JP2004236187A - ヘッドマウントディスプレイ装置 - Google Patents

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JP2004236187A
JP2004236187A JP2003024742A JP2003024742A JP2004236187A JP 2004236187 A JP2004236187 A JP 2004236187A JP 2003024742 A JP2003024742 A JP 2003024742A JP 2003024742 A JP2003024742 A JP 2003024742A JP 2004236187 A JP2004236187 A JP 2004236187A
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Masaki Otsuki
正樹 大槻
Nobuyuki Miyake
信行 三宅
Shigeru Kato
茂 加藤
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Abstract

【課題】使用状況に合わせて警告または使用の制限を行うことができるヘッドマウントディスプレイ装置を提供すること。
【解決手段】ユーザの頭部に係止する装着部と、装着部に対して位置調整可能に設けられ、ユーザの視野に画像を表示する表示部と、ユーザの眼疲労度を測定して眼疲労を検出する眼疲労度測定部と、眼疲労度測定部によりユーザの眼疲労を検出すると、眼疲労があることをユーザに通知する通知部とを備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザの頭部に装着して、ユーザの視野に画像を表示するヘッドマウントディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりユーザの頭部に装着して、ユーザの視野に画像などを表示するヘッドマウントディスプレイ装置が知られている。このようなヘッドマントディスプレイ装置は光学的に画像を拡大して、眼に対して表示するため、ユーザが表示を長時間見続けることにより、眼疲労や視力の低下などが懸念される。そのため、ユーザの眼に疲労が見られる場合には使用しないことが大切であり、画像表示開始に関する基準時刻からの経過時間を使用時間とし、所定の使用時間が過ぎるとユーザに警告を与えるものがある(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−65997号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したヘッドマウントディスプレイ装置では、画像表示を開始した時刻を基準時刻として使用時間を測定するため、ユーザが表示されている画像を見続けていない場合でも警告を行ってしまうことがあった。また、使用時間と疲労度の関係は個人差があり、使用状況によっても異なるため、適切な警告を行うことができない場合があった。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、使用状況に合わせて警告または使用の制限を行うことができるヘッドマウントディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ装置は、ユーザの頭部に係止する装着部と、前記装着部に対して位置調整可能に設けられ、前記ユーザの視野に画像を表示する表示部と、前記ユーザの眼疲労度を測定して眼疲労を検出する眼疲労度測定部と、前記眼疲労度測定部により前記ユーザの眼疲労を検出すると、眼疲労があることを前記ユーザに通知する通知部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイ装置は、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、前記眼疲労度測定部は、まぶたの動きを測定することで前記ユーザの眼疲労を検出することを特徴とする。
請求項3に記載のヘッドマウントディスプレイ装置は、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、前記眼疲労度測定部は、涙液量を測定し、前記涙液量が所定の量より少ない場合に、前記ユーザの眼疲労を検出することを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載のヘッドマウントディスプレイ装置は、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、前記眼疲労度測定部は、涙液層で発生する干渉像を調べることにより眼疲労度を測定し、前記干渉像の変化量が所定の量より少ない場合に、前記ユーザの眼疲労を検出することを特徴とする。
請求項5に記載のヘッドマウントディスプレイ装置は、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、前記眼疲労度測定部は、眼の充血具合を測定し、前記充血具合が所定の状態より強い場合に、前記ユーザの眼疲労を検出することを特徴とする。
【0009】
