JP2004249956A - 落水者救助支援装置、落水者救助支援システム、及び、落水事故通報システム - Google Patents

落水者救助支援装置、落水者救助支援システム、及び、落水事故通報システム Download PDF

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Abstract

【課題】落水者の救助を支援する落水者救助支援装置を提供する。
【解決手段】落水者が所持する携帯装置30が落水に応じて発信した電波信号の発信方向を検出する少なくとも2つの発信方向検出手段19と、船舶の位置を示す船舶位置情報を検出する船舶位置情報検出手段13と、船舶位置情報検出手段13が検出した船舶位置情報と発信方向検知手段19が検出した各々の発信方向と発信方向検出手段19間の距離と三角測量の原理とに基づいて落水者の位置を示す落水者位置情報を算出する落水者位置情報算出手段11a1と、船舶位置情報検出手段13が検出した船舶位置情報と落水者位置情報算出手段11a1が算出した落水者位置情報を有する救助支援情報を生成する救助支援情報生成手段11a2と、救助支援情報生成手段11a2が生成した救助支援情報を前記支援のために送信する送信手段16と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、落水者救助支援装置、落水者救助支援システム、及び、落水事故通報システムに関し、より詳細には、船舶から転落した落水者の救助を支援するための落水者救助支援装置及び落水者救助支援システム、並びに、第1船舶に設けられ、該第1船舶で発生した落水事故を、他の第2船舶に設けられた通報装置によって通報させて落水者の救助を支援する落水者救助支援装置及び落水事故通報システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
漁船漁業者及びプレジャーボートの利用者の海中転落による遭難、死亡事故が年を追う毎に、利用者が増加するに伴い増加傾向にある。特に、一人乗り乗船者の場合、転落事故の発生を他人につい通報することができないため、捜索活動が遅れて遭難、死亡事故となっていた。そのような事故を防止するため、落水者の迅速な捜索活動を支援するためのシステムが提案されている。
【0003】
従来の落水者捜索支援システムは、このシステムを搭載する船舶の絶対位置を検出し、落水事故の発生の通報を受けると検出済みの最新の自船位置を落水発生位置として自動的に保存することで、落水事故の際に最新の自船位置を読み取り、これを改めてキーボードからの入力を不要とし、落水事故発生位置の保存機会を逸することを防止していた(特許文献1参照)。
【0004】
また、他のシステムとしては、乗船員が誤って海中に転落した場合、乗船員の首に吊している発信機の水濡れセンサーが感知したときに、エンジン停止信号を発信し、この信号を船舶に搭載している受信機が受信すると、船舶のエンジンを停止させるエンジン非常停止システムがある。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−278680号公報 (第4頁、第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、乗組員の転落に応じて船舶を停止するようにしても、船舶の梯子が降ろしてなかったり、病気の発作等で転落したり、落水のショックで気を失ったりすると、船舶が落水者の近くに止まっていても単独の場合は、助からないことがある。また、船舶の位置を通報しても落水者が流されて船舶から離れてしまうと、捜索するのは困難であった。
【0007】
また、乗組員に発信装置等を携帯させることも考えられるが、船上作業をする際に邪魔になると、乗組員に敬遠されてしまうため、装置を小型化する必要があり、装置に組み込める機能に限界が生じていた。さらに、装置本体は水面を浮き沈みするため、電波等を受信することは困難である。
【0008】
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、落水者の救助を支援する落水者救助支援装置及び落水者救助支援システムを提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の落水者救助支援装置は、図1の基本構成図に示すように、船舶から転落した落水者の救助を支援するための落水者救助支援装置であって、前記落水者が所持する携帯装置30が落水に応じて発信した電波信号の発信方向を検出する少なくとも2つの発信方向検出手段19と、前記船舶の位置を示す船舶位置情報を検出する船舶位置情報検出手段13と、前記船舶位置情報検出手段13が検出した船舶位置情報と前記発信方向検知手段19が検出した各々の発信方向と前記発信方向検出手段19間の距離と三角測量の原理とに基づいて前記落水者の位置を示す落水者位置情報を算出する落水者位置情報算出手段11a1と、前記船舶位置情報検出手段13が検出した船舶位置情報と前記落水者位置情報算出手段11a1が算出した落水者位置情報を有する救助支援情報を生成する救助支援情報生成手段11a2と、前記救助支援情報生成手段11a2が生成した救助支援情報を前記支援のために送信する送信手段16と、を備えることを特徴とする。
【0010】
上記請求項1に記載した本発明の落水者救助支援装置によれば、発信方向検出手段19が電波信号の発信方向を検出すると、その発信方向と船舶位置情報検出手段13が検出した船舶位置情報と発信方向検出手段19間の距離と三角測量の原理に基づいて落水者位置情報が落水者位置情報算出手段11a1によって算出される。そして、落水者位置情報と船舶位置情報を有する救助支援情報が救助支援情報生成手段11a2によって生成され、救助支援情報は前記支援のために送信手段16によって送信される。よって、落水者が所持する携帯装置30が発信した電波信号の発信方向を検出する少なくとも2つの発信方向検出手段19を船舶に設けることで、携帯装置30が発信する微弱な電波信号であっても確実に検出することを可能とし、その発信方向と発信方向検出手段19間の距離と船舶位置情報とに基づいて落水者位置情報を算出しているので、正確な落水者位置情報を算出することができる。また、落水者と船舶の位置情報を有する救助支援情報を生成して送信しているので、救助側はその救助支援情報を参照することにより、船舶と落水者の位置を正確に把握して救助活動を行うことができる。従って、船舶の乗組員に所持させる携帯装置30の小型化を図ることを可能とすると共に、正確な船舶と落水者の位置を救助側に把握させて迅速な救助活動を支援することができるため、遭難、死亡事故を減少させることができる。
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1に記載の落水者救助支援装置において、前記送信手段16の送信に応じて前記船舶のエンジンの停止を要求するエンジン停止要求手段11a3と、前記送信手段16の送信に応じて前記転落の発生の警報を要求する警報要求手段11a4と、前記送信手段16の送信に応じて照明の開始を要求する照明要求手段11a5と、前記救助を支援する際に前記エンジン停止要求手段11a3と前記警報要求手段11a4と前記照明要求手段11a5とのどの手段を要求させるかを前記船舶の乗組員に選択させる選択手段14と、をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
