JP2004326295A - 課金システム及び課金方法 - Google Patents

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JP2004326295A JP2003118158A JP2003118158A JP2004326295A JP 2004326295 A JP2004326295 A JP 2004326295A JP 2003118158 A JP2003118158 A JP 2003118158A JP 2003118158 A JP2003118158 A JP 2003118158A JP 2004326295 A JP2004326295 A JP 2004326295A
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Keisuke Tani
惠介 谷
Yoshiyuki Kawabe
善之 川邉
Kenichi Inoue
賢一 井上
Hiroshi Takahashi
洋 高橋
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Asahi Kogyosha Co Ltd
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Yokogawa Electric Corp
Asahi Kogyosha Co Ltd
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Abstract

【課題】イニシャルコストを発生させないで省エネ装置を導入でき、設備の使用者(顧客)、エネルギー供給事業者、省エネ事業者のいずれもが利益を享受できる算定方式で課金がなされ、しかも排出権取引を支援できる課金システム及び課金方法を実現する。
【解決手段】設備の稼動により使用したエネルギー量に基づいて課金を行う課金システムにおいて、設備の使用者が有する使用者端末と、設備を稼動するためのエネルギーを供給するエネルギー供給業者が有する供給業者端末とをネットワーク上に接続する。このネットワークと端末を用いて、使用者がエネルギー使用料金と省エネの報酬料金をエネルギー供給業者に支払い、エネルギー供給業者が受け取った省エネの報酬料金の一部を省エネ事業者に支払うように請求する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生産装置、電気設備、空調設備等のような設備の稼動により使用したエネルギー量に基づいて課金を行う課金システム及び課金方法に関するものである。更に詳しくは、ネットワークと端末を利用して、設備の使用者(顧客)、エネルギー供給事業者(電力会社等)、省エネ事業者のいずれもが利益を享受できる算定方式で課金を行うとともに、排出権取引を支援する課金システム及び課金方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
1997年12月に採択された京都議定書に基づく地球温暖化対策推進大綱により、温室効果ガス削減につながる取り組みは企業にとって不可欠となっている。現在の状況では、企業は長引く不況で設備投資が困難な状況にある。特に非生産部門への投資は以前よりもさらに絞られている。その一方でCO2(二酸化炭素)の排出削減は企業にとって必要不可欠である。
省エネシステムの導入に前向きな企業は多いが、目先のイニシャルコスト(システム購入のための初期投資)を捻出できないのが現状である。投資はランニングコストとイニシャルコストとの比較で検討されるべきであるが、予算が厳しい状況では目先のイニシャルコストのみで議論される場合が多い。
【0003】
このような現状から企業からは次のニーズが出ている。
(a)イニシャルコストを発生させないで省エネ装置を導入したい。
(b)省エネ装置の導入にあたって、企業における社内承認の流れをスムーズに進めたい。
【0004】
2004年4月から電力事業が自由化されることに伴って、料金体系の自由度が広がる可能性が高い。
【0005】
近年、地球の環境保護が重要視されている。このような状況の下で、国、地域等ではCO2の排出量に上限(目標値)がかけられている。例えば、所定期間において、国Aの排出量の目標値がa、国Bの排出量の目標値がbとする。所定期間における国Aの排出量の目標値がa1(a>a1)である場合、余剰分(a−a1)の排出権を国Bに売却することがある。これを排出権取引という。排出権取引を円滑に行うために、設備のCO2排出量を容易に知ることができると便利である。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−288282
【0007】
【特許文献2】
特開2003−16167
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、イニシャルコストを発生させないで省エネ装置を導入でき、設備の使用者(顧客)、エネルギー供給事業者、省エネ事業者のいずれもが利益を享受できる算定方式で課金がなされ、しかも排出権取引を支援できる課金システム及び課金方法を実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は次のとおりの構成になった課金システム及び課金方法である。
【0010】
(1)設備の稼動により使用したエネルギー量に基づいて課金を行う課金システムにおいて、
前記設備の使用者が有する使用者端末と、設備を稼動するためのエネルギーを供給するエネルギー供給業者が有する供給業者端末とをネットワーク上に接続し、
省エネ事業者が提供する省エネ運転装置と、
