【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電子レンジ，炊飯器、電気ポット，ホットプレートなどの各種調理機能を備えた調理器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
この種の多機能の調理器として、例えば特許文献１には、炊飯コースの選択に際して、押しボタン式のメニュースイッチを押す毎に、白米コース，かためコース，やわらかめコース，精米したてコース，早炊きコース，白米コースの順に炊飯コースが循環的に切り換わると共に、別の押しボタン式の健康コーススイッチを押す毎に、玄米コース，三分づき米コース，五分づき米コース，七分づき米コース，おかゆコース，玄米コースの順に炊飯コースが循環的に切り換わり、選択された一つの炊飯コースが、ＬＣＤに形成したコース指示部により表示される炊飯器が開示されている。
【０００３】
また、上記炊飯コースのような調理動作に直接関わる機能（調理機能）のみならず、現在時刻をカウントし表示する時計機能や、現在時刻が予約時刻に合致したときに調理動作を開始または終了させる予約機能などの調理動作に付帯した機能（調理付帯機能）を備えた多機能調理器も、例えば特許文献２などにおいて知られている。この特許文献２では、切状態において時計スイッチを押すと、現在時刻の調整が可能なモードに移行し、ここで時スイッチや分スイッチを押動操作すると、ＬＣＤに表示される現在時刻の時桁や分桁が１づつ増加すると共に、切状態において予約スイッチを押すと、予約時刻の調整が可能なモードに移行し、ここで時スイッチや分スイッチを押動操作すると、ＬＣＤに表示される予約時刻の時桁や分桁が１づつ増加する調理器としての保温釜が開示されている。
【０００４】
【特許文献１】
特開２００１−８８２１号公報
【特許文献２】
特開２００１−３７６３６号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献１や特許文献２に開示される調理器は、いずれも多機能の機能選択を行なう複数のスイッチ類を操作パネルの周辺に配置する必要があるため、スイッチの数が多くなって複雑感があり、また機能が増える程より使いにくい状況となる。また上記特許文献１や特許文献２では、所望の炊飯コースや時刻を選択するまでに、スイッチボタンを何度も押さなければならず、また所望する炊飯コースや時刻を通り越してスイッチボタンを余分に誤操作してしまうと、さらにスイッチボタンを何度も押す手間がかかる。
【０００６】
また別な問題として、この種の調理器では使用寿命を考慮して、電気部品，電子部品，機構部品などの各部品や、材料や、組立品の使用寿命を設定している。しかし、製品に故障が生じた場合に、その製品の製造年表示を基にユーザーの使用時間を推定するが、実際に製品が運転稼動した時間は推定が困難で、製造年表示から推定した使用寿命時間よりも短い時間で製品に故障が発生した場合、故障の発生した部品の使用寿命が短いと判断され、その部品について過度に長い寿命時間が要求される不具合がある。
【０００７】
さらに、通常の保証使用期間を超えて製品が使用された場合でも、上述のように実際の使用時間が分らないので、故障の原因が製品の寿命によるのか、使用上の問題であるのか、あるいは寿命（摩耗寿命）ではなく偶発的なものによるのかが分りにくい。そのため、故障の原因が製品の使用寿命によるものであれば、ユーザーは新しい製品を購入することで理解できるが、実際の使用時間が把握できない以上、製品の問題（欠点）として考えてしまう場合が多いといった問題がある。
【０００８】
本発明は、上記した諸事情を考慮してなされたものであり、機能が増加した場合でも複雑感を緩和できて、選択操作が容易であり、また誤って選択した場合でも容易に修復が可能であると共に、極めて合理的な動作で選択と開始を操作できる使用性に優れた調理器を提供することを第１の目的とする。
【０００９】
また本発明は、使用感覚との違いがない状態で、使用者が実際の使用時間を容易に把握することができる調理器を提供することを第２の目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項１の調理器では、一つの共通する選択手段を操作するだけで、複数の調理機能の中で所望する調理機能を選択することができるので、調理機能が増加した場合でもスイッチボタンの数を増やす必要がなく、複雑感を緩和できる。しかも、調理機能の数が増えても、選択手段を操作するだけで特定の調理機能を容易に選択でき、誤って別の調理機能を選択した場合でも、選択手段を操作すれば容易に修復が可能で、所望の調理機能をすぐに選択できる。
【００１１】
また、調理機能を選択する選択手段を押動操作することで、その選択した調理機能が開始するので、調理機能を選択する際に使用した選択手段から指を離すことなく、選択手段の操作に続けて、そのまま選択手段を押せばよく、極めて合理的な動作で調理機能の選択と開始の操作を行なうことができる。しかも、開始手段と選択手段とを兼用させ一体化させることで、スイッチ数を減らすことができる。
【００１２】
本発明の請求項２の調理器では、一つの共通する選択手段を操作するだけで、複数の調理機能の中で所望する調理機能を選択することができるので、調理機能が増加した場合でもスイッチボタンの数を増やす必要がなく、複雑感を緩和できる。しかも、調理機能の数が増えても、選択手段を操作するだけで特定の調理機能を容易に選択でき、誤って別の調理機能を選択した場合でも、選択手段を操作すれば容易に修復が可能で、所望の調理機能をすぐに選択できる。
【００１３】
また、調理機能を選択する選択手段を押動操作することで、その選択した調理機能が開始するので、調理機能を選択する際に使用した選択手段から指を離すことなく、選択手段の操作に続けて、そのまま選択手段を押せばよく、極めて合理的な動作で調理機能の選択と開始の操作を行なうことができる。しかも、開始手段と選択手段とを兼用させ一体化させることで、スイッチ数を減らすことができる。
【００１４】
さらに、調理機能の選択や動作開始のみならず、予約の調整や開始を同じ選択手段で操作できるようになる。したがって、時刻調整用のスイッチの数を少なくすることができる。
【００１５】
また、とりわけ予約時刻に調理を開始あるいは終了させる予約機能は、毎日定期的に使用する可能性が高いものであるが、専用の予約手段により、予約を可能にする状態に、手間を掛けずに移行することができる。さらに、予約手段が単独に設けられているので、選択手段により予約時刻を変更する必要のない場合は、最初に予約手段を操作して予約時刻を呼出し、次に選択手段を押す２回の操作だけで予約動作が開始し、従来と同等の操作性が確保できる。
【００１６】
本発明の請求項３の調理器では、一つの共通する選択手段を操作するだけで、複数の調理機能の中で所望する調理機能を選択することができるので、調理機能が増加した場合でもスイッチボタンの数を増やす必要がなく、複雑感を緩和できる。しかも、調理機能の数が増えても、選択手段を操作するだけで特定の調理機能を容易に選択でき、誤って別の調理機能を選択した場合でも、選択手段を操作すれば容易に修復が可能で、所望の調理機能をすぐに選択できる。
【００１７】
また、調理機能を選択する選択手段を押動操作することで、その選択した調理機能が開始するので、調理機能を選択する際に使用した選択手段から指を離すことなく、選択手段の操作に続けて、そのまま選択手段を押せばよく、極めて合理的な動作で調理機能の選択と開始の操作を行なうことができる。しかも、開始手段と選択手段とを兼用させ一体化させることで、スイッチ数を減らすことができる。
【００１８】
さらに、調理機能の選択や動作開始のみならず、予約の調整や開始を同じ選択手段で操作できるようになる。したがって、時刻調整用のスイッチの数を少なくすることができる。
【００１９】
さらに、調理機能の数が多くなった場合でも、その調理機能の各分類毎に調理機能群を設定し、特定の調理機能群を選定する調理群選択手段を設けることにより、例えば毎日の使用の中で、使用者が主に選択を希望する調理機能群を優先的に選択でき、より使用性が向上する。また、選択手段を表示手段の側方向に配置しているので、選択手段の操作時に表示手段が手で邪魔されず、視認性が向上する。
【００２０】
本発明の請求項４の調理器では、機器を開始してからの使用時間を表示するので、使用者は表示される使用時間から、製品の点検時期や交換時期を容易に把握できる。また、製品が故障した場合に、その原因が使用寿命に起因しているのか否かが分り、故障原因が特定できない不安を緩和できる。
【００２１】
また、加熱手段を使用している時間だけを使用時間として表示するので、使用者が実際にスイッチなどを押して使用した時間が表示され、使用感覚との違いがない状態で、使用者が実際の使用時間を容易に把握することができる。さらに実際の製品寿命は、加熱手段の使用時間が直接関連しているので、製品としての使用寿命を表示する上でも問題は生じない。
【００２２】
【発明の実施形態】
以下、本発明における調理器の一実施例を、添付図面を参照しながら説明する。なお、本実施例における調理器は炊飯器である。
【００２３】
炊飯器全体の構成を示す図１において、１は炊飯器の外郭をなす本体、２は本体１の前面上部に備えた操作パネルであり、本体１の内部には有底筒状の内鍋３が着脱可能に設けられる。内鍋３は被調理物である水や米を収容するもので、この内鍋３を加熱するための電熱ヒータや誘導加熱コイルなどの加熱手段４が、内鍋３の外底面から側面下部にかけて対向配置されている。また５は、内鍋３の温度を検出するサーミスタなどの温度検出手段であり、この温度検出手段５からの温度情報に基づいて、後述する制御手段４１が加熱手段４の通断電や加熱出力などを制御するようになっている。
