JP2004314546A - 缶用被覆金属帯及びそれを用いた高意匠性シームレス缶体 - Google Patents
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Abstract
【課題】絞りしごき加工することにより金属光輝感に優れる高意匠性シームレス缶体を得ることのできる缶用被覆金属帯を提供すること。
【解決手段】缶体の外面となる側が、アルミニウム顔料等の延展性金属顔料(a)を含有し、且つ該延展性金属顔料(a)による下地隠蔽率が0.5〜75%の範囲内である非隠蔽性皮膜(A)で被覆されてなることを特徴とする缶用被覆金属帯、及び該被覆金属帯を絞りしごき加工して得られる高意匠性シームレス缶体。
【選択図】なし
【解決手段】缶体の外面となる側が、アルミニウム顔料等の延展性金属顔料(a)を含有し、且つ該延展性金属顔料(a)による下地隠蔽率が0.5〜75%の範囲内である非隠蔽性皮膜(A)で被覆されてなることを特徴とする缶用被覆金属帯、及び該被覆金属帯を絞りしごき加工して得られる高意匠性シームレス缶体。
【選択図】なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光輝感に優れた缶用被覆金属帯に関するものであり、該被覆金属帯から得られる高意匠性シームレス缶体に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその課題】
従来飲料缶等に用いる缶胴と缶底が一体成形されるシームレス金属缶は、缶状に成形加工した後、洗浄、化成処理工程を経て缶の内外面に塗料を塗装することで製造されていた。近年、廃水処理などの環境負荷軽減要求や生産効率のアップなどのため、両面が塗膜又はフィルムで被覆された樹脂被覆金属帯を絞りしごき加工やストレッチドロー加工を施して金属缶を製造する方法が開発され、利用されている。この樹脂被覆金属帯の皮膜には強靭な物性が要求されるため、PET系のフィルムが主に使用されているが、意匠面から見ると、印刷下地としての要求度が高い白色ラミネートフィルムが大半を占めている。
【0003】
一方、飲料缶等の缶外面印刷下地に求められる意匠としては、金属光輝感も白と並ぶ重要な意匠であり、従来の絞りしごき缶(以後DI缶とする)ではしごき加工による缶胴外面部の鏡面金属光沢を生かしたシルバーやゴールド系の意匠が多用されてきた。しかしながら、この樹脂被覆金属帯を絞りしごき加工やストレッチドロー加工を施して金属缶を得る場合、金属表面が直接ダイスにしごかれないため金属表面が鏡面とならず、金属光輝感で従来DI缶に劣るものしか得られないという欠点があった。そこで金属蒸着層を設けたフィルムを加工後の缶体に貼り付けることによって金属光輝感を得る方法(例えば特許文献1等参照)や、アルミニウム顔料を含有するメタリック塗料を加工後の缶体に直接塗装して金属光輝感を得る方法(例えば特許文献2等参照)などが盛んに検討されている。
【0004】
しかしながら、あらかじめ樹脂被覆してある加工後の缶体に金属光輝層をさらに設けるという方法では缶外面の皮膜層が増え、工数も増えるためコストが大きく増大するという問題があり、効率性および経済性に劣る。
【0005】
本発明の目的は、絞りしごき加工やストレッチドロー加工を施すだけで缶外面に良好な金属光輝感が得られる缶用被覆金属帯を提供することであり、該被覆金属帯を用いた高意匠性シームレス缶体を提供することである。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−95248号公報
【特許文献2】
特開2001−31893号公報
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、従来のような隠蔽性の高い皮膜を用いるのではなく、アルミニウム顔料等の延展性金属顔料を下地が完全に隠蔽しない程度に低い含有率で用いることにより、絞りしごき加工によって延展性金属顔料が伸ばされて光輝感が著しく増大した皮膜が得られ、更には下地金属素材を生かした従来にない意匠性が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
かくして本発明は、缶体の外面となる側が、延展性金属顔料(a)を含有し、且つ該金属顔料(a)による下地隠蔽率が0.5〜75%の範囲内である非隠蔽性皮膜(A)で被覆されてなることを特徴とする缶用被覆金属帯に関する。
【0009】
また、本発明は、上記被覆金属帯を用いた高意匠性シームレス缶体に関する。
【0010】
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の缶用被覆金属帯は、缶に用いられる金属平板に延展性金属顔料(a)を含有する非隠蔽性皮膜(A)で被覆されてなるものである。
【0012】
被塗物である金属平板としては、通常缶に用いられる材料であれば使用することができ、例えば、ブリキ、アルミニウム、ティンフリースチール、鉄、亜鉛、銅、亜鉛メッキ鋼板、亜鉛と他の金属との合金メッキ鋼板などの金属板;これらの金属にリン酸塩処理やクロメート処理を施した化成処理金属板などを挙げることができる。中でも特にアルミニウム板は絞りしごき加工性に優れ、且つ素材が透けて見えた場合の美観に優れていることから好適である。
【0013】
上記金属平板への被覆は、延展性金属顔料(a)を含有する塗料を塗装するか、延展性金属顔料(a)を練り込んだフィルムをラミネートするなどの方法で行うことができるが、経済性の面から延展性金属顔料(a)を含有する塗料を塗装するのが好ましい。
【0014】
延展性金属顔料(a)は、金、銀、アルミニウムなどの延展性金属の顔料であり、好ましいものとしてアルミニウム顔料を挙げることができる。
【0015】
アルミニウム顔料は、平均粒子径(D50)が5〜50μm、特に7〜30μm程度であることが、金属光輝感を得る上で好ましい。
【0016】
アルミニウム顔料としては、その表面が無処理であってもオレイン酸処理、ステアリン酸処理、樹脂コート処理などの表面処理が施されたものであってもよい。アルミニウム顔料は、ノンリーフィング型、リーフィング型のいずれであってもよく、また表面が着色された着色アルミニウム顔料であってもよい。
【0017】
アルミニウム顔料の市販品としては、ノンリーフィング型として、例えば、アルペーストTD120T、同TD180T、同TD200T、同TD280T、同5620NS、同5640NS、同5690N、同UF300、同TCR3040、同TCR3080、同TCR3130、同TCR2020、同TCR2060、同TCR2150(以上、いずれも東洋アルミニウム社製、商品名);SAP620N、SAP630N、SAP640N、SAP650N、SAP710N、SAP715N、SAP720N、SAP726N、LB582、LB584、LB586(以上、いずれも昭和アルミパウダー社製)などを挙げることができ、リーフィング型としては、SAP110、SAP130(以上、いずれも昭和アルミパウダー社製)などを挙げることができる。また、着色アルミニウム顔料としては、例えば、フレンドカラー500RG、同500BG、同500SI、同500RE、同500OR、同500GR、同500BL(以上、いずれも昭和アルミパウダー社製)などを挙げることができる。
