JP2004229816A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【目的】連続予告中に演出モードが変更になった場合、変更後の演出モードに基づいて連続予告の態様を変化させる遊技機を提供する。
【構成】演出モードを記憶する演出モード記憶手段と、他の演出モードに切換える演出モード切換手段と、切換えられた演出モードに対応した遊技演出を制御する遊技演出制御手段と、表示結果が当りとなるかを判定する入賞時判定手段と、当りのときに連続予告をするかを決定する予告演出決定手段と、連続予告の演出態様を記憶する予告演出記憶手段と、連続予告実行時に、切換え後の演出モードに対応して演出態様を選択する予告演出選択手段と、選択された演出態様で連続予告をする予告演出実行手段と、を備え、連続予告中に演出モードが切換えられたとき、切換え後の演出モードに対応する演出態様を選択することで、連続予告中に演出モードが変化した場合であっても、変化後の演出モードの態様に合わせた連続予告が実行される。
【選択図】 図57

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各々が識別可能な識別情報を可変表示可能な複数の可変表示領域を有する可変表示手段を備え、予め定められている可変表示の始動条件が成立した後、可変表示の開始条件の成立にもとづいて識別情報の可変表示を開始し、当該識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機等の遊技機においては、遊技球の始動入賞に伴って可変表示装置で識別情報の可変表示を行い、その表示結果が特定表示結果となった場合に大当たりとするものが数多く提供されているが、このような遊技機においては、可変表示装置において、リーチ予告等の予告報知の演出を行うものがある。このように予告報知の演出を行う遊技機の場合、従来、演出効果を高めるために予告報知の種類に合わせて演出モードを変更するもの、例えば、予告報知の演出に関連させて可変表示装置の背景表示を変化させるもの(例えば、特許文献1)があった。
【0003】
一方、上記したような、遊技機においては、始動入賞の回数を一定回数だけ始動記憶しておき、始動記憶された回数分だけ順次識別情報の可変表示と表示結果の導出表示を繰り返し行うようになっており、大当りになると判定された始動記憶がある場合には、その始動記憶まで連続して複数回の予告演出、いわゆる連続予告を実行するものがあった。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−58822号公報(第7頁、図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した特許文献1に記載されたものの場合、連続予告中に演出モードが変更された場合に、連続予告の態様が演出モードに関連して変化するようなものではなく、即ち、連続予告中に演出モードが変更された場合、連続予告の予告演出をどのようにするかは検討されていないものであった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、連続予告中に演出モードが変更になった場合、変更後の演出モードに基づいて連続予告の態様を変化させて継続することにより、遊技の興趣を向上させる遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明においては、各々が識別可能な識別情報を可変表示可能な可変表示手段を備え、予め定められている可変表示の始動条件が成立した後、可変表示の開始条件の成立にもとづいて識別情報の可変表示を開始し、当該識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機において、遊技演出の演出モードを複数記憶する演出モード記憶手段と、所定条件の成立に基づいて現在の演出モードから前記演出モード記憶手段に記憶された複数の演出モードのうちより他の演出モードに切換える演出モード切換手段と、該演出モード切換手段によって切換えられた演出モードに対応した遊技演出を制御する遊技演出制御手段と、前記始動条件が成立したときに、当該始動条件に基づく可変表示の表示結果が前記特定表示結果となるか否かを判定する入賞時判定処理を実行する入賞時判定手段と、前記入賞時判定手段によって特定表示結果となると判定されたときに、複数回の可変表示に亘って所定の予告演出を行う連続予告を実行するか否かを決定する予告演出決定手段と、前記連続予告の演出態様を前記演出モード毎に複数記憶する予告演出記憶手段と、前記予告演出決定手段によって連続予告を実行する旨の決定がされたときに、前記演出モード切換手段によって切換えられた演出モードに対応して前記予告演出記憶手段に記憶された複数の連続予告の態様のうちからいずれかの演出態様を選択する予告演出選択手段と、前記予告演出選択手段によって選択された演出態様に基づいて前記連続予告を実行する予告演出実行手段と、を備え、前記予告演出選択手段は、前記連続予告の実行中に前記所定条件の成立に基づき前記演出モード切換手段によって演出モードの切換えが行われたとき、当該切換えられた演出モードに対応する前記予告演出記憶手段に記憶された複数の連続予告の態様のうちからいずれかの演出態様を選択することを特徴とする。このように構成することにより、連続予告の実行中に演出モードの移行条件が成立し、演出モードが変化した場合であっても、変化後の演出モードの態様に合わせた連続予告が実行されるため、全体として違和感のない統一された演出を行うことができる。
【0007】
また、請求項2の発明においては、前記演出モード切換手段によって切換えられた演出モードを記憶する切換モード記憶手段を備え、前記予告演出選択手段は、前記選択モード記憶手段に記憶された演出モードに応じて演出態様を選択することを特徴とする。このように構成することにより、予告演出の演出態様選択の元となる演出モードが、演出モード切換手段で切り換えられた後、一旦切換モード記憶手段に記憶されるため、この演出モードに応じて確実に演出態様が選択され、これにより、予告演出の演出態様を確実に演出モードに合わせることができる。
【0008】
また、請求項3の発明においては、前記可変表示の開始条件が成立したときに、当該開始条件の成立に基づいて開始される可変表示の表示結果を特定表示結果とするか否かを判定する開始前判定処理を実行する開始前判定手段を備え、該開始前判定処理と、前記入賞時判定処理とは、共通の処理モジュールにより構成されることを特徴とする。このように構成することにより、開始前判定手段と入賞時判定手段とを設けたときのプログラム量を削減することができ、コストの低減等を図ることができる。
【0009】
また、請求項4の発明においては、前記所定条件は、前記可変表示手段において特定の可変表示が実行されることが決定されたときに成立することを特徴とする。このように構成することにより、所定の態様による可変表示が開始された時点で演出モードが変更されるため、遊技者は、演出モードが変更されたことを容易に認識することができ、これにより、遊技の興趣を向上することができる。
【0010】
また、請求項5の発明においては、前記所定条件は、前記可変表示手段において所定回数の可変表示が実行されたときに成立することを特徴とする。このように構成することにより、可変表示が実行される毎に演出モードが変更され、定期的に演出態様が変化するため、遊技者は、可変表示の実行に対して期待を持つことができ、遊技に飽きることがない。
【0011】
更に、請求項6の発明においては、前記演出モード切換手段は、前記所定条件の成立に基づいて演出モードの切換えを行うときは、現在選択されている演出モードと同一の演出モードには切換えない機能を有することを特徴とする。このように構成することにより、連続して同一の演出モードが選択されることがなく、同一の演出態様による予告演出が連続して行われることがないため、変化に富んだ予告演出を実行することができ、遊技者が演出に飽きてしまうことがない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、リーチとは、導出表示した識別情報(リーチ状態の識別情報という)が大当りの識別情報(特定表示結果)の一部を構成しているときに未だ導出表示されていない識別情報(可変表示中の識別情報)については可変表示が行われていること、全てまたは一部の識別情報が大当りの識別情報の全てまたは一部を構成しながら同期して可変表示している状態である。
【0013】
具体的には、予め定められた複数の可変表示部に、予め定められた識別情報が導出表示されることで大当りとなる有効ラインが定められ、その有効ライン上の一部の可変表示部に予め定められた識別情報が導出表示されているときに未だ導出表示されていない有効ライン上の可変表示部において可変表示が行われている状態(例えば左,中,右の可変表示部のうち左,中の可変表示部には大当りの識別情報の一部となる識別情報(例えば「7」)が導出表示されている状態で右の可変表示部は未だ可変表示が行われている状態)、有効ライン上の可変表示部の全てまたは一部の識別情報が大当りの識別情報の全てまたは一部を構成しながら同期して可変表示している状態(例えば左,中,右の可変表示部の全てに可変表示が行われてどの状態が表示されても同一の識別情報が揃っている状態で変動表示が行われている状態)である。
【0014】
またリーチの際に、通常と異なる演出がランプや音で行われることがある。この演出をリーチ演出という。
【0015】
またリーチの際に、キャラクター(人物等を模した演出表示であり、識別情報とは異なるもの)を表示させたり、背景の表示態様を変化させたりすることがある。このキャラクターの表示や背景の表示態様の変化をリーチ演出表示という。
【0016】
まず、図1乃至図4を参照して実施形態に係る遊技機としての弾球遊技機1の全体の構成について説明する。弾球遊技機1は、図1及び図3に示すように、縦長な方形状に枠組み形成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる前面枠3と、該前面枠3の前面上部に開閉自在に設けられる前面開閉枠4とから構成されている。また、前面枠3に設けられる主要構成部としては、上記した前面開閉枠4、遊技盤40、上皿19、下皿27、灰皿29、操作ハンドル30、機構板100、球発射装置87がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊技球を貸し出すためのカードユニット装置31が付設されている。
【0017】
前面開閉枠4には、後述する遊技盤40の遊技領域41をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設され、該円形透視窓5の裏面から複層ガラス板が装着されている。また、前面開閉枠4の上側には、円形透視窓5の外周に沿って、遊技効果ランプとしての装飾ランプ6〜8,15,16が臨んでいる。この装飾ランプ6〜8,15,16は、遊技状態に応じて点灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り上げるものである。また、円形透視窓5の外周には、払い出すべく賞球が不足したこと(後述する球切れスイッチ115が作動したとき)を報知する球切れランプ9や、入賞球の発生に基づいて所定個数の賞球が払い出されたことを報知する賞球ランプ10(なお、賞球未払出分がある場合に報知する方式でもよい)が設けられ、更に、前面開閉枠4の上部左右に遊技の進行に応じた効果音を発生するスピーカ12a,12bが設けられている。なお、各ランプ6〜8,9,10,15,16の前方は、それぞれ透光性を有する赤色、緑色等のランプカバーで被覆されるようになっている。特に、球切れランプ9の点灯を赤色発光で行い、賞球ランプ10の点灯を緑色発光で行うことにより、遊技者に対して状況を報知するようになっている。また、スピーカ12a,12bの前面には、パンチメタル11が取り付けられてスピーカ12a,12bから発生される音声を通すようになっている。また、スピーカ12a,12bの近傍(パンチメタル11の裏面側)には、それぞれ光装飾用の遊技効果LEDとしての装飾LED37,38が前面開閉枠4に取り付けられている。
【0018】
次に、前面開閉枠4の下側に取り付けられる上皿19の構成について説明すると、上皿19は、複数の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することにより構成されている。上皿19の開放側の上方には、球抜き操作レバー21が設けられている。この球抜き操作レバー21は、左右方向に移動可能に設けられ、スプリング(図示しない)の付勢力に抗して一方向に移動させることにより、上皿19に貯留されていた遊技球を裏面側に形成される球抜き路(図示しない)を流下させて下皿27に誘導するものである。
【0019】
上記した上皿19について、さらに詳細に説明すると、上皿19は、その上流側に形成される賞球払出口20から払い出された賞球を一旦貯留した後、発射位置に遊技球を供給するものである。また、上皿19には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユニット装置31を介して遊技球を借り受ける際に操作する操作部が設けられている。この操作部は、球貸スイッチ24と返却スイッチ25(共に図4に符号のみを記載)と表示LED(図示しない)が実装される残高表示基板23(図4に符号のみを記載)からなり、該残高表示基板23が上皿19の上面に臨むように設けられている。また、上皿19の開放側には、前面開閉枠4を前面枠3に対して施錠し且つ前面枠3を外枠2に対して施錠する施錠装置(図示しない)を操作するためのシリンダー錠26が臨んでいる。
【0020】
また、前面枠3の下部に取り付けられる下皿27は、前記上皿19から溢れた賞球であって余剰球通路(図示しない)を介して接続樋93(図3参照)から排出される余剰の賞球を貯留するものであり、その下皿27の前面壁には、球抜き操作レバー28がスライド可能に取り付けられるようになっている。この球抜き操作レバー28を操作することにより、下皿27に貯留されていた賞球を下方に球抜きして持ち運び可能な球箱に移し替えることができる。また、下皿27の左側には、灰皿29が設けられ、右側には、操作ハンドル30が設けられている。操作ハンドル30は、図3に示す球発射装置87の発射装置電動機88(ステッピングモータ)の駆動を一時的に停止させるための単発発射スイッチ91及び遊技者が操作ハンドル30を触れていることを検知するタッチセンサ(図示しない)を内蔵していると共に、弾発力を調節する指掛け部32(図1参照)を備えるものである。
【0021】
一方、弾球遊技機1の背面には、図3に示すように、入賞球の発生に基づいて所定個数の賞球を払い出すための各種の機構を装備した機構板100が設けられると共に、前記操作ハンドル30に対応する裏面には、発射装置電動機88及び打球槌(図示しない)を有する球発射装置87が固着され、その球発射装置87の側方には、機構板100の余剰球通路から流下してきた遊技球を前記下皿27に誘導する接続樋93が固着されている。上記した構成のうち、球発射装置87には、発射制御基板90が付設されており、この発射制御基板90によって球発射装置87が駆動制御されるようになっている。
【0022】
以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のうち、遊技盤40と、機構板100の詳細な構成について順次説明する。
【0023】
まず、主に図2を参照して遊技盤40について説明する。遊技盤40は、前面枠3の裏面側に一体的に形成される遊技盤収納枠部(図示しない)に収容固定されるべく、ほぼ正方形状の合板(図示しない)により形成され、その表面には、円形うず巻き状に誘導レール42が取り付けられ、該誘導レール42の内側が遊技領域41とされて発射された打球が落下するものである。遊技領域41には、図示の場合、可変表示装置44、特別可変入賞球装置48、入賞口としての普通可変入賞球装置58、通過球検出器61bを内蔵する通過口61a等が設けられると共に、単に打球を入賞とする入賞口、打球の流下方向,速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領域41の最下方には、いずれの入賞装置にも入賞しない打球が取り込まれるアウト口69が設けられている。
【0024】
遊技領域41の構成をその遊技動作に従ってより詳細に説明すると、可変表示装置44の下方に普通可変入賞球装置58が設けられ、この普通可変入賞球装置58の両側方には、それぞれ通過球検出器61bを内蔵する通過口61aが設けられている。この通過球検出器61bは、遊技領域41を落下する打球の通過を検出すると、その検出信号に基づいて特別可変入賞球装置48の右側方に設けられる上下一対のLEDからなる普通図柄表示器63を可変表示(点灯移動)して表示結果を導出する(上下いずれか一方のLEDのみを点灯表示する)。しかして、普通図柄表示器63の表示結果が予め定められた当りLEDの点灯(図示の場合は、上方のLED)である場合に、普通可変入賞球装置58が所定時間開放される。なお、普通図柄表示器63の可変時間は、後述する非特別遊技状態のときに相対的に長く(例えば、30秒)、後述する特別遊技状態のときに相対的に短く(例えば、3〜5秒)設定されている。また、可変表示装置44の表示領域下部には、特別図柄の可変動作中に後述する始動球検出器60によって検出された球数を記憶表示する特別図柄始動記憶表示部46(最高4個まで記憶表示する)が表示される。なお、表示領域下部に表示される特別図柄始動記憶表示部46においては、始動記憶数の上限値を一定の4個としているが、これに限らず、予め定めた所定条件の成立に伴って始動記憶数の上限値を変更可能(例えば、確変大当りした場合には、20個に増加する等)に構成してもよい。また、特別図柄始動記憶表示部46を構成する点灯部のうち消灯状態のものは輪郭「○」を表示するようにしてもいいし、輪郭「○」も何も表示しないようにしてもよい。
【0025】
普通可変入賞球装置58は、遊技領域41のほぼ中央に配置される可変表示装置44と遊技領域41の前記アウト口69の上部に配置される特別可変入賞球装置48との間に配置され、ソレノイド59(図4に符号のみを記載)によって開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞球装置である。そして、普通可変入賞球装置58には、始動球検出器60が内蔵され、開放中又は閉成中に受け入れた入賞球を検出するようになっている。しかして、打球が始動球検出器60によって検出されると可変表示装置44が可変表示を開始する。なお、普通可変入賞球装置58の開放時間は、非特別遊技状態のときに相対的に短く(例えば、0.5秒)、特別遊技状態のときに相対的に長く(例えば、2秒)設定されている。また、普通可変入賞球装置58が開放していない場合でも打球を受け入れるようになっている。
【0026】
可変表示装置44は、図2に示すように、識別情報(なお、本文中において、識別情報を図柄あるいは特別図柄ともいう)を可変表示する画像表示部160を有した液晶タイプの表示器であり、この画像表示部160は、左・中・右の3つの表示領域に識別情報を表示するものである。この画像表示部160の前方外周には、横長形状の窓開口が開設された装飾部材161が設けられる。この装飾部材161の外周には、装飾部材161を遊技盤40に取り付けるための取付穴164が穿設されている。そして、可変表示装置44の変動停止時における図柄の組合せが予め定めた大当り図柄の組合せ(例えば、同一の図柄が当りラインのいずれかに揃った場合)である特定表示結果となった場合に特定遊技状態となり、特別可変入賞球装置48を次に説明する所定の態様で開閉駆動するものである。ただし、特定表示結果の一部は、特別表示結果として設定され、この特別表示結果で特定遊技状態となったときには、その特定遊技状態終了後における前記普通図柄表示器63における当り(当りLEDの点灯)の出現確率や可変表示装置44における大当り図柄の出現確率が高くなる遊技者に有利な特別遊技状態となるように設定されている。これに対し、特別表示結果以外の特定表示結果は、特別遊技状態よりも遊技者に不利な非特別遊技状態となる非特別表示結果として設定されている。なお、可変表示装置44に大当り図柄が表示される際に、一旦仮表示結果(仮当り図柄の組み合わせ)を表示し、再可変表示させて表示結果(確定当り図柄の組み合わせ)を表示することが、一定の確率で行われる。この際、仮表示結果が特別遊技状態とはならない識別情報(非確変図柄)の組合せであっても表示結果において特別遊技状態となる識別情報(確変図柄)の組み合わせに昇格することがあり、これを成り上がりといい、非確変図柄の組み合わせから確変図柄の組み合わせに昇格する確率を成り上がり率という。
【0027】
また、可変表示装置44の近傍には、前述したような普通図柄記憶LED64に加えて、画像表示部160の外周部分を光装飾する飾りLED45(図4に符号のみを記載)と、可変表示装置44の可変動作中に前記始動球検出器60によって検出された球数を記憶表示する特別図柄始動記憶表示LED46(最高4個まで記憶表示する)と、が設けられている。なお、可変表示装置44は、液晶タイプのものに限らず、CRT,ドットマトリクス,LED,7セグメント,ドラム等により構成されるものであっても良い。
【0028】
特定遊技状態となったときに駆動制御される特別可変入賞球装置48は、ソレノイド50(図4に符号のみを記載)によって開閉駆動される開閉板49を有し、その開閉板49に受け入れられた打球を検出する入賞個数検出器52が設けられている。また、特別可変入賞球装置48内(開閉板49の内側)には、打球の検出(V入賞検出)に伴って特定遊技状態の継続権を成立させる特定球検出器51が設けられており、該特定球検出器51の上方には、一旦V入賞検出があると次に開閉板49を開放するまでは打球が特定球検出器51を通過しないようにするVシャッター53が設けられている。このVシャッター53は、ソレノイド43(図4に符号のみを記載)によって開閉駆動が行われる。なお、Vシャッターの他の例として、例えば、左右に並んだV入賞口と通常の入賞口の前面側に掛け渡されるシーソー状の可動部材により構成されるものがある。この可動部材の中心には、支点が設けられると共に、その一端には、ソレノイドが接続され、このソレノイドが駆動することにより、可動部材の両端が支点を中心に上下動するものである。このようなVシャッターの動作は、ソレノイドがOFFした状態では、可動部材のV入賞口側が下降してV入賞に遊技球が入賞し得る状態となる。この状態でV入賞口に遊技球が入賞すると、ソレノイドがONして可動部材のV入賞口側が上昇し、可動部材がV入賞口の前面側に位置して遮り、遊技球が入賞し難くなる。一方、可動部材の通常の入賞口側が下降して通常の入賞口へ遊技球の入賞がし易くなるというものである。