【００２４】
７は内鍋３の上面開口部を覆う蓋であって、この蓋７は本体１の後方上部にあるヒンジ（図示せず）を中心として開閉可能に設けられる。また操作パネル２の内方には、表示手段１１や操作手段１２（図２参照）の主たる構成部品を実装するプリント基板８が設けられる。なお、実施例中の操作パネル２およびプリント基板８は本体１に設けられているが、蓋７の前方に設けてもよい。
【００２５】
図２は、前記操作パネル２の正面図である。同図において、操作パネル２は使用者に動作内容を知らしめる表示手段１１と、使用者が指に触れて操作する操作手段１２とを備えている。表示手段１１は、液晶表示器としてのＬＣＤ表示器１３と、動作中の工程をランプで表示する工程表示部たる工程表示ＬＥＤ１４とにより構成される。またＬＣＤ表示器１２の下側には、押しボタン式のメニュースイッチ１５，予約スイッチ１６および切スイッチ１７と、回動可能でかつ押動可能な選択開始スイッチ１８が、操作手段１２として各々配置されている。
【００２６】
メニュースイッチ１５は、これを押す毎に、設定されている調理機能すなわち炊飯コースの変更を可能にする炊飯コース変更メニューと、同じく設定されている調理機能である精米度の変更を可能にする精米度変更メニューと、カウントされている現在時刻の調整を可能にする時計調整メニューが順に呼出され、この時計調整メニューが呼出されている状態でメニュースイッチ１５を押すと、再度炊飯コース変更メニューに戻るようになっている。また予約スイッチ１６は、制御手段４１に記憶されている一乃至複数の予約時刻を呼出して、その調整を可能にするものである。この予約時刻の呼出しを、例えば前記メニュースイッチ１５により行なわせて、スイッチ数の削減を図ることも可能であるが、予約炊飯機能はとりわけ毎日使用する可能性が高いので、メニュースイッチ１５を何度も押して呼出す手間を省くために、本実施例のように予約呼出手段である予約スイッチ１６を、他のスイッチから独立させて専用に設けるのが好ましい。さらに切スイッチ１７は、これを押すと全ての動作が中止して切状態に移行するものである。
【００２７】
選択開始スイッチ１８は、回転操作により炊飯器が保有する複数種の機能の中から特定の調理機能を選択する選択手段としての機能を備えていると共に、その選択した機能による動作を押動操作により開始する動作開始手段としての機能をも備えており、操作パネル２の表面に形成した開口部２０に回転ダイヤル２１が露出した状態で設けられている。ここで図３や図４も参照しながら、選択開始スイッチ１８の構成をより詳細に説明すると、円筒状の前記回転ダイヤル２１は軸体であるダイヤル軸２２を中心として回動可能に支持され、その外周円筒面は使用者の指による摩擦力が作用しやすいように凹凸状に形成されている。また、回転ダイヤル２１の両側面より延設するダイヤル軸２２は、プリント基板８に取付けられた一対の可動軸受２３に軸支される。この可動軸受２３の基部には、可動軸受２３ひいてはダイヤル軸２２を弾性的に上方に持ち上げて、回転ダイヤル２１を操作パネル２側に付勢させるスプリングばねなどの弾性手段２４が設けられる。一方、ダイヤル軸２２に対向した操作パネル２の下側面には、ダイヤル軸２２の上方への動きを規制する軸受２５が取付け固定される。これにより回転ダイヤル２１は、操作パネル２の上面より僅かに上方に突出した位置で押動可能に支持される。なお本実施例の回転ダイヤル２１は、操作パネル２の正面から見て上下方向に回動可能に設けられているが、左右方向に回動可能となるように設けてもよい。
【００２８】
操作スイッチ１８内部のダイヤル軸２２の一側には回転板２７が設けられており、この回転板２７の両側に対向するようにして、回転ダイヤルの２１の回転位置を検出する回転位置センサ２８がプリント基板８上に取付けられる。回転位置センサ２７は、具体的には光センサやホール素子などを利用して構成され、回転ダイヤル２１の回転数をカウントすると共に、回転ダイヤル２１の回転方向を判定して、その検出信号を制御手段４１に送出するものである。また２９は、プリント基板８上に実装されるスイッチ本体３０に対向して、ダイヤル軸２２に設けられたスイッチ押体であり、弾性手段２４の付勢力に逆らって回転ダイヤル２１を指で押すと、スイッチ押体２９によりスイッチ本体３０が押され、内部にあるスイッチ接点（図示せず）がオン状態に切り替わり、回転ダイヤル２１から指を離して押動操作を解除すると、弾性手段２４の付勢力によって回転ダイヤル２１並びにスイッチ押体２９は元の位置に復帰し、スイッチ本体３０からスイッチ押体２９が離れて、スイッチ本体３０のスイッチ接点がオフ状態に切り替わるようになっている。
【００２９】
再度図２に戻って、表示手段１１の構成を説明すると、前記ＬＣＤ１３の外周に沿って操作パネル２には、選択開始スイッチ１８にて選択が可能な各炊飯コースを「白米」，「無洗米」，「おかゆ」，「雑炊」，およびレトルト米飯などの「温め」なる文字で各々示した第１の被指示部３３と、同じく選択開始スイッチ１８にて選択が可能な米の精米度を精白米である「精白」，７分搗きである「７分」，５分搗きである「５分」，３分搗きである「３分」，「玄米」なる文字で各々示した第２の被指示部３４が印刷形成される。また、ＬＣＤ５１とは別に、予約動作中に点灯する予約ランプ１４ａと、炊飯中に点灯する炊飯ランプ１４ｂと、保温中に点灯する保温ランプ１４ｃが、前記工程表示ＬＥＤ１４として各々設けられている。
【００３０】
ＬＣＤ１３は、現在選択されている炊飯コースに対応して第１の被指示部３３を指示する三角形の指示マークからなるコース指示部３５と、現在選択されている精米度に対応して第２の被指示部３４を指示する四角形の指示マークからなる精米度指示部３６と、現在時刻若しくは予約時刻のいずれかを表示する時刻表示部３７と、機器の通電累積時間を表示する使用時間表示部３８をそれぞれ独立して備えている。本実施例では、コース指示部３５が三角形の指示マークで形成され、精米度指示部３６が四角形の指示マークで形成されているが、数字や文字などを使用してもよく、その形態は任意に設定すればよい。
【００３１】
次に、電気的および機能的な構成を図５のブロック図に基づき説明する。同図において、４１は例えば前記プリント基板８に実装されたマイクロコンピュータや周辺の入出力手段などからなる制御手段で、この制御手段４１の入力側ポートには、操作手段１２を構成するメニュースイッチ１５，予約スイッチ１６，切スイッチ１７，選択開始スイッチ１８が接続されると共に、内鍋３の温度を検出する温度検出手段４が接続される。なお、ここでの温度検出手段４は、蓋７の下面の温度を検出する蓋温度検出手段を含めたものでもよい。また制御手段４１の出力側ポートには、内鍋３を加熱する加熱手段４の他に、表示手段１１を構成するＬＣＤ１３や工程表示ＬＥＤ１４が接続される。
【００３２】
制御手段４１は、回転ダイヤル２１を押すことで、同じ回転ダイヤル２１で選択された炊飯コースや精米度に関する調理機能を設定し、その調理機能の動作を実行制御する調理機能制御手段４２と、こうした調理機能の動作に間接的に作用する例えば現在時刻の計時や予約動作を制御する調理付帯機能制御手段４３と、炊飯器としての使用累積時間をカウントして、前記ＬＣＤ１３の使用時間表示部３８に表示させる使用累積時間計時手段４４とを備えている。調理機能制御手段４２は、温度検出手段４にて検出される内鍋３や蓋７の下面の温度に基づき、加熱手段４の通断電や加熱出力を調整して、内鍋３内の被調理物を炊き上げる炊飯制御手段４５と、炊き上がった被調理物を所定温度に維持する保温制御手段４６とを備えており、操作手段１１にて選択および設定された炊飯コースと精米度とにより、内鍋３への加熱条件（加熱および加熱停止に関する時間や温度などの条件）が独自に設定されるようになっている。例えば、「白米」の炊飯コースで「精白」の精米度を選択し設定した場合は、内鍋３に精白米を投入したときに最適な炊き上りになるように、独自の加熱条件が設定される。なお、実施例中の調理機能である炊飯コースや精米度はあくまでも一例に過ぎず、任意に設ければよい。
【００３３】
また調理付帯機能制御手段４３は、現在時刻を計時してＬＣＤ１３の時刻表示部３７に表示させる時計機能としての現在時刻計時手段４７と、予め記憶した予約時刻が現在時刻に一致すると、炊飯が終了して保温に移行するように調理機能制御手段４２を制御する予約炊飯機能としての予約制御手段４８とを備えている。そして、これらの現在時刻および予約時刻の変更や、予約動作の開始に関する各指示が、いずれも共通する選択開始スイッチ１８により行なえるようになっている。なお、実施例中の付帯機能である時計機能や予約炊飯機能はあくまでも一例に過ぎず、任意に設ければよい。
【００３４】
次に、図６および図７の各フローチャートを参照しながら、上記構成についてその作用を説明する。図６のフローチャートは、特に選択開始スイッチ１８に関連する動作手順を示したものである。同図において、本体１への通電は行われているが、調理機能制御手段４２による炊飯や保温，若しくは予約制御手段４８による予約動作が行なわれていない切状態のときに（ステップＳ１）、制御手段４１は予約スイッチ１６が押されたか否かを監視すると共に（ステップＳ２）、メニュースイッチ１５が押されたか否かを監視する（ステップＳ３）。
【００３５】
