ユニット13を除く範囲で内枠12を覆うようにして前面枠セット14が取り付けられている。特に、内枠12の周縁には前方に突出する環状のリブが形成されており、前面枠セット14は、そのリブの内側に入り込むように嵌め合わされている。このため、前面枠セット14を閉じた状態では、内枠12と前面枠セット14との間に隙間が形成されず、不正行為による針金等の挿入を阻止することができる。下皿ユニット13は、内枠12に対してネジ等の締結具により固定されている。また、前面枠セット14は、内枠12に対して開閉可能に取り付けられており、内枠12と同様、パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸線を軸心にして前方側に開放できるようになっている。前面枠セット14は、ガラスを支持するガラス枠部と上皿19とを一体的に構成したものであり、夫々別部材として構成されていた従来構造に比べて強度を向上することができ、例えば、本例のパチンコ機10のようにガラス枠部を大型化する場合であっても適度な強度を確保することができる。また、前面枠セット14は、内枠12と同様ABS樹脂により構成されており、比較的安価であり、メッキ加工が施しやすく、しかも衝撃に強いという特性を有している。図3は、パチンコ機10より前面枠セット14を取り外した状態を示す正面図である(但し、図3では便宜上、遊技盤30面上の遊技領域内の構成を空白で示している)。
【0043】
下皿ユニット13には、ほぼ中央部に球受皿としての下皿15が設けられ、排出口16より排出された遊技球が下皿15内に貯留可能になっている。下皿ユニット13はその大部分が内枠12と同様、ABS樹脂にて成形されているが、その中でも特に下皿15を形成する表面層と下皿奥方の前面パネル22とは難燃性のABS樹脂にて成形されている。このため、この部分は燃え難くなっている。なお、符号17は、下皿15内の遊技球を下方に排出するための球抜きレバーである。下皿15よりも右方には、手前側に突出して遊技球発射ハンドル18が配設されている。符号241はスピーカからの音出力口である。また、下皿15の左方には、灰皿23が設けられている。なお、灰皿23は、下皿15の左側面に片持ち支持されており、左右方向に延びる開閉軸線を軸芯にして、その上面開口部が下方を向くまで回動できるようになっている。つまり、回動操作によって、灰皿23に収容された吸殻を排出することが可能になる。
【0044】
一方、下皿15の上方の前面枠セット14はガラスを支持するガラス枠部と球受皿としての上皿19が一体的に設けられている。ここで、上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置の方へ導出するための球受皿である。従来のパチンコ機ではガラス枠の下方に内枠に対し開閉可能な前飾り枠が設けられ、該前飾り枠に上皿が設けられていたのであるが、本実施の形態では前飾り枠が省略され、前面枠セット14に対し直接的に上皿19が設けられている。この上皿19も下皿15と同様、表面層が難燃性のABS樹脂にて成形される構成となっている。
【0045】
また、図3において、内枠12は、外形が矩形状の樹脂ベース20を主体に構成されている。樹脂ベース20の中央部には略円形状の窓孔21が形成され、樹脂ベース20の左側上部には略正方形状の配線用穴24が形成されている。樹脂ベース20の後側には遊技盤30が着脱可能に装着されている。遊技盤30は四角形状の合板よりなり、その周縁部が樹脂ベース20(内枠12)の裏側に当接した状態で取着されている。従って、遊技盤30の前面部の略中央部分が樹脂ベース20の窓孔21を通じて内枠12の前面側に露出した状態となっている。また、遊技盤30にも左側上部に配線用穴24aが形成され、樹脂ベース20の配線用穴24と重なり合っている。なお、遊技盤30の上下方向の長さは476mm、左右方向の長さは452mmとなっている(従来と同等サイズ)。
【0046】
また、樹脂ベース20における配線用穴24の上方には、開放スイッチ25が取り付けられており、前面枠セット14が開放されたことを検出するようになっている。また、樹脂ベース20の右側上部には前方に向って一部が突出したアース金具26が設けられており、前面枠セット14が閉じられると、前面枠セット14の補強板132(図5参照)に接触し補強板132をアースする。
【0047】
次に、遊技盤30の構成を図4を用いて説明する。遊技盤30には、一般入賞口31、可変入賞装置32、第一始動口34、第二始動口33、可変表示装置ユニット35等がルータ加工によって形成された貫通穴に配設され、遊技盤30前面側から木ネジ等により取付けられている。周知の通り前記一般入賞口31、可変入賞装置32、第二始動口33に遊技球が入球し、後述する検出スイッチの出力により、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出される。その他に、遊技盤30にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
【0048】
可変表示装置ユニット35には、第一図柄を変動表示する第一図柄表示装置41と、第二図柄を変動表示する第二図柄表示装置42とが設けられている。第一図柄表示装置41は、第一図柄用の表示部43と保留ランプ44とからなり、遊技球が第一始動口34を通過する毎に表示部43による表示図柄(第一図柄)を変動させる。遊技球が第一始動口34を通過する回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ44にて点灯表示されるようになっている。
【0049】
第二図柄表示装置42は液晶表示装置として構成されており、表示制御装置45(図7参照)により表示内容が制御される。第二図柄表示装置42には、例えば左、中及び右の3つの図柄列が表示される。各図柄列は複数の図柄によって構成されており、これら図柄が図柄列毎にスクロールされるようにして第二図柄表示装置42に可変表示されるようになっている。遊技球が第二始動口33に入賞する毎に表示図柄(第二図柄)を変動させる。遊技球が第二始動口33を通過した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ46にて点灯表示されるようになっている。なお、本実施の形態では、第二図柄表示装置42(液晶表示装置)は8インチサイズの大型の液晶ディスプレイを備える。可変表示装置ユニット35には、第二図柄表示装置42を囲むようにしてセンターフレーム47が配設されている。
【0050】
可変入賞装置32は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、大当たりの際に遊技球が入賞しやすい開状態と通常の閉状態とに繰り返し作動されるようになっている。
【0051】
また、遊技盤30には、遊技球発射装置から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するためのレールユニット50が取り付けられており、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球はレールユニット50を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。レールユニット50はリング状をなす樹脂成型品にて構成され内外二重に一体形成された内レール部51及び外レール取付部52を有するレールベースユニット50aと、外レール取付部52の内側面に取付けられ長尺状をなすステンレス製の外レール55とから構成されている。内レール部51は上方の約1/4ほどを除いて略円環状に形成され、一部(主に左側部)が内レール部51に向かい合うようにして外レール取付部52が形成されている。かかる場合、内レール部51と外レール取付部52(外レール55)とにより誘導レールが構成され、これら各レール51,52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路が形成されている。なお、球案内通路は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。また、外レール55は、遊技球の飛翔をより滑らかなものとするために設けられている。
【0052】
内レール部51の先端部分(図4の左上部)には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、内レール部51及び外レール取付部52間の球案内通路から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止されるようになっている。また、外レール取付部52には、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置(図4の右上部:外レール取付部52の先端部に相当する部位)に返しゴム54が取着されている。従って、所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって制動されつつ跳ね返されるようになっている。
【0053】
また、レールユニット50の外周部には、外方へ張り出した円弧状のフランジ56が形成されている。フランジ56は、遊技盤30に対する取付面を構成する。レールユニット50が遊技盤30に取り付けられる際には、遊技盤30上にフランジ56が当接され、その状態で、当該フランジ56に形成された複数の透孔にネジ等が挿通されて遊技盤30に対するレールユニット50の締結がなれるようになっている。特に、ネジ等による締結の間隔は発射側の方が狭くなっており、遊技盤30に対して強固に締結することにより、遊技球の発射に対する強度を確保している。さらに本実施の形態では、正面から見てレールユニット50の上下左右の各端部は略直線状に(平坦に)形成されている。つまり、レールユニット50の上下左右の各端部においてはフランジ56が切り落とされ、パチンコ機10における有限の領域にてレール径の拡張、すなわち遊技盤30上の遊技領域の拡張が図られるようになっている。
【0054】
内レール部51及び外レール取付部52間の球案内通路の入口には、同球案内通路の一部を閉鎖するようにして凸部57が形成されている。この凸部57は、内レール部51からレールユニット50下端部にかけて略鉛直方向に設けられ、遊技領域まで至らず球案内通路内を逆流してくるファール球をファール球通路63(図3参照)に導くための役目をなす。なお、遊技盤30の右下隅部及び左下隅部は、証紙等のシールやプレート(図のS1,S2)を直接貼着するためのスペースとなっており、この貼着スペースを確保するために、フランジ56に切欠58,59が形成されている。
【0055】
次に、遊技領域について説明する。遊技領域は、レールユニット50の内周部(内外レール)により略円形状に区画形成されており、特に本実施の形態では、遊技盤30の盤面上に区画される遊技領域が従来よりもはるかに大きく構成されている。本実施の形態では、外レール取付部52の最上部地点から遊技盤30下部までの間の距離は445mm(従来品よりも58mm長い)、外レール取付部52の極左位置から内レール部51の極右位置までの間の距離は435mm(従来品よりも50mm長い)となっている。また、内レール部51の極左位置から内レール部51の極右位置までの間の距離は418mmとなっている。
【0056】
本実施の形態では、遊技領域を、パチンコ機10の正面から見て、内レール部51及び外レール取付部52によって囲まれる領域のうち、内外レール51,52の並行部分である誘導レールの領域を除いた領域としている。従って、遊技領域と言った場合には誘導レール部分は含まないため、遊技領域の向かって左側限界位置は外レール取付部52によってではなく内レール部51によって特定される。同様に、遊技領域の向かって右側限界位置は内レール部51によって特定される。また、遊技領域の下側限界位置は遊技盤30の下端位置によって特定される。また、遊技領域の上側限界位置は外レール取付部52によって特定される。
【0057】
従って、本実施の形態では、遊技領域の幅(左右方向の最大幅)は、418mmであり、遊技領域の高さ(上下方向の最大幅)は、445mmである。ここで、前記遊技領域の幅は、少なくとも380mm以上あることが望ましい。より好ましくは390mm以上、400mm以上、410mm以上、420mm以上、430mm以上、440mm以上、450mm以上、さらに460mm以上であることが望ましい。もちろん、470mm以上であってもよい。すなわち、遊技領域の幅は、遊技領域拡大という観点からは大きい程好ましい。また、遊技領域の高さは、少なくとも400mm以上あることが望ましい。より好ましくは410mm以上、420mm以上、430mm以上、440mm以上、450mm以上、さらには460mm以上であることがより望ましい。もちろん、470mm以上、480mm以上、490mm以上としてもよい。すなわち、遊技領域の幅は、遊技領域拡大という観点からは大きい程好ましい。なお、上記幅及び高さの組合せについては、上記数値を任意に組み合わせたものとしてもよい。
【0058】
本実施の形態では、遊技盤30面に対する遊技領域の面積の比率は約70%と、従来に比べ格段に面積比が大きいものとなっている。なお、遊技盤30面に対する遊技領域の面積比は、従来では50%程度に過ぎなかったことから、遊技盤30を共通とした前提においてはかなり遊技領域を拡大しているといえる。尚、パチンコ機10の外形は遊技場への設置の都合上製造者間でほぼ統一されており、遊技盤30の大きさも同様とせざるを得ない状況下において、上記のように遊技盤30面に対する遊技領域の面積の比率を約20%も高めたことは、遊技領域拡大の観点で非常に有意義である。ここで、前記比率は、少なくとも60%以上であることが望ましい。さらに好ましくは65%以上であり、より好ましくは70%以上である。また、本実施形態の場合を越えて75%以上であれば、一層望ましい。さらには、80%以上であってもよい。
【0059】
また、パチンコ機10全体の正面側の面積に対する遊技領域の面積の比率は約40%と、従来に比べ格段に面積比が大きいものとなっている。なお、パチンコ機10全体の正面側の面積に対する遊技領域の面積比は、35パーセント以上であるのが望ましい。もちろん、40パーセント以上としてもよいし、45パーセント以上、又は50パーセント以上としてもよい。
【0060】
なお、可変表示装置ユニット35の両側に位置する第一始動口34は、該第一始動口34を通過した遊技球が中央の方へ寄せられるような案内機構を有している。これにより、遊技領域が左右方向に拡張されている場合であっても、遊技球を中央の第二始動口33や可変入賞装置32の方へと案内することができ、ひいては、遊技領域が拡張されることにより遊技球が入賞しにくくなることによる興趣の低下が抑制されるようになっている。さらには、遊技領域が左右方向に拡張されていることによって、風車、第一始動口34、複数の釘(遊技球を中央に誘導するための誘導釘)、他の役物を種々配設することができ、可変表示装置ユニット35の左右両側の遊技領域での遊技球の挙動を一層面白くすることができるようになっている。また、遊技領域が上下方向にも拡張されていることから、さらに風車、第一始動口34、複数の釘、他の役物を種々配設することができ、遊技領域での上下方向の遊技球の挙動をより一層面白くすることができるようになっている。
【0061】
図3の説明に戻り、前記樹脂ベース20において、窓孔21(遊技盤30)の下方には、遊技球発射装置より発射された直後に遊技球を案内するための発射レール61が取り付けられている。発射レール61は、その後方の金属板62を介して樹脂ベース20に取付固定されており、所定の発射角度(打ち出し角度)にて直線的に延びるよう構成されている。特に、本例のパチンコ機10では、従来のものより遊技盤30が大型化していることから、レールユニット50の曲率に合うように、遊技球の発射位置を低くするとともに発射レール61の長さを長くしている。また、発射レール61は、横幅の広い断面略M字型に形成され、遊技球の発射を安定化させている。従って、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レール61に沿って斜め上方に打ち出され、その後前述した通りレールユニット50の球案内通路を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。
【0062】
本パチンコ機10の場合、遊技領域が従来よりも大幅に拡張されることは既に述べたが、かかる構成下では、誘導レールの曲率を小さくせざるを得ないことから、打出球を安定化させるための工夫を要する。そこで本実施の形態では、遊技球の発射位置を低くするとともに発射レール61の傾斜角度(発射角度)を既存のものよりも幾分大きくし(すなわち発射レール61を立ち上げるようにし)、さらに発射レール61の長さを既存のものよりも長くして十分な長さの球誘導距離を確保するようにしている。これにより、遊技球発射装置から発射された遊技球をより安定した状態で誘導レールに案内できるようにしている。この場合特に、発射レール61を、遊技球発射装置の発射位置から遊技領域の中央位置(アウト口36)を越える位置まで延びるよう形成している。
【0063】
また、発射レール61とレールユニット50(誘導レール)との間には所定間隔の隙間があり、この隙間より下方にファール球通路63が形成されている。従って、仮に、遊技球発射装置から発射された遊技球が戻り球防止部材53まで至らずファール球として誘導レール内を逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路63を介して下皿15に排出される。因みに、本実施の形態の場合、発射レール61の長さは約240mm、発射レール先端部の隙間の長さ(発射レール61の延長線上の長さ)は約40mmである。
【0064】
ファール球が誘導レール内を逆流してくる際、その多くは外レール取付部52に沿って流れ、外レール取付部52の下端部に到達した時点で下方に落下するが、一部のファール球は誘導レール内で暴れ、内レール部51側へ跳ね上がるものもある。この際、跳ね上がったファール球は、球案内通路入口の前記凸部57に当たり、ファール球通路63に誘導される。これにより、ファール球の全てがファール球通路63に確実に案内されるようになる。これにより、ファール球と次に発射される遊技球との干渉が抑制される。
【0065】
なお、詳しい図面の開示は省略するが、遊技球発射装置には、前面枠セット14側の球出口(上皿19の最下流部より通じる球出口)から遊技球が1つずつ供給される。この際、本実施の形態では遊技球の発射位置を低くしたため、前面枠セット14側の球出口から前記発射位置への落差が大きくなるが、発射レール61の基端部付近にはその右側と手前側にそれぞれガイド部材65,66を設置した。これにより、前面枠セット14側の球出口から供給される遊技球が常に所定の発射位置にセットされ、安定した発射動作が実現できる。また、遊技球発射装置には打球槌が設けられ、軸部を中心とする打球槌の回動に伴い遊技球が発射されるが、打球槌に関して軽量化が望まれている。それ故、アルミニウム等の軽金属への材料変更や軸部寸法の縮小化により打球槌の軽量化を図る一方で、十分な発射力を確保すべく、打球槌のヘッド部(軸部と反対側の端部)に重り部を設けている。これにより、十分でかつ安定した遊技球の発射が実現できる。打球槌の重り部を上方に突出して設けることにより、打球槌を容易に摘んだりひっかけたりすることができ、槌先の打球強さの調整等がし易くなるという効果がある。
【0066】
なお、図3中の符号67は上皿19に通ずる排出口であり、この排出口67を介して遊技球が上皿19に排出される。排出口67には、左右方向に延びる開閉軸を下部側に有する開閉式のシャッタ68が取り付けられており、シャッタ68は、この開閉軸を軸心として前方に開放できるように支持されている。また、シャッタ68は、バネ等の弾性体によって閉鎖側に付勢されるとともに、弾性体の付勢力に抗して上部側を押圧することにより略水平状態となり、排出口67を開放する。つまり、前面枠セット14を開放した状態(図3の状態)では弾性体の付勢力によりシャッタ68が排出口67を閉鎖し、遊技球の排出を阻止する。一方、前面枠セット14を閉鎖した状態では、当該前面枠セット14の裏面から突出する球通路樋69(図2参照)によりシャッタ68が押し開けられ、遊技球の排出が可能となる。従って、前飾り枠が省略され前面枠セット14に対して上皿19が直接設けられる構成とした本パチンコ機10において、前面枠セット14の開放に際し払出通路内等の遊技球がこぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できるようになっている。
【0067】
樹脂ベース20には、窓孔21の右下部に略四角形状の小窓71が設けられている。従って、遊技盤30の右下隅部に張られたシール等(図4のS1)は、この小窓71を通じて視認できるようになっている。また、この小窓71からシール等を貼り付けることも可能となっている。
【0068】
また、内枠12の図3の左端部には、前面枠セット14の支持機構として、支持金具81,82が取り付けられている。上側の支持金具81には図の手前側に切欠を有する支持孔83が設けられ、下側の支持金具82には鉛直方向に突出した突起軸84が設けられている。
【0069】
次に、前面枠セット14について図1,図5を参照しつつ説明する。図5は、前面枠セット14の背面図である。前面枠セット14には前記遊技領域のほとんどを外部から視認することができるよう略楕円形状の窓部101が形成されている。詳しくは、窓部101は、その左右側の略中央部が、上下側に比べて比較的緩やかに湾曲した形状となっている。なお、前記略中央部が直線状になるようにしてもよい。本実施の形態において、窓部101の上端(外レール取付部52の最上部、遊技領域の上端)と、前面枠セット14の上端との間の距離(いわゆる上部フレーム部分の上下幅)は61mmとなっており、85mm〜95mm程度上部フレーム幅がある従来技術に比べて著しく短くなっている。これにより、遊技領域の上部領域が確保されやすくなるとともに、大型の可変表示装置ユニット35も比較的上方に配置することができるようになっている。前面枠セット14の上端との間の距離は80mm以下であることが望ましく、より望ましくは70mm以下であり、さらに望ましくは60mm以下である。もちろん、所定の強度が確保できるのであれば、50mm以下であっても差し支えない。
【0070】
また、パチンコ機10の正面から見て窓部101の左端と前面枠セット14の左端との間の最短距離(いわゆる左側部フレーム部分の左右幅:図5では右側に示されている)、すなわち開閉軸線側のフレーム幅は、前面枠セット14自体の強度及び支持強度を高めるために比較的大きく設定されている。この場合、図1及び図3を相互に比較すると明らかなように、前面枠セット14が閉じられた状態において、外レール取付部52の左端部はもちろん、内レール部51の左端部も前記左側部フレーム部分によって覆い隠される。つまり、誘導レールの少なくとも一部が、パチンコ機10の正面からみて前面枠セット14の左側部フレーム部分と重複し覆い隠される。このように遊技球が一時的に視認困難となったとしても、それは、遊技球が遊技領域に案内される通過点に過ぎず、遊技者が主として遊技を楽しむ遊技領域において遊技球が視認困難となるわけではない。そのため、実際の遊技に際しては何ら支障が生じない。また、このような支障が生じない一方で、前面枠セット14の十分な強度及び支持強度が確保可能となっている。ちなみに、パチンコ機10の正面から見て外レール取付部52の左端位置と外枠11の左端位置との左右方向の距離は21mm、遊技領域の右端位置(内レール部51の右端位置)と外枠11の右端位置との左右方向の距離は44mmとなっている。
【0071】
加えて、前面枠セット14にはその周囲(例えばコーナー部分)に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。例えば、窓部101の周縁には、LED等の発光手段を内蔵した環状電飾部102が左右対称に設けられ、該環状電飾部102の中央であってパチンコ機10の最上部には、同じくLED等の発光手段を内蔵した中央電飾部103が設けられている。本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり中であることを報知する。さらに、上皿19周りにも、同じくLED等の発光手段を内蔵した上皿電飾部104が設けられている。その他、中央電飾部103の左右側方には、賞球払出し中に点灯する賞球ランプ105と所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ106とが設けられている。また、環状電飾部102の下端部に隣接するようにして、内枠12表面や遊技盤30表面等の一部、特に遊技盤30に直接貼られた証紙S1を視認できるよう透明樹脂が取り付けられた小窓107が設けられている。なお、証紙S1を外部から読取装置で認識できるように、小窓107における透明樹脂の表面は平面形状になっている。
【0072】
また、窓部101の下方には貸球操作部120が配設されており、貸球操作部120には球貸しボタン121と、返却ボタン122と、度数表示部123とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置されたカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタン121は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタン122は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。度数表示部123はカード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿19に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾りシール等が付されるようになっている。これにより、カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との貸球操作部の共通化が図れる。
【0073】
前面枠セット14の裏側には、窓部101を囲むようにして金属製の各種補強部材が設けられている。詳しくは、図5に示すように、前面枠セット14の裏側にあって窓部101の上下左右の外側にはそれぞれ補強板131,132,133,134が取り付けられている。これら補強板131〜134は相互に接触して連結されているが、図の左側及び上側の補強板132,133の連結部には直接の接触を避けるための樹脂パーツ135が介在されている。これにより、補強板132と補強板133とが電気的に絶縁され、導電体がループ状にならず、磁界によるノイズの発生を抑制している。図5の右側の補強板131にはその中間位置にフック状をなす係合爪131aが設けられており、この係合爪131aは、前面枠セット14を閉じた状態で内枠12の孔部12a(図3参照)に係合されるように構成されている。この構成により、上皿19を含む形態で前面枠セット14が構成され、その上下の軸支位置が延長されたとしても、中間位置における前面枠セット14の浮き上がりが防止できる。それ故、前面枠セット14を浮かしての不正行為等が抑制されるようになっている。
【0074】
また、下側の補強板134には、前記発射レール61(図3参照)に対向する位置に樹脂製のレール側壁部材136が設けられている。このレール側壁部材136は、前面枠セット14を閉じた際に発射レール61の側壁となる。故に、発射レール61から遊技球がこぼれ落ちないようになっている。
【0075】
上述した補強板131〜134はガラス支持用の金枠としての機能も兼ね備えており、これら補強板131〜134の一部が後方に折り返されてガラス保持溝が形成されている。このガラス保持溝は前後に2列形成されており、矩形状をなす前後一対のガラス137が各ガラス保持溝にて保持される。これにより、2枚のガラス137が前後に所定間隔を隔てて取着されるようになっている。
【0076】
前述の通り本実施の形態のパチンコ機10では遊技領域の拡張を図っていることから、前面枠セット14を閉じた状態にあっては、内外のレール52,53により構成された誘導レールの一部が前面枠セット14により覆い隠される構成となっている。それ故、当該誘導レールでは手前側の開放部がガラス137で覆えない部分ができてしまう。かかる場合、例えば、遊技球発射装置より発射された遊技球が戻り球防止部材53まで至らず戻ってくると、当該遊技球が誘導レール外にこぼれたり(飛び出したり)、外レール取付部52とガラス137との間に挟まってしまうおそれがある。そこで本実施の形態では、前面枠セット14に、誘導レールの手前側開放部を被覆するためのレールカバー140を取り付けている。
【0077】
レールカバー140は略円弧状をなす略平板体であって、透明な樹脂により形成されている。レールカバー140は、その円弧形状が前記誘導レールの形状に対応しており、窓部101の周縁部に沿って、誘導レールの基端部から先端部近傍までの区間を覆うようにして前面枠セット14の裏側に取着されている。特にレールカバー140の内径側の寸法・形状は内レール部51のそれにほぼ一致する。レールカバー140が取着された状態では、その表面側がガラス137に当接した状態となる。前面枠セット14が閉じられた状態においては、レールカバー140の裏面が誘導レールのほぼ全域を覆うこととなる。これにより、誘導レールのほとんどの区間において遊技球のガラス137への衝突を防止できる。従って、ガラス137への接触による破損等の悪影響を抑制することができる。
【0078】
また、レールカバー140の右端部(すなわち、レールカバー140を前面枠セット14に取着した図5の状態で右端となる部位)には、誘導レールがガラス137の側縁部からはみ出した部分を被覆するための被覆部141が設けられている。これにより、遊技球が誘導レール外にこぼれたり(飛び出したり)、外レール取付部52とガラス137との間に挟まってしまうといった不具合の発生を防止することができる。
【0079】
さらに、レールカバー140の裏側には、その内側縁に沿って円弧状に延び且つ図5の手前側に突出した突条142が形成されている。突条142は、前面枠セット14が閉じられた状態において、誘導レール内に入り込んだ状態で内レール52にほぼ一体的に重なり合うよう構成されている。従って、例えば前面枠セット14と内枠12との隙間から針金等を侵入させて不正行為を行おうとしても、誘導レールの内側にある遊技領域にまで針金等を侵入させることが非常に困難となる。結果として、針金等を利用して行われる不正行為を防止することができる。なお、突条142をより広い範囲で、例えばレールカバー140の内側縁の全域に沿って形成する構成としても良く、かかる構成によれば、より広い範囲で針金等を侵入させにくくなり、針金等を利用して行われる不正行為をより確実に防止することができる。
【0080】
また、前面枠セット14の図5の右端部(パチンコ機10正面から見ると左端部)には、内枠12の支持機構として、支持金具151,152が取り付けられている。従って、内枠12側の支持金具81,82(図3参照)に対して前面枠セット14側の支持金具151,152を組み付けることで、内枠12に対して前面枠セット14が開閉可能に装着されるようになる。特に、上側の支持金具81には、前方に開放された切欠を有する支持孔83が設けられ、下側の支持金具82には鉛直方向に突出した突起軸84が設けられているため、内枠12に対して前面枠セット14が垂直状態となるように開放した状態では、前面枠セット14を一旦持ち上げることにより突起軸84と支持金具152との係合状態が解かれ、さらにその状態から前面枠セット14を前方へ引き出すことにより支持孔83と支持金具153との係合状態が解かれる。すなわち、上記の操作により前面枠セット14を内枠12から取外すことができるように構成されている。
【0081】
ところで、内枠12には、図10に示すように、鍵により解錠操作される鍵ユニット27が設けられており、内枠12と前面枠セット14、及び前面枠セット14と外枠11とを互いに施錠できるようになっている。具体的には、図2に示すように、前面枠セット14の裏面右端には、後方に向って突出した鉤状の被係止部271が上下に並んで設けられており、前面枠セット14と内枠12とが重ねられると、各被係止部271は、内枠12の右端に形成された係止部貫通孔272に挿通するようになっている。これに対し、鍵ユニット27には被係止部271に夫々係止及び離脱する、第一鉤部材273及び第二鉤部材274と、内枠12の下部に設けられた鍵孔275から挿入される鍵の解錠操作(例えば反時計方向への回転操作)に応じて鍵の動作を第一鉤部材273及び第二鉤部材274に伝達し、これらを前面枠セット14の被係止部271から離脱させる第一鍵解錠伝達機構276とが設けられている。
【0082】
一方、外枠11の内周右側面には、内方に向って突出した4角形状の被係止部(図示しない)が上下に並んで設けられている。これに対し鍵ユニット27には被係止部278に向って延出されるとともに被係止部278に夫々係止及び離脱する、第三鉤部材279及び第四鉤部材280と、前述とは異なる鍵の解錠操作(例えば時計方向への回転操作)に応じて鍵の動作を第三鉤部材279及び第四鉤部材280に伝達し、これらを外枠11の被係止部278から離脱させる第二鍵解錠伝達機構281とが設けられている。つまり、鍵ユニット27には第一鍵解錠伝達機構276及び第二鍵解錠伝達機構281が設けられているため、鍵を反時計方向に回転させると、前面枠セット14の右端が内枠12から分離可能となり、支持機構を軸心として前面枠セット14のみを開放させることが可能になる。さらに、鍵を時計方向に回転させると、支持金具282を軸心として内枠12を回動させることが可能になる。なお、第一鉤部材273と第二鉤部材274、及び第三鉤部材279と第四鉤部材280は、夫々第一鍵解錠伝達機構276及び第二鍵解錠伝達機構281によって連結されているが、いずれか一方の鉤部材に対して不正な解錠操作があっても、解錠操作されていない他方の鉤部材に伝達されないように構成されている。つまり、鍵を用いずに、線材などによって一方の鉤部材に対して不正な解錠操作が行われると、その鉤部材は被係止部から離脱する可能性があるが、解錠操作されていない他方の鉤部材には伝達されないため、その鉤部材は被係止部に係止され続ける。すなわち、不正な解錠操作によって前面枠セット14または内枠12が開放されることを防止している。
【0083】
次に、パチンコ機10の背面の構成を詳しく説明する。図6はパチンコ機10の背面図であり、図7はパチンコ機10の背面構成を主要部品毎に分解して示す分解斜視図である。
【0084】
先ず、パチンコ機10の背面構成について全体の概要を説明する。パチンコ機10にはその背面(実際には内枠12及び遊技盤30の背面)において、各種制御基板が上下左右に並べられるようにして又は前後に重ねられるようにして配置されており、さらに、遊技球を供給するための遊技球供給装置(払出機構)や樹脂製の保護カバー等が取り付けられている。本実施の形態では、各種制御基板を2つの取付台に分けて搭載して2つの制御基板ユニットを構成し、それら制御基板ユニットを個別に内枠12又は遊技盤30の裏面に装着するようにしている。この場合、主基板と音声ランプ制御基板とを一方の取付台に搭載してユニット化すると共に、払出制御基板、発射制御基板及び電源基板を他方の取付台に搭載してユニット化している。ここでは便宜上、前者のユニットを「第1制御基板ユニット201」と称し、後者のユニットを「第2制御基板ユニット202」と称することとする。
【0085】
また、払出機構及び保護カバーも1ユニットとして一体化されており、一般に樹脂部分を裏パックと称することもあるため、ここではそのユニットを「裏パックユニット203」と称する。各ユニット201〜203の詳細な構成について後述する。なお、この他、内枠12には、「大当り信号」等の遊技状態に関する各種の信号を外部に出力するための外部中継端子盤230がネジや係止爪等の取付手段によって着脱可能に取り付けられている。ここで、係止爪による係止等の簡便な取付手段を採用すると、外部中継端子盤230の着脱が容易であり、メンテナンス等の作業を円滑に行うことができる。
【0086】
第1制御基板ユニット201、第2制御基板ユニット202及び裏パックユニット203は、ユニット単位で何ら工具等を用いずに着脱できるよう構成されており、さらにこれに加え、一部に支軸部を設けて内枠12又は遊技盤30の裏面に対して開閉できる構成となっている。これは、各ユニット201〜203やその他構成が前後に重ねて配置されても、隠れた構成等を容易に確認することを可能とするための工夫でもある。
【0087】
実際には、図8の概略図に示すように各ユニット201〜203が配置され、取り付けられている。なお図8において、略L字状をなす第1制御基板ユニット201はパチンコ機10のほぼ中央に配置され、その下方に第2制御基板ユニット202が配置されている。また、第1制御基板ユニット201に一部重なる領域に、裏パックユニット203が配置されている。
【0088】
詳しくは、第1制御基板ユニット201には、パチンコ機10の背面から見て左端部に支軸部M1が設けられ、その支軸部M1による軸線Aを中心に当該第1制御基板ユニット201が開閉可能となっている。また、第1制御基板ユニット201には、その右端部(すなわち支軸部と反対側、さらに言えば開放端側)にナイラッチ等よりなる締結部M2が設けられると共に上端部に係止爪部M3が設けられており、これら締結部M2及び係止爪部M3によって第1制御基板ユニット201がパチンコ機本体に対して固定保持されるようになっている。
【0089】
また、第2制御基板ユニット202には、パチンコ機10の背面から見て右端部に支軸部M4が設けられ、その支軸部M4による軸線Bを中心に当該第2制御基板ユニット202が開閉可能となっている。また、第2制御基板ユニット202には、その左端部(すなわち支軸部と反対側、さらに言えば開放端側)にナイラッチ等よりなる締結部M5が設けられており、この締結部M5によって第2制御基板ユニット202がパチンコ機本体に対して固定保持されるようになっている。
【0090】
さらに、裏パックユニット203には、パチンコ機10の背面から見て右端部に支軸部M6が設けられ、その支軸部M6による軸線Cを中心に当該裏パックユニット203が開閉可能となっている。また、裏パックユニット203には、その左端部(すなわち支軸部と反対側、さらに言えば開放端側)にナイラッチ等よりなる締結部M7が設けられると共に上端部及び下端部にそれぞれ回動式の係止部M8,M9が設けられており、これら締結部M7及び係止部M8,M9によって裏パックユニット203がパチンコ機本体に対して固定保持されるようになっている。特に、タンク355の近傍に位置する係止部M8は、タンク355に貯留される遊技球によって比較的大きな荷重が加わることから、ここでは、I型の係止片を回動して係止する構造といった、ナイラッチより強固な構造が用いられている。
【0091】
この場合、各ユニット201〜203の展開方向は同一でなく、第1制御基板ユニット201は、パチンコ機10の背面から見て左開きになるのに対し、第2制御基板ユニット202及び裏パックユニット203は、同右開きになるよう構成されている。
【0092】
一方、図9は、内枠12に遊技盤30を組み付けた状態でその構成を示す背面図である。また、図10は内枠12を後方より見た斜視図であり、図11は遊技盤30を後方より見た斜視図である。ここでは図9〜図11を用いて内枠12及び遊技盤30の裏面構成を説明する。
【0093】
遊技盤30は、樹脂ベース20に囲まれた四角枠状の設置領域に設置され、内枠12に設けられた複数(本実施の形態では4カ所)の係止固定具211,212によって脱落しないように固定されている。係止固定具211,212は手動で回動でき、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とを切り替えることができるよう構成されており、図9にはロック状態を示す。遊技盤30の左右3カ所の係止固定具211は金属片を折り曲げ形成したL型の金具であり、遊技盤30の固定状態で内枠12の外方へ張り出さないよう構成されている。なお、遊技盤30の下部1カ所の係止固定具212は樹脂製のI型の留め具である。
【0094】
遊技盤30の中央には可変表示装置ユニット35が配置されている。可変表示装置ユニット35においては、センターフレーム47(図4参照)を背後から覆う樹脂製(例えばABS製)のフレームカバー213が後方に突出して設けられており、そのフレームカバー213の後端に、液晶表示装置たる第二図柄表示装置42と表示制御装置45とが前後に重ねられた状態で着脱可能に取り付けられている。フレームカバー213内には、センターフレーム47に内蔵されたLED等を駆動するためのLED制御基板などが配設されている。
【0095】
また、遊技盤30の裏面には、可変表示装置ユニット35を取り囲むようにして裏枠セット215が取り付けられている。この裏枠セット215は、遊技盤30の裏面に張り付くようにして設けられる薄型の樹脂成型品(例えばABS製)であって、各種入賞口に入賞した遊技球を回収するための遊技球回収機構が形成されている。詳しくは、裏枠セット215の下方には、前述した一般入賞口31、可変入賞装置32、第二始動口33(それぞれ図3参照)の遊技盤開口部に対応し、且つ下流側で1カ所に集合する回収通路216が形成されている。また、遊技盤30の下方には、内枠12にやはり樹脂製(例えばポリカーボネート樹脂製)の排出通路盤217が取り付けられており、該排出通路盤217には、排出球をパチンコ機10外部へ案内するための排出通路218が形成されている。従って、図9に仮想線で例示するように、一般入賞口31等に入賞した遊技球は何れも裏枠セット215の回収通路216を介して集合し、さらに排出通路盤217の排出通路218を介してパチンコ機10外部に排出される。なお、アウト口36(図3参照)も同様に排出通路218に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球も排出通路218を介してパチンコ機10外部に排出される。
【0096】
上記構成では、遊技盤30の下端面を境界にして、上方に裏枠セット215(回収通路216)が、下方に排出通路盤217(排出通路218)が設けられており、排出通路盤217が遊技盤30に対して前後方向に重複(オーバーラップ)せずに設けられている。従って、遊技盤30を内枠12から取り外す際において、排出通路盤217が遊技盤30の取り外しの妨げになるといった不都合が生じることもない。
【0097】
なお、排出通路盤217は、パチンコ機10の前面の上皿19の丁度裏側辺りに設けられており、上皿19に至る球排出口(図2の球通路樋69)より針金等を差し込み、さらにその針金等を内枠12と排出通路盤217との隙間を通じて遊技領域側に侵入させるといった不正行為が考えられる。そこで本パチンコ機10では、排出通路盤217の上皿19の丁度裏側辺りに、内枠12にほぼ一体的に重なり合うようにしてパチンコ機10の前方に延びるプレート219が設けられている。従って、内枠12と排出通路盤217との隙間から針金等を侵入させようとしてもそれがプレート219にて阻害され、遊技領域にまで針金等を侵入させることが非常に困難となる。結果として、針金等を利用して可変入賞装置32(大入賞口)を強制的に開放する等の不正行為を防止することができる。
【0098】
また、遊技盤30の裏面には、各種入賞口などの遊技球の通過を検出するための入賞感知機構などが設けられている。具体的には、遊技盤30表側の一般入賞口31に対応する位置には入賞口スイッチ221が設けられ、可変入賞装置32には、特定領域スイッチ222とカウントスイッチ223とが設けられている。特定領域スイッチ222は、大当たり状態で可変入賞装置32に入賞した遊技球が特定領域(大当たり状態継続を判定するための領域)に入ったことを判定するスイッチであり、カウントスイッチ223は入賞球をカウントするスイッチである。また、第二始動口33に対応する位置には作動口スイッチ224が設けられ、第一始動口34に対応する位置にはゲートスイッチ225が設けられている。
【0099】
入賞口スイッチ221及びゲートスイッチ225は、図示しない電気配線を通じて盤面中継基板226に接続され、さらにこの盤面中継基板226が後述する主基板(主制御装置)に接続されている。また、特定領域スイッチ222及びカウントスイッチ223は大入賞口中継基板227に接続され、さらにこの大入賞口中継基板227がやはり主基板に接続されている。これに対し、作動口スイッチ224は中継基板を介さずに直接主基板に接続されている。
【0100】
その他図示は省略するが、可変入賞装置32には、大入賞口を開放するための大入賞口ソレノイドと、入賞球を特定領域に導くための入賞球振分板ソレノイドが設けられ、第二始動口33には、電動役物を開放するための作動口ソレノイドが設けられている。なお、図9において符号228は打球槌等を備えるセットハンドルであり、符号229は発射モータである。
【0101】