【0018】
延展性金属顔料(a)を添加する塗料としては、熱硬化性塗料であることが好ましく、塗装作業性の面からは溶剤型塗料であることが好ましい。また、塗料は金属平板に塗装された後、缶状に成形加工されることから、加工性に優れ、素材への密着性に優れる皮膜を形成できるものが好ましく、ポリエステル系塗料、特に水酸基含有ポリエステル樹脂に架橋剤としてアミノ樹脂及び/又はレゾール型フェノール樹脂を組み合わせた熱硬化性塗料が好ましい。
【0019】
さらにポリエステル樹脂については、数平均分子量が5,000〜80,000、特に8,000〜30,000、水酸基価が1〜20mgKOH/g、特に2〜12mgKOH/g程度のものが硬度と加工性のバランスを取るために適している。
【0020】
上記ポリエステル樹脂は、酸成分とアルコール成分とを直接エステル化又はエステル交換反応することにより合成される。
【0021】
上記水酸基含有ポリエステル樹脂を構成する酸成分としては、例えば無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、コハク酸、フマル酸、アジピン酸、セバシン酸、無水マレイン酸などから選ばれる1種以上の二塩基酸及びこれらの酸の低級アルキルエステル化物が主として用いられ、必要に応じて安息香酸、クロトン酸、p−t−ブチル安息香酸などの一塩基酸、無水トリメリット酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸、無水ピロメリット酸などの3価以上の多塩基酸などが併用される。
【0022】
また、上記ポリエステル樹脂を構成するアルコール成分としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3−メチルペンタンジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−ジメチロールシクロヘキサンなどの二価アルコールが主に用いられ、さらに必要に応じてグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの3価以上の多価アルコールを併用することができる。これらのアルコール成分は単独で、あるいは2種以上を混合して使用することができる。
【0023】
上記酸成分と上記アルコール成分とを常法により直接エステル化法又はエステル交換法により合成するに際し、水酸基がカルボキシル基に対して過剰となる条件下で反応を行なえば、水酸基を主体に含有するポリエステル樹脂が得られる。さらにこの水酸基を主体に含有するポリエステル樹脂に酸無水物を付加反応させることにより、単独樹脂中の水酸基とカルボキシル基の量を調製することが可能となる。この水酸基を主体に含有するポリエステル樹脂に反応させる酸無水物としては、無水フタル酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸などを挙げることができる。
【0024】
上記方法において、直接エステル化法又はエステル交換法による反応は、加圧又は減圧操作、あるいは不活性ガスを流入させて反応を促進させることもできる。さらに反応の際にジ−n−ブチル錫オキサイドなどの有機金属触媒などをエステル化触媒として使用することができる。
【0025】
上記水酸基含有ポリエステル樹脂は、オイルフリーポリエステル樹脂、油変性アルキド樹脂、または、これらの樹脂の変性物、例えばウレタン変性ポリエステル樹脂、ウレタン変性アルキド樹脂、エポキシ変性ポリエステル樹脂、エポキシ変性アルキド樹脂などのいずれであってもよいが、なかでもオイルフリーポリエステル樹脂であることが好適である。
【0026】
上記水酸基含有ポリエステル樹脂と組み合わせる硬化剤であるアミノ樹脂としてはメラミン、尿素、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、ステログアナミン、スピログアナミン、ジシアンジアミド等のアミノ成分とアルデヒドとの反応によって得られるメチロール化アミノ樹脂が挙げられる。アルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド等が挙げられる。また、このメチロール化メラミン樹脂を1種又は2種以上のアルコールによってエーテル化したものも上記アミノ樹脂に包含される。エーテル化に用いられるアルコールとしては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、2−エチルブタノール、2−エチルヘキサノール等の1価アルコールが挙げられる。これらのうち、なかでもメチロール化メラミン樹脂のメチロール基の少なくとも一部を炭素数1〜4の1価アルコールでエーテル化してなるメラミン樹脂が好適である。
【0027】
また水酸基含有ポリエステル樹脂と組み合わせるレゾール型フェノール樹脂としては、フェノール成分とホルムアルデヒド類とを反応触媒の存在下で加熱して縮合反応させてメチロール基を導入して得られるメチロール化フェノール樹脂のメチロール基の一部をアルコールでアルキルエーテル化してなるものである。
【0028】
レゾール型フェノール樹脂架橋剤の製造においては、出発原料である上記フェノール成分として、2官能性フェノール化合物、3官能性フェノール化合物、4官能性以上のフェノール化合物などを使用することができる。
【0029】
レゾール型フェノール樹脂架橋剤の製造に用いられる2官能性フェノール化合物としては、o−クレゾール、p−クレゾール、p−tert−ブチルフェノール、p−エチルフェノール、2,3−キシレノール、2,5−キシレノールなどの2官能性フェノールなどを挙げることができ、3官能性フェノール化合物としては、フェノール、m−クレゾール、m−エチルフェノール、3,5−キシレノール、m−メトキシフェノールなどが挙げられ、4官能性フェノール化合物としては、ビスフェノールA、ビスフェノールFなどを挙げることができる。これらのフェノール化合物は1種で、又は2種以上混合して使用することができる。
【0030】
レゾール型フェノール樹脂の製造に用いられるホルムアルデヒド類としては、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド又はトリオキサンなどが挙げられ、1種で、又は2種以上混合して使用することができる。
【0031】
メチロール化フェノール樹脂のメチロール基の一部をアルキルエーテル化するのに用いられるアルコールとしては、炭素原子数1〜8個、好ましくは1〜4個の1価アルコールを好適に使用することができる。好適な1価アルコールとしてはメタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、イソブタノールなどを挙げることができる。
【0032】