例えばステップＳ２において、予約スイッチ１６を押してオンすると、予約ランプ１４ａが消灯状態から点滅状態に切り替わると共に、それまで現在時刻を表示していた時刻表示部３７は、予約制御手段４８に記憶されていた予約時刻を表示するようになる。ここで、使用者が予約時刻を変更（可変調整）したい場合には、回転ダイヤル２１を上方向または下方向に回転させる。制御手段４１は回転ダイヤル２１の回転位置と回転方向を回転位置センサ２８からの検出信号により読み取っており（ステップＳ４）、回転ダイヤル２１を上方向に回すと、時刻表示部３７に表示される予約時刻が一定の単位時間（例えば１０分単位）毎に進み、逆に回転ダイヤル２１を上方向に回すと、時刻表示部３７に表示される予約時刻が一定の単位時間（例えば１０分単位）毎に戻る（ステップＳ５）。回転ダイヤル２１をどの程度回せば、予約時刻が単位時間毎に切り替わるのかについては、実際の回転ダイヤル２１の操作性などを考慮して、制御手段４１内の制御プログラムで適宜決定すればよい。そして、時刻表示部３７に所望の予約時刻が表示されるようになったら、一定時間（例えば２０秒）以内に回転ダイヤル２１を指で押して、操作開始スイッチ１８内部のスイッチ本体３０をオンにすれば（ステップＳ６，Ｓ７）、時刻表示部３７に表示される予約時刻が記憶され、この予約時刻に炊飯が終了するように、予約制御手段４８による予約炊飯動作が開始する（ステップＳ８）。このとき、予約ランプ１４ａは点滅状態から点灯状態に切り替わる。
【００３６】
なお、上記ステップＳ４の手順で、予約時刻を変更する必要のない場合には、回転ダイヤル２１を回動させずに一定時間以内にそのまま押せば、ステップＳ８による予約炊飯動作が開始する。またステップＳ２で予約スイッチ１６を押したり、ステップＳ４で回転ダイヤル２１を回動操作した後、回転ダイヤル２１を押さないまま一定時間である２０秒間放置すると、ステップＳ７からステップＳ１に移項して元の切状態に戻り、変更した予約時刻は記憶されないままキャンセルされる。
【００３７】
一方、前記ステップＳ３において、調理群選択手段であるメニュースイッチ１５を一度だけ押すと、炊飯コースの変更を可能にする炊飯コース変更メニューに移行し、それまで設定されていた炊飯コースを表示するコース指示部３５が、点灯状態から点滅状態に切り替わる。このとき、コース指示部３５が点滅指示する炊飯コースを変更したい場合には、回転ダイヤル２１を上方向または下方向に回転させる。制御手段４１は回転ダイヤル２１の回転位置と回転方向を回転位置センサ２８からの検出信号により読み取っており（ステップＳ１１）、回転ダイヤル２１を上方向または下方向に回すと、コース指示部３５の点滅する位置が一方向または他方向に次々と切替わって、選択する炊飯コースが変更する（ステップＳ１２）。例えば本実施例では、コース指示部３５が「白米」を点滅指示しているときに、回転ダイヤル２１を下方向に回すと、コース指示部３５の点滅位置も下方向すなわち「白米」→「無洗米」→「おかゆ」→「雑炊」→「温め」の順に切替わり、再度「白米」に戻る。回転ダイヤル２１を上方向に回した場合は、これとは逆回りに選択される炊飯コースが順次移動する。
【００３８】
一方、前記ステップＳ１１で回転ダイヤル２１を回すことなく、メニュースイッチ１５をもう一度押すと（ステップＳ１３）、今度は精米度の変更を可能にする精米度変更メニューに移行し、それまで設定されていた精米度を表示する精米度指示部３６が、点灯状態から点滅状態に切り替わる。このとき、設定されている精米度を変更したい場合には、回転ダイヤル２１を上方向または下方向に回転させる。制御手段４１は回転ダイヤル２１の回転位置と回転方向を回転位置センサ２８からの検出信号により読み取っており（ステップＳ１４）、回転ダイヤル２１を上方向または下方向に回すと、精米度指示部３６の点滅する位置が一方向または他方向に次々と切替わって、選択される精米度が変更する（ステップＳ１５）。例えば本実施例では、精米度指示部３６が「精白」を点滅指示しているときに、回転ダイヤル２１を下方向に回すと、精米度指示部３６の点滅位置は右方向すなわち「精白」→「７分」→「５分」→「３分」→「玄米」の順に切替わり、再度「精白」に戻る。回転ダイヤル２１を上方向に回した場合は、これとは逆回りに選択される精米度が順次移動する。
【００３９】
また、前記ステップＳ１３で回転ダイヤル２１を回すことなく、メニュースイッチ１５をさらにもう一度押すと（ステップＳ１６）、今度は現在時刻計時手段４７でカウントされている現在時刻の調整を可能にする時計調整メニューに移行し、ＬＣＤ１３の時刻表示部３７に表示される現在時刻が点滅して、現在時刻の計時カウントが停止する。このとき、ここで回転ダイヤル２１を上方向または下方向に回転させると、制御手段４１は回転ダイヤル２１の回転位置と回転方向を回転位置センサ２８からの検出信号により読み取っており（ステップＳ１７）、回転ダイヤル２１を上方向に回すと時刻表示部３７に表示される現在時刻が進み、回転ダイヤル２１を下方向に回すと時刻表示部３７に表示される現在時刻が戻って、現在時刻の変更が行なわれる（ステップＳ１８）。
【００４０】
こうして、ステップＳ１２で炊飯コースを変更したり、あるいはステップＳ１５で精米度を変更した後、一定時間（例えば２０秒）以内に回転ダイヤル２１を指で押して、操作開始スイッチ１８内部のスイッチ本体３０をオンにすれば（ステップＳ２１，Ｓ２２）、ステップＳ２３に移行して、その選択した炊飯コースや精米度が調理機能制御手段４２に記憶設定され、設定内容に従った炊飯動作が開始する。例えば、「白米」の炊飯コースと「精白」の精米度をそれぞれ選択して、回転ダイヤル２１を押すと、「白米」を指示するコース指示部３５と、「精白」を指示する精白度指示部３６が点滅状態から点灯状態に切り替わり、これらの炊飯コースと精米度が記憶設定されると共に、炊飯制御手段４５は白米炊飯でかつ精白米に適した加熱パターンで内鍋３内の被調理物に対する炊飯を開始する。このとき、炊飯ランプ１４ｂが点灯して一連の炊飯動作が行なわれ、炊飯が終了すると保温制御手段４６による保温動作に移行して、今度は保温ランプ１４ｃが点灯する。
【００４１】
なお、前回と同じ炊飯コースと精米度で炊飯を開始したい場合は、メニュースイッチ１５を押さずにそのまま回転ダイヤル２１を押せば、調理機能制御手段４２に記憶設定されている炊飯コースと精米度に従い、前回と同じ加熱パターンで内鍋３内の被調理物に対する炊飯が開始される。いずれにせよ、前回使用した機能と同一条件のまま動作を開始したい場合もあるので、回転ダイヤル２１を押した時点で選択した機能が設定記憶され、設定を変える必要のない場合には、回転ダイヤル１８を回転させずに、回転ダイヤル２１を押して動作を開始させるようにする。さらに、ステップＳ１２で炊飯コースを変更したり、ステップＳ１５で精米度を変更した後、回転ダイヤル２１を押さないまま一定時間である２０秒間放置すると、ステップＳ２１からステップＳ１に移行して元の切状態に戻り、変更した炊飯コースや精米度は記憶設定されないままキャンセルされる。
【００４２】
また、ステップＳ１８で現在時刻の変更を行なった場合は、メニュースイッチを再度押すことなく、そのまま回転ダイヤル２１を指で押して、操作開始スイッチ１８内部のスイッチ本体３０をオンにすれば（ステップＳ３，Ｓ２２）、ステップＳ２３に移行して、時刻表示部３７に表示される現在時刻が点滅状態から点灯状態に切り替わり、この変更した現在時刻を基準として現在時刻計時手段４７によるカウントが再開する。
【００４３】
以上のように本実施例では、例えば炊飯コースや精米度などの複数の調理機能の中から、特定の調理機能を選択する回動可能な選択手段である回転ダイヤル２１を備え、この回転ダイヤル２１を押動操作すると、選択した特定の調理機能の動作を開始する開始手段としてのスイッチ本体３０を、回転ダイヤル２１に兼用して共通の操作開始スイッチ１８として設けている。
【００４４】
この場合、一つの共通する回転ダイヤル２１を操作すなわち正方向または逆方向に回転するだけで、複数の調理機能の中で所望する調理機能を選択することができるので、調理機能が増加した場合でもスイッチボタンの数を増やす必要がなく、多機能調理器における操作パネル２の複雑感を緩和できる。しかも、調理機能の数が増えても、回転ダイヤル２１を回すだけで特定の調理機能を容易に選択でき、誤って別の調理機能を選択した場合でも、回転ダイヤル２１を逆方向に回転させて戻す操作を行なえば容易に修復が可能で、所望の調理機能をすぐに選択できる。
【００４５】
また、調理機能を選択する回転ダイヤル２１を押動操作することで、その選択した調理機能による動作が開始するので、調理機能を選択する際に使用した回転ダイヤル２１から指を離すことなく、回転ダイヤル２１の回動操作に続けて、そのまま回転ダイヤル２１を押せばよく、極めて合理的な動作で調理機能の選択と開始の操作を行なうことができる。しかも、スイッチ本体３０と回転ダイヤル２１とを兼用させ一体化させることで、操作パネル２に配置するスイッチの数を減らすことができる。
【００４６】
また本実施例では、複数の調理機能の中から特定の調理機能を選択すると共に、少なくとも現在時刻や予約時刻の可変調整を含む調理付帯機能の調整を行なう回動可能な選択手段としての回転ダイヤル２１を備え、この回転ダイヤル２１を押動操作すると、選択した特定の調理機能や調理付帯機能の動作を開始する開始手段としてのスイッチ本体３０を、回転ダイヤル２１に兼用して設け、さらに回転ダイヤル２１による予約時刻の調整と予約動作の開始を可能にする予約手段としての予約スイッチ１６を別個に単独で設けている。
【００４７】