上記入賞感知機構にて各々検出された検出結果は、後述する主基板に取り込まれ、該主基板よりその都度の入賞状況に応じた払出指令(遊技球の払出個数)が払出制御基板に送信される。そして、該払出制御基板の出力により所定数の遊技球の払出が実施される。かかる場合、各種入賞口に入賞した遊技球を入賞球処理装置に一旦集め、その入賞球処理装置で入賞球の存在を1つずつ順番に確認した上で払出を行う従来方式(いわゆる証拠球方式)とは異なり、本実施の形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に感知して払出が直ちに行われる(すなわち、本パチンコ機10では入賞球処理装置を廃止している)。故に、払い出す遊技球が多量にあっても、その払出をいち早く実施することが可能となる。
【0102】
また、裏枠セット215には、第1制御基板ユニット201を取り付けるための取付機構が設けられている。具体的には、この取付機構として、遊技盤30の裏面から見て左下隅部には上下方向に延びる支持金具231が設けられ、この支持金具231には同一軸線上に上下一対の支持孔231aが形成されている。その他、遊技盤30の右下部において符号232は上下一対の被締結孔(ナイラッチ孔)であり、同左上部において符号233は係止爪片である。
【0103】
また、内枠12の裏面には、第2制御基板ユニット202や裏パックユニット203を取り付けるための取付機構が設けられている。具体的には、内枠12にはその右端部に長尺状の支持金具235が取り付けられており、その構成を図12に示す。図12に示すように、支持金具235は長尺板状の金具本体236を有し、その金具本体236より起立させるようにして、下方2カ所に第2制御基板ユニット用の支持孔部237が形成されると共に、上方2カ所に裏パックユニット用の支持孔部238が形成されている。それら支持孔部237,238にはそれぞれ同軸の支持孔が形成されている。その他、第2制御基板ユニット用の取付機構として、内枠12には、遊技盤設置領域よりも下方左端部に上下一対の被締結孔(ナイラッチ孔)239が設けられている。また、裏パックユニット用の取付機構として、内枠12には、遊技盤設置領域の左端部に上下一対の被締結孔(ナイラッチ孔)240が設けられている。但し、第2制御基板ユニット用の支持金具と裏パックユニット用の支持金具とを各々個別の部材で設けることも可能である。符号241,242,243は、遊技盤30との間に裏パックユニット203を挟み込んで支持するための回動式の固定具である。
【0104】
その他、内枠12の背面構成において、遊技盤30の右下部には、後述する払出機構より払い出される遊技球を上皿19、下皿15、又は排出通路218の何れかに振り分けるための遊技球分配部245が設けられている。すなわち、遊技球分配部245の開口部245aは上皿19に通じ、開口部245bは下皿15に通じ、開口部245cは排出通路218に通じる構成となっている。なお、遊技球分配部245は、裏パックユニット203に対して別部材として構成され、内枠12に直接固定されている。つまり、裏パックユニット203に対して不正行為があっても、遊技球分配部245の浮きあがり等が防止されるようになっている。
【0105】
また、内枠12の下端部には、下皿15に設置されたスピーカの背後を囲むための樹脂製のスピーカボックス246が取り付けられており、このスピーカボックス246により低音域の音質改善が図られている。
【0106】
次に、第1制御基板ユニット201を図13〜図16を用いて説明する。図13は第1制御基板ユニット201の正面図、図14は同ユニット201の斜視図、図15は同ユニット201の分解斜視図、図16は同ユニット201を裏面から見た分解斜視図である。
【0107】
第1制御基板ユニット201は略L字状をなす取付台251を有し、この取付台251に主制御装置261と音声ランプ制御装置262とが搭載されている。ここで、主制御装置261は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含む主基板を具備しており、この主基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス263に収容されて構成されている。なお、基板ボックス263は、略直方体形状のボックスベースと該ボックスベースの開口部を覆うボックスカバーとを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは封印ユニット264によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス263が封印されている。
【0108】
封印ユニット264はボックスベースとボックスカバーとを開封不能に連結する構成であれば任意の構成が適用できるが、ここでは図14等に示すように、5つの封印部材が連結された構成となっており、この封印部材の長孔に係止爪を挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開封不能に連結されるようになっている。封印ユニット264による封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開封した後でも再度開封・封印処理を行うこと自体は可能である。すなわち、封印ユニット264を構成する5つの封印部材のうち、少なくとも一つの封印部材の長孔に係止爪を挿入することにより封印処理が行われる。そして、収容した主基板の不具合などにより基板ボックス263を開封する場合には、係止爪が挿入された封印部材と他の封印部材との連結を切断する。その後、再度封印処理する場合は他の封印部材の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス263の開封を行った旨の履歴を当該基板ボックス263に残しておけば、基板ボックス263を見ることで不正な開封が行われた旨が容易に発見できる。
【0109】
また、音声ランプ制御装置262は、例えば主制御装置261(主基板)又は表示制御装置45からの指示に従い音声やランプ表示の制御を司るCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む音声ランプ制御基板を具備しており、この音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス265に収容されて構成されている。音声ランプ制御装置262上には電源中継基板266が搭載されており、後述する電源基板より供給される電源がこの電源中継基板266を介して表示制御装置45及び音声ランプ制御装置262に出力されるようになっている。
【0110】
取付台251は、有色(例えば緑、青等)の樹脂材料(例えばポリカーボネート樹脂製)にて成形され、その表面に平坦状をなす2つの基板搭載面252,253が設けられている。これら基板搭載面252,253は直交する向きに延び、前後方向に段差をもって形成されている。但し、取付台251は無色透明又は半透明の樹脂成型品であっても良い。
【0111】
そして、一方の基板搭載面252上に主制御装置261(主基板)が横長の向きに配置されると共に、他方の基板搭載面253上に音声ランプ制御装置262(音声ランプ制御基板)が縦長の向きに配置されるようになっている。特に、主制御装置261は、パチンコ機10裏面から見て手前側に配置され、音声ランプ制御装置262はその奥側に配置される。この場合、基板搭載面252,253が前後方向に段差をもって形成されているため、これら基板搭載面252,253に主制御装置261及び音声ランプ制御装置262を搭載した状態において各制御装置261,262はその一部を前後に重ねて配置されるようになる。つまり、図14等にも見られるように、主制御装置261はその一部(本実施の形態では1/3程度)が浮いた状態で配置されるようになる。故に、主制御装置261に重なる領域まで音声ランプ制御装置262を拡張することが可能となり、当該制御基板の大型化にも良好に対処できる。また、各制御装置が効率良く設置できるようになる。また、第1制御基板ユニット201を遊技盤30に装着した状態では、基板搭載面252の後方にスペースが確保され、可変入賞装置32やその電気配線等が無理なく設置できるようになっている。
【0112】
図15及び図16に示すように、主基板用の基板搭載面252には、左右2カ所に横長形状の貫通孔254が形成されている。これに対応して、主制御装置261の基板ボックス263には、その裏面の左右2カ所に回動式の固定具267が設けられている。主制御装置261を基板搭載面252に搭載する際には、基板搭載面252の貫通孔254に固定具267が通され、その状態で固定具267が回動されて主制御装置261がロックされる。従って、上述の通り主制御装置261はその一部が浮いた状態で配置されるとしても、当該主制御装置261の脱落等の不都合が回避できる。また、主制御装置261は第1制御基板ユニット201(基板搭載面252)の裏面側から固定具267をロック解除しなければ、取り外しできないため、基板取り外し等の不正行為に対して抑止効果が期待できる。主基板用の基板搭載面252にはその裏面に格子状のリブ255が設けられている。
【0113】
取付台251には、図14等の左端面に上下一対の支軸256が設けられており、この支軸256を図9等に示す支持金具231に取り付けることで、第1制御基板ユニット201が遊技盤30に対して開閉可能に支持される。また、取付台251には、右端部に締結具として上下一対のナイラッチ257が設けられると共に上端部に長孔258が設けられており、ナイラッチ257を図9等に示す被締結孔232にはめ込むと共に、長孔258に図9等に示す係止爪片233を係止させることで、第1制御基板ユニット201が遊技盤30に固定されるようになる。なお、支持金具231及び支軸256が前記図8の支軸部M1に、被締結孔232及びナイラッチ257が締結部M2に、係止爪片233及び長孔258が係止爪部M3に、それぞれ相当する。
【0114】
ところで、図8に示したように、第1制御基板ユニット201は、裏パックユニット203に一部が被覆されるようにして遊技盤30の裏面に取付けられている。具体的には、第1制御基板ユニット201の一部の締結部M2(ナイラッチ257)並びに第1制御基板ユニット201の夫々が、裏パックユニット203に被覆されている。よって、裏パックユニット203を取り外さなければ、全ての締結部M2を操作することができず、しかも、第1制御基板ユニット201を遊技盤30に対して開閉することができないことから、第1制御基板ユニット201の裏側からの操作により、主制御装置261を取り外すことができない。従って、この構成からも、基板取り外し等の不正行為に対して抑止効果が期待できる。なお、裏パックユニット203に限らず、適宜のユニットを被覆するカバー等、第1制御基板ユニット201とは別途に遊技盤30に取り付けられる部材にて、第1制御基板ユニット201の少なくとも一部を被覆することとしても、同様の効果を期待できる。
【0115】
次に、第2制御基板ユニット202を、図17〜図19を用いて説明する。図17は第2制御基板ユニット202の正面図、図18は同ユニット202の斜視図、図19は同ユニット202の分解斜視図である。
【0116】
第2制御基板ユニット202は横長形状をなす取付台301を有し、この取付台301に払出制御装置311、台座プレート303、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314が搭載されている。払出制御装置311、発射制御装置312及び電源装置313は周知の通り制御の中枢をなすCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む制御基板を具備しており、払出制御装置311の払出制御基板により、賞球や貸出球の払出が制御される。また、発射制御装置312の発射制御基板により、遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に従い発射モータ229の制御が行われ、電源装置313の電源基板により、各種制御装置等で要する所定の電源電圧が生成され出力される。カードユニット接続基板314は、パチンコ機前面の貸球操作部120及び図示しないカードユニットに電気的に接続され、遊技者による球貸し操作の指令を取り込んでそれを払出制御装置311に出力するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿に遊技球が直接貸し出される現金機では、カードユニット接続基板314は不要である。
【0117】
上記払出制御装置311、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314は、透明樹脂材料等よりなる基板ボックス315,316,317,318にそれぞれ収容されて構成されている。特に、払出制御装置311では、前述した主制御装置261と同様、基板ボックス315を構成するボックスベースとボックスカバーとが封印ユニット319によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス315が封印されている。
【0118】
払出制御装置311には状態復帰スイッチ321が設けられている。例えば、払出モータ部の球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ321が押下されると、払出モータが正逆回転され、球詰まりの解消(正常状態への復帰)が図られるようになっている。
【0119】
また、電源装置313にはRAM消去スイッチ323が設けられている。本パチンコ機10はバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰(復電)の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。従って、通常手順で(例えばホールの営業終了時に)電源遮断すると電源遮断前の状態が記憶保持されることから、電源投入時に初期状態に戻したい場合には、RAM消去スイッチ323を押しながら電源を投入することとしている。
【0120】
取付台301は例えば無色透明な樹脂成型品よりなり、その表面に平坦状をなす基板搭載面302が設けられている。この場合、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314は取付台301の基板搭載面302に横並びの状態で直接搭載され、電源装置313の基板ボックス317上に払出制御装置311が搭載されている。
【0121】
また、取付台301には、図17等の右端部に上下一対の支軸305が設けられており、この支軸305を図9等に示す支持孔部237に上方から挿通させることで、第2制御基板ユニット202が内枠12に対して開閉可能に支持される。また、取付台301には、左端部に締結具として上下一対のナイラッチ306が設けられており、ナイラッチ306を図9等に示す被締結孔239にはめ込むことで、第2制御基板ユニット202が内枠12に開閉不能に固定されるようになる。なお、支持孔部237及び支軸305が前記図8の支軸部M4に、被締結孔239及びナイラッチ306が締結部M5に、それぞれ相当する。
【0122】
次に、裏パックユニット203の構成を説明する。裏パックユニット203は、樹脂成形された裏パック351と遊技球の払出機構部352とを一体化したものであり、パチンコ機10の背面から見た背面図を図20に示し、分解斜視図を図21に示す。
【0123】
裏パック351は例えばABS樹脂により一体成型されており、略平坦状のベース部353と、パチンコ機後方に突出し横長の略直方体形状をなす保護カバー部354とを有する。保護カバー部354は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示装置ユニット35を囲むのに十分な大きさを有する(但し本実施の形態では、前述の音声ランプ制御装置262も合わせて囲む構成となっている)。保護カバー部354の背面には多数の通気孔354aが設けられている。この通気孔354aは各々が長孔状をなし、それぞれの通気孔354aが比較的近い位置で隣り合うよう設けられている。従って、隣り合う通気孔354a間にある樹脂部分を切断することにより、裏パック351の背面を容易に開口させることができる。つまり、通気孔354a間の樹脂部分を切断してその内部の表示制御装置45等を露出させることで、所定の検定等を容易に実施することができる。
【0124】
また、ベース部353には、保護カバー部354を迂回するようにして払出機構部352が配設されている。すなわち、裏パック351の最上部には上方に開口したタンク355が設けられており、このタンク355には遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク355の下方には、例えば横方向2列(2条)の球通路を有し下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール356が連結され、さらにタンクレール356の下流側には縦向きにケースレール357が連結されている。払出装置358はケースレール357の最下流部に設けられ、払出モータ等の所定の電気的構成により必要個数の遊技球の払出が適宜行われる。そして、払出装置358より払い出された遊技球は図21に示す払出通路359等を通じて前記上皿19に供給される。
【0125】
タンクレール356には、当該タンクレール356に振動を付加するためのバイブレータ360が取り付けられている。従って、仮にタンクレール356付近で球詰まりが生じた際、バイブレータ360が駆動されることで球詰まりが解消されるようになっている。
【0126】
ここで、バイブレータ360は、ケーシングに振動モータ等の振動発生装置を内蔵したユニットとして形成されると共に、タンクレール356の側面に、子ネジを用いて取り付けられている。また、バイブレータ360は、上記ケーシング全体をタンクレールに356に密接させて取り付けてもよいが、本例では、細長状の取付脚を介してタンクレール356に取付けられている。これにより、ユニットとして形成されたバイブレータ360全体が良好に振動して、この振動がタンクレール356に円滑に伝達される。なお、上記取付脚は、タンクレール356の側面から一体的に突設されているが、バイブレータ360から一体的に突設されたものであってもよく、或は、タンクレール356及びバイブレータ360とは個別に形成されてタンクレール356とバイブレータ360との間に介在されるものであってもよい。
【0127】
タンクレール356の構成について詳述すると、図22に示すように、タンクレール356は上方に開口した長尺樋状をなすレール本体361を有し、レール本体361の始端部には球面状の球受部362が設けられている。この球受部362により、タンク355より落下してきた遊技球が円滑にレール本体361内に取り込まれる。また、レール本体361には長手方向に延びる仕切壁363が設けられており、この仕切壁363により遊技球が二手に分流されるようになっている。仕切壁363により仕切られた2条の球通路は遊技球の直径よりも僅かに幅広となっている。仕切壁363により仕切られた各球通路の底面には、1筋又は2筋の突条364が設けられると共に、その突条364の側方に開口部365が設けられている。
【0128】
また、レール本体361には、その下流側半分程度の天井部分を覆うようにして整流板367が配設されている。この整流板367は、下流側になるほどタンクレール356内の球通路高さを制限するよう弓なりに反った形状をしており、さらにその下面には長手方向に延びる凸部368が形成されている。これにより、タンクレール356内を流れる各遊技球は最終的には上下に積み重なることなく下流側に流出する。従って、タンクレール356に多量の遊技球群が流れ込んできても、遊技球の噛み込みが防止され、タンクレール356内における球詰まりが解消されるようになっている。なお、レール本体367が黒色の導電性ポリカーボネート樹脂により成形されるのに対し、整流板367は透明のポリカーボネート樹脂により成形されている。整流板367は着脱可能に設けられており、当該整流板367を取り外すことによりタンクレール356内のメンテナンスが容易に実施できるようになっている。
【0129】
なお、上記の例では、タンクレール356内で遊技球を上下一列に整列させることができるように、長手方向に延びる弓なりの凸部368を形成し、タンクレール356内における通路の高さを制限するようにしたが、図38及び図39に示すように、タンクレール356に向って垂下され遊技球Kの流下方向に対して揺動可能に支持された球ならし600を備えることによっても、遊技球Kを上下一列に整列させることが可能になる。ここで球ならし600が本発明の整流部材に相当する。
【0130】
ところで、この際、払出しモータが停止して、その上流側の遊技球の流動が停止されると、タンクレール356を流動する多量の遊技球が下流側に向って集中し、それによって遊技球が上方に積み重なることがある。そして、球ならし600の回動軸616付近にまで積み重なると、積み重なった遊技球Kと球ならし600とのバランスが釣り合い、球ならし600の部位において球詰まりが発生する可能性がある。
【0131】
そこで、本例では、球ならし600に対して外力を与えることにより、球ならし600を強制的に振動させ、遊技球Kと球ならし600とのバランスを崩すようにしている。ここで、外力を与える手段(本発明の外力付与手段に相当)としては、特に限定されるものではないが、本例では、補給される遊技球Kがタンク355に衝突する際に発生する衝撃力を外力として利用している。つまり、タンク355が本発明の外力発生部材に相当し、タンクレール356が本発明の通路に相当する。
【0132】
その構成について具体的に説明する。タンク355の外郭を構成するケーシング601は、一端側(左端側)が軸部605によって回動可能に軸支され、他端側(右端側)が上下方向に変動可能に支持されている。詳しくは、ケーシング601の右端には、水平方向に延出された支持部602が形成され、パチンコ機10本体に固定された所定の取付部603に、コイルバネ604を介在して取付けられている。このため、ケーシング601は、下方向の押圧力が作用すると、コイルバネ604の弾性力に抗して時計方向に回動し、一方、押圧力がなくなると、コイルバネ604の弾性力によって反時計方向に回動(復帰)する。ここで、コイルバネ604が本発明の弾性部材に相当し、コイルバネ604と軸部605とを組合せたものが本発明の支持手段に相当する。
【0133】
一方、タンク355の底面には、タンク355内に貯留される遊技球Kの残量を検出する貯留検出手段606が配設されており、その検出結果が信号出力手段610に出力される。信号出力手段610は、貯留検出手段606によって検出される遊技球Kの残量が少なくなると(或いは遊技球が検出されなくなると)、パチンコ機10の外部、一例として遊技ホールの島設備に設けられた補給手段607に対して、補給を要求するための要求指示信号を出力する。これにより、タンク355内に貯留される遊技球Kの残量が少なくなる毎に、補給手段607から補給路608を介して適切な量の遊技球が補給される。つまり払出装置358に遊技球Kを安定して供給させることが可能になっている。
【0134】
このように、補給路608からタンク355に遊技球Kが補給されると、落下する遊技球Kは、タンク355の底面または既に貯留されている遊技球Kと衝突し、タンク355のケーシング601に衝撃力を発生させる。つまり、落下に伴う遊技球Kの運動エネルギーが、衝撃力(押圧力)に変換され、ケーシング601を下方に変位させる。特に、補給される遊技球Kはある程度まとまって落下するが、流動的に補給されることから、補給量のバラツキによって衝撃力が変動し、これに伴いケーシング601が上下方向に振動する。そして、補給が停止されると、衝撃力がなくなることから、ケーシング601はコイルバネ604の弾性力によって上方に変位する。また、タンク355内に貯留された遊技球Kがタンクレール356に排出されると、遊技球Kを含むケーシング601の重量が次第に減少するため、ケーシング601はコイルバネ604の弾性力によってさらに上方に変位する。
【0135】
ケーシング601の右側下部には、前後方向(図39では左右方向)に並設された一対の球ならし600が取付けられている。各球ならし600は、略直方体の形状を呈しており、ケーシング601の下部からタンクレール356に向かって垂下された状態で吊下げられている。具体的には、球ならし600の上部に穿設された支持孔617に、タンクレール356に固定された回動軸616が挿通されることにより、左右方向に揺動可能な状態で軸支されている。なお、球ならし600の下端とタンクレール356の底面との間には、遊技球Kの直径に相当する長さの隙間が形成されている。このため、積み重なって流動する遊技球Kを、球ならし600の下方を通過させることにより、上下一列に規制した状態で流出させることができる。特に、球ならし600は、揺動可能に支持されていることから、積み重なった遊技球Kの表面をなめるように当接し、遊技球Kの流動を阻止することなく、滑らかに整列させることができる。
【0136】
そして、このように構成された球ならし600が、タンク355のケーシング601に取付けられているため、球ならし600にはケーシング601の振動が外力として付与される。換言すれば、球ならし600はタンク355とともに上下方向に振動することになる。この振動により、遊技球Kと球ならし600とのバランスが崩れ、遊技球Kの球詰まりを解消することが可能になる。ここで、回動軸616及び支持孔617を組み合わせたものが本発明の伝達手段に相当する。
【0137】
なお、タンクレール356の底面612、特に球ならし600の下方近傍には、下流側が上流側よりも低くなった段状の段部613が形成されている。これによれば、段部613において遊技球が落下するため、タンクレール356自体が落下による衝撃を受け、振動することになる。このため、積み重なった遊技球Kと、球ならし600とのバランスが釣り合い難くなり、球詰まりを抑制することが可能になる。
【0138】
ところで、球ならし600での球詰まりは、遊技球Kの流動が集中する場合に発生しやすくなるが、球詰まりが発生しやすい状況と、遊技球Kが補給されるタイミングとが一致しない場合には、球詰まりを速やかに解消することができない。
【0139】
そこで、本例では、球ならし600の下流側の通路に遊技球検出手段614を配設している。信号出力手段610は、遊技球検出手段614を基に遊技球Kが検出されないことを判定した場合、すなわち球ならし600の部分において球詰まりが発生した恐れのある場合にも、要求指示信号を出力する。これによれば、球詰まりの発生と遊技球Kの補給とのタイミングを合致させることができ、補給による衝撃力によって速やかに球詰まりを解消することが可能になる。
【0140】
図20,21の説明に戻り、払出機構部352には、払出制御装置311から払出装置358への払出指令の信号を中継する払出中継基板381が設置されると共に、外部より主電源を取り込むための電源スイッチ基板382が設置されている。電源スイッチ基板382には、電圧変換器を介して例えば交流24Vの主電源が供給され、電源スイッチ382aの切替操作により電源ON又は電源OFFとされるようになっている。
【0141】
タンク355から払出通路359に至るまでの払出機構部352は何れも導電性を有する樹脂材料(例えば導電性ポリカーボネート樹脂)にて成形され、その一部にてアースされている。これにより、遊技球の帯電によるノイズの発生が抑制されるようになっている。
【0142】
また、裏パック351には、図20等の右端部に上下一対の支軸385が設けられており、この支軸385を図9等に示す支持孔部238に上方から挿通させることで、裏パックユニット203が内枠12に対して開閉可能に支持される。また、裏パック351には、左端部に締結具として上下一対のナイラッチ386が設けられると共に、上端部に係止孔387が設けられており、ナイラッチ386を図9等に示す被締結孔240にはめ込むと共に、係止孔387に図9等に示す固定具242を係止させることで、裏パックユニット203が内枠12に開閉不能に固定されるようになる。このとき、図9等に示す固定具241,243によっても裏パックユニット203が内枠12に固定される。なお、支持孔部238及び支軸385が前記図8の支軸部M6に、被締結孔240及びナイラッチ386が締結部M7に、固定具242及び係止孔387が係止部M8に、それぞれ相当する。また、固定具243が係止部M9に相当する。
【0143】
図23は、本パチンコ機10の電気的構成を示したブロック図である。パチンコ機10の主制御装置261には、演算装置である1チップマイコンとしてのCPU501が搭載されている。CPU501には、該CPU501により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM502と、そのROM502内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM503と、割込回路やタイマ回路、データ送信回路などの各種回路が内蔵されている。
【0144】
RAM503は、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM503には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリヤの他に、バックアップエリア503aが設けられている。
【0145】
バックアップエリア503aは、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時(停電発生時を含む。以下同様)のスタックポイントや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくためのエリアである。バックアップエリア503aへの書き込みは、NMI割込み処理(図33参照)によって電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア503aに書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電解消による電源入を含む。以下同様)の復電処理(図26参照)において実行される。なお、CPU501のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源断時に、後述する停電監視回路542から出力される停電信号S1が入力されるように構成されており、停電の発生により、図33の停電処理(NMI割込み処理)が即座に実行される。
【0146】
かかるROM502及びRAM503を内蔵したCPU501には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン504を介して入出力ポート505が接続されている。入出力ポート505には、後述するRAM消去スイッチ回路543、払出制御装置311、表示制御装置45や、その他図示しないスイッチ郡などが接続されている。
【0147】
また、払出制御装置311は、払出モータにより賞球や貸し球の払出制御を行うものである。演算装置であるCPU511は、そのCPU511により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM512と、ワークメモリ等として使用されるRAM513とを備えている。
【0148】
払出制御装置311のRAM513は、前述した主制御装置261のRAM503と同様に、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM513には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアの他に、バックアップエリア513aが設けられている。
【0149】
バックアップエリア513aは、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時のスタックポイントや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくためのエリアである。このバックアップエリア513aへの書き込みは、NMI割込み処理(図33参照)によって電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア513aに書き込まれた各値の復帰は、電源入時の復電処理において実行される。
【0150】
かかるROM512及びRAM513を内臓したCPU511には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン514を介して入出力ポート515が接続されている。入出力ポート515には、RAM消去スイッチ回路543、主制御装置261、発射制御装置312、払出モータ358aなどがそれぞれ接続されている。
【0151】
発射制御装置312は、発射モータ229による遊技球の発射を許可又は禁止するものであり、発射モータ229は、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、払出制御装置311から発射許可信号が出力されていること、遊技者が遊技球発射ハンドル18をタッチしていることをセンサ信号により検出していること、発射を停止させるための発射停止スイッチが操作されていないことを条件に、発射モータ229が駆動され、遊技球発射ハンドル18の操作量に応じた強度で遊技球が発射される。
【0152】
表示制御装置45は、第二図柄表示装置42における第二図柄の変動表示と、第一図柄表示装置41における第一図柄の変動表示とを制御するものである。この表示制御装置45は、CPU521と、ROM(プログラムROM)522と、ワークRAM523と、ビデオRAM524と、キャラクタROM525と、画像コントローラ526と、入力ポート527と、2つの出力ポート528,529と、バスライン530,531とを備えている。入力ポート527の入力には主制御装置261の出力が接続され、入力ポート527の出力には、CPU521、ROM522、ワークRAM523、画像コントローラ526が接続されると共にバスライン530を介して一方の出力ポート528が接続されている。出力ポート528の出力には第一図柄表示装置41(表示部43)や、音声ランプ制御装置262が接続されている。また、画像コントローラ626にはバスライン531を介して出力ポート529が接続されており、その出力ポート529の出力には液晶表示装置たる第二図柄表示装置42が接続されている。
【0153】
表示制御装置45のCPU521は、主制御装置261から送信される表示コマンドに基づいて第二図柄表示装置42及び第一図柄表示装置41の表示を制御する。ROM522は、そのCPU521により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、ワークRAM523は、CPU521による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するためのメモリである。
【0154】
ビデオRAM524は、第二図柄表示装置42に表示される表示データを記憶するためのメモリであり、このビデオRAM524の内容を書き替えることにより、第二図柄表示装置42の表示内容が変更される。キャラクタROM525は、第二図柄表示装置42に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するためのメモリである。画像コントローラ526は、CPU521、ビデオRAM524、出力ポート529のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在すると共に、ビデオRAM524に記憶される表示データを、キャラクタROM525から所定のタイミングで読み出して第二図柄表示装置42に表示させるものである。
【0155】
また、電源装置313は、パチンコ機10の各部に電力を供給するための電源部541と、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路542と、RAM消去スイッチ323に接続されてなるRAM消去スイッチ回路543とを備えている。電源部541は、図示しない電源経路を通じて、主制御装置261や払出制御装置311等に対して各々に必要な動作電源を供給する。その概要としては,電源部541は、外部より供給される交流24ボルト電源を取り込み、各種スイッチやモータ等を駆動するための+12V電源、ロジック用の+5V電源、RAMバックアップ用のバックアップ電源などを生成し、これら+12V電源、+5V電源及びバックアップ電源を主制御装置261や払出制御装置311等に対して供給する。なお、発射制御装置312に対しては払出制御装置311を介して動作電源(+12V電源、+5V電源等)が供給される。
【0156】
停電監視回路542は、停電等の発生による電源断時に、主制御装置261のCPU501及び払出制御装置311のCPU511の各NMI端子へ停電信号S1を出力するための回路である。停電監視回路542は、電源部541から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源断)の発生と判断して、停電信号S1を主制御装置261及び払出制御装置311へ出力する。この停電信号S1の出力によって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電の発生を認識し、停電時処理(図33のNMI割込み処理)を実行する。
【0157】
なお、電源部541は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、かかる停電時処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電時処理を正常に実行し完了することができる。
【0158】
RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去スイッチ323のスイッチ信号を取り込み、そのスイッチ323の状態に応じて主制御装置261のRAM503及び払出制御装置311のRAM513のバックアップデータをクリアするための回路である。RAM消去スイッチ323が押下された際、RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去信号S2を主制御装置261及び払出制御装置311に出力する。RAM消去スイッチ323が押下された状態でパチンコ機10の電源が投入されると(停電解消による電源入を含む)、主制御装置261及び払出制御装置311においてそれぞれのRAM503、513のデータがクリアされる。
【0159】
ところで、第二図柄表示装置(液晶表示装置)42には、図24に示すように、左・中・右の3つの図柄列が設定されており、図柄列毎に上図柄、中図柄、下図柄の3個ずつの図柄(第二図柄)が変動表示される。本実施の形態では、一連の図柄は、「0」〜「9」の数字を各々付した主図柄と、菱形状の絵図柄からなる副図柄とにより構成されており、数字の昇順又は降順に主図柄が表示されると共に各主図柄の間に副図柄は配されて一連の図柄列が構成されている。そして、周期性を持って主図柄と副図柄が上から下へと変動表示されるようになっている。
【0160】
かかる場合、左図柄列及び右図柄列においては、上記一連の図柄が降順(すなわち、主図柄の番号が増える順)に表示され、中図柄列においては、同じく上記一連の図柄が昇順(すなわち、主図柄の番号が減る順)に表示される。そして、左図柄列→右図柄列→中図柄列の順に変動表示が停止し、その停止時に第二図柄表示装置42上の5つの有効ライン、すなわち上ラインL1、中ラインL2、下ラインL3、右上がりラインL4、左上がりラインL5の何れかで主図柄が大当たり図柄の組合せ(本実施の形態では、同一の主図柄の組合せ)で揃えば大当たりとして特別遊技動画が表示されるようになっている。
【0161】
次に上記の如く構成されたパチンコ機10の動作について説明する。
【0162】
本実施の形態では、主制御装置261内のCPU501は、遊技に際し各種カウンタ情報を用いて第二図柄表示装置42の抽選(大当たり抽選)や図柄表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図25に示すように、第二図柄表示装置42の大当たりの抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、第二図柄表示装置42の大当たり図柄の選択に使用する大当たり図柄カウンタC2と、第二図柄表示装置42が外れ変動する際のリーチ抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、第二図柄表示装置42の変動パターン選択に使用する変動種別カウンタCS1,CS2と、左列、中列及び右列の各外れ図柄の設定に使用する左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRとを用いることとしている。
【0163】
このうち、カウンタC1〜C3,CINI,CS1,CS2は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。また、外れ図柄カウンタCL,CM,CRは、CPU501内のRレジスタ(リフレッシュレジスタ)を用いてレジスタ値が加算され、結果的に数値がランダムに変化する構成となっている。各カウンタは定期的に更新され、その更新値がRAM503の所定領域に設定されたカウンタ用バッファに適宜格納される。また、RAM503には、1つの実行エリアと4つの保留エリア(保留第1〜第4エリア)とからなる保留球格納エリアが設けられており、これらの各エリアには、第二始動口33への遊技球の入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値が時系列的に格納されるようになっている。
【0164】
各カウンタについて詳しくは、大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜676の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり676)に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタであり(値=0〜676)、タイマ割込み毎に1回更新されると共に通常処理の残余時間内で繰り返し更新される。大当たり乱数カウンタC1は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込み毎に1回)更新され、遊技球が第二始動口33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。大当たりとなる乱数の値の数は、低確率時と高確率時とで2種類設定されており、低確率時に大当たりとなる乱数の値の数は2で、その値は「337,673」であり、高確率時に大当たりとなる乱数の値は10で、その値は「67,131,199,269,337,401,463,523,601,661」である。なお、高確率時とは、予め定められた確率変動図柄によって大当たりになり付加価値としてその後の大当たり確率がアップした状態、いわゆる確変の時をいい、通常時(低確率時)とはそのような確変状態でない時をいう。
【0165】
大当たり図柄カウンタC2は、大当たりの際、第二図柄表示装置42の変動停止時の図柄を決定するものであり、本実施の形態では、第二図柄表示装置42において有効ラインが5ラインであり、特定図柄(主図柄)が10通り設定されていることから、50個(0〜49)のカウンタ値が用意されている。すなわち、大当たり図柄カウンタC2は、0〜49の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり49)に達した後0に戻る構成となっている。大当たり図柄カウンタC2は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込み毎に1回)更新され、遊技球が第二始動口33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。
【0166】
また、リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり238)に達した後0に戻る構成となっている。本実施の状態では、リーチ乱数カウンタC3によって、リーチ発生した後最終停止図柄がリーチ図柄の前後に1つだけずれて停止する「前後外れリーチ」と、同じくリーチ発生した後最終停止図柄がリーチ図柄の前後以外で停止する「前後外れ以外リーチ」と、リーチ発生しない「完全外れ」とを抽選することとしており、例えば、C3=0,1が前後外れリーチに該当し、C3=2〜21が前後外れ以外リーチに該当し、C3=22〜238が完全外れに該当する。なお、リーチの抽選は、第二図柄表示装置42の抽選確率の状態や変動開始時の作動保留球数等に応じて各々個別に設定されるものであっても良い。リーチ乱数カウンタC3は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込み毎に1回)更新され、遊技球が第二始動口33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。