上記請求項2に記載した本発明の落水者救助支援装置によれば、送信手段16の送信に応じて、エンジン停止要求手段11a3が選択手段14によって選択されていると船舶のエンジンの停止が要求され、警報要求手段11a4が選択手段14によって選択されていると転落の発生の警報が要求され、照明要求手段11a5が選択手段14によって選択されていると照明の開始が要求される。よって、救助支援情報を送信したときに船舶のエンジンの停止と転落の発生の警報と照明の開始とのどれを要求させるかを乗組員に選択させるようにしていることから、船舶からの転落事故が発生したときに乗組員の要求に応じた支援動作となるように落水者救助支援装置が制御することができるため、救助活動を的確に支援することができる。
【0013】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項3記載の落水者救助支援システムは、図1の基本構成図に示すように、船舶に設けられる請求項1叉は2に記載の落水者救助支援装置10と、前記船舶の乗組員が所持し、当該乗組員が落水したことを検出する落水検出手段31と、前記落水検出手段31による落水の検出に応じて前記電波信号を発信する電波信号発信手段32と、を備える前記携帯装置30と、を備えることを特徴とする。
【0014】
上記請求項3に記載した本発明の落水者救助支援システムによれば、乗組員が船舶から転落すると、その落水が落水検出手段31によって検出され、この検出に応じ電波信号が電波信号発信手段32によって発信される。この発信された電波信号の発信方向が落水者救助支援装置10の発信方向検出手段19によって検出される。よって、携帯装置30を所持する乗組員が落水すると、携帯装置30はその落水を検出して電波信号を発信し、落水者救助支援装置10は検出した電波信号の発信方向と発信方向検出手段19間の距離と船舶位置情報とに基づいて落水者位置情報を算出しているので、正確な落水者位置情報を算出することができる。また、落水者救助支援装置10は落水者と船舶の位置情報を有する救助支援情報を生成して送信しているので、救助側はその救助支援情報を参照することにより、船舶と落水者の位置を正確に把握して救助活動を行うことができる。従って、携帯装置30を乗組員に所持させ、船舶に落水者救助支援装置10を搭載させることで、正確な船舶と落水者の位置を救助側に把握させて迅速な救助活動を支援することができるため、遭難、死亡事故を減少させることができる。
【0015】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項3に記載の落水者救助支援システムにおいて、前記落水者救助支援装置30の前記送信手段16が送信した救助支援情報を受信し、該受信した救助支援情報に基づいて前記船舶位置情報と前記落水者位置情報を海図画像情報上に表示させる管理装置50をさらに備えることを特徴とする。
【0016】
上記請求項4に記載した本発明の落水者救助支援システムによれば、落水者救助支援装置10の送信手段16によって救助支援情報が送信されると、この救助支援情報は管理装置50によって受信され、この救助支援情報に基づいて船舶位置情報と落水者位置情報が海図画像情報上に表示される。よって、落水者救助支援装置10が送信した救助支援情報を受信して船舶位置情報と落水者位置情報とを海図画像情報上に表示させる管理装置50を設けているので、救助側はその海図画像情報を参照することで、落水者と船舶の位置を正確に把握することができるため、より迅速な救助活動を支援することができる。
【0017】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項5記載の落水者救助支援装置は、図2の基本構成図に示すように、第1船舶に設けられ、該第1船舶で発生した落水事故を、他の第2船舶に設けられた通報装置10’によって通報させて落水者の救助を支援する落水者救助支援装置10であって、予め定められた前記第2船舶側との間で無線通信を行う通信手段16aと、前記落水者が所持する携帯装置30が落水に応じて発信した電波信号を検出する電波信号検出手段19cと、前記電波信号受信手段19cの検出に応じて、前記第1船舶の位置を示す第1船舶位置情報を検出する第1船舶位置情報検出手段13aと、前記第1船舶位置情報検出手段13aが検出した第1船舶位置情報を有し、前記通報装置10’に落水事故の発生の通報を要求する通報要求情報を生成する通報要求情報生成手段11a6と、前記通報要求情報生成手段11a6が生成した通報要求を前記第2船舶側に送信させるように前記通報手段16aを制御する送信制御手段11a7と、を備えることを特徴とする。
【0018】
上記請求項5に記載した本発明の落水者救助支援装置によれば、電波信号検出手段19cが電波信号を検出すると、第1船舶位置情報検出手段13aによって第1船舶位置情報が検出される。そして、この第1船舶位置情報を有する通報要求情報が通報要求情報生成手段11a6によって生成されると、この通報要求情報を第2船舶に送信させるように送信制御手段11a7によって通報手段16aが制御され、通報要求情報が第2船舶に送信される。よって、落水者救助支援装置10は落水者の所持する携帯装置30が発信した電波信号を検出すると、落水事故の発生位置に相当する第1船舶位置を検出し、この第1船舶位置情報を有して落水事故の発生の通報を要求する通報要求情報を生成し、この通報要求情報を予め定められた第2船舶に送信することから、第1船舶で発生した落水事故の位置を他の第2船舶の通報装置10’にて通報させることができるため、第2船舶は落水事故の発生位置を正確に把握して救助活動を迅速に行うことができる。従って、船団を組んで操業を行う各船舶に本発明の落水救助支援装置10と通報装置10’を搭載させ、乗組員に携帯装置30を所持させることで、第1船舶で発生した落水事故を僚船である第2船舶にて通報させることができるため、近くの第2船舶による迅速な救助活動を支援することができるため、落水者の遭難、死亡事故を減少させることができる。
【0019】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項6記載の落水事故通報システムは、図2の基本構成図に示すように、請求項5に記載の落水者救助支援装置10と、前記第2船舶に設けられる前記通報装置10’と、を備え、前記落水者救助支援装置10からの通報要求情報の受信に応じて前記通報装置10’に落水事故の発生を通報させる落水事故通報システムであって、前記通報装置10’は、前記落水者救助支援装置10が送信した通報要求情報を取り込む通報要求情報取込手段11a8と、前記通報要求情報取込手段11a8による通報要求情報の取り込みに応じて、前記第2船舶の位置を示す第2船舶位置情報を検出する第2船舶位置情報検出手段13bと、前記第2船舶位置情報検出手段13bが検出した第2船舶位置情報と前記通報要求情報取込手段11a8が受信した通報要求情報が有する第1船舶位置情報とに基づいて、前記第2船舶と前記落水事故の発生した前記第1船舶との位置関係を通報するための通報情報を生成する通報情報生成手段11a9と、前記通報情報生成手段11a9が生成した通報情報に基づいて前記通報を行う通報手段20と、を備えることを特徴とする。
【0020】