この省エネ運転装置を用いて設備を運転することにより達成される削減エネルギー量を計測する省エネ計測手段と、
省エネ計測手段で計測した削減エネルギー量からエネルギーの使用単価を求める課金手段と、
を有し、前記供給業者端末は、前記課金手段で求めた使用単価をもとに(設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(削減エネルギー量に基づく報酬料金)で与えられる使用料金を算出し、この使用料金を前記使用者端末に請求するとともに、(削減エネルギー量に基づく報酬料金)の一部を前記省エネ事業者に分配することを特徴とする課金システム。
【0011】
(2)設備の稼動により使用したエネルギー量に基づいて課金を行う課金システムにおいて、
前記設備の使用者が有する使用者端末と、設備を稼動するためのエネルギーを供給するエネルギー供給業者が有する供給業者端末とをネットワーク上に接続し、
省エネ事業者が提供する省エネ運転装置と、
この省エネ運転装置を用いて設備を運転することにより達成される削減エネルギー量を計測する省エネ計測手段と、
省エネ計測手段で計測した削減エネルギー量からエネルギーの使用単価を求める課金手段と、
を有し、前記供給業者端末は、前記課金手段で求めた使用単価をもとに(設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(省エネ運転装置の使用料金)で与えられる使用料金を算出し、この使用料金を前記使用者端末に請求するとともに、(省エネ運転装置の使用料金)の一部を前記省エネ事業者に分配することを特徴とする課金システム。
【0012】
(3)設備の稼動により使用したエネルギー量に基づいて課金を行う課金システムにおいて、
前記設備の使用者が有する使用者端末と、設備を稼動するためのエネルギーを供給するエネルギー供給業者が有する供給業者端末と、仲介業務を行うベンチャー企業が有するベンチャー企業端末とをネットワーク上に接続し、
省エネ事業者が提供する省エネ運転装置と、
この省エネ運転装置を用いて設備を運転することにより達成される削減エネルギー量を計測する省エネ計測手段とを有し、
前記ベンチャー企業端末は省エネ計測手段で計測した削減エネルギー量からエネルギーの使用単価を求め、前記供給業者端末は求めた使用単価をもとに(設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(削減エネルギー量に基づく報酬料金)で与えられる使用料金を算出し、この使用料金を前記使用者端末に請求し、前記ベンチャー企業端末は(削減エネルギー量に基づく報酬料金)の一部を前記供給業者端末に請求し、受け取った料金の一部を、前記省エネ事業者及び省エネ運転装置の所有者に分配することを特徴とする課金システム。
【0013】
(4)(設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(削減エネルギー量に基づく報酬料金)は、(設備を通常運転したときのエネルギー使用料金)よりも少額に設定したことを特徴とする(1)または(3)に記載の課金システム。
【0014】
(5)(設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(省エネ運転装置の使用料金)は、(設備を通常運転したときのエネルギー使用料金)よりも少額に設定したことを特徴とする(2)に記載の課金システム。
【0015】
(6)設備の稼動状況を監視する稼動監視手段を有し、
前記省エネ計測手段は、前記稼動監視手段の監視結果をもとに、設備が停止してエネルギー使用量が減じたのか、省エネ運転の実行によりエネルギー使用量が減じたのかを識別することを特徴とする請求項(1)乃至(5)のいずれかに記載の課金システム。
【0016】
(7)前記省エネ計測手段は、算出した削減電力量と、省エネ運転したときのエネルギー使用量の少なくとも一方を前記使用者端末に通知することを特徴とする請求項(1)、(3)、(4)のいずれかに記載の課金システム。
【0017】
(8)省エネ計測手段で算出した削減電力量と、省エネ運転したときのエネルギー使用量の少なくとも一方を、前記供給業者端末と省エネ事業者が有する省エネ事業者端末の少なくとも一方に通知する通知手段を有することを特徴とする(7)に記載の課金システム。
【0018】
(9)前記供給業者端末は、省エネ計測手段にアクセスし、省エネ計測手段で算出した削減電力量と、省エネ運転したときのエネルギー使用量の少なくとも一方の情報を取得することを特徴とする(7)に記載の課金システム。
【0019】
(10)前記省エネ計測手段で算出した削減エネルギー量と、省エネ運転したときのエネルギー使用量の少なくとも一方の情報を指定期間にわたり蓄積しておく記憶手段を有することを特徴とする請求項(1)、(3)、(4)、(6)乃至(9)のいずれかに記載の課金システム。
【0020】
(11)前記省エネ計測手段の計測値に疑義があるかどうかを検出する疑義検出手段と、
この疑義検出手段の検出結果に疑義がある場合は前記供給業者端末に通報する通報手段と、を有することを特徴とする請求項(1)、(3)、(4)、(6)乃至(10)のいずれかに記載の課金システム。
【0021】
(12)前記疑義検出手段の検出手法は隠蔽されていることを特徴とする(11)に記載の課金システム。
【0022】
(13)前記疑義検出手段は、特定のパスワードが入力されると検出手法の隠蔽を解除することを特徴とする(12)に記載の課金システム。
【0023】
(14)前記疑義検出手段は、隠蔽された検出手法を解析しようとするアクセスに対して警告を発生することを特徴とする(12)に記載の課金システム。
【0024】