水酸基含有ポリエステル樹脂と架橋剤であるアミノ樹脂及び/又はレゾール型フェノール樹脂との配合比率は、ポリエステル樹脂/架橋剤=80/20〜98/2、好ましくは90/10〜97/3の範囲内が硬化性と加工性のバランスの観点から適している。
【0033】
また、塗料には、硬化反応を促進するため酸触媒を必要に応じて添加することができる。例えば、パラトルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸、燐酸などの酸触媒又はこれらの酸のアミン中和物などを具体例として挙げることができる。なかでも上記スルホン酸化合物又はスルホン酸化合物のアミン中和物が好適である。
【0034】
塗料には、さらに塗膜の加工時の傷を防止するため潤滑剤を添加することが好ましい。添加する潤滑剤としては融点が20℃以上のワックスが好適に用いられ、例えば、カルナウバワックス等の植物系ワックス、ラノリンワックス等の動物系ワックス、モンタンワックス等の鉱物系ワックス、パラフィン系ワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス、脂肪酸エステル系ワックス、ポリテトラフルオロエチレンワックス、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレンワックスなどを挙げることができる。
【0035】
潤滑剤の添加量としては、塗料中の樹脂100重量部に対し、0.1〜10重量部、好ましくは1〜5重量部程度が適している。
【0036】
また、外面用塗料の硬度、密着性などの改良の目的で、さらにエポキシ樹脂を添加することができる。エポキシ樹脂としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂;これらのエポキシ樹脂中のエポキシ基又は水酸基に各種変性剤が反応せしめられた変性エポキシ樹脂を挙げることができるが、密着性付与の観点からは、低分子量、低粘度であることが望ましく、具体例としては、エピコート828、同834、同1001、同154(以上、いずれもジャパンエポキシレジン社製)、アラルダイトAER250、同280、ECN−1273、EPN−1179(以上、いずれも旭化成エポキシ社製)、エポトートYD−127、同YD−134、同YDF−170、同YDCN−702(以上、いずれも東都化成社製)などを挙げることができる。
【0037】
また、上記塗料には、塗装性の観点などから、通常、有機溶剤が配合される。さらに、必要に応じて、塗膜の改質を目的に、その他の樹脂を配合することができ、また、さらに着色顔料、体質顔料等の顔料;凝集防止剤、レベリング剤、消泡剤等の塗料用添加剤などを配合することもできる。
【0038】
延展性金属顔料(a)を含有した塗料は、金属平板にロールコータ、カーテンフローコータ等の公知の塗装方法によって塗装される。塗装膜厚は乾燥膜厚で0.5〜20μm、特に1〜5μm程度が経済性と塗膜の金属感や意匠性の面から適している。塗膜の焼付け条件は、通常、金属板の最高到達温度が、約90〜300℃の温度となる条件で約5秒〜約30分間程度である。
【0039】
延展性金属顔料(a)を含有した塗料を、上記のようにして塗装し、焼付けて得られる塗膜の延展性金属顔料による下地隠蔽率が0.5〜75%、特に2〜50%の範囲内であることが、絞りしごき加工後の塗膜の光輝感と意匠性の点から好ましく、延展性金属顔料(a)の塗料への添加量は、下地隠蔽率が上記範囲になるようにして配合される。
【0040】
なお、延展性金属顔料による下地隠蔽率は下記のようにして測定される。
【0041】
下地隠蔽率(%):延展性金属顔料含有皮膜をビデオマイクロスコープを用いて倍率200倍で撮影し、画像をグレー画像のTIFF方式で保存し、画像処理ソフトNIH−Image(米国保険局が作成し、フリーソフトとして配布している)により以下の式を用いて求める。
S=100×(K/A)
ここで、S:下地隠蔽率(延展性金属顔料が画像に占める面積百分率)、K:延展性金属顔料が占有する画素数、A:測定面積全体の画素数。
【0042】
本発明の缶用被覆金属帯は、缶の外面となる側に上記非隠蔽性皮膜(A)が被覆されるが、缶の内面となる側にもフィルムラミネート又は塗装により樹脂皮膜が被覆されていることが、絞りしごき加工をする上で好ましい。
【0043】
缶の外面となる側が塗装されるものであれば、外面の塗装に合わせて内面側も塗装し、同時に焼付け硬化させることで効率よく両面被覆金属帯を得ることができる。内面側の塗装皮膜は、通常缶内面用に用いられているものであれば特に制限はないが、好ましいものとしてポリエステル系、エポキシ系、アクリル系、ウレタン系、ビニルオルガノゾル系等の樹脂皮膜を挙げることができるる。中でも特にポリエステル系の樹脂皮膜は加工性に優れており、絞りしごき加工時に皮膜に傷やワレなどの塗膜異常が発生しないものであれば、加工後の補修塗装の必要がなく好適である。また、加工時の傷付きを防止するため内面側皮膜にも潤滑剤を含有していることが好ましい。
【0044】
内面側皮膜の膜厚は1〜10μm程度が経済性の面から好適である。
【0045】
このようにして得られた被覆金属帯を、打ち抜き後、絞りしごき加工することにより高意匠性を有するシームレス缶体を得ることができる。
【0046】
加工時に缶内面の塗膜に傷やワレが発生する場合には、缶内面補修用塗料を塗装することが好ましい。補修用塗料としては、エポキシ/フェノール系塗料、エポキシ/アクリル系塗料、ポリエステル系塗料、ビニルオルガノゾル系塗料等が適している。補修用塗料の塗装膜厚は乾燥膜厚で1〜10μm程度であり、塗膜の焼付け条件は、通常、金属板の最高到達温度が、約90〜300℃の温度となる条件で約5秒〜約30分間程度である。
【0047】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。なお、以下、「部」及び「%」はいずれも重量基準によるものとする。
【0048】
クリヤ塗料の製造
製造例1
攪拌機の付いた容器にエリーテルUE−3600(ユニチカ社製、ポリエステル樹脂、数平均分子量20,000、ガラス転移点75℃)90重量部(固形分)、サイメル303(三井サイテック社製、メチルエーテル化メラミン樹脂)5部、Nacure5225(楠本化成社製、ドデシルベンゼンスルホン酸系酸触媒)1部及びS−394N1(シャムロック社製、ポリエチレンワックス)4部を配合してよく攪拌し混合溶剤(メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=50/50、以下同じ)で粘度を調整することによりクリヤ塗料C−1を得た。
【0049】
メタリック塗料の製造
製造例2
攪拌機の付いた容器にエリーテルUE−3600(ユニチカ社製、ポリエステル樹脂、数平均分子量20,000、ガラス転移点75℃)90重量部(固形分)、サイメル303(三井サイテック社製、メチルエーテル化メラミン樹脂)5部、Nacure5225(楠本化成社製、ドデシルベンゼンスルホン酸系酸触媒)1部、S−394N1(シャムロック社製、ポリエチレンワックス)4部及びアルペースト 5640NS(東洋アルミニウム社製、アルミニウム顔料、平均粒径14μm)2部(固形分)を配合してよく攪拌し混合溶剤で粘度を調整することによりメタリック塗料B−1を得た。
