JP2004224476A - 紙葉類取扱装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】紙葉類取扱装置1は、紙葉類Yを搬送経路12に沿って搬送する搬送手段と、この搬送手段により搬送される紙葉類Yを識別する識別センサS3と、紙葉類Yを上記識別可能位置から退避させる分岐経路16と、上記識別センサS3により返却対象と識別された紙葉類Yを分岐経路16へ搬送するとともに、分岐経路16へ搬送された当該紙葉類Yを上記識別センサS3の識別可能位置へ搬送するように上記搬送手段を制御する制御部を備えている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙葉類投入口から挿入された紙幣等の紙葉類を予め設定された搬送経路の収容側へ搬送して収容するように構成された紙葉類取扱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に紙葉類取扱装置として、例えば特許文献1に示すような紙幣識別装置が知られている。この紙幣識別装置は、紙幣投入口を備えており、この紙幣投入口から挿入された紙幣を受入搬送路に沿って搬送し、この受入搬送路の途中部に設けられた紙幣識別部により当該紙幣の真偽及び、金種を識別するようになっている。このような識別の結果に応じて、紙幣は、上記受入搬送路の下流側で分岐する高額紙幣搬送路又は、低額紙幣搬送路へ搬送され、高額紙幣又は、低額紙幣毎に分別された状態で収容されるようになっている。
【0003】
以上のように構成された紙幣識別装置において、上記紙幣識別部は、上述のように紙幣の真偽及び、金種を識別するために、紙幣の種類毎に付される特定の紙幣情報を検出するように構成されている。そして、このような紙幣識別部が識別対象となる紙幣の紙幣情報を適正に検出できない場合、紙幣識別装置は、当該紙幣を一旦紙幣識別装置から利用者へ返却するように制御されていた。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−153230号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、紙幣が偽造紙幣でないにもかかわらず、上記紙幣識別部が上記各情報を適正に検出できないことにより、当該紙幣が返却される場合があり、その要因としては、主に2つの場合が挙げられる。第1の場合とは、識別対象となる紙幣の老朽化や破損等により、当該紙幣の紙幣情報自体の読取が困難である場合である(以下、物的要因と示す)。一方、第2の場合とは、利用者により紙幣が紙幣投入口に対して傾斜した状態で挿入され、当該紙幣の紙幣情報が紙幣識別部により適確に読み取られていない場合であり、同様に幅寸法の異なる多種類の紙幣を受入可能とした場合には、紙幣毎に予め設定された紙幣投入口のガイド位置からずれた状態で利用者が紙幣を挿入してしまうことにより、当該紙幣の紙幣情報が紙幣識別部により適確に読み取られていない場合も含まれる(以下、人的要因と示す)。
【0006】
以上のような物的要因又は、人的要因により紙幣が一旦紙幣識別装置から返却されることによって、以下のような不具合が生じていた。すなわち、紙幣が返却された場合、利用者は、当該紙幣を挿入方向、挿入位置等で工夫しつつ、複数回にわたり紙幣投入口へ挿入するため、当該紙幣が受け入れられるまでに利用者の負担が増大する上に、本来物的要因で返却されるべき紙幣(すなわち、かなりの頻度で返却される紙幣)と認識せずに利用者が上述のように複数回にわたり当該紙幣を挿入してしまうおそれもあり、このような場合には、利用者の負担を著しく増大させていた。
【0007】
また、上記のように一旦紙幣識別装置の外部へ返却された紙幣を再び当該装置へ挿入する場合、紙幣識別装置は、紙幣の挿入毎に内部処理を開始させる必要があるため、当該処理時間が長大なものとなることにより利用者の待機時間が増大する結果、利用者の負担の増大を助長することとなっていた。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、返却されるべき紙幣を適切に識別するとともに、これらの識別速度を可及的に向上させることによって、利用者の負担を低減させることのできる紙葉類取扱装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、紙葉類投入口から挿入された紙葉類を予め設定された搬送経路の収容側へ搬送して収容するように構成された紙葉類取扱装置であって、
紙葉類を上記搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、
この搬送手段により搬送される紙葉類を識別する識別手段と、
上記搬送経路に設けられ、紙葉類を上記識別手段の識別可能位置から退避させる一時退避部とを備え、
上記識別手段により返却対象と識別された紙葉類を一時退避部へ搬送するとともに、一時退避部へ搬送された当該紙葉類を再識別のために上記識別手段の識別可能位置へ搬送するように上記搬送手段を制御する搬送制御手段を備えていることを特徴とする紙葉類取扱装置である。
【0010】
この発明によれば、紙葉類投入口から挿入された紙葉類を予め設定された搬送経路の収容側へ搬送して収容するように構成された紙葉類取扱装置において、紙葉類を搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、この搬送手段により搬送された紙葉類を識別する識別手段とを備えている。そのため、紙葉類投入口から挿入された紙葉類は、搬送手段によって搬送経路に沿って搬送され、この搬送の過程において、識別手段により真偽及び、金種等が識別される。この識別によって、真正な紙葉類であると識別されたものは、搬送手段により上記搬送経路の収容側へ搬送され、収容されることとなる。
【0011】
また、紙葉類取扱装置には、上記搬送経路に対して設けられ、紙葉類を上記識別手段の識別可能位置から退避させる一時退避部と、上記識別手段により返却対象と識別された紙葉類を一時退避部へ搬送するとともに、一時退避部へ搬送された当該紙葉類を上記識別手段の識別可能位置へ搬送するように搬送手段を制御する搬送制御手段を備えている。そのため、上記識別手段により紙葉類が返却対象であると識別された場合(すなわち、上記紙幣情報等が適切に検出されなかった場合)、搬送制御手段により当該紙葉類は、一時退避部へ搬送されるとともに、このように一時退避部へ搬送された紙葉類は、再識別のために再び識別手段の識別可能位置まで搬送される。すなわち、返却対象であると識別された紙葉類が繰り返し識別され、その結果、紙葉類に対する識別手段の読取不具合による返却処理の発生頻度を低下させることができる。そのため、従来のように返却された紙葉類を繰り返し挿入するといった利用者の負担を軽減させることができる。
【0012】
なお、上述のように紙葉類の識別を繰り返し行なうのに際し、一旦装置外部へ返却された紙葉類を再度装置へ挿入する従来の紙幣識別装置と比較して、本発明の紙葉類取扱装置は、搬送制御手段による搬送手段の制御によって、装置内で当該紙葉類を繰り返し識別することができるため、当該識別に要する処理時間を短縮することができる。そのため、当該識別処理を待機する利用者の待機時間を短縮することができる結果、利用者の負担を軽減することができる。
【0013】
上記紙葉類取扱装置において、上記一時退避部は、上記搬送経路から分岐する分岐経路を構成し、上記搬送手段は、この分岐経路と搬送経路との分岐部に設けられて、これら各経路を切り替え可能な搬送切換装置を備えていることが好ましい。
【0014】
このように、上記一時退避部が搬送経路から分岐して構成されることにより、搬送経路上に一時退避部を設ける場合と比較して、当該搬送経路を短くすることが可能となる結果、紙葉類取扱装置自体をコンパクトにすることができる。また、上記搬送手段は、分岐経路と搬送経路との分岐部に設けられて、これら各経路を切り替え可能な搬送切換装置を備えているため、上記搬送制御手段の制御により、紙葉類を上記分岐経路(すなわち、一時退避部)へ搬送することができる。
【0015】
上記紙葉類取扱装置において、上記一時退避部は、上記紙葉類投入口と上記識別手段との間で上記搬送経路から分岐する分岐経路を構成していることが好ましい。
【0016】
このように、上記一時退避部が紙葉類投入口と識別手段との間で搬送経路から分岐して構成されることにより、紙葉類投入口と識別手段との間の搬送経路を可及的に短くすることができる結果、紙葉類取扱装置自体をコンパクトにすることができる。
【0017】
上記紙葉類取扱装置において、上記一時退避部は、上記識別手段の収容側で上記搬送経路から分岐する分岐経路を構成していることが好ましい。
【0018】
このように、一時退避部が識別手段の収容側(すなわち、紙葉類収容時の搬送方向の下流側)で上記搬送経路から分岐して構成されることにより、上記と同様に識別手段の収容側における搬送経路を可及的に短くすることができる結果、紙葉類取扱装置自体をコンパクトにすることができる。その上、紙葉類投入部から挿入され、識別手段により識別された紙葉類をそのまま順流方向(すなわち、収容側)へ搬送する過程に一時退避部が設けられているため、紙葉類の返却方向へ搬送手段を駆動する頻度を低減させることができる結果、紙葉類の識別に要する処理時間を短縮することができる。