【0167】
また、2つの変動種別カウンタCS1,CS2のうち、一方の変動種別カウンタCS1は、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後0に戻る構成になっており、他方の変動種別カウンタCS2は、例えば0〜240の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり240)に達した後0に戻る構成となっている。以下の説明では、CS1を「第1変動種別カウンタ」、CS2を「第2変動種別カウンタ」ともいう。第1変動種別カウンタCS1によって、いわゆるノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等、第二図柄のリーチ種別やその他大まかな図柄変動態様が決定され、第2変動種別カウンタCS2によって、リーチ発生後に最終停止図柄(本実施の形態では中図柄)が停止するまでの経過時間(言い換えれば、変動図柄数)などより細かな図柄変動態様が決定される。従って、これらの変動種別カウンタCS1,CS2を組み合わせることで、変動パターンの多種多様化を容易に実現できる。また、第1変動種別カウンタCS1だけで図柄変動態様を決定したり、第1変動種別カウンタCS1と停止図柄との組み合わせで同じく図柄変動態様を決定したりすることも可能である。
【0168】
変動種別カウンタCS1,CS2は、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、第二図柄表示装置42による第二図柄の変動開始時における変動パターン決定に際してCS1,CS2のバッファ値が取得される。
【0169】
左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRは、第二図柄表示装置42の大当たり抽選が外れとなった時に左列第二図柄、中列第二図柄、右列第二図柄の停止図柄(外れ図柄)を決定するためのものであり、各列では主図柄及び副図柄の合わせて20の第二図柄の何れかが表示されることから、各々に20個(0〜19)のカウンタ値が用意されている。外れ図柄カウンタCLにより左図柄列の上・中・下段の各図柄が決定され、外れ図柄カウンタCMにより中図柄列の上・中・下段の各図柄が決定され、外れ図柄カウンタCRにより右図柄列の上・中・下段の各図柄が決定される。
【0170】
本実施の形態では、CPU501に内臓のRレジスタの数値を用いることにより各カウンタCL,CM,CRの値をランダムに更新する構成としている。すなわち、各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新時には、前回値にRレジスタの下位3ビットの値が加算され、その加算結果が最大値を超えた場合に20減算されて今回値が決定される。各外れ図柄カウンタCL,CM,CRは更新時期が重ならないようにして通常処理内で更新され、それら外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせが、RAM503の前後外れリーチ図柄バッファ、前後外れ以外リーチ図柄バッファ及び完全外れ図柄バッファの何れかに格納される。そして、第二図柄の変動開始時における変動パターン決定に際し、リーチ乱数カウンタC3の値に応じて前後外れリーチ図柄バッファ、前後外れ以外リーチ図柄バッファ及び完全外れ図柄バッファの何れかのバッファ値が取得される。
【0171】
各カウンタの大きさや範囲は一例にすぎず任意に変更できる。但し、大当たり乱数カウンタC1、リーチ乱数カウンタC3、変動種別カウンタCS1,CS2の大きさは何れも異なる素数とし、いかなる場合にも同期しない数値としておくのが望ましい。
【0172】
また図示は省略するが、第一図柄表示装置41の抽選には第一図柄乱数カウンタC4が用いられる。第一図柄乱数カウンタC4は、例えば0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり250)に達した後0に戻るループカウンタとして構成されている。第一図柄乱数カウンタC4は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込み毎に1回)更新され、遊技球が左右何れかの第一始動口34を通過した時に取得される。当選することとなる乱数の値の数は149あり、その範囲は「5〜153」である。
【0173】
次いで、主制御装置261内のCPU501により実行される各制御装置を図26〜図33のフローチャートを参照しながら説明する。かかるCPU501の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施の形態では2msec周期で)起動されるタイマ割込み処理と、NMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理とがあり、説明の便宜上ここでは、先ずタイマ割込み処理とNMI割込み処理とを説明し、その後でメイン処理を説明する。
【0174】
図31は、タイマ割込み処理を示すフローチャートであり、本処理は主制御装置261のCPU501により例えば2msec毎に実行される。
【0175】
図31において、先ずステップS601では、各種入賞スイッチの読み込み処理を実行する。すなわち、主制御装置261に接続されている各種スイッチ(但し、RAM消去スイッチ323を除く)の状態を読み込むと共に、当該スイッチの状態を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。
【0176】
その後、ステップS602では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントすると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施の形態では676)に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINI更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。または、続くステップS603では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3をそれぞれ1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施の形態ではそれぞれ、676,49,238)に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C3の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。
【0177】
その後、ステップS604では、第二始動口33への入賞に伴う始動入賞処理を実行する。この始動入賞処理を図32のフローチャートにより説明すると、ステップS701では、遊技球が第二始動口33に入賞したか否かを作動口スイッチ224の検出情報により判別する。遊技球が第二始動口33に入賞したと判別されると、続くステップS702では、第二図柄表示装置42の作動保留球数Nが上限値(本実施の形態では4)未満である否かを判別する。第二始動口33への入賞があり、且つ作動保留球数N<4であることを条件にステップS703に進み、作動保留球数Nを1インクリメントする。
【0178】
また、続くステップS704では、第二図柄の当落に関わる乱数を取得する。具体的には、前記ステップS603で更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、RAM503の保留球格納エリアの空き記憶エリアのうち最初のエリアに格納する。そして、始動入賞処理の後、CPU501は本タイマ割込み処理を一旦終了する。
【0179】
図33は、NMI割込み処理を示すフローチャートであり、本処理は、主制御装置261のCPU501により停電の発生等によるパチンコ機10の電源断時に実行される。このNMI割込みにより、電源断時の主制御装置261の状態がRAM503のバックアップエリア503aに記憶される。
【0180】
すなわち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号S2が停電監視回路542から主制御装置261内のCPU501のNMI端子に出力される。すると、CPU501は実行中の制御を中断して図33のNMI割込み処理を開始する。図33のNMI割込み処理は、主制御装置261のROM502に記憶されている。停電信号S1が出力された後所定時間は、主制御装置261の処理が実行可能となるように電源部541から電源供給がなされており、この所定時間内にNMI割込み処理が実行される。
【0181】
図33のNMI割込み処理において、先ずステップS801では、使用レジスタをRAM503のバックアップエリア503aに退避し、続くステップS802では、スタックポインタの値を同バックアップエリア503aに記憶する。さらに、ステップS803では、電源断の発生情報をバックアップエリア503aに設定し、ステップS804では、電源が遮断されたことを示す電源断通知コマンドを他の制御装置に対して送信する。
【0182】
ステップS805ではRAM判定値を算出し、バックアップエリア503aに保存する。RAM判定値は、例えば、RAM503の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。ステップS806では、RAMアクセスを禁止する。その後は、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるのに備え、無限ループに入る。
【0183】
なお、上記のNMI割込み処理は払出制御装置311でも同様に実行され、かかるNMI割込みにより、停電の発生等による電源断時の払出制御装置311の状態がRAM513のバックアップエリア513aに記憶される。停電信号S1が出力された後所定時間は、払出制御装置311の処理が実行可能となるように電源部541から電源供給がなされるのも同様である。すなわち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号S1が停電監視回路542から払出制御装置311内のCPU511のNMI端子に出力され、CPU511は実行中の制御を中断して図33のNMI割込み処理を開始する。その内容は図33で説明した通りである(但し、ステップS804の電源断通知コマンドの送信は除く)。
【0184】
また、図26は、主制御装置261内のCPU501により実行されるメイン処理の一例を示すフローチャートであり、このメイン処理は電源投入時のリセットに伴い起動される。
【0185】
先ず、ステップS101では、電源投入に伴う初期設定処理を実行する。具体的には、スタックポインタに予め決められた所定値を設定すると共に、サブ側の制御装置(音声ランプ制御装置262、払出制御装置311等)が動作可能な状態になるのを待つために例えば1秒程度、ウエイト処理を実行する。また、ステップS102では、払出制御装置311に対して払出許可コマンドを送信し、続くステップS103では、RAMアクセスを許可する。
【0186】
その後、CPU501内のRAM503に関してデータバックアップの処理を実行する。つまり、ステップS104では、電源装置313に設けたRAM消去スイッチ323が押下(ON)されているか否かを判別し、続くステップS105では、RAM503のバックアップエリア503aに電源断の発生情報が設定されているか否かを判別する。また、ステップS106ではRAM判定値を算出し、続くステップS107では、そのRAM判定値が電源断時に保存したRAM判定値と一致するか否か、すなわちバックアップの有効性を判別する。RAM判定値は、例えばRAM503の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。なお、RAM503の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく保存されているか否かによりバックアップの有効性を判断することも可能である。
【0187】
上述したように、本パチンコ機10では、例えばホールの営業開始時など、電源投入時に初期状態に戻したい場合にはRAM消去スイッチ323を押しながら電源が投入される。従って、RAM消去スイッチ323がONされていれば、RAMの初期化処理(ステップS114等)に移行する。また、電源断の発生情報が設定されていない場合や、RAM判定値(チェックサム値等)によりバックアップの異常が確認された場合も同様にRAM503の初期化処理(ステップS114等)に移行する。つまり、ステップS114ではRAM503の使用領域を0にクリアし、続くステップS115ではRAM503の初期化処理を実行する。また、ステップS116では割込み許可を設定し、後述する通常処理に移行する。
【0188】
一方、RAM消去スイッチ323が押されていない場合には、電源断の発生情報が設定されていること、及びRAM判定値(チェックサム値等)が正常であることを条件に、復電時の処理(電源断復旧時の処理)を実行する。つまり、ステップS108では、電源断前のスタックポインタを復帰させ、ステップS109では、電源断の発生情報をクリアする。ステップS110では、サブ側の制御装置を電源断時の遊技状態に復帰させるためのコマンドを送信し、ステップS111では、使用レジスタをRAM503のバックアップエリア503aから復帰させる。さらに、ステップS112,S113では、割込み許可/不許可を電源断前の状態に復帰させた後、電源断前の番地へ戻る。
【0189】
次に、通常処理の流れを図27のフローチャートを参照しながら説明する。この通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS201〜S207の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS209,S210のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
【0190】
図27において、先ずステップS201では、前回の処理で更新されたコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、入賞検知情報の有無を判別し、入賞検知情報があれば払出制御装置311に対して獲得遊技球数に対応する賞球払出コマンドを送信する。また、第二図柄表示装置42による第二図柄の変動表示に際して停止図柄コマンド、変動パターンコマンド、確定コマンド等を表示制御装置45に送信する。なお、第二図柄の変動開始後において、変動パターンコマンド→左図柄列の停止図柄コマンド→右図柄列の停止図柄コマンド→中図柄列の停止図柄コマンドの順で通常処理の都度1つずつ(すなわち、4msec毎に1つずつ)コマンドが送出され、変動時間経過のタイミングで確定コマンドが送出されるようになっている。
【0191】
次に、ステップS202では、変動種別カウンタCS1,CS2の更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCS1,CS2を1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施の形態では198,240)に達した際それぞれ0にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1,CS2の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。続くステップS203では、左図柄列、中図柄列及び右図柄列の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新を実行する。
【0192】
各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新処理を詳しく説明すると、図28に示すように、ステップS301では、左図柄列の外れ図柄カウンタCLの更新時期か否かを判別し、ステップS302では、中図柄列の外れ図柄カウンタCMの更新時期か否かを判別する。そして、左図柄列の更新時期(ステップS301がYES)であればステップS303に進み、左図柄列の外れ図柄カウンタCLを更新する。また、中図柄列の更新時期(ステップS302がYES)であればステップS304に進み、中図柄列の外れ図柄カウンタCMを更新する。さらに、右図柄列の更新時期(ステップS301,S302が共にNO)であればステップS305に進み、右図柄列の外れ図柄カウンタCRを更新する。ステップS303〜S305の外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新では、前回のカウンタ値にRレジスタの下位3ビットの値を加算すると共にその加算結果が最大値を超えた場合に20を減算し、その演算結果を外れ図柄カウンタCL,CM,CRの今回値とする。
【0193】
上記CL,CM,CRの更新処理によれば、左図柄列、中図柄列及び右図柄列の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRが1回の通常処理で1つずつ順に更新され、各カウンタ値の更新時期が重なることはない。これにより、通常処理を3回実行する毎に外れ図柄カウンタCL,CM,CRの1セット分が更新されるようになっている。
【0194】
その後、ステップS306では、上記更新した外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせが大当り図柄の組み合わせになっているか否かを判別し、大当り図柄の組み合わせである場合、ステップS307〜ステップS312の処理をスキップして本処理を終了する。一方、外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせが大当り図柄の組み合わせになっていない場合には、ステップS307の処理に移行する。
【0195】
ステップS307では、上記更新した外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせがリーチ図柄の組み合わせになっているか否かを判別し、リーチ図柄の組み合わせである場合、さらにステップS308では、それが前後外れリーチであるか否かを判別する。外れ図柄カウンタCL,CM,CRが前後外れリーチの組み合わせである場合、ステップS309に進み、その時の外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせをRAM503の前後外れリーチ図柄バッファに格納する。外れ図柄カウンタCL,CM,CRが前後外れ以外リーチの組み合わせである場合には、ステップS310に進み、その時の外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせをRAM503の前後外れ以外リーチ図柄バッファに格納する。
【0196】
また、リーチ図柄以外の組み合わせである場合、ステップS311では、外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせが外れ図柄の組み合わせになっているか否かを判別し、外れ図柄の組み合わせになっていれば、ステップS312に進み、その時の外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせをRAM503の外れ図柄バッファに格納する。なお、ステップS307,S311が共にNOの場合は、左・中・右で図柄が揃っている、すなわち大当たりの状態に相当するが、かかる場合、外れ図柄カウンタCL,CM,CRをバッファに格納することなくそのまま本処理を終了する。
【0197】
外れ図柄カウンタの更新処理の後、図27のステップS204では、払出制御装置311より受信した賞球計数信号や払出異常信号を読み込む。その後、ステップS205では、第二図柄表示装置42による第二図柄の変動表示を行うための第二図柄変動処理を実行する。この第二図柄変動処理により、大当たり判定や第二図柄の変動パターンの設定などが行われる。但し、第二図柄変動処理の詳細は後述する。
【0198】
その後、ステップS206では、大当たり状態である場合において可変入賞装置35の大入賞口を開放又は閉鎖するための大入賞口開閉処理を実行する。すなわち、大当たり状態のラウンド毎に大入賞口を開放し、大入賞口の最大開放時間が経過したか、又は大入賞口に遊技球が規定数だけ入賞したかを判断する。そして、これら何れかの条件が成立すると大入賞口を閉鎖する。このとき、遊技球が特定領域を通過したことを条件に大入賞口の連続開放を許容し、これを所定ラウンド数繰り返し実行する。
【0199】
また、ステップS207では、第一図柄表示装置41による第一図柄の表示制御を実行する。簡単に説明すると、遊技球が第一始動口34を通過したことを条件に、その都度の第一図柄乱数カウンタC4が取得されると共に第一図柄表示装置41の表示部43にて第一図柄の変動表示が実施される。そして、第一図柄乱数カウンタC4の値により第一図柄の抽選が実施され、第一図柄の当たり状態になると第二始動口33が所定時間開放される。なお説明は省略したが、第一図柄乱数カウンタC4も、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3と同様に、図31に示すタイマ割込み処理にて更新されるようになっている。
【0200】
その後、ステップS208では、次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施の形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCS1,CS2の更新を繰り返し実行する(ステップS209,S210)。つまり、ステップS209では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントすると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施の形態では676)に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。
【0201】
また、ステップS210では、変動種別カウンタCS1,CS2の更新を実行する(前期ステップS202と同様)。具体的には、変動種別カウンタCS1,CS2を1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施の形態では198,240)に達した際それぞれ0にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1,CS2の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。
【0202】
ここで、ステップS201〜S207の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(すなわち、大当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができるようになる。
【0203】
次に、前記ステップS205の第二図柄制御処理を図29のフローチャートを参照して説明する。
【0204】
図29において、ステップS401では、今現在大当たり中であるか否かを判別する。なお、大当たり中には、大当たりの際に第二図柄表示装置42で表示される特別遊技の最中と特別遊技終了後の所定時間の最中とが含まれる。続くステップS402では、第二図柄表示装置42による第二図柄の変動表示中であるか否かを判別する。そして、大当たり中でなくさらに第二図柄の変動表示中でもない場合、ステップS403に進み、第二図柄表示装置42の作動保留球数Nが0よりも大きいか否かを判別する。このとき、大当たり中であるか、又は作動保留球数Nが0である場合、そのまま本処理を終了する。
【0205】
また、大当たり中、第二図柄の変動表示中の何れでもなく且つ作動保留球数N>0であれば、ステップS404に進む。ステップS404では、作動保留球数Nを1減算する。ステップS405では、保留球格納エリアに格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、保留球格納エリアの保留第1〜第4エリアに格納されているデータを実行エリア側に順にシフトさせる処理であって、保留第1エリア→実行エリア、保留第2エリア→保留第1エリア、保留第3エリア→保留第2エリア、保留第4エリア→保留第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
【0206】
その後、ステップS406では、変動開始処理を実行する。ここで、図30のフローチャートを用いて変動開始処理の詳細を説明すると、ステップS501では、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値に基づいて大当たりか否かを判別する。具体的には、大当たりか否かは大当たり乱数カウンタ値とその時々のモードとの関係に基づいて判別され、前述した通り通常の低確率時には大当たり乱数カウンタC1の数値0〜676のうち「337,673」が当たり値であり、高確率時には「67,131,199,269,337,401,463,523,601,661,」が当たり値である。
【0207】
大当たりであると判別された場合,ステップS502では、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当たり図柄カウンタC2の値に対応する図柄、すなわち大当たり図柄を図示しないテーブル(大当たり図柄カウンタC2の値と図柄との対応関係を表すテーブル)に基づいて求め、その図柄を停止図柄コマンドに設定する。このとき、大当たり図柄カウンタC2の数値0〜49は、全5つの有効ライン上における50通りの大当たり図柄の何れかに対応しており、停止図柄コマンドには50通りの大当たり図柄の何れかが設定される。これらの大当たり図柄のうち予め定められた特定図柄で揃った場合には以後確変状態に移行するが、特定図柄でない図柄(非特定図柄)で揃った場合には確変状態に移行しない。
【0208】
次に、ステップS503では、大当たり時における変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する。このとき、RAM503のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1,CS2の値を確認し、第1変動種別カウンタCS1の値に基づいてノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等、第二図柄のリーチ種別やその他大まかな図柄変動態様を決定すると共に、第2変動種別カウンタCS2の値に基づいてリーチ発生後に最終停止図柄(本実施の形態では中図柄)が停止するまでの経過時間(言い換えれば、変動図柄数)などより細かな図柄変動態様を決定する。なお、第1変動種別カウンタCS1の数値とリーチパターンとの関係、第2変動種別カウンタCS2の数値と停止図柄時間との関係は、それぞれにテーブル等により予め規定されている。なお、言うまでもないが、第1変動種別カウンタCS1または第2変動種別カウンタCS2のいずれか一方のみの値に基づいて図柄変動態様を決定するようにしてもよい。
【0209】
一方、ステップS501で大当たりではないと判別された場合には、ステップS504で、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC3の値に基づいてリーチ発生か否かを判別し、リーチ発生の場合、さらにステップS505で、同じくリーチ乱数カウンタC3の値に基づいて前後外れリーチであるか否かを判別する。本実施の形態では、リーチ乱数カウンタC3の値は0〜238の何れかであり、そのうち「0,1」が前後外れリーチに該当し、「2〜21」が前後外れ以外リーチに該当し、「22〜238」がリーチなし(完全外れ)に該当する。
【0210】
前後外れリーチ発生の場合、ステップS506に進み、RAM503の前後外れリーチ図柄バッファに格納されている左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの各種を停止図柄コマンドに設定する。また、ステップS507では、前後外れリーチ時における変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する。このとき、前記ステップS503と同様に、RAM503のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1,CS2の値を確認し、第1変動種別カウンタCS1の値に基づいてノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等、第二図柄のリーチ種別やその他大まかな図柄変動態様を決定すると共に、第2変動種別カウンタCS2の値に基づいてリーチ発生後に最終停止図柄(本実施の形態では中図柄)が停止するまでの経過時間(言い換えれば、変動図柄数)などより細かな図柄変動態様を決定する。
【0211】
また、前後外れ以外リーチ発生の場合、ステップS508に進み、RAM503の前後外れ以外リーチ図柄バッファに格納されている左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの各値を停止図柄コマンドに設定する。また、ステップS509では、前後外れ以外リーチ時における変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する。このとき、RAM503のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1,CS2の値に基づいて変動パターンが決定されるのは前記ステップS503等と同様である。
【0212】
大当たりでなくリーチでもない場合、ステップS510に進み、RAM503の完全外れ図柄バッファに格納されている左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの各値を停止図柄コマンドに設定する。また、ステップS511では、完全外れ時における変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する。このとき、リーチ発生しないことで、遊技者の興味は薄れ、多様な図柄変動態様は要求されない。そこで本実施の形態では、ステップS511において、第1変動種別カウンタCS1だけを用いて(すなわち第2変動種別カウンタCS2を使わずに)図柄変動態様を決定する。上記の通り大当たり時、リーチ発生時、リーチ非発生時のそれぞれで図柄停止コマンド及び変動パターンコマンドの設定が完了すると、本処理を終了する。
【0213】
図29の説明に戻り、ステップS402がYES、すなわち第二図柄の変動表時中である場合には、ステップS407に進み、変動時間が経過したか否かを判別する。このとき、第二図柄の変動パターンに応じて当該第二図柄の変動時間が決められており、この変動時間が経過した時にステップS407が肯定判別される。そして、ステップS408では、変動の停止のために設定されている停止図柄を確定コマンドとして設定し、その後本処理を終了する。
【0214】
次に、払出制御装置311内のCPU511により実行される払出制御について説明する。図34は、払出制御装置311のメイン処理を示すフローチャートであり、このメイン処理は電源投入時のリセットに伴い起動される。
【0215】
先ず始めに、ステップS901では、電源投入に伴う初期設定処理を実行する。具体的には、スタックポインタに予め決められた所定値を設定すると共に、割込みモードを設定する。また、ステップS902では、主制御装置261から送信される払出許可コマンドを受信するまで待機する。そして、払出許可コマンドを受信した時点でステップS903に進んでRAMアクセスを許可すると共に、ステップS904で外部割込みペクタの設定を行う。
【0216】
その後、CPU511内のRAM513に関してデータバックアップの処理を実行する。つまり、ステップS905では、電源装置313に設けたRAM消去スイッチ323が押下(ON)されているか否かを判別し、続くステップS906では、RAM513のバックアップエリア513aに電源断の発生情報が設定されているか否かを判別する。また、ステップS907ではRAM判定値を算出し、続くステップS908では、そのRAM判定値が電源断時に保存したRAM判定値と一致するか否か、すなわちバックアップの有効性を判別する。RAM判定値は、例えばRAM513の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。なお、RAM513の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく保存されているか否かによりバックアップの有効性を判断することも可能である。
【0217】
RAM消去スイッチ323がONされていれば、RAMの初期化処理(ステップS915等)に移行する。また、電源断の発生情報が設定されていない場合や、RAM判定値(チェックサム値等)によりバックアップの異常が確認された場合も同様にRAM513の初期化処理(ステップS915等)に移行する。つまり、ステップS915ではRAM513の全領域を0にクリアし、続くステップS916ではRAM513の初期化処理を実行する。また、ステップS917ではCPU周辺デバイスの初期設定を行うと共に、ステップS918では割込み許可を設定し、後述する払出制御処理に移行する。
【0218】
一方、RAM消去スイッチ323が押されていない場合には、電源断の発生情報が設定されていること、及びRAM判定値(チェックサム値等)が正常であることを条件に、復電時の処理(電源断復旧時の処理)を実行する。つまり、ステップS909では、電源断前のスタックポインタを復帰させ、ステップS910では、電源断の発生情報をクリアする。また、ステップS911では、CPU周辺デバイスの初期設定を行い、ステップS912では、使用レジスタをRAM513のバックアップエリア513aから復帰させる。さらに、ステップS913,S914では、割込み許可/不許可を電源断前の状態に復帰させた後、電源断前の番地へ戻る。
【0219】
次に、払出制御処理の流れを図35のフローチャートを参照しながら説明する。
【0220】
図35において、ステップS1001では、主制御装置261からのコマンドを取得し、賞球の総賞球個数を記憶する。ステップS1002では、発射制御装置312に対して発射許可の設定を行う。また、ステップS1003では、状態復帰スイッチ321をチェックして、状態復帰動作開始と判定した場合に状態復帰動作を実行する。
【0221】
その後、ステップS1004では、下皿15の状態の変化に応じて下皿満タン状態又は下皿満タン解除状態の設定を実行する。すなわち、下皿満タンスイッチの検出信号により下皿15の満タン状態を判別し、下皿満タンになった時、下皿満タン状態の設定を実行し、下皿満タンでなくなった時、下皿満タン解除状態の設定を実行する。また、ステップS1005では、タンク球の状態の変化に応じてタンク球無し状態又はタンク球無し解除状態の設定を実行する。すなわち、タンク球無しスイッチの検出信号によりタンク球無し状態を判別し、タンク球無しになった時、タンク球無し状態の設定を実行し、タンク球無しでなくなった時、タンク球無し解除状態の設定を解除する。
【0222】
その後、ステップS1006では、報知する状態の有無を判別し、報知する状態が有る場合には払出制御装置311に設けた7セグメントLEDにより報知する。
【0223】
ステップS1007〜S1009では、賞球払出の処理を実行する。この場合、賞球の払出不可状態でなく、且つ前記ステップS1001で記憶した総賞球個数が0でなければ(ステップS1007,S1008が共にNO)、ステップS1009に進み、賞球制御処理(後述する図36)を開始する。また、賞球の払出不可状態、又は総賞球個数が0であれば(ステップS1007,S1008の何れかがYES)、貸球払出の処理に移行する。
【0224】
その後、ステップS1010〜S1012では、貸球払出の処理を実行する。この場合、貸球の払出不可状態でなく、且つカードユニットからの貸球払出要求を受信していれば(ステップS1010がNO、S1011がYES)、ステップS1012に進み、貸球制御処理(後述する図37)を開始する。また、貸球の払出不可状態、又は貸球払出要求を受信していなければ(ステップS1010がYES又はS1011がNO)、後続の球抜きの処理を実行する。
【0225】
ステップS1013では、状態復帰スイッチ321をチェックして球抜き不可状態でないこと、及び球抜き動作開始でないことを条件に、払出モータ358aを駆動させ球抜き処理を実行する。続くステップS1014では、球詰まり状態であることを条件にバイブレータ360の制御(バイブレータ制御)を実行する。その後、本払出制御処理の先頭に戻る。
【0226】
図36に示す賞球制御処理において、ステップS1101では、払出モータ358aを駆動させて賞球の払出を実行する。続くステップS1102では、払出モータ358aの回転が正常であるかを払出回転センサの検出結果により判別する。払出モータ358aの回転が正常でなければ、ステップS1103に進み、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図35の払出制御処理に戻る。
【0227】
また、払出モータ358aの回転が正常であれば、ステップS1104に進み、賞球として払出される遊技球のカウントが正常に行われているか否かを払出カウントスイッチの検出結果により判別する。遊技球のカウントが正常でなければ、ステップS1105に進み、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図35の払出制御処理に戻る。
【0228】
さらに、遊技球のカウントが正常であれば、ステップS1106に進み、払出カウントスイッチによる遊技球のカウント数が総賞球個数に達して払出が完了したか否かを判別する。払出が完了していれば、ステップS1107で払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図35の払出制御処理に戻る。
【0229】
図37に示す貸球制御装置において、ステップS1201では、払出モータ358aを駆動させて貸球の払出を実行する。続くステップS1202では、払出モータ358aの回転が正常であるかを払出回転センサの検出結果により判別する。払出モータ358aの回転が正常でなければ、ステップS1203に進み、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図35の払出制御処理に戻る。
【0230】
また、払出モータ358aの回転が正常であれば、ステップS1204に進み、貸球として払出される遊技球のカウントが正常に行われているか否かを払出カウントスイッチの検出結果により判別する。遊技機のカウントが正常でなければ、ステップS1205に進み、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図35の払出制御処理に戻る。
【0231】
さらに、遊技球のカウントが正常であれば、ステップS1206に進み、払出カウントスイッチによる遊技球のカウント数が所定の貸球個数(25個)に達して払出が完了したか否かを判別する。払出が完了していれば、ステップS1207で払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図35の払出制御処理に戻る。
【0232】
このように、上記のパチンコ機10では、複数の遊技球が幾層にも積み重なった状態で流動し、球ならし600の部位で球詰まりが発生しても、強制的に行われる振動によって両者のバランスを崩し、球ならし600における球詰まりを速やかに解消することができる。したがって、遊技球の流動を維持し、球詰まりによる遊技の中断を防止することができる。特に、遊技球の落下に伴う衝撃力を外力として利用するため、すなわち、遊技の実行によって自然に発生する力を利用するため、簡単な構成で且つ安価に球ならし600を振動させることができる。また、新たな振動が内部で発生することがないため、遊技の支障となったり、遊技者に不快感を与えたりすることもない。
【0233】
また、上記のパチンコ機10では、タンク355の一端側を軸支するとともに他端側を変動可能に支持しているため、遊技球の補給に伴う衝撃力によってタンク355を振動させ、その振動を球ならし600に伝達することができる。したって、比較的小さな衝撃力であっても、球ならし600を振動させることができる。また、タンク355内に貯留された遊技球の排出によりタンク355の重量が変動した場合も、球ならし600を振動させることができるため、球ならし600を振動させる機会が増え、球詰まりを効果的に解消することができる。
【0234】
さらに、上記のパチンコ機10では、球詰まりが発生した可能性のある場合には、補給手段607に対して遊技球の補給を要求するため、球詰まりの発生と遊技球の補給とのタイミングを合致させることができ、適切なタイミングで球ならし600を振動させることができる。
【0235】
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
【0236】
例えば、上記実施形態のパチンコ機10では、タンク355への補給によって生じる衝撃力を球ならし600に伝達することにより、球ならし600を振動させるもの、すなわちタンク355という外力発生部材を介して球ならし600に外力を付与するものを示したが、外力発生部材を介することなく、遊技球の衝突による衝撃力を球ならし600に直接伝達させるようにしてもよい。具体的には、図40に示すように、球ならし600が、回動軸616によって軸支されている構成は同様であるが、球ならし600の上端には、衝突部620及び伝達部621からなる付勢機構622が接続されている。衝突部620は、タンク355の内部に位置する板状の部材であり、補給された遊技球Kが衝突し易いように、傾斜した状態で配設されている。伝達部621は、衝突部620の下端から延出された棒状の部材であり、タンク355の底面を貫通して球ならし600に繋がれている。これによれば、衝突部620の上面に遊技球が衝突すると、衝突部620、伝達部621及び球ならし600は、回動軸616を中心として時計方向に回動し、二点鎖線に示す状態となる。すなわち、球ならし600は、タンクレール356に対して上流側に付勢されることになる。なお、タンク355の底面には、付勢機構622の変位を規制するストッパー623が上方に突出しており、球ならし600の移動量を制限することにより、球ならし600が遊技球Kに接触しなくなる状態、すなわち、上下一列に整列されない状態で流動してしまう事態を防止している。
【0237】
このように、付勢機構622によって球ならし600を一定方向に付勢させることにより、付勢機構622で発生する遊技球の衝撃力を直接球ならし600に伝達することができる。このため、衝撃力の減衰が軽減され、比較的小さな衝撃力であっても、球ならし600を大きく変動させることができる。また、補給される遊技球は、タンク355の内部において衝突することから、衝突した遊技球の跳ね返り方向が不定であってもタンク355の外部に散らばることなく、貯留させることができる。また、球ならし600は、積み重なっている遊技球の層を崩すように付勢されるため、遊技球と球ならし600とのバランスを確実に崩すことができる。
【0238】
また、上記実施形態のパチンコ機10では、球ならし600をタンク355に直接連結するものを示したが、伝達部材を介して連結するようにしてもよい。この場合、伝達部材として可撓性の部材や弾性部材を用いるようにすれば、伝達部材によって振動を増幅することができ、球ならし600を一層大きく振動させることが可能になる。
【0239】
上記実施形態のパチンコ機10では、外力発生部材として、遊技球が補給されるタンク355を示し、落下する遊技球の衝撃力を利用するものを示したが、払出される賞球の衝突による衝撃力、発射される遊技球の衝突による衝撃力、またはアウト口から排出される遊技球の衝突による衝撃力を利用するようにしてもよい。また、モータやソレノイド等の駆動手段を備える装置(例えば発射装置)、または他の目的のために備えらえた振動装置を外力発生部材として利用し、これと球ならし600とを連結するようにしてもよい。ただし、本例のように、球ならし600をタンクレール356に対して配設する場合には、タンク355が球ならし600の近傍に配設されるとともに、比較的大きな衝撃力を発生することから、構成を簡略化し安価に製造できるとともに、球ならし600を容易に振動させることが可能になる。
【0240】