上記請求項6に記載した本発明の落水事故通報システムによれば、落水者救助支援装置10が送信した通報要求情報が通報要求情報取込手段11a8によって取り込まれると、第2船舶位置情報が第2船舶位置情報検出手段13bによって検出される。そして、この第2船舶位置情報と通報要求情報が有する第1船舶位置情報とに基づいて、前記第2船舶と前記落水事故の発生した前記第1船舶との位置関係を通報するための通報情報が通報情報生成手段11a9によって生成され、この通報情報に基づいた通報が通報手段20によって行われる。よって、落水者救助支援装置10が送信した通報要求情報を通報装置10’が取り込むと、この通報装置10’は落水事故が発生した第1船舶と通報装置10’を搭載した第2船舶との位置関係を通報するための通報情報を生成し、この通報情報に基づいて通報を行うことから、第2船舶の乗組員は通報により落水事故の発生した位置を正確に把握することができるため、救助活動を迅速に行うことができる。従って、船団を組んで操業を行う各船舶に本発明の落水救助支援装置10と通報装置10’を搭載させ、乗組員に携帯装置30を所持させることで、第1船舶で発生した落水事故を僚船である第2船舶にて通報させることができるため、近くの第2船舶による迅速な救助活動を支援することができるため、落水者の遭難、死亡事故を減少させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、本発明に係る落水者救助支援装置及び落水者救助支援システムの一実施の形態を、図3〜図9の図面を参照して説明する。
【0022】
ここで、図3は本発明の落水者救助支援システムの概略構成の一例を示すシステム構成図であり、図4は落水者位置情報の算出例を説明するための図であり、図5は図4の落水者救助支援装置の概略構成の一例を示す構成図であり、図6は図4の携帯装置の概略構成の一例を示す構成図であり、図7は図4の管理装置の概略構成の一例を示す構成図であり、図8は図5のCPUが実行する処理概要の一例を示すフローチャートであり、図9は海図画像情報の表示例を示す図である。
【0023】
落水者救助支援システムは、図3に示すように、船舶1に搭載する落水者救助支援装置10と、船舶1の乗組員Mが所持する携帯装置30と、管理会社、警備会社等に設けて複数の落水者救助支援装置10を管理する管理装置50と、を備える。そして、落水者救助支援装置10と管理装置50とはパケット通信網Pを介したデータの送受信が可能な構成となっている。また、管理装置50はインターネットIに接続可能な構成となっており、通報先に設定している端末装置60とインターネットIを介したデータの送受信が可能な構成となっている。
【0024】
落水者救助支援装置10は、図4及び図5に示すように、船舶1からの電力供給によって動作し、予め定められたプログラムに従って動作するマイクロコンピュータ(μCOM)11を有する。μCOM11は、周知のように、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央演算処理装置(CPU)11a、CPU11aのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM11b、各種のデータを格納するとともにCPU11aの処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM11c等を有して構成している。
【0025】
また、μCOM11には、装置本体がオフ状態の間も記憶内容の保持が可能な電気的消去/書き換え可能な読み出し専用のメモリ(EEPROM)12を接続しており、このEEPROM12には、落水者救助支援装置10の識別が可能な装置識別データ、発信方向等の各種データを記憶する。
【0026】
落水者救助支援装置10はさらに、周知であるGPS(global positioning system=全地球側位システム)受信機13、操作部14、警報部15、送受信部16を備える構成となっている。そして、GPS受信機13、操作部14、警報部15、送受信部16の各々はインタフェース部17を介してμCOM11に接続している。
【0027】
船舶位置情報検出手段に相当するGPS受信機13は、船舶1の現在位置を検出するために、GPSを構成する複数の人工衛星40(図3参照)が発射する電波を受信して、このGPS受信機13の現在の位置情報を船舶位置情報として求め、この船舶位置情報をインタフェース部17を介してμCOM11に出力している。そして、本実施の形態において船舶位置情報は、位置を示す緯度・経度、進行方向、速度、精度等の各種データを有して構成している。
【0028】
なお、GPS受信機13における位置検出メカニズムは、当業者には公知である通常のGPSによるが、少なくとも3つの人工衛星40からGPS受信機13まで電波が到達するのに要する時間を計測することによって、GPS受信機13の正確な位置が算出される。
【0029】
操作部14は、例えば図4に示すように、落水事故が発生したときに落水者救助支援装置10が行う処理を乗組員M等に選択させる選択スイッチ14a〜14d、電源スイッチ14p、リセットスイッチ14r等を有する。そして、選択スイッチ14aがサイレンの鳴動、選択スイッチ14bが非常照明の点灯、選択スイッチ14cが緊急通報情報の通知、選択スイッチ14dが船舶1のエンジン停止の有無を選択させるためのスイッチとなっている。よって、本実施の形態では、操作部14が請求項中の選択手段として機能している。
【0030】
警報部15は、警報ブザー等の警報機器を有して構成しており、μCOM11からの指示に応じて警報を行う。なお、本実施の形態では、操作部14の選択スイッチ14aがオン状態のときにCPU11aが警報部15に警報要求を出力し、その要求に応じて警報部15は警報音を発する。なお、警報部15については、パトライト等の警報機器を追加して複数の警報機器の組み合わせが可能な構成とすることもできる。
【0031】
送受信部16には、例えば、デジタル携帯電話(PDC=personal digital cellular)や無線装置などを用いることができる。そして、送受信部16は、μCOM11から入力される通報情報を通報先である前記管理装置50に無線にて送信すると共に、管理装置50などから受信した各種情報をμCOM11に出力する。
【0032】
μCOM11はさらに、各種外部機器との接続を可能とするコネクタ部18を接続しており、このコネクタ部18を介して船舶1に設けている照明部5、第1方向検出部19a、第2方向検出部19b、船舶1のエンジン制御部(図示せず)等との接続が可能な構成となっている。なお、照明部5については、船舶1を照明するもの、船舶1の周囲を照明するものなどを用いることで、救助活動が迅速に行えるようにしている。
【0033】
第1方向検出部19a及び第2方向検出部19bとしては、周知である電波方向探知器を用いている。電波方向探知器の動作原理は、ドップラー効果を利用しており、0.07〜0.4波長の直径の円周上に配置した4本の垂直アンテナを電気的に回すことにより、携帯装置30から受信した搬送波のドップラー効果による周波数差を検出して方向を検出する。そして、第1方向検出部19a及び第2方向検出部19bは、検出した方向を発信方向としてμCOM11に出力する。
【0034】
次に、水密構造に構成してなる携帯装置30は、図4及び図6に示すように、所持している乗組員が落水したことを検出する落水検出部(落水検出手段)31、落水検出部31が落水を検出したことを示す電波信号を発信する発信部(電波信号発信手段)32、リセットや緊急等の各種操作するための操作部33、装置本体に付設して乗組員の首から吊り下げさせる吊り紐34等を有する。
【0035】
落水検出部31は、周知である海水電池等を用い、海水に浸ったときに図示しない2個の検出電極間が海水によって電気的に導通することで、乗組員の落水を検出し、落水検出信号を発生する。なお、落水検出部31はこれに限定するものではなく、水圧を検出するなど種々異なる実施の形態とすることができる。
【0036】
発信部32は、落水検出部31による落水の検出に応じて所定の電波信号(例えば、426HzのFM波など)を発信する発信回路を有し、アンテナ線を外被管に挿通したアンテナ構造に形成した吊り紐34に接続している。そして、発信部32にて発せられた電波信号は、吊り紐34のアンテナ線から船舶1の第1方向検出部19a及び第2方向検出部19bに向けて発射される。