【0029】
しかして、特定遊技状態となった場合には、一定時間(例えば、28秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定個数(例えば、10個)の入賞球が入賞するまで開閉板49を開放(以下、この開放を開放サイクルという)し、その開放サイクル中に受け入れられた打球が特定球検出器51によって検出されたときに継続権が成立して、再度上記した開放サイクルが実行され、各開放サイクルにおいて継続権が成立していることを条件に所定回数(例えば、最高16回)の開放サイクルを繰り返すことができるようになっている。
【0030】
以上説明した本実施形態において、打球が入賞する入賞口及び入賞装置には、入賞球を検出するための信号が導出される入賞球検出器51,52,55a,55b,65a,65bがすべて設けられている。これは、これらの検出信号に基づいて所定個数の賞球を払い出すために使用されるものである。しかして、これらの入賞球検出器51,52,55a,55b,65a,65bは、図4に示すように、遊技を統括的に制御する主基板151(遊技制御手段,入賞時判定手段)に接続されている。
【0031】
遊技盤40の遊技領域41には、上記したようにスイッチやソレノイド、あるいは飾りランプや飾りLED等の電気的部品が多数設けられるが、これらは、主基板151や表示制御基板75に接続されるようになっている。即ち、図4に示すように、遊技盤40に設けられる各スイッチ51,52,55a,55b,65a,65b,61b及び各ソレノイド43,50,59は、主基板151に接続され、遊技盤40に設けられる飾りランプ56,67a(共に図4に遊技効果ランプとして符号のみを記載)、遊技盤40に設けられる飾りLED45(図4に遊技効果LEDとして記載)、特別図柄始動記憶LED46、普通図柄始動記憶LED64は、表示制御基板75に接続されている。
【0032】
一方、遊技盤40の裏面には、図3に示すように、前記可変表示装置44の裏面が突出して設けられている。この可変表示装置44の裏面部分には、識別情報の可変表示を含む演出制御を実行する表示制御基板75(演出モード記憶手段,演出モード切換手段,遊技演出制御手段,予告演出実行手段,予告演出記憶手段,予告演出選択手段,選択モード記憶手段,開始前判定手段)が表示制御基板カバー74に被覆されて取り付けられている。表示制御基板75は、可変表示装置44の可変表示動作を主基板151からの情報信号の種類に応じて駆動制御するものである。
【0033】
また、上記した可変表示装置44裏面の周囲には、カバー体70が取り付けられ、このカバー体70に連通するようにその下部に入賞球誘導カバー体71が取り付けられている。カバー体70には、その中央に前記可変表示装置44が挿入される窓孔72が形成されると共に、情報端子基板78が取り付けられている。なお、カバー体70は、窓孔72の外周部分に穿設された取付穴(図示しない)が遊技盤40の裏面にビス止めされることで取り付けられる。情報端子基板78は、弾球遊技機1の営業管理上必要な遊技情報(例えば、特定遊技状態中である旨を報知する大当り1情報、特別表示結果で特定遊技状態となり、その特定遊技状態中及びその大当りによる確率変動中である旨を報知する大当り2情報(特定遊技状態中と確率変動中に出力され続ける信号)、特別表示結果による特定遊技状態終了後の確率変動中である旨を報知する確率変動情報、始動球検出器をONした打球の数を報知する始動口情報、可変表示装置44の可変動作回数を報知する図柄確定回数1情報、普通可変表示装置の可変動作回数を報知する図柄確定回数2情報、及び普通可変入賞球装置58の開閉回数を報知する役物回数情報)を遊技場に設置される管理コンピュータに出力するための外部接続端子を有し、これらの情報が主基板151から与えられるようになっている。
【0034】
また、入賞球誘導カバー体71の後面側には、効果音制御基板82を収容する制御基板ボックス79が取り付けられている。効果音制御基板82は、前記スピーカ12a,12bを駆動制御するものであり、主基板151からの情報信号に応じて遊技内容に対応した効果音を発生させるものである。また、効果音制御基板82には、音量を切り替える音量スイッチ83(図4に符号のみを記載)が設けられている。
【0035】
次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機構板100の構成について図3を参照して説明する。図3において、機構板100は、遊技球を貯留する貯留タンク105と該貯留タンク105に貯留された賞球を下流側に整列しながら誘導する球整列レール部材108及びカーブレール部材111と、カーブレール部材111からの遊技球を誘導する球通路114と、入賞に基づく賞球を払い出す球払出装置116と、主として遊技盤40に打ち込まれた入賞球を含む打球を処理する処理機構と、が機構板主体101上に設けられる。球整列レール部材108の下流側上部には、外部との信号線が接続される外部接続端子を有する情報端子基板132が設けられる。情報端子基板132に設けられる外部接続端子133からは、外部(例えば、管理コンピュータ)へ貯留タンク105にて遊技球が不足している旨の球切れ情報と貸球情報と賞球情報とが出力される。
【0036】
また、カーブレール部材111の下流側には、垂直状に球通路部材が設けられる。具体的には、左右2列の球通路114から球通路部材が構成され、該2列の球通路114には、それぞれ球切れスイッチ115が通路に臨むように設けられている。この球切れスイッチ115は、図4に示すように、主基板151に接続され、球切れスイッチ115が遊技球を検出しなくなったときには、球払出装置116の作動を停止して遊技球の払出を不能動化させるようになっている。球払出装置116は、ほぼ直方体形状をなすケースの内部に収納されて機構板主体101の前面側に着脱自在に取り付けられるようになっている。
【0037】
また、機構板100の下部後面側には、電圧の異なる複数の電源を生成する電源ユニット基板137を収容する電源ユニットボックス136と、遊技盤40に設けられる可変表示装置44や特別可変入賞球装置48等の遊技装置の動作を制御する主基板151を収容する主基板ボックス150と、前記球払出装置116の動作を制御する払出制御基板144を収容する払出制御基板ボックス143が設けられる。電源ユニット基板(電源生成基板)137は、DC30V、DC21V、DC12V、DC5V、AC24Vの5種類の電圧を生成し、各制御基板に所定の電源を供給する。
【0038】
以上、弾球遊技機1の構成、遊技盤40の構成、及び機構板100の構成について説明してきたが、次に、配線接続される回路構成について、図4を参照して説明する。主基板151には、遊技盤40に設けられる各球検出器(スイッチ)51,52,55a,55b,61b,65a,65b及び始動球検出器60、また、満タンスイッチ129及び球切れスイッチ115、更に、払い出された賞球を検出する賞球カウントスイッチ120からの信号が入力されるものである。主基板151は、遊技盤40に設けられるソレノイド50を駆動制御すると共に、外部情報端子78へ遊技情報を出力し、また、表示制御基板75及び払出制御基板144と接続されて、制御信号を主基板151から各制御基板75,144への一方向通信によりそれぞれ出力するものである。この主基板151には、プログラムに従って制御動作を行うCPU151a、ワークメモリとして使用される記憶手段の一例であり、可変表示装置44によって行われる演出を記憶するRAM151b、及びゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM151cが含まれている。
【0039】
また、表示制御基板75は、主基板151から入力される表示制御信号に応じて可変表示装置(特別図柄表示器と記載)44及び普通図柄表示器63の表示結果を導出するように制御する。この表示制御基板75には、プログラムに従って制御動作を行うCPU75a,ワークメモリとして使用される記憶手段の一例であり、可変表示装置44によって行われる演出等を一時的に記憶するRAM75b,ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM75c,画像表示を行うための表示装置制御機能及び高速描画機能を有すると共に、CPU75aからの描画命令に従って動作し、特定演出を行うキャラクタ画像あるいは識別情報を表示させるVDP75d,VDP75dにより生成された画像データを展開するためのフレームバッファメモリであるVRAM75e,可変表示装置44に表示される画像の中でも使用頻度の高いキャラクタ画像データ、例えば、人物、動物、文字、図形、または記号を予め格納しておくためのキャラクタROM75fが含まれている。この表示制御基板75は、主基板151から入力される電飾制御信号に応じて、各種ランプ6〜10,15,16,56,67a及び各種LED37,38,45,64を表示駆動制御するものである。
【0040】
また、効果音制御基板82は、表示制御基板75から入力される効果音制御信号に応じてスピーカ12a,12bを駆動制御するものである。
【0041】
また、払出制御基板144は、主基板151から入力される払出制御信号に応じて球払出装置116を駆動制御すると共に、発射制御基板90へ発射制御信号を出力する。また、払出制御基板144は、カードユニット装置31、残高表示基板23と接続され、貸球払出の制御を行う。発射制御基板90は、払出制御基板144からの発射制御信号に応じて打球発射装置87の制御を行う。また、情報端子基板132は、主基板151、払出制御基板144と接続され、外部へ遊技情報を出力する。なお、上記した主基板151は、遊技の制御を進行するものであり、また、表示制御基板75は、可変表示装置44を制御するためのドライバ回路(図示しない)と、駆動部材55を制御するためのドライバ回路(図示しない)と、を備えている。
【0042】
次に遊技機の動作について説明する。図5は、主基板151における遊技制御手段(CPU151a,RAM151b及びROM151c等の周辺回路)が実行するメイン処理を示すフローチャートである。遊技機に対して電源が投入され、リセット端子の入力レベルがハイレベルになると、CPU151aは、ステップS1以降のメイン処理を開始する。メイン処理において、CPU151aは、まず、必要な初期設定を行う。
【0043】
初期設定処理において、CPU151aは、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、割込モードを割込モード2に設定し(ステップS2)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する(ステップS3)。そして、内蔵デバイスレジスタの初期化を行う(ステップS4)。また、内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化(ステップS5)を行った後、RAMをアクセス可能状態に設定する(ステップS6)。なお、割込みモード2は、CPU151aが内蔵する特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込みベクタ(1バイト:最下位ビット0)から合成されるアドレスが、割込み番地を示すモードである。
【0044】
次いで、CPU151aは、入力ポートを介して入力されるクリアスイッチ(図示しない)の出力信号の状態を1回だけ確認する(ステップS7)。その確認においてオンを検出した場合には、CPU151aは、通常の初期化処理を実行する(ステップS11〜ステップS14)。
【0045】
クリアスイッチがオンの状態でない場合には、遊技機への電力供給が停止したときにRAM151bのデータ保護処理(例えばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か確認する(ステップS8)。そのような保護処理が行われていないことを確認したら、CPU151aは初期化処理を実行する。RAM151bにバックアップデータがあるか否かは、例えば、電力供給停止時処理においてRAM151bに設定されるバックアップフラグの状態によって確認される。この例では、バックアップフラグ領域に「55H」が設定されていればバックアップあり(オン状態)を意味し、「55H」以外の値が設定されていればバックアップなし(オフ状態)を意味する。
【0046】
バックアップありを確認したら、CPU151aは、RAM151bのデータチェック(この例ではパリティチェック)を行う(ステップS9)。ステップS9では、算出したチェックサムと、電力供給停止時処理にて同一の処理によって算出され保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、RAM151bのデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、RAM151bのデータが、電力供給停止時のデータとは異なっていることを意味する。そのような場合には、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を実行する。
【0047】
チェック結果が正常であれば、CPU151aは、遊技制御手段の内部状態と演出制御手段(CPU75a,RAM75b,ROM75c,VDP75d,VRAM75e及びキャラクタROM75f等の周辺回路)等の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すための遊技状態復旧処理を行う(ステップS10)。そして、RAM151bに保存されていたPC(プログラムカウンタ)の退避値がPCに設定され、そのアドレスに復帰する。
【0048】
なお、この実施の形態では、バックアップフラグとチェックデータとの双方を用いてRAM151bのデータが保存されているか否かを確認しているが、いずれか一方のみを用いてもよい。すなわち、バックアップフラグとチェックデータとのいずれかを、状態復旧処理を実行するための契機としてもよい。
【0049】
初期化処理では、CPU151aは、まず、RAMクリア処理を行う(ステップS11)。また、所定の作業領域(例えば、普通図柄判定用乱数カウンタ、普通図柄判定用バッファ、特別図柄左中右図柄バッファ、特別図柄プロセスフラグ、払出コマンド格納ポインタ、賞球中フラグ、球切れフラグ、払出停止フラグなど制御状態に応じて選択的に処理を行うためのフラグ)に初期値を設定する作業領域設定処理を行う(ステップS12)。さらに、サブ基板(この実施の形態では払出制御基板144および表示制御基板75)を初期化するための初期化コマンドを各サブ基板に送信する処理を実行する(ステップS13)。初期化コマンドとして、可変表示装置44に表示される初期図柄を示すコマンド(表示制御基板75に対して)や賞球ランプ10および球切れランプ9の消灯を指示するコマンド等がある。
【0050】
そして、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるようにCPU151aに設けられているCTCのレジスタの設定が行われる(ステップS14)。すなわち、初期値として2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。
【0051】
初期化処理の実行(ステップS11〜S14)が完了すると、メイン処理で、表示用乱数更新処理(ステップS17)および初期値用乱数更新処理(ステップS18)が繰り返し実行される。表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理が実行されるときには割込禁止状態とされ(ステップS16)、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了すると割込許可状態とされる(ステップS19)。表示用乱数とは、可変表示装置44に表示される図柄を決定するための乱数であり、表示用乱数更新処理とは、表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。また、初期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。初期値用乱数とは、大当りとするか否かを決定するための乱数を発生するためのカウンタ(大当り決定用乱数発生カウンタ)等の、カウント値の初期値を決定するための乱数である。後述する遊技制御処理において、大当り決定用乱数発生カウンタのカウント値が1周すると、そのカウンタに初期値が設定される。
【0052】
なお、表示用乱数更新処理が実行されるときには割込禁止状態とされるのは、表示用乱数更新処理が後述するタイマ割込処理でも実行されることから、タイマ割込処理における処理と競合してしまうことを避けるためである。すなわち、ステップS17の処理中にタイマ割込が発生してタイマ割込処理中で表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新してしまったのでは、カウント値の連続性が損なわれる場合がある。しかし、ステップS17の処理中では割込禁止状態にしておけば、そのような不都合が生ずることはない。
【0053】
タイマ割込が発生すると、CPU151aは、レジスタの退避処理(ステップS20)を行った後、図6に示すステップS21〜S33の遊技制御処理を実行する。遊技制御処理において、CPU151aは、まず、通過球検出器61b、始動球検出器60、特定球検出器51および入賞個数検出器52等のスイッチの検出信号を入力し、それらの状態判定を行う(スイッチ処理:ステップS21)。
【0054】
次に、遊技制御に用いられる大当り判定用の乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する処理を行う(ステップS22)。CPU151aは、さらに、初期値用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理および表示用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(ステップS23,S24)。
【0055】
図7は、各乱数を示す説明図である。各乱数を示す説明図である。各乱数は、以下のように使用される。
(1)ランダム1:大当りを発生させるか否か決定する(大当り判定用)
(2)ランダム2−1〜2−3(ランダム2):特別図柄の左中右のはずれ図柄決定用(特別図柄左中右)
(3)ランダム3:大当りを発生させる特別図柄の組合せを決定する(大当り図柄決定用)
(4)ランダム4:特別図柄の変動パターンを決定する(変動パターン決定用)
(5)ランダム5:大当りを発生させない場合にリーチとするか否かを決定する(リーチ判定用)
(6)ランダム6:普通図柄にもとづく当りを発生させるか否か決定する(普通図柄当り判定用)
(7)ランダム7:ランダム1の初期値を決定する(ランダム1初期値決定用)
(8)ランダム8:ランダム6の初期値を決定する(ランダム6初期値決定用)
(9)ランダム9:予告演出を実行するか否かを決定する(予告判定用)
(10)ランダム10:予告演出の演出パターンを決定する(予告パターン決定用)
ステップS22では、CPU151aは、(1)の大当り判定用乱数、(3)の大当り図柄決定用乱数、(6)の普通図柄当り判定用乱数、および(9)の予告判定用乱数を生成するためのカウンタのカウントアップ(1加算)を行う。すなわち、それらが判定用乱数であり、それら以外の乱数が表示用乱数または初期値用乱数である。なお、遊技効果を高めるために、上記(1)〜(10)の乱数以外の普通図柄に関する乱数等も用いられている。
【0056】
さらに、CPU151aは、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS25)。特別図柄プロセス制御では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS26)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示器63の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0057】
次いで、CPU151aは、特別図柄に関する演出制御コマンドをRAM151bの所定の領域に設定して演出制御コマンドを送出する処理を行う(特別図柄コマンド制御処理:ステップS27)。また、普通図柄に関する演出制御コマンドをRAM151bの所定の領域に設定して演出制御コマンドを送出する処理を行う(普通図柄コマンド制御処理:ステップS28)。
【0058】
さらに、CPU151aは、例えばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う(ステップS29)。
【0059】
また、CPU151aは、入賞口スイッチ51,52,55a,55b,65a,65bの検出信号にもとづく賞球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップS30)。具体的には、入賞口スイッチ51,52,55a,55b,65a,65bの何れかがオンしたことにもとづく入賞検出に応じて、払出制御基板144に賞球個数を示す払出制御コマンドを出力する。払出制御基板144に搭載されている払出制御用CPUは、賞球個数を示す払出制御コマンドに応じて払出装置116を駆動する。
