JP2004239447A - 空気調和装置の更新方法及び空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置の更新方法及び空気調和装置 Download PDF

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和秀 水谷
Masafumi Hashimoto
雅文 橋本
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Abstract

【課題】既設空気調和装置の冷媒配管を既設冷媒配管として流用しつつ、既設空気調和装置の構成機器の一部を更新する場合に、更新後の空気調和装置に残留した既設空気調和装置の冷凍機油に起因する漏れ電流の増加を防ぐ。
【解決手段】既設の空気調和装置1の室外ユニット2を室外ユニット102に更新して構成される空気調和装置101は、既設の空気調和装置1の冷媒連絡配管6、7と、既設の圧縮機21の冷凍機油よりも電気絶縁性の高い冷凍機油を使用する密閉式の圧縮機121と、圧縮機121のモータ121bからの漏れ電流を打ち消す電流打消装置128cとを備えている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和装置の更新方法、特に、既設空気調和装置の冷媒配管を既設冷媒配管として流用しつつ、既設空気調和装置の構成機器の一部を更新する空気調和装置の更新方法に関する。また、本発明は、空気調和装置、特に、既設空気調和装置の構成機器の一部を更新して構成される空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビル等の空気調和を行うための空気調和装置において、構成機器の老朽化等により、室外ユニットや室内ユニット等の構成機器の更新を行うことがある。この際、室外ユニットと室内ユニットとを接続する冷媒配管(以下、既設冷媒配管とする)は、ビル等の建物内部に組み込まれており、工事コストの削減や工事期間の短縮の観点から流用されることが多い。
【0003】
また、最近では、CFC系冷媒やHCFC系冷媒を使用した空気調和装置を、環境問題の観点から、HFC系冷媒を使用した空気調和装置に更新することも行われるようになってきている。この場合においても、既設冷媒配管を流用することが好ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような空気調和装置においては、室外ユニットを構成する圧縮機の潤滑のために、冷媒とともに冷凍機油が充填されている。この冷凍機油には、いくつかの種類があるが、一般には、低温での流動性に優れ、かつ、高温での粘性率が高いものを用いることが望ましい。このような特性を有する冷凍機油として、ポリアルキレングリコール(略称、PAG)があり、主として、モータやエンジン等の駆動機構と圧縮機本体とが別個に構成された開放式圧縮機を備えた空気調和装置においてよく用いられている。
【0005】
一方、最近では、駆動機構(この場合は、モータが使用される)が圧縮機本体の容器内に組み込まれた密閉式圧縮機(半密閉式圧縮機も含む)を備えた空気調和装置が採用されることが多くなっており、上記のような空気調和装置の更新時にも、開放式圧縮機を備えた既設の空気調和装置を密閉式圧縮機を備えた空気調和装置に更新するケースが増えている。
【0006】
しかし、密閉式圧縮機は、駆動機構であるモータが圧縮機本体の容器内に組み込まれた構造であるため、圧縮機の潤滑に使用される冷凍機油としては、電気絶縁性の高いものが必要となる。このため、密閉式圧縮機を備えた空気調和装置では、冷凍機油として、ポリビニルエーテル(略称、PVE)やポリオールエステル(略称、POE)のようなPAGよりも電気絶縁性の高い冷凍機油が使用される。
【0007】
このため、例えば、開放式圧縮機を備えた空気調和装置のように、電気絶縁性の低い冷凍機油を使用する既設空気調和装置の室外ユニットを、既設冷媒配管を流用しつつ、密閉式圧縮機を含む室外ユニットに更新する場合、配管洗浄を行うことなくそのまま流用する場合はもちろんのこと、配管洗浄を行う場合であっても洗浄が十分でない場合には、更新後の空気調和装置内に電気絶縁性の低い冷凍機油が残留してしまうことになる。
【0008】
そうすると、更新後に電気絶縁性の高い冷凍機油を冷媒とともに充填したとしても、更新後の空気調和装置を運転すると、圧縮機における漏れ電流が増加するという問題が生じ、場合によっては、既設冷媒配管の流用を行うことが困難になる場合もあり得る。もちろん、更新後の空気調和装置の冷媒充填前に、既設冷媒配管を十分に洗浄すればよいが、ビル等の既設冷媒配管においては、配管ルートが複雑な形状になっていることもあり、十分な洗浄が行うことができない場合が多い。
【0009】
