JP2004297368A - アレイスピーカ検査装置、アレイスピーカ装置、及びこの装置の配線判定方法 - Google Patents

アレイスピーカ検査装置、アレイスピーカ装置、及びこの装置の配線判定方法 Download PDF

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正夫 野呂
Hiroyuki Fujita
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Abstract

【課題】アレイスピーカを構成する各スピーカの接続状態やスピーカの極性を容易に判定できるアレイスピーカ検査装置、アレイスピーカ装置、及びアレイスピーカの検査方法を提供する。
【解決手段】所定周波数のテスト信号をDSP11で生成して、アレイスピーカ装置1の複数のスピーカSP1〜SP4から出力させて、この複数のスピーカから出力されたテスト信号の音声をマイク6で集音して、この音声をCPU15で周波数領域成分に変換する。そして、CPU15で周波数領域成分の値に基づいてスピーカの接続状態を判定する。また、マイク6で検出したテスト音声の位相に基づいてCPU15でスピーカの極性を判定する。判定結果は、良品と判定したスピーカから音声にて検査者に通知する。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アレイスピーカ検査装置、検査装置を内蔵したアレイスピーカ装置、及びアレイスピーカ装置の配線検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、一般家庭においてマルチチャンネルのサラウンドシステムが普及しつつある。ユーザは、映画やコンサートなどのコンテンツを視聴する際にこのサラウンドシステムを使用することで、臨場感にあふれ迫力のあるサラウンドサウンドを家庭の居間などで楽しむことができる。
【0003】
しかし、ユーザは、このサラウンドシステムを使用するために、コンテンツの視聴位置の周囲に複数のスピーカを予め設置しておく必要がある。例えば、ユーザは、5.1chサラウンドシステムを使用する場合、合計6個のスピーカを、ある程度の間隔を空けてユーザの視聴位置の周囲に設置する必要がある。そのため、ユーザは、合計6個のスピーカのそれぞれに対して、配線したり壁に取り付けたりしなければならなかった。
【0004】
そこで、複数の無指向性スピーカを所定の間隔で配置した1枚のパネル状のアレイスピーカからサラウンドサウンドを再生できるスピーカ装置(音を方向づける装置及び方法)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載のスピーカ装置は、アレイスピーカを構成する各スピーカへ供給する音声信号を遅延制御することで、複数のビームの指向性を制御してビームを部屋の壁に反射させることで、ユーザの視聴位置の周囲に複数の仮想音源を作り出して、サラウンドサウンドを再生するものである。また、特許文献1には、スピーカ装置の信号配線の検査方法が記載されている。
【0005】
【特許文献1】
国際公開01/23104号パンフレット(第1−63頁、第1−32図)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載されているスピーカ装置の信号配線の検査方法は、スピーカ毎に識別可能なテスト信号を生成し、かつユーザが音楽を聞いている時にもテスト信号がユーザに聞こえないように制御するため、極めて複雑な制御が必要となる。また、判定処理が一体化されているので、段階的に判定する手順がなく、判定ミスを防止する手立てが用意されていない。
【0007】
さらに、この方法は、接続のチェックはできるが、極性のチェックができないので、スピーカの極性が間違っていると、スピーカ装置が絞られた(焦点の定まった)ビームを作り出すことができず、効果的なサラウンドサウンドを再生できないという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、アレイスピーカを構成する各スピーカの接続状態やスピーカの極性を容易に判定できるアレイスピーカ検査装置、アレイスピーカ装置、及びアレイスピーカの検査方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
【0010】
(1)複数のスピーカをアレイ状に配列したアレイスピーカの検査装置であって、
所定周波数のテスト音声の信号を生成して、前記複数のスピーカに供給する信号生成手段と、
前記複数のスピーカから出力されたテスト音声を検出する集音手段と、
前記集音手段で検出したテスト音声を周波数領域成分に変換する変換手段と、
周波数領域成分の値に基づいて前記複数のスピーカの接続状態を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
この構成においては、アレイスピーカの各スピーカから出力された音声を周波数領域成分に変換した値に基づいてスピーカの接続状態を検査するので、容易に構成可能で制御も簡易であり、判定手順が明確に分離可能であり、正確な接続状態チェックができる。
【0012】
(2)前記信号生成手段は、前記複数のスピーカに対して、それぞれ異なった周波数のテスト音声の信号を同時に生成し、
前記判定手段は、前記複数のスピーカの各々から出力されたテスト音声の周波数に対応する前記周波数領域成分の値に基づいて、前記複数のスピーカの各々の接続状態を判定することを特徴とする。
【0013】
この構成においては、複数のスピーカに対して、それぞれ異なった周波数のテスト音声の信号を同時に生成して、各スピーカからそのテスト音声を出力させるので、複数のスピーカについて接続状態を短時間で判定することができる。
【0014】
(3)前記判定手段は、前記複数のスピーカの各々から出力されたテスト音声の周波数に対応する前記周波数領域成分の値が所定の閾値を超えた場合、スピーカの接続状態が良好と判定することを特徴とする。
【0015】
この構成においては、集音手段で集めたスピーカのテスト音声を周波数領域成分の値に変換して、所定の閾値と比較して判定を行うので、スピーカの接続状態を容易に判定できる。
【0016】