【0060】
そして、CPU151aは、始動入賞記憶数の増減をチェックする記憶処理を実行する(ステップS31)。また、遊技機の制御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力する処理である試験端子処理を実行する(ステップS32)。さらに、所定の条件が成立したときにソレノイド回路(図示しない)に駆動指令を行う(ステップS33)。普通可変入賞球装置58または特別可変入賞球装置48を開状態または閉状態としたり、特別可変入賞球装置48内の遊技球通路を切り替えたりするために、ソレノイド回路は、駆動指令に応じてソレノイド43,50,59を駆動する。その後、レジスタの内容を復帰させ(ステップS34)、割込許可状態に設定する(ステップS35)。
【0061】
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにしてもよい。
【0062】
図8は、CPU151aが実行する特別図柄プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。図8に示す特別図柄プロセス処理は、図6のフローチャートにおけるステップS25の具体的な処理である。CPU151aは、特別図柄プロセス処理を行う際に、変動短縮タイマ減算処理(ステップS310)を行い、遊技盤40に設けられている普通可変入賞球装置58に遊技球が入賞したことを検出するための始動球検出器60がオンしていたら、すなわち遊技球が普通可変入賞球装置58に入賞する始動入賞が発生していたら(ステップS311)、始動口スイッチ通過処理(ステップS312)を行った後に、内部状態に応じて、ステップS300〜S308のうちのいずれかの処理を行う。変動短縮タイマは、特別図柄の変動時間が短縮される場合に、変動時間を設定するためのタイマである。
【0063】
特別図柄通常処理(ステップS300):特別図柄の可変表示を開始できる状態になるのを待つ。特別図柄の可変表示が開始できる状態になると、始動入賞記憶数を確認する。始動入賞記憶数が0でなければ、特別図柄の可変表示の結果、大当りとするか否か決定する。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS301に移行するように更新する。
【0064】
特別図柄停止図柄設定処理(ステップS301):特別図柄の可変表示後の左中右図柄の停止図柄を決定する。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS302に移行するように更新する。
【0065】
変動パターン設定処理(ステップS302):特別図柄の可変表示の変動パターン(可変表示態様)を、変動パターン決定用乱数の値に応じて決定する。また、変動時間タイマをスタートさせる。このとき、表示制御基板75に対して、左中右最終停止図柄と変動態様(変動パターン)を指令する情報とが送信される。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS303に移行するように更新する。
【0066】
特別図柄変動処理(ステップS303):所定時間(ステップS302の変動時間タイマで示された時間)が経過すると、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS304に移行するように更新する。
【0067】
特別図柄停止処理(ステップS304):可変表示装置44において表示される全図柄が停止されるように制御する。具体的には、特別図柄停止を示す演出制御コマンドが送信される状態に設定する。そして、停止図柄が大当り図柄の組み合わせである場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に移行するように更新する。そうでない場合には、内部状態をステップS300に移行するように更新する。
【0068】
大入賞口開放開始処理(ステップS305):特別可変入賞球装置48を開放する制御を開始する。具体的には、カウンタやフラグを初期化するとともに、ソレノイド50を駆動して特別可変入賞球装置48を開放する。また、プロセスタイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、大当り中フラグをセットする。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS306に移行するように更新する。
【0069】
大入賞口開放中処理(ステップS306):特別可変入賞球装置48のラウンド表示の演出制御コマンドを表示制御基板75に送出する制御や特別可変入賞球装置48の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。最後の特別可変入賞球装置48の閉成条件が成立したら、内部状態をステップS307に移行するように更新する。
【0070】
特定領域有効時間処理(ステップS307):特定球検出器51の通過の有無を監視して、特定遊技状態継続条件の成立を確認する処理を行う。特定遊技状態継続の条件が成立し、かつ、まだ残りラウンドがある場合には、内部状態をステップS305に移行するように更新する。また、所定の有効時間内に特定遊技状態継続条件が成立しなかった場合、または、全てのラウンドを終えた場合には、内部状態をステップS308に移行するように更新する。
【0071】
大当り終了処理(ステップS308):特定遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御手段に行わせるための制御を行う。そして、内部状態をステップS300に移行するように更新する。
【0072】
図9は、この実施の形態で用いられる変動パターンの一例を示す説明図である。図9において、「EXT」とは、2バイト構成の演出制御コマンドにおける2バイト目のEXTデータを示す。また、「時間」は特別図柄の変動時間(識別情報の可変表示期間)を示す。
【0073】
この例では、特別図柄の各変動パターンは、確変大当りとするか否か、非確変大当りとするか否か、リーチとするか否か、リーチとする場合のリーチ態様、予告演出を行うか否か、および予告演出を行う場合の予告態様など、各種の演出態様の違いに応じて複数種類用意されている。
【0074】
なお、「通常変動」とは、リーチ態様を伴わない変動パターンである。「ノーマルリーチ」とは、リーチ態様を伴うが変動結果(停止図柄)が大当りを生じさせるものとならない変動パターンである。「リーチA」は、「ノーマルリーチ」とは異なるリーチ態様を持つ変動パターンである。また、リーチ態様が異なるとは、リーチ変動時間において異なった態様の変動態様(速度や回転方向等)やキャラクタ等が現れることをいう。例えば、「ノーマル」では単に1種類の変動態様によってリーチ態様が実現されるのに対して、「リーチA」では、変動速度や変動方向が異なる複数の変動態様を含むリーチ態様が実現される。
【0075】
また、「リーチB」は、「ノーマルリーチ」および「リーチA」とは異なるリーチ態様を持つ変動パターンである。そして、「リーチC」は、「ノーマルリーチ」、「リーチA」および「リーチB」とは異なるリーチ態様を持つ変動パターンである。なお、「リーチA」、「リーチB」および「リーチC」では、大当りとなる場合と大当りとならない場合とがある。
【0076】
また、「予告A」〜「予告D」は、後述する連続予告A〜連続予告Dの演出態様による予告演出である。
【0077】
なお、短縮表示パターンが用いられるようにしてもよい。短縮表示パターンは、左中右の図柄の変動時間が例えば1.0秒という極めて短い変動パターンである。
【0078】
また、この実施の形態では、高確率時(確変中)でも低確率時(非確変中=通常状態)でも変動パターン1〜89の変動パターンが用いられるが、高確率時には変動パターン1〜14のそれぞれの変動時間を短くするようにしてもよい。また、高確率時に用いられる変動パターン群(使用されうる複数の変動パターン)と低確率時に用いられる変動パターン群とを別にしてもよい。更に、遊技演出の演出モードの違いによって、変動パターン1〜14のそれぞれの変動時間を短くしたり、あるいは、演出モードの違いによって変動パターン群を分けてもよい。
【0079】
図10(A)は、大当り時変動パターン種別選択テーブルの一例を示す説明図である。大当り時変動パターン種別選択テーブルは、大当りと判定されたときに使用されるテーブルであって、変動パターン種別テーブルの選択のために用いられるテーブルである。図10(A)に示すように、大当り時変動パターン種別選択テーブルには、変動パターン種別テーブルとして、予告演出を行わないときに使用される大当り時変動パターン種別テーブル(テーブルTA)が一つ設定されているとともに、連続予告の残り回数に対応して、予告演出を行うときに使用される予告時変動パターン種別テーブル(テーブルT1〜テーブルT4)が設定されている。なお、大当り時変動パターン種別テーブルを複数設定しておくようにしてもよく、予告時変動パターン種別テーブルを連続予告の残り回数のそれぞれに対応して複数設定しておくようにしてもよい。
【0080】
図10(B)は、はずれ時変動パターン種別選択テーブルの一例を示す説明図である。はずれ時変動パターン種別選択テーブルは、はずれと判定されたときに使用されるテーブルであって、変動パターン種別テーブルの選択のために用いられるテーブルである。図10(B)に示すように、はずれ時変動パターン種別選択テーブルには、変動パターン種別テーブルとして、予告演出を行わないときに使用されるはずれ時変動パターン種別テーブル(テーブルTH)が一つ設定されているとともに、連続予告の残り回数と予告パターンとの組合せに対応して、予告演出を行うときに使用される予告時変動パターン種別テーブル(テーブルT5〜テーブルT20)が設定されている。なお、図10(B)には、リーチにもならないはずれの場合に使用される変動パターン種別テーブルのみが示されているが、図10(B)に示すはずれ時変動パターン種別選択テーブルには、リーチにもならないはずれの場合に使用される変動パターン種別テーブルのそれぞれに対応して、リーチとなったあとはずれとなる場合に使用される変動パターン種別テーブルも設定されているものとする。
【0081】
図11は、各変動パターン種別テーブルの一例を示す説明図である。各変動パターン種別テーブルには、変動パターン決定用乱数と比較される比較値が、各変動パターンに対応して振り分けられた状態で設定される。図11には、各変動パターン種別テーブルにて、各変動パターンに対応して振り分けられた比較値の数が表されている。
【0082】
なお、変動パターン決定用乱数と比較される各比較値は、各変動パターン種別テーブルの特性を考慮して振り分けされ、使用する変動パターン種別テーブルとの関係で出現し得る演出を示す変動パターンにのみ振り分けられる。具体的には、例えば、テーブルTAは、「大当り」かつ「予告演出なし」のときに使用されるテーブルであるため、テーブルTAでは、はずれとなる変動パターンや予告演出を行う変動パターンに対応して比較値が振り分けされることはない。
【0083】
図11に示すように、変動パターン種別テーブルTAでは、150個の比較値のうち、125個の比較値が変動パターン15に対応し、15個の比較値が変動パターン16に対応し、残りの比較値が他の1又は2以上の変動パターンに対応するように設定されている。変動パターン種別テーブルTHは、150個全ての比較値が変動パターン1に対応して振り分けられている。図11には、一部の変動パターン種別テーブルだけが表れているが、他の変動パターン種別テーブルも同様に、それぞれ比較値が振り分けされて設定されている。
【0084】
図12は始動口スイッチ通過処理(ステップS312)を示すフローチャートである。始動口スイッチ通過処理において、CPU151aは、始動入賞記憶数が最大値である4に達しているかどうか確認する(ステップS111)。始動入賞記憶数が4に達していなければ、主基板151のCPU151aによって始動入賞記憶数を1増やし(ステップS112)、大当り判定用乱数等の各乱数の値を抽出し、それらを始動入賞記憶数の値に対応した保存領域(特別図柄判定用バッファ)に格納する(ステップS113)。なお、乱数を抽出するとは、乱数を生成させるためのカウンタからカウント値を読み出して、読み出したカウント値を乱数値とすることである。ステップS113では、乱数のうち、大当り判定用乱数,はずれ図柄決定用乱数,大当り図柄決定用乱数,変動パターン決定用乱数,リーチ判定用乱数及び予告判定用乱数が抽出される。そして、変動時間を短縮するか否かの判定を行うための変動時間短縮判定時間をセットする(ステップS114)。
【0085】
図13(A)は、大当り判定モジュールで用いられる大当り判定テーブルの一例を示す説明図である。また、図13(B)は、リーチ判定モジュールで用いられるリーチ判定テーブルの一例を示す説明図である。さらに、図13(C)は、予告設定処理で用いられる予告判定テーブルの一例を示す説明図である。図13(A)に示すように、この実施の形態では、低確率時(非確変時)では大当り判定値は「3」であり、高確率時(確変時)では大当り判定値は「3」、「7」、「79」、「103」、「107」である。また、図13(B)に示すように、低確率時(非確変時)ではリーチ判定値は「0」、「1」、「11」であり、高確率時ではリーチ判定値は「0」、「1」、「9」、「11」、「12」である。さらに、図13(C)に示すように、保留記憶の全てがはずれであったときには予告判定値は「1」、「7」、「17」であり、保留記憶中に大当りとなるものがあったときには予告判定値は「0」〜「30」、「70」〜「99」である。
【0086】
図14は、大当り判定モジュールを示すフローチャートである。大当り判定処理において、CPU151aは、まず、そのときの状態が確変中であるか否か判定し(ステップS141)、確変中であれば、図13(A)に示された大当り判定テーブル中の高確率時のテーブルを使用することに決定する(ステップS142)。確変中でなければ、大当り判定テーブル中の低確率時のテーブルを使用することに決定する(ステップS143)。
【0087】
そして、抽出されているランダム1の値に一致する値が大当り判定テーブル中にあるか否か判定し(ステップS144,S145)、一致する値があれば大当りとすることにし(ステップS146)、一致する値がなければ大当りとしないことに決定する(ステップS147)。
【0088】
図15は、リーチ判定モジュールを示すフローチャートである。リーチ判定処理において、CPU151aは、まず、そのときの状態が確変中であるか否か判定し(ステップS151)、確変中であれば、図13(B)に示されたリーチ判定テーブル中の高確率時のテーブルを使用することに決定する(ステップS152)。確変中でなければ、リーチ判定テーブル中の低確率時のテーブルを使用することに決定する(ステップS152)。
【0089】
そして、抽出されているランダム5の値に一致する値がリーチ判定テーブル中にあるか否か判定し(ステップS154,S155)、一致する値があればリーチすることにし(ステップS156)、一致する値がなければリーチしないことに決定する(ステップS157)。
【0090】
図16は、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(ステップS300)を示すフローチャートである。特別図柄通常処理において、CPU151aは、特別図柄の変動を開始することができる状態(例えば特別図柄プロセスフラグの値がステップS300を示す値となっている場合)には(ステップS51)、始動入賞記憶数の値を確認する(ステップS52)。具体的には、始動入賞カウンタのカウント値を確認する。なお、特別図柄プロセスフラグの値がステップS300を示す値となっている場合とは、可変表示装置44において図柄の変動がなされていず、かつ、大当り遊技中でもない場合である。
【0091】
始動入賞記憶数が0でなければ、予告設定処理を実行する(ステップS53)。次いで、始動入賞記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM151bの乱数バッファ領域に格納するとともに(ステップS54)、始動入賞記憶数の値を1減らし、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップS55)。すなわち、始動入賞記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、始動入賞記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。
【0092】
次いで、CPU151aは、乱数格納バッファから大当り判定用乱数を読み出し(ステップS56)、可変表示の開始条件の成立に基づいて開始される可変表示の可変表示を当りとするか否かを判定する開始前判定手段(CPU151a)としての大当り判定モジュール(処理モジュール)を実行する(ステップS57)。大当りとすることに決定した場合には(ステップS58)、CPU151aは、大当りフラグをセットする(ステップS59)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄停止図柄設定処理に対応した値に更新する(ステップS60)。
【0093】
図17は、特別図柄通常処理における予告設定処理(ステップS53)を示すフローチャートである。なお、本例の予告設定処理は、始動入賞カウンタ=0のときは、何らの処理も実行されることなく終了するものとする。予告設定処理において、CPU151aは、確変状態でなければ(ステップS121)、連続予告演出を実現するための予告演出の実行回数のうち、未だ実行されていない残りの回数が記憶されている予告回数カウンタを読み出す(ステップS122)。読み出した予告回数カウンタのカウント値が0であれば(ステップS123)、CPU151aは、始動入賞カウンタのカウント値を処理数に設定するとともに(ステップS124)、検査回数カウンタのカウント値を初期値である0に設定する(ステップS125)。なお、検査回数カウンタは、後述するステップS126〜ステップS129のループ処理の繰り返し回数をカウントするためのカウンタである。
【0094】
次いで、CPU151aは、検査回数カウンタのカウント値を1加算し(ステップS126)、始動入賞記憶数=(検査回数カウンタのカウント値が示す数)に対応する保存領域に格納されている大当り判定用乱数値を読み出して(ステップS127)、大当り判定モジュール(処理モジュール:入賞時判定手段)を実行する。すなわち、大当り判定サブルーチンをコールする(ステップS128)。大当り判定モジュールにおいて読み出した大当り判定用乱数値にもとづいて大当りとならないと判定された場合には(ステップS129)、CPU151aは、処理数を1減算し(ステップS130)、減算後の処理数が0になっていなければステップS126の処理に移行する(ステップS131)。なお、入賞時判定手段としての大当り判定モジュールと、上記した開始前判定手段としての大当りモジュールとは、共通の処理モジュールによるものである。
【0095】
すなわち、この例では、ステップS126〜ステップS131の処理が、処理数が0になるまで繰り返し実行される。ただし、この例では、ステップS126〜ステップS131のループ処理におけるステップS129にて大当りとなるとの判定がなされると、その時点でループ処理を終了する。つまり、ステップS126〜ステップS131では、保留中の可変表示の中に大当りとなるものがあると判定されるまで、または、処理数が0となるまで(保留中の可変表示についての判定を全て終えるまで)、始動入賞記憶数=1〜4に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各大当り判定用乱数値が、抽出された時期が早い方から順番に読み出され、大当りとなるか否かの判定が実行される。
【0096】
CPU151aは、ステップS129において大当りとなると判定された場合には(ステップS129)、大当りあり時の予告判定テーブル(図13(C)の右側のテーブル)を使用テーブルとして設定する(ステップS142)。なお、ステップS129において大当りとなると判定された場合の図柄が確変図柄であるか非確変図柄であるかがCPU151aにより監視されており、確変大当りであるか否かの判定は、この監視結果により行われる。例えば、監視の結果、大当りが奇数の図柄によって構成されるものの場合、確変大当りとなり、「0」又は偶数の図柄によって構成される者の場合、非確変大当りとなる。また、CPU151aは、ステップS131において減算後の処理数が0となっていた場合には、始動入賞カウンタのカウント値を処理数に設定するとともに(ステップS132)、検査回数カウンタのカウント値を初期値である0に設定する(ステップS133)。なお、検査回数カウンタは、後述するステップS134〜ステップS137のループ処理の繰り返し回数をカウントするためのカウンタである。
【0097】
次いで、CPU151aは、検査回数カウンタのカウント値を1加算し(ステップS134)、始動入賞記憶数=(検査回数カウンタのカウント値が示す数)に対応する保存領域に格納されているリーチ判定用乱数値を読み出して(ステップS135)、リーチ判定モジュールを実行する。すなわち、リーチ判定サブルーチンをコールする(ステップS136)。リーチ判定モジュールにおいて読み出したリーチ判定用乱数値にもとづいてリーチとならないと判定された場合には(ステップS137)、CPU151aは、処理数を1減算し(ステップS138)、減算後の処理数が0になっていなければステップS134の処理に移行する(ステップS139)。
【0098】
すなわち、この例では、ステップS134〜ステップS139の処理が、処理数が0になるまで繰り返し実行される。ただし、この例では、ステップS134〜ステップS139のループ処理におけるステップS137にてリーチとなるとの判定がなされると、その時点でループ処理を終了する。つまり、ステップS134〜ステップS139では、保留中の可変表示の中にリーチとなるものがあると判定されるまで、または、処理数が0となるまで(保留中の可変表示についての判定を全て終えるまで)、始動入賞記憶数=1〜4に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各リーチ判定用乱数値が、抽出された時期が早い方から順番に読み出され、リーチとなるか否かの判定が実行される。