上記実施形態のパチンコ機10では、タンク355を確実に振動させることができるように、一端側を軸支するとともに他端側をコイルバネ604によって変動可能に支持するものを示したが、両端を変動可能に支持するようにしてもよい。ただし、上記実施形態のように、一端側を軸支するようにすれば、軸部605を支点としてタンク355を回動させることができる。つまり、遊技球の補給によって生じる下方への力を、斜め下方に変換させることができる。このため、上流側に積み重ねられた遊技球に対して、バランスを崩すための力を有効に作用させることが可能になり、球詰まりを容易に解消させることができる。
【0241】
上記実施形態のパチンコ機10では、球ならし600として直方体形状を呈するものを示したが、球ならし600の形状及び形態は特に限定されるものではなく、例えば、下部の幅を大きくしたり、下部に錘を設けたりしてもよい。また、上記実施形態では、タンクレール356における球通路を二分し、夫々に対して球ならし600を備えるものを示したが、タンクレール356における通路の数、及びそれに対応する球ならし600の数は、必要に応じて適宜設定することが可能である。
【0242】
さらに、上記実施形態では、遊技機として、パチンコ機10を示したが、パチンコ機以外の遊技機、例えば、スロットマシーン、アレパチ、アレンジボール等であっても本発明を適用することができる。スロットマシーンに適用した場合には、遊技媒体であるメダルの流動を維持することが可能になり、アレパチやアレンジボールに適用した場合には、遊技媒体である遊技球の流動を維持することができる。
【0243】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、複数の遊技球が幾層にも積み重なり整流部材の部位で球詰まりの状態となっても、強制的に行われる振動または揺動によって両者のバランスを崩し、球ならしにおける球詰まりを解消することができる。したがって、遊技球の流動を維持し、球詰まりによる遊技の中断を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。
【図2】内枠及び前面枠セットを開放した状態のパチンコ機を示す斜視図である。
【図3】前面枠セットを開放した状態における内枠等を示す正面図である。
【図4】遊技盤の構成を示す正面図である。
【図5】前面枠セットの構成を示す背面図である。
【図6】パチンコ機の構成を示す背面図である。
【図7】パチンコ機の背面構成を主要部品毎に分解して示す分解斜視図である。
【図8】パチンコ機裏面における第1制御基板ユニット、第2制御基板ユニット及び裏パックユニットの配置を示す模式図である。
【図9】内枠及び遊技盤の構成を示す背面図である。
【図10】内枠の背面構成を示す斜視図である。
【図11】遊技盤の背面構成を示す斜視図である。
【図12】支持金具の構成を示す斜視図である。
【図13】第1制御基板ユニットの構成を示す正面図である。
【図14】第1制御基板ユニットの構成を示す斜視図である。
【図15】第1制御基板ユニットの分解斜視図である。
【図16】第1制御基板ユニットの背面構成を示す分解斜視図である。
【図17】第2制御基板ユニットの構成を示す正面図である。
【図18】第2制御基板ユニットの構成を示す斜視図である。
【図19】第2制御基板ユニットの分解斜視図である。
【図20】裏パックユニットの構成を示す正面図である。
【図21】裏パックユニットの分解斜視図である。
【図22】タンクレールの分解斜視図である。
【図23】パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
【図24】第二図柄表示装置の表示内容を示す説明図である。
【図25】遊技制御に用いる各種カウンタの概要を示す説明図である。
【図26】主制御装置によるメイン処理を示すフローチャートである。
【図27】通常処理を示すフローチャートである。
【図28】外れ図柄カウンタの更新処理を示すフローチャートである。
【図29】第二図柄変動処理を示すフローチャートである。
【図30】変動開始処理を示すフローチャートである。
【図31】タイマ割込み処理を示すフローチャートである。
【図32】始動入賞処理を示すフローチャートである。
【図33】NMI割込み処理を示すフローチャートである。
【図34】払出制御装置によるメイン処理を示すフローチャートである。
【図35】払出制御処理を示すフローチャートである。
【図36】賞球制御処理を示すフローチャートである。
【図37】貸球制御処理を示すフローチャートである。
【図38】タンク周辺を正面視した場合の構成を模式的に示す説明図である。
【図39】タンク周辺の構成を示す側面図である。
【図40】他の実施形態における要部の構成を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機(遊技機)
355 タンク(外力発生手段)
356 タンクレール(通路)
600 球ならし(整流部材)
604 コイルバネ(弾性部材,支持手段)
605 軸部(支持手段)
610 信号出力手段
613 段部
614 遊技球検出手段
616 回動軸(伝達手段)
617 支持孔(伝達手段)
620 衝突部
621 伝達部
622 付勢機構
K 遊技球[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a gaming machine such as a pachinko machine.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a tank capable of storing game balls supplied from a supply path and a discharge port formed on the bottom of the tank are connected to an upper portion of a pachinko machine or the like, and guide the game balls to a payout device. Tank rails and the like are provided. In addition, a rectifying member called “ball leveling” is provided for the tank rail or the like, and is configured to prevent ball biting at the outflow portion. Ball leveling is to arrange a plurality of game balls flowing in a tank rail in a vertical line, for example, while hanging down to the bottom of the tank rail, and swinging in the direction of the game ball flowing down What is pivotally supported is known. A gap is formed between the bottom of the ball leveler and the bottom of the tank rail, the length of which is equivalent to the diameter of the game ball. As a result, it is discharged in a state where it is regulated in a vertical line.
[0003]
At the time of filing the present application, the applicant has found the following documents describing the above-mentioned prior art.
[Patent Document]
JP-A-2000-14893
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-mentioned pachinko machines, the game balls are supplied to the tank, and a large amount of the game balls are concentrated and flow out to the tank rail. There are cases where many layers are concentrated and concentrated. At this time, if the game balls are stacked near the shaft portion of the ball, the balance between the flowing game balls and the ball is balanced, and the ball may be clogged.
[0005]
Therefore, an object of the present invention is to provide a gaming machine that eliminates ball clogging in a rectifying member by breaking the balance between game balls that flow in a stacked manner and a rectifying member such as a ball leveler.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
Effective means for solving the above problems will be described below. The operation and the like will be described as necessary.
[0007]
Means 1: a rectifying member for arranging a plurality of game balls flowing in the passage in a vertical line, and an external force applying means for applying an external force to the rectifying member to vibrate or swing the rectifying member; Alternatively, a gaming machine transmitting swing to the gaming ball.
[0008]
Here, the "passage" is not particularly limited as long as it is a portion through which the game ball can pass, but a ball at an outflow portion such as a tank rail for guiding the game ball discharged from the tank to the payout device. Any portion that may cause biting can be suitably applied as the passage of the present invention. Further, the "rectifying member" may be supported so as to be able to vibrate or swing, for example, a member rotatably supported, a member attached with play, or a combination thereof. Either mode may be used. As the “external force applying means”, a dedicated vibration device may be separately provided, but the external force may be applied using a member that generates vibration by its operation, such as a game ball launching device. . Further, an external force may be applied using an impact caused by the falling or flowing of the game ball.
[0009]
According to the configuration of the means 1, even when a plurality of game balls flowing in the passage flow in a stacked state, when the game balls pass through the portion where the straightening member is provided, they are aligned vertically by the straightening member. For this reason, it is possible to prevent the ball from being caught on the downstream side. On the other hand, an external force is applied to the rectifying member by the external force applying means, and the rectifying member itself vibrates or swings. For this reason, when a plurality of game balls flow in a state of being stacked in multiple layers, even if the balance between these game balls and the rectifying member is balanced (that is, the ball is clogged), it is forcibly forced. The balance between the two is disrupted by the vibration or swinging that takes place. Thereby, the clogging of the ball in the rectifying member is eliminated, and the flow of the game ball can be maintained.
[0010]
Means 2: In the structure of Means 1, the external force applying means is a member constituting a gaming machine that operates during a game, and includes an external force generating member that generates an external force by its operation, and an external force generating member that generates from the external force generating member. A game machine further comprising: a transmission unit for transmitting an external force to the rectifying member.
[0011]
Here, the "external force generating member" is not a dedicated vibration device, but a member that is disposed in a game device for another purpose and generates vibration by its operation, or a shock caused by falling or flowing of a game ball. A member that can naturally generate an external force by the force of a member that moves during a game, such as a member that generates vibration. "Transmission means" connects the external force generating member and the ball, and enables transmission of external force.The rectifying member may be directly connected to the external force generating member, or may be connected via a predetermined transmitting member. They may be connected.
[0012]
According to the configuration of the means 2, vibration or the like generated during the game is transmitted to the rectifying member as an external force, whereby the rectifying member vibrates or swings. Therefore, it is not necessary to separately provide a dedicated vibration device or the like. That is, vibration or swing of the rectifying member can be realized with a simple configuration and at low cost. Moreover, unlike a case where a dedicated vibration device is separately provided, new vibration does not occur in the gaming machine, so that there is no hindrance to the game and no discomfort to the player. Furthermore, it can be realized without increasing energy such as electric power.
[0013]
Means 3: In the configuration of Means 2, the external force is an impact force generated by a collision of the game ball. Here, "collision of game balls" includes collision of game balls flowing from the supply path to the tank, collision of awarded prize balls, collision of game balls to be fired, and collision of game balls discharged from the out mouth. And the like.
[0014]
According to the configuration of the means 3, the impact force accompanying the falling or the flow of the game ball is used as the external force. Note that, as the falling game ball, a game ball supplied to the tank from a supply path outside the gaming machine can be exemplified, and as the flowing game ball, it flows through a passage communicating with the payout device or the launching device. A game ball can be exemplified. In this way, the impact force caused by the drop or flow of the game ball is transmitted to the rectifying member, so that the clogging of the ball can be eliminated.
[0015]
Means 4: In the configuration of Means 3, the external force generating member is a tank for storing the replenished game balls, and the external force is a game ball to be replenished to the tank and a game ball to be replenished in the tank. A gaming machine characterized by an impact force generated by a collision with the tank itself.
[0016]
According to the configuration of the means 4, the game balls are supplied from the supply path into the tank based on the phenomenon caused by the operation of paying out the prize balls, so that a large number of the game balls naturally exist on the bottom surface of the tank or the tank. The ball collides with a stored game ball, generating an impact force. That is, since the kinetic energy of the game ball due to the fall becomes an impact force, a large impact force can be generated, and the rectifying member can be reliably vibrated or guided. In particular, when the rectifying member is disposed on the tank rail, the tank as the external force generating member and the rectifying member come close to each other, and the rectifying member can be directly attached to the tank. In this case, since the external force can be applied to the rectifying member without separately providing a transmission member for transmitting the external force, the entire structure is simplified.
[0017]
Means 5: The gaming machine according to the structure of the means 4, further comprising a support means for supporting the tank so as to vibrate or displace.
[0018]
By the way, even if the configuration of the means 4 is adopted, when the tank is fixed to the game machine main body, it becomes difficult to vibrate the tank, that is, it is difficult to generate an external force, and when the impact force is small, In this case, the rectifying member cannot be vibrated or swung.
[0019]
However, according to the configuration of the means 5, since the tank is supported by the supporting means so as to be vibrated or displaceable, the tank is vibrated by an impact force accompanying the replenishment of the game ball, and an external force can be generated on the rectifying member. . That is, even with a relatively small impact force, the rectifying member can be vibrated or rocked.
[0020]
Means 6: In the structure of Means 5, the support means includes a shaft portion that supports one end of the tank and an elastic member that supports the other end of the tank so as to swing vertically. The transmitting device transmits the swing of the other end of the tank to the rectifying member.
[0021]
Here, the "elastic member" is not particularly limited, but is preferably a coil spring, a leaf spring, or the like.
[0022]
According to the structure of the means 6, one end of the tank is pivotally supported, and the other end is supported by the elastic member so as to be able to swing in the vertical direction. Rotate in the direction. That is, the other end of the tank is displaced by the impact force against the elastic force of the elastic member. When the replenishment is stopped, the impact force disappears, and the other end of the tank rotates upward by the elastic force of the elastic member. As described above, the other end of the tank reciprocates in the up and down direction by supplying the game balls. Further, if there is a variation in the supply of the game balls, the impact force fluctuates as needed, and the tank vibrates accordingly. Since the movement of the other end is transmitted to the rectifying member, the rectifying member can be vibrated. When the game balls stored in the tank are discharged, the weight of the tank is reduced, so that the other end of the tank is displaced upward. That is, an external force can be generated even when the game ball is discharged, and the rectifying member can be vibrated or rocked. For this reason, the chances of being vibrated or rocked are increased, and clogging of the ball can be effectively eliminated.
[0023]
Means 7: In the configuration of Means 1, the external force applying means includes an urging mechanism for urging the rectifying member in a predetermined direction when the game ball collides.
[0024]
According to the configuration of the means 7, when the game ball hits the urging mechanism due to the falling of the game ball or the like, the urging mechanism uses the impact force to urge the rectifying member in a predetermined direction. That is, the impact force of the game ball generated by the urging mechanism is directly transmitted to the rectifying member without passing through another external force generating member. According to this, by supporting the biasing mechanism in a displaceable manner, it becomes possible to easily transmit the impact force to the rectifying member, and the attenuation of the impact force is reduced, so that even if the impact force is small. The rectifying member can be displaced reliably.
[0025]
Means 8: In the structure of Means 7, the urging mechanism includes a collision portion for causing the replenished game balls to collide, and a transmitting portion for connecting the rectifying member rotatably supported and the collision portion. A gaming machine, wherein the collision portion of the urging mechanism is disposed inside the tank.
[0026]
According to the configuration of the means 8, when the replenished game ball collides with the collision portion arranged inside the tank, the collision portion, the transmission portion, and the rectifying member are integrally rotated by the impact force. Thereby, the rectifying member is urged in a predetermined direction. In other words, the rectifying member can be urged by effectively using the kinetic energy of the game ball falling by replenishment. Since the falling game balls collide inside the tank, even if the rebound direction of the collision game balls is indeterminate, they do not scatter outside the tank. That is, game balls replenished can be stored in the same manner as in a conventional gaming machine.
[0027]
Means 9: In the configuration of the means 7 or 8, the direction in which the rectifying member is biased is an upstream side of the rectifying member in the passage.
[0028]
According to the configuration of the means 9, since the rectifying member is urged to the upstream side of the rectifying member by the urging mechanism, when a plurality of game balls are stacked in multiple layers on the upstream side of the rectifying member, the rectifying member is stacked. It is urged to break the layer of the playing ball. For this reason, even if the balance between the game ball and the rectifying member is balanced and the ball is clogged, the balance can be easily broken by pressing the layer of the game ball from the lateral rear.
[0029]
Means 10: In any one of the constitutions from means 4 to means 9, provided in the passage downstream of the rectifying member, a game ball detecting means for detecting the presence or absence of the game ball, and the game ball detecting means And a signal output unit for outputting a request instruction signal for requesting replenishment to the tank when the game ball is not detected by the game machine to the outside of the game machine. Here, the “outside the gaming machine” is an external facility connected to the gaming machine, and may be exemplified by a replenishing means, a stripping facility, a computer in a hall, and the like.
[0030]
Here, the "game ball detecting means" is for detecting whether or not there is a game ball downstream of the rectifying member, and a sensor for detecting a change in light or an electromagnetic change, A switch for detecting a large displacement can be exemplified.
[0031]
By the way, as an embodiment of the gaming machine, the game machine includes storage detecting means for detecting whether or not game balls are stored in the tank, and when the storage of the game balls is not detected by the storage detecting means, that is, when the game balls in the tank are not detected. There is known a pachinko machine which outputs a replenishment instruction signal to a replenishing means provided outside a gaming machine when the number of the pachinko machines is reduced or the empty state is reached. According to this, since the replenishment is performed according to the storage state in the tank, the storage of the game balls and the discharge of the game balls can be stabilized. However, in this pachinko machine, replenishment is not performed unless the remaining amount of the stored game balls decreases. In other words, the game balls are replenished when the number is short, but not replenished when the game balls are sufficiently accumulated. On the other hand, ball clogging in the rectifying member is likely to occur when the flow of game balls is concentrated, as described above. For this reason, there is a possibility that the situation in which ball clogging is likely to occur does not coincide with the timing at which game balls are supplied. That is, even if an attempt is made to apply an external force to the rectifying member, it may not be possible to apply the external force at an appropriate timing.
[0032]
However, according to the configuration of the means 10, the game ball detection means is provided in the passage on the downstream side of the rectifying member, and when the game ball is not detected, that is, when there is a possibility that the ball is clogged in the portion of the rectifying member, a request is made. It outputs an instruction signal to the outside of the gaming machine and requests replenishment to the tank. For this reason, the timing of the occurrence of ball clogging and the replenishment of the game balls can be matched, and the ball clogging can be eliminated by the impact force of the replenishment.
[0033]
Means 11: In any one of the structures from means 1 to means 9, a step-shaped step portion having a downstream side lower than an upstream side is formed in the passage located near the rectifying member. A gaming machine characterized by:
[0034]
Here, the “step portion” may be only one step, and a plurality of steps may be formed in a step shape.
[0035]
According to the configuration of the means 11, when the game ball flows through the passage, the game ball falls at the step, so that the passage itself vibrates due to the impact of the fall. For this reason, the state of the stacked game balls becomes more unstable, and the balance with the rectifying member is not balanced. That is, occurrence of clogging of the ball can be suppressed.
