JP2004282608A - スイッチングハブ - Google Patents
スイッチングハブ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004282608A JP2004282608A JP2003074163A JP2003074163A JP2004282608A JP 2004282608 A JP2004282608 A JP 2004282608A JP 2003074163 A JP2003074163 A JP 2003074163A JP 2003074163 A JP2003074163 A JP 2003074163A JP 2004282608 A JP2004282608 A JP 2004282608A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switching hub
- board
- hub
- switching
- control unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Small-Scale Networks (AREA)
Abstract
【課題】スイッチングハブの保守・交換作業を容易にする。
【解決手段】通信コネクタ2を介してネットワーク上の各種周辺機器と接続されるハブ制御ユニット10を備えたスイッチングハブにおいて、ハブ制御ユニット10を、通信コネクタ2を備えて周辺機器との接続を成すTP基板11と、ネットワークコントローラを搭載して周辺機器との情報通信制御を行うスイッチングハブ基板12とで構成し、且つ、TP基板11とスイッチングハブ基板12を中継コネクタ6により挿抜可能、或いは活性挿抜可能に接続する構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】通信コネクタ2を介してネットワーク上の各種周辺機器と接続されるハブ制御ユニット10を備えたスイッチングハブにおいて、ハブ制御ユニット10を、通信コネクタ2を備えて周辺機器との接続を成すTP基板11と、ネットワークコントローラを搭載して周辺機器との情報通信制御を行うスイッチングハブ基板12とで構成し、且つ、TP基板11とスイッチングハブ基板12を中継コネクタ6により挿抜可能、或いは活性挿抜可能に接続する構成とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ローカルエリアネットワーク(LAN)の各種周辺機器同士を接続するためのスイッチングハブに関し、特に、障害や故障時の保守・交換を容易にしたスイッチングハブに関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、2台の卓上型スイッチングハブユニット20a、20bとパソコン、サーバ等、各種周辺機器40とのネットワーク上の接続形態を示している。
これらのスイッチングハブユニット20a、20bは、図10に示すように、通信用のRJコネクタ2(RJ−45規格のコネクタ)、1:1のパルストランス3、ドライバ・レシーバを備えたPHYトランシーバ4等をポート数(例えば、12ポート、24ポート)だけ搭載して各周辺機器との間で情報通信制御を行うハブ制御ユニット10を装備しており、図7に示すように、スイッチングハブユニット20a、20bから上記したハブ制御ユニット10の通信用RJコネクタ2a、2bを介し、TPケーブル(ツイストペアケーブル)1a、1bにより周辺機器40のNIC(Network Interface Card)に接続されている。
【0003】
特に、図7は、スイッチングハブユニットの冗長構成を考慮した場合であって、メイン用のスイッチングハブユニット20aがTPケーブル1aにより、接続先装置(即ち、周辺機器40)のメイン用NIC#1に接続され、サブ用のスイッチングハブユニット20bがTPケーブル1bにより接続先装置のバックアップ用NIC#2に接続されている。
本システムの場合は、通常、メインユニット20aが運用されており、メインユニット20aに障害や故障が発生した場合にサブユニット20bが情報通信制御を引き継ぐといった形態が採られており、その間に障害や故障が発生したユニットの保守・交換が行われる。
【0004】
図8は、故障や障害発生時における上記した従来構造のスイッチングハブユニット20の交換手順を示している。
従来では、システム運用中にスイッチングハブユニット20に故障が発生した場合、図示のように、(a)スイッチングハブユニット20の電源P切断→(b)RJコネクタ2からのTPケーブル1の引き抜き→(c)故障したスイッチングハブユニット20の交換→(d)正常なスイッチングハブユニット20のRJコネクタ2にTPケーブル1を挿入→(e)スイッチングハブユニット20の電源P投入、等の数々の工程を経てスイッチングハブユニット20の保守・交換が行われていた。
【0005】
尚、このような故障や障害に伴うハブ装置の保守・交換に係わる先行技術文献として、特許文献1が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−168488号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した(a)〜(e)の工程を経る従来のスイッチングハブユニット20の交換作業は、以下のような問題を有していた。
【0008】
即ち、従来では、故障したスイッチングハブユニット20からTPケーブル1を取り外し、再度接続するという作業が必要であるが、スイッチングハブユニット1台当たりのポート数(RJ−45コネクタの数)が多ければ多い程、このTPケーブルの挿抜作業は煩雑となり、ネットワークの再構築に多大な時間を要することになる.