【0050】
製造例3
製造例2においてアルペースト 5640NSの量を2部から4部(固形分)に変更する以外は製造例2と同様にして作成し、メタリック塗料B−2を得た。
【0051】
製造例4
製造例2においてアルペースト 5640NSを2部の替わりに純金上色消粉1号金(高岡製箔株式会社製、金粉)を3部に変更する以外は製造例2と同様にして作成し、メタリック塗料B−3を得た。
【0052】
製造例5
製造例2においてアルペースト 5640NSを2部の替わりにBronzePowder Rotoflex(ECKART社製、銅粉、平均粒径7μm)を3部に変更する以外は製造例2と同様にして作成し、メタリック塗料B−4を得た。
【0053】
製造例6(比較例用)
製造例2においてアルペースト 5640NSの量を2部から30部(固形分)に変更する以外は製造例2と同様にして作成し、メタリック塗料B−5を得た。
【0054】
被覆金属板の作成
実施例1
リン酸クロメート処理を施した、厚み0.28mmの#3004アルミニウム材の片面にメタリック塗料B−1を乾燥膜厚が5μmとなるようにしてバーコーター塗装し、100℃で60秒間加熱乾燥させた後、裏面側にクリヤ塗料C−1を乾燥膜厚が8μmとなるようにしてバーコーター塗装して、素材最高到達温度が270℃となる条件で20秒間焼付けを行ない被覆金属板を得た。
該被覆金属板のメタリック塗膜の下地隠蔽率は28%であった。
【0055】
実施例2
リン酸クロメート処理を施した、厚み0.28mmの#3004アルミニウム材の片面にメタリック塗料B−2を乾燥膜厚が5μmとなるようにしてバーコーター塗装し、素材最高到達温度が270℃となる条件で20秒間焼付けを行った。次いでフィルムラミネート装置を用いて260℃に加熱した該アルミニウム材の裏面側に「ガルフィルムPT055」(ガルワレ社製、接着性PETフィルム、膜厚15μm)を線圧25kg/cmで150m/minの速度でラミネートし、被覆金属板を得た。該被覆金属板のメタリック塗膜の下地隠蔽率は66%であった。
【0056】
実施例3
実施例1においてメタリック塗料をB−1からB−3に変更する以外は実施例1と同様にして製造し、被覆金属板を得た。該被覆金属板のメタリック塗膜の下地隠蔽率は54%であった。
【0057】
実施例4
実施例1においてメタリック塗料をB−1からB−4に変更する以外は実施例1と同様にして製造し、被覆金属板を得た。該被覆金属板のメタリック塗膜の下地隠蔽率は47%であった。
【0058】
実施例5
実施例1においてメタリック塗料の乾燥膜厚を5μmから15μmに変更する以外は実施例1と同様にして製造し、被覆金属板を得た。該被覆金属板のメタリック塗膜の下地隠蔽率は68%であった。
【0059】
実施例6
リン酸クロメート処理を施した、厚み0.19mmのブリキ材の片面にメタリック塗料B−2を乾燥膜厚が8μmとなるようにしてバーコーター塗装し、100℃で60秒間加熱乾燥させた後、裏面側にクリヤ塗料C−1を乾燥膜厚が8μmとなるようにしてバーコーター塗装して、素材最高到達温度が270℃となる条件で20秒間焼付けを行ない被覆金属板を得た。該被覆金属板のメタリック塗膜の下地隠蔽率は74%であった。
【0060】
比較例1
リン酸クロメート処理を施した、厚み0.28mmの#3004アルミニウム材の片面にクリヤ塗料C−1を乾燥膜厚が5μmとなるようにしてバーコーター塗装し、100℃で60秒間加熱乾燥させた後、裏面側にクリヤ塗料C−1を乾燥膜厚が8μmとなるようにしてバーコーター塗装して、素材最高到達温度が270℃となる条件で20秒間焼付けを行ない被覆金属板を得た。
【0061】
比較例2
リン酸クロメート処理を施した、厚み0.28mmの#3004アルミニウム材の両面にPETフィルムをラミネートした。ラミネート方法及び使用したフィルムは実施例2において裏面側にラミネートした仕様と同じものである。
【0062】
比較例3
実施例1においてメタリック塗料の乾燥膜厚を5μmから25μmに変更する以外は実施例1と同様にして製造し、被覆金属板を得た。該被覆金属板のメタリック塗膜の下地隠蔽率は87%であった。
【0063】
比較例4
実施例1においてメタリック塗料をB−1からB−5に変更する以外は実施例1と同様にして製造し、被覆金属板を得た。該被覆金属板のメタリック塗膜の下地隠蔽率は99%であった。
【0064】
シームレス缶の作成
上記実施例及び比較例で得られた被覆金属板を用いて、まず160mmφのブランクから85mmφの絞り缶を作成し、更に絞りしごき加工により、しごき率60%、缶径65mmφのシームレス缶を作成した。
【0065】
得られた各シームレス缶の金属光輝感及び印刷鮮映性を下記試験方法に従って評価した。結果を後記表1に示す。
【0066】
金属光輝感:シームレス缶の缶胴外面部を目視観察し、下記基準で評価した。○:キラキラとした金属光輝感がある。
△:キラキラとした金属光輝感がやや低い。
×:キラキラとした金属光輝感がない。
【0067】
印刷鮮映性:シームレス缶の外面にポリウレタン系樹脂をバインダーとするインキを用いて商標印刷をオフセット印刷し、その上からポリエステル系の透明ツヤニスを塗布し、乾燥させて外面印刷缶を作成した。得られた外面印刷缶について缶胴部の印刷鮮映性を下記基準で目視評価した。
○:印刷の発色が良く鮮明に見える。
△:印刷の発色がやや悪く鮮明さに欠ける。
×:印刷の発色が悪く全体に暗い。
【0068】
【表1】
【0069】
【発明の効果】
本発明の缶用被覆金属帯は、缶体の外面となる側が少量の延展性金属顔料を含有する非隠蔽性皮膜で被覆されてなるものであり、缶体に絞りしごき加工することにより、延展性金属顔料が適度に引き伸ばされて、隠蔽ムラの目立たないキラキラとする金属光輝感を有する従来にない高級感のある意匠性缶体を製造することができるものである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、光輝感に優れた缶用被覆金属帯に関するものであり、該被覆金属帯から得られる高意匠性シームレス缶体に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその課題】
従来飲料缶等に用いる缶胴と缶底が一体成形されるシームレス金属缶は、缶状に成形加工した後、洗浄、化成処理工程を経て缶の内外面に塗料を塗装することで製造されていた。近年、廃水処理などの環境負荷軽減要求や生産効率のアップなどのため、両面が塗膜又はフィルムで被覆された樹脂被覆金属帯を絞りしごき加工やストレッチドロー加工を施して金属缶を製造する方法が開発され、利用されている。この樹脂被覆金属帯の皮膜には強靭な物性が要求されるため、PET系のフィルムが主に使用されているが、意匠面から見ると、印刷下地としての要求度が高い白色ラミネートフィルムが大半を占めている。
【0003】
