【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井と壁との接合部位、或いは予め想定された天井と壁との接合部位に用いて有利な下地構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
住宅では、内部を複数の室に仕切る間仕切壁が形成されると共に外壁に沿って内装壁が形成され、これらの間仕切壁，内装壁の上部に天井が形成される。一般に、間仕切壁や外壁に沿った内装壁等の壁と天井は、天井部位で両者が交叉するため、何れか一方側が優先的に構成され、これに対して他方側が接続するように構成されている。
【０００３】
また建物の長寿命化に伴って、内部の間仕切壁の位置を変更して間取りを変更するような必要が生じる。このような需要に対応するために、本件出願人は、間仕切壁の下地の頭繋ぎに対して接続具を対向して配置し、この接続具の下面に頭繋ぎを接続すると共に接続具の側面に天井下地を接続した壁と天井の下地接続構造を特許出願している（特許文献１参照）。
【０００４】
上記技術では、鋼板を折り曲げ成形して断面が溝型で、幅寸法が間仕切壁の厚さに対応した寸法を持ったピース状の接続具を用いており、この接続具を梁に取り付けた補助金物に対し取付位置を調整し得るように取り付けている。そして接続具の下面に壁下地を構成する頭繋ぎを接続すると共に側面に天井下地を構成する野縁を接続することで、壁と天井を下地を接続している。
【０００５】
【特許文献１】
特開２０００−１４４９８９号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
上記技術は、住宅内の間取りを変更する際に、現在の間仕切壁を撤去して天井に変更する工事、新たな間仕切壁を構成する工事を短期間で行うことが出来、間取りの変更に対する居住者の要求に対し好ましく対応することが出来る。
【０００７】
しかし、上記技術が間仕切壁を対象としているため、接続具の幅が間仕切壁の厚さと略等しい寸法を有しており、この接続具を補助金具の両側面に取り付けるように構成されている。このため、前記構成に起因する幾つかの問題も生じている。
【０００８】
例えば、外壁に沿った内壁と天井の下地を接続するための構造として用いることが出来ないという問題が生じている。即ち、外壁に沿った内装壁は、躯体に外壁材を取り付けた後、屋内側に形成される。このため、外壁に沿って配置された梁に補助金物を取り付けると共に該補助金物に接続具を取り付ける場合、梁と外壁材の屋内側の面との隙間が小さくなり、補助金物は予め梁に取り付けておくことが可能であるものの、該補助金物に接続具を取り付ける際に屋内側からは固定出来ても、外壁側は固定出来ないという問題が生じている。
【０００９】
また間仕切壁の厚さの変化、特に、厚さが薄くなったときに対応し得ないという問題も生じている。即ち、間仕切壁を構成する部材であっても加工公差が設定されるため、この範囲内の誤差が生じる。しかし、接続具が一材で構成されるため、寸法の変化に対する自由度がなく、周囲の変化に対応することが困難となるという問題が生じている。
【００１０】
本発明の目的は、外壁に沿った内装壁と天井との接続部や、厚さが変化する虞のある間仕切壁と天井との接続部に適用して有利な天井と壁の接合部の下地構造を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る天井と壁の接合部の下地構造は、住宅内の天井と壁との接合部に於ける下地構造であって、天井と壁との接合部又は予め想定された天井と壁との接合部に於ける内壁と対応する位置に間仕切壁では２本の、外壁に沿った内壁では１本の木製の垂木を配置すると共に該垂木を梁又は上部のスラブから支持し、前記垂木に軽鉄製のランナーを固定すると共に該ランナーに下地を固定したものである。
【００１２】
上記天井と壁の接合部の下地構造（以下、単に「下地構造」という）では、天井と壁との接合部、或いは予め想定された天井と壁との接合部に於ける内壁と対応する位置に間仕切壁では２本の、また外壁に沿った内壁（以下「内装壁」という）では１本の木製の垂木を配置し、この垂木を梁或いは上部のスラブから支持することで、内壁に対応した垂木を配置することが出来る。そして前記垂木の下面に軽鉄製の壁用ランナーを固定することで壁の下地を構成することが出来、更に、垂木の側面に軽鉄製の天井用ランナーを固定することで天井の下地を固定することが出来る。
【００１３】
即ち、目的の内壁が間仕切壁である場合、並行する一対の内壁毎に垂木を配置して下地構造を構成することが出来、また目的の内壁が外壁に沿った内装壁である場合、該内装壁に対応させた位置に垂木を配置して下地構造を構成することが出来る。特に、外壁に沿った内装壁である場合、垂木を梁の屋内側にのみ取り付ければ良く、躯体に外壁を構成した後、下地構造を施工する場合であっても、梁に対し屋内側に垂木を配置して確実に取り付けることが出来る。
【００１４】
また各内壁に対応させた垂木は、梁又は上部のスラブから片持ち状に支持されて夫々が独立しており、壁の厚さ方向への位置の調整が容易である。このため、壁の厚さ方向の変化（内壁の位置の変化）に容易に対応することが出来る。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る下地構造の好ましい実施形態について説明する。本発明の下地構造は、天井と壁との接合部、或いは予め想定された天井と壁との接合部に於ける内壁毎に対応させた位置に木製の垂木を設けて梁或いは上部のスラブから支持し、この垂木に壁下地，天井下地を接続するものである。
【００１６】