[0036]
Means 12: The gaming machine according to any one of means 1 to 11, wherein the gaming machine is a pachinko machine.
[0037]
According to the configuration of the means 12, in the pachinko machine, any one of the effects from the means 1 to the means 11 can be obtained.
[0038]
Means 13: The gaming machine according to any one of means 1 to 11, wherein the gaming machine is a gaming machine obtained by fusing a pachinko machine and a slot machine. Here, the "game machine obtained by fusing a pachinko machine and a slot machine" is a slot machine that uses a game ball instead of a medal as a game medium.
[0039]
According to the configuration of the means 13, in the gaming machine in which the pachinko machine and the slot machine are combined, any one of the effects from the means 1 to the means 11 can be obtained.
[0040]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a pachinko gaming machine (hereinafter simply referred to as “pachinko machine”) will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a front view of the pachinko machine 10, and FIG. 2 is a perspective view showing a state in which an inner frame 12 and a front frame set 14 are opened with respect to an outer frame 11 described later.
[0041]
As shown in FIGS. 1 and 2, the pachinko machine 10 includes an outer frame 11 forming an outer shell of the pachinko machine 10, and an inner frame 12 is supported on one side of the outer frame 11 so as to be openable and closable. ing. The outer frame 11 is formed of a wooden plate as a whole in a rectangular shape, and each plate is assembled with a detachable fastener such as a small screw. Therefore, compared to the conventional structure in which the respective plate members are assembled using nails or rivets, the components are easily reused. In the present embodiment, the outer dimension of the outer frame 11 in the vertical direction is 809 mm (inner dimension 771 mm), and the outer dimension in the left-right direction is 518 mm (inner dimension 480 mm). The inner frame 12 is made of a synthetic resin, specifically, an ABS (acrylonitrile-butadiene-styrene) resin. The ABS resin is suitable as a material for the inner frame 12 because it is relatively inexpensive, easily plated, and resistant to impact. The opening and closing axis of the inner frame 12 is set so as to extend up and down on the opposite side of the handle installation point when viewed from the front of the pachinko machine 10, so that the inner frame 12 can be opened forward with this opening and closing axis as the axis. Has become. That is, the inner frame 12 can be opened without causing the inner frame 12 and the game ball firing handle 18 to interfere with each other. The outer frame 11 may be made of resin or light metal such as aluminum.
[0042]
A lower plate unit 13 is attached to the lowermost portion of the inner frame 12, and a front frame set 14 is attached so as to cover the inner frame 12 in a range excluding the lower plate unit 13. Particularly, an annular rib protruding forward is formed on the periphery of the inner frame 12, and the front frame set 14 is fitted so as to enter the inside of the rib. For this reason, when the front frame set 14 is closed, no gap is formed between the inner frame 12 and the front frame set 14, and insertion of wire or the like due to fraud can be prevented. The lower plate unit 13 is fixed to the inner frame 12 by fasteners such as screws. The front frame set 14 is attached to the inner frame 12 so as to be openable and closable. Like the inner frame 12, the front frame set 14 is provided with the open / close axis extending vertically to the left as viewed from the front of the pachinko machine 10. It can be opened. The front frame set 14 is configured such that a glass frame portion for supporting glass and the upper plate 19 are integrally formed, and the strength can be improved as compared with the conventional structure which is configured as a separate member, for example. Even when the size of the glass frame is increased as in the case of the pachinko machine 10 of the present embodiment, an appropriate strength can be ensured. The front frame set 14 is made of ABS resin like the inner frame 12, and is relatively inexpensive, easy to be plated, and has a property of being resistant to impact. FIG. 3 is a front view showing a state in which the front frame set 14 is removed from the pachinko machine 10 (however, in FIG. 3, for convenience, the configuration in the game area on the game board 30 is shown in blank).
[0043]
The lower plate unit 13 is provided with a lower plate 15 as a ball tray at a substantially central portion, and game balls discharged from the discharge port 16 can be stored in the lower plate 15. Most of the lower plate unit 13 is formed of ABS resin like the inner frame 12, but among them, the surface layer forming the lower plate 15 and the front panel 22 at the back of the lower plate are particularly flame-retardant. Molded with ABS resin. For this reason, this part is difficult to burn. Reference numeral 17 denotes a ball release lever for discharging game balls in the lower plate 15 downward. A game ball firing handle 18 is provided to the right of the lower plate 15 so as to protrude forward. Reference numeral 241 denotes a sound output port from a speaker. An ashtray 23 is provided on the left side of the lower plate 15. The ashtray 23 is cantilevered on the left side surface of the lower tray 15, and is rotatable around an opening / closing axis extending in the left-right direction until its upper opening is directed downward. That is, it is possible to discharge the butts stored in the ashtray 23 by the rotation operation.
[0044]
On the other hand, the front frame set 14 above the lower plate 15 is integrally provided with a glass frame portion for supporting glass and an upper plate 19 as a ball tray. Here, the upper plate 19 is a ball tray for temporarily storing the game balls and guiding them toward the game ball launching device while aligning them in a line. In the conventional pachinko machine, a front decorative frame which can be opened and closed with respect to the inner frame is provided below the glass frame, and the upper plate is provided on the front decorative frame, but in this embodiment, the front decorative frame is omitted. The upper plate 19 is provided directly on the front frame set 14. Like the lower plate 15, the upper plate 19 has a configuration in which the surface layer is formed of a flame-retardant ABS resin.
[0045]
In FIG. 3, the inner frame 12 is mainly composed of a resin base 20 having a rectangular outer shape. A substantially circular window hole 21 is formed at the center of the resin base 20, and a substantially square wiring hole 24 is formed at the upper left portion of the resin base 20. A game board 30 is detachably mounted on the rear side of the resin base 20. The game board 30 is made of square plywood, and is attached in a state where its peripheral edge is in contact with the back side of the resin base 20 (the inner frame 12). Therefore, a substantially central portion of the front surface of the game board 30 is exposed to the front surface of the inner frame 12 through the window hole 21 of the resin base 20. A wiring hole 24 a is formed on the upper left side of the game board 30, and overlaps with the wiring hole 24 of the resin base 20. The length of the game board 30 in the up-down direction is 476 mm, and the length in the left-right direction is 452 mm (same size as the conventional size).
[0046]
An opening switch 25 is mounted above the wiring hole 24 in the resin base 20 to detect that the front frame set 14 has been opened. In addition, a grounding metal part 26 is provided on the upper right side of the resin base 20 so as to partially protrude forward. When the front frame set 14 is closed, the reinforcing plate 132 of the front frame set 14 (see FIG. 5). To ground the reinforcing plate 132.
[0047]
Next, the configuration of the game board 30 will be described with reference to FIG. In the gaming board 30, a general winning port 31, a variable winning device 32, a first starting port 34, a second starting port 33, a variable display device unit 35 and the like are provided in through holes formed by router processing. 30 is attached from the front side by wood screws or the like. As is well known, a game ball enters the general winning opening 31, the variable winning device 32, and the second starting opening 33, and a predetermined number of prize balls are put on the upper plate 19 (or the lower plate 15) by the output of a detection switch described later. Will be paid out. In addition, the game board 30 is provided with an out port 36, so that game balls that have not entered the various prize devices or the like are guided to a ball discharge path (not shown) through the out port 36. It has become. On the game board 30, a large number of nails are planted for appropriately dispersing and adjusting the falling direction of the game ball, and various members (accessories) such as a windmill are provided.
[0048]
The variable display device unit 35 is provided with a first symbol display device 41 for variably displaying a first symbol and a second symbol display device 42 for variably displaying a second symbol. The first symbol display device 41 includes a first symbol display unit 43 and a holding lamp 44, and changes a display symbol (first symbol) by the display unit 43 every time a game ball passes through the first starting port 34. Let it. The number of times the game ball passes through the first starting port 34 is held up to a maximum of four times, and the held number of times is displayed on the holding lamp 44.
[0049]
The second symbol display device 42 is configured as a liquid crystal display device, and the display content is controlled by a display control device 45 (see FIG. 7). On the second symbol display device 42, for example, three symbol columns of left, middle and right are displayed. Each symbol row is composed of a plurality of symbols, and these symbols are variably displayed on the second symbol display device 42 so as to be scrolled for each symbol row. The display symbol (second symbol) is changed each time the game ball wins the second starting port 33. The number of times the game ball has passed through the second starting port 33 is retained up to a maximum of four times, and the retained number is lit and displayed by the retention lamp 46. In the present embodiment, the second symbol display device 42 (liquid crystal display device) includes a large 8-inch liquid crystal display. A center frame 47 is provided in the variable display device unit 35 so as to surround the second symbol display device 42.
[0050]
The variable winning device 32 is normally in a closed state in which game balls cannot be won or hard to win, and is repeatedly operated between an open state in which the game balls can easily win and a normal closed state in a big hit. ing.
[0051]
The game board 30 is provided with a rail unit 50 for guiding a game ball fired from the game ball launching device to the upper part of the game board 30, and is fired by a rotating operation of the game ball firing handle 18. The game ball is guided to a predetermined game area through the rail unit 50. The rail unit 50 includes a rail base unit 50a having an inner rail portion 51 and an outer rail attachment portion 52 which are formed of a ring-shaped resin molded product and which are integrally formed inside and outside, and an inner surface of the outer rail attachment portion 52. And a long stainless steel outer rail 55 attached thereto. The inner rail portion 51 is formed in a substantially annular shape except for about 1/4 of the upper portion, and an outer rail mounting portion 52 is formed so that a part (mainly the left side) faces the inner rail portion 51. . In such a case, a guide rail is formed by the inner rail portion 51 and the outer rail attachment portion 52 (outer rail 55), and the rails 51 and 52 are arranged in parallel at a predetermined interval (the left side as viewed). A guide passage is formed. The ball guide passage is formed in a groove shape having an abutting surface with the game board 30, that is, a groove shape having an open front side. The outer rail 55 is provided to make the flying of the game ball smoother.
[0052]
A return ball preventing member 53 is attached to a tip portion (upper left portion of FIG. 4) of the inner rail portion 51. This prevents a situation in which the game ball once guided from the ball guide passage between the inner rail portion 51 and the outer rail attachment portion 52 to the upper portion of the game board 30 returns to the ball guide passage again. It has become. A return rubber 54 is attached to the outer rail mounting portion 52 at a position corresponding to the maximum flying portion of the game ball (upper right portion in FIG. 4: a portion corresponding to the tip of the outer rail mounting portion 52). . Therefore, the game ball fired at a predetermined momentum or more is bounced back while hitting the return rubber 54 while being braked.
[0053]
An arc-shaped flange 56 that protrudes outward is formed on the outer peripheral portion of the rail unit 50. The flange 56 forms a mounting surface for the game board 30. When the rail unit 50 is mounted on the game board 30, the flange 56 abuts on the game board 30, and in this state, screws and the like are inserted through a plurality of through holes formed in the flange 56, and the game board is The rail unit 50 can be fastened to the rail 30. In particular, the interval of fastening by screws or the like is narrower on the firing side, and the game ball 30 is firmly fastened to the game board 30 to ensure the strength of the game ball against firing. Further, in the present embodiment, each of the upper, lower, left, and right ends of the rail unit 50 as viewed from the front is formed substantially linearly (flat). That is, the flange 56 is cut off at each of the upper, lower, left, and right ends of the rail unit 50, so that the rail diameter can be expanded in a limited area of the pachinko machine 10, that is, the game area on the game board 30 can be expanded. ing.
[0054]
At the entrance of the ball guide passage between the inner rail portion 51 and the outer rail attachment portion 52, a convex portion 57 is formed so as to partially close the ball guide passage. The convex portion 57 is provided in a substantially vertical direction from the inner rail portion 51 to the lower end portion of the rail unit 50, and a foul ball flowing backward in the ball guide passage without reaching the game area is formed in a foul ball passage 63 (see FIG. 3). Play a role in leading to In addition, the lower right corner and the lower left corner of the game board 30 are spaces for directly sticking seals such as stamps and plates (S1, S2 in the figure), and in order to secure this sticking space. Notches 58 and 59 are formed in the flange 56.
[0055]
Next, the game area will be described. The game area is formed in a substantially circular shape by the inner peripheral portion (inner and outer rails) of the rail unit 50. In the present embodiment, the game area defined on the board surface of the game board 30 is far more than before. It is largely configured. In the present embodiment, the distance from the uppermost point of the outer rail attachment part 52 to the lower part of the game board 30 is 445 mm (58 mm longer than the conventional product), and the distance from the extreme left position of the outer rail attachment part 52 to the inner rail part 51 is The distance to the extreme right position is 435 mm (50 mm longer than the conventional product). The distance between the extreme left position of the inner rail 51 and the extreme right position of the inner rail 51 is 418 mm.
[0056]
In the present embodiment, when viewed from the front of the pachinko machine 10, the game area is a guide rail area which is a parallel part of the inner and outer rails 51 and 52 among the area surrounded by the inner rail portion 51 and the outer rail attachment portion 52. Are excluded from the region. Therefore, since the guide area is not included in the case of the game area, the left limit position toward the game area is specified not by the outer rail attachment section 52 but by the inner rail section 51. Similarly, the right limit position toward the game area is specified by the inner rail portion 51. The lower limit position of the game area is specified by the lower end position of the game board 30. The upper limit position of the game area is specified by the outer rail attachment portion 52.
[0057]
Therefore, in the present embodiment, the width of the game area (maximum width in the horizontal direction) is 418 mm, and the height of the game area (maximum width in the vertical direction) is 445 mm. Here, the width of the game area is desirably at least 380 mm or more. More preferably, it is 390 mm or more, 400 mm or more, 410 mm or more, 420 mm or more, 430 mm or more, 440 mm or more, 450 mm or more, and further preferably 460 mm or more. Of course, it may be 470 mm or more. That is, it is preferable that the width of the game area is larger from the viewpoint of expanding the game area. It is desirable that the height of the game area is at least 400 mm or more. More preferably, it is 410 mm or more, 420 mm or more, 430 mm or more, 440 mm or more, 450 mm or more, and more preferably 460 mm or more. Of course, it may be 470 mm or more, 480 mm or more, and 490 mm or more. That is, it is preferable that the width of the game area is larger from the viewpoint of expanding the game area. The combination of the width and the height may be any combination of the above numerical values.
[0058]
In the present embodiment, the ratio of the area of the game area to the game board 30 is about 70%, which is much larger than the conventional area. Since the area ratio of the game area to the game board 30 has been conventionally only about 50%, it can be said that the game area is considerably enlarged on the assumption that the game board 30 is common. In addition, the outer shape of the pachinko machine 10 is almost uniform among manufacturers for convenience of installation in a game arcade, and the size of the game board 30 has to be the same as described above. The fact that the ratio of the area of the game area to the game area is increased by about 20% is very significant from the viewpoint of expanding the game area. Here, the ratio is desirably at least 60% or more. It is still more preferably at least 65%, more preferably at least 70%. Further, it is more desirable that it is 75% or more beyond the case of the present embodiment. Further, it may be 80% or more.
[0059]
Further, the ratio of the area of the game area to the area of the front side of the entire pachinko machine 10 is about 40%, which is much larger than the conventional area. In addition, it is desirable that the area ratio of the game area to the area on the front side of the entire pachinko machine 10 is 35% or more. Of course, it may be 40% or more, 45% or more, or 50% or more.
[0060]
In addition, the first starting ports 34 located on both sides of the variable display device unit 35 have a guide mechanism such that the game balls passing through the first starting ports 34 can be moved toward the center. Thereby, even when the game area is expanded in the left-right direction, the game ball can be guided toward the second starting port 33 and the variable winning device 32 in the center, and the game area can be expanded. As a result, it is possible to suppress a decrease in amusement caused by a difficulty in winning a game ball. Furthermore, since the game area is expanded in the left-right direction, a windmill, a first starting port 34, a plurality of nails (guide nails for guiding a game ball to the center), and various other accessories are arranged. This makes it possible to make the behavior of the game balls in the game areas on both the left and right sides of the variable display device unit 35 more interesting. Further, since the game area is expanded in the vertical direction, the windmill, the first starting port 34, a plurality of nails, and other accessories can be further disposed, and the vertical game in the game area can be provided. The behavior of the sphere can be made more interesting.
[0061]
Returning to the description of FIG. 3, a firing rail 61 for guiding a game ball immediately after being fired from a game ball firing device is attached below the window hole 21 (game board 30) in the resin base 20. I have. The firing rail 61 is attached and fixed to the resin base 20 via a metal plate 62 at the rear thereof, and is configured to extend linearly at a predetermined firing angle (launch angle). In particular, in the pachinko machine 10 of this example, since the game board 30 is larger than the conventional one, the firing position of the game ball is lowered and the length of the shooting rail 61 is adjusted to match the curvature of the rail unit 50. Is longer. Further, the firing rail 61 is formed in a substantially M-shaped cross section with a wide width to stabilize the firing of the game ball. Therefore, the game ball fired by the turning operation of the game ball firing handle 18 is firstly launched diagonally upward along the firing rail 61, and then to a predetermined game area through the ball guide passage of the rail unit 50 as described above. You will be guided.
[0062]
In the case of the present pachinko machine 10, it has already been described that the game area is greatly expanded than before, but under such a configuration, the curvature of the guide rail must be reduced, so that the launch ball is stabilized. It needs some contrivance. Therefore, in the present embodiment, the launch position of the game ball is lowered, the inclination angle (firing angle) of the firing rail 61 is made somewhat larger than that of the existing one (that is, the firing rail 61 is started up), and the firing is further performed. The length of the rail 61 is made longer than that of the existing rail to ensure a sufficient ball guiding distance. Thereby, the game balls fired from the game ball firing device can be guided to the guide rail in a more stable state. In this case, particularly, the firing rail 61 is formed so as to extend from the firing position of the game ball firing device to a position beyond the center position (out port 36) of the game area.
[0063]
There is a gap at a predetermined interval between the firing rail 61 and the rail unit 50 (guide rail), and a foul ball passage 63 is formed below the gap. Therefore, if the game ball fired from the game ball launching device does not reach the return ball preventing member 53 and returns inside the guide rail as a foul ball, the foul ball is moved through the foul ball passage 63 to the lower plate 15. Is discharged. Incidentally, in the case of the present embodiment, the length of the firing rail 61 is about 240 mm, and the length of the gap at the tip of the firing rail (the length on the extension of the firing rail 61) is about 40 mm.
[0064]
When the foul ball flows backward in the guide rail, most of the foul ball flows along the outer rail mounting portion 52 and falls downward when reaching the lower end of the outer rail mounting portion 52. There are some which ramp up in the guide rail and jump up to the inner rail portion 51 side. At this time, the bounced foul ball hits the convex portion 57 at the ball guide passage entrance, and is guided to the foul ball passage 63. This ensures that all of the foul balls are guided to foul ball passage 63. As a result, interference between the foul ball and the game ball to be fired next is suppressed.
[0065]
Although detailed disclosure is omitted, game balls are supplied to the game ball launching device one by one from a ball outlet on the front frame set 14 side (a ball outlet that communicates with the lowermost portion of the upper plate 19). At this time, in the present embodiment, since the launch position of the game ball is lowered, the head from the ball exit on the front frame set 14 side to the launch position becomes large, but near the base end of the launch rail 61, the right side thereof Guide members 65 and 66 were installed on the near side, respectively. Thereby, the game ball supplied from the ball outlet on the front frame set 14 side is always set at a predetermined firing position, and a stable firing operation can be realized. Further, a hitting hammer is provided in the game ball launching device, and a game ball is fired in accordance with the rotation of the hitting hammer about a shaft portion. However, it is desired to reduce the weight of the hitting hammer. Therefore, while reducing the weight of the ball-hitting hammer by changing the material to light metal such as aluminum and reducing the size of the shaft, the head of the ball-hitting hammer (on the opposite side of the shaft from the shaft) has to have sufficient firing force. (End) is provided with a weight portion. Thereby, a sufficient and stable launch of the game ball can be realized. Providing the weight portion of the hitting hammer so as to protrude upward allows the hitting hammer to be easily picked or hooked, and has an effect of easily adjusting the hitting strength of the hammer tip.
[0066]
Reference numeral 67 in FIG. 3 denotes a discharge port that communicates with the upper plate 19, through which game balls are discharged to the upper plate 19. An opening / closing shutter 68 having an opening / closing shaft extending in the left-right direction on the lower side is attached to the discharge port 67, and the shutter 68 is supported so as to be opened forward with the opening / closing shaft as an axis. Further, the shutter 68 is urged toward the closing side by an elastic body such as a spring, and is brought into a substantially horizontal state by pressing the upper side against the urging force of the elastic body, thereby opening the discharge port 67. That is, in the state where the front frame set 14 is opened (the state of FIG. 3), the shutter 68 closes the discharge port 67 by the urging force of the elastic body, and prevents the discharge of the game ball. On the other hand, when the front frame set 14 is closed, the shutter 68 is pushed open by the ball passage gutter 69 (see FIG. 2) protruding from the back surface of the front frame set 14, and the game balls can be discharged. Therefore, in the pachinko machine 10 in which the front decorative frame is omitted and the upper plate 19 is directly provided on the front frame set 14, when the front frame set 14 is opened, the game balls in the payout passage and the like fall down. The inconvenience can be prevented.
[0067]
The resin base 20 is provided with a substantially rectangular small window 71 at the lower right of the window hole 21. Therefore, a seal or the like (S1 in FIG. 4) attached to the lower right corner of the game board 30 can be visually recognized through the small window 71. In addition, a seal or the like can be attached from the small window 71.
[0068]
Further, support fittings 81 and 82 are attached to the left end of the inner frame 12 in FIG. 3 as a support mechanism of the front frame set 14. The upper support bracket 81 is provided with a support hole 83 having a notch on the near side in the drawing, and the lower support bracket 82 is provided with a projection shaft 84 which protrudes in the vertical direction.
[0069]
Next, the front frame set 14 will be described with reference to FIGS. FIG. 5 is a rear view of the front frame set 14. The front frame set 14 is formed with a substantially elliptical window 101 so that most of the game area can be visually recognized from the outside. More specifically, the window 101 has a shape in which a substantially central portion on the left and right sides is relatively gently curved as compared with the upper and lower sides. Note that the substantially central portion may be linear. In the present embodiment, the distance between the upper end of the window 101 (the uppermost part of the outer rail attachment part 52 and the upper end of the game area) and the upper end of the front frame set 14 (the so-called vertical width of the upper frame part) is 61 mm. The upper frame width is about 85 mm to 95 mm, which is significantly shorter than that of the related art. As a result, the upper area of the game area is easily secured, and the large-sized variable display device unit 35 can be disposed relatively above. The distance between the front frame set 14 and the upper end is preferably 80 mm or less, more preferably 70 mm or less, and even more preferably 60 mm or less. Of course, as long as the predetermined strength can be secured, it may be 50 mm or less.
[0070]
In addition, the shortest distance between the left end of the window 101 and the left end of the front frame set 14 when viewed from the front of the pachinko machine 10 (so-called left and right width of a left frame portion: shown on the right side in FIG. 5), The frame width on the opening / closing axis side is set relatively large in order to increase the strength and support strength of the front frame set 14 itself. In this case, as is apparent from comparison between FIGS. 1 and 3, when the front frame set 14 is closed, not only the left end of the outer rail attachment portion 52 but also the left end of the inner rail portion 51 are on the left side. It is obscured by the frame part. That is, at least a part of the guide rail overlaps with and is covered by the left frame portion of the front frame set 14 when viewed from the front of the pachinko machine 10. Even if the game ball becomes temporarily difficult to visually recognize, it is merely a passing point where the game ball is guided to the game area, and it is difficult to visually recognize the game ball in the game area where the player mainly enjoys the game. Not necessarily. Therefore, there is no hindrance in the actual game. Further, while such trouble does not occur, sufficient strength and support strength of the front frame set 14 can be secured. Incidentally, when viewed from the front of the pachinko machine 10, the left-right distance between the left end position of the outer rail mounting portion 52 and the left end position of the outer frame 11 is 21 mm, and the right end position of the game area (the right end position of the inner rail portion 51) and the outer side. The distance in the left-right direction from the right end position of the frame 11 is 44 mm.
[0071]
In addition, light emitting means such as various lamps is provided around the front frame set 14 (for example, at a corner). These light-emitting means change the light-emitting mode such as lighting and blinking in accordance with a change in the game state at the time of a big hit, a predetermined reach, or the like, and play a role of enhancing the effect of the effect during the game. For example, on the periphery of the window 101, an annular illuminated portion 102 incorporating a light emitting means such as an LED is provided symmetrically, and at the center of the annular illuminated portion 102 and on the top of the pachinko machine 10, Similarly, a central illuminated portion 103 containing a light emitting means such as an LED is provided. In the pachinko machine 10, the central illumination unit 103 functions as a big hit lamp, and lights or blinks at the time of the big hit to notify that the big hit is being made. Further, an upper plate illumination section 104 also including a light emitting means such as an LED is provided around the upper plate 19. In addition, on the left and right sides of the central illumination unit 103, there are provided a prize ball lamp 105 which lights up during payout of a prize ball and an error display lamp 106 which lights up when a predetermined error occurs. In addition, a transparent resin is attached so as to be adjacent to the lower end of the annular illumination part 102 so that a part of the surface of the inner frame 12, the surface of the game board 30, and the like, in particular, the certificate stamp S1 directly attached to the game board 30 can be visually recognized. A small window 107 is provided. In addition, the surface of the transparent resin in the small window 107 has a planar shape so that the stamp S1 can be recognized from the outside by a reading device.
[0072]
A ball lending operation unit 120 is provided below the window 101. The ball lending operation unit 120 is provided with a ball lending button 121, a return button 122, and a frequency display unit 123. When the ball lending operation unit 120 is operated in a state where bills, cards, and the like are inserted into a card unit (ball lending unit) arranged on the side of the pachinko machine 10, game balls are lent according to the operation. . The ball lending button 121 is operated to obtain a lending ball based on information recorded on a card or the like (recording medium), and the lending ball is supplied to the upper plate 19 as long as there is a remaining amount on the card or the like. Is done. The return button 122 is operated when requesting the return of a card or the like inserted in the card unit. The frequency display unit 123 displays remaining amount information such as cards. In a pachinko machine in which game balls are directly rented to the upper plate 19 from a ball lending device or the like without a card unit, a so-called cash machine, the ball-lending operation unit 120 becomes unnecessary. Therefore, a decoration seal or the like is attached to the installation portion of the ball lending operation unit 120. Thus, the ball-lending operation unit can be shared between the pachinko machine using the card unit and the cash machine.
[0073]
Various reinforcing members made of metal are provided on the back side of the front frame set 14 so as to surround the window 101. Specifically, as shown in FIG. 5, reinforcing plates 131, 132, 133, and 134 are attached to the back side of the front frame set 14 and to the outside of the window 101 at the upper, lower, left, and right sides, respectively. The reinforcing plates 131 to 134 are connected to each other in contact with each other, but a resin part 135 for avoiding direct contact is interposed at the connecting portion between the reinforcing plates 132 and 133 on the left and upper sides in the drawing. Thus, the reinforcing plate 132 and the reinforcing plate 133 are electrically insulated, the conductor does not form a loop, and noise due to a magnetic field is suppressed. The right reinforcing plate 131 in FIG. 5 is provided with a hook-shaped engaging claw 131a at an intermediate position thereof, and the engaging claw 131a is provided in the hole of the inner frame 12 with the front frame set 14 closed. 12a (see FIG. 3). With this configuration, the front frame set 14 is configured to include the upper plate 19, and even if the vertical support positions thereof are extended, the front frame set 14 can be prevented from floating at the intermediate position. Therefore, fraudulent acts or the like with the front frame set 14 floating are suppressed.
[0074]
The lower reinforcing plate 134 is provided with a rail side wall member 136 made of resin at a position facing the firing rail 61 (see FIG. 3). The rail side wall member 136 serves as a side wall of the firing rail 61 when the front frame set 14 is closed. Therefore, the game ball does not fall off the firing rail 61.
[0075]
The above-mentioned reinforcing plates 131 to 134 also have a function as a metal frame for supporting glass, and a part of the reinforcing plates 131 to 134 is folded back to form a glass holding groove. The glass holding grooves are formed in two rows in front and rear, and a pair of front and rear glass 137 forming a rectangular shape is held in each glass holding groove. As a result, the two glasses 137 are attached to the front and rear at predetermined intervals.
[0076]
As described above, in the pachinko machine 10 of the present embodiment, since the game area is expanded, when the front frame set 14 is closed, one of the guide rails constituted by the inner and outer rails 52 and 53 is provided. The part is covered and covered by the front frame set 14. Therefore, in the guide rail, there is a portion where the open portion on the near side cannot be covered with the glass 137. In such a case, for example, when the game ball fired from the game ball launching device returns without reaching the return ball preventing member 53, the game ball spills out (or jumps out) of the guide rail, and the outer rail attachment portion 52 There is a risk of being caught between the glass 137 and the glass 137. Therefore, in the present embodiment, a rail cover 140 for covering the front opening of the guide rail is attached to the front frame set 14.
[0077]
The rail cover 140 is a substantially flat plate having a substantially circular arc shape, and is formed of a transparent resin. The rail cover 140 has an arc shape corresponding to the shape of the guide rail, and extends along the periphery of the window 101 so as to cover a section from the base end to the vicinity of the tip end of the guide rail. It is attached to the back of the set 14. In particular, the dimensions and shape of the inner side of the rail cover 140 substantially match those of the inner rail portion 51. In a state where the rail cover 140 is attached, a surface side thereof comes into contact with the glass 137. When the front frame set 14 is closed, the rear surface of the rail cover 140 covers almost the entire area of the guide rail. Thereby, it is possible to prevent the game ball from colliding with the glass 137 in most sections of the guide rail. Therefore, adverse effects such as breakage due to contact with the glass 137 can be suppressed.
[0078]
In addition, at the right end of the rail cover 140 (that is, the portion that becomes the right end in the state of FIG. 5 in which the rail cover 140 is attached to the front frame set 14), a portion where the guide rail protrudes from the side edge of the glass 137 is provided. A covering section 141 for covering is provided. Accordingly, it is possible to prevent the occurrence of such a problem that the game ball is spilled (projected) out of the guide rail or is caught between the outer rail mounting portion 52 and the glass 137.
[0079]
Further, on the back side of the rail cover 140, a ridge 142 extending in an arc shape along the inner edge thereof and projecting toward the near side in FIG. 5 is formed. The ridge 142 is configured to substantially integrally overlap the inner rail 52 in a state where the ridge 142 enters the guide rail when the front frame set 14 is closed. Therefore, for example, even if wire or the like is caused to penetrate through a gap between the front frame set 14 and the inner frame 12 to attempt cheating, it is extremely difficult to make the wire or the like penetrate into the game area inside the guide rail. Become. As a result, it is possible to prevent fraudulent acts performed using wires or the like. Note that the protrusions 142 may be formed in a wider range, for example, along the entire inner edge of the rail cover 140. According to such a configuration, it is difficult for wires and the like to enter the wire in a wider range, and Can be more reliably prevented.