【0019】
上記紙葉類取扱装置において、上記一時退避部は、紙葉類の幅方向位置が上記識別手段の識別可能な位置となるように、当該紙葉類を上記搬送経路に対して幅方向に位置決めする位置決め手段を備えていることが好ましい。
【0020】
このように、紙葉類の幅方向位置が上記識別手段の識別可能な位置となるように、当該紙葉類を上記搬送経路に対して幅方向に位置決めする位置決め手段を備えているため、上述の人的要因を可及的に抑制した状態で紙葉類を識別可能な位置へ搬送することが可能となり、識別手段の読取不具合による返却処理の発生頻度をより低減させることができる。
【0021】
さらに、本発明は、紙葉類投入口から挿入された紙葉類を予め設定された搬送経路の収容側へ搬送して収容するとともに、このように収容された紙葉類又は、予め収容された紙葉類を必要に応じて上記搬送経路に沿って搬送して払い出すように構成された紙葉類取扱装置であって、
紙葉類を上記搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、
上記搬送経路に対して設けられた一時退避部と、
紙葉類の払い出しの要否回答を利用者へ要求する要求部と、
この要求部の要求に対する回答を入力可能な入力手段とを備え、
払い出し対象となる紙葉類を上記一時退避部へ一旦搬送して、紙葉類の払い出し拒否の回答が上記入力手段によりなされた場合に、一時退避部へ搬送された当該紙葉類を上記搬送経路に沿って収容側へ搬送するように、上記搬送手段を制御する搬送制御手段を備えていることを特徴とする紙葉類取扱装置である。
【0022】
この発明の紙葉類取扱装置は、紙葉類投入口から挿入された紙葉類を搬送手段により予め設定された搬送経路の収容側へ搬送して収容するとともに、このように収容された紙葉類又は、予め収容された紙葉類を上記搬送手段により必要に応じて上記搬送経路に沿って搬送して払い出すように構成されている。
【0023】
上記のように構成された紙葉類取扱装置には、紙葉類の払い出しの要否回答を利用者へ要求する要求部と、この要求部の要求に対する回答を入力可能な入力手段とを備えているため、利用者は、要求部に対する回答を入力手段で入力することにより、払い出し対象となる紙葉類の払い出しの要否を選択することができる。また、紙葉類取扱装置は、払い出し対象となる紙葉類を一時退避部へ一旦搬送するとともに、仮に利用者が払い出し拒否の回答をした場合、一時退避部へ搬送された当該紙葉類を上記搬送経路に沿って収容側へ搬送するように、上記搬送手段が搬送制御部により制御されている。このように、払い出し対象となる紙葉類が一旦一時退避部へ搬送され、利用者の払い出しの要否回答に応じて当該紙葉類を払い出しもしくは、収容側へ搬送することとしているため、払い出しの要否回答が入力された後に払い出しの処理を開始させる場合と比較して、払い出し対象となる紙葉類を利用者へ迅速に搬送することが可能となり、利用者の待機時間を短縮させることができる結果、利用者の負担を軽減させることができる。
【0024】
上記紙葉類取扱装置において、上記搬送経路の収容側には、紙葉類投入口から挿入された紙葉類を回収収容するための回収ユニットと、紙葉類投入口から挿入された紙葉類を払出し可能に収容する払出しユニットがさらに設けられ、上記搬送手段がこの払出ユニット内に収容された紙葉類を払い出すように構成されるとともに、上記払出し拒否の回答が入力された場合に、上記搬送制御手段が一時退避部へ搬送された紙葉類を回収ユニットへ搬送するように上記搬送手段を制御することが好ましい。
【0025】
上記のように構成することにより、利用者が払い出し拒否の回答をした場合、不要となった当該紙葉類が回収ユニットへ搬送されるため、管理者は、当該紙葉類を容易に回収することが可能となる。特に紙葉類取扱装置内で所定の印刷が施される紙葉類を払い出す場合には、既に印刷の施された紙葉類は、利用者の払い出し拒否の回答がされた時点で不要なものとなるため、このような場合に上記構成とすることが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施形態について、以下図面を参照しながら説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施形態に係る紙葉類取扱装置の全体構成を示す概略図である。
【0028】
図1を参照して、紙葉類取扱装置1は、紙葉類を予め設定された搬送経路に沿って搬送する搬送ユニット10と、この搬送ユニット10により搬送された紙葉類の内、回収対象となるものを収容する回収ユニット20と、払出対象となるものを収容する払出ユニット30とを備えている。ここで、「紙葉類」とは、紙幣やカード、又はクーポン券等を含む紙葉類全般のことであり、「回収対象」とは、例えば1万円又は5千円札を両替する場合の1万円又は5千円札であり、この例において「払出対象」とは、千円札のことである。
【0029】
上記搬送ユニット10は、紙葉類を受入、払出可能に構成された投入口11と、この投入口11から投入された紙葉類を搬送する搬送経路12とを備えている。この搬送経路12は、その一端部が上記投入口11と接続されるメイン経路13と、このメイン経路13の他端部が分岐するとともに、下方へ湾曲するように構成された回収経路14及び、払出経路15と、上記メイン経路13の途中部から分岐する一時退避部としての分岐経路16とを備えている。なお、上記搬送ユニット10において投入口11が設けられている側を仮に前方として、以下説明する。
【0030】
上記メイン経路13は、上記搬送ユニット10の前後方向に延びて形成されている。また、メイン経路13の各所には、紙葉類を搬送するために当該メイン経路13を上下に挟んで位置する搬送ローラ13aが設けられている。これら搬送ローラ13aにより上記メイン経路13に沿って搬送される紙葉類の情報を検出するために、上記メイン経路13には、前方から順に入口センサS1、通過センサS2、識別センサS3及び、フィードインセンサS4が設けられている。上記入口センサS1、通過センサS2及び、フィードインセンサS4は、それぞれ上記搬送ローラ13aにより搬送された紙葉類が上記各センサの配設されたメイン経路13の位置を通過したか否かを判別可能に構成されている。一方、上記識別センサS3は、上記搬送ローラ13aにより搬送される紙葉類の金種及び、真偽等を検出可能に構成されている。
【0031】
また、上記メイン経路13の前端部近傍には、紙葉類の投入可/不可の状態を切り換えると同時に、上記分岐経路16とメイン経路13との連通/閉鎖の状態を切り換えるために、当該メイン経路13を開放/遮断可能な入口シャッター13b(搬送切り換え装置)が設けられ、この入口シャッター13bは、通常、メイン経路13を遮断する位置とされている(以下この位置を閉の状態と示す)。一方、上記メイン経路13の後端部近傍には、搬送中の紙葉類を上記投入口11から不正に引出すことを防止するために、当該メイン経路13を開放/遮断可能な引抜き防止レバー13cが設けられ、この引抜き防止レバー13cは、通常、メイン経路13を遮断する位置とされている(以下この位置を閉の状態と示す)。さらに、上記メイン経路13の後端部近傍には、上記投入口11から投入された紙葉類を回収経路14、払出経路15の何れかへ搬送するように紙葉類の経路を振り分ける振分けシャッター13dが設けられ、この振分けシャッター13dは、通常、メイン経路13と払出経路15とを連通させる位置とされている(以下この位置を閉の状態と示す)。
【0032】
上記回収経路14は、上記回収ユニット20へ紙葉類を搬入可能となるように回収ユニット20へ接続されている。また、回収経路14の途中部には、当該回収経路14に沿って紙葉類を搬送するために搬送ローラ14aが配置されている。この搬送ローラ14aにより搬送される紙葉類が回収経路14の下端部を通過したか否かを検出するために、回収経路14には、フィードアウトセンサS5が設けられている。
【0033】
上記払出経路15は、上記払出ユニット30へ紙葉類を搬入可能で、かつ払出ユニット30内の紙葉類を受入可能となるように上記払出ユニット30へ接続されている。また、払出経路15の途中部には、当該払出経路15に沿って紙葉類を搬送する搬送ローラ15aが配置されている。この搬送ローラ15aにより搬送される紙葉類が払出経路15を通過したか否かを検出するとともに、搬送された紙葉類が重券、すなわち2枚以上重なっているか否かを判別するために、払出経路15には、重券検知センサS6が設けられている。
【0034】