加えて、スイッチングハブユニット20とこれに接続される周辺機器40には予めネットワーク設定が成されていることから、TPケーブル1を再接続する場合には、交換前の配線状態に正しく戻すために各々対応する多数のRJコネクタ2と多数のTPケーブル1を個々に明確に識別できるように区分けしておく必要があり、よって、保守・交換は極めて面倒な作業となっていた。この煩雑さは図7のような冗長構成を構築した多数のポートを有する装置では尚更のことである。
【0009】
また、上記した卓上型のスイッチングハブユニットだけでなく、図9に示すような、例えば、48ポートといったように多数のポートを装備した、大型・高重量のラック取付型スイッチングハブユニット20の場合では、保守・交換作業にあって、ラック41からのスイッチングハブユニット20の取り外しやスイッチングハブユニット20からのTPケーブル1の取り外し等を行う作業員の他に、ラック41から取り外したスイッチングハブユニット20を横で支える作業員も含め、複数の保守作業員を必要とし、よって、スイッチングハブユニット20の保守・交換作業も大変大掛かりなものとなる。
【0010】
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて成されたもので、ケーブルの挿抜によるネットワーク再構築の作業工数を削減できる保守容易なスイッチングハブを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に記載の本発明は、通信コネクタを介してネットワーク上の各種周辺機器と接続されるハブ制御ユニットと、当該ハブ制御ユニットへの電源供給を行う電源装置と、これらを収納するケーシングから構成されるスイッチングハブであって、前記ハブ制御ユニットが、前記通信コネクタを備えて前記周辺機器との接続を成すTP基板と、ネットワークコントローラを搭載して前記周辺機器との情報通信制御を行うスイッチングハブ基板とで構成されており、且つ、前記TP基板と前記スイッチングハブ基板が中継コネクタにより挿抜可能に接続されて成ることを特徴としている。
【0012】
上記構成では、ハブ制御ユニットに障害や故障が生じた場合、TP基板から比較的故障等を誘発し易いスイッチングハブ基板を引き抜き、正常なスイッチングハブ基板と交換すれば良い。この際、TP基板は取り外す必要はなくケーシングに固定されており、TP基板と周辺機器とはTPケーブルで接続されたままの状態であるから、従来装置のようなTPケーブル再接続時の誤接続を無くすことができ、スイッチングハブの保守・交換は極めて容易となり、保守工数を大幅に削減することができる。尚、上記したケーシングとは、箱状の筐体のみならず、各部材をその上に取り付けて固定する台板(ベース)や下ケース等を含む収納体を総称したものである。
【0013】
また、 請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のスイッチングハブにおいて、前記TP基板と前記スイッチングハブ基板が活性挿抜可能であることを特徴としている。
【0014】
上記構成では、スイッチングハブ基板の交換作業は電源投入状態で行える(これを活性挿抜という)ため、ネットワークシステムの運用停止期間が短縮でき、ネットワークの再構築に多大な時間を要すことはない。
【0015】
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2の何れかに記載のスイッチングハブにおいて、前記TP基板および前記スイッチングハブ基板のそれぞれに通信用トランスを搭載したことを特徴としている。
【0016】
本構成では、通信用トランス(1:1のパルストランス)によって信号ラインが一次側回路(通信コネクタ側)と二次側回路(ネットワークコントローラ側)に分離・絶縁されるため、通信コネクタ側における絶縁耐圧を確実に保証でき、装置の信頼性を向上できる。
【0017】
また、請求項4に記載の本発明は、請求項1から請求項3までの何れかに記載のスイッチングハブにおいて、前記スイッチングハブ基板が前記通信コネクタと対向する前記ケーシングの部位からスライド式で取り外し可能であることを特徴としている。
【0018】
上記構成では、保守作業の際、TPケーブルが邪魔にならずにスイッチングハブ基板の交換が行え、且つ、基板交換はケーシング内の余計な部材を取り外さずに外側からワンタッチ操作で行えるため、交換作業は極めて容易となる。
【0019】
また、請求項5に記載の本発明は、請求項1から請求項4までの何れかに記載のスイッチングハブにおいて、前記ハブ制御ユニットを2台装備し、保守・交換作業によるネットワークシステムの運用停止を回避したことを特徴としている。
【0020】
上記構成では、1台をメインユニットとし、もう1台をバックアップ用のサブユニットとして装備すると、運用中にメインユニットが故障した場合、もう一方のサブユニットが情報通信制御を引き継ぐことができ(バックアップ)、その間に故障したメインユニットのスイッチングハブ基板を交換することができる。このスイッチングハブ基板は挿抜可能、或いは活性挿抜可能であるから、交換作業は電源投入状態でも実施することができ、保守・交換時のシステムダウンが回避できる。
【0021】
また、請求項6に記載の本発明は、請求項1から請求項5までの何れかに記載のスイッチングハブにおいて、前記電源装置が二重化電源構成を有することを特徴としている。
【0022】
上記構成では、特に、請求項5に記載のように、ハブ制御ユニットをメイン用とサブ用に2台装備したスイッチングハブ構成であっても、一方の電源ユニットが故障した場合にカレントシェアリング機能によりもう一方の電源ユニットから双方のハブ制御ユニットへの電源供給を継続することができるため、電源ユニットの故障によるシステムダウンを回避できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図6に基づいて本発明の実施形態を説明する。尚、説明を簡略化するため、以下の説明において従来と共通する部材については同一の符号を用いた。
【0024】
図1は本実施形態によるハブ(HUB)制御ユニット10の概略構成を示しており、ハブ制御ユニット10は、TPケーブルにより図示しない周辺機器との電気的な接続を行う通信用RJコネクタ2(RJ−45規格コネクタ)を備えたTP基板11と、通信用トランス3(1:1のパルストランス3)、PHYトランシーバ4、MACコントローラ5(Media Access Control)等を搭載して接続先装置(即ち、周辺機器)との情報通信制御を行うスイッチングハブ基板12とで構成されており、これらTP基板11とスイッチングハブ基板12は中継コネクタ6、6によって挿抜可能、或いは活性挿抜可能に接続されている。
【0025】