【0099】
CPU151aは、ステップS137においてリーチとなると判定された場合には(ステップS137)、リーチ時の予告判定テーブル(図示しない)を使用テーブルとして設定する(ステップS143)。また、CPU151aは、ステップS139において減算後の処理数が0となっていた場合には、保留中の可変表示の中に大当りとなるものとリーチとなるものは含まれていないと判定し、はずれ時の予告判定テーブル(図13(C)の左側のテーブル)を使用テーブルとして設定する(ステップS144)。
【0100】
そして、CPU151aは、検査回数カウンタのカウント値が2以上であれば(ステップS145)、始動入賞記憶数=1に対応する保存領域に格納されている予告判定用乱数を抽出し(ステップS146)、使用テーブルとして設定されている予告判定テーブルを用いて連続予告を行うことにするか否か判定する(ステップS147)。
【0101】
連続予告を行うと判定された場合には、連続予告における予告演出の連続回数の残数をカウントする予告回数カウンタに、検査回数カウンタのカウント値を設定する(ステップS148)。そして、始動入賞記憶数=1に対応する保存領域に格納されている予告パターン決定用乱数値を抽出し(ステップS149)、その予告パターン決定用乱数にもとづいて予告パターンを決定する(ステップS150)。
【0102】
ステップS150での予告パターンの決定には、例えば、予告パターン決定用乱数の抽出値と比較される比較値が振り分けられた予告パターン決定用テーブル(図示せず)が用いられる。予告パターン決定用テーブルには、例えば、連続予告A〜連続予告Dを用いた連続回数分の予告演出の組合せが予め設定されており、その組合せに比較値が振り分けされている。従って、ステップS150では、連続回数分の予告演出が決定される。
【0103】
具体的には、ステップS148にて予告回数カウンタに「4」が設定された場合には、ステップS148にて4回分の予告演出の組合せが予め設定されている予告パターン決定用テーブルが用いられ、ステップS149で抽出された予告パターン決定用乱数値によって4回分の可変表示それぞれで実行される各予告演出が決定される。例えば、連続予告A、連続予告C、連続予告B、連続予告Dの順番で予告演出が実行されることが決定される。
【0104】
図18は、特別図柄プロセス処理における特別図柄停止図柄設定処理(ステップS301)を示すフローチャートである。特別図柄停止図柄設定処理において、CPU151aは、大当りフラグがセットされているか否か確認する(ステップS61)。大当りフラグがセットされている場合には、大当り図柄用乱数(ランダム3)の値(ステップS53において読み出したランダム3)に従って大当り図柄を決定する(ステップS62)。この実施の形態では、ランダム3の値に応じた大当り図柄テーブルに設定されている図柄番号の各図柄が、大当り図柄として決定される。大当り図柄テーブルには、複数種類の大当り図柄の組み合わせのそれぞれに対応した左中右の図柄番号が設定されている。そして、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理に対応した値に更新する(ステップS63)。
【0105】
大当りフラグがセットされていない場合には、CPU151aは、リーチ判定モジュールを実行する(ステップS65)。ここでは、リーチ判定モジュールにおいて、ステップS53で保存領域から読み出したランダム3の値すなわち乱数値バッファに格納されている値にもとづいてリーチとするか否かの決定が行われる(ステップS64)。また、ランダム2−1の値に従って左右図柄を決定し、ランダム2−2の値に従って中図柄を決定する(ステップS67)。ここで、決定された中図柄が左右図柄と一致した場合には、中図柄に対応した乱数の値に1加算した値に対応する図柄を中図柄の停止図柄として、大当り図柄と一致しないようにする。そして、ステップS63に移行する。
【0106】
ステップS66においてリーチしないことに決定された場合には、はずれの場合の停止図柄の決定を行う(ステップS68)。具体的には、ステップS53で読み出した値、すなわち抽出されているランダム2−1の値に従って左図柄を決定し、ランダム2−2の値に従って中図柄を決定するとともに、ランダム2−3の値に従って右図柄を決定する。なお、ここでは、左右図柄が一致した場合には右図柄を1図柄ずらし、リーチにもならないはずれとなるようにする。そして、ステップS63に移行する。なお、ステップS62において確変図柄が決定された場合には、大当り遊技の終了後に確変状態に移行することを示す確変フラグがセットされる。
【0107】
図19は、特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理(ステップS302)を示すフローチャートである。変動パターン設定処理において、CPU151aは、予告回数カウンタを読み出し(ステップS71)、読み出した予告回数カウンタのカウント値が0でなければ、予告時変動パターン種別テーブル選択処理を行う(ステップS73)。一方、ステップS71にて読み出した予告回数カウンタのカウント値が0であれば、大当りフラグの状態を確認し(ステップS74)、大当りフラグがセットされていれば大当り時変動パターン種別テーブル選択処理を行い(ステップS75)、大当りフラグがセットされていなければはずれ時変動パターン種別テーブル選択処理を行う(ステップS76)。
【0108】
次いで、CPU151aは、変動パターン決定用乱数カウンタから変動パターン決定用乱数を抽出し(ステップS77)、抽出した変動パターン決定用乱数と、ステップS73、ステップS75またはステップS76にて選択された変動パターン種別テーブルとを用いて変動パターンを決定する(ステップS78)。具体的には、ステップS78にて、予め用意されている複数種類の変動パターン(図9参照)の中から、使用テーブルとして設定されている変動パターン種別テーブルに配されている比較値のうち、抽出した変動パターン決定用乱数の値と一致する比較値が対応付けされている変動パターンとすることに決定される。
【0109】
変動パターンを決定すると、CPU151aは、決定した変動パターンの変動時間データを特別図柄プロセスタイマに設定する(ステップS79)。そして、CPU151aは、決定した変動パターン指定のコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS80)、サブルーチンであるコマンドセット処理を実行する(ステップS81)。
【0110】
コマンドセット処理を実行することによって演出制御コマンドが表示制御基板75に送信される。この実施の形態では、演出制御手段に送信されうる各演出制御コマンドはROM151cのコマンド送信テーブルに格納されている。また、コマンドセット処理では、CPU151aは、ポインタが示すROM151cのアドレスに格納されている演出制御コマンドデータを、演出制御コマンドデータを出力するための出力ポートに設定するとともに、コマンドを送信することを示す演出制御INT信号を出力する。
【0111】
図20は、予告時変動パターン種別テーブル選択処理(ステップS73)を示すフローチャートである。予告時変動パターン種別テーブル選択処理において、CPU151aは、予告回数カウンタを読み出して(ステップS73a)、その予告回数カウンタのカウント値を1減算する(ステップS73b)。
【0112】
次いで、CPU151aは、大当りフラグがセットされていれば(ステップS73c)、大当り時変動パターン種別選択テーブル(図10(A)参照)を使用テーブルに設定し(ステップS73d)、残り予告回数にもとづいて予告時変動パターン種別テーブルの何れかを選択して使用テーブルとして設定する(ステップS73e)。残り予告回数は、連続予告として実行される複数回の予告演出のうち未だ実行されていない予告演出の回数を意味し、ここでは予告回数カウンタのカウント値に1加算した値に一致する。また、ステップS73eでは、例えば図10(A)に示した大当り時変動パターン種別選択テーブルが用いられる場合には、予告回数カウンタのカウント値が2であれば、残り予告回数が3回であるときの予告時変動パターン種別テーブル3が選択される。
【0113】
大当りフラグがセットされていなければ(ステップS73c)、CPU151aは、はずれ時変動パターン種別選択テーブル(図10(B)参照)を使用テーブルに設定し(ステップS73f)、残り予告回数と予告パターン(ステップS139にて決定された予告パターン)とにもとづいて予告時変動パターン種別テーブルの何れかを選択して使用テーブルとして設定する(ステップS73g)。ステップS73gでは、例えば図10(B)に示したはずれ時変動パターン種別選択テーブルが用いられる場合には、予告回数カウンタのカウント値が2であれば、残り予告回数が3回であるときの予告時変動パターン種別テーブル13〜16のうち、予告パターンにおける今回の予告演出の演出態様(予告A〜予告Dのいずれか)に対応付けされている予告時変動パターン種別テーブルが選択される。例えば、予告パターンとして各残り予告回数にて実行される予告演出の態様が決定されているものとし、その予告パターンにおいて残り予告回数が3回のときに実行される予告演出が予告Bであるとすると、ステップS73gにて予告時変動パターン種別テーブル14が選択される。
【0114】
図21は、大当り時変動パターン種別テーブル選択処理(ステップS75)を示すフローチャートである。大当り時変動パターン種別テーブル選択処理において、CPU151aは、大当り時変動パターン種別選択テーブル(図10(A)参照)を使用テーブルに設定し(ステップS75a)、その大当り時変動パターン種別選択テーブルから大当り時変動パターン種別テーブル(テーブルTA)を使用テーブルとして選択して設定する(ステップS75b)。この例では、大当り時変動パターン種別テーブルは1つだけしか設けられていないが、例えば確変大当り時と非確変大当り時とで別個に設けられているような場合には、確変大当りか非確変大当りかを判定し、その判定結果に応じて大当り時変動パターン種別テーブルを選択するようにすればよい。
【0115】
図22は、はずれ時変動パターン種別テーブル選択処理(ステップS76)を示すフローチャートである。はずれ時変動パターン種別テーブル選択処理において、CPU151aは、はずれ時変動パターン種別選択テーブル(図10(B)参照)を使用テーブルに設定し(ステップS76a)、そのはずれ時変動パターン種別選択テーブルからはずれ時変動パターン種別テーブル(テーブルTH)を使用テーブルとして選択して設定する(ステップS76b)。この例では、はずれ時変動パターン種別テーブルは1つだけしか示されていないが、リーチにもならないはずれ時に使用されるテーブルと、リーチとなったあとはずれとなるときに使用されるテーブルとが設けられている。従って、リーチにもならないはずれとなるのかリーチとなったあとはずれとなるのかを判定し、その判定結果に応じてはずれ時変動パターン種別テーブルを選択するようにすればよい。
【0116】
図23は、2msタイマ割込処理における記憶処理(ステップ31)を示すフローチャートである。記憶処理において、CPU151aは、始動入賞記憶カウンタのカウント値が前回始動入賞記憶カウンタのカウント値と同じであるか否か確認する(ステップS161)。同じでなければ、すなわち始動入賞記憶数に変化が生じていれば、始動入賞記憶数に応じた始動入賞記憶指定のコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS162)、サブルーチンであるコマンドセット処理を実行する(ステップS163)。そして、始動入賞記憶カウンタのカウント値を、前回始動入賞記憶カウンタに設定しておく(ステップS164)。
【0117】
以上の処理によって、始動入賞記憶数が変化したときには、表示制御基板75に搭載されている演出制御手段に対して、始動入賞記憶数指定の演出制御コマンドが送信される(ステップS161〜S163)。
【0118】
上記のように、可変表示装置44において可変表示を開始できる条件(開始条件)が成立したときには、大当りとするか否か、またはずれリーチとするか否かが決定される(ステップS57,S65参照)。そして、その決定結果にもとづいて実際の可変表示の表示結果が導出される(ステップS62,S67,S68参照)。ただし、可変表示の開始条件が成立したときに用いられる乱数値は、可変表示の実行条件が成立したときに抽出され保存領域に保存された値である。
【0119】
図24は、表示制御基板75に送出される演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。図24に示す例において、コマンド8000(H)〜8058(H)は、特別図柄を可変表示する可変表示装置44における特別図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンドである。なお、変動パターンを指定するコマンド(変動パターンコマンド)は変動開始指示も兼ねている。
【0120】
コマンド88XX(H)(X=4ビットの任意の値)は、普通図柄の変動パターンに関する演出制御コマンドである。コマンド89XX(H)は、普通図柄の停止図柄を指定する演出制御コマンドである。コマンド8A00(H)は、普通図柄の可変表示の停止を指示する演出制御コマンドである。
【0121】
コマンド91XX(H)、92XX(H)および93XX(H)は、特別図柄の左中右の停止図柄を指定する演出制御コマンドである。「XX」には図柄番号が設定される。また、コマンドA000(H)は、特別図柄の可変表示の停止を指示する演出制御コマンドである。コマンドBXXX(H)は、大当り遊技開始から大当り遊技終了までの間に送出される演出制御コマンドである。そして、コマンドC000(H)〜EXXX(H)は、特別図柄の変動および大当り遊技に関わらない可変表示装置44の表示状態に関する演出制御コマンドである。
【0122】
コマンドD000(H)は、客待ちデモンストレーションを指定する演出制御コマンドである。
【0123】
コマンドE0XX(H)は、可変表示装置44における始動入賞記憶数を表示する表示エリアにおいて、表示色を変化させる始動記憶表示エリア18の個数を示す演出制御コマンドである。例えば、演出制御手段は、各始動記憶表示エリア18のうち「XX(H)」で指定される個数の始動記憶表示エリア18の表示色を変化させる。すなわち、コマンドE0XX(H)は、保留個数という情報を報知するために設けられている表示エリアの制御を指示するコマンドである。なお、表示色を変化させる始動記憶表示エリア18の個数に関するコマンドが、表示色を変化させるエリアの個数の増減を示すように構成されていてもよい。また、この実施の形態では、始動入賞記憶の上限値は4であるから、「XX」は0〜4のいずれかである。
【0124】
また、コマンドE400(H)は、高確率状態から低確率状態になったときに送信されるコマンドであり、コマンドE401(H)は、低確率状態から高確率状態になったときに送信されるコマンドである。
【0125】
表示制御基板75の演出制御手段は、主基板151の遊技制御手段から上述した演出制御コマンドを受信すると図24に示された内容に応じて可変表示装置44および普通図柄表示器63の表示状態を変更するとともに、ランプ・LEDの表示状態を変更し、必要ならば効果音制御基板82に対して音番号データを出力する。なお、図24に示された例以外の制御コマンドも遊技制御手段から演出制御手段に送信される。例えば、賞球ランプ10や球切れランプ9の表示状態、および普通図柄始動記憶LED64の点灯個数を示す制御コマンド等や、大当り遊技に関するより詳細な演出制御コマンドも遊技制御手段から演出制御手段に送信される。
【0126】
可変表示の開始を示す可変表示開始指定コマンドおよび可変表示態様を特定可能な可変表示態様指定コマンドは、変動パターン指定の演出制御コマンドで実現され、識別情報の表示結果を特定可能な識別情報指定コマンドは、左図柄指定、中図柄指定、右図柄指定の演出制御コマンドで実現され、可変表示の終了を示す可変表示終了指定コマンドは、特別図柄停止の演出制御コマンドで実現されている。また、この実施の形態では、変動パターン指定の演出制御コマンドが可変表示の開始を示す可変表示開始指定コマンドおよび可変表示態様を特定可能な可変表示態様指定コマンドとして兼用されているが、可変表示開始指定コマンドと可変表示態様を特定可能な可変表示態様指定コマンドとを別にしてもよい。
【0127】
次に、表示制御基板75の動作を説明する。図25は、CPU75aが実行するメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理では、まず、RAM75bのクリアや各種初期値の設定、また表示制御の起動間隔を決めるための2msタイマの初期設定等を行うための初期化処理が行われる(ステップS701)。その後、CPU75aは、タイマ割込フラグの監視(ステップS702)の確認を行うループ処理に移行する。図26に示すように、タイマ割込が発生すると、CPU75aは、タイマ割込フラグをセットする(ステップS711)。メイン処理において、タイマ割込フラグがセットされていたら、CPU75aは、そのフラグをクリアし(ステップS703)、以下の表示制御処理を実行する。
【0128】
この実施の形態では、タイマ割込は2ms毎にかかる。すなわち、表示制御処理は、2ms毎に起動される。また、この実施の形態では、タイマ割込処理ではフラグセットのみがなされ、具体的な表示制御処理はメイン処理において実行されるが、タイマ割込処理で表示制御処理を実行してもよい。
【0129】
表示制御処理において、CPU75aは、まず、受信した表示制御コマンドを解析する(コマンド解析実行処理:ステップS704)。次いでCPU75aは、表示制御プロセス処理を行う(ステップS705)。表示制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態に対応したプロセスを選択して実行する。そして、予告乱数カウンタを更新する処理を実行する(ステップS706)。その後、ステップS702のタイマ割込フラグの確認を行う処理に戻る。
【0130】
次に、主基板151からの表示制御コマンド受信処理について説明する。図27は、主基板151から受信した表示制御コマンドを格納するためのコマンド受信バッファの一構成例を示す説明図である。この例では、2バイト構成の表示制御コマンドを6個格納可能なリングバッファ形式のコマンド受信バッファが用いられる。従って、コマンド受信バッファは、受信コマンドバッファ1〜12の12バイトの領域で構成される。そして、受信したコマンドをどの領域に格納するのかを示すコマンド受信個数カウンタが用いられる。コマンド受信個数カウンタは、0〜11の値をとる。なお、必ずしもリングバッファ形式でなくてもよく、例えば、図柄指定コマンド格納領域を3個(2×3=6バイトのコマンド受信バッファ)、それ以外の変動パターン指定などのコマンド格納領域を1個(2×1=2バイトのコマンド受信バッファ)のようなバッファ構成としてもよい。効果音制御基板82においても同様に、リングバッファ形式でないバッファ形式としてもよい。この場合、表示制御基板75,効果音制御基板82は、変動パターンなどの格納領域に格納される最新のコマンドにもとづき制御される。これにより、主基板151からの指示に迅速に対応することができる。
【0131】
図28は、コマンド解析処理(ステップS704)の具体例を示すフローチャートである。主基板151から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、CPU75aは、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確認する。
【0132】
コマンド解析処理において、CPU75aは、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップS511)。格納されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することによって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、CPU75aは、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップS512)。なお、読み出したら読出ポインタの値を+1しておく。
【0133】
受信した演出制御コマンドが特別図柄左指定の演出制御コマンド(91XX(H))であれば(ステップS513)、CPU75aは、「XX」で示される左図柄を示すデータを、RAMにおける左図柄格納領域に格納する(ステップS514)。また、特別図柄中指定の演出制御コマンド(92XX(H))であれば(ステップS516)、CPU75aは、「XX」で示される中図柄を示すデータを、RAMにおける中図柄格納領域に格納する(ステップS517)。そして、特別図柄右指定の演出制御コマンド(93XX(H))であれば(ステップS518)、CPU75aは、「XX」で示される右図柄を示すデータを、RAMにおける右図柄格納領域に格納する(ステップS519)。
【0134】
また、受信した演出制御コマンドが変動パターン指定の演出制御コマンドであれば(ステップS521)、CPU75aは、そのコマンドのEXTデータを変動パターンデータ格納領域に格納した後(ステップS522)、変動パターンカウンタの値を1加算し(ステップS523)、変動パターン受信フラグをセットする(ステップS524)。
【0135】
