JP2004276552A - 筆記像の色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法、及び互変的色彩記憶性光変色性筆記具 - Google Patents

筆記像の色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法、及び互変的色彩記憶性光変色性筆記具 Download PDF

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Abstract

【課題】光変色性筆記像において、発色状態と消色状態を互変的に記憶保持させる方法、及び前記方法を利用した互変的色彩記憶性光変色性筆記具を提供する。
【解決手段】光メモリー機能(色彩記憶性光変色性)を有するフォトクロミック化合物を含み、紫外線又は紫外線を含む太陽光の照射により発色して、発色状態を維持し、可視光の照射により、消色して消色状態に変位する光変色性筆記像を対象物表面に形成する、光変色性インキを内蔵した筆記具と、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を含み、太陽光の紫外線をカットし、可視光の照射により前記発色状態にあるフォトクロミック化合物を消色させ、消色状態に変位させて維持する色彩変換手段とを備えてなり、前記色彩変換手段を前記光変色像に接触乃至非接触状態に配置して、発色状態と消色状態を互変的に記憶保持させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筆記像の色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法、及び互変的色彩記憶性光変色性筆記具に関する。詳細には、特定の光の照射により変色し、変色前後の様相(色彩及び像)を互変的に発現させ、前記様相を維持して択一的に視覚させる、筆記像における色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法、及び前記方法を利用した互変的色彩記憶性光変色性筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、色変化する像を形成する筆記具として、熱変色性材料を利用したもの(例えば、特許文献1)、光変色性材料を利用したもの(例えば、特許文献2)が知られている。
前記熱変色性材料を利用した筆記具により形成される筆記像の変色には、熱又は冷熱手段を要するのに対して、光変色性材料を利用した筆記具により形成される筆記像は、太陽光の照射により自然に色変化させることができ、手間を要さない。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−124993号公報
【0004】
【特許文献2】
特開平8−156479号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の光変色性筆記具は、太陽光の照射により変色し、太陽光の当たらない場所に放置すると、自然に可逆的に元の色に戻るタイプの光変色性材料を利用したものであり、変色状態は維持されない。
本発明者らは、光メモリー(色彩記憶性光変色性)に必要とされる熱不可逆性をもつフォトクロミック化合物の応用を検討する過程において、変色状態の記憶保持に加えて、発色状態と消色状態を互変的に記憶保持させる簡易な方法を見出し、前記方法を具現化させるために、更に検討を加え、特定のフォトクロミック化合物を光変色材料として適用すると共に、特定の色彩変換手段を特定位置に配置して、前記フォトクロミック化合物の発色状態と消色状態を互変的に記憶保持させる機能を効果的に発現させ、学習用、玩具用、装飾用等に有効な、筆記像の色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法及び互変的色彩記憶性光変色性筆記具を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、紫外線又は紫外線を含む太陽光の照射により発色して発色状態を維持し、可視光の照射により消色して、消色状態に変位する光変色性インキを内蔵した筆記具により支持体表面に形成された光変色性筆記像に対して、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を含み、太陽光の紫外線をカットし、可視光を照射する色彩変換手段を接触乃至非接触状態に配置することにより、前記発色状態にある筆記像を消色状態に変位させて維持する、発色状態と消色状態を互変的に記憶保持させる機能を発現させることを特徴とする、筆記像の色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法を要件とする。
更には、前記光変色性筆記像は、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を含んでなることを要件とする。
第2の発明は、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を含み、紫外線又は紫外線を含む太陽光の照射により発色して、発色状態を維持し、可視光の照射により、消色して消色状態に変位する光変色性筆記像を対象物表面に形成する、光変色性インキを内蔵した筆記具と、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を含み、太陽光の紫外線をカットし、可視光の照射により前記発色状態にあるフォトクロミック化合物を消色させ、消色状態に変位させて維持する色彩変換手段とを備えてなり、前記色彩変換手段を前記光変色性筆記像上に接触乃至非接触状態に配置して、発色状態と消色状態を互変的に記憶保持させる機能を発現させる互変的色彩記憶性光変色性筆記具を要件とする。
前記第1及び第2の発明において、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物は、マイクロカプセルに内包させたマイクロカプセル形態の顔料、又は、前記フォトクロミック化合物を含有する樹脂粉粒体であること、光変色性インキは、剪断減粘性物質を含む剪断減粘系インキ、又は水溶性高分子凝集剤を含み、マイクロカプセル形態又は樹脂粉粒体にあるジアリールエテン系フォトクロミック化合物を緩やかな凝集状態に懸濁させた凝集系インキから選ばれること、前記剪断減粘系インキは、ボールペン形態の筆記具に充填されてなること、前記凝集系インキは、繊維加工体をペン体とし、繊維収束体をインキ吸蔵体として、前記インキ吸蔵体中に充填されて筆記具が構成されてなること、光変色性インキ中には、非光変色性染料又は顔料が配合されてなること、前記顔料は光輝性顔料から選ばれること等を要件とする。
