JP2004251295A - ダイナミックダンパ - Google Patents

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JP2004251295A
JP2004251295A JP2003039153A JP2003039153A JP2004251295A JP 2004251295 A JP2004251295 A JP 2004251295A JP 2003039153 A JP2003039153 A JP 2003039153A JP 2003039153 A JP2003039153 A JP 2003039153A JP 2004251295 A JP2004251295 A JP 2004251295A
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rubber
elastic cylinder
dynamic damper
elastic
rotating shaft
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Yoshitaka Ishimoto
善隆 石本
Takenori Oshita
武範 大下
Hiroshi Ono
宏 大野
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

【課題】回転軸の回転中にゴム状弾性筒体が回転軸に対してその軸心方向に位置ずれするのを抑制できて、振動抑制効果を長期にわたって得ることができるダイナミックダンパを提供する。
【解決手段】回転軸に圧入外嵌する円筒状のゴム状弾性筒体1に、筒状の質量部材2を同芯状に一体に設けてある筒型のダイナミックダンパであって、ゴム状弾性筒体1の内周部3に1条又は複数条の凸部4を、ゴム状弾性筒体1の軸芯O周りに螺旋を描くように突設してある。例えば、凸部4はゴム状弾性筒体1の本体部5と同一の材質から成り、ゴム状弾性筒体1の本体部5と一体に加硫成形してある。また、複数条の凸部4を、ゴム状弾性筒体1の内周部3の周方向に均一の間隔を空けて配置してある。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸に圧入外嵌する円筒状のゴム状弾性筒体に、筒状の質量部材を同芯状に一体に設けてある筒型のダイナミックダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のドライブシャフト等の回転軸には回転のアンバランス等に起因して曲げ振動やねじり振動が発生することがある。このような場合、固有振動数を回転軸の共振振動数に合わせたダイナミックダンパを回転軸に圧入外嵌し、回転軸の回転に伴って共振させ、回転軸の振動エネルギーをダイナミックダンパの振動エネルギーとして吸収することで回転軸の振動を抑制している。
【0003】
従来、上記のダイナミックダンパにおいて、ゴム状弾性筒体の内周面は、[特許文献1]に開示されているように、平滑な曲面に形成してあった。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−349379号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成によれば、ゴム状弾性筒体の内周面を平滑な曲面に形成してあったために、回転軸の回転中にゴム状弾性筒体が、回転軸に対して軸心方向に位置ずれし、回転軸の共振点(共振が発生する回転軸部分)から前記軸芯方向にずれて、振動を抑制しにくくなることがあった。
【0006】
本発明の目的は、回転軸の回転中にゴム状弾性筒体が回転軸に対してその軸心方向に位置ずれするのを抑制できて、振動抑制効果を長期にわたって得ることができるダイナミックダンパを提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1による発明の構成は、回転軸に圧入外嵌する円筒状のゴム状弾性筒体に、筒状の質量部材を同芯状に一体に設けてある筒型のダイナミックダンパであって、
前記ゴム状弾性筒体の内周部に1条又は複数条の凸部を、前記ゴム状弾性筒体の軸芯周りに螺旋を描くように突設してある点にある。
【0008】