請求項6に記載のヘッドマウントディスプレイ装置は、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、前記眼疲労度測定部は、前記ユーザの視野を前記表示部が遮っている時間を測定し、前記表示部が遮っている時間が所定の時間より長い場合に、前記ユーザの眼疲労を検出することを特徴とする。
請求項7に記載のヘッドマウントディスプレイ装置は、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、前記眼疲労度測定部は、眼が前記画像を観察している時間を測定し、前記画像を観察している時間が所定の時間より長い場合に、前記ユーザの眼疲労を検出することを特徴とする。
【0010】
請求項8に記載のヘッドマウントディスプレイ装置は、請求項7に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、前記眼疲労度測定部は、前記ユーザの視線方向検出を行い、視線が前記表示部を向いたと検出されると、前記画像を観察している時間の測定を開始することを特徴とする。
請求項9に記載のヘッドマウントディスプレイ装置は、請求項7に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、前記眼疲労度測定部は、前記ユーザの視線方向検出を行い、視線が前記表示部を向いたと検出される時間の累積を得ることにより、前記画像を観察している時間を測定することを特徴とする。
【0011】
請求項10に記載のヘッドマウントディスプレイ装置は、請求項6または請求項7に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、前記所定の時間は、前記ヘッドマウントディスプレイ装置の使用時間と眼疲労度との関係を求める予備測定により得られる時間またはユーザにより設定される時間に変更可能であることを特徴とする。
【0012】
請求項11に記載のヘッドマウントディスプレイ装置は、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、前記通知部は、画像情報と音声情報との少なくとも一方を用いて前記通知を行うことを特徴とする。
【0013】
請求項12に記載のヘッドマウントディスプレイ装置は、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、前記通知部は、外景を前記ユーザの視野に提示することにより前記通知を行うことを特徴とする。
請求項13に記載のヘッドマウントディスプレイ装置は、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、前記表示部は、前記ユーザの左右いずれかの視野に選択的に前記画像を表示し、前記通知部は、前記画像を表示する前記視野を換えることにより前記通知を行うことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態のヘッドマウントディスプレイ装置の外観を示す図である。 ヘッドマウントディスプレイ装置1は、図1に示すように、ヘッドマウントディスプレイ装置1をユーザの頭部に装着するための湾曲したバンド2、バンド2の両端に固定された右スピーカー3および左スピーカー4を備える。右スピーカー3および左スピーカー4は、バンド2の湾曲しようとする付勢力によってユーザの両耳に当接する。また、ヘッドマウントディスプレイ装置1は、バンド2の両端から伸縮自在な右アーム5および左アーム6を備え、右アーム5の端には右表示部7、左アーム6の端には左表示部8を備える。右アーム5および左アーム6は、ユーザ操作または自動で伸縮自在であり、伸縮することにより右表示部7および左表示部8の位置を調整可能である。また、右表示部7および左表示部8は、それぞれ、不図示の表示デバイスおよび接眼レンズを備え、ユーザの視野に画像を表示する。
【0015】
図2は、本実施形態のヘッドマウントディスプレイ装置1の機能ブロック図である。
ヘッドマウントディスプレイ装置1は、図2に示すように、制御部9、右スピーカー3、左スピーカー4、右表示部7、左表示部8を備えるとともに、外部の再生装置などとのインタフェースを取る外部インタフェース部10を備える。制御部9の出力は、右スピーカー3、左スピーカー4、右表示部7、左表示部8に供給され、制御部9と外部インタフェース部10とは相互に接続される。また、ヘッドマウントディスプレイ装置1は、後述する眼疲労度測定を行う右眼疲労度測定部11および左眼疲労度測定部12をそれぞれ備え、右眼疲労度測定部11および左眼疲労度測定部12は、制御部9と相互に接続される。
【0016】
なお、バンド2、右アーム5、左アーム6は、請求項の「装着部」に対応し、右表示部7、左表示部8、制御部9は請求項の「表示部」に対応する。また、制御部9、右眼疲労度測定部11、左眼疲労度測定部12は、請求項の「眼疲労度測定部」に対応し、右スピーカー3、左スピーカー4、右表示部7、左表示部8、制御部9は請求項の「通知部」に対応する。
【0017】
以上説明した構成のヘッドマウントディスプレイ装置1における制御部9の動作の大まかな流れについて、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、以下では、ユーザが、ヘッドマウントディスプレイ装置1を用いて画像情報および音声情報を再生する場合の制御部9の動作について説明する。また、左右で同様の動作を行うため、左眼側についてのみ図示および説明を行う。