上記分岐経路16は、上記メイン経路13から下方へ向けて分岐するとともに、その途中部が屈曲して後方へ向けて延びる経路を構成している。この分岐経路16の屈曲部には、紙葉類を搬送するための固定搬送ローラ16aと、この固定搬送ローラ16aと協働して紙葉類を搬送する揺動ローラ16bとが設けられている。この揺動ローラ16bは、回転軸16cを備えており、この回転軸が揺動板16dの下端部に支持されることにより、当該揺動板16dに対して揺動ローラ16bが回転可能に構成されている。一方、上記揺動板16dの上端部は、揺動軸16eにより上記搬送ユニット10に対して支持されている結果、当該揺動板16dが搬送ユニット10に対して、揺動軸16eを中心として揺動可能に構成されている。このように構成された揺動ローラ16bは、上記揺動板16dの揺動に応じて上記固定搬送ローラ16aと近接して紙葉類をグリップしつつ搬送可能な搬送ポジションと、固定搬送ローラ16aから離間して紙葉類のグリップを解除する解除ポジションとの間で変位可能に構成されている。なお、上記揺動ローラ16bは、図略の付勢手段により、通常搬送ポジションとなるように付勢されている。
【0035】
また、上記分岐経路16の上端部近傍には、当該分岐経路16へ紙葉類が搬送されたか否かを検出する分岐通過センサS7が設けられている。一方、上記分岐経路16の後端部には、搬送される紙葉類を位置決めするための位置決め手段40が設けられている。
【0036】
図2は、図1の紙葉類取扱装置1における位置決め手段40の構造を示す斜視図であり、図3は、図2の位置決め手段40を分解して示す斜視図である。
【0037】
図2、図3を参照して、位置決め手段40は、上記搬送ユニット10に固定された固定部41と、この固定部41に対して前後方向に変位可能な駆動部42と、この駆動部42を駆動させるカム面43aを有する駆動ローラ43と、上記駆動部42の変位に応じて紙葉類Yの位置決め(紙葉類Yの幅方向中心と分岐経路16の幅方向中心との位置決め)を行なう位置決め部44とを備えている。
【0038】
上記固定部41は、略長方形で板状のベース45を備えている。このベース45は、その長手方向を前後方向へ向けて配置されるとともに、その上面に対して前後方向へ向けて一対の側板46が立設されている。これら側板46には、当該各側板46をそれぞれ貫通する長穴46aと、この長穴46aの前方に位置する変位穴46bとが設けられている。上記各長穴46aが前後方向に延びる穴を構成する一方、上記各変位穴46bは、その後端部が前方へ向けて延びるとともに、その途中部から前方へ向かうにつれて下方へ傾斜する穴を構成している。そして、上記各長穴46aには、摺動軸Bが架設される一方、上記各変位穴46bには、摺動軸Aが架設されている。
【0039】
上記各側板46の前端部に対応するベース45上には、閉塞板47が立設され、この閉塞板47と上記各側板46によって、ベース45上には、上方及び後方へ開放する収容部48が区画されている。この収容部48に対して駆動部42が収容されている。
【0040】
上記駆動部42は、前後方向へ延びる底板49と、この底板49上の両側部に立設された一対の駆動側板50とを備え、前面視で上方へ開放するチャネル状に形成されている。上記底板49の前端部には、前端板51が立設され、この前端板51と上記閉塞板47との間には、巻きばね58が縮設されている。この巻きばね58により上記駆動部42は、固定部41に対して後方へ付勢されるようになっている。一方、上記駆動側板50の途中部に対応する底板49には、中間板52が立設され、上記前端板51、中間板52及び、上記各駆動側板50によって駆動収容部53が区画されている。この駆動収容部53に対応する上記各駆動側板50には、当該各駆動側板50をそれぞれ貫通する前後長穴50aと、この前後長穴50aの前方に位置する上下長穴50bが設けられている。上記各前後長穴50aは、それぞれ前後方向へ延びるとともに、上記摺動軸Bが架設されている一方、上記上下長穴50bは、それぞれ上下方向に延びるとともに、上記摺動軸Aが架設されている。
【0041】
上記駆動収容部53には、紙葉類の搬送を補助する補助ローラ54と、後述する揺動部材56を付勢する付勢部材55が収容されている。上記補助ローラ54は、略円筒状に形成されるとともに、その中心穴が上記摺動軸Aに支持されることにより当該摺動軸Aを中心として回転可能に構成されている。また、補助ローラ54の両端部には、当該補助ローラ54より大径の補助フランジ54aがそれぞれ設けられている。上記のような補助ローラ54は、上方に紙葉類が搬送された場合に、この搬送に応じて上記摺動軸Aを中心として回転するようになっている(すなわち、補助ローラ54は、紙葉類をグリップしつつ、回転するようになっている)。
【0042】
上記付勢部材55は、上記駆動部42に対して前後方向に摺動可能となるように当該駆動収容部53内に配置された付勢ブロック55aと、この付勢ブロック57を前方へ付勢する巻きばね55bを備えている。この巻きばね55bは、上記中間板52の前面と、付勢ブロック55aの後面との間で縮設されることにより、当該付勢ブロック55aを駆動収容部53に対して前方へ付勢するようになっている。また、上記付勢ブロック55aの前面には、揺動部材56の後面が当接している。
【0043】
上記揺動部材56は、天板56aと、この天板56aの両側部に下方へ向けて設けられた一対のアーム56bとを備え、前記天板56aが駆動部42の上面に配置されるとともに、前記各アーム56bがそれぞれ駆動側板50の外側に配置されている。これらアーム56bは、それぞれ上記天板56aから前方へ延びる板部材である。また、各アーム56bには、当該各アーム56bをそれぞれ貫通する支持穴56cと、これら支持穴56cの前方に位置する揺動変位穴56dがそれぞれ設けられている。上記各支持穴56cは、摺動軸Bが挿通することにより当該摺動軸Bを中心として揺動可能に支持されている。一方、上記各揺動変位穴56dは、その後端部が前方へ向けて延びるとともに、その途中部から前方へ向かうにつれて上方へ傾斜する穴を構成し、当該各揺動変位穴56dには、上記摺動軸Aが架設されている。
【0044】
また、上記駆動部42の後端部には、上記駆動ローラ43のカム面43aにより当該駆動部42を前方へ駆動させる駆動カム面57が形成されている。すなわち、後述するスタックモータにより駆動ローラ43が回転駆動する結果、当該駆動ローラ43のカム面43aが上記駆動カム面57と当接しつつ回転駆動して、駆動部42を前方へ移動させることとなる。
【0045】
さらに、上記駆動収容部53より若干後方の各駆動側板50には、それぞれ外側に向けて一対の変位板59が設けられている。これら変位板59は、上面視で前後方向に離間して配置されており、後述するように、これらの間に上記位置決め部44の各揺動レバー60を支持するようになっている。
【0046】
上記位置決め部44には、上記搬送ユニット10に固定された被覆板61と、この被覆板61の下面に揺動可能に配設される一対の揺動レバー60と、上記被覆板61の上面に対して変位可能に載置される一対の幅寄せ部材62が設けられている。
【0047】
上記被覆板61は、上記駆動部42の上方を被覆するように配設されている一方、上記駆動収容部53を上方へ開口するように切欠き61aが形成されており、全体として前方へ開く略凹字形状を有している。この切欠き61aの両側には、当該被覆板61を上下に貫通する一対の貫通穴61bと、この貫通穴61bの後方で当該被覆板61を貫通する一対のスライド穴61cが形成されている。上記各貫通穴61bは、それぞれ上面視略円形に形成される一方、上記各スライド穴61cは、後方へ向けて先窄まりとなるようにそれぞれ上面視で円弧形状に形成されている。
【0048】
上記各揺動レバー60は、上面視で鈍角に屈曲する板状部材であり、それぞれ後方へ向けて先広がりとなるようにハの字型に配設されている。各揺動レバー60の屈曲部には、それぞれ上方へ向けて揺動軸60aが立設されており、この各揺動軸60aが上記各貫通穴61bへ挿通することにより、当該各揺動レバー60が揺動軸60aを中心として揺動可能な状態で被覆板61に支持されている。また、上記各揺動レバー60のそれぞれ近傍側の端部には、下方へ向けて操作軸60bが設けられ、この操作軸60bが上記各変位板59の前後間に配設されることにより、上記駆動部42の駆動に応じて、当該操作軸60bが前後方向へ変位するようになっている。すなわち、上記駆動部42の駆動に応じて、上記揺動軸60aを中心として各揺動レバーが被覆板61に対して揺動するようになっている。一方、上記各揺動レバー60のそれぞれ離間側の端部には、上下方向に貫通する長穴60cが設けられている。この長穴60cは、上記のように各揺動レバー60が揺動する場合に上記各スライド穴61cと重なり合う位置に設けられている。
【0049】
上記幅寄せ部材62は、前面視で一方を開口するコの字形に形成されるとともに、前後方向へ延びる一対の幅寄せ具62aを備えている。これら幅寄せ具62aは、それぞれ開口側を相対向するように配置された状態で上記被覆板61上へ載置され、当該幅寄せ具62a内へ紙葉類Yが搬送されるようになっている。一方、各幅寄せ具62aの離間側の端部は、それぞれ軸Cにより一対のレバー62bの一端部へ支持されるとともに、このレバー62bの他端部が軸Dにより上記搬送ユニット10に支持されている。すなわち、各幅寄せ具62aは、上記搬送ユニット10に対して各軸C及び、軸Dを中心としてそれぞれ後方側へ移動しつつ、近接する方向へ揺動するようになっている。また、各幅寄せ具62aの下面には、それぞれ幅寄せ軸62cが立設され、この幅寄せ軸62cは、上記長穴60cとスライド穴61cとの重なり合った穴部分に挿通している。
【0050】