本発明の課題は、既設空気調和装置の冷媒配管を既設冷媒配管として流用しつつ、既設空気調和装置の構成機器の一部を更新する場合に、更新後の空気調和装置に残留した既設空気調和装置の冷凍機油に起因する漏れ電流の増加を防ぐことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の空気調和装置の更新方法は、既設空気調和装置の冷媒配管を既設冷媒配管として流用しつつ、既設空気調和装置の構成機器の一部を更新する空気調和装置の更新方法であって、冷媒回収ステップと、機器更新ステップと、打消装置取付ステップと、冷媒充填ステップとを備えている。冷媒回収ステップは、既設空気調和装置から既設圧縮機用の冷凍機油を含む冷媒を回収する。機器更新ステップは、少なくとも既設圧縮機を密閉式の新設圧縮機に更新する。打消装置取付ステップは、新設圧縮機のモータからの漏れ電流を打ち消す電流打消装置を取り付ける。冷媒充填ステップは、既設圧縮機用の冷凍機油よりも電気絶縁性の高い冷凍機油を含む冷媒を空気調和装置に充填する。
【0011】
この空気調和装置の更新方法では、新設圧縮機用の冷凍機油よりも電気絶縁性の低い冷凍機油を使用した既設圧縮機を備えた既設空気調和装置を密閉式の新設圧縮機を備えた空気調和装置に更新するとともに、電流打消装置を取り付けるようにしているため、既設圧縮機用の冷凍機油が更新後の空気調和装置内に残留して、新設圧縮機用の冷凍機油の電気絶縁性を低下させてしまう場合であっても、漏れ電流の増加を防ぐことができる。
【0012】
請求項2に記載の空気調和装置の更新方法は、既設空気調和装置の冷媒配管を既設冷媒配管として流用しつつ、既設空気調和装置の構成機器の一部を更新する空気調和装置の更新方法であって、冷媒回収ステップと、機器更新ステップと、打消装置取付ステップと、冷媒充填ステップとを備えている。冷媒回収ステップは、既設空気調和装置から既設圧縮機用の冷凍機油であるポリアルキレングリコールを含む冷媒を回収する。機器更新ステップは、少なくとも既設圧縮機を密閉式の新設圧縮機に更新する。打消装置取付ステップは、新設圧縮機のモータからの漏れ電流を打ち消す電流打消装置を取り付ける。冷媒充填ステップは、機器が更新された後の空気調和装置に冷媒を充填する。
【0013】
この空気調和装置の更新方法では、冷凍機油としてポリアルキレングリコール(PAG)を使用した既設圧縮機を備えた既設空気調和装置を密閉式の新設圧縮機を備えた空気調和装置に更新するとともに、電流打消装置を取り付けるようにしているため、既設圧縮機用の冷凍機油であるPAGが更新後の空気調和装置内に残留して、新設圧縮機用の冷凍機油の電気絶縁性を低下させてしまう場合であっても、漏れ電流の増加を防ぐことができる。
【0014】
請求項3に記載の空気調和装置の更新方法は、請求項1又は2において、更新後の空気調和装置には、更新後に冷媒とともに充填される冷凍機油の量に対して、0.1wt%以上、5wt%以下の量の既設圧縮機用の冷凍機油が残留している。
この空気調和装置の更新方法では、更新後の空気調和装置において、冷媒とともに充填される冷凍機油の量に対して、0.1wt%以上、5wt%以下の量の既設圧縮機用の冷凍機油が残留している場合に、電流打消装置によって、漏れ電流の増加を効果的に防ぐことができる。
【0015】
請求項4に記載の空気調和装置の更新方法は、請求項1〜3のいずれかにおいて、新設圧縮機用の冷凍機油の体積抵抗率は、既設圧縮機用の冷凍機油の体積抵抗率よりも10倍以上大きい。
この空気調和装置の更新方法では、既設圧縮機用の冷凍機油の体積抵抗率(電気絶縁性を表す物性)に対して、新設圧縮機用の冷凍機油の体積抵抗率が10倍以上大きく、更新後の空気調和装置内に残留する既設圧縮機用の冷凍機油による漏れ電流の増加に対する影響が顕著になる場合に、電流打消装置によって、漏れ電流の増加を効果的に防ぐことができる。
【0016】
請求項5に記載の空気調和装置の更新方法は、請求項1〜4のいずれかにおいて、既設圧縮機は、開放式圧縮機である。
この空気調和装置の更新方法では、開放式圧縮機を備えた既設空気調和装置から密閉式の圧縮機を備えた空気調和装置に更新する際に、漏れ電流の増加を防ぐことができる。
【0017】
請求項6に記載の空気調和装置の更新方法は、請求項5において、既設圧縮機は、エンジン駆動式の圧縮機である。
この空気調和装置の更新方法では、エンジン駆動式の圧縮機を備えた既設空気調和装置から密閉式の圧縮機を備えた空気調和装置に更新する際に、漏れ電流の増加を防ぐことができる。
【0018】
請求項7に記載の空気調和装置の更新方法は、請求項1〜6のいずれかにおいて、更新後の空気調和装置は、新設圧縮機のモータを制御するインバータ装置をさらに備えている。電流打消装置は、インバータ装置からモータに出力される電圧に起因する高周波漏れ電流を打ち消すために設けられている。
この空気調和装置の更新方法では、新設圧縮機がインバータ制御のモータにより駆動される場合に、このインバータ装置からモータに出力される電圧に起因する高周波漏れ電流を打ち消して、漏れ電流の増加を防ぐことができる。
【0019】