一方、飲料缶等の缶外面印刷下地に求められる意匠としては、金属光輝感も白と並ぶ重要な意匠であり、従来の絞りしごき缶(以後DI缶とする)ではしごき加工による缶胴外面部の鏡面金属光沢を生かしたシルバーやゴールド系の意匠が多用されてきた。しかしながら、この樹脂被覆金属帯を絞りしごき加工やストレッチドロー加工を施して金属缶を得る場合、金属表面が直接ダイスにしごかれないため金属表面が鏡面とならず、金属光輝感で従来DI缶に劣るものしか得られないという欠点があった。そこで金属蒸着層を設けたフィルムを加工後の缶体に貼り付けることによって金属光輝感を得る方法(例えば特許文献1等参照)や、アルミニウム顔料を含有するメタリック塗料を加工後の缶体に直接塗装して金属光輝感を得る方法(例えば特許文献2等参照)などが盛んに検討されている。
【0004】
しかしながら、あらかじめ樹脂被覆してある加工後の缶体に金属光輝層をさらに設けるという方法では缶外面の皮膜層が増え、工数も増えるためコストが大きく増大するという問題があり、効率性および経済性に劣る。
【0005】
本発明の目的は、絞りしごき加工やストレッチドロー加工を施すだけで缶外面に良好な金属光輝感が得られる缶用被覆金属帯を提供することであり、該被覆金属帯を用いた高意匠性シームレス缶体を提供することである。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−95248号公報
【特許文献2】
特開2001−31893号公報
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、従来のような隠蔽性の高い皮膜を用いるのではなく、アルミニウム顔料等の延展性金属顔料を下地が完全に隠蔽しない程度に低い含有率で用いることにより、絞りしごき加工によって延展性金属顔料が伸ばされて光輝感が著しく増大した皮膜が得られ、更には下地金属素材を生かした従来にない意匠性が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
かくして本発明は、缶体の外面となる側が、延展性金属顔料(a)を含有し、且つ該金属顔料(a)による下地隠蔽率が0.5〜75%の範囲内である非隠蔽性皮膜(A)で被覆されてなることを特徴とする缶用被覆金属帯に関する。
【0009】
また、本発明は、上記被覆金属帯を用いた高意匠性シームレス缶体に関する。
【0010】
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の缶用被覆金属帯は、缶に用いられる金属平板に延展性金属顔料(a)を含有する非隠蔽性皮膜(A)で被覆されてなるものである。
【0012】
被塗物である金属平板としては、通常缶に用いられる材料であれば使用することができ、例えば、ブリキ、アルミニウム、ティンフリースチール、鉄、亜鉛、銅、亜鉛メッキ鋼板、亜鉛と他の金属との合金メッキ鋼板などの金属板;これらの金属にリン酸塩処理やクロメート処理を施した化成処理金属板などを挙げることができる。中でも特にアルミニウム板は絞りしごき加工性に優れ、且つ素材が透けて見えた場合の美観に優れていることから好適である。
【0013】
上記金属平板への被覆は、延展性金属顔料(a)を含有する塗料を塗装するか、延展性金属顔料(a)を練り込んだフィルムをラミネートするなどの方法で行うことができるが、経済性の面から延展性金属顔料(a)を含有する塗料を塗装するのが好ましい。
【0014】
延展性金属顔料(a)は、金、銀、アルミニウムなどの延展性金属の顔料であり、好ましいものとしてアルミニウム顔料を挙げることができる。
【0015】
アルミニウム顔料は、平均粒子径(D50)が5〜50μm、特に7〜30μm程度であることが、金属光輝感を得る上で好ましい。
【0016】
アルミニウム顔料としては、その表面が無処理であってもオレイン酸処理、ステアリン酸処理、樹脂コート処理などの表面処理が施されたものであってもよい。アルミニウム顔料は、ノンリーフィング型、リーフィング型のいずれであってもよく、また表面が着色された着色アルミニウム顔料であってもよい。
【0017】
アルミニウム顔料の市販品としては、ノンリーフィング型として、例えば、アルペーストTD120T、同TD180T、同TD200T、同TD280T、同5620NS、同5640NS、同5690N、同UF300、同TCR3040、同TCR3080、同TCR3130、同TCR2020、同TCR2060、同TCR2150(以上、いずれも東洋アルミニウム社製、商品名);SAP620N、SAP630N、SAP640N、SAP650N、SAP710N、SAP715N、SAP720N、SAP726N、LB582、LB584、LB586(以上、いずれも昭和アルミパウダー社製)などを挙げることができ、リーフィング型としては、SAP110、SAP130(以上、いずれも昭和アルミパウダー社製)などを挙げることができる。また、着色アルミニウム顔料としては、例えば、フレンドカラー500RG、同500BG、同500SI、同500RE、同500OR、同500GR、同500BL(以上、いずれも昭和アルミパウダー社製)などを挙げることができる。
【0018】
延展性金属顔料(a)を添加する塗料としては、熱硬化性塗料であることが好ましく、塗装作業性の面からは溶剤型塗料であることが好ましい。また、塗料は金属平板に塗装された後、缶状に成形加工されることから、加工性に優れ、素材への密着性に優れる皮膜を形成できるものが好ましく、ポリエステル系塗料、特に水酸基含有ポリエステル樹脂に架橋剤としてアミノ樹脂及び/又はレゾール型フェノール樹脂を組み合わせた熱硬化性塗料が好ましい。
【0019】
さらにポリエステル樹脂については、数平均分子量が5,000〜80,000、特に8,000〜30,000、水酸基価が1〜20mgKOH/g、特に2〜12mgKOH/g程度のものが硬度と加工性のバランスを取るために適している。
【0020】
上記ポリエステル樹脂は、酸成分とアルコール成分とを直接エステル化又はエステル交換反応することにより合成される。
【0021】
上記水酸基含有ポリエステル樹脂を構成する酸成分としては、例えば無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、コハク酸、フマル酸、アジピン酸、セバシン酸、無水マレイン酸などから選ばれる1種以上の二塩基酸及びこれらの酸の低級アルキルエステル化物が主として用いられ、必要に応じて安息香酸、クロトン酸、p−t−ブチル安息香酸などの一塩基酸、無水トリメリット酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸、無水ピロメリット酸などの3価以上の多塩基酸などが併用される。
【0022】
また、上記ポリエステル樹脂を構成するアルコール成分としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3−メチルペンタンジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−ジメチロールシクロヘキサンなどの二価アルコールが主に用いられ、さらに必要に応じてグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの3価以上の多価アルコールを併用することができる。これらのアルコール成分は単独で、あるいは2種以上を混合して使用することができる。