[0080]
Further, support brackets 151 and 152 are attached to the right end (the left end when viewed from the front of the pachinko machine 10) of the front frame set 14 as a support mechanism for the inner frame 12. Accordingly, the front frame set 14 can be opened and closed with respect to the inner frame 12 by assembling the support brackets 151 and 152 of the front frame set 14 with the support brackets 81 and 82 (see FIG. 3) of the inner frame 12. Become attached. In particular, the upper support member 81 is provided with a support hole 83 having a notch opened forward, and the lower support member 82 is provided with a projection shaft 84 which protrudes in the vertical direction. In a state where the front frame set 14 is opened so that the front frame set 14 is in a vertical state with respect to the front frame 12, the engagement state between the protruding shaft 84 and the support bracket 152 is released by once lifting the front frame set 14. By pulling the frame set 14 forward, the engagement between the support holes 83 and the support fittings 153 is released. That is, the front frame set 14 can be removed from the inner frame 12 by the above operation.
[0081]
As shown in FIG. 10, the inner frame 12 is provided with a key unit 27 that is unlocked by a key. The inner frame 12 and the front frame set 14, and the front frame set 14 and the outer frame 11 are Can be locked to each other. Specifically, as shown in FIG. 2, hook-shaped locked portions 271 protruding rearward are provided vertically at the right end of the rear surface of the front frame set 14. When the inner frame 12 and the inner frame 12 are overlapped, each locked portion 271 is inserted into a locking portion through hole 272 formed at the right end of the inner frame 12. On the other hand, the key unit 27 is inserted from the first hook member 273 and the second hook member 274 which are locked and released from the locked portion 271, respectively, and the key hole 275 provided at the lower portion of the inner frame 12. The key operation is transmitted to the first hook member 273 and the second hook member 274 in accordance with the unlocking operation of the key (for example, the counterclockwise rotation operation), and these are locked by the locked portion 271 of the front frame set 14. And a first key unlocking transmission mechanism 276 that is disengaged from the key.
[0082]
On the other hand, on the right side of the inner periphery of the outer frame 11, quadrangular locked portions (not shown) protruding inward are provided vertically. On the other hand, a third hook member 279 and a fourth hook member 280 which extend toward the locked portion 278 and are locked and released from the locked portion 278, respectively, are different from those described above. The operation of the key is transmitted to the third hook member 279 and the fourth hook member 280 in response to the unlocking operation of the key (for example, a clockwise rotation operation), and these are released from the locked portion 278 of the outer frame 11. A second key unlock transmission mechanism 281 is provided. That is, since the key unit 27 is provided with the first key unlocking transmission mechanism 276 and the second key unlocking transmission mechanism 281, when the key is rotated counterclockwise, the right end of the front frame set 14 becomes the inner frame. 12, and only the front frame set 14 can be opened with the support mechanism as an axis. Further, when the key is rotated clockwise, the inner frame 12 can be rotated about the support bracket 282 as an axis. The first hook member 273 and the second hook member 274, and the third hook member 279 and the fourth hook member 280 are connected by a first key unlock transmission mechanism 276 and a second key unlock transmission mechanism 281 respectively. However, even if an unauthorized unlocking operation is performed on one of the hook members, the unlocking operation is not transmitted to the other unlocking member. That is, if an unauthorized unlocking operation is performed on one of the hook members using a wire or the like without using a key, the hook member may be detached from the locked portion, but the unlocking operation is performed. Since the other hook member is not transmitted to the other hook member, the hook member continues to be locked by the locked portion. That is, it is possible to prevent the front frame set 14 or the inner frame 12 from being opened by an unauthorized unlocking operation.
[0083]
Next, the configuration of the back of the pachinko machine 10 will be described in detail. FIG. 6 is a rear view of the pachinko machine 10, and FIG. 7 is an exploded perspective view showing a rear configuration of the pachinko machine 10 in an exploded manner for each main part.
[0084]
First, an overall outline of the rear configuration of the pachinko machine 10 will be described. On the back of the pachinko machine 10 (actually, on the back of the inner frame 12 and the game board 30), various control boards are arranged so as to be arranged vertically and horizontally or to be stacked back and forth. A game ball supply device (payout mechanism) for supplying game balls, a resin protective cover, and the like are attached. In the present embodiment, two control board units are configured by separately mounting various control boards on two mounts, and these control board units are individually mounted on the inner frame 12 or the back surface of the game board 30. ing. In this case, the main board and the sound lamp control board are mounted on one mounting base to form a unit, and the payout control board, the emission control board, and the power supply board are mounted on the other mounting base to form a unit. Here, for convenience, the former unit is referred to as a “first control board unit 201”, and the latter unit is referred to as a “second control board unit 202”.
[0085]
Further, the dispensing mechanism and the protective cover are also integrated as one unit, and the resin portion is generally referred to as a back pack. Therefore, the unit is referred to as a “back pack unit 203” here. The detailed configuration of each of the units 201 to 203 will be described later. In addition, an external relay terminal board 230 for outputting various signals related to a game state such as a "big hit signal" to the outside is detachably attached to the inner frame 12 by attaching means such as screws or locking claws. Have been. Here, if a simple mounting means such as locking by a locking claw is adopted, the attachment and detachment of the external relay terminal board 230 is easy, and work such as maintenance can be performed smoothly.
[0086]
The first control board unit 201, the second control board unit 202, and the back pack unit 203 are configured so that they can be attached and detached without using any tool or the like in a unit unit. The inner frame 12 or the back of the game board 30 can be opened and closed. This is also a device for making it possible to easily check a hidden configuration or the like even when the units 201 to 203 and other components are arranged one above the other.
[0087]
In practice, the units 201 to 203 are arranged and attached as shown in the schematic diagram of FIG. In FIG. 8, a first control board unit 201 having a substantially L-shape is disposed substantially at the center of the pachinko machine 10, and a second control board unit 202 is disposed below the first control board unit 201. Further, a back pack unit 203 is arranged in a region partially overlapping the first control board unit 201.
[0088]
Specifically, the first control board unit 201 is provided with a support shaft M1 at the left end when viewed from the back of the pachinko machine 10, and the first control board unit 201 is provided around the axis A of the support M1. It can be opened and closed. Further, the first control board unit 201 is provided with a fastening portion M2 made of a nip latch or the like at a right end portion thereof (that is, an opening end side opposite to the support shaft portion), and a locking claw portion M3 at an upper end portion. The first control board unit 201 is fixedly held to the pachinko machine main body by the fastening portion M2 and the locking claw portion M3.
[0089]
The second control board unit 202 is provided with a spindle M4 at the right end when viewed from the back of the pachinko machine 10, and the second control board unit 202 opens and closes about an axis B formed by the spindle M4. It is possible. Further, the second control board unit 202 is provided with a fastening portion M5 such as a nip latch or the like at a left end portion thereof (that is, on the opposite side to the support shaft portion, more specifically, on an open end side). The two control board unit 202 is fixedly held to the pachinko machine main body.
[0090]
Further, the back pack unit 203 is provided with a spindle M6 at the right end as viewed from the back of the pachinko machine 10, and the back pack unit 203 can be opened and closed about an axis C by the spindle M6. I have. Further, the back pack unit 203 is provided with a fastening portion M7 made of a nip latch or the like at its left end (that is, on the side opposite to the support shaft, more specifically, at the open end), and has a pivotable upper end and a lower end respectively. Are provided, and the back pack unit 203 is fixedly held to the pachinko machine main body by the fastening portions M7 and the locking portions M8, M9. In particular, since a relatively large load is applied to the locking portion M8 located near the tank 355 by the game balls stored in the tank 355, here, the I-shaped locking piece is rotated and locked. A structure that is stronger than a nylac is used.
[0091]
In this case, the unfolding directions of the units 201 to 203 are not the same, and the first control board unit 201 opens leftward when viewed from the back of the pachinko machine 10, whereas the second control board unit 202 and the back pack unit 203 is configured to open to the right.
[0092]
On the other hand, FIG. 9 is a rear view showing a configuration in which the gaming board 30 is assembled to the inner frame 12. 10 is a perspective view of the inner frame 12 viewed from the rear, and FIG. 11 is a perspective view of the game board 30 viewed from the rear. Here, the back surface configuration of the inner frame 12 and the game board 30 will be described with reference to FIGS.
[0093]
The game board 30 is installed in a square frame-shaped installation area surrounded by the resin base 20 and does not fall off due to a plurality of (four in this embodiment) locking fixtures 211 and 212 provided on the inner frame 12. So that it is fixed. The locking fixtures 211 and 212 can be manually rotated, and are configured to be able to switch between a fixed position (lock position) and a fixed release position (unlock position). FIG. 9 shows a locked state. The locking fixtures 211 at three places on the left and right sides of the game board 30 are L-shaped fittings formed by bending metal pieces, and are configured so as not to protrude outside the inner frame 12 when the game board 30 is fixed. In addition, the locking fixture 212 at one place below the game board 30 is an I-shaped fastener made of resin.
[0094]
In the center of the game board 30, a variable display unit 35 is arranged. In the variable display device unit 35, a resin (for example, ABS) frame cover 213 that covers the center frame 47 (see FIG. 4) from behind is provided so as to protrude rearward. A second symbol display device 42, which is a liquid crystal display device, and a display control device 45 are detachably mounted in a state where they are superimposed on each other. In the frame cover 213, an LED control board and the like for driving LEDs and the like built in the center frame 47 are provided.
[0095]
A back frame set 215 is attached to the back of the gaming board 30 so as to surround the variable display unit 35. The back frame set 215 is a thin resin molded product (for example, made of ABS) provided so as to be attached to the back surface of the game board 30, and a game ball collection mechanism for collecting game balls that have won various winning ports. Is formed. Specifically, below the back frame set 215, the general winning opening 31, the variable winning device 32, and the second starting opening 33 (refer to FIG. 3) correspond to the game board openings, and one location on the downstream side. A collection passage 216 is formed. Further, a discharge passage board 217 also made of resin (for example, made of polycarbonate resin) is attached to the inner frame 12 below the game board 30, and the discharge passage board 217 is provided with a discharge ball to the outside of the pachinko machine 10. A discharge passage 218 for guiding is formed. Therefore, as exemplified by virtual lines in FIG. 9, all game balls that have won the general winning opening 31 and the like gather through the collection passage 216 of the back frame set 215 and further form the discharge passage 218 of the discharge passage board 217. The pachinko machine 10 is discharged through the pachinko machine 10. The out port 36 (see FIG. 3) also communicates with the discharge passage 218, and game balls that have not won any of the winning ports are discharged to the outside of the pachinko machine 10 through the discharge passage 218.
[0096]
In the above configuration, a back frame set 215 (recovery passage 216) is provided above and a discharge passage board 217 (discharge passage 218) is provided below with the lower end surface of the game board 30 as a boundary. The game board 30 is provided so as not to overlap (overlap) in the front-rear direction. Therefore, when removing the game board 30 from the inner frame 12, there is no inconvenience that the discharge passage board 217 hinders the removal of the game board 30.
[0097]
The discharge passage board 217 is provided just behind the upper plate 19 of the pachinko machine 10, and a wire or the like is inserted through a ball discharge port (the ball passage gutter 69 in FIG. 2) reaching the upper plate 19. Further, it is conceivable that the wire or the like is allowed to enter the game area through a gap between the inner frame 12 and the discharge passage board 217. Therefore, in the pachinko machine 10, a plate 219 extending forward of the pachinko machine 10 is provided just around the upper plate 19 of the discharge passage board 217 so as to overlap the inner frame 12 almost integrally. Therefore, even if wire or the like is caused to enter from the gap between the inner frame 12 and the discharge passage board 217, it is impeded by the plate 219, and it is very difficult to allow the wire or the like to enter the game area. As a result, fraudulent acts such as forcibly opening the variable winning device 32 (large winning opening) using a wire or the like can be prevented.
[0098]
Further, on the back surface of the game board 30, there are provided a winning detection mechanism for detecting the passage of a game ball such as various winning ports. More specifically, a winning opening switch 221 is provided at a position corresponding to the general winning opening 31 on the front side of the game board 30, and the variable winning device 32 is provided with a specific area switch 222 and a count switch 223. The specific area switch 222 is a switch that determines that a game ball that has won the variable prize device 32 in the big hit state has entered a specific area (an area for determining whether to continue the big hit state), and the count switch 223 determines the winning ball. This is a switch for counting. An operating port switch 224 is provided at a position corresponding to the second starting port 33, and a gate switch 225 is provided at a position corresponding to the first starting port 34.
[0099]
The winning opening switch 221 and the gate switch 225 are connected to a board relay board 226 through electric wiring (not shown), and the board relay board 226 is connected to a main board (main control device) described later. The specific area switch 222 and the count switch 223 are connected to a special winning opening relay board 227, and the special winning opening relay board 227 is also connected to the main board. On the other hand, the operation port switch 224 is directly connected to the main board without going through the relay board.
[0100]
Although not shown, the variable winning device 32 is provided with a special winning opening solenoid for opening a special winning opening and a winning ball distribution plate solenoid for guiding a winning ball to a specific area. The port 33 is provided with an operating port solenoid for opening the electric accessory. In FIG. 9, reference numeral 228 denotes a set handle provided with a ball hammer and the like, and reference numeral 229 denotes a firing motor.
[0101]
The detection results respectively detected by the winning detection mechanism are taken into a main board, which will be described later, and a payout command (payout number of game balls) according to the respective winning situation is transmitted from the main board to the payout control board. You. Then, a predetermined number of game balls are paid out by the output of the payout control board. In such a case, a conventional method (a so-called evidence ball method) in which game balls that have won various winning ports are once collected in a winning ball processing device, and the payout is performed after the winning ball processing device checks the existence of the winning balls one by one in order. Unlike the pachinko machine 10 of the present embodiment, the payout is immediately performed by electrically detecting the winning of the game ball for each of the various winning ports (that is, the pachinko machine 10 eliminates the winning ball processing device). are doing). Therefore, even if there are a large number of game balls to be paid out, the payout can be promptly carried out.
[0102]
The back frame set 215 is provided with a mounting mechanism for mounting the first control board unit 201. Specifically, as this attachment mechanism, a support bracket 231 extending vertically is provided at a lower left corner when viewed from the back surface of the game board 30, and the support bracket 231 has a pair of upper and lower support holes 231a on the same axis. Is formed. In addition, reference numeral 232 denotes a pair of upper and lower fastening holes (nilac holes) in the lower right portion of the game board 30, and reference numeral 233 denotes a locking claw piece in the upper left portion.
[0103]
An attachment mechanism for attaching the second control board unit 202 and the back pack unit 203 is provided on the back surface of the inner frame 12. Specifically, a long support fitting 235 is attached to the right end of the inner frame 12, and the configuration is shown in FIG. As shown in FIG. 12, the support bracket 235 has a long plate-shaped bracket main body 236, and the support holes 237 for the second control board unit are provided at two lower positions so as to stand up from the bracket main body 236. At the same time, support holes 238 for the back pack unit are formed at two upper positions. Coaxial support holes are formed in the support holes 237 and 238, respectively. In addition, as a mounting mechanism for the second control board unit, the inner frame 12 is provided with a pair of upper and lower fastened holes (nilac holes) 239 at the left end below the game board installation area. Further, as a mounting mechanism for the back pack unit, the inner frame 12 is provided with a pair of upper and lower fastening holes (nilac holes) 240 at the left end of the game board installation area. However, it is also possible to provide the support fitting for the second control board unit and the support fitting for the back pack unit as individual members. Reference numerals 241, 242, and 243 denote rotating fixtures for sandwiching and supporting the back pack unit 203 with the game board 30.
[0104]
In addition, in the rear configuration of the inner frame 12, at the lower right of the game board 30, game balls for distributing game balls to be paid out from a payout mechanism described later to any of the upper plate 19, the lower plate 15, and the discharge passage 218. A distribution unit 245 is provided. That is, the opening 245a of the game ball distribution unit 245 communicates with the upper plate 19, the opening 245b communicates with the lower plate 15, and the opening 245c communicates with the discharge passage 218. The game ball distribution unit 245 is configured as a separate member from the back pack unit 203, and is directly fixed to the inner frame 12. That is, even if there is an illegal act on the back pack unit 203, the floating of the game ball distribution unit 245 is prevented.
[0105]
At the lower end of the inner frame 12, a speaker box 246 made of resin for surrounding the back of the speaker installed on the lower plate 15 is attached. With this speaker box 246, the sound quality in the low range is improved. ing.
[0106]
Next, the first control board unit 201 will be described with reference to FIGS. 13 is a front view of the first control board unit 201, FIG. 14 is a perspective view of the same unit 201, FIG. 15 is an exploded perspective view of the same unit 201, and FIG. 16 is an exploded perspective view of the same unit 201 viewed from the back. .
[0107]
The first control board unit 201 has a substantially L-shaped mount 251 on which a main controller 261 and an audio lamp controller 262 are mounted. Here, the main control device 261 is a CPU that controls the main control, a ROM that stores a game program, a RAM that stores necessary data according to the progress of the game, a port that communicates with various devices, and a port for various lotteries. It has a main substrate including a random number generator used, a clock pulse generation circuit used for time counting and synchronization, and the like. This main substrate is housed in a substrate box 263 made of a transparent resin material or the like. It is configured. The substrate box 263 includes a substantially rectangular parallelepiped box base and a box cover that covers an opening of the box base. The box base and the box cover are non-openably connected by a sealing unit 264, whereby the board box 263 is sealed.
[0108]
As the sealing unit 264, any configuration can be applied as long as the configuration is such that the box base and the box cover are connected so as not to be opened. Here, as shown in FIG. 14 and the like, the configuration is such that five sealing members are connected. The box base and the box cover are connected so as not to be opened by inserting a locking claw into the long hole of the sealing member. The sealing process by the sealing unit 264 prevents unauthorized opening after the sealing, and enables such a situation to be detected early and easily even if the unauthorized opening is performed. It is possible to perform the opening / sealing process again even after the above. That is, the sealing process is performed by inserting the locking claw into the long hole of at least one of the five sealing members constituting the sealing unit 264. Then, when the board box 263 is opened due to a defect of the housed main board or the like, the connection between the sealing member into which the locking claw is inserted and another sealing member is disconnected. Thereafter, when the sealing process is performed again, the locking claws are inserted into the long holes of the other sealing members. If a history indicating that the board box 263 has been opened is left in the board box 263, it can be easily found by looking at the board box 263 that an unauthorized opening has been performed.
[0109]
The sound lamp control device 262 is, for example, a CPU that controls sound and lamp display according to an instruction from the main control device 261 (main board) or the display control device 45, and a sound lamp including ROM, RAM, various ports, and the like. The audio lamp control board is provided in a board box 265 made of a transparent resin material or the like. A power relay board 266 is mounted on the audio lamp control device 262, and power supplied from a power supply board described later is output to the display control device 45 and the audio lamp control device 262 via the power relay substrate 266. It has become.
[0110]
The mounting base 251 is formed of a colored (for example, green, blue, etc.) resin material (for example, made of polycarbonate resin), and has two flat substrate mounting surfaces 252, 253 on its surface. The board mounting surfaces 252 and 253 extend in a direction orthogonal to each other and are formed with a step in the front-rear direction. However, the mounting base 251 may be a colorless transparent or translucent resin molded product.
[0111]
The main control device 261 (main substrate) is disposed on one of the substrate mounting surfaces 252 in the horizontal direction, and the audio lamp control device 262 (audio lamp control substrate) is on the other substrate mounting surface 253 in the vertical direction. It is arranged to be oriented. In particular, the main control device 261 is disposed on the near side when viewed from the back of the pachinko machine 10, and the sound lamp control device 262 is disposed on the back side. In this case, since the board mounting surfaces 252 and 253 are formed with a step in the front-rear direction, each of the control devices 261 and 262 in a state where the main control device 261 and the sound lamp control device 262 are mounted on these board mounting surfaces 252 and 253. Will be arranged so that a part of them is overlapped. That is, as seen in FIG. 14 and the like, main controller 261 is arranged in a state where a part thereof (about 程度 in this embodiment) is floating. Therefore, the sound lamp control device 262 can be extended to an area overlapping with the main control device 261, and the control board can be satisfactorily dealt with. In addition, each control device can be installed efficiently. When the first control board unit 201 is mounted on the game board 30, a space is secured behind the board mounting surface 252, so that the variable winning device 32 and its electric wiring can be easily installed.
[0112]
As shown in FIGS. 15 and 16, a horizontally long through hole 254 is formed at two places on the left and right sides of the main board mounting surface 252. Correspondingly, the board box 263 of the main control device 261 is provided with pivotable fixing members 267 at two locations on the left and right sides of the back surface. When the main controller 261 is mounted on the board mounting surface 252, the fixture 267 is passed through the through hole 254 of the board mounting surface 252, and in this state, the fixture 267 is rotated to lock the main controller 261. You. Therefore, as described above, even if the main control device 261 is arranged in a state where a part of the main control device 261 is floated, it is possible to avoid such a problem that the main control device 261 falls off. The main controller 261 cannot be removed unless the fixture 267 is unlocked from the back side of the first control board unit 201 (substrate mounting surface 252). it can. A lattice-shaped rib 255 is provided on the back surface of the substrate mounting surface 252 for the main substrate.
[0113]
The mounting base 251 is provided with a pair of upper and lower support shafts 256 on the left end surface in FIG. 14 and the like. By attaching the support shafts 256 to the support fittings 231 shown in FIG. The game board 30 is supported to be openable and closable. The mounting base 251 is provided with a pair of upper and lower nip latches 257 as fasteners at the right end and an elongated hole 258 at the upper end, and fits the ny latch 257 into the fastening hole 232 shown in FIG. The first control board unit 201 is fixed to the game board 30 by locking the locking claw pieces 233 shown in FIG. The supporting bracket 231 and the supporting shaft 256 are provided in the supporting shaft portion M1 of FIG. 8, the fastening holes 232 and the nylat 257 are provided in the fastening portion M2, the locking claw pieces 233 and the elongated holes 258 are provided in the locking claw portion M3, Each corresponds.
[0114]
By the way, as shown in FIG. 8, the first control board unit 201 is attached to the back surface of the game board 30 so that the back pack unit 203 is partially covered. Specifically, a part of the fastening portion M <b> 2 (nilac 257) of the first control board unit 201 and each of the first control board units 201 are covered with the back pack unit 203. Therefore, unless the back pack unit 203 is removed, all the fastening portions M2 cannot be operated and the first control board unit 201 cannot be opened and closed with respect to the game board 30. The main controller 261 cannot be removed by an operation from the back side of the board unit 201. Therefore, also from this configuration, a deterrent effect against illegal acts such as removal of the substrate can be expected. Not only the back pack unit 203 but also at least a part of the first control board unit 201 is a member attached to the game board 30 separately from the first control board unit 201 such as a cover for covering an appropriate unit. Similar effects can be expected by coating.
[0115]
Next, the second control board unit 202 will be described with reference to FIGS. 17 is a front view of the second control board unit 202, FIG. 18 is a perspective view of the unit 202, and FIG. 19 is an exploded perspective view of the unit 202.
[0116]
The second control board unit 202 has a horizontally long mounting base 301 on which a dispensing control device 311, a pedestal plate 303, a firing control device 312, a power supply device 313, and a card unit connection substrate 314 are mounted. I have. The payout control device 311, the launch control device 312, and the power supply device 313 include a CPU serving as a control center and a control board including a ROM, a RAM, various ports, and the like, as is well known, and the payout control of the payout control device 311. The payout of prize balls and loaned balls is controlled by the board. The firing control board of the firing control device 312 controls the firing motor 229 in accordance with the operation of the game ball firing handle 18 by the player, and the power supply board of the power supply 313 controls the predetermined power supply voltage required by various control devices and the like. Is generated and output. The card unit connection board 314 is electrically connected to the ball lending operation unit 120 on the front of the pachinko machine and a card unit (not shown), and takes in a ball lending operation command by the player and outputs it to the payout control device 311. is there. In a cash machine in which game balls are directly rented to the upper plate from a ball rental device or the like without using a card unit, the card unit connection board 314 is unnecessary.
[0117]
The payout control device 311, the firing control device 312, the power supply device 313, and the card unit connection board 314 are respectively housed in board boxes 315, 316, 317, 318 made of a transparent resin material or the like. In particular, in the payout control device 311, similarly to the above-described main control device 261, the box base and the box cover constituting the board box 315 are unopenably connected by the sealing unit 319, whereby the board box 315 is sealed. .
[0118]
The payout control device 311 is provided with a state return switch 321. For example, if the state return switch 321 is pressed when a payout error occurs, such as when the payout motor is clogged with a ball, the payout motor is rotated forward and reverse to eliminate the clogged ball (return to a normal state). Has become.
[0119]
The power supply 313 is provided with a RAM erase switch 323. This pachinko machine 10 has a backup function, so that even if a power failure occurs, the state at the time of the power failure is maintained, and when returning from the power failure (power recovery), it can be restored to the state at the time of the power failure. Has become. Therefore, when the power is turned off in a normal procedure (for example, when the hall is closed), the state before the power is turned off is stored and stored. It is to be introduced.
[0120]
The mounting table 301 is made of, for example, a colorless and transparent resin molded product, and has a flat board mounting surface 302 on its surface. In this case, the firing control device 312, the power supply device 313, and the card unit connection board 314 are directly mounted side by side on the board mounting surface 302 of the mounting base 301, and the payout control device 311 is mounted on the board box 317 of the power supply device 313. Have been.
[0121]
The mounting base 301 is provided with a pair of upper and lower support shafts 305 at the right end in FIG. 17 and the like. By inserting the support shaft 305 from above into the support hole 237 shown in FIG. The two control board unit 202 is supported on the inner frame 12 so as to be openable and closable. The mounting base 301 is provided with a pair of upper and lower nail latches 306 as fasteners at the left end. The second control board unit 202 is mounted by inserting the nail latches 306 into the fastening holes 239 shown in FIG. 9 and the like. It is fixed to the frame 12 so that it cannot be opened and closed. The support hole 237 and the support shaft 305 correspond to the support shaft portion M4 in FIG. 8, and the fastening hole 239 and the nail latch 306 correspond to the fastening portion M5.
[0122]
Next, the configuration of the back pack unit 203 will be described. The back pack unit 203 integrates a back pack 351 formed of resin and a payout mechanism 352 for playing balls. FIG. 20 is a rear view as viewed from the back of the pachinko machine 10, and FIG. As shown in FIG.
[0123]
The back pack 351 is integrally molded of, for example, an ABS resin, and has a substantially flat base portion 353 and a protective cover portion 354 that projects to the rear of the pachinko machine and has a substantially rectangular parallelepiped shape. The protective cover portion 354 has a shape in which the left and right side surfaces and the upper surface are closed and only the lower surface is opened, and has at least a size sufficient to surround the variable display device unit 35 (however, in the present embodiment, the sound The lamp control device 262 is also enclosed). A large number of ventilation holes 354a are provided on the back surface of the protective cover 354. Each of the ventilation holes 354a has a long hole shape, and is provided such that the respective ventilation holes 354a are adjacent to each other at a relatively close position. Therefore, by cutting the resin part between the adjacent ventilation holes 354a, the back surface of the back pack 351 can be easily opened. In other words, by cutting the resin portion between the ventilation holes 354a and exposing the display control device 45 and the like inside the resin portion, it is possible to easily perform a predetermined test or the like.
[0124]
Further, a dispensing mechanism 352 is provided on the base 353 so as to bypass the protective cover 354. That is, a tank 355 that opens upward is provided at the top of the back pack 351, and game balls supplied from island facilities in the game hall are sequentially supplied to the tank 355. Below the tank 355, a tank rail 356 having, for example, two rows (two rows) of ball passages and having a gentle inclination toward the downstream side is connected. The case rail 357 is connected. The payout device 358 is provided at the most downstream portion of the case rail 357, and pays out a required number of game balls appropriately by a predetermined electric configuration such as a payout motor. Then, the game balls paid out from the payout device 358 are supplied to the upper plate 19 through a payout passage 359 shown in FIG.
[0125]
A vibrator 360 for applying vibration to the tank rail 356 is attached to the tank rail 356. Therefore, if a ball jam occurs near the tank rail 356, the ball jam is eliminated by driving the vibrator 360.
[0126]
Here, the vibrator 360 is formed as a unit having a built-in vibration generator such as a vibration motor in a casing, and is attached to a side surface of the tank rail 356 using a female screw. In addition, the vibrator 360 may be attached to the tank rail so that the entire casing is in close contact with the tank rail 356. In this example, the vibrator 360 is attached to the tank rail 356 via elongated attachment legs. As a result, the whole vibrator 360 formed as a unit vibrates well, and this vibration is smoothly transmitted to the tank rail 356. In addition, although the mounting leg is integrally provided to protrude from the side surface of the tank rail 356, the mounting leg may be integrally provided to protrude from the vibrator 360. Alternatively, the mounting leg may be connected to the tank rail 356 and the vibrator 360. May be separately formed and interposed between the tank rail 356 and the vibrator 360.
[0127]
The structure of the tank rail 356 will be described in detail. As shown in FIG. 22, the tank rail 356 has a long gutter-shaped rail main body 361 opened upward, and a spherical ball is provided at the start end of the rail main body 361. A receiving portion 362 is provided. By this ball receiving portion 362, the game ball dropped from the tank 355 is smoothly taken into the rail main body 361. Further, a partition wall 363 extending in the longitudinal direction is provided on the rail main body 361, and the game ball is divided into two hands by the partition wall 363. The two ball passages partitioned by the partition wall 363 are slightly wider than the diameter of the game ball. On the bottom surface of each ball passage partitioned by the partition wall 363, one or two protrusions 364 are provided, and an opening 365 is provided on the side of the protrusion 364.
[0128]
A rectifying plate 367 is provided on the rail main body 361 so as to cover a ceiling portion about half of the downstream side. The current plate 367 has a bow-like shape so as to limit the height of the ball passage in the tank rail 356 toward the downstream side, and a convex portion 368 extending in the longitudinal direction is formed on the lower surface thereof. . Thereby, each game ball flowing in the tank rail 356 finally flows out downstream without being stacked vertically. Therefore, even if a large amount of game ball groups flow into the tank rail 356, biting of the game ball is prevented, and clogging of the ball in the tank rail 356 is eliminated. Note that the rail body 367 is formed of a black conductive polycarbonate resin, whereas the rectifying plate 367 is formed of a transparent polycarbonate resin. The current plate 367 is detachably provided, and maintenance inside the tank rail 356 can be easily performed by removing the current plate 367.
[0129]
In the above example, an arcuate convex portion 368 extending in the longitudinal direction is formed so that the game balls can be aligned vertically in the tank rail 356, and the height of the passage in the tank rail 356 is limited. However, as shown in FIGS. 38 and 39, by providing a ball leveler 600 that is suspended toward the tank rail 356 and swingably supported in the flowing direction of the game ball K, It becomes possible to arrange the game balls K in a line up and down. Here, the ball leveling 600 corresponds to the rectifying member of the present invention.