【0037】
次に、管理装置50には、周知であるパーソナル・コンピュータを用いており、予め定めたプログラムに従って装置全体の動作の制御などを行う中央演算処理装置(CPU)50aを有している。このCPU50aには、バスBを介してCPU50aのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM50b、CPU50aの処理作業に必要な各種データを格納する作業エリア等を有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM50cが接続されている。
【0038】
CPU50aにはさらに、記憶装置50dがバスBを介して接続されており、この記憶装置50dにはハードディスク装置などを用いている。記憶装置50dは、落水者救助支援装置10を管理するための各種手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムファイル等や海図画像情報を有する海図データベース等を記憶している。
【0039】
CPU50aにはさらに、入力装置インタフェース(I/F)50e、表示装置インタフェース(I/F)50f、無線装置インタフェース(I/F)50gがバスBを介して接続されている。入力装置I/F50eに、キーボードやマウスを有して構成する入力装置51が接続されると、入力装置51から入力された各種入力データは、バスBに供給されてCPU50aに入力される。
【0040】
表示装置I/F50fには、CRTや液晶ディスプレイなどを用いて構成される表示装置52が接続されている。そして、この表示装置I/F50fは、表示装置52の表示内容をCPU50aからの指示に基づいて制御するものである。
【0041】
通信装置I/F50gには、通信装置53が接続されており、この通信装置53としては携帯電話用モデム、LANカード等の通信機器を用いている。そして、パケット通信網Pを介して、複数の落水者救助支援装置10からの救助支援情報を受信するとともに、CPU50aから入力される各種情報を落水者救助支援装置10に送信している。
【0042】
管理装置50において、落水者救助支援装置30が送信した救助支援情報を通信装置53にて受信すると、CPU50aは受信した救助支援情報に基づいて該当する海図画像情報を海図データベースから抽出し、救助支援情報が有する船舶位置情報と落水者位置情報を海図画像情報上に重畳させて表示させるために海図画像情報を補正し、その海図画像情報表示装置I/F50fに出力することで、表示装置52に船舶1と落水した乗組員Mの位置を示すカーソル等が重畳された海図画像情報が表示される。
【0043】
なお、この海図画像情報は、インターネットIを介してパーソナル・コンピュータ、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)等の端末装置60の表示部に表示が可能な構成となっている。よって、端末装置60に表示される海図画像情報を参照しながら救助活動を行うことで、船舶1と落水した乗組員Mの正確な位置を把握して迅速な救助活動を行うことができる。また、上述した救助支援情報については、乗組員Mの家族等にインターネットIを配信するようにしてもよい。
【0044】
次に、落水者救助支援装置10のCPU11aが実行する処理概要の一例を、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
【0045】
ステップS11において、第1方向検出部19a及び第2方向検出部19bからの発信方向の入力の有無に基づいて、発信方向が検出されたか否かが判定される。発信方向が検出されていないと判定された場合は(ステップS11でN)、ステップS12に進む。
【0046】
ステップS12において、操作部14からの入力データに基づいて、終了要求を受けたか否かが判定される。終了要求を受けたと判定された場合は(ステップS12でY)、処理を終了する。一方、終了要求を受けていないと判定された場合は(ステップS12でN)、ステップS11に戻り、一連の処理が繰り返される。
【0047】
また、ステップS11で発信方向が検出されたと判定された場合は(ステップS11でY)、第1方向検出部19a及び第2方向検出部19bの識別が可能なように発信方向がRAM11cに記憶されるとともに、EEPROM12に時系列的に記憶され、その後ステップS13において、GPS受信機13が出力する船舶位置情報がRAM11cに取り込まれ、ステップS14に進む。
【0048】
ステップS14(落水者位置情報算出手段)において、図4に示すように、第1方向検出部19aに対する発信方向の角度を示す第1発信角度αと第2方向検出部19bに対する発信方向の角度を示す第2発信角度βとを算出し、第1発信角度αと第2発信角度βと第1方向検出部19a及び第2方向検出部19b間の間隔Lと三角測量の原理とに基づいて対象となる携帯装置30への距離Dが算出される。そして、船舶位置情報と第1発信角度αと第2発信角度βと間隔Lと距離Dと三角測量の原理とに基づいて落水者位置情報がRAM11cに算出され、その後ステップS15に進む。
【0049】
ステップS15(救助支援情報生成手段)において、RAM11cの船舶位置情報と落水者位置情報とを有する救助支援情報がRAM11cに生成され、ステップS16において、その救助支援情報は送信先が指定されて送受信部16に出力され、その後ステップS17に進む。そして、送受信部16は救助支援情報を管理装置50に対して送信する。
【0050】
ステップS17において、操作部14からの入力データに基づいて停止操作されたか否かが判定される。停止操作されていないと判定された場合は(ステップS17でN)、ステップS18において、警報処理が実行され、その後ステップS19に進む。
【0051】
警報処理の一例しては、選択スイッチ14a〜14dのスイッチ状態を参照してその状態を選択情報としてEEPROM12に記憶し、オンとなっている選択スイッチ14a〜14dに対応する要求が出力される。例えば、選択スイッチ14aと選択スイッチ14cと選択スイッチ14dがオン状態となっていると、サイレンの鳴動を指示する警報要求が警報部15に出力されることで警報音が発せられ、前記救助支援情報を家族、海上保安庁等に通知するための緊急通報情報が生成されて送受信部16に出力されることで送信され、船舶1の制御部に対してエンジン停止信号が出力されることで船舶1は停止する。
【0052】
なお、選択スイッチ14bが選択されている場合、CPU11aは照明部5に対して照明開始信号を出力することで、照明部5は照明を開始する。よって、ステップS18が請求項中のエンジン停止要求手段、警報要求手段、並びに照明要求手段に相当する。
【0053】
ステップS19において、第1方向検出部19a及び第2方向検出部19bの識別が可能なように発信方向がRAM11cに取り込まれて更新され、EEPROM12に時系列的に追加されて記憶され、その後ステップS13に戻り、一連の処理が繰り返される。
【0054】
また、ステップS17で停止操作されたと判定された場合は(ステップS17でY)、転落した乗組員Mが船舶1に戻ることができたと判定され、ステップS20において、ステップS18で要求を出力した要求先に対して終了要求が出力され、その後ステップS11に戻り、一連の処理が繰り返される。
【0055】
よって、上述した本実施の形態において落水者救助支援装置10のCPU11aは、特許請求の範囲に記載の落水者位置情報算出手段、救助支援情報生成手段、エンジン停止要求手段、警報要求手段、並びに照明要求手段として機能している。