更には、色彩変換手段は、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を透明プラスチックに一体的にブレンドしたシート状成形体であること、前記シート状成形体には、内部に型抜き像が配設されてなること、色彩変換手段は、透明乃至半透明のプラスチックシート表面に、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料がバインダー樹脂に溶解又は分散状態に固着された、印刷乃至塗布層、筆記像又は印像のいずれかであること、色彩変換手段は、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料がバインダー樹脂に溶解又は分散状態に固着された、印刷乃至塗布層、筆記像又は印像であり、光変色性筆記像上に直接的に配設されてなること、色彩変換手段は、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を溶解又は分散させたペースト状の形態であること等を要件とする。
更には、紫外線照射具により照射される紫外線により、筆記像を発色状態に変位させることを要件とする。
前記における光変色性筆記像は、光メモリー性(色彩記憶性光変色性)を有するフォトクロミック化合物を含有するものであれば有効である。
前記フォトクロミック化合物としては、フルギド系化合物、ジアリールエテン系化合物等を適用できる。
フルギド系化合物としては、ジメチルアミノインドリルフルギド、フリルフルギド、チエニルフルギド等を例示できる。
前記ジアリールエテン系化合物は、熱不可逆性、繰返し耐久性、長波長域感受性、高感度性等を顕著に向上させた光変色材料であり、筆記具用として有効である。
【0007】
前記ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を以下に例示する。
なお、本発明に用いられるジアリールエテン系フォトクロミック化合物は以下の化合物に限定されるものではない。
ジアリールエテン系フォトクロミック化合物の基本骨格としては一般式(1)で示される化合物が挙げられる。
【化1】
Figure 2004276552
前記一般式(1)の環Aは、フッ化(フルオロ化)又はペルフルオロ化されていてもよい炭化水素環又は複素環を示す。
【0008】
前記一般式(1)で示される化合物を、一般式(2)又は(3)で具体的に例示する。
【化2】
Figure 2004276552
前記一般式(2)で示される化合物は、5個の炭素原子を含むフッ化又はペルフルオロ化されていてもよい環を有する。
【化3】
Figure 2004276552
前記一般式(3)で示される化合物は、4個の炭素原子を含む無水環を形成してなり、Xは酸素原子又はNR基(ここで、Rは炭素数2乃至16のアルキル及び/又はヒドロキシアルキル基である)を示す。
【0009】
更に、別のジアリールエテン系フォトクロミック化合物の基本骨格としては一般式(4)で示される化合物が挙げられる。
【化4】
Figure 2004276552
前記一般式(4)で示される化合物のA1基及びA2基は、二重結合に対して常にシス形にあり、互いに独立した置換或いは非置換のアルキル基、脂肪酸エステル基、ニトリル基を示す。
【0010】
前記一般式(4)で示される化合物を、一般式(5)及び(6)で具体的に例示する。
【化5】
Figure 2004276552
【化6】
Figure 2004276552
前記一般式(6)で示される化合物のR1及びR2はメチル基又はエチル基を示す。
【0011】
前記した一般式(1)乃至(6)で示される化合物中のB基とC基は、同一或いは異なっていてもよく、次の構造式で示される基を例示できる。
【化7】
Figure 2004276552
【化8】
Figure 2004276552
【化9】
Figure 2004276552
【化10】
Figure 2004276552
【化11】
Figure 2004276552
〔式中、YとZは、同一或いは異なっていてもよく、酸素原子又は硫黄原子或いは硫黄、窒素またはセレニウムの酸化形を示し、DとEは、同一或いは異なっていてもよく、炭素原子又は窒素原子を示し、R3乃至R17は、同一或いは異なっていてもよく、水素、直鎖又は分枝状の炭素数1乃至16のアルキル又はアルコキシ基、ハロゲン、直鎖又は分枝状の炭素数1乃至4のフルオロ又はペルフルオロ基、カルボン酸基、炭素数1乃至16のアルキルカルボン酸基、炭素数1乃至16のモノ又はジアルキルアミノ基、ニトリル基、フェニル基、ナフタレン基、複素環(ピリジン、キノリン、チオフェン、フラン、インドール、ピロール、セレノフェン、チアゾール、ベンゾチオフェン等)を示す。R13乃至R17については、隣接する基と環を結んだナフタレン骨格であってもよい。〕
【0012】
前記B基及びC基について更に具体的には、
【化12】
Figure 2004276552
【化13】
Figure 2004276552
【化14】
Figure 2004276552
等が挙げられる。
【0013】
前記一般式(2)又は(3)で示される化合物を更に詳しく説明すると、
マレイン酸無水物系化合物としては、
3,4−ビス(1,2−ジメチル−3−インドリル)フラン−2,5−ジオン、
3,4−ジ(2−メチル−3−ベンゾチオフェン)フラン−2,5−ジオン等があげられる。
シクロペンテン系化合物としては、
1−(1,2−ジメチルインドリル)−2−(2−シアノ−3,5−ジメチル−4−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(1,2−ジメチル−3−インドリル)−2−(3−シアノ−2,5−ジメチル−4−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(1,2,−ジメチル−3−インドリル)−2−(2−メチル−3−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(4−メトキシフェニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(2−(4−シアノフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−(2−(2−キノリル)−1−エテニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−(2−(4−ピリジル)−1−エテニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