JP2004313053A - ペットフード - Google Patents

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Mamoru Kamata
守 鎌田
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Abstract

【課題】癌、腫瘍等の病気の予防に役立つと共に、癌、腫瘍等の病気の治癒に役立つペットフードを提供する。
【解決手段】ペットフードは、アガリクス茸を含む混合組成物からなるものとする。好ましくは、ペットフードは、動物の肉、野菜、果物およびアガリクス茸を含む混合組成物からなるものとする。アガリクス茸の含有割合は、混合組成物全体に対して0.001〜0.1質量%の範囲に設定するのが好ましい。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、犬用又は猫用として好適に用いられる制癌作用を有するペットフードに関する。
【0002】
【従来の技術】
犬用等のペットフードとしては、鳥獣骨及びカゼインを含む組成物からなる成形物(特許文献1参照)、乾燥魚介類、乾燥肉類、乾燥海藻類の少なくとも1種を含有してなるもの(特許文献2参照)等様々な種類のものが知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−15315号公報(請求項1)
【0004】
【特許文献2】
特開2001−258482号公報(請求項1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ペットとして飼われている動物、中でも特に犬は、癌、腫瘍等の病気に比較的罹患しやすく、このような重篤な病気により死亡するケースも多い。近年、犬等のペットを飼うことによるペットとの触れ合いの中で、飼い主の心が癒されたり、老齢者のぼけ防止や身体機能の回復に効果がある等人間に与える様々な効用が注目されているが、一般にこのようなペットが死亡した場合には飼い主等の精神的ダメージは非常に大きいことから、可能な限りこれら犬等のペットを健康な状態で長生きさせることが望まれている。
【0006】
癌、腫瘍等の病気は、ストレスをはじめとした様々な要因が複合的に関わりあって発生するとされているが、ペットが毎日摂取する食べ物の影響も無視できない。しかしながら、従来は、このような視点に立って作られたペットフードはなかった。即ち、従来は、癌、腫瘍等の病気の予防に役立つペットフードはなかったし、発病した癌、腫瘍等の病気の治癒に貢献できるペットフードも存在しなかった。
【0007】
この発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、癌、腫瘍等の病気の予防に役立つと共に、癌、腫瘍等の病気の治癒に役立つペットフードを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、以下の発明により達成される。
【0009】
即ち、この発明に係るペットフードは、アガリクス茸を含む混合組成物からなることを特徴とする。このペットフードは、アガリクス茸を含有しているので、癌、腫瘍等の病気の予防に役立ち得るし、癌、腫瘍等の病気の治癒にも効果がある。
【0010】
また、この発明の別のペットフードは、動物の肉類、野菜、果物およびアガリクス茸を含む混合組成物からなることを特徴とする。このペットフードは、アガリクス茸を含有しているので、癌、腫瘍等の病気の予防に役立ち得るし、癌、腫瘍等の病気の治癒にも効果がある。更に、動物の肉類、野菜、果物も含有しているので、これらの相乗的な作用によって前記予防効果及び治癒効果をより高めることができる。
【0011】
この発明において、アガリクス茸の含有割合は、混合組成物全体に対して0.001〜0.1質量%の範囲に設定されるのが好ましい。
【0012】
この発明のペットフードは、犬用ペットフードまたは猫用ペットフードとして好適に用いられる。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明に係るペットフードは、アガリクス茸を含む混合組成物からなるものである。このペットフードは、アガリクス茸を含有しているので、ペットに給餌することで、癌、腫瘍等の病気の予防に役立ち得るし、癌、腫瘍等の病気の治癒にも効果が得られる。
【0014】
前記アガリクス茸としては、例えばアガリクス茸の粉砕物を用いても良いし、アガリクス茸を粉状にしたものを用いても良いし、或いはアガリクス茸の抽出物を用いるようにしても良く、混合形態は特に限定されない。
【0015】
この発明において、前記アガリクス茸の他に、動物の肉類、野菜及び果物を混合してペットフードを製造するのが好ましい。これら動物の肉類、野菜、果物を含有させることによって、相乗的な作用によって前記予防効果及び治癒効果をより高めることができる利点がある。
【0016】
前記動物の肉類としては、動物の食肉の他に、動物の頭部、骨、内臓、皮、その他の処理残さ等が挙げられる。具体的には、例えば牛肉、豚肉、羊肉、鶏肉、魚肉、牛の内臓、鶏の内臓、豚の頭部等が挙げられるが、特にこれらに限定されない。
【0017】
前記野菜としては、特に限定されるものではないが、例えば人参、エンドウ豆、ほうれん草、レタス、キャベツ、ピーマン等が挙げられる。
【0018】
前記果物としては、特に限定されるものではないが、例えばりんご、クランベリー、オレンジ、ぶどう、梨、いちご、桃、パイナップル、キーウイ等が挙げられる。
【0019】
更に、前記混合組成物には、アガリクス茸、動物の肉類、野菜及び果物のほかに、例えば穀物類(トウモロコシ、小麦、大麦、米等)、油脂類、ビタミン類、ミネラル類、卵、食塩、調味料等を混合せしめても良い。
【0020】