垂木は、内壁毎に対応して設けられる。このため、間仕切壁のように並行して配置した一対の内壁を構成する場合、夫々の内壁に対応して二つの垂木が設けられ、これらの垂木の下面に壁下地となるスタッドを取り付けるためのランナー（間仕切壁用ランナー）を固定すると共に両側面に天井下地となる野縁を取り付けるためのランナー（野縁用ランナー）を固定することで、間仕切壁と該間仕切壁の両側に位置する天井との接続部の下地構造を構成することが可能である。
【００１７】
また外壁に沿って内装壁を構成する場合、外壁に対向する内装壁に対応して垂木が設けられ、該垂木の下面に一つの内装壁を取り付けるためのランナー（内装壁用ランナー）を固定すると共に垂木の室内側の面に野縁用ランナーを固定することで、内壁と天井との接合部の下地構造を構成することが可能である。
【００１８】
住宅が、将来間取りの変更が想定される場合、この間取りの変更を見越して想定される位置に予め本発明の下地構造を構成しておくことが好ましい。即ち、将来、間取りを変更する際に想定される間仕切壁に対応する位置に、該間仕切壁を構成する並行な内壁に対応させて垂木を配置すると共に該垂木を梁或いは上部のスラブから支持しておき、夫々の垂木の側面であって将来間取りを変更したときに天井となる側面に野縁用ランナーを固定しておくと共に、間仕切壁の厚さに対応する部分には天井材と同じ材を取り付けておくことで、間取りを変更するまでの間、通常の天井と同一の仕上げ状態としておくことが可能である。
【００１９】
そして、実際に間取りを変更する必要が生じたとき、想定された間取りに従って間仕切壁を構成すべき位置の天井材を撤去して二つの垂木を露出させ、その後、垂木の下面に間仕切壁用ランナーを固定すると共にスタッドを配置して下地構造を構成することが可能である。
【００２０】
同様に、間取りの変更に伴って、間仕切壁用ランナーを含む間仕切壁を撤去した後、該間仕切壁の内壁に対応して設けた垂木の下面に天井材と同じ材を取り付けることで、隣接する既存の天井と略同一の仕上げ状態とすることが可能である。
【００２１】
上記の如く、本発明に係る下地構造では、経時的に居住する人数が変化したり、居住する人員構成が変化した場合、これらの変化に伴って内部の間仕切り位置を変更する必要が生じたとき、この要求に対し最小限の工事で対応することが可能である。
【００２２】
垂木は断面が正方形或いは長方形の長尺状の木材によって構成されている。この垂木の幅寸法は間仕切壁ランナーの幅寸法の１／２であって良いが、該間仕切壁ランナーの幅寸法の差や、間仕切壁の形成位置を調整する機能を発揮させるにためは、間仕切壁ランナーの幅寸法の１／２よりも小さいことが好ましい。また垂木の高さ寸法は、予め設定された目的の天井の高さを満足し得るように構成される。
【００２３】
垂木を梁や上部のスラブから支持する構造は特に限定するものではない。例えば、梁から支持する場合、Ｈ形鋼からなる梁の下フランジにコ字状の支持金物を固定し、この支持金物に垂木を取り付けることで懸垂状に支持することが好ましい。また上部のスラブから支持する場合、該スラブの下面に棒状の吊り部材を固定し、この吊り部材に取り付けて支持することが好ましい。特に、吊り部材のボルト穴を長穴或いはルーズ穴としておくことで、位置調整を可能とし、施工性を向上させることが可能となる。
【００２４】
間仕切壁用ランナー，野縁用ランナー，内装壁用ランナーは、一般に使用されている軽鉄製のランナーを用いることが可能である。これらのランナーは、夫々薄い鋼板（軽鉄）を目的の機能に応じた寸法を持ってコ字状に折り曲げて形成されており、コ字の開放部分から壁下地となるスタッドや天井下地となる野縁を嵌め込んで支持し得るように構成されている。
【００２５】
また両端が野縁用ランナーに嵌め込まれた状態で固定される野縁として、材料を特に限定するものではないが、重量や強度の点、寸法精度の高い点等の観点から軽鉄製の角パイプによって構成されたものであることが好ましい。同様に、間仕切壁用ランナー，内装壁用ランナーにに嵌め込まれた状態で固定されるスタッドも軽鉄製の角パイプによって構成されたものであることが好ましい。
【００２６】
次に、本発明に係る下地構造の好ましい実施例について図を用いて説明する。図１は第１実施例に係る壁を優先させて間仕切壁と内装壁を構成する際の下地構造を模式的に説明する図である。図２は第１実施例に於ける間仕切壁の構成を説明する図である。図３は梁から垂木を支持する際の垂木と支持金物との関係を説明する斜視図である。図４は第１実施例に係る下地構造に於いて将来の間取りの変更に備えた或いは間仕切壁を撤去した後の下地構造を説明する図である。図５は第２実施例に係る天井を優先させて間仕切壁と内装壁を構成する際の構造を模式的に説明する図である。
【００２７】
図１に示すように、長尺状の木材からなる垂木１は、支持金物２を介して梁３に支持されている。垂木１は、間仕切壁Ａを構成する部位では並行して設けられた二つの内壁４に夫々対応する位置に設けられており、また外壁６に沿って設けた内装壁Ｂを構成する部位では、該内装壁Ｂに対応する位置に設けられている。
【００２８】
本実施例に於いて、垂木１は、幅寸法が３０ｍｍ，高さ寸法が４０ｍｍの長尺状の木材によって構成されている。
【００２９】
垂木１を梁３から支持する支持金物２は、図３に示すように、梁３のフランジ３ａに取り付けられる取付片２ａと、取付片２ａと平行に形成され垂木１を取り付ける垂木取付片２ｂと、取付片２ａと垂木取付片２ｂと接続する接続片２ｃと、からなるコ字状に形成されている。特に、取付片２ａの垂木１に沿った方向の長さが、垂木取付片２ｂの長さよりも短く形成されており、且つ取付片２ａには垂木１の取付方向に沿った方向の長穴２ｄが形成され、垂木取付片２ｂには複数の穴２ｅが形成されている。
【００３０】
