JP2004300856A - 外壁パネルの目地幅調整方法、外壁構造及び外壁パネル - Google Patents

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Kenji Hirozawa
建二 広沢
Noriyuki Kuroda
訓行 黒田
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Abstract

【課題】外壁パネル間の外壁面材の目地幅の調整を容易に行うことができる、外壁パネルの目地幅調整方法、外壁構造及び外壁パネルを提供する。
【解決手段】隣り合う外壁パネル1,1の目地側の縁部にそれぞれ設けられた係合部7,7に目地幅調整具3を係合させ、該調整具3により、隣り合う外壁パネル1,1の外壁面材4,4を目地の延びる方向と直交する壁面方向に相対的に変位させることで、外壁面材4,4間の目地幅を調整する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外壁パネルの目地幅調整方法、外壁構造及び外壁パネルに関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】
住宅等の建物における外壁パネルの建方において、外壁パネル間の外壁面材の目地幅に不揃いを生じてしまうことがあり、その修正が非常に厄介であるという問題がある。
【0003】
本発明は、かかる問題点に鑑み、外壁パネル間の外壁面材の目地幅の調整を容易に行うことができる、外壁パネルの目地幅調整方法、外壁構造及び外壁パネルを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、隣り合う外壁パネルの目地側の縁部にそれぞれ設けられた係合部に目地幅調整具を係合させ、該調整具により、隣り合う外壁パネルの外壁面材を目地の延びる方向と直交する壁面方向に相対的に変位させることで、外壁面材間の目地幅を調整することを特徴とする外壁パネルの目地幅調整方法(第1発明)によって解決される。
【0005】
また、隣り合う外壁パネルの目地側の縁部のそれぞれに、目地幅調整具を係合させ、該調整具により、隣り合う外壁パネルの外壁面材を目地の延びる方向と直交する壁面方向に相対的に変位させる係合部が備えられていることを特徴とする外壁構造(第7発明)によって解決されるし、
目地側の縁部に、目地幅調整具を係合させ、該調整具により、隣り合う外壁パネルの外壁面材を目地の延びる方向と直交する壁面方向に相対的に変位させる係合部が備えられていることを特徴とする外壁パネル(第8発明)によって解決される。
【0006】
これらの方法、外壁構造及び外壁パネルでは、外壁パネルの目地側の縁部に、上記のような係合部を設けているので、この係合部を利用し、目地幅調整具を係合部に係合させることで、外壁面材間の目地幅の調整を容易に行うことができる。
【0007】
前記係合部が外壁パネル縁部の屋外側又は屋内側に面して備えられ、調整具を屋外から操作して外壁面材間の目地幅を調整するのもよい(第2発明)。この場合は、調整具を用いて目地幅の調整を行う者が外壁面材間の目地幅を目視確認しながら調整を行っていくことができ、目地幅の調整をその面からも容易に行っていくことができる。
【0008】
前記係合部が外壁パネル縁部の屋外側又は屋内側に面して備えられ、調整具を屋内側から操作して外壁面材間の目地幅を調整するのもよい(第3発明)。この場合は、屋内側からの操作で、外壁面材間の目地幅を容易に調整することができる。その場合に、前記係合部が外壁パネル縁部の屋内側に面して備えられているときは、外壁面材間の目地幅が狭いような場合であっても、外壁面材間の目地幅の調整を容易に行うことができる。
【0009】
前記調整具が、目地の延びる方向と直交する屋内外方向にネジ送り可能なネジ送り部分を備え、該ネジ送り部分及び/又は外壁パネルの係合部に備えられた斜面部によって、前記ネジ送り部分のネジ送りで、外壁面材を目地の延びる方向と直交する壁面方向に相対的に変位させて外壁面材間の目地幅を調整するのもよい(第4発明)。この場合は、調整具のネジ送り部分を目地の延びる方向と直交する屋内外方向にネジ送りしていくだけで、外壁面材間の目地幅を変化させることができ、調整を容易に行うことができる。
【0010】
前記調整具のネジ送り部分において、各外壁パネル側の係合部と係合する部分の間隔寸法が一定で、ネジ送り部分をネジ送りすることによって、外壁面材間の目地幅を所定の一定幅に調整するのもよい(第5発明)。この場合は、調整具のネジ送り部分をネジ送りしていくだけで、外壁面材間の目地幅を所定の一定幅に調整することができ、調整を極めて容易に行うことができる。