このようにすると、調理機能の選択や動作開始のみならず、現在時刻や予約時刻の可変調整（時刻合わせ）や動作開始を、同じ回転ダイヤル２１で操作できるようになる。したがって、時刻調整用のスイッチの数を少なくすることができる。
【００４８】
また、とりわけ予約時刻に調理（炊飯）を開始あるいは終了させる予約炊飯機能は、毎日定期的に使用する可能性が高いものであるが、専用の予約スイッチ１６により、予約の調整と予約動作の開始を可能にする状態に、手間を掛けずに移行することができる。さらに、予約スイッチ１６が単独に設けられているので、回転ダイヤル２１により予約時刻を変更する必要のない場合は、最初に予約スイッチ１６を操作して予約時刻を呼出し、次に回転ダイヤル２１を押す２回の操作だけで予約動作が開始し、従来と同等の操作性が確保できる。
【００４９】
また本実施例では、複数の調理機能群の中から特定の調理機能群を選択する調理群選択手段としてのメニュースイッチ１５と、選択された特定の調理機能群の中から特定の調理機能を選択すると共に、少なくとも現在時刻や予約時刻の可変調整を含む調理付帯機能の調整を行なう回動可能な選択手段としての回転ダイヤル２１と、回転ダイヤル２１による選択状況を表示する表示手段１１のＬＣＤ１３とを備え、回転ダイヤル２１を押動操作すると特定の調理機能若しくは調理付帯機能の動作を開始する動作開始手段たるスイッチ本体３０を、この回転ダイヤル２１に兼用して設け、回転ダイヤル２１を表示手段１１の右側若しくは下側に配置している。
【００５０】
調理機能の数が多くなった場合は、その調理機能の各分類毎に調理機能群（メニュー）を設定し、特定の調理機能群を選定するメニュースイッチ１５を設けることにより、例えば毎日の使用の中で、使用者が主に選択を希望する調理機能群を優先的に選択でき、より使用性が向上する。すなわち、最初から必要のない調理機能群を含んだ複数の調理機能から、回転ダイヤル２１により所望する調理機能を選定する必要がなく、選択が必要な調理機能群だけの中から回転ダイヤル２１で所望の調理機能を選択すればよいので、調理機能の選択が容易になる。
【００５１】
また、ＬＣＤ１３などの表示手段１１を見ながら回転ダイヤル２１を操作するので、回転ダイヤル２１が表示手段１１の上側や左側（右利きの人の場合）にあると、回転ダイヤル２１の操作時に表示手段１１が手で隠れ、使い勝手が悪い。その点、本実施例では回転ダイヤル２１を表示手段１１の右側若しくは下側に配置しているので、回転ダイヤル２１の操作時に表示手段１１が手で邪魔されず、視認性が向上する。
【００５２】
次に、機器の通電累積時間である使用時間を表示する機能の動作手順について、図７のフローチャートを参照しながら説明する。図５に示す使用累積時間計時手段４４は、例えば、炊飯および保温を行なった合計の使用累積時間をＬＣＤ１３の使用時間表示部３８に表示する。図２における使用時間表示部３８は、炊飯と保温の合計使用累積時間が２００２時間（Ｈｒは時間を意味する）であることを示している。なお、ここでの時間表示は、５９分５９秒以下は切り捨てて、１時間単位で表示する構成になっている。
【００５３】
より詳細な動作手順を説明すると、図７のステップＳ３１において、機器が待機状態にあるときには、その待機時間を使用累積時間計時手段４４で累積して計時する（ステップＳ３２）。なお、ここでいう待機とは、本体１に付属する電源プラグ（図示せず）をコンセントに接続して、本体１に通電した状態で、炊飯や保温や予約などを行なっていない切状態、すなわち実質的に機器が何も動作していない状態のことをいう。またステップＳ３３において、予約時刻に炊飯を終了する予約状態にあるときには、その予約時間を使用累積時間計時手段４４で累積して計時する（ステップＳ３４）。またステップＳ３５において、炊飯を行なっているときには、その炊飯時間を使用累積時間計時手段４４で累積して計時する（ステップＳ３６）。さらにステップＳ３７において、保温を行なっているときには、その炊飯時間を使用累積時間計時手段４４で累積して計時する（ステップＳ３８）。そして使用累積時間計時手段４４は、累積した炊飯時間と保温時間の合計を算出して、その累積時間を使用時間表示部３８に表示する（ステップＳ３９，Ｓ４０）。
【００５４】
これらの累積した待機時間，予約時間，炊飯時間，保温時間は、いずれも制御手段４１を構成するマイクロコンピュータの記憶手段すなわちＲＡＭに記憶保持される。本実施例では、炊飯時間と保温時間の合計累積時間を表示するようにしているが、予約時間や待機時間を含めて表示させても、あるいは各々単独に表示させてもよく、どのように組み合わせて表示するのかについては任意に選択すればよい。また、使用累積時間を使用時間表示部３８に常時表示するのではなく、スイッチ操作により、ごく限られた期間に使用累積時間を表示させてもよい。その際、専用の使用時間表示部３８ではなく、時刻表示部３７に兼用して切替え表示させるようにすれば、ＬＣＤ１３の表示内容を実施例のものよりも簡素化できる。また、ＲＡＭに記憶した他の待機時間や予約期間を、使用者が希望するときにスイッチ操作により一時的に使用時間表示部３８で表示させてもよい。
【００５５】
このように本実施例では、機器を開始してからの使用時間を表示部である使用時間表示部３８に表示すると共に、加熱手段４を使用していない時間は前記使用時間に含めないように構成している。
【００５６】
この場合、機器を開始してからの使用時間を使用時間表示部３８で表示するので、使用者は表示される使用時間から、製品の点検時期や交換時期を容易に把握できる。また、製品が故障した場合に、その原因が使用寿命に起因しているのか否かが分り、故障原因が特定できない不安を緩和できる。
【００５７】
また、加熱手段４を使用している時間だけを使用時間として表示するので、使用者が実際にスイッチなどを押して使用した時間が表示され、使用感覚との違いがない状態で、使用者が実際の使用時間を容易に把握することができる。例えば、待機時間や予約時間までも付加すれば、被調理物を加熱することが必須の調理器において、主たる機能を使用していないのに使用累積時間がカウントされることになり、使用者の使用感覚との相違が生じ好ましくない。さらに実際の製品寿命は、加熱手段４の使用時間が直接関連しているので、製品としての使用寿命を表示する上でも問題は生じない。
【００５８】
なお本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で適宜変更が可能である。例えば、操作スイッチ１８の構造は実施例中のものに限定されることはなく、同等の機能が発揮されるように任意に検討すればよい。また、本実施例ではメニュースイッチ１５を押したときに、それまで記憶設定されていた炊飯コースや精米度が点滅するようになっているが、例えば最もよく使用される「白米」や「精白」から選択できるようにしてもよい。
【００５９】
【発明の効果】
本発明における請求項１の調理器によれば、調理に関する機能が増加した場合でも複雑感を緩和できて、選択操作が容易であり、また誤って別の調理機能を選択した場合でも、容易に修復が可能であると共に、極めて合理的な動作で選択と開始を操作できる。
【００６０】
本発明における請求項２の調理器によれば、調理に関する機能が増加した場合でも複雑感を緩和できて、選択操作が容易であり、また誤って別の調理機能を選択した場合でも、容易に修復が可能であると共に、極めて合理的な動作で選択と開始を操作できる。しかも、時刻調整用のスイッチの数を少なくすることができ、予約の調整と予約動作の開始を可能にする状態に、専用の予約呼出手段を利用して手間を掛けずに移行することができる。
【００６１】
本発明における請求項３の調理器によれば、調理に関する機能が増加した場合でも複雑感を緩和できて、選択操作が容易であり、また誤って別の調理機能を選択した場合でも、容易に修復が可能であると共に、極めて合理的な動作で選択と開始を操作できる。しかも、時刻調整用のスイッチの数を少なくすることができると共に、使用者が主に選択を希望する調理機能群を優先的に選択でき、より使用性が向上する。また、選択手段の操作時に表示手段が手で邪魔されず、表示手段御の視認性を向上することができる。
【００６２】
本発明における請求項４の調理器によれば、使用感覚との違いがない状態で、使用者が実際の使用時間を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例における調理器としての炊飯器全体の概略説明図である。
【図２】同上、操作パネルの正面図である。
【図３】同上、操作スイッチおよびその周辺の断面図である。
【図４】同上、操作スイッチおよびその周辺の断面図である。
【図５】同上、電気的および機能的な構成を示すブロック図である。
【図６】同上、選択開始スイッチに関連する動作手順を示すフローチャートである。
【図７】同上、使用時間を表示する機能の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
４ 加熱手段
１１ 表示手段
１５ メニュースイッチ（調理群選択手段）
１６ 予約スイッチ（予約手段）
２１ 回転ダイヤル（選択手段）
３０ スイッチ本体（開始手段）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a cooker having various cooking functions, such as a microwave oven, a rice cooker, an electric pot, and a hot plate.