従って、垂木取付片２ｂに形成した穴２ｅの上部には取付片２ａが存在しないこととなり、垂木１に支持金物２を取り付けるに際し、垂木取付片２ｂを垂木１に載置した状態で釘やビス等の固定具２ｆを穴２ｅに挿通して固定する際に取付片２ａが邪魔になることがなく、作業を容易に行うことが可能である。そして予め設定されたピッチで複数の支持金物２を取り付けた垂木１を梁３のフランジ３ａに取り付ける際には、該フランジ３ａに形成されている図示しないボルト穴と支持金物２の取付ピッチが一致しないような場合であっても、長穴２ｄが形成されているため、ボルト５ａ，ナット５ｂによって確実に梁３に取り付けることが可能である。
【００３１】
上記の如く、梁３のフランジ３ａに支持された垂木１は、間仕切壁Ａを構成する並行して配置された一対の内壁４に対応して配置され、また内装壁Ｂに対応して配置されて懸垂状態で支持されている。特に、垂木１が木製であるため、周囲の面に墨打ちして明確に判定することが可能である。このため、所定位置に垂木１を配置した後、該垂木１の側面１ａや下面１ｂに各ランナー７〜９を固定する際の基準線を墨打ちしておくことが可能である。
【００３２】
また垂木１は支持金物２の自由端に取り付けられているため、作業員がフランジ３ａの幅方向への力を付与することで、動かすことが可能である。このため、垂木１に取り付けるべき内壁４の位置の微妙な変更に応じて、適宜調整することが可能となり、精度の良い間仕切壁Ａ，内装壁Ｂを構成することが可能である。
【００３３】
間仕切壁Ａに対応する部位では、並列した垂木１の互いに対向する面とは反対側の側面１ａに夫々野縁用ランナー７が固定具１５によって固定されると共に、二つの垂木１の下面１ｂに跨がって間仕切壁用ランナー８が固定具１５によって固定されている。また内装壁Ｂに対応する部位では、垂木１の屋内側の側面１ａに野縁用ランナー７が固定具１５によって固定されると共に下面１ｂに内装壁用ランナー９が固定具１５によって固定されている。
【００３４】
野縁用ランナー７は天井の基準レベルを設定するものであり、予め梁３に支持された垂木１の側面１ａに墨打ちしておき、この線を基準として取り付けられている。このため、垂木１の下面１ｂが野縁用ランナー７の下部片７ｃから下方へ突出することのないように、支持金物２の接続片３ｃの長さが設定されている。垂木１の下面１ｂは野縁用ランナー７の下部片７ｃと同一面内に配置されていても良いが、下面１ｂが下部片７ｃよりも上部に位置することが好ましい。
【００３５】
野縁用ランナー７は垂木１の側面１ａに取り付けられる取付片７ａと、上部片７ｂ，下部片７ｃとからなるコ字状に形成されている。野縁ランナー７の成形形状（断面形状）はコ字状であれば特に限定するものではなく、作業員が上向きで行う作業が容易なような形状であることが好ましい。野縁用ランナー７に野縁１０を取り付けると共に固定する作業は、通常行われている作業である。
【００３６】
間仕切壁用ランナー８は間仕切壁Ａの下地材となるスタッド１１の幅寸法よりも僅かに大きい寸法を有しており、二つの垂木１の下面１ａに跨いで取り付けられる取付片８ａと、取付片８ａの両側から形成された垂下片８ｂとを有するコ字状に形成されている。図２に示すように、間仕切壁用ランナー８と対向する床面には該間仕切壁用ランナー８と同様にコ字状に形成された床用ランナー１６が固定されており、この床用ランナー１６と間仕切壁用ランナー８との間に角パイプ状のスタッド１０が挿入され、端部が間仕切壁用ランナー８の垂下片８ｂに固定されている。このようなスタッド１１を間仕切壁用ランナー８に取り付ける作業も通常行われているものである。
【００３７】
内装壁用ランナー９は、内装壁Ｂの下地となるスタッド１２の幅寸法よりも僅かに大きい寸法を有しており、１本の垂木１の下面１ｂに取り付けられる取付片９ａと、取付片９ａの両側に形成された垂下片９ｂとを有するコ字状に形成されている。そして図示しない床面に固定されたランナーとの間に角パイプ状のスタッド１２が挿入され、端部が垂下片９ｂに固定されている。
【００３８】
上記の如くして垂木１の側面１ａに取り付けた野縁用ランナー７に取り付けた野縁１０の下面には、所定の厚さを持った石膏ボード等の天井面の下地材となる天井材１３が取り付けられており、この天井材１３の室内側の面（下面）に図示しない仕上げ材が施工されて目的の天井が形成される。
【００３９】
また間仕切壁Ａに対応する部位ではスタッド１１には所定の厚さを持った石膏ボード等の壁面の下地材となる壁材１４が取り付けられ、且つ内装壁Ｂに対応する部位ではスタッド１２に壁材１４が取り付けられ、更に、壁材１４の室内側の面（表面）に図示しない仕上げ材が施工されて目的の壁が形成される。
【００４０】
上記の如く構成された下地構造では、垂木１が梁３に沿って配置されることになり、該垂木１の配置位置に対応した天井のグリッドを構成することが可能となる。このため、個々のグリッド毎に野縁用ランナー７の配置方向や、野縁１０の配置方向（向き）及び配置間隔を自由に設定することが可能となり、且つ予め将来の間取りの変更を想定して天井に形成すべき開口部の位置を設定しておくことが可能となる。
【００４１】
また間仕切壁Ａに対応する部位に、該間仕切壁Ａを構成する内壁４に対応して互いに独立した垂木１が配置されるため、間仕切壁Ａと天井が接続されたときであっても、これらの垂木１が相互に直接接続されることがない。このため、一方の内壁４や天井の振動が遮断されることとなり、隣接する他の部屋に伝わることがない。
【００４２】
図４は、前述の実施例に係る下地構造に於いて、将来の間取りの変更に備えた或いは間仕切壁を撤去した後の下地構造を示すものである。尚、図に於いて前述の実施例と同一の部分及び同一の機能を有する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【００４３】
図に示すように、梁３のフランジ３ａから支持された垂木１の側面１ａには野縁用ランナー７が取り付けられており、該野縁用ランナー７に野縁１０が取り付けられている。また野縁１０の下面には天井材１３が取り付けられている。