(4)前記判定手段は、前記複数のスピーカから出力されたテスト信号の周波数に対応する前記周波数領域成分の値が所定の閾値以下の場合、再度、所定周波数のテスト信号をこれらのスピーカに対して1つずつ出力して、前記複数のスピーカの各々から出力されたテスト信号の周波数に対応する前記周波数領域成分の値に基づいて、前記各スピーカの接続状態を判定することを特徴とする。
【0017】
アレイスピーカの各スピーカから異なる周波数の音声を出力させた場合、思わぬ環境騒音や、他のスピーカから出力されたテスト音との空間干渉などによって、良品を不良品と誤判定してしまうことがある。そこで、スピーカの接続検査で不良と判定されたものについて、誤判定がないかどうか1つずつチェックを行うことで、良品の誤判定を防止することができる。
【0018】
(5)前記判定手段の判定結果を前記複数のスピーカから出力させる音声通知手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
この構成においては、複数のスピーカの接続状態を判定した結果を音声で通知することができるので、検査者は判定結果を容易に把握できる。
【0020】
(6)前記集音手段で検出したテスト音声の位相に基づいて前記スピーカの極性を判定する極性判定手段を備えたことを特徴とする。
【0021】
この構成においては、アレイスピーカを構成する各スピーカから、例えば正から負に位相が変化する正弦波のテスト音声を出力させて、集音手段でこのテスト音声を集音して位相を確認する。集音した音声は、スピーカの極性が正しければスピーカから出力したテスト音声と同じ位相の波形となるが、スピーカの極性が間違っているとスピーカから出力したテスト音声と逆の位相の波形になるので、容易にスピーカの極性を判定することができる。
【0022】
(7)前記音声通知手段は、前記極性判定手段の判定結果を前記スピーカから出力させることを特徴とする。
【0023】
この構成においては、複数のスピーカの極性の状態を判定した結果を音声で通知することができるので、検査者は判定結果を容易に把握できる。
【0024】
(8)複数のスピーカをアレイ状に配列したアレイスピーカと、
(1)乃至(7)のいずれかに記載のアレイスピーカ検査装置と、を備えたことを特徴とする。
【0025】
この構成においては、アレイスピーカ装置は、アレイスピーカの配線や極性を検査する装置を備えているので、製造完了時の検査だけでなく、ユーザの使用中に不具合が発生した場合にも、ユーザの所に検査装置を持っていくことなく検査を行うことができるので、不具合を直ちに見つけて修理することができる。また、場合によってはユーザがアレイスピーカの検査を行ってから、検査結果をメーカに連絡して修理を依頼することもできる。
【0026】
(9)複数のスピーカをアレイ状に配列したアレイスピーカ装置の配線判定方法であって、
所定周波数のテスト信号を生成して、前記アレイスピーカ装置の複数のスピーカに供給する手順と、
前記複数のスピーカから出力されたテスト信号の音声を検出して、この音声を周波数領域成分に変換する手順と、
前記周波数領域成分の値に基づいてスピーカの接続状態を判定する手順と、から成ることを特徴とする。
【0027】
この構成においては、(1)と同様の効果を得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態に係るアレイスピーカ検査装置を備えたアレイスピーカ装置の外観図である。アレイスピーカ装置1は、複数のスピーカ2を所定の間隔でアレイ状に配列した構成である。また、アレイスピーカ装置1は、複数のスピーカ2と各スピーカに個別に対応する複数のアンプを内部に備えており、個々のスピーカ2を独立して制御できる。アレイスピーカ装置1は、側面側または裏面側に、マイク6を接続するマイク入力端子3と、DVDプレーヤなどのようなコンテンツを再生する図外の再生装置の出力を接続するための信号入力端子4と、アレイスピーカ装置1を操作するための操作部5と、を備えている。また、アレイスピーカ装置1は、スピーカ2の接続状態及び極性を判定するための検査装置30を内蔵している。なお、この検査装置30は、アレイスピーカ装置1に内蔵する構成ではなく、アレイスピーカ装置1の外部に設けておき、検査時にアレイスピーカ装置1に接続して検査を行うように構成しても、もちろん良い。
【0029】
製造工程において、アレイスピーカ装置1の組み立てが完了すると、配線接続チェックが行われる。検査者は、マイク入力端子4にマイク6の端子を接続して、アレイスピーカ装置1の前面側の前方におけるほぼ中央位置(例えば、アレイスピーカ装置1から2mの位置)にマイク6を設置する。そして、検査者は、操作部5を操作して、アレイスピーカ装置1の内部で生成されたテスト信号の音声を各スピーカ2から出力させ、これをマイク6にて集音する。検査装置30は、マイク6で集音した音声信号をプロセッサで解析することで、個々のスピーカ2の接続状態について良否を判定する。
【0030】
図2は、アレイスピーカ装置のブロック図である。ここで、図2において、合計4組のスピーカユニットのみを図示しているが、これは説明を簡略化するためであり、実際には数百のスピーカユニットを備えた構成であり、例えば256 (=16*16)のスピーカユニットを備えた構成とすると良い。以下の説明では、4組のスピーカユニットについて具体的な動作などを説明する。
【0031】
アレイスピーカ装置1は、操作部5、DSP11、ADC12、DACブロック13、ADC14、CPU15、ROM16、RAM17、OSCブロック18、切替スイッチ19、インバータIn2,In4,・・・,Inn(nは偶数)、ディジタル信号入力端子22、アナログ信号入力端子23、マイク入力端子24、アンプAmp1〜Ampn、及びスピーカSP1〜SPnを備えている。
【0032】
アレイスピーカ装置1の配線検査装置30は、操作部5、ADC14、CPU15、ROM16、RAM17、OSCブロック18、切替スイッチ19、及びマイク入力端子24から構成されている。また、操作部5、DSP11、DACブロック13、ADC14、CPU15、ROM16、RAM17、及びOSC(発信器)ブロック18は、バスライン25を介して接続されている。
【0033】
また、アレイスピーカ装置1は、n組のスピーカユニットSU1〜SUnを備えており、図2においては、アンプAmp1及びスピーカSP1から成るスピーカユニットSU1、アンプAmp2、インバータIn2及びスピーカSP2から成るスピーカユニットSU2、アンプAmp3及びスピーカSP3から成るスピーカユニットSU3、並びにアンプAmp4、インバータIn4及びスピーカSP4から成るスピーカユニットSU4の合計4組のスピーカユニットのみを図示している。