[0002]
[Prior art]
As a multifunctional cooker of this kind, for example, in Patent Document 1, every time a push button type menu switch is pressed when selecting a rice cooking course, a white rice course, a firm course, a softened course, a freshly milled course, The rice cooker course switches cyclically in the order of the fast cooker course and the white rice course, and each time you press another push button type health course switch, the brown rice course, three-minute rice course, five-minute rice course, seven-minute rice course A rice cooker is disclosed in which a rice cooker course is cyclically switched in the order of a rice porridge course and a brown rice course, and one selected rice cooker course is displayed by a course indicator formed on an LCD.
[0003]
In addition to the functions (cooking function) directly related to the cooking operation such as the rice cooking course, a clock function for counting and displaying the current time, and starting or ending the cooking operation when the current time matches the reserved time. A multi-function cooker provided with a function accompanying cooking operation (cooking auxiliary function) such as a reservation function is also known in, for example, Patent Document 2. In this Patent Document 2, when the clock switch is pressed in the off state, the mode shifts to a mode in which the current time can be adjusted. When the hour switch or the minute switch is pressed and operated, the hour digit of the current time displayed on the LCD is displayed. When the reservation switch is pressed in the OFF state while the hour and minute digits are incremented by one, the mode shifts to the mode in which the reservation time can be adjusted. When the hour switch and minute switch are pressed and operated, the reservation displayed on the LCD is displayed. There is disclosed a heating pot as a cooker in which hour and minute digits of time increase by one.
[0004]
[Patent Document 1]
JP 2001-8821 A
[Patent Document 2]
JP 2001-37636 A
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The cooking devices disclosed in Patent Document 1 and Patent Document 2 each require a plurality of switches for selecting a multi-function to be arranged around an operation panel, and thus the number of switches increases and the cooking device becomes complicated. There is a feeling and it becomes more difficult to use as the function increases. In Patent Document 1 and Patent Document 2, the switch button must be pressed many times before a desired rice cooking course or time is selected, and an extra switch button is passed past the desired rice cooking course or time. If you make a mistake, you need to press the switch button many times.
[0006]
As another problem, in this type of cooker, the service life of each component such as an electric component, an electronic component, and a mechanical component, a material, and an assembly is set in consideration of the service life. However, when a product fails, the user's usage time is estimated based on the product year indication, but it is difficult to estimate the actual operation time of the product, and the usage time estimated from the product year indication is difficult. If a failure occurs in a product in a shorter time than the life time, it is determined that the service life of the failed component is short, and there is a problem that an excessively long lifetime is required for the component.
[0007]
Furthermore, even if the product is used beyond the normal warranty usage period, the actual usage time is not known as described above, so whether the failure is due to the life of the product, a problem in use, or It is difficult to tell if it is due to accidental life rather than life (wear life). Therefore, if the cause of the failure is due to the service life of the product, the user can understand by purchasing a new product, but since the actual use time cannot be grasped, the user may consider it as a product problem (fault). There are many problems.
[0008]
The present invention has been made in consideration of the above-described circumstances, and can reduce the complexity even when the number of functions is increased, facilitate the selection operation, and can easily restore even if the user selects the wrong one. A first object of the present invention is to provide a cooker excellent in usability that can select and start with extremely reasonable operations.
[0009]
A second object of the present invention is to provide a cooker that allows a user to easily grasp the actual use time without any difference from the sense of use.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In the cooking device according to the first aspect of the present invention, a desired cooking function can be selected from among a plurality of cooking functions simply by operating one common selection means. There is no need to increase the number of buttons, and the complexity can be reduced. In addition, even if the number of cooking functions increases, a specific cooking function can be easily selected simply by operating the selecting means, and even if another cooking function is selected by mistake, the restoration can be easily performed by operating the selecting means. Possible and immediately select the desired cooking function.
[0011]
In addition, since the selected cooking function is started by pushing the selection means for selecting the cooking function, the operation of the selection means can be performed without releasing the finger from the selection means used when selecting the cooking function. Subsequently, the selection means can be pressed as it is, and the operation of selecting and starting the cooking function can be performed by an extremely rational operation. In addition, the number of switches can be reduced by using the starting means and the selecting means together and integrating them.
[0012]
In the cooking device according to the second aspect of the present invention, a desired cooking function can be selected from a plurality of cooking functions only by operating one common selection means. There is no need to increase the number of buttons, and the complexity can be reduced. In addition, even if the number of cooking functions increases, a specific cooking function can be easily selected simply by operating the selecting means, and even if another cooking function is selected by mistake, the restoration can be easily performed by operating the selecting means. Possible and immediately select the desired cooking function.
[0013]
In addition, since the selected cooking function is started by pushing the selection means for selecting the cooking function, the operation of the selection means can be performed without releasing the finger from the selection means used when selecting the cooking function. Subsequently, the selection means can be pressed as it is, and the operation of selecting and starting the cooking function can be performed by an extremely rational operation. In addition, the number of switches can be reduced by using the starting means and the selecting means together and integrating them.
[0014]
Furthermore, not only the selection and start of the cooking function, but also the adjustment and start of the reservation can be operated by the same selection means. Therefore, the number of switches for time adjustment can be reduced.
[0015]
In particular, the reservation function for starting or ending cooking at the reserved time is highly likely to be used regularly every day. Can be migrated. Further, since the reservation means is provided independently, if it is not necessary to change the reservation time by the selection means, the reservation time is first called by operating the reservation means, and then two operations of pressing the selection means are performed. The reservation operation is started only by the above operation, and the same operability as before can be secured.
[0016]
In the cooking device according to the third aspect of the present invention, a desired cooking function can be selected from among a plurality of cooking functions simply by operating one common selection means. There is no need to increase the number of buttons, and the complexity can be reduced. In addition, even if the number of cooking functions increases, a specific cooking function can be easily selected simply by operating the selecting means, and even if another cooking function is selected by mistake, the restoration can be easily performed by operating the selecting means. Possible and immediately select the desired cooking function.
[0017]
In addition, since the selected cooking function is started by pushing the selection means for selecting the cooking function, the operation of the selection means can be performed without releasing the finger from the selection means used when selecting the cooking function. Subsequently, the selection means can be pressed as it is, and the operation of selecting and starting the cooking function can be performed by an extremely rational operation. In addition, the number of switches can be reduced by using the starting means and the selecting means together and integrating them.
[0018]
Furthermore, not only the selection and start of the cooking function, but also the adjustment and start of the reservation can be operated by the same selection means. Therefore, the number of switches for time adjustment can be reduced.
[0019]
Furthermore, even when the number of cooking functions increases, a cooking function group is set for each classification of the cooking functions, and cooking group selection means for selecting a specific cooking function group is provided. Among them, the user can preferentially select a cooking function group that the user mainly wants to select, and the usability is further improved. Further, since the selection means is arranged in the side direction of the display means, the display means is not disturbed by a hand when the selection means is operated, and the visibility is improved.
[0020]
In the cooker according to the fourth aspect of the present invention, since the use time since the start of the appliance is displayed, the user can easily grasp the inspection time and replacement time of the product from the displayed use time. Further, when a product breaks down, it can be determined whether or not the cause is due to the service life, so that anxiety that the cause of the failure cannot be specified can be alleviated.
[0021]
Also, since only the time during which the heating means is used is displayed as the usage time, the time when the user actually presses a switch or the like is displayed, and the user does not have a difference with the feeling of use, and the user can actually use it. The use time can be easily grasped. Further, since the actual product life is directly related to the use time of the heating means, there is no problem in displaying the service life of the product.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a cooker according to the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. Note that the cooker in the present embodiment is a rice cooker.