【００４４】
垂木１の下面１ｂ或いは野縁ランナー７の下部片７ｃには、天井材１３と同様の厚さを持った石膏ボード等の天井材１８が配置され、野縁ランナー７の下部片７ｃの下面に取り付けられている。従って、二つの天井材１３，１８は同一の厚さと材質を有するため、室内側の面に凹凸が形成されることなく、天井仕上げを施工するための下地を構成することが可能である。
【００４５】
例えば、現在構成されている間仕切壁Ａを撤去する場合、図２に示す状態から壁下地材１４，スタッド１１を取り外すと共に各ランナー８，１６と取り外すことで、並行して配置された二つの垂木１を露出させ、その後、天井材１３の端部を切除して野縁用ランナー７の下部片７ｃの一部を露出させた後、該下部片７ｃに天井材１８を取り付ける。これにより、現在の間仕切壁Ａを撤去して天井を構成することが可能である。
【００４６】
また図４に示す状態から間仕切壁Ａを構成する場合、天井材１８を撤去した後、露出した垂木１の下面１ｂに間仕切壁用ランナー８を固定し、次いで、スタッド１１，天井材１３の端部を間仕切壁用ランナー８の垂下片８ｂまで延長させ、その後、壁材１４を取り付けることで、間仕切壁Ａを構成することが可能である。
【００４７】
次に、天井を優先させたときの下地構造について図５により説明する。図に示すように、内装壁Ｂを構成する構造は前述の実施例と同一である。即ち、外壁６に沿った梁３のフランジ３ａに支持金物２が取り付けられており、該支持金物２によって垂木１が支持されている。垂木１の屋内側の側面１ａには野縁用ランナー７が固定されており、この野縁用ランナー７に野縁１０の一方の端部が固定されている。
【００４８】
野縁１０の他方側の端部は、間仕切壁Ａを構成する部位であるか否かに関わらず対向する図示しない梁に支持された垂木に取り付けた野縁用ランナー７に固定されている。このため、野縁１０の張り渡し長さが長くなって、作用する天井の荷重に応じて撓みが生じる。従って、野縁１０の張り渡し方向の中間位置にある梁３のフランジ３ａにＬ字状に形成された支持部材２０を取り付けると共に、該支持部材２０に先端にクリップを取り付けた野縁受け２１を取り付け、このクリップを野縁１０に係合させることで、野縁１０に作用する荷重を梁３に伝達して支持し得るように構成している。
【００４９】
間仕切壁Ａを構成する場合、間仕切壁Ａと対応する野縁１０に間仕切壁用ランナー８を取り付け、この間仕切壁用ランナー８にスタッド１１を取り付けた後、天井材１３，壁材１４を夫々対応する野縁１０，スタッド１１に取り付けている。
【００５０】
上記例であっても、内装壁Ｂに対応する部位に垂木１を配置すると共に各ランナー７，９を取り付け、更に、これらのランナー７，９に野縁１０及びスタッド１２を取り付け、これらの野縁１０とスタッド１２に夫々天井材１３，壁材１４を取り付けることで、天井と壁との接続部の下地を構成することが可能である。
【００５１】
上記の如く、この実施例では、内装壁Ｂは壁，天井のどちらが優先しても施工可能な構造であり、間仕切壁Ａは天井が優先して構成される天井勝ち構造である。
【００５２】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明に係る下地構造では、天井と壁との接合部、或いは予め想定された天井と壁との接合部に於ける天井の下地と壁の下地が互いに独立しており、将来間取りを変更する際に、必要な部分のみを撤去して簡単に対応することが出来る。
【００５３】
特に、内壁と対応する位置に木製の垂木を配置して梁或いは上部のスラブから支持することで、垂木の片側の側面にのみランナーを取り付けるので、外壁に沿った内装壁であっても容易に施工することが出来、該部位に壁勝ち構造の内装壁を構成することが出来る。
【００５４】
また垂木が木製であるため、天井や壁を施工する際にランナーの取付位置等の基準となる墨出しすることが容易に出来るため、施工作業を容易にすることが出来る。また各内壁に対応させた垂木が夫々が独立しているため、壁の厚さ方向への位置の調整が容易であり、壁厚の変化に容易に対応することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施例に係る壁を優先させて間仕切壁と内装壁を構成する際の下地構造を模式的に説明する図である。
【図２】第１実施例に於ける間仕切壁の構成を説明する図である。
【図３】梁から垂木を支持する際の垂木と支持金物との関係を説明する斜視図である。
【図４】第１実施例に係る下地構造に於いて将来の間取りの変更に備えた或いは間仕切壁を撤去した後の下地構造を説明する図である。
【図５】第２実施例に係る天井を優先させて間仕切壁と内装壁を構成する際の構造を模式的に説明する図である。
【符号の説明】
Ａ 間仕切壁
Ｂ 内装壁
１ 垂木
１ａ 側面
１ｂ 下面
２ 支持金物
２ａ 取付片
２ｂ 垂木取付片
２ｃ 接続片
２ｄ 長穴
２ｅ 穴
３ 梁
３ａ フランジ
４ 内壁
５ａ ボルト
５ｂ ナット
６ 外壁
７ 野縁用ランナー
７ａ 取付片
７ｂ 上部片
７ｃ 下部片
８ 間仕切壁用ランナー
８ａ 取付片
８ｂ 垂下片
９ 内装壁用ランナー
９ａ 取付片
９ｂ 垂下片
１０ 野縁
１１，１２ スタッド
１３，１８ 天井材
１４ 壁材
１５ 固定具
１６ 床ランナー
２０ 支持部材
２１ 野縁受け[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an underlayer structure which is advantageous for use in a joint portion between a ceiling and a wall or a joint portion between a ceiling and a wall assumed in advance.