【0034】
また、図2に示したアレイスピーカ装置1の各スピーカユニットは、一例として、隣接するスピーカユニットが、互いに逆位相の駆動信号を供給されるように構成され、最終的な音響出力が同位相となるように、隣接したスピーカユニットは、その極性が互いに逆相となるように接続された構成である。すなわち、スピーカユニットSU1,SU3では、スピーカSP1のプラス側端子がアンプAmp1の出力に接続され、スピーカSP3のプラス端子がアンプAmp3の出力端子に接続され、スピーカSP1及びスピーカSP3のマイナス側端子が共通に接続されて、アースに接続されている。また、スピーカユニットSU2,SU4では、スピーカSP2のマイナス側端子がアンプAmp2の出力に接続され、スピーカSP4のマイナス端子がアンプAmp4の出力端子に接続され、スピーカSP2及びスピーカSP4のプラス側端子が共通に接続され、アースに接続されている。
【0035】
スピーカユニットSU1では、DACユニット13から出力された信号が正の信号の場合、この信号はアンプAmp1で増幅され、スピーカSP1のプラス側端子に入力され、スピーカSP1のマイナス側端子を介してアースに流れることで、スピーカSP1が駆動される。また、スピーカユニットSU2では、DACユニット13から出力された信号が正の信号の場合、この信号はインバータIn2で逆位相に変換されてアンプAmp2供給されるので、アースからスピーカSP2のプラス側端子に入力され、スピーカSP2のマイナス側端子を介してアンプAmp2の方向に信号が流れる。この時、DACブロック13からスピーカユニットSU1への入力信号と、スピーカユニットSU2への入力信号との相関が高い(アレイスピーカの主要な駆動方法では、各々のスピーカユニットにほぼ同一の信号を入力するため)ので、電流はほとんどスピーカユニットSU1からスピーカユニットSU2へ流れ、アースに流れる電流はスピーカユニットSU1への入力信号と、スピーカユニットSU2への入力信号と、の差に相当する電流のみとなる。この現象は、スピーカユニットSU3及びスピーカユニットSU4との間でも同様となる。したがって、アレイスピーカ装置1の各スピーカユニットをこのように構成することで、配線インピーダンスにより発生する接地電位も小さくなり、良好な特性を期待できる。また、アレイスピーカ装置1においては、各スピーカユニットに対して1本の反戦で駆動信号を供給して、接地線をすべてのスピーカユニットに共通のものとすることができるので、配線数を少なくすることができる。
【0036】
なお、アレイスピーカ装置の検査装置30は、図2に示した構成のスピーカユニットSU1〜SU4を備えたアレイスピーカ装置1だけでなく、従来のアレイスピーカであっても、もちろん検査できる。
【0037】
アレイスピーカ装置1に接続した外部の再生装置から出力された音声信号がディジタル信号の場合、この音声信号はディジタル入力端子22からそのままDSP11に入力される。また、外部の再生装置から出力された音声信号がアナログ信号の場合、この音声信号はADC12でディジタル化されてDSP11に入力される。
【0038】
DSP11は、音声信号がドルビーデジタルやドルビープロロジックII等でエンコードされている場合、この音声信号のデコードを行う。また、DSP11は、何らかの音場処理が必要であれば音場処理を施す。さらに、DSP11は、ここでは詳述しないが、個々のスピーカの信号を遅延させて音響レンズ効果を狙った指向性制御を行う場合には、スピーカ毎のディレイ処理を施す。DSP11で処理されたディジタル信号は、DACブロック13にてそれぞれアナログ化され、切替リレー19を介してインバータIn2,In4,・・・,Innで反転されるか、またはそのままアンプAmp1〜Ampnで増幅された後、スピーカSP1〜SPnから出力される。
【0039】
アレイスピーカ装置1は、以上の構成により、外部の再生装置から出力された音声信号を、スピーカから出力することができる。
【0040】
続いて、アレイスピーカ装置1の各スピーカの接続チェックを行う構成について、図2に基づいて説明する。CPU15は、ユーザが操作部5から入力を行ったことを検出すると、配線状態チェックプログラムをROM17から読み込んで以下の処理を行う。すなわち、CPU15は、切替リレー19をOSCブロック18側に切り替えるとともに、所定の周波数のテスト信号(正弦波信号)をOSCブロック18から出力するように指定する。OSCブロック18は、正弦波信号を個々のアンプAmp1〜Amp4に出力してスピーカSP1〜SP4から音声を出力する。なお、OSCブロック18からアンプAmp2,Amp4へ出力される正弦波信号は、前記のようにインバータIn2,In4で反転される。また、この正弦波信号をDSP11で生成することも可能であり、この場合、OSCブロック18は不要となる。
【0041】
スピーカSP1〜SP4から出力された信号は、マイク6にて集音されてマイク入力端子24からアレイスピーカ装置1に入力され、ADC14でディジタル化される。そして、CPU15は、このディジタル化された音声信号を、RAM16内に構成されたバッファ領域に格納する。また、CPU15は、RAM16のバッファ領域から所定の期間分のサンプリングデータを取得して、DFT(離散フーリエ変換)処理により周波数成分に変換する。なお、この処理をDSP11で行うこともできる。
【0042】
CPU15は、発振周波数の周波数成分が所定の閾値以上か否かによって接続状態、すなわち断線しているか否かを判定する。また、CPU15は、発振周波数の周波数成分が所定の閾値以下であったスピーカに対して2次チェックを行う。さらに、CPU15は、スピーカの接続状態を判定した後にスピーカの極性を検査するが、検査方法の詳細については後述する。
【0043】
以上により、アレイスピーカ装置1を構成する各スピーカの接続の良否が判定され、必要に応じて検出結果が音声にて検査者に通知される。CPU16は、ROM17に記憶された固定のメッセージと、数字を構成する言葉のメッセージの音素データと、を用いて、検査にて正常と判断されたスピーカから検出結果を通知する。例えば、『断線は4、15、極性違いは8、17。』といった内容の音声を出力する。
【0044】