受信した演出制御コマンドが始動入賞記憶数指定の演出制御コマンドであれば(ステップS531)、CPU75aは、RAMにおける始動入賞数記憶領域の始動入賞記憶数を演出制御コマンドで指定された数に更新する(ステップS532)。また、可変表示装置44において表示色が変化する始動記憶表示エリア18の数を更新する(ステップS533)。さらに、予告乱数カウンタの値を+1する(ステップS534)。なお、予告乱数カウンタのカウント値が最大値を越えたら、その値を0に戻す。また、予告乱数カウンタが複数設けられている場合には、各予告乱数カウンタの歩進がなるべく同期しないように、例えば、予告乱数カウンタn(予告乱数カウンタが4つ設けられている場合であればn=1〜3)のカウント値が0に戻されるときに、予告乱数カウンタn+1のカウント値を+1するようにしてもよい。
【0136】
そして、ステップS512で読み出した受信コマンドがその他の演出制御コマンドである場合には、受信コマンドに対応するフラグをセットする(ステップS535)。
【0137】
図29は、上述した予告乱数カウンタの一つである演出手段決定用カウンタのカウント値の範囲の一例を示す説明図である。演出手段決定用予告乱数カウンタは、この例では、0〜150の範囲の数値をとるものとされている。
【0138】
図30は、演出手段決定用乱数にもとづく演出手段の選択方法の一例を示す説明図である。図30(A)には、受信した変動パターンコマンドが大当りを示すものであったときに使用される大当り時演出手段決定用テーブルの一例が示されており、図30(B)には、受信した変動パターンコマンドがはずれを示すものであったときに使用されるはずれ時演出手段決定用テーブルの一例が示されている。図30に示す各演出手段決定用テーブルは、表示制御基板75に搭載されているROMに格納されている。なお、各演出手段決定用テーブルに設定されている値を演出手段決定用判定値と呼ぶ。
【0139】
図30に示すように、演出手段決定用乱数の値に応じて、(1)スピーカ12a,12b(図30では「音」として表されている。)、(2)ランプ6〜8,15,16,56,67a・LED37,38,45、(3)可変表示装置44(図34では「表示」として表されている。)、(4)スピーカ12a,12bおよび可変表示装置44、(5)ランプ6〜8,15,16,56,67a・LED37,38,45および可変表示装置44、(6)スピーカ12a,12bとランプ6〜8,15,16,56,67a・LED37,38,45と可変表示装置44、のうちのいずれかが連続予告の演出を行うための演出手段として選択される。
【0140】
図30に例示した選択方法では、演出制御手段は、変動パターンコマンドにより可変表示結果が大当りとなることが特定される場合には、はずれと特定される場合に比べて、高い割合で、可変表示装置44を連続予告の演出に用いる演出手段として選択する。すなわち、演出制御手段に含まれる演出決定手段は、変動パターンコマンドにより所定の可変表示結果(この例では大当り)が特定される場合には、複数種類の演出手段のうち特定の演出手段(この例では可変表示装置44)を高い割合で選択する。
【0141】
さらに、変動パターンコマンドにより可変表示結果が大当りとなることが特定された場合には、はずれと特定される場合に比べて、複数の演出手段が選択される割合が高い。従って、遊技者は、複数の演出手段によって連続予告の演出が実行されるときには、実際に大当りが発生することを強く期待することができる。そして、変動パターンコマンドにより可変表示結果がはずれとなることが特定された場合には、全ての(この例では3つの)演出手段が選択される割合が極めて低い。従って、遊技者は、全ての演出手段によって連続予告の演出が実行されるときには、実際に大当りが発生することをさらに強く期待することができる。
【0142】
なお、この実施の形態では、演出手段決定用テーブルが、変動パターンコマンドが示す可変表示結果が大当りとされている場合とはずれとされている場合との2つに分かれているが、大当り、リーチ、はずれの場合の3つに分けてもよい。さらに、特定大当り、非特定大当り、リーチ、はずれの場合の4つに分けてもよい。
【0143】
図31は、受信した変動パターンコマンドにもとづく予告演出の演出態様の選択方法の一例を示す説明図である。図31には、受信した変動パターンコマンドに応じた連続予告の予告演出を判定するための予告態様判定用テーブルの一例が示されている。図31に示す予告態様判定用テーブルは、表示制御基板75に搭載されているROM75cに格納されている。なお、予告態様判定用テーブルに設定されている値を予告態様判定用判定値と呼ぶ。
【0144】
この例では、受信した変動パターンコマンドの種類に応じて、態様A、態様B、態様C、態様Dのうちのいずれかが連続予告の演出態様として選択される。なお、態様A〜Dは、演出手段として可変表示装置44が選択されている場合には、表示態様A〜表示態様Dであり、演出手段としてランプ・LEDが選択されている場合には、発光体態様A〜発光体態様Dであり、演出手段としてスピーカ12a,12bが選択されている場合には、音態様A〜音態様Dである。
【0145】
図32は、図25に示されたメイン処理における表示制御プロセス処理(ステップS705)を示すフローチャートである。表示制御プロセス処理では、表示制御プロセスフラグの値に応じてステップS800〜S806のうちのいずれかの処理が行われる。各処理において、以下のような処理が実行される。
【0146】
変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800):コマンド受信割込処理によって、変動時間を特定可能な表示制御コマンド(変動パターンコマンド)を受信したか否か確認する。具体的には、変動パターンコマンドが受信されたことを示すフラグ(変動パターン受信フラグ)がセットされたか否か確認する。変動パターン受信フラグは、コマンド解析処理によって、変動パターン指定の表示制御コマンドが受信されたことが確認された場合にセットされる(ステップS524)。
【0147】
全図柄変動開始処理(ステップS802):左中右図柄の変動が開始されるように制御する。
【0148】
図柄変動中処理(ステップS803):変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミングを制御するとともに、変動時間の終了を監視する。また、左右図柄の停止制御を行う。
【0149】
全図柄停止待ち設定処理(ステップS804):変動時間の終了時に、全図柄停止を指示する表示制御コマンド(特別図柄停止の表示制御コマンド)を受信していたら、図柄の変動を停止し停止図柄(確定図柄)を表示する制御を行う。
【0150】
大当り表示処理(ステップS805):変動時間の終了後、確変大当り表示または通常大当り表示の制御を行う。
【0151】
大当たり遊技中処理(ステップS806):大当たり遊技中の制御を行う。例えば、大入賞口開放前表示や大入賞口開放時表示の表示制御コマンドを受信したら、ラウンド数の表示制御等を行う。
【0152】
図33は、変動パターンテーブル毎に設定されているプロセスデータの一構成例を示す説明図である。プロセスデータは、プロセスタイマ設定値と演出制御実行データの組み合わせが複数集まったデータで構成されている。演出制御実行データは、表示制御実行データとランプ制御実行データとを含む。表示制御実行データは、特別図柄の変動期間中における可変表示装置44の表示状態を示すデータが設定されている。例えば、表示制御実行データ1には、可変表示開始時の可変表示装置44の表示状態を示すデータが設定されている。また、ランプ制御実行データは、特別図柄の変動期間中におけるランプ・LEDの表示状態を示すデータが設定されている。例えば、ランプ制御実行データ1には、可変表示開始時のランプ・LEDの表示状態を示すデータが設定されている。そして、特別図柄の変動期間中において、表示状態を切り替えるタイミング(例えば可変表示装置44において新たなキャラクタが登場するタイミング、ランプ・LEDを点灯状態から消灯状態に切り替えるタイミング)が到来すると、演出制御手段は、プロセスデータにおける次の演出制御実行データに従って、可変表示装置44およびランプ・LEDの表示状態を制御する。プロセスタイマ設定値には、切替のタイミングに応じた時間が設定されている。
【0153】
このように、演出制御手段が、ROM75cに記憶されているプログラムおよびプロセスデータにもとづいて演出手段を制御し、複数の演出手段(この実施の形態では可変表示装置44およびランプ・LED)の制御に関わるプログラムが、表示制御基板75に搭載されているROM75cに格納されている。そして、それらのプログラムを格納するROM75cを1つのROMとして構成することができる。従って、部品点数を減らすことができる。また、ROM75cに記憶されているプロセスデータのうち、プロセスタイマ設定値が共通化されている。従って、演出制御手段のROM容量を節減することができる。なお、演出制御実行データについても、表示制御実行データとランプ制御実行データとを共通化できるのであれば、1つの演出制御実行データとしてもよい。このように、この実施の形態では、複数の演出手段の制御に関わるデータのうち少なくとも一部のデータを同一ROMに格納することができる。
【0154】
図33に示すプロセスデータは、表示制御基板75におけるROM75cに格納されている。また、プロセスデータは、各変動パターンのそれぞれに応じて用意されている。また、予告演出に用いる演出手段の種類に応じて用意されている。例えば、変動パターン2で予告Aの予告演出を可変表示装置44で実行する場合のプロセスデータは、変動パターン2で予告Aの予告演出をランプ・LEDで実行する場合のプロセスデータとは別に用意されている。従って、CPU75aは、変動パターンと予告演出に使用する演出手段の種類とに応じて、使用するプロセスデータを選択する。
【0155】
図34は、図32に示された演出制御プロセス処理における変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)を示すフローチャートである。変動パターンコマンド受信待ち処理において、CPU75aは、変動パターン受信フラグがセットされたか否か確認する(ステップS871)。セットされていたら、そのフラグをリセットする(ステップS872)。そして、演出制御プロセスフラグの値を全図柄変動開始処理(ステップS802)に対応した値に変更する(ステップS873)。
【0156】
図35は、図32に示された演出制御プロセス処理における全図柄変動開始処理(ステップS802)を示すフローチャートである。全図柄変動開始処理において、CPU75aは、変動パターンカウンタを+1した後(ステップS910)、受信した変動パターンコマンドに基づいて予告するか否かを判定する(ステップS911)。具体的には、受信した変動パターンコマンドのEXTデータを参照して、予告演出の実行を指定する変動パターンコマンドがあるか否か判定する。例えば、受信した変動パターンコマンドのEXTデータが示す値と同一の値が、図35に示した予告態様判定用テーブルに設定されている予告態様判定用判定値の中に含まれているか否かを判定することによって行われる。
【0157】
次いで、CPU75aは、予告すると判定した場合には(ステップS912)、演出モードに対応する予告を、モード変更バッファ内に記憶された演出モードに応じたデータ(図41参照)を参照して予告演出選択手段により選択し(ステップS913)、図31に示した予告態様判定用テーブルを用いて、受信した変動パターンコマンドのEXTデータが示す値と同一値の予告態様判定用判定値に対応付けされている予告態様で予告演出を実行することに決定する(ステップS914)。なお、ステップS914にて決定された予告態様を示す予告態様データは、表示制御基板75が備えるRAM75bに設けられている演出態様バッファに記憶される。
【0158】
また、CPU75aは、演出手段決定用予告乱数を抽出し(ステップS915)、受信した変動パターンコマンドのEXTデータに基づいて判定される大当り/はずれの判定結果に応じた演出手段決定用テーブルを使用テーブルに設定する。そして、抽出した演出手段決定用予告乱数の値と同一の演出手段決定用判定値に対応する演出手段を、予告演出にて使用する演出手段に決定する(ステップS916)。なお、ステップS916にて予告演出に使用することに決定された演出手段を示す演出手段名データは、表示制御基板75が備えるRAM75bに設けられている演出手段名バッファに記憶される。
【0159】
そして、決定した予告演出に対応した予告開始時間決定タイマをスタート(ステップS917)し、演出モードを選択した後、演出モードに対応したテーブルから可変表示の変動パターンのプロセスデータを設定する(ステップS918)。予告開始時間決定タイマは、可変表示装置44において図柄の変動が開始されてから、予告演出を開始するタイミングを決定するためのタイマである。なお、ステップS912において予告演出を行わないと判定した場合には、ステップS918に移行する。
【0160】
次に、特別図柄の可変表示の変動パターンに応じたプロセスデータを、演出モード毎に設定されたテーブルから選択する(ステップS919)。このとき、演出モード毎に異なる種類の変動パターンのプロセスデータが選択される。そして、選択したプロセスデータにおける演出実行データ1に対応したプロセスタイマをスタートさせる(ステップS920)。また、プロセスデータ中の表示制御実行データ1にもとづいてLCD制御を行う(ステップS921)。例えば、表示制御実行データ1の内容に応じた信号を、LCDによる可変表示装置44に与える。なお、表示制御実行データにはROMのアドレスが設定され、そのアドレスから始まる領域に、より詳細な制御データを格納しておき、それらの制御データに従ってLCD制御を行うように構成してもよい。また、プロセスデータ中のランプ制御実行データ1にもとづいてランプ・LED制御を行う(ステップS922)。例えば、ランプ制御実行データ1の内容に応じた信号を各ランプ・LEDに与える。なお、ランプ制御実行データにはROMのアドレスが設定され、そのアドレスから始まる領域に、より詳細な制御データを格納しておき、それらの制御データに従ってランプ・LED制御を行うように構成してもよい。
【0161】
また、変動パターンに応じた音番号データを効果音制御基板82に出力する(ステップS923)。効果音制御基板82において、音声合成用IC(図示しない)は、音番号データに応じたデータを音声データROM(図示しない)から読み出し、読み出したデータに応じた音声や効果音を発生し増幅回路(図示しない)に出力する。増幅回路は、音声合成用ICの出力レベルを、ボリューム(図示しない)で設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ12a,12bに出力する。
【0162】
その後、変動時間タイマ(特別図柄の変動時間に応じたタイマ)をスタートし(ステップS924)、演出制御プロセスフラグの値を図柄変動中処理に対応した値にする(ステップS925)。
【0163】
図36は、演出制御プロセス処理における図柄変動中処理(ステップS803)を示すフローチャートである。図柄変動中処理において、CPU75aは、予告開始時間決定用タイマがタイムアウトしたか否か確認する(ステップS851)。タイムアウトしていたら、CPU75aは、演出手段名バッファに設定されている演出手段すなわち連続予告演出を実行することに決定されている演出手段を示すデータと演出態様バッファに設定されている演出態様(態様A、B、CまたはD)とに対応したプロセスデータを選択する(ステップS854)。すなわち、以後、選択したプロセスデータを用いて演出手段の演出を制御することに決定する。また、連続予告の演出でスピーカ12a,12bを使用する場合には、連続予告の演出態様に応じた音番号データを効果音制御基板82に出力する(ステップS855,S856)。効果音制御基板82において、音声合成用ICは、音番号データに応じたデータを音声データROMから読み出し、読み出したデータに応じた音声や効果音を発生し増幅回路に出力する。増幅回路は、音声合成用ICの出力レベルを、ボリュームで設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ12a,12bに出力する。
【0164】
なお、演出制御手段は、予告演出の演出制御を、変動時間タイマがタイムアウトする前すなわち変動表示結果が確定する前に終了する。この終了時期は、リーチ演出表示態様となる旨を予告するリーチ予告報知として予告演出を実行する場合には例えば左右図柄が停止する前(リーチとなるか否かが確定する前)、大当りとなる旨を予告する大当り予告報知として予告演出を実行する場合には例えば左右図柄が揃った後(リーチとなった後)の可変表示期間中などとすればよい。このような予告演出は実際には大当り遊技などの発生を予告しているものではないが、遊技演出のバリエーションを豊富にするために効果的である。また、非確変大当り予告報知に用いられる予告の種類と確変大当り予告報知に用いられる予告の種類とを別にして、非確変大当り予告報知と確変大当り予告報知とを区別して実行するようにしてもよい。
【0165】
また、CPU75aは、プロセスタイマがタイムアウトしたら(ステップS861)、プロセスデータにおける演出制御実行データの切り替えを行う(ステップS862)。すなわち、プロセスデータにおいて、次に設定されているプロセスタイマをスタートさせるとともに(ステップS863)、次に設定されている表示制御実行データにもとづいてLCD制御を行う(ステップS864)。また、プロセスデータ中の次に設定されているランプ制御実行データにもとづいてランプ・LED制御を行う(ステップS865)。
【0166】
そして、変動時間タイマがタイムアウトしていたら(ステップS866)、特別図柄停止の表示制御コマンドの受信を監視するための監視タイマをスタートさせ(ステップS867)、演出制御プロセスフラグの値を全図柄停止待ち処理に対応した値にする(ステップS868)。
【0167】
図37は、表示制御プロセス処理における全図柄停止待ち処理(ステップS804)を示すフローチャートである。全図柄停止待ち処理において、CPU75aは、全図柄停止を指示する表示制御コマンド(特別図柄停止の表示制御コマンド)を受信しているか否か確認する(ステップS941)。全図柄停止を指示する表示制御コマンドを受信していれば、記憶されている停止図柄で図柄を停止させる制御を行う(ステップS942)。
【0168】
そして、ステップS943で大当り図柄を表示しない場合(はずれ図柄を表示した場合)には、CPU75aは、変動パターンカウンターが所定数となっているか否かを判定し(ステップS944)、所定数となっていなければ、変動パターンのモード変更が指定されているか否かを判定する(ステップS945)。変動パターンによりモード変更が指定されていた場合は、乱数抽選により演出モードを変更するか否かを判定する(ステップS954)。演出モードを変更しないと判定されたときは、ステップS946に進み、演出モードを変更すると判定されたときには、演出モードを変更し(ステップS955)、変動パターンカウンターをリセットし(ステップS956)、CPU75aのモード変更バッファ内に、変更された演出モードに対応するデータ(図41参照)をセットする(ステップS957)。モード変更の指定がされていない場合は、表示制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に設定する(ステップS946)。
【0169】
一方、ステップS941で全図柄停止を指定する表示制御コマンドを受信していない場合には、監視タイマがタイムアウトしているかどうか確認する(ステップS947)。タイムアウトした場合には、何らかの異常が発生したと判断して、可変表示装置44にエラー画面を表示する制御を行う(ステップS948)。そして、ステップS943に移行する。
【0170】
ステップ943で大当り図柄を表示した場合には、CPU75aは、ステップS949〜S952の処理を実行するが、この処理は、上記したステップS954〜S957と同様であるため、説明を省略する。ステップS952を実行した後、表示制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(ステップS805)に対応した値に設定する(ステップS953)。
【0171】
また、ステップS944で変動パターンカウンターが所定数となっていた場合、ステップS954へ進む。
【0172】
図38は、表示制御基板75から効果音制御基板82に出力される音番号データの一例を示す説明図である。図38に示すように、音番号データには、特別図柄の変動パターンに応じた音番号データ、大当り遊技中における音番号データ、および連続予告の音態様A〜Dに応じた音番号データが含まれる。連続予告の音態様A〜Dに応じた音番号データは、上記のステップS856で表示制御基板75から効果音制御基板82に出力される音番号データである。なお、遊技演出の演出モード応じて音番号データを変えることにより、演出モード毎に発生する効果音を異ならせる構成のものであってもよい。また、表示制御基板75内での制御により、遊技演出の演出モード毎にランプ・LEDの発行による演出を異ならせてもよい。
【0173】
以上に説明したように、遊技制御手段は、始動入賞記憶に基づいて今後実行されていることが決定されている可変表示の中に大当りとなるものが含まれているかを確認し、大当りとなるものがあり、かつ大当りとなるのが次回の可変表示の表示結果ではない場合に、所定の割合で連続予告を行うことに決定し、さらに連続予告における各可変表示の際に実行される各予告演出の演出態様をそれぞれ決定する。始動入賞記憶に基づいて今後大当りとなることが決定されているものが含まれているかを確認する際には、可変表示が実行される時期が早いものから確認し、大当りとなることが決定されているものが確認されるとそこで確認処理を終了する。また、確認処理を行った回数を連続予告の実行回数に決定する。
【0174】
そして、遊技制御手段は、連続予告および予告態様を決定した場合には、今回の可変表示に関する予告についての決定結果を含む変動パターンコマンドを演出制御手段に向けて送信する。
【0175】