(15)省エネ計測手段の計測値、計測値の算出に用いるパラメータの少なくとも一方は隠蔽されていることを特徴とする請求項(1)乃至(14)に記載の課金システム。
【0025】
(16)前記省エネ計測手段の動作を禁止するように設定する設定手段を有することを特徴とする請求項(1)、(3)、(4)、(6)乃至(15)のいずれかに記載の課金システム。
【0026】
(17)設備の稼動により使用したエネルギー量に基づいて課金を行う課金方法において、
前記設備の使用者が有する使用者端末と、設備を稼動するためのエネルギーを供給するエネルギー供給業者が有する供給業者端末とをネットワーク上に接続し、
省エネ事業者が提供する省エネ運転装置を用いて設備を運転することにより達成される削減エネルギー量を省エネ計測手段で計測し、計測した削減エネルギー量からエネルギーの使用単価を求め、
前記供給業者端末は、求めた使用単価をもとに(設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(削減エネルギー量に基づく報酬料金)で与えられる使用料金を算出し、この使用料金を前記使用者端末に請求するとともに、(削減エネルギー量に基づく報酬料金)の一部を前記省エネ事業者に分配することを特徴とする課金方法。
【0027】
(18)設備の稼動により使用したエネルギー量に基づいて課金を行う課金方法において、
前記設備の使用者が有する使用者端末と、設備を稼動するためのエネルギーを供給するエネルギー供給業者が有する供給業者端末とをネットワーク上に接続し、
省エネ事業者が提供する省エネ運転装置を用いて設備を運転することにより達成される削減エネルギー量を省エネ計測手段で計測し、計測した削減エネルギー量からエネルギーの使用単価を求め、
前記供給業者端末は、求めた使用単価をもとに(設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(省エネ運転装置の使用料金)で与えられる使用料金を算出し、この使用料金を前記使用者端末に請求するとともに、(省エネ運転装置の使用料金)の一部を前記省エネ事業者に分配することを特徴とする課金方法。
【0028】
(19)設備の稼動により使用したエネルギー量に基づいて課金を行う課金方法において、
前記設備の使用者が有する使用者端末と、設備を稼動するためのエネルギーを供給するエネルギー供給業者が有する供給業者端末と、仲介業務を行うベンチャー企業が有するベンチャー企業端末とをネットワーク上に接続し、
省エネ事業者が提供する省エネ運転装置を用いて設備を運転することにより達成される削減エネルギー量を省エネ計測手段で計測し、
前記ベンチャー企業端末は省エネ計測手段で計測した削減エネルギー量からエネルギーの使用単価を求め、前記供給業者端末は求めた使用単価をもとに(設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(削減エネルギー量に基づく報酬料金)で与えられる使用料金を算出し、この使用料金を前記使用者端末に請求し、前記ベンチャー企業端末は(削減エネルギー量に基づく報酬料金)の一部を前記供給業者端末に請求し、受け取った料金の一部を、前記省エネ事業者及び省エネ運転装置の所有者に分配することを特徴とする課金方法。
【0029】
(20)前記報酬料金は、省エネ運転装置を調整したことにより装置の性能が向上し、使用エネルギー量が削減されたことに対する報酬をも含むことを特徴とする請求項(1)、(3)、(4)、(6)乃至(19)に記載の課金システム及び課金方法。
【0030】
(21)前記省エネ計測手段は、省エネ運転装置で設備を稼動したことによる設備からの排出ガスの削減量を算出し、この削減量を使用者端末、供給業者端末、ベンチャー企業端末、前記省エネ事業者が有する省エネ事業者端末の少なくとも1つに通知することを特徴とする請求項(1)乃至(20)に記載の課金システム及び課金方法。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下図面を用いて本発明を詳しく説明する。
図1は本発明の一実施例を示す構成図である。
図1で、ネットワーク10上には、使用者端末20、エネルギー供給業者端末30、省エネ事業者端末40、課金端末50が接続されている。
なお、図では1つのネットワーク上に各端末が接続された例を示しているが、これらの端末は異なるネットワーク上に接続されていてもよい。各端末が相互に通信できる構成になっていればよい。
【0032】
使用者端末20は設備21の使用者が有する端末である。設備21は、例えば空調設備である。エネルギー供給業者端末30は、設備21を稼動するためのエネルギーを供給するエネルギー供給業者が有する端末である。
なお、エネルギー供給業者は、例えば電気会社、ガス会社等である。実施例ではエネルギー供給業者が電力会社である場合を例に説明する。
省エネ部200には、省エネ運転装置22と省エネ計測手段23が設けられている。
省エネ事業者端末40は、省エネ運転装置22を提供する省エネ事業者が有する端末である。省エネ運転装置22は設備21を省エネ運転する。
【0033】
省エネ計測手段23は、設備21を省エネ運転装置22を導入しないで稼動したときに使用する電力量の推定値を算出する。この推定値と、設備21を省エネ運転装置22を用いて稼動したときに使用する電力量の差分をとる。これによって、設備21を省エネ運転することにより達成される削減電力量を計測する。省エネ計測手段23には、省エネ運転装置22を導入しないで稼動したときに使用する電力量の推定値を算出するための測定装置と、省エネ運転装置22を用いて稼動したときに使用する電力量を計測する電力計が設けられている。計測値の改竄防止のため、電力計は隠蔽された構造になっている。測定装置は過去における電力使用量や、各種パラメータをもとに電力量の推定値を算出する。