【0056】
次に、上述した構成における落水者救助支援システムの動作(作用)の一例を説明する。
【0057】
携帯装置30を所持した乗組員Mが船舶1から転落すると、携帯装置30の落水検出部31にてその落水が検出され、この検出に応じて発信部32にて発信された電波信号はアンテナに相当する吊り紐34から発射される。
【0058】
この発射された電波信号の発信方向が、落水者救助支援装置の第1方向検出部19a及び第2方向検出部19bにて検出されると、この発信方向と第1方向検出部19a及び第2方向検出部19bの間隔L(距離)と船舶位置情報と三角測量の原理とに基づいて落水した乗組員Mの落水者位置情報が算出される。そして、その落水者位置情報とGPS受信機13にて検出した船舶位置情報とを有する救助支援情報が生成され、この救助支援情報は送受信部16を介して管理装置50に送信される。
【0059】
管理装置50にて救助支援情報が受信されると、この救助支援情報に該当する海図画像情報が海図データベースから抽出され、救助支援情報が有する船舶位置情報と落水者位置情報を海図画像情報上の対応する位置にポインタとして重畳させて表示させるために海図画像情報が補正され、表示装置62に対して出力される。この結果、表示装置62には、図9に示すように、船舶1の位置を示す船舶ポインタPsと落水した乗組員Mの位置を示す落水者ポインタPmが海図画像上に重畳されて表示される。
【0060】
上述した一連の処理は、転落した乗組員Mの救助が完了する、若しくは、乗組員Mが船舶1に戻るまで行われ、管理装置50は救助支援情報を受信する毎に海図画像情報を補正して表示装置62に表示させることで、乗組員Mが万一流されてもその位置は正確に海図画像上に反映されて表示される。
【0061】
また、落水者救助支援装置10から受信した前記緊急通報情報を受信すると、表示装置62に表示させている海図画像情報はインターネットIを介して海上保安庁などの救助側に配信され、救助側の端末装置60の表示部等に図9に示す海図画像情報が表示され、救助側はその海図画像情報を参照して救助活動が行われる。
【0062】
以上説明したように、携帯装置30を所持する乗組員Mが落水すると、携帯装置30はその落水を検出して電波信号を発信し、落水者救助支援装置10は検出した電波信号の発信方向と間隔Lと船舶位置情報とに基づいて落水者位置情報を算出しているので、正確な落水者位置情報を算出することができる。また、落水者救助支援装置10は落水者と船舶1の位置情報を有する救助支援情報を生成して管理装置50に送信しているので、救助側はその救助支援情報を参照することにより、船舶1と落水者の位置を正確に把握して救助活動を行うことができるため、遭難、死亡事故を減少させることができる。
【0063】
従って、携帯装置30を乗組員に所持させ、船舶に落水者救助支援装置10を搭載させることで、正確な船舶1と転落した乗組員Mの位置を救助側に把握させて迅速な救助活動を支援することができるため、遭難、死亡事故を減少させることができる。
【0064】
また、救助支援情報を送信したときに船舶1のエンジンの停止と転落の発生の警報と照明の開始とのどれを要求させるかを乗組員Mに選択させるようにしていることから、船舶1からの転落事故が発生したときに乗組員Mの要求に応じた支援動作となるように落水者救助支援装置10が制御することができるため、救助活動を的確に支援することができる。
【0065】
さらに、落水者救助支援装置10が送信した救助支援情報を受信して船舶位置情報と落水者位置情報とを海図画像情報上に表示させる管理装置50を設けているので、救助側はその海図画像情報を参照することで、落水者Mと船舶1の位置を正確に把握することができるため、より迅速な救助活動を支援することができる。
【0066】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の落水者救助支援装置を用いた落水事故通報システムの一実施の形態を、図10〜図12の図面を参照して以下に説明する。なお、本実施の形態では、通報装置を落水者救助支援装置に内蔵させた場合について説明する。
【0067】
ここで、図10は本発明の落水事故通報システムの動作の一例を説明するための図であり、図11は通報装置を内蔵する落水者救助支援装置の概略構成の一例を構成図であり、図12は図11のCPUが実行する落水事故監視処理の一例を示すフローチャートであり、図13は図11のCPUが実行する通報要求監視処理の一例を示すフローチャートであり、図14は落水事故が発生した際に通報される通報画面の一例を示す図であり、図15は落水事故が発生した際に通報される通報画面の他の一例を示す図である。
【0068】
落水事故通報システムは、図10に示すように、船団を組んで操業を行う船舶1A〜1Dの各々に搭載している落水者救助支援装置(通報装置を兼用)10と、第1の実施の形態で説明した携帯装置30と、を備える。そして、各落水者救助支援装置10は、予め定められた所定周波数帯域によって他の落水者救助支援装置10との間での無線通信が可能な構成となっている。なお、携帯装置30については、上述した構成と同一のため、説明は省略する。
【0069】
図11に示すように、落水者救助支援装置10の基本構成は、上述した第1の実施の形態とほぼ同一であり、μCOM11、EEPROM12、GPS受信機13、操作部14、警報部15、送受信部16、インタフェース部17、コネクタ部18等を有する。よって、構成の異なる部分のみを以下に説明する。
【0070】
第2の実施の形態において、GPS受信機13が検出する船舶位置情報は、落水事故を検出した場合は、落水者救助支援装置10を搭載している船舶が請求項中の第1船舶に相当することから、第1船舶位置情報となり、また、通報要求情報を他の船舶から受信した場合は、落水者救助支援装置10を搭載している船舶が請求項中の第2船舶に相当することから、第2船舶位置情報となる。よって、GPS受信機13が請求項中の第1及び第2船舶位置情報検出手段として機能している。
【0071】
送受信部16は、漁業無線、簡易無線等の無線装置を用いており、船団を組んで操業している他の船舶との無線連絡が可能なように、予め定められた所定周波数で無線通信が可能な構成となっている。そして、送受信部16は、μCOM11から入力される通報要求情報をアナログ変換し、前記所定周波数の電波信号で発信すると共に、前記所定周波数で受信した電波信号をデジタル変換し、その各種情報をμCOM11に出力する。よって、送受信部16が、請求項中の通信手段として機能している。
【0072】
また、コネクタ部18は、上述したように、照明部5、エンジン制御部等との接続が可能な構成となっている。なお、第2の実施の形態でも、照明部5を用いることで、落水事故を通報させた船舶による救助活動が迅速に行えるようになっている。また、第1の実施の携帯と同様に、落水事故が発生した際に船舶のエンジンを停止させることで、落水者から船舶が離れないようになっている。
【0073】
落水者救助支援装置10はさらに、上記携帯装置30が発信する電波信号を検出する電波検出部19cを有し、該電波検出部19cが、請求項中の電波信号検出手段として機能している。そして、該電波検出部19cは、コネクタ部18を介してμCOM11に接続され、電波信号の検出の有無がμCOM11で判定可能な構成となっている。
【0074】
落水者救助支援装置10はさらに、LCD等の表示部20を有し、該表示部20はインタフェース部17を介してμCOM11に接続している。そして、表示部20は、μCOM11から入力される各種情報を表示し、本実施の形態では、入力された通報情報を表示することで、落水事故の発生を乗組員に通報することから、該表示部20が、請求項中の通報手段として機能している。しかしながら、本発明はこれに限定するのもではなく、通報情報を音声にて出力する音声出力装置等の他の機器を通報手段として機能させるようにしても差し支えない。