−(2−(1−ナフチル)−1−エテニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−4−オクチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(2−(4−t−ブチルフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−(2−(2−ベンゾチアジル)−1−エテニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(4−(4−ジメチルアミノフェニル)−1,3−ブタジエニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(4−(4−メトキシフェニル)−1,3−ブタジエニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(4−(4−メトキシフェニル)−1,3−ブタジチエニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(6−(4−(4−メトキシフェニル)−1,3−ブタジエニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(6−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(2−(4−ジメチルアミノフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(2−(4−シアノフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(2−(4−シアノフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(4−(4−メトキシフェニル)−1,3−ブタジエニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(2,4−ジメチル−(5−(4−(4−メトキシフェニル)−1,3−ブタジエニル))−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(1,2−ジメチル−3−インドリル)−2−(2−シアノ−3−メトキシ−5−メチルチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン
1,2−ビス(2−メチル−5−フェニル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−フェニル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2−メチルベンゾチオフェン−3−イル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(3−メチルベンゾチオフェン−2−イル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(3−メチル−2−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(3−メチル−2−チエニル)−2−(2−メチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(4−メチルフェニル)−2−メチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(2,4−ジメチル−5−フェニル−3−チエニル)−2−(2−メチル−5−フェニル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン等が挙げられる。
【0014】
前記一般式(5)又は(6)で示される化合物を更に詳しく説明すると、
マレイン酸系化合物としては、2,3−ジ(2−メチルベンゾチエニル)−マレイン酸ジメチル等が挙げられる。
ジシアノエチレン系化合物としては、1,2−ビス(2,3,5−トリメチル−4−チエニル)−1,2−ジシアノエチレン、1,2−ビス(2−メチル−3−ベンゾチエニル)−1,2−ジシアノエチレン等が挙げられる。
【0015】
前記ジアリールエテン系フォトクロミック化合物は、そのままの染料形態、前記化合物を含有する樹脂粉粒体、或いは前記化合物をマイクロカプセル中に媒体と共に内包させたマイクロカプセル形態の顔料として用いることができ、水性乃至油性のビヒクル中に配合して光変色性インキを調製し、筆記具に内蔵させて実用に供する。
前記マイクロカプセル形態の顔料は、従来より公知の界面重合法、inSitu重合法、液中界面重合法、スプレ−ドライング法等の適宜の方法により得ることができ、粒子径0.5〜50μm、好ましくは1〜30μm程度のものが、分散性、持久性、加工性の面で有効である。
前記ビヒクルには、バインダー樹脂、例えば、各種合成樹脂エマルジョン、水溶性乃至油溶性の合成樹脂、その他糊剤等から選ばれる固着剤、乾燥を抑制するための保湿剤、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、低分子量ポリエチレングリコール等のグリコール類及びそれらの低級アルキルエーテル、2−ピロリドン、N−ビニルピロリドン、尿素等の適宜量を配合することができる。
更には、剪断減粘性物質、例えば、特定のHLB値を有するノニオン系界面活性剤、キサンタンガム、ウエランガム、構成単糖がグルコースとガラクトースの有機酸修飾ヘテロ多糖体であるサクシノグリカン(平均分子量約100乃至800万)、グアーガム、ローカストビーンガム及びその誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸アルキルエステル類、メタクリル酸のアルキルエステルを主成分とする分子量10万〜15万の重合体、グルコマンナン、寒天やカラゲニン等の海藻より抽出されるゲル化能を有する炭水化物、ベンジリデンソルビトール又はその誘導体、架橋性アクリル酸重合体等から選ばれる物質を、単独或いは混合して配合した剪断減粘系インキを利用することができる。
更には、高分子凝集剤、例えば、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、水溶性多糖類、非イオン性水溶性セルローズ誘導体等を適用した凝集系インキを利用することができる。