【0034】
課金端末50は、省エネ計測手段23で計測した削減電力量から電力の使用単価を求める。
供給業者端末30は、課金手段51で求めた使用単価をもとに(設備を省エネ運転したときの電力使用料金)+(削減電力量に基づく報酬料金)で与えられる使用料金を算出し、この使用料金を使用者端末20に請求するとともに、(削減電力量に基づく報酬料金)の一部を省エネ事業者に分配する。
【0035】
このような課金方式にしたことにより、使用者、電力会社、省エネ事業者のいずれもが利益を享受できる。各社が受ける利益は次のとおりである。
(a)使用者の利益
(設備21を省エネ運転したときの電力使用料金)+(削減電力量に基づく報酬料金)は、(設備21を通常運転したときの電力使用料金)よりも少額に設定している。これによって、使用者は省エネ運転導入の利益を享受できる。
(b)電力会社の利益
電力会社は、(設備21を省エネ運転したときの電力使用料金)に(削減電力量に基づく報酬料金)を加えた料金を受け取る。(削減電力量に基づく報酬料金)の一部は省エネ事業者に支払うが、残りは電力会社が受け取る。これによって、電力会社も利益を享受できる。
(c)省エネ事業者の利益
(削減電力量に基づく報酬料金)の一部を受け取ることにより利益を享受できる。
課金にあたって省エネ運転装置購入のためのイニシャルコストは徴収しない。また、省エネ運転装置の性能向上、コミッショニング等により調整の精度を上げることで、より多くの利益を享受できる。
(d)使用者、電力会社、省エネ事業者の全てが省エネを行えば行うほど利益が上がるので、CO2排出量の削減に大きく貢献する。
【0036】
設備を省エネ運転したときの電力料金単価は次のようにして求める。
省エネ運転装置を使わないで設備を通常運転したときの電力料金単価をaとする。設備を省エネ運転したときの電力料金単価をbとする。
省エネ運転装置を導入しないで設備を通常運転したときに使用する電力量の推定値をXとする。設備を省エネ運転したときに使用する電力量をYとする。
省エネ運転による削減電力量はX−Yとなる。削減電力量に対する課金割合をtとすると、削減電力量に対して課金を施した見かけ電力使用量Pは次のとおりになる。
P=t(X−Y)+Y
従って、見かけ電力使用量に対する電力使用料金は次のとおりとなる。
aP=a{t(X−Y)+Y}
aP=bYとすることから、
bY=a{t(X−Y)+Y} (1)
b=a{t(X−Y)/Y+1} (2)
となる。つまり、
省エネ電力料金単価
=通常電力料金単価×{(課金割合×削減電力量÷省エネ導入後電力使用量)+1}
となる。
課金割合tは、関係者間で取り決めた値である。関係者は、例えば使用者、省エネ事業者、電力会社等である。課金割合tは契約を更新するときに変わることがある。X>Yとするにはt<1とする。
【0037】
図2は図1のシステムにおける課金手順を示した説明図である。図2で前出の図と同一のものは同一符号を付ける。図に付けた符号順に従って動作を説明する。
(A)使用者端末20は、省エネ計測手段23から得た計測データをネットワーク経由で課金端末50に送る。
(B)課金端末50は、送られてきた計測データをもとに演算を行い、(2)式から電力の使用単価bを求める。求めた使用単価bを供給業者端末30に通知する。
【0038】
(C)供給業者端末30は、課金端末50で求めた使用単価bをもとに、(1)式を用いて(設備を省エネ運転したときの電力使用料金)+(削減電力量に基づく報酬料金)で与えられる使用料金を算出する。算出した使用料金を使用者端末20に請求する。これによって、使用者が電力会社(エネルギー供給者)に使用料金を支払う。支払は、EC(Electronic Commerce)により行っても、通常の銀行振込手続により行ってもよい。
(D)供給業者端末30は、受け取った使用料金の中で、(削減電力量に基づく報酬料金)の一部を省エネ事業者に分配する。分配した料金の省エネ事業者への支払は、ECにより行っても、通常の銀行振込手続により行ってもよい。
このようにして使用者、電力会社、省エネ事業者との間で料金の支払が行われる。
【0039】
図3は課金端末50の具体的構成例を示した図である。
図3で、課金手段51は省エネ計測手段23から得た計測データをもとに使用単価bを求める。
稼動監視手段52は、設備の稼動状況を監視する。省エネ計測手段23は、稼動監視手段52の監視結果をもとに、設備が停止してエネルギー使用量が減じたのか、省エネ運転の実行によりエネルギー使用量が減じたのかを識別する。この識別結果に基づいて省エネ効果による報酬料金を取るかどうかを判別する。
【0040】
省エネ計測手段23は、算出した削減電力量と、省エネ運転したときのエネルギー使用量の少なくとも一方を使用者端末20に通知する。これにより、使用者は省エネ効果を認識できる。また、省エネ事業者端末40にも算出した削減電力量と、省エネ運転したときのエネルギー使用量の少なくとも一方を通知してもよい。
また、省エネ計測手段23は、省エネ運転装置で設備を稼動したことによる設備からの排出ガスの削減量を算出し、この削減量を使用者端末20、供給業者端末30、省エネ事業者端末40、ベンチャー企業端末60の少なくとも1つに通知する。排出ガスは、例えばCO2である。
【0041】
なお、使用者だけでなく電力会社でも省エネ効果を認識できるようにしてもよい。この場合、通知手段53は、削減電力量と省エネ運転時のエネルギー使用量の少なくとも一方を供給業者端末30に通知する。また、通知手段53が通知するのではなく、供給業者端末30が省エネ計測手段23にアクセスし、削減電力量と省エネ運転時のエネルギー使用量の少なくとも一方の情報を取得してもよい。