このように、本実施形態では、比較的障害や故障等の生じ易いスイッチングLSIやCPU等で構成されるネットワークコントローラ部分をスイッチングハブ基板12上に搭載すると共に、RJコネクタのように故障が生じ難い部品をTP基板11上に搭載し、且つ、このTP基板11をケーシング側(図示せず)に固定する構造とした。
尚、活性挿抜とは、電源投入状態において、基板上に搭載された電気部品等を電気的に破壊させることなくコネクタ同士の抜き差しを行えることを言う。即ち、スイッチングハブ基板12の交換は、電源切断状態に限らず電源投入状態においても可能である。
【0026】
図2は、上記した図1のハブ制御ユニット10において冗長構成を考慮したハブ制御ユニットの概略構成を示しており、メイン用のスイッチングハブ基板12aと、サブ用のスイッチングハブ基板12bとを装備し、それぞれが中継コネクタ6aと中継コネクタ6bにより通信用のRJコネクタ2a、2bを備えたTP基板11と挿抜可能、或いは活性挿抜可能に接続される構成である。尚、各々スイッチングハブ基板12a、12b内部の各回路(3a〜5a、3b〜5b)の構成は図1の回路構成と全く同様である。
【0027】
本構成の場合は、メイン用のスイッチングハブ基板12aがTP基板11のRJコネクタ2aを介し、TPケーブル1aによって周辺機器40(パソコン、またはサーバ等)のメイン用NIC#1に接続され、サブ用のスイッチングハブ基板12bがTP基板11のRJコネクタ2bを介し、TPケーブル1bによって同じ周辺機器40のバックアップ用NIC#2に接続されている。
本システムの場合は、通常、メイン用ハブ制御ユニット10aが運用されており、メイン用ハブ制御ユニット10aに障害や故障が発生した場合に、サブ用ハブ制御ユニット10bがその情報通信制御を引き継ぐ形態が採られており、そのバックアップ運用中に、故障したハブ制御ユニットのスイッチングハブ基板を交換することができる。
【0028】
次に、図3は図1に対応するハブ制御ユニット10の回路構成を示している。但し、当ハブ制御ユニット10のスイッチングハブ基板12において、図1に示したMACコントローラ5は図示を省略してある。
【0029】
このハブ制御ユニット10は、図10に示した従来型のハブ制御ユニット10において、通信用トランス3(パルストランス)−RJコネクタ2間を境目に、スイッチングハブ基板12とTP基板11とに分割すると共に、分離した双方の基板11、12に活性挿抜可能な通信用コネクタを中継コネクタ6、6として設け、当中継コネクタ6、6によりスイッチングハブ基板12とTP基板11が挿抜可能、或いは活性挿抜可能となるように構成したものである。
【0030】
但し、このように基板を分割し、中継コネクタを6を設ける基板構造では、図10の従来型の直結構造に比べてTP基板11上に配設される差動信号TD+、TD−、RD+、RD−の信号ラインPTは長くならざるを得ず、引き回しの長い信号ラインPTの配線インピーダンスを50Ωに整合させるには、多層基板を用い、信号ラインPTに近接する多層基板の内層にGNDベタ層Gを設けた配線構造とするのが通常採られる基板構成である。このような、インピーダンス対策の弊害として、信号ラインPTとGND層Gの間に、図10に示すような絶縁耐圧試験においてRJコネクタ2側から印加される絶縁耐圧試験電圧(例えば、AC1500V以上)を保証し得る程度の縁面距離(ギャプ)を確保するのが困難になるということも想定される。
【0031】
そこで、このような絶縁耐圧の問題に対応するため、図4に示す本実施形態では、TP基板11に実装されるRJコネクタ2をパルストランス内蔵型とし、このパルストランス7にて信号ラインPTを一次側(RJコネクタ側)と二次側(中継コネクタ側)に分離・絶縁することにより、中継コネクタ6〜パルストランス7の二次側間において、引き回しの長い信号ラインPTに近接する多層基板の内層にGNDベタ層Gを設けた配線構造としても、所定の絶縁耐圧試験電圧を保証できるように構成した。
尚、このパルストランス7はRJコネクタ2に内蔵しなくとも、RJコネクタ2とは別にして、TP基板における信号ラインPT上の何処かに介在しても良いことは勿論である。但し、この場合、インピーダンス整合の面からパルストランス7は極力RJコネクタ2に接近させるように配置すると良い。
【0032】
図6は、故障や障害が発生した時の本発明のスイッチングハブユニット20の交換手順を示している。
システムの運用中にハブ制御ユニット10のスイッチングハブ基板12に障害や故障が発生すると、図6に示すように、(a)筐体内のTP基板より故障したスイッチングハブ基板12を引き抜き→(b)(c)正常なスイッチングハブ基板12をTP基板へ挿入する。だけの工程でハブ制御ユニット10の保守・交換作業が完了する。尚、この交換作業は電源投入状態で行うことができる。
【0033】
上記した(a)〜(c)の作業工程中、TP基板は取り外す必要はなく筐体に固定されており、TP基板と周辺機器とはTPケーブルで接続されたままの状態であるから、従来装置のようなTPケーブル再接続の際に生じ易いネットワーク上の誤接続の可能性を無くすことができ、よって、スイッチングハブの保守・交換は確実に、且つ極めて容易に行える。加えて、スイッチングハブ基板の交換作業は電源投入状態で行えるため、ネットワークの再構築に多大な時間を要すことはない。
【0034】
次に、図5に基づいて本発明のスイッチングハブ20の実施例を説明する。
【0035】
図5に示すように、スイッチングハブ20は、各々24ポートの通信用RJコネクタ2a、2bを備えたTP基板11a、11bと、ネットワークコントローラを搭載して周辺機器(図示せず)との情報通信制御を行うスイッチングハブ基板12a、12bと、これらに電源を供給する電源装置30と、TP基板11a、11bとスイッチングハブ基板12a、12b間を相互に接続する中継ボード35と、電源ユニットの故障情報、スイッチングハブ基板の故障情報、FANユニットの故障情報等の各種アラームを表示する表示素子を搭載したLEDボード34等を備え、これら全ての部品が図示しない薄箱型の筐体に収納されている。
【0036】
ここで、TP基板11a、11bとスイッチングハブ基板12a、12bは、中継ボードボード35の中継コネクタBPを介して、図中の矢印のように、中継ボード35の前後両面から相互に接続される構造である。尚、TP基板11a、11bのRJコネクタ2a、2bへのTPケーブルの接続は筐体の後部パネル側から行うようになっている。また、各々スイッチングハブ基板12a、12bの左右両側部は、図示しないガイドレールにより前後摺動自在に支持されており、スイッチングハブ基板12a、或いはスイッチングハブ基板12bの取り出しは、筐体のフロントパネルを外した後、該当する基板をこのガイドレールに沿って矢印Aのように手前に引き出せば良い。各スイッチングハブ基板12a、12bは共に活性挿抜可能である。