前記水溶性多糖類としては、トラガントガム、グアーガム、プルラン、サイクロデキストリンが挙げられ、非イオン性水溶性セルロース誘導体としては、メチルセルローズ、ヒドロキシセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、ヒドロキシプロピルセルローズ、ヒドロキシエチルメチルセルローズ、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。
前記ジアリールエテン系フォトクロミック化合物の光変色剤としての発色性を効果的に発現させて高視覚濃度の筆跡を形成させるために、ビヒクルとして下記の要件を満たすことが効果的である。
ビヒクルは、下記測定方法による、350nm〜400nmの波長域における乾燥塗膜の光反射率が20%以上であること、好ましくは、エマルジョン型バインダーを適用した、バインダー自体が溶剤に非溶解状態にある系では、反射率30%以上であり、バインダーがビヒクルに溶解状態にある系では、反射率40%以上であることが更に望ましい。
測定方法は、試料ビヒクルをバーコーターを使用して、白色合成紙(白色顔料がブレンドされたポリオレフィン系合成紙)上に、約50nmの厚みに塗布し、常温乾燥して乾燥塗膜を形成して測定試料とし、前記白色合成紙を比較対照試料として、分光光度計(株式会社日立製作所製、自記分光光度計U−3210型)を使用して、350nm〜400nmの波長域の反射率を測定して求める。
ビヒクルの光反射率が、前記反射率未満の系では、光変色剤に対する紫外線又は紫外線の照射効果の有効な発現を阻害し、本来の光変色剤の発色濃度を有効に発現させて視覚させ難い。
従って、ビヒクルを構成するバインダー樹脂や各種添加物にあっては、紫外線吸収性のないもの、或いは、紫外線吸収性を有するとしても、前記反射特性を阻害しない程度のものが適用される。
【0016】
前記剪断減粘性物質を配合した剪断減粘系光変色性インキは、回転自在にボールを抱持したチップを先端部に備えた軸筒内に充填し、後部に粘稠追従体(液栓)を配して、ボールペン形態の光変色性筆記具を構成できる。
又、高分子凝集剤を配合した凝集系光変色性インキは、隣接する繊維相互間に毛細間隙が形成された繊維収束体をインキ吸蔵体中に含浸させ、先端部にペン体を備えた軸筒内に収容して、マーキングペン形態の光変色性筆記具を構成できる。
【0017】
前記した光変色性筆記具により筆記像を形成する支持体は、紙、合成紙、プラスチックシート、布帛、アルミ箔等のシート状の支持体に限らず、各種形態のプラスチック造形体、木製部材等の立体状のもの等、筆記が可能な支持体であればよく、材質、形態等を制約しない。
【0018】
前記ジアリールエテン系フォトクロミック化合物は、インキ中に0.5〜50重量%、好ましくは、1〜40重量%の範囲の含有量が実用的であり、視覚効果を満たす。
0.5重量%未満では、低発色濃度であり、光変色による視覚効果を満たさない。一方、50重量%以上となしても、含有量に相応する発色濃度効果が得られ難い。
なお、インキ中には非光変色性染料又は顔料を併存させて発色時と消色時の色彩を多彩に変化させ、有色(1)と有色(2)との互変的色彩変化を視覚させることもできる。
更には、前記顔料として金属光沢顔料を適用することによって、特に無色から有色に変色させる系において、無色の筆跡に光輝性を付与して識別効果を与え、有色の筆跡に光輝感を付与することができる。
前記金属光沢顔料としては、アルミニウム粉、錫粉、鉛粉、亜鉛末、ステンレススチール粉、ニッケル粉、鉄粉、銅粉、銅合金粉、錫・鉛・亜鉛・半田粉、真鍮粉、金粉、銀粉等を例示できる。
【0019】
前記光変色性筆記像には、紫外線照射具による紫外線照射、或いは紫外線を含む太陽光の照射により発色させ、発色状態を維持させることができる。
【0020】
色彩変換手段は、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を含み、太陽光の紫外線をカットして、可視光の照射により前記発色状態にあるフォトクロミック化合物を消色させ、消色状態に変位させて維持させるための手段であり、従来より汎用の紫外線吸収剤、光遮蔽性顔料を適用でき、熱可塑性プラスチックに一体的にブレンドして成形した、シート状、フィラメント状、その他任意形象の成形体等を例示できる。更には、紫外線吸収剤及び/又は光遮蔽性顔料をバインダー樹脂に溶解又は分散状態に支持体に固着させた、印刷乃至塗布層(像を含む)、印像又は筆記像等を挙げることができ、具体的には、透明乃至半透明性のシートや任意形象の造形体を支持体とするもの、更には、光変色性筆記像又は印像上に直接的に配設されたものであってもよい。
尚、前記したシートや薄肉状の成形体にあっては、文字、図柄、模様等の像を内部に型抜きし、発色像と消色像との対比による視覚効果を高めることができる。
更には、色彩変換手段として、紫外線吸収剤及び/又は、光遮蔽性顔料を配合したペースト状乃至ジェル等の塑性乃至流動体形態のものであってもよく、前記塑性乃至流動体形態の色彩変換手段を筆記具、塗布具、スタンプ具に収容して実用に供することもできる。
尚、前記塑性乃至流動体形態の色彩変換手段は、光変色性筆記像上に筆記、塗布、或いは、スタンプした後、除去できる剥離性を有する塑性乃至流動体が好適に用いられる。
【0021】
前記において、熱可塑性プラスチックに一体的に紫外線吸収剤を配合する系にあっては、前記プラスチックの重量に対して、0.001重量%以上、好ましくは、0.01重量%以上の紫外線吸収剤を配合することによって、効果的な紫外線のカット効果の役目を果たす。又、バインダー樹脂を含むビヒクル中に紫外線吸収剤を溶解又は分散させたインキにより、固着像を形成させる系にあっては、バインダー樹脂に対して、0.05重量%以上、好ましくは、0.1重量%以上の紫外線吸収剤を配合することによって、効果的な紫外線のカット効果の役目を果たす。
一方、光遮蔽性顔料を配合する系にあっては、前記熱可塑性プラスチック或いはバインダー樹脂に対して、0.1〜40重量%、好ましくは1〜30重量%の割合に配合して分散状態に固着させることにより、所期の紫外線カット効果を効果的に果たす。
【0022】
前記紫外線吸収剤としては、
2,4−ヒドロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、
2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、
2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、
ビス−(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニル)−メタン2−〔2’−ヒドロキシ−3’−5’−ジ−t−アミルフェニル〕−ベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシ−ベンゾフェノン〔商品名:シーソーブ103、シプロ化成(株)製〕、