[0023]
In FIG. 1 showing the entire configuration of a rice cooker, reference numeral 1 denotes a main body constituting an outer shell of the rice cooker, 2 denotes an operation panel provided on an upper front portion of the main body 1, and a bottomed cylindrical inner pot 3 is provided inside the main body 1. Are provided detachably. The inner pot 3 contains water and rice to be cooked, and a heating means 4 such as an electric heater or an induction heating coil for heating the inner pot 3 extends from the outer bottom surface of the inner pot 3 to the lower side. They are arranged facing each other. Reference numeral 5 denotes a temperature detecting means such as a thermistor for detecting the temperature of the inner pot 3. Based on the temperature information from the temperature detecting means 5, a control means 41, which will be described later, turns off the power of the heating means 4 and outputs the heating output. And so on.
[0024]
Reference numeral 7 denotes a lid that covers the upper opening of the inner pot 3. The lid 7 is provided to be openable and closable about a hinge (not shown) at the upper rear part of the main body 1. A printed circuit board 8 on which main components of the display unit 11 and the operation unit 12 (see FIG. 2) are mounted is provided inside the operation panel 2. Although the operation panel 2 and the printed circuit board 8 in the embodiment are provided on the main body 1, they may be provided in front of the lid 7.
[0025]
FIG. 2 is a front view of the operation panel 2. In FIG. 1, the operation panel 2 includes a display means 11 for informing the user of the operation contents, and an operation means 12 for the user to operate by touching a finger. The display means 11 includes an LCD display 13 as a liquid crystal display, and a process display LED 14 as a process display unit for displaying a process during operation by a lamp. A push button type menu switch 15, a reservation switch 16 and an off switch 17 and a rotatable and pushable selection start switch 18 are arranged below the LCD display 12 as operation means 12, respectively. ing.
[0026]
Each time the menu switch 15 is depressed, a rice cooker course change menu that enables a change in a set cooking function, that is, a rice cooker course, and a rice miller that enables a change in the rice milling degree that is a cook function that is also set. The menu for changing the degree and the clock adjustment menu for enabling the adjustment of the current time being counted are sequentially called. If the menu switch 15 is pressed while the clock adjustment menu is being called, the menu returns to the rice cooking course change menu again. It has become. The reservation switch 16 calls one or a plurality of reservation times stored in the control means 41 and enables adjustment thereof. The reservation time can be called by, for example, the menu switch 15 to reduce the number of switches. However, since the reserved rice cooking function is particularly likely to be used every day, the menu switch 15 must be repeatedly set. In order to save the trouble of pushing and calling, the reservation switch 16 serving as the reservation calling means as in this embodiment is preferably provided independently of the other switches. Further, when the switch 17 is depressed, all operations are stopped and the state is shifted to the off state.
[0027]
The selection start switch 18 has a function as a selection means for selecting a specific cooking function from among a plurality of functions possessed by the rice cooker by a rotating operation, and operates the selected function by a push operation. It also has a function as an operation start means for starting, and is provided with the rotary dial 21 exposed in an opening 20 formed in the surface of the operation panel 2. Here, the configuration of the selection start switch 18 will be described in more detail with reference to FIGS. 3 and 4. The cylindrical rotary dial 21 is rotatably supported around a dial shaft 22 as a shaft, The outer peripheral cylindrical surface is formed in an uneven shape so that a frictional force by a user's finger easily acts. Further, a dial shaft 22 extending from both side surfaces of the rotary dial 21 is supported by a pair of movable bearings 23 attached to the printed circuit board 8. At the base of the movable bearing 23, there is provided an elastic means 24 such as a spring for urging the rotary dial 21 toward the operation panel 2 by elastically lifting the movable bearing 23 and thus the dial shaft 22 upward. On the other hand, a bearing 25 for restricting upward movement of the dial shaft 22 is attached and fixed to the lower surface of the operation panel 2 facing the dial shaft 22. Thus, the rotary dial 21 is supported so as to be able to be pushed at a position protruding slightly above the upper surface of the operation panel 2. Although the rotary dial 21 of the present embodiment is provided so as to be rotatable vertically when viewed from the front of the operation panel 2, it may be provided so as to be rotatable horizontally.
[0028]
A rotary plate 27 is provided on one side of the dial shaft 22 inside the operation switch 18, and a rotary position sensor 28 for detecting the rotary position of the rotary dial 21 is provided so as to face both sides of the rotary plate 27. It is mounted on a printed circuit board 8. The rotation position sensor 27 is specifically configured using an optical sensor, a Hall element, and the like, counts the number of rotations of the rotary dial 21, determines the rotation direction of the rotary dial 21, and controls the detection signal. It is sent to the means 41. Reference numeral 29 denotes a switch pressing body provided on the dial shaft 22 opposite to the switch main body 30 mounted on the printed circuit board 8, and when the rotary dial 21 is pressed by a finger against the urging force of the elastic means 24. When the switch body 30 is pressed by the switch pressing body 29 and a switch contact (not shown) inside the switch body is turned on and the finger is released from the rotary dial 21 to release the pushing operation, the urging force of the elastic means 24 is released. As a result, the rotary dial 21 and the switch pressing body 29 return to their original positions, the switch pressing body 29 is separated from the switch main body 30, and the switch contacts of the switch main body 30 are switched to the off state.
[0029]
Returning to FIG. 2 again, the configuration of the display means 11 will be described. In the operation panel 2 along the outer periphery of the LCD 13, the rice cooking courses that can be selected by the selection start switch 18 are "white rice" and "non-washed rice". , Rice porridge, rice porridge, retort cooked rice, and the like, and the first indicated portion 33, which is indicated by characters such as "warm", and the degree of rice polishing that can be selected by the selection start switch 18 as well. The second hulls, which are indicated by the characters "white", which is white rice, "7 minutes", which is 7 minutes, 5 minutes, which is 5 minutes, "3 minutes", which is 3 minutes, and "brown rice" The instruction unit 34 is formed by printing. Separately from the LCD 51, a reservation lamp 14a that lights up during the reservation operation, a rice cooking lamp 14b that lights up during rice cooking, and a warming lamp 14c that lights up during warming are provided as the process display LEDs 14, respectively.
[0030]
The LCD 13 has a course indicating section 35 composed of a triangular indicating mark indicating the first indicated section 33 corresponding to the currently selected rice cooking course, and a second indicating section corresponding to the currently selected milling degree. Milling degree indicating section 36 consisting of a quadrangular indicating mark for indicating indicated section 34, time display section 37 for displaying either the current time or the reserved time, and usage time display section 38 for displaying the cumulative power-on time of the device. Are provided independently. In the present embodiment, the course indicating section 35 is formed by a triangular indicating mark, and the milling degree indicating section 36 is formed by a square indicating mark. However, numerals, characters, etc. may be used, and the form may be arbitrary. Should be set to.
[0031]
Next, the electrical and functional configuration will be described with reference to the block diagram of FIG. In the figure, reference numeral 41 denotes a control means comprising, for example, a microcomputer mounted on the printed circuit board 8 and peripheral input / output means. An input side port of the control means 41 has a menu switch 15 which constitutes the operation means 12. , A reservation switch 16, an off switch 17, and a selection start switch 18, and a temperature detecting means 4 for detecting the temperature of the inner pot 3 is connected. Note that the temperature detecting means 4 here may include a lid temperature detecting means for detecting the temperature of the lower surface of the lid 7. The output port of the control means 41 is connected to the LCD 13 and the process display LED 14 constituting the display means 11 in addition to the heating means 4 for heating the inner pot 3.
[0032]
The control means 41 sets the cooking function relating to the rice cooking course and the rice polishing degree selected by the same rotary dial 21 by pressing the rotary dial 21, and a cooking function control means 42 for controlling the execution of the cooking function. For example, the cooking auxiliary function control means 43 which controls the timekeeping and reservation operation of the current time which indirectly affects the operation of the cooking function, and counts the cumulative use time as the rice cooker, and displays the use time display section 38 of the LCD 13 on the LCD 13. And a use cumulative time counting means 44 for displaying. The cooking function control means 42 adjusts the power cutoff and heating output of the heating means 4 based on the temperatures of the lower surface of the inner pot 3 and the lid 7 detected by the temperature detecting means 4, and The rice cooker includes a rice cooker control unit 45 for cooking the cooked food, and a heat retention controller 46 for maintaining the cooked cooked food at a predetermined temperature. The conditions for heating the inner pan 3 (conditions such as time and temperature relating to heating and stopping heating) are uniquely set. For example, when the rice milling course of “white rice” is selected and set in the rice cooking course of “white rice”, a unique heating condition is set so that when rice is put into the inner pot 3, the rice is cooked optimally. You. The rice cooking course and the degree of rice polishing, which are the cooking functions in the embodiment, are merely examples, and may be arbitrarily provided.