【0018】
ステップS1において、制御部9は、左眼疲労度測定部12を介してユーザの左眼の眼疲労度測定を行う。
ステップS2において、制御部9は、眼疲労があるか否かを判定する。制御部9は、ステップS1で測定した眼疲労度を所定の基準値と比較し、眼疲労があると判定した場合にはステップS3に進み、眼疲労がないと判定した場合にはステップS1に戻り、眼疲労があると判定されるまでステップS1〜ステップS2の動作を繰り返す。なお、前述した基準値は、制御部9内に予め定められている。また、眼疲労度測定を繰り返す間隔はタイマなどを用いて決められるようにしても良い。
【0019】
ステップS3において、制御部9は、ユーザに、眼疲労があることを通知する。そして、制御部9は、一連の動作を終了する。
以下、本発明の特徴である眼疲労度測定および眼疲労の検出の具体的な内容と、通知の具体的な内容について図4〜図14を参照して説明する。
〈眼疲労度測定および眼疲労の検出について〉
(1)まぶたの動き
一般に人は眼が疲れてくると、瞬きにおけるまぶたの動きが遅くなる、または、まぶたを閉じている時間が長くなる傾向がある。そこで左眼疲労度測定部12は、図4に示すように、左表示部8近傍に、眼を照明する光源13と、その反射光を受光する受光センサ14を備え、反射光量の変化量(図5Aの傾きに相当する)を調べる。制御部9は、反射光量の変化量が所定の変化量(基準値)よりも小さい場合には、まぶたの動きが遅いので、眼疲労があるとする。あるいは、より簡単に測定を行うために、反射光量がある閾値より低い時間(図5Bに相当する)を求め、その時間が所定の時間(基準値)より長い場合に眼疲労があるとしても良い。
【0020】
(2)涙液量
一般に人は眼が疲れてくると眼が乾く傾向がある。そこで、左眼疲労度測定部12は、図6に示すように、左表示部8近傍に、光源15、投影レンズ16、偏光板17からなる投光部18と、偏光板19、集光レンズ20、光電変換素子21からなる受光部22とを備え、光源15からの平行光線を眼の前眼部の涙液貯蔵部23に投影し、その反射光量を測定する。測定された反射光量は涙液貯蔵部23にたまる涙液の量と比例関係にあるので、左眼疲労度測定部12は、反射光量に基づいて涙液量を求める。制御部9は、涙液量が所定の値(基準値)より小さい場合には、眼が乾いているので、眼疲労があるとする。なお、涙液量を測定する具体的な方法は、特開2000−287928号公報に開示されている方法などを用いて同様に行うことができるため、詳細な説明は省略する。
【0021】
(3)涙液層で発生する干渉像
(2)と同様に眼の乾き具合を知るため、左眼疲労度測定部12は、図7に示すように、左表示部8近傍に、光源24とハーフミラー25とCCD26とを備え、涙液最表層の脂質層の表面および裏面による反射の干渉像を観察する。そして、左眼疲労度測定部12は、時間をおいて観察した像の差分から変化量を求める。干渉像は、眼が乾いていない場合は流動的に移動するが、乾くと動きが鈍くなるので、制御部9は、変化量が所定の量(基準値)より少ない場合には、眼が乾いているので、眼疲労があるとする。なお、具体的な方法は、特開平7−136120号公報に開示されている方法などを用いて同様に行うことができるため、詳細な説明は省略する。
【0022】
(4)眼の充血具合
一般に人は眼が疲れてくると眼が充血する傾向がある。そこで、左眼疲労度測定部12は、図8に示すように、左表示部8近傍に、光源27とハーフミラー28とCCD29とを備え、眼の白目の部分を撮影し、その部分の色を判断する。眼が充血すると白でない部分が増える。そのため、制御部9は、白でない部分の割合が所定の割合(基準値)よりも大きい場合には、眼の充血具合が強いので、眼疲労があるとする。あるいは、白目の平均的な色を見ることで充血具合を測定するようにしても良い。この場合は、CCD29は、色を見るだけであるのでカラーの光電変換素子でも良い。
【0023】
(5)ユーザの視野を表示部が遮っている時間
一般に人は視野を遮られていると眼が疲れる傾向がある。そこで、左眼疲労度測定部12は、図9Aに示すように、バンド2の端部にアーム状態検出センサ30を備え、さらに、不図示のタイマを備える。そして、左眼疲労度測定部12は、アーム状態検出センサ30が、左アーム6が縮んでいる状態(図9Bの状態)から左アーム6が伸びた状態(図9Aの状態)、すなわち左眼の視野を左表示部8が遮る状態に変化したことを検出すると、前述したタイマによる時間の測定を開始する。そして、制御部9は、測定した時間が所定の時間(基準値)より長い場合、眼疲労があるとする。
【0024】
(6)眼が画像を観察している時間
一般に人は画像を連続して観察すると眼が疲れる傾向がある。そこで、左眼疲労度測定部12は、図10に示すように、左表示部8近傍に、視線検出センサ31を備え、さらに、不図示のタイマを備える。そして、左眼疲労度測定部12は、視線が左表示部8を向いたと検出されると、前述したタイマによる時間の測定を開始する。そして、視線が左表示部8を向いたと検出される時間を累積する。制御部9は、累積した時間が所定の時間(基準値)より長い場合、眼疲労があるとする。すなわち、視線が表示部を向いていない時間は測定されず、実際にユーザが画像を見ていた時間のみが測定される。