2−ヒドロキシ−4−オクタデシルオキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、
2−〔2’−ヒドロキシ−3’−5’−ジ−t−アミルフェニル〕−ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤。
【0023】
サリチル酸フェニル、
サリチル酸パラ−t−ブチルフェニル、
サリチル酸パラオクチルフェニル、
2−4−ジ−t−ブチルフェニル−4−ヒドロキシベンゾエート、
1−ヒドロキシベンゾエート、
1−ヒドロキシ−3−t−ブチル−ベンゾエート、
1−ヒドロキシ−3−t−オクチルベンゾエート、
レゾルシノールモノベンゾエート等のサリチル酸系紫外線吸収剤。
【0024】
エチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、
2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、
2−エチルヘキシル−2−シアノ−3−フェニルシンナート等のシアノアクリレート系紫外線吸収剤。
【0025】
2−〔5−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル〕−ベンゾトリアゾール〔商品名:チヌビン−PS、チバガイギー社製〕、
2−〔5−メチル−2−ヒドロキシフェニル〕−ベンゾトリアゾール、
2−〔2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕−2Hベンゾトリアゾール、
2−〔3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル〕−ベンゾトリアゾール、
2−〔3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル〕−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−〔3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル〕−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−〔3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル〕−ベンゾトリアゾール〔商品名:チヌビン328、チバガイギー社製〕、
メチル−3−〔3−t−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネート−ポリエチレングリコール分子量300〔商品名:チヌビン1130、チバガイギー社製〕、
2−〔3−ドデシル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル〕ベンゾトリアゾール、
メチル−3−〔3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネート−ポリエチレングリコール分子量300、
2−〔3−t−ブチル−5−プロピルオクチレート−2−ヒドロキシフェニル〕−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−〔2−ヒドロキシフェニル−3,5−ジ−(1,1’−ジメチルベンジル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、
2−〔2−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、
2−〔3−t−ブチル−5−オクチルオキシカルボニルエチル−2−ヒドロキシフェニル〕−ベンゾトリアゾール〔商品名:チヌビン384、チバガイギー社製〕、
2−〔2−ヒドロキシ−5−テトラオクチルフェニル〕−ベンゾトリアゾール、
2−〔2−ヒドロキシ−4−オクトオキシ−フェニル〕−ベンゾトリアゾール、
2−〔2’−ヒドロキシ−3’−(3”4”5”6”−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチルフェニル〕−ベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)−ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤。
【0026】
エタンジアミド−N−(2−エトキシフェニル)−N’−(4−イソドデシルフェニル)、
2,2,4,4−テトラメチル−20−(β−ラウリル−オキシカルボニル)−エチル−7−オキサ−3,20−ジアゾジスピロ(5,1,11,2)ヘンエイコ酸−21−オン等の蓚酸アニリド系紫外線吸収剤等が挙げられる。
【0027】
光遮蔽性顔料としては、粒子径が5〜400μmの金属光沢顔料、或いは、粒子径が1μm以下の透明二酸化チタン、透明酸化鉄、透明酸化セリウム、透明酸化亜鉛等を例示でき、一種又は二種以上を適用できる。
前記金属光沢顔料としては、天然雲母、合成雲母、ガラス、アルミナから選ばれる芯物質の表面を金属酸化物で被覆したものを例示でき、可視光線の選択的干渉作用により生じる虹彩効果、透過効果と、光変色層の可視光線の反射効果の相乗作用により、金属光沢調の色彩変化を視覚させることができる。
前記光遮蔽性顔料を適用した系にあっては、光吸収(或いは光反射)機能と光透過機能の両面性を兼ね備えており、紫外線や可視光線の少なくとも一部を吸収或いは反射し、更に可視光線も視覚を妨げない程度の適量を透過させることができ、光変色層の色彩変化を透視させることができる。
ここで、前記光遮蔽性顔料を含む層の上層又は下層には、紫外線吸収剤を含む層を積層状に配置することができる。更には、光遮蔽性顔料に紫外線吸収剤を適宜の割合で配合して、共存層を形成させることができる。
【0028】
前記色彩変換手段は、光変色性筆記像上に接触乃至非接触状に配置される。通常、シート状形態のものを全面接触状態又は一部接触状態にして適用されるが、適宜間隔をおいて、非接触状に配置することもできる。
尚、内部に型抜き像を形成したシート状形態等の色彩変換手段を適用した系にあっては、型抜き部分を残し、消色状態に変位させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法を満たす構成であれば、総て有効であり、本発明は下記の実施例に限定されない。
【0030】
【実施例】
実施例1
筆記具の作製