[0033]
In addition, the cooking auxiliary function control means 43 measures the current time and displays the current time on the time display unit 37 of the LCD 13 as a current time clocking means 47. When the pre-stored reservation time matches the current time, the cooking is finished. And a reservation control means 48 as a reserved rice cooking function for controlling the cooking function control means 42 so as to shift to heat retention. Each of the instructions for changing the current time and the reservation time and for starting the reservation operation can be performed by the common selection start switch 18. Note that the clock function and the reserved rice cooking function, which are the additional functions in the embodiment, are merely examples, and may be arbitrarily provided.
[0034]
Next, the operation of the above configuration will be described with reference to the flowcharts of FIGS. The flowchart of FIG. 6 shows an operation procedure particularly related to the selection start switch 18. In the figure, when power is supplied to the main body 1, the control is performed when the cooking function control means 42 is in a cut-off state in which rice cooking and heat retention are not performed, or the reservation control means 48 is not performing a reservation operation (step S 1). The means 41 monitors whether the reservation switch 16 has been pressed (step S2) and also monitors whether the menu switch 15 has been pressed (step S3).
[0035]
For example, when the reservation switch 16 is turned on by pressing the reservation switch 16 in step S2, the reservation lamp 14a switches from the extinguished state to the blinking state, and the time display unit 37, which has been displaying the current time, has been stored in the reservation control unit 48. The reservation time will be displayed. Here, when the user wants to change (variably adjust) the reservation time, the user rotates the rotary dial 21 upward or downward. The control means 41 reads the rotational position and the rotational direction of the rotary dial 21 based on the detection signal from the rotational position sensor 28 (step S4). When the rotary dial 21 is turned upward, the reservation displayed on the time display section 37 is displayed. When the time advances every fixed unit time (for example, every 10 minutes), and conversely, when the rotary dial 21 is turned upward, the reservation time displayed on the time display unit 37 becomes every fixed unit time (for example, every 10 minutes). Return to (Step S5). The degree to which the rotary dial 21 is turned to change the reserved time for each unit time may be appropriately determined by a control program in the control means 41 in consideration of the actual operability of the rotary dial 21 and the like. When the desired reservation time is displayed on the time display section 37, the rotary dial 21 is pressed with a finger within a predetermined time (for example, 20 seconds) to turn on the switch body 30 inside the operation start switch 18. If it is (Steps S6 and S7), the reservation time displayed on the time display section 37 is stored, and the reservation control unit 48 starts the reservation rice cooking operation so that the rice cooking ends at this reservation time (Step S8). At this time, the reservation lamp 14a switches from a blinking state to a lighting state.
[0036]
If it is not necessary to change the reservation time in the procedure of step S4, if the rotary dial 21 is depressed as it is within a certain period of time without rotating, the reserved rice cooking operation in step S8 starts. After pressing the reservation switch 16 in step S2 or rotating the rotary dial 21 in step S4, if the user does not press the rotary dial 21 and leaves it for a certain period of time of 20 seconds, the process moves from step S7 to step S1 and returns to step S1. And the changed reservation time is canceled without being stored.
[0037]
On the other hand, in step S3, when the menu switch 15 serving as the cooking group selection means is pressed only once, the menu shifts to a rice cooker course change menu that enables the change of the rice cooker course, and the rice cooker course that has been set so far is displayed. The instruction unit 35 switches from the lighting state to the blinking state. At this time, when it is desired to change the rice cooking course for which the course instruction unit 35 instructs to blink, the rotary dial 21 is rotated upward or downward. The control means 41 reads the rotational position and the rotational direction of the rotary dial 21 based on the detection signal from the rotational position sensor 28 (step S11). When the rotary dial 21 is rotated upward or downward, the course indicator 35 blinks. The position to be changed is sequentially switched in one direction or the other direction, and the rice cooking course to be selected is changed (step S12). For example, in the present embodiment, if the rotary dial 21 is turned downward while the course instruction unit 35 is instructing to blink “white rice”, the blinking position of the course instruction unit 35 is also downward, ie, “white rice” → “none”. The order changes in the order of “rice washing” → “porridge” → “porridge” → “warm”, and returns to “white rice” again. When the rotary dial 21 is turned upward, the rice cooker course selected in the opposite direction sequentially moves.
[0038]
On the other hand, when the menu switch 15 is pressed again without turning the rotary dial 21 in the step S11 (step S13), the menu is changed to a rice milling degree change menu which enables the rice milling degree to be changed, and the menu has been set up to that time. The rice-grinding degree indicator 36 for displaying the rice-grinding degree is switched from the lighting state to the blinking state. At this time, when it is desired to change the set rice polishing degree, the rotary dial 21 is rotated upward or downward. The control means 41 reads the rotation position and the rotation direction of the rotary dial 21 based on the detection signal from the rotation position sensor 28 (step S14). When the rotary dial 21 is turned upward or downward, the rice milling degree indicating section 36 The blinking position is sequentially switched in one direction or the other direction, and the selected milling degree is changed (step S15). For example, in the present embodiment, if the rotary dial 21 is turned downward while the rice-milling degree indicating unit 36 is instructing to blink “milling”, the blinking position of the rice-milling degree indicating unit 36 is shifted rightward, that is, “milling” → The order is switched in the order of “7 minutes” → “5 minutes” → “3 minutes” → “brown rice” and returns to “milling” again. When the rotary dial 21 is turned upward, the milling degree selected in the reverse direction sequentially moves.
[0039]
If the menu switch 15 is pressed again without turning the rotary dial 21 in the step S13 (step S16), a clock adjustment menu which enables the current time counted by the current time clock means 47 to be adjusted. The current time displayed on the time display section 37 of the LCD 13 flashes, and the counting of the current time stops. At this time, when the rotary dial 21 is rotated upward or downward, the control means 41 reads the rotational position and rotational direction of the rotary dial 21 based on a detection signal from the rotational position sensor 28 (step S17). When the rotary dial 21 is turned upward, the current time displayed on the time display section 37 advances, and when the rotary dial 21 is turned downward, the current time displayed on the time display section 37 returns, and the current time is changed. This is performed (Step S18).
[0040]
After changing the rice cooking course in step S12 or changing the rice polishing degree in step S15, press the rotary dial 21 with a finger within a certain time (for example, 20 seconds) to switch the switch body 30 inside the operation start switch 18. If it is turned on (steps S21 and S22), the process proceeds to step S23, where the selected rice cooking course and rice milling degree are stored and set in the cooking function control means 42, and the rice cooking operation according to the set contents is started. For example, when the rice cooking course of “white rice” and the rice milling degree of “milling” are selected and the rotary dial 21 is pressed, a course indicating unit 35 for indicating “milled rice” and a milling degree indicating unit for indicating “milling” are selected. 36 is switched from a blinking state to a lighting state, the rice cooking course and the rice polishing degree are stored and set, and the rice cooking control means 45 applies the heating pattern suitable for the white rice cooking and the white rice to the food in the inner pot 3. Start cooking rice. At this time, the rice cooking lamp 14b is turned on to perform a series of rice cooking operations, and when the rice cooking is completed, the operation shifts to the heat keeping operation by the heat keeping control means 46, and the heat keeping lamp 14c is turned on.
[0041]
If it is desired to start rice cooking at the same rice cooking course and rice polishing level as the previous time, if the rotary dial 21 is pressed as it is without pressing the menu switch 15, the rice cooking course and rice polishing degree stored in the cooking function control means 42 are set. Then, rice cooking for the object to be cooked in the inner pot 3 is started with the same heating pattern as the previous time. In any case, there is a case where it is desired to start the operation under the same condition as the function used last time. Therefore, the function selected when the rotary dial 21 is pressed is set and stored. If there is no need to change the setting, the rotary dial is used. The operation is started by pressing the rotary dial 21 without rotating the 18. Further, after changing the rice cooking course in step S12 or changing the rice milling degree in step S15, if the user leaves the rotary dial 21 for 20 seconds, which is a fixed time, without pressing the rotary dial 21, the process proceeds from step S21 to step S1 to return to the original cutting mode. The state returns to the state, and the changed rice cooking course and rice milling degree are canceled without being stored.
[0042]
If the current time is changed in step S18, the switch body 30 inside the operation start switch 18 is turned on by pressing the rotary dial 21 with a finger without pressing the menu switch again (step S3). S22) The process proceeds to step S23, where the current time displayed on the time display section 37 is switched from the blinking state to the lighting state, and the counting by the current time counting means 47 is restarted based on the changed current time.
[0043]
As described above, the present embodiment is provided with the rotary dial 21 which is a rotatable selection means for selecting a specific cooking function from among a plurality of cooking functions such as a rice cooking course and a degree of rice polishing. The switch body 30 is provided as a common operation start switch 18 as a start means for starting the operation of the selected cooking function when the is pressed.
[0044]
In this case, a desired cooking function can be selected from among a plurality of cooking functions simply by operating one common rotary dial 21, that is, rotating in the forward or reverse direction. There is no need to increase the number of switch buttons, and the complexity of the operation panel 2 in the multi-function cooker can be reduced. Moreover, even if the number of cooking functions increases, a specific cooking function can be easily selected simply by turning the rotary dial 21, and even if another cooking function is selected by mistake, the rotary dial 21 is rotated in the opposite direction. By performing the returning operation, the restoration can be easily performed, and the desired cooking function can be selected immediately.