【0023】
上記酸成分と上記アルコール成分とを常法により直接エステル化法又はエステル交換法により合成するに際し、水酸基がカルボキシル基に対して過剰となる条件下で反応を行なえば、水酸基を主体に含有するポリエステル樹脂が得られる。さらにこの水酸基を主体に含有するポリエステル樹脂に酸無水物を付加反応させることにより、単独樹脂中の水酸基とカルボキシル基の量を調製することが可能となる。この水酸基を主体に含有するポリエステル樹脂に反応させる酸無水物としては、無水フタル酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸などを挙げることができる。
【0024】
上記方法において、直接エステル化法又はエステル交換法による反応は、加圧又は減圧操作、あるいは不活性ガスを流入させて反応を促進させることもできる。さらに反応の際にジ−n−ブチル錫オキサイドなどの有機金属触媒などをエステル化触媒として使用することができる。
【0025】
上記水酸基含有ポリエステル樹脂は、オイルフリーポリエステル樹脂、油変性アルキド樹脂、または、これらの樹脂の変性物、例えばウレタン変性ポリエステル樹脂、ウレタン変性アルキド樹脂、エポキシ変性ポリエステル樹脂、エポキシ変性アルキド樹脂などのいずれであってもよいが、なかでもオイルフリーポリエステル樹脂であることが好適である。
【0026】
上記水酸基含有ポリエステル樹脂と組み合わせる硬化剤であるアミノ樹脂としてはメラミン、尿素、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、ステログアナミン、スピログアナミン、ジシアンジアミド等のアミノ成分とアルデヒドとの反応によって得られるメチロール化アミノ樹脂が挙げられる。アルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド等が挙げられる。また、このメチロール化メラミン樹脂を1種又は2種以上のアルコールによってエーテル化したものも上記アミノ樹脂に包含される。エーテル化に用いられるアルコールとしては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、2−エチルブタノール、2−エチルヘキサノール等の1価アルコールが挙げられる。これらのうち、なかでもメチロール化メラミン樹脂のメチロール基の少なくとも一部を炭素数1〜4の1価アルコールでエーテル化してなるメラミン樹脂が好適である。
【0027】
また水酸基含有ポリエステル樹脂と組み合わせるレゾール型フェノール樹脂としては、フェノール成分とホルムアルデヒド類とを反応触媒の存在下で加熱して縮合反応させてメチロール基を導入して得られるメチロール化フェノール樹脂のメチロール基の一部をアルコールでアルキルエーテル化してなるものである。
【0028】
レゾール型フェノール樹脂架橋剤の製造においては、出発原料である上記フェノール成分として、2官能性フェノール化合物、3官能性フェノール化合物、4官能性以上のフェノール化合物などを使用することができる。
【0029】
レゾール型フェノール樹脂架橋剤の製造に用いられる2官能性フェノール化合物としては、o−クレゾール、p−クレゾール、p−tert−ブチルフェノール、p−エチルフェノール、2,3−キシレノール、2,5−キシレノールなどの2官能性フェノールなどを挙げることができ、3官能性フェノール化合物としては、フェノール、m−クレゾール、m−エチルフェノール、3,5−キシレノール、m−メトキシフェノールなどが挙げられ、4官能性フェノール化合物としては、ビスフェノールA、ビスフェノールFなどを挙げることができる。これらのフェノール化合物は1種で、又は2種以上混合して使用することができる。
【0030】
レゾール型フェノール樹脂の製造に用いられるホルムアルデヒド類としては、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド又はトリオキサンなどが挙げられ、1種で、又は2種以上混合して使用することができる。
【0031】
メチロール化フェノール樹脂のメチロール基の一部をアルキルエーテル化するのに用いられるアルコールとしては、炭素原子数1〜8個、好ましくは1〜4個の1価アルコールを好適に使用することができる。好適な1価アルコールとしてはメタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、イソブタノールなどを挙げることができる。
【0032】
水酸基含有ポリエステル樹脂と架橋剤であるアミノ樹脂及び/又はレゾール型フェノール樹脂との配合比率は、ポリエステル樹脂/架橋剤=80/20〜98/2、好ましくは90/10〜97/3の範囲内が硬化性と加工性のバランスの観点から適している。
【0033】
また、塗料には、硬化反応を促進するため酸触媒を必要に応じて添加することができる。例えば、パラトルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸、燐酸などの酸触媒又はこれらの酸のアミン中和物などを具体例として挙げることができる。なかでも上記スルホン酸化合物又はスルホン酸化合物のアミン中和物が好適である。
【0034】
塗料には、さらに塗膜の加工時の傷を防止するため潤滑剤を添加することが好ましい。添加する潤滑剤としては融点が20℃以上のワックスが好適に用いられ、例えば、カルナウバワックス等の植物系ワックス、ラノリンワックス等の動物系ワックス、モンタンワックス等の鉱物系ワックス、パラフィン系ワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス、脂肪酸エステル系ワックス、ポリテトラフルオロエチレンワックス、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレンワックスなどを挙げることができる。
【0035】
潤滑剤の添加量としては、塗料中の樹脂100重量部に対し、0.1〜10重量部、好ましくは1〜5重量部程度が適している。
【0036】
また、外面用塗料の硬度、密着性などの改良の目的で、さらにエポキシ樹脂を添加することができる。エポキシ樹脂としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂;これらのエポキシ樹脂中のエポキシ基又は水酸基に各種変性剤が反応せしめられた変性エポキシ樹脂を挙げることができるが、密着性付与の観点からは、低分子量、低粘度であることが望ましく、具体例としては、エピコート828、同834、同1001、同154(以上、いずれもジャパンエポキシレジン社製)、アラルダイトAER250、同280、ECN−1273、EPN−1179(以上、いずれも旭化成エポキシ社製)、エポトートYD−127、同YD−134、同YDF−170、同YDCN−702(以上、いずれも東都化成社製)などを挙げることができる。