無色から青色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物A(1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−フェニル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を公知の界面重合法によりエポキシ樹脂膜で内包されたマイクロカプセル顔料、及び、ピンク色顔料を、剪断減粘性付与剤を含むビヒクル中に添加して水性ボールペン用インキを調製した。
0.7mmのボールを抱持するステンレススチール製チップがポリプロピレン製パイプの一端に嵌着されたボールペンレフィルに前記インキを充填し、更に、インキ後端面に密接させてインキ逆流防止体を充填した後、前記ボールペンレフィルを軸筒内に組み込み、光変色性ボールペンを作製した。
【0031】
色彩変換手段の作製
紫外線吸収能を有する無色透明のポリエステル樹脂製フィルムを裁断したシート(色彩変換手段)を作製した。
【0032】
互変的色彩記憶性光変色性筆記具の作製
前記光変色性ボールペンとシートを組み合わせて互変的色彩記憶性光変色性筆記具を得た。
紙面上に前記ボールペンを用いて所望の文字を筆記して光変色性筆記像を形成した後、太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光によって筆記像がピンク色から紫色に変色し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所でも変色することなく、その状態を維持した。
次に前記紫色の筆記像が形成された紙面上にシートを配置して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、筆記像は徐々に変色してピンク色になり、この状態は、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
前記操作を繰り返すことによって、ピンク色の筆記像が視覚される状態と紫色の筆記像が視覚される状態の互変的色彩記憶性を有し、繰り返し何度も楽しむことができた。
【0033】
実施例2
筆記具の作製
無色からピンク色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物B(1,2−ビス(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)をビヒクル中に分散して水性インキを調製した。
前記水性インキを吸蔵体に含浸させ、前記吸蔵体を軸筒内に収容して光変色性マーキングペンを作製した。
【0034】
色彩変換手段の作製
紫外線吸収能を有する無色透明のポリエステル樹脂製フィルムを裁断したシート(色彩変換手段)、及び、紫外線吸収剤を含む水溶液を吸蔵体に含浸させ、前記吸蔵体を軸筒内に収容したマーキングペン(色彩変換手段)を作製した。
【0035】
互変的色彩記憶性光変色性筆記具の作製
前記光変色性マーキングペンと、シート及びマーキングペン(色彩変換手段)を組み合わせて互変的色彩記憶性光変色性筆記具を得た。
前記光変色性マーキングペンを用いて、紙面上に所望の図柄を描いた後、太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光によってピンク色の筆記像が現出し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所でも変色することなく、その状態を維持した。
次に前記紙面の筆記像が現出した部分にシート配置して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、筆記像は徐々に消色して視覚されなくなり、この状態は、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。前記操作を繰り返すことによって、筆記像が視覚される状態と視覚されない状態の互変的色彩記憶性を有し、繰り返し何度も楽しむことができた。
更に、前記筆記像が現出した状態の紙面上に、前記筆記像の一部をマーキングペン(色彩変換手段)を用いて重ね塗りした後、太陽光を照射すると、重ね塗りをした部分は紫外光が遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、重ね塗りした部分が徐々に消色して無色に戻り、それ以外の部分は発色状態で残り、最初に現れた筆記像とは異なる像が視覚できた。
【0036】
実施例3
筆記具の作製
無色から赤色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物C(1,2−ビス(2,5−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を公知の界面重合法によりエポキシ樹脂膜で内包されたマイクロカプセル顔料を剪断減粘性付与剤を含むビヒクル中に添加して水性ボールペン用インキを調製した。
0.7mmのボールを抱持するステンレススチール製チップがポリプロピレン製パイプの一端に嵌着されたボールペンレフィルに前記インキを充填し、更に、インキ後端面に密接させてインキ逆流防止体を充填した後、前記ボールペンレフィルを軸筒内に組み込み、光変色性ボールペンを作製した。
【0037】
色彩変換手段の作製
紫外線吸収能を有する無色透明のポリエステル樹脂製フィルムを裁断したシート(色彩変換手段)を作製した。
【0038】
互変的色彩記憶性光変色性筆記具の作製
前記ボールペン、及び、シートを組み合わせて互変的色彩記憶性光変色性筆記具を得た。
紙面上に前記ボールペンを用いて所望の文字を筆記した後、太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光によって赤色の筆記像が現出し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所でも変色することなく、その状態を維持した。
次に前記赤色の筆記像が形成された紙面上にシートを配置して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、筆記像は徐々に変色して無色になり、この状態は、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。前記操作を繰り返すことによって、筆記像が視覚されない状態と赤色の筆記像が視覚される状態の互変的色彩記憶性を有し、繰り返し何度も楽しむことができた。
【0039】
実施例4
筆記具の作製
無色から緑色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物D(1,2−ビス(2−メチル−6−ニトロ−3−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を樹脂中に分散した顔料をビヒクル中に分散して水性インキを調製した。
