JP2004245793A - 圧力式水位計の大気圧補正システムおよび同方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】大気圧補正無しの装置を用いつつ、全国津々浦々に設置された水位計の大気圧の影響を効率的に補正可能とする。
【解決手段】大気圧補正をしないタイプの圧力式水位計(1)、・・、(n)4がインターネット、無線通信装置等の通信回線2を用いて、中央の演算処理装置1と接続され、演算処理装置1は、全国ネットまたは所定の地域ネットの地上気象観測装置3からの各原簿データの大気圧測定値を取得可能とされる。本構成の演算処理装置1は、圧力水位計4から送信される測定値を随時受け、この測定値に取得した大気圧測定値を用いて大気圧補正を実行処理する。これにより、圧力水位計4の本体が大気圧補正装置を備えていなくても、遠隔地において測定された圧力水位値の大気圧による誤差成分値の演算補正を、効率的に実行が可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】大気圧補正をしないタイプの圧力式水位計(1)、・・、(n)4がインターネット、無線通信装置等の通信回線2を用いて、中央の演算処理装置1と接続され、演算処理装置1は、全国ネットまたは所定の地域ネットの地上気象観測装置3からの各原簿データの大気圧測定値を取得可能とされる。本構成の演算処理装置1は、圧力水位計4から送信される測定値を随時受け、この測定値に取得した大気圧測定値を用いて大気圧補正を実行処理する。これにより、圧力水位計4の本体が大気圧補正装置を備えていなくても、遠隔地において測定された圧力水位値の大気圧による誤差成分値の演算補正を、効率的に実行が可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧力式水位計の大気圧補正システムおよび同方法に関し、特に、地域毎の大気圧に対応する演算補正を集中管理する圧力式水位計の大気圧補正システムおよび同方法である。
【0002】
【従来の技術】
従来、圧力式水位計の大気圧補正システムおよび同方法は、例えば、大気圧無補正タイプの圧力式水位計の測定値に対し効率的に補正を実施する圧力水位計の大気圧補正システムおよび同方法に適用される。
【0003】
上記従来の圧力式水位計において高精度を求められる場合として、検出した圧力値から気圧補正管等により検出した大気圧値を引き、引いた後の圧力値から水位に換算する気圧補正タイプがある。また、高精度を必要としない場合には、検出した圧力値をそのまま水位に換算する大気圧無補正タイプのものもある。これらの二方式の価格には、例えば、大気圧無補正タイプが1台10万円で、大気圧補正タイプが1台20万円等であり、両者には大きな価格差がある。また、圧力式でなく、光学方式の水位計も市販されているが、おおむね本方式の水位計は高価である。
【0004】
上記状況において一般的に、短期間、例えば、30分以内の水位を観測するような業務においては、大気圧無補正タイプの圧力式水位計を使用しても、差し支えが無い場合が多い。しかし、長期間水位を観測するような業務においては、大気圧は時々刻々変化するので補正タイプを使用する必要がある。
【0005】
【公開文献1】
特開平9−26348号公報
「投入圧力式水位計」
【0006】
本発明と技術分野の類似する上記公開文献1では、条件適用性の拡大および施工性の向上を図りつつ、所定の水位を確実に計測することを課題としている。
本課題の解決のために、上記公開文献1では、水位計本体11とは別個に設けられた大気圧センサ18と、差圧計測部で計測された差圧(Pw−Poo)と大気圧センサ18により検出された大気圧Poとの差圧を求め、かつ、その差圧を電気値に変換して出力する出力部としての第2アンプ17とを備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の様な従来の圧力式水位計において、第1に、大気圧補正付きの圧力式水位計は高価である。廉価な圧力式水位計を用いて、より精度の高い測定値が得られる圧力式水位計の大気圧補正システム及び同方法が求められている。
【0008】
本発明は、大気圧補正無しの装置を用いつつ、全国津々浦々に設置された水位計の大気圧の影響を効率的に補正可能とする、圧力式水位計の大気圧補正システムおよび同方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明の圧力式水位計の大気圧補正システムは、所定の通信回線と接続され測定値を取得して送信する圧力水位計と、気象観測装置によるデータの大気圧測定値を取得可能に構成された演算処理装置とを有し、圧力水位計と演算処理装置とが通信回線を介して接続されて構成され、圧力水位計から送信される測定値を随時受け、この測定値の大気圧測定値を用いた大気圧補正の実行を、演算処理装置により可能としたことを特徴としている。