【0011】
特に、第3発明において、第4発明と第5発明の要件を限定要件とする場合には、調整具を用いて目地幅の調整を行う者が外壁面材間の目地幅を目視確認しなくても外壁面材間の目地幅を所定の一定値に調整することができ、目地幅の調整をその面においても容易に行うことができる。
【0012】
また、前記調整具が、各外壁パネルの係合部と係合する対のラックと、回転操作部を備えたピニオンを備え、各ラックを外壁パネルの係合部と係合させると共に、ピニオンを両ラックに噛合させ、ピニオンを回転させることで外壁面材間の目地幅を調整するのもよい(第6発明)。この場合は、ネジ送りの場合と同様に、ピニオンを目地の延びる方向と直交する屋内外方向から回転させるだけで、外壁面材間の目地幅を変化させることができ、調整を容易に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1に示す第1実施形態において、1,1は外壁パネルであり、2は建物構造部としての柱、3は目地幅調整具である。
【0015】
各外壁パネル1は、外壁面材4の背面側に下地材5を介してパネルフレーム6が備えられたものからなっていて、パネルフレーム6を柱2に取り付けることにより建物に組み付けられ、この組付け状態において、隣り合う外壁パネル1,1の目地の背後に柱2が存在している。
【0016】
上記のような外壁構造において、隣り合う外壁パネル1,1の目地側の下地材5,5はそれぞれ外壁面材4,4よりも目地側に突出し、これら下地材突出部5a,5aの屋外側の面部のそれぞれに係合部としての凹所7,7が備えられ、これら凹所7,7内の目地側の側面部7a,7aは屋外側に向けて目地側に傾斜する斜面部に形成されている。
【0017】
そして、目地幅調整具3は、ナット8、及び、ネジ送り部分としての頭付きボルト9とプレート金具10とを備え、プレート金具10の幅方向の両端は屈曲され、そこを、外壁パネル1,1側の凹所7,7と係合する係合部11,11とし、この係合部11,11に、外壁パネル1,1側の凹所7,7の斜面部7a,7aに対応する斜面部11a,11aが設けられている。本実施形態では、このプレート金具10の使用によって、これに備えられた係合部11,11間の間隔寸法が一定に定められている。そして、プレート金具10の幅方向の中央部に、頭付きボルト9が、その先端側を係合部11,11のある面部側へと突出させるように貫通されている。
【0018】
建方後の外壁パネル1,1の外壁面材4,4間の目地幅が予定よりいくらか大きい場合は、上記の目地幅調整具3を用いて次のようにして目地幅が狭くすることができる。即ち、プレート金具10を、屋外側から、その係合部11,11のある側を屋内側に向けるようにして下地材突出部5a,5aに沿わせると共に、頭付きボルト9の先端側を目地を通じて柱2に通し、そこにナット8を螺合する。
【0019】
そして、ボルト9の頭部を屋外側から回転させることで、あるいは、ナット8を屋内側から回転させることで、ボルト9を目地内方に向けてネジ送りし、それに追従させてプレート金具10を下地材突出部5aの側にネジ送りし、プレート金具10に備えられている係合部11,11を下地材突出部5a,5aの凹所7,7内に突出させて係合させていく。すると、プレート金具10に備えられた係合部11,11の斜面部11a,11aが、下地材突出部5a,5aの凹所7,7に備えられた斜面部7a,7aを付勢し、外壁面材4,4が目地幅を小さくしていく方向に相対変位していく。そして、ボルト9やナット8に対してネジ締めを行うことで、外壁面材4,4間の目地幅が所定の一定幅に調整される。
【0020】
このように、本実施形態では、外壁パネル1,1の下地材突出部5a,5a,5aの屋外側の面部に目地幅調整具3を係合させる凹所7,7が備えられているので、この凹所7,7を利用し、目地幅調整具3の係合部11,11を凹所7,7に係合させることで、外壁面材4,4間の目地幅の調整を容易に行うことができる。
【0021】
しかも、調整具3は、凹所7や係合部11において採用している斜面部7a,11aの作用で、ボルト9あるいはナット8を回転させていくだけで目地幅を調整することができ、目地幅の調整を容易に行うことができる。
【0022】
加えて、調整具3のボルト9の頭部を回転させること、即ち屋外側からの操作により、外壁面材4,4間の目地幅を調整することも可能であり、そうすることにより、調整具3を操作する者が外壁面材4,4間の目地幅を目視にて確認しながら調整を行っていくことができ、目地幅の調整をその面からも容易に行っていくことができる。