前記水性インキを吸蔵体に含浸させ、前記吸蔵体を軸筒内に収容して光変色性マーキングペンを作製した。
【0040】
色彩変換手段の作製
天然雲母の表面を酸化チタンで被覆したパール顔料と称される金属光沢顔料(商品名:Iriodin235、メルクジャパン社製)を含有させたポリエステル樹脂製フィルムを裁断したシート(色彩変換手段)を作製した。
【0041】
互変的色彩記憶性光変色性筆記具の作製
前記マーキングペンとシートを組み合わせて互変的色彩記憶性光変色性筆記具を得た。
前記マーキングペンを用いて、紙面上に所望の図柄を描いた後、太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光によって緑色の筆記像が現出し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所でも変色することなく、その状態を維持した。
次に前記紙面の筆記像が現出した部分にシート配置して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、筆記像は徐々に消色して視覚されなくなり、この状態は、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。前記操作を繰り返すことによって、筆記像が視覚される状態と視覚されない状態の互変的色彩記憶性を有し、繰り返し何度も楽しむことができた。
【0042】
実施例5
筆記具の作製
無色から黄色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物D(1,2−ビス(3−メチル−2−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を公知の界面重合法によりエポキシ樹脂膜で内包されたマイクロカプセル顔料、及び、青色顔料をビヒクル中に分散して水性インキを調製した。
前記水性インキを吸蔵体に含浸させ、前記吸蔵体を軸筒内に収容して光変色性マーキングペンを作製した。
【0043】
色彩変換手段の作製
紫外線吸収能を有する無色透明のポリエステル樹脂製フィルムを裁断したシート(色彩変換手段)を作製した。
【0044】
互変的色彩記憶性光変色性筆記具の作製
前記マーキングペン、及び、シートを組み合わせて互変的色彩記憶性光変色性筆記具を得た。
紙面上に前記マーキングペンを用いて所望の文字を筆記して光変色性筆記像を形成した後、太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光によって筆記像が青色から緑色に変色し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所でも変色することなく、その状態を維持した。
次に前記緑色の筆記像が形成された紙面上にシートを配置して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、筆記像は徐々に変色して青色になり、この状態は、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。前記操作を繰り返すことによって、青色の筆記像が視覚される状態と緑色の筆記像が視覚される状態の互変的色彩記憶性を有し、繰り返し何度も楽しむことができた。
【0045】
実施例6
筆記具の作製
無色からピンク色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物B(1,2−ビス(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)、及び、黄色顔料をワックスに分散させた後、型に流し込み、固めて光変色性クレヨンを作製した。
【0046】
色彩変換手段の作製
紫外線吸収能を有する無色透明のアクリル樹脂製フィルムを裁断した一組のシート同士の一辺を蝶番で固定し、紙を挟み込むことのできる開閉式シート(色彩変換手段)を作製した。
【0047】
互変的色彩記憶性光変色性筆記具の作製
前記クレヨンとシートを組み合わせて互変的色彩記憶性光変色性筆記具を得た。
画用紙上に、前記クレヨンを用いて黄色の文字(光変色性筆記像)を形成した後、太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光によって筆記像が黄色から赤色に色変化し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所でも変色することなく、その状態を維持した。
次に前記シートに文字が描かれた画用紙を挟み込み、太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、筆記像は徐々に赤色から黄色の状態に戻り、この状態は、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
前記操作を繰り返すことによって、黄色の筆記像が視覚される状態と赤色の筆記像が視覚される状態の互変的色彩記憶性を有し、繰り返し何度も楽しむことができた。
【0048】
実施例7
筆記具の作製
無色から橙色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物F(1−(2−フェニル−5−メチル−4−チアゾイル)−2−(3−メチル−2−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を樹脂中に分散した顔料を、剪断減粘性付与剤を含むビヒクル中に添加して水性ボールペン用インキを調製した。
0.7mmのボールを抱持するステンレススチール製チップがポリプロピレン製パイプの一端に嵌着されたボールペンレフィルに前記インキを充填し、更に、インキ後端面に密接させてインキ逆流防止体を充填した後、前記ボールペンレフィルを軸筒内に組み込み、光変色性ボールペンを作製した。
【0049】
色彩変換手段の作製
紫外線吸収剤と、ホログラムグリッター(ダイヤ工業株式会社製、商品名:ダイヤホログラム HG−20)を含むポリ塩化ビニル樹脂製フィルムを裁断したシート(色彩変換手段)を作製した。
なお、前記ホログラムグリッターは装飾性を高め、商品の付加価値を向上させるために添加してなる。
【0050】
互変的色彩記憶性光変色性筆記具の作製
前記ボールペンとシートを組み合わせて互変的色彩記憶性光変色性筆記具を得た。