[0002]
[Prior art]
In a house, a partition wall that partitions the interior into a plurality of rooms is formed, an interior wall is formed along the outer wall, and a ceiling is formed above the partition wall and the interior wall. Generally, the wall and ceiling such as the interior wall along the partition wall and the outer wall intersect at the ceiling portion, so that one side is preferentially configured, and the other side is configured to be connected thereto. I have.
[0003]
Further, as the life of the building is prolonged, it becomes necessary to change the layout by changing the position of the internal partition wall. In order to respond to such demands, the applicant assigns a connecting member to face the head joint of the base of the partition wall, connects the head joint to the lower surface of the connecting member, and sets the side surface of the connecting member together. A patent application has been filed for an underlayer connection structure between a wall and a ceiling in which a ceiling underlayer is connected (see Patent Document 1).
[0004]
In the above technique, a steel plate is bent and formed, and a piece-shaped connecting device having a cross section of a groove shape and a width dimension corresponding to the thickness of the partition wall is used. It is mounted so that the mounting position can be adjusted with respect to hardware. By connecting a head joint that constitutes a wall foundation to the lower surface of the connection tool and connecting a field edge that constitutes a ceiling foundation to the side surface, the wall and the ceiling are connected to the foundation.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-144989
[Problems to be solved by the invention]
With the above technology, when changing the floor plan in a house, the work of removing the current partition wall and changing it to the ceiling and the work of constructing a new partition wall can be performed in a short period of time, and It can respond to the request of the person preferably.
[0007]
However, since the above technique is directed to the partition wall, the width of the connecting tool has a dimension substantially equal to the thickness of the partition wall, and the connecting tool is configured to be attached to both side surfaces of the auxiliary fitting. Therefore, there are some problems caused by the above configuration.
[0008]
For example, there has been a problem that it cannot be used as a structure for connecting an inner wall along an outer wall and a base of a ceiling. That is, the interior wall along the outer wall is formed on the indoor side after the outer wall material is attached to the skeleton. For this reason, when attaching the auxiliary hardware to the beam arranged along the outer wall and attaching the connecting tool to the auxiliary hardware, the gap between the beam and the indoor surface of the outer wall material is reduced, and the auxiliary hardware is attached to the beam in advance. However, there is a problem in that when the connecting tool is attached to the auxiliary hardware, it can be fixed from the indoor side but cannot be fixed on the outer wall side.
[0009]
In addition, there is also a problem that it is not possible to cope with a change in the thickness of the partition wall, particularly when the thickness is reduced. That is, since the processing tolerance is set even for the members constituting the partition wall, an error within this range occurs. However, since the connecting member is made of one material, there is no degree of freedom with respect to a change in dimension, and there is a problem that it is difficult to cope with changes in the surroundings.
[0010]
An object of the present invention is to provide a connection between an interior wall and a ceiling along an outer wall, and a connection between a partition wall and a ceiling where the thickness may vary, which is advantageous when applied to a connection between a ceiling and a wall. It is to provide structure.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the underlayer structure at the junction between the ceiling and the wall according to the present invention is an underlayer structure at the junction between the ceiling and the wall in a house, and the junction between the ceiling and the wall or the At the position corresponding to the inner wall at the assumed junction between the ceiling and the wall, two partition rafters are arranged at the partition wall, and one wooden rafter is arranged at the inner wall along the outer wall, and the rafter is connected to a beam or an upper slab. And a runner made of light iron is fixed to the rafter and a base is fixed to the runner.
[0012]
In the underlayer structure of the junction between the ceiling and the wall (hereinafter simply referred to as “underlayer structure”), the position corresponding to the junction between the ceiling and the wall or the inner wall at the previously assumed junction between the ceiling and the wall In the partition wall, two wooden rafters are arranged on the inner wall along the outer wall (hereinafter referred to as "interior wall"), and this rafter is supported by beams or upper slabs to support the inner wall. Rafters can be placed. The base of the wall can be formed by fixing a light iron wall runner to the lower surface of the rafter, and the ceiling base can be fixed by fixing a light iron ceiling runner to the side of the rafter. I can do it.
[0013]
That is, when the target inner wall is a partition wall, rafters can be arranged for each pair of parallel inner walls to form a foundation structure, and when the target inner wall is an interior wall along the outer wall, the interior A rafter can be arranged at a position corresponding to a wall to form a foundation structure. In particular, in the case of an interior wall along the outer wall, the rafter only needs to be attached to the indoor side of the beam, and even if the foundation is constructed after the outer wall is constructed on the frame, the rafter is installed indoors relative to the beam. Can be securely mounted.
[0014]
Further, the rafters corresponding to the respective inner walls are supported in a cantilever manner from the beam or the upper slab, and each is independent, so that the position in the wall thickness direction can be easily adjusted. Therefore, it is possible to easily cope with a change in the thickness direction of the wall (change in the position of the inner wall).
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the underlayer structure according to the present invention will be described. The underlayer structure of the present invention provides a wooden rafter at a position corresponding to each inner wall at a joint between a ceiling and a wall or a joint between a ceiling and a wall assumed in advance, from a beam or an upper slab. The rafter is supported, and the wall base and the ceiling base are connected to the rafter.