【0023】
また、調整具3のナット8を屋内側から操作して外壁面材4,4間の目地幅を調整する場合も、ナット8を回転していくだけで外壁面材4,4間の目地幅を調整することができ、調整を容易に行うことができる。
【0024】
更に、調整具3のプレート金具10に備えられている係合部11,11間の間隔寸法は一定であり、該プレート金具10をネジ送りし、ボルト9,ナット8の締付けを行うだけで、外壁面材4,4間の目地幅を所定の一定幅に調整することができ、調整を極めて容易に行うことができる。特に、このような構造の採用により、屋外側からの目地幅の目視確認を行わなくとも、屋内側からのナット8の締込みを行うだけで、外壁面材4,4間の目地幅を所定の一定値に調整することができる。
【0025】
図2に示す第2実施形態では、目地幅調整具3において、プレート金具に替わるものとして、窯業系等の成形品10が用いられ、その両端部に斜面部11a付きの係合凸部11,11が一体成形されている。その他は第1実施形態と略同様である。
【0026】
図3に示す第3実施形態では、外壁パネル1,1において、下地材5は外壁面材4から突出せずに外壁面材4と面一ないしは略面一で、下地材5とパネルフレーム6との間に金属プレート13が介設され、この金属プレート13が、外壁面材4よりも目地側に突出し、その先端部に屋外側に面する係合凸部7が備えられ、該係合凸部7の反目地側に斜面部7aが備えられている。目地幅調整具3については、第1実施形態のものと略同じ構造のものを使用している。
【0027】
図4に示す第4実施形態では、第3実施形態における金属プレート13において、外壁面材4側に立ち上がる立ち上がり部13aが一体成形されており、この立ち上がり部13aの先端部に鉤部13bが備えられ、この鉤部13bが外壁面材4を屋外側から押さえるようになされている。その他は第3実施形態と略同じである。
【0028】
図5に示す第5実施形態では、第4実施形態における金属プレート13において、下地材5とパネルフレーム6との間のプレート部分が省略されており、金属プレート13を外壁パネル1の建方後に後付けで取り付けることができるようになされている。その他は第4実施形態と略同じである。
【0029】
図6に示す第6実施形態では、外壁パネル1において、下地材5は外壁面材4から突出せずに外壁面材4と面一ないしは略面一で、下地材5の屋内側の面部に係合部としての穴7が設けられている。
【0030】
そして、目地幅調整具3は、先端部が係合部11でかつ斜面部11aとしてコーン状に形成された雄ネジ材15,15からなり、該雄ネジ材15を屋内側から建物構造部としての柱2に螺合し、柱2を反力部として、雄ネジ材15をネジ送りしていき、その先端コーン部11を下地材5の穴7に差し込んでいくことにより、先端コーン部11の斜面11aの付勢作用で下地材5ひいては外壁面材4が動かされ、外壁面材4,4の目地幅が調整されるようになされている。
【0031】
反力部である柱2には、隣り合う一方の外壁パネル1用の雄ネジ材15と、もう一方の外壁パネル1用の雄ネジ材15とが螺合されていて、雄ネジ材15,15間の間隔寸法は一定に設定されており、これら雄ネジ材15,15の各先端部11,11の全体が隣り合う外壁面材4,4の穴7,7内に差し込まれることにより、外壁面材4,4間の目地幅が所定の一定幅に調整されるようになされている。本実施形態は、特に、外壁面材4,4間の目地幅が狭いような場合でも、目地幅の調整を容易に行うことができる利点を備えている。
【0032】
図7に示す第7実施形態は、各外壁パネル1,1の下地材5,5が外壁面材4,4よりも突出し、該下地材突出部5a,5aの屋外側の面部に係合部としての斜面部無しの凹所7,7が設けられている。
【0033】
そして、目地幅調整具3は、各外壁パネル1の凹所7と係合する凸部11を備えた対のラック17,17と、外周六角部などによる回転操作部18aを付けたピニオン18が備えられている。
【0034】
目地幅の調整は、各ラック17,17の凸部11,11をそれぞれ外壁パネル1,1側の凹所7,7に嵌め込んで係合させると共に、ピニオン18を両ラック17,17に噛合し、ピニオン18を回転させることで行うことができる。この場合も、ネジ送りの場合と同様に、ピニオン18を目地の延びる方向と直交する屋内外方向から回転させるだけで、外壁面材4,4間の目地幅を変化させることができ、調整を容易に行っていくことができる。