【0010】
また、上記の気象観測装置によるデータは、ネット上の地上気象観測装置原簿データを含む公的気象観測データであり、大気圧補正に適用される大気圧測定値の選択は、補正対象となる圧力水位計の設置場所に近隣する少なくとも1の気象観測装置による測定値が選択され、大気圧補正を行う主要な要件は、気象観測装置による気象データであり、圧力水位計を基準とした「大気圧分布差」と「海抜高度差」に基く二次元データとして大気圧補正を実行するとよい。
【0011】
さらに、上記二次元データは、補正対象の圧力水位計との距離差を加味した重み付けがされ、この重み付けしたデータと圧力水位計から送信される測定値との間において大気圧補正を実行し、補正対象の圧力水位計を管理する部署へ、大気圧補正後の圧力水位値を送信するとよい。
【0012】
本発明の圧力式水位計の大気圧補正方法は、圧力水位計により圧力水位値を測定する工程と、測定された圧力水位値を送信する工程と、演算処理装置が送信された圧力水位値を受信する工程と、演算処理装置が地上気象観測装置原簿データの大気圧測定値を取得する工程と、演算処理装置が取得した大気圧測定値を用いて圧力水位計から送信された圧力水位値の大気圧補正を実行する工程とを有し、遠隔地において測定された圧力水位値の大気圧による誤差成分値の演算補正の実行を可能としたことを特徴としている。
【0013】
また、上記の大気圧補正に適用される大気圧測定値の選択は、補正対象となる圧力水位計の設置場所に近隣する少なくとも1の地上気象観測装置による測定値が選択され、大気圧補正を行う主要な要件は、気象観測装置による気象データであり、圧力水位計を基準とした「大気圧分布差」と「海抜高度差」に基く二次元データとして大気圧補正を実行するとよい。
【0014】
さらに、上記の二次元データは、補正対象の圧力水位計との距離差を加味した重み付けがされ、この重み付けしたデータと圧力水位計から送信される測定値との間において大気圧補正を実行し、補正対象の圧力水位計を管理する部署へ、大気圧補正後の圧力水位値を送信するとよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明による圧力式水位計の大気圧補正システムおよび同方法の実施の形態を詳細に説明する。図1を参照すると、本発明の圧力式水位計の大気圧補正システムおよび同方法の一実施形態が示されている。
【0016】
本実施形態の圧力式水位計の大気圧補正システムは、大気圧補正をしないタイプの圧力式水位計(1)、・・、(n)4がインターネット、無線通信装置等の通信回線2を用いて、中央の演算処理装置1と接続されている。さらに、この演算処理装置1は、全国ネットまたは所定の地域ネット等の、ネット上の地上気象観測装置3からの各原簿データの大気圧測定値を取得可能に構成されている。
【0017】
上記構成になる圧力式水位計の大気圧補正システムにおいて、圧力式水位計4の補正方式は、大気圧補正をしないタイプの圧力式水位計を使用しつつ、ネット上の地上気象観測原簿データ等を利用して大気圧を取得し、その値から、水位計を初期設置した時の大気圧値を引いた値に相当する水位差を計算する。その計算値を水位計の水位値から差し引く。このことによって得られた水位を、実際の水位とする手法に基いている。
【0018】
大気圧補正をしていない圧力式水位計4を使用して水位を観測するユーザーは、観測水位値を、インターネット2を介して本発明の圧力式水位計の大気圧補正システムに送付する。この圧力式水位計の大気圧補正システムは、送付された水位観測データを大気圧補正する。この補正結果のデータを、インターネットを介してユーザーにフィードバック送付する。
【0019】
大気圧は、高気圧時で、1020hPa(ヘクトパスカル)、低気圧時で950hPaになる場合がある。その気圧変化量を70hPaで水位に換算すると、70cmにもなり、決して無視することのできない量である。
(1気圧=1013hPa=1.033kg重/cm2=10.33m水柱)
(重=9.806m/sec2:重力加速度)
【0020】
水位は、下記の計算式によって表すことができる。
H=Hk−(Pk−P0)/G
H :実際の水位
Hk:観測時の水位計水位値
Pk:観測時の大気圧値
P0:初期設置した時の大気圧値
G :重力加速度
【0021】