以上のように構成された位置決め手段40は、上記固定部41に対して駆動部42が前方へ駆動することにより、上記各変位板59が揺動レバー60を揺動し、この揺動レバー60の揺動に応じてスライド穴61cに沿って各幅寄せ軸62cが揺動する結果、各幅寄せ具62aが互いに近接し、当該幅寄せ具62a内の紙葉類Yの幅方向中心と上記分岐経路16の幅方向中心とを位置決めするようになっている。
【0051】
再び図1を参照して、上記回収ユニット20には、上記回収経路14の下端部と接続された回収収容経路21が設けられている。この回収収容経路21は、上下方向に延びる経路を構成し、その上端部には、上記回収経路14から搬送された紙葉類Yを回収ユニット20内へ引き込む引き込みローラ22が設けられている。この引き込みローラ22により回収収容経路21に沿って搬送された紙葉類Yは、当該回収収容経路21の後方に配置された押込み部23によって前方へ押込まれるようになっている。この押込み部23は、紙葉類Yを押込むスタック板23aと、このスタック板23aとレバー23bによりリンクされた駆動板23cと、この駆動板23cを上下方向へ変位させる歯車23dとを備えている。すなわち、後述するスタックモータにより歯車23dを駆動して、駆動板23cを下方へ変位させることにより、この駆動板23cとリンクするスタック板23aを前方へ変位させる(以下、この状態をスタック板23aの押込位置と示す)一方、駆動板23cを上方へ変位させることにより、スタック板23aを後方へ変位させるようになっている(以下、この状態を受入位置と示す)。また、回収ユニット20には、このように変位する駆動板23cの上下位置を検出することにより、上記スタック板23aが押込位置にあるか、受入位置にあるかを判別するスタック板位置検出手段23eが設けられている。なお、上記スタック板23aは、通常押込位置とされている。
【0052】
また、上記押込部23により押込まれた紙葉類Yを収容する回収収容部24が上記回収収容経路21の前方位置に設けられている。上記回収収容部24には、紙葉類Yの周縁部を保持する保持枠24aと、この保持枠24aとの間で紙葉類Yを挟持する挟圧板24bと、この挟圧板24bを後方へ付勢する付勢手段24cが設けられている。すなわち、上記スタック板23aが保持枠24aを挿通して当該保持枠24aと挟圧板24bとの間に紙葉類Yを押込み、このように押込まれた紙葉類Yは、その周縁部を保持枠24aに保持されつつ、挟圧板24bに挟圧され、当該挟圧板24bと保持枠24との間で挟持されるようになっている。
【0053】
一方、上記払出ユニット30には、上記払出経路15の下端部と接続された払出収容経路31が設けられている。この払出収容経路31は、上下方向に延びる経路を構成し、その上端部には、上記払出経路15から搬送された紙葉類Yを払出ユニット30内へ引き込むとともに、紙葉類Yを払出す場合に当該払出ユニット30内の紙葉類Yの一枚を分離する分離ローラ32が設けられている。この分離ローラ32により払出収容経路31に沿って搬送された紙葉類Yは、当該回収収容経路31の前方に設けられたスタック板33により後方へ押込まれ、このように押込まれた紙葉類Yが上記回収収容経路31の後方に設けられた保持枠34の後方側に収容されるようになっている。この保持枠34は、上記スタック板33と協働することにより、必要に応じて払出可能となるように紙葉類Yを収容するようになっている。また、払出ユニット30には、上記のように紙葉類Yを押込むスタック板33の前後位置を検出することにより、当該スタック板33が後方へ移動して紙葉類Yを押込む押込位置と、前方へ復帰して上記払出収容経路31へ紙葉類Yを受入可能で、かつ払出しユニット33内の紙葉類Yを払出可能な受入位置の何れであるかを検出する図略のスタック板位置検出手段が設けられている。なお、上記スタック板33は、通常押込位置とされている。
【0054】
以上のように構成された紙葉類取扱装置1は、上記搬送ユニット10に設けられたスタックモータM1、搬送モータM2、スタックモータM3及び、搬送モータM4によって、紙葉類Yを搬送するように構成されている。すなわち、上記回収ユニット20の歯車23dがスタックモータM1により正逆可能(回収、払出可能)に駆動され、上記メイン経路13、回収経路14及び、回収収容経路21に設けられた搬送ローラ13a、14a及び、引き込みローラ22が搬送モータM2により正逆可能に駆動され、上記払出ユニット30のスタック板33がスタックモータM3により正逆可能に駆動され、上記払出経路15及び、払出収容経路31に設けられた搬送ローラ15a及び、分離ローラ32が搬送モータM4により正逆可能に駆動されるようになっている。
【0055】
また、本実施形態では、上記分岐経路16に設けられた駆動ローラ43がスタックモータM1により正逆可能に駆動されるようになっている。
【0056】
さらに、本実施形態では、上記搬送モータM2及び、M4及び、これらにより駆動される搬送ローラ13a、14a、15a、引き込みローラ22、分離ローラ32及び、上記メイン経路13に配設された入口シャッター13bが搬送手段を構成している。
【0057】
以上のように構成された紙葉類取扱装置Yには、上記の各構成を制御する制御部70(図示せず)が設けられている。
【0058】
図4は、図1の紙葉類取扱装置1における制御部70の主要部を示すブロック図である。
【0059】
図4を参照して、制御部70は、各種演算処理を行なうCPU71と、初期設定及び、動作手順等の各種設定を記憶する記憶手段72とを備えている。上記CPU71は、紙葉類Yの投入を検出する上記入口センサS1、メイン経路13を遮断/開放する入口シャッター13b、紙葉類Yがメイン経路13の所定位置を通過したか否かを検出する通過センサS2、フィードインセンサS4、紙葉類Yの真偽を判別する識別センサS3、紙葉類Yの引抜きを防止する引抜き防止レバー13c、上記回収経路14又は払出経路15の何れかに切り換える振分けシャッター13d、紙葉類Yが分岐経路16の所定位置を通過したか否かを検出する分岐通過センサS7、紙葉類Yが回収経路14の所定位置を通過したか否かを検出するフィードアウトセンサS5、払出経路15に沿って搬送される紙葉類Yが重券であるか否かを検出する重券検知センサS6、上記搬送モータM2、M4、スタックモータM1、M3、上記回収ユニット20及び払出ユニット30のスタック板23a、33が受入位置にあるか押込位置にあるかを検出する回収側スタック板位置検出手段23e及び、払出側スタック板位置検出手段と接続され、上記各構成のそれぞれに対して駆動信号を出力するとともに、各構成から検出信号を受信可能に構成されている。一方、上記記憶手段72は、上記のようにCPU71に制御される各構成の駆動順序や駆動タイミング等の情報を上記CPU71へ出力可能に記憶している。
【0060】
上記のような制御部70は、本実施形態では、搬送制御手段としても機能しており、例えば、紙葉類Yが上記投入口11から投入された場合に以下のような処理を行うこととなる。
【0061】
図5は、紙葉類Yが投入された場合における制御部70による処理を示すフローチャートである。
【0062】
図1及び図5を参照して、紙葉類Yが投入口11へ投入されると、上記入口センサS1の検出位置を紙葉類Yが通過したか否かが検出され(ステップT1、以下この判別をセンサがONとされたか否かと示す)、入口センサS1がOFFであると判別されると(ステップT1でNO)、繰り返しステップT1を実行する。一方、検出センサS1がONであると判別されると(ステップT1でYES)、入口シャッター13bを開放し(ステップT2)、搬送モータM2を正転させ(ステップT3)、当該紙葉類Yの回収側(すなわち、後方)への搬送を開始する。次いで、紙葉類Yが通過センサS2をONとしたか否かが検出され(ステップT4)、通過センサS2がOFFであると判別されると(ステップT4でNO)、繰り返しステップT4を実行する。一方、通過センサS2がONであると判別されると(ステップT4のYES)、識別センサS3により当該紙葉類Yの真偽識別が開始され(ステップT5)、さらに搬送される紙葉類YがフィードインセンサS4をONとしたか否かが検出される(ステップT6)。ここで、フィードインセンサS4がOFFであると判別されると(ステップT6でNO)、繰り返しステップT6を実行する一方、フィードインセンサS4がONであると判別されると(ステップT6でYES)、上記入口シャッター13bを閉鎖するとともに(ステップT7)、引抜き防止レバー13cを開放する(ステップT8)。次いで、上記識別センサS3により紙葉類Yの識別情報が正常に取得できたか否か、すなわち当該紙葉類Yが真正であるか否かが検出され(ステップT9)、紙葉類Yの識別情報が正常に取得できていないと判別されると(ステップT9でNO)、当該紙葉類Yに対する識別回数が予め設定された回数であるか否かが判別される(ステップT10)。ここで、識別回数とは、当該紙葉類Yを繰り返し識別する回数のことであり、適宜変更可能とされ上記記憶手段72に記憶されている。上記ステップT10で所定回数未満であると判別されると、上記制御部70の処理は、再識別処理Uへ移行する。
【0063】
図6は、図5の再識別処理Uの処理を示すフローチャートである。