上記した基板着脱機構では、各スイッチングハブ基板12a、12bの挿抜側とTPケーブルの接続側が対向しているため、スイッチングハブ基板の交換にTPケーブルは邪魔にならず、且つ、基板交換はフロントパネルを外すだけで良いから、スイッチングハブ20の保守は極めて容易である。
【0037】
電源装置30は、各々並列運転される2台のカレントシェアリング機能付き二重化電源ユニットPOWER a、およびPOWER bで構成されており、これら電源ユニットの電源出力+12Vは、電源装置30から電源供給ケーブル31によりTP基板11bの給電コネクタCNに接続され、図中の矢印のように各給電コネクタCNを介してTP基板11b〜中継ボード35を経由し、最終的にスイッチングハブ基板12a、12bへ供給される。
【0038】
このように、電源装置30を二重化構造にすることにより、特に、本実施例のようにハブ制御ユニットを2台装備し、冗長構成を考慮したスイッチングハブ20の場合では、システムの運用中に一方の電源ユニットがダウンした場合にカレントシェアリング機能により、もう一方の電源ユニットから双方のハブ制御ユニットへの電源供給を継続することができるため、電源ユニットの故障によるシステムダウンを回避できるというメリットを有する。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ローカルエリアネットワーク上の各種周辺機器同士を接続するスイッチングハブにおいて、周辺機器相互の通信制御を行うハブ制御ユニットを、通信コネクタを備えたTP基板とネットワークコントローラを搭載したスイッチングハブ基板とに分割し、両者を中継コネクタにより挿抜可能、或いは活性挿抜可能に接続したので、周辺機器との接続用TPケーブルはTPボードへ接続したままの状態でスイッチングハブ基板の保守・交換が可能となる。これにより、従来問題となったTPケーブル再接続時の誤接続を無くすことができ、スイッチングハブの保守・交換が極めて容易になるため、保守工数を大幅に削減することができる。加えて、スイッチングハブ基板の交換作業は電源投入状態でも行えるため、ネットワークの再構築に多大な時間を要さない。
【0040】
また、本発明によれば、電源装置は二重化電源構成としたので、一方の電源ユニットがダウンした場合にカレントシェアリング機能により、もう一方の電源ユニットによりハブ制御ユニット双方の電源供給を継続することができるため、電源ユニットの故障によるシステムダウンが回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハブ制御ユニットの概略構成を示す図。
【図2】冗長構成を考慮した本発明のハブ制御ユニットの概略構成を示す図。
【図3】図1のハブ制御ユニットの回路構成を示す図。
【図4】本発明のハブ制御ユニットの図3とは別の回路構成を示す図。
【図5】本発明のスイッチングハブの構成を示す図。
【図6】本発明のハブ制御ユニットの交換手順を示す説明図。
【図7】従来のスイッチングハブと周辺機器との接続形態を示す図。
【図8】従来のスイッチングハブの交換手順を示す説明図。
【図9】従来のラック取付型スイッチングハブを示す図。
【図10】従来のハブ制御ユニットの回路構成を示す図。
【符号の説明】
2 通信コネクタ(RJコネクタ)
3 通信用トランス(パルストランス)
6 中継コネクタ
10 ハブ制御ユニット
11 TP基板
12 スイッチングハブ基板
20 スイッチングハブ
30 電源装置
40 周辺機器
【発明の属する技術分野】
本発明は、ローカルエリアネットワーク(LAN)の各種周辺機器同士を接続するためのスイッチングハブに関し、特に、障害や故障時の保守・交換を容易にしたスイッチングハブに関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、2台の卓上型スイッチングハブユニット20a、20bとパソコン、サーバ等、各種周辺機器40とのネットワーク上の接続形態を示している。
これらのスイッチングハブユニット20a、20bは、図10に示すように、通信用のRJコネクタ2(RJ−45規格のコネクタ)、1:1のパルストランス3、ドライバ・レシーバを備えたPHYトランシーバ4等をポート数(例えば、12ポート、24ポート)だけ搭載して各周辺機器との間で情報通信制御を行うハブ制御ユニット10を装備しており、図7に示すように、スイッチングハブユニット20a、20bから上記したハブ制御ユニット10の通信用RJコネクタ2a、2bを介し、TPケーブル(ツイストペアケーブル)1a、1bにより周辺機器40のNIC(Network Interface Card)に接続されている。
【0003】
特に、図7は、スイッチングハブユニットの冗長構成を考慮した場合であって、メイン用のスイッチングハブユニット20aがTPケーブル1aにより、接続先装置(即ち、周辺機器40)のメイン用NIC#1に接続され、サブ用のスイッチングハブユニット20bがTPケーブル1bにより接続先装置のバックアップ用NIC#2に接続されている。
本システムの場合は、通常、メインユニット20aが運用されており、メインユニット20aに障害や故障が発生した場合にサブユニット20bが情報通信制御を引き継ぐといった形態が採られており、その間に障害や故障が発生したユニットの保守・交換が行われる。
【0004】
図8は、故障や障害発生時における上記した従来構造のスイッチングハブユニット20の交換手順を示している。
従来では、システム運用中にスイッチングハブユニット20に故障が発生した場合、図示のように、(a)スイッチングハブユニット20の電源P切断→(b)RJコネクタ2からのTPケーブル1の引き抜き→(c)故障したスイッチングハブユニット20の交換→(d)正常なスイッチングハブユニット20のRJコネクタ2にTPケーブル1を挿入→(e)スイッチングハブユニット20の電源P投入、等の数々の工程を経てスイッチングハブユニット20の保守・交換が行われていた。
【0005】
尚、このような故障や障害に伴うハブ装置の保守・交換に係わる先行技術文献として、特許文献1が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−168488号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した(a)〜(e)の工程を経る従来のスイッチングハブユニット20の交換作業は、以下のような問題を有していた。
【0008】
即ち、従来では、故障したスイッチングハブユニット20からTPケーブル1を取り外し、再度接続するという作業が必要であるが、スイッチングハブユニット1台当たりのポート数(RJ−45コネクタの数)が多ければ多い程、このTPケーブルの挿抜作業は煩雑となり、ネットワークの再構築に多大な時間を要することになる.