この構成により、ゴム状弾性筒体の一端側の開口部を回転軸の一端部に圧入外嵌し、回転軸の軸芯周りに回転させて軸芯方向に押圧すると、凸部が圧縮された状態でゴム状弾性筒体が回転軸に圧入外嵌されていく。この場合、凸部にはその長手方向に沿う力が加わり、回転軸から大きな抵抗を受けないので、ゴム状弾性筒体を回転軸に円滑に圧入外嵌することができる。
【0009】
例えば、ゴム状弾性筒体の内周部に一条又は複数条の凸部を、ゴム状弾性筒体の軸芯に沿うように直線状に突設してある構造では、上記の圧入外嵌状態で回転軸の軸芯方向に沿う外力が加わった場合、凸部にはその長手方向に沿う力が加わることになり、凸部が回転軸から大きな抵抗を受けないので、ゴム状弾性筒体が回転軸に対してその軸芯方向に位置ずれしやすい。
【0010】
これに対して本発明によれば、凸部を螺旋状に形成したことで、凸部にはその長手方向と交差する方向の力が加わり、凸部が回転軸から大きな抵抗を受けるので、ゴム状弾性筒体が回転軸に対してその軸芯方向に位置ずれしにくくなる。つまり、ゴム状弾性筒体が回転軸に対してその軸芯方向に位置ずれするのを防止することができる。
【0011】
回転軸の一例である自動車のドライブシャフトは自動車の運転中の大部分の間を、自動車の前進に対応する方向に回転(以下、「正転」と称する)している。そこでこのような回転軸に対しては、ゴム状弾性筒体をドライブシャフトに圧入外嵌する際に、ドライブシャフトに対するゴム状弾性筒体の回転方向を、ドライブシャフトの逆転に対応する方向に設定するとともに、ゴム状弾性筒体の螺旋状の凸部の姿勢を、前記回転方向へのゴム状弾性筒体の回転に伴って、凸部が圧入方向に進む姿勢に設定して圧入外嵌すると、圧入外嵌後に、ゴム状弾性筒体の凸部が、正転時のドライブシャフトからより大きな抵抗を受けるようになって、ゴム状弾性筒体が、より前記軸芯方向に位置ずれしにくくなる。
【0012】
請求項2による発明の構成は、請求項1による発明の構成において、前記凸部は前記ゴム状弾性筒体の本体部と同一の材質から成り、前記ゴム状弾性筒体の本体部と一体に加硫成形してある点にある。
【0013】
この構成によれば、凸部を形成しやすく、しかも凸部をゴム状弾性筒体の本体部と分離しにくくすることができる。
【0014】
請求項3による発明の構成は、請求項1又は2による発明の構成において、前記複数条の凸部を、前記ゴム状弾性筒体の内周部の周方向に均一の間隔を空けて配置してある点にある。
【0015】
この構成によれば、ゴム状弾性筒体を回転軸に圧入外嵌する際に、一部の凸部だけに大きな力が加わるのを回避できて、ゴム状弾性筒体を回転軸に円滑に圧入外嵌しやすくなる。また、圧入外嵌した後に、ゴム状弾性筒体に回転軸の軸芯方向に沿う外力が加わった場合、複数の凸部に均一に力が加わって、凸部の破損を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1,図2,図3に筒型のダイナミックダンパを示してある。このダイナミックダンパは、自動車のドライブシャフトS(回転軸に相当)に圧入外嵌する円筒状のゴム状弾性筒体1に、円筒状で金属製の質量部材2を同芯状に一体に設け、ドライブシャフトSの振動エネルギーを共振により吸収してドライブシャフトSの振動を抑制するよう構成してある。
【0017】
そして、ゴム状弾性筒体1の内径を、ドライブシャフトSの外径よりも所定の長さだけ小さく設定し、図4,図5にも示すように、ゴム状弾性筒体1の内周部3に複数条の凸部4を、ゴム状弾性筒体1の軸芯O周りに螺旋を描くように突設してある(図4はゴム状弾性筒体1の内周面の展開図である)。
【0018】
ゴム状弾性筒体1は外径と軸芯方向の長さとがほぼ同一で、外径が内径のほぼ3倍の大きさである。また、質量部材2はゴム状弾性筒体1と軸芯方向の長さがほぼ同一である。質量部材2の肉厚はゴム状弾性筒体1の肉厚のほぼ2分の1であり、質量部材2はゴム状弾性筒体1の外周部側に埋没した状態になっている。
【0019】
凸部4はゴム状弾性筒体1の本体部5と同一の材質から成り、ゴム状弾性筒体1の本体部5と一体に加硫成形してある。凸部4の断面は四角形状であるが、この形状に限られるものではない。
【0020】
これにより、凸部4を前記本体部5から分離しにくくすることができる。各凸部4は、ゴム状弾性筒体1の内周部3の周方向に均一の間隔を空け、かつ、加硫成形工程で型抜きができるように配置してある(図4参照)。