【0064】
図6を参照して、再識別処理Uが実行されると、上記フィードインセンサS4がOFFとされたか否か、すなわち当該紙葉類YがフィードインセンサS4を通過したか否かが検出され(ステップU1)、フィードインセンサS4が未だONであると判別されると(ステップU1でNO)、繰り返しステップU1を実行する。一方、フィードインセンサS4がOFFであると判別されると(ステップU1でNO)、搬送モータM2を停止させ(ステップU2)、当該搬送モータM2を逆転させ(ステップU3)、当該紙葉類Yを上記投入口11側へ搬送する。このように搬送された紙葉類Yは、上記入口シャッター13bが閉鎖されているため、分岐経路16へ搬送されることとなり、上記制御部70は、このように搬送される紙葉類Yが分岐通過センサS7をONとしたか否かを検出する(ステップU4)。ここで、分岐通過センサS7がOFFであると判別されると(ステップU4でNO)、繰り返しステップU4を実行する一方、分岐通過センサS7がONであると判別されると(ステップU4でYES)、当該分岐通過センサS7がONとされてから予め設定された時間が到来したか否かが判別される(ステップU5)。ここで、所定時間が到来していないと判別されると(ステップU5でNO)、繰り返しステップU5を実行する一方、所定時間が到来したと判別されると(ステップU5でYES)、上記搬送モータM2を停止するとともに(ステップU6)、スタックモータM1を逆転させる(ステップU7)。このようにスタックモータM1を逆転させることにより上記位置決め手段40による紙葉類Yの位置決めが行なわれる。
【0065】
ここで、紙葉類Yの位置決め動作を図10〜図12を参照して説明しておく。
【0066】
図10は、図1の分岐経路16の一部を拡大して示す断面一部略図であり、(a)はスタックモータM1の駆動前の状態、(b)は揺動部材56が揺動ローラ16bと当接した状態、(c)は揺動部材56が揺動ローラ16bを解除ポジションへ押動した状態をそれぞれ示している。
【0067】
図11は、図1の分岐経路16の一部を拡大して示す断面一部略図であり、揺動部材56が下方へ退避した状態を示している。
【0068】
図12は、図2の位置決め手段40の動作を示す平面一部略図であり、(a)は通常時の状態、(b)は駆動部42が揺動レバー60を揺動している状態、(c)は幅寄せ部材62が紙葉類Yを位置決めした状態をそれぞれ示している。
【0069】
図10の(a)のように、分岐経路16を搬送される紙葉類Yは、上記固定搬送ローラ16aと揺動ローラ16bとの間で挟持されつつ、搬送されている(すなわち、揺動ローラ16bは、上記搬送ポジションとされている)。このとき各幅寄せ部材62は、図12の(a)に示すように、互いに離間した状態で待機している。この状態で上記のようにスタックモータM1が逆転すると(ステップU7)、図10の(b)に示すように駆動ローラ43は、反時計回りに回転し、そのカム面43aが駆動部42の駆動カム面57を押動することにより、当該駆動部42が前方に移動し、この駆動部42の前進に伴い前進する揺動部材56の前端部が揺動板16dの後端部に当接する。このとき、各幅寄せ部材62は、図12の(b)に示すように、駆動部42の前進に伴い揺動レバー60が揺動される結果、互いに近接する方向(すなわち内側)へ移動することとなる。
【0070】
上記スタックモータM1がさらに駆動すると、駆動部材42は、図10の(c)に示すようにさらに前進し、この前進に伴い、上記揺動部材56が揺動板16cをさらに押動し、当該揺動板16cを上記解除ポジションへ変位させ、紙葉類Yは、上記固定搬送ローラ16aと揺動ローラ16bとの間で付与されるグリップ力から解放されるとともに、上記のような駆動部材42の前進に伴い、上記補助ローラ54も前進する結果、紙葉類Yは、上記固定搬送ローラ16aと補助ローラ54との間で付与されるグリップ力からも解放される。このとき、各幅寄せ部材62は、図12の(c)に示すように、さらに互いに近接する方向へ移動することにより、例えば図12の(a)のように搬送方向に対して傾斜して搬入された紙葉類Yを搬送経路12に沿うように位置決めすることとなる。すなわち、上記のように固定搬送ローラ16aと揺動ローラ16b及び、補助ローラ54により付与されるグリップを解除しつつ、各幅寄せ部材62により紙葉類Yの位置決めを行なうようになっている。
【0071】
さらに、スタックモ−タM1が駆動すると、図11に示すように、揺動部材56を支持する軸Bが上記固定部41の変位穴46aにより前進を規制され、これに伴い揺動部材56の前進が規制される。この状態においても底板49及び側板46(図示せず)が前進を継続するため、揺動部材56が底板49及び駆動側板50に対して相対的に後方へ移動し、同様に軸Aが揺動部材56に対して前進して、この軸Aの前進の経路を揺動部材56の揺動変位穴56dに沿わせようとする結果、当該揺動部材56が軸Bを中心として下方へ揺動することとなる。一方、この軸Aの前進の経路を側板46の変位穴46bに沿わせようとする結果、軸A及び、補助ローラ54が下方へ退避することとなる。このように、揺動部材56、軸A及び、補助ローラ54がそれぞれ下方へ退避する結果、上記揺動板16cが揺動軸16eを中心として図10の(a)の状態へ復帰する。さらに、スタックモータM1が駆動すると、上記カム面43aと駆動部42の駆動カム面57との係合が解除されるため、上記各巻きばね55b、58により、駆動部42は、図10の(a)の位置まで復帰する。
【0072】
上記のようにスタックモータM1の駆動に応じて紙葉類Yが位置決めされ、上記のサイクル、すなわち図10の(a)状態から再び図10の(a)の状態となるまでに要する時間が上記記憶手段72に予め記憶されている。
【0073】
再び図6を参照して、上記ステップU7でスタックモータM1が駆動されると、その駆動時間が上記サイクルに要する時間となったか否かが検出される(ステップU8)。ここで、所定時間が到来していないと判別されると(ステップU8でNO)、繰り返しステップU7を実行する一方、所定時間が到来したと判別されると(ステップU8でYES)、スタックモータM1を停止するとともに、搬送モータM2を正転させ(ステップU9)、再び当該紙葉類Yを回収側へ搬送する。次いで、搬送される紙葉類Yが上記通過センサS2をONとしたか否かを検出し(ステップU10)、通過センサS2がOFFであると判別されると(ステップU10でNO)、繰り返しステップU10を実行する。一方、通過センサS2がONであると判別されると(ステップU10でYES)、上記識別センサS3による識別を開始して(ステップU11)、繰り返し上記ステップT9を実行する。
【0074】
一方、図5の上記ステップT10で識別回数が所定回数以上であると判別されると(ステップT10でYES)、当該処理は、返却処理Vへ移行する。
【0075】
図7は、図5の返却処理Vの処理を示すフローチャートである。
【0076】
図1及び、図7を参照して、返却処理Vを実行すると、上記搬送モータM2を停止し(ステップV1)、入口シャッター13bを開放するとともに(ステップV2)、搬送モータM2を逆転して(ステップV3)、紙葉類Yを投入口11側へ搬送する。次いで、搬送される紙葉類Yが上記入口センサS1をONとしたか否かを検出し(ステップV4)、ここで、入口センサS1がOFFであると判別されると(ステップV4でNO)、繰り返しステップV4を実行する。一方、入口センサS1がONであると判別されると(ステップV4でYES)、引抜き防止レバー13cを閉鎖して(ステップV5)、上記入口センサS1がOFFとされたか否かを検出する(ステップV6)。ここで、入口センサS1がONであると判別されると(ステップV6でNO)、繰り返しステップV6を実行する一方、入口センサS1がOFFであると判別されると(ステップV6でYES)、搬送モータM2を停止するとともに(ステップV7)、入口シャッター13bを閉鎖して(ステップV8)、当該処理を終了する。
【0077】
一方、図5の上記ステップT9で紙葉類Yの識別情報が正常に取得されたと判別されると(ステップT9でYES)、当該紙葉類Yが払出対象の紙葉類であるか否かを検出する(ステップT11)。ここで、識別された紙葉類Yが払出対象ではない、すなわち回収対象の紙葉類であると判別されると(ステップT11でNO)、当該処理は、回収収納処理Wへ移行する。
【0078】
図8は、図5の回収収納処理Wの処理を示すフローチャートである。
【0079】