加えて、スイッチングハブユニット20とこれに接続される周辺機器40には予めネットワーク設定が成されていることから、TPケーブル1を再接続する場合には、交換前の配線状態に正しく戻すために各々対応する多数のRJコネクタ2と多数のTPケーブル1を個々に明確に識別できるように区分けしておく必要があり、よって、保守・交換は極めて面倒な作業となっていた。この煩雑さは図7のような冗長構成を構築した多数のポートを有する装置では尚更のことである。
【0009】
また、上記した卓上型のスイッチングハブユニットだけでなく、図9に示すような、例えば、48ポートといったように多数のポートを装備した、大型・高重量のラック取付型スイッチングハブユニット20の場合では、保守・交換作業にあって、ラック41からのスイッチングハブユニット20の取り外しやスイッチングハブユニット20からのTPケーブル1の取り外し等を行う作業員の他に、ラック41から取り外したスイッチングハブユニット20を横で支える作業員も含め、複数の保守作業員を必要とし、よって、スイッチングハブユニット20の保守・交換作業も大変大掛かりなものとなる。
【0010】
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて成されたもので、ケーブルの挿抜によるネットワーク再構築の作業工数を削減できる保守容易なスイッチングハブを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に記載の本発明は、通信コネクタを介してネットワーク上の各種周辺機器と接続されるハブ制御ユニットと、当該ハブ制御ユニットへの電源供給を行う電源装置と、これらを収納するケーシングから構成されるスイッチングハブであって、前記ハブ制御ユニットが、前記通信コネクタを備えて前記周辺機器との接続を成すTP基板と、ネットワークコントローラを搭載して前記周辺機器との情報通信制御を行うスイッチングハブ基板とで構成されており、且つ、前記TP基板と前記スイッチングハブ基板が中継コネクタにより挿抜可能に接続されて成ることを特徴としている。
【0012】
上記構成では、ハブ制御ユニットに障害や故障が生じた場合、TP基板から比較的故障等を誘発し易いスイッチングハブ基板を引き抜き、正常なスイッチングハブ基板と交換すれば良い。この際、TP基板は取り外す必要はなくケーシングに固定されており、TP基板と周辺機器とはTPケーブルで接続されたままの状態であるから、従来装置のようなTPケーブル再接続時の誤接続を無くすことができ、スイッチングハブの保守・交換は極めて容易となり、保守工数を大幅に削減することができる。尚、上記したケーシングとは、箱状の筐体のみならず、各部材をその上に取り付けて固定する台板(ベース)や下ケース等を含む収納体を総称したものである。
【0013】
また、 請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のスイッチングハブにおいて、前記TP基板と前記スイッチングハブ基板が活性挿抜可能であることを特徴としている。
【0014】
上記構成では、スイッチングハブ基板の交換作業は電源投入状態で行える(これを活性挿抜という)ため、ネットワークシステムの運用停止期間が短縮でき、ネットワークの再構築に多大な時間を要すことはない。
【0015】
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2の何れかに記載のスイッチングハブにおいて、前記TP基板および前記スイッチングハブ基板のそれぞれに通信用トランスを搭載したことを特徴としている。
【0016】
本構成では、通信用トランス(1:1のパルストランス)によって信号ラインが一次側回路(通信コネクタ側)と二次側回路(ネットワークコントローラ側)に分離・絶縁されるため、通信コネクタ側における絶縁耐圧を確実に保証でき、装置の信頼性を向上できる。
【0017】
また、請求項4に記載の本発明は、請求項1から請求項3までの何れかに記載のスイッチングハブにおいて、前記スイッチングハブ基板が前記通信コネクタと対向する前記ケーシングの部位からスライド式で取り外し可能であることを特徴としている。
【0018】
上記構成では、保守作業の際、TPケーブルが邪魔にならずにスイッチングハブ基板の交換が行え、且つ、基板交換はケーシング内の余計な部材を取り外さずに外側からワンタッチ操作で行えるため、交換作業は極めて容易となる。
【0019】
また、請求項5に記載の本発明は、請求項1から請求項4までの何れかに記載のスイッチングハブにおいて、前記ハブ制御ユニットを2台装備し、保守・交換作業によるネットワークシステムの運用停止を回避したことを特徴としている。
【0020】
上記構成では、1台をメインユニットとし、もう1台をバックアップ用のサブユニットとして装備すると、運用中にメインユニットが故障した場合、もう一方のサブユニットが情報通信制御を引き継ぐことができ(バックアップ)、その間に故障したメインユニットのスイッチングハブ基板を交換することができる。このスイッチングハブ基板は挿抜可能、或いは活性挿抜可能であるから、交換作業は電源投入状態でも実施することができ、保守・交換時のシステムダウンが回避できる。
【0021】
また、請求項6に記載の本発明は、請求項1から請求項5までの何れかに記載のスイッチングハブにおいて、前記電源装置が二重化電源構成を有することを特徴としている。
【0022】
上記構成では、特に、請求項5に記載のように、ハブ制御ユニットをメイン用とサブ用に2台装備したスイッチングハブ構成であっても、一方の電源ユニットが故障した場合にカレントシェアリング機能によりもう一方の電源ユニットから双方のハブ制御ユニットへの電源供給を継続することができるため、電源ユニットの故障によるシステムダウンを回避できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図6に基づいて本発明の実施形態を説明する。尚、説明を簡略化するため、以下の説明において従来と共通する部材については同一の符号を用いた。
【0024】
図1は本実施形態によるハブ(HUB)制御ユニット10の概略構成を示しており、ハブ制御ユニット10は、TPケーブルにより図示しない周辺機器との電気的な接続を行う通信用RJコネクタ2(RJ−45規格コネクタ)を備えたTP基板11と、通信用トランス3(1:1のパルストランス3)、PHYトランシーバ4、MACコントローラ5(Media Access Control)等を搭載して接続先装置(即ち、周辺機器)との情報通信制御を行うスイッチングハブ基板12とで構成されており、これらTP基板11とスイッチングハブ基板12は中継コネクタ6、6によって挿抜可能、或いは活性挿抜可能に接続されている。
【0025】
このように、本実施形態では、比較的障害や故障等の生じ易いスイッチングLSIやCPU等で構成されるネットワークコントローラ部分をスイッチングハブ基板12上に搭載すると共に、RJコネクタのように故障が生じ難い部品をTP基板11上に搭載し、且つ、このTP基板11をケーシング側(図示せず)に固定する構造とした。
尚、活性挿抜とは、電源投入状態において、基板上に搭載された電気部品等を電気的に破壊させることなくコネクタ同士の抜き差しを行えることを言う。即ち、スイッチングハブ基板12の交換は、電源切断状態に限らず電源投入状態においても可能である。
【0026】
図2は、上記した図1のハブ制御ユニット10において冗長構成を考慮したハブ制御ユニットの概略構成を示しており、メイン用のスイッチングハブ基板12aと、サブ用のスイッチングハブ基板12bとを装備し、それぞれが中継コネクタ6aと中継コネクタ6bにより通信用のRJコネクタ2a、2bを備えたTP基板11と挿抜可能、或いは活性挿抜可能に接続される構成である。尚、各々スイッチングハブ基板12a、12b内部の各回路(3a〜5a、3b〜5b)の構成は図1の回路構成と全く同様である。