[0130]
By the way, at this time, when the payout motor is stopped and the flow of the game balls on the upstream side is stopped, a large amount of the game balls flowing on the tank rail 356 are concentrated toward the downstream side, whereby the game balls are May pile up. When the balls are stacked near the rotation axis 616 of the ball leveling 600, the balance between the stacked game balls K and the ball leveling 600 is balanced, and there is a possibility that ball clogging may occur at a portion of the ball leveling 600.
[0131]
Therefore, in the present embodiment, by applying an external force to the ball leveling 600, the ball leveling 600 is forcibly vibrated, and the balance between the game ball K and the ball leveling 600 is broken. Here, the means for applying the external force (corresponding to the external force applying means of the present invention) is not particularly limited, but in this example, the impact generated when the refilled game ball K collides with the tank 355. Power is used as external force. That is, the tank 355 corresponds to the external force generating member of the present invention, and the tank rail 356 corresponds to the passage of the present invention.
[0132]
The configuration will be specifically described. One end side (left end side) of the casing 601 constituting the outer shell of the tank 355 is rotatably supported by the shaft 605, and the other end side (right end side) is supported so as to be vertically movable. More specifically, a support portion 602 extending in the horizontal direction is formed at the right end of the casing 601, and is attached to a predetermined attachment portion 603 fixed to the pachinko machine 10 via a coil spring 604. Therefore, when a downward pressing force acts, the casing 601 rotates clockwise against the elastic force of the coil spring 604, and when the pressing force disappears, the casing 601 rotates counterclockwise by the elastic force of the coil spring 604. Rotate (return). Here, the coil spring 604 corresponds to the elastic member of the present invention, and the combination of the coil spring 604 and the shaft 605 corresponds to the support means of the present invention.
[0133]
On the other hand, on the bottom surface of the tank 355, a storage detection unit 606 for detecting the remaining amount of the game balls K stored in the tank 355 is provided, and the detection result is output to the signal output unit 610. The signal output means 610 is provided outside the pachinko machine 10, for example, in an island facility of a game hall, when the remaining amount of the game balls K detected by the storage detection means 606 decreases (or when the game balls are no longer detected). A request instruction signal for requesting replenishment is output to the replenishing means 607. Thus, each time the remaining amount of the game balls K stored in the tank 355 decreases, an appropriate amount of game balls is supplied from the supply means 607 via the supply path 608. That is, the payout device 358 can be supplied with the game balls K stably.
[0134]
As described above, when the game balls K are supplied from the supply path 608 to the tank 355, the falling game balls K collide with the bottom surface of the tank 355 or the already stored game balls K, and fall on the casing 601 of the tank 355. Generates impact force. That is, the kinetic energy of the game ball K accompanying the fall is converted into an impact force (pressing force), and displaces the casing 601 downward. In particular, the replenished game balls K drop to some extent, but since they are replenished fluidly, the impact force fluctuates due to the variation in the replenishment amount, and the casing 601 vibrates in the vertical direction accordingly. Then, when the supply is stopped, the impact force disappears, and the casing 601 is displaced upward by the elastic force of the coil spring 604. When the game balls K stored in the tank 355 are discharged to the tank rail 356, the weight of the casing 601 including the game balls K gradually decreases, so that the casing 601 is further displaced upward by the elastic force of the coil spring 604. I do.
[0135]
At a lower right portion of the casing 601, a pair of ball levelers 600 arranged side by side in the front-rear direction (left-right direction in FIG. 39) is attached. Each ball leveling 600 has a substantially rectangular parallelepiped shape, and is suspended from the lower portion of the casing 601 toward the tank rail 356. More specifically, a rotation shaft 616 fixed to the tank rail 356 is inserted into a support hole 617 formed in an upper portion of the ball leveling 600, so as to be pivotable in the left-right direction. Have been. Note that a gap having a length corresponding to the diameter of the game ball K is formed between the lower end of the ball leveler 600 and the bottom surface of the tank rail 356. For this reason, the game balls K that are stacked and flow can pass under the ball leveling 600, and can be allowed to flow out in a state where they are regulated in a vertical line. In particular, since the ball leveling 600 is swingably supported, it can be abutted so as to lick the surface of the stacked game balls K, and can be smoothly aligned without preventing the flow of the game balls K. it can.
[0136]
Then, the ball leveling 600 thus configured is attached to the casing 601 of the tank 355, so that the vibration of the casing 601 is applied to the ball leveling 600 as an external force. In other words, the ball leveling 600 vibrates in the vertical direction together with the tank 355. Due to this vibration, the balance between the game ball K and the ball leveling 600 is broken, and it becomes possible to eliminate clogging of the game ball K. Here, the combination of the rotating shaft 616 and the support hole 617 corresponds to the transmission means of the present invention.
[0137]
In the bottom surface 612 of the tank rail 356, in particular, near the lower part of the ball leveling 600, a step-shaped step portion 613 whose downstream side is lower than the upstream side is formed. According to this, since the game ball falls on the step portion 613, the tank rail 356 itself receives an impact due to the fall and vibrates. Therefore, the balance between the stacked game balls K and the ball leveling 600 becomes difficult to balance, and it is possible to suppress ball clogging.
[0138]
By the way, the ball clogging in the ball leveling 600 is likely to occur when the flow of the game ball K is concentrated, but the situation where the ball clogging is likely to occur does not coincide with the timing at which the game ball K is supplied. However, ball clogging cannot be eliminated quickly.
[0139]
Therefore, in this example, the game ball detecting means 614 is provided in a passage on the downstream side of the ball leveling 600. The signal output unit 610 also outputs the request instruction signal when it is determined that the game ball K is not detected based on the game ball detection unit 614, that is, when there is a possibility that the ball is clogged in the ball leveling 600 part. Output. According to this, it is possible to match the timing of the occurrence of the ball clogging and the replenishment of the game balls K, and it is possible to quickly eliminate the ball clogging by the impact force due to the replenishment.
[0140]
Returning to the description of FIGS. 20 and 21, a payout relay board 381 that relays a signal of a payout command from the payout control device 311 to the payout device 358 is installed in the payout mechanism unit 352, and a main power supply is taken in from outside. Power switch board 382 is installed. Main power of, for example, 24 V AC is supplied to the power switch board 382 via a voltage converter, and the power is turned on or off by switching operation of the power switch 382a.
[0141]
The dispensing mechanism 352 from the tank 355 to the dispensing passage 359 is formed of a conductive resin material (for example, a conductive polycarbonate resin), and a part thereof is grounded. As a result, generation of noise due to charging of the game balls is suppressed.
[0142]
The back pack 351 is provided with a pair of upper and lower support shafts 385 at the right end in FIG. 20 and the like. By inserting the support shaft 385 from above into the support hole 238 shown in FIG. The pack unit 203 is supported on the inner frame 12 so as to be openable and closable. The back pack 351 is provided with a pair of upper and lower nip latches 386 as fasteners at the left end, and is also provided with a locking hole 387 at the upper end, so that the ny latch 386 is inserted into the fastening hole 240 shown in FIG. The back pack unit 203 is fixed to the inner frame 12 so that it cannot be opened and closed by fitting the fitting 242 shown in FIG. At this time, the back pack unit 203 is also fixed to the inner frame 12 by the fixtures 241 and 243 shown in FIG. The support hole portion 238 and the support shaft 385 correspond to the support shaft portion M6 in FIG. 8, the fastening hole 240 and the nylat 386 correspond to the fastening portion M7, and the fixture 242 and the locking hole 387 correspond to the locking portion M8. Equivalent to. Further, the fixing tool 243 corresponds to the locking portion M9.
[0143]
FIG. 23 is a block diagram showing an electric configuration of the pachinko machine 10. As shown in FIG. The main controller 261 of the pachinko machine 10 is equipped with a CPU 501 as a one-chip microcomputer which is an arithmetic unit. The CPU 501 includes a ROM 502 storing various control programs executed by the CPU 501 and fixed value data, and a memory for temporarily storing various data when executing the control programs stored in the ROM 502. A certain RAM 503 and various circuits such as an interrupt circuit, a timer circuit, and a data transmission circuit are built in.
[0144]
The RAM 503 has a configuration in which a backup voltage is supplied from the power supply device 313 and data can be retained (backed up) even after the power of the pachinko machine 10 is turned off, and the RAM 503 temporarily stores various data and the like. A backup area 503a is provided in addition to a memory and an area for the backup.
[0145]
In the backup area 503a, when the power is turned off due to the occurrence of a power failure or the like, the power of the pachinko machine 10 is restored to the state before the power was turned off when the power is turned on again. This is an area for storing stack points, values of registers, I / O, and the like. Writing to the backup area 503a is executed when the power is turned off by the NMI interrupt process (see FIG. 33). Conversely, restoration of each value written to the backup area 503a is performed when the power is turned on (including power-on due to power failure and power-off). The same applies to the following power restoration process (see FIG. 26). Note that a power failure signal S1 output from a power failure monitoring circuit 542, which will be described later, is input to an NMI terminal (non-maskable interrupt terminal) of the CPU 501 when a power failure occurs due to a power failure or the like. Upon occurrence, the power failure process (NMI interrupt process) in FIG. 33 is immediately executed.
[0146]
An input / output port 505 is connected to a CPU 501 including the ROM 502 and the RAM 503 via a bus line 504 including an address bus and a data bus. The input / output port 505 is connected to a RAM erasure switch circuit 543, a payout control device 311, a display control device 45, and other switches (not shown), which will be described later.
[0147]
The payout control device 311 controls the payout of prize balls and loaned balls by a payout motor. The CPU 511 as an arithmetic unit includes a ROM 512 storing a control program executed by the CPU 511, fixed value data, and the like, and a RAM 513 used as a work memory or the like.
[0148]
The RAM 513 of the payout control device 311 has a configuration in which a backup voltage is supplied from the power supply device 313 and data can be held (backed up) even after the power of the pachinko machine 10 is turned off, similarly to the RAM 503 of the main control device 261 described above. The RAM 513 is provided with a backup area 513a in addition to a memory and an area for temporarily storing various data and the like.
[0149]
The backup area 513a includes a stack point at the time of power-off, each register, and the like, in order to return the state of the pachinko machine 10 to the state before the power-off when the power is turned off and the power is turned off. This is an area for storing values such as I / O. The writing to the backup area 513a is executed when the power is turned off by the NMI interrupt processing (see FIG. 33), and the restoration of each value written to the backup area 513a is executed in the power recovery processing when the power is turned on. .
[0150]
An input / output port 515 is connected to a CPU 511 including the ROM 512 and the RAM 513 via a bus line 514 including an address bus and a data bus. The I / O port 515 is connected to the RAM erasure switch circuit 543, the main control device 261, the firing control device 312, the payout motor 358a, and the like.
[0151]
The firing control device 312 permits or prohibits the firing of the game ball by the firing motor 229, and the driving of the firing motor 229 is permitted when a predetermined condition is satisfied. Specifically, the firing control signal is output from the payout control device 311, the fact that the player is touching the game ball firing handle 18 is detected by the sensor signal, and the firing is stopped. On condition that the firing stop switch is not operated, the firing motor 229 is driven, and the game ball is fired at an intensity corresponding to the operation amount of the game ball firing handle 18.
[0152]
The display control device 45 controls the variable display of the second symbol on the second symbol display device 42 and the variable display of the first symbol on the first symbol display device 41. The display control device 45 includes a CPU 521, a ROM (program ROM) 522, a work RAM 523, a video RAM 524, a character ROM 525, an image controller 526, an input port 527, two output ports 528, 529, and a bus. Lines 530 and 531 are provided. The input of the input port 527 is connected to the output of the main controller 261, and the output of the input port 527 is connected to the CPU 521, the ROM 522, the work RAM 523, and the image controller 526, and one of the output ports via the bus line 530. 528 are connected. The output of the output port 528 is connected to the first symbol display device 41 (display unit 43) and the sound lamp control device 262. An output port 529 is connected to the image controller 626 via a bus line 531. The output of the output port 529 is connected to the second symbol display device 42 as a liquid crystal display device.
[0153]
The CPU 521 of the display control device 45 controls the display of the second symbol display device 42 and the first symbol display device 41 based on the display command transmitted from the main control device 261. The ROM 522 is a memory for storing various control programs executed by the CPU 521 and fixed value data. The work RAM 523 temporarily stores work data and flags used when the CPU 521 executes the various programs. Memory for
[0154]
The video RAM 524 is a memory for storing display data displayed on the second symbol display device 42. By rewriting the content of the video RAM 524, the display content of the second symbol display device 42 is changed. The character ROM 525 is a memory for storing character data such as symbols displayed on the second symbol display device 42. The image controller 526 adjusts the timing of each of the CPU 521, the video RAM 524, and the output port 529 to intervene in reading and writing of data, and reads display data stored in the video RAM 524 from the character ROM 525 at a predetermined timing, and This is displayed on the symbol display device 42.
[0155]
The power supply unit 313 includes a power supply unit 541 for supplying power to each unit of the pachinko machine 10, a power failure monitoring circuit 542 for monitoring power interruption due to a power failure or the like, and a RAM erase switch connected to the RAM erase switch 323. And a circuit 543. The power supply unit 541 supplies necessary operation power to the main controller 261 and the payout controller 311 via a power path (not shown). As an outline, the power supply unit 541 takes in an externally supplied 24 V AC power supply and generates a +12 V power supply for driving various switches and motors, a +5 V power supply for logic, a backup power supply for RAM backup, and the like. Then, these + 12V power supply, + 5V power supply and backup power supply are supplied to the main controller 261 and the payout controller 311 and the like. The firing control device 312 is supplied with operating power (+12 V power, +5 V power, etc.) via the payout control device 311.
[0156]
The power failure monitoring circuit 542 is a circuit for outputting a power failure signal S1 to each NMI terminal of the CPU 501 of the main control device 261 and the CPU 511 of the payout control device 311 when a power failure occurs due to a power failure or the like. The power failure monitoring circuit 542 monitors the DC stable voltage of 24 volts, which is the maximum voltage output from the power supply unit 541, and determines that a power failure (power interruption) has occurred when this voltage falls below 22 volts. The power outage signal S1 is output to the main control device 261 and the payout control device 311. Based on the output of the power failure signal S1, the main control device 261 and the payout control device 311 recognize the occurrence of the power failure, and execute the process at the time of the power failure (NMI interrupt process in FIG. 33).
[0157]
In addition, even after the DC stable voltage of 24 volts becomes less than 22 volts, the power supply unit 541 normally outputs the control system drive voltage of 5 volts for a period of time sufficient to execute the power failure process. It is configured to maintain a value. Therefore, the main control device 261 and the payout control device 311 can normally execute and complete the power failure process.
[0158]
The RAM erasure switch circuit 543 is a circuit for taking in the switch signal of the RAM erasure switch 323 and clearing the backup data of the RAM 503 of the main controller 261 and the RAM 513 of the payout controller 311 according to the state of the switch 323. When the RAM erase switch 323 is pressed, the RAM erase switch circuit 543 outputs a RAM erase signal S2 to the main controller 261 and the payout controller 311. When the power of the pachinko machine 10 is turned on while the RAM erasing switch 323 is pressed (including power-on by turning off the power), the data in the RAMs 503 and 513 in the main controller 261 and the payout controller 311 are cleared. You.
[0159]
By the way, as shown in FIG. 24, the second symbol display device (liquid crystal display device) 42 has three symbol columns of left, middle, and right, and each symbol column has an upper symbol, a middle symbol, and a lower symbol. The symbols (second symbols) of three symbols are variably displayed. In the present embodiment, a series of symbols is composed of a main symbol with numbers “0” to “9” and a sub symbol composed of a diamond-shaped symbol, in ascending or descending order of numerals. The main symbols are displayed, and the sub symbols are arranged between the main symbols to form a series of symbol rows. Then, the main symbol and the sub symbol are changed and displayed from top to bottom with periodicity.
[0160]
In such a case, in the left symbol column and the right symbol column, the series of symbols is displayed in descending order (that is, the order of increasing the number of the main symbol), and in the middle symbol column, the series of symbols is similarly displayed in ascending order (that is, It is displayed in the order of decreasing the number of the main symbol). Then, the variable display stops in the order of the left symbol row → the right symbol row → the middle symbol row, and at the time of the stop, five effective lines on the second symbol display device 42, that is, the upper line L1, the middle line L2, the lower line L3, If the main symbol is aligned with a combination of big hit symbols (in the present embodiment, the same combination of main symbols) on either the right ascending line L4 or the left ascending line L5, a special game video is displayed as a big hit. I have.
[0161]
Next, the operation of the pachinko machine 10 configured as described above will be described.
[0162]
In the present embodiment, the CPU 501 in the main control device 261 performs lottery (big hit lottery) of the second symbol display device 42, setting of symbol display, and the like using various types of counter information during a game. As shown in FIG. 25, a jackpot random number counter C1 used for the jackpot lottery of the second symbol display device 42, a jackpot symbol counter C2 used for selecting the jackpot symbol of the second symbol display device 42, The reach random number counter C3 used for the reach lottery when the symbol display device 42 deviates and fluctuates, the random number initial value counter CINI used for setting the initial value of the jackpot random number counter C1, and the variation pattern selection of the second symbol display device 42 Variation type counters CS1 and CS2 to be used, and left, middle, and right symbols used for setting each of the left, middle, and right columns of the missing symbols. Counter CL, CM, has been with the use of the CR.
[0163]
Among them, the counters C1 to C3, CINI, CS1, and CS2 are loop counters in which 1 is added to the previous value every time the counter is updated, and returns to 0 after reaching the maximum value. In addition, the out-of-design symbol counters CL, CM, and CR have a configuration in which register values are added using an R register (refresh register) in the CPU 501, and as a result, numerical values change randomly. Each counter is periodically updated, and the updated value is appropriately stored in a counter buffer set in a predetermined area of the RAM 503. Further, the RAM 503 is provided with a reserved ball storage area including one execution area and four reserved areas (reserved first to fourth areas). The values of the jackpot random number counter C1, the jackpot symbol counter C2, and the reach random number counter C3 are stored in chronological order in accordance with the winning history of the game ball.
[0164]
More specifically, the jackpot random number counter C1 is configured to add one by one in the range of, for example, 0 to 676, and return to 0 after reaching the maximum value (that is, 676). In particular, when the jackpot random number counter C1 makes one round, the value of the random number initial value counter CINI at that time is read as the initial value of the jackpot random number counter C1. The random number initial value counter CINI is a loop counter similar to the jackpot random number counter C1 (value = 0 to 676), and is updated once for each timer interrupt and repeatedly within the remaining time of the normal processing. The jackpot random number counter C1 is periodically updated (once for each timer interrupt in the present embodiment), and is stored in the reserved ball storage area of the RAM 503 at the timing when the game ball enters the second starting port 33. The number of random hit values at the time of low probability and high probability is set in two types. The number of random number values at the time of low probability is two, and the value is “337,673”. Yes, the value of the random number that is a jackpot at the time of high probability is 10, and the value is “67, 131, 199, 269, 337, 401, 463, 523, 601, 661”. In addition, the high probability time means a state in which the jackpot is increased by a predetermined probability variation symbol and the subsequent jackpot probability is increased as added value, that is, a so-called probability change time, and the normal time (low probability time) is such a time. When not in a probable state.
[0165]
The big hit symbol counter C2 determines a symbol when the fluctuation of the second symbol display device 42 is stopped at the time of the big hit, and in the present embodiment, the number of activated lines in the second symbol display device 42 is five, Since 10 specific symbols (main symbols) are set, 50 (0 to 49) counter values are prepared. That is, the jackpot symbol counter C2 is configured to be incremented by one in order within the range of 0 to 49, and to return to 0 after reaching the maximum value (that is, 49). The big hit symbol counter C2 is updated periodically (once for each timer interrupt in the present embodiment), and is stored in the reserved ball storage area of the RAM 503 at the timing when the game ball enters the second starting port 33.
[0166]
The reach random number counter C3 is configured to be incremented by one in order within a range of, for example, 0 to 238, and to return to 0 after reaching the maximum value (that is, 238). In the state of this embodiment, the reach random number counter C3 causes the final stop symbol to shift by one before and after the reach symbol and stops after the reach has occurred. "Leach other than front and rear departures" that stops before and after and "complete departure" where no reach occurs are determined by lottery. For example, C3 = 0, 1 corresponds to the front and rear departure reach, and C3 = 2 to 21 The reach other than the front and rear deviation corresponds to the reach, and C3 = 22 to 238 corresponds to the complete deviation. The reach lottery may be individually set according to the state of the lottery probability of the second symbol display device 42, the number of active balls at the start of the change, and the like. The reach random number counter C3 is updated periodically (once for each timer interrupt in the present embodiment), and is stored in the reserved ball storage area of the RAM 503 at the timing when the game ball enters the second starting port 33.
[0167]
Further, one of the two variation type counters CS1 and CS2 is added to the variation type counter CS1 in order within a range of 0 to 198, for example, and returns to 0 after reaching the maximum value (that is, 198). The other variation type counter CS2 is configured to be incremented by one in order within a range of, for example, 0 to 240, and to return to 0 after reaching the maximum value (that is, 240). In the following description, CS1 is also referred to as “first variation type counter” and CS2 is also referred to as “second variation type counter”. The reach type of the second symbol such as so-called normal reach, super reach, premium reach, and other rough symbol variation modes are determined by the first variation type counter CS1, and the final stop symbol after the reach is generated by the second variation type counter CS2 ( In the present embodiment, a finer pattern variation mode such as the elapsed time until the middle symbol (the middle symbol) stops (in other words, the number of variable symbols) is determined. Therefore, by combining these variation type counters CS1 and CS2, a variety of variation patterns can be easily realized. Further, it is also possible to determine the symbol variation mode only by the first variation type counter CS1, or to determine the symbol variation mode similarly by a combination of the first variation type counter CS1 and the stop symbol.
[0168]
The fluctuation type counters CS1 and CS2 are updated once each time the normal processing described later is executed once, and are repeatedly updated even within the remaining time in the normal processing. Then, the buffer values of CS1 and CS2 are acquired when the second symbol display device 42 determines the variation pattern when the variation of the second symbol starts.
[0169]
The left, middle, and right missing symbol counters CL, CM, and CR are used to display the second symbol in the left column, the second symbol in the middle column, and the second symbol in the right column when the jackpot lottery of the second symbol display device 42 is lost. This is for determining the stop symbol (outer symbol), and in each column, any one of the 20 second symbols including the main symbol and the sub symbol is displayed. Are prepared. The upper symbol, upper, middle, and lower symbols of the left symbol row are determined by the off symbol counter CL, the upper, middle, and lower symbols of the middle symbol row are determined by the off symbol counter CM, and the right symbol row is determined by the off symbol counter CR. The upper, middle, and lower symbols are determined.
[0170]
In this embodiment, the values of the counters CL, CM, and CR are updated at random by using the value of the R register built in the CPU 501. That is, at the time of updating each of the missing symbol counters CL, CM, and CR, the value of the lower three bits of the R register is added to the previous value, and if the addition result exceeds the maximum value, 20 is subtracted to determine the current value. You. Each of the missing symbol counters CL, CM, CR is updated in the normal processing so that the update timings do not overlap, and the combination of these missing symbol counters CL, CM, CR is determined by the reach symbol buffer, the reach other than the forward / rear missing symbol buffer of the RAM 503. It is stored in either the symbol buffer or the completely off symbol buffer. Then, when determining the variation pattern at the start of the variation of the second symbol, any one of the buffer values of the out-of-order reach symbol buffer, the reach symbol buffer other than the out-of-order loss, and the completely out-of-order symbol buffer is acquired according to the value of the reach random number counter C3. You.
[0171]
The size and range of each counter are only examples and can be arbitrarily changed. However, it is desirable that the sizes of the jackpot random number counter C1, the reach random number counter C3, and the variation type counters CS1 and CS2 are all different prime numbers and that they are not synchronized in any case.
[0172]
Although not shown, a first symbol random number counter C4 is used for the lottery of the first symbol display device 41. The first symbol random number counter C4 is configured as, for example, a loop counter that is sequentially incremented by 1 within a range of 0 to 250 and returns to 0 after reaching the maximum value (that is, 250). The first symbol random number counter C4 is updated periodically (once for each timer interrupt in the present embodiment), and is acquired when the game ball passes through the left or right first starting port 34. The number of random number values to be won is 149, and the range is “5 to 153”.
[0173]
Next, each control device executed by the CPU 501 in the main control device 261 will be described with reference to the flowcharts of FIGS. The processing of the CPU 501 is roughly divided into a main processing started when the power is turned on, a timer interrupt processing started periodically (in a cycle of 2 msec in this embodiment), and a power failure to an NMI terminal (non-maskable terminal). There is an NMI interrupt process started by input of a signal. For convenience of explanation, here, first, a timer interrupt process and an NMI interrupt process will be described, and then a main process will be described.
[0174]
FIG. 31 is a flowchart showing a timer interrupt process. This process is executed by the CPU 501 of the main control device 261 every 2 msec, for example.
[0175]
In FIG. 31, first, in step S601, various winning switches are read. That is, the state of various switches (excluding the RAM erase switch 323) connected to the main controller 261 is read, and the state of the switch is determined to store detection information (winning detection information).
[0176]
After that, in step S602, the random number initial value counter CINI is updated. Specifically, the random number initial value counter CINI is incremented by one, and is cleared to 0 when the counter value reaches a maximum value (676 in the present embodiment). Then, the random number initial value counter CINI update value is stored in the corresponding buffer area of the RAM 503. Alternatively, in the following step S603, the big hit random number counter C1, the big hit symbol counter C2, and the reach random number counter C3 are updated. Specifically, the jackpot random number counter C1, the jackpot symbol counter C2, and the reach random number counter C3 are each incremented by one, and their counter values have reached the maximum values (in the present embodiment, 676, 49, and 238, respectively). Clear to 0 each time. Then, the updated values of the counters C1 to C3 are stored in the corresponding buffer areas of the RAM 503.
[0177]
After that, in step S604, a start winning process is executed in accordance with the winning in the second starting port 33. This start winning process will be described with reference to the flowchart of FIG. 32. In step S701, it is determined whether or not the game ball has won the second start port 33 based on the detection information of the operating port switch 224. When it is determined that the game ball has won the second starting port 33, in a succeeding step S702, it is determined whether or not the number N of operation pending balls of the second symbol display device 42 is less than an upper limit value (4 in the present embodiment). Is determined. The process proceeds to step S703 on condition that there is a prize in the second starting port 33 and that the number N of pending operation balls is smaller than 4, and the number N of pending operation balls is incremented by one.
[0178]
In the following step S704, a random number related to the second symbol is obtained. Specifically, the values of the jackpot random number counter C1, the jackpot symbol counter C2, and the reach random number counter C3 updated in step S603 are stored in the first of the free storage areas of the reserved ball storage area of the RAM 503. Then, after the start winning process, the CPU 501 once ends the timer interrupt process.
[0179]
FIG. 33 is a flowchart showing the NMI interrupt process. This process is executed by the CPU 501 of the main control device 261 when the power of the pachinko machine 10 is cut off due to a power failure or the like. By the NMI interrupt, the state of main controller 261 at the time of power-off is stored in backup area 503a of RAM 503.
[0180]
That is, when the power of the pachinko machine 10 is cut off due to a power failure or the like, the power failure signal S2 is output from the power failure monitoring circuit 542 to the NMI terminal of the CPU 501 in the main control device 261. Then, the CPU 501 interrupts the control being executed and starts the NMI interrupt processing of FIG. 33 is stored in the ROM 502 of the main controller 261. For a predetermined time after the power failure signal S1 is output, power is supplied from the power supply unit 541 so that the process of the main control device 261 can be executed, and the NMI interrupt process is executed within the predetermined time.
[0181]
In the NMI interrupt processing of FIG. 33, first, in step S801, the used register is saved in the backup area 503a of the RAM 503, and in the following step S802, the value of the stack pointer is stored in the backup area 503a. Further, in step S803, the power-off occurrence information is set in the backup area 503a, and in step S804, a power-off notification command indicating that the power has been turned off is transmitted to another control device.
[0182]
In step S805, a RAM determination value is calculated and stored in the backup area 503a. The RAM determination value is, for example, a checksum value at a work area address of the RAM 503. In step S806, RAM access is prohibited. After that, an infinite loop is entered in preparation for the case where the power supply is completely cut off and processing cannot be executed.
[0183]
Note that the above-described NMI interrupt process is also executed in the payout control device 311 in the same manner, and the state of the payout control device 311 when the power is cut off due to the occurrence of a power failure or the like is stored in the backup area 513a of the RAM 513 by the NMI interrupt. Similarly, power is supplied from the power supply unit 541 so that the processing of the payout control device 311 can be executed for a predetermined time after the power failure signal S1 is output. That is, when the power of the pachinko machine 10 is cut off due to the occurrence of a power failure or the like, the power failure signal S1 is output from the power failure monitoring circuit 542 to the NMI terminal of the CPU 511 in the payout control device 311 and the CPU 511 interrupts the control being executed. 33 to start the NMI interrupt process of FIG. The contents are as described with reference to FIG. 33 (excluding the transmission of the power-off notification command in step S804).
[0184]
FIG. 26 is a flowchart showing an example of a main process executed by the CPU 501 in the main control device 261. This main process is started by a reset when the power is turned on.
[0185]
First, in step S101, an initial setting process accompanying power-on is executed. More specifically, in order to set a predetermined value to the stack pointer and wait for the sub-side control device (the sound lamp control device 262, the payout control device 311 and the like) to become operable, for example, The wait process is executed for about one second. In step S102, a payout permission command is transmitted to the payout control device 311. In step S103, RAM access is permitted.
[0186]
After that, a data backup process is executed for the RAM 503 in the CPU 501. That is, in step S104, it is determined whether or not the RAM erase switch 323 provided in the power supply device 313 has been pressed (ON). In the subsequent step S105, the power-off occurrence information is set in the backup area 503a of the RAM 503. Is determined. In step S106, a RAM determination value is calculated, and in subsequent step S107, it is determined whether or not the RAM determination value matches the RAM determination value stored when the power is turned off, that is, the validity of the backup is determined. The RAM determination value is, for example, a checksum value at a work area address of the RAM 503. The validity of the backup can be determined based on whether the keyword written in a predetermined area of the RAM 503 is correctly stored.
[0187]
As described above, in the pachinko machine 10, when it is desired to return to the initial state when the power is turned on, for example, when the hall is opened, the power is turned on while pressing the RAM erase switch 323. Therefore, if the RAM erase switch 323 is ON, the process proceeds to the RAM initialization processing (step S114 and the like). Also, when the power-off occurrence information is not set, or when a backup abnormality is confirmed based on the RAM determination value (checksum value or the like), the process similarly shifts to the initialization processing of the RAM 503 (step S114 and the like). That is, in step S114, the used area of the RAM 503 is cleared to 0, and in step S115, initialization processing of the RAM 503 is executed. Also, in step S116, interrupt permission is set, and the routine proceeds to normal processing described later.