請求項8に記載の空気調和装置は、既設空気調和装置の構成機器の一部を更新して構成される空気調和装置であって、既設冷媒配管と、新設圧縮機と、電流打消装置とを備えている。既設冷媒配管は、既設空気調和装置の冷媒配管である。新設圧縮機は、既設空気調和装置の既設圧縮機の冷凍機油よりも電気絶縁性の高い冷凍機油を使用する密閉式の圧縮機である。電流打消装置は、新設圧縮機のモータからの漏れ電流を打ち消す。
【0020】
この空気調和装置では、新設圧縮機用の冷凍機油よりも電気絶縁性の低い冷凍機油を使用した既設圧縮機を備えた既設空気調和装置を密閉式の新設圧縮機を備えた空気調和装置に更新するとともに、電流打消装置を取り付けた構成としているため、既設圧縮機用の冷凍機油が更新後の空気調和装置内に残留して、新設圧縮機用の冷凍機油の電気絶縁性を低下させてしまう場合であっても、漏れ電流の増加を防ぐことができる。
【0021】
請求項9に記載の空気調和装置は、既設空気調和装置の構成機器の一部を更新して構成される空気調和装置であって、既設冷媒配管と、新設圧縮機と、電流打消装置とを備えている。既設冷媒配管は、既設空気調和装置の冷媒配管である。新設圧縮機は、既設空気調和装置の既設圧縮機から更新された密閉式の圧縮機である。電流打消装置は、新設圧縮機のモータからの漏れ電流を打ち消す。そして、既設圧縮機用の冷凍機油は、ポリアルキレングリコールである。
【0022】
この空気調和装置では、冷凍機油としてポリアルキレングリコール(PAG)を使用した既設圧縮機を備えた既設空気調和装置を密閉式の新設圧縮機を備えた空気調和装置に更新するとともに、電流打消装置を取り付けた構成としているため、既設圧縮機用の冷凍機油であるPAGが更新後の空気調和装置内に残留して、新設圧縮機用の冷凍機油の電気絶縁性を低下させてしまう場合であっても、漏れ電流の増加を防ぐことができる。
【0023】
請求項10に記載の空気調和装置は、請求項8又は9において、更新後に冷媒とともに充填された冷凍機油の量に対して、0.1wt%以上、5wt%以下の量の既設圧縮機用の冷凍機油が残留している。
この空気調和装置では、更新後において、冷媒とともに充填される冷凍機油の量に対して、0.1wt%以上、5wt%以下の量の既設圧縮機用の冷凍機油が残留している場合に、電流打消装置によって、漏れ電流の増加を効果的に防ぐことができる。
【0024】
請求項11に記載の空気調和装置は、請求項8〜10のいずれかにおいて、新設圧縮機用の冷凍機油の体積抵抗率は、既設圧縮機用の冷凍機油の体積抵抗率よりも10倍以上大きい。
この空気調和装置では、既設圧縮機用の冷凍機油の体積抵抗率(電気絶縁性を表す物性)に対して、新設圧縮機用の冷凍機油の体積抵抗率が10倍以上大きく、更新後の空気調和装置内に残留する既設圧縮機用の冷凍機油による漏れ電流の増加に対する影響が顕著になる場合に、電流打消装置によって、漏れ電流の増加を効果的に防ぐことができる。
【0025】
請求項12に記載の空気調和装置は、請求項8〜11のいずれかにおいて、新設圧縮機のモータを制御するインバータ装置をさらに備えている。電流打消装置は、インバータ装置からモータに出力される電圧に起因する高周波漏れ電流を打ち消すために設けられている。
この空気調和装置では、新設圧縮機がインバータ制御のモータにより駆動される場合に、このインバータ装置からモータに出力される電圧に起因する高周波漏れ電流を打ち消して、漏れ電流の増加を防ぐことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の一実施形態について説明する。
(1)既設の空気調和装置の構成
▲1▼全体構成
図1は、既設の空気調和装置1の冷媒回路の概略図である。空気調和装置1は、ビル等の建物内の冷暖房等の空気調和に用いられる装置であり、1台の室外ユニット2と、それに並列に接続される複数(本実施形態では、2台)の室内ユニット5と、室外ユニット2と室内ユニット5とを接続するための液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7とを備えている。
【0027】
▲2▼室外ユニット
室外ユニット2は、建物の屋上等に設置されており、主に、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、室外膨張弁24と、液側閉鎖弁25と、ガス側閉鎖弁26と、これらを接続する冷媒配管とから構成されている。
圧縮機21は、ガス冷媒を吸入して圧縮するための機器であり、本実施形態において、主に、圧縮機本体21aと、圧縮機本体21aの外部に配置され圧縮機本体21aを駆動するエンジン21bとから構成されたエンジン駆動の開放式圧縮機である。エンジン21bは、例えば、天然ガス等のガス燃料や軽油等の液体燃料がよく用いられている。
【0028】