【0075】
落水者救助支援装置10のμCOM11のROM11bには、後述する落水事故監視処理、通報要求監視処理等をCPU11aが実行するための各種プログラムを記憶している。また、EEPROM12には、上述した落水者救助支援装置10の識別が可能な装置識別データ、落水者救助支援装置10を搭載している船舶の識別が可能な船名などの船舶識別データ、乗組員の名前を示す乗組員名データ、前記予め定められた所定周波数を示す周波数データなどを記憶している。
【0076】
次に、落水者救助支援装置10のCPU11aが実行する落水事故監視処理の一例を、図12に示すフローチャートを参照して説明する。
【0077】
落水者救助支援装置10が起動されると、CPU11aによって落水事故監視処理が実行され、ステップS30において、電波検出部19cで電波信号を受信したか否かが判定される。電波信号を受信していないと判定された場合は(ステップS30でN)、ステップS31に進む。
【0078】
ステップS31において、操作部14からの入力データに基づいて、終了要求を受けたか否かが判定される。終了要求を受けたと判定された場合は(ステップ31でY)、処理を終了する。一方、終了要求を受けていないと判定された場合は(ステップS31でN)、一連の処理が繰り返される。
【0079】
また、ステップS30で電波信号を受信したと判定された場合は(ステップS30でY)、落水事故が発生したものと見なされ、ステップS32において、GPS受信機13で検出され船舶位置情報が第1船舶位置情報としてRAM11cに取り込まれて記憶され、その後ステップS33に進む。
【0080】
ステップS33(通報要求情報生成手段)において、RAM11cの第1船舶位置情報と、EEPROM12の船舶識別データとに基づいて、他の船舶に搭載している落水者救助支援装置(通報装置)10に落水事故の発生の通報を要求する通報要求情報がRAM11cに生成され、その後ステップS34に進む。
【0081】
なお、通報要求情報の一例としては、通報を要求するコマンドデータ、前記船舶識別データ、落水事故が発生した日時を示す日時データ、第1船舶位置情報を構成する緯度、経度、進行方向等の各種データを有する。
【0082】
ステップS34(送信制御手段)において、RAM11cの通報要求情報がインタフェース部17を介して送受信部16に出力されることで、送受信部16は通報要求情報を前記所定周波数の電波信号で送信させ、その後ステップS35に進む。
【0083】
ステップS35において、操作部14からの入力データに基づいて停止操作されたか否かが判定される。停止操作されていないと判定された場合は(ステップS35でN)、ステップS36において、上述した警報処理が実行され、その後ステップS32に戻り、一連の処理が繰り返されることで、第1船舶位置情報が更新され、その情報が通報先の落水者救助支援装置10に送信される。
【0084】
また、ステップS35で停止操作されたと判定された場合は(ステップS35でY)、転落した落水者が自船舶1A〜1Dに戻ることができたと判定され、ステップS37において、ステップS36で要求を出力した要求先に対して終了要求が出力されることで警報処理が終了され、また、通報停止要求情報が生成され、この情報がインタフェース部17を介して送受信部16に出力されることで、送受信部16は通報終了要求情報を前記所定周波数の電波信号で送信させ、その後ステップS30に戻り、一連の処理が繰り返される。
【0085】
次に、落水者救助支援装置10のCPU11aが実行する通報要求監視処理の一例を、図13に示すフローチャートを参照して説明する。
【0086】
落水者救助支援装置10が起動されると、CPU11aによって通報要求監視処理が実行され、ステップS40において、送受信部16からの入力情報に基づいて、通報要求情報を受信したか否かが判定される。通報要求情報を受信していないと判定された場合は(ステップS40でN)、ステップS45に進む。一方、通報要求情報を受信したと判定された場合は(ステップS40でY)、ステップS41(通報要求情報取込手段)において、送受信部16にて受信された通報要求情報がEEPROM12に取り込まれて記憶され、その後ステップS42に進む。
【0087】
ステップS42において、GPS受信機13で検出され船舶位置情報が第2船舶位置情報としてRAM11cに取り込まれて記憶され、その後ステップS43(通報情報生成手段)において、RAM11cの第2船舶位置情報とEEPROM12に取り込んだ通報要求情報が有する第1船舶位置情報とに基づいて、第2船舶と落水事故が発生した第1船舶(通報要求情報の送信元)との位置関係を通報するための通報情報がRAM11cに生成され、ステップS44に進む。
【0088】
ステップS44において、通報情報はインタフェース部17を介して表示部20に出力されることで、表示部20に通報情報が表示されることで通報が行われ、その後ステップS45に進む。また、警報音も出力する場合は、サイレンの鳴動を指示する警報要求が警報部15に出力されることで警報音が発せられる。
【0089】
なお、通報情報の一例としては、第1実施の形態と同様に、第2船舶位置を中心とし、第1船舶位置が収まるように海図画像情報が海図データベースから抽出され、第1及び第2船舶位置情報を海図画像情報上の対応する位置にポインタとして重畳させ、落水事故が発生している第1船舶位置情報の近傍にはその船名を表示させるために海図画像情報が補正され、この海図画像情報を有する通報情報が表示装置62に対して出力される。
【0090】
この結果、表示部20には、図14に示すように、第2船舶の位置を示す自船舶ポインタPと、落水事故が発生した船舶ポインタPs、及び、落水事故が発生している船舶の船名である「船舶A」が海図画像上に重畳されて表示される。また、通報情報の他の例としては、第1及び第2の位置関係を緯度、経度で表示するなど種々異なる表示形態とすることもできる。
【0091】
例えば、図15に示すように、第2船舶を示す「自船」が北緯40度20分08.7秒、東経145度82分15.3秒であり、落水事故の発生している「船舶A」が北緯41度15分08.8秒、東経145度22分15.9秒というように表として表示装置62に表示して通報することもできる。
【0092】
また、通報情報を音声により通報する場合は、落水事故の発生した船舶の船名と、その位置を音声で出力するための音声データを有する通報情報を生成するなど、通報情報は種々異なる実施の形態とすることができる。
【0093】
ステップS45において、送受信部16からの入力情報に基づいて、通報終了要求を受信したか否かが判定される。通報終了要求を受信していないと判定された場合は(ステップS45でN)、ステップS47に進む。一方、通報終了要求を受信したと判定された場合は(ステップS45でY)、ステップS46において、終了要求が表示部20等に出力されることで、表示部20での表示(通報)が終了され、その後ステップS47に進む。
【0094】
ステップS47において、操作部14からの入力データに基づいて、終了要求を受けたか否かが判定される。終了要求を受けたと判定された場合は(ステップ47でY)、処理を終了する。一方、終了要求を受けていないと判定された場合は(ステップS47でN)、一連の処理が繰り返される。
【0095】
よって、上述した本実施の形態においては、落水者救助支援装置10が通報装置を兼用しており、落水者救助支援装置10のCPU11aは、特許請求の範囲に記載の通報要求情報生成手段、送信制御手段、並びに、通報装置の通報要求情報取込手段、通報情報生成手段として機能している。