なお、大気圧は海抜高度が増すに従って低くなるので、このことも考慮しておかなければならない。例えば、海抜高度0m〜2000mでは、高さが10m増すと大気圧は1.1hPa下がる。
【0022】
なお、ネット上の地上気象観測装置3としての具体例として、メテオi・NET地上気象観測原簿データがある。このメテオi・NET地上気象観測原簿データは、インターネットにより配布されている。
【0023】
首都圏(関東地方と山梨県)における観測個所は、次の通りである。なお、観測時刻は、毎日1時から24時までの24回である。
茨城県 :水戸、館野
栃木県 :宇都宮。日光
群馬県 :前橋
埼玉県 :熊谷、秩父
東京都 :東京、大島、三宅島、八丈島、父島、南鳥島
千葉県 :銚子、館山、勝浦、千葉
神奈川県:横浜
山形県 :甲府、河口湖
【0024】
業務における水位観測場所が、メテオi・NET地上気象観測場所とは限らないので、最適化原理による補間を行わなければならない。これは、2次元最適化計算となる。計算方法には、加重平均法、加重補間法、最小曲率法等がある。モデルデータの一例を、図2に示す。
【0025】
なお、上記の加重平均法とは、例えば、距離diのp乗に逆比例する重みで、下記式に基く加重平均を求める。
Q={Σ(Qi/dip)}/{Σ(1/dip)}
注)Σの演算範囲i=1〜n
Q:水位観測場所の大気圧
Qi:各気象観測場所の大気圧
di:各気象観測場所から水位観測場所までの距離
【0026】
また、上記の加重補間法とは、例えば、水位観測場所の近傍で大気圧の分布が多項式で近似されるとして、各気象観測場所の大気圧から、距離のp乗に逆比例する重みつき最小二乗法で推定する手法を言う。
【0027】
また、同様に、観測時刻が、1時、2時のような、区切りの良い時間とは限らないので、これも補間を行う必要がある。これは、1次元最適化計算となる。例えば、メテオi・NET地上気象観測原簿データの測定時間間隔内Txの値を得る場合には、該当時間前T1および該当時間後T2のメテオi・NET地上気象観測原簿データを時間比例配分法により補正する。
より具体的な補正手順例を、以下に詳述する。
【0028】
(具体的な補正手順例)
本実施形態による補正は、上述のようにメテオi・NET地上気象観測場所(以降、単に「気象観測場所」とも言う)Aと、新たに設置された測定場所Bとの間での補正となる。一般的にこれらの測定場所AおよびBは、それぞれ複数となることが想定されるが、所定の1個の測定場所Bを補正対象として、以下に説明を行う。
【0029】
圧力式水位計の測定値に関わる要件は、上述のように、大気圧である。また、この大気圧は、測定場所の海抜高度の影響を受ける。よって、補正を行う主要な要件は、「大気圧分布差」と「海抜高度差」となる。
【0030】
より正確な補正を実行する要件としては、補正のための基準値となる気象観測場所Axを被補正の測定場所Bxと比較して、下記の主要要件が掲げられる。
1)距離間隔が小さい。
2)高度差が小さい。
3)気圧傾斜が疎である。
上に掲げた三個の要件の内、要件1)および要件2)は地理的なものであり固定的であるが、要件3)は刻々変化し流動的である。
【0031】
より補正を正確に行うためには、各種の補正手順が求められる。
補正手順例1として、気象データを二次元データとして取り扱う。本二次元化において、気象データに重み付けを行う。重み付けの手順例として、例えば下記の条件付けがある。
【0032】
1)圧力式水位計の設置場所と、補正に用いる気象データの観測場所との距離の大きさに応じた重み付けを行う。これら二者間の距離が小さいほど重みを大きく採り、距離が大きいほど重みを小さくする。
2)上記と同様な手順において、時間差の重み付けを行う。この関係は、圧力測定時と気象データ観測時との、時間間隔差の大きさに基く重み付けとなる。
3)上記2)の補正において、さらに、時間経過補正を行う。例えば、異なる時間における複数の観測データを、“変動量/経過時間”として解析する。この解析値を“時間変動量/時間差”として、観測値へ反映させる。
【0033】
補正の実行に先立ち、補正のための基準値となる気象観測場所Axを選択設定する(ステップS1)。一箇所の被補正対照の測定場所Bxに対し、補正のための基準値となる気象観測場所Axとして数点(1点〜3点程度)を選択設定する。この補正のための基準値となる気象観測場所Axの基本的な要件は既述の、要件1)および要件2)であり、さらに、測定場所Bxを地理的に取り囲むまたは内包する形態で複数点を選択する。
【0034】