四路切換弁22は、冷房運転と暖房運転との切り換え時に、冷媒回路内における冷媒の流れの方向を切り換えるための弁であり、冷房運転時には圧縮機21の吐出側と室外熱交換器23のガス側とを接続するとともに圧縮機21の吸入側とガス側閉鎖弁26とを接続し、暖房運転時には圧縮機21の吐出側とガス側閉鎖弁26とを接続するとともに圧縮機21の吐出側と室外熱交換器23のガス側とを接続することが可能である。
【0029】
室外熱交換器23は、空気や水を熱源として、冷媒を蒸発又は凝縮させるための熱交換器である。
室外膨張弁24は、室外熱交換器23の液側に設けられた冷媒圧力や冷媒流量の調節を行うための弁である。
液側閉鎖弁25及びガス側閉鎖弁26は、それぞれ、液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7に接続されている。
【0030】
▲3▼室内ユニット
室内ユニット5は、建物内の各所に設置されており、主に、室内膨張弁51と、室内熱交換器52と、これらを接続する冷媒配管とから構成されている。
室内熱交換器52は、冷媒を蒸発又は凝縮させて室内空気の冷却又は加熱を行うための熱交換器である。
【0031】
室内膨張弁51は、室内熱交換器52の液側に設けられた冷媒圧力や冷媒流量の調節を行うための弁である。
▲4▼冷媒連絡配管
液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7は、室外ユニット2と室内ユニット5とを接続する冷媒配管であり、その大部分が建物内の壁内や天井裏に配置されている。このため、空気調和装置1の更新時には、少なくとも流用される既設冷媒配管と呼ばれる冷媒配管である。
【0032】
(2)既設の空気調和装置の動作
次に、既設の空気調和装置1の動作について、図1を用いて説明する。
▲1▼冷房運転
冷房運転時は、四路切換弁22が図1の実線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が室外熱交換器23のガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側がガス側閉鎖弁26側に接続された状態となっている。また、液側閉鎖弁25、ガス側閉鎖弁26及び室外膨張弁24は開にされ、室内膨張弁51は冷媒を減圧するように開度調節されている。
【0033】
この冷媒回路の状態で、室外ユニット2の圧縮機21を起動すると、ガス冷媒は、圧縮機21に吸入されて圧縮された後、四路切換弁22を経由して室外熱交換器23に送られて凝縮されて液冷媒となる。この液冷媒は、室外膨張弁24、液側閉鎖弁25及び液冷媒連絡配管6を経由して、室内ユニット5に送られる。そして、この液冷媒は、室内膨張弁51で減圧された後、室内熱交換器52において室内空気を冷却するとともに蒸発されてガス冷媒となる。このガス冷媒は、ガス冷媒連絡配管7、ガス側閉鎖弁26及び四路切換弁22を経由して、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、冷房運転が行われる。
【0034】
▲2▼暖房運転
暖房運転時は、四路切換弁22が図1の破線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側がガス側閉鎖弁26に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が室外熱交換器23のガス側に接続された状態となっている。また、液側閉鎖弁25、ガス側閉鎖弁26及び室内膨張弁51は開にされ、室外膨張弁24は冷媒を減圧するように開度調節されている。
【0035】
この冷媒回路の状態で、室外ユニット2の圧縮機21を起動すると、ガス冷媒は、圧縮機21に吸入されて圧縮された後、四路切換弁22、ガス側閉鎖弁26及びガス冷媒連絡配管7を経由して、室内ユニット5に送られる。そして、このガス冷媒は、室内熱交換器52において室内空気を加熱するとともに凝縮されて液状態又は気液二相状態の冷媒となる。この液状態又は気液二相状態の冷媒は、室内膨張弁51及び液冷媒連絡配管6を経由して室外ユニット2に送られる。この液冷媒は、室外膨張弁24で減圧された後、室外熱交換器23において、蒸発される。このガス冷媒は、四路切換弁22を経由して、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、暖房運転が行われる。
【0036】
(3)既設の空気調和装置の更新
▲1▼既設の空気調和装置に使用される冷媒及び冷凍機油について
上記のように、空気調和装置1においては、運転中、室内ユニット5、室外ユニット2及び冷媒連絡配管6、7内を冷媒が循環している。そして、冷媒とともに充填され圧縮機21の潤滑に使用される冷凍機油も冷媒にいくらか混じって循環している。
【0037】