次に、アレイスピーカ装置1の各スピーカユニットにおける具体的な配線の検査方法について説明する。図3は、4つのスピーカから出力された周波数の異なる正弦波をDFTで周波数変換して接続不良を判定する模式図である。本発明では、アレイスピーカ装置1の各スピーカSP1〜SP4からそれぞれ異なる周波数のテスト音声(正弦波信号の音声)を同時に出力させて、この音声をマイク6で集音する。そして、アレイスピーカ装置1が内蔵する検査装置30でDFT処理を行って、音声を周波数領域の成分に変換して、各テスト音声の周波数における周波数スペクトルの値を、予め設定した所定の閾値と比較してスピーカの断線を判定する。スピーカが断線等で音声を出力していない場合には、周波数スペクトルの値が所定の閾値以下であることから、このスピーカの配線状態が不良であると判定される。
【0045】
次に、それぞれのスピーカにおけるテスト信号の周波数の決め方と、DFTの設定について説明する。DFTでは、例えば32kHzのサンプリング周波数でサンプルされた離散信号を、1024個を1単位(時間幅は32ms)として周波数変換する。なお、ここでは量子化の分解能については説明を省略する。この場合、折り返し周波数(ナイキスト周波数)は16kHz、周波数成分の分解能は31.25Hzとなる。アレイスピーカ装置1では、CPU15が、この周波数分解能単位でテスト信号の周波数を適宜セッティングする。すなわち、周波数変換後のスペクトル成分をC(k)とし、その時の周波数をF(k)とすると、実周波数側はF(1)が31.25Hzから始まって、F(k)は31.25×k(Hz)となる。例えば、図3(C)に示したように、f1をF(10)である312.5Hz、f2をF(20)である625Hz、f3をF(30)である937.5Hz、f4をF(40)である1250Hzとする。なお、各周波数は、うなりなどの発生を防止するために、実際には等間隔で周波数を設定しない方が良い。
【0046】
ここで、これらの周波数を各スピーカに対応した形として、それぞれの周波数の間隔を広げたのは、隣接周波数成分への影響や、分離性を考慮したためであり、スピーカの数やその他の設計事情によって周波数の値を適宜設定すれば良いことは言うまでもない。また、スピーカの数が多いために適当な周波数の割り当てが難しい場合には、サンプリング周波数を上げて例えば44.1kHzや48kHzにしたり、DFTの処理データ数を2048点や4096点に拡張したりすれば選択範囲を拡げることができる。なお、離散データは処理枠のデータの繰り返しとして処理するので、繋ぎ合わせの部分が不連続であると、期待しないスペクトルが出てくるが、ここは周知の窓関数処理等で対応すれば良い。
【0047】
次に前記のスペクトル成分の良否判定の閾値について述べる。図4は、閾値の設定方法を示した図である。前記のスペクトルC(k)は、以下の式で表される。
【0048】
【数1】
Figure 2004297368
【0049】
なお、h(i)は時間領域信号値、Nはサンプル数である。
【0050】
スペクトル成分は|C(k)|となり、実数成分と虚数成分の二乗和の平方根で計算される。このスペクトル成分は計算理論値であるが、実際の実験によって空間伝播の影響による減衰分も考慮したおおよその値が求まる。これにより、図4に示したように入力信号のディジタル値とスペクトル成分のディジタル値との関係から、環境騒音から発生するスペクトルと信号のスペクトル成分値との間で適当な閾値を設定すると良い。
【0051】
次に、アレイスピーカ装置1の各スピーカにおける配線の判定処理手順についてフローチャートに基づいて説明する。図5は、アレイスピーカ装置の各スピーカにおける配線の判定処理手順を説明するためのフローチャートである。図6は、判定結果テーブルである。
【0052】
アレイスピーカ装置1に内蔵された検査装置30のCPU15は、RAM16に記憶されたスピーカ毎の周波数テーブルに従ってそれぞれ異なった周波数の正弦波を出力するように、OSCブロック18に設定する(s1)。この時、CPU15は、OSCブロック18の出力に連動して、アンプ前段に設けた切替リレー19をOSCブロック18側に切り替える(s2)。
【0053】
CPU15は、マイク9からサンプリングされた音声データを1024点分取り込んでDFT処理を行う(s3)。そして、その結果をRAM16に記憶させる(s4)。また、CPU15は、OSCブロック18の出力を停止する(s5)。
【0054】
続いて、CPU15は、スピーカSP1〜SP4の周波数テーブルに従って、順次DFT処理を行った結果得られたデータの対応点におけるスペクトル成分値を、予め設定した閾値Thと比較する(s6)。CPU15は、スペクトル成分値が閾値Th以下のスピーカについて、RAM16に設けた判定結果テーブルに、図6に示すように断線のエントリへ1を設定する(s7)。また、CPU15は、スペクトル成分値が閾値Thを越えたスピーカについて、図5に示すように判定結果テーブルの断線のエントリへ0を設定する(s8)。そして、CPU15は、処理を終了する。
【0055】
以上のような手順により、接続状態が不良のスピーカを検出する。
【0056】
次に、上記の配線判定で不良とされたスピーカの再チェック処理について説明する。アレイスピーカ装置1の検査装置30は、上記の判定を行うことでスピーカの接続不良をほぼ判別することができる。しかしながら、この検査方法では、思わぬ環境騒音や、他のスピーカから出力されたテスト音との空間干渉などによって、スペクトル成分が影響を受けて閾値を下回り、良品を不良品と判断してしまうことがある。そこで、本発明では、スピーカの接続検査で不良と判定されたものについて、さらに誤判定がないかどうか2次チェックを行い、良品の誤判定を防止する。
【0057】
スピーカの接続について2次チェック方法の実施手順は以下の通りである。図7は、スピーカの2次チェック方法を説明するためのフローチャートである。2次チェックでは、検査装置30のCPU15は、不良と判定されたスピーカに対して、1次チェックのように、同時に複数のスピーカに対して検査を行うのではなく、各スピーカに対して1つずつ以下の処理を施す。
【0058】
まず、CPU15は、判定結果テーブルの断線の項目に1が設定されたスピーカを確認して、不良と判定されたスピーカの番号を取得する(s11)。続いて、CPU15は、不良と判定されたスピーカに対して、所定の周波数の正弦波信号をOSCブロック18から出力させる(s12)。ここで、OSCブロック18から出力させる正弦波信号の周波数は、1次チェックの際にこのスピーカから出力させた音声の周波数であっても、別の周波数であっても良い。