【0027】
本構成の場合は、メイン用のスイッチングハブ基板12aがTP基板11のRJコネクタ2aを介し、TPケーブル1aによって周辺機器40(パソコン、またはサーバ等)のメイン用NIC#1に接続され、サブ用のスイッチングハブ基板12bがTP基板11のRJコネクタ2bを介し、TPケーブル1bによって同じ周辺機器40のバックアップ用NIC#2に接続されている。
本システムの場合は、通常、メイン用ハブ制御ユニット10aが運用されており、メイン用ハブ制御ユニット10aに障害や故障が発生した場合に、サブ用ハブ制御ユニット10bがその情報通信制御を引き継ぐ形態が採られており、そのバックアップ運用中に、故障したハブ制御ユニットのスイッチングハブ基板を交換することができる。
【0028】
次に、図3は図1に対応するハブ制御ユニット10の回路構成を示している。但し、当ハブ制御ユニット10のスイッチングハブ基板12において、図1に示したMACコントローラ5は図示を省略してある。
【0029】
このハブ制御ユニット10は、図10に示した従来型のハブ制御ユニット10において、通信用トランス3(パルストランス)−RJコネクタ2間を境目に、スイッチングハブ基板12とTP基板11とに分割すると共に、分離した双方の基板11、12に活性挿抜可能な通信用コネクタを中継コネクタ6、6として設け、当中継コネクタ6、6によりスイッチングハブ基板12とTP基板11が挿抜可能、或いは活性挿抜可能となるように構成したものである。
【0030】
但し、このように基板を分割し、中継コネクタを6を設ける基板構造では、図10の従来型の直結構造に比べてTP基板11上に配設される差動信号TD+、TD−、RD+、RD−の信号ラインPTは長くならざるを得ず、引き回しの長い信号ラインPTの配線インピーダンスを50Ωに整合させるには、多層基板を用い、信号ラインPTに近接する多層基板の内層にGNDベタ層Gを設けた配線構造とするのが通常採られる基板構成である。このような、インピーダンス対策の弊害として、信号ラインPTとGND層Gの間に、図10に示すような絶縁耐圧試験においてRJコネクタ2側から印加される絶縁耐圧試験電圧(例えば、AC1500V以上)を保証し得る程度の縁面距離(ギャプ)を確保するのが困難になるということも想定される。
【0031】
そこで、このような絶縁耐圧の問題に対応するため、図4に示す本実施形態では、TP基板11に実装されるRJコネクタ2をパルストランス内蔵型とし、このパルストランス7にて信号ラインPTを一次側(RJコネクタ側)と二次側(中継コネクタ側)に分離・絶縁することにより、中継コネクタ6〜パルストランス7の二次側間において、引き回しの長い信号ラインPTに近接する多層基板の内層にGNDベタ層Gを設けた配線構造としても、所定の絶縁耐圧試験電圧を保証できるように構成した。
尚、このパルストランス7はRJコネクタ2に内蔵しなくとも、RJコネクタ2とは別にして、TP基板における信号ラインPT上の何処かに介在しても良いことは勿論である。但し、この場合、インピーダンス整合の面からパルストランス7は極力RJコネクタ2に接近させるように配置すると良い。
【0032】
図6は、故障や障害が発生した時の本発明のスイッチングハブユニット20の交換手順を示している。
システムの運用中にハブ制御ユニット10のスイッチングハブ基板12に障害や故障が発生すると、図6に示すように、(a)筐体内のTP基板より故障したスイッチングハブ基板12を引き抜き→(b)(c)正常なスイッチングハブ基板12をTP基板へ挿入する。だけの工程でハブ制御ユニット10の保守・交換作業が完了する。尚、この交換作業は電源投入状態で行うことができる。
【0033】
上記した(a)〜(c)の作業工程中、TP基板は取り外す必要はなく筐体に固定されており、TP基板と周辺機器とはTPケーブルで接続されたままの状態であるから、従来装置のようなTPケーブル再接続の際に生じ易いネットワーク上の誤接続の可能性を無くすことができ、よって、スイッチングハブの保守・交換は確実に、且つ極めて容易に行える。加えて、スイッチングハブ基板の交換作業は電源投入状態で行えるため、ネットワークの再構築に多大な時間を要すことはない。
【0034】
次に、図5に基づいて本発明のスイッチングハブ20の実施例を説明する。
【0035】
図5に示すように、スイッチングハブ20は、各々24ポートの通信用RJコネクタ2a、2bを備えたTP基板11a、11bと、ネットワークコントローラを搭載して周辺機器(図示せず)との情報通信制御を行うスイッチングハブ基板12a、12bと、これらに電源を供給する電源装置30と、TP基板11a、11bとスイッチングハブ基板12a、12b間を相互に接続する中継ボード35と、電源ユニットの故障情報、スイッチングハブ基板の故障情報、FANユニットの故障情報等の各種アラームを表示する表示素子を搭載したLEDボード34等を備え、これら全ての部品が図示しない薄箱型の筐体に収納されている。
【0036】
ここで、TP基板11a、11bとスイッチングハブ基板12a、12bは、中継ボードボード35の中継コネクタBPを介して、図中の矢印のように、中継ボード35の前後両面から相互に接続される構造である。尚、TP基板11a、11bのRJコネクタ2a、2bへのTPケーブルの接続は筐体の後部パネル側から行うようになっている。また、各々スイッチングハブ基板12a、12bの左右両側部は、図示しないガイドレールにより前後摺動自在に支持されており、スイッチングハブ基板12a、或いはスイッチングハブ基板12bの取り出しは、筐体のフロントパネルを外した後、該当する基板をこのガイドレールに沿って矢印Aのように手前に引き出せば良い。各スイッチングハブ基板12a、12bは共に活性挿抜可能である。
上記した基板着脱機構では、各スイッチングハブ基板12a、12bの挿抜側とTPケーブルの接続側が対向しているため、スイッチングハブ基板の交換にTPケーブルは邪魔にならず、且つ、基板交換はフロントパネルを外すだけで良いから、スイッチングハブ20の保守は極めて容易である。
【0037】
電源装置30は、各々並列運転される2台のカレントシェアリング機能付き二重化電源ユニットPOWER a、およびPOWER bで構成されており、これら電源ユニットの電源出力+12Vは、電源装置30から電源供給ケーブル31によりTP基板11bの給電コネクタCNに接続され、図中の矢印のように各給電コネクタCNを介してTP基板11b〜中継ボード35を経由し、最終的にスイッチングハブ基板12a、12bへ供給される。
【0038】
このように、電源装置30を二重化構造にすることにより、特に、本実施例のようにハブ制御ユニットを2台装備し、冗長構成を考慮したスイッチングハブ20の場合では、システムの運用中に一方の電源ユニットがダウンした場合にカレントシェアリング機能により、もう一方の電源ユニットから双方のハブ制御ユニットへの電源供給を継続することができるため、電源ユニットの故障によるシステムダウンを回避できるというメリットを有する。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ローカルエリアネットワーク上の各種周辺機器同士を接続するスイッチングハブにおいて、周辺機器相互の通信制御を行うハブ制御ユニットを、通信コネクタを備えたTP基板とネットワークコントローラを搭載したスイッチングハブ基板とに分割し、両者を中継コネクタにより挿抜可能、或いは活性挿抜可能に接続したので、周辺機器との接続用TPケーブルはTPボードへ接続したままの状態でスイッチングハブ基板の保守・交換が可能となる。これにより、従来問題となったTPケーブル再接続時の誤接続を無くすことができ、スイッチングハブの保守・交換が極めて容易になるため、保守工数を大幅に削減することができる。加えて、スイッチングハブ基板の交換作業は電源投入状態でも行えるため、ネットワークの再構築に多大な時間を要さない。
【0040】