ここで、空気調和装置1において使用される冷媒としては、HCFC系やHFC系等の冷媒がよく用いられる。また、冷凍機油としては、ポリアルキレングリコール(PAG)、ポリビニルエーテル(PVE)やポリオールエステル(POE)がよく用いられる。PAGは、冷媒との相溶性に加えて、低温での流動性に優れ、かつ、高温での粘性率が高いという冷凍機油として望ましい性質を備えている。一方、PVEやPOEは、PAGに比べて、低温での流動性や高温での粘性率の特性については劣るが、PAGに比べて電気絶縁性が高いという性質を備えている。このため、本実施形態の空気調和装置1のように、開放式圧縮機からなる圧縮機21を備えた装置では、低温での流動性に優れ、かつ、高温での粘性率が高く、冷凍機油一般に求められる特性を備えたPAGがよく使用されている。逆に、後述の空気調和装置101のように、密閉式圧縮機からなる圧縮機を備えた装置では、高い電気絶縁性が要求されるため、PVEやPOEがよく使用されている。
【0038】
そして、上記のような冷房運転や暖房運転を行うことで、更新前の空気調和装置1の室内ユニット5、室外ユニット2及び冷媒連絡配管6、7内には、冷凍機油が残留することになる。
▲2▼室外ユニットの更新
次に、既設の空気調和装置1において、室内ユニット5及び冷媒連絡配管6、7を既設冷媒配管として流用しつつ、室外ユニット2を更新する方法について説明する。具体的には、室外ユニット2を密閉式圧縮機を採用した室外ユニットに更新する。
【0039】
ここで、既設の空気調和装置1の室外ユニット2には、エンジン駆動式の開放式圧縮機からなる圧縮機21が採用されるとともに、PAGが冷凍機油として使用されている。つまり、以下に説明する室外ユニット2の更新は、冷凍機油としてPAGを使用した既設の空気調和装置1を密閉式圧縮機を採用した空気調和装置に更新することを意味する。
【0040】
<冷媒回収ステップ>
図1において、既設の空気調和装置1内の冷凍機油を含む冷媒を回収するために、ポンプダウン運転を行う。すなわち、室外ユニット2の液側閉鎖弁25を閉止した状態で、上記の冷房運転と同様な運転を行って、室外ユニット2の冷媒回路内に冷媒を追い込み、その後、ガス側閉鎖弁26を閉止するとともに冷房運転を終了し、室外ユニット2内に冷凍機油を含む冷媒を回収する。
【0041】
<機器更新ステップ、打消装置取付ステップ>
次に、図2に示すように、室外ユニット2を新設の室外ユニット102に更新する。ここで、新設の室外ユニット102は、既設の室外ユニット2と同様、圧縮機121と、四路切換弁122と、室外熱交換器123と、室外膨張弁124と、液側閉鎖弁125と、ガス側閉鎖弁126と、これらを接続する冷媒配管とから構成されている。但し、圧縮機121については、圧縮機本体121aと、圧縮機本体121aの容器内に組み込まれたモータ121bとからなる密閉式圧縮機である。
【0042】
また、室外ユニット102には、図2に示すように、圧縮機121のモータ121bからの漏れ電流を打ち消すための電流打消装置128cが設けられている。より具体的には、モータ121bは、室外ユニット102の制御基板127に設けられたインバータ装置128から出力される電圧によって駆動されており、電流打消装置128cは、その電圧に起因する高周波漏れ電流を打ち消す機能を有している。
【0043】
次に、インバータ装置128について、図3を用いて説明する。
インバータ装置128は、主に、整流回路128aと、整流回路128aの出力側に接続されたスイッチング回路128bとを有している。整流回路128aは、交流電源129に接続されており、交流電源129の交流電圧を直流電圧に変換する機能を有している。スイッチング回路128bは、整流回路128aから供給される直流電圧を三相の高周波電圧に変換し、圧縮機121のモータ121bに出力する機能を有している。
【0044】
一方、圧縮機本体121aの容器はアースEに接続されており、モータ121bと圧縮機本体121aとの間には浮遊容量Cが存在するため、圧縮機121の運転中には、この浮遊容量Cを介して零相電圧が発生し、これにより、浮遊容量CからアースEに向かって高周波漏れ電流iが流れる。
このインバータ装置128には、電流打消装置128c及び漏れ電流信号検出器128dがさらに設けられている。漏れ電流信号検出器128dは、高周波漏れ電流iを検出するためのものであり、図3においては、交流電源129と整流回路128aとの間に設けられている。電流打消装置128cは、漏れ電流信号検出器128dで検出される高周波漏れ電流iに相似する波形の打ち消し電流iを発生する増幅回路であり、打ち消し電流iを整流回路128aとスイッチング回路128bとの間に出力する機能を有している。この電流打消装置128cは、アースEにも接続されているため、結果的に、高周波漏れ電流iから打ち消し電流i分だけ相殺して、浮遊容量CからアースEに流れる漏れ電流iを小さくすることができる。尚、漏れ電流信号検出器128dは、図3に示すように、交流電源129と整流回路128aとの間に設ける場合の他、図4に示すように、スイッチング回路128bとモータ121bとの間に設けたり、図5に示すように、整流回路128aとスイッチング回路128bとの間に設けてもよい。