一方、演出制御手段は、遊技制御手段からの変動パターンコマンドにもとづいて今回の可変表示演出にて予告を行うか否かと、行う場合の今回の可変表示演出にて実行する予告演出の演出態様とを判定し、さらに予告演出で使用する演出手段を独自に決定する。
【0176】
例えば、始動入賞記憶数が「4」であり、始動入賞記憶数が「3」に対応する可変表示において大当りとすることが決定されており、始動入賞記憶数が1,2,4に対応する可変表示でははずれとすることが決定されている場合を想定する。その場合、遊技制御手段は、3回目の確認処理において、始動入賞記憶数が「3」に対応する可変表示が大当りとなることを確認する(ステップS129のY参照)。大当りとなるのが次回の可変表示の表示結果ではないので(ステップS145のY参照)、連続予告を行うか否か決定する処理を実行する(ステップS147参照)。連続予告を行うことに決定した場合には(ステップS147のY参照)、確認処理の回数である「3」を連続予告の実行回数に決定し(ステップS148参照)、連続予告における各可変表示の際に実行される各予告演出の演出態様を決定する(ステップS150参照)。
【0177】
各予告演出の演出態様等を決定すると、遊技制御手段は、今回実行する予告演出に関する情報を含む変動パターンを決定し(ステップS78参照)、その変動パターンを示す変動パターンコマンドを演出制御手段に向けて送信する(ステップS80,ステップS81参照)。演出制御手段は、変動パターンコマンドを受信すると、今回の可変表示演出にて予告を行うことに判定すると共に(ステップS912のY参照)、遊技演出の演出モードに応じた予告演出の演出態様を選択し(ステップS913参照)、実行する予告演出の演出態様についても判定する(ステップS914参照)。さらに、予告演出で使用する演出手段を決定する(ステップS916参照)。そして、可変表示演出を実行し、その中で予告演出を実行する。このようにして、1回目の予告演出が実行される。
【0178】
なお、2回目及び3回目については、始動入賞記憶にもとづく可変表示の表示結果の確認処理などは実行されない(上述したステップS123でNと判定されるため)。ただし、演出制御手段に送信される変動パターンコマンドには、その回で実行される予告演出の演出態様に関する情報を含む変動パターンコマンドが選択される(上述したステップS73で設定されたテーブルを用いて変動パターンが選択されるため)。従って、2回目及び3回目についても演出制御手段によって予告演出が実行される。そして、1回目と2回目とは予告演出は出現するがともに可変表示の表示結果ははずれとなり、3回目の可変表示にて予告演出の出現後に大当りとなる。従って、3回目の可変表示にて大当りとなることを、それ以前の3回の連続的な予告演出によって報知(すなわち連続予告演出を実行する)することができる。
【0179】
図13(C)に例示されたように、始動入賞記憶に基づく可変表示の中に可変表示結果が大当りとなるものがある場合には、大当りとなるものがない場合に比べて、高い確率で連続予告が行われることが決定される。従って、連続予告の信頼度(連続予告が実行された場合に、実際に大当りが発生する割合)は高く、遊技者は、連続予告の発生によって大当りの発生を強く期待することができる。なお、非確変大当りとなる場合に比べて、確変大当りとなる場合には、より高い確率で連続予告が行われることが決定されるようにしてもよい。このように構成すれば、確変大当りとなる場合には、連続予告が実行される確率も高くなり、遊技者にとってより信頼性の高い連続予告が実現される。すなわち、演出制御手段は、将来、大当りや確変大当りが出現することを示唆するような保留記憶数にもとづく演出を行うことができる。
【0180】
そして、演出制御手段は、連続予告を行うことが決定されている場合には、いずれの演出手段(可変表示装置44、ランプ・LED、スピーカ12a,12b)を用いるのかを独自に決定する。なお、演出用の可動部材が設けられている場合には、演出制御手段は、予告演出を実行する際に可動部材を用いるのか否かも独自に決定する。そして、変動パターン指定の演出制御コマンドを受信すると、可変表示装置44において特別図柄の変動が開始されるように制御し、連続予告を行うことに決定されている場合には、演出手段(可変表示装置44、ランプ・LED、スピーカ12a,12b)の一部または全部を用いて所定の演出態様で連続予告演出が実行されるように制御する。
【0181】
図39は、連続予告を実行するための手段の構成を示す概念図である。図39に示すように、本発明の遊技機は、可変表示に関わる決定に用いられる数値データ(例えば大当り判定用の乱数値を示す数値)を所定の数値範囲で更新する数値データ更新手段31aと、可変表示の実行条件の成立時(例えば始動入賞発生時)に、数値データ更新手段31aから数値データを抽出する数値データ抽出手段31bと、数値データ抽出手段31bが抽出した数値データを抽出順番が特定可能に格納する数値データ格納手段31cと、数値データ格納手段31cに格納されている数値データが所定の判定値(例えば大当り判定値)と合致するか否かの判定を行う判定処理を実行する格納データ判定手段31dとを含む。また、格納データ判定手段31dが所定の判定値に合致していると判定したときに、当該合致していると判定された数値データに対応する可変表示の実行条件の成立にもとづく可変表示の開始条件が成立する前の可変表示から、複数回の可変表示に亘って所定の予告演出を実行する予告演出実行手段80aを含む。さらに、数値データ格納手段31cに格納された数値データの数を特定する格納数特定手段31eと、判定処理において所定の判定値に合致していると判定された数値データの抽出順番より前の順番に数値データ格納手段31cによって格納された数値データがあるか否かを判定する格納状態判定手段31fと、格納状態判定手段31fによって数値データ格納手段31cによって格納された数値データがないと判定されたときに、格納データ判定手段31dの判定結果を無効とする無効化手段31gとを含む。
【0182】
このような構成によって、複数回の可変表示に亘った所定の予告演出を実行するとの判定結果と、その判定結果にもとづく演出内容とを確実に合致させることができ、複数回の可変表示に亘った所定の予告演出を確実に実行することができるようになる。具体的には、格納状態判定手段31fが、大当りとなると判定された可変表示の前に保留されている可変表示がなく、その大当りとなる可変表示が次回の可変表示であると判定した場合には、無効化手段31gが、格納データ判定手段31dによる連続予告を実行するか否かを決定するための判定処理の判定結果を無効とするように構成されているので、連続予告の実行が不可能であるときに連続予告を実行しようとしてしまうことを防止することができ、連続予告を実行するか否かの判定結果と、判定結果にもとづく演出内容とを合致させることができる。すなわち、連続予告を行うことに決定したのにもかかわらず、予告演出が1回の可変表示でしか実行されず、複数回の可変表示に亘った所定の演出がなされないような事態を回避することができる。
【0183】
なお、上述した実施の形態では、図17の予告設定処理にて説明したように、保留記憶中の大当り判定用乱数値を用いた判定処理(ステップS126〜ステップS131のループ処理)を実行したあと、検査回数が所定数以上(例えば2以上)でなかった場合には、上記の判定処理での判定結果にかかわらず連続予告演出を行わないことに決定するように構成(つまり、判定処理の判定結果を無効とする構成)されているが、図40に示すように、始動入賞カウンタが所定数以上であるときに限って(ステップS123aのY)、上記の判定処理を行うようにしてもよい。すなわち、始動入賞カウンタが所定数以上でないときには(ステップS123aのN)、保留記憶中の大当り判定用乱数値を用いた判定処理(ステップS126〜ステップS131のループ処理)を実行しない構成(つまり、判定処理を実行するための実行手段を無効とする構成)としてもよい。上記のように構成した場合であっても、複数回の可変表示に亘った所定の予告演出を実行するとの判定結果と、その判定結果にもとづく演出内容とを確実に合致させることができ、複数回の可変表示に亘った所定の予告演出を確実に実行することができるようになる。また、無駄な処理が実行されてしまうことを防止することができる。
【0184】
図41は、各演出モードに対応するデータの数値を表わす表である。本実施形態においては、演出モードとして、春,夏,秋,冬の四季が設定されており、各季節に対応するデータは、それぞれ「00」,「01」,「10」,「11」となっている。
【0185】
なお、上記した図5から図24のフローチャート等で示した制御は、可変表示装置44の可変表示開始時に、現在記憶されている始動記憶の全てに対して当りがあるかどうかを判断する、いわゆる開始時全スキャンを示したが、主基板151で行われる制御として、このような開始時全スキャンに限らず、始動入賞したときにその始動入賞が当りかどうかを判定する、いわゆる入賞時判定を行うものであってもよい。この入賞時判定による制御を第2実施形態として、図42乃至図56を参照して以下に説明する。
【0186】
なお、入賞時判定における主基板151が実行するメイン処理及び2msタイマ割り込み処理は、開始時全スキャンにおけるメイン処理及び2msタイマ割り込み処理(図5,6)と同様であるため、説明は省略する。
【0187】
図42は、各乱数を示す説明図である。各乱数を示す説明図である。各乱数は、以下のように使用される。
(1)ランダム1:大当りを発生させるか否か決定する(大当り判定用)
(2)ランダム2−1〜2−3(ランダム2):特別図柄の左中右のはずれ図柄決定用(特別図柄左中右)
(3)ランダム3:大当りを発生させる特別図柄の組合せを決定する(大当り図柄決定用)
(4)ランダム4:特別図柄の変動パターンを決定する(変動パターン決定用)
(5)ランダム5:大当りを発生させない場合にリーチとするか否かを決定する(リーチ判定用)
(6)ランダム6:普通図柄にもとづく当りを発生させるか否か決定する(普通図柄当り判定用)
(7)ランダム7:ランダム1の初期値を決定する(ランダム1初期値決定用)
(8)ランダム8:ランダム6の初期値を決定する(ランダム6初期値決定用)
また、開始時全スキャンにおいて示した特別図柄プロセス処理(図8)及び変動パターンの種類(図9)は、入賞時判定においても同様であるため、説明は省略する。
【0188】
図43は、入賞時判定における始動口スイッチ通過処理(ステップS312)を示すフローチャートである。打球が遊技盤40に設けられている普通可変入賞球装置(始動入賞口と記載)58に入賞すると、始動球検出器60がオンする。入賞確認処理において、CPU75aは、始動球検出器60がオンしたことを判定すると(ステップS211)、始動入賞記憶数が最大値である4に達しているかどうか確認する(ステップS212)。始動入賞記憶数が4に達していなければ、始動入賞記憶数を1増やし(ステップS213)、大当り判定用乱数等の各乱数の値を抽出し、それらを始動入賞記憶数の値に対応した保存領域(特別図柄判定用バッファ)に格納する(ステップS214)。なお、乱数を抽出するとは、乱数を生成させるためのカウンタからカウント値を読み出して、読み出したカウント値を乱数値とすることである。ステップS214では、図42に示された乱数のうち、ランダム1〜ランダム5が抽出される。
【0189】
次いで、CPU75aは、再度、ランダム1(大当り判定用乱数)を生成するためのカウンタからランダム1を抽出し(ステップS215)、大当り判定モジュールを実行する。すなわち、大当り判定サブルーチンをコールする(ステップS216)。大当り判定モジュールにおいてランダム1の値にもとづいて大当りではないと判定された場合には(ステップS217)、ランダム5(リーチ判定用乱数)を生成するためのカウンタからランダム5を抽出し(ステップS218)、リーチ判定モジュールを実行する。すなわち、リーチ判定サブルーチンをコールする(ステップS219)。
【0190】
さらに、CPU75aは、始動入賞記憶指定のコマンド送信テーブルをセットし(ステップS221)、サブルーチンであるコマンド作成処理を実行する(ステップS222)。なお、コマンド送信テーブルをセットするとは、コマンド送信テーブルのアドレスを指定する処理(アドレスを所定のレジスタ等に設定する処理)である。そして、コマンド作成処理を実行することによって表示制御コマンド等が表示制御基板75等に送信される。この実施の形態では、表示制御基板75に送信されうる各表示制御コマンドはROMのコマンド送信テーブルに格納されている。
【0191】
大当り判定モジュールにおいて大当りであると判定されている場合には(ステップS223)、高確率状態に移行することが可能になる大当り(確変大当り)となるか否かの判定を行う(ステップS224)。具体的には、ステップS214で抽出した乱数のうちランダム3(大当り図柄決定用乱数)を用いて大当り図柄を決定し、決定された大当り図柄が奇数の図柄番号の図柄であれば確変大当りとなると判定する。なお、ランダム3の値に応じた大当り図柄テーブルに設定されている図柄番号の各図柄が大当り図柄として決定される。また、大当り図柄決定用乱数を用いて大当り図柄を決定した後に確変大当りとするのか否かを決定するのではなく、確変とするか否かを決定する乱数を用いて確変大当りとするのか否かを決定するようにしてもよい。
【0192】
確変大当りとしない場合には、大当り入賞1指定のコマンド送信テーブルをセットし(ステップS225)、コマンド作成処理を実行する(ステップS226)。また、確変大当りとする場合には、大当り入賞2指定のコマンド送信テーブルをセットし(ステップS227)、コマンド作成処理を実行する(ステップS228)。
【0193】
ステップS223において大当りとしないように判定されたときには、リーチ判定モジュールにおいてリーチである(大当りとはしないがリーチとする、以下、はずれリーチともいう。)と判定されている場合には(ステップS231)、リーチ入賞指定のコマンド送信テーブルをセットし(ステップS232)、コマンド作成処理を実行する(ステップS233)。大当りでもなくはずれリーチでもない場合には、はずれ入賞指定のコマンド送信テーブルをセットし(ステップS234)、コマンド作成処理を実行する(ステップS235)。
【0194】
以上の処理によって、始動入賞記憶数が増えるときには、表示制御基板75に搭載されている演出制御手段に対して、始動入賞記憶数指定の表示制御コマンドが送信され、また、大当り入賞1指定、大当り入賞2指定、リーチ入賞指定またははずれ入賞指定の表示制御コマンドが送信される。なお、この実施の形態では、大当りではない場合には、リーチ入賞指定またははずれ入賞指定の表示制御コマンドが送信されるが、大当りではない場合には常にはずれ入賞指定の表示制御コマンドが送信されるようにしてもよい。以下、大当り入賞1指定、大当り入賞2指定、リーチ入賞指定およびはずれ入賞指定の表示制御コマンドを、入賞時判定結果コマンドまたは判定結果コマンドということがある。
【0195】
なお、リーチ入賞指定の表示制御コマンドはリーチ演出コマンドの一例であり、大当り入賞1指定の表示制御コマンドおよび大当り入賞2指定の表示制御コマンドは、特定表示結果コマンドの一例である。また、大当り入賞1指定の表示制御コマンドおよび大当り入賞2指定の表示制御コマンドのうち大当り入賞2指定の表示制御コマンドは、識別情報の表示結果が大当り遊技状態の生じやすい状態である確変状態(特別遊技状態)に移行させる条件となる特別の表示結果であるか否かを指定する特別表示結果コマンドの一例である。
【0196】
また、この時点で決定される大当りおよびリーチは、可変表示装置44における可変表示開始を開始させるための条件(実行条件であって開始条件ではない)の成立にもとづいて決定されたものである。可変表示装置44において可変表示を開始できる条件(開始条件)の成立したときには、あらためて、大当りとするか否か、またはずれリーチとするか否かが決定される。そして、その決定結果にもとづいて実際の可変表示の表示結果が導出される。ただし、可変表示の開始条件が成立したときに用いられる乱数値は、可変表示の実行条件が成立したときに抽出され保存領域に保存された値である。従って、可変表示の開始条件が成立したときの確変大当りとするか否かと、非確変大当りとするか否かと、はずれリーチとするか否かの決定結果は、可変表示の実行条件が成立したときの決定結果と同じになる。
【0197】
そして、表示結果決定手段による数値データの抽出に相当するステップS214の処理と、実行条件成立時判定手段による識別情報の表示結果に関わる判定に相当するステップS215〜S219の処理とは1回のタイマ割込処理内で完了する。従って、可変表示の開始条件が成立したときの確変大当りとするか否かと、非確変大当りとするか否かと、はずれリーチとするか否かの決定結果は、可変表示の実行条件が成立したときの決定結果と同じになることが保証される。
【0198】
図44(A)は、大当り判定モジュールで用いられる大当り判定テーブルの一例を示す説明図である。また、図44(B)は、リーチ判定モジュールで用いられるリーチ判定テーブルの一例を示す説明図である。図44(A)に示すように、この実施の形態では、低確率時(非確変時)では大当り判定値は「3」であり、高確率時(確変時)では大当り判定値は「3」、「7」、「79」、「103」、「107」である。また、図44(B)に示すように、リーチ判定値は、「0」、「1」、「11」である。
【0199】
なお、開始時全スキャンにおける大当たり判定処理(図14)及びリーチ判定処理(図15)は、入賞時判定においても同様であるため、説明は省略する。
【0200】
図45は、停止図柄設定処理(ステップS301)を示すフローチャートである。停止図柄設定処理において、CPU75aは、特別図柄の変動を開始することができる状態(特別図柄プロセスフラグの値がステップS301を示す値となっている場合)には(ステップS251)、始動入賞記憶数の値を確認する(ステップS252)。なお、特別図柄プロセスフラグの値がステップS301を示す値となっている場合とは、可変表示装置44において図柄の変動がなされていず、かつ、大当り遊技中でもない場合である。
【0201】
始動入賞記憶数が0でなければ、始動入賞記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出すとともに(ステップS253)、始動入賞記憶数の値を1減らし、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップS254)。すなわち、始動入賞記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、始動入賞記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。
【0202】
次いで、CPU75aは、減算後の始動入賞記憶数指定のコマンド送信テーブルをセットし(ステップS255)、コマンド作成処理を実行する(ステップS256)。さらに、大当り判定モジュールを実行する(ステップS257)。ここでは、大当り判定モジュールにおいて、ステップS253で保存領域から読み出したランダム1の値にもとづいて大当りとするか否かの判定が行われる。
【0203】
大当りとすることに決定した場合には(ステップS258)、CPU75aは、大当り図柄用乱数(ランダム3)の値に従って大当り図柄を決定する(ステップS259)。この実施の形態では、ランダム3の値に応じた大当り図柄テーブルに設定されている図柄番号の各図柄が、大当り図柄として決定される。大当り図柄テーブルには、複数種類の大当り図柄の組み合わせのそれぞれに対応した左中右の図柄番号が設定されている。また、変動パターン決定用乱数(ランダム4)の値にもとづいて特別図柄の変動パターンを決定する(ステップS260)。
【0204】
大当りとしないことに決定した場合には(ステップS258)、CPU75aは、リーチ判定モジュールを実行する(ステップS261)。ここでは、リーチ判定モジュールにおいて、ステップS253で保存領域から読み出したランダム3の値にもとづいて大当りとするか否かの判定が行われる。また、大当りとしない場合の停止図柄の決定を行う。この実施の形態では、ステップS253で読み出した値、すなわち抽出されているランダム2−1の値に従って左図柄を決定する(ステップS57)。リーチすることに決定した場合には、ランダム2−1の値に従って左右図柄を決定し、ランダム2−2の値に従って中図柄を決定する(ステップS263)。ここで、決定された中図柄が左右図柄と一致した場合には、中図柄に対応した乱数の値に1加算した値に対応する図柄を中図柄の停止図柄として、大当り図柄と一致しないようにする。そして、変動パターン決定用乱数(ランダム4)の値にもとづいて特別図柄の変動パターンを決定する(ステップS264)。
【0205】
大当りとせずリーチにもしないことに決定した場合には、CPU75aは、大当りとせずリーチにもしない場合の停止図柄の決定を行う。すなわち、ランダム2−1の値に従って左図柄を決定し、ランダム2−2の値に従って中図柄を決定するとともに、ランダム2−3の値に従って右図柄を決定する(ステップS265)。なお、ここでは、左右図柄が一致した場合には右図柄を1図柄ずらし、リーチにもならないはずれとなるようにする。そして、確変中か否かを確認する(ステップS266)。確変中あれば変動パターンをはずれ時短縮変動パターンとすることに決定する(ステップS267)。確変状態でなければランダム4の値に応じて変動パターンをはずれ時の通常変動パターンとすることに決定する(ステップS268)。なお、はずれ時短縮変動パターンは、左右中の図柄の変動時間が例えば1.0秒という通常変動パターンよりも変動期間が短い変動パターンである。
【0206】
以上のようにして、始動入賞があったときに図柄変動の表示態様が大当りとするか、リーチ態様とするか、はずれとするか判定されるとともに、その判定結果にもとづいて変動パターンが選択され、図柄の変動開始が可能となったときに演出に用いる変動パターンが決定されるとともにそれぞれの停止図柄の組合せが決定される。また、遊技制御手段は、決定結果にもとづく制御コマンド(変動パターンを特定可能な制御コマンド)を、表示制御基板75及び効果音制御基板82に送信する処理を行う。