【0037】
また、上記塗料には、塗装性の観点などから、通常、有機溶剤が配合される。さらに、必要に応じて、塗膜の改質を目的に、その他の樹脂を配合することができ、また、さらに着色顔料、体質顔料等の顔料;凝集防止剤、レベリング剤、消泡剤等の塗料用添加剤などを配合することもできる。
【0038】
延展性金属顔料(a)を含有した塗料は、金属平板にロールコータ、カーテンフローコータ等の公知の塗装方法によって塗装される。塗装膜厚は乾燥膜厚で0.5〜20μm、特に1〜5μm程度が経済性と塗膜の金属感や意匠性の面から適している。塗膜の焼付け条件は、通常、金属板の最高到達温度が、約90〜300℃の温度となる条件で約5秒〜約30分間程度である。
【0039】
延展性金属顔料(a)を含有した塗料を、上記のようにして塗装し、焼付けて得られる塗膜の延展性金属顔料による下地隠蔽率が0.5〜75%、特に2〜50%の範囲内であることが、絞りしごき加工後の塗膜の光輝感と意匠性の点から好ましく、延展性金属顔料(a)の塗料への添加量は、下地隠蔽率が上記範囲になるようにして配合される。
【0040】
なお、延展性金属顔料による下地隠蔽率は下記のようにして測定される。
【0041】
下地隠蔽率(%):延展性金属顔料含有皮膜をビデオマイクロスコープを用いて倍率200倍で撮影し、画像をグレー画像のTIFF方式で保存し、画像処理ソフトNIH−Image(米国保険局が作成し、フリーソフトとして配布している)により以下の式を用いて求める。
S=100×(K/A)
ここで、S:下地隠蔽率(延展性金属顔料が画像に占める面積百分率)、K:延展性金属顔料が占有する画素数、A:測定面積全体の画素数。
【0042】
本発明の缶用被覆金属帯は、缶の外面となる側に上記非隠蔽性皮膜(A)が被覆されるが、缶の内面となる側にもフィルムラミネート又は塗装により樹脂皮膜が被覆されていることが、絞りしごき加工をする上で好ましい。
【0043】
缶の外面となる側が塗装されるものであれば、外面の塗装に合わせて内面側も塗装し、同時に焼付け硬化させることで効率よく両面被覆金属帯を得ることができる。内面側の塗装皮膜は、通常缶内面用に用いられているものであれば特に制限はないが、好ましいものとしてポリエステル系、エポキシ系、アクリル系、ウレタン系、ビニルオルガノゾル系等の樹脂皮膜を挙げることができるる。中でも特にポリエステル系の樹脂皮膜は加工性に優れており、絞りしごき加工時に皮膜に傷やワレなどの塗膜異常が発生しないものであれば、加工後の補修塗装の必要がなく好適である。また、加工時の傷付きを防止するため内面側皮膜にも潤滑剤を含有していることが好ましい。
【0044】
内面側皮膜の膜厚は1〜10μm程度が経済性の面から好適である。
【0045】
このようにして得られた被覆金属帯を、打ち抜き後、絞りしごき加工することにより高意匠性を有するシームレス缶体を得ることができる。
【0046】
加工時に缶内面の塗膜に傷やワレが発生する場合には、缶内面補修用塗料を塗装することが好ましい。補修用塗料としては、エポキシ/フェノール系塗料、エポキシ/アクリル系塗料、ポリエステル系塗料、ビニルオルガノゾル系塗料等が適している。補修用塗料の塗装膜厚は乾燥膜厚で1〜10μm程度であり、塗膜の焼付け条件は、通常、金属板の最高到達温度が、約90〜300℃の温度となる条件で約5秒〜約30分間程度である。
【0047】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。なお、以下、「部」及び「%」はいずれも重量基準によるものとする。
【0048】
クリヤ塗料の製造
製造例1
攪拌機の付いた容器にエリーテルUE−3600(ユニチカ社製、ポリエステル樹脂、数平均分子量20,000、ガラス転移点75℃)90重量部(固形分)、サイメル303(三井サイテック社製、メチルエーテル化メラミン樹脂)5部、Nacure5225(楠本化成社製、ドデシルベンゼンスルホン酸系酸触媒)1部及びS−394N1(シャムロック社製、ポリエチレンワックス)4部を配合してよく攪拌し混合溶剤(メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=50/50、以下同じ)で粘度を調整することによりクリヤ塗料C−1を得た。
【0049】
メタリック塗料の製造
製造例2
攪拌機の付いた容器にエリーテルUE−3600(ユニチカ社製、ポリエステル樹脂、数平均分子量20,000、ガラス転移点75℃)90重量部(固形分)、サイメル303(三井サイテック社製、メチルエーテル化メラミン樹脂)5部、Nacure5225(楠本化成社製、ドデシルベンゼンスルホン酸系酸触媒)1部、S−394N1(シャムロック社製、ポリエチレンワックス)4部及びアルペースト 5640NS(東洋アルミニウム社製、アルミニウム顔料、平均粒径14μm)2部(固形分)を配合してよく攪拌し混合溶剤で粘度を調整することによりメタリック塗料B−1を得た。
【0050】
製造例3
製造例2においてアルペースト 5640NSの量を2部から4部(固形分)に変更する以外は製造例2と同様にして作成し、メタリック塗料B−2を得た。
【0051】
製造例4
製造例2においてアルペースト 5640NSを2部の替わりに純金上色消粉1号金(高岡製箔株式会社製、金粉)を3部に変更する以外は製造例2と同様にして作成し、メタリック塗料B−3を得た。
【0052】
製造例5
製造例2においてアルペースト 5640NSを2部の替わりにBronzePowder Rotoflex(ECKART社製、銅粉、平均粒径7μm)を3部に変更する以外は製造例2と同様にして作成し、メタリック塗料B−4を得た。
【0053】
製造例6(比較例用)
製造例2においてアルペースト 5640NSの量を2部から30部(固形分)に変更する以外は製造例2と同様にして作成し、メタリック塗料B−5を得た。
【0054】
被覆金属板の作成
実施例1
リン酸クロメート処理を施した、厚み0.28mmの#3004アルミニウム材の片面にメタリック塗料B−1を乾燥膜厚が5μmとなるようにしてバーコーター塗装し、100℃で60秒間加熱乾燥させた後、裏面側にクリヤ塗料C−1を乾燥膜厚が8μmとなるようにしてバーコーター塗装して、素材最高到達温度が270℃となる条件で20秒間焼付けを行ない被覆金属板を得た。
該被覆金属板のメタリック塗膜の下地隠蔽率は28%であった。
【0055】
実施例2
リン酸クロメート処理を施した、厚み0.28mmの#3004アルミニウム材の片面にメタリック塗料B−2を乾燥膜厚が5μmとなるようにしてバーコーター塗装し、素材最高到達温度が270℃となる条件で20秒間焼付けを行った。次いでフィルムラミネート装置を用いて260℃に加熱した該アルミニウム材の裏面側に「ガルフィルムPT055」(ガルワレ社製、接着性PETフィルム、膜厚15μm)を線圧25kg/cmで150m/minの速度でラミネートし、被覆金属板を得た。該被覆金属板のメタリック塗膜の下地隠蔽率は66%であった。
【0056】
実施例3