【0025】
制御部9は、使用状況に合わせて、右眼疲労度測定部11および左眼疲労度測定部12の少なくとも一方を介して、上述した6種類のうち、少なくとも1つを実行してユーザの眼疲労度測定を行う。
また、制御部9は、2つ以上を組み合わせて眼疲労度測定を行っても良い。例えば、(2)の眼の涙液量と(6)の眼が画像を観察している時間との両方を測定し、いずれかの測定により眼疲労があると検出されるまで測定を繰り返すようにしても良い。
【0026】
また、眼疲労度測定としていずれを行うか、基準値をどの程度にするかをユーザ操作に応じて変更可能にしても良い。さらに、眼疲労度測定部による予備測定を行って基準値を求めるようにしても良いし、以前に使用した際の眼疲労度測定部による測定結果に基づいて基準値を求めるようにしても良い。
〈通知について〉
(1)画像情報と音声情報との少なくとも一方を用いた通知
制御部9は、画像情報と音声情報との少なくとも一方を用いて、ユーザに、眼疲労があることを通知する。画像情報には文字情報などが含まれ、画像情報を用いる場合には、制御部9は、右表示部7と左表示部8との少なくとも一方に、予め定められた画像情報を表示する。音声情報を用いる場合には、制御部9は、右スピーカー3と左スピーカー4との少なくとも一方に、予め定められた音声情報を再生する。画像情報および音声情報の内容は、表示部に表示された画像以外を見るように促すものである。例えばヘッドマウントディスプレイ装置1を頭部から取り外す、あるいは表示部を視野からどかすように指示する内容が良い。図11に、このような場合の画像情報の表示例を示す。
【0027】
また、表示部が視野のすべてを覆っていない場合は、両方の眼で見える部分を見るように促す内容でも良い。図12Cにこのような場合の画像情報の表示例を示す。図12Aおよび図12Bに示すように、表示部の下方の隙間からは表示部に表示された画像以外を見ることができる。また、図12Cに示すように画像情報として矢印を表示することにより、ユーザにわかりやすく通知することができる。
【0028】
また、一般に、眼が疲労している場合と疲労していない場合とでは視度が異なるため、視度調整を促す通知をしても良い。
また、左右どちらかの眼でのみ画像を見ている場合には、観察眼を換えるよう促す内容でも良い。
また、音声情報として警告音を用い、ユーザに通知するようにしても良い。警告音を発することにより、ユーザに観察を中止するよう促すことができる。
【0029】
(2)外景をユーザに提示することによる通知
制御部9は、外景をユーザに提示することにより、眼疲労があることを通知する。左表示部8は、左アーム6を伸縮することにより位置調整可能であるので、制御部9は、左表示部8を、画像を観察の位置(図13Aの状態)から、ユーザの視線を遮らない位置(図13Bの状態)に位置調整する。なお、移動先は視線を遮らないが視野に入っている場合と、視野に入っていない場合とが考えられる。前者は画像および外景の両方が見られるため安心感があるのに対し、後者は不要な画像が見えないため邪魔にならないというメリットがある。
【0030】
(3)画像を表示する視野を換えることによる通知
この通知は、左右どちらかの眼でのみ画像を観察している場合に有効である。制御部9は、画像を表示する視野を換えることにより、ユーザに、眼疲労があることを通知する。すなわち、片方の表示部にのみ画像が表示されている場合には、制御部9は、その画像表示を中止し、もう一方の表示部に画像を表示する。また、図14に示すように、左アーム6のみが伸びて、左表示部8に画像が表示されている場合には、制御部9は、右アーム5を伸ばして、右表示部7に画像を表示し、元々伸びていた左アーム6を縮めて、左表示部8を視野からはずれる位置まで位置調整する。このような動作を行うことにより、画像を表示する視野を換えることができる。
【0031】
(4)画像表示の中止による通知
制御部9は、表示部に対する画像の表示を中止することにより、ユーザに、眼疲労があることを通知する。
なお、制御部9は、上述した4種類のうち、少なくとも1つを実行してユーザに対する通知を行う。また、2つ以上を組み合わせて通知を行っても良い。例えば、(1)の画像情報と音声情報との少なくとも一方を用いた通知を行った後に(4)の画像表示の中止による通知を行えば、急に画像表示が中止になってユーザが戸惑うこともない。
【0032】
また、どのように通知を行うかをユーザ操作に応じて変更可能にしても良い。
また、上述した(1)から(4)の通知を行う前に、再生中の画像情報および音声情報は一時停止しておくと良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザの眼疲労度を測定し、眼疲労を検出すると、ユーザに眼疲労があることを通知する。そのため、使用状況に合わせて、警告または使用の制限を行うことができる。
【0033】
また、本実施形態によれば、まぶたの動きを測定することで眼疲労を検出する。そのため、使用状況やユーザに応じて眼疲労を検出し、適切な時機に通知を行うことができる。
また、本実施形態によれば、涙液量を測定して、眼疲労を検出する。そのため、使用状況やユーザに応じて眼疲労を検出し、適切な時機に通知を行うことができる。