[0045]
In addition, since the operation by the selected cooking function is started by pushing the rotary dial 21 for selecting the cooking function, the rotation can be performed without releasing the finger from the rotary dial 21 used for selecting the cooking function. It is only necessary to press the rotary dial 21 immediately after the turning operation of the dial 21, and the operation of selecting and starting the cooking function can be performed by a very rational operation. In addition, by integrating the switch body 30 and the rotary dial 21 and integrating them, the number of switches arranged on the operation panel 2 can be reduced.
[0046]
Further, in the present embodiment, a rotary dial as a rotatable selection means for selecting a specific cooking function from a plurality of cooking functions and adjusting at least a cooking auxiliary function including a variable adjustment of a current time and a reservation time. A switch body 30 is also provided as a starting means for starting the operation of the selected cooking function or cooking auxiliary function when the rotary dial 21 is pushed and operated. A reservation switch 16 as a reservation means for enabling the reservation time adjustment and the start of the reservation operation by the reservation switch 16 is provided separately and independently.
[0047]
In this way, not only the selection of the cooking function and the start of the operation, but also the variable adjustment (time adjustment) and the start of the operation of the current time and the reservation time can be operated by the same rotary dial 21. Therefore, the number of switches for time adjustment can be reduced.
[0048]
In particular, the reserved rice cooking function for starting or ending cooking (rice cooking) at the reserved time is likely to be used regularly every day. However, the dedicated reservation switch 16 is used to adjust the reservation and start the reservation operation. Can be shifted to a state in which is possible without trouble. Further, since the reservation switch 16 is provided independently, when it is not necessary to change the reservation time by the rotary dial 21, the reservation switch 16 is first operated to call the reservation time, and then the rotary dial 21 is pressed. The reservation operation is started only by two operations, and operability equivalent to the conventional operation can be secured.
[0049]
Further, in this embodiment, a menu switch 15 as a cooking group selection unit for selecting a specific cooking function group from a plurality of cooking function groups, and a specific cooking function is selected from the selected specific cooking function group. At the same time, the rotating dial 21 as a rotatable selecting means for adjusting the cooking auxiliary function including at least the variable adjustment of the current time and the reserved time, and the LCD 13 of the display means 11 for displaying the selection status by the rotating dial 21 A switch main body 30, which is an operation start means for starting an operation of a specific cooking function or a cooking auxiliary function when the rotary dial 21 is pushed and operated, is also provided for the rotary dial 21. It is located on the right or below.
[0050]
When the number of cooking functions increases, a cooking function group (menu) is set for each classification of the cooking function, and a menu switch 15 for selecting a specific cooking function group is provided. Among them, the user can preferentially select a cooking function group that the user mainly wants to select, and the usability is further improved. That is, there is no need to select a desired cooking function by the rotary dial 21 from a plurality of cooking functions including a group of cooking functions that are not necessary from the beginning. The cooking function can be selected, so that the cooking function can be easily selected.
[0051]
Further, since the rotary dial 21 is operated while looking at the display means 11 such as the LCD 13, if the rotary dial 21 is located above or to the left of the display means 11 (in the case of a right-handed person), the display means is operated when the rotary dial 21 is operated. 11 is hidden by hand and is inconvenient. In this regard, in this embodiment, since the rotary dial 21 is disposed on the right side or below the display unit 11, the display unit 11 is not disturbed by the hand when the rotary dial 21 is operated, and the visibility is improved.
[0052]
Next, an operation procedure of the function of displaying the use time, which is the cumulative power-on time of the device, will be described with reference to the flowchart of FIG. The cumulative use time counting means 44 shown in FIG. 5 displays, for example, the total cumulative use time of cooking and keeping the heat on the use time display section 38 of the LCD 13. The use time display section 38 in FIG. 2 indicates that the total use cumulative time of rice cooking and heat retention is 2002 hours (Hr means time). Note that the time display here is configured to display the time in units of one hour by truncating 59 minutes and 59 seconds or less.
[0053]
The operation procedure will be described in more detail. In step S31 of FIG. 7, when the device is in the standby state, the standby time is accumulated and counted by the use cumulative time counting unit 44 (step S32). Here, the term “standby” refers to an off state in which a power plug (not shown) attached to the main body 1 is connected to an outlet and the main body 1 is energized, and rice cooking, heat keeping, reservation, and the like are not performed. A state in which substantially no device is operating. In step S33, when the rice cooker is in the reserved state at the reserved time to finish cooking rice, the reserved time is accumulated and counted by the use cumulative time counting means 44 (step S34). In step S35, when rice is being cooked, the rice cooking time is accumulated and counted by the use cumulative time counting means 44 (step S36). Further, in step S37, when the temperature is kept warm, the rice cooking time is accumulated and counted by the use accumulated time counting means 44 (step S38). Then, the use cumulative time counting means 44 calculates the sum of the accumulated rice cooking time and the warming time, and displays the cumulative time on the use time display section 38 (steps S39 and S40).
[0054]
All of the accumulated standby time, reservation time, rice cooking time, and heat retention time are stored and held in the storage means of the microcomputer constituting the control means 41, that is, the RAM. In the present embodiment, the total accumulated time of the rice cooking time and the warming time is displayed. However, the total time may be displayed including the reservation time or the standby time, or may be displayed independently of each other. May be arbitrarily selected. Further, the accumulated use time may not always be displayed on the use time display unit 38 but the accumulated use time may be displayed for a very limited period by operating a switch. At this time, if the display is switched and used not for the dedicated use time display section 38 but for the time display section 37, the display contents of the LCD 13 can be simplified as compared with those of the embodiment. Further, another standby time or reservation period stored in the RAM may be temporarily displayed on the use time display section 38 by a switch operation when the user desires.
[0055]
As described above, in the present embodiment, the use time since the start of the device is displayed on the use time display unit 38 as a display unit, and the time when the heating unit 4 is not used is not included in the use time. Make up.
[0056]
In this case, since the usage time since the start of the device is displayed on the usage time display section 38, the user can easily grasp the inspection time and the replacement time of the product from the displayed usage time. Further, when a product breaks down, it can be determined whether or not the cause is due to the service life, so that anxiety that the cause of the failure cannot be specified can be alleviated.
[0057]
In addition, since only the time during which the heating means 4 is used is displayed as the use time, the time when the user actually presses the switch or the like is displayed, and the user does not actually feel any difference in use, and the user can actually use it. It is possible to easily grasp the usage time of the device. For example, if a standby time or a reservation time is added, the cumulative use time is counted even when the main function is not used in a cooking device in which it is necessary to heat the object to be cooked. Differences from the feeling of use occur, which is not preferable. Further, since the actual product life is directly related to the use time of the heating means 4, there is no problem in displaying the use life as a product.
[0058]
It should be noted that the present invention is not limited to the above embodiments, and can be appropriately modified within the scope of the present invention. For example, the structure of the operation switch 18 is not limited to the structure in the embodiment, and may be arbitrarily examined so as to exert the same function. Further, in the present embodiment, when the menu switch 15 is pressed, the rice cooking course and the degree of rice milling which have been set and stored are blinked. For example, the most commonly used "white rice" and "milled rice" are used. You may be made to be able to select from.
[0059]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to the cooking device of Claim 1 of this invention, even if the function regarding cooking increases, a feeling of complexity can be eased and selection operation is easy, and even if another cooking function is selected accidentally, it is easy. Healing is possible, and selection and starting can be operated with extremely reasonable actions.
[0060]
According to the cooking device of the second aspect of the present invention, the complexity can be reduced even when the functions related to cooking are increased, the selection operation is easy, and even if another cooking function is selected by mistake, the cooking operation can be easily performed. Healing is possible, and selection and starting can be operated with extremely reasonable actions. In addition, the number of switches for time adjustment can be reduced, and the state can be shifted to a state in which the adjustment of the reservation and the start of the reservation operation can be performed without using the dedicated reservation calling means. .
[0061]
According to the cooking device of the third aspect of the present invention, the complexity can be reduced even when the functions related to cooking are increased, the selection operation is easy, and even if another cooking function is selected by mistake, it can be easily performed. Healing is possible, and selection and starting can be operated with extremely reasonable actions. In addition, the number of switches for time adjustment can be reduced, and the user can preferentially select a cooking function group that he / she mainly wants to select, thereby improving usability. Further, the display means is not disturbed by the hand when the selection means is operated, and the visibility of the display means can be improved.
[0062]
According to the cooking device of the fourth aspect of the present invention, the user can easily grasp the actual use time without any difference from the sense of use.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic explanatory view of an entire rice cooker as a cooker in one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view of the operation panel.
FIG. 3 is a sectional view of the operation switch and its periphery according to the first embodiment;
FIG. 4 is a sectional view of the operation switch and its periphery according to the first embodiment;
FIG. 5 is a block diagram showing an electrical and functional configuration of the embodiment.
FIG. 6 is a flowchart showing an operation procedure related to the selection start switch.
FIG. 7 is a flowchart showing an operation procedure of a function for displaying a usage time according to the embodiment.
[Explanation of symbols]
4 heating means
11 Display means
15 Menu switch (cooking group selection means)
16 Reservation switch (reservation means)
21 Rotary dial (selection means)
30 Switch body (starting means)