選定される気象観測場所Axの選択数は、被補正対象の測定場所Bxと、この測定場所Bxの近隣の気象観測場所Axとの位置関係において、選定する。例えば、両者の直線的な距離が小さい・高低差が小さい場合は、1点とする。但し、気圧の中心が近くにある場合は、2点以上とする等の選定をする。両者の直線的な距離が大きい・高低差が大きい場合は、常時2点以上とする。気象観測場所Axの数を増すのは、補正の誤差を小さくすることが目的である。
【0035】
上記の条件で所定の測定場所Bxに対する補正のための気象観測場所Axを選択設定後に、測定場所Bxを基準として、以下の補正手順を取る。
イ1)海抜高度差に対する気圧の補正を行う(ステップS2)。測定場所Bxの海抜高度と同一高度へ気象測定場所A11の測定データを補正する。本補正は、図に示した海抜高度[m]と気圧[hPa]の特性曲線に基いて行う。
【0036】
イ2)気圧傾斜分の補正を行う(ステップS3)。本補正は、特に、測定場所Bxの近隣に、高または低の程度が大きな気圧の中心が在る場合に重要である。測定場所Bxにおける水位観測時点の気象データを基に、等高線の分布図、及び測定場所Bxと気象測定場所Axの両者間の気圧差[hPa](ヘクトパスカル)から、その時点での気圧差を算出し、算出された気圧差から水位差に換算して補正する。なお、現実の測定と観測時刻との関係は、上述のように一致しない場合が多いと考えられる。この場合は、1次元最適化計算とし、該当時間前T1および該当時間後T2のメテオi・NET地上気象観測原簿データを時間比例配分法により補正する。
【0037】
イ3)上記の補正処理の結果、測定場所Bxの測定値B11に対する第1の補正後の測定値B11aを得る。
イ4)選定した気象測定場所Axが2点の場合は、上記の補正手順イ1)〜イ3)と同様の補正を行い、同一測定場所Bxの第2の測定場所Bxの測定値B11に対する第2の補正後の測定値B11bを得る。
イ5)測定場所Bxの被補正対象の圧力式水位計に対応する、最終的な補正後の測定値B1を得る(ステップS4)。この最終的な測定場所Bxの測定値B1としては、例えば、二つの補正後の測定値B11aおよびB11bの平均値を得る。
【0038】
以上の方法により、大気圧補正をしていない圧力式水位計を使用して水位を観測するユーザーに対して、インターネットを介して、水位補正サービスを行う。
【0039】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例である。ただし、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明の圧力式水位計の大気圧補正システムおよび同方法は、圧力水位計により圧力水位値を測定し、測定された圧力水位値を送信し、送信された圧力水位値を受信する。また、演算処理装置が地上気象観測装置原簿データの大気圧測定値を取得し、取得した大気圧測定値を用いて圧力水位計から送信された圧力水位値の大気圧補正を実行する。これにより、装置本体に大気圧補正の備えの無い装置を用いて、遠隔地において測定された圧力水位値の大気圧による誤差成分値の演算補正の効率的な実行を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧力式水位計の大気圧補正システムおよび同方法の実施形態を示すシステム構成図である。
【図2】海抜高度(m)と気圧(hPa)との関係例を示す特性図である。
【図3】大気圧補正の処理手順例を示すフローチャートである。
【図4】従来の大気圧補正の処理構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 演算処理装置
2 通信回線
3 地上気象観測装置
4 圧力水位計
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧力式水位計の大気圧補正システムおよび同方法に関し、特に、地域毎の大気圧に対応する演算補正を集中管理する圧力式水位計の大気圧補正システムおよび同方法である。
【0002】
【従来の技術】
従来、圧力式水位計の大気圧補正システムおよび同方法は、例えば、大気圧無補正タイプの圧力式水位計の測定値に対し効率的に補正を実施する圧力水位計の大気圧補正システムおよび同方法に適用される。
【0003】
上記従来の圧力式水位計において高精度を求められる場合として、検出した圧力値から気圧補正管等により検出した大気圧値を引き、引いた後の圧力値から水位に換算する気圧補正タイプがある。また、高精度を必要としない場合には、検出した圧力値をそのまま水位に換算する大気圧無補正タイプのものもある。これらの二方式の価格には、例えば、大気圧無補正タイプが1台10万円で、大気圧補正タイプが1台20万円等であり、両者には大きな価格差がある。また、圧力式でなく、光学方式の水位計も市販されているが、おおむね本方式の水位計は高価である。