【0059】
CPU15は、不良と判定されたスピーカから出力された音声をマイク6で集音し、この音声データを取り込んでDFT処理を行う(s13)。そして、その周波数におけるスペクトル成分をRAM16に記憶させる(s14)。
【0060】
CPU15は、ステップs12〜s14の処理を数回(例えば3回)繰り返し、各回に取得したスペクトル成分をすべてRAM16に記憶させておく(s15)。
【0061】
続いて、CPU15は、OSCブロック18の出力を停止する(s16)。さらに、CPU15は、RAM16に格納したスペクトル成分の値をすべて読み出して平均値を算出する(s17)。そして、この平均値と閾値Thとを比較する(s18)。CPU15は、平均値が閾値Th以上であれば、判定結果テーブルの値を0に変更する(s19)。また、CPU15は、平均値が閾値Th未満であれば、接続不良(断線)と判断して判定結果テーブルの値を変更せずにそのまま1とする(s20)。そして、CPU15は、処理を終了する。
【0062】
以上のように、スピーカ毎に単一のテスト音を出力させる検査を複数回行い、さらに各検査結果に対してDFTを行い平均した値を閾値と比較して判定を行うので、1次チェックで誤判定した良品のスピーカがそのまま不良品と取り扱われるのを防止できる。
【0063】
次に、アレイスピーカ装置の検査装置がスピーカの接続判定の結果を検査者に通知する手順について説明する。図8は、検査装置がスピーカの接続判定の結果を検査者に通知する手順を説明するためのフローチャートである。図9は、音素データの例を示した図である。アレイスピーカ装置1の検査装置30は、スピーカの接続判定の結果を検査者に音声で通知することができる。この際、検査装置30は、アレイスピーカ装置1の良品として判定したスピーカから検査者に検査結果を通知する。検査装置30が検査結果を通知する手順は以下の通りである。
【0064】
図8に示すように、検査装置30のCPU15は、判定結果テーブルにおいて、断線であると不良判定されたスピーカの有無を確認する(s21)。CPU15は、断線の項目に1が設定された不良判定のスピーカがある場合、そのスピーカの番号を取得する(s22)。図6に示した判定結果テーブルでは、3番のスピーカが断線している。
【0065】
CPU15は、取得したスピーカの番号に基づいて、ROM17に格納している音素データから検査結果を伝えるためのデータを読み出して、各データを結合する(s23)。例えば、図9に示すように、音素データa『断線は』というデータと、音素データcの『3』というデータを読み出して、これらの音素データを結合させる。
【0066】
CPU15は、この音素データをDACブロック13に出力する。DACブロック13は、良品と判定したアンプ及びスピーカを経由して『断線は3』という検査結果を伝える音声を出力させて(s24)、処理を終了する。
【0067】
なお、不良判定されたスピーカの番号が2桁や3桁の場合、CPU15はさらに音素データdの『十』や『百』というデータを読み出して、これらの音素データを結合させる。例えば、不良判定されたスピーカの番号が234の場合、CPU15は、音素データa『断線は』というデータと、音素データcの『2』『3』『4』というデータと、音素データdの『十』,『百』というデータと、を読み出して、これらの音素データを結合させる。そして、『断線は234(2百3十4)』という検査結果を伝える音声を出力させる。
【0068】
一方、CPU15は、ステップs21において判定結果テーブルを確認した結果、断線の項目に1を設定されたスピーカが無い場合、図9に示すように、ROM17に格納している音素データから音素データa『断線は』というデータと、音素データe『ありません』というデータと、を読み出して、これらの音素データを結合させる(s25)。そして、CPU15は、この音素データをDACブロック13に出力する。DACブロック13は、良品と判定したアンプ及びスピーカを経由して『断線はありません』という音声を出力させて(s26)、処理を終了する。
【0069】
検査装置30は、以上の処理を実行することで、アレイスピーカ装置1の検査者に、配線不良の検査結果を容易に通知することができる。
【0070】
次に、アレイスピーカ装置1の極性の判定方法について説明する。アレイスピーカ装置1では、前記のように隣接するスピーカユニットにおいて、交互に極性を入れ替えてスピーカを取り付けるため、製造時に極性を誤ってスピーカを取り付けてしまう可能性がある。また、交互に極性を入れ替えない構成のアレイスピーカであっても、製造時に極性を誤ってスピーカを取り付けてしまう可能性がある。そのため、検査者は、アレイスピーカ装置1のスピーカの接続状態を判定するだけでなく、スピーカの極性についてもチェックを行う必要がある。本発明では、アレイスピーカ装置1の接続状態を確認した後に、各スピーカの極性検査を行う。図10は、検査装置がアレイスピーカ装置の各スピーカに対して極性検査を行う手順を説明するためのフローチャートである。図11は、インパルス信号を出力したスピーカとマイクとの位置関係を示した図である。各スピーカの極性検査の手順は、以下の通りである。
【0071】
図10に示すように、検査装置30のCPU15は、判定結果テーブルの断線の項目を確認して、エントリに0が設定されている断線検査が良品のスピーカ番号を取得する(s31)。続いて、CPU15は、DSP11にインパルス信号を生成させ、DACブロック13からアンプAmp1〜Amp4のいずれかを介して、該当のスピーカからインパルス信号の音声を出力させる(s32)。
【0072】
マイク6で集音したインパルス信号の音声は、ADC14でディジタル信号に変換されてDSP11に出力される。この時、CPU15は、DSP11に、インパルス信号を出力してからマイクで集音したインパルス信号の音声信号を検出するまでの時間を測定させる(s33)。この時間は、スピーカからインパルス信号を出力してからマイク6に到達するまでの時間とほぼ等しく、図7(A)に示すように、到達時間Tとする。例えば、アレイスピーカ装置1に設けられたスピーカと、マイク6と、の距離がほぼ2mであるとすると、到達時間Tは約60msとなる。
【0073】