【0096】
次に、上述した構成における落水事故通報システムの動作(作用)の一例を説明する。
【0097】
図10に示すように、船舶A(第1船舶)において、携帯装置30を所持した乗組員が船舶1Aから転落すると、携帯装置30の落水検出部31にてその落水が検出され、この検出に応じて発信部32にて発信された電波信号はアンテナに相当する吊り紐34から発射される。
【0098】
この発射された電波信号が落水者救助支援装置10の電波検出部19cにて検出されると、その時の船舶A(第1船舶)の位置を示す第1船舶位置情報がGPS受信機13によって検出され、この第1船舶位置情報を有する通報要求情報が生成され、送受信部16を介して予め定められた全ての船舶1B〜1Dの落水者支援装置10に無線通信により送信される。
【0099】
例えば、船舶Bの落水者支援装置(通報装置)10において、通報要求情報が送受信部16にて受信されると、この通報要求情報がEEPROM12に取り込まれて記憶され、その時の船舶B(第2船舶)の位置を示す第2船舶位置情報がGPS受信機13によって検出される。そして、通報すべき船舶Bと落水事故が発生している船舶Aとの位置関係を通報するための通報情報が生成され、この通報情報が表示部20に出力されることで、図14に示す通報画面が表示部20に表示され、落水事故が船舶Bにて通報される。
【0100】
その後も、船舶Aに搭載された落水者救助支援装置10は、落水者が救助される、若しくは、自力で船舶Aに戻るまで、所定時間が経過する毎に、第1船舶位置情報を検出し、生成した通報要求情報を船舶B〜Dに搭載された各落水者救助支援装置(通報装置)10に送信するため、船舶B〜Dの各落水者救助支援装置(通報装置)10には船舶Aとの新しい位置関係に更新されて表示される。なお、他の船舶C、Dについても船舶Bの落水者救助支援装置10と動作概要は同一の為、説明は省略する。
【0101】
以上説明したように、船舶Aの落水者救助支援装置10は落水者の所持する携帯装置30が発信した電波信号を検出すると、落水事故の発生位置に相当する第1船舶位置を検出し、この第1船舶位置情報を有して落水事故の発生の通報を要求する通報要求情報を生成し、この通報要求情報を予め定められた船舶B〜D(第2船舶)に送信することから、船舶A(第1船舶)で発生した落水事故の位置を他の船舶B〜Dの落水者救助支援装置(通報装置)10にて通報させることができるため、船舶B〜Dの乗組員は落水事故の発生位置を正確に把握して救助活動を迅速に行うことができる。
【0102】
従って、船団を組んで操業を行う各船舶A〜Dに本発明の落水救助支援装置10を搭載させ、乗組員に携帯装置30を所持させることで、船舶A(第1船舶)で発生した落水事故を僚船である船舶B〜D(第2船舶)にて通報させることができることから、迅速な救助活動を支援することができ、落水者が転落した船舶Aから離れすぎる前に救助できる可能性が高くなるため、落水者の遭難、死亡事故を減少させることができる。
【0103】
なお、上述した実施の形態では、落水者救助支援装置10が通報装置を兼用する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、通報装置を他の装置にて実現して各船舶に落水者救助支援装置10と通報装置を搭載させるなど種々異なる実施の形態とすることができる。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載した本発明の落水者救助支援装置によれば、落水者が所持する携帯装置が発信した電波信号の発信方向を検出する少なくとも2つの発信方向検出手段を船舶に設けることで、携帯装置が発信する微弱な電波信号であっても確実に検出することを可能とし、その発信方向と発信方向検出手段間の距離と船舶位置情報とに基づいて落水者位置情報を算出しているので、正確な落水者位置情報を算出することができる。また、落水者と船舶の位置情報を有する救助支援情報を生成して送信しているので、救助側はその救助支援情報を参照することにより、船舶と落水者の位置を正確に把握して救助活動を行うことができる。従って、船舶の乗組員に所持させる携帯装置の小型化を図ることを可能とすると共に、正確な船舶と落水者の位置を救助側に把握させて迅速な救助活動を支援することができるため、遭難、死亡事故を減少させることができるという効果を奏する。
【0105】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、救助支援情報を送信したときに船舶のエンジンの停止と転落の発生の警報と照明の開始とのどれを要求させるかを乗組員に選択させるようにしていることから、船舶からの転落事故が発生したときに乗組員の要求に応じた支援動作となるように落水者救助支援装置が制御することができるため、救助活動を的確に支援することができるという効果を奏する。
【0106】
以上説明したように請求項3に記載した本発明の落水者救助支援システムによれば、携帯装置を所持する乗組員が落水すると、携帯装置はその落水を検出して電波信号を発信し、落水者救助支援装置は検出した電波信号の発信方向と発信方向検出手段間の距離と船舶位置情報とに基づいて落水者位置情報を算出しているので、正確な落水者位置情報を算出することができる。また、落水者救助支援装置は落水者と船舶の位置情報を有する救助支援情報を生成して送信しているので、救助側はその救助支援情報を参照することにより、船舶と落水者の位置を正確に把握して救助活動を行うことができる。従って、携帯装置を乗組員に所持させ、船舶に落水者救助支援装置を搭載させることで、正確な船舶と落水者の位置を救助側に把握させて迅速な救助活動を支援することができるため、遭難、死亡事故を減少させることができるという効果を奏する。
【0107】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の効果に加え、落水者救助支援装置が送信した救助支援情報を受信して船舶位置情報と落水者位置情報とを海図画像情報上に表示させる管理装置を設けているので、救助側はその海図画像情報を参照することで、落水者と船舶の位置を正確に把握することができるため、より迅速な救助活動を支援することができるという効果を奏する。
【0108】
以上説明したように請求項5に記載した本発明の落水者救助支援装置によれば、落水者救助支援装置は落水者の所持する携帯装置30が発信した電波信号を検出すると、落水事故の発生位置に相当する第1船舶位置を検出し、この第1船舶位置情報を有して落水事故の発生の通報を要求する通報要求情報を生成し、この通報要求情報を予め定められた第2船舶に送信することから、第1船舶で発生した落水事故の位置を他の第2船舶の通報装置にて通報させることができるため、第2船舶は落水事故の発生位置を正確に把握して救助活動を迅速に行うことができる。従って、船団を組んで操業を行う各船舶に本発明の落水救助支援装置と通報装置を搭載させ、乗組員に携帯装置を所持させることで、第1船舶で発生した落水事故を僚船である第2船舶にて通報させることができるため、近くの第2船舶による迅速な救助活動を支援することができるため、落水者の遭難、死亡事故を減少させることができるという効果を奏する。
【0109】