【0034】
また、本実施形態によれば、涙液層で発生する干渉像を調べて、眼疲労を検出する。そのため、使用状況やユーザに応じて眼疲労を検出し、適切な時機に通知を行うことができる。
また、本実施形態によれば、眼の充血具合を測定して、眼疲労を検出する。そのため、使用状況やユーザに応じて眼疲労を検出し、適切な時機に通知を行うことができる。
【0035】
また、本実施形態によれば、ユーザの視野を表示部が遮っている時間を測定して、眼疲労を検出する。そのため、使用状況やユーザに応じて眼疲労を検出し、適切な時機に通知を行うことができる。
また、本実施形態によれば、眼が画像を観察している時間を測定して、眼疲労を検出する。そのため、使用状況やユーザに応じて眼疲労を検出し、適切な時機に通知を行うことができる。
【0036】
また、本実施形態によれば、眼が画像を観察している時間を測定する際に、眼の視線方向検出を行い、視線が表示部を向いたと検出されると、時間の測定を開始する。そのため、画像表示を開始した時刻ではなく、実際にユーザが画像を観察しはじめた時刻から時間を測定することができるので、より使用状況に即した眼疲労度の測定を行うことができる。
【0037】
また、本実施形態によれば、眼が画像を観察している時間を測定する際に、眼の視線方向検出を行い、視線が表示部を向いたと検出される時間の累積を得ることにより、時間を測定する。そのため、画像表示が行われていてもユーザが表示を見ていない時間(例えば、眠っている時間など)は、累積されず、ユーザが実際に表示部を見ていた時間を測定することができるので、より使用状況に即した眼疲労度の測定を行うことができる。
【0038】
また、本実施形態によれば、時間を測定することにより眼疲労度を測定する場合に、基準となる時間は、ユーザにより設定される時間またはヘッドマウントディスプレイ装置1の使用時間と眼疲労度との関係を求める予備測定により得られる時間に変更可能である。そのため、個人差のあるそれぞれのユーザに、より合った測定を行うことができる。
【0039】
また、本実施形態によれば、画像情報と音声情報との少なくとも一方を用いて、眼疲労があることをユーザに通知する。そのため、ユーザが表示部に表示された画像を観察することに集中していたとしても、簡単且つ確実に警告を行うことができる。
また、本実施形態によれば、外景をユーザの視野に提示することにより、眼疲労があることをユーザに通知する。そのため、ユーザによる使用を制限し、外景を観察して眼を休めさせることができる。また、外景を表示するために余分な光学系を必要としないので、小型化を実現することができる。
【0040】
また、本実施形態によれば、左右のいずれかの視野に選択的に画像が表示されている場合には、画像を表示する視野を換えることにより、眼疲労があることをユーザに通知する。そのため、ユーザによる使用を制限して疲れた眼を休ませ、もう一方の眼で表示部を観察させることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、使用状況に合わせて警告または使用の制限を行えるヘッドマウントディスプレイ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のヘッドマウントディスプレイ装置の外観を示す図である。
【図2】本実施形態のヘッドマウントディスプレイ装置の機能ブロック図である。
【図3】本実施形態における制御部の動作を示すフローチャートである。
【図4】眼疲労度測定部の構成の例を示す図である。
【図5】反射光量の変化を表すグラフである。
【図6】眼疲労度測定部の構成の例を示す図である。
【図7】眼疲労度測定部の構成の例を示す図である。
【図8】眼疲労度測定部の構成の例を示す図である。
【図9】眼疲労度測定部の構成の例を示す図である。
【図10】眼疲労度測定部の構成の例を示す図である。
【図11】通知の例を示す図である。
【図12】通知の例を示す図である。
【図13】通知の例を示す図である。
【図14】通知の例を示す図である。
【符号の説明】
1 ヘッドマウントディスプレイ装置
2 バンド
3 右スピーカー
4 左スピーカー
5 右アーム
6 左アーム
7 右表示部
8 左表示部
9 制御部
10 外部インタフェース部
11 右眼疲労度測定部
12 左眼疲労度測定部
13,15,24,27 光源
14 受光センサ
16 投影レンズ
17,19 偏光板
18 投光部
20 集光レンズ
21 光電変換素子
22 受光部
23 涙液貯蔵部
25,28 ハーフミラー
26,29 CCD
30 アーム状態検出センサ
31 視線検出センサ

Claims (13)

  1. ユーザの頭部に係止する装着部と、
    前記装着部に対して位置調整可能に設けられ、前記ユーザの視野に画像を表示する表示部と、
    前記ユーザの眼疲労度を測定して眼疲労を検出する眼疲労度測定部と、
    前記眼疲労度測定部により前記ユーザの眼疲労を検出すると、眼疲労があることを前記ユーザに通知する通知部と
    を備えたことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ装置。
  2. 請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、