この発明において、前記アガリクス茸の含有割合は、前記混合組成物全体に対して0.001〜0.1質量%の範囲に設定されるのが好ましい。0.001質量%未満では前記予防効果や治癒効果が得られ難くなるので好ましくないし、一方0.1質量%を超えても単にアガリクス茸の使用量が増大するだけで効果の増大は望めず徒にコストを増大させるだけであるので好ましくない。中でも、アガリクス茸の含有割合は、前記混合組成物全体に対して0.002〜0.08質量%の範囲に設定されるのが好ましく、特に好ましい範囲は0.004〜0.06質量%である。
【0021】
この発明のペットフードの形状は、特に限定されず、どのような形状としても良い。具体的には、例えば粉状、粒状、球状、ペレット状、フレーク状、スティック状、ドーナツ状、動物の骨の形状等が挙げられる。また、このような特定の成形形状に形成せず、いわゆるウェットタイプ(ペースト状、液状)のものに構成しても良い。
【0022】
この発明のペットフードは、例えば次のようにして製造される。まず、前記混合組成物を必要に応じて破砕した後、混練等により均一に混合せしめ、次いで押出法、プレス法などの成形方法により所望の形状に成形することでペットフードが得られる。
【0023】
なお、上記製造方法はその一例を示したに過ぎず、この発明のペットフードは、上記例示の製造方法で製造されるものに特に限定されるものではない。
【0024】
この発明のペットフードをペットに与える量としては、1日当たり25〜65g/体重kgが目安であるが、特にこのような範囲に限定はされない。
【0025】
【実施例】
次に、この発明の具体的実施例について説明する。
(ペットフードの製造)
表1に示す各種材料(成分)を表1に示す組成比(質量比)で配合して得られた組成物を破砕機で粉砕し、ミキサーにより十分に混練を行った後、粒状に成形してペットフードを得た。
【0026】
【表1】
Figure 2004313053
【0027】
<実施例1〜28>
表2〜4に示す特徴を有した(病状を呈した)各給餌対象動物に対して、上記ペットフードを1日当たり35g/体重kgを目安にして与えた。なお、給餌は1日に3回行うものとした。表2〜4に示す期間処方し続けた後、その時点での「生活水準」、「制癌効果」について下記評価基準に基づき評価した。これらの評価結果を表2〜4に示した。
【0028】
<生活水準の評価基準>
「A」…十分な改善が認められる(処方前と比較して活動が非常に活発になり食欲も十分にある状態)
「B」…ある程度の改善が認められる(処方前と比較して活動が少し活発になり食欲もある状態)
「C」…変化が認められない(処方前と比較して良化も悪化もしていない状態)
「D」…悪化が認められる(処方前と比較して活動が低下した状態)。
【0029】
<制癌(腫瘍)効果の評価基準>
「A」…癌(腫瘍)抑制に対して効果が十分に認められた
「B」…癌(腫瘍)抑制に対してある程度の効果が認められた
「C」…癌(腫瘍)抑制に対して効果が殆ど認められなかった
【0030】
【表2】
Figure 2004313053
【0031】
【表3】
Figure 2004313053
【0032】
【表4】
Figure 2004313053
【0033】
表2〜4の結果から、この発明のペットフードを犬や猫に給餌し続けることによって、癌(腫瘍)抑制の効果が得られると共に、癌(腫瘍)の病状を呈した犬や猫の生活水準を顕著に改善できることが明らかとなった。また、副作用的な所見も認められなかった。従って、この発明のペットフードをペットに給餌することにより、癌、腫瘍等の病気の予防を図ることができるし、また癌、腫瘍等の病気になった場合でも該ペットフードを給餌することにより病気の治癒に貢献することができる。
【0034】
【発明の効果】
請求項1のペットフードは、アガリクス茸を含有しているので、癌、腫瘍等の病気の予防に役立ち得るし、癌、腫瘍等の病気の治癒にも効果がある。
【0035】
請求項2のペットフードは、アガリクス茸を含有しているので、癌、腫瘍等の病気の予防に役立ち得るし、癌、腫瘍等の病気の治癒にも効果がある。更に、動物の肉類、野菜、果物も含有しているので、これらの相乗的な作用によって前記予防効果及び治癒効果をより高めることができる。
【0036】
請求項3の発明によれば、前記予防効果及び治癒効果の十分にあるものが低コストで提供される。
【0037】
請求項4のペットフードは、これを犬または猫に給餌することにより、犬または猫が癌、腫瘍等の病気に罹患するのを予防できるし、癌、腫瘍等の病気の治癒にも貢献できる。

Claims (4)

  1. アガリクス茸を含む混合組成物からなることを特徴とするペットフード。
  2. 動物の肉類、野菜、果物およびアガリクス茸を含む混合組成物からなることを特徴とするペットフード。
  3. 混合組成物全体に対してアガリクス茸の含有割合が0.001〜0.1質量%である請求項1または2に記載のペットフード。
  4. 犬用ペットフードまたは猫用ペットフードとして用いられる請求項1〜3のいずれか1項に記載のペットフード。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103704511A (zh) * 2013-12-21 2014-04-09 常熟市双平宠物用品厂 宠物狗饲料
NL2010685C2 (en) * 2013-04-22 2014-10-23 Ssipfeed B V Animal feed material and use of the feed material.
CN108308437A (zh) * 2018-01-30 2018-07-24 华兴宠物食品有限公司 一种肥胖犬用的配合狗粮及其制备方法

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