図1及び図8を参照して、回収収納処理Wを実行すると、振分けシャッター13dを開放するとともに(ステップW1)、スタックモータM1を逆転させ(ステップW2)、上記スタック板23aを受入位置側へ駆動させる。次いで、駆動されたスタック板23aが受入位置とされたか否かを上記回収側スタック板位置検出手段23eにより検出し(ステップW3)、スタック板23aが受入位置ではないと判別されると(ステップW3でNO)、上記ステップW2を繰り返し実行する。一方、スタック板23aが受入位置であると判別されると(ステップW3でYES)、スタックモータM1を停止して(ステップW4)、搬送中の紙葉類Yが回収経路14のフィードアウトセンサS5をONとしたか否かを検出する(ステップW5)。ここで、フィードアウトセンサS5がOFFであると判別されると(ステップW5でNO)、繰り返しステップW5を実行する一方、フィードアウトセンサS5がONであると判別されると(ステップW5でYES)、紙葉類カウントを増加させる(ステップW6)。ここで、紙葉類カウントとは、上記回収ユニット20内に収容された紙葉類Yの枚数を管理するために、当該回収ユニット20に対して紙葉類Yが搬入された場合に随時増加させて、上記記憶手段72へ記憶させる値である。次いで、搬送中の紙葉類Yが上記フィードアウトセンサS5をOFFとしたか否かが検出され(ステップW7)、フィードアウトセンサS5が未だONであると判別されると(ステップW7でNO)、繰り返しステップW7を実行する。一方、フィードアウトセンサS5がOFFであると判別されると(ステップW7でYES)、搬送モータM2を停止して(ステップW8)、引抜き防止レバー13cを閉鎖するとともに(ステップW9)、上記スタックモータM1を正転させ(ステップW10)、上記スタック板23aを駆動させる。次いで、スタックモータM1によりスタック板23aが押込位置へ駆動されたか否かを検出し(ステップW11)、押込位置ではないと判別されると(ステップW11でNO)、繰り返しステップW10を実行する。一方、スタック板23aが押込位置へ駆動されたと判別されると(ステップW11でYES)、スタックモータM1を停止するとともに(ステップW12)、振分けシャッターを閉鎖して(ステップW13)、当該処理を終了する。
【0080】
一方、図5のステップT11で検出された紙葉類Yが払出対象の紙葉類であると判別されると(ステップT11でYES)、当該処理は、払出収納処理Xへ移行する。
【0081】
図9は、図5の払出収納処理Xの処理を示すフローチャートである。
【0082】
図9を参照して、払出収納処理Xを実行すると、スタックモータM3を逆転させ(ステップX1)、上記スタック板33を受入位置側へ移動させる。次いで、駆動されたスタック板33が受入位置とされたか否かを上記払出側スタック板位置検出手段により検出し(ステップX2)、スタック板33が受入位置ではないと判別されると(ステップX2でNO)、上記ステップX2を繰り返し実行する。一方、スタック板33が受入位置ではないと判別されると(ステップX2でYES)、スタックモータM3を停止して(ステップX3)、搬送中の紙葉類Yが払出経路15の重券検知センサS6をONとしたか否かを検出する(ステップX4)。ここで、重券検知センサS6がOFFであると判別されると(ステップX4でNO)、繰り返しステップX4を実行する一方、重券検知センサS6がONであると判別されると(ステップX4でYES)、搬送モータM4を正転させて(ステップX5)、上記搬送ローラ15a及び、分離ローラ32により、当該紙葉類Yを払出ユニット30へ搬入する。次いで、紙葉類カウントを増加させ(ステップX6)、搬送中の紙葉類Yが上記重券検知センサS6をOFFとしたか否かを検出する(ステップX7)。ここで、重券検知センサS6が未だONであると判別されると(ステップX7でNO)、繰り返しステップX7を実行する一方、重券検知センサS6がOFFであると判別されると(ステップX7でYES)、搬送モータM2及び、M4を停止し(ステップX8)、引抜き防止レバー13cを閉鎖するとともに(ステップX9)、上記スタックモータM3を正転させ(ステップX10)、上記スタック板33を駆動させる。次いで、スタックモータM3によりスタック板33が押込位置へ駆動されたか否かを検出し(ステップX11)、押込位置ではないと判別されると(ステップX11でNO)、繰り返しステップX10を実行する。一方、スタック板33が押込位置へ駆動されたと判別されると(ステップX11でYES)、スタックモータM3を停止して(ステップX12)、当該処理を終了する。
【0083】
以上説明したように、紙葉類取扱装置1は、投入口11から投入された紙葉類Yを予め設定された搬送経路12の収容側へ搬送する搬送手段と、このように搬送される紙葉類Yの真偽を識別する識別センサS3とを備えている。そのため、投入口11から投入された紙葉類Yは、搬送手段によって搬送経路12に沿って搬送され、この搬送の過程において、識別センサS3によりその真偽及び、金種等が識別される。この識別によって、真正な紙葉類であると識別されたものは、払出収納処理X及び、回収収納処理Wの処理において、搬送手段により上記搬送経路12の収容側へ搬送され、回収ユニット20又は、払出ユニット30へ収納されることとなる。
【0084】
また、紙葉類取扱装置1には、上記搬送経路12に対して分岐して設けられ、紙葉類Yを上記識別センサS3の識別可能位置から退避させる分岐経路16と、上記識別センサS3により返却対象と識別された紙葉類Yを分岐経路16へ搬送するとともに、分岐経路16へ搬送された紙葉類Yを上記識別センサS3の識別可能位置へ搬送するように搬送手段を制御する制御部70を備えている。そのため、上記識別センサS3により紙葉類Yの情報が適切に検出されなかった場合、制御部70により当該紙葉類Yは、上記再識別処理Uにおいて、分岐経路16へ搬送されるとともに、このように分岐経路16へ搬送された紙葉類Yは、再び識別手段の識別可能位置まで搬送される。すなわち、情報が適切に検出されなかった紙葉類Yが繰り返し識別され、その結果、紙葉類Yに対する識別センサS3の読取不具合による返却頻度の低下させることができる。そのため、紙葉類Yを繰り返し投入するといった利用者の負担を軽減させることができる。
【0085】
さらに、紙葉類取扱装置1は、上記のように紙葉類Yの識別を繰り返し行うのに際し、制御部70による搬送手段の制御(再識別処理U)によって、装置内で当該紙葉類Yを繰り返し識別することができるため、当該識別に要する処理時間を短縮することができる。そのため、利用者の待機時間を短縮することが出来る結果、利用者の負担を軽減することができる。
【0086】
また、紙葉類取扱装置1は、紙葉類Yの位置が識別センサS3の識別可能な位置となるように、当該紙葉類Yを搬送経路12に対して位置決めする位置決め手段40を備えているため、例えば、利用者により紙葉類Yが傾斜した状態で投入された場合であっても、当該紙葉類Yを識別可能な位置へ搬送することが可能となり、識別手段の読取不具合による返却処理の発生頻度をより低減させることができる。
【0087】
なお、本実施形態において、上記分岐経路16は、一時退避部としてメイン経路13から分岐する経路を構成しているが、その構成に代えて当該メイン経路13上に一時退避部を配置することも可能である。
【0088】
また、上記分岐経路16は、投入口11と識別センサS3の間で上記メイン経路13から分岐する経路を構成しているが、この構成に代えて、識別センサS3の後方(収容側)で分岐する経路を構成させるようにしてもよい。このようにすると、投入部11から投入され、識別センサS3により識別された紙葉類Yをそのまま順流方向(後方)へ搬送する過程に一時退避部が設けられているため、紙葉類Yの返却方向へ搬送手段を駆動する頻度を低減させることができる結果、紙葉類Yの識別に要する処理時間を短縮することができる。
【0089】
ところで、上記紙葉類取扱装置1は、払出ユニット30内の紙葉類Yを投入口11へ払出可能に構成されており、この場合、上記制御部70により以下説明するような処理が実行される。
【0090】
図13は、紙葉類Yを払出す場合における制御部70による処理を示すフローチャートである。
【0091】
図1、図13を参照して、当処理は、払出の必要に応じて出力される払出信号が検出された場合に実行される(ステップR1)。ここで払出信号とは、例えば1万円札を千円札に両替するか、五千円札に両替するかを選択可能な入力手段(図示せず)のどちらかが選択された場合に出力される信号である。処理が開始すると、スタックモータM3を逆転して(ステップR2)、上記スタック板33を駆動する。次いで、スタックモータM3によりスタック板33が受入位置(すなわち、スタック板33が紙葉類Yを払出可能な位置)まで駆動されたか否かを検出し(ステップR3)、スタック板33が受入位置ではないと判別されると(ステップR3でNO)、繰り返し上記ステップR2を実行する。一方、スタック板33が受入位置まで駆動したと判別されると(ステップR3でYES)、スタックモータM3を停止し(ステップR4)、搬送モータM2及び、M4を逆転させ(ステップR5)、払出ユニット30内の紙葉類Yを払出経路15側へ搬送する。次いで、このように搬送される紙葉類Yが上記重券検知センサS6をONとしたか否かを検出し(ステップR6)、重券検知センサS6がOFFであると判別されると(ステップR6でNO)、繰り返しステップR6を実行する。一方、重券検知センサS6がONであると判別されると(ステップR6でYES)、搬送モータM4を停止するとともに(ステップR7)、紙葉類カウントを減少させ(ステップR8)、上記重券検知センサS6により搬送中の紙葉類Yが重券であるか否か(複数枚重なっているか否か)を検出する(ステップR9)。ここで、紙葉類Yが重券であると判別されると(ステップR9でNO)、搬送モータM2を停止し(ステップR10)、搬送モータM2及びM4を正転して(ステップR11)、当該紙葉類Yを再び払出ユニット30側へ搬送する。次いで、払出ユニット30の紙葉類カウントを増加して(ステップR12)、上記重券検知センサS6がOFFとされたか否かを検出する(ステップR13)。ここで、重券検知センサS6が未だONであると判別されると(ステップR13でNO)、繰り返しステップR13を実行する一方、重券検知センサS6がOFFであると判別されると(ステップR13でYES)、搬送モータM2及び、M4を停止して(ステップR14)、繰り返しR5を実行する。