【0021】
上記の構造のダイナミックダンパをドライブシャフトSに圧入外嵌する場合、ゴム状弾性筒体1の一端側の開口部をドライブシャフトSの一端部に少し圧入外嵌する。次に、ドライブシャフトSの軸芯周りに回転させて軸芯方向に押圧する。これにより、凸部4が圧縮された状態でゴム状弾性筒体1がドライブシャフトSに圧入外嵌されていく。
【0022】
圧入外嵌の後、ゴム状弾性筒体1にドライブシャフトSの軸芯方向に沿う外力が加わると、凸部4にはその長手方向と交差する方向の力が加わり、凸部4がドライブシャフトSの外周面上を滑りにくいので、ゴム状弾性筒体1がドライブシャフトSに対してその軸芯方向に位置ずれしにくくなる。
【0023】
[別実施形態]
前記凸部4を1条だけ形成してあってもよい。この構成でも、加硫成形工程で型抜きができるように凸部4の形状を設定する。
【0024】
前記複数条の凸部4を、ゴム状弾性筒体1の内周部3の周方向に不均一の間隔を空けて配置してあってもよい。
【0025】
上記の実施形態では、ゴム状弾性筒体1の全内周面をドライブシャフトSに圧接させたが、例えばゴム状弾性筒体1の軸芯方向の両端側の内周面だけをドライブシャフトSに圧接させる構造、すなわち、ゴム状弾性筒体1の軸芯方向の中間部の内周面とドライブシャフトSの外周面との間に空間が形成されている構造のダイナミックダンパにも本発明は適用することができる。
【0026】
また、前記回転軸はドライブシャフトSに限られるものではなく、自動車のその他の回転軸であってもよく、自動車以外の装置に設けられた回転軸であってもよい。上記の実施形態で挙げた数値は一例であり、これらとは別の数値であってもよい。
【0027】
【発明の効果】
請求項1の構成によれば、回転軸の回転中にゴム状弾性筒体が回転軸に対してその軸心方向に位置ずれするのを抑制できて、振動抑制効果を長期にわたって得ることができるダイナミックダンパを提供することができた。
【0028】
請求項2の構成によれば、凸部を形成しやすく、しかも凸部をゴム状弾性筒体の本体部と分離しにくくすることができるから、製作コストを低廉化でき、耐久性を向上させることができるダイナミックダンパを提供することができた。
【0029】
請求項3の構成によれば、ゴム状弾性筒体を回転軸に円滑に圧入外嵌しやすくなり、圧入外嵌した後に、ゴム状弾性筒体に回転軸の軸芯方向に沿う外力が加わった場合、凸部の破損を防止することができるから、回転軸への組付け性がよく、より耐久性を向上させることができるダイナミックダンパを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイナミックダンパの縦断面図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】図1のB−B断面図
【図4】ゴム状弾性筒体の内周面の展開図
【図5】図4のC−C断面図
【符号の説明】
1 ゴム状弾性筒体
2 質量部材
3 ゴム状弾性筒体の内周部
4 凸部
5 ゴム状弾性筒体の本体部
O ゴム状弾性筒体の軸芯

Claims (3)

  1. 回転軸に圧入外嵌する円筒状のゴム状弾性筒体に、筒状の質量部材を同芯状に一体に設けてある筒型のダイナミックダンパであって、
    前記ゴム状弾性筒体の内周部に1条又は複数条の凸部を、前記ゴム状弾性筒体の軸芯周りに螺旋を描くように突設してあるダイナミックダンパ。
  2. 前記凸部は前記ゴム状弾性筒体の本体部と同一の材質から成り、前記ゴム状弾性筒体の本体部と一体に加硫成形してある請求項1記載のダイナミックダンパ。
  3. 前記複数条の凸部を、前記ゴム状弾性筒体の内周部の周方向に均一の間隔を空けて配置してある請求項1又は2記載のダイナミックダンパ。
JP2003039153A 2003-02-18 2003-02-18 ダイナミックダンパ Withdrawn JP2004251295A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101042437B1 (ko) * 2008-12-16 2011-06-16 현대위아 주식회사 차량의 샤프트용 댐퍼

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