【0004】
上記状況において一般的に、短期間、例えば、30分以内の水位を観測するような業務においては、大気圧無補正タイプの圧力式水位計を使用しても、差し支えが無い場合が多い。しかし、長期間水位を観測するような業務においては、大気圧は時々刻々変化するので補正タイプを使用する必要がある。
【0005】
【公開文献1】
特開平9−26348号公報
「投入圧力式水位計」
【0006】
本発明と技術分野の類似する上記公開文献1では、条件適用性の拡大および施工性の向上を図りつつ、所定の水位を確実に計測することを課題としている。
本課題の解決のために、上記公開文献1では、水位計本体11とは別個に設けられた大気圧センサ18と、差圧計測部で計測された差圧(Pw−Poo)と大気圧センサ18により検出された大気圧Poとの差圧を求め、かつ、その差圧を電気値に変換して出力する出力部としての第2アンプ17とを備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の様な従来の圧力式水位計において、第1に、大気圧補正付きの圧力式水位計は高価である。廉価な圧力式水位計を用いて、より精度の高い測定値が得られる圧力式水位計の大気圧補正システム及び同方法が求められている。
【0008】
本発明は、大気圧補正無しの装置を用いつつ、全国津々浦々に設置された水位計の大気圧の影響を効率的に補正可能とする、圧力式水位計の大気圧補正システムおよび同方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明の圧力式水位計の大気圧補正システムは、所定の通信回線と接続され測定値を取得して送信する圧力水位計と、気象観測装置によるデータの大気圧測定値を取得可能に構成された演算処理装置とを有し、圧力水位計と演算処理装置とが通信回線を介して接続されて構成され、圧力水位計から送信される測定値を随時受け、この測定値の大気圧測定値を用いた大気圧補正の実行を、演算処理装置により可能としたことを特徴としている。
【0010】
また、上記の気象観測装置によるデータは、ネット上の地上気象観測装置原簿データを含む公的気象観測データであり、大気圧補正に適用される大気圧測定値の選択は、補正対象となる圧力水位計の設置場所に近隣する少なくとも1の気象観測装置による測定値が選択され、大気圧補正を行う主要な要件は、気象観測装置による気象データであり、圧力水位計を基準とした「大気圧分布差」と「海抜高度差」に基く二次元データとして大気圧補正を実行するとよい。
【0011】
さらに、上記二次元データは、補正対象の圧力水位計との距離差を加味した重み付けがされ、この重み付けしたデータと圧力水位計から送信される測定値との間において大気圧補正を実行し、補正対象の圧力水位計を管理する部署へ、大気圧補正後の圧力水位値を送信するとよい。
【0012】
本発明の圧力式水位計の大気圧補正方法は、圧力水位計により圧力水位値を測定する工程と、測定された圧力水位値を送信する工程と、演算処理装置が送信された圧力水位値を受信する工程と、演算処理装置が地上気象観測装置原簿データの大気圧測定値を取得する工程と、演算処理装置が取得した大気圧測定値を用いて圧力水位計から送信された圧力水位値の大気圧補正を実行する工程とを有し、遠隔地において測定された圧力水位値の大気圧による誤差成分値の演算補正の実行を可能としたことを特徴としている。
【0013】
また、上記の大気圧補正に適用される大気圧測定値の選択は、補正対象となる圧力水位計の設置場所に近隣する少なくとも1の地上気象観測装置による測定値が選択され、大気圧補正を行う主要な要件は、気象観測装置による気象データであり、圧力水位計を基準とした「大気圧分布差」と「海抜高度差」に基く二次元データとして大気圧補正を実行するとよい。
【0014】
さらに、上記の二次元データは、補正対象の圧力水位計との距離差を加味した重み付けがされ、この重み付けしたデータと圧力水位計から送信される測定値との間において大気圧補正を実行し、補正対象の圧力水位計を管理する部署へ、大気圧補正後の圧力水位値を送信するとよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明による圧力式水位計の大気圧補正システムおよび同方法の実施の形態を詳細に説明する。図1を参照すると、本発明の圧力式水位計の大気圧補正システムおよび同方法の一実施形態が示されている。