[0016]
The rafters are provided corresponding to each inner wall. For this reason, when forming a pair of inner walls arranged in parallel like a partition wall, two rafters are provided corresponding to each inner wall, and a stud for attaching a wall base to the lower surface of these rafters is provided. By fixing runners (runners for partition walls) and fixing runners (runners for field margins) for attaching field edges serving as ceiling bases to both side surfaces, the partition walls and ceilings located on both sides of the partition walls are fixed. It is possible to configure the underlying structure of the connection part.
[0017]
When the interior wall is formed along the outer wall, a rafter is provided corresponding to the interior wall facing the outer wall, and a runner (an interior wall runner) for attaching one interior wall to the lower surface of the rafter is fixed. At the same time, by fixing the runner for field edge to the indoor side surface of the rafter, it is possible to configure a foundation structure of a joint portion between the inner wall and the ceiling.
[0018]
When a change in the layout of a house is expected in the future, it is preferable to configure the foundation structure of the present invention in advance at a position expected in anticipation of the change in the layout. That is, in the future, at the position corresponding to the partition wall assumed when changing the floor plan, rafters are arranged corresponding to the parallel inner walls constituting the partition wall, and the rafters are supported from beams or upper slabs. The runners for the ridges should be fixed on the side of each rafter, which will become the ceiling when the floor plan is changed in the future, and the same material as the ceiling material is used in the part corresponding to the thickness of the partition wall By attaching a ceiling, it is possible to keep the same finish state as a normal ceiling until the floor plan is changed.
[0019]
Then, when it becomes necessary to actually change the floor plan, the ceiling material at the position where the partition wall should be formed is removed in accordance with the assumed floor plan, and the two rafters are exposed. And the studs can be arranged to form the underlying structure.
[0020]
Similarly, after removing the partition wall including the partition wall runner with the change of the floor plan, the same material as the ceiling material is attached to the lower surface of the rafter provided corresponding to the inner wall of the partition wall, thereby adjoining. It is possible to make the finish state almost the same as the existing ceiling.
[0021]
As described above, in the base structure according to the present invention, when the number of residents living changes over time, or when the composition of the living people changes, when it becomes necessary to change the partition position inside due to these changes However, it is possible to meet this requirement with a minimum amount of construction.
[0022]
The rafters are made of long wood having a square or rectangular cross section. The width of the rafter may be 1/2 of the width of the partition wall runner. However, in order to exhibit the function of adjusting the difference in width between the partition wall runners and the function of adjusting the position at which the partition wall is formed, the partition is required. It is preferable that the width be smaller than 1/2 of the width of the wall runner. Further, the height of the rafter is configured so as to satisfy a predetermined target ceiling height.
[0023]
The structure for supporting the rafters from the beams and the upper slab is not particularly limited. For example, when supporting from a beam, it is preferable that a U-shaped support metal is fixed to the lower flange of the beam made of H-shaped steel, and a rafter is attached to the support metal to support the beam in a suspended manner. When supporting from the upper slab, it is preferable that a bar-shaped suspension member is fixed to the lower surface of the slab, and the slab is attached to and supported by the suspension member. In particular, by setting the bolt hole of the suspension member as a long hole or a loose hole, the position can be adjusted and the workability can be improved.
[0024]
As the runner for the partition wall, the runner for the field edge, and the runner for the interior wall, a commonly used light iron runner can be used. Each of these runners is formed by bending a thin steel plate (light iron) into a U-shape with dimensions according to the intended function, and becomes a stud or ceiling base from the open part of the U-shape as a wall base. It is constituted so that a field edge can be fitted and supported.
[0025]
In addition, the material used as the rim fixed in a state where both ends are fitted into the rim runner is not particularly limited, but from the viewpoint of weight, strength, high dimensional accuracy, etc., a light iron square pipe is used. It is preferable that it is comprised by these. Similarly, it is preferable that the stud fixed to the partition wall runner and the interior wall runner while being fitted thereto is also formed of a light iron square pipe.
[0026]
Next, a preferred embodiment of the underlayer structure according to the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a diagram schematically illustrating a base structure when a partition wall and an interior wall are configured with priority given to the wall according to the first embodiment. FIG. 2 is a view for explaining the configuration of the partition wall in the first embodiment. FIG. 3 is a perspective view for explaining the relationship between the rafter and the supporting hardware when supporting the rafter from the beam. FIG. 4 is a diagram for explaining the base structure after preparing for a future change of the floor plan or removing the partition wall in the base structure according to the first embodiment. FIG. 5 is a diagram schematically illustrating a structure when the partition wall and the interior wall are configured with priority given to the ceiling according to the second embodiment.
[0027]
As shown in FIG. 1, a rafter 1 made of long wood is supported by a beam 3 via a support metal 2. The rafter 1 is provided at a position corresponding to each of the two inner walls 4 provided in parallel at a portion constituting the partition wall A, and at a portion constituting the interior wall B provided along the outer wall 6, It is provided at a position corresponding to the interior wall B.
[0028]
In this embodiment, the rafter 1 is made of long wood having a width of 30 mm and a height of 40 mm.
[0029]
As shown in FIG. 3, the supporting hardware 2 for supporting the rafter 1 from the beam 3 includes a mounting piece 2a mounted on the flange 3a of the beam 3 and a rafter mounting piece 2b formed parallel to the mounting piece 2a and mounting the rafter 1. , A connecting piece 2c connected to the mounting piece 2a and the rafter mounting piece 2b. In particular, the length of the mounting piece 2a in the direction along the rafter 1 is formed shorter than the length of the rafter mounting piece 2b, and the mounting piece 2a has a long hole 2d in the direction along the mounting direction of the rafter 1 Are formed, and a plurality of holes 2e are formed in the rafter mounting piece 2b.