また、本発明によれば、電源装置は二重化電源構成としたので、一方の電源ユニットがダウンした場合にカレントシェアリング機能により、もう一方の電源ユニットによりハブ制御ユニット双方の電源供給を継続することができるため、電源ユニットの故障によるシステムダウンが回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハブ制御ユニットの概略構成を示す図。
【図2】冗長構成を考慮した本発明のハブ制御ユニットの概略構成を示す図。
【図3】図1のハブ制御ユニットの回路構成を示す図。
【図4】本発明のハブ制御ユニットの図3とは別の回路構成を示す図。
【図5】本発明のスイッチングハブの構成を示す図。
【図6】本発明のハブ制御ユニットの交換手順を示す説明図。
【図7】従来のスイッチングハブと周辺機器との接続形態を示す図。
【図8】従来のスイッチングハブの交換手順を示す説明図。
【図9】従来のラック取付型スイッチングハブを示す図。
【図10】従来のハブ制御ユニットの回路構成を示す図。
【符号の説明】
2 通信コネクタ(RJコネクタ)
3 通信用トランス(パルストランス)
6 中継コネクタ
10 ハブ制御ユニット
11 TP基板
12 スイッチングハブ基板
20 スイッチングハブ
30 電源装置
40 周辺機器
Claims (6)
- 通信コネクタを介してネットワーク上の各種周辺機器と接続されるハブ制御ユニットと、当該ハブ制御ユニットへの電源供給を行う電源装置と、これらを収納するケーシングから構成されるスイッチングハブであって、
前記ハブ制御ユニットが、前記通信コネクタを備えて前記周辺機器との接続を成すTP基板と、ネットワークコントローラを搭載して前記周辺機器との情報通信制御を行うスイッチングハブ基板とで構成されており、且つ、前記TP基板と前記スイッチングハブ基板が中継コネクタにより挿抜可能に接続されて成ることを特徴とするスイッチングハブ。 - 前記TP基板と前記スイッチングハブ基板は活性挿抜可能であることを特徴とする請求項1に記載のスイッチングハブ。
- 前記TP基板および前記スイッチングハブ基板のそれぞれに通信用トランスを搭載したことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載のスイッチングハブ。
- 前記スイッチングハブ基板が前記通信コネクタと対向する前記ケーシングの部位からスライド式で取り外し可能であることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れかに記載のスイッチングハブ。
- 前記ハブ制御ユニットを2台装備し、保守・交換作業によるネットワークシステムの運用停止を回避したことを特徴とする請求項1から請求項4までの何れかに記載のスイッチングハブ。
- 前記電源装置が二重化電源構成を有することを特徴とする請求項1から請求項5までの何れかに記載のスイッチングハブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003074163A JP2004282608A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | スイッチングハブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003074163A JP2004282608A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | スイッチングハブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004282608A true JP2004282608A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33289883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003074163A Pending JP2004282608A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | スイッチングハブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004282608A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007010489A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Toshiba Corp | パルス検出ユニット及びパルス検出装置 |
JP2008085532A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Mitsubishi Electric Corp | ネットワークスイッチ装置及びそのアドレス管理方法 |
JP2008142544A (ja) * | 2006-12-05 | 2008-06-26 | Tyco Healthcare Group Lp | Ecgリード線セットおよびecgアダプタシステム |
JP2013217781A (ja) * | 2012-04-10 | 2013-10-24 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 耐電圧試験装置および耐電圧試験方法 |
US8690611B2 (en) | 2007-12-11 | 2014-04-08 | Covidien Lp | ECG electrode connector |
US8694080B2 (en) | 2009-10-21 | 2014-04-08 | Covidien Lp | ECG lead system |
US8821405B2 (en) | 2006-09-28 | 2014-09-02 | Covidien Lp | Cable monitoring apparatus |
USD737979S1 (en) | 2008-12-09 | 2015-09-01 | Covidien Lp | ECG electrode connector |
US9408546B2 (en) | 2013-03-15 | 2016-08-09 | Covidien Lp | Radiolucent ECG electrode system |
US9408547B2 (en) | 2011-07-22 | 2016-08-09 | Covidien Lp | ECG electrode connector |
USD771818S1 (en) | 2013-03-15 | 2016-11-15 | Covidien Lp | ECG electrode connector |
US9693701B2 (en) | 2013-03-15 | 2017-07-04 | Covidien Lp | Electrode connector design to aid in correct placement |
-
2003
- 2003-03-18 JP JP2003074163A patent/JP2004282608A/ja active Pending
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007010489A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Toshiba Corp | パルス検出ユニット及びパルス検出装置 |
JP2008085532A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Mitsubishi Electric Corp | ネットワークスイッチ装置及びそのアドレス管理方法 |