【0045】
<冷媒充填ステップ>
次に、室外ユニット102の液側閉鎖弁125及びガス側閉鎖弁126を閉止した状態で、室内ユニット5及び冷媒連絡配管6、7の真空引き作業を行う。その後、室外ユニット102の液側閉鎖弁125及びガス側閉鎖弁126を開けて、室外ユニット102に予め充填された冷凍機油を含む冷媒を更新後の空気調和装置101全体に充填する。尚、既設の冷媒連絡配管6、7の配管が長く室外ユニット102に予め充填されていた冷媒量だけでは、必要充填量に満たない場合もあるが、この場合は、さらに外部から冷媒を充填を行う。ここで、充填される冷媒に含まれる冷凍機油は、密閉式圧縮機からなる圧縮機121に適したPAGよりも電気絶縁性が高いPVEやPOEが使用される。
【0046】
ここで、冷媒充填前や冷媒充填時に、冷媒連絡配管6、7の洗浄を行って、既設の圧縮機21用の冷凍機油をできるだけ取り除くようにしてもよい。
このように、既設の室内ユニット5及び冷媒連絡配管6、7を流用しつつ、既設の空気調和装置1の室外ユニット2を室外ユニット102に更新することで、空気調和装置101が構成される。
【0047】
▲3▼更新後の空気調和装置の動作
次に、更新後の空気調和装置101の動作について説明する。
例えば、空気調和装置101の冷房運転や暖房運転を行う際、既設の空気調和装置1と同様に室外ユニット102の圧縮機121を起動する。すると、冷凍機油を含む冷媒が空気調和装置101の冷媒回路内を循環される。ここで、既設の空気調和装置1から流用している室内ユニット5及び冷媒連絡配管6、7に残留した既設圧縮機21用の冷凍機油(具体的には、PAG)が新たに充填された冷凍機油(具体的には、PVEやPOE)と混ざって循環されることになる。つまり、新設の室外ユニット102に備えられた密閉式の圧縮機121の内部に既設冷凍機油が導入されることになる。
【0048】
ここで、既設用の冷凍機油は、新設用の冷凍機油に比べて、電気絶縁性が低い。具体的には、PAGでは体積抵抗率が約10Ω・cmであるのに対して、PVEやPOEでは体積抵抗率が1013〜1014Ω・cmである。すなわち、新設用の冷凍機油の体積抵抗率は、既設用の冷凍機油に比べて10倍以上大きいということになる。このため、更新後の空気調和装置101において、既設用の冷凍機油の残留量が新設用の冷凍機油の充填量に対して、わずかな量しか含まれていない場合であっても、新設用の冷凍機油の電気絶縁性を低下させてしまうことになる。すなわち、インバータ装置128からモータ121bに出力される高周波電圧に起因する高周波漏れ電流iを増加させる傾向にある。
【0049】
しかし、更新後の空気調和装置101の室外ユニット102においては、インバータ装置128に電流打消装置128cが取り付けられているため、浮遊容量CからアースEに向かって流れる高周波漏れ電流iが増加する傾向にあるにもかかわらず、最終的に、アースEから漏れる漏れ電流iが増加しないようになっている。これにより、更新後に既設用の冷凍機油が残留している場合であっても、アースEから漏れ出す漏れ電流iの増加を防ぐことができる。
【0050】
(4)空気調和装置の更新方法及び更新後の空気調和装置の特徴
本実施形態の既設の空気調和装置1の室外ユニット2を室外ユニット102に更新する方法及び更新後の空気調和装置101には、以下のような特徴がある。
▲1▼本実施形態の空気調和装置の更新方法では、室内ユニット5及び冷媒連絡配管6、7を流用しつつ、冷凍機油としてPAGを使用した既設の空気調和装置1の室外ユニット2を密閉式の圧縮機121を備えた室外ユニット102に更新するようにしている。このため、室外ユニット102が電流打消装置128cを備えていない場合には、残留したPAGが新設の圧縮機121に使用されるPAGよりも電気絶縁性の高いPOEやPVE等の冷凍機油に混ざってしまい、電気絶縁性を低下させてしまうため、圧縮機121のモータ121bからの漏れ電流iが増加する傾向となる。しかし、本実施形態の室外ユニット102では、電流打消装置128cが備えられているため、残留したPAGの影響により増加した漏れ電流iを打ち消すことができ、最終的に、アースEへ漏れ出す漏れ電流iの増加を防ぐことができる。
【0051】
▲2▼また、定量的には、既設の空気調和装置1を更新する際に、流用される室内ユニット5や冷媒連絡配管6、7に残留する既設用の冷凍機油は、十分に洗浄を行う際でも、更新後に冷媒とともに充填される冷凍機油の量に対して、0.1wt%残留しており、多い場合では、5wt%残留してしまう。そして、PAGの体積抵抗率は、PVEやPOEの体積抵抗率に比べて、10倍以上大きいため、例えば、0.1wt%のPAGがPVEやPOE中に残留していても、PVEやPOEの体積抵抗率が約1桁低下してしまう。これに伴い、更新後の漏れ電流も大きくなるため、更新時に電流打消装置128cを取り付けなければ、漏れ電流の増加を避けることが困難である。さらに、PAGの残留量が5wt%の場合には、漏れ電流の増加がさらに過大なものとなるため、電流打消装置128cの設置は必須である。