紙面上に前記ボールペンを用いて所望の文字を筆記して光変色性筆記像を形成した後、プラスチック製本体内部に紫外線ランプと電源を組込み、スイッチの押圧により先端部から紫外線を照射できる紫外線照射具から紫外線を照射すると、、紫外光によって筆記像が無色から橙色に変色し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所でも変色することなく、その状態を維持した。
次に前記橙色の筆記像が形成された紙面上にシートを配置して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、筆記像は徐々に変色して無色になり、この状態は、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。前記操作を繰り返すことによって、筆記像が視覚されない状態と橙色の筆記像が視覚される状態の互変的色彩記憶性を有し、繰り返し何度も楽しむことができた。
【0051】
【発明の効果】
従来の光変色具による光変色像は、太陽光の照射により変色し、太陽光の当たらない場所に放置すると、自然に可逆的に元の色に戻る特性を備えているのに対して、本発明における光変色性筆記像は、色彩記憶性を有し、変色時の色彩を維持することに加えて、簡易な色彩変換手段の適用により、発色時の様相と消色時の様相を互変的に発現させ、択一的に保持して視覚させることができ、学習用、玩具用、機密保持用、情報伝達用等に有効な互変的色彩記憶性光変色性筆記具として実用性を満たす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における光変色性筆記具を適用して、太陽光の照射下において、発色状態の光変色性筆記像を支持体表面に形成する状態の説明図である。
【図2】図1の発色状態にある光変色性筆記像上に、太陽光の照射下において、太陽光の紫外線をカットし、可視光を照射するシート(色彩変換手段)を被せて、消色状態に変位させる状態の説明図である。
【符号の説明】
1 光変色性筆記具
2 光変色性筆記像
3 色彩変換手段

Claims (15)

  1. 紫外線又は紫外線を含む太陽光の照射により発色して発色状態を維持し、可視光の照射により消色して、消色状態に変位する光変色性インキを内蔵した筆記具により支持体表面に形成された光変色性筆記像に対して、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を含み、太陽光の紫外線をカットし、可視光を照射する色彩変換手段を接触乃至非接触状態に配置することにより、前記発色状態にある筆記像を消色状態に変位させて維持する、発色状態と消色状態を互変的に記憶保持させる機能を発現させることを特徴とする、筆記像の色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法。
  2. 光変色性インキは、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を含んでなる、請求項1記載の筆記像の色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法。
  3. ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を含み、紫外線又は紫外線を含む太陽光の照射により発色して、発色状態を維持し、可視光の照射により、消色して消色状態に変位する光変色性筆記像を対象物表面に形成する、光変色性インキを内蔵した筆記具と、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を含み、太陽光の紫外線をカットし、可視光の照射により前記発色状態にあるフォトクロミック化合物を消色させ、消色状態に変位させて維持する色彩変換手段とを備えてなり、前記色彩変換手段を前記光変色性筆記像上に接触乃至非接触状態に配置して、発色状態と消色状態を互変的に記憶保持させる機能を発現させる互変的色彩記憶性光変色性筆記具。
  4. ジアリールエテン系フォトクロミック化合物は、マイクロカプセルに内包させたマイクロカプセル形態の顔料、又は、前記フォトクロミック化合物を含有する樹脂粉粒体である請求項3記載の互変的色彩記憶性光変色性筆記具。
  5. 光変色性インキは、剪断減粘性物質を含む剪断減粘系インキ、又は水溶性高分子凝集剤を含み、マイクロカプセル形態又は樹脂粉粒体にあるジアリールエテン系フォトクロミック化合物を緩やかな凝集状態に懸濁させた凝集系インキから選ばれる、請求項3記載の互変的色彩記憶性光変色性筆記具。
  6. 剪断減粘系インキは、ボールペン形態の筆記具に充填されてなる、請求項5記載の互変的色彩記憶性光変色性筆記具。
  7. 凝集系インキは、繊維加工体をペン体とし、繊維収束体をインキ吸蔵体として、前記インキ吸蔵体中に充填されて筆記具が構成されてなる、請求項5記載の互変的色彩記憶性光変色性筆記具。
  8. 光変色性インキ中には、非光変色性染料又は顔料が配合されてなる、請求項3記載の互変的色彩記憶性光変色性筆記具。
  9. 顔料は光輝性顔料から選ばれる、請求項8記載の互変的色彩記憶性光変色性筆記具。
  10. 色彩変換手段は、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を透明プラスチックに一体的にブレンドしたシート状成形体である、請求項3記載の互変的色彩記憶性光変色性筆記具。
  11. シート状成形体には、内部に型抜き像が配設されてなる、請求項10記載の互変的色彩記憶性光変色性筆記具。
  12. 色彩変換手段は、透明乃至半透明のプラスチックシート表面に、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料がバインダー樹脂に溶解又は分散状態に固着された、印刷乃至塗布層、筆記像又は印像のいずれかである、請求項3記載の互変的色彩記憶性光変色性筆記具。
  13. 色彩変換手段は、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料がバインダー樹脂に溶解又は分散状態に固着された、印刷乃至塗布層、筆記像又は印像であり、光変色性筆記像上に直接的に配設されてなる、請求項3記載の互変的色彩記憶性光変色性筆記具。
  14. 色彩変換手段は、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を溶解又は分散させたペースト状の形態である、請求項3記載の互変的色彩記憶性光変色性筆記具。
  15. 紫外線照射具により照射される紫外線により、筆記像を発色状態に変位させる、請求項3記載の互変的色彩記憶性光変色性筆記具。
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