【0016】
本実施形態の圧力式水位計の大気圧補正システムは、大気圧補正をしないタイプの圧力式水位計(1)、・・、(n)4がインターネット、無線通信装置等の通信回線2を用いて、中央の演算処理装置1と接続されている。さらに、この演算処理装置1は、全国ネットまたは所定の地域ネット等の、ネット上の地上気象観測装置3からの各原簿データの大気圧測定値を取得可能に構成されている。
【0017】
上記構成になる圧力式水位計の大気圧補正システムにおいて、圧力式水位計4の補正方式は、大気圧補正をしないタイプの圧力式水位計を使用しつつ、ネット上の地上気象観測原簿データ等を利用して大気圧を取得し、その値から、水位計を初期設置した時の大気圧値を引いた値に相当する水位差を計算する。その計算値を水位計の水位値から差し引く。このことによって得られた水位を、実際の水位とする手法に基いている。
【0018】
大気圧補正をしていない圧力式水位計4を使用して水位を観測するユーザーは、観測水位値を、インターネット2を介して本発明の圧力式水位計の大気圧補正システムに送付する。この圧力式水位計の大気圧補正システムは、送付された水位観測データを大気圧補正する。この補正結果のデータを、インターネットを介してユーザーにフィードバック送付する。
【0019】
大気圧は、高気圧時で、1020hPa(ヘクトパスカル)、低気圧時で950hPaになる場合がある。その気圧変化量を70hPaで水位に換算すると、70cmにもなり、決して無視することのできない量である。
(1気圧=1013hPa=1.033kg重/cm2=10.33m水柱)
(重=9.806m/sec2:重力加速度)
【0020】
水位は、下記の計算式によって表すことができる。
H=Hk−(Pk−P0)/G
H :実際の水位
Hk:観測時の水位計水位値
Pk:観測時の大気圧値
P0:初期設置した時の大気圧値
G :重力加速度
【0021】
なお、大気圧は海抜高度が増すに従って低くなるので、このことも考慮しておかなければならない。例えば、海抜高度0m〜2000mでは、高さが10m増すと大気圧は1.1hPa下がる。
【0022】
なお、ネット上の地上気象観測装置3としての具体例として、メテオi・NET地上気象観測原簿データがある。このメテオi・NET地上気象観測原簿データは、インターネットにより配布されている。
【0023】
首都圏(関東地方と山梨県)における観測個所は、次の通りである。なお、観測時刻は、毎日1時から24時までの24回である。
茨城県 :水戸、館野
栃木県 :宇都宮。日光
群馬県 :前橋
埼玉県 :熊谷、秩父
東京都 :東京、大島、三宅島、八丈島、父島、南鳥島
千葉県 :銚子、館山、勝浦、千葉
神奈川県:横浜
山形県 :甲府、河口湖
【0024】
業務における水位観測場所が、メテオi・NET地上気象観測場所とは限らないので、最適化原理による補間を行わなければならない。これは、2次元最適化計算となる。計算方法には、加重平均法、加重補間法、最小曲率法等がある。モデルデータの一例を、図2に示す。
【0025】
なお、上記の加重平均法とは、例えば、距離diのp乗に逆比例する重みで、下記式に基く加重平均を求める。
Q={Σ(Qi/dip)}/{Σ(1/dip)}
注)Σの演算範囲i=1〜n
Q:水位観測場所の大気圧
Qi:各気象観測場所の大気圧
di:各気象観測場所から水位観測場所までの距離
【0026】
また、上記の加重補間法とは、例えば、水位観測場所の近傍で大気圧の分布が多項式で近似されるとして、各気象観測場所の大気圧から、距離のp乗に逆比例する重みつき最小二乗法で推定する手法を言う。
【0027】
また、同様に、観測時刻が、1時、2時のような、区切りの良い時間とは限らないので、これも補間を行う必要がある。これは、1次元最適化計算となる。例えば、メテオi・NET地上気象観測原簿データの測定時間間隔内Txの値を得る場合には、該当時間前T1および該当時間後T2のメテオi・NET地上気象観測原簿データを時間比例配分法により補正する。
より具体的な補正手順例を、以下に詳述する。
【0028】
(具体的な補正手順例)
本実施形態による補正は、上述のようにメテオi・NET地上気象観測場所(以降、単に「気象観測場所」とも言う)Aと、新たに設置された測定場所Bとの間での補正となる。一般的にこれらの測定場所AおよびBは、それぞれ複数となることが想定されるが、所定の1個の測定場所Bを補正対象として、以下に説明を行う。
【0029】
圧力式水位計の測定値に関わる要件は、上述のように、大気圧である。また、この大気圧は、測定場所の海抜高度の影響を受ける。よって、補正を行う主要な要件は、「大気圧分布差」と「海抜高度差」となる。