【0052】
▲3▼さらに、本実施形態の室外ユニット2に備えられたエンジン駆動の圧縮機21等のような開放式圧縮機においては、冷凍機油としてPAGを使用する場合が多いため、本実施形態の空気調和装置の更新方法は、開放式圧縮機を備えた空気調和装置を密閉式圧縮機を備えた空気調和装置に更新するのに効果的な方法であるともいえる。
【0053】
(5)他の実施形態
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
▲1▼前記実施形態では、室内ユニット5及び冷媒連絡配管6、7を流用しつつ、室外ユニット2を更新したが、冷媒の変更や空気調和装置全体の能力変更を伴う場合等においては、冷媒連絡配管6、7のみを流用しつつ、室外ユニット2とともに室内ユニット5を更新するようにしてもよい。
【0054】
▲2▼前記実施形態では、室内ユニット5及び冷媒連絡配管6、7を流用しつつ、室外ユニット2を更新したが、圧縮機の駆動方式を変更する場合等においては、圧縮機21のみを圧縮機121に更新し、さらに、電流打消装置128cを取り付けるようにしてもよい。
▲3▼前記実施形態では、既設の圧縮機21がエンジン駆動式の開放式圧縮機であったが、モータ駆動式の開放式圧縮機であっても、本発明を適用可能である。
【0055】
▲4▼前記実施形態では、空気調和装置が冷暖房切換用の室外ユニットを1台だけ備えた構成であったが、複数台の室外ユニットを備えた構成であってもよいし、冷房専用や冷暖房同時運転用の室外ユニットであっても、本発明を適用可能である。
▲5▼前記実施形態では、室外ユニットに備えられた圧縮機が1台だけ備えた構成であったが、圧縮機を複数台備えた構成であってもよい。また、更新される密閉式の圧縮機については、インバータ制御の圧縮機だけに限定されず、容量一定の圧縮機を備えた構成であってもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
請求項1及び請求項8にかかる発明では、新設圧縮機用の冷凍機油よりも電気絶縁性の低い冷凍機油を使用した既設圧縮機を備えた既設空気調和装置を密閉式の新設圧縮機を備えた空気調和装置に更新するとともに、電流打消装置を取り付けるようにしているため、既設圧縮機用の冷凍機油が更新後の空気調和装置内に残留して、新設圧縮機用の冷凍機油の電気絶縁性を低下させてしまう場合であっても、漏れ電流の増加を防ぐことができる。
【0057】
請求項2及び請求項9にかかる発明では、冷凍機油としてPAGを使用した既設圧縮機を備えた既設空気調和装置を密閉式の新設圧縮機を備えた空気調和装置に更新するとともに、電流打消装置を取り付けるようにしているため、既設圧縮機用の冷凍機油であるPAGが更新後の空気調和装置内に残留して、新設圧縮機用の冷凍機油の電気絶縁性を低下させてしまう場合であっても、漏れ電流の増加を防ぐことができる。
【0058】
請求項3及び請求項10にかかる発明では、更新後の空気調和装置において、冷媒とともに充填される冷凍機油の量に対して、0.1wt%以上、5wt%以下の量の既設圧縮機用の冷凍機油が残留している場合に、電流打消装置によって、漏れ電流の増加を効果的に防ぐことができる。
請求項4及び請求項11にかかる発明では、既設圧縮機用の冷凍機油の体積抵抗率に対して、新設圧縮機用の冷凍機油の体積抵抗率が10倍以上大きく、更新後の空気調和装置内に残留する既設圧縮機用の冷凍機油による漏れ電流の増加に対する影響が顕著になる場合に、電流打消装置によって、漏れ電流の増加を効果的に防ぐことができる。
【0059】
請求項5にかかる発明では、開放式圧縮機を備えた既設空気調和装置から密閉式の圧縮機を備えた空気調和装置に更新する際に、漏れ電流の増加を防ぐことができる。
請求項6にかかる発明では、エンジン駆動式の圧縮機を備えた既設空気調和装置から密閉式の圧縮機を備えた空気調和装置に更新する際に、漏れ電流の増加を防ぐことができる。
【0060】
請求項7及び請求項12にかかる発明では、新設圧縮機がインバータ制御のモータにより駆動される場合に、このインバータ装置からモータに出力される電圧に起因する高周波漏れ電流を打ち消して、漏れ電流の増加を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる既設の空気調和装置の概略冷媒回路図。
【図2】本発明の一実施形態にかかる更新後の空気調和装置の概略冷媒回路図。
【図3】本発明の更新後の空気調和装置に取り付けられた電流打消装置を含むインバータ装置の概略制御回路図。
【図4】本発明の更新後の空気調和装置に取り付けられた電流打消装置を含むインバータ装置の概略制御回路図の変形例。
【図5】本発明の更新後の空気調和装置に取り付けられた電流打消装置を含むインバータ装置の概略制御回路図の変形例。
【符号の説明】
1 空気調和装置(既設空気調和装置)
6 液冷媒連絡配管(既設冷媒配管)