【0035】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、本発明は、外壁パネル間の縦目地の目地幅調整はもとより、外壁パネル間の横目地の目地幅調整に用いることもできる。また、外壁パネルの目地側の縁部に設けられる係合部の具体的形態に制限はないし、また、目地幅調整具の具体的形態についても制限はなく、各種形態の係合部が備えられていてよいし、各種形態の調整具が用いられてよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、以上のとおりのものであるから、外壁パネル間の外壁面材の目地幅の調整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の目地幅調整方法等を示すもので、図(イ)は外壁目地部の断面平面図、図(ロ)は図(イ)の要部を拡大した断面平面図である。
【図2】第2実施形態の目地幅調整方法等を示すもので、図(イ)は外壁目地部の断面平面図、図(ロ)は図(イ)の要部を拡大した断面平面図である。
【図3】第3実施形態の目地幅調整方法等を示すもので、図(イ)は外壁目地部の断面平面図、図(ロ)は図(イ)の要部を拡大した断面平面図である。
【図4】第4実施形態の目地幅調整方法等を示すもので、図(イ)は外壁目地部の断面平面図、図(ロ)は図(イ)の要部を拡大した断面平面図である。
【図5】第5実施形態の目地幅調整方法等を示すもので、図(イ)は外壁目地部の断面平面図、図(ロ)は図(イ)の要部を拡大した断面平面図である。
【図6】第6実施形態の目地幅調整方法等を示すもので、図(イ)は外壁目地部の断面平面図、図(ロ)は図(イ)の要部を拡大した断面平面図である。
【図7】第7実施形態の目地幅調整方法等を示すもので、図(イ)は外壁目地部の断面平面図、図(ロ)は図(イ)の要部を拡大した断面平面図である。
【符号の説明】
1…外壁パネル
3…目地幅調整具
4…外壁面材
7…係合部
7a…斜面部
11…係合部
11a…斜面部
17…ラック
18…ピニオン
18a…操作部

Claims (8)

  1. 隣り合う外壁パネルの目地側の縁部にそれぞれ設けられた係合部に目地幅調整具を係合させ、該調整具により、隣り合う外壁パネルの外壁面材を目地の延びる方向と直交する壁面方向に相対的に変位させることで、外壁面材間の目地幅を調整することを特徴とする外壁パネルの目地幅調整方法。
  2. 前記係合部が外壁パネル縁部の屋外側又は屋内側に面して備えられ、調整具を屋外から操作して外壁面材間の目地幅を調整する請求項1に記載の外壁パネルの目地幅調整方法。
  3. 前記係合部が外壁パネル縁部の屋外側又は屋内側に面して備えられ、調整具を屋内側から操作して外壁面材間の目地幅を調整する請求項1に記載の外壁パネルの目地幅調整方法。
  4. 前記調整具が、目地の延びる方向と直交する屋内外方向にネジ送り可能なネジ送り部分を備え、該ネジ送り部分及び/又は外壁パネルの係合部に備えられた斜面部によって、前記ネジ送り部分のネジ送りで、外壁面材を目地の延びる方向と直交する壁面方向に相対的に変位させて外壁面材間の目地幅を調整する請求項1乃至3のいずれか一に記載の外壁パネルの目地幅調整方法。
  5. 前記調整具のネジ送り部分において、各外壁パネル側の係合部と係合する部分の間隔寸法が一定で、ネジ送り部分をネジ送りすることによって、外壁面材間の目地幅を所定の一定幅に調整する請求項4に記載の外壁パネルの目地幅調整方法。
  6. 前記調整具が、各外壁パネルの係合部と係合する対のラックと、回転操作部を備えたピニオンを備え、各ラックを外壁パネルの係合部と係合させると共に、ピニオンを両ラックに噛合させ、ピニオンを回転させることで外壁面材間の目地幅を調整する請求項1乃至3のいずれか一に記載の外壁パネルの目地幅調整方法。
  7. 隣り合う外壁パネルの目地側の縁部のそれぞれに、目地幅調整具を係合させ、該調整具により、隣り合う外壁パネルの外壁面材を目地の延びる方向と直交する壁面方向に相対的に変位させる係合部が備えられていることを特徴とする外壁構造。
  8. 目地側の縁部に、目地幅調整具を係合させ、該調整具により、隣り合う外壁パネルの外壁面材を目地の延びる方向と直交する壁面方向に相対的に変位させる係合部が備えられていることを特徴とする外壁パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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