【0042】
記憶手段54は、削減電力量と省エネ運転時のエネルギー使用量の少なくとも一方の情報を指定期間にわたり蓄積しておく。省エネ計測手段23の計測結果を供給業者端末30に送ることができなかった場合等に備えて記憶手段54を設けている。
【0043】
疑義検出手段55は、省エネ計測手段23の計測値に疑義があるかどうかを検出する。疑義の検出手法としては、例えば電力使用量が通常の使用量トレンドから逸脱しているかどうかに基づいて判断する統計的な検出手法や、電力計測装置と省エネ計測手段23との通信接続状態の記録等を用いた検出手法等がある。
通報手段56は、疑義検出手段55の検出結果に疑義がある場合は供給業者端末30に通報する。疑義検出手段55の検出手法は隠蔽されている。例えば、特定のパスワードが入力されると検出手法の隠蔽を解除できる。また、疑義検出手段55は、隠蔽された検出手法を解析しようとするアクセスに対して警告を発生する。
【0044】
なお、省エネ計測手段23の計測値、計測値の算出に用いるパラメータの少なくとも一方は隠蔽されていてもよい。
【0045】
設定手段57は、省エネ計測手段23を動作を禁止するように設定する。これによって、省エネ対象となる設備の改造や稼動停止等の場合に、省エネ計測手段23が疑義を誤検出しない。改造、稼動停止等が終了したときに設定を解除すると、省エネ計測手段23の動作が復旧する。
【0046】
なお、省エネ計測手段23で設備単体の削減電力量を算出するようにしてもよい。また、事業所全体の削減電力量を算出してもよい。事業所全体の削減電力量は、事業所にある複数の設備に省エネ運転装置をそれぞれ設置し、これらの設備における削減電力量を省エネ計測手段23で計測し、計測値を積算することによって求める。ある設備の削減電力量をxi−yiとすると、事業所全体の削減電力量X−YはΣ(xi−yi)から算出する。
また、事業所の中で、省エネ運転装置を用いていない設備に対しては一般契約をして使用単価aに基づいて課金し、省エネ運転装置を用いている設備に対しては特別契約をして使用単価bに基づいて課金するようにしてもよい。
【0047】
図4は本発明の他の実施例を示す構成図である。
この実施例と図1の実施例との相違点は、ネットワーク10上にベンチャー企業端末60を設けた点である。ベンチャー企業端末60は、仲介業務を行うベンチャー企業が有する端末である。ベンチャー企業端末60は課金手段を有する。ベンチャー企業端末60は、使用者、電力会社、省エネ事業者、省エネ運転装置の所有者の間で課金、支払等の仲介を行う。
【0048】
課金は次のようにして行う。
ベンチャー企業端末60は省エネ計測手段23で計測した削減電力量から(2)式を用いて電力の使用単価bを求める。求めた使用単価bを供給業者端末30に通知する。
供給業者端末30は使用単価bをもとに(設備を省エネ運転したときの電力使用料金)+(削減電力量に基づく報酬料金)で与えられる使用料金を算出し、この使用料金を使用者端末20に請求する。
ベンチャー企業端末60は(削減電力量に基づく報酬料金)の一部を供給業者端末30に請求し、受け取った料金の一部を、省エネ事業者及び省エネ運転装置の所有者に分配する。
【0049】
図5は図4のシステムにおける課金手順を示した説明図である。図に付けた符号順に従って動作を説明する。
(A)使用者端末20は、省エネ計測手段23から得た計測データをネットワーク経由でベンチャー企業端末60に送る。
(B)ベンチャー企業端末60は、送られてきた計測データをもとに演算を行い、(2)式から電力の使用単価bを求める。求めた使用単価bを供給業者端末30に通知する。
【0050】
(C)供給業者端末30は、ベンチャー企業端末60から通知された使用単価bをもとに、(1)式を用いて(設備を省エネ運転したときの電力使用料金)+(削減電力量に基づく報酬料金)で与えられる使用料金を算出する。算出した使用料金を使用者端末20に請求する。これによって、使用者が電力会社(エネルギー供給者)に使用料金を支払う。支払は、ECにより行っても、通常の銀行振込手続により行ってもよい。
(D)供給業者端末30は、受け取った使用料金の中で、(削減電力量に基づく報酬料金)の一部をベンチャー企業に支払う。支払は、ECにより行っても、通常の銀行振込手続により行ってもよい。
(E)ベンチャー企業端末60は、受け取った料金の一部を、省エネ事業者及び省エネ運転装置の所有者X、Yに分配する。分配金の支払は、ECにより行っても、通常の銀行振込手続により行ってもよい。
【0051】
このようにしてベンチャー企業端末60を介在して使用者、電力会社、省エネ事業者、所有者との間で料金の支払が行われる。なお、ベンチャー企業は、使用者、電力会社、省エネ事業者、所有者等が共同出資して設立した企業にしてもよい。
ベンチャー企業端末60は、CO2排出の削減量の情報をネットワークを介して入手できるため、排出権取引の仲介を行ってもよい。設備を省エネ運転した結果、排出したCO2量が減り、国、地域等から排出されたCO2総量が目標値を下回ったときに、余った分を他の国、地域等に売ることができる。この売買の仲介をベンチャー企業端末60により行う。
【0052】
なお、使用者端末20に対して課金する料金は、(設備21を省エネ運転したときの電力使用料金)+(省エネ運転装置の使用料金)であってもよい。この場合は、電力会社が受け取った(省エネ運転装置の使用料金)の一部を省エネ事業者に支払うように供給業者端末に対して請求する。(設備を省エネ運転したときの電力使用料金)+(省エネ運転装置の使用料金)は、(設備を通常運転したときの電力使用料金)よりも少額に設定する。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば次の効果が得られる。