7 ガス冷媒連絡配管(既設冷媒配管)
21 圧縮機(既設圧縮機)
101 空気調和装置(更新後の空気調和装置)
121 圧縮機(新設圧縮機)
121b モータ
128c 電流打消装置

Claims (12)

  1. 既設空気調和装置(1)の冷媒配管を既設冷媒配管(6、7)として流用しつつ、前記既設空気調和装置の構成機器の一部を更新する空気調和装置の更新方法であって、
    前記既設空気調和装置から既設圧縮機(21)用の冷凍機油を含む冷媒を回収する冷媒回収ステップと、
    少なくとも前記既設圧縮機を密閉式の新設圧縮機(121)に更新する機器更新ステップと、
    前記新設圧縮機のモータ(121b)からの漏れ電流を打ち消す電流打消装置(128c)を取り付ける打消装置取付ステップと、
    前記既設圧縮機用の冷凍機油よりも電気絶縁性の高い冷凍機油を含む冷媒を空気調和装置(101)に充填する冷媒充填ステップと、
    を備えた空気調和装置の更新方法。
  2. 既設空気調和装置(1)の冷媒配管を既設冷媒配管(6、7)として流用しつつ、前記既設空気調和装置の構成機器の一部を更新する空気調和装置の更新方法であって、
    前記既設空気調和装置から既設圧縮機(21)用の冷凍機油であるポリアルキレングリコールを含む冷媒を回収する冷媒回収ステップと、
    少なくとも前記既設圧縮機を密閉式の新設圧縮機(121)に更新する機器更新ステップと、
    前記新設圧縮機のモータ(121b)からの漏れ電流を打ち消す電流打消装置(128c)を取り付ける打消装置取付ステップと、
    機器が更新された後の空気調和装置(101)に冷媒を充填する冷媒充填ステップと、
    を備えた空気調和装置の更新方法。
  3. 更新後の空気調和装置(101)には、更新後に冷媒とともに充填される冷凍機油の量に対して、0.1wt%以上、5wt%以下の量の前記既設圧縮機用の冷凍機油が残留している、請求項1又は2に記載の空気調和装置の更新方法。
  4. 前記新設圧縮機(121)用の冷凍機油の体積抵抗率は、前記既設圧縮機(21)用の冷凍機油の体積抵抗率よりも10倍以上大きい、請求項1〜3のいずれかに記載の空気調和装置の更新方法。
  5. 前記既設圧縮機(21)は、開放式圧縮機である、請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和装置の更新方法。
  6. 前記既設圧縮機(21)は、エンジン駆動式の圧縮機である、請求項5に記載の空気調和装置の更新方法。
  7. 更新後の空気調和装置(101)は、前記新設圧縮機(121)のモータ(121b)を制御するインバータ装置(128)をさらに備えており、
    前記電流打消装置(128c)は、前記インバータ装置から前記モータに出力される電圧に起因する高周波漏れ電流を打ち消すために設けられている、
    請求項1〜6のいずれかに記載の空気調和装置の更新方法。
  8. 既設空気調和装置(1)の構成機器の一部を更新して構成される空気調和装置(101)であって、
    前記既設空気調和装置の冷媒配管である既設冷媒配管(6、7)と、
    前記既設空気調和装置の既設圧縮機(21)の冷凍機油よりも電気絶縁性の高い冷凍機油を使用する密閉式の新設圧縮機(121)と、
    前記新設圧縮機のモータ(121b)からの漏れ電流を打ち消す電流打消装置(128c)と、
    を備えた空気調和装置(101)。
  9. 既設空気調和装置(1)の構成機器の一部を更新して構成される空気調和装置(101)であって、
    前記既設空気調和装置の冷媒配管である既設冷媒配管(6、7)と、
    前記既設空気調和装置の既設圧縮機(21)から更新された密閉式の新設圧縮機(121)と、
    前記新設圧縮機(121)のモータ(121b)からの漏れ電流を打ち消す電流打消装置(128c)とを備え、
    前記既設圧縮機用の冷凍機油は、ポリアルキレングリコールである、
    空気調和装置(101)。
  10. 更新後に冷媒とともに充填される冷凍機油の量に対して、0.1wt%以上、5wt%以下の量の前記既設圧縮機(21)用の冷凍機油が残留している、請求項8又は9に記載の空気調和装置(101)。
  11. 前記新設圧縮機(121)用の冷凍機油の体積抵抗率は、前記既設圧縮機(21)用の冷凍機油の体積抵抗率よりも10倍以上大きい、請求項8〜10のいずれかに記載の空気調和装置(101)。
  12. 前記新設圧縮機(121)のモータ(121b)を制御するインバータ装置(128)をさらに備えており、
    前記電流打消装置(128c)は、前記インバータ装置から前記モータに出力される電圧に起因する高周波漏れ電流を打ち消すために設けられている、
    請求項8〜11のいずれかに記載の空気調和装置(101)。
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