なお、アレイスピーカ装置1において、スピーカの極性が逆に接続されていたとしても、スピーカの反作用で音声は出力され、また、音声の出力タイミングのズレ時間は無視できる程度である。
【0074】
CPU15は、図11(B)に示すように正の値から負の値に変化する正弦波信号をDSP11に生成させて、DACブロック13、及びアンプAmp1〜Amp4のいずれかを介して該当のスピーカから、この正弦波信号の音声を出力させる(s34)。ここで、DSP11から出力させる正弦波の周波数は、波形幅の精度の余裕を考慮して、出力可能な周波数範囲内でできるだけ低い周波数とすると良い。例えば周波数が300Hzの場合、1波形幅時間(1周期)は約3msである。
【0075】
CPU15は、マイク6で集音した正弦波信号を、ADC14を介してDSP11に取得させる(s35)。続いて、図11(C)に示すように、CPU15は、DSP11に、正弦波信号を出力してから到達時間T+この正弦波信号の1/4波長時間(約0.8[ms])経過後に取得したデータが負の値か否かを確認させる(s36)。前記のように、正の値から負の値に変化する正弦波信号をスピーカから出力させているが、スピーカの極性が間違っていると、スピーカは負の値から正の値に変化する正弦波信号を出力する。
【0076】
なお、極性の判定方法は、上記の方法に限るものではなく、到達時間T経過後に最初に検出する信号が負の半波の信号であるか否かを監視するという方法であっても良い。
【0077】
CPU15は、判定の結果、検出した値が負であれば(s37)、スピーカの極性が間違っているとして、図5に示した判定結果テーブルのように極性のエントリに1を設定する(s38)。また、判定の結果、検出した値が正であれば、スピーカの極性が正しいとして、判定結果テーブルの極性のエントリに0を設定する(s39)。そして、CPU15は、処理を終了する。
【0078】
以上のような処理を行うことにより、極性が間違っているスピーカを判定することができる。また、より単純な構成としては、スピーカとマイクの距離に関係無く、正の値から負の値に変化するように正弦波をスピーカから出力させて、マイクで集音する正弦波信号が最初に正の信号であるかまたは負の信号であるかを監視するといった方法であっても良い。
【0079】
また、スピーカの極性検査方法としては、上記の方法に加えて、隣接したスピーカ同士で極性があっているかを順次チェックする方法を用いることができる。但し、このチェック方法は、以下の前提条件が成立した場合に限り有効となる。
【0080】
1.極性間違いのスピーカはアレイスピーカ装置1全体に対してわずかな数である。
【0081】
2.極性間違いのスピーカが、連続して隣接しておらず、スピーカ並び順に対して3個以上距離が離れている。
【0082】
また、2つの隣接したスピーカは、マイクまでの距離は同一とみなせるものとする。ここで、断線したスピーカの検査は行わないので、この断線したスピーカを間に挟んだ2つのスピーカをペアとして検査する場合もあり得る。この場合、この断線したスピーカを間に挟んだ2つのスピーカ間の距離は、隣接する2つのスピーカ間の距離と同様であるとみなして、スピーカからマイクまでの距離は同一とみなす。
【0083】
次に、上記のアレイスピーカ装置の極性判定方法について実施例を説明する。なお、以下の説明では、断線状態のスピーカが皆無のアレイスピーカ装置1に対して極性判定を行う場合について説明する。この極性判定方法では、あるスピーカについて、隣接する一方のスピーカとペアで検査を行い、次に隣接する他方のスピーカとペアで検査を行う。図12は、アレイスピーカ装置の別の極性判定方法を説明するためのフローチャートである。図13は、アレイスピーカ装置の別の極性判定方法の概念図及び極性チェックテーブルを示した図である。
【0084】
図12に示したように、CPU15は、iの初期値をi=0として、アレイスピーカ装置1の各スピーカにおける極性検査の1次チェックを開始する(s41)。
【0085】
CPU15は、iの値を1増分して(i=i+1)、n個(nは偶数とする。)のスピーカSP1〜SPnのうち、スピーカSP(2i−1)とスピーカSP(2i)との2つのスピーカに対して、DSP11で所定の周波数の正弦波を生成させて、これらのスピーカから同じ音声を出力させる(s42)。
【0086】
CPU15は、マイク6で2つのスピーカSP(2i−1)とスピーカSP (2i)から出力された音声を集音して、この音声の信号に対してDFT処理を行い、該当周波数のスペクトルを求める(s43)。また、CPU15は、このスペクトルの値と予め設定した所定の閾値thとの大小関係を比較する(s44)。
【0087】
図13(A)に示すように、2つのスピーカのいずれかに極性間違いがあれば、互いの音波を打ち消し合うためスペクトルが小さくなる。CPU15は、このようにスペクトルが所定の閾値th以下であった場合、RAM16に記憶させた極性チェックテーブルにおけるスピーカSP(2i−1)とスピーカSP(2i)の1次チェックエントリに、図8(B)に示すように1を設定する(s45)。そして、CPU15は、s47の処理を行う。
【0088】
一方、2つのスピーカのいずれにも極性間違いがなれば、スペクトルが所定の閾値thよりも大きな値となるため、図8(B)に示した極性チェックテーブルにおけるスピーカSP(2i−1)とスピーカSP(2i)の1次チェックエントリに0を設定する(s46)。そして、CPU15は、s47の処理を行う。
【0089】
次に、CPU15は、i=n/2であるか判定する(s47)。i=n/2でなければ、s42の処理を行う。一方、i=n/2であれば、s48の処理を行う。
【0090】
まず、CPU15は、iの初期値をi=0として、極性検査の2次チェックを行う(s48)。そして、CPU15は、iの値を1増分して(i=i+1)、n個(nは偶数とする。)のスピーカSP1〜SPnのうち、スピーカSP(2i)とスピーカSP(2i+1)との2つのスピーカに対して、DSP11で所定の周波数の正弦波を生成させて出力させる(s49)。
【0091】
CPU15は、マイク6で2つのスピーカSP(2i)とスピーカSP(2i+1)から出力された信号を検出し、DFTにより該当周波数のスペクトルを求める(s50)。また、CPU15は、このスペクトルの値と予め設定した所定の閾値thとの大小関係を比較する(s51)。
【0092】