【0207】
図46は、表示制御基板75に送出される表示制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。図46に示す例において、コマンド8000(H)〜800E(H)は、特別図柄を可変表示する可変表示装置44における特別図柄の変動パターンを指定する表示制御コマンドである。なお、変動パターンを指定するコマンド(変動パターンコマンド)は変動開始指示も兼ねている。また、コマンド800E(H)は、短縮表示パターンを指定するコマンドである。
【0208】
コマンド88XX(H)(X=4ビットの任意の値)は、普通図柄の変動パターンに関する表示制御コマンドである。コマンド89XX(H)は、普通図柄の停止図柄を指定する表示制御コマンドである。コマンド8A00(H)は、普通図柄の可変表示の停止を指示する表示制御コマンドである。
【0209】
コマンド91XX(H)、92XX(H)および93XX(H)は、特別図柄の左中右の停止図柄を指定する表示制御コマンドである。「XX」には図柄番号が設定される。また、コマンドA000(H)は、特別図柄の可変表示の停止を指示する表示制御コマンドである。コマンドBXXX(H)は、大当り遊技開始から大当り遊技終了までの間に送出される表示制御コマンドである。そして、コマンドC000(H)〜EXXX(H)は、特別図柄の変動および大当り遊技に関わらない可変表示装置44の表示状態に関する表示制御コマンドである。
【0210】
コマンドE0XX(H)は、可変表示装置44における始動入賞記憶数を表示する表示エリアにおいて、表示色を変化させる始動記憶表示エリア18の個数を示す表示制御コマンドである。例えば、表示制御基板75は、各始動記憶表示エリア18のうち「XX(H)」で指定される個数の始動記憶表示エリア18の表示色を変化させる。すなわち、コマンドE0XX(H)は、保留個数という情報を報知するために設けられている表示エリアの制御を指示するコマンドである。なお、表示色を変化させる始動記憶表示エリア18の個数に関するコマンドが、表示色を変化させるエリアの個数の増減を示すように構成されていてもよい。また、この実施の形態では、始動入賞記憶の上限値は4であるから、「XX」は0〜4のいずれかである。
【0211】
また、コマンドE400(H)は、高確率状態から低確率状態になったときに送信されるコマンドであり、コマンドE401(H)は、低確率状態から高確率状態になったときに送信されるコマンドである。
【0212】
コマンドE5XX(H)は、始動入賞が生じたときに、コマンドE0XX(H)に続いて送信されるコマンドである。E500(H)ははずれ入賞指定の表示制御コマンドであり、E501(H)はリーチ入賞指定の表示制御コマンドであり、E502(H)は大当り1入賞指定の表示制御コマンドであり、E503(H)は大当り1入賞指定の表示制御コマンドである。
【0213】
表示制御基板75のCPU75aは、主基板151の遊技制御手段から上述した表示制御コマンドを受信すると図46に示された内容に応じて可変表示装置44および普通図柄表示器63の表示状態を変更する。
【0214】
なお、開始時全スキャンにおける表示制御メイン処理(図25),タイマ割込み処理(図26),表示制御コマンドを格納するためのコマンド受信バッファ(図27)は、入賞時判定においても同様であるため、説明は省略する。
【0215】
図47および図48は、コマンド解析処理(ステップS704)の具体例を示すフローチャートである。主基板151から受信された表示制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、受信コマンドバッファに格納されているコマンドの内容が確認される。
【0216】
コマンド解析処理において、CPU75aは、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップS611)。格納されているか否かは、コマンド受信カウンタの値と読出ポインタとを比較することによって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、CPU75aは、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップS612)。なお、読み出したら読出ポインタの値を+1しておく。
【0217】
受信した表示制御コマンドが特別図柄左指定の表示制御コマンド(91XX(H))であれば(ステップS613)、CPU75aは、「XX」で示される左図柄を示すデータを、RAMにおける左図柄格納領域に格納する(ステップS614)。また、特別図柄中指定の表示制御コマンド(92XX(H))であれば(ステップS616)、CPU75aは、「XX」で示される中図柄を示すデータを、RAMにおける中図柄格納領域に格納する(ステップS617)。そして、特別図柄右指定の表示制御コマンド(93XX(H))であれば(ステップS618)、CPU75aは、「XX」で示される右図柄を示すデータを、RAMにおける右図柄格納領域に格納する(ステップS619)。
【0218】
また、受信した表示制御コマンドが変動パターン指定の表示制御コマンドであれば(ステップS621)、CPU75aは、そのコマンドのEXTデータを変動パターンデータ格納領域に格納し(ステップS622)、変動パターンコマンドを1加算した後(ステップS623)、変動パターン受信フラグをセットする(ステップS624)。このように、変動パターンコマンドが1づつ加算されるため、
受信した表示制御コマンドが始動入賞記憶数指定の表示制御コマンドであれば(ステップS631)、CPU75aは、RAMにおける始動入賞数記憶領域の始動入賞記憶数を表示制御コマンドで指定された数に更新する(ステップS632)。また、可変表示装置44において表示色が変化する始動記憶表示エリア18の数を更新する(ステップS633)。さらに、同期乱数カウンタの値を+1する(ステップS634)。同期乱数カウンタとは、連続予告を実行するか否か決定するための同期乱数を生成するためのカウンタである。なお、この実施の形態では、同期乱数カウンタのカウント値は0〜126の範囲の値をとり、カウント値が127になったら、その値を0に戻す。
【0219】
また、受信した表示制御コマンドがはずれ入賞指定の表示制御コマンドであれば(ステップS635)、CPU75aは、同期乱数カウンタの値を+1するとともに(ステップS636)、同期乱数カウンタのカウント値を読み出すことによって同期乱数を抽出し(ステップS637)、連続予告の判定を行う(ステップS638)。受信した表示制御コマンドがリーチ入賞指定の表示制御コマンドである場合にも(ステップS639)、同期乱数カウンタの値を+1するとともに(ステップS640)、同期乱数を抽出し(ステップS641)、連続予告の判定を行う(ステップS642)。
【0220】
また、受信した表示制御コマンドが大当り入賞1指定の表示制御コマンドである場合にも(ステップS651)、同期乱数カウンタの値を+1するとともに(ステップS652)、同期乱数を抽出し(ステップS653)、連続予告の判定を行う(ステップS654)。さらに、受信した表示制御コマンドが大当り入賞2指定の表示制御コマンドである場合にも(ステップS655)、同期乱数カウンタの値を+1するとともに(ステップS656)、同期乱数を抽出し(ステップS657)、連続予告の判定を行う(ステップS658)。
【0221】
そして、ステップS612で読み出した受信コマンドがその他の表示制御コマンドである場合には、受信コマンドに対応するフラグをセットする(ステップS659)。
【0222】
次に、連続予告の判定について説明する。図49は、始動入賞記憶数と連続予告の実行回数の関係の一例を示す説明図である。図49(A)は、はずれ入賞指定の表示制御コマンドを受信した場合の始動入賞記憶数と連続予告の実行回数の関係を示し、図49(B)は、リーチ入賞指定の表示制御コマンドを受信した場合の始動入賞記憶数と連続予告の実行回数の関係を示し、図49(C)は、大当り入賞1指定の表示制御コマンドを受信した場合の始動入賞記憶数と連続予告の実行回数の関係を示す。そして、図49(D)は、大当り入賞2指定の表示制御コマンドを受信した場合の始動入賞記憶数と連続予告の実行回数の関係を示す。
【0223】
図49に示すように、この実施の形態では、はずれ入賞指定の表示制御コマンドを受信した場合には、同期乱数の値が29または124(連続予告判定値)に一致すれば連続予告を実行可能であり、リーチ入賞指定の表示制御コマンドを受信した場合には、同期乱数の値が7、29、79または124(連続予告判定値)に一致すれば連続予告を実行可能であり、大当り入賞1指定の表示制御コマンドを受信した場合には、同期乱数の値が7〜27または105〜124(連続予告判定値)に一致すれば連続予告が実行可能である。そして、大当り入賞2指定の表示制御コマンドを受信した場合には、同期乱数の値が3〜67または85〜124(連続予告判定値)に一致すれば連続予告が実行可能である。
【0224】
図50は、ステップS638,S642,S654,S658で、CPU75a(予告演出決定手段)によって実行される連続予告の判定処理例を示すフローチャートである。連続予告の判定処理において、CPU75aは、まず、連続予告が実行されているか否か判定する(ステップS661)。実行中であるか否かは、実行中にセットされている内部フラグである連続予告実行中フラグによって判定できる。連続予告の実行中でなければ、連続予告判定テーブルを選択する(ステップS662)。連続予告判定テーブルとは、図34に示された情報が設定されているテーブルであり、はずれ入賞指定の表示制御コマンドを受信した場合には図49(A)に示す情報に対応したテーブルが選択され、リーチ入賞指定の表示制御コマンドを受信した場合には図49(B)に示す情報に対応したテーブルが選択され、大当り入賞1指定の表示制御コマンドを受信した場合には図49(C)に示す情報に対応したテーブルが選択され、大当り入賞2指定の表示制御コマンドを受信した場合には図49(D)に示す情報に対応したテーブルが選択される。
【0225】
そして、CPU75aは、抽出されている同期乱数の値と同じ連続予告判定値が連続予告判定テーブルに設定されているか否か確認し(ステップS663)、一致しているものがあれば、連続予告判定テーブルから対応する実行回数を抽出する。実行回数が0でなければ(ステップS664)、CPU75a(予告演出実行手段)によって予告演出選択処理を実行するとともに(ステップS665)、実行回数をRAMにおける実行回数バッファに格納し(ステップS666)、連続予告抽選済フラグセットする(ステップS667)。
【0226】
以上の処理によって、同期乱数カウンタは、始動入賞記憶数指定、はずれ入賞指定、リーチ入賞指定、大当り入賞1指定、大当り入賞2指定の表示制御コマンドを受信する度に歩進し、はずれ入賞指定、リーチ入賞指定、大当り入賞1指定、大当り入賞2指定の表示制御コマンドを受信すると連続予告を行うか否かの抽選が実行される。そして、連続予告を行うことに決定された場合には、そのときの始動入賞記憶数に応じてあらかじめ決められた実行回数が決定されるとともに、実行される連続予告演出の内容が決定される。
【0227】
後述するように、CPU75aは、0回でない実行回数が決定された後、可変表示装置44において特別図柄の可変表示を行う場合には、実行回数分の特別図柄の可変表示期間において予告演出(連続予告)を行う。
【0228】
図51は、演出選択テーブルの一例を示す説明図である。この実施の形態では、はずれ入賞指定の表示制御コマンドを受信した場合に選択される演出選択テーブル1と、リーチ入賞指定の表示制御コマンドを受信した場合に選択される演出選択テーブル2と、大当り入賞1指定の表示制御コマンドを受信した場合に選択される演出選択テーブル3と、大当り入賞2指定の表示制御コマンドを受信した場合に選択される演出選択テーブル4がある。
【0229】
この実施の形態では、各演出選択テーブルには、選択確率を異ならせた複数の予告演出が設定されている。例えば、演出選択テーブル1が選択された場合には、80/100の確率で予告Aを実行することに決定され、20/100の確率で予告Bを実行することに決定される。具体的には、各演出選択テーブルに設定されている各予告には、連続予告演出決定用乱数の抽出値と比較される比較値が、例えば選択確率に応じた数だけ割り当てられている。なお、連続予告演出決定用乱数は、本例では0〜99の値の範囲の乱数とされ、表示制御基板75が備えるRAM領域に格納されており、連続予告演出を決定するために用いられる乱数である。連続予告演出決定用乱数は、例えばステップS706で更新される。
【0230】
図52は、連続予告演出選択処理の一例を示すフローチャートである。連続予告演出選択処理において、CPU75a(予告演出選択手段)は、受信した表示制御コマンドに応じて使用する演出選択テーブルをROM75c(予告演出記憶手段)から選択する(ステップS665a)。そして、CPU75aは、連続予告演出決定用乱数を抽出し、その抽出値に従って予告演出A〜予告演出Eのいずれかを選択して、連続予告演出として実行する予告演出を決定する(ステップS665b)。
【0231】
なお、入賞時判定のメイン処理における表示制御プロセス処理は、開始時全スキャンの表示制御プロセス処理(ステップS705)と同様であるため、説明を省略する。
【0232】
図53は、図32に示された入賞時判定での表示制御プロセス処理における全図柄変動開始処理(ステップS802)を示すフローチャートである。なお、本フローチャートにおいては、ステップS810〜S830まで示されているが、ステップS816〜S828は、開始時全スキャンの全図柄変動開始処理のフローチャートにおけるステップS913〜S925と同様であるため、説明を省略し、ステップS810〜S815及びステップS829〜S831までを説明する。予告演出設定処理において、CPU75aは、変動パターンカウンタを+1した後(ステップS810)、連続予告を実行中であるか否か確認する(ステップS811)。実行中でなければ、連続予告抽選済フラグがセットされているか否か確認する(ステップS812)。連続予告抽選済フラグがセットされていれば、すなわち、連続予告を行うことに決定されていれば、連続予告抽選済フラグをリセットし(ステップS813)、実行回数バッファの内容を実行回数カウンタに設定する(ステップS814)。そして、連続予告実行中フラグをセットする(ステップS815)。
【0233】
ステップS811において連続予告実行中であると確認したら、CPU75aは、実行回数カウンタを−1し(ステップS829)、実行回数カウンタが0でなければステップS816に移行する(ステップS830)。実行回数カウンタが0になった場合には、決定された実行回数分の連続予告が既に完了していることになる。その場合には、連続予告実行中フラグをリセットした後(ステップS831)、ステップS821へ進む。また、ステップ812において連続予告抽選済フラグがセットされていない場合もステップS821へ進む。
【0234】
なお、ステップS816では、ステップS913で説明したように、演出モードに対応する予告が選択される。このとき、演出モード切換手段(CPU75a)によって切換えられ、切換モード記憶手段(RAM75b)に記憶された演出モード(図41参照)に応じた予告の演出態様が、予告演出選択手段(CPU75a)によって選択されるものである。また、ステップS824及びS825は、CPU75a(遊技演出制御手段)によって実行されるものである。
【0235】
なお、表示制御プロセス処理における図柄変動中処理(ステップS803)は、開始時全スキャンにおけるステップS851,S854〜S856,S861〜S868(図36)と同様であるため、説明を省略する。
【0236】
図54は、表示制御プロセス処理における全図柄停止待ち処理(ステップS804)を示すフローチャートである。この全図柄停止待ち処理は、ステップS982の後に、連続予告の実行回数を示す実行回数カウンタの値をクリアしておくと共に(ステップS985)、連続予告実行中フラグをリセットする(ステップS986)以外は、開始時全スキャンにおける全図柄停止待ち処理と同様であるため、ステップS985及びS986以外のステップについての説明は省略する。
【0237】
図55は、表示制御プロセス処理における大当り表示処理(ステップS805)を示すフローチャートである。大当り表示処理において、CPU75aは、確変大当りか否か判定する(ステップS951)。CPU75aは、例えば、確定図柄にもとづいて確変大当りか否かを判定することができる。確変大当りであれば、CPU75aは、例えば、「確変大当り」を可変表示装置44に表示させる表示制御を行う(ステップS952)。具体的には、「確変大当り」の表示指示をVDP75dに通知する。すると、VDP75dは、指示された表示の画像データを作成する。また、画像データを背景画像と合成する。確変大当りでなければ、CPU75aは、例えば、「大当り」を可変表示装置44に表示させる表示制御を行う(ステップS953)。そして、表示制御プロセスフラグの値を大当り遊技中処理(ステップS806)に対応した値に設定する(ステップS954)。
【0238】
図56は、表示制御プロセス処理における大当り遊技中処理(ステップS806)を示すフローチャートである。大当り遊技中処理において、CPU75aは、主基板31から大当り終了表示の表示制御コマンドを受信したら(ステップS861)、可変表示装置44に大当りの終了を示す表示を行わせる制御を行った後(ステップS862)、表示制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に設定する。なお、大当り遊技中処理において、CPU75aは、大入賞口開放前表示や大入賞口開放時表示の表示制御コマンドを受信したら、ラウンド数の表示制御等を行う。
【0239】
次に、本実施形態に係る画像表示部160で行われる予告表示の表示態様の一例について、図57を参照して説明する。図57は、可変表示装置44で実行される予告表示の表示態様を示す図である。
【0240】
弾球遊技機1において、普通可変入賞球装置58に球が入賞すると、始動球検出器60による検知信号に基づいて可変表示を指令する旨の表示制御コマンドが主基板151から表示制御基板75に送信される。主基板151からの制御コマンドが表示制御基板75によって受信されると、この表示制御コマンドに基づき、表示制御基板75のCPU75aによって、識別情報170が停止した状態から、図57(A)に示すように、可変表示装置44の画像表示部160で識別情報170の可変表示が実行される。このように、画像表示部160で識別情報170の可変表示が実行されている間に、更に普通可変入賞球装置58に球が入賞すると、主基板151のCPU151aに入賞したことが記憶される。即ち、可変表示装置44の可変表示の開始条件が成立していない始動条件の成立が記憶される。そして、CPU151aに記憶された始動条件の成立は、図57(A)に示すように、その成立回数が個別に特定可能なように特別図柄始動記憶表示46に表示される。なお、図示の場合には、3個目までが表示されており、識別情報170の可変表示が実行されている間に、普通可変入賞球装置58に球が3個入賞したことを示している。
【0241】
また、始動記憶手段に記憶された始動条件に基づく可変表示の表示結果が、予め定められた特定表示結果(大当り)となるか否かが主基板151のCPU151a(入賞時判定手段)によって、それぞれの始動記憶について判定される。なお、本説明においては、左から3個目(3番目)の特別図柄始動記憶表示46に基づく可変表示の表示結果が大当りになるとする。上記のように、識別情報170の可変表示の実行中に普通可変入賞球装置58に球が入賞して始動条件が記憶され、記憶されたいずれかの始動条件に基づく可変表示の表示結果が入賞時判定手段によって特定表示結果となると判定されたときには、以下に示すように、複数回の可変表示に亘って所定の予告演出を行う連続予告が表示制御基板75のCPU75a(予告演出実行手段)によって実行される。
【0242】
そして、画像表示部160で識別情報170の可変表示が行なわれて所定時間が経過すると可変表示が停止し、図57(B)に示すように、左,中,右の可変表示部に識別情報170が表示される。このとき、識別情報170の背景には、「春の背景」180aとして画像表示部160に「桜の木と花びら」が表示されている。
【0243】
左右の可変表示部で識別情報170が表示されて所定時間が経過すると、図57(C)に示すように、可変表示装置44の画像表示部160で再び識別情報170の可変表示が実行される。この可変表示は、3個表示されていた特別図柄始動記憶表示46のうち、左端の特別図柄始動記憶表示46に基づくものであるため、可変表示の開始と同時に特別図柄始動記憶表示46の表示が、図57(C)に示すように2個に減少する。また、識別情報170の可変表示の開始と同時に背景が「夏の背景」180bに変化して画像表示部160に「花火」の画像が表示されると共に、予告表示200bとして「蚊取り線香」の画像が表示される。
【0244】
「花火」の画像による「夏の背景」180b及び「蚊取り線香」の画像による予告表示200bが表示されて所定時間が経過すると、図57(D)に示すように、左,中,右の可変表示部に識別情報170が表示される。この場合の始動記憶は、可変表示の表示結果が大当りとはならないと判定されているため、表示結果は図57(D)に示すように、はずれの表示結果となる。なお、予告表示200bとして表示されていた「蚊取り線香」の画像は、識別情報170が表示されると同時に消滅する。
【0245】
連続予告のうち、最初の予告が行われた可変表示に係る表示結果が表示されて所定時間が経過すると、図57(E)に示すように、可変表示装置44の画像表示部160で再び識別情報170の可変表示が実行される。この可変表示は、2個表示されていた特別図柄始動記憶表示46のうち、左端の特別図柄始動記憶表示46に基づくものであるため、可変表示の開始と同時に特別図柄始動記憶表示46の表示が、図57(E)に示すように1個に減少する。また、識別情報170の可変表示の開始と同時に背景が「秋の背景」180cに変化して画像表示部160に「月」の画像が表示されると共に、予告表示200cとして「月見団子」の画像が表示される。