【0030】
より正確な補正を実行する要件としては、補正のための基準値となる気象観測場所Axを被補正の測定場所Bxと比較して、下記の主要要件が掲げられる。
1)距離間隔が小さい。
2)高度差が小さい。
3)気圧傾斜が疎である。
上に掲げた三個の要件の内、要件1)および要件2)は地理的なものであり固定的であるが、要件3)は刻々変化し流動的である。
【0031】
より補正を正確に行うためには、各種の補正手順が求められる。
補正手順例1として、気象データを二次元データとして取り扱う。本二次元化において、気象データに重み付けを行う。重み付けの手順例として、例えば下記の条件付けがある。
【0032】
1)圧力式水位計の設置場所と、補正に用いる気象データの観測場所との距離の大きさに応じた重み付けを行う。これら二者間の距離が小さいほど重みを大きく採り、距離が大きいほど重みを小さくする。
2)上記と同様な手順において、時間差の重み付けを行う。この関係は、圧力測定時と気象データ観測時との、時間間隔差の大きさに基く重み付けとなる。
3)上記2)の補正において、さらに、時間経過補正を行う。例えば、異なる時間における複数の観測データを、“変動量/経過時間”として解析する。この解析値を“時間変動量/時間差”として、観測値へ反映させる。
【0033】
補正の実行に先立ち、補正のための基準値となる気象観測場所Axを選択設定する(ステップS1)。一箇所の被補正対照の測定場所Bxに対し、補正のための基準値となる気象観測場所Axとして数点(1点〜3点程度)を選択設定する。この補正のための基準値となる気象観測場所Axの基本的な要件は既述の、要件1)および要件2)であり、さらに、測定場所Bxを地理的に取り囲むまたは内包する形態で複数点を選択する。
【0034】
選定される気象観測場所Axの選択数は、被補正対象の測定場所Bxと、この測定場所Bxの近隣の気象観測場所Axとの位置関係において、選定する。例えば、両者の直線的な距離が小さい・高低差が小さい場合は、1点とする。但し、気圧の中心が近くにある場合は、2点以上とする等の選定をする。両者の直線的な距離が大きい・高低差が大きい場合は、常時2点以上とする。気象観測場所Axの数を増すのは、補正の誤差を小さくすることが目的である。
【0035】
上記の条件で所定の測定場所Bxに対する補正のための気象観測場所Axを選択設定後に、測定場所Bxを基準として、以下の補正手順を取る。
イ1)海抜高度差に対する気圧の補正を行う(ステップS2)。測定場所Bxの海抜高度と同一高度へ気象測定場所A11の測定データを補正する。本補正は、図に示した海抜高度[m]と気圧[hPa]の特性曲線に基いて行う。
【0036】
イ2)気圧傾斜分の補正を行う(ステップS3)。本補正は、特に、測定場所Bxの近隣に、高または低の程度が大きな気圧の中心が在る場合に重要である。測定場所Bxにおける水位観測時点の気象データを基に、等高線の分布図、及び測定場所Bxと気象測定場所Axの両者間の気圧差[hPa](ヘクトパスカル)から、その時点での気圧差を算出し、算出された気圧差から水位差に換算して補正する。なお、現実の測定と観測時刻との関係は、上述のように一致しない場合が多いと考えられる。この場合は、1次元最適化計算とし、該当時間前T1および該当時間後T2のメテオi・NET地上気象観測原簿データを時間比例配分法により補正する。
【0037】
イ3)上記の補正処理の結果、測定場所Bxの測定値B11に対する第1の補正後の測定値B11aを得る。
イ4)選定した気象測定場所Axが2点の場合は、上記の補正手順イ1)〜イ3)と同様の補正を行い、同一測定場所Bxの第2の測定場所Bxの測定値B11に対する第2の補正後の測定値B11bを得る。
イ5)測定場所Bxの被補正対象の圧力式水位計に対応する、最終的な補正後の測定値B1を得る(ステップS4)。この最終的な測定場所Bxの測定値B1としては、例えば、二つの補正後の測定値B11aおよびB11bの平均値を得る。
【0038】
以上の方法により、大気圧補正をしていない圧力式水位計を使用して水位を観測するユーザーに対して、インターネットを介して、水位補正サービスを行う。