【0054】
請求項1に記載の発明では、使用者がエネルギー使用料金と省エネの報酬料金をエネルギー供給業者に支払い、エネルギー供給業者が受け取った省エネの報酬料金の一部を省エネ事業者に支払うように請求している。
このため、使用者は省エネによるエネルギー使用料金低減の利益を享受する。エネルギー供給業者はエネルギー使用料金と省エネの報酬料金を受け取ることによる利益を享受する。省エネ事業者は省エネの報酬料金の一部を受け取ることによる利益を享受する。省エネ運転装置を購入するためのイニシャルコストは発生しない。
これによって、イニシャルコストを発生させないで省エネ装置を導入でき、設備の使用者(顧客)、エネルギー供給事業者、省エネ事業者のいずれもが利益を享受できる算定方式で課金がなされる課金システムを実現した。
【0055】
請求項2記載の発明では、省エネ運転装置の使用料金を請求することによって、イニシャルコストを発生させないで省エネ装置を導入でき、設備の使用者(顧客)、エネルギー供給事業者、省エネ事業者のいずれもが利益を享受できる算定方式で課金がなされる課金システムを実現した。
【0056】
請求項3記載の発明では、使用者、電力会社、省エネ事業者、所有者との間における料金の支払を仲介するベンチャー企業端末を設けた。ベンチャー企業端末は第三者的な立場で存在する。このため、課金を行うのにあたって中立性が保たれ、省エネ事業者等からの認知が得られやすくなり、ひいては省エネ事業の発展に大きく貢献する。
【0057】
請求項4記載の発明では、(設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(削減エネルギー量に基づく報酬料金)は、(設備を通常運転したときのエネルギー使用料金)よりも少額に設定しているため、使用者は省エネ運転による利益を享受できる。
【0058】
請求項5記載の発明では、(設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(省エネ運転装置の使用料金)は、(設備を通常運転したときのエネルギー使用料金)よりも少額に設定しているため、使用者は省エネ運転による利益を享受できる。
【0059】
請求項6記載の発明では、設備の稼動状況を監視する稼動監視手段を設け、この稼動監視手段の監視結果をもとに、設備が停止してエネルギー使用量が減じたのか、省エネ運転の実行によりエネルギー使用量が減じたのかを識別している。
これによって、設備が稼動していないときに省エネ効果による報酬料金を取ることを防止できる。
【0060】
請求項7記載の発明では、省エネ計測手段で算出した削減電力量と、省エネ運転したときのエネルギー使用量の少なくとも一方を使用者端末に通知するため、使用者は省エネ効果を認識できる。
【0061】
請求項8記載の発明では、省エネ計測手段で算出した削減電力量と、省エネ運転したときのエネルギー使用量の少なくとも一方を供給業者端末に通知するため、エネルギー供給業者は省エネ効果を認識できる。
【0062】
請求項9記載の発明では、供給業者端末は、省エネ計測手段にアクセスし、省エネ計測手段で算出した削減電力量と、省エネ運転したときのエネルギー使用量の少なくとも一方の情報を取得するため、エネルギー供給業者は省エネ効果を認識できる。
【0063】
請求項10記載の発明では、省エネ計測手段で算出した削減電力量と、省エネ運転したときのエネルギー使用量の少なくとも一方の情報を指定期間にわたり蓄積しておく記憶手段を設けた。このため、省エネ計測手段の計測結果を供給業者端末に送ることができなかった場合でも再度情報を送ることができる。
【0064】
請求項11記載の発明では、省エネ計測手段の計測値に疑義があるかどうかを検出する疑義検出手段を設け、検出結果に疑義がある場合は供給業者端末に通報する。このため、公正な計測値を保証できる。
【0065】
請求項12乃至14に記載の発明では、疑義検出手段の検出手法は隠蔽され、特定のパスワードが入力されると検出手法の隠蔽が解除され、隠蔽された検出手法を解析しようとするアクセスに対して警告を発生する。これによって、疑義検出手段の検出手法のセキュリティを保証できる。
【0066】
請求項15記載の発明では、省エネ計測手段の計測値、計測値の算出に用いるパラメータの少なくとも一方は隠蔽されているため、エネ計測手段の計測値の真正性を保証できる。
【0067】
請求項16記載の発明では、省エネ計測手段を禁止するように設定する設定手段を設けた。このため、省エネ対象となる設備の改造や稼動停止等の場合に、省エネ計測手段が疑義を誤検出することを防止できる。
【0068】
請求項17及び18に記載の発明では、イニシャルコストを発生させないで省エネ装置を導入でき、設備の使用者(顧客)、エネルギー供給事業者、省エネ事業者のいずれもが利益を享受できる算定方式で課金がなされる課金方法を実現した。
【0069】
請求項19記載の発明では、課金を行うのにあたって省エネ事業者等からの認知が得られやすくなり、ひいては省エネ事業の発展に大きく貢献する課金方法を実現した。
【0070】
請求項20記載の発明では、省エネ運転装置を調整したことにより装置の性能が向上し、使用エネルギー量が削減されたことに対する報酬をも含むため、省エネ事業者は、省エネ運転装置を調整したことによる性能向上に対して報酬を得ることができる。省エネ事業者は、装置調整等のノウ・ハウについても報酬が得られる。省エネ事業者は、装置を設置するのみでなく、より多くの報酬が得られるように装置調整の精度を高めるようになる。これによって、省エネ運転装置の性能向上に寄与することになる。
【0071】