【0246】
「月」の画像による「秋の背景」180c及び「月見団子」の画像による予告表示200cが表示されて所定時間が経過すると、図57(F)に示すように、左,中,右の可変表示部に識別情報170が表示される。この場合の始動記憶は、可変表示の表示結果が大当りとはならないと判定されているため、表示結果は図57(F)に示すように、はずれの表示結果となる。なお、予告表示200cとして表示されていた「月見団子」の画像は、識別情報170が表示されると同時に消滅する。
【0247】
連続予告のうち、2回目の予告が行われた可変表示に係る表示結果が表示されて所定時間が経過すると、図57(G)に示すように、可変表示装置44の画像表示部160で再び識別情報170の可変表示が実行される。この可変表示は、最後に1個表示されていた特別図柄始動記憶表示46に基づくものであるため、可変表示の開始と同時に特別図柄始動記憶表示46の表示が、図57(G)に示すようにすべて消滅する。また、識別情報170の可変表示の開始と同時に背景が「冬の背景」180dに変化して画像表示部160に「雪だるま」の画像が表示されると共に、予告表示200dとして「雪の結晶」の画像が表示される。
【0248】
「雪だるま」の画像による「冬の背景」180d及び「雪の結晶」の画像による予告表示200dが表示されて所定時間が経過すると、図57(H)に示すように、左,中,右の可変表示部に識別情報170が表示される。この場合の始動記憶は、可変表示の表示結果が大当りになると判定されているため、表示結果は図57(H)に示すように、当りの表示結果となり、表示結果の情報に「当り」の当り表示210が表示される。なお、予告表示200dとして表示されていた「雪の結晶」の画像は、識別情報170が表示されると同時に消滅する。
【0249】
上記のように、複数回の可変表示に亘って所定の予告演出を行う連続予告の実行中に、演出モードの移行条件が成立して演出モードが変化した場合、即ち、背景が変化した場合であっても、変化後の背景に合わせた予告表示によって連続予告が実行される。
【0250】
また、上記のように、演出モードが「春」,「夏」,「秋」,「冬」というように、四季が変化するように変わってゆき、同じ季節が連続して表示されることがない。即ち、演出モード切換手段は、現在選択されている演出モードと同一の演出モードに切り換えないようになっている。
ここで、それぞれの季節を表わす背景である複数の演出モードは、表示制御基板75のROM75c(演出モード記憶手段)に記憶されており、可変表示の終了(所定の条件;ステップS972)に基づいて表示制御基板75のCPU75a(演出モード切換手段)によって切り替えられるものである。そして、切り替えられた演出モードに基づいて表示制御基板75のCPU75a(遊技演出制御手段)によって遊技演出の制御が行われることで、背景の画像が上記のように変化するものである。なお、可変表示の開始時に基づいて演出モード切換手段によって演出モードが切り換えられるものであってもよい。
上記した「蚊取り線香」,「月見団子」及び「雪の結晶」による予告表示200b〜200dで行われる予告演出の演出態様は、表示制御基板75のCPU75a(予告演出記憶手段)に演出モード毎に複数記憶されるものである。また、上記したように、連続予告の実行中に可変表示が開始して背景が変化したとき(演出モード切換手段により新たな演出モードに切り換えられたとき)、この変化後の背景(新たに選択された演出モード)に応じて、CPU75a(予告演出選択手段)によって予告演出記憶手段から演出態様が選択されるものである。
【0251】
また、本実施形態においては、上記のように、始動記憶に基づく可変表示が実行(所定条件の成立)される毎に背景が変化(演出モードを選択)するものを示したが、所定回数(例えば、50回)の可変表示が実行されたときに背景が変化したり、リーチ等の所定の変動パターンが実行されたときに背景が変化するもの等であってもよい。
【0252】
また、上記した実施形態において、画像表示部160において季節の背景が切り替わる際、既に表示されている背景が徐々に消えていく、いわゆるフェイドアウトをしながら新たな背景が表示されるものであるが、このフェイドアウトの方向として、画像表示部160の上部から下部に向けてフェイドアウトするもの、下部から上部に向けてフェイドアウトするもの、左側方から右側方に向けてフェイドアウトするもの、右側方から左側方に向けてフェイドアウトするもの、中心から外側に向けてフェイドアウトするもの、外側から中心に向けてフェイドアウトするもの等が考えられる。また、これらのフェイドアウトの方向は、専用のテーブルによる乱数抽出によって決定するもの、始動記憶表示の個数によって異なるもの、始動記憶表示の中に当りとなるものが含まれているときと含まれていないときとで異なるもの、識別情報170の変動パターンの違い、例えば、リーチ表示を行うときと行わないときとで異なるもの、現在表示されている背景の種類によって異なるもの等が考えられる。
【0253】
以上、実施形態に係る弾球遊技機1について詳細に説明してきたが、本実施形態においては、各々が識別可能な識別情報を可変表示可能な可変表示手段(可変表示装置44)を備え、予め定められている可変表示の始動条件が成立した後、可変表示の開始条件の成立にもとづいて識別情報の可変表示を開始し、当該識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機において、遊技演出の演出モードを複数記憶する演出モード記憶手段と、所定条件の成立に基づいて現在の演出モードから前記演出モード記憶手段に記憶された複数の演出モードのうちより他の演出モードに切換える演出モード切換手段(表示制御基板75のROM75c,ステップS816)と、該演出モード切換手段によって切換えられた演出モードに対応した遊技演出を制御する遊技演出制御手段(表示制御基板75のCPU75a,ステップS824,S825)と、前記始動条件が成立したときに、当該始動条件に基づく可変表示の表示結果が前記特定表示結果となるか否かを判定する入賞時判定処理を実行する入賞時判定手段(主基板151のCPU151a)と、前記入賞時判定手段によって特定表示結果となると判定されたときに、複数回の可変表示に亘って所定の予告演出を行う連続予告を実行するか否かを決定する予告演出決定手段(表示制御基板75のCPU75a,ステップS638,S642,S654,S658)と、前記連続予告の演出態様を前記演出モード毎に複数記憶する予告演出記憶手段(表示制御基板75のROM75c,ステップS665a)と、前記予告演出決定手段によって連続予告を実行する旨の決定がされたときに、前記演出モード切換手段によって切換えられた演出モードに対応して前記予告演出記憶手段に記憶された複数の連続予告の態様のうちからいずれかの演出態様を選択する予告演出選択手段(表示制御基板75のCPU75a,ステップS665b)と、前記予告演出選択手段によって選択された演出態様に基づいて前記連続予告を実行する予告演出実行手段(表示制御基板75のCPU75a,ステップS665a)と、を備え、前記予告演出選択手段は、前記連続予告の実行中に前記所定条件の成立に基づき前記演出モード切換手段によって演出モードの切換えが行われたとき、当該切換えられた演出モードに対応する前記予告演出記憶手段に記憶された複数の連続予告の態様のうちからいずれかの演出態様を選択することにより、連続予告の実行中に演出モードの移行条件が成立し、演出モードが変化した場合であっても、変化後の演出モードの態様に合わせた連続予告が実行されるため、全体として違和感のない統一された演出を行うことができる。また、演出モードの切り換えと連続予告の切り換えとがリンクして実行されるため、モード毎の演出を瞬時に変化させることができ、多彩な演出を実行することができる。
【0254】
また、本実施形態においては、前記演出モード切換手段によって切換えられた演出モードを記憶する切換モード記憶手段(表示制御基板75のRAM75b,ステップS816)を備え、前記予告演出選択手段は、前記選択モード記憶手段に記憶された演出モードに応じて演出態様を選択することにより、予告演出の演出態様選択の元となる演出モードが、演出モード切換手段で切り換えられた後、一旦切換モード記憶手段に記憶されるため、この演出モードに応じて確実に演出態様が選択され、これにより、予告演出の演出態様を確実に演出モードに合わせることができる。
【0255】
また、本実施形態においては、前記可変表示の開始条件が成立したときに、当該開始条件の成立に基づいて開始される可変表示の表示結果を特定表示結果とするか否かを判定する開始前判定処理を実行する開始前判定手段(主基板151のCPU151a,ステップS57)を備え、該開始前判定処理と、前記入賞時判定処理とは、共通の処理モジュールにより構成されることにより、開始前判定手段と入賞時判定手段とを設けたときのプログラム量を削減することができ、コストの低減等を図ることができる。
【0256】
また、本実施形態においては、前記所定条件は、前記可変表示手段において特定の可変表示が実行されることが決定されたときに成立することにより、所定の態様による可変表示が開始された時点で演出モードが変更されるため、遊技者は、演出モードが変更されたことを容易に認識することができ、これにより、遊技の興趣を向上することができる。
【0257】
また、本実施形態においては、前記所定条件は、前記可変表示手段において所定回数の可変表示が実行されたときに成立することにより、可変表示が実行される毎に演出モードが変更され、定期的に演出態様が変化するため、遊技者は、可変表示の実行に対して期待を持つことができ、遊技に飽きることがない。
【0258】
更に、本実施形態においては、前記演出モード切換手段は、前記所定条件の成立に基づいて演出モードの切換えを行うときは、現在選択されている演出モードと同一の演出モードには切換えない機能を有することにより、連続して同一の演出モードが選択されることがなく、同一の演出態様による予告演出が連続して行われることがないため、変化に富んだ予告演出を実行することができ、遊技者が演出に飽きてしまうことがない。
【0259】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1の発明においては、連続予告の実行中に演出モードの移行条件が成立し、演出モードが変化した場合であっても、変化後の演出モードの態様に合わせた連続予告が実行されるため、全体として違和感のない統一された演出を行うことができる。また、演出モードの切り換えと連続予告の切り換えとがリンクして実行されるため、モード毎の演出を瞬時に変化させることができ、多彩な演出を実行することができる。
【0260】
また、請求項2の発明においては、予告演出の演出態様選択の元となる演出モードが、演出モード切換手段で切り換えられた後、一旦切換モード記憶手段に記憶されるため、この演出モードに応じて確実に演出態様が選択され、これにより、予告演出の演出態様を確実に演出モードに合わせることができる。
【0261】
また、請求項3の発明においては、開始前判定手段と入賞時判定手段とを設けたときのプログラム量を削減することができ、コストの低減等を図ることができる。
【0262】
また、請求項4の発明においては、所定の態様による可変表示が開始された時点で演出モードが変更されるため、遊技者は、演出モードが変更されたことを容易に認識することができ、これにより、遊技の興趣を向上することができる。
【0263】
また、請求項5の発明においては、可変表示が実行される毎に演出モードが変更され、定期的に演出態様が変化するため、遊技者は、可変表示の実行に対して期待を持つことができ、遊技に飽きることがない。
【0264】
更に、請求項6の発明においては、連続して同一の演出モードが選択されることがなく、同一の演出態様による予告演出が連続して行われることがないため、変化に富んだ予告演出を実行することができ、遊技者が演出に飽きてしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における弾球遊技機を示す正面図である。
【図2】遊技盤を示す正面図である。
【図3】弾球遊技機の裏面に設けられる各基板を示す説明図である。
【図4】主基板と各種制御基板及び電気部品との関係を示すブロック図である。
【図5】主基板が実行するメイン処理を示すフローチャートである。
【図6】2msタイマ割込処理を示すフローチャートである。
【図7】各乱数を示す説明図である。
【図8】CPU151aが実行する特別図柄プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。
【図9】この実施の形態で用いられる変動パターンの一例を示す説明図である。
【図10】大当り時変動パターン種別選択テーブルの一例及びはずれ時変動パターン種別選択テーブルの一例を示す説明図である。
【図11】各変動パターン種別テーブルの一例を示す説明図である。
【図12】始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートである。
【図13】大当り判定モジュールで用いられる大当り判定テーブルの一例及びリーチ判定モジュールで用いられるリーチ判定テーブルの一例を示す説明図である。
【図14】大当り判定モジュールを示すフローチャートである。
【図15】リーチ判定モジュールを示すフローチャートである。
【図16】特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理を示すフローチャートである。
【図17】特別図柄通常処理における予告設定処理を示すフローチャートである。
【図18】特別図柄プロセス処理における特別図柄停止図柄設定処理を示すフローチャートである。
【図19】特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理を示すフローチャートである。
【図20】予告時変動パターン種別テーブル選択処理を示すフローチャートである。
【図21】大当り時変動パターン種別テーブル選択処理を示すフローチャートである。
【図22】はずれ時変動パターン種別テーブル選択処理を示すフローチャートである。
【図23】2msタイマ割込処理における記憶処理を示すフローチャートである。
【図24】表示制御基板に送出される演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。
【図25】CPU75aが実行するメイン処理を示すフローチャートである。
【図26】タイマ割込処理を示すフローチャートである。
【図27】主基板から受信した表示制御コマンドを格納するためのコマンド受信バッファの一構成例を示す説明図である。
【図28】コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。
【図29】予告乱数カウンタの一つである演出手段決定用カウンタのカウント値の範囲の一例を示す説明図である。
【図30】演出手段決定用乱数にもとづく演出手段の選択方法の一例を示す説明図である。
【図31】受信した変動パターンコマンドにもとづく予告演出の演出態様の選択方法の一例を示す説明図である。
【図32】メイン処理における表示制御プロセス処理を示すフローチャートである。
【図33】変動パターンテーブル毎に設定されているプロセスデータの一構成例を示す説明図である。
【図34】演出制御プロセス処理における変動パターンコマンド受信待ち処理を示すフローチャートである。
【図35】演出制御プロセス処理における全図柄変動開始処理を示すフローチャートである。
【図36】演出制御プロセス処理における図柄変動中処理を示すフローチャートである。
【図37】表示制御プロセス処理における全図柄停止待ち処理を示すフローチャートである。
【図38】表示制御基板から効果音制御基板に出力される音番号データの一例を示す説明図である。
【図39】本実施形態の概要を示す概念図である。
【図40】予告設定処理の別の実施形態を示すフローチャートの一部である。
【図41】各演出モードに対応するデータの数値を表わす表である。
【図42】各乱数を示す説明図である。
【図43】入賞時判定における始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートである。
【図44】大当り判定モジュールで用いられる大当り判定テーブルの一例及びリーチ判定モジュールで用いられるリーチ判定テーブルの一例を示す説明図である。
【図45】停止図柄設定処理を示すフローチャートである。
【図46】表示制御基板に送出される表示制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。
【図47】コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。
【図48】コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。
【図49】始動入賞記憶数と連続予告の実行回数の関係の一例を示す説明図である。
【図50】ステップS638,S642,S654,S658で実行される連続予告の判定処理例を示すフローチャートである。
【図51】演出選択テーブルの一例を示す説明図である。
【図52】連続予告演出選択処理の一例を示すフローチャートである。
【図53】入賞時判定での表示制御プロセス処理における全図柄変動開始処理を示すフローチャートである。
【図54】表示制御プロセス処理における全図柄停止待ち処理を示すフローチャートである。
【図55】表示制御プロセス処理における大当り表示処理を示すフローチャートである。
【図56】表示制御プロセス処理における大当り遊技中処理を示すフローチャートである。
【図57】可変表示装置で実行される予告表示の表示態様を示す図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機(遊技機)
44 可変表示装置
75 表示制御基板(演出モード記憶手段,演出モード切換手段,遊技演出制御手段,予告演出実行手段,予告演出記憶手段,予告演出選択手段,選択モード記憶手段,開始前判定手段)
75a CPU
75b RAM
75c ROM
151 主基板(入賞時判定手段)
151a CPU

Claims (6)

  1. 各々が識別可能な識別情報を可変表示可能な可変表示手段を備え、予め定められている可変表示の始動条件が成立した後、可変表示の開始条件の成立にもとづいて識別情報の可変表示を開始し、当該識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機において、
    遊技演出の演出モードを複数記憶する演出モード記憶手段と、
    所定条件の成立に基づいて現在の演出モードから前記演出モード記憶手段に記憶された複数の演出モードのうちより他の演出モードに切換える演出モード切換手段と、
    該演出モード切換手段によって切換えられた演出モードに対応した遊技演出を制御する遊技演出制御手段と、
    前記始動条件が成立したときに、当該始動条件に基づく可変表示の表示結果が前記特定表示結果となるか否かを判定する入賞時判定処理を実行する入賞時判定手段と、
    前記入賞時判定手段によって特定表示結果となると判定されたときに、複数回の可変表示に亘って所定の予告演出を行う連続予告を実行するか否かを決定する予告演出決定手段と、
    前記連続予告の演出態様を前記演出モード毎に複数記憶する予告演出記憶手段と、
    前記予告演出決定手段によって連続予告を実行する旨の決定がされたときに、前記演出モード切換手段によって切換えられた演出モードに対応して前記予告演出記憶手段に記憶された複数の連続予告の態様のうちからいずれかの演出態様を選択する予告演出選択手段と、
    前記予告演出選択手段によって選択された演出態様に基づいて前記連続予告を実行する予告演出実行手段と、を備え、
    前記予告演出選択手段は、前記連続予告の実行中に前記所定条件の成立に基づき前記演出モード切換手段によって演出モードの切換えが行われたとき、当該切換えられた演出モードに対応する前記予告演出記憶手段に記憶された複数の連続予告の態様のうちからいずれかの演出態様を選択することを特徴とする遊技機。
  2. 前記演出モード切換手段によって切換えられた演出モードを記憶する切換モード記憶手段を備え、
    前記予告演出選択手段は、前記選択モード記憶手段に記憶された演出モードに応じて演出態様を選択することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記可変表示の開始条件が成立したときに、当該開始条件の成立に基づいて開始される可変表示の表示結果を特定表示結果とするか否かを判定する開始前判定処理を実行する開始前判定手段を備え、
    該開始前判定処理と、前記入賞時判定処理とは、共通の処理モジュールにより構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の遊技機。
  4. 前記所定条件は、前記可変表示手段において特定の可変表示が実行されることが決定されたときに成立することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記所定条件は、前記可変表示手段において所定回数の可変表示が実行されたときに成立することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記演出モード切換手段は、前記所定条件の成立に基づいて演出モードの切換えを行うときは、現在選択されている演出モードと同一の演出モードには切換えない機能を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の遊技機。
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