【0039】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例である。ただし、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明の圧力式水位計の大気圧補正システムおよび同方法は、圧力水位計により圧力水位値を測定し、測定された圧力水位値を送信し、送信された圧力水位値を受信する。また、演算処理装置が地上気象観測装置原簿データの大気圧測定値を取得し、取得した大気圧測定値を用いて圧力水位計から送信された圧力水位値の大気圧補正を実行する。これにより、装置本体に大気圧補正の備えの無い装置を用いて、遠隔地において測定された圧力水位値の大気圧による誤差成分値の演算補正の効率的な実行を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧力式水位計の大気圧補正システムおよび同方法の実施形態を示すシステム構成図である。
【図2】海抜高度(m)と気圧(hPa)との関係例を示す特性図である。
【図3】大気圧補正の処理手順例を示すフローチャートである。
【図4】従来の大気圧補正の処理構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 演算処理装置
2 通信回線
3 地上気象観測装置
4 圧力水位計
Claims (11)
- 所定の通信回線と接続され測定値を取得して送信する圧力水位計と、
気象観測装置によるデータの大気圧測定値を取得可能に構成された演算処理装置とを有し、
前記圧力水位計と前記演算処理装置とが前記通信回線を介して接続されて構成され、
前記圧力水位計から送信される測定値を随時受け、該測定値の前記大気圧測定値を用いた大気圧補正の実行を、前記演算処理装置により可能としたことを特徴とする圧力式水位計の大気圧補正システム。 - 前記気象観測装置によるデータは、ネット上の地上気象観測装置原簿データを含む公的気象観測データであることを特徴とする請求項1に記載の圧力式水位計の大気圧補正システム。
- 前記大気圧補正に適用される大気圧測定値は、補正対象となる前記圧力水位計の設置場所に近隣する少なくとも1の気象観測装置による測定値が選択されることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力式水位計の大気圧補正システム。
- 前記大気圧補正を行う主要な要件は、前記気象観測装置による気象データであり、前記圧力水位計を基準とした「大気圧分布差」と「海抜高度差」に基く二次元データとして前記大気圧補正を実行することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の圧力式水位計の大気圧補正システム。
- 前記二次元データは、補正対象の圧力水位計との距離差を加味した重み付けがされ、該重み付けしたデータと前記圧力水位計から送信される測定値との間において前記大気圧補正を実行することを特徴とする請求項4に記載の圧力式水位計の大気圧補正システム。
- 前記補正対象の圧力水位計を管理する部署へ、前記大気圧補正後の圧力水位値を送信することを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の圧力式水位計の大気圧補正システム。
- 圧力水位計により圧力水位値を測定する工程と、
測定された前記圧力水位値を送信する工程と、
演算処理装置が前記送信された前記圧力水位値を受信する工程と、
前記演算処理装置が気象観測装置によるデータの大気圧測定値を取得する工程と、
前記演算処理装置が前記取得した大気圧測定値を用いて前記圧力水位計から送信された圧力水位値の大気圧補正を実行する工程とを有し、
遠隔地において測定された前記圧力水位値の大気圧による誤差成分値の演算補正の実行を可能としたことを特徴とする圧力式水位計の大気圧補正方法。 - 前記大気圧補正に適用される大気圧測定値の選択は、補正対象となる前記圧力水位計の設置場所に近隣する少なくとも1の気象観測装置による測定値が選択されることを特徴とする請求項7に記載の圧力式水位計の大気圧補正方法。
- 前記大気圧補正を行う主要な要件は、前記気象観測装置による気象データであり、前記圧力水位計を基準とした「大気圧分布差」と「海抜高度差」に基く二次元データとして前記大気圧補正を実行することを特徴とする請求項8に記載の圧力式水位計の大気圧補正方法。
- 前記二次元データは、補正対象の圧力水位計との距離差を加味した重み付けがされ、該重み付けしたデータと前記圧力水位計から送信される測定値との間において前記大気圧補正を実行することを特徴とする請求項9に記載の圧力式水位計の大気圧補正方法。
- 前記補正対象の圧力水位計を管理する部署へ、前記大気圧補正後の圧力水位値を送信することを特徴とする請求項7から10の何れかに記載の圧力式水位計の大気圧補正方法。
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