    前記眼疲労度測定部は、まぶたの動きを測定することで前記ユーザの眼疲労を検出する
    ことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ装置。
  3. 請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、
    前記眼疲労度測定部は、涙液量を測定し、前記涙液量が所定の量より少ない場合に、前記ユーザの眼疲労を検出する
    ことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ装置。
  4. 請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、
    前記眼疲労度測定部は、涙液層で発生する干渉像を調べることにより眼疲労度を測定し、前記干渉像の変化量が所定の量より少ない場合に、前記ユーザの眼疲労を検出する
    ことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ装置。
  5. 請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、
    前記眼疲労度測定部は、眼の充血具合を測定し、前記充血具合が所定の状態より強い場合に、前記ユーザの眼疲労を検出する
    ことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ装置。
  6. 請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、
    前記眼疲労度測定部は、前記ユーザの視野を前記表示部が遮っている時間を測定し、前記表示部が遮っている時間が所定の時間より長い場合に、前記ユーザの眼疲労を検出する
    ことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ装置。
  7. 請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、
    前記眼疲労度測定部は、眼が前記画像を観察している時間を測定し、前記画像を観察している時間が所定の時間より長い場合に、前記ユーザの眼疲労を検出する
    ことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ装置。
  8. 請求項7に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、
    前記眼疲労度測定部は、前記ユーザの視線方向検出を行い、視線が前記表示部を向いたと検出されると、前記画像を観察している時間の測定を開始する
    ことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ装置。
  9. 請求項7に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、
    前記眼疲労度測定部は、前記ユーザの視線方向検出を行い、視線が前記表示部を向いたと検出される時間の累積を得ることにより、前記画像を観察している時間を測定する
    ことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ装置。
  10. 請求項6または請求項7に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、
    前記所定の時間は、前記ヘッドマウントディスプレイ装置の使用時間と眼疲労度との関係を求める予備測定により得られる時間またはユーザにより設定される時間に変更可能である
    ことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、
    前記通知部は、画像情報と音声情報との少なくとも一方を用いて前記通知を行う
    ことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ装置。
  12. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、
    前記通知部は、外景を前記ユーザの視野に提示することにより前記通知を行う
    ことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ装置。
  13. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ装置において、
    前記表示部は、前記ユーザの左右いずれかの視野に選択的に前記画像を表示し、
    前記通知部は、前記画像を表示する前記視野を換えることにより前記通知を行う
    ことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ装置。
JP2003024742A 2003-01-31 2003-01-31 ヘッドマウントディスプレイ装置 Pending JP2004236187A (ja)

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