以上説明したように請求項6に記載した本発明の落水事故通報システムによれば、落水者救助支援装置が送信した通報要求情報を通報装置が取り込むと、落水事故が発生した第1船舶と通報装置を搭載した第2船舶との位置関係を通報するための通報情報を生成し、この通報情報に基づいて通報を行うことから、第2船舶の乗組員は通報により落水事故の発生した位置を正確に把握することができるため、救助活動を迅速に行うことができる。従って、船団を組んで操業を行う各船舶に本発明の落水救助支援装置と通報装置を搭載させ、乗組員に携帯装置を所持させることで、第1船舶で発生した落水事故を僚船である第2船舶にて通報させることができるため、近くの第2船舶による迅速な救助活動を支援することができるため、落水者の遭難、死亡事故を減少させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の落水者救助支援装置及び落水者救助支援システムの基本構成を示す図である。
【図2】本発明の落水者救助支援装置及び落水事故通報システムの基本構成を示す図である。
【図3】本発明の落水者救助支援システムの概略構成の一例を示すシステム構成図である。
【図4】落水者位置情報の算出例を説明するための図である。
【図5】図4の落水者救助支援装置の概略構成の一例を示す構成図である。
【図6】図4の携帯装置の概略構成の一例を示す構成図である。
【図7】図4の管理装置の概略構成の一例を示す構成図である。
【図8】図5のCPUが実行する処理概要の一例を示すフローチャートである。
【図9】海図画像情報の表示例を示す図である。
【図10】本発明の落水事故通報システムの動作の一例を説明するための図である。
【図11】通報装置を内蔵する落水者救助支援装置の概略構成の一例を構成図である。
【図12】図11のCPUが実行する落水事故監視処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】図11のCPUが実行する通報要求監視処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】落水事故が発生した際に通報される通報画面の一例を示す図である。
【図15】落水事故が発生した際に通報される通報画面の他の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 落水者救助支援装置
11a1 落水者位置情報算出手段(落水者救助支援装置のCPU)
11a2 救助支援情報生成手段(落水者救助支援装置のCPU)
11a3 エンジン停止要求手段(落水者救助支援装置のCPU)
11a4 警報要求手段(落水者救助支援装置のCPU)
11a5 照明要求手段(落水者救助支援装置のCPU)
11a6 通報要求情報生成手段(落水者救助支援装置のCPU)
11a7 送信制御手段(落水者救助支援装置のCPU)
11a8 通報要求情報取込手段(通報装置装置のCPU)
11a9 通報情報生成手段(通報装置のCPU)
13 船舶位置情報検出手段(落水者救助支援装置のGPS受信機)
13a 第1船舶位置情報検出手段(落水者救助支援装置のGPS受信機)
13b 第2船舶位置情報検出手段(通報装置のGPS受信機)
14 選択手段(落水者救助支援装置の操作部)
16 送信手段(落水者救助支援装置の送受信部)
16a 通信手段(落水者救助支援装置の送受信部)
19 発信方向検出手段(第1及び第2方向検出部)
20 通報手段(通報装置の表示部)
30 携帯装置
31 落水検出手段(落水検出部)
32 電波信号発信手段(発信部)
50 管理装置

Claims (6)

  1. 船舶から転落した落水者の救助を支援するための落水者救助支援装置であって、
    前記落水者が所持する携帯装置が落水に応じて発信した電波信号の発信方向を検出する少なくとも2つの発信方向検出手段と、
    前記船舶の位置を示す船舶位置情報を検出する船舶位置情報検出手段と、
    前記船舶位置情報検出手段が検出した船舶位置情報と前記発信方向検知手段が検出した各々の発信方向と前記発信方向検出手段間の距離と三角測量の原理とに基づいて前記落水者の位置を示す落水者位置情報を算出する落水者位置情報算出手段と、
    前記船舶位置情報検出手段が検出した船舶位置情報と前記落水者位置情報算出手段が算出した落水者位置情報を有する救助支援情報を生成する救助支援情報生成手段と、
    前記救助支援情報生成手段が生成した救助支援情報を前記支援のために送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする落水者救助支援装置。
  2. 前記送信手段の送信に応じて前記船舶のエンジンの停止を要求するエンジン停止要求手段と、
    前記送信手段の送信に応じて前記転落の発生の警報を要求する警報要求手段と、
    前記送信手段の送信に応じて照明の開始を要求する照明要求手段と、
    前記救助を支援する際に前記エンジン停止要求手段と前記警報要求手段と前記照明要求手段とのどの手段を要求させるかを前記船舶の乗組員に選択させる選択手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の落水者救助支援装置。
  3. 船舶に設けられる請求項1叉は2に記載の落水者救助支援装置と、
    前記船舶の乗組員が所持し、当該乗組員が落水したことを検出する落水検出手段と、前記落水検出手段による落水の検出に応じて前記電波信号を発信する電波信号発信手段と、を備える前記携帯装置と、
    を備えることを特徴とする落水者救助支援システム。
  4. 前記落水者救助支援装置の前記送信手段が送信した救助支援情報を受信し、該受信した救助支援情報に基づいて前記船舶位置情報と前記落水者位置情報を海図画像情報上に表示させる管理装置をさらに備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の落水者救助支援システム。
  5. 第1船舶に設けられ、該第1船舶で発生した落水事故を、他の第2船舶に設けられた通報装置によって通報させて落水者の救助を支援する落水者救助支援装置であって、
    予め定められた前記第2船舶側との間で無線通信を行う通信手段と、
    前記落水者が所持する携帯装置が落水に応じて発信した電波信号を検出する電波信号検出手段と、
    前記電波信号受信手段の検出に応じて、前記第1船舶の位置を示す第1船舶位置情報を検出する第1船舶位置情報検出手段と、
    前記第1船舶位置情報検出手段が検出した第1船舶位置情報を有し、前記通報装置に落水事故の発生の通報を要求する通報要求情報を生成する通報要求情報生成手段と、
    前記通報要求情報生成手段が生成した通報要求を前記第2船舶側に送信させるように前記通報手段を制御する送信制御手段と、
    を備えることを特徴とする落水者救助支援装置。
  6. 請求項5に記載の落水者救助支援装置と、前記第2船舶に設けられる前記通報装置と、を備え、前記落水者救助支援装置からの通報要求情報の受信に応じて前記通報装置に落水事故の発生を通報させる落水事故通報システムであって、
    前記通報装置は、
    前記落水者救助支援装置が送信した通報要求情報を取り込む通報要求情報取込手段と、
    前記通報要求情報取込手段による通報要求情報の取り込みに応じて、前記第2船舶の位置を示す第2船舶位置情報を検出する第2船舶位置情報検出手段と、
    前記第2船舶位置情報検出手段が検出した第2船舶位置情報と前記通報要求情報取込手段が受信した通報要求情報が有する第1船舶位置情報とに基づいて、前記第2船舶と前記落水事故の発生した前記第1船舶との位置関係を通報するための通報情報を生成する通報情報生成手段と、
    前記通報情報生成手段が生成した通報情報に基づいて前記通報を行う通報手段と、
    を備える
    ことを特徴とする落水事故通報システム。
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