【0092】
一方、上記ステップR9で搬送中の紙葉類Yが重券でないと判別されると(ステップR9でYES)、引き抜き防止レバー13cを開放して(ステップR15)、上記識別センサS3により当該紙葉類Yが払出対象であるか否かを検出する(ステップR16)。なお、払出対象とは、上記両替の例では、上記入力手段により千円札に両替するように選択された場合の千円札である。ここで、搬送中の紙葉類Yが払出対象ではないと判別されると(ステップR16でNO)、当該処理は、一時退避処理Qへ移行する。
【0093】
図14は、図13の一時退避処理Qの処理を示すフローチャートである。
【0094】
図1及び、図14を参照して、一時退避処理Qを実行すると、一時退避カウンタに1を加算する(ステップQ1)。ここで、一時退避カウンタとは、当該紙葉類Yの払出において一時退避処理Qが実行された回数である。次いで、上記一時退避カウンタが2であるか否かを検出し(ステップQ2)、一時退避カウンタが2ではないと判別されると(ステップQ2でNO)、搬送中の紙葉類Yが上記分岐通過センサS7をONとしたか否かを検出する(ステップQ3)。ここで、分岐通過センサS7がOFFであると判別されると(ステップQ3でNO)、繰り返しステップQ3を実行する一方、分岐通過センサS7がONであると判別されると(ステップQ3でYES)、上記図6で説明した所定時間が到来したか否かを検出する(ステップQ4)。ここで、所定時間が到来していないと判別されると(ステップQ4でNO)、繰り返しステップQ4を実行する一方、所定時間が到来したと判別されると(ステップQ4でYES)、引抜き防止レバー13cを閉鎖するとともに(ステップQ5)、搬送モータM2を停止して(ステップQ6)、当該処理が上記ステップR5へリターンする。すなわち、上記処理により、払出ユニット30から払出対象ではない紙葉類Yが搬送されてしまった場合に、当該紙葉類Yを分岐経路16へ待機させるとともに、上記ステップR5以降の処理により、当該紙葉類Yとは別の紙葉類Yを再度払出ユニット30から投入口11側へ搬送することとしている。
【0095】
一方、上記ステップQ2で一時退避カウンタが2であると判別された場合(ステップQ2でYES)、すなわち、既に分岐経路16に他の紙葉類Yが待機している場合、当該処理は、ストック回収処理Pへ移行する。
【0096】
図15は、図14のストック回収処理Pの処理を示すフローチャートである。
【0097】
図1及び、図15を参照して、ストック回収処理Pを実行すると、搬送モータM2を停止して(ステップP1)、搬送モータM2を正転させるとともに(ステップP2)、上記回収収納処理Wを実行することにより、既に分岐経路16に待機している紙葉類Yを回収ユニット20へ収容する。次いで、上記一時退避カウンタを0へリセットして(ステップP3)、当該処理が上記ステップR5へリターンする。
【0098】
一方、上記ステップR16で搬送中の紙葉類Yが払出対象であると判別されると(ステップR16でYES)、当該処理は、払出搬送処理Oに移行する。
【0099】
図16は、図13の払出搬送処理Oの処理を示すフローチャートである。
【0100】
図1及び図16を参照して、払出搬送処理Oを実行すると、入口シャッター13bを開放するとともに(ステップO1)、搬送中の紙葉類Yが上記入口センサS1をONとしたか否かを判別する(ステップO2)。ここで、入口センサS1がOFFであると判別されると(ステップO2でNO)、繰り返しステップO2を実行する一方、入口センサS1がONであると判別されると(ステップO2でYES)、当該入口センサS1がOFFとされたか否かを検出する(ステップO3)。ここで、入口センサS1が未だONであると判別されると(ステップO3でNO)、繰り返しステップO3を実行する一方、入口センサS1がOFFであると判別されると(ステップO3でYES)、上記入口シャッター13bを閉鎖して(ステップO4)、払出対象の紙葉類Yが投入口11から搬出される。次いで、上記のように分岐経路16に待機する紙葉類Yがあるか否か(すなわち、分岐経路16内に紙葉類Yのストックがあるか否か)を検出し(ステップO5)、ストックがないと判別されると(ステップO5でNO)、搬送モータM2を停止するとともに(ステップO6)、引抜き防止レバー13cを閉鎖して(ステップO7)、当該処理を終了する。一方、上記ステップO5でストックがあると判別されると(ステップO5でYES)、上記ストック回収処理Pが実行され、当該処理は、上記ステップO7へ移行する。
【0101】
以上説明したように紙葉類取扱装置1は、識別センサS3により払出ユニット30から搬出される紙葉類Yが払出対象であるか否かを識別し、この識別の結果、当該紙葉類Yが払出対象ではないと判別された場合に、当該紙葉類Yを分岐経路16へ一時退避させるとともに、この状態で払出ユニット30内の別の紙葉類Yを搬出することとしているため、上記識別センサS3の識別により払出対象ではないと判別された紙葉類Yをその都度回収ユニット20へ回収した後、改めて払い出しユニット30から別の紙葉類Yを搬出する場合と比較して、紙葉類Yを払出すための待機時間を短縮することが可能となる結果、利用者の負担を軽減させることができる。
【0102】
また、上記のような紙葉類取扱装置1に対して、上記払出ユニット30にクーポン券を収容するとともに、利用者がクーポン券の受取許可及び、受取拒否を選択可能な入力手段と、上記制御部70(要求部)の出力に応じて利用者へ前記受取可否を要求する表示画面を表示する表示手段とを別途備え、この紙葉類取扱装置1をクーポン券の発券機として利用することも可能である。このようにクーポン券の発券機として紙葉類取扱装置1を利用する場合、図13で説明した紙葉類Yの払出処理を以下のようにすることも可能である。
【0103】
図17は、クーポン券の発券機として利用した紙葉類取扱装置1が払出ユニット30内のクーポン券を払出す場合の処理を示すフローチャートである。なお、上記図13のステップR16までの処理は同様のため、ここでは説明を省略する。
【0104】
上記ステップR16で識別センサS3により、搬送中のクーポン券が払出対象であると判別されると(ステップR16でYES)、当該処理は、上記一時退避処理Qを実行する。すなわち、払出対象のクーポン券を上記分岐経路16に一旦待機させ、この状態で上記入力手段により利用者の受取可否の回答が入力されたか否かを検出する(ステップR171)。ここで、受取拒否の回答が入力されたと判別されると(ステップR171でNO)、当該処理は、上記ストック回収処理Pを実行して、終了する。すなわち、分岐経路16に待機するクーポン券を回収ユニット20へ収容して当該処理を終了する。一方、上記ステップR171で受取許可の回答が入力されたと判別されると(ステップR171のYES)、搬送モータM2を正転して(ステップR172)、当該クーポン券を収容側へ搬送する。次いで、このように搬送されたクーポン券がフィードインセンサS4をONとしたか否かを検出し(ステップR173)、フィードインセンサS4がOFFであると判別されると(ステップR173でNO)、繰り返しステップR173を実行する。一方、フィードインセンサS4がONであると判別されると(ステップR173でYES)、搬送モータM2を停止するとともに、逆転して(ステップR174)、当該処理は、上記払出搬送処理Oを実行して、終了する。すなわち、上記受取許可の回答に応じて、分岐経路16へ一旦搬送されたクーポン券を投入口11へ搬出することとなる。
【0105】
以上のようにクーポン券の発券機に利用された紙葉類取扱装置1は、払出ユニット30に収容されたクーポン券又は、予め払出ユニット30に収容されたクーポン券を搬送手段により必要に応じて搬送経路12に沿って搬送して払出すように構成されている。このように構成された紙葉類取扱装置には、クーポン券の払い出しの要否回答を利用者へ要求する制御部70(要求部)と、この制御部70の要求に対する回答を入力可能な入力手段とを備えているため、利用者は、制御部70に対する回答を入力手段で入力することにより、払い出し対象となるクーポン券の払い出し要否を選択することができる。また、紙葉類取扱装置1は、払い出し対象となるクーポン券を分岐経路16へ一旦搬送するとともに、仮に利用者が払い出し拒否の回答をした場合、分岐経路16へ搬送された当該クーポン券を上記搬送経路12に沿って回収ユニット20へ搬送するように、上記搬送手段が制御部70により制御されている。そのため、利用者が払い出し拒否の回答をした場合、不要となった当該クーポン券が回収ユニット20へ搬送されるため、紙葉類取扱装置1の管理者は、当該クーポン券を容易に回収することが可能となる。特に上記紙葉類取扱装置1が、さらに上記クーポン券に所定の印刷を施す印刷手段を備え、この印刷手段により利用者毎に異なる印刷を施すように構成されている場合、既に印刷の施されたクーポン券は、利用者の払い出し拒否の回答が入力された時点で不要なものとなるため、このような場合に当該クーポン券を上記のように回収ユニット20へ搬送するようにすることが好ましい。