[0188]
On the other hand, when the RAM erase switch 323 is not pressed, the power recovery occurrence information is set, and the RAM determination value (checksum value, etc.) is normal, and the power recovery Execute processing (processing at the time of power-off recovery). That is, in step S108, the stack pointer before the power-off is restored, and in step S109, the power-off occurrence information is cleared. In step S110, a command for returning the control device on the sub side to the gaming state when the power is turned off is transmitted. In step S111, the used register is returned from the backup area 503a of the RAM 503. Further, in steps S112 and S113, the interruption permission / non-permission is restored to the state before the power supply was cut off, and then the address returns to the address before the power supply was cut off.
[0189]
Next, the flow of the normal processing will be described with reference to the flowchart in FIG. In this normal processing, main processing of the game is executed. As an outline, the processing in steps S201 to S207 is executed as a periodic processing with a period of 4 msec, and the counter updating processing in steps S209 and S210 is executed in the remaining time.
[0190]
In FIG. 27, first, in step S201, the output data such as the command updated in the previous process is transmitted to each control device on the sub side. Specifically, the presence / absence of prize detection information is determined, and if there is prize detection information, a prize ball payout command corresponding to the acquired number of game balls is transmitted to the payout control device 311. In addition, when the second symbol display device 42 displays the variation of the second symbol, a stop symbol command, a variation pattern command, a confirmation command, and the like are transmitted to the display control device 45. After the start of the change of the second symbol, one at a time of the normal processing in the order of the change pattern command → the stop symbol command of the left symbol column → the stop symbol command of the right symbol column → the stop symbol command of the middle symbol column (ie, (One for every 4 msec), and a fixed command is sent at the timing when the variation time elapses.
[0191]
Next, in a step S202, the variation type counters CS1 and CS2 are updated. Specifically, the variation type counters CS1 and CS2 are incremented by one, and are cleared to 0 when their counter values reach the maximum values (198 and 240 in the present embodiment). Then, the updated values of the variation type counters CS1 and CS2 are stored in the corresponding buffer area of the RAM 503. In the following step S203, the left symbol row, the middle symbol row, and the right symbol row are updated with respective out-of-position symbol counters CL, CM, and CR.
[0192]
The update process of each of the missing symbol counters CL, CM, and CR will be described in detail. As shown in FIG. 28, in step S301, it is determined whether it is time to update the missing symbol counter CL in the left symbol row, and in step S302, It is determined whether it is time to update the symbol counter CM out of the middle symbol row. If the left symbol row is updated (YES in step S301), the process proceeds to step S303 to update the left symbol row out-of-design counter CL. If it is time to update the middle symbol row (YES in step S302), the process proceeds to step S304 to update the out-of-center symbol row symbol counter CM. Further, if the right symbol row is updated (NO in steps S301 and S302), the process proceeds to step S305 to update the right symbol row out-of-design symbol counter CR. In updating the out-of-design symbol counters CL, CM, and CR in steps S303 to S305, the value of the lower 3 bits of the R register is added to the previous counter value, and 20 is subtracted when the addition result exceeds the maximum value. The calculation result is set as the current value of the off symbol counters CL, CM, and CR.
[0193]
According to the updating process of the CL, CM, and CR, the out-of-design symbol counters CL, CM, and CR of the left symbol column, the middle symbol column, and the right symbol column are sequentially updated one by one in one normal process. The values are not updated at the same time. Thus, every time the normal processing is performed three times, the set of the symbol counters CL, CM, and CR is updated.
[0194]
After that, in step S306, it is determined whether or not the updated combination of the off symbol counters CL, CM, and CR is a combination of big hit symbols. If the combination is a big hit symbol combination, the processes of steps S307 to S312 are performed. Skip and end this processing. On the other hand, when the combination of the missing symbol counters CL, CM, and CR is not the combination of the big hit symbols, the process proceeds to step S307.
[0195]
In step S307, it is determined whether or not the updated combination of the off symbol counters CL, CM, and CR is a combination of the reach symbols. If the combination is a reach symbol, in step S308, it is determined that the reach is out of front and back. Is determined. If the out-of-design symbol counters CL, CM, and CR are combinations of out-of-front and out-of-reach reach, the process proceeds to step S309, and the combination of the out-of-design symbol counters CL, CM, and CR at that time is stored in the out-of-front out-of-reach reach symbol buffer of the RAM 503. If the missing symbol counters CL, CM, and CR are combinations of reach other than the front and rear deviation, the process proceeds to step S310, and the combination of the missing symbol counters CL, CM, and CR at that time is stored in the reach symbol buffer of the RAM 503 other than the front and rear deviation. .
[0196]
In the case of a combination other than the reach symbol, in step S311, it is determined whether or not the combination of the missing symbols CL, CM, and CR is a combination of the missing symbols. In step S312, the combination of the missing symbol counters CL, CM, and CR at that time is stored in the missing symbol buffer of the RAM 503. If both steps S307 and S311 are NO, the symbols are aligned on the left, center and right, that is, it corresponds to a jackpot state. In such a case, the missing symbol counters CL, CM and CR are stored in the buffer. This processing is terminated without any processing.
[0197]
After the update process of the off symbol counter, in step S204 of FIG. 27, the winning ball counting signal and the abnormal payout signal received from the payout control device 311 are read. After that, in step S205, a second symbol change process for performing a variable display of the second symbol by the second symbol display device 42 is executed. By the second symbol variation process, a jackpot determination, setting of a variation pattern of the second symbol, and the like are performed. However, the details of the second symbol change process will be described later.
[0198]
Thereafter, in step S206, a special winning opening opening / closing process for opening or closing the special winning opening of the variable winning device 35 in the case of the jackpot state is executed. In other words, the special winning opening is opened for each round of the jackpot state, and it is determined whether the maximum opening time of the special winning opening has elapsed or whether a predetermined number of game balls have won the special winning opening. When any of these conditions is satisfied, the special winning opening is closed. At this time, the continuous opening of the special winning opening is allowed on condition that the game ball has passed through the specific area, and this is repeatedly executed a predetermined number of rounds.
[0199]
In step S207, display control of the first symbol by the first symbol display device 41 is executed. Briefly, on condition that the game ball has passed through the first starting port 34, the first symbol random number counter C4 is acquired each time, and the first symbol is displayed on the display unit 43 of the first symbol display device 41. Is displayed. Then, the lottery of the first symbol is executed based on the value of the first symbol random number counter C4, and when the first symbol hits, the second starting port 33 is opened for a predetermined time. Although the description is omitted, the first symbol random number counter C4 is also updated by the timer interrupt processing shown in FIG. 31, similarly to the jackpot random number counter C1, the jackpot symbol counter C2, and the reach random number counter C3. .
[0200]
Thereafter, in step S208, it is determined whether or not the execution timing of the next normal process has been reached, that is, whether or not a predetermined time (4 msec in the present embodiment) has elapsed from the start of the previous normal process. Then, the update of the random number initial value counter CINI and the variation type counters CS1 and CS2 are repeatedly executed within the remaining time until the next normal processing execution timing (steps S209 and S210). That is, in step S209, the random number initial value counter CINI is updated. Specifically, the random number initial value counter CINI is incremented by one, and is cleared to 0 when the counter value reaches a maximum value (676 in the present embodiment). Then, the updated value of the random number initial value counter CINI is stored in a corresponding buffer area of the RAM 503.
[0201]
In step S210, the variation type counters CS1 and CS2 are updated (similar to step S202 in the previous term). Specifically, the variation type counters CS1 and CS2 are incremented by one, and are cleared to 0 when their counter values reach the maximum values (198 and 240 in the present embodiment). Then, the updated values of the variation type counters CS1 and CS2 are stored in the corresponding buffer area of the RAM 503.
[0202]
Here, since the execution time of each processing of steps S201 to S207 changes according to the state of the game, the remaining time until the execution timing of the next normal processing is not constant but fluctuates. Therefore, by repeatedly executing the updating of the random number initial value counter CINI using the remaining time, the random number initial value counter CINI (that is, the initial value of the jackpot random number counter C1) can be updated at random. .
[0203]
Next, the second symbol control process in step S205 will be described with reference to the flowchart in FIG.
[0204]
In FIG. 29, in a step S401, it is determined whether or not a big hit is currently occurring. The big hit includes a special game displayed on the second symbol display device 42 at the time of the big hit and a predetermined time after the end of the special game. In a succeeding step S402, it is determined whether or not the second symbol display device 42 is displaying the variation of the second symbol. If it is not during the big hit or the change display of the second symbol, the process proceeds to step S403, and it is determined whether the number N of operation-reserved balls of the second symbol display device 42 is larger than zero. At this time, if it is a big hit or the number N of operation-reserved balls is 0, the present process is terminated as it is.
[0205]
If it is not during the jackpot or during the fluctuation display of the second symbol and the number of operation-reserved balls N> 0, the process proceeds to step S404. In step S404, the number N of operation-reserved balls is decremented by one. In step S405, a process of shifting the data stored in the reserved ball storage area is performed. This data shift process is a process of sequentially shifting data stored in the reserved first to fourth areas of the reserved sphere storage area to the execution area side. The first reserved area → the execution area, the second reserved area → The data in each area is shifted in such a manner as a reserved first area, a reserved third area → a reserved second area, a reserved fourth area → a reserved third area, and so on.
[0206]
After that, in step S406, a fluctuation start process is executed. Here, the details of the change start processing will be described with reference to the flowchart of FIG. 30. In step S501, it is determined whether or not a big hit is based on the value of the big hit random number counter C1 stored in the execution area of the reserved ball storage area. I do. Specifically, whether or not a jackpot is determined based on the relationship between the jackpot random number counter value and the mode at each time. As described above, at the time of a normal low probability, among the values 0 to 676 of the jackpot random number counter C1, “337, “673” is a hit value, and at the time of high probability, “67, 131, 199, 269, 337, 401, 463, 523, 601, 661,” is a hit value.
[0207]
If it is determined that the jackpot is a jackpot, in step S502, a symbol corresponding to the value of the jackpot symbol counter C2 stored in the execution area of the reserved ball storage area, that is, a table (not shown) of the jackpot symbol (the value of the jackpot symbol counter C2) And a symbol representing the correspondence between the symbols and the symbols, and the symbol is set as a stop symbol command. At this time, the numbers 0 to 49 of the jackpot symbol counter C2 correspond to any of the 50 jackpot symbols on all five activated lines, and any of the 50 jackpot symbols is set in the stop symbol command. Is done. If these jackpot symbols are aligned with a predetermined specific symbol, the state shifts to the probable change state thereafter, but if the symbols are aligned with non-specific symbols (non-specific symbols), the state does not shift to the probable change state.
[0208]
Next, in step S503, a fluctuation pattern at the time of a big hit is determined, and the fluctuation pattern is set as a fluctuation pattern command. At this time, the values of the variation type counters CS1 and CS2 stored in the counter buffer of the RAM 503 are checked, and based on the value of the first variation type counter CS1, reach of the second symbol such as normal reach, super reach, premium reach, etc. is performed. The type and other rough symbol fluctuation modes are determined, and the elapsed time (in other words, the final symbol in the present embodiment) until the final stop symbol (middle symbol in this embodiment) stops after the reach has occurred based on the value of the second variation type counter CS2. More detailed symbol variation mode, such as the number of variable symbols, is determined. The relationship between the value of the first variation type counter CS1 and the reach pattern, and the relationship between the value of the second variation type counter CS2 and the stop symbol time are respectively defined in advance by a table or the like. Needless to say, the symbol variation mode may be determined based on the value of only one of the first variation type counter CS1 and the second variation type counter CS2.
[0209]
On the other hand, if it is determined in step S501 that it is not a jackpot, in step S504, it is determined whether or not reach has occurred based on the value of the reach random number counter C3 stored in the execution area of the reserved ball storage area. In the case of the occurrence of the reach, it is further determined in step S505 whether or not the reach is out of front and rear based on the value of the reach random number counter C3. In the present embodiment, the value of the reach random number counter C3 is any one of 0 to 238, of which “0, 1” corresponds to the out-of-order reach, “2 to 21” corresponds to the reach other than the out-of-order reach, “22 to 238” corresponds to no reach (completely out of reach).
[0210]
In the case of occurrence of the front-rear-reach-reach occurrence, the process proceeds to step S506, in which various types of left, middle, and right-side departure symbol counters CL, CM, and CR stored in the front-rear-rear-reach reach symbol buffer are set as stop symbol commands. In step S507, a variation pattern at the time of the out-of-front-reach reach is determined, and the variation pattern is set as a variation pattern command. At this time, as in step S503, the values of the variation type counters CS1 and CS2 stored in the counter buffer of the RAM 503 are checked, and based on the value of the first variation type counter CS1, normal reach, super reach, and premium reach are performed. In addition to determining the reach type of the second symbol and other rough symbol variation modes, and until the final stop symbol (middle symbol in this embodiment) stops after the reach occurs based on the value of the second variation type counter CS2. More detailed symbol variation mode such as elapsed time (in other words, the number of variable symbols) is determined.
[0211]
Also, in the case of the occurrence of the reach other than the front and rear deviation, the process proceeds to step S508, and the respective values of the left, middle, and right deviation symbol counters CL, CM, and CR stored in the RAM 503 non-front and rear reach symbol buffer are stopped symbol commands. Set to. In step S509, a variation pattern at the time of the reach other than the front and rear departure is determined, and the variation pattern is set as a variation pattern command. At this time, the variation pattern is determined based on the values of the variation type counters CS1 and CS2 stored in the counter buffer of the RAM 503 as in step S503 and the like.
[0212]
If it is neither a jackpot nor a reach, the process proceeds to step S510, and the respective values of the left, middle, and right missing symbol counters CL, CM, and CR stored in the completely missing symbol buffer of the RAM 503 are set as stop symbol commands. In step S511, a variation pattern at the time of complete departure is determined, and the variation pattern is set as a variation pattern command. At this time, since the reach does not occur, the interest of the player is weakened, and various symbol change modes are not required. Therefore, in the present embodiment, in step S511, the symbol variation mode is determined using only the first variation type counter CS1 (ie, without using the second variation type counter CS2). As described above, when the setting of the symbol stop command and the variation pattern command is completed at the time of the big hit, at the time of the occurrence of the reach, and at the time of the non-occurrence of the reach, the present process is terminated.
[0213]
Returning to the description of FIG. 29, if step S402 is YES, that is, if the variation table of the second symbol is being displayed, the process proceeds to step S407, and it is determined whether the variation time has elapsed. At this time, the variation time of the second symbol is determined according to the variation pattern of the second symbol, and when this variation time has elapsed, the affirmative determination is made in step S407. Then, in step S408, the stop symbol set for stopping the fluctuation is set as the finalization command, and then the present process is terminated.
[0214]
Next, the payout control executed by the CPU 511 in the payout control device 311 will be described. FIG. 34 is a flowchart showing the main processing of the payout control device 311. This main processing is started by a reset at the time of power-on.
[0215]
First, in step S901, an initial setting process accompanying power-on is executed. Specifically, a predetermined value is set in the stack pointer, and an interrupt mode is set. In step S902, the process waits until a payout permission command transmitted from main controller 261 is received. When the payout permission command is received, the process proceeds to step S903 to permit the RAM access, and sets the external interrupt vector in step S904.
[0216]
After that, data backup processing is executed for the RAM 513 in the CPU 511. That is, in step S905, it is determined whether or not the RAM erase switch 323 provided in the power supply device 313 has been pressed down (ON). In the subsequent step S906, the power-off occurrence information is set in the backup area 513a of the RAM 513. Is determined. In step S907, a RAM determination value is calculated, and in the following step S908, it is determined whether or not the RAM determination value matches the RAM determination value stored when the power is turned off, that is, the validity of the backup is determined. The RAM determination value is, for example, a checksum value at a work area address of the RAM 513. The validity of the backup can be determined based on whether or not the keyword written in a predetermined area of the RAM 513 is correctly stored.
[0219]
If the RAM erase switch 323 is ON, the process proceeds to RAM initialization processing (step S915 and the like). Also, when the power-off occurrence information is not set, or when a backup abnormality is confirmed by the RAM determination value (such as a checksum value), the process similarly shifts to the initialization processing of the RAM 513 (step S915 and the like). That is, in step S915, the entire area of the RAM 513 is cleared to 0, and in subsequent step S916, the RAM 513 is initialized. In step S917, the CPU peripheral devices are initialized, and in step S918, interruption permission is set, and the flow advances to a payout control process described later.
[0218]
On the other hand, when the RAM erase switch 323 is not pressed, the power recovery occurrence information is set, and the RAM determination value (checksum value, etc.) is normal, and the power recovery Execute processing (processing at the time of power-off recovery). That is, in step S909, the stack pointer before the power-off is restored, and in step S910, the information of the occurrence of the power-off is cleared. In step S911, the CPU peripheral device is initialized, and in step S912, the used register is restored from the backup area 513a of the RAM 513. Further, in steps S913 and S914, the interrupt permission / non-permission is restored to the state before the power was turned off, and then the address returns to the address before the power was turned off.
[0219]
Next, the flow of the payout control process will be described with reference to the flowchart in FIG.
[0220]
In FIG. 35, in step S1001, a command from the main control device 261 is acquired, and the total number of prize balls is stored. In step S1002, the launch control is set for the launch control device 312. In step S1003, the state return switch 321 is checked, and if it is determined that the state return operation has started, the state return operation is executed.
[0221]
After that, in step S1004, the setting of the lower plate full state or the lower plate full release state is executed according to the change of the state of the lower plate 15. That is, the full state of the lower plate 15 is determined based on the detection signal of the lower plate full switch, and when the lower plate is full, the setting of the lower plate full state is executed. Then, the lower plate full state release state is set. In step S1005, setting of a tank ball absence state or a tank ball absence release state is executed according to a change in the state of the tank ball. That is, the tank ball absence state is determined based on the detection signal of the tank ball absence switch, and when the tank ball is not present, the setting of the tank ball absence state is executed. Cancel the setting.
[0222]
Thereafter, in step S1006, it is determined whether or not there is a state to be notified. If there is a state to be notified, the state is notified by a 7-segment LED provided in the payout control device 311.
[0223]
In steps S1007 to S1009, a prize ball payout process is executed. In this case, if the prize ball is not in the dispensable state and the total number of prize balls stored in step S1001 is not 0 (NO in steps S1007 and S1008), the process proceeds to step S1009, and a prize ball control process (described later) 36) is started. If the prize ball cannot be paid out or the total number of prize balls is 0 (either step S1007 or S1008 is YES), the process shifts to a ball lending payout process.
[0224]
After that, in steps S1010 to S1012, a process of paying out a ball is executed. In this case, if the ball is not in the state of being unable to pay out the ball and the request for paying out the ball from the card unit has been received (NO in step S1010, YES in S1011), the process proceeds to step S1012, and the ball lending control process (described later) FIG. 37) is started. If the ball cannot be paid out or if a ball-ball payout request has not been received (YES in step S1010 or NO in S1011), a subsequent ball-pulling process is executed.
[0225]
In step S1013, the state return switch 321 is checked to determine that the ball is not in the ball-pulling disabled state and that the ball-pulling operation is not started, and the payout motor 358a is driven to execute the ball-pulling process. In subsequent step S1014, control of vibrator 360 (vibrator control) is executed on condition that the ball is clogged. Thereafter, the process returns to the top of the main payout control process.
[0226]
In the prize ball control process shown in FIG. 36, in step S1101, the payout motor 358a is driven to execute the payout of the prize ball. In the following step S1102, whether the rotation of the payout motor 358a is normal or not is determined based on the detection result of the payout rotation sensor. If the rotation of the payout motor 358a is not normal, the process proceeds to step S1103, in which the payout motor 358a is driven to execute a retry process, a process of stopping the payout motor 358a is performed, and thereafter, the process returns to the payout control process of FIG.
[0227]
If the rotation of the payout motor 358a is normal, the process proceeds to step S1104, and it is determined whether or not the counting of the game balls to be paid out as prize balls is performed normally based on the detection result of the payout count switch. If the count of the game balls is not normal, the process proceeds to step S1105, in which the payout motor 358a is driven to execute the retry process, the payout motor 358a is stopped, and thereafter, the process returns to the payout control process of FIG.
[0228]
If the count of the game balls is normal, the process proceeds to step S1106, and it is determined whether or not the count of the game balls by the payout count switch has reached the total number of prize balls and the payout is completed. If the payout is completed, a stop process of the payout motor 358a is executed in step S1107, and thereafter, the process returns to the payout control process of FIG.
[0229]
In the ball lending control device shown in FIG. 37, in step S1201, the payout motor 358a is driven to execute the payout of the ball rental. In the following step S1202, it is determined whether or not the rotation of the payout motor 358a is normal based on the detection result of the payout rotation sensor. If the rotation of the payout motor 358a is not normal, the flow advances to step S1203 to drive the payout motor 358a to execute the retry processing, execute the stop processing of the payout motor 358a, and then return to the payout control processing in FIG.
[0230]
If the rotation of the payout motor 358a is normal, the process proceeds to step S1204, and it is determined whether or not the counting of the game balls to be paid out as a rental ball is performed normally based on the detection result of the payout count switch. If the count of the gaming machines is not normal, the process proceeds to step S1205, in which the payout motor 358a is driven to execute the retry process, the payout motor 358a is stopped, and thereafter, the process returns to the payout control process of FIG.
[0231]
Further, if the count of the game balls is normal, the process proceeds to step S1206, and it is determined whether or not the count of the game balls by the payout count switch has reached a predetermined number of rental balls (25) and the payout is completed. If the payout is completed, a stop process of the payout motor 358a is executed in step S1207, and thereafter, the process returns to the payout control process of FIG.
[0232]
As described above, in the above-described pachinko machine 10, a plurality of game balls flow in a state of being stacked in multiple layers, and even if a ball clogging occurs at a portion of the ball leveling 600, both balls are forced by vibration. And the ball clogging in the ball leveling 600 can be quickly eliminated. Therefore, it is possible to maintain the flow of the game balls and prevent interruption of the game due to clogging of the balls. In particular, in order to use the impact force accompanying the fall of the game ball as an external force, that is, to use a force generated naturally by execution of the game, the ball leveling 600 can be vibrated with a simple configuration and at low cost. . Further, since no new vibration is generated inside, there is no hindrance to the game, and no unpleasant feeling is given to the player.
[0233]
Further, in the above-described pachinko machine 10, since one end of the tank 355 is pivotally supported and the other end is variably supported, the tank 355 is vibrated by the impact force accompanying the replenishment of the game ball, and the vibration is reduced. It can be transmitted to the ball leveling 600. Therefore, the ball leveling 600 can be vibrated even with a relatively small impact force. In addition, even if the weight of the tank 355 fluctuates due to the discharge of the game balls stored in the tank 355, the ball leveling 600 can be vibrated. It can be effectively eliminated.
[0234]
Further, in the above-described pachinko machine 10, when there is a possibility that ball clogging has occurred, the pachinko machine 10 requests the replenishment means 607 to replenish game balls, so that the timing of ball clogging and game ball replenishment is determined. The ball matching 600 can be vibrated at an appropriate timing.
[0235]
As described above, the present invention has been described with reference to the preferred embodiments. However, the present invention is not limited to these embodiments, and various improvements can be made without departing from the gist of the present invention as described below. And design changes are possible.
[0236]
For example, in the pachinko machine 10 of the above-described embodiment, an impact force generated by replenishing the tank 355 is transmitted to the ball leveling 600, thereby causing the ball leveling 600 to vibrate, that is, through an external force generating member called the tank 355. Although an example in which an external force is applied to the ball leveling 600 has been described, an impact force due to a collision of a game ball may be directly transmitted to the ball leveling 600 without using an external force generating member. Specifically, as shown in FIG. 40, the configuration in which the ball leveling 600 is supported by the rotating shaft 616 is the same, but the collision section 620 and the transmission section A biasing mechanism 622 comprising 621 is connected. The collision portion 620 is a plate-shaped member located inside the tank 355, and is disposed in an inclined state so that the replenished game balls K can easily collide. The transmission unit 621 is a rod-shaped member extending from the lower end of the collision unit 620, and penetrates the bottom surface of the tank 355 and is connected to the ball leveler 600. According to this, when a game ball collides with the upper surface of the collision unit 620, the collision unit 620, the transmission unit 621, and the ball leveling 600 rotate clockwise about the rotation shaft 616, and are indicated by a two-dot chain line. State. That is, the ball leveling 600 is urged upstream with respect to the tank rail 356. In addition, a stopper 623 that regulates the displacement of the urging mechanism 622 protrudes upward from the bottom surface of the tank 355, and restricts the movement amount of the ball leveling 600 so that the ball leveling 600 contacts the game ball K. This prevents a situation in which the fluid does not flow, that is, the fluid does not line up and down.
[0237]
As described above, by urging the ball leveling 600 in a certain direction by the urging mechanism 622, the impact force of the game ball generated by the urging mechanism 622 can be directly transmitted to the ball leveling 600. For this reason, the attenuation of the impact force is reduced, and even if the impact force is relatively small, the ball leveling 600 can be largely changed. In addition, since the replenished game balls collide inside the tank 355, even if the rebound direction of the collided game balls is indefinite, they can be stored without being scattered outside the tank 355. Further, since the ball leveling 600 is urged to break the layer of the stacked game balls, the balance between the game ball and the ball leveling 600 can be surely broken.
[0238]
In the pachinko machine 10 of the above embodiment, the ball leveling machine 600 is directly connected to the tank 355. However, the ball leveling machine 600 may be connected via a transmission member. In this case, if a flexible member or an elastic member is used as the transmission member, the vibration can be amplified by the transmission member, and the ball leveling 600 can be further vibrated.
[0239]
In the pachinko machine 10 of the above embodiment, the tank 355 to which the game balls are supplied is shown as the external force generating member, and the one using the impact force of the falling game balls is shown. Force, impact force due to collision of game balls to be fired, or impact force due to collision of game balls discharged from the out opening may be used. Also, a device having a driving means such as a motor or a solenoid (for example, a firing device) or a vibration device provided for another purpose is used as an external force generating member, and this is connected to the ball leveling member 600. You may. However, when the ball leveling 600 is disposed on the tank rail 356 as in this example, the tank 355 is disposed near the ball leveling 600 and generates a relatively large impact force. Therefore, the configuration can be simplified, the manufacturing can be performed at low cost, and the ball leveling 600 can be easily vibrated.
[0240]
In the pachinko machine 10 of the above embodiment, one end is pivotally supported and the other end is variably supported by the coil spring 604 so that the tank 355 can be reliably vibrated. It may be supported as much as possible. However, if the one end side is pivotally supported as in the above embodiment, the tank 355 can be rotated around the shaft 605 as a fulcrum. That is, the downward force generated by the replenishment of the game balls can be converted to an obliquely downward direction. For this reason, it is possible to effectively apply a force for breaking the balance to the game balls stacked on the upstream side, and it is possible to easily eliminate the ball clogging.
[0241]
In the pachinko machine 10 of the above embodiment, the one having a rectangular parallelepiped shape is shown as the ball leveling 600, but the shape and form of the ball leveling 600 are not particularly limited. For example, the width of the lower part may be increased. Alternatively, a weight may be provided below. Further, in the above-described embodiment, the ball passage in the tank rail 356 is divided into two parts, and each is provided with the ball leveling 600. However, the number of paths in the tank rail 356 and the corresponding ball leveling 600 The number can be appropriately set as needed.
[0242]
Furthermore, in the above embodiment, the pachinko machine 10 is shown as a gaming machine, but the present invention can be applied to gaming machines other than the pachinko machine, for example, slot machines, areaches, arrangement balls, and the like. When applied to a slot machine, it is possible to maintain the flow of medals that are game media, and when applied to arepachi or arrangement balls, it is possible to maintain the flow of game balls that are game media. .
[0243]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, even if a plurality of game balls are stacked in multiple layers and become clogged at the portion of the rectifying member, the balance between the two is lost due to forced vibration or swinging. In addition, it is possible to eliminate clogging of balls in the ball leveling. Therefore, it is possible to maintain the flow of the game balls and prevent interruption of the game due to clogging of the balls.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a pachinko machine according to one embodiment.
FIG. 2 is a perspective view showing the pachinko machine with an inner frame and a front frame set opened.
FIG. 3 is a front view showing an inner frame and the like in a state where a front frame set is opened.
FIG. 4 is a front view showing the configuration of the game board.
FIG. 5 is a rear view showing a configuration of a front frame set.
FIG. 6 is a rear view showing the configuration of the pachinko machine.
FIG. 7 is an exploded perspective view showing a rear configuration of the pachinko machine in an exploded manner for each main part.
FIG. 8 is a schematic diagram showing an arrangement of a first control board unit, a second control board unit, and a back pack unit on the back of the pachinko machine.
FIG. 9 is a rear view showing the configuration of the inner frame and the game board.
FIG. 10 is a perspective view showing a rear configuration of the inner frame.
FIG. 11 is a perspective view showing a rear configuration of the game board.
FIG. 12 is a perspective view illustrating a configuration of a support fitting.
FIG. 13 is a front view illustrating a configuration of a first control board unit.
FIG. 14 is a perspective view illustrating a configuration of a first control board unit.
FIG. 15 is an exploded perspective view of the first control board unit.
FIG. 16 is an exploded perspective view showing a rear configuration of the first control board unit.
FIG. 17 is a front view illustrating a configuration of a second control board unit.
FIG. 18 is a perspective view illustrating a configuration of a second control board unit.
FIG. 19 is an exploded perspective view of a second control board unit.
FIG. 20 is a front view showing the configuration of the back pack unit.
FIG. 21 is an exploded perspective view of the back pack unit.
FIG. 22 is an exploded perspective view of a tank rail.
FIG. 23 is a block diagram showing an electrical configuration of the pachinko machine.
FIG. 24 is an explanatory diagram showing display contents of the second symbol display device.
FIG. 25 is an explanatory diagram showing an outline of various counters used for game control.
FIG. 26 is a flowchart showing main processing by the main control device.
FIG. 27 is a flowchart showing a normal process.
FIG. 28 is a flowchart showing a process of updating a missing symbol counter.
FIG. 29 is a flowchart showing a second symbol change process.
FIG. 30 is a flowchart showing a change start process.
FIG. 31 is a flowchart showing a timer interrupt process.
FIG. 32 is a flowchart showing start winning processing.
FIG. 33 is a flowchart showing NMI interrupt processing.
FIG. 34 is a flowchart showing main processing by the payout control device.
FIG. 35 is a flowchart showing a payout control process.
FIG. 36 is a flowchart showing a prize ball control process.
FIG. 37 is a flowchart showing a ball lending control process.
FIG. 38 is an explanatory diagram schematically showing a configuration when the periphery of the tank is viewed from the front.
FIG. 39 is a side view showing the configuration around the tank.
FIG. 40 is an explanatory diagram schematically showing a configuration of a main part in another embodiment.
[Explanation of symbols]
10. Pachinko machines (game machines)
355 tank (external force generating means)
356 tank rail (passage)
600 Ball leveling (rectifying member)
604 coil spring (elastic member, support means)
605 Shaft (supporting means)
610 Signal output means
613 Step
614 Game ball detection means
616 Rotating shaft (transmission means)
617 Support hole (transmission means)
620 collision part
621 Transmission unit
622 biasing mechanism
K game ball