[0030]
Therefore, the mounting piece 2a does not exist above the hole 2e formed in the rafter mounting piece 2b, and when mounting the supporting hardware 2 to the rafter 1, nails or screws are attached to the rafter 1 with the rafter mounting piece 2b placed on the rafter 1. When the fixing tool 2f such as is inserted into the hole 2e and fixed, the mounting piece 2a does not become a hindrance, and the work can be easily performed. When attaching the rafter 1 to which the plurality of supporting hardware 2 is attached at a preset pitch to the flange 3 a of the beam 3, the mounting pitch of the bolt 2 (not shown) formed in the flange 3 a matches the mounting pitch of the supporting hardware 2. Even if it does not, since the elongated hole 2d is formed, it is possible to securely attach to the beam 3 by the bolt 5a and the nut 5b.
[0031]
As described above, the rafters 1 supported by the flanges 3a of the beams 3 are arranged corresponding to the pair of parallel inner walls 4 constituting the partition wall A, and arranged corresponding to the interior wall B. It is supported in a suspended state. In particular, since the rafter 1 is made of wood, it is possible to make a clear determination by ink-inking the surrounding surface. For this reason, after arranging the rafter 1 at a predetermined position, it is possible to print a reference line for fixing each of the runners 7 to 9 on the side surface 1a or the lower surface 1b of the rafter 1.
[0032]
Further, since the rafter 1 is attached to the free end of the supporting hardware 2, the rafter can be moved by applying a force in the width direction of the flange 3a. For this reason, it is possible to appropriately adjust the position of the inner wall 4 to be attached to the rafter 1 according to a delicate change, and it is possible to configure the partition wall A and the interior wall B with high accuracy.
[0033]
At the part corresponding to the partition wall A, the runners 7 for the field edge are fixed to the side surfaces 1a of the side-by-side rafters 1 opposite to the surfaces facing each other by the fixtures 15 and the lower surfaces 1b of the two rafters 1 respectively. The partition wall runner 8 straddles and is fixed by the fixture 15. Further, at a portion corresponding to the interior wall B, the runner 7 for the field edge is fixed to the indoor side surface 1a of the rafter 1 by the fixture 15, and the runner 9 for the interior wall is fixed to the lower surface 1b by the fixture 15. .
[0034]
The field edge runner 7 sets a reference level of the ceiling, and is previously blackened on the side surface 1a of the rafter 1 supported by the beam 3, and is attached with reference to this line. For this reason, the length of the connection piece 3c of the support metal 2 is set so that the lower surface 1b of the rafter 1 does not protrude downward from the lower piece 7c of the field runner 7. The lower surface 1b of the rafter 1 may be arranged in the same plane as the lower piece 7c of the field runner 7, but it is preferable that the lower surface 1b be located above the lower piece 7c.
[0035]
The field runner 7 is formed in a U-shape including a mounting piece 7a mounted on the side surface 1a of the rafter 1 and an upper piece 7b and a lower piece 7c. The shape (cross-sectional shape) of the edge runner 7 is not particularly limited as long as it is a U-shape, and it is preferable that the shape is such that an operator can easily perform an upward operation. The work of attaching and fixing the ridge 10 to the ridge runner 7 is a commonly performed work.
[0036]
The partition wall runner 8 has a size slightly larger than the width of the stud 11 serving as a base material of the partition wall A, and includes a mounting piece 8a that is mounted across the lower surface 1a of the two rafters 1; 8a is formed in a U-shape having a hanging piece 8b formed from both sides. As shown in FIG. 2, a floor runner 16 formed in a U-shape in the same manner as the partition wall runner 8 is fixed to the floor surface facing the partition wall runner 8. A square pipe-shaped stud 10 is inserted between the partition wall runner 8 and the partition wall runner 8, and the end is fixed to the hanging piece 8b of the partition wall runner 8. The work of attaching such a stud 11 to the partition wall runner 8 is also usually performed.
[0037]
The interior wall runner 9 has a size slightly larger than the width dimension of the stud 12 serving as the base of the interior wall B, and includes a mounting piece 9a mounted on the lower surface 1b of one rafter 1 and a mounting piece 9a. Are formed in a U-shape having a hanging piece 9b formed on both sides of the U-shape. Then, a square pipe-shaped stud 12 is inserted between the stud 12 and a runner fixed to a floor (not shown), and the end is fixed to the hanging piece 9b.
[0038]
As described above, on the lower surface of the ridge 10 attached to the ridge runner 7 attached to the side surface 1a of the rafter 1, a ceiling material 13 such as a gypsum board having a predetermined thickness is used as a base material for the ceiling surface. A finishing material (not shown) is applied to a surface (lower surface) of the ceiling material 13 on the indoor side to form a desired ceiling.
[0039]
Further, at a portion corresponding to the partition wall A, a wall material 14 serving as a base material of a wall surface such as a gypsum board having a predetermined thickness is attached to the stud 11, and at a portion corresponding to the interior wall B, a wall is attached to the stud 12. The material 14 is attached, and a finishing material (not shown) is applied to a surface (surface) on the indoor side of the wall material 14 to form a target wall.
[0040]
In the base structure configured as described above, the rafters 1 are arranged along the beams 3, and it is possible to form a grid on the ceiling corresponding to the arrangement position of the rafters 1. For this reason, the arrangement direction of the field edge runner 7 and the arrangement direction (direction) and arrangement interval of the field edge 10 can be freely set for each grid, and it is assumed that a future floor plan will be changed in advance. Thus, the position of the opening to be formed in the ceiling can be set.
[0041]
Further, since the rafters 1 which are independent from each other are arranged in a portion corresponding to the partition wall A so as to correspond to the inner wall 4 which constitutes the partition wall A, even when the partition wall A and the ceiling are connected, Rafters 1 are not directly connected to each other. Therefore, the vibration of one of the inner walls 4 and the ceiling is cut off, and the vibration is not transmitted to another adjacent room.