2つのスピーカのいずれかに極性間違いがあれば、互いの音波を打ち消し合うためスペクトルが小さくなる。よって、CPU15は、スペクトルが所定の閾値以下のものを図8(B)に示した極性チェックテーブルにおけるスピーカSP (2i−1)とスピーカSP(2i)の2次チェックエントリに1を設定する (s52)。そして、CPU15は、s54の処理を行う。
【0093】
一方、2つのスピーカのいずれにも極性間違いがなれば、スペクトルが所定の閾値よりも大きな値となる。したがって、CPU15は、図8(B)に示した極性チェックテーブルにおけるスピーカSP(2i−1)とスピーカSP(2i)の1次チェックエントリに0を設定する(s53)。そして、CPU15は、s54の処理を行う。
【0094】
次に、CPU15は、i=(n/2)−1であるか判定する(s54)。CPU15は、i=(n/2)−1でなければ、s49の処理を行う。一方、CPU15は、i=(n/2)−1であれば、s55の処理を行う。
【0095】
CPU15は、スピーカSP(2)〜スピーカSP(n−1)において、極性チェックテーブルの1次チェックエントリと2次チェックエントリのANDを計算して、その結果を図5に示したような判定結果エントリに格納する(s55)。
【0096】
なお、スピーカSP(1)は、2次チェックを行っていないので、1次チェックの結果が1で、かつスピーカSP(2)の判定結果が0である場合に、判定結果エントリに1を設定する。また、スピーカSP(n)は、2次チェックを行っていないので、1次チェックの結果が1で、かつスピーカSP(n−1)の判定結果が0である場合に、判定結果エントリに1を設定する。そして、CPU15は、処理を終了する。
【0097】
以上のような処理により、図13(B)に示すように、判定結果エントリに1が設定されたものが極性間違いであると判断できる。
【0098】
次に、極性間違いの判定結果を通知する手順について述べる。図14は、検査装置がスピーカの極性判定の結果を検査者に通知する手順を説明するためのフローチャートである。なお、極性間違いの判定結果は、断線の判定結果とともに検査者に通知するようにしても良い。
【0099】
図14に示すように、検査装置30のCPU15は、判定結果テーブルにおいて、極性間違いであると不良判定されたスピーカの有無を確認する(s61)。CPU15は、極性の項目に1が設定された不良判定のスピーカがある場合、そのスピーカの番号を取得する(s62)。図6に示した判定結果テーブルでは、2番のスピーカの極性が間違っている。
【0100】
CPU15は、取得したスピーカの番号に基づいて、ROM17に格納している音素データから検査結果を伝えるためのデータを読み出して、各データを結合する(s63)。例えば、図9に示す音素データb『極性違いは』というデータと、音素データcの『2』というデータを読み出して、これらの音素データを結合させる。
【0101】
CPU15は、この音素データをDACブロック13に出力する。DACブロック13は、良品と判定したアンプ及びスピーカを経由して『極性違いは2』という検査結果を伝える音声を出力させて(s64)、処理を終了する。
【0102】
一方、CPU15は、ステップs61において判定結果テーブルを確認した結果、極性間違いの項目に1を設定されたスピーカが無い場合、図9に示すように、ROM17に格納している音素データから、音素データb『極性違いは』というデータと、音素データe『ありません』というデータを読み出して、これらの音素データを結合させる(s65)。そして、CPU15は、この音素データをDACブロック13に出力する。DACブロック13は、良品と判定したアンプ及びスピーカを経由して『極性違いはありません』という音声を出力させて(s66)、処理を終了する。
【0103】
以上により、検査者は、アレイスピーカ装置において2番のスピーカが極性間違いであることを把握できる。製造過程での配線チェック工程では、このようにしてスピーカの極性間違いを検出し、スピーカの極性を正しく修繕し、再チェックにてOKとなったものが製品として出荷される。チェック工程は自動化され、音声で不良状態を判別できるので簡単にチェックが可能となる。
【0104】
次に本件構成の変形例について説明する。図15は、エンクロージャ内にマイクを設置したアレイスピーカ装置の透視図である。これまでの説明では、マイク6を外部に設置する例について説明したが、スピーカの音声はエンクロージャ内でも検出できるので、アレイスピーカ装置1の筐体内部にマイクを設置した構成でも、各スピーカユニットの配線やスピーカの極性の検査を実施できる。例えば、図9に示したように、アレイスピーカ装置1内のメイン基板41にマイクを設置することで、スピーカから出力される音をスピーカの裏面から検出できる。このようにアレイスピーカ装置1の内部でスピーカから出力される音声を検出すれば、外部にマイクを設置して検査を行う必要がなくなるので、検査者は、組み立てが完了したアレイスピーカ装置1だけでチェックが可能となるので、より利便性が高まる。
【0105】
なお、以上の説明では、フーリエ周波数解析をすべてアレイスピーカ装置内で自動的に行う例について説明したが、これに限るものではなく、例えばマイクの検出音を外部のスペクトラムアナライザを使って目視で判別するという方法を用いることもできる。
【0106】
また、スピーカの断線チェックの方法としては、スピーカの個数分だけ数字の音素データを用意して、各スピーカが順次スピーカ番号の音声を出力するように設定し、検査者がスピーカ番号を出力しなかったスピーカをチェックするという方法も考えられる。例えば、8個のスピーカを検査する場合、『1,2,3,4、 、6,7,8』という音声がアレイスピーカ装置から出力された場合、5の音声だけ出力されなかったので、5番のスピーカが断線していると判定することができる。
【0107】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0108】
(1)アレイスピーカの各スピーカから出力された音声を周波数領域成分に変換した値に基づいてスピーカの接続状態を検査するので、容易に構成可能で制御も簡易であり、判定手順が明確に分離可能であり、正確な接続状態チェックができる。
【0109】
(2)複数のスピーカに対して、それぞれ異なった周波数のテスト音声の信号を同時に生成して、各スピーカからそのテスト音声を出力させるので、複数のスピーカについて接続状態を短時間で判定することができる。