請求項21記載の発明では、省エネ計測手段は、省エネ運転装置で設備を稼動したことによる設備からの排出ガスの削減量を算出し、この削減量を使用者端末、供給業者端末、ベンチャー企業端末、省エネ事業者が有する省エネ事業者端末の少なくとも1つに通知する。これにより、例えばCO2ガスの排出削減量を各端末で認識できる。これによって、本発明は排出権取引を支援できる。また、経時的なコミッショニングツールとしても有効に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1のシステムにおける課金手順を示した説明図である。
【図3】課金端末の具体的構成例を示した図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図5】図4のシステムにおける課金手順を示した説明図である。
【符号の説明】
10 ネットワーク
20 使用者端末
21 設備
22 省エネ運転装置
23 省エネ計測手段
30 供給業者端末
40 省エネ事業者端末
50 課金端末
52 稼動監視手段
53 通知手段
54 記憶手段
55 疑義検出手段
56 通報手段
57 設定手段
60 ベンチャー企業端末

Claims (21)

  1. 設備の稼動により使用したエネルギー量に基づいて課金を行う課金システムにおいて、
    前記設備の使用者が有する使用者端末と、設備を稼動するためのエネルギーを供給するエネルギー供給業者が有する供給業者端末とをネットワーク上に接続し、
    省エネ事業者が提供する省エネ運転装置と、
    この省エネ運転装置を用いて設備を運転することにより達成される削減エネルギー量を計測する省エネ計測手段と、
    省エネ計測手段で計測した削減エネルギー量からエネルギーの使用単価を求める課金手段と、を有し、前記供給業者端末は、前記課金手段で求めた使用単価をもとに(設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(削減エネルギー量に基づく報酬料金)で与えられる使用料金を算出し、この使用料金を前記使用者端末に請求するとともに、(削減エネルギー量に基づく報酬料金)の一部を前記省エネ事業者に分配することを特徴とする課金システム。
  2. 設備の稼動により使用したエネルギー量に基づいて課金を行う課金システムにおいて、
    前記設備の使用者が有する使用者端末と、設備を稼動するためのエネルギーを供給するエネルギー供給業者が有する供給業者端末とをネットワーク上に接続し、
    省エネ事業者が提供する省エネ運転装置と、
    この省エネ運転装置を用いて設備を運転することにより達成される削減エネルギー量を計測する省エネ計測手段と、
    省エネ計測手段で計測した削減エネルギー量からエネルギーの使用単価を求める課金手段と、を有し、前記供給業者端末は、前記課金手段で求めた使用単価をもとに(設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(省エネ運転装置の使用料金)で与えられる使用料金を算出し、この使用料金を前記使用者端末に請求するとともに、(省エネ運転装置の使用料金)の一部を前記省エネ事業者に分配することを特徴とする課金システム。
  3. 設備の稼動により使用したエネルギー量に基づいて課金を行う課金システムにおいて、
    前記設備の使用者が有する使用者端末と、設備を稼動するためのエネルギーを供給するエネルギー供給業者が有する供給業者端末と、仲介業務を行うベンチャー企業が有するベンチャー企業端末とをネットワーク上に接続し、
    省エネ事業者が提供する省エネ運転装置と、
    この省エネ運転装置を用いて設備を運転することにより達成される削減エネルギー量を計測する省エネ計測手段とを有し、
    前記ベンチャー企業端末は省エネ計測手段で計測した削減エネルギー量からエネルギーの使用単価を求め、前記供給業者端末は求めた使用単価をもとに(設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(削減エネルギー量に基づく報酬料金)で与えられる使用料金を算出し、この使用料金を前記使用者端末に請求し、前記ベンチャー企業端末は(削減エネルギー量に基づく報酬料金)の一部を前記供給業者端末に請求し、受け取った料金の一部を、前記省エネ事業者及び省エネ運転装置の所有者に分配することを特徴とする課金システム。
  4. (設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(削減エネルギー量に基づく報酬料金)は、(設備を通常運転したときのエネルギー使用料金)よりも少額に設定したことを特徴とする請求項1または3に記載の課金システム。
  5. (設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(省エネ運転装置の使用料金)は、(設備を通常運転したときのエネルギー使用料金)よりも少額に設定したことを特徴とする請求項2に記載の課金システム。
  6. 設備の稼動状況を監視する稼動監視手段を有し、
    前記省エネ計測手段は、前記稼動監視手段の監視結果をもとに、設備が停止してエネルギー使用量が減じたのか、省エネ運転の実行によりエネルギー使用量が減じたのかを識別することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の課金システム。
  7. 前記省エネ計測手段は、算出した削減電力量と、省エネ運転したときのエネルギー使用量の少なくとも一方を前記使用者端末に通知することを特徴とする請求項1、3、4のいずれかに記載の課金システム。