[0042]
FIG. 4 shows the underlayer structure according to the above-described embodiment, in preparation for a future layout change or after the partition wall has been removed. In the drawings, the same portions and portions having the same functions as in the above-described embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
[0043]
As shown in the figure, a runner 7 for a ridge is attached to a side surface 1a of a rafter 1 supported by a flange 3a of a beam 3, and a ridge 10 is attached to the runner 7 for a ridge. A ceiling material 13 is attached to the lower surface of the ridge 10.
[0044]
A ceiling material 18 such as a gypsum board having a thickness similar to that of the ceiling material 13 is disposed on the lower surface 1b of the rafter 1 or the lower piece 7c of the field runner 7. Installed. Therefore, since the two ceiling members 13 and 18 have the same thickness and the same material, it is possible to form a groundwork for ceiling finishing without forming irregularities on the indoor side surface.
[0045]
For example, when removing the currently configured partition wall A, the wall base material 14 and the stud 11 are removed from the state shown in FIG. 2 and the runners 8 and 16 are removed, so that the two rafters arranged in parallel are removed. 1 is exposed, and then the end of the ceiling material 13 is cut off to expose a part of the lower piece 7c of the field runner 7, and then the ceiling material 18 is attached to the lower piece 7c. This makes it possible to form the ceiling by removing the current partition wall A.
[0046]
In the case of forming the partition wall A from the state shown in FIG. 4, after removing the ceiling member 18, the partition wall runner 8 is fixed to the exposed lower surface 1 b of the rafter 1, and then the stud 11 and the end of the ceiling member 13. The partition wall A can be formed by extending the portion to the hanging piece 8b of the partition wall runner 8 and then attaching the wall member 14.
[0047]
Next, the base structure when the ceiling is prioritized will be described with reference to FIG. As shown in the figure, the structure of the interior wall B is the same as that of the above-described embodiment. That is, the support metal 2 is attached to the flange 3 a of the beam 3 along the outer wall 6, and the rafter 1 is supported by the support metal 2. A field runner 7 is fixed to the indoor side surface 1 a of the rafter 1, and one end of a field edge 10 is fixed to the field runner 7.
[0048]
The other end of the ridge 10 is fixed to a ridge runner 7 attached to a rafter supported by beams (not shown), which are opposed to each other irrespective of whether or not the partition constitutes the partition wall A. For this reason, the span length of the ridge 10 becomes long, and bending occurs in accordance with the applied load on the ceiling. Accordingly, an L-shaped support member 20 is attached to the flange 3a of the beam 3 at an intermediate position in the spanning direction of the field edge 10, and a field edge receiver 21 having a clip attached to the tip of the L-shaped support member 20 is provided. When the clip is attached to the edge 10 and engaged with the edge 10, the load acting on the edge 10 can be transmitted to the beam 3 and supported.
[0049]
When the partition wall A is configured, the partition wall runner 8 is attached to the field edge 10 corresponding to the partition wall A, and the stud 11 is attached to the partition wall runner 8, and then the ceiling material 13 and the wall material 14 are respectively supported. It is attached to the rim 10 and the stud 11 to be formed.
[0050]
Even in the above example, the rafters 1 are arranged at the site corresponding to the interior wall B, and the runners 7 and 9 are attached. By attaching the ceiling material 13 and the wall material 14 to the rim 10 and the stud 12, respectively, it is possible to configure the base of the connection portion between the ceiling and the wall.
[0051]
As described above, in this embodiment, the interior wall B has a structure that can be constructed regardless of which of the wall and the ceiling is prioritized, and the partition wall A has a ceiling winning structure in which the ceiling is prioritized.
[0052]
【The invention's effect】
As described in detail above, in the base structure according to the present invention, the joint between the ceiling and the wall, or the joint between the ceiling and the wall assumed in advance, the ceiling and the base of the wall are independent of each other. Therefore, when changing the floor plan in the future, it is possible to easily remove only the necessary parts and respond.
[0053]
In particular, by arranging a wooden rafter at a position corresponding to the inner wall and supporting it from the beam or the upper slab, the runner is attached to only one side surface of the rafter, so even if it is an interior wall along the outer wall, it can be easily done. It can be constructed, and an interior wall having a wall-winning structure can be formed at the site.
[0054]
In addition, since the rafters are made of wood, it is possible to easily carry out the ink marking as a reference for mounting positions of the runners when constructing a ceiling or a wall, thereby facilitating the construction work. Further, since the rafters corresponding to the respective inner walls are independent of each other, it is easy to adjust the position in the thickness direction of the wall, and it is possible to easily cope with a change in the wall thickness.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram schematically illustrating a base structure when a partition wall and an interior wall are configured with priority given to a wall according to a first embodiment.
FIG. 2 is a diagram illustrating a configuration of a partition wall in the first embodiment.
FIG. 3 is a perspective view illustrating a relationship between a rafter and a support metal when the rafter is supported from a beam.
FIG. 4 is a diagram for explaining a base structure after preparing for a change of a future layout or removing a partition wall in the base structure according to the first embodiment.
FIG. 5 is a diagram schematically illustrating a structure when a partition wall and an interior wall are configured with priority given to a ceiling according to a second embodiment.
[Explanation of symbols]
Reference Signs List A Partition wall B Interior wall 1 Rafter 1a Side surface 1b Lower surface 2 Support hardware 2a Mounting piece 2b Rafter mounting piece 2c Connection piece 2d Long hole 2e Hole 3 Beam 3a Flange 4 Inner wall 5a Bolt 5b Nut 6 Outer wall 7 Runner 7a for ridge 7b Upper piece 7c Lower piece 8 Partition wall runner 8a Attachment piece 8b Hanging piece 9 Interior wall runner 9a Attachment piece 9b Hanging piece 10 Field edge 11,12 Stud 13,18 Ceiling material 14 Wall material 15 Fixture 16 Floor runner 20 Supporting member 21 Field support