JP4627288B2 (ja) * | 2006-09-27 | 2011-02-09 | 三菱電機株式会社 | ネットワークスイッチ装置及びそのアドレス管理方法 |
US8821405B2 (en) | 2006-09-28 | 2014-09-02 | Covidien Lp | Cable monitoring apparatus |
US9072444B2 (en) | 2006-12-05 | 2015-07-07 | Covidien Lp | ECG lead set and ECG adapter system |
JP2008142544A (ja) * | 2006-12-05 | 2008-06-26 | Tyco Healthcare Group Lp | Ecgリード線セットおよびecgアダプタシステム |
US8668651B2 (en) | 2006-12-05 | 2014-03-11 | Covidien Lp | ECG lead set and ECG adapter system |
US8690611B2 (en) | 2007-12-11 | 2014-04-08 | Covidien Lp | ECG electrode connector |
US9107594B2 (en) | 2007-12-11 | 2015-08-18 | Covidien Lp | ECG electrode connector |
US8795004B2 (en) | 2007-12-11 | 2014-08-05 | Covidien, LP | ECG electrode connector |
USD737979S1 (en) | 2008-12-09 | 2015-09-01 | Covidien Lp | ECG electrode connector |
US8897865B2 (en) | 2009-10-21 | 2014-11-25 | Covidien Lp | ECG lead system |
US8694080B2 (en) | 2009-10-21 | 2014-04-08 | Covidien Lp | ECG lead system |
US9408547B2 (en) | 2011-07-22 | 2016-08-09 | Covidien Lp | ECG electrode connector |
US9737226B2 (en) | 2011-07-22 | 2017-08-22 | Covidien Lp | ECG electrode connector |
JP2013217781A (ja) * | 2012-04-10 | 2013-10-24 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 耐電圧試験装置および耐電圧試験方法 |
US9408546B2 (en) | 2013-03-15 | 2016-08-09 | Covidien Lp | Radiolucent ECG electrode system |
USD771818S1 (en) | 2013-03-15 | 2016-11-15 | Covidien Lp | ECG electrode connector |
US9693701B2 (en) | 2013-03-15 | 2017-07-04 | Covidien Lp | Electrode connector design to aid in correct placement |
US9814404B2 (en) | 2013-03-15 | 2017-11-14 | Covidien Lp | Radiolucent ECG electrode system |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6506405B2 (ja) | ドアモジュール及びその使用 | |
US8559183B1 (en) | Method to use empty slots in onboard aircraft servers and communication devices to install non-proprietary servers and communications interfaces | |
JP7234318B2 (ja) | ラックに搭載されるフィールド交換可能ユニットのアウトオブバンド管理 | |
US6331933B1 (en) | Power sub-frame for a system unit | |
US6268664B1 (en) | Fan control module for a system unit | |
JP2004282608A (ja) | スイッチングハブ | |
US6591324B1 (en) | Hot swap processor card and bus | |
US20140085809A1 (en) | Server cabinet | |
US7281076B2 (en) | Form factor converter and tester in an open architecture modular computing system | |
US20070069585A1 (en) | Fail safe redundant power supply in a multi-node computer system | |
EP1751915A1 (en) | Power sourcing unit for power over ethernet system | |
US7142411B2 (en) | Methods and apparatus for distributing power in a computerized device | |
WO2006104758A1 (en) | Power sourcing unit for power over ethernet system | |
JP4332557B2 (ja) | モジュラープラットホーム応用のためのインタフェース拡張 | |
US20140085811A1 (en) | Rack server system | |
CA2147948A1 (en) | Connector module for local area network | |
US20020044026A1 (en) | Method and apparatus for distribution of power in a media converter system | |
TWI261751B (en) | Mis-configuration detection methods and devices for blade systems | |
US10595431B1 (en) | Circuit board assembly | |
US9021173B2 (en) | High speed differential wiring strategy for serially attached SCSI systems | |
US6539486B1 (en) | Processing and alarm circuitries each having different power supply unit(s) requirement and powering the respective device when the corresponding requirements is met | |
CN103838696B (zh) | 一种插板管理及板间信令复用装置及方法 | |
CN114340248A (zh) | 一种存储服务器及其独立机头控制系统 | |
JP2002159117A (ja) | 信号及び電力経路供給装置及び方法 | |
EP1176514B1 (en) | Hot swap processor card and bus |