【0110】
(3)集音手段で集めたスピーカのテスト音声を周波数領域成分の値に変換して、所定の閾値と比較して判定を行うので、スピーカの接続状態を容易に判定できる。
【0111】
(4)スピーカの接続検査で不良と判定されたものについて、誤判定がないかどうか1つずつチェックを行うことで、良品の誤判定を防止することができる。
【0112】
(5)複数のスピーカの接続状態を判定した結果を音声で通知することができるので、検査者は判定結果を容易に把握できる。
【0113】
(6)アレイスピーカを構成する各スピーカの極性を容易に判定することができる。
【0114】
(7)複数のスピーカの極性の状態を判定した結果を音声で通知することができるので、検査者は判定結果を容易に把握できる。
【0115】
(8)アレイスピーカ装置は、アレイスピーカの配線や極性を検査する装置を備えているので、製造完了時の検査だけでなく、ユーザの使用中に不具合が発生した場合にも、ユーザの所に検査装置を持っていくことなく検査を行うことができるので、不具合を直ちに見つけて修理することができる。また、場合によってはユーザが検査をアレイスピーカの検査を行ってから、検査結果をメーカに連絡して修理を依頼することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るアレイスピーカ検査装置が検査を行うアレイスピーカ装置の外観図である。
【図2】アレイスピーカ装置のブロック図である。
【図3】4つのスピーカから出力された周波数の異なる正弦波をDFTで周波数変換して接続不良を判定する模式図である。
【図4】閾値の設定方法を示した図である。
【図5】アレイスピーカ装置の各スピーカにおける配線の判定処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図6】判定結果テーブルである。
【図7】スピーカの2次チェック方法を説明するためのフローチャートである。
【図8】検査装置がスピーカの接続判定の結果を検査者に通知する手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】音素データの例を示した図である。
【図10】検査装置がアレイスピーカ装置の各スピーカに対して極性検査を行う手順を説明するためのフローチャートである。
【図11】インパルス信号を出力したスピーカとマイクとの位置関係を示した図である。
【図12】アレイスピーカ装置の別の極性判定方法を説明するためのフローチャートである。
【図13】アレイスピーカ装置の別の極性判定方法の概念図及び極性チェックテーブルを示した図である。
【図14】検査装置がスピーカの極性判定の結果を検査者に通知する手順を説明するためのフローチャートである。
【図15】エンクロージャ内にマイクを設置したアレイスピーカ装置の透視図である。
【符号の説明】
1−アレイスピーカ装置 2−スピーカ
3−マイク入力端子 4−信号入力端子
5−操作部 6−マイク
11−DSP 12−ADC
13−DACブロック 14−ADC
15−CPU 16−ROM
17−RAM 18−OSCブロック
19−切替スイッチ 22−ディジタル信号入力端子
23−アナログ信号入力端子 24−マイク入力端子
25−バスライン 30−検査装置
In2,In4−インバータ Amp1〜Amp4−アンプ
SP1〜SP4−スピーカ

Claims (9)

  1. 複数のスピーカをアレイ状に配列したアレイスピーカの検査装置であって、
    所定周波数のテスト音声の信号を生成して、前記複数のスピーカに供給する信号生成手段と、
    前記複数のスピーカから出力されたテスト音声を検出する集音手段と、
    前記集音手段で検出したテスト音声を周波数領域成分に変換する変換手段と、
    周波数領域成分の値に基づいて前記複数のスピーカの接続状態を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とするアレイスピーカ検査装置。
  2. 前記信号生成手段は、前記複数のスピーカに対して、それぞれ異なった周波数のテスト音声の信号を同時に生成し、
    前記判定手段は、前記複数のスピーカの各々から出力されたテスト音声の周波数に対応する前記周波数領域成分の値に基づいて、前記複数のスピーカの各々の接続状態を判定する請求項1に記載のアレイスピーカ検査装置。
  3. 前記判定手段は、前記複数のスピーカの各々から出力されたテスト音声の周波数に対応する前記周波数領域成分の値が所定の閾値を超えた場合、スピーカの接続状態が良好と判定する請求項1または2に記載のアレイスピーカ装置。
  4. 前記判定手段は、前記複数のスピーカから出力されたテスト信号の周波数に対応する前記周波数領域成分の値が所定の閾値以下の場合、再度、所定周波数のテスト信号をこれらのスピーカに対して1つずつ出力して、前記複数のスピーカの各々から出力されたテスト信号の周波数に対応する前記周波数領域成分の値に基づいて、前記各スピーカの接続状態を判定する請求項1乃至3のいずれかに記載のアレイスピーカ検査装置。
  5. 前記判定手段の判定結果を前記複数のスピーカから出力させる音声通知手段を備えた請求項1乃至4のいずれかに記載のアレイスピーカ検査装置。
  6. 前記集音手段で検出したテスト音声の位相に基づいて前記スピーカの極性を判定する極性判定手段を備えた請求項1乃至5のいずれかに記載のアレイスピーカ検査装置。
  7. 前記音声通知手段は、前記極性判定手段の判定結果を前記スピーカから出力させる請求項6に記載のアレイスピーカ検査装置。
  8. 複数のスピーカをアレイ状に配列したアレイスピーカと、
    請求項1乃至7のいずれかに記載のアレイスピーカ検査装置と、を備えたアレイスピーカ装置。
  9. 複数のスピーカをアレイ状に配列したアレイスピーカ装置の配線判定方法であって、
    所定周波数のテスト信号を生成して、前記アレイスピーカ装置の複数のスピーカに供給する手順と、
    前記複数のスピーカから出力されたテスト信号の音声を検出して、この音声を周波数領域成分に変換する手順と、
    前記周波数領域成分の値に基づいてスピーカの接続状態を判定する手順と、から成ることを特徴とするアレイスピーカ装置の配線判定方法。
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