  8. 省エネ計測手段で算出した削減電力量と、省エネ運転したときのエネルギー使用量の少なくとも一方を、前記供給業者端末と省エネ事業者が有する省エネ事業者端末の少なくとも一方に通知する通知手段を有することを特徴とする請求項7に記載の課金システム。
  9. 前記供給業者端末は、省エネ計測手段にアクセスし、省エネ計測手段で算出した削減電力量と、省エネ運転したときのエネルギー使用量の少なくとも一方の情報を取得することを特徴とする請求項7に記載の課金システム。
  10. 前記省エネ計測手段で算出した削減エネルギー量と、省エネ運転したときのエネルギー使用量の少なくとも一方の情報を指定期間にわたり蓄積しておく記憶手段を有することを特徴とする請求項1、3、4、6乃至9のいずれかに記載の課金システム。
  11. 前記省エネ計測手段の計測値に疑義があるかどうかを検出する疑義検出手段と、
    この疑義検出手段の検出結果に疑義がある場合は前記供給業者端末に通報する通報手段と、を有することを特徴とする請求項1、3、4、6乃至10のいずれかに記載の課金システム。
  12. 前記疑義検出手段の検出手法は隠蔽されていることを特徴とする請求項11に記載の課金システム。
  13. 前記疑義検出手段は、特定のパスワードが入力されると検出手法の隠蔽を解除することを特徴とする請求項12に記載の課金システム。
  14. 前記疑義検出手段は、隠蔽された検出手法を解析しようとするアクセスに対して警告を発生することを特徴とする請求項12に記載の課金システム。
  15. 省エネ計測手段の計測値、計測値の算出に用いるパラメータの少なくとも一方は隠蔽されていることを特徴とする請求項1乃至14に記載の課金システム。
  16. 前記省エネ計測手段の動作を禁止するように設定する設定手段を有することを特徴とする請求項1、3、4、6乃至15のいずれかに記載の課金システム。
  17. 設備の稼動により使用したエネルギー量に基づいて課金を行う課金方法において、
    前記設備の使用者が有する使用者端末と、設備を稼動するためのエネルギーを供給するエネルギー供給業者が有する供給業者端末とをネットワーク上に接続し、
    省エネ事業者が提供する省エネ運転装置を用いて設備を運転することにより達成される削減エネルギー量を省エネ計測手段で計測し、計測した削減エネルギー量からエネルギーの使用単価を求め、
    前記供給業者端末は、求めた使用単価をもとに(設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(削減エネルギー量に基づく報酬料金)で与えられる使用料金を算出し、この使用料金を前記使用者端末に請求するとともに、(削減エネルギー量に基づく報酬料金)の一部を前記省エネ事業者に分配することを特徴とする課金方法。
  18. 設備の稼動により使用したエネルギー量に基づいて課金を行う課金方法において、
    前記設備の使用者が有する使用者端末と、設備を稼動するためのエネルギーを供給するエネルギー供給業者が有する供給業者端末とをネットワーク上に接続し、
    省エネ事業者が提供する省エネ運転装置を用いて設備を運転することにより達成される削減エネルギー量を省エネ計測手段で計測し、計測した削減エネルギー量からエネルギーの使用単価を求め、
    前記供給業者端末は、求めた使用単価をもとに(設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(省エネ運転装置の使用料金)で与えられる使用料金を算出し、この使用料金を前記使用者端末に請求するとともに、(省エネ運転装置の使用料金)の一部を前記省エネ事業者に分配することを特徴とする課金方法。
  19. 設備の稼動により使用したエネルギー量に基づいて課金を行う課金方法において、
    前記設備の使用者が有する使用者端末と、設備を稼動するためのエネルギーを供給するエネルギー供給業者が有する供給業者端末と、仲介業務を行うベンチャー企業が有するベンチャー企業端末とをネットワーク上に接続し、
    省エネ事業者が提供する省エネ運転装置を用いて設備を運転することにより達成される削減エネルギー量を省エネ計測手段で計測し、
    前記ベンチャー企業端末は省エネ計測手段で計測した削減エネルギー量からエネルギーの使用単価を求め、前記供給業者端末は求めた使用単価をもとに(設備を省エネ運転したときのエネルギー使用料金)+(削減エネルギー量に基づく報酬料金)で与えられる使用料金を算出し、この使用料金を前記使用者端末に請求し、前記ベンチャー企業端末は(削減エネルギー量に基づく報酬料金)の一部を前記供給業者端末に請求し、受け取った料金の一部を、前記省エネ事業者及び省エネ運転装置の所有者に分配することを特徴とする課金方法。
  20. 前記報酬料金は、省エネ運転装置を調整したことにより装置の性能が向上し、使用エネルギー量が削減されたことに対する報酬をも含むことを特徴とする請求項1、3、4、6乃至19に記載の課金システム及び課金方法。
  21. 前記省エネ計測手段は、省エネ運転装置で設備を稼動したことによる設備からの排出ガスの削減量を算出し、この削減量を使用者端末、供給業者端末、ベンチャー企業端末、前記省エネ事業者が有する省エネ事業者端末の少なくとも1つに通知することを特徴とする請求項1乃至20に記載の課金システム及び課金方法。
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JP2017016491A (ja) * 2015-07-03 2017-01-19 ダイキン工業株式会社 提供金額演算システム

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