【0106】
なお、上記実施形態においては、紙葉類取扱装置1をクーポン券の発券機として利用しているが、これに限定されることはなく、例えば、払出しユニット30にロール紙等を収容しておき、このロール紙を必要に応じて裁断しつつ搬出するような装置や、磁気カードに所定の磁気情報を記憶させつつ、搬出するような装置に利用することも可能である。
【0107】
また、上記実施形態においては、位置決め手段40を分岐経路16に設けることとしているが、この構成に代えて、例えば、位置決め手段40をメイン経路13、回収経路14又は、払い出し経路15の何れの経路に設けることも可能である。
【0108】
さらに、紙葉類Yを位置決めする手段としては、上記位置決め手段40に限定されることはなく、例えば、特開2002−279487号公報に示される紙幣中心整合装置を用いることも可能である。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、紙葉類投入口から挿入された紙葉類を予め設定された搬送経路の収容側へ搬送して収容するように構成された紙葉類取扱装置において、紙葉類を搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、この搬送手段により搬送された紙葉類を識別する識別手段とを備えている。そのため、紙葉類投入口から挿入された紙葉類は、搬送手段によって搬送経路に沿って搬送され、この搬送の過程において、識別手段により真偽及び、金種等が識別される。この識別によって、真正な紙葉類であると識別されたものは、搬送手段により上記搬送経路のさらに収容側へ搬送され、収容される。
【0110】
また、紙葉類取扱装置には、上記搬送経路に対して設けられ、紙葉類を上記識別手段の識別可能位置から退避させる一時退避部と、上記識別手段により返却対象と識別された紙葉類を一時退避部へ搬送するとともに、一時退避部へ搬送された当該紙葉類を上記識別手段の識別可能位置へ搬送するように搬送手段を制御する搬送制御手段を備えている。そのため、上記識別手段により紙葉類が返却対象であると識別された場合、搬送制御手段により当該紙幣は、一時退避部へ搬送されるとともに、このように一時退避部へ搬送された紙葉類は、再識別のために再び識別手段の識別可能位置まで搬送される。すなわち、返却対象であると識別された紙葉類が繰り返し識別され、その結果、紙葉類に対する識別手段の読取不具合による返却処理の発生頻度を低下させることができる。そのため、従来のように返却された紙葉類を繰り返し挿入するといった利用者の負担を軽減することができる。
【0111】
なお、上述のように紙葉類の識別を繰り返し行なうのに際し、一旦装置外部へ返却された紙葉類を再度装置へ挿入する従来の紙幣識別装置と比較して、本発明の紙葉類取扱装置は、搬送制御手段による搬送手段の制御によって、装置内で当該紙葉類を繰り返し識別することができるため、当該識別に要する処理時間を短縮することができる。そのため、当該識別処理を待機する利用者の待機時間を短縮することができる結果、利用者の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る紙葉類取扱装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】図1の紙葉類取扱装置における位置決め手段の構造を示す斜視図である。
【図3】図2の位置決め手段を分解して示す斜視図である。
【図4】図1の紙葉類取扱装置における制御部の主要部を示すブロック図である。
【図5】紙葉類Yが投入された場合における制御部による処理を示すフローチャートである。
【図6】図5の再識別処理の処理を示すフローチャートである。
【図7】図5の返却処理の処理を示すフローチャートである。
【図8】図5の回収収納処理の処理を示すフローチャートである。
【図9】図5の払出収納処理の処理を示すフローチャートである。
【図10】図1の分岐経路の一部を拡大して示す断面一部略図であり、(a)はスタックモータの駆動前の状態、(b)は揺動部材が揺動ローラと当接した状態、(c)は揺動部材が揺動ローラを解除ポジションへ押動した状態をそれぞれ示している。
【図11】図1の分岐経路の一部を拡大して示す断面一部略図であり、揺動部材が下方へ退避した状態を示している。
【図12】図2の位置決め手段の動作を示す平面一部略図であり、(a)は通常時の状態、(b)は駆動部が揺動レバーを揺動している状態、(c)は幅寄せ部材が紙葉類を位置決めした状態をそれぞれ示している。
【図13】紙葉類を払出す場合における制御部による処理を示すフローチャートである。
【図14】図13の一時退避処理の処理を示すフローチャートである。
【図15】図14のストック回収処理の処理を示すフローチャートである。
【図16】図13の払出搬送処理の処理を示すフローチャートである。
【図17】クーポン券の発券機として利用した紙葉類取扱装置が払出ユニット内のクーポン券を払出す場合の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
M2、M4 搬送モータ
S3 識別センサ
Y 紙葉類
11 投入口
12 搬送経路
13 メイン経路
13a、14a、15a 搬送ローラ
14 回収経路
15 払出経路
16 分離経路
20 回収ユニット
22 引き込みローラ
30 払出ユニット
32 分離ローラ
40 位置決め手段
70 制御部
Claims (7)
- 紙葉類投入口から挿入された紙葉類を予め設定された搬送経路の収容側へ搬送して収容するように構成された紙葉類取扱装置であって、
紙葉類を上記搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、
この搬送手段により搬送される紙葉類を識別する識別手段と、
上記搬送経路に対して設けられ、紙葉類を上記識別手段の識別可能位置から退避させる一時退避部とを備え、
上記識別手段により返却対象と識別された紙葉類を一時退避部へ搬送するとともに、一時退避部へ搬送された当該紙葉類を再識別のために上記識別手段の識別可能位置へ搬送するように上記搬送手段を制御する搬送制御手段を備えていることを特徴とする紙葉類取扱装置。 - 請求項1に記載の紙葉類取扱装置において、上記一時退避部は、上記搬送経路から分岐する分岐経路を構成し、上記搬送手段は、この分岐経路と搬送経路との分岐部に設けられて、これら各経路を切り替え可能な搬送切換装置を備えていることを特徴とする紙葉類取扱装置。
- 請求項2に記載の紙葉類取扱装置において、上記一時退避部は、上記紙葉類投入口と上記識別手段との間で上記搬送経路から分岐する分岐経路を構成していることを特徴とする紙葉類取扱装置。
- 請求項2に記載の紙葉類取扱装置において、上記一時退避部は、上記識別手段の収容側で上記搬送経路から分岐する分岐経路を構成していることを特徴とする紙葉類取扱装置。
- 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の紙葉類取扱装置において、上記一時退避部は、紙葉類の幅方向位置が上記識別手段の識別可能な位置となるように、当該紙葉類を上記搬送経路に対して幅方向に位置決めする位置決め手段を備えていることを特徴とする紙葉類取扱装置。
- 紙葉類投入口から挿入された紙葉類を予め設定された搬送経路の収容側へ搬送して収容するとともに、このように収容された紙葉類又は、予め収容された紙葉類を必要に応じて上記搬送経路に沿って搬送して払い出すように構成された紙葉類取扱装置であって、
紙葉類を上記搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、
上記搬送経路に対して設けられた一時退避部と、
紙葉類の払い出しの要否回答を利用者へ要求する要求部と、
この要求部の要求に対する回答を入力可能な入力手段とを備え、
払い出し対象となる紙葉類を上記一時退避部へ一旦搬送して、紙葉類の払い出し拒否の回答が上記入力手段によりなされた場合に、一時退避部へ搬送された当該紙葉類を上記搬送経路に沿って収容側へ搬送するように、上記搬送手段を制御する搬送制御手段を備えていることを特徴とする紙葉類取扱装置。 - 請求項6に記載の紙葉類取扱装置において、上記搬送経路の収容側には、紙葉類投入口から挿入された紙葉類を回収収容するための回収ユニットと、紙葉類投入口から挿入された紙葉類を払出し可能に収容する払出しユニットがさらに設けられ、上記搬送手段がこの払出ユニット内に収容された紙葉類を払い出すように構成されるとともに、上記払出し拒否の回答が入力された場合に、上記搬送制御手段が一時退避部へ搬送された紙葉類を回収ユニットへ搬送するように上記搬送手段を制御することを特徴とする紙葉類取扱装置。
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