実施例1においてメタリック塗料をB−1からB−3に変更する以外は実施例1と同様にして製造し、被覆金属板を得た。該被覆金属板のメタリック塗膜の下地隠蔽率は54%であった。
【0057】
実施例4
実施例1においてメタリック塗料をB−1からB−4に変更する以外は実施例1と同様にして製造し、被覆金属板を得た。該被覆金属板のメタリック塗膜の下地隠蔽率は47%であった。
【0058】
実施例5
実施例1においてメタリック塗料の乾燥膜厚を5μmから15μmに変更する以外は実施例1と同様にして製造し、被覆金属板を得た。該被覆金属板のメタリック塗膜の下地隠蔽率は68%であった。
【0059】
実施例6
リン酸クロメート処理を施した、厚み0.19mmのブリキ材の片面にメタリック塗料B−2を乾燥膜厚が8μmとなるようにしてバーコーター塗装し、100℃で60秒間加熱乾燥させた後、裏面側にクリヤ塗料C−1を乾燥膜厚が8μmとなるようにしてバーコーター塗装して、素材最高到達温度が270℃となる条件で20秒間焼付けを行ない被覆金属板を得た。該被覆金属板のメタリック塗膜の下地隠蔽率は74%であった。
【0060】
比較例1
リン酸クロメート処理を施した、厚み0.28mmの#3004アルミニウム材の片面にクリヤ塗料C−1を乾燥膜厚が5μmとなるようにしてバーコーター塗装し、100℃で60秒間加熱乾燥させた後、裏面側にクリヤ塗料C−1を乾燥膜厚が8μmとなるようにしてバーコーター塗装して、素材最高到達温度が270℃となる条件で20秒間焼付けを行ない被覆金属板を得た。
【0061】
比較例2
リン酸クロメート処理を施した、厚み0.28mmの#3004アルミニウム材の両面にPETフィルムをラミネートした。ラミネート方法及び使用したフィルムは実施例2において裏面側にラミネートした仕様と同じものである。
【0062】
比較例3
実施例1においてメタリック塗料の乾燥膜厚を5μmから25μmに変更する以外は実施例1と同様にして製造し、被覆金属板を得た。該被覆金属板のメタリック塗膜の下地隠蔽率は87%であった。
【0063】
比較例4
実施例1においてメタリック塗料をB−1からB−5に変更する以外は実施例1と同様にして製造し、被覆金属板を得た。該被覆金属板のメタリック塗膜の下地隠蔽率は99%であった。
【0064】
シームレス缶の作成
上記実施例及び比較例で得られた被覆金属板を用いて、まず160mmφのブランクから85mmφの絞り缶を作成し、更に絞りしごき加工により、しごき率60%、缶径65mmφのシームレス缶を作成した。
【0065】
得られた各シームレス缶の金属光輝感及び印刷鮮映性を下記試験方法に従って評価した。結果を後記表1に示す。
【0066】
金属光輝感:シームレス缶の缶胴外面部を目視観察し、下記基準で評価した。○:キラキラとした金属光輝感がある。
△:キラキラとした金属光輝感がやや低い。
×:キラキラとした金属光輝感がない。
【0067】
印刷鮮映性:シームレス缶の外面にポリウレタン系樹脂をバインダーとするインキを用いて商標印刷をオフセット印刷し、その上からポリエステル系の透明ツヤニスを塗布し、乾燥させて外面印刷缶を作成した。得られた外面印刷缶について缶胴部の印刷鮮映性を下記基準で目視評価した。
○:印刷の発色が良く鮮明に見える。
△:印刷の発色がやや悪く鮮明さに欠ける。
×:印刷の発色が悪く全体に暗い。
【0068】
【表1】
【0069】
【発明の効果】
本発明の缶用被覆金属帯は、缶体の外面となる側が少量の延展性金属顔料を含有する非隠蔽性皮膜で被覆されてなるものであり、缶体に絞りしごき加工することにより、延展性金属顔料が適度に引き伸ばされて、隠蔽ムラの目立たないキラキラとする金属光輝感を有する従来にない高級感のある意匠性缶体を製造することができるものである。
Claims (13)
- 缶体の外面となる側が、延展性金属顔料(a)を含有し、且つ該金属顔料(a)による下地隠蔽率が0.5〜75%の範囲内である非隠蔽性皮膜(A)で被覆されてなることを特徴とする缶用被覆金属帯。
- 延展性金属顔料(a)がアルミニウム顔料である請求項1に記載の缶用被覆金属帯。
- 非隠蔽性皮膜(A)の膜厚が0.5〜20μmの範囲内である請求項1又は2に記載の缶用被覆金属帯。
- 非隠蔽性皮膜(A)が、潤滑剤を含有するものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の缶用被覆金属帯。
- 上記潤滑剤が、60℃において固形状である請求項4に記載の缶用被覆金属帯。
- 上記60℃において固形状の潤滑剤がフッ素系ワックス及びポリオレフィン系ワックスから選ばれる少なくとも1種である請求項5に記載の缶用被覆金属帯。
- 非隠蔽性皮膜(A)が、数平均分子量5,000〜80,000の水酸基含有ポリエステル樹脂、アミノ樹脂及び/又はレゾール型フェノール樹脂、並びに延展性金属顔料(a)を含有する熱硬化性塗料組成物より形成されたものである請求項1〜6のいずれか一項に記載の缶用被覆金属帯。
- 缶体の内面となる側が、フィルムラミネート皮膜又は塗装皮膜により被覆されたものである請求項1〜7のいずれか一項に記載の缶用被覆金属帯。
- 上記フィルムラミネート皮膜又は塗装皮膜が、ポリエステル系、エポキシ系、アクリル系、ウレタン系、ビニル系又はビニルオルガノゾル系の少なくともいずれか1種の樹脂を含有する皮膜である請求項8に記載の缶用被覆金属帯。
- 金属帯がアルミニウム板またはアルミニウム合金板である請求項1〜9のいずれか一項に記載の缶用被覆金属帯。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の缶用被覆金属帯を絞りしごき加工して得られる高意匠性シームレス缶体。
- 加工されたシームレス缶体の内面にさらに缶内面補修用塗料を塗装してなる請求項11に記載の高意匠性シームレス缶体。
- 缶内面補修用塗料が、エポキシ/フェノール系塗料、エポキシ/アクリル系塗料、ポリエステル系塗料、ビニル系塗料又はビニルオルガノゾル系塗料である請求項12に記載の高意匠性シームレス缶体。
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JP2003114610A JP2004314546A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 缶用被覆金属帯及びそれを用いた高意匠性シームレス缶体 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017007200A (ja) * | 2015-06-22 | 2017-01-12 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シート及び化粧板 |
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2003
- 2003-04-18 JP JP2003114610A patent/JP2004314546A/ja active Pending
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